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JP7303767B2 - 構造物施工装置および構造物施工方法 - Google Patents
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JP7303767B2 - 構造物施工装置および構造物施工方法 - Google Patents

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Description

本発明は、セメント系材料と芯材系材料を積層して積層構造物を構築する構造物施工装置および構造物施工方法に関する。
セメント系材料と樹脂系材料とを吐出する吐出ノズルと、吐出ノズルを移動させる移動装置と、を備えた積層構造物の構築装置が知られている(特許文献1)。この構築装置では、圧縮材の内部に引張材を有する造形物の一単位を積層することで積層構造物が造形されていた。
特開2019-112884号公報
上記した構築装置のように、一単位の造形物を積層して積層構造物を構築した場合、材料の凝固状態や積層した造形物同士の位置ずれ等によって、積層造形物が一体にならず、積層構造物に継目ができてしまう虞もあった。つまり、上記した構築装置では、連続した積層構造物を適正に構築することができない虞があった。
本発明は、上記課題を解決するために、連続した積層構造物を適正に構築することができる構造物施工装置および構造物施工方法を提供する。
本発明は、セメント系材料と芯材系材料を積層して積層構造物を構築する構造物施工装置であって、主走査方向に移動する移動部と、前記移動部に搭載され、前記セメント系材料を吐出して第1耐圧力層を造形する第1セメント系ヘッドと、前記移動部に搭載され、前記第1セメント系ヘッドによって造形された前記第1耐圧力層の前記主走査方向の上流側で前記芯材系材料を吐出して前記第1耐圧力層に重ねるように耐張力層を造形する芯材系ヘッドと、前記移動部に搭載され、前記芯材系ヘッドによって造形された前記耐張力層の前記主走査方向の上流側で前記セメント系材料を吐出して前記第1耐圧力層との間に前記耐張力層を挟むように第2耐圧力層を造形する第2セメント系ヘッドと、前記移動部を前記主走査方向に移動させながら前記第1セメント系ヘッド、前記芯材系ヘッドおよび前記第2セメント系ヘッドを吐出制御し、前記第1耐圧力層、前記耐張力層および前記第2耐圧力層を前記主走査方向に連続して造形させる制御部と、を備えた。
この場合、前記移動部は、前記主走査方向に移動すると共に前記主走査方向に直交する副走査方向に移動し、前記制御部は、前記移動部を前記副走査方向に移動させながら前記第1セメント系ヘッド、前記芯材系ヘッドおよび前記第2セメント系ヘッドを吐出制御し、前記第1耐圧力層、前記耐張力層および前記第2耐圧力層を前記前記副走査方向に連続して造形させてもよい。
また、この場合、前記移動部と前記第1セメント系ヘッドとを連結し、前記第1セメント系ヘッドを移動可能に支持する第1セメント系アーム部と、前記移動部と前記芯材系ヘッドとを連結し、前記芯材系ヘッドを移動可能に支持する芯材系アーム部と、前記移動部と前記第2セメント系ヘッドとを連結し、前記第2セメント系ヘッドを移動可能に支持する第2セメント系アーム部と、を更に備え、前記制御部は、前記第1セメント系アーム部、前記芯材系アーム部および前記第2セメント系アーム部の移動を更に制御してもよい。
本発明は、セメント系材料と芯材系材料を積層して積層構造物を構築する構造物施工方法であって、主走査方向に移動可能な移動部に搭載された第1セメント系ヘッドから前記セメント系材料を吐出して第1耐圧力層を造形する第1耐圧力層形成工程と、前記移動部に搭載された芯材系ヘッドから前記第1セメント系ヘッドによって造形された前記第1耐圧力層の前記主走査方向の上流側で前記芯材系材料を吐出して前記第1耐圧力層に重ねるように耐張力層を造形する耐張力層形成工程と、前記移動部に搭載された第2セメント系ヘッドから前記芯材系ヘッドによって造形された前記耐張力層の前記主走査方向の上流側で前記セメント系材料を吐出して前記第1耐圧力層との間に前記耐張力層を挟むように第2耐圧力層を造形する第2耐圧力層形成工程と、を備え、前記第1耐圧力層形成工程、前記耐張力層形成工程および前記第2耐圧力層形成工程が前記移動部を前記主走査方向に移動させながら行われることで、前記第1耐圧力層、前記耐張力層および前記第2耐圧力層が前記主走査方向に連続して造形される。
この場合、前記移動部は、前記主走査方向に移動すると共に前記主走査方向に直交する副走査方向に移動し、前記第1耐圧力層形成工程、前記耐張力層形成工程および前記第2耐圧力層形成工程が前記移動部を前記副走査方向に移動させながら行われることで、前記第1耐圧力層、前記耐張力層および前記第2耐圧力層が前記副走査方向に連続して造形されてもよい。
また、この場合、前記第1耐圧力層形成工程、前記耐張力層形成工程および前記第2耐圧力層形成工程は並行して行われてもよい。
