JP7240638B2 - レドックスフロー電池システム、及びレドックスフロー電池システムの運転方法 - Google Patents
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Description
電解液を貯留するタンクと、
電池セルと、
前記タンクと前記電池セルとの間で前記電解液を循環させる流通機構とを備え、
前記流通機構は、
前記タンク内の前記電解液を前記電池セルに供給する往路と、
前記電池セルから前記タンクに前記電解液を排出する復路と、
前記タンク内の前記電解液を圧送するポンプとを有するレドックスフロー電池システムであって、
前記流通機構は、
前記往路と前記復路、又は前記往路と前記タンクとを繋ぎ、前記電池セルをバイパスするバイパス路と、
前記電解液の前記電池セルへの流通と前記バイパス路への流通とを切り替える切替構造とを備える。
電解液が貯留されたタンクと電池セルとの間で前記電解液を循環させるレドックスフロー電池システムの運転方法であって、
前記タンク内の前記電解液の温度が所定の温度範囲を満たすとき、前記電池セルをバイパスさせて前記電池セルの往路から復路、又は前記往路から前記タンクに前記電解液を流通させる。
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。
電解液を貯留するタンクと、
電池セルと、
前記タンクと前記電池セルとの間で前記電解液を循環させる流通機構とを備え、
前記流通機構は、
前記タンク内の前記電解液を前記電池セルに供給する往路と、
前記電池セルから前記タンクに前記電解液を排出する復路と、
前記タンク内の前記電解液を圧送するポンプとを有するレドックスフロー電池システムであって、
前記流通機構は、
前記往路と前記復路、又は前記往路と前記タンクとを繋ぎ、前記電池セルをバイパスするバイパス路と、
前記電解液の前記電池セルへの流通と前記バイパス路への流通とを切り替える切替構造とを備える。
前記切替構造は、
前記バイパス路を開閉する第一バルブと、
前記往路と前記バイパス路との接続箇所よりも前記往路の下流における前記バイパス路の最高位置よりも高い部分とを有することが挙げられる。
前記切替構造は、
前記バイパス路を開閉する第一バルブと、
前記往路と前記バイパス路との接続箇所よりも前記往路の下流を開閉する第二バルブとを有することが挙げられる。
前記切替構造は、
前記バイパス路を開閉する第一バルブと、
前記バイパス路における内部空間の断面積が前記往路における内部空間の断面積よりも大きい部分とを有することが挙げられる。
前記切替構造は、前記往路と前記バイパス路との接続箇所に取り付けられる切替弁を有することが挙げられる。
前記タンク内の電解液の温度を検知する液温検知部と、
前記液温検知部の検知結果に基づき、前記ポンプの動作と前記切替構造の切り替え動作とを制御する運転制御部とを備えることが挙げられる。
電解液が貯留されたタンクと電池セルとの間で前記電解液を循環させるレドックスフロー電池システムの運転方法であって、
前記タンク内の前記電解液の温度が所定の温度範囲を満たすとき、前記電池セルをバイパスさせて前記電池セルの往路から復路、又は前記往路から前記タンクに前記電解液を流通させる。
本開示の実施形態の詳細を、以下に説明する。図中の同一符号は同一名称物を示す。
〔RF電池システム〕
図1を参照して、実施形態1のRF電池システム1を説明する。本形態のRF電池システム1は、タンク3と、電池セル10と、流通機構5とを備える。タンク3は、電解液4を貯留する。流通機構5は、タンク3と電池セル10との間で電解液4を循環させる。この流通機構5は、往路51と、復路52と、ポンプ54とを有する。往路51は、タンク3内の電解液4を電池セル10に供給する。復路52は、電池セル10からタンク3に電解液4を排出する。ポンプ54は、タンク3内の電解液4を圧送する。RF電池システム1の特徴の一つは、流通機構5がバイパス路53と特定の切替構造55とを有する点にある。バイパス路53は、往路51と復路52又はタンク3とを繋いで電池セル10をバイパスする。切替構造55は、電解液4の電池セル10への流通とバイパス路53への流通とを切り替える。以下の説明は、RF電池システム1の概要、RF電池システム1の各構成の詳細、RF電池システムの運転方法の順に行う。
