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JP7270191B2 - 開閉体電動化ユニット、開閉体システム、プログラム - Google Patents
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開閉体電動化ユニット、開閉体システム、プログラム Download PDF

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Description

本開示は、電動化技術に関し、開閉体を開閉させる開閉体電動化ユニット、開閉体システム、プログラムに関する。
オフィスなどの窓一面に設置される複数の電動ブラインドのすべてを同時に開閉させる場合に、各ブラインドの開閉速度が異なれば、ブラインド間で高さの違いが生じ、見栄えが悪くなる。これを防止するために、すべてのブラインドの開閉速度を合わせることが求められる。そのため、ブラインド駆動モータの回転速度とブラインド位置情報から、すべてのブラインドの開閉速度が合わされる(例えば、特許文献1参照)。
特開2004-124428号公報
電動ブラインド、電動シャッターが1つだけ設置される場合であっても、開閉速度の安定化することが求められる。
本開示はこうした状況に鑑みなされたものであり、その目的は、開閉体の開閉速度の安定化する技術を提供することにある。
上記課題を解決するために、本開示のある態様の開閉体電動化ユニットは、シャッターカーテンを巻き取り可能な巻き取り軸に回転動力を出力する電動部と、電動部の回転における位置を検出する検出部と、検出部において検出した位置の変化である速度に応じて、電動部を回転させるための電流の値を制御する制御部とを備える。制御部は、速度の変化である加速度が正の値である場合、速度に応じた電流の値を小さくし、速度の変化である加速度が負の値である場合、速度に応じた電流の値を維持する。
本開示の別の態様は、開閉体システムである。この開閉体システムは、シャッターカーテンを巻き取り可能な巻き取り軸と、巻き取り軸に回転動力を出力する電動部と、電動部の回転における位置を検出する検出部と、検出部において検出した位置の変化である速度に応じて、電動部を回転させるための電流の値を制御する制御部とを備える。制御部は、速度の変化である加速度が正の値である場合、速度に応じた電流の値を小さくし、速度の変化である加速度が負の値である場合、速度に応じた電流の値を維持する。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本開示の表現を方法、装置、システム、コンピュータプログラム、またはコンピュータプログラムを記録した記録媒体などの間で変換したものもまた、本開示の態様として有効である。
本開示によれば、開閉体の開閉速度の安定化できる。
図1(a)-(b)は、実施例1に係るシャッターシステムの構造を示す図である。 図2(a)-(d)は、図1(a)-(b)のシャッターシステムの詳細な構造を示す図である。 図3(a)-(b)は、図1(a)のシャッターケースの内部構造を示す断面図である。 図1(a)-(b)のシャッターシステムの内部構造を示す図である。 図5(a)-(e)は、シャッターカーテンを開閉させる際に速度が変動する原因を説明する図である。 図1(a)-(b)のシャッターシステムの構成を示すブロック図である。 図6の電流制御部に保持されるテーブルのデータ構造を示す図である。 図8(a)-(b)は、図6のシャッターシステムにおける動作の概要を示す図である。 図9(a)-(b)は、実施例2に係るシャッターシステムの構成を示す図である。
(実施例1)
本開示の実施例を具体的に説明する前に、本実施例の概要を説明する。実施例1は、住宅等の施設の開口部に設置されるシャッターと、シャッターを電動化させるための電動化ユニットとを含むシャッターシステムに関する。シャッターシステムでは、複数のスラットの組合せにより構成されるシャッターカーテンが巻き取り軸の回転により開閉される。巻き取り軸には巻き取りばねが含まれており、スラットの荷重と、巻き取りばねの荷重とでバランスが取られる。このようなスラット荷重とばね荷重の合計荷重は、非線形かつ変動しやすい特性を有する。具体的に説明すると、巻き取り軸の回転により、スラット1枚の荷重が加わったり、減ったりするときに、非線形性が高まる。また、ばね弾性係数、スラット厚みのばらつきで特性が変動する。このような荷重が不安定になると、開閉速度が不安定になるので、スラット開閉速度の安定化が求められる。
