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JP7252919B2 - 自動取引装置および本人認証方法 - Google Patents
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Description

本発明は、自動取引装置および本人認証方法に関する。
自動契約機、カード発行機などの自動取引装置では、取引に際して、本人確認書類に含まれる対象人物画像(対象人物の容貌画像)と、カメラにより撮影した利用者画像(利用者の容貌画像)とを比較照合し、対象人物と利用者が一致しているか否かを判断し、一致している場合に本人である(すなわち、対象人物と利用者とが同一人物である)とする顔認証技術が採用されている。なお、ここで、「取引」とは、契約(口座開設など)、契約に基づくカードの発行、カードを用いた有価物(紙幣など)の払出や、預入れ、などを含む。
近年、顔認証技術は大きく進歩しているが、それでも本人以外の者(第三者)が本人になりかわる行為、いわゆる「なりすまし」を完全に防ぐことは難しい。例えば、第三者が本人確認書類の対象人物と同一人物の顔写真を事前に準備して自動取引装置のカメラの前に立ち、その対象人物の顔写真をカメラに向け、カメラに撮影させることが考えられる。この場合、本人確認書類の写真から得られる対象人物画像とカメラが撮影した人物画像とは、同一人物である。そのため、自動取引装置は、本人であると判断する可能性がある。このような場合、自動取引装置はなりすましを防ぐことができない。
そのような「なりすまし」を防ぐため、第三者が、本人確認書類の顔写真と同一人物の顔写真を持参したとしても、それを見破り、なりすましを防ぐ技術が開発されている。その技術は、写真は動作を行うことができない、つまり「生体」でないという特性を利用したものである。すなわち、利用者にカメラの前で特定の動作を行わせ、利用者が「生体」であるか否かを判断し、なりすましを防ぐ。この技術は、「生体検知」と呼称されることがあり、人物(利用者)が人間らしい動きをしたかどうかを、撮影した画像に基づいて判定するものである。
生体検知を利用してなりすましを防ぐ本人認証装置は、例えば、特開2015-41307号公報(特許文献1)に開示されている。この特許文献1の技術は、連続して撮影した容貌画像について、顔の上下運動、目や口の開閉といった、所定の動作が含まれているかどうかを検知することでなりすましを防ぐものである。
また、特開2003-317100号公報(特許文献2)にも生体検知を利用してなりすましを防止する技術が開示されている。この特許文献2の技術は、顔あるいは目の位置を決めるための指標を表示したり、利用者に対し、瞬きをする、顔の向きを変えるなどの指示を行った上で容貌(顔写真)を撮影し、撮影した容貌画像から、指定した通りの動作をしているか判定し、なりすましを防ぐようにしている。
特開2015-41307号公報 特開2003-317100号公報
上述した特許文献1および特許文献2の技術の場合、第三者が本人確認書類に含まれる対象人物画像と同一人物の写真を持参した場合であっても、なりすましを見破ることができるので、本人認証精度を向上させることができる。
しかし、この技術にも課題が残されている。すなわち、もし、第三者である利用者が「対象人物の動画」を事前に撮影(例えば、スマートフォンで撮影)して持参し、その利用者がその動画を自動取引装置のカメラに撮影させた場合、自動取引装置はその動画により「生体」であると判断する可能性がある。
また、利用者は、自動取引装置のカメラの前で、特別の動作を強いられることに心理的抵抗を感じる。その動作が不十分であり何度も同じ動作を強いられる場合には、なおさら心理的負担は大きい。その結果、自動取引装置の利用を敬遠する人が出てくるなどの問題もある。
そこで、本発明は、利用者の心理的負担が小さく本人認証精度が高い自動取引装置および本人認証方法を提供することを目的とする。
上述した目的を達成するために、本発明は、その一例を挙げると、取引制御を行う制御部と、取引のための情報表示と入力を行う表示入力部と、利用者画像を撮影するカメラと、本人確認書類に含まれる対象人物画像を読取る本人確認書類読取部とを有し、利用者との間で前記取引を実行する自動取引装置であって、前記制御部は、前記対象人物画像と前記利用者画像とを比較照合し、前記対象人物画像と前記利用者画像とが同一人物であるか否かを判断し、前記同一人物であると判断した場合には、前記表示入力部の表示によりハンドセットを持つことを要求し、前記カメラから前記利用者画像を取込み、前記利用者が前記ハンドセットを持っている場合に前記利用者は生体であると判定し、前記取引を行う自動取引装置である。
