以下、種々の例示的実施形態について説明する。例示的実施形態において、プラズマ処理装置が提供される。プラズマ処理装置は、処理容器、ステージ、誘電体板、上部電極、導波路、導波路の端部を備える。ステージは、処理容器内に設けられる。誘電体板は、ステージの上方に処理容器内の空間を介して設けられる。上部電極は、誘電体板の上方に設けられる。導波路は、VHF帯又はUHF帯の高周波を導波する。導波路の端部は、空間に向いて配置され、空間に高周波を放射する。上部電極と誘電体板との間に空隙が設けられる。空隙の幅は、誘電体板の延びる方向において、非一様である。
VHF帯又はUHF帯の高周波の場合には、定在波の発生によって、誘電体板の下面の延びる方向におけるプラズマの均一性が低減され得る。しかし、例示的実施形態によれば、空隙の存在によって、定在波の発生が抑制されて空間内における上部電極(より具体的に誘電体板)の近傍での電界の勾配が低減され得る。よって、プラズマの均一性が向上され得る。また、例示的実施形態によれば、空隙の幅は、誘電体板の延びる方向(空隙が延びる方向)において、非一様である。即ち、空隙の幅は、定在波の発生が抑制されるように調整され得る。特に、VHF帯又はUHF帯の高周波が空間内に放射される場合において、空隙の幅の調整が可能となる。この調整によって、プラズマの生成時に上部電極(より具体的に誘電体板)と空間内で生じるプラズマとの間を伝搬する表面波(電波)の波長が好適に伸長され得る。よって、プラズマの均一性がより向上され得る。
例示的実施形態に係るプラズマ処理装置において、誘電体板の端部と上部電極の端部とは、弾性部材を介した押圧によって、互いに接続される。従って、プラズマからの入熱等により各部が熱膨張しても、誘電体板が割れる等の不具合が回避され得る。
例示的実施形態に係るプラズマ処理装置において、空隙の幅は、上部電極及び誘電体板のそれぞれの端部から中心部に向けて増加する。従って、表面波による定在波の生成が回避され得る。
例示的実施形態に係るプラズマ処理装置において、空隙の幅は、上部電極及び誘電体板のそれぞれの端部から中心部に向けて減少する。従って、表面波の減衰が抑制され得る。
例示的実施形態に係るプラズマ処理装置において、空隙に露出する上部電極の下面は、波打つ形状を有する。従って、プラズマシースの非線形な電流電圧特性により生じる高調波による影響を低減し得る。
例示的実施形態に係るプラズマ処理装置は、上部電極と誘電体板との間に配置された誘電体ロッドを更に備える。空隙は、上部電極の端部と誘電体板の端部とが互いに密着される状態において上部電極と誘電体板とが離間することによって、画定される。従って、空隙は、誘電体ロッドによって、安定的に設けられ得る。
例示的実施形態に係るプラズマ処理装置は、空隙に露出する上部電極の下面に交差する基準方向に誘電体ロッドを移動させる駆動機構を更に備える。誘電体ロッドは、前記誘電体板に接続又は接合される、或いは、該誘電体板と一体に形成される。誘電体ロッドの移動に伴って、誘電体板が上部電極に近付く又は離れる。従って、誘電体ロッドを移動させることによって、空隙の幅の詳細な調整が可能となる。
例示的実施形態に係るプラズマ処理装置において、駆動機構は、誘電体ロッドを基準方向に駆動し、空隙の幅を伸縮する。
例示的実施形態に係るプラズマ処理装置において、駆動機構は、モーターと第1プーリーと絶縁シャフトとベルトと駆動部とを備える。モーターは、上部電極上に設けられる。第1プーリーとベルトと駆動部とは、上部電極内に設けられる。絶縁シャフトは、モーターに連結する。第1プーリーは、絶縁シャフトとベルトとを連結する。駆動部は、誘電体ロッドとベルトとを連結し、絶縁シャフト及びベルトを介して伝達されるモーターの動力を用いて基準方向に誘電体ロッドを駆動する。駆動部は、第2プーリーとシャフトとを備える。第2プーリーは、ベルトとシャフトとを連結する。シャフトは、誘電体ロッドにフローティングジョイントを介して連結する。
