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JP7294174B2 - 光学駆動装置 - Google Patents
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JP7294174B2 - 光学駆動装置 - Google Patents

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Description

本発明は、圧電素子を用いて光学部材を駆動する光学駆動装置に関する。
圧電素子を用いて光学部材を駆動する光学駆動装置は、レンズやプリズムなどの光学部材を、圧電素子を用いて所定の軸方向に移動させる。このような光学駆動装置は、たとえばカメラのレンズ部分などに用いられ、光学ズームやオートフォーカスなどを実現することができる。
このような光学駆動装置として、固定部の表面に形成される配線部を介して、圧電素子などに電力を供給するものが提案されている。しかしながら、従来の配線形状では、固定部の表面に配線を設けるため、圧電素子表面や周辺の導電部材に対して配線部の絶縁特性を確保する点で、課題を有している。また、固定部表面の配線部を避けて他の部材を配置する必要が生じることなどにより、小型化の観点でも課題を有している。
特開2018-5057号
本発明は、このような実状に鑑みてなされ、好適に絶縁性を確保可能で小型化に有利な配線部を有する光学駆動装置を提供する。
上記目的を達成するために、本発明に係る光学駆動装置は、
固定部と、
圧電素子と、前記圧電素子に接続しており前記圧電素子により運動する第1部材と、前記第1部材とは反対側で前記圧電素子に接続し前記圧電素子と前記固定部の間に配置される第2部材と、を有する駆動部と、
光学部材を保持する保持部材と、前記第1部材に摩擦係合する係合部と、を有する可動部と、を有し、
前記固定部は、前記駆動部が固定されるベースと、前記圧電素子に電気的に接続する配線部と、を有し、
前記配線部は、前記ベースの内部に埋め込まれた第1部分と、配線経路として前記第1部分より前記圧電素子の近くで前記ベースの表面に露出する第2部分と、を有し、
前記第1部分は、前記第1部材の運動方向である第1方向から見て前記駆動部に重なる第1方向重複部と、前記第1方向に垂直な方向である第2方向から見て前記駆動部に重なる第2方向重複部と、を有する。
本発明に係る光学駆動装置では、配線部がベースの内部に埋め込まれている第1部分を有するため、他の部材と配線部との絶縁性を好適に確保できる。また、圧電素子の近くで、圧電素子に対する配線に用いる第2部分が露出することにより、配線部から圧電素子への電気的な接続も容易に行うことができる。さらに、配線部は、駆動部に対して重なる第1方向重複部と第2方向重複部を有していることにより、絶縁性を確保しつつ、駆動部の周りに配線部をコンパクトに配置した構造を実現できるため、このような光学駆動装置は小型化に対して有利である。
また、たとえば、前記配線部は、配線経路として前記第1部分より前記圧電素子の遠くで前記ベースの表面から露出する第3部分を有し、
前記第3部分は、前記第1方向の一方側であって前記圧電素子から前記第2部材へ向かう第1方向負方向に関して、前記駆動部における前記第1方向負方向側の端部より前記第1方向負方向側に位置してもよく、
前記第2部分は、前記第1方向負方向の反対方向である第1方向正方向に関して、前記駆動部における前記第1方向負方向側の端部より、前記第1方向正方向側に位置してもよい。
このような配線部では、駆動部の下端(第1方向負方向側の端部)より下方(第1方向負方向側)に位置する第3部分と、駆動部の下端より上方に位置する第2部分とを、ベース内部の第1部分が接続する。これにより、ベースの内部に埋め込まれた第1部分が、駆動部の周り少なくとも部分的に囲む構造となるため、たとえば固定部の衝撃が加えられた場合であっても、その衝撃から駆動部を保護することができる。また、第3部分と第2部分との第1方向の位置が異なることにより、第3部分に対して配線する際の熱や振動が、第2部分および第2部分と圧電素子との接続部分に伝わり難くすることができる。
