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JP7305585B2 - 検査装置 - Google Patents
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JP7305585B2 - 検査装置 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、検査装置に関する。
半導体装置の製造工程等において、荷電粒子を基板に照射して、基板上に形成されたパターン等の検査を実施する検査装置が知られている。このような検査中に、基板を所定電位に保つため、例えば一端が接地されたピン等を基板の裏面に接触させることがある。
しかしながら、例えば基板の裏面に厚い絶縁膜等が形成されていると、裏面を介して基板を所定電位に保つことが困難な場合がある。
特開2018-041737号公報 米国特許第6635873号明細書
一つの実施形態は、裏面に厚い絶縁膜が形成されている場合でも基板を所定電位に保つことが容易となる検査装置を提供することを目的とする。
実施形態の検査装置は、第1の主面にパターンが形成された基板に荷電粒子を照射する鏡筒と、前記基板の第2の主面上または前記基板の側面上にある第1の部位で前記基板に接触して前記基板に所定の電位を印加する端子と、前記第1の部位を含む前記基板の所定領域に光を照射する少なくとも1つの光源と、前記基板が載置されるステージと、を備え、前記ステージは、前記ステージの厚さ方向に前記ステージを貫通する貫通孔と、前記ステージの厚さ方向に前記ステージを貫通し、前記貫通孔から前記ステージの外部へと通じる貫通溝と、を備える
図1は、実施形態1にかかる検査装置の構成の一例を示す模式図である。 図2は、実施形態1にかかる検査装置が備えるウェハステージの平面図である。 図3は、実施形態1にかかる検査装置の原理について説明する模式図である。 図4は、実施形態1にかかる検査装置によってウェハに生じる導通パスの例を示す模式図である。 図5は、実施形態1にかかる検査装置の検査対象となるウェハの他の例を示す模式図である。 図6は、実施形態1にかかる検査装置による検査処理の手順の一例を示すフロー図である。 図7は、実施形態2にかかる検査装置の構成の一例を示す模式図である。 図8は、実施形態2にかかる検査装置によってウェハに光源からの光が照射される様子を示す模式図である。
以下に、本発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、下記の実施形態により、本発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるものあるいは実質的に同一のものが含まれる。
[実施形態1]
以下、図面を参照して実施形態1について詳細に説明する。
(検査装置の構成例)
図1は、実施形態1にかかる検査装置1の構成の一例を示す模式図である。実施形態1の検査装置1は、電子等の荷電粒子をウェハWに照射して、ウェハWに形成されたパターン(不図示)の検査を実施可能に構成される。このような検査装置1の例としては、例えばパターンの寸法計測を行う測長SEM(CD-SEM:Critical Dimension-Scanning Electron Microscope)、電位コントラストを利用したVC(Voltage Contrast)検査を行うVC検査装置、パターンに生じた欠陥の検査を行う欠陥レビューSEM、パターンの観測を行う集束イオンビーム(FIB:Focused Ion Beam)装置等が挙げられる。
図1に示すように、検査装置1は、電子線の照射源としての電子銃11が設置された鏡筒10と、基板としてのウェハWが配置される試料室20と、検査装置1の各部を制御する制御装置としてのコントローラ30と、を備える。
鏡筒10は、閉塞された上端部と、電子線等を通過させるために開放された下端部と、を備える筒状である。試料室20は、ウェハWを収容可能に構成される。鏡筒10と試料室20とは気密に封止された状態で組み合わされている。鏡筒10内および試料室20内は、図示しないポンプ等により減圧に保持することが可能なように構成される。
