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JP7230615B2 - 冷却方法および冷媒流通システム - Google Patents
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JP7230615B2 - 冷却方法および冷媒流通システム - Google Patents

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Description

本発明は、冷却方法および冷媒流通システムに関する。
従来から、下記特許文献1に記載の羽口が知られている。この羽口は前部冷却室および後部冷却室を備えている。
前部冷却室には高圧給水装置が接続されている。これにより、高温に曝される羽口の前側の冷却効率を高めることができる。
後部冷却室には低圧給水装置が接続されている。これにより、前側ほどの高温に曝されない羽口の後側は過度に冷却されないため、羽口を通過する熱風の余分な温度低下を抑制することができる。
特開昭53-73404号公報
しかしながら、前記従来の羽口では、例えば、貫流式羽口を使用している高炉などにこの羽口を新たに適用する場合、給水装置が2系統分、必要になる。そのため、設置の工期が長期になったり、設置の費用が高くなったりする。
本発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであって、簡素な構造で部材を冷却することができる方法やシステムを提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明は以下の手段を提案している。
本発明に係る冷却方法は、冷媒の流入口と流出口とが互いに異なる第1流路および第2流路が形成された部材を冷却する方法であって、前記部材は、前記第1流路が前記第2流路よりも高温環境下に配置された状態で金属溶融炉に用いられ、前記冷媒を前記第1流路に供給して流通させた後、前記第1流路から排出される前記冷媒を前記第2流路に供給して流通させる第1モードを備える。
第1モードでは、冷媒を第1流路に供給して流通させた後、第1流路から排出される冷媒を第2流路に供給して流通させる。したがって、第1流路および第2流路それぞれに独立して冷媒を供給する必要がなく、第1流路を通して第2流路に冷媒を供給すればよい。これにより、部材に冷媒を流通させるシステムの構造の簡素化を図ることができる。なお、第1モードでは、冷媒が第1流路を流通するときに冷媒に圧力損失が生じ、第1流路から排出された冷媒が第2流路を流通するときには、自ずと低圧になっている。
本発明は、例えば、貫流式羽口(流路が1系統の羽口)が使用されている高炉に、流路分離型羽口(流路が2系統以上の羽口、いわゆる親子羽口等)を新規に導入する際に有効である。例えば、流路が羽口の先端部(第1流路)と胴部(第2流路)とに分かれている羽口を新規に導入する際、通常であれば、ポンプの増強(増設)、配管敷設、排水能力増強などの追加工事を要する。しかし本発明は、先端部から排出された冷媒を、胴部にカスケードして供給するためポンプの増強は不要となり、配管工事も限られた範囲で済ますことができる。このことは、流路が羽口の外側(第1流路)と内側(第2流路)とに分かれている羽口においても同様である。
本発明に係る冷却方法において、前記第1モードでは、前記第1流路における前記冷媒の平均流速が、前記第2流路における前記冷媒の平均流速よりも高速であってもよい。
高温環境下に配置された第1流路に高速で冷媒を供給することにより、効果的に部材を冷却することができる。
本発明に係る冷却方法は、前記冷媒を、前記第1流路を通さずに前記第2流路に供給する第2モードを更に備え、前記第1モードでの運転時に前記第1流路が破損したときに、前記第1モードを前記第2モードに切り替えてもよい。
第2モードでは、冷媒を、第1流路を通さずに第2流路に供給し、かつ、第1モードと第2モードとが切り替えられる。したがって、第1モードでの運転時に第1流路が破損したときに、第1モードを第2モードに切り替えることで、破損した第1流路に冷媒が供給されることを防止することができる。これにより、金属溶融炉(例えば高炉)内への冷媒の漏出や、金属溶融炉(例えば高炉)内の温度低下・冷え込みを防ぐことが可能となる。
第2モードでは、冷媒を、第1流路を通さずに第2流路に供給する。したがって、例えば、第1流路が破損して第2モードにより第2流路のみで操業する場合には、冷媒が系全体の圧力損失バランスを取って、第2流路を流れる冷媒の流量が増加するため、第2流路を流通する冷媒を高流速化することができる。また、第2流路を流通する冷媒に、第1流路による圧力損失が生じていない。よって、第2流路を流通する冷媒を高速化、高圧化することができる。これにより、第1流路が破損している状態であっても部材を効果的に冷却し、例えば、部材の寿命を延ばすことができる。
本発明に係る冷却方法において、前記金属溶融炉が高炉であり、前記部材が羽口であり、前記冷媒は水であり、前記第2モードでは、前記第2流路における前記冷媒の平均流速が5m/s以上であってもよい。
第2モードでは、第2流路における冷媒の平均流速が5m/s以上である。これにより、バーンアウトの発生を効果的に防止することができる。すなわち、冷媒の平均流速が5m/s未満に低下すると溶銑滴下に対してバーンアウトが発生する可能性が増える。なお、バーンアウトが生じる冷媒の平均流速の下限値は、冷媒の圧力が上昇することにより低下する。そのため、第2モードのように、冷媒が第1流路を通らずに、圧力損失を受けない状態で第2流路に供給され、第2流路を流通する冷媒が高圧化されていることは、バーンアウト防止の観点から都合がよい。なお、バーンアウトとは、冷媒が連続的に沸騰する直前の状態であり、この時の熱流束をバーンアウト熱流束という。バーンアウト熱流束を超えると、冷媒は核沸騰から膜沸騰に遷移し、伝熱面が蒸気膜で覆われるため、冷媒による抜熱効果が著しく低下して羽口が溶損に至る。
本発明に係る冷却方法は、前記第1モードで運転している状態から、前記第1流路を通さずに前記第2流路に供給する前記冷媒の流量を徐々に増加させる移行モードを更に備え、前記第1モードでの運転時に、前記第2流路からの前記冷媒の流出量が前記第1流路への前記冷媒の流入量よりも低くなったときに前記移行モードで運転し、前記移行モードでの運転時における前記流入量および前記流出量に基づいて前記第1流路および前記第2流路のいずれが破損しているかを判断してもよい。
第1モードでの運転時、通常であれば、第1流路への冷媒の流入量と、第2流路からの冷媒の流出量と、は同等となる。
しかしながら、第1流路または第2流路が破損した場合、破損した流路から冷媒が漏出し、前記流出量が前記流入量よりも低くなる。言い換えると、前記流出量が前記流入量よりも低くなったときには、第1流路または第2流路が破損していると推測される。
この方法では、第1モードでの運転時に、第2流路からの冷媒の流出量が、第1流路への冷媒の流入量よりも低くなったとき、つまり、第1流路または第2流路が破損していると推測されるときに、移行モードで運転する。移行モードでは、第1モードで運転している状態から、第1流路を通さずに第2流路に供給する冷媒の流量を徐々に増加させる。
このとき、第1流路に供給される冷媒の流量が下がるため、仮に第1流路が破損していると、流路全体から漏出する冷媒が少なくなる。そのため、第1モードから移行モードに切り替えると、前記流入量と前記流出量との差分が小さくなる。
一方このとき、第2流路に供給される冷媒の流量は下がらないため、仮に第2流路が破損していても、流路全体から漏出する冷媒の量は低下しない。そのため、第1モードから移行モードに切り替えても、前記流入量と前記流出量との差分が小さくならない。
