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JP7304084B2 - 衛生マスク - Google Patents
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JP7304084B2 - 衛生マスク - Google Patents

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本発明は、衛生マスクに関する。
一般的に流通している衛生マスクのほとんどは、マスク被覆体(本体部)の両側縁部に耳掛け紐が設けられている。この耳掛け紐のそれぞれを両耳に掛けることにより、マスク被覆体により口および鼻を被覆しつつ、マスク被覆体が顔面に装着され得る。
ところで、一般的に流通している衛生マスクの耳掛け紐は、ゴムなどの伸縮性のある素材でつくられており、耳掛け部に作用するゴムの張力によってマスク被覆体が支持され得る。このとき、耳掛け部に作用するゴムの張力により耳への負担がかかり、長時間マスクを装着していると、耳が痛くなってしまうという問題がある。
そこで、例えば特許文献1に記載されている衛生マスクなどのように、耳への負担をかけることなくマスク被覆体を装着できるようにした衛生マスクが開示されている。特許文献1には、マスク本体部と、該マスク本体部(マスク被覆体)の右縁部及び左縁部を連結するマスク装着部とを備え、該マスク装着部が、上記マスク本体部の右縁部に固定される右支持部と、上記マスク本体部の左縁部に固定される左支持部と、マスク装着者の両耳の下方を通って頚部後方を回り込むリア装着部とを有する衛生マスクが開示されている。これにより、耳掛け部を耳に掛けることでマスク被覆体を顔面に装着させる一般的な衛生マスクと異なり、マスク装着部が耳に干渉しないため、耳への負担がかかることがない。
特許第6297712号公報
しかしながら、特許文献1に開示されている衛生マスクは、耳への負担をかけることはないが、そのためにマスク装着部(リア装着部)を設けていることから、該リア装着部を連結する作業工程が必要になる。このため、特許文献1に開示されている衛生マスクには、衛生マスク(マスク本体部)を顔面に装着する際の手間が増えるという問題点がある。
一方で、近年の新型ウイルスの感染拡大防止の観点から、万人が衛生マスクを日常的に着用する状況下においては、衛生マスク着用の簡便さが求められている。そのような状況下において、例えば特許文献1の衛生マスクのリア装着部のような部材によりマスク本体部を顔面に装着させる行為はきわめて煩わしい。
したがって、衛生マスクを簡便に装着するという観点においては、従来通り、耳掛け部を耳にかけることにより衛生マスクを装着することが望ましい。また、近年ますます長時間、衛生マスクを装着し続けなければならない状況下において、耳掛け紐による耳への負担を軽減させることも重要である。
このような実情のもとに本発明は創案されたものであって、その目的は、マスク本体を簡便に装着することができ、かつ、耳への負担を軽減させることができる衛生マスクを提供することにある。
上述した課題を解決するために、本発明は、少なくとも口と鼻とを覆う被覆体と、被覆体の側縁部に連結される紐と、紐の少なくとも2本分が挿通され得る大きさの挿通孔を有する長さ調整具とを備え、側縁部にはこの側縁部に沿うように紐を通すための通し穴が設けられており、紐は通し穴に通されることにより被覆体に連結されており、通し穴に通される紐の一方の端部とこの一方の端部の反対側に位置する他方の端部とが挿通孔に通され、各端部から離れるように長さ調整具をスライドさせることにより、紐がループ状の耳掛け紐をなし、各紐の一方の端部および他方の端部のそれぞれに錘が取り付けられている。
本発明に係る衛生マスクによれば、マスク本体を簡便に装着することができ、かつ、耳への負担を軽減させることができる。
図1(A)は、本開示の実施形態における衛生マスクの概略正面図であり、図1(B)は、本開示の実施形態における衛生マスクの概略裏面図である。 図2は、本開示の実施形態における衛生マスクの参考装着図である。 図3は、本開示の実施形態における衛生マスクの参考側面図である。 図4は、本開示の実施形態における衛生マスクの変形例を示す概略正面図である。 図5は、本開示の実施形態における衛生マスクの変形例を示す概略側面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明を実施するための実施形態について詳細に説明する。なお、本発明は以下に説明する形態に限定されることはなく、技術思想を逸脱しない範囲において種々変形を行なって実施することが可能である。
