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JP7302730B2 - 経路情報管理装置、経路情報管理方法及びプログラム - Google Patents
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経路情報管理装置、経路情報管理方法及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、経路情報管理装置、経路情報管理方法及びプログラムに関する。
従来技術として、端末・アプリのEID(Endpoint Identifier)とそれらを収容するPE(Provider Edge router)のロケータ(RLOC(Routing Locator))とを紐づけて管理することで、マルチキャリア・マルチアクセス環境下でもEnd-to-Endで通信を実現するアーキテクチャが提案されている(非特許文献1)。なお、End-to-Endで通信とは、通信先のvCPE(Virtual Customer Premises Equipment)のRLOCを解決し、これを指定したオーバーレイネットワーク上で通信することをいう。
RFC6830 The Locator/ID Separation Protocol (LISP) IETF Anycast Segments in MPLS based Segment Routing CNCF、 Intro + Deepdive SIG Multi-Cluster IETF Segment Routing Policy Architecture
上記アーキテクチャにおいて、端末(例えば、車両)が移動することを想定し、ネットワーク的な(あるいは物理的な)位置に応じて通信先の拠点(データセンタ等)を使い分けるためには、端末が指定する通信先のEIDに各クラスタ共通のVIPを用いてエニキャストでルーティングできる仕組みが必要である。
例えば、図1では、PE1に収容された状態で、PE3に収容されるデータセンタ等の拠点AのvCPEに接続されていた車両(CPEを搭載した車両)が、移動後にPE2に収容された状態を示している。この状態において、仮に、PE3よりもPE4の方がPE2に近ければ、PE4に収容される拠点B又は拠点CのvCPEにルーティングされるのが望ましい。
しかしながら、宛先(EID)にVIPを指定する場合、当該宛先(当該EID)に対応する拠点が複数存在する(図1では、拠点A、拠点B、拠点Cが同じEIDに対応する)ため、接続先の経路を一意に特定できない。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであって、宛先に仮想IPアドレスが指定された場合であっても接続先の経路を一意に特定可能とすることを目的とする。
そこで上記課題を解決するため、経路情報管理装置は、仮想IPアドレスに対応付けて、複数の集約ルータそれぞれのロケータと、前記各集約ルータに収容され、クラスタを収容する複数の仮想収容ルータそれぞれのロケータとを記憶する記憶部と、端末からのパケットを受信した収容ルータから送信される、前記パケットの宛先に指定された仮想IPアドレスに関する問い合わせに応じ、前記記憶部において前記仮想IPアドレスに対応付けられている前記集約ルータのロケータ及び前記複数の仮想収容ルータのそれぞれのロケータを取得する取得部と、取得された前記集約ルータのロケータと、前記複数の仮想収容ルータそれぞれのロケータ及び前記複数の仮想収容ルータそれぞれの重み、又は前記複数の仮想収容ルータのうちのいずれか一つの前記仮想収容ルータのロケータとを前記収容ルータへ送信する送信部と、を有する。
宛先に仮想IPアドレスが指定された場合であっても接続先の経路を一意に特定可能とすることができる。
従来技術の問題点を説明するための図である。 第1の実施の形態におけるシステム構成例を示す図である。 第1の実施の形態における経路情報管理装置10のハードウェア構成例を示す図である。 第1の実施の形態におけるルーティング情報管理システム1の機能構成例を示す図である。 第1の実施の形態において実行される処理手順の一例を説明するためのシーケンス図である。 接続先情報管理テーブル12の構成例を示す図である。 クラスタ情報管理テーブル32の構成例を示す図である。 接続元収容ルータR2の設定内容を示す図である。 第2の実施の形態におけるシステム構成例を示す図である。 集約ルータ制御装置40の機能構成例を示す図である。 