また、本発明の他の例を挙げると、本人認証制御を行う制御部と、情報表示と情報入力を行う表示入力部と、利用者画像を撮影するカメラと、本人確認書類に含まれる対象人物画像を読取る本人確認書類読取部と、ハンドセットとを利用して本人認証を行う本人認証方法であって、前記対象人物画像と前記利用者画像とを比較照合して一致しているか否かを判断し、前記一致している場合に、前記表示入力部の表示により前記ハンドセットを持つことを要求し、前記カメラから前記利用者画像を取込み、前記利用者画像が前記ハンドセットを持っていることを確認した場合に生体であると判断して、本人認証を行う本人認証方法である。
本発明によれば、利用者の心理的負担が小さく本人認証精度が高い自動取引装置および本人認証方法を実現することができる。
本発明の実施例における自動取引システムの構成を示す図である。 利用者画像撮像部が撮影した利用者画像の例を示す図である。 本発明の実施例における取引の動作を示すフロー図である。 キャッシュカードの挿入を案内する表示画面例を示す図である。 暗証番号入力を案内する表示画面例を示す図である。 金額入力を案内する表示画面例を示す図である。 入力した金額を確認する表示画面例を示す図である。 利用者の取引目的を選択させる表示画面例を示す図である。 利用者の職業を選択させる表示画面例を示す図である。 個人情報取得の許可を求める表示画面例を示す図である。 本人確認書類の種類を選択させる画面例を示す図である。 運転免許証の暗証番号入力を促す表示画面例を示す図である。 運転免許証の読取を要求する表示画面例を示す図である。 顔写真撮影を要求する表示画面例を示す図である。 ハンドセットを持つことを要求する表示画面例を示す図である。 文字情報の音声読上げを要求する表示画面例を示す図である。 処理中における表示画面例を示す図である。 カード及び明細表の受取を案内する表示画面例を示す図である。 現金受取を案内する表示画面例を示す図である。 取引終了時の表示画面例を示す図である。
以下、図1~図20を用いて、本発明の実施例を説明する。なお、本発明は、以下の実施例に限定されるものではない。また、各図において、同一機器や同一の動作には同一番号や符号を付しており、すでに説明した機器や動作に関する説明は省略や簡単な説明に留める場合がある。
この実施例は、金融機関などに設置される現金自動預け払い機(ATM:Automated Teller Machine)に本発明を適用したものである。この実施例におけるATMは、通常の取引(一定額以下の現金の払出、預入れ、など)の場合と、特別な取引(一定額を超えた現金の払出、口座開設、など)の場合とを判断し、特別な取引の場合には、高精度の本人認証を行った上で取引を実行する機能を有する。
<ATMのシステム構成>
最初に、図1を用いて実施例に係るATMのシステム構成について説明する。
図1において、ATM1は、制御部10、入出金部11、カード挿入排出部12、取引明細発行部13、表示入力部14、利用者画像撮像部であるカメラ15、音声入力受付部であるハンドセット16、本人確認書類読取部17を有する。また、ATM1(具体的には、制御部10)は、ネットワーク4を介してホストコンピュータ2と業務サーバ3と通信可能に接続されている。
制御部10は、ATM1の各部の制御等を実施し、かつ、ネットワーク4を介してホストコンピュータ2や業務サーバ3とデータ通信を行いながら、利用者の本人認証ができた場合(なりすましでないと判断した場合)に、利用者との間での取引を実行する。
また、制御部10は、利用者が特別な取引を希望する場合に、高精度の本人認証を行う。
この高精度の本人認証は、カメラ15により利用者画像を撮影するとともに、本人確認書類読取部17により本人確認書類に含まれている対象人物画像を取得し、これら二枚の画像の人物が同一人物であるか否かを比較照合する。そして、同一人物である場合には、利用者に、ハンドセットを持つことを求める。ハンドセットを持つための一定時間を経過した後、カメラ15により利用者画像を撮影する。そして、撮影した画像に写っている利用者が、ハンドセット16を耳に当てているかどうかを判定(画像処理技術を使って判定)する。すなわち、図2の(a)に示すように、ハンドセット16を耳に当てた利用者の画像であるのか、あるいは(b)に示すように、ハンドセット16を耳に当てていない利用者の画像であるのかを判定する。これにより、利用者が「生体」であると判断することができる。