また、鏡筒10は試料室20に対して直立するよう設置され、鏡筒10の長尺方向に沿う光軸は、試料室20内のウェハWに対して略直交する。
鏡筒10内には、鏡筒10の上端部近傍から順に、電子銃11、集束レンズ12、コイル13、及び対物レンズ14が設置される。対物レンズ14の更に下方には、下方検出器15及びフィルタ16が設置され、集束レンズ12とコイル13との間には上方検出器17が設置される。
電子銃11は、鏡筒10内下方に向かって、ウェハWに入射させる入射電子線Baを照射する。
集束レンズ12は、鏡筒10の光軸を中心として同心円状に巻かれた電磁コイルであって、磁界により入射電子線Baを集束させる。
コイル13は、入射電子線Baを偏向させるため、2つで1組になった電磁コイルであって、鏡筒10の光軸に対して互いに対称に配置される。これにより、コイル13は、入射電子線Baを偏向させてウェハW上の位置を移動させる。
対物レンズ14は、鏡筒10の光軸を中心として同心円状に巻かれた電磁コイルであって、磁界によりウェハWへ向かって出射した入射電子線Baを集束させる。
下方検出器15及び上方検出器17は、ウェハWから出射された出射電子線Bb,Bcを検出する。フィルタ16は、出射された電子線のうち所望の電子線を下方検出器15へと導く。下方検出器15及び上方検出器17の検出対象となるのは、例えば鏡筒10からの一次電子がウェハW表面等に衝突した際に放出される二次電子および鏡筒10からの一次電子がウェハW表面等で反射された反射電子等である。
このような出射電子線Bb,Bcにより、検査装置1は、ウェハWからの情報を得て、ウェハWに形成されたパターン等の検査を行うことができる。
試料室20内には、ウェハWが載置されるウェハステージ21が設置されている。ウェハステージ21にはアクチュエータ22が取り付けられ、ウェハステージ21を前後左右に駆動可能に構成される。ウェハステージ21が前後左右に駆動することで、ウェハW上の所定のポイントに入射電子線Baを照射することができる。このとき、上述のコイル13が入射電子線Baを偏向させることで、所定のポイントに照射された入射電子線BaでウェハW上を走査(スキャン)する。
また、ウェハステージ21には、ウェハWに裏面で接触して所定の電位を印加する端子としてのコンタクトピン23が貫通している。コンタクトピン23は、チタン等の金属から構成され、例えば一端側で接地されている。したがって、コンタクトピン23がウェハWに印加する所定電位は、例えば基準電位であってよく、また例えば接地電位であってよい。コンタクトピン23の他端は、ウェハステージ21のウェハWが載置される面と略同じ高さ、または載置面より若干高い位置にある。これにより、コンタクトピン23は、ウェハステージ21上に載置されたウェハWの裏面に接触する。
試料室20内の、ウェハステージ21周辺には光源24a,24bが設置されている。より具体的には、光源24a,24bは、例えば固定部材26によってウェハステージ21に固定された支持部材27a,27bにより、ウェハステージ21に据え付けられている。
すなわち、支持部材27aは、例えば固定部材26によってウェハステージ21の裏面に固定され、ウェハステージ21の下方へと延びる。ウェハステージ21下方の支持部材27aの端部には、光源24aが固定されている。これにより、光源24aは、ウェハステージ21の下方に配置され、ウェハステージ21を介してウェハWの裏面に光を照射する。支持部材27bは、例えば固定部材26によってウェハステージ21の裏面に固定され、ウェハステージ21の側方側へと延びる。ウェハステージ21側方側の支持部材27bの端部には、光源24bが固定されている。これにより、光源24bは、ウェハステージ21の側方に配置され、ウェハWの側面に光を照射する。光源24bからの光が、一部、ウェハステージ21を介してウェハWに照射されてもよい。ウェハステージ21を介した光の照射が可能となるウェハステージ21の構成については後述する。
