JP7243175B2 - 積層セラミックコンデンサの良否判定装置およびその良否判定方法 - Google Patents
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Description
特に、積層セラミックコンデンサの絶縁抵抗を測定する測定方法では、先ず、たとえばターンテーブルの保持部にそれぞれ保持された積層セラミックコンデンサに充電端子を接触させ、直流電圧を断続的に充電しながら積層セラミックコンデンサがターンテーブルで間欠的に搬送される。この場合、ターンテーブルが停止されている間だけ充電端子が積層セラミックコンデンサに接触し、ターンテーブルが回転し次の充電端子に接触するまでの間では積層セラミックコンデンサには何らの充電端子も接触しないので、充電領域における積層セラミックコンデンサに対する充電は断続的なものとなっている。
次に、充電が完了した積層セラミックコンデンサに対して測定端子を当てて絶縁抵抗の測定が行われる。そして、この絶縁抵抗の測定結果に基づいて、積層セラミックコンデンサの良品、不良品の選別が行われる(たとえば、特許文献1の図2を参照。)。
具体的に言うと、上記の従来の絶縁抵抗を測定する工程では、充電領域における積層セラミックコンデンサに対する充電が断続的なものとなっているため、積層セラミックコンデンサは、電荷が充電されたまま次の絶縁抵抗の測定位置に搬送され、絶縁抵抗が測定されるものとなっている。
一方で、放電位置における放電側(マイナス側)の測定端子は、実装基板のGND電極に短絡しており、電位的には0V(ゼロボルト)となるため、印加側(プラス側)の測定端子、積層セラミックコンデンサ間の電位差がたとえば3KV/mmを超えると、一般的にスパーク(絶縁破壊)が生じる恐れがあった。
この場合、積層セラミックコンデンサが使用される電圧領域が、例えば、DC:750V以上の中高圧領域になると、積層セラミックコンデンサの外部電極と、積層セラミックコンデンサの外部電極に接して絶縁抵抗を測定する端子(測定端子)と、の間の電位差が大きくなるため、より大きなスパークが発生してしまうことがあった。
本発明の発明者の鋭意研究の結果、この大きなスパークによって発生したノイズが原因となり、例えば、測定設備の制御用パソコンとIRメータ間の通信トラブルを発生させ、絶縁抵抗の測定ができなくなり、設備が停止してしまうという不具合を生じることがわかった。
すなわち、積層セラミックコンデンサの絶縁抵抗を測定する際に、測定端子および積層セラミックコンデンサ間で発生するスパークのエネルギーを抑えることができ、このスパークによって発生するノイズの抑制が可能な積層セラミックコンデンサの良否判定装置およびその良否判定方法を提供することを目的とする。
請求項2に係る本発明は、請求項1に係る積層セラミックコンデンサの良否判定装置に従属する発明であって、搬送手段は搬送ローターを含む、積層セラミックコンデンサの良否判定装置である。
請求項3に係る本発明は、請求項1または請求項2に係る積層セラミックコンデンサの良否判定装置に従属する発明であって、放電用回路は抵抗を含む、積層セラミックコンデンサの良否判定装置である。
請求項4に係る本発明は、請求項1に係る積層セラミックコンデンサの良否判定装置に従属する発明であって、印加電圧に対して所定の範囲で電荷を放電させる放電用の抵抗は、印加電圧に対して50%以上70%以下の範囲で電荷を放電させる、積層セラミックコンデンサの良否判定装置である。
図1は、本発明にかかる積層セラミックコンデンサの一例を示す外観斜視図である。図2は、本発明にかかる積層セラミックコンデンサを示す図1のII-II線における断面図である。図3は、本発明にかかる積層セラミックコンデンサを示す図1のIII-III線における断面図である。図4(a)は、本発明にかかる積層セラミックコンデンサにおける積層体の内部電極層の対向電極部が2つに分割された構造を示す図である。図4(b)本発明にかかる積層セラミックコンデンサにおける積層体の内部電極層の対向電極部が3つに分割された構造を示す図である。図4(c)本発明にかかる積層セラミックコンデンサにおける積層体の内部電極層の対向電極部が4つに分割された構造を示す図である。
積層体12は、積層された複数の誘電体層14と複数の内部電極層16とを含み、積層方向xに相対する第1の主面12aおよび第2の主面12bと、積層方向xに直交する幅方向yに相対する第1の側面12cおよび第2の側面12dと、積層方向xおよび幅方向yに直交する長さ方向zに相対する第1の端面12eおよび第2の端面12fと、を含む。また、積層体12は、角部および稜線部に丸みがつけられていることが好ましい。なお、角部とは、積層体12の隣接する3面が交わる部分のことであり、稜線部とは、積層体12の隣接する2面が交わる部分のことである。さらに、第1の主面12aおよび第2の主面12b、第1の側面12cおよび第2の側面12d、ならびに第1の端面12eおよび第2の端面12fの一部または全体に凹凸などが形成されていてもよい。