よって、移行モードでの運転時における前記流入量および前記流出量に基づいて、第1流路および第2流路のいずれが破損しているかを判断することができる。
ところで、この方法では、第1モードから第2モードに瞬間的に切り替えるのではなく、第1モードから第2モードに移行モードを経て徐々に切り替える。
ここで、第1モードから第2モードに瞬間的に切り替える場合であって、第1流路が破損していなかったときには、第1流路内に冷媒が封じ込められてしまう可能性がある。この場合、第1流路内に封じ込められた冷媒が高温に曝されることで膨張し、第1流路が、(破損していなかったにも関わらず)破損してしまうおそれがある。
これに対して、この方法のように、第1モードから第2モードに移行モードを経て徐々に切り替える場合には、第1モードから第2モードに瞬間的に切り替える場合と比べて、前述のように第1流路が破損するおそれが少ない。
前記第1モードでの運転時に、前記第1流路への前記冷媒の流入量と、前記第1流路から前記第2流路への前記冷媒の流通量と、前記第2流路からの前記冷媒の流出量と、に基づいて、前記第1流路および前記第2流路のいずれが破損しているかを判断してもよい。
第1モードでの運転時、通常であれば、第1流路への冷媒の流入量(以下、単に流入量という)と、第1流路から第2流路への冷媒の流通量(以下、単に流通量という)と、第2流路からの冷媒の流出量(以下、単に流出量という)と、は同等となる。
しかしながら、第1流路または第2流路が破損した場合、破損した流路から冷媒が漏出し、前記流入量、前記流通量および前記流出量の関係が変化する。すなわち、第1流路および第2流路の少なくとも一方が破損している場合、前記流出量が前記流入量よりも低くなる。第1流路のみが破損している場合には、第1流路を通過する前の冷媒の流量である流入量が高く、第1流路を通過した後の冷媒の流量である流通量および流出量が同程度に低くなる。一方、第2流路のみが破損している場合には、第2流路を通過する前の冷媒の流量である流入量および流通量が同程度に高く、第2流路を通過した後の冷媒の流量である流出量が低くなる。
よって、流入量、流通量および流出量に基づいて、これらの流入量、流通量および流出量を比較することで、第1流路および第2流路のいずれが破損しているかを判断することができる。
本発明に係る冷却方法において、前記冷媒が液体であり、前記冷媒が前記第1流路内で気化したときに、気化した前記冷媒を前記第1流路の流入口から流出させてもよい。
この冷却方法によれば、仮に、第1流路内に冷媒が封じ込められた状態で、冷媒が気化して膨張したとしても、膨張した冷媒が第1流路の外部に逃げることができる。よって、膨張した冷媒は、第1流路に炉外で接続されているフランジなどといった予期せぬ箇所から噴出することなく、予め決められた方向(点検者などがいない方向)に排出されるため、点検等の作業の安全性を高めることができる。
本発明に係る冷媒流通システムは、冷媒の流入口と流出口とが互いに異なる第1流路および第2流路が形成された部材に冷媒を流通させる冷媒流通システムであって、前記部材は、前記第1流路が前記第2流路よりも高温環境下に配置された状態で金属溶融炉に用いられ、前記冷媒流通システムは、前記冷媒を送出するポンプと、前記ポンプと前記第1流路の流入口とを接続する第1配管と、前記第1流路の流出口と前記第2流路の流入口とを接続する第2配管と、前記第1配管と前記第2配管とを接続する第3配管と、前記第1配管において、前記第3配管との接続部分よりも下流側に設けられた第1弁と、前記第2配管において、前記第3配管との接続部分よりも上流側に設けられた第2弁と、前記第3配管に設けられた第3弁と、を備える。
通常時には、冷媒流通システムは第1モードで運転することができる。第1モードでは、冷媒を第1流路に供給して流通させた後、第1流路から排出される冷媒を第2流路に供給して流通させる。このときには、第1弁および第2弁を開き、第3弁を閉じた状態で、ポンプから第1配管に冷媒を供給する。
また、第1モードでの運転時に第1流路が破損したときには、第1モードを第2モードに切り替えることができる。第2モードでは、冷媒を、第1流路を通さずに第2流路に供給する。このときには、第1弁および第2弁を閉じ、第3弁を開いた状態で、ポンプから第1配管に冷媒を供給する。
以上のように、この冷媒流通システムによれば、第1モードおよび第2モードでの運転を実現することができる。
本発明に係る冷媒流通システムにおいて、前記第1流路の平均断面積は、前記第2流路の平均断面積よりも小さくてもよい。
第1流路の平均断面積を第2流路の平均断面積を小さくすることにより、第1流路を流れる冷媒の平均流速を、第2流路を流れる冷媒の平均流速よりも高速にすることができる。
本発明に係る冷媒流通システムは、前記第2流路の流出口に接続された第4配管と、前記第1配管を流れる前記冷媒の流量を測定する第1測定器と、前記第2配管を流れる前記冷媒の流量を測定する第2測定器と、前記第4配管を流れる前記冷媒の流量を測定する第3測定器と、を更に備えてもよい。
第1測定器、第2測定器および第3測定器がそれぞれ、第1配管、第2配管および第4配管を流れる冷媒の流量を測定する。したがって、これらの3つの測定器によって、第1流路への冷媒の流入量、第1流路から第2流路への冷媒の流通量、および第2流路からの冷媒の流出量を測定することができる。これらの流入量、流通量および流出量を比較することで、前述したように第1流路および第2流路のいずれが破損しているかを判断することができる。
本発明に係る冷媒流通システムは、前記第1配管に設けられ、前記冷媒が前記第1流路内で気化したときに、気化した前記冷媒を前記第1流路の流入口から流出させる安全弁を更に備えてもよい。
この発明によれば、仮に、第1流路内に冷媒が封じ込められた状態で、冷媒が気化して膨張したとしても、膨張した冷媒は、第1流路の流入口、第1配管および安全弁を通して、第1流路の外部に逃げることができる。よって、前述したように、点検等の作業の安全性を高めることができる。
本発明に係る冷媒流通システムは、前記ポンプおよび前記第1弁から前記第3弁を制御する制御装置を更に備え、前記制御装置は、前記第1弁および前記第2弁を開き、前記第3弁を閉じた状態で、前記ポンプから前記第1配管に前記冷媒を供給してもよい。
これにより、冷媒流通システムを第1モードで運転させることができる。したがって、例えばオペレーターが操作することなく、第1モードでの運転を実現させることができる。
本発明によれば、簡素な構造で部材を冷却できる。
本発明の一実施形態に係る羽口および冷媒流通システムの概略構成図であって、第1モードでの運転時を示す図である。 図1に示す羽口および冷媒流通システムを高炉の外側から見た図である。 図1に示す羽口および冷媒流通システムの断面図である。 本発明の一実施形態に係る羽口および冷媒流通システムの概略構成図であって、第2モードでの運転時を示す図である。 図4に示す羽口および冷媒流通システムを高炉の外側から見た図である。 図4に示す羽口および冷媒流通システムの断面図である。 図1から図6に示す羽口を冷却する第1の冷却方法を説明するフローチャートである。 図1から図6に示す羽口を冷却する第2の冷却方法を説明するフローチャートである。 本発明の一変形例に係る冷却板および冷媒流通システムの断面図である。 圧力損失の試算に使用した羽口および冷媒流通システムを示すブロック図であって、第1モードでの運転時を示す図である。 圧力損失の試算に使用した羽口および冷媒流通システムを示すブロック図であって、第2モードでの運転時を示す図である。