本発明によれば、連続した積層構造物を適正に構築することができる。
本発明の一実施形態に係る構造物施工装置を用いてフェイススラブを構築するコンクリート表面遮水壁型ロックフィルダムの概略を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る構造物施工装置を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係る構造物施工装置および堤体の一部を示す側面図である。 本発明の一実施形態に係る構造物施工装置を示す側面図である。 本発明の一実施形態に係る構造物施工装置および堤体の一部を示す平面図である。 本発明の一実施形態に係る構造物施工方法を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る構造物施工装置および耐張力層の他の例を示す平面図である。
以下、添付の図面を参照しつつ、本発明の実施形態について説明する。なお、本明細書では方向や位置を示す用語を用いるが、それらの用語は説明の便宜のために用いるものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
本実施形態に係る構造物施工装置1は、セメント系材料と芯材系材料を積層して積層構造物を構築する。本実施形態では、構造物施工装置1が、積層構造物の一例として、コンクリート表面遮水壁型ロックフィルダム90のフェイススラブ93を構築する場合について説明する。
[コンクリート表面遮水壁型ロックフィルダム]
まず、図1を参照して、コンクリート表面遮水壁型ロックフィルダム90について簡単に説明する。図1はコンクリート表面遮水壁型ロックフィルダム90の概略を示す断面図である。なお、以下の説明では、コンクリート表面遮水壁型ロックフィルダム90を「CFRD90(Concrete Face Rockfill Dam)」と呼ぶ。また、本実施形態の説明では、斜面に沿った方向を主走査方向とし、主走査方向に直交した水平方向を副走査方向とする。
CFRD90は、岩石や土砂等のロック材を積み上げて建設されるダムである。積み上げられたロック材は、略台形状断面の堤体91を構成する。堤体91の上流側斜面には構造物施工装置1によってコンクリートが打設され、積層構造物の一例としてのフェイススラブ93が構築される。なお、堤体91の軸心部に粘土等の遮水性材料から成るコア(図示せず)が構築されてもよい。
[構造物施工装置]
次に、図2ないし図5を参照して、構造物施工装置1について説明する。図2は構造物施工装置1を示すブロック図である。図3は構造物施工装置1および堤体91の一部を示す側面図である。図4は構造物施工装置1を示す側面図である。図5は構造物施工装置1および堤体91の一部を示す平面図である。
図2に示すように、構造物施工装置1は、移動部2と、プリント部3と、制御部4と、を備えている。移動部2は、堤体91の上流側斜面に設置され(図3参照)、主走査方向に移動すると共に副走査方向に移動する。プリント部3は、移動部2に搭載され(図3参照)、3Dプリンタ技術でフェイススラブ93を積層造形する。制御部4は、移動部2およびプリント部3を制御する。
<移動部>
図4に示すように、移動部2は、主走査台車10と、副走査台車11と、を有している。主走査台車10は主走査方向に移動し、副走査台車11は副走査方向に移動する。
(主走査台車)
図4および図5に示すように、主走査台車10は、堤体91を副走査方向に横断するように副走査方向に長く形成されている。主走査台車10は、硬化したフェイススラブ93上を主走査方向に走行するための複数の車輪10Aを有している。堤体91の天端92には複数の駆動ウィンチ12(図2参照)が配置されており、主走査台車10には駆動ウィンチ12から巻き出されたワイヤロープ(図示せず)の先端が接続されている。駆動ウィンチ12がワイヤロープを巻き取ることで、主走査台車10は堤体91の上流側斜面に沿って上昇する。なお、本実施形態では、主走査台車10が、駆動ウィンチ12によって上昇していたが、車輪10Aを回転駆動させて自走させてもよし、堤体91に敷設されたラックレールに噛み合うピニオンを回転駆動させて自走させてもよい(図示せず)。
(副走査台車)
副走査台車11は、主走査台車10に対して副走査方向に移動可能に搭載されている。具体的には、主走査台車10の上面は略水平に形成されており、主走査台車10の上面には副走査方向に延びた一対のレール13が敷設されている。副走査台車11は、一対のレール13に沿って走行するための複数の車輪11Aを有している。副走査台車11には、車輪11Aを回転駆動させるための駆動モーター14が搭載されている。駆動モーター14が駆動することで、副走査台車11はレール13に沿って副走査方向に往復移動する。なお、本実施形態では、副走査台車11が、車輪11Aを回転駆動させることで移動していたが、ウィンチによって引っ張ることで移動させてもよいし、主走査台車10に敷設されたラックレールに噛み合うピニオンを回転駆動させて自走させてもよい(図示せず)。