積層体12は、複数の誘電体層14からなる外層部14aと複数の誘電体層14と複数の内部電極層16とからなる内層部14bとを含む。外層部14aは、積層体12の第1の主面12aおよび第2の主面12b側に位置し、第1の主面12aおよび第2の主面12bと最も第1の主面12aまたは第2の主面12bに近い内部電極層16との間に位置する誘電体層14である。また、両外層部14aに挟まれた領域が内層部14bである。
内部電極層16は、複数の誘電体層14と交互に積層され、第1の端面12eに露出する複数の第1の内部電極層16aと、複数の誘電体層14と交互に積層され、第2の端面12fに露出する複数の第2の内部電極層16bとを有する。
外部電極24は、第1の内部電極層16aに接続され、第1の端面12e上に配置される第1の外部電極24aと、第2の内部電極層16bに接続され、第2の端面12f上に配置される第2の外部電極24bとを有する。なお、第1の外部電極24aおよび第2の外部電極24bは、第1の主面12a上の一部および第2の主面12b上の一部、第1の側面12c上の一部および第2の側面12d上の一部にまで延びて配置されていることが好ましい。第1の外部電極24aおよび第2の外部電極24bは、少なくとも実装面側に位置する第2の主面12b上の一部にまで延びて形成されていることが好ましい。
付け層は、複数層であってもよい。
めっき層28は、第1のめっき層28aと第2のめっき層28bとを有する。第1のめっき層28aは、第1の下地電極層26aを覆うように配置されている。第2のめっき層28bは、第2の下地電極層26bを覆うように配置されている。
以下、下地電極層26を設けずにめっき層28を設ける構造について説明する。
図5は、本発明に係る積層セラミックコンデンサの良否判定装置の一例を図解的に示す平面図である。図6は、図5に示す積層セラミックコンデンサの搬送手段の構造を示すために、その要部(特に、図5の一点鎖線で囲まれたA部分に示される箇所)を断面視的に図解した説明図である。
この積層セラミックコンデンサの良否判定装置(以下、単に、「良否判定装置」という。)30は、図5に示すように、搬送案内手段としてのたとえば搬送案内テーブル32を含む。搬送案内テーブル32は、たとえば平面視円形のローター34を含み、ローター34は、その中心軸36の周りを図示のたとえばA方向に間欠的に回転可能に設けられている。ローター34の形状は、特に限定されないが、平面視円形であることが好ましい。また、ここでは、搬送案内手段の一例として、ローター34を図示したが、ローター以外にも、たとえば無端ベルト、搬送パレットなど他のいかなる搬送手段を用いてもよい。さらに、搬送案内手段の駆動形態は、間欠駆動あるいは連続駆動のいずれでもよい。
1つの保持部群38Aは、ローター34の円周方向に沿って等間隔に配列された、たとえば24個の保持部38a,38a,38a,・・・,38aを備えている。同様にして、保持部群38Bは、ローター34の円周方向に沿って等間隔に配列された24個の保持部38b,38b,38b,・・・,38bを備え、保持部群38Cは、ローター34の円周方向に沿って等間隔に配列された24個の保持部38c,38c,38c,・・・,38cを備えている。
また、保持部群38Aの各保持部38aと、保持部群38Bの各保持部38bと、保持部群38Cの各保持部38cとは、それぞれ、ローター34の同一の半径上に同じ間隔を隔てて配列されている。
ローター34の中心軸36には、たとえば1軸モータ(図示せず)が取付けられている。ローター34は、1ステップずつ、1つのキャビティ40毎に回転し、図5に示すように、A方向に積層セラミックコンデンサ10を間欠的に搬送するものとなっている。
なお、プローブ70a,70bの形状は、特に限定されるものではないが、例えば、ローラー形状のもの、円柱形状で外側にスプリングを使用したものなどを適宜用いることができる。また、プローブ70a,70bの材質は、充電が可能なものであれば特に限定はされるものではない。
この放電用回路では、充電後の積層セラミックコンデンサ10の電荷を印加電圧に対して50%以上70%以下の範囲で電荷を放電させることが好ましい。なお、このときの放電量は、抵抗86(R)の値で適宜制御されるものとなっている。
先ず、たとえば図1~図3に示す積層セラミックコンデンサ10が、ローター34の下に配置された特性選別機(図示せず)からエアー吸引されることで、当該ローター34の複数のキャビティ40内に1つずつ吸着保持される。
次に、ローター34を回転駆動させることによって、当該ローター34は、1つのキャビティ40毎に回転し、図5に示すように、ワーク10がA方向に間欠的に搬送される。
そして、複数のワーク10が充電ステーション50に搬送されて来てワーク10が停止したとき、2つのプローブ70a,70bがワーク10の外部電極24aおよび24bに当接させた状態で、ワーク10に対して充電が行われる。この場合、積層セラミックコンデンサ10の定格電圧の数倍の直流電圧が継続的に一定時間充電される。