例示的実施形態に係るプラズマ処理装置において、駆動機構は、上部電極と誘電体板とを離隔するように誘電体ロッドを基準方向に沿って移動させ、空隙の幅を広げる。
例示的実施形態に係るプラズマ処理装置において、駆動機構は、モーターと第1プーリーと絶縁シャフトとベルトと駆動部とを備える。モーターは、上部電極上に設けられる。第1プーリーとベルトと駆動部とは、上部電極内に設けられる。絶縁シャフトは、モーターに連結する。第1プーリーは、絶縁シャフトとベルトとを連結する。駆動部は、誘電体ロッドとベルトとを連結し、絶縁シャフト及びベルトを介して伝達されるモーターの動力を用いて基準方向に誘電体ロッドを駆動する。駆動部は、第2プーリーとシャフトとを備える。第2プーリーは、ベルトをシャフトに連結する。シャフトは、誘電体ロッドに連結する。
例示的実施形態に係るプラズマ処理装置において、誘電体板は、シャワープレートである。従って、誘電体板がシャワープレートなので、空間へのガスの供給が誘電体板の下面から行える。
例示的実施形態に係るプラズマ処理装置において、上部電極は、複数の第1ガス吐出孔を有する。誘電体板は、複数の第2ガス吐出孔を有する。複数の第1ガス吐出孔と、複数の第2ガス吐出孔とは、空隙を介して連通する。少なくとも複数の第1ガス吐出孔の一部と複数の第2ガス吐出孔の一部とは、互いに重なるように設けられる。従って、複数の前記第1ガス吐出孔及び複数の第2ガス吐出孔において互いに重なり合う第1ガス吐出孔及び第2ガス吐出孔が設けられているので、上部電極及び誘電体板から空間内へのガスの流れは良好となり得る。
例示的実施形態に係るプラズマ処理装置において、空隙は、外部のガス供給部に接続されたガス配管に連通している。
例示的実施形態に係るプラズマ処理装置において、ステージは、本体と導電層とを含む。本体は、絶縁体から形成される。導電層は、本体内に設けられる。導電層は、ステージ内に設けられた一つ以上の導電層のうちステージの上面から最短の距離を有し、環状に形成される。このように、ステージ内に設けられた一つ以上の導電層のうち該ステージの上面から最短の距離を有する導電層は、環状に形成されているので、ステージ上に載置される基板にかかる高周波バイアスが抑制され得る。
例示的実施形態に係るプラズマ処理装置において、導電層は、ステージ上に載置される基板の直径よりも小さい外径を有する。
例示的実施形態に係るプラズマ処理装置において、導電層は、ステージ上に載置される基板とステージとの間で静電引力を発生させるための電極、高周波が供給される電極、及び接地される電極のうち何れかである。
例示的実施形態に係るプラズマ処理装置において、導電層は、メッシュ状に形成される。
例示的実施形態において、プラズマ処理方法が提供される。プラズマ処理方法は、プラズマ処理装置を用いて被処理体にプラズマ処理を行う。プラズマ処理装置は処理容器、上部電極、誘電体板、導波路、ステージを備える。ステージは処理容器内に設けられる。誘電体板はステージの上方に処理容器の空間を介して設けられる。上部電極は誘電体板の上方に設けられる。導波路はプラズマ処理に用いられるVHF帯又はUHF帯の高周波を導波する。導波路の端部は空間に向いて配置され空間に高周波を放射する。この方法は、上部電極と誘電体板との間に設けられた空隙の幅が誘電体板の延びる方向において非一様となっている状態において、プラズマ処理を行う。
このようなプラズマ処理方法では、空隙の存在によって、定在波の発生が抑制されて空間内における上部電極(より具体的に誘電体板)の近傍での電界の勾配が低減され得る。よって、プラズマの均一性が向上され得る。また、例示的実施形態によれば、空隙の幅は、誘電体板の延びる方向(空隙が延びる方向)において、非一様である。即ち、空隙の幅は、定在波の発生が抑制されるように調整され得る。特に、VHF帯又はUHF帯の高周波が空間内に放射される場合において、空隙の幅の調整が可能となる。この調整によって、プラズマの生成時に上部電極(より具体的に誘電体板)と空間内で生じるプラズマとの間を伝搬する表面波(電波)の波長が好適に伸長され得る。よって、プラズマの均一性がより向上され得る。