本実施例に係るシャッターシステムは、シャッターカーテンの開閉の加速度、つまり巻き取り軸の回転の加速度をもとに、巻き取り軸の回転の速度を制御する。巻き取り軸の回転の速度が一定に近い場合、巻き取り軸の回転の加速度はゼロに近くなる。一方、巻き取り軸の回転の加速度が正の値を示す場合、巻き取り軸の回転の速度が時間経過とともに速くなり、巻き取り軸の回転の加速度が負の値を示す場合、巻き取り軸の回転の速度が時間経過とともに遅くなる。シャッターシステムは、巻き取り軸の回転の加速度が正の値を示す場合、巻き取り軸の回転の速度を遅くするように制御する。しかしながら、シャッターシステムは、巻き取り軸の回転の加速度が負の値を示す場合、巻き取り軸の回転の速度を遅くするように制御すると危険が生じる可能性があるので、回転の速度を制御しない。
図1(a)-(b)は、シャッターシステム1000の構造を示す。図1(a)は、施設を屋外から見た場合の構成を示し、図1(b)は、施設を屋内から見た場合の構成を示す。シャッターシステム1000は、ガイドレール20、シャッターカーテン30、シャッターケース40、通信線200、コントローラ300を含み、シャッターカーテン30は、スラット32を含む。ここで、ガイドレール20、シャッターカーテン30、シャッターケース40はシャッターに含まれる。
図1(a)に示されるように、開閉体であるシャッターは、住宅やビル等の施設において内外を仕切る外壁に形成された開口部10に設置される。開口部10は、施設において内外を連通する空間である。2つのガイドレール20は、上下方向に延びる形状を有するとともに、開口部10の左右方向の両側に互いに離間して、開口部10に設置されたサッシ等の枠材と外壁とに固定される。各ガイドレール20は、横断面略コ字状の内部構造を有する中空状の部材であり、2つのガイドレール20は、コ字状の開口が対向するように固定される。
シャッターカーテン30は、ガイドレール20の長手方向に沿って上下に移動し、開口部10を開閉する。具体的には、シャッターカーテン30の左右方向両端部がガイドレール20に挿入されることによって、シャッターカーテン30の左右方向両端部は、ガイドレール20によって上下方向に移動可能である。シャッターカーテン30は、複数のスラット32の組合せによって構成される。各スラット32は、開口部10の左右方向に沿って延在する板状の部材であって、例えば、スチール、ステンレス、アルミニウム等により形成される。各スラット32の上端部と下端部にカール部(図示せず)が設けられており、隣接する2つのスラット32のうち、上側のスラット32の下端部のカール部と、下側のスラット32の上端部のカール部とは、回転自在に連結される。
シャッターケース40は、開口部10およびガイドレール20の上方に設けられる縦断面略矩形状の収容体である。シャッターケース40は内部に収納空間を有するとともに、シャッターケース40の下面に設けられた貫通孔を介して収納空間は外部につながる。収納空間には、貫通孔を介してシャッターカーテン30を巻き取ったり、あるいは繰り出したりするための巻き取り機構が設けられる。ここで、「巻き取り」とは、シャッターカーテン30がガイドレール20に沿って上昇し、開口部10が開放されることであり、「繰り出し」とは、シャッターカーテン30がガイドレール20に沿って降下し、開口部10が閉鎖されることである。
図1(b)に示されるように、開口部10を囲むようにサッシ12が取り付けられる。図1(a)のシャッターケース40に接続された通信線200は、サッシ12の内部に埋没されて屋内まで延びる。屋内の壁面にはコントローラ300が設置され、コントローラ300に通信線200が接続される。このように通信線200は、屋外に設置された電動化ユニット100と、屋内に設置されたコントローラ300とを接続する。
図2(a)-(d)は、シャッターシステム1000の詳細な構造を示す。図2(a)は、シャッターケース40の斜視図である。ここでは、シャッターケース40の内部構造を示すためにシャッターケース40が透明にして示される。シャッターケース40には、左右の方向に延びる筒状の巻き取り軸60が配置される。巻き取り軸60は、シャッターカーテン30を巻き取り可能な軸である。巻き取り軸60を左右から挟むように、ブラケット42と総称される第1ブラケット42aと第2ブラケット42bが配置される。具体的には、巻き取り軸60の左側には第1ブラケット42aが配置され、巻き取り軸60の右側には第2ブラケット42bが配置される。第1ブラケット42aは、巻き取り軸60の左側端部を回転可能に支持する支持部であり、第2ブラケット42bは、巻き取り軸60の右側端部を回転可能に支持する支持部である。巻き取り軸60の左側端部を「第1端部」と呼ぶ場合、巻き取り軸60の右側端部は「第2端部」と呼ばれる。シャッターケース40の左側から下部に向かってワイヤ50が延びる。
図2(b)は、図2(a)のシャッターケース40の右側部分を拡大した斜視図である。第2ブラケット42bの左側面には、左側に向かって突出する第2支持軸44bが設けられる。第2支持軸44bは筒形状を有し、第2支持軸44bの側面には第2回転枠62bが嵌合される。第2回転枠62bは、巻き取り軸60の右側端部に配置されるとともに、第2支持軸44bの側面を囲む形状を有する。このような構造により、第2ブラケット42bに固定された第2支持軸44bを中心にして、第2回転枠62bが回転する。また、シャッターケース40の左側部分も同様の構造を有し、第1ブラケット42aに固定された第1支持軸44a(図示せず)を中心にして、第1回転枠62a(図示せず)が回転する。さらに、第1回転枠62aと第2回転枠62bの回転によって巻き取り軸60も回転する。