また、たとえば、前記第2部分は、前記第1方向の一方側であって前記圧電素子から前記第2部材へ向かう第1方向負方向の反対方向である第1方向正方向に関して、前記第2部材における前記第1方向正方向側の端部より前記第1方向正方向側に位置してもよい。
第2部分が第2部材より上方(第1方向性方向側)に位置することにより、第2部分から圧電素子までの配線に対して、第2部材が干渉する問題を防止できる。
前記第1方向重複部は、前記第1方向からみて前記駆動部を横断するように重なっていてもよい。
第1方向重複部が、駆動部を横断するように重なることにより、衝撃から駆動部を保護する効果を高めることができる。
前記配線部は、前記第1方向および前記第2方向と垂直な第3方向からみて、前記駆動部に重なる第3方向重複部を有してもよい。
第1~第3方向重複部を有する配線部は、省スペースで効率的な配線構造を実現することができるとともに、衝撃から駆動部を好適に保護することができる。
また、たとえば、前記第3方向重複部は、前記第1方向に平行な方向に延在してもよい。
このような第3重複部は、固定部に対して加えられる第1方向への衝撃から、駆動部を好適に保護できる。
また、たとえば、前記固定部は、前記可動部の位置を検出する位置検出センサと、前記位置検出センサに電気的に接続する検出配線部と、を有してもよく、
前記検出配線部は、前記ベースの内部に埋め込まれた検出第1部分を有してもよい。
このような光学駆動装置では、検出配線部についても、ベースの内部に埋め込まれた検出第1部分を有することにより、固定部周辺の他の部材と配線部との絶縁性を好適に確保できる。
また、たとえば、前記検出第1部分は、前記第1部材の運動方向に平行な方向に延在する平行部を有してもよい。
検出第1部分を有することにより、第1部材の運動方向に沿って可動部の近くまで、検出配線部をベースの内部に埋め込ませて配線できる。したがって、このような配線部は、他の部材と配線部との絶縁性をより好適に確保できる。
また、たとえば、前記検出第1部分は、前記圧電素子の運動方向に平行な方向に延在する平行部と、前記平行部より前記位置検出センサの近くに配置されており前記圧電素子の運動方向に垂直な方向に延在する垂直部と、を有してもよく、
前記平行部は、前記垂直部より延在方向に直交する断面積が広くてもよい。
平行部の断面積が広いことにより、平行部およびその周辺の強度が向上するとともに、位置検出センサに近い垂直部の断面積が狭いことにより、小型の位置検出センサに対しても適切に配線できる。
また、たとえば、前記第1部材は前記第1部材の運動方向に延びるシャフトであり、前記第2部材は前記第1部材より比重の大きい錘であってもよい。
配線部がベースの内部に埋め込まれている第1部分を有するため、第2部材が比重の大きい導電性の金属のような部材である場合であっても、配線部と第2部材との絶縁性を好適に確保できる。
図1は、本発明の一実施形態に係る光学駆動装置を示す概略斜視図である。 図2は、図1に示す光学駆動装置に含まれる固定部における配線部の構造を示す概略斜視図である。 図3は、図2に示す固定部に含まれる配線部の構造を示す平面図である。 図4は、図2に示す固定部に含まれる検出配線部の構造を示す第1の側面図である。 図5は、図2に示す固定部に含まれる検出配線部の構造を示す第2の平面図である。
以下に、本発明の実施形態を図面に基づき説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る光学駆動装置10を示す概略斜視図である。光学駆動装置10は、固定部80と、固定部80に接続する圧電素子30等を有する駆動部20と、駆動部20による駆動によって所定方向(Z軸方向)に移動する可動部70とを有する。
