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JP7301359B2 - 逃がし弁 - Google Patents
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JP7301359B2 - 逃がし弁 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、給湯装置で用いられる逃がし弁に関する。
逃がし弁は、例えば、給湯装置の貯湯タンクに取り付けられる。逃がし弁は、一次側であるタンク内の圧力が設定圧以上になったときに開弁して二次側であるタンク外に圧力を逃がすように構成されている。逃がし弁は、上記設定圧を調整するための調圧機構を有している。
従来の逃がし弁が特許文献1に開示されている。特許文献1の逃がし弁は、操作レバーの回動操作により揚弁軸を介して弁体を移動させて強制的に開弁させる強制開弁機構を有している。揚弁軸は、棒状の第1部分と、第1部分が螺入されるねじ穴が形成された第2部分と、を有している。揚弁軸は、第1部分の第2部分への螺入量により上記設定圧を調整する調圧機構として機能する。
特開2008-138784号公報
しかしながら、上記逃がし弁では、開弁動作時に揚弁軸の第1部分と弁体とが突き当たるため、揚弁軸の上記螺入量が変化してしまうことがある。そのため、設定圧にずれが生じて適切な圧力での開弁動作ができなくなるおそれがあった。
そこで、本発明は、設定圧のずれを効果的に抑制できる逃がし弁を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の逃がし弁は、弁室と前記弁室に接続された一次側流路および二次側流路とが設けられた弁本体と、前記弁本体に回動可能に支持された操作レバーと、前記操作レバーが通常位置から強制開弁位置に回動されると軸方向に沿って前記弁室側に移動するように前記弁本体に支持された揚弁軸と、前記揚弁軸と前記軸方向に対向するように前記弁室に配置された弁体と、前記一次側流路の流体圧力が上昇すると前記揚弁軸側に移動されるように前記弁室に配置され、前記弁体によって開閉される弁ポートを有するダイアフラム体と、前記弁本体に螺合され、前記揚弁軸側に移動された前記弁体が突き当たるように配置された筒状の調圧部材と、を有する逃がし弁であって、前記操作レバーは、回動方向に延在する凸部または凹部を有し、前記揚弁軸は、前記操作レバーの前記凸部が嵌まる直線状の凹部、または、前記操作レバーの前記凹部に嵌まる直線状の凸部を有し、前記調圧部材は、前記揚弁軸が挿通可能でかつ前記揚弁軸により軸周りの回転が規制されるように構成されていることを特徴とする。
本発明によれば、操作レバーは、回動方向に延在する凸部または凹部を有している。揚弁軸は、操作レバーの凸部が嵌まる直線状の凹部、または、操作レバーの凹部に嵌まる直線状の凸部を有している。そして、調圧部材は、揚弁軸が挿通可能でかつ揚弁軸により軸周りの回転が規制されるように構成されている。このようにしたことから、操作レバーの凸部(または凹部)と揚弁軸の凹部(または凸部)とが嵌まり合うことにより、揚弁軸の軸周りの回転を規制して、揚弁軸を介して調圧部材の軸周りの回転を規制することができる。そのため、調圧部材の螺入量の変化を抑制して、逃がし弁の設定圧のずれを効果的に抑制できる。
本発明において、前記揚弁軸における前記調圧部材に挿通される部分の横断面形状が、多角形状またはD字形状であり、前記調圧部材の内側空間の横断面形状が、前記揚弁軸の前記横断面形状と同一であることが好ましい。このようにすることで、比較的簡易な構成により、調圧部材の軸周りの回転を規制できる。