巻き取り軸60の内部の右側端部の近傍には第1領域74が設けられ、巻き取り軸60の内部における第1領域74の左側には第2領域76が設けられる。第1領域74は、一部に開口部68を有し、開口部68を介して電動化ユニット80を脱着可能な空間である。第1領域74の開口部68を覆うように、カバー70が取り付けられる。カバー70は巻き取り軸60から着脱可能であり、巻き取り軸60からカバー70が取り外されている場合に、第1領域74への電動化ユニット80の脱着が可能になる。
第1領域74には保持部46が配置され、保持部46に電動化ユニット80が取り付けられる。電動化ユニット80は、巻き取り軸60に回転動力を出力する電動装置である。電動化ユニット80は、筒形状を有する本体82と、電動化ユニット80の左側端部に配置される駆動輪84を含む。本体82の内部にはモータが搭載されており、モータの回転によって駆動輪84も回転する。
第1領域74における保持部46は、本体82の側面の一部分、例えば、本体82の側面の側面のうち、下側を含む部分を保持する。また、保持部46の右側端部は第2支持軸44bに接続される。この接続により保持部46は第2ブラケット42bに固定されるので、駆動輪84が回転する場合であっても、保持部46に保持される本体82は回転しない。
巻き取り軸60の内部における第1領域74以外の領域である第2領域76には、クラッチ64が設けられる。クラッチ64は、本体82を保持部46に保持させた場合に、駆動輪84と組み合わされる従動輪である。図2(c)のごとく、巻き取り軸60の内側に電動化ユニット80が取り付けられている場合に、図2(b)のクラッチ64と駆動輪84とが組み合わされて、駆動輪84の回転によってクラッチ64が回転する。また、クラッチ64の回転によって巻き取り軸60も回転するので、巻き取り軸60は、電動化ユニット80からの回転動力により回転するといえる。一方、図2(d)のごとく、巻き取り軸60の内側に電動化ユニット80が取り付けられていない場合に、巻き取り軸60は、手動の回転動力により回転する。
図3(a)-(b)は、シャッターケース40の内部構造を示す断面図である。図3(a)-(b)に示すように、保持部46は、シャッターケース40の奥側に配置される。そのため、カバー70がシャッターケース40の手前側に配置される場合に、カバー70を巻き取り軸60から取り外してから、電動化ユニット80の着脱が可能になる。
図4は、シャッターシステム1000の内部構造を示す。シャッターシステム1000は、シャッターカーテン30、シャッターケース40、ワイヤ50、取っ手52、巻き取り軸60、電動化ユニット80を含む。シャッターカーテン30は、スラット32、ねじ34を含み、シャッターケース40は、ブラケット42と総称される第1ブラケット42a、第2ブラケット42b、支持軸44と総称される第1支持軸44a、第2支持軸44bを含む。巻き取り軸60は、回転枠62と総称される第1回転枠62a、第2回転枠62b、クラッチ64、巻き取りばね66、固定部72を含み、電動化ユニット80は、本体82、駆動輪84、モータ86、制御部88、遊星ギア90、通信線200を含む。
巻き取り機構として、シャッターケース40の収納空間の左側端部と右側端部には、1対の第1ブラケット42aと第2ブラケット42bが設けられる。第1ブラケット42aと第2ブラケット42bとの間には巻き取り軸60が配置される。巻き取り軸60は図1(a)のガイドレール20の左右方向に延びる支柱であって、巻き取り軸60の両端部は、支持軸44と回転枠62とによって、ブラケット42に回転自在に保持される。巻き取り軸60には複数の固定部72が設けられており、複数のねじ34を使用して複数の固定部72にシャッターカーテン30が固定される。
以下では、(1)電動化ユニット80の第1領域74に電動化ユニット80が取り付けられていない場合の動作、(2)電動化ユニット80の第1領域74に電動化ユニット80が取り付けられている場合の動作、(3)シャッターカーテン30の巻き取り、繰り出しの動作を順に説明する。
(1)電動化ユニット80の第1領域74に電動化ユニット80が取り付けられていない場合の動作
この場合、前述のごとく、巻き取り軸60は、手動の回転動力により回転する。第1領域74に電動化ユニット80が取り付けられていない場合、クラッチ64に駆動輪84が組み合わされないので、クラッチ64は開放されて自由に回転可能になる。また、ユーザが取っ手52を回転させることによって、回転動力がワイヤ50を介して巻き取り軸60に伝えられ、巻き取り軸60が回転する。その際、巻き取り軸60に含まれる巻き取りばね66と、シャッターカーテン30に含まれるスラット32の荷重とでバランスが取られる。
