JP7283133B2 - 熱転写シート、加飾シートの製造方法、加飾シート、加飾品の製造方法、及び加飾品 - Google Patents
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Description
本開示の実施の形態に係る熱転写シート100(以下、本開示の熱転写シートと言う)について、図面を参照して説明する。本開示の熱転写シート100は、所定の物品(例えば、後述の加飾体)の表面に接着性を付与するために用いられる熱転写シートであり、所定の物品上に転写され、当該物品に接着性を付与するための転写層10を有する。本開示の熱転写シート100は、例えば、支持部材300と加飾体200を一体化させた加飾品400(図5(c)、図6(c)参照)の製造に用いられる。以下、所定の物品が加飾体である場合を中心に説明する。本開示の熱転写シート100の転写層10は、後述するように、加飾体200の最表面に接着性を発現させるための役割を果たす。具体的には、本開示の熱転写シート100は、図1~図4に示すように、基材1と、基材1上に設けられた転写層10を有し、転写層10は、ヒートシール層5のみからなる単層構造(図1参照)、又はヒートシール層5を含む2つ以上の層が積層されてなる積層構造を呈する(図2参照)。転写層10が積層構造を呈する場合には、転写層10を構成する層のうち基材1から最も近くにヒートシール層5が位置する構成をとる。
基材1は、当該基材1上に設けられる転写層10等を保持する。基材1の材料について限定はないが、耐熱性や、取り扱い上支障のない機械的特性を有することが好ましい。このような基材1としては、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル、ポリカーボネート、ポリイミド、ポリエーテルイミド、セルロース誘導体、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、アクリル樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ナイロン、ポリエーテルエーテルケトン等の各種プラスチックフィルム、或いはシート等を例示できる。
図1~図4に示すように、基材1の一方の面の少なくとも一部には、転写層10が設けられている。転写層10は、ヒートシール層5のみからなる単層構造(図1参照)を呈していてもよく、ヒートシール層5を含む積層構造(図2参照)を呈していてもよい。以下、転写層10が積層構造を呈する場合において、ヒートシール層5以外の層を総称して、機能層と称する場合がある。機能層は、1つであってもよく、複数あってもよい。
ヒートシール層5は、エチレン-酢酸ビニル共重合体、及び変性ポリプロピレンの何れか一方、又は双方を含有している。このようなヒートシール層5によれば、当該ヒートシール層5に良好な接着性を付与できる。換言すれば、加飾体200上に、本開示の熱転写シート100の転写層10を転写することで、転写層10が転写された加飾体200の最表面に良好な接着性を付与できる。
図2に示すように、転写層10を、基材1側から、ヒートシール層5、機能層6がこの順で積層された積層構造としてもよい。図2に示す形態では、ヒートシール層5上に、1つの機能層6が設けられているが、ヒートシール層5上に、2つ以上の機能層6を設けてもよい。
また、転写層10の基材1からの剥離性を向上させるべく、基材1と転写層10との間に、離型層(図示しない)を設けてもよい。離型層は、転写層10を構成しない層であり、転写層10を、加飾体200上に転写したときに、基材1側に残る層である。離型層が含有する成分としては、ワックス類、シリコーンワックス、シリコーン樹脂、シリコーン変性アクリル樹脂などの各種シリコーン変性樹脂、フッ素樹脂、フッ素変性樹脂、ポリビニルアルコール、アクリル樹脂、熱架橋性エポキシ-アミノ樹脂及び熱架橋性アルキッド-アミノ樹脂、メラミン樹脂、セルロース樹脂、尿素樹脂、ポリオレフィン、繊維素樹脂等を例示できる。離型層は、1種の成分を単独で含有していてもよく、2種以上の成分を含有していてもよい。一例としての離型層の厚みは、0.1μm以上1μm以下である。