本発明において、前記揚弁軸を前記操作レバー側に押すように配置されたばね部材をさらに有し、前記弁本体に回動軸が設けられ、前記操作レバーに前記回動軸を支持する支持溝が設けられ、前記支持溝が、前記操作レバーが前記通常位置にある場合に前記軸方向と直交する方向に延在し、前記回動軸が挿入される入口を有する第1溝部と、前記操作レバーが前記通常位置にある場合に前記第1溝部から前記揚弁軸と近づく向きに延在する第2溝部と、を有していることが好ましい。操作レバーを弁本体に取り付ける際に、通常位置と同じ姿勢の操作レバーを弁本体に近づけて、弁本体の回動軸を入口から第1溝部に挿入する。第1溝部に挿入した回動軸が第2溝部に至るとばね部材に押された揚弁軸により操作レバーが軸方向に押されて、回動軸が第2溝部に進入する。そして、回動軸が第2溝部の端部に突き当たり、回動可能に支持される。このようにしたことから、操作レバーを弁本体に容易に取り付けることができる。
本発明において、前記揚弁軸を前記操作レバー側に押すように配置されたばね部材をさらに有し、前記操作レバーに回動軸が設けられ、前記弁本体に前記回動軸を支持する支持溝が設けられ、前記支持溝が、前記軸方向と直交する方向に延在し、前記回動軸が挿入される入口を有する第1溝部と、前記第1溝部から前記揚弁軸と離れる向きに延在する第2溝部と、を有していることが好ましい。操作レバーを弁本体に取り付ける際に、操作レバーを弁本体に近づけて、操作レバーの回動軸を入口から第1溝部に挿入する。第1溝部に挿入した回動軸が第2溝部に至るとばね部材に押された揚弁軸により操作レバーが軸方向に押されて、回動軸が第2溝部に進入する。そして、回動軸が第2溝部の端部に突き当たり、回動可能に支持される。このようにしたことから、操作レバーを弁本体に容易に取り付けることができる。
本発明によれば、設定圧のずれを効果的に抑制できる。
本発明の第1実施例に係る逃がし弁の斜視図である。 図1の逃がし弁の閉弁状態を示す断面図である。 図1の逃がし弁の開弁直前状態を示す断面図である。 図1の逃がし弁の開弁状態を示す断面図である。 図1の逃がし弁の逆流状態を示す断面図である。 図1の逃がし弁の強制開弁状態を示す断面図である。 図1の逃がし弁が有する操作レバーの斜視図である。 図1の逃がし弁が有する揚弁軸の斜視図である。 図1の逃がし弁において操作レバーを弁本体に取り付ける様子を示す斜視図である。 本発明の第2実施例に係る逃がし弁の斜視図である。 図10の逃がし弁の一部断面を含む斜視図である。 図10の逃がし弁が有する弁本体の断面を含む斜視図である。 図10の逃がし弁が有する操作レバーの斜視図である。 図10の逃がし弁において操作レバーを弁本体に取り付ける様子を示す斜視図である。
(第1実施例)
以下、本発明の第1実施例に係る逃がし弁について、図1~図9を参照して説明する。
図1は、本発明の第1実施例に係る逃がし弁の斜視図である。図2~図6は、図1の逃がし弁の軸線に沿う断面図(縦断面図)であり、順に、閉弁状態、開弁直前状態、開弁状態、逆流状態および強制開弁状態を示す。図7は、図1の逃がし弁が有する操作レバーの斜視図である。図8は、図1の逃がし弁が有する揚弁軸の斜視図である。図9は、図1の逃がし弁において操作レバーを弁本体に取り付ける様子を示す斜視図である。
本実施例の逃がし弁は、給湯装置の貯湯タンクに取り付けられている。この逃がし弁は、一次側であるタンク内の圧力が設定圧以上になったときに開弁して、大気開放されている二次側であるタンク外に圧力を逃がすように構成されている。
各図に示すように、本実施例の逃がし弁1は、弁本体10と、操作レバー20と、揚弁軸30と、ダイアフラム体40と、弁体50と、調圧部材60と、を有している。
弁本体10は、分割可能な合成樹脂製の第1ケース11および第2ケース12を有している。第1ケース11と第2ケース12とは、ねじによって互いに固定されている。弁本体10は、内側に弁室13が形成されている。第1ケース11は、軸線L方向(軸方向)に延在する一次側管部11aを有しており、一次側管部11aの内側に一次側流路14が設けられている。第2ケース12は、軸線Lと直交する方向に延在する直線管状の二次側管部12aを有しており、二次側管部12aの内側に二次側流路15が設けられている。一次側流路14および二次側流路15は、弁室13に接続されている。逃がし弁1は、使用時に、図2などに示すように、軸線Lを水平とし、二次側管部12aの先端部を下方に向けて配置される。