さらに、制御部10は、ハンドセット16により表示入力部14に表示した文字情報を読上げることを求め、利用者の発話する音声情報を取得し、取得した音声情報の文字情報と表示入力部14に表示した文字情報とが一致しているか否かを判定(音声認識処理により判定)する。
入出金部11は、制御部10の制御(指示)によって、取引に必要な現金の入出金処理を実施する。
カード挿入排出部12は、利用者(顧客)によるキャッシュカード(以下、カード)の挿入を受付けてカード内の顧客情報を読取り制御部10に送信するとともに、制御部10の制御によって、挿入されたカードの排出を行う。
取引明細発行部13は、制御部10の制御によって、取引の内容を印字した取引明細書の発行処理を実施する。
表示入力部14は、表示部141とタッチパネル入力部142とから構成される。表示部141は、制御部10の制御によって、後述するようなメニュー画面や操作のためのガイド表示(操作案内、操作指示、取引内容の表示等)を行う。タッチパネル入力部142は、利用者がガイド表示に従いタッチ操作をすることにより、取引に関する情報(暗証番号、取引金額、など)を入力する。この実施例におけるタッチパネル入力部142は、タッチパネル液晶ディスプレイのように、画面表示機能と入力機能とが一体となったデバイスを用いている。なお、タッチパネル入力部142としては、表示機能と入力機能とが独立したデバイスで構成したものでも良い。
カメラ15は、ATM1を利用している利用者画像(顔写真)を、制御部10の制御(指示)により撮影する。
ハンドセット16は、利用者が手に取って、遠隔地にあるコールセンタのオペレータと音声通信(会話)を行うために設けられている。また、この実施例におけるハンドセット16は、制御部10により発話を指示(要求)された利用者が発話した音声情報を内蔵のマイクで拾い、その音声情報を制御部10に供給する機能も有する。これにより、制御部10は、利用者の音声情報を取得することができる。
本人確認書類読取部17(カメラやIC情報読取部など)は、制御部10の制御により、顧客が所定位置に置いた本人確認書類(例えば、運転免許証など)について、本人確認書類表面の画像撮影あるいは本人確認書類に内蔵されているICチップに記録された画像情報の読取りを実施する。
ホストコンピュータ2は、記憶装置21を有し、記憶装置21に記録されているデータをもとに口座情報の照会を実施し、取引終了時には口座情報の更新を実施する。
業務サーバ3は、記憶装置31を有し、本人確認を伴う取引を行った際、記憶装置31に本人確認記録を保存する。
<ATMの動作説明>
次に、図1に示すATMの詳細な動作を、図1に示すシステム構成図、図3に示すATMの動作フロー図、および表示入力部14の画面の表示内容を示す図4~図20を用いて説明する。
なお、以下の動作説明では、理解を容易にするために、取引として現金払出を行うことを例として、通常の取引における現金の払出限度額を100万円とし、利用者が200万円の払出を希望する場合を例に取り説明する。また、本人確認書類として運転免許証を用い、人物画像は、運転免許証のICチップに記録された人物画像を読取って利用する。なお、運転免許証の表面に印刷されている写真をカメラで撮影することにより対象人物画像を入手しても良い。しかし、この実施例ではICチップに記録された情報から対象人物画像を得るようにした。その理由は、ICチップに記録された情報を用いることにより、利用者が運転免許証に自分の写真を貼るという偽造を行ってなりすましを行おうとしても、それを防ぐことができるからである。
まず、制御部10は、表示入力部14に図4に示すような表示を行い、カード挿入排出部12へのカードの挿入を求める。すなわち、カードの挿入要求41を表示入力部14に表示する。また、この図4では、その要求が利用者に理解できるような補助画面42も表示する。このような表示により、利用者は、カード挿入排出部12にカードを挿入する。これにより、制御部10はカードに記録された情報(氏名、生年月日、口座番号、などの情報)を取得することができる。これが、図3のステップS01の動作である。
次に、制御部10は、表示入力部14に図5のような画面を表示し、口座の暗証番号の入力を求める。すなわち、図5に示すように、暗証番号入力要求51を表示するとともに、入力部52を表示する。利用者は入力部52を操作(タッチ)して暗証番号を入力する。これにより、制御部10は、利用者が入力した口座の暗証番号を取得することができる。この動作が、図3のステップS02の動作である。