<プリント部>
図4および図5に示すように、プリント部3は、移動部2の副走査台車11に搭載されている。プリント部3は、セメント系造形部20と、芯材系造形部30と、を有している。セメント系造形部20はコンクリートの層を積層造形し、芯材系造形部30は鉄筋に相当する層を積層造形する。
<セメント系造形部>
図4および図5に示すように、セメント系造形部20は、第1セメント系ヘッド21と、第2セメント系ヘッド22と、第1セメント系アーム部23と、第2セメント系アーム部24と、コンプレッサー25と、を有している。
(第1セメント系ヘッド、第2セメント系ヘッド)
第1セメント系ヘッド21および第2セメント系ヘッド22は、それぞれ、セメント系材料を吐出するための第1および第2ノズル21A,22Aを有している。セメント系材料は、例えば、セメント、骨材(砂、砂利等)、水および混和剤を混合したコンクリートである。コンクリートは、第1および第2ノズル21A,22Aから吐出可能な流動性と、造形した層上に積層可能に自立するチキソトロピー性と、積層可能になる強度まで硬化する速硬性と、を有する配合となっている。詳細は後述するが、第1セメント系ヘッド21はコンクリートを吐出して第1耐圧力層L1を造形し、第2セメント系ヘッド22はコンクリートを吐出して第2耐圧力層L3を造形する。第1および第2耐圧力層L1,L3は、コンクリートから成る層である。
(第1セメント系アーム部、第2セメント系アーム部)
第1セメント系アーム部23および第2セメント系アーム部24は、それぞれ、多関節のロボットアームであって、移動部2(副走査台車11)と第1および第2セメント系ヘッド21,22とを連結している。第1および第2セメント系アーム部23,24は、前後・左右・上下に第1および第2セメント系ヘッド21,22を移動可能に支持している。具体的には、第1および第2セメント系アーム部23,24の基端部は、副走査台車11の下流側の側面に対し軸周りに回動可能かつ前後・左右・上下に揺動可能に連結されている。第1セメント系アーム部23の先端部には、第1ノズル21Aを下方に向けた姿勢(堤体91の上流側斜面に対向させた姿勢)で第1セメント系ヘッド21が支持されている。これと同様に、第2セメント系アーム部24の先端部には、第2ノズル22Aを下方に向けた姿勢で第2セメント系ヘッド22が支持されている。また、第1セメント系アーム部23は、第2セメント系アーム部24よりも長く形成されており、第1セメント系ヘッド21を第2セメント系ヘッド22よりも主走査方向の下流側に位置させることができる。
<コンプレッサー>
コンプレッサー25は、コンクリートを第1および第2セメント系ヘッド21,22に圧送する装置である。コンプレッサー25には、第1および第2パイプ21B,22Bを介して第1および第2セメント系ヘッド21,22が連通している。堤体91の副走査方向の端部において主走査台車10に並ぶ位置には、コンプレッサー25に向けてコンクリートを圧送するコンクリートポンプ26が配置されている(図5参照)。コンクリートポンプ26は、主走査台車10と同様に主走査方向に移動可能に設けられている。なお、コンクリートポンプ26は、主走査台車10に搭載して主走査台車10と一体に移動する構成としてもよい。
図3および図5に示すように、コンクリートは、堤体91の天端92に配置されたミキサー車27からシュート28を介してコンクリートポンプ26に供給され、コンクリートポンプ26からコンプレッサー25に送られる。シュート28は、例えば、鋼製で半円筒状に形成され、堤体91の副走査方向の端部に沿って設けられている。コンクリートは、コンプレッサー25から第1および第2セメント系ヘッド21,22に圧送され、第1および第2ノズル21A,22Aから吐出される。
<芯材系造形部>
図4および図5に示すように、芯材系造形部30は、芯材系ヘッド31と、芯材系アーム部32と、インクタンク33と、を有している。
(芯材系ヘッド)
芯材系ヘッド31は、例えば、ピエゾ方式によって芯材系材料を吐出するための複数の吐出ノズル31Aを有している。複数の吐出ノズル31Aは、堤体91の上流側斜面に対向するノズルプレート31Bに穿設されている。芯材系材料は、例えば、鉄製の微粒子を含む金属インク(液体)である。芯材系ヘッド31には金属インクを加熱するためのヒーター(図示せず)が取り付けられている。詳細は後述するが、芯材系ヘッド31は、金属インクを吐出して耐張力層L2を造形する。耐張力層L2は、吐出された金属インクの液滴に含まれる複数の金属粒子が融合・硬化して構成される。
(芯材系アーム部)
芯材系アーム部32は、第1および第2セメント系アーム部23,24と同様に、多関節のロボットアームであって、移動部2(副走査台車11)と芯材系ヘッド31とを連結している。芯材系アーム部32は、前後・左右・上下に芯材系ヘッド31を移動可能に支持している。また、芯材系アーム部32は、第1セメント系アーム部23よりも短く、且つ第2セメント系アーム部24よりも長く形成されている。芯材系アーム部32は、芯材系ヘッド31を第1セメント系ヘッド21よりも主走査方向の上流側かつ第2セメント系ヘッド22よりも主走査方向の下流側に位置させることができる。