第2の実施の形態において実行される処理手順の一例を説明するためのシーケンス図である。 処理パターンの一例を示す図である。 パケットの宛先に対応するビットの構成例を示す図である。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。図2は、第1の実施の形態におけるシステム構成例を示す図である。図2において、複数の集約ルータR1(例えば、PE(Provider Edge router))から構成されるIPネットワーク(例えば、WANやキャリア網)には、例えば、車両内に設置され、車両内の端末60を収容する収容ルータR2(例えば、CPE(Customer Premises Equipment))や、クラスタC1を構成するサーバ群を収容する仮想収容ルータR3(例えば、vCPE(Virtual Customer Premises Equipment))等が接続されている。また、1以上のコンピュータを含むルーティング情報管理システム1は、収容ルータR2及びクラスタC1と通信可能である。
ルーティング情報管理システム1は、接続元の収容ルータR2(車両内の収容ルータR2)から接続先のアドレス情報として仮想IPアドレス(VIP(Virtual IP address))が指定された問い合わせを受け、接続元の収容ルータR2と、接続先のサーバを収容する仮想収容ルータR3と、その上位の集約ルータR1との間におけるオーバーレイネットワーク(例えば、VPN(Virtual Private Network)等)を確立するために必要な情報を接続元の収容ルータR2に応答する。
図2において、ルーティング情報管理システム1は、経路情報管理装置10、経路計算装置20及びクラスタ情報収集装置30等のコンピュータを含む。クラスタ情報収集装置30は、各仮想収容ルータR3配下のクラスタC1の情報を収集する。経路情報管理装置10は、接続元の収容ルータR2からの問い合わせを受けて、接続先の収容ルータR2とその上位の集約ルータR1までの経路情報を応答する。経路を一意に決定できない場合、経路情報管理装置10は、経路の選択するためのロジックを経路計算装置20に問い合わせる。経路計算装置20は、クラスタ情報収集装置30が収集した情報に基づき、当該ロジックを事前に生成し、問い合わせを受けたことを契機に当該ロジックを経路情報管理装置10へ送信する。
図3は、第1の実施の形態における経路情報管理装置10のハードウェア構成例を示す図である。図3の経路情報管理装置10は、それぞれバスBで相互に接続されているドライブ装置100、補助記憶装置102、メモリ装置103、CPU104、及びインタフェース装置105等を有する。
経路情報管理装置10での処理を実現するプログラムは、CD-ROM等の記録媒体101によって提供される。プログラムを記憶した記録媒体101がドライブ装置100にセットされると、プログラムが記録媒体101からドライブ装置100を介して補助記憶装置102にインストールされる。但し、プログラムのインストールは必ずしも記録媒体101より行う必要はなく、ネットワークを介して他のコンピュータよりダウンロードするようにしてもよい。補助記憶装置102は、インストールされたプログラムを格納すると共に、必要なファイルやデータ等を格納する。
メモリ装置103は、プログラムの起動指示があった場合に、補助記憶装置102からプログラムを読み出して格納する。CPU104は、メモリ装置103に格納されたプログラムに従って経路情報管理装置10に係る機能を実行する。インタフェース装置105は、ネットワークに接続するためのインタフェースとして用いられる。
なお、クラスタ情報収集装置30及び経路計算装置20も図3と同様のハードウェア構成を有していてもよい。又は、経路情報管理装置10、クラスタ情報収集装置30及び経路計算装置20のうちの2以上の装置が同一のコンピュータによって実現されてもよい。
図4は、第1の実施の形態におけるルーティング情報管理システム1の機能構成例を示す図である。図3において、経路情報管理装置10は、経路情報応答部11を有する。経路情報応答部11は、経路情報管理装置10にインストールされた1以上のプログラムが、CPU104に実行させる処理により実現される。経路情報応答部11は、また、接続先情報管理テーブル12及び設定テーブル13等のテーブル(記憶部)を利用する。これらの記憶部は、例えば、補助記憶装置102、又は経路情報管理装置10にネットワークを介して接続可能な記憶装置等を用いて実現可能である。