以下、図1から図8を参照し、本発明の一実施形態に係る冷媒流通システム20および冷却方法を説明する。冷媒流通システム20および冷却方法は、羽口10(部材)に冷媒である冷却水Wを流通させて羽口10を冷却する。冷媒流通システム20および冷却方法の説明にあたり、まず羽口10を説明する。
図3に示す羽口10は、高炉(金属溶融炉)に用いられる。羽口10は、高炉の外部から内部に気体(熱風)を吹き込む。以下では、羽口10の軸線に沿う高炉の内部側を前側D1といい、高炉の外部側を後側D2という。
本実施形態では、羽口10は、いわゆる親子羽口(二重羽口)である。羽口10には、2つの流路11、12が形成されている。羽口10は、2つの流路11、12として、第1流路11および第2流路12を備えている。第1流路11および第2流路12では、冷却水W(冷媒、液体)の流入口11a、12aと流出口11b、12bとが互いに異なっている。すなわち、第1流路11の流入口11aと第2流路12の流入口12aとは異なり、第1流路11の流出口11bと第1流路の流出口12bとは異なる。第1流路11および第2流路12は、互いに独立した流路である。言い換えると、第1流路11および第2流路12は、互いに共有する部分を有していない。
各流路11、12に冷却水Wが流通することで、羽口10の一部が冷却される。第1流路11は、第2流路12に比べて、羽口10の前側D1に位置する部分を冷却する。第1流路11は、羽口10の先端部に形成されており、羽口10の先端部を冷却する。第2流路12は、羽口10の胴部に形成されており、羽口10の胴部を冷却する。羽口10は、第1流路11(先端部を冷却する流路)が第2流路12(胴部を冷却する流路)よりも高温環境下(前側D1、高炉の内部寄り)に配置された状態で高炉に用いられる。なお、第1流路11の流入口11aから流入された冷却水Wは、第2流路12を流通することなく第1流路11の流出口11bから流出する。第2流路12の流入口12aから流入された冷却水Wは、第1流路11を流通することなく第2流路12の流出口12bから流出する。
次に、冷媒流通システム20について説明する。
図1から図3に示すように、冷媒流通システム20は、羽口10に冷却水Wを流通させて羽口10を冷却する。なお冷却水Wの温度は、羽口10を冷却可能な程度の温度であればよく、冷却水Wが、水としては高温であってもよい。冷却水Wは、通常は20~40℃の範囲で流路11、12を流通する。また冷却水Wには、羽口10を冷却し羽口10から一定の熱量を受けた排水も含まれる。
冷媒流通システム20は、ポンプ30と、複数の配管41、42、43、44と、複数の弁51、52、53、54と、複数の測定器61、62、63と、制御装置70と、を備えている。
図1に示すように、ポンプ30は、冷却水Wを送出する。ポンプ30は、図示しない給水源からポンプ30に供給される冷却水Wを羽口10に送出(移送、圧送)する。ポンプ30は、冷却水Wの送出量を調整する。ポンプ30は、電動ポンプである。
なお図示の例では、2台(複数台)のポンプ30が並列に配置されている。これにより、1台のポンプ30の故障時においても、残りの1台のポンプ30に切り替えて運転を継続することができる。ただし、ポンプ30は1台であってもよい。さらに、ポンプ30が3台以上の複数台設けられていてもよい。
冷媒流通システム20は、複数の配管41、42、43、44として、第1配管41と、第2配管42と、第3配管43と、第4配管44と、を備えている。
第1配管41は、ポンプ30と、第1流路11の流入口11aと、を接続する。第1配管41は、ポンプ30から送出された冷却水Wを第1流路11に流入させる。図示の例では、第1配管41は、2台のポンプ30それぞれから延びる2つ(複数)の枝管41aと、2つの枝管41aが合流する主管41bと、を備えている。主管41bは、第1流路11の流入口11aに接続される。なお、ポンプ30と第1配管41との間に、ヘッダー管45(図10、図11参照)があってもよい。
第2配管42は、第1流路11の流出口11bと、第2流路12の流入口12aと、を接続する。第2配管42は、第1流路11から流出した冷却水Wを第2流路12に流入させる。
第3配管43は、第1配管41と第2配管42とを接続する。第3配管43は、第1配管41の主管41bと第2配管42とを接続する。後述する第2モードにおいて、第3配管43は、第1配管41を流通する冷却水Wを、第1流路11を通さずに第2配管42に流通させる。
第4配管44は、第2流路12の流出口12bに接続されている。第4配管44は、第2流路12から流出された冷却水Wを排出する。第4配管44は、例えば、排水ヘッダー管、排水升、排水タンクなどに冷却水Wを排出する。
冷媒流通システム20は、複数の弁51、52、53、54として、第1弁51と、第2弁52と、第3弁53と、安全弁54と、を備えている。第1弁51から第3弁53は、各配管41、42、43、44を流通する冷却水Wの流量を調整する。なお本実施形態では、第1弁51から第3弁53は電動であるが、手動であってもよい。
第1弁51は、第1配管41に設けられている。第1弁51は、第1配管41において、第3配管43との接続部分46よりも下流側に設けられている。なお、第1配管41における下流側とは、第1配管41に対して第1流路11が位置する側をいう。第1配管41における上流側とは、第1配管41に対してポンプ30が位置する側をいう。
第2弁52は、第2配管42に設けられている。第2弁52は、第2配管42において、第3配管43との接続部分47よりも上流側に設けられている。なお、第2配管42における上流側とは、第2配管42に対して第1流路11が位置する側をいう。第2配管42における下流側とは、第2配管42に対して第2流路12が位置する側をいう。
第3弁53は、第3配管43に設けられている。
図2に示すように、安全弁54は、第1配管41に設けられている。安全弁54は、第1配管41において、第1弁51よりも下流側に設けられている。安全弁54は、冷却水Wが第1流路11内で気化したときに、気化した冷却水Wを第1流路11の流入口11aから流出させる(逃がす)。したがって、仮に、第1流路11内に冷却水Wが封じ込められた状態で、冷却水Wが気化して膨張した(沸騰した)としても、膨張した冷却水Wが流入口11aを通して第1流路11の外部に逃げることができる。よって、膨張した冷媒は、第1流路11に炉外で接続されているフランジなどといった予期せぬ箇所から噴出することなく、予め決められた方向(点検者などがいない方向)に排出されるため、点検等の作業の安全性を高めることができる。
図1に示すように、冷媒流通システム20は、複数の測定器61、62、63として、第1測定器61と、第2測定器62と、第3測定器63と、を備えている。第1測定器61から第3測定器63は、各配管41、42、44を流通する冷却水Wの流量を測定する流量計である。
第1測定器61は、第1配管41を流通する冷却水Wの流量を測定する。第1測定器61は、第1配管41において、第3配管43との接続部分46よりも上流側に設けられている。第1測定器61は、主管41bに設けられている。なお第1測定器61は、第1配管41において前記接続部分46よりも下流側に設けられていてもよい。
第2測定器62は、第2配管42を流通する冷却水Wの流量を測定する。第2測定器62は、第2配管42に設けられている。第2測定器62は、第2配管42において、第3配管43との接続部分47よりも下流側に設けられている。なお第2測定器62は、第2配管42において前記接続部分47よりも上流側に設けられていてもよい。
第3測定器63は、第4配管44を流通する冷却水Wの流量を測定する。第3測定器63は、第4配管44に設けられている。