第2ケース12には、軸線L方向に沿う支持孔16が弁室13から端面12bまで貫通して設けられている。支持孔16は、弁室13側から順に、雌ねじ部16a、ガイド部16b、ばね収容部16cを有している。第2ケース12の端面12bには、支持孔16を間に挟むように取付部17、17が立設されている(図9)。取付部17、17には、外側に向かって突設された回動軸18、18が設けられている。
操作レバー20は、合成樹脂製であり、図7に示すように、平板状の操作部21と、操作部21の下面21aに立設された脚部22、22と、下面21aにおける脚部22、22の間に設けられたカム部23と、を一体に有している。カム部23のカム面23aには、操作レバー20の回動方向に延在する凸部24が設けられている。操作レバー20は、脚部22、22の内側の面に支持溝25、25が設けられている。支持溝25、25は、回動軸18、18を回動可能に支持する。操作レバー20が回動されると、操作部21が軸線Lと直交するように配置された通常位置(図1~図5に示す位置)、および、操作部21が軸線Lと平行に配置された強制開弁位置(図6に示す位置)に位置づけられる。操作レバー20には、操作部21およびカム部23を貫通する工具挿通孔28が設けられている。
支持溝25は、略L字状に形成されており、第1溝部26と、第2溝部27とを有している。第1溝部26は、操作レバー20が通常位置にある場合に軸線Lと直交する方向に延在している。第1溝部26は、回動軸18を第1溝部26に挿入するための入口26aが設けられている。第2溝部27は、第1溝部26に連設されており、操作レバー20が通常位置にある場合に第1溝部26から軸線L方向に沿って揚弁軸30と近づく向きに延在している。
揚弁軸30は、合成樹脂製であり、弁本体10の支持孔16に挿入され、支持孔16によって軸線L方向に移動可能に支持されている。揚弁軸30は、図8に示すように、胴部31と、先端部32と、フランジ部33と、を一体に有している。胴部31は、円柱状に形成されている。胴部31は、支持孔16のガイド部16bの内径と略同一の外径を有している。胴部31とガイド部16bとの間にはOリング34が配置されている。先端部32は、胴部31より小径の六角柱状に形成されている。先端部32は、胴部31の弁室13側の端部に同軸に連接されている。フランジ部33は、胴部31より大径の円環状に形成されている。フランジ部33は、胴部31の操作レバー20側の端部に設けられている。フランジ部33は、支持孔16のばね収容部16cに配置されたばね部材としての圧縮コイルばねからなる揚弁ばね35によって、軸線L方向に沿うように操作レバー20側に向けて押されている。
揚弁軸30のフランジ部33側の円形の端面30aには、中央に六角形状の工具嵌合穴36が設けられている。工具嵌合穴36には、工具挿通孔28に挿通された六角棒スパナが嵌合される。また、端面30aには、複数の直線状の凹部37が設けられている。各凹部37は端面30aの中央で交差するように配置されている。本実施例において、凹部37は3つ設けられている。凹部37には、操作レバー20の凸部24が嵌まる。凹部37に凸部24が嵌まると、揚弁軸30の軸線L周りの回転が規制される。
揚弁軸30の端面30aは、操作レバー20のカム面23aに接しており、操作レバー20が回動されるとカム面23aが端面30a上で摺動される。操作レバー20が、通常位置から強制開弁位置に回動されると、カム面23aに押されて揚弁軸30が支持孔16内で弁室13側に向かって移動する。
