以下、実施の形態を図面に基づいて説明する。なお、以下に説明する内容によって実施の形態が限定されるものではない。また、以下の図面では各構成部材の大きさの関係が実際のものとは異なる場合がある。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る冷蔵庫100の正面図である。図2は、実施の形態1に係る冷蔵庫100を上方から見た斜視図である。
以下、実施の形態1に係る冷蔵庫100の構成について説明する。以下の説明において、理解を容易にするために方向を表す用語、例えば「上」、「下」、「右」、「左」、「前」、「後」など、を適宜用いるが、これらは説明のためのものであって、これらの用語は実施の形態を限定するものではない。また、実施の形態1では、冷蔵庫100を正面視した状態において、「上」、「下」、「右」、「左」、「前」、「後」などを使用する。
図1および図2に示すように、実施の形態1に係る冷蔵庫100は、外郭を構成する筐体101を備え、筐体101の内部には、複数の貯蔵室が設けられている。具体的には、貯蔵室として、冷蔵室1と、製氷室2と、小型冷凍室3と、冷凍室4と、野菜室5とが設けられている。冷蔵室1は、冷蔵庫100の最上段に設けられており、前面開口部が2枚の観音開き式扉で開閉自在に閉塞されている。この2枚の観音開き式扉は、筐体101の前面に設けられている。また、この2枚の観音開き式扉は、冷蔵室左扉6と冷蔵室右扉7とで構成されており、冷蔵室左扉6と冷蔵室右扉7との間には、その間からの外気の侵入を防ぐ仕切板8が設けられている。なお、仕切板8の詳細については後述する。
冷蔵室1の下方には、引出扉(図示せず)を引き出すと貯蔵室が使用者側に引き出される製氷室2および小型冷凍室3が並列に配置されている。また、冷蔵庫100の最下段には野菜室5が設けられており、野菜室5の上には冷凍室4が設けられている。この冷凍室4は、左右に並列に配置された製氷室2および小型冷凍室3の下方で、かつ、野菜室5の上方に設けられている。これら冷凍室4および野菜室5も、引出扉(図示せず)を引き出すと貯蔵室が使用者側に引き出される構成となっている。
なお、各貯蔵室の配置は実施の形態1に限定されるものではなく、2枚の観音開き式扉を備え、その扉間に仕切板8が設けられた構成であれば、各貯蔵室の配置は問わない。また、冷蔵庫100には、外気温度センサ9および外気湿度センサ10が搭載されている。外気温度センサ9は、冷蔵庫100の外部の空気温度である外気温度を検知するものである。外気湿度センサ10は、冷蔵庫100の外部の空気湿度である外気湿度を検知するものである。
なお、外気温度センサ9および外気湿度センサ10は、外気温度および外気湿度を検知できる位置であれば設置場所は問わない。ただし、外気温度センサ9および外気湿度センサ10は、冷蔵庫100の運転に影響されない位置、例えば側面内側に貼り付け固定された側面凝縮配管の温度影響などに影響されない位置に設置するのが望ましい。そのため、外気温度センサ9および外気湿度センサ10の設置場所は、例えば冷蔵室左扉6の上側に設けられたヒンジカバー部材11内であれば、その凝縮パイプなどの熱影響を受けないのでよい。
図3は、実施の形態1に係る冷蔵庫100の冷蔵室左扉6の構成を示す分解斜視図である。図4は、実施の形態1に係る冷蔵庫100の冷蔵室右扉7の構成を示す分解斜視図である。
ここで、図3および図4に示す観音開き式扉について説明する。冷蔵室左扉6および冷蔵室右扉7は、上下左右が樹脂製のキャップ部品96、97で構成され、扉内面が樹脂製の内板87、88で構成され、扉表面がガラス製の扉表面パネル98、99で構成されている。つまり、冷蔵室左扉6および冷蔵室右扉7は、キャップ部品96、97、内板87、88、および、扉表面パネル98、99で6面が構成されている。また、冷蔵室左扉6および冷蔵室右扉7の内部には、ウレタン発泡の断熱材(図示せず)が充填されている。また、冷蔵室左扉6には、冷蔵室右扉7との間を塞ぐための仕切板8が、内板87の中央側側面に扉開閉時に回動するようその上下部にてヒンジ固定されている。
また、使用者が各貯蔵室の温度設定を操作したり、省エネモードおよび露付き対策モードなどのモード設定を操作したりできるような設定操作部103が冷蔵室左扉6に設けられている。なお、仕切板8および設定操作部103は、冷蔵室右扉7に設けられていてもよい。
ここで、冷蔵室左扉6および冷蔵室右扉7には、磁石(図示せず)を内封したガスケット62、64が取り付けられている。そして、ガスケット62、64は、冷蔵室1の前面開口部の周りの前面フランジ部70(後述する図6および図7参照)、および、仕切板8に密着するようになっている。各ガスケット62、64の仕切板8と密着する側の縦辺、つまり、ガスケット62の右側縦辺の上部および下部、および、ガスケット64の左側縦辺の上部および下部には、ガスケットヒレ63、75、65、76がそれぞれ設けられている。そして、冷蔵室左扉6および冷蔵室右扉7が両方とも閉まっている状態において、上側のガスケットヒレ63とガスケットヒレ65とは、仕切板8および冷蔵室1の前面フランジ部70に密着し、後述する仕切板8の上端面72と冷蔵室1の天井69に設けられたガイド部材71の平らな下面73との接触面を塞ぐようになっている(後述する図18参照)。また、下側のガスケットヒレ75とガスケットヒレ76とは、仕切板8および冷蔵室1の前面フランジ部70に密着し、後述する仕切板8の下端と冷蔵室1下面との間に形成された隙間(以下、下部隙間と称する)を塞ぐようになっている。