(インクタンク)
インクタンク33(図4参照)は、金属インクを貯留するための容器である。インクタンク33は、チューブ(図示せず)を介して芯材系ヘッド31に連通している。また、インクタンク33にはコンプレッサー25が連通しており、コンプレッサー25によって金属インクは芯材系ヘッド31に圧送される。
<制御部>
制御部4は、移動部2の副走査台車11に搭載されている(図4参照)。なお、制御部4は、主走査台車10に搭載されてもよいし、プリント部3に搭載されてもよい。
図2に示すように、制御部4は、演算処理部40と、記憶部41と、通信部42と、を有している。演算処理部40、記憶部41および通信部42は互いに電気的に接続されている。
演算処理部40は、記憶部41に格納されたプログラムに従って演算処理を実行する。記憶部41は半導体記憶装置や磁気記憶装置等を含み、記憶部41にはプログラムやデータが記憶(格納)される。通信部42は、構造物施工装置1から離れて設置された遠隔操作機器5との間で信号の送受信を無線で行う。なお、制御部4には、データや演算結果等を表示する表示部(液晶ディスプレイ等)や制御部4に指示を入力する操作部(キーボードやマウス等)が設けられてもよい。また、通信部42は、遠隔操作機器5との間で信号の送受信を有線で行ってもよい。
制御部4は、移動部2の駆動ウィンチ12や駆動モーター14に電気的に接続されている。また、制御部4は、プリント部3の各機器に電気的に接続されている。制御部4は、移動部2を主走査方向または副走査方向に移動させながら第1および第2セメント系ヘッド21,22、芯材系ヘッド31を吐出制御する。また、制御部4は、第1および第2セメント系アーム部23,24および芯材系アーム部32の移動を制御する。
なお、構造物施工装置1には、計測部6が設けられている。計測部6は、移動部2に設けられ、主走査台車10や副走査台車11の移動量を検出するセンサー(例えば、エンコーダー、レーザー距離計、レーザースキャナー等)と、プリント部3に設けられ、各ヘッド21,22,31からの各材料の吐出量や出来高の状態(厚さ、平滑さ等)を検出するセンサー(例えば、カメラ、レーザースキャナー等)と、を含んでいる。制御部4は、計測部6からの出力に基づいて当該移動量や当該吐出量をフィードバック制御する。なお、計測部6(各種センサー)は、移動部2やプリント部3に搭載されていなくてもよく、移動部2やプリント部3の外部(堤体91)に設けられてもよい。
[構造物施工方法]
次に、図4ないし図6を参照して、フェイススラブ93を構築する構造物施工方法について説明する。図6は構造物施工方法を示すフローチャートである。
図4および図5に示すように、フェイススラブ93は、第1耐圧力層L1、耐張力層L2および第2耐圧力層L3を積層することで構築される。第1耐圧力層L1、耐張力層L2および第2耐圧力層L3は、それぞれ、コンピュータ上で3次元モデリングされ、その3次元モデリングデータは薄層に分けられた複数の積層データ(2次元データ)に加工されている。複数の積層データは、制御部4の記憶部41に記憶されている。なお、複数の積層データは、遠隔操作機器5の記憶装置に記憶され、適時、遠隔操作機器5から制御部4に送信されてもよい。
フェイススラブ93は、堤体91の下部から天端92に向かって構築される。構造物施工方法は、構造物施工装置1を連続的に移動させながら実行され、継目の無い連続したフェイススラブ93を構築する。なお、堤体91の最下端には、構造物施工装置1によってコンクリートを打設できないため、予めスタータースラブ94が構築されている(図1参照)。構造物施工方法の開始前(初期状態)では、構造物施工装置1(主走査台車10)はスタータースラブ94上に設置され、副走査台車11は副走査方向の一端に位置しているものとする。
作業員は、遠隔操作機器5を操作し、遠隔操作機器5から構造物施工装置1の制御部4に自動運転を実行するための制御信号を送信させる。制御部4は、制御信号を受信すると、記憶部41に記憶された積層データに基づいてフェイススラブ93の構築処理を実行(開始)する。
まず、制御部4は、第1セメント系アーム部23を移動させ、第1耐圧力層L1の造形開始点に第1セメント系ヘッド21を配置し、第1セメント系ヘッド21(第1ノズル21A)からコンクリートを吐出させて第1耐圧力層L1の造形を開始する(図6に示す第1耐圧力層形成工程S1)。第1耐圧力層形成工程S1では、第1セメント系ヘッド21が、第1セメント系アーム部23の可動範囲内で移動されながらコンクリートを吐出する。第1ノズル21Aから吐出された液滴は堤体91の上流側斜面に着弾し(吹き付けられ)、第1セメント系アーム部23の可動範囲内に第1耐圧力層L1が造形される。
