JP7283204B2 - 電気コネクタ及びロック部材 - Google Patents
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Description
図1を参照して、電気コネクタの概要について説明する。図1に示されるように、電気コネクタ1は、プラグコネクタ10(第1コネクタ)と、ロック部材30とを備える。電気コネクタ1は、ケーブル状の信号伝送媒体を基板の電気回路に電気的に接続するコネクタであり、例えばRF(Radio Frequency)コネクタである。信号伝送媒体とは、携帯電話等の種々の電子機器の信号を伝送する媒体であり、例えば同軸ケーブルSCである。基板とは、例えば印刷配線基板200である。すなわち、本実施形態の電気コネクタ1は、同軸ケーブルSCを印刷配線基板200の電気回路に電気的に接続する同軸型電気コネクタである。電気コネクタ1では、同軸ケーブルSCの端末部分に取り付けられたプラグコネクタ10が、印刷配線基板200に実装された相手コネクタであるリセプタクルコネクタ100(第2コネクタ)と嵌合することにより、同軸ケーブルSCと印刷配線基板200の電気回路とを電気的に接続する。
次に、図2(a)~図2(d)を参照して、プラグコネクタ10の詳細について説明する。プラグコネクタ10は、同軸ケーブルSCの先端部分(一端)に取り付けられたコネクタである。図2(a)~図2(d)に示されるように、プラグコネクタ10は、導電性の外部導体シェル11(第1コンタクト)と、絶縁性の絶縁ハウジング12と、内部導体コンタクト13とを備える。以下、プラグコネクタ10が取り付けられる同軸ケーブルSC、並びに、プラグコネクタ10を構成する外部導体シェル11、絶縁ハウジング12、及び内部導体コンタクト13について、詳細に説明する。
同軸ケーブルSCは、携帯電話等の小型端末に内蔵される各種の信号処理要素(例えば、アンテナ、アンテナを制御する制御チップ、基板等)間で高周波信号を伝送するために、当該小型端末内において用いられる配線である。同軸ケーブルSCは、内部導体SC1(図2(c)参照)と、内部導体SC1の周囲に設けられた絶縁体と、絶縁体の周囲に設けられた外部導体と、外部導体の周囲に設けられた保護被膜とを備える。同軸ケーブルSCは、プラグコネクタ10が取り付けられる先端に向かうにつれて、外部導体、絶縁体及び内部導体SC1がこの順に段状に露出される。
外部導体シェル11は、同軸ケーブルSCの外部導体に電気的に接続される導電性のグランドコンタクト部材である。外部導体シェル11は、図2(d)に示されるように、絶縁ハウジング12の周囲を覆うように設けられる。外部導体シェル11は、相手方のコネクタであるリセプタクルコネクタ100(第2コネクタ)のグランドコンタクト部材103(コンタクト,図1参照)に電気的に接続されて、グランド回路を構成する。外部導体シェル11は、例えば、薄板状の金属部材から形成されている。外部導体シェル11は、嵌合部11aと、蓋部11bと、レール部11eと、第1固定部11p(後方部)と、第2固定部11qと、を有している。
絶縁ハウジング12は、円筒形状に形成されており、内部導体コンタクト13を内部に保持すると共に外部導体シェル11と内部導体コンタクト13との間を絶縁するための絶縁体である(図2(c)参照)。絶縁ハウジング12の外周面は嵌合部11aの内周面と近接している。
内部導体コンタクト13は、絶縁ハウジング12の内部に、圧入等により取り付けられている。内部導体コンタクト13は、同軸ケーブルSCの内部導体SC1を接続する接続部と、該接続部からZ方向(嵌合方向)に延びる、内部導体SC1と電気的に接続された一対の接触部とを有する(図2(c)参照)。内部導体コンタクト13は、Z方向に弾性的に変位可能に構成されており、リセプタクルコネクタ100の信号コンタクト部材102(図1参照)と接触する。