また、冷蔵室左扉6および冷蔵室右扉7の庫内側には、高さ方向に沿って収納用の3つのポケット26が取り付けられている。なお、冷蔵室左扉6および冷蔵室右扉7に取り付けられているポケット26の数は、それぞれ3つに限定されず、2つ以下でも4つ以上でもよい。
図5は、実施の形態1に係る冷蔵庫100の冷媒回路104を示す図である。図6は、実施の形態1に係る冷蔵庫100内部の冷媒配管の接続図である。図7は、実施の形態1に係る冷蔵庫100内部の変形例による冷媒配管の接続図である。なお、図5に示す矢印は、冷媒の流れを示している。また、図6および図7では、右手前側が冷蔵庫100の前側である。
実施の形態1に係る冷蔵庫100は、冷媒が循環する冷媒回路104を備えている。その冷媒回路104は、図5に示すように、圧縮機12、フィンチューブ式の機械室凝縮器13、左側側面凝縮配管14、天井面凝縮配管15、背面凝縮配管16、右側側面凝縮配管17、露付き防止配管18、ドライヤ19、減圧装置である毛細管20、冷却器21、マフラー(液溜め)22、および、吸入配管23を備えている。ここで、機械室凝縮器13、左側側面凝縮配管14、天井面凝縮配管15、背面凝縮配管16、右側側面凝縮配管17、および、露付き防止配管18は、凝縮系配管である。
図6に示すように、圧縮機12、機械室凝縮器13、および、ドライヤ19は、冷蔵庫100の背面側下部に設けられた機械室(図示せず)に設置されている。また、天井面凝縮配管15は、左側側面の左側側面凝縮配管14から天井面へ延出してつながっている。なお、天井面凝縮配管15は、右側側面の右側側面凝縮配管17から天井面へ延出してつなげてもよい。また、左側側面凝縮配管14、天井面凝縮配管15、背面凝縮配管16、および、右側側面凝縮配管17は、図示しないが冷蔵庫100の金属製の外箱の内面にアルミテープで固定されている。
また、冷蔵庫100は、機械室に設けられ、機械室凝縮器13および圧縮機12を冷却する機械室冷却ファン(図示せず)と、冷却器21の上方に設けられ、庫内へ冷気を循環させる庫内冷却ファン(図示せず)とを備えている。
なお、凝縮系配管を経過した後の露付き防止配管18の下流側であれば、毛細管20を2本設置したり、冷却器21を複数設置したりしてもよい。なお、毛細管20を2本設置する場合は、毛細管20の上流側に三方弁を設置する。また、機械室凝縮器13、天井面凝縮配管15、および、背面凝縮配管16は、左側側面凝縮配管14および右側側面凝縮配管17だけで凝縮能力を稼げるのであれば設けられていなくても問題ない。
図6に示すように、露付き防止配管18は、冷蔵室1、製氷室2、小型冷凍室3、冷凍室4、および、野菜室5、つまり、各貯蔵室を取り囲むように前面フランジ部70に配置されている。また、露付き防止配管18は、右奥側下で右側側面凝縮配管17に接続されており、左奥側下で機械室に配置されたドライヤ19に接続されている。
なお、冷蔵室1の壁面と外箱との間の断熱性能がよい場合は、図7に示すように、露付き防止配管18は、冷蔵室1を除く各貯蔵室を取り囲むように前面フランジ部70に配置されていてもよい。つまり、露付き防止配管18は、冷蔵室1の上側および左右の前面フランジ部70には配置しなくてもよい。ここで、冷蔵室1の壁面と外箱との間の断熱性能がよい場合とは、例えば、冷蔵室1の壁面と外箱との間の距離、つまり断熱厚さが大きい場合、または、冷蔵室1の壁面と外箱との間に真空断熱材が配置されている場合などである。
図7に示す構造では、冷蔵室1の上側および左右の前面フランジ部70には露付き防止配管18が配置されていないため、仕切板8が設置される周辺の前面フランジ部70の温度は、露付き防止配管18が配置されている場合と比較して温度は下がる。しかし、後述する仕切板8内のヒータのパターン配置によって温度がそれ以上に上昇すれば、仕切板8の上端面72と冷蔵室1の天井69に設けられたガイド部材71の平らな下面73との接触面を塞ぐガスケットヒレ63、65の温度は下がらない。そして、配置する露付き防止配管18の長さを減らすことで、材料コストおよび露付き防止配管18を配置する際にかかる製造コストを低減することができる。
図8は、実施の形態1に係る冷蔵庫100の上部の縦断面図である。
図8に示すように、冷蔵庫100の背面側には、制御装置29が設けられている。この制御装置29は、例えば、専用のハードウェア、またはメモリに格納されるプログラムを実行するCPU(Central Processing Unit、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、プロセッサともいう)で構成されている。
