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JP7300196B2 - 防音パネル - Google Patents
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JP7300196B2 - 防音パネル - Google Patents

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Description

本発明は、建築現場や解体現場などに設置される防音パネルに関するものである。
従来、建築現場や解体現場などの工事現場では、足場を設置して工事を行う。その際、工事現場から生じる粉塵や騒音が極力外に漏れないように、足場側面をシートや防音パネルで覆うことが一般的である。
ところで、台風などが通過する場合、足場側面に設置された防音パネル等は、横から強風による荷重を受ける。特に、ビルなどの高所の現場においてはその影響が顕著である。このため、強風が予想される場合、防音パネル等を一時的に撤去するなど、強風対策のための作業が必要となっていた。
そこで、特許文献1では、側面部を覆う防音パネルを開閉可能に構成している。これにより、開放された防音パネルの隙間から風を通過させることができ、風による荷重を低減することができた。
特開2021-110108号公報
しかしながら、防音パネルを完全に開放すると、開口部から、工具などの物体が落下する可能性が高くなる。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、開放時においても所定の大きさ以上の物体を通過させない防音パネルを提供することにある。
上記課題を解決するための防音パネルは、工事現場において工事対象物の周りに配置される足場の側面に設けられ、足場の側面を覆う防音パネルであって、枠体と、前記枠体の内側を覆う遮蔽パネル体と、空気を通過させる一方で、所定以上の大きさを有する物体を通過させないフィルタ部材と、を備え、前記遮蔽パネル体は、開閉可能に構成されており、前記フィルタ部材は、少なくとも前記遮蔽パネル体の開放時に形成される開口部を覆うように前記枠体に固定されている。
これにより、強風が予想される場合、遮蔽パネル体を開放して、風を通過させることができる。したがって、強風の場合において、防音パネルを一旦解体して取り外す手間を省くことが可能となる。また、開口部には、フィルタ部材が設けられているため、風を通過させる一方で、所定以上の大きさの物体が通過することを防止できる。
足場を模式的に示す斜視図。 工事現場における防音パネルの設置態様を模式的に示す斜視図。 表側からみた防音パネルを示す正面図。 裏側からみた防音パネルを示す背面図。 (a)は、閉鎖時における通気パネルとパネル体の側断面図、(b)は、開放時における閉鎖時における通気パネルとパネル体の側断面図。 表側からみた防音パネルを示す正面図。 裏側からみた防音パネルを示す背面図。 裏側からみた上側パネルを示す正面図。 (a)は、防音パネルのA-A線断面、(b)は、防音パネルのB-B線断面図、(c)は、防音パネルのC-C線断面。 上側補強部材を示す側面図。 下側補強部材を示す側面図。 (a)は、ロック機構を示す正面図、(b)は、ロック機構を示す側面図。 ロック解除時におけるロック機構を示す側面図。 (a)は、比較例におけるパネル体を模式的に示す側面図、(b)は、第2実施形態におけるパネル体を模式的に示す側面図。 変形例における防音パネルを示す断面図。
以下、本発明にかかる「防音パネル」を具体化した複数の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。複数の実施形態において、機能的におよび/または構造的に対応する部分および/または関連付けられる部分には同一の参照符号が付される場合がある。対応する部分および/又は関連付けられる部分については、他の実施形態の説明を参照することができる。
(第1実施形態)
図1に示すように、建設現場や、解体現場、土木工事現場などの工事現場において、工事対象物としての建築物10の周りには、仮設の足場11が設置される。建築物10は、建設現場や土木工事現場の場合には、建築対象であり、解体現場の場合には、解体対象である。
この足場11は、周知の構成を有しており、例えば、複数の縦支柱12と、縦支柱12の間に固定される水平足場配管13と、水平足場配管に取り付けられる足場板14等を備える。