(2)電動化ユニット80の第1領域74に電動化ユニット80が取り付けられている場合の動作
この場合、前述のごとく、巻き取り軸60は、電動化ユニット80からの回転動力により回転する。電動化ユニット80の第1領域74に電動化ユニット80が取り付けられている場合、クラッチ64に駆動輪84が組み合わされる。電動化ユニット80の本体82では、制御部88による制御によってモータ86が回転する。遊星ギア90は、モータ86の回転動力のトルクを増幅させる。遊星ギア90には公知の技術が使用されればよいが、例えば、太陽歯車を中心として、複数の遊星歯車が自転しつつ公転する構造を有する。遊星ギア90の回転により駆動輪84が回転すると、駆動輪84と組み合わされたクラッチ64も回転し、巻き取り軸60が回転する。その際、巻き取り軸60に含まれる巻き取りばね66と、シャッターカーテン30に含まれるスラット32の荷重とでバランスが取られる。
(3)シャッターカーテン30の巻き取り、繰り出しの動作
図1(a)のようにシャッターカーテン30が開口部10を閉鎖した全閉状態から、巻き取り軸60が巻き取りの方向に回転すると、シャッターカーテン30は、巻き取り軸60の外周面に沿って巻き取られながら開口部10を開放する。この回転が継続すると、シャッターカーテン30は、1周目の回転において巻き取られたシャッターカーテン30上に積層されながら巻き取られ、開口部10の全域を開放する。また、シャッターカーテン30が開口部10を開放した全開状態から、巻き取り軸60が繰り出しの方向に回転すると、巻き取り軸60の外周面に積層されたシャッターカーテン30が順次繰り出される。この回転が継続すると、シャッターカーテン30は開口部10の全域を閉鎖する。
以下では、電動化ユニット80の第1領域74に電動化ユニット80が取り付けられている場合におけるシャッターシステム1000の動作を中心に説明する。シャッターシステム1000は、スラット32の重量を、巻き取りばね66の荷重で釣り合いを取ろうとしている状況下において、モータ86を駆動させる。図5(a)-(e)は、シャッターカーテン30を開閉させる際に速度が変動する原因を説明する図である。図5(a)は、巻き取り軸60の回転角度に対する巻き取りばね66の荷重トルクの変化を示す。図示のごとくは、巻き取りばね66の荷重トルクは、巻き取り軸60の回転角度に比例する。
図5(b)は、1枚目のスラット32を巻き取り軸60から繰り出す場合のスラット32の荷重トルクの変化を示す。ここでは、巻き取り軸60の回転角度が0degから90degに変化しながらスラット32が繰り出される場合のスラット32の荷重トルクが示される。図5(c)は、2枚目のスラット32を巻き取り軸60から繰り出す場合のスラット32の荷重トルクの変化を示す。ここでも、図5(b)と同様に、巻き取り軸60の回転角度が変化しながらスラット32が繰り出される場合のスラット32の荷重トルクが示される。図5(d)は、図5(b)と図5(c)との組合せであり、つまり1枚目のスラット32と2枚目のスラット32とを巻き取り軸60から順に繰り出す場合のスラット32の荷重トルクの変化を示す。図示のごとく、隣接する2つのスラット32の区切りにおいて荷重が非線形に変化する。
図5(e)は、これまでのトルクを組み合わせた合計荷重のトルクの変化を示す。図示のごとく、スラット32の荷重特性の影響を受けて、非線形な傾向が示される。これに加えて、巻き取りばね66の弾性係数、スラット32の厚みには製品毎のばらつきがあるので、シャッターシステム1000毎の個体差が大きくなる。そのため、巻き取り軸60を回転させてシャッターカーテン30を閉める場合に、回転角度の増加により巻き取りばね66の荷重が増大する。
図6は、シャッターシステム1000の構成を示すブロック図である。シャッターシステム1000は、電動化ユニット80、通信線200、コントローラ300を含む。電動化ユニット80は、モータ86、制御部88を含み、制御部88は、第1接続部410、第1有線通信部412、位置制御部414、位置検出部416、速度制御部418、微分部420と総称される第1微分部420a、第2微分部420b、電流制御部422、電流検出部424を含む。コントローラ300は、操作部310、操作制御部312、第2有線通信部314、第2接続部316を含む。
コントローラ300の操作部310は、複数のボタンを有するユーザインターフェイスであり、ユーザの操作を受けつける。コントローラ300の表面には、開ボタン、停止ボタン、閉ボタンが設けられる。開ボタン、停止ボタン、閉ボタンは例えば平面スイッチで構成される。開ボタンは、開口部10を開放するようにシャッターカーテン30を移動させるための指示(以下、「開放指示」という)を受けつけるボタンである。停止ボタンは、移動しているシャッターカーテン30を停止させるための指示(以下、「停止指示」という)を受けつけるボタンである。閉ボタンは、開口部10を閉鎖するようにシャッターカーテン30を移動させるための指示(以下、「閉鎖指示」という)を受けつけるボタンである。開ボタン、停止ボタン、閉ボタンのうちの1つが押し下げられることによって、開放指示、停止指示、閉鎖指示のうちの1つに応じた操作信号が操作部310から操作制御部312に出力される。