次に、図3(a)~図3(d)を参照して、ロック部材30の詳細について説明する。ロック部材30は、プラグコネクタ10に装着される。ロック部材30は、プラグコネクタ10とリセプタクルコネクタ100との嵌合後に、プラグコネクタ10の嵌合部11aにおける外径の拡径を規制することにより、プラグコネクタ10とリセプタクルコネクタ100との嵌合状態を強固に維持するものである。ロック部材30は、一対の腕部37,38が嵌合部11aの拡径を規制する規制状態の位置(以下、規制位置)と、一対の腕部37,38が嵌合部11aの拡径を規制しない待機状態の位置(以下、待機位置)とを相互に移動可能となるようにプラグコネクタ10に装着される。ロック部材30は、本体部31と、規制部32と、ガイド部33と、位置決め部40とを有する。ロック部材30は、例えば、薄板状の金属部材から形成されている。
本体部31は、蓋部11bを部分的に覆い蓋部11bに沿って移動可能な部分である。本体部31は、平板部34と、連結部35とを有する。平板部34は、外部導体シェル11の蓋部11bを覆うように設けられる、略矩形状の平板である。平板部34は、Z方向において一対の腕部37,38と対向すると共に、ガイド部33及び位置決め部40を保持する。平板部34には、Z方向に貫通する開口34aが形成されている。開口34aは、蓋部11bを視認可能な位置に形成されており、開口34aを通した蓋部11bの見え方によって、ロック部材30の状態(規制状態と待機状態のいずれの状態にあるのか)を確認できる。そのため、開口34aは、平板部34におけるX方向の中央部分よりも先端寄りに形成されている。平板部34における開口34aのX方向後方には、平板部34の他の部分よりも上方に突出した又は下方に凹んだ操作部34bが設けられている。操作部34bが設けられていることにより、ロック部材30をスライドさせる際の操作性が向上する。連結部35は、平板部34におけるX方向先端と一対の腕部37,38のX方向先端とを連結するようにZ方向に延びる部分である。
規制部32は、嵌合部11aの拡径を規制可能に構成された部分である。より詳細には、規制部32は、リセプタクルコネクタ100のグランドコンタクト部材103(図1参照)に嵌合された嵌合部11aの抜去時において、グランドコンタクト部材103の凹部103aと嵌合部11aの突出部11cとの係合状態を維持するために、嵌合部11aの拡径を規制可能に構成されている。規制部32は、Z方向において平板部34と対向し、平板部34と平行にX方向に延びる。規制部32は、図3(d)に示されるように、連結部35に連続する先端部36と、先端部36に連続する一対の腕部37,38とを有する。規制部32は、先端部36及び一対の腕部37,38により区画される領域(囲まれる領域)に嵌合部11aが位置する状態(図7(b)参照)において、嵌合部11aの拡径を規制する。
ガイド部33は、嵌合部11aに対する規制部32の移動をガイドする部分である。移動をガイドするとは、ある領域への移動を案内することだけでなく、ある領域から外れることを防ぐことも含んでいる。ガイド部33は、嵌合部11aの嵌合方向(Z方向)と交差する方向である、同軸ケーブルSCの軸方向(X方向)への規制部32の移動をガイドする。ガイド部33は、嵌合部11aの拡径の規制を行う規制位置(図7(b)参照)と、規制を行わない待機位置(図7(a)参照))とを相互に移動可能となるように、規制部32をガイドする。このように、規制位置及び待機位置とは、嵌合部11aに対する規制部32の相対的な位置である。
位置決め部40は、図7(b)に示されるように、一対の腕部37,38が嵌合部11aの拡径を規制している規制状態において、一対の腕部37,38が互いに対向する方向であるコネクタ幅方向(Y方向)へのプラグコネクタ10の移動を抑制する。位置決め部40は、図3(a)に示されるように、平板部34と一体的に設けられている。位置決め部40は、平板部34のY方向の両端に設けられており、ガイド部33よりもX方向の後方寄りの位置においてX方向に沿って延びる板状片である。位置決め部40は、平板部34のY方向の両端において、平板部34から下方に向かって延びている。位置決め部40の内壁面40aは、図7(a)に示されるように、Y方向において、レール部11eにおけるY方向外方の面である外壁面11xよりも内方に位置している。