図2に示すように、防音パネル120は、足場11の側面に設けられ、足場11の側面を覆うものである。より詳しくは、防音パネル120は、足場11に対して、建築物10とは反対側の側面に設けられており、足場11の側面を覆って、工事現場から生じる細かいコンクリート粉などの塵埃や、騒音が外部に漏れることを抑制するものである。また、防音パネル120は、塵埃以外の物体(工具など)の落下や、作業員が転落することを抑制する役割も有する。なお、図2では、防音パネル120を模式的に示しており、詳細な構成や図については後述する。
ところで、従来において、防音パネルは、塵埃や騒音が外部に漏れることを抑制する役割が期待されているため、風なども当然通過させない。このため、強風が吹いたとき、風荷重が防音パネルに加わり、風にあおられやすくなっている。また、足場は、建築物の高さに応じて、複数階に亘って設けられる場合もあり、この場合、強風にあおられて倒壊する虞もある。このため、従来においては、強風が予想される天候の場合(例えば、台風などの場合)、防音パネルや足場を一旦解体して撤去しており、大変な手間が生じていた。そこで、本実施形態では、次のように防音パネル120を構成した。以下、詳しく説明する。なお、図3は、外側から見たとき(いわゆる表側)における防音パネル120の正面図であり、図4は、建築物10の側(足場11の側)見たとき(いわゆる裏側)における防音パネル120の背面図である。
図3及び図4に示すように、防音パネル120は、長方形状に形成された枠体130と、枠体130の内側を覆う遮蔽パネル体としてのパネル体140と、フィルタ部材としての通気パネル170と、を備える。なお、防音パネル120は、左右対称に構成されている。
まず、枠体130について説明する。図3に示すように、枠体130は、一対の縦枠31と、一対の横枠132を備え、横枠132のほうが縦枠131よりも長い長方形状となっている。防音パネル120は、通常、縦枠131が上下方向に沿い、かつ、横枠132が左右方向(水平方向)に沿うように配置される。つまり、縦枠131が左右両辺に配置され、横枠132が上辺及び底辺に配置される。なお、本実施形態において、奥行方向とは、防音パネル120に垂直となる方向であり、建築物10の側が、奥行方向の内側に相当し、建築物10とは反対側が、奥行方向の外側に相当する。
次にパネル体140について説明する。図4に示すように、パネル体140は、左右対称に設けられている。また、パネル体140は、いわゆるルーバー構造となっており、長板としての羽板141を複数枚備えている。羽板141は、横枠132に沿って左右方向に延びるように、細長い板状に形成されている。羽板141は、横枠132の右端から左端にほぼ至るまで形成されている。各羽板141は、上下方向に複数段となるように並べて配置されている。その際、各羽板141は、互いに平行となるように配置されている。
また、図5に示すように、各羽板141は、それぞれ回転軸142により回動可能に軸支されている。回転軸142は、左右方向に延びるように設けられており、各羽板141の上端部に挿通されている。この回転軸142の両端部は、縦枠131にそれぞれ固定されている。各羽板141は、この回転軸142を中心として、その下端部が建築物10の側にせり出すように(図5(a)における実線の矢印参照)回動可能に構成されている。また、各羽板141は、この回転軸142を中心として、その下端部が水平状態となるまでにその傾斜角度が固定されるように構成されている。本実施形態では、図5(b)に示すように、各羽板141が水平状態となったときに、その傾斜角度が固定される。
なお、回転軸142は、各羽板141の上端部に挿通されるため、各羽板141の下端部が建築物10の側にせり出した場合、奥行方向における各羽板141の突出量は、建築物10の反対側よりも建築物10の側のほうが多くなっている。つまり、各羽板141が水平状態となった時、奥行方向(防音パネル120の垂直方向)において、回転軸142から各羽板141の下端部までの距離L11は、回転軸142から各羽板141の上端部までの距離L12に比較して、大きくなっている。
また、図5(a)に示すように、各羽板141の閉鎖時、すなわち、下端部がせり出していないとき、各羽板141の下端部は、それぞれ下側に位置する羽板141の上端部に重ねられるようになっている。つまり、各羽板141は、上下方向に対してわずかに傾斜した状態で、下側の羽板141と隙間なく重なることとなる。その際、各羽板141の下端部は、下側の羽板141の上端部よりも建築物10の側に配置される。
図4に示すように、防音パネル120は、各回転軸142を中心として各羽板141を連動して傾斜させるチルト機構180を備える。チルト機構180は、各羽板141の左右両端にそれぞれ設けられている。チルト機構180は、上下方向に延びる棒状のチルト棒181と、チルト棒181を固定するための固定機構182とを備える。