以下、図面を参照して種々の例示的実施形態について詳細に説明する。なお、各図面において同一又は相当の部分に対しては同一の符号を附すこととする。本開示において、「接触」とは、対象となる両者が固定されていない状態を表し、「接続」とは、対象となる両者が固定されていても固定されていなくてもよい状態を表し、「接合」とは、対象となる両者が固定されている状態を表す。
図1に示すプラズマ処理装置1Aの構成を説明する。プラズマ処理装置1Aは、処理容器CSを備える。プラズマ処理装置1Aは、空間SP、導波路壁UA1、上部電極UA21、空洞UA22、導波路UA31を備える。プラズマ処理装置1Aは、絶縁部材UA4、サポートリングUA51、誘電体板UA6、誘電体ロッドUA7、封止部材UA82、管UA9、空隙UB1、ガス配管UC31、を備える。
プラズマ処理装置1Aは、側壁DA11、排気口DA11a、封止部材DA13、コモンモードフィルタDB61a、コモンモードフィルタDB61b、ヒータ電源DB62a、ヒータ電源DB62b、を備える。
プラズマ処理装置1Aは、ステージMA11、バッフル部材MB1、を備える。
処理容器CSは、略円筒形状を有する。処理容器CSは、鉛直方向に沿って延在している。
処理容器CSの中心軸線は、鉛直方向に延びる軸線AXである。処理容器CSは、導波路壁UA1、側壁DA11、導波路UA31を備える。
本開示において、軸線AXの延びる方向は、基準方向と称する。換言すれば、基準方向は、空隙UB1に露出する上部電極UA21の下面UAfに交差する方向である。
導波路壁UA1の天井部は、軸線AXに交差する面に(略水平に)延在している。導波路壁UA1の側部は、軸線AXに沿って導波路壁UA1の天井部に垂直に延びる。導波路壁UA1は、プラズマ処理装置1Aの上部電極UA21を囲んでいる。
導波路壁UA1の材料は、アルミニウム又はアルミニウム合金等の導電性の材料であり得る。導波路壁UA1は、接地される。
導波路UA31は、導波路壁UA1と上部電極UA21との間の空間によって画定される。導波路UA31は、VHF帯又はUHF帯の高周波を導波し、高周波を空間SPに導入する。本開示において高周波とは、VHF帯又はUHF帯の高周波を意味する。
導波路UA31は、高周波が放射される端部UA32を備える。端部UA32は、空間SPに向いて配置される。
端部UA32は、絶縁部材UA4および絶縁性のサポートリングUA51を介して、空間SPに高周波を放射する。空間SPは、誘電体板UA6とステージMA11との間の空間である。
側壁DA11は、導波路壁UA1の側部の下側に軸線AXに沿って延びる。側壁DA11は、導波路壁UA1の下側において、軸線AXに沿って延びる。
側壁DA11の材料は、アルミニウム又はアルミニウム合金等の導電性の材料であり得る。側壁DA11は、接地される。
側壁DA11は、突起部DA12を備える。側壁DA11の突起部DA12は、側壁DA11の端部(導波路壁UA1の側部に接続される箇所)に設けられており、軸線AXに向けて軸線AXに交差する方向に延びる。突起部DA12は、封止部材DA13を介して絶縁部材UA4に接続される。封止部材DA13は、真空シール用の部材であり、例えばOリングであり得る。
突起部DA12は、弾性部材DA10を介してサポートリングUA51に接続される。サポートリングUA51は、突起部DA12上に設けられる。弾性部材DA10は、押圧用に設けられている。
絶縁部材UA4は、端部UA32と、サポートリングUA51及び空間SPとの間に配置される。絶縁部材UA4と上部電極UA21とは、封止部材UA82を介して接続される。絶縁部材UA4の材料は、窒化アルミニウム、酸化アルミニウム等の絶縁性の材料であり得る。封止部材UA82は、真空シール用の部材であり、例えばOリングであり得る。
上部電極UA21は、誘電体板UA6の上方に設けられる。上部電極UA21は、導波路壁UA1内に収容されている。上部電極UA21は、導波路壁UA1の天井部の下に配置されており、導波路壁UA1の側部によって囲まれている。