経路情報応答部11は、接続元の収容ルータR2からの接続先に関する問い合わせに応じ、接続先情報管理テーブル12を参照して、接続先の経路(集約ルータR1及び接続先の収容ルータR2のそれぞれのRLOCの組)を特定する。経路情報応答部11は、接続先の経路を一意に特定することができない場合であって、一つの経路を応答しなければならない場合、接続先の経路を選択するためのロジック(以下、「選択ロジック」という。)を経路計算装置20に問い合わせる。経路情報応答部11は、経路計算装置20から選択ロジックを取得後、取得された選択ロジックに基づいて、経路情報を生成し、当該経路情報を接続元の収容ルータR2に応答する。
設定テーブル13には、接続元の収容ルータR2からの接続先の経路が一意に特定できない場合(複数の候補が有る場合)の経路情報の形式を規定する情報(ルール)が予め設定されている。例えば、当該情報として、「複数の候補の全部を応答する」(以下、「ルール1」という。)、「複数の候補のうちのいずれか一つを応答する」(以下、「ルール2」という。)等が設定されている。したがって、設定テーブル13にルール2が設定されている場合、経路情報応答部11は、経路計算装置20に選択ロジックを問い合わせる。
クラスタ情報収集装置30は、クラスタ情報収集部31を有する。クラスタ情報収集部31は、クラスタ情報収集装置30にインストールされた1以上のプログラムが、クラスタ情報収集装置30のCPUに実行させる処理により実現される。クラスタ情報収集装置30は、また、クラスタ情報管理テーブル32等の記憶部を利用する。クラスタ情報管理テーブル32は、例えば、クラスタ情報収集装置30の補助記憶装置、又はクラスタ情報収集装置30にネットワークを介して接続可能な記憶装置等を用いて実現可能である。
クラスタ情報収集部31は、各仮想収容ルータR3のクラスタC1の現在の状態を示す情報(以下、「クラスタ情報」という。)を収集し、当該情報をクラスタ情報管理テーブル32に記録する。クラスタ情報収集部31は、また、経路計算装置20からの問い合わせに応じ、クラスタ情報管理テーブル32に記録されているクラスタ情報を応答する。クラスタ情報管理テーブル32は、アプリケーションの種類ごとに保持されてもよいし、複数のアプリケーションに共通であってもよい。
経路計算装置20は、経路情報生成部21を有する。経路情報生成部21は、経路計算装置20にインストールされた1以上のプログラムが、経路計算装置20のCPUに実行させる処理により実現される。
経路情報生成部21は、経路情報管理装置10の経路情報応答部11から問い合わせに応じ、接続先の収容ルータR2までの経路でトラヒック制御を実現するための選択ロジックを生成する。例えば、経路情報生成部21は、クラスタ情報収集装置30からクラスタ情報を取得し、各クラスタC1のクラスタC1サイズや現在のクラスタC1の使用率等のクラスタの状況(負荷状況等)に基づいて、接続先の集約ルータR1及び仮想収容ルータR3の選定又は使い分け方を決定して、選択ロジックを生成し、当該選択ロジックを経路情報管理装置10に送信する。
以下、ルーティング情報管理システム1において実行される処理手順について説明する。図5は、第1の実施の形態において実行される処理手順の一例を説明するためのシーケンス図である。図5では、接続元の収容ルータR2から接続先の仮想収容ルータR3までのオーバーレイネットワークを確立し、通信を行う際の手順について説明する。
まず、事前準備として、ステップS101及びS102が実行される。
ステップS101において、接続先となりうる仮想収容ルータR3は、当該仮想収容ルータR3のID(ロケータ)及び当該仮想収容ルータR3の上位の集約ルータR1のID(ロケータ)等を、VIPの指定によって問い合わせ対象となるEID(後述の「問い合わせID」)に対応付けて接続先情報管理テーブル12に登録する。
図6は、接続先情報管理テーブル12の構成例を示す図である。図6に示されるように、接続先情報管理テーブル12の各レコードは、「問い合わせID」、「集約ルータID」、「集約ルータのメタデータ」、「仮想収容ルータID」、「仮想収容ルータのメタデータ」及び「選択ロジック」等の項目を有する。「問い合わせID」の値は、接続元から宛先(接続先)のアドレス情報として問い合わされるVIP(EID)である。「集約ルータID」は、集約ルータR1のRLOCである。「集約ルータのメタデータ」は、例えば、集約ルータR1の地理的な位置情報(緯度及び経度等)である。「仮想収容ルータID」は、仮想収容ルータR3のRLOCである。「仮想収容ルータのメタデータ」は、例えば、仮想収容ルータR3が配置される拠点等の地理的な位置情報(緯度及び経度等)である。「選択ロジック」は、同一の問い合わせIDに対応するレコード(すなわち、経路)が複数有る場合のいずれかのレコード(いずれかの経路)を選択するためのロジックである。