光源24a,24bから照射される光は、例えば可視域の赤色光から赤外領域のいずれかの波長を有するレーザ光である。光源24a,24bからの光は、例えばウェハWに入射電子線Baが照射され、ウェハWの検査が実施されている際に、ウェハWに対して照射される。
コントローラ30は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、及びROM(Read Only Memory)等を備えたコンピュータとして構成されている。RAM及びROM等は、内部バスを介してCPUとデータ交換可能なように構成されている。
コントローラ30のCPUは、ROMから制御プログラムを読み出して、読み出した制御プログラムの内容に沿うように、電子銃11、集束レンズ12、コイル13、対物レンズ14、下方検出器15、上方検出器17、ウェハステージ21のアクチュエータ22、及び光源24a,24b等を制御する。このとき、コイル13は、例えばコントローラ30と接続するスキャン制御回路31を介して制御される。アクチュエータ22は、例えばコントローラ30と接続するアクチュエータ制御回路32を介して制御される。
また、コントローラ30のCPUは、下方検出器15および上方検出器17から出射電子線Bb,Bcの検出信号等を取得する。CPUは、取得した検出信号等に基づいて、ウェハWに形成されたパターン等に関する情報を解析する。
コントローラ30には、表示装置としてのテレビモニタ33が接続されている。コントローラ30には、その他の出力装置としてのプリンタ(不図示)等が接続されていてもよい。これらの出力装置は、例えば検査装置1における検査条件および検査装置1によるウェハWの検査結果等を出力する。
コントローラ30には、入力装置としてのキーボード及びマウス(不図示)等が接続されていてもよい。これらの入力装置からは、例えばユーザからコントローラ30への指示等が入力される。
また、コントローラ30には、記憶装置34が接続されている。記憶装置34は、例えばフラッシュメモリ、HDD(Hard Disk Drive)等である。記憶装置34には、検査装置1における検査条件および検査装置1によるウェハWの検査結果等が格納される。
図2は、実施形態1にかかる検査装置1が備えるウェハステージ21の平面図である。図2には、ウェハステージ21のウェハWが載置される上面、つまり、載置面が示されている。
図2(a)に示すように、ウェハステージ21は貫通孔21t及び貫通溝21gを備える。図2(a)の例では、ウェハステージ21は、3つの貫通孔21tと3つの貫通溝21gとを備える。ただし、貫通孔21t及び貫通溝21gの個数は1つであってもよく、4つ以上であってもよい。
3つの貫通孔21tは、ウェハステージ21の中心部から略等しい距離に、互いに略等間隔で設けられている。それぞれの貫通孔21tは、ウェハステージ21の厚さ方向にウェハステージ21を貫通している。それぞれの貫通孔21t内には、上述のコンタクトピン23が配置されている。
3つの貫通溝21gは、ウェハステージ21の中心部から放射状に広がる線に沿って、それぞれの貫通孔21tからウェハステージ21の外縁部へと延びている。それぞれの貫通溝21gは、ウェハステージ21の厚さ方向にウェハステージ21を貫通しており、また、ウェハステージ21の外縁部へと延びる一端は、ウェハステージ21の外部へと通じている。
このような構成により、上述の光源24a,24bは、ウェハステージ21を介してウェハWに光を照射することができる。
図2(b)に示すように、ウェハステージ21下方の光源24a(図1参照)からの光25aは、ウェハステージ21の貫通孔21t及び貫通溝21gを通って、ウェハWの裏面に照射される。また、ウェハステージ21側方の光源24bからの光25bは、一部がウェハステージ21の貫通溝21gを通って、また一部が直接的に、ウェハWの側面に照射される。
なお、光源24a,24bは、いずれかの貫通孔21t及び貫通溝21gに対応する1箇所以上に配置されればよく、図2(b)の例のように複数個所に配置されてもよい。
(検査装置の動作例)
次に、図3~図5を用いて、実施形態1の検査装置1の動作例について説明する。図3は、実施形態1にかかる検査装置1の原理について説明する模式図である。