また、制御部4は、芯材系アーム部32を移動させ、耐張力層L2の造形開始点に芯材系ヘッド31を配置し、芯材系ヘッド31(吐出ノズル31A)から金属インクを吐出させて第1耐圧力層L1に重ねるように耐張力層L2の造形を開始する(図6に示す耐張力層形成工程S2)。耐張力層形成工程S2では、芯材系ヘッド31が、芯材系アーム部32の可動範囲内で移動されながら金属インクを吐出する。芯材系アーム部32は第1セメント系アーム部23よりも短いため、芯材系ヘッド31は、第1セメント系ヘッド21によって造形された第1耐圧力層L1の主走査方向の上流側で金属インクを吐出する(図4、図5参照)。各吐出ノズル31Aから吐出された液滴は第1耐圧力層L1に着弾し、耐張力層L2は第1耐圧力層L1に積層される。耐張力層L2は、主走査方向に延びた複数の主筋L21と副走査方向に延びた複数の配力筋L22とを有し、格子状に形成される(図5参照)。なお、耐張力層L2を第1耐圧力層L1に積層するために、初期段階では、耐張力層形成工程S2は第1耐圧力層形成工程S1よりも遅れて実行される。
さらに、制御部4は、第2セメント系アーム部24を移動させ、第2耐圧力層L3の造形開始点に第2セメント系ヘッド22を配置し、第2セメント系ヘッド22(第2ノズル22A)からコンクリートを吐出させて第1耐圧力層L1との間に耐張力層L2を挟むように第2耐圧力層L3の造形を開始する(図6に示す第2耐圧力層形成工程S3)。第2耐圧力層形成工程S3では、第2セメント系ヘッド22が、第2セメント系アーム部24の可動範囲内で移動されながらコンクリートを吐出する。第2セメント系アーム部24は芯材系アーム部32よりも短いため、第2セメント系ヘッド22は、芯材系ヘッド31によって造形された耐張力層L2の主走査方向の上流側でコンクリートを吐出する(図4、図5参照)。第2ノズル22Aから吐出された液滴は耐張力層L2に着弾し(吹き付けられ)、第2耐圧力層L3は耐張力層L2に積層される。これにより、第2セメント系アーム部24の可動範囲内に第2耐圧力層L3が造形される。なお、第2耐圧力層L3を耐張力層L2に積層するために、初期段階では、第2耐圧力層形成工程S3は耐張力層形成工程S2よりも遅れて実行される。
また、制御部4は、第1耐圧力層L1の造形開始と同時期に、駆動モーター14を駆動させて副走査台車11を副走査方向の一方から他方に向けて走行させ始める。第1耐圧力層形成工程S1、耐張力層形成工程S2および第2耐圧力層形成工程S3では、副走査台車11が副走査方向の他端に到達するまで移動を継続する。なお、副走査台車11の副走査方向への移動速度は、例えば10~20m/h程度であるが、これに限らず、各層L1~L3の造形速度に応じて自由に設定してもよい。
副走査台車11が副走査方向の他端に到達すると、制御部4は、駆動モーター14を停止させ、駆動ウィンチ12を駆動させて主走査台車10を主走査方向の下流(上方)に移動させる。第1耐圧力層形成工程S1、耐張力層形成工程S2および第2耐圧力層形成工程S3では、主走査台車10を引き上げている間も各ヘッド21,22,31からの材料の吐出等(各層L1~L3の造形)を継続する。主走査台車10の引き上げ量(所定量)は、例えば数cm~数十cm程度であって、主走査台車10の車輪10Aが十分に硬化していないフェイススラブ93に載らないように配慮して設定される。
主走査台車10が所定量だけ引き上げられると、制御部4は、駆動ウィンチ12を停止させ、フェイススラブ93(各層L1~L3)が天端92に隣接するまで構築されていないことを確認し(図6に示すS4でNO)、再び駆動モーター14を駆動させて副走査台車11を副走査方向の他方から一方に向けて走行させる。つまり、上記した3つの工程S1~S3が継続して実行される。なお、フェイススラブ93が天端92まで構築されたか否かを判定している間も各層L1~L3の造形は継続される。
これ以降、構造物施工装置1は、フェイススラブ93が天端92に達するまで、各ヘッド21,22,31から各材料を吐出しながら、副走査方向への移動と主走査方向の下流への移動とを交互に繰り返すように制御される。つまり、構造物施工装置1は、堤体91の上流側斜面をジグザグに移動を継続しながら各層L1~L3を造形する。なお、3つのアーム部23,24,32は、副走査台車11の移動方向に応じて、3つのヘッド21,22,31の位置(順番)を適宜変更する。
フェイススラブ93(各層L1~L3)が天端92に隣接するまで構築されると(図6に示すS4でYES)、制御部4は、フェイススラブ93の構築処理を停止(終了)させる。フェイススラブ93の構築処理では、初期段階を除いて、第1耐圧力層形成工程S1、耐張力層形成工程S2および第2耐圧力層形成工程S3は(同時期に)並行して行われる。このため、継目の無いフェイススラブ93が形成される。