図4に示すように、チルト棒181には、各羽板141の下端部における両角部がそれぞれ回動可能に固定されている。このチルト棒181を建築物10の側に引き出すことにより、各回転軸142を中心として各羽板141を連動して傾斜させることが可能となっている。また、固定機構182は、チルト棒181の上部に設けられており、各羽板141を引き出して水平状態となった時、チルト棒181を固定することができるように構成されている。これにより、チルト機構180は、各羽板141が水平状態となったときに、その傾斜角度を固定することができる。これにより、各羽板141を水平状態において固定して、パネル体140を開放させることが可能となる。
次に、通気パネル170について説明する。図3に示すように、通気パネル170は、空気を通過させる一方で、所定以上の大きさを有する物体(例えば、5センチ以上の物体)を通過させないように、複数の円形の孔171が一定パターンで形成された金属製のパンチングメタルにより構成されている。本実施形態では、複数の円形の孔171が、複数列に並ぶように形成されている。
この通気パネル170は、枠体130で囲まれた内側領域全体を覆うように、枠体130に固定されている。また、防音パネル120が足場11の側面に設置される際、通気パネル170は、防音パネル120の外側(建築物10とは反対側)に配置されるように、枠体130の外側に固定されている(図5参照)。これにより、パネル体140の開放時において、通気パネル170は、パネル体140の開口部を通過する風を通過させる一方で、所定以上の大きさを有する物体が開口部を通過しても、防音パネル120の外側に通過させないようにすることが可能となる。なお、パネル体140の開口部とは、開放時において、羽板141と羽板141との間の隙間に相当する。パネル体40の開口部を通過する所定以上の大きさを有する物体とは、例えば、長尺状の工具や、棒状の鉄骨などである。
そして、パネル体140は、通気パネル170よりも建築物10の側に配置されている。また、閉鎖時におけるパネル体140と通気パネル170との間の奥行方向の距離、より具体的には、回転軸142から通気パネル170までの距離は、各羽板141が水平状態となった時(つまり開放時)における回転軸142から各羽板141の上端部までの距離L12よりも長く構成されている。つまり、各羽板141の開放時において、各羽板141が、通気パネル170と干渉しないように、パネル体140と通気パネル170とを離間させている。
第1実施形態における効果について説明する。
パネル体140は、各羽板141を回動させることにより、開閉可能に構成されている。その一方で、枠体130の外側には、空気を通過させる一方で、所定以上の大きさを有する物体を通過させない通気パネル170が固定されている。このため、パネル体140を開放した場合において、パネル体140の開口部を介して所定以上の大きさを有する物体が通過した場合であっても、通気パネル170により、当該物体が外部に飛び出してしまうこと(又は落下すること)を防止することができる。
防音パネル120は、各回転軸142を中心として各羽板141を連動して傾斜させるチルト機構180を備え、パネル体140は、チルト機構180によって各羽板141の傾斜角度が変更されることにより、開閉可能に構成されている。このため、羽板141を1枚ずつ回動させる必要がなく、容易にパネル体140を開放させることができる。
パネル体140の開放時において、各羽板141は、建築物10の側にせり出すように傾斜するように構成されている。そして、開放時において、パネル体140の垂直方向における各羽板141の突出量は、建築物10の反対側よりも建築物10の側のほうが多くなっている。これにより、パネル体140と通気パネル170とを離間させる距離を短くすることができる。したがって、閉鎖時における防音パネル120を薄型に形成することが可能となる。
パネル体140の開放時、各羽板141が水平状態となるまでにその傾斜角度が固定される。すなわち、各羽板141の下端部が回転軸142のある上端部よりも上方となるまで傾斜させないようにしている。これにより、開放時に塵埃等が開口部及び通気パネル170を介して飛散することを抑制することができる。例えば、各羽板141に付着していた塵埃等が開放時に羽板141の傾きによって滑り落ち、飛散することを抑制できる。
パネル体140の閉鎖時において、各羽板141の下端部は、下側に位置する羽板141の上端部に重ねられ、その際、各羽板141の下端部は、下側の羽板141よりも建築物10の側に配置される。これにより、各羽板141の隙間は、建築物10の側(内側)において、その開口方向が下方を向くこととなる。このため、図5(a)における破線の矢印に示すように、工事現場から発生した塵埃等がパネル体140に当たり、各羽板141の傾斜に従って内側に落下することとなる。つまり、塵埃等がパネル体140に当たって落下する際に、各羽板141の隙間を通過して、パネル体140の外側に落下することを防止できる。