冷蔵室1内には、冷蔵室1の温度(以下、冷蔵室温度と称する)を検知するための冷蔵室温度センサ32が設けられている。この冷蔵室温度センサ32は、冷蔵室温度を検知できる位置であれば、冷蔵室1内での設置位置は問わない。制御装置29は、冷蔵室温度センサ32で検知した冷蔵室温度に基づいて、冷蔵室1への冷気の送風または遮断を、冷蔵室用ダンパー装置31のバッフル85を開閉させることで行う。ここで、冷蔵室用ダンパー装置31は、冷蔵庫100の背面側に形成された冷蔵室吹出し風路86に設けられている。なお、この冷蔵室温度センサ32は、温度補償用に冷蔵室1内に設置されたヒータ(図示せず)および、仕切板8内に設置された後述するアルミ箔ヒータ43(後述する図9参照)への通電制御などを行うために用いられる。
ここで、図8中の矢印37~41は、冷蔵室1の奥側の壁に形成された吹出し口(図示せず)からの風の流れを示し、矢印33~36は、冷蔵室1の熱の移動を示している。矢印33は、冷蔵室1の天井69からの熱侵入を示している。矢印34は、冷蔵室1の背面からの熱侵入を示している。矢印35は、冷蔵室左扉6または冷蔵室右扉7からの熱侵入を示している。矢印36は、冷蔵室1から冷蔵室1に比べて温度の低い製氷室2または小型冷凍室3への熱の移動を示している。なお、他の熱侵入に関して、冷蔵室1の側面から侵入する熱もあるが、図8は断面図であるため図示を省略する。矢印の大きさはそれぞれ風あるいは熱の量を示しており、例えば、矢印37は矢印41と比べて風量が多いことを示し、矢印33は矢印36と比べて熱移動量が多いことを示している。
冷蔵室1内は、複数の棚30によって複数に区画されている。また、冷蔵室1内の最下段の棚30の下には、冷蔵室1の温度(約3℃)より低いチルド室27(約0℃)が設けられており、チルド室27には、食品を収納するチルドケース28が設けられている。また、冷蔵室1の奥側の壁の、複数の棚30によって区画された各部分には、各吹出し口から矢印37~41で示す風が吹き出される。
ここで、図8に示すように、一般的には、冷蔵室1の上側は、冷蔵室1の天井69からの熱(矢印33参照)の漏洩が大きい。そのため、冷蔵室1の奥側の壁に形成された吹出し口から吹き出される風量に関して、冷蔵室1内を複数の棚30によって区画された各部分において、最上段の風量を最も多くしている。そして、冷蔵室1内の区画された各部分の温度分布をある程度の幅内に収めるようにしているため、仕切板8の上部は下部よりも冷やされやすい傾向にある。
そのため、従来では、上側のガスケットヒレ63、65に露が付かないように仕切板8内のアルミ箔ヒータ43への通電率を必要以上に高くしていた。また、従来では、冷蔵庫の仕切板8の上端面72と冷蔵室1の天井69に設けられたガイド部材71の平らな下面73との間に形成される隙間(以下、上部隙間と称する)を塞ぐガスケットヒレ63、65の表面温度は、冷蔵室1の上側にて風量が多いため、下部隙間を塞ぐガスケットヒレ75、76の表面温度よりも上がりにくい傾向がある。そのため、従来では、上部隙間を塞ぐガスケットヒレ63、65の表面温度に応じてアルミ箔ヒータ43への通電率が決定されていた。
図9は、実施の形態1に係る冷蔵庫100の仕切板8の分解図である。
図9に示すように、仕切板8の表面側となる金属製の表面板金42の裏側には、長手方向に沿って蛇行形状のパターンが形成されたアルミ箔ヒータ43が貼り付けられている。そして、そのアルミ箔ヒータ43の裏側には、樹脂製の表面枠型樹脂部材44が、そのツメ(図示せず)が表面板金42のツメ受け部57に嵌合することにより取り付けられている。また、仕切板8の背面側となる樹脂製の背面側樹脂部材53の上側には、軸形状部78を有する上側ヒンジ部材49が取り付けられ、さらにその上から上側カバー部材48がネジ46で固定されている。上側カバー部材48の上端面にはガイド突起案内凹部109が形成されており、後述するガイド突起110(後述する図18参照)と当接して冷蔵室左扉6の開閉に合わせて仕切板8が回動するようになっている。また、背面側樹脂部材53の下側には、軸形状部82を有する下側ヒンジ部材51が取り付けられ、さらにその下から下側カバー部材50がネジ46で固定されている。また、下側ヒンジ部材51の軸形状部82の内部には、バネ102が収納されている。また、下側ヒンジ部材51には、バネ止め47がネジ46で固定されており、そのバネ止め47にはバネ52が取り付けられている。そして、その状態の背面側樹脂部材53が、表面枠型樹脂部材44の裏側に、断熱材45を挟んで表面板金42のツメ68が嵌合することにより取り付けられている。
この仕切板8において、上側ヒンジ部材49および下側ヒンジ部材51以外の構成要素、つまり表面板金42、アルミ箔ヒータ43、表面枠型樹脂部材44、断熱材45、背面側樹脂部材53、上側カバー部材48、および、下側カバー部材50で本体部8aを構成している。そして、本体部8aは、上側ヒンジ部材49および下側ヒンジ部材51に回動可能に支持されている。ここで、上側カバー部材48の上端面が、本体部8aの上端面、および、仕切板8の上端面を構成している。なお、表面枠型樹脂部材44および背面側樹脂部材53は樹脂製に限定されず、他の素材でもよい。また、以下において、背面側樹脂部材53を背面側部材とも称する。