以上説明した本実施形態に係る構造物施工装置1(構造物施工方法)では、芯材系ヘッド31が第1耐圧力層L1の主走査方向の上流側で金属インクを吐出し、第2セメント系ヘッド22が耐張力層L2の主走査方向の上流側でコンクリートを吐出する構成とした。また、第1耐圧力層形成工程S1、耐張力層形成工程S2および第2耐圧力層形成工程S3が移動部2を主走査方向に移動させながら行われることで、第1耐圧力層L1、耐張力層L2および第2耐圧力層L3が主走査方向に連続して造形されていた。さらに、各工程S1~S3が移動部2を副走査方向に移動させながら行われることで、各層L1~L3が副走査方向に連続して造形されていた。この構成によれば、第1耐圧力層L1と第2耐圧力層L3の間に耐張力層L2が挟み込まれたフェイススラブ93を主走査方向および副走査方向に連続的に形成することができる。これにより、継目の無い連続したフェイススラブ93を適正に構築することができる。
一般的に、CFRD90のフェイススラブ93は、スリップフォーム工法で構築されることが多い。スリップフォーム工法では、型枠を設けた成型機を主走査方向に移動させながら型枠にコンクリートを打設するため、型枠が必須であり、型枠の製造にコストが生じていた。また、スリップフォーム工法では、コンクリートを打設する前に、堤体91の上流側斜面から浮かせた状態で鉄筋(耐張力層L2)を配置しなければならなかった。このため、鉄筋の配置現場とは別の場所(工場等)で鉄筋を製造しなければならず、予め製造した鉄筋を運搬したり配置したりするために多大な労力を必要としていた。これに対し、本実施形態に係る構造物施工装置1(構造物施工方法)によれば、型枠を用いることなくコンクリートを打設することができるため、型枠に生じるコストを削減することができる。また、鉄筋に相当する耐張力層L2を第1および第2耐圧力層L1,L3と同時期に造形することができるため、別の場所で製造した耐張力層L2の運搬や配置にかかる労力を省くことができる。さらに、従来、コンクリート打設後にバイブレータによる締め固め作業が必要であったが、本実施形態に係る構造物施工装置1(構造物施工方法)によれば、バイブレータによる締め固め作業を不要とすることができる。なお、構造物施工装置1には、フェイススラブ93の最上面を滑らかにするための仕上げ用の型枠が設けられていてもよい(図示せず)。
また、本実施形態に係る構造物施工装置1によれば、複数のヘッド21,22,31が1つの移動部2に搭載されているため、ヘッド21,22,31毎に移動部2を設ける場合に比べて、構造物施工装置1の小型化、製造コストの低減を図ることができる。
また、仮に、移動部2が副走査方向に移動しない場合、フェイススラブ93を構築するためにヘッド21,22,31の数を増加させなければならず、構造物施工装置1の大型化、製造コストの増加を招くことになる。これに対し、本実施形態に係る構造物施工装置1(構造物施工方法)によれば、移動部2を副走査方向に移動させることで、ヘッド21,22,31の数を増加させることなく、フェイススラブ93を副走査方向に連続的に形成することができる。
また、本実施形態に係る構造物施工装置1によれば、各アーム部23,24,32が各ヘッド21,22,31を移動させることで、各ヘッド21,22,31の可動領域を広げることができる。これにより、各層L1~L3の造形範囲が広がるため、フェイススラブ93の構築期間を短縮することができる。
また、本実施形態に係る構造物施工方法によれば、第1耐圧力層形成工程S1、耐張力層形成工程S2および第2耐圧力層形成工程S3が並行して実行されるため、第1耐圧力層L1、耐張力層L2および第2耐圧力層L3を同時期に構築することができる。これにより、フェイススラブ93を短時間で構築することができる。
なお、一般的なスリップフォーム工法では、積層構造物の構築面(堤体91の上流側斜面)から浮かせた状態で鉄筋(耐張力層L2)を支持しなければならないため、鉄筋(耐張力層L2)は主筋L21と配力筋L22とを格子状に組んで形成されることが多い。このように格子状に組まれた鉄筋は構築面全体に設置される。これに対し、本実施形態に係る構造物施工装置1(構造物施工方法)では、耐張力層L2を構築面に浮かせて配置する必要がないため、耐張力層L2は格子状に形成されなくてもよい。例えば、図7に示すように、耐張力層L4は、配力筋L22を省略し、主走査方向に延びた複数の主筋L21のみで構成されてもよい。この構成によれば、耐張力層L4にかかる材料(金属インク)を削減することができると共に、造形にかかる時間を短縮することができる。なお、主筋L21は、棒形状に限らず、例えば、板に所定のパターン(縦線状、千鳥状等)で開口を設けた形状であってもよい(図示せず)。また、主筋L21は、構築面全体でなく、必要な個所にのみ設けてもよい。
また、本実施形態に係る構造物施工装置1(構造物施工方法)では、耐張力層L2が一層のみ形成されていたが、2層以上形成されてもよい(図示せず)。例えば、中間層(セメント系材料)の表裏両面に積層された2層の耐張力層L2が第1耐圧力層L1と第2耐圧力層L3との間に挟み込まれて積層構造物を構成してもよい。