(第2実施形態)
上記第1実施形態における防音パネル120の構成の一部を変更した第2実施形態の防音パネル20について説明する。この第2実施形態の防音パネル20は、第1実施形態と同様に、足場11の側面に設置される。この防音パネル20の構成について図6~図13を参照して説明する。図6は、外側から見たとき(いわゆる表側)における第2実施形態の防音パネル20の正面図であり、図7は、建築物10の側(足場11の側)見たとき(いわゆる裏側)における第2実施形態の防音パネル20の背面図である。
図6及び図7に示すように、防音パネル20は、長方形状に形成された枠体30と、枠体30の内側を覆うパネル体40と、枠体30に装着される案内レール50(図7参照)と、通気パネル70と、を備える。
まず、枠体30について説明する。枠体30は、一対の縦枠31と、一対の横枠32を備え、横枠32のほうが縦枠31よりも長い長方形状となっている。防音パネル20は、通常、縦枠31が上下方向に沿い、かつ、横枠32が左右方向(水平方向)に沿うように配置される。つまり、縦枠31が左右両辺に配置され、横枠32が上辺及び底辺に配置される。
図7及び図9に示すように、縦枠31には、縦枠31に沿って(つまり、上下方向に沿って)延びる案内レール50が設けられている。案内レール50は、図9に示すように、断面が略U字形状に構成されており、本実施形態では、縦枠31に一体形成されている。この案内レール50は、縦枠31において、建築物10の側の側面に設けられている。つまり、案内レール50は、縦枠31の左右方向端部から建築物10の側に突出するように形成されており、奥行方向における建築物10の側の先端部が、左右方向内側に屈曲するように形成されている。
なお、本実施形態において、奥行方向とは、防音パネル20に垂直となる方向であり、建築物10の側が、奥行方向の内側に相当し、建築物10とは反対側が、奥行方向の外側に相当する。また、パネル体40は、左右対称に設けられているため、図9では、左右方向のうち一方側のみ図示をしている。
次にパネル体40について説明する。図7に示すように、パネル体40は、複数枚で構成され、上下方向に並べて配置されている。本実施形態のパネル体40は、上側パネル41と下側パネル42を備えている。下側パネル42は、塵埃などを通さないように長方形状の一枚板により構成されており、枠体30の下半分をほぼ覆うように、枠体30の下部に固定されている。
その際、図9(b)に示すように、下側パネル42は、奥行方向において、枠体30の外側(建築物10とは反対側)にリベットなどの固定部材により固定される。また、本実施形態では、下側パネル42の左右方向端部における奥行方向外側及び左右方向側面を覆い、奥行方向への移動及び左右方向の移動を規制するケーシング枠33が、縦枠31に一体形成されている。また、図6に示すように、下側の横枠32には、下側パネル42の下側端部における奥行方向外側及び下面を覆い、奥行方向への移動及び下方向の移動を規制するケーシング枠34が、一体形成されている。
また、パネル体40は、上側パネル41よりも上側において、上辺の横枠32と、上側パネル41との隙間を埋めるため、細長い補助パネル43を備える。補助パネル43は、下側パネル42と同様に、奥行方向において、枠体30の外側にリベットなどの固定部材により固定される。また、下側パネル42と同様、図9(a)に示すように、補助パネル43は、奥行方向において、補助パネル43の左右方向端部における奥行方向外側及び左右方向側面を覆い、奥行方向への移動及び左右方向の移動を規制するケーシング枠35が、縦枠31に一体形成されている。また、図6に示すように、上側の横枠32には、補助パネル43の下側端部における奥行方向外側及び上面を覆い、奥行方向への移動及び上方向の移動を規制するケーシング枠36が、一体形成されている。
図7及ぶ図8に示すように、上側パネル41は、下側パネル42と同様に、塵埃などを通さないように長方形状の一枚板により構成されており、枠体30の上半分をほぼ覆うことが可能な大きさで構成されている。この上側パネル41は、縦枠31に沿って(つまり、上下方向に沿って)スライド移動可能なように、枠体30に取り付けられている。スライド移動させるための構成については後述する。なお、閉鎖時において、上側パネル41の下端部は、下側パネル42の上端部と奥行方向において重なるようにその形状が定められている。