ダイアフラム体40は、一次側流路14と二次側流路15とを仕切るように弁室13に配置されている。ダイアフラム体40は、合成樹脂製のダイアフラム41と、ステンレスなどの金属製の弁受け42およびばね受け43と、を有している。ダイアフラム41は、中央部が開口した円環状に形成されている。ダイアフラム41は、外周縁部が第1ケース11と第2ケース12とに挟まれることにより弁本体10に固定されている。弁受け42は、円筒部42aと、円環板状のシート部42bと、を一体に有している。円筒部42aは、内側に弁ポート42cが設けられている。弁ポート42cは、弁体50によって開閉される。円筒部42aは、ダイアフラム41の内側に挿通されている。シート部42bは、円筒部42aの一次側流路14側の端部に連設されている。ばね受け43は、円環板状の底壁部43aと、底壁部43aの周縁部に設けられた周壁部43bと、を一体に有している。底壁部43aの内側には、弁受け42の円筒部42aの二次側流路15側の端部がかしめにより固定されている。弁受け42およびばね受け43は、シート部42bと底壁部43aとの間にダイアフラム41の内周縁部を挟んでいる。弁受け42およびばね受け43が配置されたダイアフラム体40の中央部は、底壁部43aと第1ケース11との間に配置された圧縮コイルばねからなる逃がしばね44によって第1ケース11側に向けて押されている。ダイアフラム体40は、一次側流路14の流体圧力が上昇すると中央部が揚弁軸30側に移動されるように弁室13に配置されている。
弁体50は、弁室13においてダイアフラム体40の第1ケース11側に配置されている。弁体50は、合成樹脂製の弁台座51と、ゴム材などの弾性部材からなる弁部材52と、を有している。弁台座51は、円柱状の小径部51aと、小径部51aの端部に連接された円筒状の大径部51bと、を一体に有している。小径部51aは、弁ポート42cに挿通されており、揚弁軸30の先端部32と軸線L方向に対向している。大径部51bは、外周面が第1ケース11に接しており、第1ケース11によって軸線L方向に移動可能に支持されている。弁体50は、大径部51bと第1ケース11との間に配置された圧縮コイルばねからなる弁ばね53によって、第2ケース12側に向けて押されている。弁部材52は、円環状に形成されている。弁部材52の内側には小径部51aが挿通されており、弁部材52は、大径部51bの小径部51a側の端面上に固定されている。弁部材52は、弁受け42のシート部42bに接することで弁ポート42cを閉じ、シート部42bから離れることで弁ポート42cを開く。
調圧部材60は、合成樹脂製であり、円筒状に形成されている。調圧部材60の外周面には、雄ねじ部60aが設けられている。雄ねじ部60aは、支持孔16の雌ねじ部16aに螺合されている。調圧部材60は、雄ねじ部60aの雌ねじ部16aへの螺入量により弁室13内への突出量が変化する。調圧部材60の螺入量(すなわち弁室13内への突出量)により、逃がし弁1が開弁状態となる圧力(設定圧)が調整される。設定圧および後述する設定負圧は、二次側流路15の流体圧力を基準としている。本実施例において、二次側流路15が大気開放されていることから、設定圧および設定負圧は大気圧を基準として設定されている。
調圧部材60は、揚弁軸30の先端部32が挿通可能でかつ揚弁軸30により軸線L周りの回転が規制されるように構成されている。具体的には、調圧部材60の内側空間の横断面形状(軸線Lと直交する方向の断面形状)が、揚弁軸30の先端部32の横断面形状と同一の六角形状にされている。これにより、揚弁軸30が軸線L周りに回転されると調圧部材60も回転され、揚弁軸30の軸線L周りの回転が規制されると、調圧部材60の回転も規制される。揚弁軸30の先端部32(すなわち調圧部材60に挿通される部分)の横断面形状が、多角形状またはD字形状であり、調圧部材60の内側空間の横断面形状が、先端部32の横断面形状と同一であることが好ましい。
本実施例において、支持孔16、揚弁軸30、揚弁ばね35、ダイアフラム体40(弁ポート42c)、逃がしばね44、弁体50、弁ばね53および調圧部材60は、それぞれの軸が軸線Lに一致するように(すなわち同軸となるように)配置されている。
次に、本実施例の逃がし弁1の動作の一例について、図2~図6を参照して説明する。
一次側流路14の流体圧力が設定圧より低い場合、図2に示すように、弁体50の弁部材52がダイアフラム体40のシート部42bに接して、弁ポート42cが閉じられる(閉弁状態)。