なお、本実施形態に係る構造物施工装置1(構造物施工方法)では、第1耐圧力層形成工程S1、耐張力層形成工程S2および第2耐圧力層形成工程S3が1回の副走査方向への移動中に実行されていたが、本発明はこれに限定されない。他の例として、制御部4は、移動部2の主走査方向の位置を変えずに、移動部2を副走査方向の一方から他方に移動させる間に第1耐圧力層L1を造形し、移動部2を副走査方向の他方から一方に移動させる間に耐張力層L2を造形し、移動部2を副走査方向の一方から他方に移動させる間に第2耐圧力層L3を造形してもよい。すなわち、副走査方向への1回(1パス)の移動毎に、第1耐圧力層形成工程S1、耐張力層形成工程S2および第2耐圧力層形成工程S3を順次切り替えて実行してもよい。さらに換言すれば、主走査方向に同一位置に配置された移動部2が副走査方向に1.5往復移動する間に、フェイススラブ93が構築されるようにしてもよい。なお、3つのアーム部23,24,32は、副走査台車11の移動方向に応じて、3つのヘッド21,22,31の位置(順番)を適宜変更する。
また、本実施形態に係る構造物施工装置1(構造物施工方法)では、移動部2が副走査方向に移動した後に主走査方向の下流側に移動するように制御されていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、移動部2は、主走査方向に移動した後に副走査方向の一方に移動するように制御されてもよい。また、各層L1~L3の厚さによっては、副走査台車11を繰り返し往復移動させながら各層L1~L3を造形してもよい。
また、本実施形態に係る構造物施工装置1では、第1セメント系ヘッド21、第2セメント系ヘッド22および芯材系ヘッド31が1つずつ設けられていたが、本発明はこれに限定されない。第1セメント系ヘッド21、第2セメント系ヘッド22および芯材系ヘッド31の少なくとも1つのヘッドが、複数設けられていてもよい(図示せず)。また、例えば、複数の第1セメント系ヘッド21が設けられる場合、複数の第1セメント系ヘッド21が1つの第1セメント系アーム部23に支持されてもよいし、複数の第1セメント系ヘッド21に対応するように複数の第1セメント系アーム部23を設けてもよい(図示せず)。芯材系ヘッド31と第2セメント系ヘッド22もこれと同様である。
また、本実施形態に係る構造物施工装置1では、移動部2が主走査方向および副走査方向に移動可能に構成されていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、積層構造物の副走査方向の距離が短い場合、または3つ以上のヘッド21,22,31が副走査方向に並設されている場合等、移動部2を副走査方向に移動させる必要がないのであれば、副走査台車11を省略し、移動部2が主走査台車10のみで構成されてもよい(図示せず)。この場合、プリント部3は主走査台車10に搭載される。
また、本実施形態に係る構造物施工装置1では、各ヘッド21,22,31が各アーム部23,24,32に支持されていたが、本発明はこれに限定されない。各アーム部23,24,32が省略され、各ヘッド21,22,31が、直接、移動部2(主走査台車10または副走査台車11)に支持されてもよい(図示せず)。
なお、本実施形態では、構造物施工装置1(構造物施工方法)がCFRD90のフェイススラブ93を構築する場合について説明したが、本発明はこれに限定されない。構造物施工装置1(構造物施工方法)が、積層構造物の他の例として、コンクリート製の煙突や立坑等、上下方向に延びた筒状の積層構造物(図示せず)の構築に採用されてもよい。この場合、上下方向が主走査方向であり、周方向が副走査方向である。また、他にも、構造物施工装置1(構造物施工方法)が、道路や鉄道の防御壁、コンクリート製の道路または鉄道の軌道用路盤等(いずれも図示せず)、スリップフォーム工法で構築可能な積層構造物の構築に採用されてもよい。
また、本実施形態に係る構造物施工装置1では、作業者が遠隔操作機器5を用いて遠隔操作する構成であったが、これに限らず、遠隔操作機器5を省略し、作業者が構造物施工装置1に搭載された制御部4を直接操作してもよい。
なお、本実施形態では、セメント系材料としてコンクリートが用いられていたが、本発明はこれに限定されない。セメント系材料は、セメントペーストやモルタル等でもよい。また、芯材系材料は、鉄製の粒子を含む金属インクに限らず、ステンレス鋼の粒子を含む金属インクでもよい。また、芯材系材料の他の例として、ガラス繊維または炭素繊維等をプラスチック中に分散させて強化した強化プラスチックでもよい。強化プラスチックは、加熱機能を有するインクタンク33に熱溶解された状態で貯留されてもよい(図示せず)。また、吐出直前に強化プラスチックを加熱するために、芯材系ヘッド31が加熱機能を有してもよい(図示せず)。他にも、インクタンク33に代えて、糸状に形成された強化プラスチックを巻き取ったリールがセットされてもよい(図示せず)。この糸状の強化プラスチックは、芯材系ヘッド31に送り込まれ、芯材系ヘッド31で加熱されて溶かされてもよい。
また、本実施形態では、コンクリートがシュート28を介してミキサー車27からコンクリートポンプ26に供給されていたが、これに限らず、シュート28を省略し、コンクリートポンプ26の近傍でコンクリートを混合してもよい。