RF電池システム1は、代表的には、交流/直流変換器100と変電設備120とを介して発電部110と負荷130との間に接続される(図1)。RF電池システム1は、発電部110で発電した電力を充電して蓄え、蓄えた電力を放電して負荷130に供給する。発電部110としては、例えば、太陽光発電装置や風力発電装置、その他一般の発電所などが挙げられる。負荷130としては、例えば、電力の需要家などが挙げられる。RF電池システム1は、電解液4を正極電解液と負極電解液とに使用する。電解液4は、酸化還元により価数が変化する金属イオンを活物質として含有する。RF電池システム1の充放電は、正極電解液に含まれるイオンの酸化還元電位と負極電解液に含まれるイオンの酸化還元電位との差を利用して行われる。金属イオンとしては、例えば、バナジウムイオン、チタンイオン、マンガンイオンなどが挙げられる。電解液4の溶媒としては、例えば、硫酸、リン酸、硝酸、塩酸からなる群より選択される1種以上の酸又は酸塩を含む水溶液が挙げられる。RF電池システム1は、例えば、負荷平準化の用途、瞬低補償や非常用電源などの用途、大量導入が進められている太陽光発電や風力発電などの自然エネルギーの出力平滑化の用途などに利用される。
タンク3は、電池セル10に流通される電解液4を貯留する(図1)。図1は、正極用のタンク3のみを示す。また、図1は、電解液4の流通方向を白抜き矢印で示す。これらの点は、後述する図2から図5でも同様である。図1は、負極用のタンクを省略している。負極用のタンクの構成は、正極用のタンク3と同様とすることができる。タンク3の大きさは、電池容量に応じて適宜選択できる。
電池セル10は、水素イオンを透過させる隔膜で正極セルと負極セルとに分離されている。隔膜と正極セルと負極セルの図示は省略する。正極セルには、正極電極が内蔵されている。正極セルには、後述の流通機構5により上述のタンク3から正極電解液が流通される。負極セルには、負極電極が内蔵されている。負極セルには、流通機構5により負極用のタンクから負極電解液が流通される。電池セル10の設置箇所は、本形態ではタンク3、往路51、及びバイパス路53の最高位置よりも高い位置である。そのため、充放電を行う運転時から充放電を行わない待機時に動作を移行したとき、電池セル10とタンク3との高低差を利用して電池セル10内に溜まった電解液4が往路51を通してタンク3に戻され易い。電池セル10は、公知のものを利用できる。電池セル10は、通常、セルスタック20と呼ばれる構造体の内部に形成される。
セルスタック20は、サブスタックと呼ばれる積層体と、積層体をその両側から挟み込む2枚のエンドプレートと、両エンドプレートを締め付ける締付機構とで構成されている。積層体とエンドプレートと締付機構の図示は省略する。サブスタックの数は、単数でもよいし複数でもよい。サブスタックは、セルフレーム、正極電極、隔膜、及び負極電極を、この順番で複数積層した積層体と、その積層体の両端に配置される給排板とを有する。セルフレームは、双極板と双極板の外周縁部を囲む枠体とを有する。隣接するセルフレームの双極板の間に一つの電池セル10が形成される。双極板を挟んで表裏に、隣り合う電池セル10の正極電極と負極電極とが配置される。即ち、双極板を挟んで表裏に、隣り合う電池セル10の正極セルと負極セルとが形成される。セルフレームの枠体は、電池セル10の内部に電解液4を供給する給液マニホールド及び給液スリットと、電池セル10の外部に電解液4を排出する排液マニホールド、及び排液スリットとを有する。各枠体間には、環状のシール溝にOリングや平パッキンなどの環状のシール部材が配置され、電池セル10からの電解液4の漏洩を抑制している。セルスタック20は、公知のものを利用できる。
流通機構5は、タンク3と電池セル10との間で電解液4を循環させる。流通機構5は、往路51と復路52とバイパス路53とポンプ54と切替構造55とを有する。図1は、正極用の流通機構5のみを示す。負極用の流通機構の図示は、図1では省略する。負極用の流通機構の構成は、正極用の流通機構5と同様とすることができる。
往路51は、タンク3内の電解液4をタンク3から電池セル10に供給する。往路51の上流は、タンク3内の電解液4中に開口する。往路51の下流は、セルスタック20に繋がる。往路51の途中には、後述するバイパス路53の一端が接続されている。往路51は、往路51とバイパス路53との接続箇所510よりも上流側の第一流路511と、接続箇所510よりも下流側の第二流路512とを有する。この第一流路511と第二流路512とは連通している。