図10は、実施の形態1に係る冷蔵庫100の仕切板8を構成するアルミ箔ヒータ43周辺の横断面およびコード状ヒータ56の詳細を示す模式図である。なお、図10の上側はアルミ箔ヒータ43周辺の横断面であり、図10の下側がコード状ヒータ56の詳細を示す模式図である。
図10に示すように、アルミ箔ヒータ43は、コード状ヒータ56と、コード状ヒータ56を固定するアルミ箔54と、両面テープ55とで構成され、両面テープ55で表面板金42の裏側に貼り付けられる。ここで、コード状ヒータ56は、ニクロム線などの発熱線59を等ピッチでガラス繊維などの芯材58に巻き付けたものをポリ塩化ビニルなどの絶縁被覆材60、61で二重に被覆したコード状のヒータである。なお、コード状ヒータ56は、発熱線59を厳密に等ピッチで芯材58に巻き付けていなくてもよく、発熱線59をほぼ等ピッチで芯材58に巻き付けていればよい。また、両面テープ55の代わりに糊引きしてアルミ箔ヒータ43を表面板金42の裏側に貼り付ける構成としてもよい。ここで、コード状ヒータ56にて、発熱線59の巻き付けピッチを変更して、例えば仕切板8の上部と下部および中央部の巻き付けピッチを変更して仕切板8の部位における発熱量を変更させる可変ピッチヒータを採用することもなおよい。ただし、可変ピッチヒータは製造上において芯線を送る速度を変えられる装置が必要となり、また、製造時間も長くかかってしまうため、コスト的には高くなってしまう。そこで、コストパフォーマンスを考慮して可変ピッチヒータの搭載可否を決定するのがよい。
図11は、実施の形態1に係る冷蔵庫100の冷蔵室左扉6および仕切板8を庫内側から見た図である。図12は、図11のA部分の拡大図である。図13は、図11のB部分の拡大図である。
図11~図13に示すように、仕切板8の観音開き式扉への取り付けは、仕切板8の上部に設けられた上側ヒンジ部材49、および、仕切板8の下部に設けられた下側ヒンジ部材51を、鉛直方向の回転軸66の中心、つまり軸形状部78、82の中心が一致するように、観音開き式扉の内面である内板87へそれぞれネジ46で固定することにより行われる。実施の形態1では、仕切板8の上側ヒンジ部材49および下側ヒンジ部材51が、冷蔵室左扉6の内板87へそれぞれネジ46で固定される。そのため、仕切板8は、軸形状部78、82を中心に回動するようになっている。また、仕切板8の本体部8aは、冷蔵室左扉6の内板87へ固定されない部分である。そして、仕切板8の本体部8aは、上側ヒンジ部材49および下側ヒンジ部材51が冷蔵室左扉6の内板87へ固定されている状態で、上側ヒンジ部材49および下側ヒンジ部材51に対して上下方向への移動が可能となっている。
また、上側ヒンジ部材49および下側ヒンジ部材51には、冷蔵室左扉6の内板87側から上側カバー部材48および下側カバー部材50側に延びるように腕部77、81が設けられている。そして、腕部77、81の端部には、それぞれ筒状の軸形状部78、82が設けられている。上側ヒンジ部材49では、軸形状部78は下側に延びており、下側ヒンジ部材51では、軸形状部82は上側に延びている。そして、それらは仕切板8の背面側樹脂部材53の上下それぞれに形成された筒状の筒受け形状部79、83と嵌合している。
なお、図12および図13において、軸形状部78、82の筒受け形状部79、83とラップする部分は破線で示されている。また、上側ヒンジ部材49の腕部77と背面側樹脂部材53との間、および、下側ヒンジ部材51の腕部81と背面側樹脂部材53との間には、それぞれクリアランス80、84が形成されている。
図14は、図13の回転軸66における縦断面図である。図15は、実施の形態1に係る冷蔵庫100の冷蔵室左扉6が開状態での仕切板8の下側ヒンジ部材51周辺の拡大図である。図16は、実施の形態1に係る冷蔵庫100の冷蔵室左扉6が開閉中での仕切板8の下側ヒンジ部材51周辺の拡大図である。図17は、実施の形態1に係る冷蔵庫100の冷蔵室左扉6の閉状態での仕切板8の下側ヒンジ部材51周辺の拡大図である。なお、図15~図17および後述する図22において、下側ヒンジ部材51は、その固定面106が冷蔵室左扉6の内板87と対向するように、内板87へネジ46で固定されている。
図14に示すように、下側ヒンジ部材51の軸形状部82には、その径方向外側へ突出したピン107が設けられている。また、下側ヒンジ部材51の軸形状部82の内部には、バネ102が収納されている。そして、そのバネ102は、背面側樹脂部材53の下部に設けられた筒受け形状部83によって蓋がされている。そのため、仕切板8は、バネ102の反力により本体部8aが上方向に押し上げられる。そして、上側ヒンジ部材49の腕部77と背面側樹脂部材53との間のクリアランス80および下側ヒンジ部材51の腕部81と背面側樹脂部材53との間のクリアランス84が狭くなり、その分だけ本体部8aの上端面つまり仕切板8の上端面72は上方向に移動する。