図3に示すように、基材1の一方の面上に、転写層10と面順次に色材層8を設けることもできる。図3に示す形態の熱転写シート100によれば、加飾体200として、最表面に受容層が位置する中間転写媒体を用いる場合に、受容層への熱転写画像の形成を、本開示の熱転写シート100により行うことができる。つまり、色材層を備える別の熱転写シートを用いることなく、転写層10を備える熱転写シート100により、受容層への熱転写画像の形成、及び加飾体200(例えば、中間転写媒体)上への転写層10の転写を併せて行うことができる。なお、図示する形態では、転写層10が、ヒートシール層5のみからなる単層構造を呈しているが、ヒートシール層5を含む積層構造とすることもできる。
また、基材1の他方の面上に、背面層(図示しない)を設けてもよい。背面層は、従来公知の熱可塑性樹脂等を適宜選択して形成できる。このような、熱可塑性樹脂としては、ポリエステル、ポリアクリル酸エステル、ポリ酢酸ビニル、スチレンアクリレート樹脂、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリエーテル、ポリアミド、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリカーボネート、ポリアクリルアミド、ポリビニルクロリド、ポリビニルブチラール、ポリビニルアセトアセタール等のポリビニルアセタール、これらのシリコーン変性物等を例示できる。中でも、耐熱性等の点から、ポリアミドイミド又はそのシリコーン変性物等を好ましく用いることができる。
以下、図5、図6を例に挙げて、本開示の実施の形態に係る加飾品の製造方法(以下、本開示の加飾品の製造方法と言う)について、加飾体200が中間転写媒体である場合を中心に説明する。
加飾体準備工程は、加飾体を準備する工程である。本工程で準備される一例としての加飾体200は、図7に示すように、中間転写媒体の基材201の上に、受容層205のみからなる単層構造を呈する中間転写媒体の転写層210(図7(a)参照)、又は受容層205を含む2つ以上の層が積層されてなる積層構造を呈し、積層構造を呈する層のうち中間転写媒体の基材201から最も遠くに受容層205が位置する中間転写媒体の転写層210(図7(b)参照)が設けられた中間転写媒体200である。
中間転写媒体の基材201は、中間転写媒体の基材201の一方の面上に設けられる中間転写媒体の転写層210を保持する。中間転写媒体の基材201の材料については特に限定はなく、上記本開示の熱転写シート100の基材1で説明したもの等を適宜選択して用いることができる。
図7に示すように、中間転写媒体の基材201の一方の面の少なくとも一部には、中間転写媒体の転写層210が設けられている。中間転写媒体の転写層210は、受容層205のみからなる単層構造を呈していてもよく、受容層205を含む2つ以上の層が積層されてなる積層構造を呈していてもよい。図7(b)に示す形態の中間転写媒体200における中間転写媒体の転写層210は、中間転写媒体の基材201側から、剥離層206、受容層205がこの順で積層されてなる積層構造を呈している。なお、中間転写媒体の転写層210が積層構造を呈する場合には、当該中間転写媒体の転写層210を構成する層のうち、中間転写媒体の基材201から最も遠くに位置する層が、受容層205となる。
中間転写媒体200の最表面には、中間転写媒体の転写層210を構成する受容層205が位置している。受容層205について特に限定はなく、中間転写媒体の分野で用いられているあらゆる受容層205を用いることができる。一例としての受容層205は、ポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、或いはポリ塩化ビニリデン等のハロゲン化樹脂、ポリ酢酸ビニル、塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体、エチレン-酢酸ビニル共重合体もしくはポリアクリル酸エステル等のビニル樹脂、ポリエチレンテレフタレートもしくはポリブチレンテレフタレート等のポリエステル、ポリスチレン、ポリアミド、エチレン、或いはプロピレン等のオレフィンと他のビニルポリマーとの共重合体、アイオノマー、或いはセルロースジアスターゼ等のセルロース樹脂、ポリカーボネート、エポキシ樹脂等を含有している。好ましい形態の受容層205は、ポリ塩化ビニル、アクリル-スチレン樹脂、ポリエステルを含有している。中でも、塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体を含有する受容層は、当該受容層に濃度の高い熱転写画像を形成できる点で好適である。