制御装置70は、情報処理装置によって構成される。制御装置70は、例えば、バスで接続されたCPU(Central Processor Unit)、メモリ及び補助記憶装置を備えている。制御装置70は、プログラムを実行することによって動作する。
制御装置70は、ポンプ30、第1弁51から第3弁53、第1測定器61から第3測定器63にそれぞれ接続されている。制御装置70と各種機器は、有線接続されていてもよく、無線接続されていてもよい。制御装置70は、ポンプ30および第1弁51から第3弁53の駆動を制御する。制御装置70は、第1測定器61から第3測定器63の測定結果を取得する。
制御装置70は、冷媒流通システム20を2つの運転モード(第1モードおよび第2モード)で運転させる。制御装置70は、第1モードと第2モードとを切り替える。言い換えると、制御装置70は、第1モードと第2モードとを並行して実施はしない。制御装置70は、通常時、冷媒流通システム20を第1モードで運転させる。制御装置70は、第1モードでの運転時に第1流路11が破損したと判断したときには、第1モードを第2モードに切り替える。
なお、第1流路11が破損したことは、例えば、第1流路11に連通する破孔が羽口10に生じることを意味する。この場合、羽口10の破孔部から第1流路11を流通する冷却水Wが漏出するおそれがある。同様に、第2流路12が破損したことは、例えば、第2流路12に連通する破孔が羽口10に生じることを意味する。この場合、羽口10の破孔部から第2流路12を流通する冷却水Wが漏出するおそれがある。
図1から図3に示すように、第1モードでは、冷媒流通システム20が、冷却水Wを第1流路11に供給して流通させた後、第1流路11から排出される冷却水Wを第2流路12に供給して流通させる。すなわち、第1モードでは、冷却水Wが第1流路11を流通するときに冷却水Wに圧力損失が生じ、第1流路11から排出された冷却水Wが第2流路12を流通するときには、自ずと圧力が低下している。
このときには、冷媒流通システム20が、第1弁51および第2弁52を開き(図1から図3において両弁51、52が白抜きされている)、第3弁53を閉じた状態(図1から図3において第3弁53が黒塗りされている)で、ポンプ30から第1配管41に冷却水Wを供給する。
第1モードにおいて、第1流路11における冷却水Wの平均流速は、第2流路12における冷却水Wの平均流速よりも高速であることが好ましい。これにより、高温環境下に配置された(すなわち、破損のリスクが高い)第1流路11に高速で冷媒を供給することができ、羽口10を効果的に冷却することができる。
なお、第1流路11における冷却水Wの平均流速を、第2流路12における冷却水Wの平均流速よりも高速にするには、例えば、以下に示す方法(1)、(2)が考えられる。
(1)第1流路11の平均断面積を、第2流路12の平均断面積よりも小さくする。
(2)第1流路11から排出された冷却水Wの一部を、第2流路12を通さずに羽口10の外部に直接排水することにより、第1流路11を流通する冷却水Wの流量を上げ、第1流路11における冷却水Wの平均流速を高速にする。すなわち、第1流路11からの排水について、第2流路12に供給するルートと、第2流路12に供給せずに排水するルートとを設けて、第1流路11を流通する冷却水Wの流量を増やす(第2流路12を流通する冷却水Wの流量は増やさない)ことにより、第1流路11における冷却水Wの平均流速を高速にする。
図4から図6に示すように、第2モードでは、冷媒流通システム20が、冷却水Wを、第1流路11を通さずに第2流路12に供給する。したがって、第2モードで運転して第2流路12のみで操業する場合には、第2流路12を流通する冷却水Wに、第1流路11による圧力損失が生じていない。よって、第2流路12を流通する冷却水Wを高圧化することができる。また、第2モードによれば、圧力損失バランスによって、第2流路12を流通する冷却水Wの流量が第1モードよりも増加するため、第2流路12を流通する冷却水Wを高速化することができる。さらに、このときの速度の増加代は、第1モードにおいて第1流路11における平均流速が第2流路12における平均流速よりも大きいほど、大きい。
このときには、冷媒流通システム20が、第1弁51および第2弁52を閉じ(図4から図6において両弁51、52が黒塗りされている)、第3弁53を開いた状態で(図4から図6において第3弁53が白抜きされている)、ポンプ30から第1配管41に冷却水Wを供給する。
なお、本明細書において、冷却水W(冷媒)の流速とは、冷却水W(冷媒)の流量(体積流量、例えばm/s)を流路の断面積(例えばm)で割った線流速(m/s)をいう。第1流路11および第2流路12には同等の流量の冷却水W(冷媒)が流通するところ、第1流路11および第2流路12の断面積(例えば内径)を設計することにより、所望の流速を得ることができる。
第1流路11内においてその位置により断面積が異なってもよく、第2流路12内においてその位置により断面積が異なってもよい。このとき、冷却水W(冷媒)の流速は、第1流路11(第2流路12)内においてその位置により異なる。
第1流路11における冷却水W(冷媒)の平均流速とは、冷却水W(冷媒)の流量を、第1流路11の流入口11aから流出口11bまでの流路の平均断面積で除した流速をいい、第2流路12における冷却水W(冷媒)の平均流速とは、冷却水W(冷媒)の流量を、第2流路12の流入口12aから流出口12bまでの流路の平均断面積で除した流速をいう。
なお、第2モードにおいて、第2流路12における平均流速は5m/s以上であることが好ましい。公知の実験式(例えば、鉄と鋼62巻9号(1976年)p.1151-1158、鵜飼ら「羽口溶損に関する実験的研究」)によれば、バーンアウトの発生する冷却水Wの流速は、冷却水Wの水温、水圧、羽口10の材料の融点および羽口10への熱量によって表現される。本発明者らの検討によれば、第2モードにおける第2流路12における冷媒の流速を5m/s以上とすることにより、バーンアウトが発生するおそれを効果的に低減することができる。
次に、羽口10の冷却方法(以下、単に冷却方法という)について説明する。本実施形態では、冷却方法として、第1の冷却方法と、第2の冷却方法と、の2つの冷却方法について説明する。
第1の冷却方法および第2の冷却方法いずれの冷却方法であっても、制御装置70が複数の測定器61、62、63の測定結果に基づいて冷媒流通システム20を制御し、羽口10を冷却する。具体的には、制御装置70は、以下に示すような制御を実行する。
(1)制御装置70が、冷媒流通システム20を第1モードで運転させる。
(2)制御装置70が、複数の測定器61、62、63の測定結果から、第1流路11および第2流路12の少なくとも一方が破損していないかを判断する。
(3)第1流路11および第2流路12の少なくとも一方が破損していると判断された場合、制御装置70が、第1流路11および第2流路12のどちらが破損しているかを判断する。
(4-1)第1流路11が破損していると判断された場合、制御装置70が、冷媒流通システム20を第2モードで運転させる。
(4-2)第2流路12が破損していると判断された場合、制御装置70が、不図示の通知手段(例えばアラーム)によってオペレーターに第2流路12の破損を知らせる。
なお制御装置70は、第1の冷却方法を実施するプログラム、第2の冷却方法を実施するプログラムのうち、少なくとも1つを記憶して実行する。言い換えると、制御装置70は、必ずしも両方のプログラムを実行できなくてもよい。
(第1の冷却方法)
第1の冷却方法では、制御装置70が、第1測定器61から第3測定器63の測定結果に基づいて冷媒流通システム20を運転させる。第1の冷却方法では、制御装置70が、第1測定器61から第3測定器63の測定結果に基づいて、第1流路11および第2流路12のいずれが破損しているかについて判断する。制御装置70は、その判断に基づいて、冷媒流通システム20の運転モードを切り替えたり、オペレーターに判断結果を知らせたりする。