さらに、ワーク10は、次の充電ステーション52に搬送され、同様の方法で、ワーク10に対して充電が行われる。
すなわち、充電/測定ステーション60の直前の充電ステーション52においては、その前の充電ステーション50とは違い、図8に示すように、プローブ70bを抵抗86(R)と接地点GNDに短絡させておくことで、ワーク10を充電/測定ステーション60に搬送する直前に所定の量の放電が行われる。この場合、放電の量は、印加電圧に対して50%以上70%以下の範囲で電荷を放電させることが好ましい。
これにより、ワーク10内の電荷を少量放電することで、たとえば図7および図9に示すように、充電/測定ステーション60において、プローブ72bに接触するときの測定用の端子70bと積層セラミックコンデンサ10との間の電位差(PD)を下げることが可能となっている。
すなわち、プローブ72aおよび72bと積層セラミックコンデンサ10との間で発生するスパークのエネルギーを抑えることができる。それゆえ、スパークによって発生したノイズが原因となり、例えば、測定設備の制御用パソコンとIRメータ間の通信トラブルを発生させ、絶縁抵抗の測定ができなくなり、設備が停止してしまうという不具合を解消することが可能となる。
12 積層体
12a 第1の主面
12b 第2の主面
12c 第1の側面
12d 第2の側面
12e 第1の端面
12f 第2の端面
14 誘電体層
14a 外層部
14b 内層部
16 内部電極層
16a 第1の内部電極層
16b 第2の内部電極層
16c 浮き内部電極層
18 対向電極部
18a 第1の対向電極部
18b 第2の対向電極部
20 引出電極部
20a 第1の引出電極部
20b 第2の引出電極部
22a 側部(Wギャップ)
22b 端部(Lギャップ)
24 外部電極
24a 第1の外部電極
24b 第2の外部電極
26 下地電極層
26a 第1の下地電極層
26b 第2の下地電極層
28 めっき層
28a 第1のめっき層
28b 第2のめっき層
30 積層セラミックコンデンサの良否判定装置
32 搬送案内テーブル(搬送案内手段)
34 ローター
36 ローターの中心軸
38A,38B,38C 保持部群
38a,38b,38c 保持部
40 収納穴(キャビティ)
50,52 充電ステーション
60 充電/測定ステーション
70a,70b プローブ(充電用の端子)
72a,72b 他のプローブ(充電/測定用の端子)
80 印加回路
82 電源(E)
84 IRメータ
86 抵抗(R)
88 スイッチ(SW)
C 主容量
ESR 等価直列抵抗
ESL 等価直列インダクタンス
IR 絶縁抵抗
D 誘電吸収因子
C0 誘電分極容量
R0 内部抵抗
SW スイッチ
GND 接地点
PD 電位差
x 積層方向
y 幅方向
z 長さ方向
L 積層体の長さ方向の長さ
W 積層体の幅方向の長さ
T 積層体の積層方向の長さ
LM 積層セラミック電子部品の長さ方向の長さ
WM 積層セラミック電子部品の幅方向の長さ
TM 積層セラミック電子部品の積層方向の長さ
Claims (4)
- 積層された複数の誘電体層および積層された複数の内部電極層を有する積層体と、前記複数の内部電極に接続される外部電極と、を有する複数の積層セラミックコンデンサを保持して搬送する搬送手段と、
複数の前記積層セラミックコンデンサに対し、前記積層セラミックコンデンサの定格電圧以上の直流電圧を継続的に充電する印加回路および充電端子と、
充電後の前記積層セラミックコンデンサの電荷を、印加電圧に対して所定の範囲で電荷を放電させる放電用回路と、
放電後の前記積層セラミックコンデンサの絶縁抵抗を測定する測定端子と、
を有する、積層セラミックコンデンサの良否判定装置であって、
前記印加回路によって、複数の前記積層セラミックコンデンサに対して前記積層セラミックコンデンサの定格電圧以上の直流電圧を継続的に一定時間充電し、
前記放電用回路によって、充電後の前記積層セラミックコンデンサの電荷を一旦、印加電圧に対して所定の範囲で電荷を放電させ、
放電後の前記積層セラミックコンデンサに対し、前記測定端子を前記外部電極に接触させ、
前記測定端子を前記外部電極に接触させた後に、再度前記印加回路によって前記積層セラミックコンデンサに対して前記積層セラミックコンデンサの定格電圧以上の直流電圧を充電した後、絶縁抵抗を測定して積層セラミックコンデンサの良否を判定する積層セラミックコンデンサの良否判定装置。 - 前記搬送手段はローターを含む、請求項1に記載の積層セラミックコンデンサの良否判定装置。
- 前記放電用回路は抵抗を含む、請求項1または請求項2に記載の積層セラミックコンデンサの良否判定装置。
- 前記印加電圧に対して所定の範囲で電荷を放電させる放電用の抵抗は、印加電圧に対して50%以上70%以下の範囲で電荷を放電させる、請求項1に記載の積層セラミックコンデンサの良否判定装置。
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