バイパス路53は、往路51の途中と復路52の途中、又は往路51の途中とタンク3とを繋いで電池セル10をバイパスする。本形態では、バイパス路53は、往路51の途中と復路52の途中とを繋ぐ。往路51の途中とタンク3とを繋ぐ形態は、実施形態5で説明する。バイパス路53は、往路51を流れる電解液4を電池セル10に流通させず、往路51の途中の接続箇所510から復路52の途中に流通させる。即ち、バイパス路53を流通する電解液4は、電池セル10を通らずタンク3に排出される。バイパス路53は、その長手方向の全長にわたってタンク3の上方に配置されている。バイパス路53は、往路51と同様の樹脂管や被覆管で構成できる。
ポンプ54は、タンク3内の電解液4を圧送する。ポンプ54の設置箇所は、本例では往路51の第一流路511の途中である。即ち、ポンプ54の設置箇所は、接続箇所510よりも上流である。ポンプ54の種類は、適宜選択でき、例えば自吸式ポンプが挙げられる。ポンプ54は、後述する制御機構6のポンプ制御部651により制御される。
切替構造55は、電解液4の電池セル10への流通とバイパス路53への流通とを切り替える。切替構造55は、例えば本形態や後述する実施形態2、3、5のように、複数の部材で構成されていてもよい。また、切替構造55は、例えば後述する実施形態4のように、単数の部材で構成されていてもよい。切替構造55を複数の部材で構成する本形態では、切替構造55は第一バルブ551と往路51の第二流路512の少なくとも一部とで構成している。また、実施形態2では、切替構造55は第一バルブ551と第二バルブ552とで構成している(図2)。更に、実施形態3では、切替構造55は第一バルブ551とバイパス路53の少なくとも一部とで構成している(図3)。そして、実施形態5では、切替構造55は実施形態1の切替構造55と同じである。一方、切替構造55を単数の部材で構成する実施形態4では、切替構造55は切替弁553で構成されている(図4)。
第一バルブ551は、バイパス路53を開閉する。第一バルブ551によりバイパス路53が開通すると、バイパス路53への電解液4の流通が可能になる。第一バルブ551によりバイパス路53が閉鎖すると、バイパス路53への電解液4の流通が防止される。第一バルブ551によるバイパス路53の閉鎖が、往路51の第二流路512から電池セル10への電解液4の流通を可能にする。第一バルブ551の設置箇所は、バイパス路53の途中である。第一バルブ551の種類は、適宜選択できる。第一バルブ551の種類は、例えば、ゲートバルブ、グローブバルブ、ボールバルブ、バタフライバルブ、ダイヤフラムバルブなどが挙げられる。第一バルブ551は、後述する制御機構6のバルブ制御部652により制御される。
第二流路512は、高位置部513を有する。高位置部513は、バイパス路53の最高位置よりも高い位置に配置される部分である。即ち、第二流路512の少なくとも一部は、バイパス路53の最高位置よりも高い位置に配置されている。そのため、第二流路512の揚程がバイパス路53よりも大きい。よって、第一バルブ551によりバイパス路53が開通すると、バイパス路53の最高位置よりも高い位置に配置される部分によって第二流路512への電解液4の流通が規制される。この電解液4の流通の規制が、バイパス路53への電解液4の流通を可能にする。第二流路512やバイパス路53の最高位置とは、各管路の中心軸の最高箇所とする。
制御機構6は、電解液4の温度に基づき、電解液4の電池セル10への流通と、電解液4のバイパス路53への流通とを制御する。本形態の制御機構6は、液温検知部61と、運転制御部65とを有する。
液温検知部61は、タンク3内の電解液4の温度を検知する。液温検知部61は、例えば、液温を直接測定できる液温センサが利用できる。
運転制御部65は、切替構造55による電解液4の電池セル10への流通と電解液4のバイパス路53への流通との切替を制御する。本形態では、運転制御部65は、ポンプ制御部651とバルブ制御部652とを有する。運転制御部65は、例えば、プロセッサを含むコンピュータなどが利用できる。