図7(b)に示すように、中間転写媒体の基材201から中間転写媒体の転写層210を転写するときの、中間転写媒体の転写層210の剥離性を向上させるべく、中間転写媒体の基材201と受容層205との間に剥離層206(保護層と称される場合もある)を設けることもできる。なお、剥離層206は、中間転写媒体の転写層210を構成し、当該中間転写媒体の転写層210を構成する層のうち、中間転写媒体の基材201から最も近くに位置している。
熱転写画像形成工程は、図5(a)、図6(a)に示すように、上記で準備した中間転写媒体200の受容層205に熱転写画像を形成する工程である。なお、本工程を行うことなく、予め、中間転写媒体200の受容層205上に熱転写画像が形成された中間転写媒体200を用いてもよい。
転写工程は、図5(b)、図6(b)に示すように、熱転写画像形成工程後に、中間転写媒体200と、熱転写シート100とを組み合わせ、中間転写媒体200の中間転写媒体の転写層210上に、熱転写シート100の転写層10を転写する工程である。本工程を経ることで、その最表面に、ヒートシール層5が位置するように、中間転写媒体の転写層210上に、転写層10が転写されてなる中間転写媒体を得る。換言すれば、中間転写媒体の転写層210上に、熱転写シート100の転写層10が転写され、その表面に接着性が付与された加飾シートを得る。
一体化工程は、図5(c)、図6(c)に示すように、中間転写媒体の転写層210上に転写層10が転写された中間転写媒体200と、支持部材300とを組み合わせ、支持部材300上に、中間転写媒体の転写層210を転写層10とともに転写し、支持部材300と中間転写媒体の転写層210とを一体化させる工程である。本工程を経ることで、支持部材300上に、転写層10、熱転写画像150が形成された受容層205を含む中間転写媒体の転写層210がこの順で積層されてなる加飾品400を得る。
次に、本開示の実施の形態に係る加飾品(以下、本開示の加飾品と言う)について具体的に説明する。本開示の加飾品は、支持部材300上に、加飾体200が設けられた加飾品400であって、支持部材300と加飾体200との間であって、支持部材300と接する位置に、ヒートシール層5が設けられ、ヒートシール層5が、エチレン-酢酸ビニル共重合体、及び変性ポリプロピレンの何れか一方、又は双方を含有している。
次に、本開示の実施の形態に係る加飾シートの製造方法(以下、本開示の加飾シートの製造方法と言う)について説明する。
次に、本開示の実施の形態に係る加飾シート(以下、本開示の加飾シートと言う)について説明する。
基材として、厚さ5μmの易接着層付きのポリエチレンテレフタレートフィルムを用い、下記組成の背面層用塗工液を乾燥時の厚みが1μmとなるように塗布・乾燥して背面層を形成した。次いで、この基材の易接着層側に、下記組成の離型層用塗工液を、乾燥時の厚みが0.2μmになるように塗布・乾燥し離型層を形成した。次いで、離型層上に、下記組成のヒートシール層用塗工液1を、乾燥時の厚みが1μmになるように塗布・乾燥しヒートシール層を形成した。次いで、ヒートシール層上に、下記組成の機能層用塗工液1を、乾燥時の厚みが0.4μmになるように塗布・乾燥し機能層を形成することで、基材上に、離型層、ヒートシール層、機能層がこの順で設けられた実施例1の熱転写シートを得た。なお、ヒートシール層、及び機能層は、本開示の熱転写シートでいう転写層を構成する。
・ポリビニルブチラール 2部
(エスレック(登録商標)BX-1 積水化学工業(株))
・ポリイソシアネート 9.2部