また、仕切板8が回転することで回転軸66方向に上下移動できるように、筒受け形状部83には、ピン107が納まる案内溝108が螺旋状に形成されている。なお、案内溝108は厳密に螺旋状に形成されていなくてもよい。案内溝108は、図15~図17に示すように、第一溝108a、第二溝108b、および、第三溝108cで構成されている。そして、第一溝108aは、冷蔵室左扉6が開状態でピン107が納まる位置、第二溝108bは、冷蔵室左扉6が閉状態でピン107が納まる位置にそれぞれ形成されている。また、第一溝108aは第二溝108bよりも高い位置に形成されている。そのため、鉛直方向あるいは縦方向における第一溝108aの上端と第一溝108aの上端との間には、第一溝108aと第二溝108bとの高さの差であるストローク114が形成されている。また、第一溝108aと第二溝108bとの間には、第三溝108cが傾斜して形成されており、第三溝108cで第一溝108aと第二溝108bとを繋げている。この第三溝108cは、第一溝108aと第二溝108bとを水平方向あるいは横方向にずらした分だけ長くなる。以上より、案内溝108は、縦方向かつ横方向にずらして形成された2つの溝である第一溝108aおよび第二溝108bと、それら2つの溝を繋ぐ傾斜溝である第三溝108cとで構成されている。
図15では、冷蔵室左扉6が開状態であり、ピン107は案内溝108内で最も高い位置に形成された第一溝108aに納まる位置にある。図16では、冷蔵室左扉6が閉じる途中の状態であり、ピン107は第一溝108aよりも低く、第二溝108bよりも高い位置に形成された第三溝108cに納まる位置にある。図17では、冷蔵室左扉6が閉状態であり、ピン107は案内溝108内で最も低い位置に形成された第二溝108bに納まる位置にある。
図18は、実施の形態1に係る冷蔵庫100の冷蔵室左扉6が閉じている状態を示す仕切板8の上側カバー部材48周辺の拡大図である。図19は、図18に示す冷蔵庫100の上部の横断面を下方から見た図である。図20は、図19よりも冷蔵室左扉6がさらに閉じている状態の図である。図21は、図20よりも冷蔵室左扉6がさらに閉じている状態の図である。なお、図21は、冷蔵室左扉6が完全に閉じた状態を示している。
図18に示すように、冷蔵室1の天井69の前方下部の中央には、冷蔵室左扉6の開閉時に仕切板8の本体部8aの回動をガイドするガイド部材71が取り付けられており、ガイド部材71には、下方に突出したガイド突起110が設けられている。このガイド突起110は、冷蔵室左扉6の開閉に連動し、冷蔵室左扉6が開閉した際に、上側カバー部材48に形成されたガイド突起案内凹部109に当接しながら冷蔵室左扉6の内板87に沿うように仕切板8の本体部8aを回動させるようになっている。
次に、冷蔵室左扉6の開閉に合わせて仕切板8がどのように動くかについて説明する。冷蔵室左扉6を開状態から閉じていくと、図19に示すように、上側カバー部材48に形成されたガイド突起案内凹部109に、ガイド部材71のガイド突起110が当接する。さらに冷蔵室左扉6を閉じていくと、図20に示すように、ガイド突起110に案内されて、冷蔵室左扉6と冷蔵室右扉7との間を塞ぐ方向に仕切板8の本体部8aは回動していく。このとき、ピン107に対して筒受け形状部83が動き、ピン107の位置は、相対的に案内溝108内で第一溝108a、第三溝108c、第二溝108bの順、つまり低い溝の方向に移動していく。そして、冷蔵室左扉6が完全に閉じると、図21に示すように、ピン107は第二溝108bに納まる位置となる。このとき、第一溝108aと第二溝108bとでは、第二溝108bの方が低い位置にある。そして、仕切板8の本体部8aが上方向に押し上げられるため、冷蔵室左扉6が開状態から閉状態になる際に、仕切板8の本体部8aは上方向に移動し、仕切板8の上端面72と冷蔵室1の天井69に設けられたガイド部材71の平らな下面73とが当接するようになっている(後述する図23参照)。なお、冷蔵室左扉6が閉状態から開状態になる際は、この逆の動作をすることになる。
図22は、図17のC部分の拡大図である。なお、図22は、仕切板8の下側ヒンジ部材51の内部構造が分かるように一部の部品を破線で示している。
次に、下側ヒンジ部材51の軸形状部82の内部に収納されているバネ102の必要性について説明する。経年劣化あるいは冷蔵室左扉6に取り付けられているポケット26に食品などが収納されるなどにより冷蔵室左扉6の位置が下がり、それによって仕切板8の上端面72の位置は、冷蔵室1の天井69に対して下がる。そのため、仕切板8の上端面72と冷蔵室1の天井69に設けられたガイド部材71の平らな下面73との間に上部隙間が形成されてしまう。そこで、仕切板8の本体部8aの位置をバネ102で変化させ、仕切板8の本体部8aを上方向に移動できるようにしている。そうすることで、仕切板8の上端面72と冷蔵室1の天井69に設けられたガイド部材71の平らな下面73とが当接し、上部隙間が形成されなくなる。
実施の形態1では、仕切板8の背面側樹脂部材53の下部に設けられた筒受け形状部83に案内溝108が形成されており、ピン107が第一溝108aから第三溝108cの途中の間にある場合、ピン107は案内溝108の下端に位置する。また、ピン107が第三溝108cの途中を越えると、ピン107は案内溝108の下端から離れる。そして、ピン107が第二溝108bにある場合、ピン107は案内溝108の下端から若干のストローク111を有するところに位置する。これは、仕切板8の上端面72が冷蔵室1の天井69に設けられたガイド部材71の平らな下面73に当接し、その分バネ102を収縮させているためである。ここで、ストローク111は、ピン107の下端と第二溝108bの下端との間の隙間である。