操作制御部312は、操作部310から操作信号を受けつける。操作制御部312は、操作信号において示された開放指示、停止指示、閉鎖指示のうちの1つが含まれた指示信号を生成する。第2有線通信部314は、操作制御部312から指示信号を受けつけ、第2接続部316、通信線200を介して指示信号を電動化ユニット80に送信する。
第2接続部316は、コントローラ300に通信線200を接続するためのインターフェイスである。また、電動化ユニット80の第1接続部410も通信線200を接続するためのインターフェイスである。第2接続部316に通信線200が接続されるとともに、第1接続部410に通信線200が接続されることによって、通信線200は、コントローラ300と電動化ユニット80とを接続する。このような接続によって、コントローラ300から電動化ユニット80に向かって、通信線200は、指示信号を伝送する。コントローラ300は屋内に設置され、電動化ユニット80は屋外に設置されるので、屋内から屋外に指示信号が送信される。
第1有線通信部412は、第2接続部316、通信線200、第1接続部410を介して、第2有線通信部314からの指示信号を受信する。第1有線通信部412は、指示信号に含まれた開放指示、停止指示、閉鎖指示のうちの1つを位置制御部414に出力する。位置制御部414は、開放指示、停止指示、閉鎖指示のうちの1つを第1有線通信部412から受けつける。
位置制御部414は、受けつけた開放指示、停止指示、閉鎖指示のうちの1つに応じて、シャッターカーテン30の位置(下端の位置)の目標値を更新する。例えば、位置制御部414は、開放指示を受けつけている場合に、これまでの目標値を高くするように更新する。また、位置制御部414は、位置検出部416からシャッターカーテン30の位置の帰還値を受けつける。位置検出部416における位置の帰還値の検出方法については後述する。ここで、シャッターカーテン30の位置はモータ86の回転の角度として示されてもよいが、以下では説明を明瞭にするために角度も位置に含める。位置制御部414は、目標値から帰還値を減じることによって位置偏差を導出してから、位置偏差に位置ゲインを乗じて位置ループ制御を行って速度の目標値を導出する。
第1微分部420aは、位置検出部416からシャッターカーテン30の位置の帰還値を受けつけ、位置の帰還値を微分することによって、速度の帰還値を導出する。第1微分部420aは速度の帰還値を速度制御部418と第2微分部420bとに出力する。速度制御部418は、位置制御部414から速度の目標値を受けつけ、第1微分部420aから速度の帰還値を受けつける。速度制御部418は、速度の目標値から速度の帰還値を減じることによって速度偏差を導出してから、比例・積分制御等の速度ループ処理を行ってトルク(電流)の目標値を導出する。
第2微分部420bは、第1微分部420aから速度の帰還値を受けつけ、速度の帰還値を微分することによって、加速度の帰還値を導出する。第2微分部420bは加速度の帰還値を電流制御部422に出力する。電流制御部422は、速度制御部418からトルク(電流)の目標値を受けつけ、第2微分部420bから加速度の帰還値を受けつける。また、電流制御部422からモータ86に出力される電流の大きさは電流検出部424において検出され、電流制御部422は、検出された電流の帰還値を受けつける。電流検出部424は例えばシャント抵抗により構成される。電流検出部424を第1検出部と呼ぶ場合、位置検出部416は第2検出部と呼ばれる。電流制御部422は、電流の帰還値がトルク(電流)の目標値に近づくように、モータ86に出力すべき電流の大きさを決定する。この決定には公知の技術が使用されればよい。つまり、速度制御部418と電流制御部422は、位置検出部416において検出した位置の変化、つまり速度に応じて、モータ86を回転させるための電流の値を決定する。
また、電流制御部422は、図7に示すテーブルを保持する。図示のごとく、加速度の帰還値が正の値である場合、電流制御部422は、前述のように決定された電流の値を小さくするような制御を実行する。例えば、電流制御部422は、固定値だけ電流の値を小さくしてもよく、加速度の大きさに応じた量だけ電流の値を小さくしてもよい。一方、加速度の帰還値が負の値である場合、あるいは加速度の帰還値がゼロである場合、電流制御部422は、前述のように決定された電流の値を維持する。電流制御部422から出力される電流の値に応じた速度でモータ86が回転する。モータ86は、巻き取り軸60に回転動力を出力する。モータ86が3相ブラシレスモータである場合、電流制御部422からは3相の直流電流が出力される。