第1の冷却方法では、第1モードでの運転時に、制御装置70が、第1流路11への冷却水Wの流入量Q1(すなわち、第1測定器61の測定結果)と、第1流路11から第2流路12への冷却水Wの流通量Q2(すなわち、第2測定器62の測定結果)と、第2流路12からの冷却水Wの流出量Q3(すなわち、第3測定器63の測定結果)と、に基づいて、第1流路11および第2流路12のいずれが破損しているかを判断する。
以下では、まず、制御装置70が、第1測定器61から第3測定器63の測定結果に基づいて、第1流路11および第2流路12のいずれが破損しているかについて判断することができる理由について説明する。
図1から図3に示すような第1モードでの運転時、通常であれば、第1流路11への冷却水Wの流入量Q1と、第1流路11から第2流路12への冷却水Wの流通量Q2と、第2流路12からの冷却水Wの流出量Q3と、は同等となる。
しかしながら、第1流路11または第2流路12が破損した場合、破損した流路から冷却水Wが漏出し、前記流入量Q1、前記流通量Q2および前記流出量Q3の関係が変化する。すなわち、第1流路11および第2流路12の少なくとも一方が破損している場合、前記流出量Q3が前記流入量Q1よりも低くなる。第1流路11のみが破損している場合には、第1流路11を通過する前の冷却水Wの流量である流入量Q1が高く、第1流路11を通過した後の冷却水Wの流量である流通量Q2および流出量Q3が同程度に低くなる。一方、第2流路12のみが破損している場合には、第2流路12を通過する前の冷却水Wの流量である流入量Q1および流通量Q2が同程度に高く、第2流路12を通過した後の冷却水Wの流量である流出量Q3が低くなる。
よって、流入量Q1、流通量Q2および流出量Q3に基づいて、これらの流入量Q1、流通量Q2および流出量Q3を比較することで、第1流路11および第2流路12のいずれが破損しているかを判断することができる。
次に、第1の冷却方法の流れを図7に示すフローチャートに基づいて説明する。
まず通常運転時には、制御装置70が、冷媒流通システム20を第1モードで運転させる(S1)。このとき制御装置70が、ポンプ30および第1弁51から第3弁53を制御し、冷媒流通システム20を第1モードで運転させる。
制御装置70は、冷媒流通システム20を第1モードで運転させながら、第1流路11および第2流路12が破損しているかについて定期的に判断する(S2)。制御装置70は、例えば1分間隔で、第1流路11および第2流路12が破損しているかについて判断する。
この判断に際して、具体的にはまず、制御装置70は、第1測定器61から第3測定器63までの測定結果を受け取る(S21)。
測定結果を受け取った制御装置70は、第1判断を実施する(S22)。第1判断では、第1流路11および第2流路12の少なくとも一方が破損しているか否かについて判断する。具体的には、第1判断において制御装置70は、流出量Q3が流入量Q1より一定量、低いか否かを判断する。制御装置70は、流出量Q3が流入量Q1より低いか否かを判断することで、前述したように、第1流路11および第2流路12の少なくとも一方が破損しているか否かについて判断することができる。
なお第1判断において、単に流出量Q3が流入量Q1より低いか否かを判断するのではなく、流出量Q3が流入量Q1より「一定量」低いか否かを判断することは、例えば測定誤差などの影響を排除することを目的としている。なお一定量としては、例えば、流入量Q1の1%の値を採用することができる。すなわち、流入量Q1と流出量Q3との差を流入量Q1で割った値((Q1-Q3)/Q1)が1%より大きいか否かを、第1判断の基準とすることができる。もっとも第1判断において、単に流出量Q3が流入量Q1より低いか否かを判断してもよい。
流出量Q3が流入量Q1より低い場合(S22-YES)、制御装置70は、前述したように第1流路11または第2流路12が破損していると判断できる。そこで制御装置70は、第2判断(S23)に進む。なお、流出量Q3が流入量Q1より低くない場合(S22-NO)、制御装置70は、第1流路11および第2流路12のいずれもが破損していないと判断できるため、第1モードの運転を継続する(S1)。
第2判断(S23)では、制御装置70は、第1流路11のみが破損しているか否かについて判断する。具体的には、第2判断では、制御装置70が、流通量Q2および流出量Q3が同等であるか否かを判断する。第1流路11のみが破損している場合には、前述したように、第1流路11を通過した後の冷却水Wの流量である流通量Q2および流出量Q3が、第1流路11を通過する前の冷却水Wの流量である流入量Q1に比べて同程度に低くなる。よって、制御装置70は、流通量Q2および流出量Q3が同等であるか否かを判断することで、前述したように、第1流路11のみが破損しているか否かについて判断することができる。
なお、流通量Q2および流出量Q3が同等である場合には、流通量Q2および流出量Q3が完全に等しい場合だけでなく、流通量Q2および流出量Q3の間に僅かな差分がある場合も含まれることとしてもよい。この場合、前記僅かな差分としては、例えば、流入量Q1の1%の値を採用することができる。前記僅かな差分を認めることは、例えば測定誤差などの影響を排除することを目的としている。
流通量Q2および流出量Q3が同等である場合(S23-YES)、制御装置70は、前述したように第1流路11のみが破損していると判断できる。そこで制御装置70は、冷媒流通システム20の運転モードを第1モードから第2モードに切り替えて、冷媒流通システム20を第2モードで運転させる(S3)。このとき制御装置70が、ポンプ30および第1弁51から第3弁53を制御し、冷媒流通システム20を第2モードで運転させる。
流通量Q2および流出量Q3が同等でない場合(S23-NO)、制御装置70は、第1流路11のみが破損しているわけではなく、第2流路12のみが破損しているか、または、第1流路11と第2流路12の両方が破損していると判断できる。そこで制御装置70は、アラームを出してオペレーターに第2流路12の破損を知らせ、高炉の臨時休止および羽口10取り替えの判断を求める(S4)。この場合、例えば、高炉全体の運転を停止し、羽口10を交換する等する。
第2モードで運転する場合(S3)、制御装置70は、冷媒流通システム20を第2モードで運転させながら、第2流路12が破損しているかについて定期的に判断する(S5)。制御装置70は、例えば1分間隔で、第2流路12が破損しているかについて判断する。
この判断に際して、制御装置70は、第1測定器61(または第2測定器62)および第3測定器63の測定結果を定期的に受け取る(S51)。次に制御装置70は、流出量Q3が流入量Q1より一定量、低いか否かを判断する(S52)。前記一定量としては、例えば、流入量Q1の1%の値を採用することができる。
流出量Q3が流入量Q1より低い場合(S52-YES)、制御装置70は、第2流路12が破損していると判断できるため、アラームを出してオペレーターに第2流路12の破損を知らせ、高炉の臨時休止および羽口10取り替えの判断を求める(S4)。流出量Q3が流入量Q1より低くない場合(S52-NO)、制御装置70は、第2流路12が破損していないと判断できるため、第2モードの運転を継続する(S3)。
以上のような第1の冷却方法によって羽口10を冷却することができる。