そして、冷蔵室左扉6の閉時に冷蔵室左扉6の位置が下がったとしても、バネ102が伸張することで、このストローク111分、仕切板8を冷蔵室1の天井69に設けられたガイド部材71の平らな下面73へ追従させて当接させることができる。また、仕切板8の取り付け位置のばらつき、あるいは仕切板8の全長寸法のばらつきも、このストローク111により吸収できる。そのため、製品ばらつきによらず、仕切板8の上端面72と冷蔵室1の天井69に設けられたガイド部材71の平らな下面73とを安定的に当接させることができる。このストローク111は1mm程度であり、第一溝108aと第二溝108bとの高さの差、つまりストローク114(図16参照)よりも小さくする。そうすることで、冷蔵室左扉6の開閉による仕切板8の本体部8aの回動時に、冷蔵庫100の筐体101への衝突を抑制することができる。さらに、冷蔵室左扉6の開閉時に仕切板8の上端面72を冷蔵室1の天井69に設けられたガイド部材71の平らな下面73に当接させることができる。
ここで、アルミ箔ヒータ43への通電に関して、制御装置29には、あらかじめ試験などにより決定された通電率演算式がプログラミングされている。ここで、通電率とは、アルミ箔ヒータ43に印加する電圧を時間的に変化させたもので、例えば所定時間10秒のうちに5秒通電し、残り5秒は通電させないという形で定義されるものであり、この場合の通電率は50%である。アルミ箔ヒータ43への通電率は、外気温度、外気湿度、および、冷蔵室温度に応じて制御装置29によって演算されるものであり、周囲の環境に応じて変化していくものである。
制御装置29にプログラミングされている通電率演算式は、一例としては、通電率=a×外気湿度+bである。ここで、aおよびbは、A=外気温度-冷蔵室温度の値によって決定される係数であり、Aに値によって変化する。そして、制御装置29は、外気温度センサ9、外気湿度センサ10、および、冷蔵室温度センサ32で検知された外気温度、外気湿度、および、冷蔵室温度に応じて通電率演算式を演算することで、アルミ箔ヒータ43への通電率を決定する。この決定された通電率は、仕切板8の表面、冷蔵室左扉6および冷蔵室右扉7の周囲あるいはガスケット62、64およびガスケットヒレ63、65、75、76などに露が付かない通電率、つまりそれらの露付き耐力を向上させて結露を防止する通電率である。
ここで、通電率演算式から演算される通電率は、外気温度および外気湿度が高いほど通電率が大きくなり、冷蔵室1の温度が低いほど通電率が大きくなるようになっている。そして、制御装置29は、演算により決定した通電率で、アルミ箔ヒータ43を通電する。そのため、外気温度および外気湿度が低く、冷蔵室温度が高ければ通電率を小さくすることができるため、エネルギー効率を高めることができる。
図23は、図1のD-D断面矢視図である。図24は、従来の冷蔵庫の図23と同じ位置の断面矢視図である。
従来では、図24に示すように、冷蔵室左扉6の閉時にガスケットヒレ63、65が塞ぐ上部隙間67には断熱材45などは設けられていないため、ガスケットヒレ63、65の温度は上部隙間67の温度によって決まる。
そこで、実施の形態では、図23に示すように、冷蔵室左扉6が閉じた状態では、バネ102の反力112により仕切板8の上端面72が冷蔵室1の天井69に設けられたガイド部材71の平らな下面73に当接するようになっている。そして、仕切板8の上端面72が冷蔵室1の天井69に設けられたガイド部材71の平らな下面73に当接することにより、上部隙間67がなくなる。そのため、ガスケットヒレ63、65の裏面に冷気が直接当たらないようにすることができ、ガスケットヒレ63、65の表面温度を上昇させることができるので、必要以上に高くしている通電率を下げることができ、エネルギー効率を高めることができる。
なお、仕切板8の構成、アルミ箔ヒータ43への通電方法、および、通電率演算式などは、上記の内容に限定されない。例えば、仕切板8は、表面枠型樹脂部材44がない構成とすることも可能である。
図25は、実施の形態1に係る冷蔵庫100の変形例による上側ヒンジ部材49の周辺を拡大した斜視図である。なお、図25は、仕切板8の上側ヒンジ部材49の内部構造が分かるように一部の部品を破線で示している。
また、実施の形態1では、仕切板8の下部に、仕切板8の本体部8aの回動に合わせて仕切板8の本体部8aを上下方向の位置を変更させる機構、つまり、バネ102、ピン107、および、案内溝108を有する機構を設けたが、それに限定されない。仕切板8の下部に加えて、あるいは仕切板8の下部に代えて、図25に示すように仕切板8の上部にバネ102、ピン107、および、案内溝108を有する機構を設けてもよく、そうすることによっても同様の効果が得られる。