固定部80は、駆動部20が固定されるベース81と、第1配線部82、第2配線部84および検出配線部86などの各種配線部と、位置センサー71(図4等参照)などを有する。光学駆動装置10では、固定部80の第1配線部82および第2配線部84を介して、駆動部20の圧電素子30に電力を供給する。さらに、光学駆動装置10では、駆動部20の駆動力により、可動部70の保持部材72が保持する光学部材(不図示)を動かすことができる。固定部80の詳細については、後程述べる。
駆動部20は、圧電素子30と、圧電素子30に接続しており圧電素子30によりZ軸方向に往復運動する第1部材40と、第1部材40とは反対側で圧電素子30に接続し圧電素子30と固定部80の間に配置される第2部材50とを有する。また、駆動部20は、圧電素子30、第1部材40および第2部材50の他に、駆動部保持部材60を有する。
駆動部保持部材60は、脆性材料である圧電素子30および圧電素子30と他の部材の接続部分を、衝撃などの外力から保護するために、圧電素子30の周りで第1部材40と第2部材50とを保持する。駆動部保持部材60は、一方の端部で第1部材40の外周に摺動可能に接触するとともに、他方の端部が第2部材50に固定されており、圧電素子30を衝撃などの外力から保護する。
第1部材40は圧電素子30の一方の端部(Z軸正方向側の端部)に固定されており、第2部材50は圧電素子30の他方の端部(Z軸負方向側の端部)に固定されている。第1部材40および第2部材50は、圧電素子30に対して接着剤等により固定される。圧電素子30が第2部材50を介して固定部80に固定されていることにより、圧電素子30で生じた変形に応じて、第1部材40がZ軸方向に往復運動する。
第1部材40は、たとえば第1部材40の運動方向に延びるシャフトなどで構成され、材質としてはカーボン、カーボン樹脂複合材、樹脂、アルミニウム、チタンなどの金属などが挙げられるが、特に限定されない。圧電素子30の他方の端部に接続する第2部材50は、例えば、圧電素子30及び第1部材40より比重の大きい材料で構成され、錘として機能する。第2部材50の材質は特に限定されないが、例えば、タングステン等の比重の大きい金属又はそのような金属を含む合金等を採用することができる。
圧電素子30が有する圧電体層の材質は、圧電効果あるいは逆圧電効果を示す材料であれば、特に制限されず、たとえば、PbZrTi1-x、BaTiOなどが挙げられる。また、特性向上等のための成分が含有されていてもよく、その含有量は、所望の特性に応じて適宜決定すればよい。圧電素子30において圧電体層に電圧を印可する電極層を構成する導電材としては、たとえば、Ag、Pd、Au、Pt等の貴金属およびこれらの合金(Ag-Pdなど)、あるいはCu、Ni等の卑金属およびこれらの合金などが挙げられるが、特に限定されない。
可動部70は、光学部材を保持する保持部材72と、駆動部20の第1部材40に摩擦係合する係合部73とを有する。保持部材72には、光学部材が挿入・固定される貫通孔72bが形成されており、保持部材72は、貫通孔72bを介して光学部材を保持する。
なお、光学駆動装置10の説明では、図1に示すように、第1部材40の軸方向であって可動部70の移動方向をZ軸方向、Z軸に垂直な方向であって、後述する第1配線部82の第1部分82aにおける第1方向重複部82aa(図2、図3参照)が延びる方向をY軸方向、Z軸方向およびY軸方向に垂直な方向をX軸方向として説明を行う。
図2は、光学駆動装置10に含まれる固定部80の第1配線部82および第2配線部84の構造を示す概略斜視図である。図2に示すように、固定部80におけるベース81には、駆動部20が固定される固定凹部81aが形成されている。固定凹部81aは、Z軸正方向側に開口しており、固定凹部81aの内部には、駆動部20のうち、第2部材50の全体と、圧電素子30の一部が収容される。このように、圧電素子30は、固定凹部81aに対して、第2部材50を介して接続される。なお、図2では、駆動部20については、圧電素子30と第2部材50のみを表示しており、駆動部20の他の部材および可動部70については、説明の便宜上、図示を省略している。図3~図5についても同様である。