ステップS101では、各仮想収容ルータR3から、「問い合わせID」、「集約ルータID」、「集約ルータのメタデータ」、「仮想収容ルータID」及び「仮想収容ルータのメタデータ」を含むレコードが登録される。したがって、この時点において登録されたレコードには、「選択ロジック」の値は記録されていない。なお、図6の2番目のレコードの「TE」は、トラヒックエンジニアリングの略である。
一方、ステップS102において、接続先となりうる各仮想収容ルータR3の各クラスタC1は、それぞれのクラスタ情報をクラスタ情報管理テーブル32に登録する。
図7は、クラスタ情報管理テーブル32の構成例を示す図である。クラスタ情報管理テーブル32は、クラスタC1ごとに生成され、当該クラスタC1に対応する仮想収容ルータR3のID(RLOC等)に関連付けられて保存される。1つのクラスタ情報管理テーブル32は、1つのクラスタC1について、「クラスタのサイズ」、「クラスタのCPU利用率」、「クラスタのメモリ使用率」、「(当該クラスタに対応する)仮想収容ルータR3-集約ルータR1間の遅延」、「(当該クラスタに対応する)仮想収容ルータR3-集約ルータR1間のパケットロス率」及び「(当該クラスタに対応する)仮想収容ルータR3-集約ルータR1間のトポロジ」等が記憶される。
なお、クラスタC1の状態の変化に応じて又は定期的に、当該クラスタC1に対応するクラスタ情報管理テーブル32の内容は、当該クラスタC1によって更新される。
その後、端末60からパケット(以下、「対象パケット」という。)が送信されると(S110)、ステップS111以降が実行される。
ステップS111において、当該端末60を収容する接続元収容ルータR2は、対象パケットのヘッダに含まれている宛先のVIP(EID(Endpoint Identifier))に基づいて、接続先仮想収容ルータR3及び接続先集約ルータR1をルーティング情報管理システム1に問い合わせる。
ルーティング情報管理システム1は、問い合わせに応じ、接続先仮想収容ルータR3及び接続先集約ルータR1の特定処理を実行する(S112)。
具体的には、経路情報応答部11は、問い合わせに含まれているEIDに一致する「問い合わせID」に係るレコードを接続先情報管理テーブル12(図6)から検索する。該当するレコードが一つである場合、経路情報応答部11は、当該レコードの「問い合わせID」、「集約ルータID」及び「収容ルータR2ID」のそれぞれの値を含む経路情報を生成する。
一方、該当するレコードが複数有る場合であって、かつ、当該複数のレコードの「選択ロジック」に値が記憶(キャッシュ)されていない場合、経路情報応答部11は、経路情報生成部21に対して当該複数のレコードのそれぞれの仮想収容ルータIDを指定して選択ロジックを問い合わせる。経路情報生成部21は、指定された仮想収容ルータIDに対応するクラスタ情報管理テーブル32に記憶されているクラスタ情報をクラスタ情報収集装置30から取得し、当該各クラスタ情報に基づいて、選択ロジックを生成し、当該選択ロジックを経路情報応答部11へ送信する。経路情報応答部11は、当該選択ロジックを当該複数のレコードの「選択ロジック」に記録(キャッシュ)する。なお、当該複数のレコードの「選択ロジック」に値が記憶(キャッシュ)されていない場合、経路情報応答部11は、当該値(ロジック)を取得する。
続いて、経路情報応答部11は、当該選択ロジックに基づいて、各レコード(各経路)に対する重みを計算する。この際、各レコードに含まれる「集約ルータのメタデータ」及び「仮想収容ルータのメタデータ」が考慮されてもよい。この場合、ステップS111の問い合わせには、接続元収容ルータR2の位置情報が含まれてもよい。経路情報応答部11は、当該位置情報と各レコード(各経路)のメタデータとの距離を求め、距離が短い方の重みが大きくなるように、重みを計算してもよい。続いて、経路情報応答部11は、設定テーブル13を参照して、ルール1及びルール2のいずれが設定されているかを判定する。
ルール1が設定されている場合、経路情報応答部11は、当該複数のレコードのそれぞれの「問い合わせID」、「集約ルータID」、「仮想収容ルータID」と当該各レコードに関して計算された重みとを含む経路情報を生成する。一方、ルール2が設定されている場合、経路情報応答部11は、各レコードの重みに基づいて、当該複数のレコードの中からいずれか1つのレコードを選択する。例えば、重みに応じた確率で各レコードが選択されるようにしてもよい。経路情報応答部11は、選択された1つのレコードの「問い合わせID」、「集約ルータID」及び「仮想収容ルータID」を含む経路情報を生成する。