以上、実施の形態1に係る冷蔵庫100は、外郭を構成し、内部に冷蔵室1が設けられた筐体101と、筐体101の前面に設けられ、冷蔵室1の前面開口部を開閉する左右の観音開き式扉と、左右の観音開き式扉のうちの一方に回動可能に取り付けられて冷蔵室1内に外気が侵入するのを防ぐ仕切板8と、冷蔵室1の天井69の前方下部に設けられたガイド部材71と、を備えている。また、仕切板8は、上下に設けられ、観音開き式扉の内面に固定される上側ヒンジ部材49および下側ヒンジ部材51と、上側ヒンジ部材49および下側ヒンジ部材51に支持され、仕切板8が取り付けられた観音開き式扉の開閉時にガイド部材71にガイドされて回動する本体部8aと、を備えている。そして、仕切板8が取り付けられた観音開き式扉が閉じられた状態では、該観音開き式扉の開いている状態に比べて、本体部8aが上方向に移動しており、本体部8aの上端面72がガイド部材71の下面73と当接しているものである。
実施の形態1に係る冷蔵庫100によれば、仕切板8が取り付けられた観音開き式扉が閉じられた状態では、該観音開き式扉の開いている状態に比べて、本体部8aが上方向に移動しており、本体部8aの上端面72がガイド部材71の下面73と当接しているそのため、観音開き式扉が閉じられた状態において、仕切板8の上端面72と冷蔵室1の上側の前面開口部との間の隙間を減らすことができる。また、ボールキャスタおよびガイドレールは不要であるため、使い勝手の低下を抑制することができる。また、仕切板8の上端面72にパッキンなども不要となり、仕切板8の動作性の低下も抑制することができる。さらには、仕切板8の上端面72とガイド部材71の下面73との間を塞ぐことができるので、その隙間を防いでガスケットヒレ63、65の裏面に冷気が直接当たらないようにすることができ、ガスケットヒレ63、65の表面温度を上昇させることができる。そのため、必要以上に高くしている通電率を下げることができ、エネルギー効率を高めることができる。
また、実施の形態1に係る冷蔵庫100において、軸形状部82の内部には、バネ102が収納されており、バネ102は、筒受け形状部83によって蓋がされている。そして、仕切板8が取り付けられた観音開き式扉を閉じる際に、軸形状部82を中心に回動するにつれて、ピン107が案内溝108内で低い方に移動し、バネ102の反力により本体部8aの上端面72が上方向に移動する。
実施の形態1に係る冷蔵庫100によれば、製品ばらつきによらず、仕切板8の上端面72と冷蔵室1の天井69に設けられたガイド部材71の平らな下面73とを安定的に当接させることができる。
実施の形態2.
以下、実施の形態2について説明するが、実施の形態1と重複するものについては説明を省略し、実施の形態1と同じ部分または相当する部分には同じ符号を付す。
図26は、実施の形態2に係る冷蔵庫100の縦断面図である。なお、図26は、実施の形態1の図23と同じ位置の断面矢視図である
実施の形態2では、実施の形態1とは異なり、下側ヒンジ部材51の軸形状部82にピン107が設けられておらず、背面側樹脂部材53の下部に設けられた筒受け形状部83に案内溝108が形成されていない。
実施の形態2では、図26に示すようにガイド部材71の内部に磁石113が設けられている。また、上側カバー部材48を固定するネジ46が仕切板8の上端面72に配置されている。そして、仕切板8の上端面72に配置されているネジ46をガイド部材71の内部に設けられている磁石113の磁力により引きつけ、仕切板8の本体部8aを上方向に移動させる。そうすることで、冷蔵室左扉6の閉時に仕切板8の上端面72と冷蔵室1の天井69に設けられたガイド部材71の平らな下面73とを当接させる。
ここで、図12および図13に示す、上側ヒンジ部材49および下側ヒンジ部材51の腕部77、81と背面側樹脂部材53との間のクリアランス80、84を、遊び寸法とする。冷蔵室左扉6の開時には、仕切板8の背面側樹脂部材53は重力により下方向に移動し、仕切板8の背面側樹脂部材53の下部に設けられた筒受け形状部83の下端面が、下側ヒンジ部材51の腕部81に乗っている状態となる。一方、冷蔵室左扉6の閉時には、仕切板8の上端面72のネジ46がガイド部材71の内部の磁石113の磁力により引きつけられ、仕切板8の本体部8aが上方向に移動するようになっている。このとき、図24に示す、従来の冷蔵庫100の仕切板8の上端面72と冷蔵室1の天井69に設けられたガイド部材71の平らな下面73との間の上部隙間67は、遊び寸法よりも小さいものとする。このようにしているのは、上部隙間67が遊び寸法よりも大きいと、冷蔵室左扉6の閉時に仕切板8の上端面72が冷蔵室1の天井69に設けられたガイド部材71の平らな下面73に当接しないためである。
図27は、実施の形態2に係る冷蔵庫100の変形例による仕切板8の上部を拡大した斜視図である。
なお、仕切板8の上端面72にネジ46ではなく、図27に示すように表面板金42の上端部に折り曲げ部42aを形成し、その折り曲げ部42aを仕切板8の上端面72に固定する。そして、表面板金42の折り曲げ部42aがガイド部材71の内部の磁石113の磁力により引きつけられるようにしてもよい。なお、表面板金42の折り曲げ部42aは、表面板金42の上端部が、仕切板8の上端面72の表面側からある程度、ガイド突起110により回動する上側カバー部材48のガイド突起案内凹部109の手前くらいまで折り曲げられることで、形成される。