この暗証番号の入力操作を受けて、制御部10は、カードに保存(記録)された口座情報と口座暗証番号とをホストコンピュータ2に送信し、正当性の照会を実施する。
ホストコンピュータ2から口座情報と口座暗証番号の正当性の確認が取れた場合、制御部10は、表示入力部14に図6のような表示を行い、払出金額の入力を求める。すなわち、払出金額の入力案内61、および入力部62を表示する。これを受けて、利用者は入力部62を操作して払出金額を入力する。この動作が、図3のステップS03の動作である。
次に、制御部10は、払出金額を確認する。この動作が、図3のステップS04の動作である。
この金額確認の結果、利用者が、通常の取引における払出限度額(この例では、限度額は100万円とする。)を超えた金額の払出を要求しているか否かを判断する。この判断動作が、図3のステップS05の動作である。
このステップS05において、払出要求金額が、限度額(100万円)以下の場合には、「通常の取引」であると判断し、図3のステップS06に進む。
ステップS06に進んだ場合、制御部10は取引(この場合、現金払出)を実行する。すなわち、業務サーバ3との間で取引情報の送受信を行いながら、取引(払出)を実行する。この取引実行中には、図17に示すような表示を行う。すなわち、実行中を示すメッセージ171を表示し、実行中の画面172を表示する。
そして、制御部10は、明細表の情報を作成し、取引明細発行部13から明細表を排出(放出)する。また、カード挿入排出部12からカードを排出する。このカードと明細表を排出する際には、図18に示すような、カードと明細表受取案内181を表示する。また、その時、カード・明細表の映像182も表示する。これにより、利用者がカード及び明細表を受取りやすくなる。この動作が、図3のステップS07の動作である。
続いて、制御部10は、払出し希望額に一致する現金を入出金部11から排出する。この場合、制御部10は、図19のような表示を行う。すなわち、現金受取案内191および、利用者が入出金部11から現金を受取ることを案内する案内表示192を行う。この動作が、図3のステップS08の動作である。
この処理の後、制御部10は、取引記録電文を業務サーバ3に送信する。この動作が、図3のステップS09の動作である。そして、制御部10は、取引の終了を利用者に知らせるために、図20に示すような取引終了メッセージ201を表示して、取引を終了する。
さて、図3のステップS05において、利用者の払出要求額が、限度額(この例では、100万円)を超える金額(例えば、200万円)の払出を要求する場合には、制御部10は「特別な取引」であると判断し、ステップS10に進む。そして、制御部10は、ステップS10~ステップS22に示す、高精度の本人認証処理を実行する。
制御部10は、利用者が入力した払出要求金額が限度額(この例では、100万円)を超えていると判断した場合、表示入力部14に、図7のような表示を行う。すなわち、払出要求金額の確認を行うために、利用者が入力した払出要求金額71(200万円)を表示する。この図7の表示に対し、利用者は、確認用のボタン72を押す。すなわち、利用者は、要求金額に間違いがない場合「はい」を押し、間違っている場合には「いいえ」を押す。この情報は制御部10に取込まれ、制御部10は利用者の払出要求金額を最終的に確認することができる。
制御部10は、要求金額が限度額を超えていると最終的に判断した場合(ステップS05でYESの場合)、図3のステップS10に進む。ステップS10において、制御部10は、表示入力部14に図8に示すような表示を行い、取引目的の入力を求める。すなわち、図8に示すように、取引目的選択要求81を表示し、目的選択内容82を表示する。これにより、利用者は、例えば、「事業決済」を選択する。これにより、制御部10は、その利用者の取引目的(ここでは「払出目的」)を認識することができる。
このステップS10の動作が終了すると、ステップS11に進む。ステップS11において、制御部10は、表示入力部14に図9に示すような内容を表示し、利用者の職業入力を依頼(要求)する。すなわち、図9に示すように、職業選択依頼91を表示し、選択する職業種類92を表示する。これにより、利用者は、例えば「個人事業主」を選択する。これにより、制御部10は、その利用者の職業を把握することができる。
このステップS11の動作が終了すると、ステップS12に進む。ステップS12において、制御部10は、表示入力部14に図10に示すような内容を表示し、個人情報入手について利用者の了解を求める。すなわち、図10に示すように、個人情報提供依頼101を表示し、その依頼に対して同意するか否かを示す選択ボタン102を表示する。これにより、利用者は、「同意する」を選択する。これにより、制御部10は、個人情報取得が可能であることの同意が得られたことを認識する。なお、もし「同意しない」を選択した場合には、取引は中止する。