ステップS112に続いて、経路情報応答部11は、生成した経路情報を接続元収容ルータR2に送信する(S113)。接続元収容ルータR2は、当該経路情報を、オーバーレイネットワークの設定として自らに設定する(S114)。
図8は、接続元収容ルータR2の設定内容を示す図である。図8には、「問い合わせID」に、「経路名」、「経由点」及び「重み」が対応付けられて設定される例が示されている。経由点は、「集約ルータID」及び「仮想収容ルータID」である。「重み」は、当該経路に関して計算された重みである。
なお、「問い合わせID」に対応する経路が一意に決まる場合、又はルール2が採用される場合には、「問い合わせID」に対応する「経路名」及び「経由点」は1つであり、「重み」の値は空でよい。
続いて、接続元収容ルータR2は、対象パケットの宛先のVIPと一致する「問い合わせID」に対応する「経由点」(以下、「対象経由点」という。)にルーティングされるように対象パケットをencap(カプセル化)して、encap後の対象パケットを転送する(S115)。但し、対象パケットの宛先のVIPと一致する「問い合わせID」に対応する「経由点」が複数有る場合、接続元収容ルータR2は、各「経由点」に対応する「重み」に基づいて、いずれか一つを対象経由点として選択する。
その後、対象パケットは、対象経由点に係る集約ルータR1及び仮想収容ルータR3を経由して、当該仮想収容ルータR3の配下のクラスタC1へ転送される(S116、S117)。
上述したように、第1の実施の形態によれば、宛先に仮想IPアドレスが指定された場合にであっても、接続元の収容ルータR2(例えば、CPE)から接続先の仮想収容ルータR3(例えば、vCPE)までのEnd-to-Endのオーバーレイネットワークが一意に確立される。したがって、接続先の経路(集約ルータR1及び仮想収容ルータR3)を一意に特定することができる。
次に、第2の実施の形態について説明する。第2の実施の形態では第1の実施の形態と異なる点について説明する。第2の実施の形態において特に言及されない点については、第1の実施の形態と同様でもよい。
図9は、第2の実施の形態におけるシステム構成例を示す図である。図9中、図2と同一部分には同一符号を付し、その説明は適宜省略する。
図9では、クラスタ情報収集装置30がルーティング情報管理システム1から分離され、集約ルータR1ごとに分散配置されたローカルルーティング情報管理システム2に含まれている。ローカルルーティング情報管理システム2は、接続先のサーバを収容する仮想収容ルータR3を特定し、上位の集約ルータR1からオーバーレイネットワークを確立するために必要な情報を当該集約ルータR1に設定する。このために、ローカルルーティング情報管理システム2は、集約ルータ制御装置40を更に含む。
なお、集約ルータ制御装置40も図3に示したようなハードウェア構成を有していてもよい。また、第2の実施の形態において、クラスタ情報収集装置30及び集約ルータ制御装置40は同一のコンピュータを用いて実現されてもよい。
図10は、集約ルータ制御装置40の機能構成例を示す図である。図10において、集約ルータ制御装置40は、経路情報計算部41及び経路情報設定部42を有する。これら各部は、集約ルータ制御装置40にインストールされた1以上のプログラムが、集約ルータ制御装置40のCPUに実行させる処理により実現される。
図11は、第2の実施の形態において実行される処理手順の一例を説明するためのシーケンス図である。図11では、接続元の収容ルータR2から接続先の集約ルータR1までのオーバーレイネットワークが確立されるとともに、接続先の集約ルータR1から接続先の仮想収容ルータR3までのオーバーレイネットワークが確立されて、通信が実行される手順について説明する。
まず、事前準備として、ステップS201~S205が実行される。