図2に示すように、第1配線部82と第2配線部84の少なくとも一部は、駆動部20が固定されるベース81の周辺に配置される。第1配線部82と第2配線部84とは、圧電素子30に対して、図2では図示されていないリード線、ワイヤボンディング、はんだまたは導電性接着剤などにより、電気的に接続される。ベース81の材質としては、たとえば樹脂などの絶縁材料が挙げられるが、特に限定されない。
図2に示すように、配線部としての第1配線部82は、ベース81の内部に埋め込まれた第1部分82aと、第1部分82aの一方の端部に接続する第2部分82bと、第1部分82aの他方の端部に接続する第3部分82cとを有する。第2部分82bは、配線経路として第1部分82aより圧電素子30の近くでベース81の表面に露出する。一方、第3部分82cは、配線経路として第1部分82aより圧電素子30から遠い位置で、ベース81から露出する。
図2に示すように、第1部分82aは、ベース81の内部でL字状に屈曲しており、Y軸方向に沿って伸びる部分と、Z軸方向に沿って伸びる部分とを有している。図3は、第1配線部82の構造を示す平面図である。図3に示すように、第1配線部82の第1部分82aは、第1部材40の運動方向である第1方向(Z軸方向)から見て駆動部20に重なる第1方向重複部82aaを有する。
図3に示すように、第1部分82aのうち、Y軸方向に沿って延びる部分の一部が、Z軸方向から見て駆動部20に重なっており、この部分が、第1方向重複部82aaを構成している。第1方向重複部82aaは、Z軸方向からみて駆動部20を横断するように、駆動部20に対して重なる。第1方向重複部82aaは、Z軸方向から見て、駆動部20のうち第2部材50に重なるが圧電素子30には重ならない部分と、圧電素子30と第2部材50の両方に重なる部分とを有する。第1方向重複部82aaが、Z軸方向から見て圧電素子30と第2部材50との双方に重なる部分を有することは、第1配線部82をコンパクトに形成する観点から好ましい。
図2および図3に示すように、第1配線部82の第1部分82aは、第1方向(Z軸方向)に垂直な方向である第2方向(Y軸方向)から見て駆動部20に重なる第2方向重複部82abを有する。第1部分82aのうち、Z軸方向に沿って延びる部分の一部が、Y軸方向から見て駆動部20に重なっており、この部分が、第2方向重複部82abを構成している。なお、第2方向は、第1方向(Z軸方向)に垂直な任意の方向と考えることができるが、第1方向(Z軸方向)に垂直な方向であって、第1方向重複部82aaの延在方向に平行な方向(Y軸方向)であることが好ましい。
図2および図3に示すように、第2方向重複部82abは、Y軸方向から見て、駆動部20のうち第2部材50に重なる部分と、圧電素子30に重なる部分とを有する。第2方向重複部82abが、Y軸方向から見て圧電素子30と重なる部分を有することは、第1配線部82をコンパクトに形成する観点から好ましい。
図2および図3に示すように、第1配線部82の第2部分82bは、ベース81における段差面81cに露出している。段差面81cは、第1部材40の運動方向である第1方向(Z軸方向)に直交する面であり、圧電素子30におけるZ軸方向の一方の端部から他方の端部までの間の高さに位置する。段差面81cに露出する第2部分82bと、圧電素子30に形成される一対の外部電極の一方とが、図示されていないリード線、ワイヤボンディング等により接続される。
図2および図3に示すように、第1配線部82の第3部分82cは、ベース81の外周面に露出している。第3部分82cは、フレキシブル基板やリジット基板などに電気的に接続され、第1配線部82および第2配線部84を含む圧電素子30への配線経路が形成される。図5に示すように、第3部分82cは、第1方向(Z軸方向)の一方側であって圧電素子30から第2部材50へ向かう第1方向負方向(Z軸負方向)に関して、駆動部20における第1方向負方向側の端部である駆動部下端20bより第1方向負方向(Z軸負方向)側に位置する。