一次側流路14の流体圧力が上昇すると、ダイアフラム体40の中央部が逃がしばね44の力に逆らって第2ケース12側(揚弁軸30側)に移動し、弁体50も弁ばね53に押されて第2ケース12側に移動する。そして、一次側流路14の流体圧力が設定圧直前になると、図3に示すように、弁体50の小径部51aが調圧部材60に突き当たり、弁体50の第2ケース12側への移動が規制される(開弁直前状態)。この状態においても、弁部材52はシート部42bに接している。
そして、一次側流路14の流体圧力が設定圧に至ると、図4に示すように、ダイアフラム体40の中央部がさらに第2ケース12側に移動して、弁部材52からシート部42bが離れて弁ポート42cが開く(開弁状態)。これにより、一次側流路14から二次側流路15に流体が流れ出て、一次側流路14の流体圧力の上昇が抑制される。
または、一次側流路14の流体圧力が二次側流路15の流体圧力より低下して、一次側流路14の流体圧力が設定負圧以下になると、図5に示すように、第1ケース11の移動規制部11bに弁受け42のシート部42bが突き当たってダイアフラム体40の中央部の第1ケース11側への移動が規制され、弁体50のみが弁ばね53の力に逆らって第1ケース11側へ移動する。そのため、弁部材52がシート部42bから離れて弁ポート42cが開く(逆流状態)。これにより、二次側流路15から一次側流路14に気体(大気)が流れ込み、一次側流路14の流体圧力の低下が抑制される。
また、図6に示すように、操作レバー20が通常位置から強制開弁位置に回動されると、揚弁軸30が軸線L方向に沿って弁室13側に移動し、揚弁軸30の先端部32が弁体50の小径部51aに突き当たって弁体50を第1ケース11側に移動させる。これにより、弁部材52がシート部42bから離れて弁ポート42cが開く(強制開弁状態)。
次に、弁本体10に操作レバー20を取り付ける方法について、図9を参照して説明する。
揚弁軸30の複数の凹部37のうちの1つの凹部37を取付部17、17の対向方向と直交する方向D1と平行にするとともに、揚弁軸30を揚弁ばね35に逆らって弁室13側に押し込んだ状態とする。通常位置と同じ姿勢の操作レバー20を方向D1に沿って弁本体10に近づけて、弁本体10の回動軸18を操作レバー20の支持溝25の入口26aから第1溝部26に挿入する。第1溝部26内において第2溝部27に至るまで回動軸18の挿入を進める。回動軸18の第1溝部26への挿入と同時に、操作レバー20の凸部24を揚弁軸30の凹部37に挿入して、凹部37に凸部24を嵌める。回動軸18が第2溝部27に至ると、揚弁ばね35によって押された揚弁軸30により操作レバー20が軸線Lと平行な方向D2に押されて回動軸18が第2溝部27に進入する。そして、回動軸18が第2溝部27の端部に突き当たり、回動可能に支持される。これにより、操作レバー20を弁本体10に容易に取り付けることができる。
以上より、本実施例の逃がし弁1によれば、操作レバー20は、回動方向に延在する凸部24を有している。揚弁軸30は、操作レバー20の凸部24が嵌まる直線状の凹部37を有している。そして、調圧部材60は、揚弁軸30が挿通可能でかつ揚弁軸30により軸線L周りの回転が規制されるように構成されている。このようにしたことから、操作レバー20の凸部24と揚弁軸30の凹部37とが嵌まり合うことにより、揚弁軸30の軸線L周りの回転を規制して、揚弁軸30を介して調圧部材60の軸線L周りの回転を規制することができる。そのため、調圧部材60の螺入量の変化を抑制して、逃がし弁1の設定圧のずれを効果的に抑制できる。なお、操作レバー20が凹部を有し、揚弁軸30が端面30aに一本の直線状の凸部を有する構成を採用してもよい。
また、揚弁軸30の先端部32の横断面形状が六角形状であり、調圧部材60の内側空間の横断面形状が、揚弁軸30の横断面形状と同一の六角形状である。このようにすることで、比較的簡易な構成により調圧部材60の軸線L周りの回転を規制できる。
(第2実施例)
以下、本発明の第2実施例に係る逃がし弁について、図10~図14を参照して説明する。