(バーノック(登録商標)D750 DIC(株))
・リン酸エステル系界面活性剤 1.3部
(プライサーフ(登録商標)A208N 第一工業製薬(株))
・タルク 0.3部
(ミクロエース(登録商標)P-3 日本タルク工業(株))
・トルエン 43.6部
・メチルエチルケトン 43.6部
・ポリビニルアルコール 10部
(PVA-110 (株)クラレ)
・水 70部
・イソプロピルアルコール 20部
・エチレン-酢酸ビニル共重合体 50部
(アクアテックスMC-3800 ジャパンコーティングレジン(株))
・水 25部
・変性エタノール 25部
・アクリル樹脂 20部
(ダイヤナール(登録商標)BR-87 三菱ケミカル(株))
・メチルエチルケトン 80部
ヒートシール層用塗工液1を、下記組成のヒートシール層用塗工液2に変更してヒートシール層を形成した以外は、全て実施例1と同様にして、実施例2の熱転写シートを得た。
・変性ポリプロピレン 57部
(ケミパール(登録商標)HP-400 三井化学(株))
・水 21部
・変性エタノール 21部
ヒートシール層用塗工液1を、下記組成のヒートシール層用塗工液3に変更してヒートシール層を形成した以外は、全て実施例1と同様にして、実施例3の熱転写シートを得た。
・変性ポリプロピレン 20部
(アウローレン(登録商標)353 日本製紙(株))
・メチルシクロヘキサン 64部
・メチルエチルケトン 16部
ヒートシール層用塗工液1を、下記組成のヒートシール層用塗工液4に変更してヒートシール層を形成した以外は、全て実施例1と同様にして、実施例4の熱転写シートを得た。
・エチレン-酢酸ビニル共重合体 35部
(アクアテックスMC-3800 ジャパンコーティングレジン(株))
・変性ポリプロピレン 24部
(ザイクセン(登録商標)A 住友精化(株))
・水 20部
・変性エタノール 20部
ヒートシール層用塗工液1を、下記組成のヒートシール層用塗工液5に変更してヒートシール層を形成した以外は、全て実施例1と同様にして、実施例5の熱転写シートを得た。
・変性ポリプロピレン 40部
(ケミパール(登録商標)HP-400 三井化学(株))
・ロジンエステル 12部
(スーパーエステルE-720 荒川化学工業(株))
・水 24部
・変性エタノール 24部
ヒートシール層用塗工液1を、下記組成のヒートシール層用塗工液6に変更してヒートシール層を形成した以外は、全て実施例1と同様にして、実施例6の熱転写シートを得た。
・変性ポリプロピレン 14部
(アウローレン(登録商標)353S 日本製紙(株))
・テルペン樹脂 6部
(YSレジンTO125 ヤスハラケミカル(株))
・メチルシクロヘキサン 64部
・メチルエチルケトン 16部
ヒートシール層用塗工液1を、上記組成のヒートシール層用塗工液4に変更してヒートシール層を形成し、機能層用塗工液1を、下記組成の機能層用塗工液2に変更して機能層を形成した以外は、全て実施例1と同様にして、実施例7の熱転写シートを得た。
・アクリル樹脂 10部
(ダイヤナール(登録商標)BR-87 三菱ケミカル(株))
・塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体 10部
(ソルバイン(登録商標)CNL 日信化学工業(株))
・メチルエチルケトン 80部
ヒートシール層用塗工液1を、上記組成のヒートシール層用塗工液4に変更してヒートシール層を形成し、機能層用塗工液1を、下記組成の機能層用塗工液3に変更して機能層を形成した以外は、全て実施例1と同様にして、実施例8の熱転写シートを得た。
・アクリル酸エステル-塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体 66部
(ビニブラン(登録商標)700 日信化学工業(株))
・水 17部
・変性エタノール 17部
ヒートシール層上に、機能層を形成しない以外は全て実施例1と同様にして、基材上に、離型層、ヒートシール層がこの順で設けられた実施例9の熱転写シートを得た。なお、ヒートシール層は、本開示の熱転写シートでいう転写層を構成する。