ステップS201において、接続先となりうる集約ルータR1は、当該集約ルータR1の配下の仮想収容ルータR3ごとに、当該集約ルータR1のID(ロケータ)及び当該仮想収容ルータR3のID(ロケータ)等を、VIPの指定によって問い合わせ対象となるEID(「問い合わせID」)に対応付けて、接続先情報管理テーブル12(図6)に登録する。したがって、複数の仮想収容ルータR3を配下とする集約ルータR1の場合、複数のレコードが接続先情報管理テーブル12に登録される。なお、第2の実施の形態では、「仮想収容ルータのID」及び「仮想収容ルータのメタデータ」は接続先情報管理テーブル12(図6)に登録されないようにしてもよい。この場合、接続先情報管理テーブル12(図6)には、集約ルータR1ごとに1つのレコードが登録されればよい。
ステップS202において、接続先となりうる各仮想収容ルータR3の各クラスタC1は、それぞれのクラスタ情報をクラスタ情報管理テーブル32(図7)に登録する。
ステップS203において、集約ルータ制御装置40の経路情報計算部41は、接続先の仮想収容ルータR3までの経路においてトラヒック制御を実現するための設定情報を生成する。例えば、集約ルータ制御装置40に対応する集約ルータR1が複数の仮想収容ルータR3に接続している場合、経路情報計算部41は、クラスタ情報収集装置30からクラスタ情報を取得し、クラスタ情報に基づいて(クラスタの状況(負荷状況等)に基づいて)、接続先の仮想収容ルータR3の選定し、選定結果(選定された1以上の仮想収容ルータR3のRLOC)と、選択結果の使い分け方を示す処理パターン、処理パターンの実行に必要なパラメータ等を含む設定情報を生成する。経路情報計算部41は、生成した設定情報を経路情報設定部42に送信する。なお、処理パターンは、予め定義されて集約ルータ制御装置40に記憶されている。
図12は、処理パターンの一例を示す図である。図12に示されるように、各処理パターンには、処理パターンを識別するための処理パターンIDが付与されている。各処理パターンには、仮想収容ルータR3を選択するためのルールが定義されている。
続いて、集約ルータ制御装置40の経路情報設定部42は、当該集約ルータ制御装置40に対応する集約ルータR1に当該設定情報を集約ルータR1に送信(設定)する(S204)。続いて、当該集約ルータR1は、設定情報を「問い合わせID」に対応付けることで、接続先の仮想収容ルータR3宛てのオーバーレイネットワークの設定を投入する(S205)。その結果、当該集約ルータR1と当該仮想収容ルータR3との間でオーバーレイネットワークが確立される。
その後、端末60からパケット(以下、「対象パケット」という。)が送信されると(S210)、ステップS211以降が実行される。
ステップS211において、当該端末60を収容する接続元収容ルータR2は、対象パケットのヘッダに含まれている宛先のEID(Endpoint Identifier)に基づいて、接続先集約ルータR1をルーティング情報管理システム1に問い合わせる。
ルーティング情報管理システム1は、問い合わせに応じ、接続先集約ルータR1の特定処理を実行する(S212)。なお、接続先集約ルータR1の特定処理の内容は、図5のステップS112の処理内容と同様でよい。但し、ステップS212では、接続先仮想収容ルータR3は特定されなくてよい。したがって、ステップS212では、接続先仮想収容ルータR3のRLOCが含まれない経路情報が生成される。
ステップS212に続いて、経路情報応答部11は、生成した経路情報を接続元収容ルータR2に送信する(S213)。接続元収容ルータR2は、当該経路情報を、オーバーレイネットワークの設定として自らに設定する(S214)。例えば、図8と同様の情報が設定される。但し、「経由点」に仮想収容ルータR3のRLOCは含まれない。
続いて、接続元収容ルータR2は、対象パケットの宛先のVIPに一致する「問い合わせID」に対応する「経由点」(以下、「対象経由点」という。)にルーティングされるように対象パケットをencap(カプセル化)して、encap後の対象パケットを転送する(S215)。但し、対象パケットの宛先のVIPに一致する「問い合わせID」に対応する「経由点」が複数有る場合、接続元収容ルータR2は、各「経由点」に対応する「重み」に基づいて、いずれか一つを対象経由点として選択する。
対象経由点に係る接続先集約ルータR1は、対象パケットを受信すると、転送先の仮想収容ルータR3を選択する(S216)。
例えば、SRv6 SIDのFunction機能(SRv6 Network Programming, draft-ietf-spring-srv6-network-programming-06)を利用して、転送先が選択されてもよい。この場合、接続先集約ルータR1は、対象パケットの宛先のEID(VIP)の一部のビットに指定されている処理パターンIDに対応する処理パターンに基づいて、転送先を選択する。