これに対して、第2部分82bは、第1方向負方向の反対方向である第1方向正方向(Z軸正方向)に関して、駆動部20における駆動部下端20bより、第1方向正方向(Z軸正方向)側に位置する。とくに、第2部分82bは、第1方向正方向(Z軸正方向)に関して、第2部材50における第1方向正方向(Z軸正方向)側の端部である第2部材上端50aより第1方向正方向(Z軸正方向)側に位置する。
図2に示すように、第2配線部84は、ベース81の内部に埋め込まれた第1部分84aと、第1部分84aの一方の端部に接続する第2部分84bと、第1部分84aの他方の端部に接続する第3部分84cとを有する。第2部分84bは、配線経路として第1部分84aより圧電素子30の近くでベース81の表面に露出する。一方、第3部分84cは、配線経路として第1部分84aより圧電素子30から遠い位置で、ベース81から露出する。
図2に示すように、第2配線部84の第1部分84aは、Z軸方向に延在する第1方向部分84aaと、Y軸方向に延在する第2方向部分84acと、X軸方向に延在する第3方向部分84abとを有する。第2配線部83の第1方向部分84aaには、第1方向(Z軸方向)に垂直な方向であって第2方向(Y軸方向)に垂直な方向である第3方向(X軸方向)から見て駆動部20に重なる第3方向重複部分が含まれる。
図2および図3に示すように、第2配線部84の第2部分84bは、第1配線部82の第2部分82bと同様に、ベース81における段差面81cに露出している。第2配線部84の第2部分84bは、圧電素子30に形成される一対の外部電極の一つであって第1配線部82の第2部分82bが接続される側とは異なる側に、図示されていないリード線、ワイヤボンディング等により接続される。
図3に示すように、第2配線部84の第3部分84cは、ベース81の外周面に露出している。第2配線部84の第3部分84cは、第1配線部82の第3部分82cと同様に、フレキシブル基板やリジット基板などに電気的に接続される。
図4は、図2に示す固定部80に含まれる検出配線部86の構造を示す第1の側面図であり、固定部80をY軸負方向側から見た側面図である。図4は、ベース81を透視した部分透視図であり、ベース81を仮想線で表示している。
図4に示すように、固定部80は、可動部70(図1参照)の位置を検出する位置検出センサ88と、位置検出センサ88に電気的に接続する検出配線部86と、を有する。図5は、図2に示す固定部80に含まれる検出配線部86の構造を示す第2の側面図であり、固定部80をX軸負方向側から見た側面図である。
図4および図5に示すように、検出配線部86の少なくとも一部と位置検出センサ88は、ベース81のうち、Z軸正方向に延びるベース延長部81dに設けられる。これにより、位置検出センサ88は、第1部材40の運動方向である第1方向(Z軸方向)に直交する方向(実施形態ではY軸方向)に関して、可動部70(図1参照)に対向する位置に配置される。
位置検出センサ88は、たとえばホール素子、磁気抵抗効果素子または磁気インピーダンス素子などを有し、可動部70に備えられる磁石などの被検出素子(不図示)の位置変化を検出する。検出配線部86は、互いに絶縁されて位置検出センサ88に接続する複数の配線経路で構成される。複数の配線経路には、たとえば位置検出センサ88からの検出信号を伝える経路や、位置検出センサ88への給電経路が含まれる。
図4および図5に示すように、検出配線部86は、ベース81の内部に埋め込まれた検出第1部分86aを有する。検出第1部分86aの少なくとも一部は、ベース延長部81dに埋め込まれている。また、図4および図5に示すように、検出第1部分86aのZ軸正方向端部は、圧電素子30のZ軸正方向端部より高い位置にあり、検出第1部分86aのZ軸負方向端部は、圧電素子30のZ軸負方向端部より低い位置にある。このように、検出第1部分86aが、Z軸方向に長く形成されていることにより、検出配線部86の絶縁性を好適に確保できる。