[衛生マスクの構成について]
図1(A)は、本開示の実施形態における衛生マスク1の概略正面図である。本実施形態における衛生マスク1は、被覆体11、紐12及び紐12、並びに、長さ調節具13及び長さ調節具13で構成されている(図1(A)参照)。図1(A)は、衛生マスク1の被覆体11の表面11を正面にして描かれている。
紐12は、被覆体11の右側縁部11SRに沿うように設けられている通し穴11HRに通されることにより被覆体11に連結されている(図1(A)参照)。紐12は、被覆体11の左側縁部11SLに沿うように設けられている通し穴11HLに通されることにより被覆体11に連結されている(図1(A)参照)。
本実施形態における通し穴11HR(11HL)は、右側縁部11SR及び左側縁部11SLの各全域に亘って形成されているが、これに限定されるものではない。右側縁部11SR及び左側縁部11SLに沿うように被覆体に各紐が連結されるものであればよく、例えば、右側縁部11SR及び左側縁部11SLのそれぞれに沿って一定の間隔で複数のループ穴が設けられ、これらのループ穴に各紐が通される構成であってもよい。
通し穴11HRに通された紐12の一方の端部12ER1と、一方の端部12ER1の反対側に位置する他方の端部12ER2とが長さ調整具13の挿通孔13HRに通されている状態において、紐12に沿って各端部から離れるようにして長さ調整具13を被覆体11側に向かってスライドさせることにより、紐12がループ状の耳掛け紐15RPをなす(図1A参照)。
同様に、通し穴11HLに通された紐12の一方の端部12EL1と、その一方の端部12EL1の反対側に位置する他方の端部12EL2とが長さ調整具13の挿通孔13HLに通されている状態において、紐12Lに沿って各端部から離れるようにして長さ調整具13Lを被覆体11側に向かってスライドさせることにより、紐12がループ状の耳掛け紐15LPをなしている(図1(A)参照)。
耳掛け紐15RPを構成する紐12及び耳掛け紐15LPを構成する紐12の素材は、特に限定されるものではなく、一般的な衛生マスクに使用されるマスクゴム等のゴム紐でも、ウーリーゴム(ウーリーナイロンで編み込まれたマスクゴム)、アクリルコード、リネンコード、コットンコード、ストレッチコードなどでもよい。
なお、上記挿通孔13HR及び挿通孔13HLの大きさは各紐の少なくとも2本分の太さが挿通され得るサイズであればよい。上記各挿通孔の大きさを除き、長さ調整具13及び長さ調整具13のサイズ、形状、素材、及び構造については特に限定されるものではない。その一方で、長さ調整具13及び長さ調整具13それぞれの重量については、後述する各錘の作用効果を妨げない重量であるのが望ましい。
紐12の一方の端部12ER1には錘14R1が取り付けられており、紐12の他方の端部12ER2には錘14R2が取り付けられている(図1(A)参照)。また、紐12の一方の端部12EL1には錘14L1が取り付けられており、紐12の他方の端部12EL2には、錘14L2が取り付けられている(図1(A)参照)。錘14R1及び錘14R2並びに錘14L1及び錘14L2の材質、及び構造については、後述する作用効果を妨げない限り、特に限定されるものではない。
被覆体11は、人の顔面の少なくとも口や鼻を覆うとともに、その周辺の頬などを覆うほどの面積を有する。被覆体11のサイズは、Sサイズ・Mサイズ・Lサイズが設定され得る。被覆体11の左右方向における最も長い横幅の長さをWとし、被覆体11の上下方向における最も長い縦幅11の長さをHとし、被覆体11の右側縁部11SR及び左側縁部11SLの長さをHとすると(図1(A)参照)、各サイズは下記の表1のように設定され得る。
Figure 0007304084000001
被覆体11の各サイズ(S,M,L)を表1に記載されているサイズとすることにより、本実施形態の衛生マスク11を顔面に装着する際に、被覆体11を顔面に好適にフィットさせることができる。また、被覆体11の縦幅11の長さHを表1に記載されているサイズとし、被覆体11の横幅の長さWを表1に記載されているサイズとすることにより、口や鼻のみならず頬部までを含む顔面の広い範囲を覆うことができる。