上側パネル41の上方には、左右方向に沿って真っすぐに延びる上側補強部材44が設けられている。図9(a)等に示すように、上側補強部材44は、リベットなどの固定部材により、上側パネル41の奥行方向の内側(裏側)に固定されている。また、図10に示すように、上側補強部材44は、金属材料により、断面がL字形状に形成されており、その下端部が、奥行方向の内側(建築物10の側)に突出するように形成されている。
同様に、図8に示すように、上側パネル41の下方には、左右方向に沿って真っすぐに延びる下側補強部材45が設けられている。下側補強部材45は、リベットなどの固定部材により、上側パネル41の奥行方向の内側(裏側)に固定されている。また、図11に示すように、下側補強部材45は、金属材料により、断面がL字形状に形成されており、その上端部が、奥行方向の内側(建築物10の側)に突出するように形成されている。この上側補強部材44及び下側補強部材45により上側パネル41を補強し、反りなどを抑制している。
また、図7や図9に示すように、上側パネル41において、奥行方向の内側(建築物10の側)には、スライド移動を規制するためのロック機構46が設けられている。このロック機構46は、上側補強部材44の左右両端に固定されている。より詳しくは、上側補強部材44の左右両端において、奥行方向において建築物10の側に突出する下端部の下面にボルト44aを介して固定されている。
図12に示すように、ロック機構46は、L字に屈曲形成された棒状のかんぬき46aを備えている。かんぬき46aは、左右方向に移動可能に構成されている。かんぬき46aを左右方向外側に移動させることにより、図9(a)に示す通り、その先端を案内レール50に設けられた貫通孔50aに挿通させることができる。これにより、上側パネル41を枠体30に係止させて、スライド移動を規制することができる。
また、かんぬき46aを左右方向内側に移動させることにより、その先端を貫通孔50aから引き抜くことができる。これにより、係止を解除して、上側パネル41をスライド移動させることができる。
なお、図13に示すように、かんぬき46aを左右方向内側に移動させた状態で、かんぬき46aを矢印方向に回動させることにより、左右方向内側に設けられた係止板46bにかんぬき46aを係止させ、左右方向の移動を規制することができる。これにより、上側パネル41のスライド移動中に、かんぬき46aが左右方向外側に移動して、その先端が案内レール50に接触することを防止できる。なお、ロック機構46の構成は、かんぬき構造に限らず、スライド移動の規制及び規制解除ができる構成ならば、任意に変更してもよい。
次に、上側パネル41をスライド移動させるための構成について説明する。図8に示すように、上側パネル41の左右両辺には、インナレール47が設けられている。インナレール47は、縦枠31に設けられる案内レール50に収容され、上下方向に移動可能に構成されている。つまり、案内レール50が、インナレール47に対するアウタレールに相当する。詳しく説明すると、図8に示すように、インナレール47は、上下方向に延びるように形成され、図9(a)に示すように、断面が略U字形状とされている。また、案内レール50の内側に収容されるように、奥行方向においてインナレール47の外側寸法L1は、案内レール50の内側寸法とほぼ同じか、わずかに短く構成されている。そして、インナレール47は、案内レール50に対して上下方向にスライド移動可能に構成されている。
図9(a)に示すように、インナレール47は、上側パネル41の左右方向端部に固定されている。その際、インナレール47の奥行方向両側の側壁47b,47cのうち、建築物10とは反対側(枠体30の側)の側壁47bの内側面に、上側パネル41の外側面が当接するように固定される。そして、インナレール47の底部47a(左右方向外側における端部)は、上側パネル41の左右方向端部よりも外側に配置されることとなる。なお、インナレール47の底部47aにおいて、かんぬき46aに対向する箇所には、貫通孔47dが設けられており、かんぬき46aの先端が左右方向に移動可能となるように構成されている。
また、上側パネル41は、インナレール47を介して、案内レール50に対して線接触するように構成されている。具体的には、インナレール47において、案内レール50に対向する外側面には、上下方向に延びる複数の凸部48が設けられている。より詳しくは、図9(a)に示すように、インナレール47において、底部47aの外面(左右方向における外側面)には、左右方向の外側(案内レール50の底部の側)に突出する凸部48aが、奥行方向の両端に設けられている。