図4に示すように、検出第1部分86aは、第1部材40の運動方向であるZ軸方向に平行な方向に延在する平行部86aaと、平行部86aaより位置検出センサ88の近くに配置されておりZ軸方向に垂直な方向に延在する垂直部86abとを有する。
平行部86aaと垂直部86abとを有する検出第1部分86aは、厚みの薄いベース延長部81dの内部を通って、位置検出センサ88までの複数の配線経路を、効率的に形成できる。また、図4に示すように、平行部86aaは垂直部86abに比べて幅広であり、平行部86aaは、その延在方向に直交する断面積が、垂直部86abより広い。平行部86aaの断面積を広くすることにより、検出配線部86および固定部80の強度を向上させることができるとともに、垂直部86abの断面積を狭くすることにより、小型の位置検出センサ88に対しても容易に配線することができる。
図4および図5に示すように、検出配線部86は、検出第1部分86aにおける位置検出センサ88に接続する側とは反対側の端部に接続する検出第3部分86cを有する。検出第3部分86cは、ベース81の外周面から露出している。検出第3部分86cは、第1配線部82および第2配線部84の第3部分82c、84cと同様に、フレキシブル基板やリジット基板などに電気的に接続される。
第1配線部82、第2配線部84および検出配線部86の一部がベース81に埋め込まれた固定部80は、たとえば、ベース81を成形する際、第1配線部82、第2配線部84および検出配線部86を金型内に挿入し、ベース81をインサート成形することにより作製することができる。これにより、金属製の第1配線部82、第2配線部84および検出配線部86が、樹脂製のベース81と一体化した固定部80が得られる。
第1配線部82、第2配線部84および検出配線部86の材質としては、導電材料であれば特に限定されないが、銅、鉄、ニッケル、アルミニウム、銀、金などの単体金属または合金の良導体であることが好ましい。
光学駆動装置10では、図2に示すように、第1配線部82がベース81の内部に埋め込まれている第1部分82aを有するため、他の部材と第1配線部82との絶縁性を好適に確保できる。また、圧電素子30の近くで、圧電素子30に対する配線に用いる第2部分82bが露出することにより、第1配線部82から圧電素子30への電気的な接続も容易に行うことができる。さらに、第1配線部92は、特定の方向から見て駆動部20に対して重なる第1方向重複部82aaと第2方向重複部82abを有していることにより、絶縁性を確保しつつ、駆動部20の周りに第1配線部82をコンパクトに配置した構造を実現できる。
さらに、光学駆動装置10は、第2配線部84や検出配線部86についても、ベース81の内部に埋め込まれている第1部分84aおよび検出第1部分86aを有するため、絶縁性を好適に確保したコンパクトな構造を実現できる。なぜなら、駆動部20や可動部70に含まれる導電性の部材に対して、第2配線部84や検出配線部86の絶縁性を好適に確保することができるからである。また、第1配線部82、第2配線部84および検出配線部86がベース81に対してインサート成形されて一体となっている固定部80は、各配線部82、84、86とベース81との結合性が良好である。したがって、光学駆動装置10は小型化に対して有利である。
以上、本発明を実施形態を挙げて説明したが、本発明は上述した実施形態のみに限定されるものではなく、他の多くの実施形態や変形例を含むことは言うまでもない。たとえば、図2に示す第1配線部82の第2部分82bおよび第2配線部84の第2部分84bの配置は、圧電素子30の外部電極の位置に応じて変更してもよい。すなわち、圧電素子30に対してY軸負方向側に配置される第1配線部82の第2部分82bは、圧電素子30のY軸負方向側の側面に形成される外部電極に接続されてもよい。また、圧電素子30に対してX軸正方向側に配置される第2配線部84の第2部分84bは、圧電素子30のX軸正方向側の側面に形成される外部電極に接続されてもよい。
10…光学駆動装置
20…駆動部
20b…駆動部下端
30…圧電素子
40…第1部材
50…第2部材