図3(a)に、検査装置1による検査対象のウェハWの例を示す。図3(a)は、検査装置1の光源24aから光25aを照射されたウェハWの一部断面図である。
図3(a)に示すように、基板としてのウェハWは、第1の主面としての表面(素子形成面)FSと、第2の主面としての裏面BSと、表面FS及び裏面BSに跨って形成されている側面としてのベベルBVと、を備える。ベベルBVは、例えば丸みを帯びたU字形の断面を有する。
ウェハWの本体部分は、例えばシリコン、ゲルマニウム、ガリウムヒ素等の半導体、または導電性アルミナ(Al)、ダイアモンド等の導体から構成されている。
ウェハWの表面FSには、検査装置1の検査対象となるパターン(不図示)が形成されている。ウェハWの裏面BSには、所定の厚さの絶縁膜DLを介して半導体膜SLが形成されている。ただし、絶縁膜DLはウェハWの外縁部近傍にまでは達していない。一方、半導体膜SLは、例えばウェハWのベベルBV近傍まで達しており、ベベルBV近傍ではウェハW上に直接接している。ウェハWは、複数の工程を経ることでこのような構成を有しうる。
絶縁膜DLは、例えばSiO膜またはSiN膜等から構成される。絶縁膜DLが、複数の同種または異種の絶縁膜が積層された構成であってもよい。複数の絶縁膜中にポリシリコン膜等の導電性の膜が介在していてもよい。いずれの場合も、絶縁膜DL中のSiO膜またはSiN膜等の絶縁性の膜の総厚は例えば1500nm以上であって、絶縁膜DL全体として絶縁性を示す。絶縁膜DLは、例えばベベルBV近傍を除くウェハWの裏面BS全体を覆っている。
半導体膜SLは、例えばノンドープのアモルファスシリコン膜等から構成される。半導体膜SLは、概ね絶縁膜DLの全体を覆うとともに、少なくとも一部が絶縁膜DLの外縁部から更にウェハWのベベルBV近傍にまで延び、ウェハWと直接接する領域を有する。ここで、半導体膜SLが、絶縁膜DLの全体を完全に覆っていてもよい。半導体膜SLがウェハWと直接接する領域が、ウェハWの全周に亘っていてもよい。半導体膜SLの厚さは、例えば30nm以上である。
本明細書においては、半導体または導体のウェハW本体をウェハWまたは基板と呼ぶことがあり、ウェハW本体、絶縁膜DL、及び半導体膜SLを含めてウェハWまたは基板と呼ぶことがある。
検査装置1内で、ウェハWはウェハステージ21(図1参照)に載置され、ウェハステージ21の貫通孔21t(図2参照)から露出するコンタクトピン23と、裏面BSで接する。
検査装置1は、ウェハWの表面FSに、電子銃11(図1参照)から入射電子線Baを照射して検査を実施する。このとき、ウェハWの裏面BSには、ウェハステージ21の貫通孔21t及び貫通溝21g(図2参照)を介して、少なくとも光源24aから光25aが照射される。ウェハWの裏面BSにおける光25aの照射領域には、コンタクトピン23とウェハWとが接する第1の部位としてのポイントPsと、半導体膜SLとウェハWとが直接接する領域の少なくとも一部が含まれる。ポイントPsは、半導体膜SLが絶縁膜DLを介してウェハWに形成されている領域に位置しており、上記の通り、ウェハWとコンタクトピン23とが接するポイントである。
図3(c)に示すように、ウェハWに光25aが照射されることで、光25aの照射領域の半導体膜SLに内部光電効果が生じる。
内部光電効果とは、半導体または絶縁体に、短波長の光等の充分にエネルギーの高い光を照射すると、物質内部の価電子帯にあった電子が光子のエネルギーを吸収し、禁制帯を飛び越えて伝導帯へと励起される現象である。電子が抜けた価電子帯には正孔が発生し、伝導帯へと励起した電子は伝導電子となる。これらの伝導電子および正孔によって、その物質の導電性が増す。
図3(b)に示すように、内部光電効果により導電性が増した半導体膜SLには、コンタクトピン23が接するポイントPsから、半導体膜SLがウェハWと直接接する第2の部位としてのポイントPeへの導通パスCPが形成される。ポイントPeは、半導体膜SLがウェハWと直接接する領域のうち、光源24aからの光25aの照射領域に位置しており、半導体膜SLとウェハWとの導通が取れた任意のポイントである。