図10は、本発明の第2実施例に係る逃がし弁の斜視図である。図11は、図10の逃がし弁の一部断面を含む斜視図である。図12は、図10の逃がし弁が有する弁本体の第2ケースの断面を含む斜視図である。図13は、図10の逃がし弁が有する操作レバーの斜視図である。図14は、図10の逃がし弁において操作レバーを弁本体に取り付ける様子を示す斜視図である。
第2実施例の逃がし弁2は、上述した第1実施例の逃がし弁1の弁本体10および操作レバー20とは構成の異なる弁本体10Aおよび操作レバー20Aを有し、これら以外の構成は第1実施例の逃がし弁1と同一である。以下の説明において、第1実施例の逃がし弁1と同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。
弁本体10Aは、分割可能な合成樹脂製の第1ケース11および第2ケース112を有している。第1ケース11と第2ケース112とは、ねじによって互いに固定されている。弁本体10Aは、内側に弁室13が形成されている。第2ケース112は、軸線Lと直交する方向に延在する二次側管部12aを有しており、二次側管部12aの内側に二次側流路15が設けられている。
第2ケース12には、軸線L方向に沿う支持孔16が弁室13から端面12bまで貫通して設けられている。支持孔16は、弁室13側から順に、雌ねじ部16a、ガイド部16b、ばね収容部16cを有している。第2ケース12の端面12bには、支持孔16を間に挟むように取付部117、117が立設されている。取付部117、117の内側の面には、支持溝125、125が設けられている。
支持溝125は、略L字状に形成されており、第1溝部126と、第2溝部127とを有している。第1溝部126は、軸線Lと直交する方向に延在している。第1溝部126は、操作レバー20Aの回動軸118を第1溝部126に挿入するための入口126aが設けられている。第2溝部127は、第1溝部126に連設されており、第1溝部26から軸線L方向に沿って揚弁軸30と離れる向きに延在している。
操作レバー20Aは、合成樹脂製であり、図13に示すように、平板状の操作部121と、操作部121の一方の端部に設けられた略直方体状のカム部123と、を一体に有している。カム部123のカム面123aには、操作レバー20Aの回動方向に延在する凸部124が設けられている。カム部123の側面には、外側に向かって突設された回動軸118、118が設けられている。回動軸118、118は、弁本体10Aの支持溝125、125によって回動可能に支持される。これにより、操作レバー20Aが回動されて、操作部121が軸線Lと直交するように配置された通常位置、および、操作部121が軸線Lと平行に配置された強制開弁位置に位置づけられる。操作レバー20Aには、操作部121およびカム部123を貫通する工具挿通孔128が設けられている。
操作レバー20Aの凸部124は、揚弁軸30の凹部37に嵌まる。凹部37に凸部124が嵌まると、揚弁軸30の軸線L周りの回転が規制される。
次に、弁本体10Aに操作レバー20Aを取り付ける方法について、図14を参照して説明する。
揚弁軸30の複数の凹部37のうちの1つの凹部37を取付部117、117の対向方向と直交する方向D1と平行にするとともに、揚弁軸30を揚弁ばね35に逆らって弁室13側に押し込んだ状態とする。通常位置と同じ姿勢の操作レバー20Aを方向D1に沿って弁本体10Aに近づけて、操作レバー20Aの回動軸118を弁本体10Aの支持溝125の入口126aから第1溝部126に挿入する。第1溝部126内において第2溝部127に至るまで回動軸118の挿入を進める。回動軸118の第1溝部126への挿入と同時に、操作レバー20Aの凸部124を揚弁軸30の凹部37に挿入して、凹部37に凸部124を嵌める。回動軸118が第2溝部127に至ると、揚弁ばね35によって押された揚弁軸30により操作レバー20Aが軸線Lと平行な方向D2に押されて回動軸118が第2溝部127に進入する。そして、回動軸118が第2溝部127の端部に突き当たり、回動可能に支持される。これにより、操作レバー20Aを弁本体10Aに容易に取り付けることができる。