ところで、第2モードでの運転時、破損していた第1流路11の破損部分(破孔部)に例えば高炉内の溶鉄が付着し、破損部分が塞がれる場合がある。この場合、第1流路11内に冷却水Wが封じ込まれる。この状態では、第1流路11内の冷却水Wが気化して第1流路11内で高圧となり、第1流路11から水蒸気が噴き出すおそれがある。これに対して、この冷媒流通システム20では、第1流路11に安全弁54が設けられており、点検等の作業の安全性を高めることができる。
(第2の冷却方法)
第2の冷却方法では、制御装置70が、第1測定器61および第3測定器63の測定結果に基づいて冷媒流通システム20を運転させる。第2の冷却方法では、制御装置70が、第1測定器61および第3測定器63の測定結果に基づいて、第1流路11および第2流路12のいずれが破損しているかについて判断する。制御装置70は、その判断に基づいて、冷媒流通システム20の運転モードを切り替えたり、オペレーターに判断結果を知らせたりする。なお、第2の冷却方法のみを採用する場合、冷媒流通システム20に第2測定器62がなくてもよい。
第2の冷却方法では、第1モードでの運転時に、第2流路12からの冷却水Wの流出量Q3(すなわち、第3測定器63の測定結果)が第1流路11への冷却水Wの流入量Q1(すなわち、第1測定器61の測定結果)よりも低くなったときに、制御装置70が、冷媒流通システム20を移行モードで運転する。制御装置70は、移行モードでは、第1モードで運転している状態から、第1流路11を通さずに第2流路12に供給する冷却水Wの流量を徐々に増加させる。制御装置70は、移行モードでの運転時における流入量Q1と流出量Q3に基づいて第1流路11および第2流路12のいずれが破損しているかを判断する。
以下では、まず、制御装置70が、第1測定器61および第3測定器63の測定結果に基づいて、第1流路11および第2流路12のいずれが破損しているかについて判断することができる理由について説明する。
第1モードでの運転時、通常であれば、第1流路11への冷却水Wの流入量Q1と、第2流路12からの冷却水Wの流出量Q3と、は同等となる。
しかしながら、第1流路11または第2流路12が破損した場合、破損した流路から冷却水Wが漏出し、前記流出量Q3が前記流入量Q1よりも低くなる。言い換えると、前記流出量Q3が前記流入量Q1よりも低くなったときには、第1流路11または第2流路12が破損していると推測される。
この方法では、第1モードでの運転時に、第2流路12からの冷却水Wの流出量Q3が、第1流路11への冷却水Wの流入量Q1よりも低くなったとき、つまり、第1流路11または第2流路12が破損していると推測されるときに、移行モードで運転する。移行モードでは、第1モードで運転している状態から、第1流路11を通さずに第2流路12に供給する冷却水Wの流量を徐々に増加させる。
このとき、第1流路11に供給される冷却水Wの流量が下がるため、仮に第1流路11が破損していると、流路全体から漏出する冷却水Wが少なくなる。そのため、第1モードから移行モードに切り替えると、前記流入量Q1と前記流出量Q3との差分が小さくなる。
一方このとき、第2流路12に供給される冷却水Wの流量は下がらないため、仮に第2流路12が破損していても、流路全体から漏出する冷却水Wの量は低下しない。そのため、第1モードから移行モードに切り替えても、前記流入量Q1と前記流出量Q3との差分が小さくならない。
よって、移行モードでの運転時における前記流入量Q1および前記流出量Q3に基づいて、第1流路11および第2流路12のいずれが破損しているかを判断することができる。
次に、第2の冷却方法の流れを図8に示すフローチャートに基づいて説明する。なお、第1の冷却方法と同様の方法を実施する場合には、同一の番号を付し、説明を省略する。
まず通常運転時には、制御装置70は、冷媒流通システム20を第1モードで運転させながら(S1)、第1流路11および第2流路12のいずれが破損しているかについて定期的に判断する(S6)。制御装置70は、例えば1分間隔で、第1流路11および第2流路12のいずれが破損しているかについて判断する。
この判断に際して、具体的にはまず、制御装置70は、第1測定器61および第3測定器63の測定結果を受け取る(S61)。
測定結果を受け取った制御装置70は、第1判断を実施する(S62)。第1判断では、第1流路11および第2流路12の少なくとも一方が破損しているか否かについて判断する。この第1判断は、第1の冷却方法における第1判断(S22)と同様であり、詳細の説明を省略する。第1判断では、制御装置70が、流出量Q3が流入量Q1より一定量、低いか否かを判断する。
流出量Q3が流入量Q1より低い場合(S62-YES)、制御装置70は、前述したように第1流路11または第2流路12が破損していると判断できる。そこで制御装置70は、流入量Q1と流出量Q3との差分を第1差分△1として記憶した後(S63)、第2判断(S64)に進む。なお、流出量Q3が流入量Q1より低くない場合(S62-NO)、制御装置70は、第1流路11および第2流路12のいずれもが破損していないと判断できるため、第1モードの運転を継続する(S1)。
第2判断(S64)では、制御装置70は、第1流路11および第2流路12のどちらが破損しているか(第1流路11が破損しているか否か、第2流路12が破損しているか否か)について判断する。具体的には、第2判断では、制御装置70が、弁51、52、53の開度を一定量変更し、冷媒流通システム20の運転モードを第1モードから移行モードに切り替える。そして制御装置70が、前記第1差分△1と、移行モードでの運転時における流入量Q1と流出量Q3との差分である第2差分△2と、を比較する。第2差分△2が第1差分△1よりも小さい場合、制御装置70は、前述したように第1流路11が破損していると判断することができる。
第2判断では、まず制御装置70は、第1弁51から第3弁53の開度を変更し、冷媒流通システム20を移行モードで運転させる(S641)。このとき制御装置70は、例えば、第1弁51および第2弁52を一定量、閉じ、第3弁53を一定量、開く。そして制御装置70は、第1測定器61および第3測定器63から測定結果(流入量Q1および流出量Q3)を受け取る(S642)。その後、制御装置70は、流入量Q1から流出量Q3を減算して第2差分△2を求め(S643)、第2差分△2が第1差分△1よりも一定量小さいか否かを判断する(S644)。
なお第2判断において、単に第2差分△2が第1差分△1より小さいか否かを判断するのではなく、第2差分△2が第1差分△1より「一定量」、小さいか否かを判断するのは、例えば測定誤差の影響を排除することを目的としている。なお一定量としては、例えば、流入量Q1の1%の値を採用することができる。もっとも第2判断において、単に第2差分△2が第1差分△1より小さいか否かを判断してもよい。
第2差分△2が第1差分△1よりも小さい場合(S644-YES)、制御装置70は、前述したように第1流路11が破損していると判断できる。そこで制御装置70は、冷媒流通システム20の運転モードを第1モードから第2モードに切り替えて、冷媒流通システム20を第2モードで運転する(S3)。なお、第2モードでの運転後の制御は、第1の冷却方法と同様なので説明を省略する。
第2差分△2が第1差分△1よりも小さくない場合(S644-NO)、第2流路12が破損していると判断できるため、制御装置70は、アラームを出してオペレーターに第2流路12の破損を知らせ、高炉の臨時休止および羽口10取り替えの判断を求める(S4)。
以上のような第2の冷却方法によって羽口10を冷却することができる。
ところで、この方法では、第1モードから第2モードに瞬間的に切り替えるのではなく、第1モードから第2モードに移行モードを経て徐々に切り替える。