これにより、コンタクトピン23から、半導体または導体のウェハWの本体までの導通が得られ、コンタクトピン23からウェハWの本体に所定電位が印加される。よって、検査装置1による検査中、ウェハWは所定電位に固定される。
ここで、上記の導通パスCPは、半導体膜SLに光源24aからの光25aが照射されている間だけ一時的に形成される。したがって、検査装置1による検査が実施される間、光源24aから半導体膜SLへの光25aの照射が継続される。
また、検査装置1による検査が実施される間、ウェハステージ21はウェハWが載置された状態で移動を繰り返す。上述のように、光源24aは、例えばウェハステージ21に据え付けられて、ウェハステージ21の動きに追随して移動する。このため、上記の支持部材27a等の簡便な構成で、光源24aからの光25aの照射位置をウェハステージ21の移動と連動して一定に維持することができる。よって、検査が実施されている間、形成された導通パスCPが消失することなく維持される。
図4は、実施形態1にかかる検査装置1によってウェハWに生じる導通パスCPの例を示す模式図である。図4には、導通パスCPの生じたウェハWの裏面BSが示されている。
図4(a)に示すように、検査装置1における検査中、上述のコンタクトピン23がウェハWと接触する箇所のうち、少なくとも1箇所においてポイントPeと繋がる導通パスCPが得られればよい。
図4(a)~(c)に示すように、ポイントPeの位置は、半導体膜SLがウェハWと直接接する領域であって、光源24aからの光25aの照射領域において任意に選択される。導通パスCPも、ポイントPs,Pe間を繋ぐ複数の経路の中から任意に選択される。導通パスCPは、ポイントPs,Pe間を繋ぐ最短の経路でなくともよく、また、最短の経路であってもよい。導通パスCPは恐らく、半導体膜SLの微小距離内で、より低抵抗の経路が連続的に選択されていった結果、ポイントPs,Pe間に形成されると考えられる。
ただし、いずれの場合においても、ポイントPs,Pe及び導通パスCPが全て、光源24aからの光25aの照射領域内に含まれていることに留意が必要である。このとき、全体の照射領域を広げるために光源24bを併用してもよい。その場合、光源24aからの光25aの照射領域と、光源24bからの光の照射領域とが連続的に重なり合うようにする。これにより、半導体膜SLがコンタクトピン23と接触する部位、及び半導体膜SLがウェハWと直接接触する領域が、より確実に照射領域内に含まれることとなり、ポイントPs,Pe及び導通パスCPが形成されやすくなる。
光源24bを併用する場合、例えば光源24bもウェハステージ21に据え付けられているため、光源24bからの光25bの照射位置を一定に維持することができるほか、光源24aからの光25aの照射位置との位置関係を一定に維持することができ、形成された導通パスCPの消失を抑制することができる。
光源24a,24bが併用される場合の一例を図5に示す。
図5は、実施形態1にかかる検査装置1の検査対象となるウェハWの他の例を示す模式図である。図5(a)の例に示すウェハWは、絶縁膜DLがウェハWの裏面BSからベベルBVを回り込み、ウェハWの表面FS付近にまで達している。半導体膜SLは、絶縁膜DLのウェハWの表面FS側の端部を覆って、更に、ウェハWの表面FSの内側へと延びることで、ウェハWと直接接する領域を有している。
複数の工程を経たウェハWに対して例えばベベルカット処理が施されないことにより、ウェハWはこのような構成を有しうる。
図5(b)に示すように、このような構成のウェハWに対して、例えば光源24a,24bが併用される。このとき、光源24aからの光25aはウェハステージ21の貫通孔21t及び貫通溝21gを介してウェハWの裏面BSに照射され、光源24bからの光25bは、主にウェハWのベベルBVに照射される。ここで、光源24bからの光25bの一部がウェハステージ21の貫通溝21gを介し、また、他の一部が直接的に、ウェハWに照射されることで、光源24bからの光25bはウェハWの裏面BSの一部領域および表面FSの一部領域にも照射される。
これにより、半導体膜SLとコンタクトピン23とが接するウェハWの裏面BSのポイントPsと、半導体膜SLとウェハWとが直接接するウェハWの表面FSの領域とが、光源24a,24bからの光25a,25bによる連続的な照射領域に含まれることとなる。