図13は、パケットの宛先に対応するビットの構成例を示す図である。図13には、上位ビットが接続先集約ルータR1の特定に利用されるビットであり、続くビットが処理パターンIDを示し、更に続くビットが処理パターンIDに対応する処理パターンのパラメータである例を示す。例えば、当該パラメータに該当する「c:1」は、接続先の候補の仮想収容ルータR3の振り分け重みを2:1にすることを表す。このように、Functionは接続元収容ルータR2-接続先集約ルータR1間のカプセル化ヘッダや、カプセル化前のIPヘッダに指定されているVIPに埋め込むことができる。カプセル化ヘッダの情報はdecap前に接続先集約ルータR1でキャッシュすることができる。
したがって、この場合、接続先集約ルータR1は、対象パケットの宛先のEID(VIP)において、処理パターンIDに対応するビットを参照して処理パターンを特定し、当該処理パターンに基づいて(当該処理パターンにパラメータを適用して)、転送先を選択する。但し、パラメータ値は、接続先集約ルータR1により異なるケースもある。このため、接続先集約ルータR1のNAT(Network Address Translation)によりVIPのパラメータ部だけ更新したり、VIPでパラメータを指定せず、ステップS204にいて受信された設定情報に含まれるパラメータが適用されるようにしてもよい。
又は、接続先集約ルータR1は、ポリシーベースーティングやNAT、カプセル化により接続先を選択してもよい。
又は、接続先集約ルータR1は、複数の仮想収容ルータR3宛のルートのラウンドロビンなど、接続先集約ルータR1内で定義された自律的な処理によって転送先を選択してよい。
続いて、接続先集約ルータR1は、選択された転送先宛てのオーバーレイネットワークを経由して対象パケットを転送する(S217、S218)。対象パケットの転送に際し、接続先集約ルータR1は、接続元収容ルータR2-接続先集約ルータR1間のオーバーレイネットワークに対応した対象パケットをdecapする。接続先集約ルータR1は、decap前のカプセル化ヘッダのキャッシュ値や、decap後のIPヘッダを参照するなど、何れかの方法で転送先の仮想収容ルータR3を特定し、当該仮想収容ルータR3のRLOCでdecap後の対象パケットをencapする。接続先集約ルータR1は、当該encap後の対象パケットを転送する。
上述したように、第2の実施の形態によれば、宛先に仮想IPアドレスが指定された場合であり、接続先の集約ルータR1の配下に複数の仮想収容ルータR3が存在する場合であっても、ユーザの要件(例えば特定のクラスタC1に対して流量を制限するといったトラヒック制御を行うなど)に応じた接続先の仮想収容ルータR3の選択を可能とすることができる。
なお、第1の実施の形態において確立したオーバーレイネットワーク(接続元収容ルータR2-接続先仮想収容ルータR3)又は第2の実施の形態において確立したオーバーレイネットワーク(接続先集約ルータR1-接続先仮想収容ルータR3)において確立したオーバーレイネットワークは、接続先仮想収容ルータR3で終端する。
オーバーレイネットワークからdecapされたIPパケットは、クラスタC1内部においてVIPに対応するサービスで終端する。終端する端点は、アプリケーション本体が動作するワークロードでも、アプリケーションを束ねるロードバランサのようなミドルボックスでもよい。
なお、本実施の形態において、ルーティング情報管理システム1又は、ルーティング情報管理システム1及びローカルルーティング情報管理システム2は、経路管理装置の一例である。接続先情報管理テーブル12は、記憶部の一例である。経路情報応答部11は、取得部及び送信部の一例である。経路情報生成部21は、選択部の一例である。集約ルータ制御装置40は、設定部の一例である。
以上、本発明の実施の形態について詳述したが、本発明は斯かる特定の実施形態に限定されるものではなく、請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
1 ルーティング情報管理システム
2 ローカルルーティング情報管理システム
10 経路情報管理装置
11 経路情報応答部
12 接続先情報管理テーブル
13 設定テーブル
20 経路計算装置
21 経路情報生成部
30 クラスタ情報収集装置
31 クラスタ情報収集部
32 クラスタ情報管理テーブル
40 集約ルータ制御装置
41 経路情報計算部
42 経路情報設定部
60 端末
100 ドライブ装置
101 記録媒体
102 補助記憶装置
103 メモリ装置