ここで、第1モードから第2モードに瞬間的に切り替える場合であって、第1流路11が破損していなかったときには、第1流路11内に冷却水Wが封じ込められてしまう可能性がある。この場合、第1流路11内に封じ込められた冷却水Wが高温に曝されることで膨張し、第1流路11が、(破損していなかったにも関わらず)破損してしまうおそれがある。
これに対して、この方法のように、第1モードから第2モードに移行モードを経て徐々に切り替える場合には、第1モードから第2モードに瞬間的に切り替える場合と比べて、前述のように第1流路11が破損するおそれが少ない。
なお、第2の冷却方法では、制御装置70が、第1判断において流出量Q3が流入量Q1より一定量、低いか否かを判断し(S62)、その後、流入量Q1と流出量Q3との差分を第1差分△1として記憶した(S63)。しかしながら、制御装置70が、第1判断に先行してまず第1差分△1を求め、第1判断に際し、第1差分△1が、所定の閾値(例えば0や、測定誤差を考慮した0より大きい値など)以上であるか否かを判断してもよい。
また、第2の冷却方法では、制御装置70が、第2判断において、流入量Q1と流出量Q3との差分(すなわち、Q1-Q3(言い換えると△1や△2))に基づいて判断しているが、これに限られない。例えば制御装置70が、第2判断において、流入量Q1と流出量Q3との比(すなわち、Q1/Q3)に基づいて判断することも可能である。
以上説明したように、本実施形態に係る冷媒流通システム20および冷却方法によれば、第1モードでは、冷却水Wを第1流路11に供給して流通させた後、第1流路11から排出される冷却水Wを第2流路12に供給して流通させる。したがって、第1流路11および第2流路12それぞれに独立して冷却水Wを供給する必要がなく、第1流路11を通して第2流路12に冷却水Wを供給すればよい。これにより、羽口10に冷却水Wを流通させるシステムの構造の簡素化を図ることができる。
本実施形態に係る冷媒流通システム20および冷却方法は、例えば、貫流式羽口(流路が1系統の羽口)が使用されている高炉に、流路分離型羽口(流路が2系統以上の羽口、いわゆる親子羽口等)を新規に導入する際に有効である。例えば、流路が羽口10の先端部(第1流路11)と胴部(第2流路12)とに分かれている羽口10を新規に導入する際、通常であれば、ポンプ30の増強(増設)、配管敷設、排水能力増強などの追加工事を要する。しかし本実施形態に係る冷媒流通システム20および冷却方法は、先端部から排出された冷却水Wを、胴部にカスケードして供給するためポンプ30の増強は不要となり、配管工事も限られた範囲で済ますことができる。このことは、流路が羽口の外側(第1流路11)と内側(第2流路12)とに分かれている羽口においても同様である。
第2モードでは、冷却水Wを、第1流路11を通さずに第2流路12に供給し、かつ、第1モードと第2モードとが切り替えられる。したがって、第1モードでの運転時に第1流路11が破損したときに、第1モードを第2モードに切り替えることで、破損した第1流路11に冷却水Wが供給されることを防止することができる。これにより、高炉内への冷媒の漏出や、高炉内の温度低下・冷え込みを防ぐことが可能となる。
第2モードでは、冷却水Wを、第1流路11を通さずに第2流路12に供給する。したがって、例えば、第1流路11が破損して第2モードにより第2流路12のみで操業する場合には、冷却水Wが系全体の圧力損失バランスを取って、第2流路12を流れる冷却水Wの流量が増加するため、第2流路12を流通する冷却水Wを高流速化することができる。また、第2流路12を流通する冷却水Wに第1流路11による圧力損失が生じていない。よって、第2流路12を流通する冷却水Wを高速化、高圧化することができる。これにより、第1流路11が破損している状態であっても羽口10を効果的に冷却し、例えば、羽口10の寿命を延ばすことができる。
第2モードでは、第2流路12における冷却水Wの平均流速が5m/s以上である。これにより、バーンアウトの発生を効果的に防止することができる。すなわち、冷却水Wの平均流速が5m/s未満に低下すると溶銑滴下に対してバーンアウトが発生する可能性が増える。なお、バーンアウトが生じる平均流速の下限値は、冷却水Wの圧力が上昇することにより低下する。そのため、第2モードのように、冷却水Wが第1流路11を通らずに、圧力損失を受けない状態で第2流路12に供給され、第2流路12を流通する冷却水Wが高圧化されていることは、バーンアウト防止の観点から都合がよい。なおバーンアウトとは、冷却水Wが連続的に沸騰する直前の状態であり、この時の熱流束をバーンアウト熱流束という。バーンアウト熱流束を超えると、冷却水Wは核沸騰から膜沸騰に遷移し、伝熱面が蒸気膜で覆われるため、冷却水Wによる抜熱効果が著しく低下して羽口10が溶損に至る。
なお、本発明の技術的範囲は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
冷媒流通システム20および冷却方法が適用される部材は、羽口10に限られない。例えば、図9に示すように、冷媒流通システム20および冷却方法を、冷却板10A(部材)に適用することも可能である。
冷媒流通システム20および冷却方法が適用される部材は、高炉に用いられる部材に限られない。例えば、キュポラ炉など、高炉以外の金属溶融炉に適用することも可能である。
上述した制御装置70が備える各機能の全て又は一部は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やPLD(Progammable Logic Device)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェアを用いて実現されてもよい。
上述した制御装置70が実行するプログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてもよい。コンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置である。各プログラムは、電気通信回線を介して送信されてもよい。
前記実施形態では、制御装置70が、冷媒流通システム20を制御するが、本発明はこれに限られない。例えば、オペレーター(人)が冷媒流通システム20を制御してもよい。この場合、例えば、オペレーターが各測定器61、62、63の測定結果を目視して取得すること等により、第1流路11および第2流路12が破損しているかを判断することができる。
制御装置70やオペレーターが、各測定器61、62、63の測定結果に基づかずに、冷媒流通システム20を制御してもよい。
その他、本発明の趣旨に逸脱しない範囲で、前記実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、前記した変形例を適宜組み合わせてもよい。
次に、上記作用効果において記載した圧力損失について試算した。
圧力損失を求める基本式は、下記(1)式である。
Figure 0007230615000001
上記(1)式において、△Pは圧力損失(MPa)、ρは流体の密度(水の場合は1000kg/m)、Vは流速(m/s)、ζは流路固有の圧力損失係数(固定値)を示す。
上記(1)式を簡易な式に変換する。流路径が変化しないとき、流速Vは流量Qに比例することから、上記(1)式は、流量Q(m/min)を用いて下記(2)式に変換できる。
Figure 0007230615000002
上記(2)式において、ζ、ρ、2は定数として扱うことができるため、上記(2)式は、定数Cを用いて下記(3)式に変換できる。
Figure 0007230615000003
上記(3)式を用いて圧力損失の試算をする。試算の対象として、図10および図11に示す羽口10および冷媒流通システム20Aを採用した。図10および図11に示す羽口10および冷媒流通システム20Aでは、図1から図6に示す羽口10および冷媒流通システム20と同一の構成については、同一の符号を付し、説明を省略する。