本実施例の逃がし弁2も、上述した第1実施例の逃がし弁1と同様の作用効果を奏する。
上記に本発明の実施例を説明したが、本発明はこれらの例に限定されるものではない。前述の実施例に対して、当業者が適宜、構成要素の追加、削除、設計変更を行ったものや、実施例の特徴を適宜組み合わせたものも、本発明の趣旨に反しない限り、本発明の範囲に含まれる。
1、2…逃がし弁、10、10A…弁本体、11…第1ケース、11a…一次側管部、11b…移動規制部、12、112…第2ケース、12a…二次側管部、12b…端面、13…弁室、14…一次側流路、15…二次側流路、16…支持孔、16a…雌ねじ部、16b…ガイド部、16c…ばね収容部、17、117…取付部、18、118…回動軸、20、20A…操作レバー、21、121…操作部、22…脚部、23、123…カム部、23a、123a…カム面、24、124…凸部、25、125…支持溝、26、126…第1溝部、26a、126a…入口、27、127…第2溝部、28、128…工具挿通孔、30…揚弁軸、30a…端面、31…胴部、32…先端部、33…フランジ部、34…Oリング、35…揚弁ばね、36…工具嵌合穴、37…凹部、40…ダイアフラム体、41…ダイアフラム、42…弁受け、42a…円筒部、42b…シート部、42c…弁ポート、43…ばね受け、43a…底壁部、43b…周壁部、44…逃がしばね、50…弁体、51…弁台座、51a…小径部、51b…大径部、52…弁部材、53…弁ばね、60…調圧部材、60a…雄ねじ部

Claims (4)

  1. 弁室と前記弁室に接続された一次側流路および二次側流路とが設けられた弁本体と、前記弁本体に回動可能に支持された操作レバーと、前記操作レバーが通常位置から強制開弁位置に回動されると軸方向に沿って前記弁室側に移動するように前記弁本体に支持された揚弁軸と、前記揚弁軸と前記軸方向に対向するように前記弁室に配置された弁体と、前記一次側流路の流体圧力が上昇すると前記揚弁軸側に移動されるように前記弁室に配置され、前記弁体によって開閉される弁ポートを有するダイアフラム体と、前記弁本体に螺合され、前記揚弁軸側に移動された前記弁体が突き当たるように配置された筒状の調圧部材と、を有する逃がし弁であって、
    前記操作レバーは、回動方向に延在する凸部または凹部を有し、
    前記揚弁軸は、前記操作レバーの前記凸部が嵌まる直線状の凹部、または、前記操作レバーの前記凹部に嵌まる直線状の凸部を有し、
    前記調圧部材は、前記揚弁軸が挿通可能でかつ前記揚弁軸により軸周りの回転が規制されるように構成されていることを特徴とする逃がし弁。
  2. 前記揚弁軸における前記調圧部材に挿通される部分の横断面形状が、多角形状またはD字形状であり、
    前記調圧部材の内側空間の横断面形状が、前記揚弁軸の前記横断面形状と同一である、請求項1に記載の逃がし弁。
  3. 前記揚弁軸を前記操作レバー側に押すように配置されたばね部材をさらに有し、
    前記弁本体に回動軸が設けられ、
    前記操作レバーに前記回動軸を支持する支持溝が設けられ、
    前記支持溝が、
    前記操作レバーが前記通常位置にある場合に前記軸方向と直交する方向に延在し、前記回動軸が挿入される入口を有する第1溝部と、
    前記操作レバーが前記通常位置にある場合に前記第1溝部から前記揚弁軸と近づく向きに延在する第2溝部と、を有している、請求項1または請求項2に記載の逃がし弁。
  4. 前記揚弁軸を前記操作レバー側に押すように配置されたばね部材をさらに有し、
    前記操作レバーに回動軸が設けられ、
    前記弁本体に前記回動軸を支持する支持溝が設けられ、
    前記支持溝が、
    前記軸方向と直交する方向に延在し、前記回動軸が挿入される入口を有する第1溝部と、
    前記第1溝部から前記揚弁軸と離れる向きに延在する第2溝部と、を有している、請求項1または請求項2に記載の逃がし弁。
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