ポンプ制御部651は、液温検知部61の検知結果に基づき、ポンプ54の動作を制御する。ポンプ制御部651は、ポンプ54を駆動させたり停止させたりする。また、ポンプ制御部651は、ポンプ54の出力を調整する。
バルブ制御部652は、液温検知部61の検知結果に基づき、第一バルブ551の動作を制御する。即ち、バルブ制御部652は、第一バルブ551を開閉させる。
本形態に係るRF電池システムの運転方法は、次の通りである。液温検知部61がタンク3内の電解液4の温度を検知する。検知したタンク3内の電解液4の温度が所定の温度未満のとき、バルブ制御部652は第一バルブ551を開く。この制御により、バイパス路53が開通する。電解液4の所定の温度は、例えば、30℃以上45℃以下が挙げられる。ポンプ制御部651は、ポンプ54を所定の出力で動作させる。電解液4をバイパス路53に流通させて温める加温運転時のポンプ54の出力は、適宜選択できる。加温運転時のポンプ54の出力を大きくすれば、電解液4の温度が素早く高くなり易い。加温運転時のポンプ54の出力を小さくすれば、電解液4の温度を温める際の消費電力が小さくなる。加温運転時のポンプ54の出力は、電解液4を電池セル10に流通させる通常運転時のポンプ54の出力に比較して小さくできる。電池セル10のように電解液4の流通抵抗体となる部材が存在しないからである。加温運転時のポンプ54の出力は、例えば、通常運転時のポンプ54の出力の1/2倍以下とすることができ、更に1/3倍以下とすることができる。加温運転時のポンプ54の出力は、電解液4を温める点から、例えば通常運転時のポンプ54の出力の1/5倍以上が挙げられる。運転制御部65は、バルブ制御部652やポンプ制御部651の制御前に、交流/直流変換器100をオフにしておくとよい。
本形態のRF電池システム1は、往路51がバイパス路53の最高位置よりも高い高位置部513を有する。そのため、第一バルブ551によりバイパス路53を開通させると、電解液4が往路51の第二流路512へ流れ難くなってバイパス路53へ流れ易くなる。電解液4がバイパス路53を流通する流通経路の長さは、電解液4が電池セル10を流通する流通経路に比較して短い。そのため、バイパス路53を介することで、ポンプ54の駆動によって温められた電解液4をタンク3に素早く戻すことができる。よって、流通経路の途中で電解液4の温度が低下し難い。即ち、温められた電解液4は、温度がほとんど低下することなく、タンク3内に戻されてタンク3内の電解液4と混合される。従って、本形態のRF電池システム1は、タンク3内の電解液4を効率的に温められる。
〔RF電池システム〕
図2を参照して、実施形態2に係るRF電池システム1を説明する。本形態のRF電池システム1は、主に、切替構造55が第一バルブ551と第二バルブ552とで構成されている点が実施形態1と相違する。第一バルブ551は、実施形態1と同様である。以下の説明は、実施形態1との相違点を中心に行う。実施形態1と同様の構成の説明は省略する。図2は、説明の便宜上、交流/直流変換器100、発電部110、変電設備120、及び負荷130を省略している(いずれも図1参照)。これらの点は、後述する実施形態3から実施形態5(図3から図5)でも同様である。
(往路・バイパス路)
往路51とバイパス路53の最高位置は、本形態では互いに同じである。往路51やバイパス路53の最高位置とは、各管路の中心軸の最高箇所とする。第二流路512とバイパス路53の最高位置とは、全長にわたって同一高さである。
〈第二バルブ〉
第二バルブ552は、第二流路512を開閉する。第二バルブ552により第二流路512が開通すると、電池セル10への電解液4の流通が可能になる。第二バルブ552により第二流路512が閉鎖すると、第二流路512への電解液4の流通が防止される。第二バルブ552による第二流路512の閉鎖と第一バルブ551によるバイパス路53の開通とが、バイパス路53への電解液4の流通を可能にする。第二バルブ552の設置箇所は、第二流路512の途中である。第二バルブ552の種類は、第一バルブ551の種類と同様とすることができる。第二バルブ552は、バルブ制御部652により制御される。
(運転制御部)
〈バルブ制御部〉
バルブ制御部652は、液温検知部61の検知結果に基づき、第一バルブ551の動作と第二バルブ552の動作の両方を制御する。即ち、バルブ制御部652は、第一バルブ551の開閉と第二バルブ552の開閉とを行う。