このステップS12の動作が終了すると、ステップS13に進む。ステップS13において、制御部10は、表示入力部14に図11に示すような内容を表示し、利用者が持参した本人確認書類が何であるかを確認する。すなわち、図11に示すように、本人確認書類選択要求111を表示し、使用可能な本人確認書類の種類112を表示する。これにより、利用者は、例えば、「運転免許証」を選択する。これにより、制御部10は、本人確認書類は「運転免許証」であると認識することができる。
このステップS13の動作が終了すると、ステップS14に進む。ステップS14において、制御部10は、表示入力部14に図12に示す内容を表示し、運転免許証の暗証番号の入力を求める。すなわち、図12に示すように、暗証番号入力要求121を表示し、暗証番号を入力するための入力部122を表示する。これにより、利用者はこの入力部122を操作して運転免許証の発行時に定めた2つの暗証番号を入力する。制御部10は、この暗証番号を利用して、運転免許証のICチップに記録された情報(免許証保有者の顔画像が含まれている)の読取が可能になる。
このような状態において、制御部10は、表示入力部14に図13に示すような内容を表示し、運転免許証をセット(所定位置に載置)するように依頼する。すなわち、図13に示すように、運転免許証のセット要求131を表示し、併せて運転免許証の外観写真132を表示する。これにより、利用者は運転免許証をセットする。制御部10は、運転免許証を読取可能な位置に載置されたことを確認することができる。もし、所定位置にセットされていない場合には、読取可能な位置にセットされるよう再度の依頼を行う。制御部10は、このセットが終了したことを確認した後、本人確認書類読取部17を制御し、運転免許証のICチップに記録されている顔写真の画像情報(対象人物画像)を読取る。この動作が、図3のステップS14の動作である。
図3のステップS14の動作が終了すると、ステップS15に進む。ステップS15において、制御部10は、表示入力部14に図14に示すような内容を表示し、利用者画像をカメラ15により撮影する。すなわち、図14に示すように、正面を向くことを依頼(要求)する要求メッセージ145と、カメラ15の撮影画像146を表示し、利用者に対して、正面であり所定の範囲内に顔画像が入るように促す。制御部10は、利用者の顔が正面を向き、顔が正常な範囲内に入ったことを確認した時点で、カメラ15の撮影した画像(利用者画像)を取込む。
このステップS15の動作が終了すると、ステップS16に進む。このステップS16において、制御部10は、ステップS14で読取った本人確認書類の「対象人物画像」とステップS15で撮影して読取った「利用者画像」とが同一人物であるか否かの画像照合を行う。なお、画像照合の技術自体は周知であり、ここでは説明を省略する。その画像照合の結果、一定以上の一致率(例えば、一致率が95%以上)の場合に、それらは同一人物である(「本人」である)と判断する。同一人物であると判断した場合(ステップS16でYESの場合)、次のステップS17に進む。ここで、同一人物でない(「本人」でない可能性が高い、あるいは「なりすまし」である可能性が高い)と判断した場合(ステップS16でNOの場合)、取引を中止する。なお、この判断において同一人物でないと判断した場合、利用者画像の撮影および照合処理を、複数回繰返し行う(リトライを実施する)ようにしてもよい。そして、複数回の画像照合を行っても同一人物でないと判断した場合には、取引を中止する。
ステップS16において同一人物であるとの判断がなされると、ステップS17に進む。ステップS17において、制御部10は、図15に示すような表示を行い、利用者にハンドセット16を持つことを要求(指示)し、ハンドセットを持った画像をカメラ15により撮影する。すなわち、図15に示すように、ハンドセット16を持つことの要求メッセージ151を表示し、ハンドセットを持った利用者画像152を表示する。
ステップS17の動作の後、利用者がハンドセット16を持つための時間が経過した後、ステップS18に進む。ステップS18において、制御部10は、利用者画像を取込む。この利用者画像152は、カメラ15で撮影する。ここで、利用者がハンドセットを持つことは、利用者にとってはごく自然な動作であるため、利用者の精神的な負担は小さい。