また、インナレール47において、奥行方向において外側(建築物10とは反対側)の側壁47bの外面には、奥行方向において外側に向かって突出する凸部48bが2つ設けられている。この凸部48bは、左右方向において所定距離離れた位置に設けられている。また、インナレール47において、奥行方向において内側(建築物10の側)の側壁47cの外面には、奥行方向において内側に向かって突出する凸部48cが設けられている。これらの凸部48a~48cは、案内レール50にそれぞれ対向するように設けられている。上側パネル41は、インナレール47の各凸部48a~48cを介して、案内レール50に対して線接触する。
次に、通気パネル70について説明する。図6に示すように、第2実施形態の通気パネル70は、第1実施形態と同様に、空気を通過させる一方で、所定以上の大きさを有する物体(例えば、5センチ以上の物体)を通過させないように、複数の円形の孔71が一定パターンで形成された金属製のパンチングメタルにより構成されている。本実施形態では、複数の円形の孔71が、複数列に並ぶように形成されている。
図6及び図9(c)に示すように、この通気パネル70は、枠体30の外側において、縦枠31にネジなどで固定されている。つまり、通気パネル70は、上側パネル41よりも奥行方向において外側(建築物10の反対側)に固定されている。そして、この通気パネル70は、上下方向において補助パネル43と、下側パネル42との間の領域を覆うように設けられている。また、通気パネル70は、左右方向において、枠体30の端から端まで(つまり、左側の縦枠31から右側の縦枠31まで)設けられている。すなわち、通気パネル70は、上側パネル41が開放されたとき、その開口部を覆うように設けられている。
第2実施形態における効果について説明する。
上側パネル41が開放されたとき、その開口部を覆うように通気パネル70を設けた。これにより、パネル体40の開放時において、通気パネル70は、パネル体40の開口部を通過する風を通過させる一方で、所定以上の大きさを有する物体が開口部を通過しても、防音パネル20の外側に通過させないようにすることが可能となる。
パネル体40のうち上側パネル41が案内レール50に従って上下方向にスライド移動可能に構成されていることにより、防音パネル20は、開閉可能に構成されている。これにより、強風が予想される場合、上側パネル41を開放して、風を通過させることができる。したがって、強風の場合において、防音パネル20を一旦解体して取り外す手間を省くことが可能となる。
ところで、パネル体40は、枠体30の内側を覆っているため、コンクリート片などの塵埃等が、パネル体40に当たって落下し、パネル体40の足下にたまりやすい。しかしながら、案内レール50は、縦枠31に沿って上下方向に延びるように設けられているため、案内レール50に塵埃等が溜まりにくくなっている。よって、上側パネル41を案内レール50に従って上下方向にスライドさせる本実施形態の防音パネル20においては、塵埃等が生じやすい現場においても、好適にスライド移動させることができる。
コンクリート片などの塵埃等は、パネル体40に当たって落下し、パネル体40の足下にたまりやすい。このため、下側パネル42を開放可能に構成すると、下側パネル42を開放したときに、足下に溜まった塵埃等が外部に飛散する可能性がある。また、パネル体40の足下にコンクリート片などの塊や工具などの物体がもたれかかり下側パネル42を開放しにくい場合も考えられる。そこで、本実施形態では、上側パネル41をスライド移動可能に構成した。これにより、足下に溜まった塵埃等が外部に飛散することを抑制することができる。また、パネル体40の足下に物体がもたれかかっている場合でも、防音パネル20を容易に開放することができる。
パネル体40を上下方向にスライド移動させるように構成する場合、スライド移動させる際に、上側パネル41と下側パネル42とが干渉しないように、奥行方向にずらす必要がある。ここで、図14(a)のように、下側パネル42が、上側パネル41よりも建築物10の側(奥行方向の内側)に配置される場合、下側パネル42の上辺に、工事現場からの塵埃等が溜まる虞があり、この場合、上側パネル41を開放した際に、外部に飛散する可能性がある。また、閉鎖時において、下側パネル42と上側パネル41との隙間は、防音パネル20の内側において上側に開口し、防音パネル20の外側において下側に開口していることとなるため、下側パネル42と上側パネル41との隙間から、矢印に示すように、塵埃等が外部に飛散する虞もある。
そこで、本実施形態では、図14(b)に示すように、上側パネル41を、下側パネル42に比較して建築物10の側(奥行方向の内側)に配置した。これにより、下側パネル42は、上側パネル41よりも外側(建築物10とは反対側)にあることから、上側パネル41の足下に塵埃等を落下させ(矢印参照)、下側パネル42の上部に塵埃等が溜まることを防止できる。また、下側パネル42と上側パネル41との隙間から、塵埃等が外部に飛散することを防止できる。