このため、これらの連続的な照射領域内の半導体膜SL中の電子が励起して、半導体膜SLの導電性が高まり、ポイントPs,Pe及びこれらを繋ぐ導通パスCPが形成される。
なお、半導体膜SL及びウェハWが直接接触する領域は、ウェハWのベベルBVにあってもよく、この場合、ポイントPeはベベルBVに形成される。
また、上記の図3及び図5の例に依らず、ウェハWが最表面に半導体膜SLを有していない場合もある。この場合であっても、絶縁膜DLが形成され、コンタクトピン23の接触位置となる部位から、絶縁膜DLを有さずウェハWの本体が露出した領域へと至る連続的な半導体膜SLを形成したうえで、検査装置1による検査を実施することができる。
(検査装置による検査処理の例)
次に、図6を用いて、実施形態1の検査装置1による検査処理の例について説明する。図6は、実施形態1にかかる検査装置1による検査処理の手順の一例を示すフロー図である。
図6に示すように、検査装置1のコントローラ30は、ウェハWにコンタクトピン23を接触させる(ステップS101)。つまり、コントローラ30は、図示しない搬送系等によってウェハWをウェハステージ21上に載置する。これにより、ウェハステージ21の載置面に露出したコンタクトピン23がウェハWの裏面BSに接触する。
コントローラ30は、ウェハWへの、少なくとも光源24aからの光の照射を開始する(ステップS102)。このとき、コントローラ30は、ウェハWが備える絶縁膜DL及び半導体膜SLの配置等に基づき、必要に応じて光源24bからもウェハWに光を照射してもよい。
コントローラ30は、電子銃11から入射電子線を、パターンが形成されたウェハWの表面FSへ照射する(ステップS103)。ウェハWからは、パターンの情報を含む出射電子線が出射される。
コントローラ30は、下方検出器15及び上方検出器17の少なくともいずれかにより、ウェハWからの出射電子線を検出する(ステップS104)。コントローラ30は、下方検出器15及び上方検出器17から、出射電子線の検出信号を取得する(ステップS105)。
コントローラ30は、例えばこのタイミングで、ウェハWへの光源24aからの光の照射を停止する(ステップS106)。光源24bを併用していた場合は、光源24bからの光の照射も停止する。ただし、光源24a,24bから光の照射を停止するタイミングは、下方検出器15及び上方検出器17による出射電子線の検出後であれば、他のタイミングであってもよい。
コントローラ30は、検出信号を解析して、ウェハWのパターンの検査結果を取得する(ステップS107)。コントローラ30は、検査結果をテレビモニタ33に表示するなどして出力する(ステップS108)。
以上により、実施形態1の検査装置1による検査処理が終了する。
荷電粒子等を用いたウェハの検査装置では、例えば接地されたコンタクトピンをウェハの裏面に接触させ、ウェハの電位を固定した状態で検査が行われる。
しかしながら、種々の工程を経たウェハの裏面に厚い絶縁膜が形成されていると、コンタクトピンを介してウェハの電位を安定的に固定することが困難な場合がある。ウェハの電位が不安定であると、例えば荷電粒子から得られるウェハの検査画像が不明瞭になったり、ウェハの観察画像がモニタ上をゆっくりと移動していくドリフト現象が生じたりして、検査精度が低下してしまう。
一方で、コンタクトピンの数量増加、ウェハとの接触圧増大、電気エネルギーの増大等により、ウェハ電位の安定化を図ろうとすると、ウェハ裏面にコンタクトピンとの接触痕が残ってしまう場合がある。ウェハ裏面の接触痕は、その後のリソ工程等での加工不良を引き起こす恐れがある。
実施形態1の検査装置1によれば、少なくとも1つの光源24aが、コンタクトピン23が接触するポイントPsを含むウェハWの所定領域に光を照射する。これにより、半導体膜SLに内部光電効果が生じて半導体膜SLの導電性が高まって、コンタクトピン23とウェハWの本体とを導通させることができる。よって、裏面BSに厚い絶縁膜DLが形成されている場合でもウェハWを所定電位に保つことが容易となる。ウェハWに、コンタクトピン23との接触痕が生じることも抑制される。