図8(a)-(b)は、シャッターシステム1000における動作の概要を示す。図8(a)は、電流制御部422による制御によってモータ86が回転した場合のシャッターカーテン30の開閉速度の時間変化を示す図である。期間A1において開閉速度が低下している。その際、加速度の帰還値は負の値を示すので、電流の帰還値とトルク(電流)の目標値とによって決定された値の電流がモータ86に印加される。その結果、開閉速度は低下したままである。一方、期間A2において開閉速度が増加している。その際、加速度の帰還値は正の値を示すので、電流の帰還値とトルク(電流)の目標値とによって決定された値の電流は小さくされてからモータ86に印加される。その結果、開閉速度は矢印に示すように低下し、開閉速度の変動が抑制される。図8(b)は後述する。
このような構成により、制御部88は、制御信号が開放指示に相当する場合、巻き取り軸60が巻き取りの方向に回転するようにモータ86を回転させ、制御信号が閉鎖指示に相当する場合、巻き取り軸60が繰り出しの方向に回転するようにモータ86を回転させる。これらにおいてモータ86の回転方向は逆方向である。一方、制御部88は、制御信号が停止指示に相当する場合、モータ86の回転を停止させる。モータ86は制御部88に応じて回転し、開口部10を開閉するシャッターカーテン30、巻き取り軸60等に動力を供給する。
モータ86の回転方向に応じてシャッターカーテン30が開閉される場合に、シャッターカーテン30の位置は位置検出部416で検出される。位置検出部416は、例えば、モータ86の側部に設けられ、モータ86の回転数を機械的にカウントして上下限位置を検出するカウンタ式リミットスイッチにより構成される。また、位置検出部416は、モータ86に設けられたエンコーダによりパルスをカウントすることによって、シャッターカーテン30の開閉位置および上下限位置を検出する構成であってもよい。また、位置検出部416は、モータ86の電流検出回路で構成され、モータ86に加わる負荷変動に対応した電流値変化から上下限位置を検出する構成であってもよい。さらに、位置検出部416は、ガイドレール20の上下に設けられてシャッターカーテン30の上下限位置を直接検出する機械的あるいは電気的なリミットスイッチであってもよい。
本開示における装置、システム、または方法の主体は、コンピュータを備えている。このコンピュータがプログラムを実行することによって、本開示における装置、システム、または方法の主体の機能が実現される。コンピュータは、プログラムにしたがって動作するプロセッサを主なハードウェア構成として備える。プロセッサは、プログラムを実行することによって機能を実現することができれば、その種類は問わない。プロセッサは、半導体集積回路(IC)、またはLSI(Large Scale Integration)を含む1つまたは複数の電子回路で構成される。複数の電子回路は、1つのチップに集積されてもよいし、複数のチップに設けられてもよい。複数のチップは1つの装置に集約されていてもよいし、複数の装置に備えられていてもよい。プログラムは、コンピュータが読み取り可能なROM、光ディスク、ハードディスクドライブなどの非一時的記録媒体に記録される。プログラムは、記録媒体に予め格納されていてもよいし、インターネット等を含む広域通信網を介して記録媒体に供給されてもよい。
前述のごとく、加速度の帰還値が正の値である場合、電流制御部422は、決定された電流の値を小さくするような制御を実行する。その際、次のような制御を実行してもよい。モータ86が3相ブラシレスモータである場合、3相ブラシレスモータに出力される3相の直流電流は、u相、v相、w相と示される。また、各相の電流ベクトルの合成ベクトルが周期的に角度を変化することによって、3相ブラシレスモータは回転する。
電流制御部422は、u相、v相、w相の電流ベクトルを受けつけ、これらに対してq軸、d軸への2軸変換を実行する。このような変換には公知の行列演算が実行されればよいので、ここでは説明を省略する。図8(b)は、電流制御部422における2軸変換の概要を示す。互い直交したu相、v相、w相が示されるとともに、互いに直交したd軸とq軸が示される。ここで、d軸は励磁成分を示しq軸はトルク成分を示す。合成ベクトルは、2軸変換により、d軸方向の励磁ベクトルとq軸方向のトルクベクトルの組合せに変換される。これは、3相ブラシレスモータにおける3相の電流を、励磁成分とトルク成分との組合せに変換することに相当する。励磁成分とトルク成分のうち、トルク成分は外力による負荷に比例する特性がある。つまり、トルク成分には、合計荷重のトルクの変化が反映される。
電流制御部422は、トルクベクトルの大きさに応じて、決定された電流の値を小さくする。例えば、トルクベクトルの大きさが大きくなるほど、電流の値を小さくする場合の減少量を大きくする。このように、電流制御部422は、トルク成分の変化を電流の値に反映させる。