なお、本実施形態に係る構造物施工装置1では、制御部4の演算処理部40がプログラムに従って演算処理を行うプロセッサーであったが、これに限らず、制御部4は、集積回路等に形成された論理回路(ハードウェア)によって実現されてもよい。
なお、上記実施形態の説明は、本発明に係る構造物施工装置および構造物施工方法における一態様を示すものであって、本発明の技術範囲は、上記実施形態に限定されるものではない。本発明は技術的思想の趣旨を逸脱しない範囲において様々に変更、置換、変形されてもよく、特許請求の範囲は技術的思想の範囲内に含まれ得る全ての実施態様を含んでいる。
1 構造物施工装置
2 移動部
4 制御部
21 第1セメント系ヘッド
22 第2セメント系ヘッド
23 第1セメント系アーム部
24 第2セメント系アーム部
31 芯材系ヘッド
32 芯材系アーム部
93 フェイススラブ(積層構造物)
L1 第1耐圧力層
L2 耐張力層
L3 第2耐圧力層
S1 第1耐圧力層形成工程
S2 耐張力層形成工程
S3 第2耐圧力層形成工程

Claims (6)

  1. セメント系材料と芯材系材料を積層して積層構造物を構築する構造物施工装置であって、
    主走査方向に移動する移動部と、
    前記移動部に搭載され、前記セメント系材料を吐出して第1耐圧力層を造形する第1セメント系ヘッドと、
    前記移動部に搭載され、前記第1セメント系ヘッドによって造形された前記第1耐圧力層の前記主走査方向の上流側で前記芯材系材料を吐出して前記第1耐圧力層に重ねるように耐張力層を造形する芯材系ヘッドと、
    前記移動部に搭載され、前記芯材系ヘッドによって造形された前記耐張力層の前記主走査方向の上流側で前記セメント系材料を吐出して前記第1耐圧力層との間に前記耐張力層を挟むように第2耐圧力層を造形する第2セメント系ヘッドと、
    前記移動部を前記主走査方向に移動させながら前記第1セメント系ヘッド、前記芯材系ヘッドおよび前記第2セメント系ヘッドを吐出制御し、前記第1耐圧力層、前記耐張力層および前記第2耐圧力層を前記主走査方向に連続して造形させる制御部と、を備えたことを特徴とする構造物施工装置。
  2. 前記移動部は、前記主走査方向に移動すると共に前記主走査方向に直交する副走査方向に移動し、
    前記制御部は、前記移動部を前記副走査方向に移動させながら前記第1セメント系ヘッド、前記芯材系ヘッドおよび前記第2セメント系ヘッドを吐出制御し、前記第1耐圧力層、前記耐張力層および前記第2耐圧力層を前記前記副走査方向に連続して造形させることを特徴とする請求項1に記載の構造物施工装置。
  3. 前記移動部と前記第1セメント系ヘッドとを連結し、前記第1セメント系ヘッドを移動可能に支持する第1セメント系アーム部と、
    前記移動部と前記芯材系ヘッドとを連結し、前記芯材系ヘッドを移動可能に支持する芯材系アーム部と、
    前記移動部と前記第2セメント系ヘッドとを連結し、前記第2セメント系ヘッドを移動可能に支持する第2セメント系アーム部と、を更に備え、
    前記制御部は、前記第1セメント系アーム部、前記芯材系アーム部および前記第2セメント系アーム部の移動を更に制御することを特徴とする請求項1または2に記載の構造物施工装置。
  4. セメント系材料と芯材系材料を積層して積層構造物を構築する構造物施工方法であって、
    主走査方向に移動可能な移動部に搭載された第1セメント系ヘッドから前記セメント系材料を吐出して第1耐圧力層を造形する第1耐圧力層形成工程と、
    前記移動部に搭載された芯材系ヘッドから前記第1セメント系ヘッドによって造形された前記第1耐圧力層の前記主走査方向の上流側で前記芯材系材料を吐出して前記第1耐圧力層に重ねるように耐張力層を造形する耐張力層形成工程と、
    前記移動部に搭載された第2セメント系ヘッドから前記芯材系ヘッドによって造形された前記耐張力層の前記主走査方向の上流側で前記セメント系材料を吐出して前記第1耐圧力層との間に前記耐張力層を挟むように第2耐圧力層を造形する第2耐圧力層形成工程と、を備え、
    前記第1耐圧力層形成工程、前記耐張力層形成工程および前記第2耐圧力層形成工程が前記移動部を前記主走査方向に移動させながら行われることで、前記第1耐圧力層、前記耐張力層および前記第2耐圧力層が前記主走査方向に連続して造形されることを特徴とする構造物施工方法。
  5. 前記移動部は、前記主走査方向に移動すると共に前記主走査方向に直交する副走査方向に移動し、
    前記第1耐圧力層形成工程、前記耐張力層形成工程および前記第2耐圧力層形成工程が前記移動部を前記副走査方向に移動させながら行われることで、前記第1耐圧力層、前記耐張力層および前記第2耐圧力層が前記副走査方向に連続して造形されることを特徴とする請求項4に記載の構造物施工方法。
  6. 前記第1耐圧力層形成工程、前記耐張力層形成工程および前記第2耐圧力層形成工程は並行して行われることを特徴とする請求項4または5に記載の構造物施工方法。
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