50a…第2部材上端
60…駆動部保持部材
70…可動部
72…保持部材
72b…貫通孔
73…係合部
80…固定部
81…ベース
81a…固定凹部
81c…段差面
81d…ベース延長部
82…第1配線部
84…第2配線部
82a、84a…第1部分
82aa…第1方向重複部
82ab…第2方向重複部
82b、84b… 第2部分
82c、84c…第3部分
84…第2配線部
84aa…第1方向部分
84ab…第2方向部分
86…検出配線部
86a…検出第1部分
86aa…平行部
86ab…垂直部
86c…検出第3部分
88…位置検出センサ

Claims (10)

  1. 固定部と、
    圧電素子と、前記圧電素子に接続しており前記圧電素子により運動する第1部材と、前記第1部材とは反対側で前記圧電素子に接続し前記圧電素子と前記固定部の間に配置される第2部材と、を有する駆動部と、
    光学部材を保持する保持部材と、前記第1部材に摩擦係合する係合部と、を有する可動部と、を有し、
    前記固定部は、前記駆動部が固定されるベースと、前記圧電素子に電気的に接続する配線部と、を有し、
    前記配線部は、前記ベースの内部に埋め込まれた第1部分と、配線経路として前記第1部分より前記圧電素子の近くで前記ベースの表面に露出する第2部分と、を有し、
    前記第1部分は、前記第1部材の運動方向である第1方向から見て前記駆動部に重なる第1方向重複部と、前記第1方向に垂直な方向である第2方向から見て前記駆動部に重なる第2方向重複部と、を有する光学駆動装置。
  2. 前記配線部は、配線経路として前記第1部分より前記圧電素子の遠くで前記ベースの表面から露出する第3部分を有し、
    前記第3部分は、前記第1方向の一方側であって前記圧電素子から前記第2部材へ向かう第1方向負方向に関して、前記駆動部における前記第1方向負方向側の端部より前記第1方向負方向側に位置し、
    前記第2部分は、前記第1方向負方向の反対方向である第1方向正方向に関して、前記駆動部における前記第1方向負方向側の端部より、前記第1方向正方向側に位置する請求項1に記載の光学駆動装置。
  3. 前記第2部分は、前記第1方向の一方側であって前記圧電素子から前記第2部材へ向かう第1方向負方向の反対方向である第1方向正方向に関して、前記第2部材における前記第1方向正方向側の端部より前記第1方向正方向側に位置する請求項1または請求項2に記載の光学駆動装置。
  4. 前記第1方向重複部は、前記第1方向からみて前記駆動部を横断するように重なる請求項1から請求項3までのいずれかに記載の光学駆動装置。
  5. 前記配線部は、前記第1方向および前記第2方向と垂直な第3方向からみて、前記駆動部に重なる第3方向重複部を有する請求項1から請求項4までのいずれかに記載の光学駆動装置。
  6. 前記第3方向重複部は、前記第1方向に平行な方向に延在する請求項5に記載の光学駆動装置。
  7. 前記固定部は、前記可動部の位置を検出する位置検出センサと、前記位置検出センサに電気的に接続する検出配線部と、を有し、
    前記検出配線部は、前記ベースの内部に埋め込まれた検出第1部分を有する請求項1から請求項6までのいずれかに記載の光学駆動装置。
  8. 前記検出第1部分は、前記第1方向に平行な方向に延在する平行部を有する請求項7に記載の光学駆動装置。
  9. 前記検出第1部分は、前記第1方向に平行な方向に延在する平行部と、前記平行部より前記位置検出センサの近くに配置されており前記圧電素子の運動方向に垂直な方向に延在する垂直部と、を有し、
    前記平行部は、前記垂直部より延在方向に直交する断面積が広いことを特徴とする請求項7に記載の光学駆動装置。
  10. 前記第1部材は前記第1方向に延びるシャフトであり、前記第2部材は前記第1部材より比重の大きい錘であることを特徴とする請求項1から請求項9までのいずれかに記載の光学駆動装置。
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