104 CPU
105 インタフェース装置
B バス
C1 クラスタ
R1 集約ルータ
R2 収容ルータ
R3 仮想収容ルータ

Claims (7)

  1. 仮想IPアドレスに対応付けて、複数の集約ルータそれぞれのロケータと、前記各集約ルータに収容され、クラスタを収容する複数の仮想収容ルータそれぞれのロケータとを記憶する記憶部と、
    端末からのパケットを受信した収容ルータから送信される、前記パケットの宛先に指定された仮想IPアドレスに関する問い合わせに応じ、前記記憶部において前記仮想IPアドレスに対応付けられている前記集約ルータのロケータ及び前記複数の仮想収容ルータのそれぞれのロケータを取得する取得部と、
    取得された前記集約ルータのロケータと、前記複数の仮想収容ルータそれぞれのロケータ及び前記複数の仮想収容ルータそれぞれの重み、又は前記複数の仮想収容ルータのうちのいずれか一つの前記仮想収容ルータのロケータとを前記収容ルータへ送信する送信部と、
    を有することを特徴とする経路情報管理装置。
  2. 前記複数の仮想収容ルータのうちのいずれか一つの前記仮想収容ルータを、それぞれの前記仮想収容ルータが収容するクラスタの状況又はそれぞれの前記仮想収容ルータの位置情報に基づいて選択する選択部を有し、
    前記送信部は、前記集約ルータのロケータと、前記選択部が選択した一つの前記仮想収容ルータのロケータとを前記収容ルータへ送信する、
    ことを特徴とする請求項1記載の経路情報管理装置。
  3. 仮想IPアドレスに対応付けて、それぞれがクラスタを収容する複数の仮想収容ルータを収容する複数の集約ルータそれぞれのロケータを記憶する記憶部と、
    端末からのパケットを受信した収容ルータから送信される、前記パケットの宛先に指定された仮想IPアドレスに関する問い合わせに応じ、前記記憶部において前記仮想IPアドレスに対応付けられている前記集約ルータのロケータを取得する取得部と、
    取得された前記集約ルータのロケータを前記収容ルータへ送信する送信部と、
    前記複数の仮想収容ルータのなかからいずれか1以上の仮想収容ルータを選定し、選定した仮想収容ルータを前記集約ルータに選択させるための処理パターンを前記集約ルータに設定する設定部と、
    を有することを特徴とする経路情報管理装置。
  4. 前記設定部は、前記複数の仮想収容ルータのそれぞれが収容するクラスタの状況に基づいて、前記1以上の仮想収容ルータを選定する、
    ことを特徴とする請求項3記載の経路情報管理装置。
  5. 端末からのパケットを受信した収容ルータから送信される、前記パケットの宛先に指定された仮想IPアドレスに関する問い合わせに応じ、仮想IPアドレスに対応付けて、複数の集約ルータそれぞれのロケータと、前記各集約ルータに収容され、クラスタを収容する複数の仮想収容ルータそれぞれのロケータとを記憶する記憶部において前記仮想IPアドレスに対応付けられている前記集約ルータのロケータ及び前記複数の仮想収容ルータのそれぞれのロケータを取得する取得手順と、
    取得された前記集約ルータのロケータと、前記複数の仮想収容ルータそれぞれのロケータ及び前記複数の仮想収容ルータそれぞれの重み、又は前記複数の仮想収容ルータのうちのいずれか一つの前記仮想収容ルータのロケータとを前記収容ルータへ送信する送信手順と、
    をコンピュータが実行することを特徴とする経路情報管理方法。
  6. 端末からのパケットを受信した収容ルータから送信される、前記パケットの宛先に指定された仮想IPアドレスに関する問い合わせに応じ、仮想IPアドレスに対応付けて、それぞれがクラスタを収容する複数の仮想収容ルータを収容する複数の集約ルータそれぞれのロケータを記憶する記憶部において前記仮想IPアドレスに対応付けられている前記集約ルータのロケータを取得する取得手順と、
    取得された前記集約ルータのロケータを前記収容ルータへ送信する送信手順と、
    前記複数の仮想収容ルータのなかからいずれか1以上の仮想収容ルータを選定し、選定した仮想収容ルータを前記集約ルータに選択させるための処理パターンを前記集約ルータに設定する設定手順と、
    をコンピュータが実行することを特徴とする経路情報管理方法。
  7. 請求項1乃至4いずれか一項記載の経路管理装置としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
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