図10および図11に簡略化して示す冷媒流通システム20Aは、図1から図6に示す冷媒流通システム20と基本的に同様の構成であるが、ポンプ30と第1配管41との間にヘッダー管45が設けられている点で異なっている。
図10および図11に示す羽口10および冷媒流通システム20Aにおいて、図10に示すような第1モードでの運転時と、第1モードから第2モードへの切り替え時と、図11に示すような第2モードでの運転時と、それぞれの流量および圧力損失について試算した。試算の前提として、ヘッダー管45の圧力であるヘッダー圧を一定にした。
結果を、下記の表1に示す。
Figure 0007230615000004
なお、第1モードから第2モードへの切り替え時についての試算結果は、第1モードから第2モードへ切り替えた瞬間の理論的な試算結果である。実際に切り替えた場合には、極めて短期間で第2モードの試算結果に落ち着くことになる。
上記表1のうち、第2流路12の流入口12aの水圧(MPa)に着目すると、第1モードでの運転時の値(0.35MPa)に比べて、第2モードでの運転時の値(0.58MPa)が高くなっていることがわかる。よって、第2モードでの運転時は、第1モードでの運転時に比べて、第2流路12を流通する冷却水Wを高圧化できることが確認された。
上記表1の試算結果とは別に、第1モードでの運転時における第1流路11の流入口11aおよび第2流路12の流入口12aそれぞれの流速と、第2モードでの運転時における第2流路12の流入口12aの流速と、を試算した。第1モードでの運転時における第1流路11の流入口11aの流速は14.1m/s、第2流路12の流入口12aの流速は5.4m/sであったのに対し、第2モードでの運転時における第2流路12の流入口12aの流速は8.3m/sであった。よって、第2モードでの運転時は、第1モードでの運転時に比べて、第2流路12を流通する冷却水Wを高速化できることが確認された。
本試算結果によれば、第1流路11や第2流路12における流速が5.4m/s、8.3m/s、14.1m/sであった。いずれの場合においても、各流路11、12においてバーンアウトが生じる可能性は低いこともあわせて確認された。
10 羽口(部材)
10A 冷却板(部材)
11 第1流路
11a 流入口
11b 流出口
12 第2流路
12a 流入口
12b 流出口
20 冷媒流通システム
30 ポンプ
41 第1配管
42 第2配管
43 第3配管
44 第4配管
51 第1弁
52 第2弁
53 第3弁
54 安全弁
61 第1測定器
62 第2測定器
63 第3測定器
W 冷却水(冷媒)

Claims (10)

  1. 冷媒の流入口と流出口とが互いに異なる第1流路および第2流路が形成された部材を冷却する方法であって、
    前記部材は、前記第1流路が前記第2流路よりも高温環境下に配置された状態で金属溶融炉に用いられ、
    前記冷媒を前記第1流路に供給して流通させた後、前記第1流路から排出される前記冷媒を前記第2流路に供給して流通させる第1モードと、
    前記冷媒を、前記第1流路を通さずに前記第2流路に供給する第2モードと、
    を備え、
    前記第1モードでの運転時に、前記第1流路に供給される前記冷媒の量と、前記第1流路から排出される前記冷媒の量と、を比較して、前記第1流路に破損が生じているか否かを判断し、
    前記第1モードでの運転時に前記第1流路が破損したときに、前記第1モードを前記第2モードに切り替える、
    冷却方法。
  2. 前記第1モードでは、前記第1流路における前記冷媒の平均流速が、前記第2流路における前記冷媒の平均流速よりも高速であることを特徴とする請求項1に記載の冷却方法。
  3. 前記金属溶融炉が高炉であり、前記部材が羽口であり、前記冷媒は水であり、
    前記第2モードでは、前記第2流路における前記冷媒の平均流速が5m/s以上である請求項1または2に記載の冷却方法。
  4. 前記第1モードで運転している状態から、前記第1流路を通さずに前記第2流路に供給する前記冷媒の流量を徐々に増加させる移行モードを更に備え、
    前記第1モードでの運転時に、前記第2流路からの前記冷媒の流出量が前記第1流路への前記冷媒の流入量よりも低くなったときに前記移行モードで運転し、前記移行モードでの運転時における前記流入量および前記流出量に基づいて前記第1流路および前記第2流路のいずれが破損しているかを判断する請求項1から3のいずれか1項に記載の冷却方法。
  5. 前記第1モードでの運転時に、前記第1流路への前記冷媒の流入量と、前記第1流路から前記第2流路への前記冷媒の流通量と、前記第2流路からの前記冷媒の流出量と、に基づいて、前記第1流路および前記第2流路のいずれが破損しているかを判断する請求項1からのいずれか1項に記載の冷却方法。
  6. 前記冷媒が液体であり、
    前記冷媒が前記第1流路内で気化したときに、気化した前記冷媒を前記第1流路の流入口から流出させる請求項1からのいずれか1項に記載の冷却方法。
  7. 冷媒の流入口と流出口とが互いに異なる第1流路および第2流路が形成された部材に冷媒を流通させる冷媒流通システムであって、
    前記部材は、前記第1流路が前記第2流路よりも高温環境下に配置された状態で金属溶融炉に用いられ、
    前記冷媒流通システムは、
    前記冷媒を送出するポンプと、
    前記ポンプと前記第1流路の流入口とを接続する第1配管と、
    前記第1流路の流出口と前記第2流路の流入口とを接続する第2配管と、
    前記第1配管と前記第2配管とを接続する第3配管と、
    前記第1配管において、前記第3配管との接続部分よりも下流側に設けられた第1弁と、
    前記第2配管において、前記第3配管との接続部分よりも上流側に設けられた第2弁と、
    前記第3配管に設けられた第3弁と
    前記ポンプおよび前記第1弁から前記第3弁を制御する制御装置と、
    を備え、
    前記制御装置は、
    前記第1弁および前記第2弁を開き、前記第3弁を閉じた状態で、前記ポンプから前記第1配管に前記冷媒を供給する第1モードでの運転時に、前記第1流路に供給される前記冷媒の量と、前記第1流路から排出される前記冷媒の量と、を比較して、前記第1流路に破損が生じているか否かを判断し、
    前記第1流路に破損が生じていないと判断した場合、前記第1弁および前記第2弁を開き、前記第3弁を閉じた状態で、前記ポンプから前記第1配管に前記冷媒を供給し、
    前記第1流路に破損が生じていると判断した場合、前記第1弁および前記第2弁を閉じ、前記第3弁を開いた状態で、前記ポンプから前記第1配管に前記冷媒を供給する、
    冷媒流通システム。
  8. 前記第1流路の平均断面積が、前記第2流路の平均断面積よりも小さいことを特徴とする請求項に記載の冷媒流通システム。
  9. 前記第2流路の流出口に接続された第4配管と、
    前記第1配管を流れる前記冷媒の流量を測定する第1測定器と、
    前記第2配管を流れる前記冷媒の流量を測定する第2測定器と、
    前記第4配管を流れる前記冷媒の流量を測定する第3測定器と、を更に備える請求項またはに記載の冷媒流通システム。
  10. 前記第1配管に設けられ、前記冷媒が前記第1流路内で気化したときに、気化した前記冷媒を前記第1流路の流入口から流出させる安全弁を更に備える請求項からのいずれか1項に記載の冷媒流通システム。
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