機能層用塗工液1を、下記組成の機能層用塗工液4に変更して機能層を形成した以外は、全て実施例1と同様にして、実施例10の熱転写シートを得た。
・塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体 20部
(ソルバイン(登録商標)CNL 日信化学工業(株))
・メチルエチルケトン 80部
機能層用塗工液1を、下記組成の機能層用塗工液5に変更して機能層を形成した以外は、全て実施例1と同様にして、実施例11の熱転写シートを得た。
・ポリウレタン 50部
(スーパーフレックス740 第一工業製薬(株))
・水 25部
・変性エタノール 25部
機能層用塗工液1を、下記組成の機能層用塗工液6に変更して機能層を形成した以外は、全て実施例1と同様にして、実施例12の熱転写シートを得た。
・ポリエステル 20部
(エリーテル(登録商標)UE-3200 ユニチカ(株))
・メチルエチルケトン 80部
機能層用塗工液1を、下記組成の機能層用塗工液7に変更して機能層を形成した以外は、全て実施例1と同様にして、実施例13の熱転写シートを得た。
・塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体 10部
(ソルバイン(登録商標)CNL 日信化学工業(株))
・酸化チタン 30部
・メチルエチルケトン 30部
・トルエン 30部
機能層用塗工液1を、下記組成の機能層用塗工液8に変更して機能層を形成した以外は、全て実施例1と同様にして、実施例14の熱転写シートを得た。
・塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体 15部
(ソルバイン(登録商標)CNL 日信化学工業(株))
・アルミ顔料 15部
・メチルエチルケトン 35部
・トルエン 35部
機能層用塗工液1を、下記組成の機能層用塗工液9に変更して機能層を形成した以外は、全て実施例1と同様にして、実施例15の熱転写シートを得た。
・塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体 15部
(ソルバイン(登録商標)CNL 日信化学工業(株))
・銀パール顔料 15部
・メチルエチルケトン 35部
・トルエン 35部
機能層用塗工液1を、下記組成の機能層用塗工液10に変更して機能層を形成した以外は、全て実施例1と同様にして、実施例16の熱転写シートを得た。
・塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体 15部
(ソルバイン(登録商標)CNL 日信化学工業(株))
・カーボンブラック 15部
・メチルエチルケトン 35部
・トルエン 35部
ヒートシール層用塗工液1を、下記組成のヒートシール層用塗工液Aに変更してヒートシール層を形成した以外は、全て実施例1と同様にして、比較例1の熱転写シートを得た。
・塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体 20部
(ソルバイン(登録商標)CNL 日信化学工業(株))
・メチルエチルケトン 80部
ヒートシール層用塗工液1を、下記組成のヒートシール層用塗工液Bに変更してヒートシール層を形成した以外は、全て実施例1と同様にして、比較例2の熱転写シートを得た。
・ポリウレタン 20部
(バイロン(登録商標)UR-1350 東洋紡(株))
・メチルエチルケトン 80部
ヒートシール層用塗工液1を、下記組成のヒートシール層用塗工液Cに変更してヒートシール層を形成した以外は、全て実施例1と同様にして、比較例3の熱転写シートを得た。
・ポリエステル 20部
(エリーテル(登録商標)UE-3200 ユニチカ(株))
・メチルエチルケトン 80部
ヒートシール層用塗工液1を、下記組成のヒートシール層用塗工液Dに変更してヒートシール層を形成した以外は、全て実施例1と同様にして、比較例4の熱転写シートを得た。
・酢酸ビニル-マレート共重合体 36部
(モビニール(登録商標)DS5 ジャパンコーティングレジン(株))
・水 32部
・変性エタノール 32部