実施の形態2においても、冷蔵室左扉6の開閉に合わせて仕切板8の本体部8aが回動するようになっており、冷蔵室左扉6の閉時には仕切板8の上端面72が冷蔵室1の天井69に設けられたガイド部材71の平らな下面73に当接して上部隙間67がなくなる。そのため、ガスケットヒレ63、65の裏面に冷気が直接当たらないようにすることができ、ガスケットヒレ63、65の表面温度を上昇させることができるので、必要以上に高くしている通電率を下げることができ、エネルギー効率を高めることができる。
以上、実施の形態2に係る冷蔵庫100において、本体部8aの上端面72にネジ46が配置されており、ガイド部材71の内部に磁石113が設けられている。そして、仕切板8が取り付けられた観音開き式扉が閉じられた状態では、該観音開き式扉の開いている状態に比べて、ネジ46が磁石113に引きつけられており、本体部8aの上端面72がガイド部材71の下面73と当接している。
また、実施の形態2に係る冷蔵庫100において、本体部8aは、表面側に位置する金属製の表面板金42を有し、表面板金42は、上端部が折り曲げられた折り曲げ部42aを有し、本体部8aの上端面72には、表面板金42の折り曲げ部42aが配置されており、ガイド部材71の内部に磁石113が設けられている。そして、仕切板8が取り付けられた観音開き式扉が閉じられた状態では、該観音開き式扉の開いている状態に比べて、折り曲げ部42aが磁石113に引きつけられており、本体部8aの上端面72がガイド部材71の下面73と当接している。
実施の形態2に係る冷蔵庫100によれば、仕切板8が取り付けられた観音開き式扉が閉じられた状態では、該観音開き式扉の開いている状態に比べて、ネジ46が磁石113に引きつけられており、本体部8aの上端面72がガイド部材71の下面73と当接している。または、仕切板8が取り付けられた観音開き式扉が閉じられた状態では、該観音開き式扉の開いている状態に比べて、折り曲げ部42aが磁石113に引きつけられており、本体部8aの上端面72がガイド部材71の下面73と当接している。そのため、観音開き式扉が閉じられた状態において、仕切板8の上端面72と冷蔵室1の上側の前面開口部との間の隙間を減らすことができる。また、ボールキャスタおよびガイドレールは不要であるため、使い勝手の低下を抑制することができる。また、仕切板8の上端面72にパッキンなども不要となり、仕切板8の動作性の低下も抑制することができる。さらには、仕切板8の上端面72とガイド部材71の下面73との間を塞ぐことができるので、その隙間を防いでガスケットヒレ63、65の裏面に冷気が直接当たらないようにすることができ、ガスケットヒレ63、65の表面温度を上昇させることができる。そのため、必要以上に高くしている通電率を下げることができ、エネルギー効率を高めることができる。
実施の形態3.
以下、実施の形態3について説明するが、実施の形態1と重複するものについては説明を省略し、実施の形態1と同じ部分または相当する部分には同じ符号を付す。
経年劣化あるいは冷蔵室左扉6に取り付けられているポケット26に食品などが収納されるなどしても、冷蔵室左扉6の位置が下がらない程度に、冷蔵室扉のヒンジ構造を強固にした場合、仕切板8の上端面72と冷蔵室1の天井69との距離が一定となる。そこで、冷蔵室扉のヒンジ構造を、冷蔵室左扉6の位置が下がらない程度に強固にすることで、バネ102の反力による押し上げ構造あるいは磁石113の磁力による引き込み構造が不要となり、コストを低減することができる。
実施の形態1では、ピン107と案内溝108とを備えた仕切板8において、図15~図17に示すように、案内溝108内をピン107が移動することで、冷蔵室左扉6の開閉に合わせて仕切板8の本体部8aが上下に移動する。これに対して実施の形態3では、実施の形態1で説明したバネ102および実施の形態2で説明した磁石113などの、仕切板8の一部の上下移動を補助する部材(以下、上下移動補助部材と称する)を備えていない。そのため、冷蔵室左扉6の開時に、仕切板8の本体部8aは、自重によりピン107と案内溝108とが接しながら回動する。
図16に示すストローク114を調整することで、冷蔵室左扉6の閉時には仕切板8の上端面72が冷蔵室1の天井69に設けられたガイド部材71の平らな下面73に当接して上部隙間67がなくなる。そのため、ガスケットヒレ63、65の裏面に冷気が直接当たらないようにすることができ、ガスケットヒレ63、65の表面温度を上昇させることができるので、必要以上に高くしている通電率を下げることができ、エネルギー効率を高めることができる。
なお、実施の形態3では、仕切板8の下部に、仕切板8の本体部8aの回動に合わせて仕切板8の本体部8aを上下方向の位置を変更させる機構、つまり、ピン107および案内溝108を有する機構(ただし、上下移動補助部材なし)を設けたが、それに限定されない。仕切板8の下部に加えて、あるいは仕切板8の下部に代えて、仕切板8の上部にピン107および案内溝108を有する機構を設けてもよく、そうすることによっても同様の効果が得られる。