また、上側パネル41は、インナレール47を介して、案内レール50に線接触している。これにより、仮に案内レール50に、塵埃などが付着しても、面接触している場合に比較して、スライド移動させやすくなっている。
(変形例)
・上記実施形態において、枠体30は、長方形状としたが、正方形状としてもよい。また、枠体30を上下方向に長い長方形状としてもよい。
・上記実施形態において、枠体30,130において、上辺の横枠32,132と、下辺の横枠32,132と、を繋ぐように、上下方向に延びる柱部材が設けられていてもよい。例えば、枠体30,130の左右方向中央に、上下方向に延びるように形成された柱部材が設けられていてもよい。この柱部材は、枠体30,130を補強するためのものである。なお、柱部材を設ける場合、パネル体40,140は、左右に分割すればよく、ロック機構46やチルト機構180等も、分割されたパネル体40,140の左右両側に設ければよい。
・上記実施形態において、通気パネル70,170の孔71,171を開閉可能に構成するようにしてもよい。例えば、複数の孔71,171が同様に形成された通気パネル70,170を2枚重ねて、所定方向(上下方向又は左右方向など)にスライドさせることにより、通気パネル70,170の孔71,171を開閉可能に構成するようにしてもよい。
・上記実施形態において、空気を通過させる一方で、所定以上の大きさを有する物体を通過させないフィルタ部材として、通気パネル170,70の代わりに、ネットを採用してもよい。この場合も、ネットを枠体30,130に固定することにより、防音パネル20,120単位で搬送できる。そのため、従来のように別途ネットを設置する場合と比べて、現場でのネット設置作業が不要になるし、防音パネルとネットとの間に隙間ができて物が落下するようなこともなくなる。
・上記実施形態において、通気パネル70,170は、パネル体40,140よりも建築物10の側に配置されていてもよい。
・上記第1実施形態において、チルト機構180の構成を任意に変更してもよい。電動のチルト機構180であってもよい。
・上記第1実施形態において、チルト機構180を設けなくてもよい。各羽板141がばらばらに傾斜させることができるようにしてもよい。
・上記第1実施形態において、開放時における各羽板141の傾斜角度は、任意に変更してもよい。また、閉鎖時において、上側の羽板141と、その下側の羽板141との間に隙間ができないのであれば、閉鎖時における各羽板141の傾斜角度を任意に変更してもよい。例えば、閉鎖時における各羽板141が、上下方向に沿って、まっすぐなるようにしてもよい。
・上記第1実施形態において、各羽板141は、開放時において、建築物10の側にその下端部がせり出すように回動したが、外側(建築物10の反対側)にその下端部がせり出すように回動してもよい。
・上記第1実施形態において、開放時における各羽板141の間の隙間が、所定以上の大きさの物体を通過させないのであれば、通気パネル170をなくしてもよい。
・上記第1実施形態において、閉鎖時において、各羽板141の下端部は、それらの下側に位置する羽板141の上端部に重ねられていたが、隙間が形成されないのであれば、重ねられなくてもよい。
・上記第1実施形態において、閉鎖時において、各羽板141の下端部は、それらの下側の羽板141よりも建築物10の側に配置されていたが、外側(建築物10の反対側)に配置されていてもよい。
・上記第1実施形態において、各羽板141は、左右方向に複数列に並べて配置されていてもよい。
・上記第2実施形態において、図15に示すように、上側パネル41と下側パネル42との間の隙間に、当該隙間を塞ぐシール部材99を備えてもよい。シール部材99は、下側パネル42の上端部における内側に、下側パネル42が延びる方向である幅方向(左右方向)へ延びるようにして固定されている。シール部材99は、上側パネル41の外側に常に当接しており、パネル体40の閉鎖時には、上側パネル41の下端部に当接された状態となる。これにより、上側パネル41と下側パネル42との間の隙間から音や塵埃等が外部に漏れることを抑制できる。なお、下側パネル42にシール部材99を固定したのは、下側パネル42の内側には、塵埃等が付着して凹凸が形成されている可能性があり、上側パネル41に固定すると、シール部材99が下側パネル42に形成された凹凸に擦れ、破損しやすいからである。