ヒートシール層用塗工液1を、下記組成のヒートシール層用塗工液Eに変更してヒートシール層を形成した以外は、全て実施例1と同様にして、比較例5の熱転写シートを得た。
・アクリル樹脂 80部
(モビニール(登録商標)7980 ジャパンコーティングレジン(株))
・水 10部
・変性エタノール 10部
基材として厚さ16μmのポリエチレンテレフタレートフィルムを用い、該基材上に、下記組成の剥離層用塗工液を乾燥時の厚みが1μmになるように塗布・乾燥し剥離層を形成した。次いで、剥離層上に下記組成の保護層用塗工液を乾燥時の厚みが2μmになるように塗布・乾燥し保護層を形成した。さらに該保護層の上に下記組成の受容層用塗工液を乾燥時の厚みが1.5μmになるように塗布・乾燥し受容層を形成することで、基材上に、剥離層、保護層、受容層がこの順で積層されてなる中間転写媒体を得た。なお、剥離層、保護層、受容層は、中間転写媒体の転写層を構成する。
・アクリル樹脂 29部
(ダイヤナール(登録商標)BR-87 三菱ケミカル(株))
・ポリエステル 1部
(バイロン(登録商標)200 東洋紡(株))
・メチルエチルケトン 35部
・トルエン 35部
・ポリエステル 30部
(バイロン(登録商標)200 東洋紡(株))
・メチルエチルケトン 35部
・トルエン 35部
・塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体 20部
(ソルバイン(登録商標)CNL 日信化学工業(株))
・シリコーンオイル 1部
(X-22-3000T 信越化学工業(株))
・メチルエチルケトン 79部
基材として厚さ5μmのポリエチレンテレフタレートフィルムを用い、上記組成の背面層用塗工液を乾燥時の厚みが1μmとなるように塗布・乾燥して背面層を形成した。次いで、基材の他方の面に、下記組成の染料プライマー層用塗工液を乾燥時の厚みが0.15μmになるように塗布・乾燥して染料プライマー層を形成した。この染料プライマー層上に、下記組成のイエロー、マゼンタ、シアン色材層用塗工液を、乾燥時の厚みが0.7μmとなるように面順次に塗工して、イエロー色材層、マゼンタ色材層、シアン色材層を形成することで、色材層を有する熱転写シートを作成した。
・コロイダルアルミナ(固形分10.5%) 3.5部
(アルミナゾル200 日産化学工業(株))
・酢酸ビニル-ビニルピロリドン共重合体 1.5部
(PVP/VA E-335 アイエスピー・ジャパン(株))
・水 47.5部
・イソプロピルアルコール 47.5部
・ソルベントイエロー93 2.5部
・ディスパースイエロー201 2.5部
・ポリビニルアセタール 4部
(エスレック(登録商標)KS-5 積水化学工業(株))
・有機変性シリコーンオイル 0.04部
・トルエン 50部
・メチルエチルケトン 50部
・ディスパースレッド60 3部
・ディスパースバイオレット26 3部
・ポリビニルアセタール 5部
(エスレック(登録商標)KS-5 積水化学工業(株))
・有機変性シリコーンオイル 0.05部
・トルエン 50部
・メチルエチルケトン 50部
・ソルベントブルー63 3部
・ディスパースブルー354 4部
・ポリビニルアセタール 5部
(エスレック(登録商標)KS-5 積水化学工業(株))
・有機変性シリコーンオイル 0.05部
・トルエン 50部
・メチルエチルケトン 50部
支持部材として、下記支持部材1、2を準備した。
支持部材1・・・厚み1mmのポリプロピレン板(アズワン(株))
支持部材2・・・厚み1mmのポリエチレン板(アズワン(株))
上記で作成した色材層を有する熱転写シートと、上記で作成した中間転写媒体とを組合せ、下記プリンタにより、中間転写媒体の受容層上に、グレー画像(画像階調:128/256)を形成した。
サーマルヘッド:KEE-57-12GAN2-STA(京セラ(株))
発熱体平均抵抗値:3303(Ω)
主走査方向印字密度:300(dpi)
副走査方向印字密度:300(dpi)
ライン周期:3.0(msec./line)
印字開始温度:35(℃)
パルスDuty比:85(%)
印画電圧:18.0(V)