さらに、被覆体11の縦幅11の長さHと横幅の長さWとの比が2:3~3.6となるように被覆体11のサイズを設定することにより、口や鼻のみならず、それらの周囲を含む顔面の略下半分のエリアを十分に被覆可能な衛生マスクを提供することができる。
また、被覆体11の右側縁部11SR及び左側縁部11SLの各長さHを、表1に記載されているサイズとするのが好ましく、上記縦幅11の長さHの略1/3とするのがより好ましい。これにより、衛生マスク11を顔面に装着する際に、被覆体11と顔面との密着性を向上させることができる。
被覆体11の上縁部11及び下縁部11は略山型状に形成されている。上縁部11の形状については、顔面において前方に最も張り出している鼻にフィットさせるために採用され得る形状であり、下縁部11の形状については、顔面において下方に突出している顎周りにフィットさせるために採用され得る形状である。また、上縁部11の内部には、この上縁部11に沿うように被覆体11を鼻筋にフィットさせるための、一般的に「形状保持プラスチック芯材」と呼ばれているポリエチレン樹脂製のノーズワイヤー(不図示)が設けられている。本実施形態においては、長さが約10cm、幅が約3mm、厚さが約1mmのノーズワイヤーを用いるのが好ましい。
なお、本実施形態において、上縁部11及び下縁部11の形状とも相まって被覆体11全体が略六角形状に形成されているが、本発明における被覆体11の形状が略六角形状に限定されるものではない。少なくとも口と鼻を被覆可能でかつ、飛沫防止や感染予防に十分な面積が確保され得る形状であればよく、例えば、上縁部11及び下縁部11それぞれの略中央部分が突出している形状等であってもよい。
図1(B)は、本開示の実施形態における衛生マスクの概略裏面図であり、衛生マスク1の被覆体11の裏面11(顔面に接触する側の面)を正面として描かれている。被覆体11の裏面11から見て、右側縁部11SR及び左側縁部11SLのそれぞれの略中央から被覆体11の略中央に向かうように、右側縁部11SR及び左側縁部11SLの近傍にダーツ(縫い)が施されている(図1(B)参照)。
裏面11(顔面に接触する側の面)における、右側縁部11SR及び左側縁部11SLの近傍にダーツが施されていることで、被覆体11を立体的に形成することができることから、被覆体11をより顔面(頬部)にフィットさせやすくすることができる。また、裏面11の上記構成により、顔面との隙間が空くのを抑え、外からの埃等の侵入をより効果的に防ぐことができる。なお、上記の効果が得られれば、縫い方はダーツに限定されず、例えばタック(縫い)などであってもよい。
なお、本実施形態における衛生マスク1の被覆体11の裏面11においては、上記のダーツ等の処理が施されているだけで、その他の構造物が設けられていない。そのため、裏面11(顔面に接触する側の面)における、顔面と密着しやすい部分、特に右側縁部11SR及び左側縁部11SLの近傍が凹凸の少ない構造となる。この構造を有していることにより、衛生マスク1(被覆体11)の顔面への密着の程度が軽減されるため、肌荒れ等を軽減あるいは防止することができる。
本実施形態における被覆体11は、表面11から裏面11にかけて三層構造であるのが好ましく、表面11から順に、表地層、芯地層、裏地(中地)層の三層で構成され得る。一方で、衛生マスクとしての標準的な機能(例えばウイルスや細菌等の通過を抑制するフィルター機能や飛沫防止機能など)が保持され得る限り、三層構造に限定されず、二層構造以下でも四層構造以上でもよい。
表地層の素材(生地)は、シルク、シルクジョーゼット、シルクオーガンジー、チュール、コットン、麻等により構成され得る。表地層に高密度の綿を採用することにより、表地がウイルスや細菌等を寄せ付けない静電バリアとして作用し得る。
また、芯地層の素材(生地)には、ポリエステル、レーヨン、コットン、不織布等が採用され得る。芯地層に上記素材を採用することにより、被覆体11の形態が安定的に保持され得る。また、芯地層に上記素材を採用することにより、表地層を通過したウイルスや細菌あるいは埃等の裏地層や顔面側への侵入を抑制することができ得る。