ステップS18で利用者画像を取込むと、ステップS19に進む。このステップS19において、制御部10は、ステップS18で取込んだ利用者画像はハンドセットを持っているか否かを判断する。すなわち、画像判断により、その利用者画像はハンドセットを持っているか否かを判断する。なお、この画像判断の手法は周知技術であるので、ここでは説明を省略する。このステップS19において、利用者画像がハンドセットを持っている場合(図2の(a)のような画像の場合)「生体」であると判断する。これに対し、利用者画像がハンドセットを持っていない場合(図2の(b)のような画像の場合)には「生体」ではないと判断する。すなわち、利用者が生体(人間)の場合にはハンドセット持つが、そうでない場合(例えば、対象人物の写真や動画)であれば、ハンドセットは持たない。そのため、「生体」であるか否かを確実に判断することができる。対象人物がハンドセットを持った動画を、利用者が持参する可能性は極めて低く、あり得ないと考えて良い。このように、ステップS16において画像照合により「本人」であるとの判断を行い、更に、ステップS19において「生体」であると判断するという2重の判断を行うことにより、精度の高い本人認証を実現することができる。ステップS19で「生体」でない(ハンドセットを持っていない)と判断された場合(NOの場合)、「本人」でないと判断して取引は中止する。ステップS19で「生体」である(ハンドセットを持っている)と判断された場合(YESの場合)、この実施例ではステップS20に進む。
さて、この実施例では、ステップS20~ステップS22の動作を実施し、本人認証の精度を更に高めている。すなわち、利用者が「対象人物がハンドセットを持った動画」を事前に準備することは考えられないが、万が一、そのような動画を持参した場合でも、この実施例では、ステップS20~ステップS22を実行することにより本人認証の精度を高めている。
すなわち、ステップS20において、制御部10は、図16のような表示を行い、利用者に表示入力部14に表示した文字情報を読上げさせる。すなわち、図16に示すような読上げ要求161を表示するとともに、読上げる文字情報162(この例では「あさひ」という文字情報)を表示する。なお、文字情報162は同じ文字情報とせず、制御部10が毎回ランダムな文字情報を表示入力部14表示することにより、本人認証の精度を更に高めることができる。このような表示を受けて、利用者は文字情報162を読上げる。このとき、利用者はハンドセット16を持ったままである(ステップS17)ため、何も意識しないで文字情報の読み上げを実施することができる。利用者が読んだ文字情報の音声はハンドセット16のマイクを通して制御部10に入力される。この動作が、ステップS21の動作である。
このステップS21の動作に続いて、制御部10はステップS22に進み、表示した文字情報162と、読上げた音声を音声処理して得られた文字情報とが一致するか否かを判断する。
ステップS22において、表示した文字情報と読上げた音声を音声処理して得られた文字情報とが一致する場合(ステップS22においてYESの場合)、ステップS06に進み、取引を実行する。また、ステップS22において、表示した文字情報と読上げた音声を音声処理して取得した文字情報とが一致しない場合(ステップ22においてNOの場合)には、本人でないと判断し取引を中止する。なお、1回目に一致しないと判断した場合には、リトライ、すなわち再度の読み上げを要求して再度の判断を行うようにしても良い。所定回数のリトライでも一致しない場合には取引は中止する。
ここで、ステップS22においてYESの場合、ステップS06に進み取引が行われる。この、ステップS06~ステップS09の動作はすでに説明した。そのため、ここでは簡単な説明に留める。まず、制御部10は、ステップS06に示すように業務サーバ3との間で取引情報の送受信を行いながら、取引(払出)を実行する。次に、制御部10は、ステップS06に示すように取引明細発行部13から明細表を、カード挿入排出部12からカードを放出する。続いて、制御部10は、払出し希望額に一致する現金(この例では、200万円)を入出金部11から放出する。この処理の後、制御部10は、ステップS09に示すように取引記録電文を業務サーバ3に送信する。ホストコンピュータ2は口座情報などを管理する記憶装置21を更新し、取引完了電文を制御部10に送信する。これをもって取引完了とし、処理を終了する。
以上説明したように、本発明の実施例によれば、利用者の心理的負担が小さく本人認証精度が高い自動取引装置を実現することができる。また、通常の取引だけでなく、特別な取引を実行する自動取引装置を提供することができる。