上記プリンタを用い、各実施例、及び比較例の熱転写シートに、100/255階調(エネルギー階調)のエネルギーを印加し、上記グレー画像を形成した中間転写媒体の転写層上に、各実施例、及び比較例の熱転写シートの転写層を転写した。また、印加エネルギーを、150/255階調(エネルギー階調)、200/255階調(エネルギー階調)、255/255階調(エネルギー階調)に変更し、上記グレー画像を形成した中間転写媒体の転写層上に、各実施例、及び比較例の熱転写シートの転写層を転写した。以下、第1の転写層と言う場合には、各実施例、及び比較例の熱転写シートの転写層を意味し、第2の転写層と言う場合には、上記で作成した中間転写媒体の転写層を意味する。
各エネルギー階調で中間転写媒体上に転写された第1の転写層にメンディングテープ(ニチバン(株))18mm幅を貼着して90度剥離試験を行い、下記の基準により密着性の評価を行った。なお、密着性評価1では、熱転写シートの第1の転写層に剥がれが確認できなかった場合、密着性よく転写できたとしている。
A・・・100/255階調(エネルギー階調)の印加エネルギーで、第1の転写層を密着性よく転写できた。
B・・・150/255階調(エネルギー階調)の印加エネルギーで、第1の転写層を密着性よく転写できた(但し、A評価を除く)。
C・・・200/255階調(エネルギー階調)の印加エネルギーで、第1の転写層を密着性よく転写できた(但し、A、B評価を除く)。
カード用ラミネータ(大日本印刷(株))を用い、上記で準備した支持部材1上に、中間転写媒体の転写層(第2の転写層)を、当該中間転写媒体の転写層上に転写されている熱転写シートの転写層(第1の転写層)とともに転写した。つまりは、支持部材上に、各実施例、及び比較例の熱転写シートの転写層(第1の転写層)を介して、画像が形成された中間転写媒体の転写層(第2の転写層)を転写し、各実施例、及び比較例の加飾品を製造した。加飾品の製造(支持部材1上への第2の転写層の転写)は、下記の3つの条件(下記転写条件1、2、3)にて、それぞれ行った。支持部材2に対しても、上記と同じ条件で、中間転写媒体の転写層を転写し、各実施例、及び比較例の加飾品を製造した。
転写条件1:120℃、20mm/sec.
転写条件2:140℃、20mm/sec.
転写条件3:160℃、20mm/sec.
上記転写条件1~3で製造した各実施例、及び比較例の加飾品を目視したところ、各実施例、及び比較例の加飾品の全てにおいて、支持部材1、及び支持部材2上に、第1の転写層を介して、画像が形成された中間転写媒体の第2の転写層が転写されていることを確認できた。次いで、これら各実施例、及び比較例の加飾品の表面(中間転写媒体の転写層の表面)に、テープ(Scotch(登録商標)Tape BK-24 スリーエム社)を貼り付け、このテープを剥がしたときの、第1の転写層、及び第2の転写層の状態を確認し、下記評価基準に基づいて密着性評価を行った。なお、密着性評価2では、テープを剥がしたときに、第1の転写層、及び第2の転写層がともに支持部材側に残る場合を、密着性よく転写できたと評価している。
A・・・転写条件1で密着性よく転写できた。
B・・・転写条件1では密着性よく転写できないが、転写条件2で密着性よく転写できた。
C・・・転写条件1、2では密着性よく転写できないが、転写条件3で密着性よく転写できた。
NG・・・転写条件1~3の何れの条件でも密着性よく転写できない。
各実施例の熱転写シートに、255階調(エネルギー階調)のエネルギーを印加し、上記黒ベタ画像を形成した中間転写媒体の転写層上に、各実施例の熱転写シートの第1の転写層を転写した。カード用ラミネータ(大日本印刷(株))を用い、上記で準備した支持部材2上に、中間転写媒体の転写層(第2の転写層)を、当該中間転写媒体の転写層上に転写されている熱転写シートの転写層(第1の転写層)とともに転写した。転写条件は、上記転写条件3とした。第2の転写層が転写された支持部材2をエタノールに24時間浸漬させた後、テープ(Scotch(登録商標)Tape BK-24 スリーエム社)にてテープ剥離試験を実施し、以下の条件に基づいて、耐久性評価を行った。評価結果を表2に示す。耐溶剤性評価は、実施例の熱転写シートについてのみ行った。