さらに、裏地層の素材(生地)には、さらし、ガーゼ、麻(リネン)及びコットンの混合生地等が採用され得る。肌に負担の少ないコットン等の低刺激な生地を裏地層に採用することにより、被覆体11が顔面(皮膚)に接触してもアレルギー反応を起こさないようにすることができる。また、裏地層にコットンやリネン等を採用することにより、顔面における通気性を良くするとともに、上記素材(生地)は吸湿性に優れていることから汗などの水分の吸収性も高く、さらに保湿性も高いことから、使用時における肌なじみを良くすることができ、肌への刺激を低減することができる。
[衛生マスクの使用方法について]
図2は、本開示の実施形態における衛生マスク1の参考装着図である。本実施形態における衛生マスク1の使用方法について説明する。衛生マスク1の被覆体11の表面11を外側とし、裏面11を顔面側にして、鼻と口とを覆うように被覆体11を顔面にあてがう点は、従来の衛生マスクと同様である。
本実施形態における衛生マスク1を装着する手順として、従来の衛生マスクと異なる点は、耳掛け紐15LP(15RP)を人Pの耳に掛ける際に、耳掛け紐15LP(15RP)の開口部(ループ)の大きさを調節するために、長さ調整具13及び長さ調整具13を上下方向(矢印Aの向き)にスライドさせる点である(図2参照)。
耳掛け紐15LP(15RP)を耳に掛けた上で、長さ調整具13(長さ調整具13)をスライドするだけでよいため、衛生マスク1を顔面に簡便に装着することができる。なお、長さ調整具13(長さ調整具13)を耳の下部末端に密着するまでスライドさせる必要はなく、例えば図示のように耳の下部末端からやや離れた位置までスライドさせるだけで、耳掛け紐15LP(15RP)により被覆体11が(図2参照)顔面に保持され得る。
[衛生マスクの格別な作用・効果について]
図3は、本開示の実施形態における衛生マスクの参考側面図である。本実施形態の衛生マスク1における格別な作用・効果について図3を参照して説明する。なお、図3では、被覆体11の左側面側から見た様子を図示しており、右側面側から見た様子については、重複説明を避けるため省略している。
錘14L1及び錘14L2(錘14R1及び錘14R2)は、所望の重量を有する。「所望の重量」とは、耳掛け紐15LP(15RP)を耳に掛けることにより被覆体11が顔面に装着されているときに被覆体11が顔面に保持され得る程度の張力を耳掛け紐15LP(15RP)に発生させ得る重量を意味する。
各錘の重量は、被覆体11のサイズや重量に応じて適宜設定され得るが、上述の表1に示される被覆体11の各サイズの場合、各錘の重量は0.3g~0.8gであるのが好ましく、0.38g~0.71gであるのが特に好ましい。各錘の重量が0.3g未満の場合、被覆体11が顔面に保持され得る程度の張力を耳掛け紐15LP(15RP)に発生させ難くなる。一方で、各錘の重量が0.8gを超過する場合、耳への負担が増大してしまうおそれがある。
従来のゴム紐による耳掛け紐を有する衛生マスクにおいては、長時間、耳掛け紐を耳に掛けていると、ゴム紐を介して耳だけで被覆体を保持するため、ゴム紐からなる耳掛け紐の張力によって耳に過度な負担がかかり、耳が痛くなってしまうという問題点がある。そこで、本発明の発明者は、耳に過度な負担をかけることなく、簡便に被覆体を顔面に装着させる衛生マスクの構成として、上記構成を発案した。
上記構成によれば、耳掛け紐15LP(15RP)に各錘の重量に釣り合う張力を発生させ、その張力は、被覆体11が顔面に保持され得るのに十分であり、かつ、耳への負担が少ないものとなり得る。また、耳掛け紐15LP(15RP)を耳に掛けるだけで被覆体11を顔面に装着できるため、従来の衛生マスクの装着の簡便さを損なうことがない。
また、耳掛け紐15LP(15RP)により被覆体11が顔面に保持され得るように装着されているときの、紐12(紐12)における長さ調整具13(13)と各錘との間の距離D及び距離Dが所定の長さ以上であるのが好ましい。距離D及び距離Dは被覆体11のサイズや紐12及び紐12の全長に応じて適宜設定され得る。
距離D及び距離Dは3cm~15cmであるのが好ましい。距離D及び距離Dが3cmより短い場合、各錘によって、被覆体11が保持され得るだけの上記の張力を発生させるのが困難となる。この場合、耳に負担をかけることなく被覆体11を顔面に保持させるという本実施形態における各錘の本来の機能が発揮されなくなってしまうおそれがある。