実施形態1の検査装置1によれば、ウェハステージ21は貫通孔21tと貫通溝21gとを備える。これにより、これらの貫通孔21t及び貫通溝21gを介してウェハWに光を照射することができる。
実施形態1の検査装置1によれば、ウェハステージ21の下方に配置される光源24aと、ウェハステージ21の側方に配置される光源24bとを備える。これにより、ウェハWのより広範囲の領域を照射することができ、より確実にポイントPs,Pe及びこれらを接続する導通パスCPを形成することができる。
実施形態1の検査装置1によれば、光源24a,24bは、ウェハWの裏面BS上のポイントPsと、ウェハWの裏面BS、ベベルBV、または表面FSの半導体膜SL及びウェハWが直接接触する領域の少なくとも一部と、に光を照射する。これにより、照射領域内にポイントPs,Pe及びこれらを接続する導通パスCPを形成することができる。
実施形態1の検査装置1によれば、光源24a,24bからの光25a,25bによって、ウェハWの裏面BS上のポイントPsと、ウェハWの裏面BS、ベベルBV、または表面FSの半導体膜SLとウェハWとが直接接触する領域の少なくとも一部と、を含む照射領域が連続的に形成される。これにより、照射領域内にポイントPs,Pe及びこれらを接続する導通パスCPを形成することができる。
[実施形態2]
以下、図面を参照して実施形態2について詳細に説明する。実施形態2の検査装置2は、上述の実施形態1の検査装置1のコンタクトピン23とは異なる位置でウェハWに接触するコンタクトピン23cと、光源24a,24bとは異なる位置からウェハWに光を照射する光源24cとを備える。
図7は、実施形態2にかかる検査装置2の構成の一例を示す模式図である。図7に示すように、検査装置2は、ウェハWが載置されるウェハステージ21cと、ウェハWに光を照射する光源24cと、検査装置2の各部を制御する制御装置としてのコントローラ30cと、を備える。
ウェハステージ21cは、上述のコンタクトピン23に替えて、あるいは加えて、ウェハWに側面で接触して所定の電位を印加する端子としてのコンタクトピン23cを備える。
コンタクトピン23cは、ウェハWの載置面から突出するようにウェハステージ21cの外縁部近傍に配置される。より具体的には、コンタクトピン23cは、ウェハステージ21cの載置面上であって、ウェハステージ21に載置されたウェハWの側面と接触可能な位置に配置される。コンタクトピン23cもまた、チタン等の金属から構成され、例えば一端側で接地されている。
コンタクトピン23cもまた、上述の実施形態1のコンタクトピン23と同様、1つ以上設けられていればよい。
試料室20内には、上述の光源24a,24bに替えて、あるいは加えて、ウェハステージ21cの斜め上方に配置される光源24cが設置されている。より具体的には、支持部材27cは、例えば固定部材26cによってウェハステージ21cの裏面に固定され、ウェハステージ21cの側方側から上方へと延びる。ウェハステージ21c上方の支持部材27cの端部には、光源24cが固定されている。
したがって、光源24cは、ウェハWの斜め上方から直接的に、主にウェハWの表面、及びコンタクトピン23cと接触するウェハWの側面に光を照射する。光源24cもまた、例えば可視域の赤色光から赤外領域のいずれかの波長を有するレーザ光である。
コンタクトピン23cが複数設けられている場合には、それらのコンタクトピン23cのそれぞれに対応させて、複数の光源24cが設置されることが望ましい。
コントローラ30cは、光源24a,24bに替えて、あるいは加えて、光源24cを制御する他は、上述の実施形態1のコントローラ30と同様に構成される。
図8は、実施形態2にかかる検査装置2によってウェハWに光源24cからの光25cが照射される様子を示す模式図である。
図8に示すように、実施形態2の検査装置2においては、例えば上述の図5に示すウェハWが検査対象になり得る。上述のように、このウェハWでは、半導体膜SLが絶縁膜DLを介さずウェハWに直接接触する領域が、ウェハWの表面FS側に配置されている。