液温検知部61により検知したタンク3内の電解液4の温度が所定の温度未満のとき、バルブ制御部652は第一バルブ551を開く。また、バルブ制御部652は第二バルブ552を閉じる。この制御により、バイパス路53が開通する。また、第二流路512が閉鎖される。ポンプ制御部651は、実施形態1における電解液4の温度が所定の温度未満のときと同様である。バルブ制御部652やポンプ制御部651による制御前に、運転制御部65によって交流/直流変換器100をオフにしておくとよい点は、実施形態1と同様である。
本形態のRF電池システム1は、実施形態1と同様、電解液4を効率的に温められて、所定の温度に達した電解液4を電池セル10に供給できる。特に、本形態のRF電池システム1は、切替構造55が第二バルブ552を有するため、加温運転時に電解液4が電池セル10に供給されることを確実に防止できる。
〔RF電池システム〕
図3を参照して、実施形態3に係るRF電池システム1を説明する。本形態のRF電池システム1は、切替構造55が第一バルブ551とバイパス路53の少なくとも一部とで構成されている点が、実施形態1と相違する。第一バルブ551及びRF電池システムの運転方法は、実施形態1と同様である。
(往路)
往路51の最高位置は、本形態ではバイパス路53の最高位置と同じである。往路51やバイパス路53の最高位置とは、各管路の中心軸の最高箇所とする。第二流路512とバイパス路53の最高位置は、全長にわたって同一高さである。
〈バイパス路〉
バイパス路53は、大きい断面積部531を有する。大きい断面積部531は、内部空間の断面積が第二流路512の内部空間の断面積よりも大きい部分である。バイパス路53は、小さい断面積部を有していなければ、同じ断面積部を有していてもよい。小さい断面積部は、内部空間の断面積が第二流路512の内部空間の断面積よりも小さい部分である。同じ断面積部は、内部空間の断面積が第二流路512の内部空間の断面積と同じ部分である。バイパス路53が大きい断面積部531を有し、小さい断面積部を有していないことで、第一バルブ551によりバイパス路53が開通した際にバイパス路53に電解液4を流通させ易い。
本形態のRF電池システム1は、実施形態1と同様、電解液4を効率的に温められて、所定の温度に達した電解液4を電池セル10に供給できる。
〔RF電池システム〕
図4を参照して、実施形態4に係るRF電池システム1を説明する。本形態のRF電池システム1は、主に、切替構造55が切替弁553で構成されている点が、実施形態1と相違する。
〈切替弁〉
切替弁553は、往路51の第二流路512とバイパス路53の一方の開通と他方の閉鎖とを行う。即ち、切替弁553は、往路51の第一流路511から第二流路512への電解液4の流通と、往路51の第一流路511からバイパス路53への電解液4の流通とを切り替える。切替弁553の設置箇所は、往路51とバイパス路53との接続箇所510である。切替弁553の種類は、例えば、三方弁が挙げられる。
〈バルブ制御部〉
バルブ制御部652は、液量検知部の検知結果に基づき、切替弁553を動作させる。バルブ制御部652は、往路51の第二流路512とバイパス路53の一方を開通させて、他方を閉鎖させるように切替弁553を動作させる。
液温検知部61により検知したタンク3内の電解液4の温度が所定の温度未満のとき、バルブ制御部652は、バイパス路53を開通させて第二流路512を閉鎖するように、切替弁553を動作させる。ポンプ制御部651は、実施形態1における電解液4の温度が所定の温度未満のときと同様である。バルブ制御部652やポンプ制御部651による制御前に、運転制御部65によって交流/直流変換器100をオフにしておくとよい点は、実施形態1と同様である。
本形態のRF電池システム1は、実施形態1と同様、電解液4を効率的に温められて、所定の温度に達した電解液4を電池セル10に供給できる。特に、本形態のRF電池システム1は、切替構造55が切替弁553を有するため、加温運転時に電解液4が電池セル10に供給されることを確実に防止できる。
〔RF電池システム〕
図5を参照して、実施形態5に係るRF電池システム1を説明する。本形態のRF電池システム1は、バイパス路53が復路52に繋がれることなく往路51の途中とタンク3とを繋ぐ点が、実施形態1と相違する。RF電池システムの運転方法は、実施形態1と同様である。