本実施例によれば、加速度に応じて電流の値を制御するので、シャッターカーテン30の開閉速度の安定化できる。また、速度の変化である加速度が正の値である場合、速度に応じた電流の値を小さくするので、シャッターカーテン30の開閉速度の安定化できる。また、速度の変化である加速度が負の値である場合、速度に応じた電流の値を維持するので、開閉速度が低いことを許容できる。また、開閉速度が低いことが許容されるので、安全性を向上できる。また、3相ブラシレスモータにおける3相の電流を、励磁成分とトルク成分との組合せに変換し、トルク成分の変化を電流の値に反映させるので、電流に含まれる雑音の影響を低減できる。また、電流に含まれる雑音の影響が低減されるので、合計荷重のトルクの変化の推定精度を向上できる。
本開示の一態様の概要は、次の通りである。本開示のある態様の電動化ユニット(80)は、シャッターカーテン(30)を巻き取り可能な巻き取り軸(60)に回転動力を出力するモータ(86)と、モータ(86)の回転における位置を検出する位置検出部(416)と、位置検出部(416)において検出した位置の変化である速度に応じて、モータ(86)を回転させるための電流の値を制御する速度制御部(418)、電流制御部(422)とを備える。速度制御部(418)、電流制御部(422)は、速度の変化である加速度が正の値である場合、速度に応じた電流の値を小さくし、速度の変化である加速度が負の値である場合、速度に応じた電流の値を維持する。
モータ(86)は、3相ブラシレスモータを備えてもよい。速度制御部(418)、電流制御部(422)は、3相ブラシレスモータにおける3相の電流を、励磁成分とトルク成分との組合せに変換し、トルク成分の変化を電流の値に反映させてもよい。
本開示の別の態様は、開閉体システム(1000)である。この開閉体システム(1000)は、シャッターカーテン(30)を巻き取り可能な巻き取り軸(60)と、巻き取り軸(60)に回転動力を出力するモータ(86)と、モータ(86)の回転における位置を検出する位置検出部(416)と、位置検出部(416)において検出した位置の変化である速度に応じて、モータ(86)を回転させるための電流の値を制御する速度制御部(418)、電流制御部(422)とを備える。速度制御部(418)、電流制御部(422)は、速度の変化である加速度が正の値である場合、速度に応じた電流の値を小さくし、速度の変化である加速度が負の値である場合、速度に応じた電流の値を維持する。
(実施例2)
次に、実施例2を説明する。実施例2は、実施例1と同様に、住宅等の施設の開口部に設置されるシャッターと、シャッターを電動化させるための電動化ユニットとを含むシャッターシステムに関する。実施例1では、シャッターシステムが単独で動作する場合を対象にしている。一方、実施例2では、複数のシャッターシステムが連動して動作する場合を対象にする。ここでは、実施例1との差異を中心に説明する。
図9(a)-(b)は、シャッターシステム1000の構成を示す。図9(a)は、互いに連携して動作する第1シャッターシステム1000aと第2シャッターシステム1000bの外観を示す。ここでは、連携して動作するシャッターシステム1000の数を「2」としているが、「2」より大きくてもよい。第1シャッターシステム1000aは、第1シャッターカーテン30a、第1シャッターケース40aを含み、第2シャッターシステム1000bは、第2シャッターカーテン30b、第2シャッターケース40bを含む。第1シャッターシステム1000aと第2シャッターシステム1000bの外観は、図1(a)-(b)のシャッターシステム1000と同一でよいので、ここでは説明を省略する。
図9(b)は、図9(a)の第1シャッターシステム1000aと第2シャッターシステム1000b(以下、「シャッターシステム1000」と総称する)の構成を示す。これは、図6の構成に通信部92が加えられる。例えば、第1シャッターシステム1000aのコントローラ300に対してユーザの操作がなされると、実施例1と同様に、第1シャッターシステム1000aの電動化ユニット80が動作して、第1シャッターカーテン30aが開閉する。位置検出部416は、コントローラ300の位置を検出して、通信部92に出力する。通信部92は、第2シャッターシステム1000bの通信部92と通信可能な通信装置である。通信として、例えば無線通信が実行されるが、有線通信が実行されてもよい。通信部92は、位置検出部416において検出した位置の情報を送信する。
第2シャッターシステム1000bの通信部92は、第1シャッターシステム1000aの通信部92から、位置の情報を受信する。第2シャッターシステム1000bの通信部92は、位置制御部414に位置の情報を出力する。第2シャッターシステム1000bの位置制御部414は、位置の情報を通信部92から受けつける。位置制御部414は、位置の情報に応じて、目標値を更新する。これに続く処理は図6と同様であり、第2シャッターシステム1000bの電動化ユニット80が動作して、第2シャッターカーテン30bが開閉する。つまり、第2シャッターシステム1000bの速度制御部418と電流制御部422は、通信部92において受信した位置に、位置検出部416において検出した位置が近づくように、電流の値を制御する。