そこで、このようなウェハWのベベルBVにコンタクトピン23cを接触させ、光源24cによってウェハWの斜め上方から光25cを照射する。これにより、光源24cからの光25cの照射領域には、コンタクトピン23cとウェハWとが接する第1の部位としてのポイントPscと、半導体膜SLとウェハWとが直接接する領域の少なくとも一部が含まれることとなる。
ポイントPscは、上述の実施形態1におけるポイントPsと同様、半導体膜SLが絶縁膜DLを介してウェハWに形成されている領域に位置しており、ウェハWとコンタクトピン23cとが接するポイントである。ただし、上述のポイントPsがウェハWの裏面BSに位置していたのに対し、ポイントPscは例えばウェハWのベベルBVに位置している。
上記のように光源24cから光25cが照射されることで、照射領域の半導体膜SLに内部光電効果が生じ、半導体膜SLの導電性が向上する。これにより、半導体膜SLの光25cの照射領域内に、ポイントPsc,Pec及びこれらを繋ぐ導通パスCPcが形成される。
第2の部位としてのポイントPecは、半導体膜SLがウェハWと直接接する領域のうち、光源24cからの光25cの照射領域に位置しており、半導体膜SLとウェハWとの導通が取れた任意のポイントである。また、ポイントPecは、上述の実施形態1の図5(b)の例と同様、ウェハWの表面FS側に位置している。
これにより、コンタクトピン23cから、半導体または導体のウェハWの本体までの導通が得られ、コンタクトピン23cからウェハWの本体に所定電位が印加される。よって、検査装置2による検査中、ウェハWは所定電位に固定される。
以上のように、実施形態2の検査装置2によれば、実施形態1の検査装置1と同様の効果を奏する。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1,2…検査装置、10…鏡筒、20…試料室、21,21c…ウェハステージ、21g…貫通溝、21t…貫通孔、23,23c…コンタクトピン、24a~24c…光源、27a~27c…支持部材、30,30c…コントローラ、BS…裏面、CP,CPc…導通パス、DL…絶縁膜、FS…表面、Pe,Pec,Ps,Psc…ポイント、SL…半導体膜、W…ウェハ。

Claims (4)

  1. 第1の主面にパターンが形成された基板に荷電粒子を照射する鏡筒と、
    前記基板の第2の主面上または前記基板の側面上にある第1の部位で前記基板と接触して前記基板に所定の電位を印加する端子と、
    前記第1の部位を含む前記基板の所定領域に光を照射する少なくとも1つの光源と、
    前記基板が載置されるステージと、を備え、
    前記ステージは、
    前記ステージの厚さ方向に前記ステージを貫通する貫通孔と、
    前記ステージの厚さ方向に前記ステージを貫通し、前記貫通孔から前記ステージの外部へと通じる貫通溝と、を備える、
    検査装置。
  2. 前記端子は、
    前記ステージの下方から前記貫通孔を通って前記第2の主面で前記基板と接触し、
    前記光源は、
    前記ステージの下方に配置され、前記貫通孔および前記貫通溝の少なくとも一方を介して前記光を前記基板に照射する第1の光源を含む、
    請求項に記載の検査装置。
  3. 前記光源は、
    前記ステージの側方に配置され、直接または前記貫通溝を介して前記光を前記基板に照射する第2の光源をさらに含む、
    請求項に記載の検査装置。
  4. 第1の主面にパターンが形成された基板に荷電粒子を照射する鏡筒と、
    前記基板の第2の主面上または前記基板の側面上にある第1の部位で前記基板と接触して前記基板に所定の電位を印加する端子と、
    前記第1の部位を含む前記基板の所定領域に光を照射する少なくとも1つの光源と、
    前記基板が載置されるステージと、を備え、
    前記端子は、
    前記ステージの前記基板の載置面から突出して配置され、前記側面で前記基板と接触し、
    前記光源は、
    前記ステージの斜め上方に配置される、
    査装置。
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