次に、ロック部材30が装着されたプラグコネクタ10を備える、電気コネクタ1の詳細について、図5~図7を参照して説明する。図6(b)に示されるように、プラグコネクタ10にロック部材30が装着された状態においては、本体部31の平板部34が、外部導体シェル11の蓋部11bを覆うように蓋部11bに当接している。また、ガイド部33の当接面33aがレール部11eに当接した状態で、レール部11eに沿ってスライド可能な状態となっている。そして、ロック部材30の位置決め部40が、図7(a)及び図7(b)に示されるように、規制状態及び待機状態のいずれにおいても第1固定部11pとY方向で対向している。
次に、図1及び図8を参照して、プラグコネクタ10とリセプタクルコネクタ100との嵌合、及び嵌合後のロックについて詳細に説明する。
次に、電気コネクタ1の製造方法(プラグコネクタ10へのロック部材30の装着方法)について説明する。電気コネクタ1の製造方法は、プラグコネクタ10にロック部材30を装着する第1工程と、第1工程後において、位置決め部40が第1固定部11pとY方向で対向するように位置決め部40を折り曲げる第2工程と、を含んでいる。より詳細には、第1工程では、図4(a)に示されるように、位置決め部40を平板部34と略平行(詳細には、少し下方向に折り曲げられた状態)とした折り曲げ前の状態で、プラグコネクタ10にロック部材30を装着し、第2工程では、図4(b)に示されるように位置決め部40を折り曲げている。
次に、上述した電気コネクタ1の作用効果について説明する。
Claims (4)
- ケーブルの先端に取り付けられた第1コネクタと、前記第1コネクタに装着されるロック部材と、を備え、
前記第1コネクタは、相手方のコネクタである第2コネクタのコンタクトに電気的に接続される導電性の第1コンタクトを備え、
前記第1コンタクトは、前記第2コネクタのコンタクトに嵌合される筒状の嵌合部と、前記嵌合部における前記第2コネクタのコンタクトの挿抜口と反対の部分を覆う蓋部と、を有し、
前記嵌合部の外径は、前記第2コネクタのコンタクトに対する挿抜時に拡径可能に構成されており、
前記ロック部材は、
前記蓋部を部分的に覆い前記蓋部に沿って移動可能な本体部と、前記本体部に連結されると共に、前記第2コネクタのコンタクトに嵌合された前記嵌合部の抜去時において前記嵌合部を径方向の外方から挟み込むことにより前記嵌合部の拡径を規制する互いに対向する一対の腕部と、を有し、前記嵌合部の拡径を規制しない待機位置と、前記嵌合部の拡径を規制する規制位置とを相互に移動可能とされており、
前記一対の腕部の少なくともいずれか一方には、対向する他方の腕部に向かって突出する突起部が設けられており、
前記突起部が設けられた位置における前記一対の腕部間の距離は、前記嵌合部の外径よりも短く、
前記ロック部材が、前記嵌合部に対して移動することにより前記待機位置から前記規制位置への移動が完了した状態において、前記突起部は、前記嵌合部の中心よりも、前記ケーブルの先端から前記ケーブルの基端に向かう方向である後方に位置しており、且つ、前記嵌合部の後端よりも、前記ケーブルの基端から前記ケーブルの先端に向かう方向である前方に位置している、電気コネクタ。 - 前記突起部は、前記一対の腕部の両方に設けられている、請求項1記載の電気コネクタ。
- 前記一対の腕部は、弾性を有している、請求項1又は2記載の電気コネクタ。
- ケーブルの先端に取り付けられた第1コネクタに装着されるロック部材であって、
相手方のコネクタである第2コネクタのコンタクトに嵌合された、前記第1コネクタの筒状の嵌合部の抜去時において、前記嵌合部を径方向の外方から挟み込むことにより前記嵌合部の拡径を規制する互いに対向する一対の腕部を有し、
前記嵌合部の拡径を規制しない待機位置と、前記嵌合部の拡径を規制する規制位置とを相互に移動可能とされており、
前記一対の腕部の少なくともいずれか一方には、対向する他方の腕部に向かって突出する突起部が設けられており、
前記突起部が設けられた位置における前記一対の腕部間の距離は、前記嵌合部の外径よりも短く、
前記嵌合部に対して移動することにより前記待機位置から前記規制位置への移動が完了した状態において、前記突起部は、前記嵌合部の中心よりも、前記ケーブルの先端から前記ケーブルの基端に向かう方向である後方に位置しており、且つ、前記嵌合部の後端よりも、前記ケーブルの基端から前記ケーブルの先端に向かう方向である前方に位置している、ロック部材。
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