なお、人の顔のサイズや形状等に応じて、被覆体11のサイズと共に、紐12(紐12)の全長も適宜設定され得るところ、距離D及び距離Dの長さは上記の範囲に限定されるものではない。例えば、紐12(紐12)の全長が40cm~44cmの場合、距離D及び距離Dの長さは8cm~10cmであるのが好ましい。すなわち、耳に負担をかけることなく被覆体11を顔面に保持させるという本発明の格別な効果を発揮させるためには、各錘の重量を上記の範囲に設定するのみならず、距離D及び距離Dを所定の長さ以上に設定することが求められ得る。
一方で、距離D及び距離Dが15cmを超過する場合、すなわち、長さ調整具13(13)が耳の下部末端に寄り過ぎてしまう場合、耳掛け紐15LP(15RP)のループの大きさが小さくなる分、耳掛け紐15LP(15RP)による耳への圧迫感が強くなり、長時間の使用により耳に過度な負担がかかってしまうため、好ましくない。
他方で、マスク本体(被覆体11)を顔面に簡便に装着することができ、かつ、耳への負担を軽減させるという本発明による格別な効果を奏し得るには、各錘の重量が上述のように設定されることに加え、長さ調整具13(13)により調整されてなる距離D及び距離Dが上述のような長さであるのが好ましい。
なお、本実施形態における各錘の形状については特に限定されるものではないが、上記の格別な効果を奏する重量が確保され得る限りにおいて、耳元を飾るアクセサリー(装飾品)として種々の形状が採用され得る。これにより、耳の末端から下方へ垂れ下がる紐12及び紐12の余長(長さ調整具13及び13から各紐の端部12ER1、12ER2、12EL1、12EL2までの距離)とも相俟って、衛生マスクの一構成部材としての耳掛け紐という枠を超えて、見た目の華やかさ、美しさ、意匠性等を高めることができる。
[変形例]
図4は、本実施形態の変形例に係る衛生マスク1を示す概略正面図である。変形例に係る衛生マスク1’においては、被覆体11から着脱可能な耳掛け紐15RP’及び耳掛け紐15LP’を有する点が上述の実施形態の衛生マスク1と異なる(図4参照)。変形例に係る耳掛け紐15RP’は、紐12R1及び紐12R2並びに長さ調整具13で構成され、耳掛け紐15LP’は、紐12L1及び紐12L2並びに長さ調整具13で構成されている。
耳掛け紐15RP’を構成する紐12R1の一方の端部には錘14R1が取り付けられ、紐12R2の一方の端部には錘14R2が取り付けられている(図4参照)。また、紐12R1の他方の端部には連結ループ12LRTが取り付けられ、紐12R2の他方の端部には連結ループ12LRBが取り付けられている(図4参照)。
耳掛け紐15LP’を構成する紐12L1の一方の端部には錘14L1が取り付けられ、紐12L2の一方の端部には錘14L2が取り付けられている(図4参照)。また、紐12L1の他方の端部には連結ループ12LLTが取り付けられ、紐12L2の他方の端部には連結ループ12LLBが取り付けられている(図4参照)。
変形例に係る衛生マスク1’においては、被覆体11の右側縁部11SRの上端に連結フック11KRTが取り付けられ、右側縁部11SRの下端に連結フック11KRBが取り付けられている。また、被覆体11の左側縁部11SLの上端に連結フック11KLTが取り付けられ、左側縁部11SLの下端に連結フック11KLBが取り付けられている(図4参照)。
本変形例における各連結ループ(12LRT、12LRB、12LLT、12LLB)は、図4に示される形状(例えばマルカンタイプ等)に限定されるものではなく、カニカンタイプやCカンタイプ等であってもよい。各連結ループの素材としては、例えばダイキャスト、真鍮などの金属が用いられ得る。
また、各連結フック(11KRT、11KRB、11KLT、11KLB)は、図4に示される略鉤状に限定されるものではなく、例えば略半円状のフック等でもよい。各連結フックの素材としては、伸縮性の少ない素材や、金属アレルギーを起こしにくい素材であるのが好ましく、例えばポリエチレン等の樹脂やチタン等が用いられ得る。
また、連結フックの取付位置について、図4に示されるような上縁部11の左側縁部11SL近傍及び右側縁部11SR近傍、並びに下縁部11の左側縁部11SL近傍及び右側縁部11SR近傍に限定されるものではなく、左側縁部11SL及び右側縁部11SRのそれぞれの上部及び下部に、被覆体11の長手方向と略平行な方向に突出するように連結フックが取り付けられる構成であってもよい。
さらに、図4に示されるような、被覆体11に各連結フックが取り付けられる構成に限定されるものではなく、被覆体11そのものの左側縁部11SL及び右側縁部11SRのそれぞれの上下近傍に各連結ループを引っ掛けられる大きさの穴を設け、該穴を連結フックとしてもよい。