また、例えば、上側補強部材44及び下側補強部材45を上側パネル41の外側(建築物10とは反対側)に固定し、上側補強部材44及び下側補強部材45の奥行方向の突出部分によって、隙間を塞ぐように構成してもよい。この場合、上側パネル41を閉鎖したとき、上側パネル41と下側パネル42との間に、下側補強部材45の突出部分が配置されるようにすることが好ましい。また、上側パネル41を閉鎖したとき、上側パネル41と補助パネル43との間に、上側補強部材44の突出部分が配置されるようにすることが好ましい。なお、隙間に収まるように、突出部分の奥行方向の長さを上側パネル41と下側パネル42の離間距離に応じて調整することは言うまでもない。このように構成することにより、上側補強部材44及び下側補強部材45の奥行方向の突出部分によって、上側パネル41と下側パネル42との隙間、及び上側パネル41と補助パネル43との隙間を好適に塞ぐことができる。
・上記第2実施形態において、上側パネル41を、インナレール47を介して、案内レール50に線接触させたが、上側パネル41と、案内レール50とを、点接触又は線接触させるように構成するならば、構成を任意に変更してもよい。例えば、インナレール47の外周面に凸部48を設ける代わりに、案内レール50の内周面に、凸部を設けてもよい。また、凸部48を、上下方向に沿って延びるように形成したが、その代わりに、複数の突起部を上下方向に沿って直線上に配置するように構成してもよい。なお、本明細書において、点接触というのは、完全な点のみを指すものではなく、案内レール50とインナレール47の対向面同士が広く面接触するものとせず局所的に接触することを意味する。線接触についても同様である。
・上記第2実施形態において、上側パネル41を、インナレール47を介して、案内レール50に対してスライド移動するように構成したが、インナレール47を設けなくてもよい。例えば、上側パネル41の左右両辺を案内レール50によってスライドさせるような構成にしてもよい。
・上記第2実施形態において、上側パネル41及び下側パネル42をともにスライド移動可能に構成してもよい。
・上記第2実施形態において、補助パネル43を省略してもよい。また、パネル体40を、3枚以上の枚数で構成してもよい。例えば、パネル体40を、上中下の3枚のパネルで構成して、真ん中のパネルをスライド移動可能に構成してもよい。この場合、真ん中のパネルを上側にスライド移動可能に構成してもよい。このようにすれば、防音パネル20の足元に塵埃等が溜まっていても、影響なく、上側に真ん中のパネルを開放することができる。また、この場合、閉鎖時において、案内レール50は、真ん中のパネルよりも外側に位置することとなるので、案内レール50に塵埃等が付着する可能性が低く、塵埃等の影響なく、上側に真ん中のパネルを開放することができる。
・上記第2実施形態において、下側パネル42を、上側パネル41よりも建築物10の側に配置されるように構成してもよい。また、下側パネル42をスライド移動可能に構成してもよい。
・上記第2実施形態において、パネル体40が開閉可能に構成されているならば、その構成を任意に変更してもよい。例えば、パネル体40を左右方向に並べて、左右方向にスライド移動可能に構成してもよい。また、スライド式である必要はなく、例えば、開き戸式であっても、折れ戸式であってもよい。
10…建築物(工事対象物)、11…足場、20,120…防音パネル、30,130…枠体、40,140…パネル体(遮蔽パネル体)、50…案内レール、141…羽板(長板)、180…チルト機構。

Claims (3)

  1. 工事現場において工事対象物の周りに配置される足場の側面に設けられ、足場の側面を覆う防音パネルであって、
    枠体と、
    前記枠体の内側を覆う遮蔽パネル体と、
    空気を通過させる一方で、所定以上の大きさを有する物体を通過させないフィルタ部材と、を備え、
    前記遮蔽パネル体は、開閉可能に構成されており、
    前記フィルタ部材は、少なくとも前記遮蔽パネル体の開放時に形成される開口部を覆うように前記枠体に固定されており、
    前記枠体は、少なくとも上下方向に延びる縦枠を有し、
    前記縦枠に、前記縦枠に沿って設けられた案内レールを備え、
    前記遮蔽パネル体は、複数枚で構成され、上下方向に並べて配置されており、
    前記遮蔽パネル体のうち少なくとも一枚が前記案内レールに従って上下方向にスライド移動可能に構成されていることにより、前記遮蔽パネル体が開閉可能に構成されている防音パネル。
  2. 前記遮蔽パネル体のうち上側パネルが、前記案内レールに従って上下方向にスライド移動可能に構成されており、
    前記遮蔽パネル体のうち下側パネルが、前記枠体に固定されており、
    閉鎖状態にある前記上側パネルに向き合った位置、かつ前記下側パネルの上方位置に、前記フィルタ部材が設けられている請求項に記載の防音パネル。
  3. 前記フィルタ部材は、パンチングメタルである請求項1又は2に記載の防音パネル。
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