本実施例によれば、通信部92において受信した位置に、位置検出部416において検出した位置が近づくように、電流の値を制御するので、複数のシャッターシステム1000におけるシャッターカーテン30の開閉速度を合わせることができる。また、一部のシャッターカーテン30の開閉速度が異なる状況の発生が防がれるので、シャッターシステム1000を違和感なく使用できる。
本開示の一態様の概要は、次の通りである。他の電動化ユニット(80)において検出された位置を他の電動化ユニット(80)から受信する通信部(92)をさらに備えてもよい。速度制御部(418)、電流制御部(422)は、通信部(92)において受信した位置に、位置検出部(416)において検出した位置が近づくように、電流の値を制御してもよい。
以上、本開示を実施例をもとに説明した。この実施例は例示であり、それらの各構成要素あるいは各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本開示の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
実施例1、2における電動化ユニット80は巻き取り軸60に着脱可能な構造を有する。しかしながらこれに限らず例えば、電動化ユニット80は巻き取り軸60に着脱可能でなくてもよい。本変形例によれば構造の自由度を向上できる。
10 開口部、 12 サッシ、 20 ガイドレール、 30 シャッターカーテン、 32 スラット、 34 ねじ、 40 シャッターケース、 42 ブラケット、 44 支持軸、 46 保持部、 50 ワイヤ、 52 取っ手、 60 巻き取り軸、 62 回転枠、 64 クラッチ、 66 巻き取りばね、 68 開口部、 70 カバー、 72 固定部、 74 第1領域、 76 第2領域、 80 電動化ユニット、 82 本体、 84 駆動輪、 86 モータ、 88 制御部、 90 遊星ギア、 200 通信線、 300 コントローラ、 310 操作部、 312 操作制御部、 314 第2有線通信部、 316 第2接続部、 410 第1接続部、 412 第1有線通信部、 414 位置制御部、 416 位置検出部、 418 速度制御部、 420 微分部、 422 電流制御部、 424 電流検出部、 1000 シャッターシステム。

Claims (5)

  1. シャッターカーテンを巻き取り可能な巻き取り軸に回転動力を出力する電動部と、
    前記電動部の回転における位置を検出する検出部と、
    前記検出部において検出した位置の変化である速度に応じて、前記電動部を回転させるための電流の値を制御する制御部とを備え、
    前記制御部は、前記速度の変化である加速度が正の値である場合、前記速度に応じた前記電流の値を小さくし、前記速度の変化である加速度が負の値である場合、前記速度に応じた前記電流の値を維持する開閉体電動化ユニット。
  2. 前記電動部は、3相ブラシレスモータを備え、
    前記制御部は、前記3相ブラシレスモータにおける3相の電流を、励磁成分とトルク成分との組合せに変換し、前記トルク成分の変化を前記電流の値に反映させる請求項1に記載の開閉体電動化ユニット。
  3. 他の開閉体電動化ユニットにおいて検出された位置を前記他の開閉体電動化ユニットから受信する通信部をさらに備え、
    前記制御部は、前記通信部において受信した位置に、前記検出部において検出した位置が近づくように、前記電流の値を制御する請求項1または2に記載の開閉体電動化ユニット。
  4. シャッターカーテンを巻き取り可能な巻き取り軸と、
    前記巻き取り軸に回転動力を出力する電動部と、
    前記電動部の回転における位置を検出する検出部と、
    前記検出部において検出した位置の変化である速度に応じて、前記電動部を回転させるための電流の値を制御する制御部とを備え、
    前記制御部は、前記速度の変化である加速度が正の値である場合、前記速度に応じた前記電流の値を小さくし、前記速度の変化である加速度が負の値である場合、前記速度に応じた前記電流の値を維持する開閉体システム。
  5. シャッターカーテンを巻き取り可能な巻き取り軸に回転動力を出力する電動部と、前記電動部の回転における位置を検出する検出部とを備える開閉体電動化ユニットのプログラムであって、
    前記検出部において検出した位置の変化である速度が導出されるとともに、前記速度の変化である加速度が導出されており、
    前記加速度が正の値である場合、前記速度に応じて前記電動部を回転させるための電流の値を小さくするステップと、
    前記加速度が負の値である場合、前記電動部を回転させるための電流の値を維持するステップとをコンピュータに実行させるためのプログラム。
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