A:第1の転写層、及び第2の転写層が全く剥がれない。
B:第1の転写層、又は第2の転写層がドットレベルで僅かに剥がれる。
C:第1の転写層、又は第2の転写層が大きく剥がれる。
1…熱転写シートの基材
10…熱転写シートの転写層
5…ヒートシール層
6…機能層
8…色材層
9…保護層
200…中間転写媒体
201…中間転写媒体の基材
205…受容層
206…剥離層
210…中間転写媒体の転写層
300…支持部材
400…加飾品
Claims (15)
- 基材上に、転写層が設けられた熱転写シートであって、
前記転写層は、ヒートシール層のみからなる単層構造、又は前記ヒートシール層を含む2つ以上の層が積層されてなる積層構造を呈し、前記転写層が積層構造を呈する場合には、前記転写層を構成する層のうち前記基材から最も近くに前記ヒートシール層が位置しており、
前記ヒートシール層が、エチレン-酢酸ビニル共重合体、及び変性ポリプロピレンを含有している、熱転写シート。 - 前記ヒートシール層が、タッキファイヤーを含有している、請求項1に記載の熱転写シート。
- 前記転写層が、前記ヒートシール層、1つ、又は2つ以上の機能層がこの順で積層されてなる積層構造を呈しており、
何れかの前記機能層が、着色剤を含有している、請求項1又は2に記載の熱転写シート。 - 前記転写層が、前記ヒートシール層、1つ、又は2つ以上の機能層がこの順で積層されてなる積層構造を呈しており、
前記転写層の表面に位置する前記機能層が、アクリル樹脂、及びアクリル酸エステル-塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体の何れか一方、又は双方を含有しているか、アクリル樹脂と、塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体とを含有している、請求項1乃至3の何れか1項に記載の熱転写シート。 - 前記基材と前記転写層の間に、離型層が設けられている、請求項1乃至4の何れか1項に記載の熱転写シート。
- 加飾シートの製造方法であって、
加飾体上に、熱転写シートの転写層を転写する工程を含み、
前記熱転写シートとして、請求項1乃至5の何れか1項に記載の熱転写シートを使用する、加飾シートの製造方法。 - 前記加飾体が、中間転写媒体である、請求項6に記載の加飾シートの製造方法。
- 前記熱転写シートの転写層を転写する工程の前に、前記中間転写媒体の転写層上に画像を形成する工程を含む、請求項7に記載の加飾シートの製造方法。
- 加飾体上に、熱転写シートの転写層が転写された加飾シートであって、
前記熱転写シートの転写層が、請求項1乃至5の何れか1項に記載の熱転写シートの転写層である、加飾シート。 - 前記加飾体が、中間転写媒体である、請求項9に記載の加飾シート。
- 前記中間転写媒体の転写層上に画像が形成された、請求項10に記載の加飾シート。
- 支持部材と加飾体とが一体化された加飾品の製造方法であって、
前記加飾体上に、請求項1乃至5の何れか1項に記載の熱転写シートの転写層を転写する転写工程と、
前記支持部材と、前記熱転写シートの転写層が転写された前記加飾体とを一体化させる
一体化工程と、を含む、加飾品の製造方法。 - 前記加飾体が、中間転写媒体であり、
前記転写工程が、前記中間転写媒体の転写層上に、前記熱転写シートの転写層を転写する工程であり、
前記一体化工程が、前記支持部材上に、前記熱転写シートの転写層が転写された前記中間転写媒体の転写層を転写する工程である、請求項12に記載の加飾品の製造方法。 - 支持部材と加飾体とが一体化された加飾品であって、
前記支持部材と前記加飾体との間であって、前記支持部材と接する位置に、ヒートシール層が設けられ、
前記ヒートシール層が、エチレン-酢酸ビニル共重合体、及び変性ポリプロピレンを含有している、加飾品。 - 支持部材と加飾シートとが一体化された加飾品であって、
前記加飾シートが、請求項9乃至11の何れか1項に記載の加飾シートである、加飾品。
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