なお、本発明は、上記した実施例に限らず、本発明の技術思想や趣旨から逸脱しない範囲内において、その構成を変更した変形例を含む。例えば、本発明は自動取引装置に限らず、他の自動契約装置やカード発行機、あるいは高精度の本人認証を必要とするそれ以外の装置等にも利用することができる。また、上述した実施例は本発明の理解を容易にするために詳細に記載したものであり、本発明は説明した全ての構成を備えるものに限定されない。また、生体認証のための動作の動作フローの順序を変更しても良い。また、実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
1…自動取引装置(ATM)、2…ホストコンピュータ、3…業務サーバ、4…ネットワーク、10…制御部、11…入出金部、12…カード挿入排出部、13…取引明細発行部、14…表示入力部、15…カメラ、16…ハンドセット、17…本人確認書類読取部、21…記憶装置、31…記憶装置、141…表示部、142…タッチパネル入力部

Claims (7)

  1. 取引制御を行う制御部と、取引のための情報表示と入力を行う表示入力部と、利用者画像を撮影するカメラと、本人確認書類に含まれる対象人物画像を読取る本人確認書類読取部とを有し、利用者との間で前記取引を実行する自動取引装置であって、
    前記制御部は、
    前記対象人物画像と前記利用者画像とを比較照合し、前記対象人物画像と前記利用者画像とが同一人物であるか否かを判断し、
    前記同一人物であると判断した場合には、前記表示入力部の表示によりハンドセットを持つことを要求し、前記カメラから前記利用者画像を取込み、前記利用者が前記ハンドセットを持っている場合に前記利用者は生体であると判定し、前記取引を行う自動取引装置。
  2. 請求項1に記載された自動取引装置において、前記制御部は、前記生体であると判断した場合に、前記表示入力部に文字情報を表示し、前記ハンドセットから得られた前記利用者の音声情報を入力し、前記音声情報から得られた文字情報と前記表示された前記文字情報とが一致するか否かを判断し、前記一致したことにより前記取引を行うことを特徴とする自動取引装置。
  3. 請求項2に記載された自動取引装置において、前記制御部は、前記文字情報をランダムに発生させて前記表示を行うことを特徴とする自動取引装置。
  4. 請求項1に記載された自動取引装置において、
    紙幣収納部と、前記制御部の指示により前記紙幣収納部の紙幣を出金または入金する入出金部と、取引用のカードを挿入するとともに前記カードを排出するカード挿入排出部と、前記取引の明細票を発行する取引明細発行部とを設け、
    前記制御部は、前記カードの情報と利用者が入力した暗証番号から取引可能な人物による取引であると判断した場合、利用者の入力した情報から取引内容が通常の取引か特別の取引のいずれであるかを判断し、
    前記通常の取引判断の場合は前記取引を行い、
    前記特別の取引判断の場合には、前記対象人物画像と前記利用者画像との比較照合により前記同一人物であるとの前記判断、および前記ハンドセットを持った利用者画像により生体であるとの前記判定を行い、本人認証ができた場合に前記取引を行うことを特徴とする自動取引装置。
  5. 本人認証制御を行う制御部と、情報表示と情報入力を行う表示入力部と、利用者画像を撮影するカメラと、本人確認書類に含まれる対象人物画像を読取る本人確認書類読取部と、ハンドセットとを利用して本人認証を行う本人認証方法であって、
    前記対象人物画像と前記利用者画像とを比較照合して一致しているか否かを判断し、
    前記一致している場合に、前記表示入力部の表示により前記ハンドセットを持つことを要求し、前記カメラから前記利用者画像を取込み、前記利用者画像が前記ハンドセットを持っていることを確認した場合に生体であると判断して、本人認証を行う本人認証方法。
  6. 請求項5に記載された本人認証方法において、前記生体であると判断した場合に、前記表示入力部に文字情報を表示し、前記ハンドセットから得られた利用者の音声情報を入力し、前記音声情報から得られた文字情報と前記表示された前記文字情報とが一致したことにより前記本人認証を行うことを特徴とする本人認証方法。
  7. 請求項6に記載された本人認証方法において、前記文字情報をランダムに発生させることを特徴とする本人認証方法。
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