バイパス路53は、往路51を流れる電解液4を電池セル10に流通させず、往路51の途中の接続箇所510からタンク3に流通させる。即ち、バイパス路53を流通する電解液4は、電池セル10と復路52とを通らず、タンク3に排出される。バイパス路53の上流は、タンク3の上方に配置されている。バイパス路53の下流は、タンク3内の気相に開口する。
本形態のRF電池システム1は、実施形態1と同様、電解液4を効率的に温められて、所定の温度に達した電解液4を電池セル10に供給できる。特に、本形態のRF電池システム1は、バイパス路53の下流を復路52の途中に繋ぐ場合に比較して、電解液4がバイパス路53を流通してタンク3に戻る流通経路を短くし易い。そのため、本形態のRF電池システム1は、流通経路の途中で電解液4の温度がより一層低下し難い。
試験例では、図1を参照して説明した実施形態1に係るRF電池システム1を用い、電解液4を電池セル10に流通させずバイパス路53に流通させて、タンク3内の電解液4の温度を測定した。即ち、試験例では、第一バルブ551を開いてバイパス路53を開通させ、ポンプ54により電解液4を圧送した。電解液4は、タンク3、往路51の第一流路511、バイパス路53、復路52、タンク3の順に流通させた。ポンプ54の動力は、4.1kWとした。
10 電池セル
20 セルスタック
3 タンク
4 電解液
5 流通機構
51 往路
510 接続箇所
511 第一流路
512 第二流路
513 高位置部
514 基準位置部
52 復路
53 バイパス路
531 大きい断面積部
54 ポンプ
55 切替構造
551 第一バルブ
552 第二バルブ
553 切替弁
6 制御機構
61 液温検知部
65 運転制御部
651 ポンプ制御部
652 バルブ制御部
100 交流/直流変換器
110 発電部
120 変電設備
130 負荷
Claims (6)
- 電解液を貯留するタンクと、
電池セルと、
前記タンクと前記電池セルとの間で前記電解液を循環させる流通機構とを備え、
前記流通機構は、
前記タンク内の前記電解液を前記電池セルに供給する往路と、
前記電池セルから前記タンクに前記電解液を排出する復路と、
前記タンク内の前記電解液を圧送するポンプとを有するレドックスフロー電池システムであって、
前記流通機構は、
前記往路と前記復路、又は前記往路と前記タンクとを繋ぎ、前記電池セルをバイパスするバイパス路と、
前記電解液の前記電池セルへの流通と前記バイパス路への流通とを切り替える切替構造とを備え、
更に、
前記タンク内の電解液の温度を検知する液温検知部と、
前記液温検知部の検知結果に基づき、前記ポンプの動作と前記切替構造の切り替え動作とを制御する運転制御部とを備える、
レドックスフロー電池システム。 - 前記切替構造は、
前記バイパス路を開閉する第一バルブと、
前記往路と前記バイパス路との接続箇所よりも前記往路の下流における前記バイパス路の最高位置よりも高い部分とを有する請求項1に記載のレドックスフロー電池システム。 - 前記切替構造は、
前記バイパス路を開閉する第一バルブと、
前記往路と前記バイパス路との接続箇所よりも前記往路の下流を開閉する第二バルブとを有する請求項1又は請求項2に記載のレドックスフロー電池システム。 - 前記切替構造は、
前記バイパス路を開閉する第一バルブと、
前記バイパス路における内部空間の断面積が前記往路における内部空間の断面積よりも大きい部分とを有する請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のレドックスフロー電池システム。 - 前記切替構造は、前記往路と前記バイパス路との接続箇所に取り付けられる切替弁を有する請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のレドックスフロー電池システム。
- 電解液が貯留されたタンクと電池セルとの間で前記電解液を循環させるレドックスフロー電池システムの運転方法であって、
前記タンク内の前記電解液の温度が所定の温度範囲を満たすとき、前記電池セルをバイパスさせて前記電池セルの往路から復路、又は前記往路から前記タンクに前記電解液を流通させる、
レドックスフロー電池システムの運転方法。
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