図5は、本開示の実施形態における衛生マスクの変形例を示す概略側面図であり、左側面を表している(図5参照)。図5に示されるように、耳掛け紐15LP’における紐12L1の連結ループ12LLTを被覆体11の連結フック11KLTに引っ掛け、紐12L2の連結ループ12LLBを被覆体11の連結フック11KLBに引っ掛けることにより、耳掛け紐15LP’と被覆体11とが連結され得る(図5参照)。
被覆体11の右側面の図示は省略するが、耳掛け紐15RP’における紐12R1の連結ループ12LRTを被覆体11の連結フック11KRTに引っ掛け、紐12R2の連結ループ12LRBを被覆体11の連結フック11KRBに引っ掛けることにより、耳掛け紐15RP’と被覆体11とが連結され得る。
耳掛け紐15LP’及び耳掛け紐15RP’を被覆体11から取り外すには、被覆体11を片手で保持した状態で、耳掛け紐15LP’及び耳掛け紐15RP’のそれぞれを引っ張るだけの簡便な操作でよい。
本変形例によれば、例えば医療現場や建設現場等のように衛生マスク(あるいはサージカルマスク)を頻繁に交換する必要のある現場において、医師及び看護師あるいは建設作業員による、被覆体11の交換作業を容易にすることができる。また、本変形例によれば、被覆体11を2枚以上重ねて使用することも可能になる。
以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
上述の各実施形態において、長さ調整具13(13)により紐12R1及び紐12R2(紐12L1及び紐12L2)の長さを調整する際に、鏡等を見なければ各紐の好適な調整位置を把握しにくい。そこで、各紐の各端部から所定距離離れた位置にマーキング処理を施す。
「マーキング処理」とは、例えば、各紐の通常の表面とは触感の異なる素材で、各紐における所定位置(長さ調整具13(13)の訂正な調整位置)の少なくとも表面に目印となるシールを貼付したり、上記所定位置の素材を紐の素材とは異なる素材でコーティング加工を施したりすることで各紐の所定位置に目印をつける処理をいう。これにより、鏡等を使用しなくても、各紐を指で触れたときの触感の相違を把握することができるため、長さ調整具13及び13を各紐における好適な位置に簡単に調整することができる。
1…衛生マスク
11…被覆体
11HR,11HL…通し穴
12,12…紐(耳掛け紐)
13,13…長さ調整具
14R1,14R2,14L1,14L2…錘

Claims (2)

  1. 少なくとも口と鼻とを覆う被覆体と、
    前記被覆体の側縁部に連結される紐と、
    前記紐の少なくとも2本分が挿通され得る大きさの挿通孔を有する長さ調整具と
    を備え、
    前記側縁部には該側縁部に沿うように前記紐を通すための通し穴が設けられており、
    前記紐は前記通し穴に通されることにより前記被覆体に連結されており、
    前記通し穴に通される前記紐の一方の端部と該一方の端部の反対側に位置する他方の端部とが前記挿通孔に通され、前記各端部から離れるように前記長さ調整具をスライドさせることにより、前記紐がループ状の耳掛け紐をなし、
    前記各紐の前記一方の端部および前記他方の端部のそれぞれに錘が取り付けられており、
    前記耳掛け紐により前記被覆体が顔面に保持され得るように装着されているときの、前記紐における前記長さ調整具と前記各錘との間の距離が所定の長さ以上であり、
    前記耳掛け紐により前記被覆体が顔面に保持され得るように装着されているときの、前記紐における前記長さ調整具の位置が、前記耳掛け紐が掛けられている耳の下部末端からやや離れており、
    前記各錘は、前記耳掛け紐を耳に掛けることにより前記被覆体が顔面に装着されているときに、前記被覆体が該顔面に保持され得る程度の張力を前記耳掛け紐に発生させ得る重量を有し、
    前記各錘の前記重量が、0.3g~0.8gであり、
    前記紐が、ゴム紐、ウーリーゴム、アクリルコード、リネンコード、コットンコード、ストレッチコードのいずれかである
    ことを特徴とする衛生マスク。
  2. 前記各錘の前記重量が、0.38g~0.71gである
    ことを特徴とする請求項1に記載の衛生マスク。
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