上部電極UA21は、ステージMA11の上面MA13の上方において、処理容器CS内の空間SPと誘電体板UA6とを介して設けられる。上部電極UA21は、整合器UC2を介して高周波電源UC1に電気的に接続される。
上部電極UA21の材料は、アルミニウム又はアルミニウム合金等の導電性の材料であり得る。上部電極UA21の表面上には、耐腐食性を有する膜が形成される。耐腐食性を有する膜は、酸化アルミニウム膜、酸化イットリウム膜、または酸化アルミニウムや酸化イットリウム等を含むセラミック膜であり得る。
高周波電源UC1は、上述した高周波を発生する電源である。整合器UC2は、高周波電源UC1の負荷のインピーダンスを高周波電源UC1の出力インピーダンスに整合させるための整合回路を含んでいる。
上部電極UA21は、空洞UA22を備える。上部電極UA21は、複数のガス吐出孔UA22a(第1ガス吐出孔)を有する。空洞UA22は、ガス配管UC31を介してガス供給部UC3に連通している。
空洞UA22は、複数のガス吐出孔UA22aに連通している。空洞UA22は、複数のガス吐出孔UA22aと、更に、空隙UB1、誘電体板UA6の複数のガス吐出孔UB2とを介して、空間SPに連通している。
誘電体板UA6は、上部電極UA21の直下に設けられる。誘電体板UA6は、ステージMA11の上面MA13の上方に処理容器CS内の空間SPを介して設けられる。
誘電体板UA6は、複数のガス吐出孔UB2(第2ガス吐出孔)を有する。一実施形態において、誘電体板UA6は、シャワープレートである。
複数のガス吐出孔UA22aと、複数のガス吐出孔UB2とは、空隙UB1を介して連通する。少なくとも複数のガス吐出孔UA22aの一部と複数のガス吐出孔UB2の一部とは、上部電極UA21の上方(軸線AXの方向)から見て、互いに重なるように設けられる。例えば、空隙UB1のうち幅がより小さい部分ほど、当該部分に配置されるガス吐出孔UA22aとガス吐出孔UB2とは互いに重なり合うように設けられている。
誘電体板UA6の端部は、サポートリングUA51によって上部電極UA21の端部に密着される。誘電体板UA6は、空間SPを介してステージMA11の上面MA13に対面している。
誘電体板UA6の中心軸線は、軸線AXに略一致している。誘電体板UA6には、ステージMA11の上面MA13に載置された基板W(被処理体)の全面に均等にガスが供給されるように、複数のガス吐出孔UB2が配置される。
誘電体板UA6の下面とステージMA11の上面MA13との間の鉛直方向における距離(空間SPの幅)は、例えば5[cm]以上且つ30[cm]以下であり得る。
誘電体板UA6は、平板状であり、可撓性を有している。誘電体板UA6の材料は、窒化アルミニウム、酸化アルミニウム等の誘電体であり得る。誘電体板UA6の厚みは、略均一であり得る。誘電体板UA6は、略円盤形状を有している。誘電体板UA6は、窒化アルミニウム、酸化アルミニウム、酸化イットリウム、又は窒化アルミニウム、酸化アルミニウム、酸化イットリウム等を含む誘電体から形成されている。誘電体板UA6の表面(特に下面UA61)には、耐腐食性を有する膜が形成されていてもよい。耐腐食性を有する膜は、酸化イットリウム膜、酸化フッ化イットリウム膜、フッ化イットリウム膜、又は酸化イットリウム、フッ化イットリウム等を含むセラミック膜であり得る。
サポートリングUA51は、誘電体板UA6を上部電極UA21に密着する部材である。サポートリングUA51は、絶縁部材UA4に接続される。サポートリングUA51の材料は、窒化アルミニウム、酸化アルミニウム等の絶縁性の材料であり得る。
絶縁部材UA4とサポートリングUA51とは、側壁DA11の突起部DA12上に並置される。絶縁部材UA4とサポートリングUA51とは、突起部DA12と上部電極UA21の外周部UA24との間に挟まれる。
上部電極UA21と誘電体板UA6との間に、誘電体ロッドUA7が配置される。誘電体ロッドUA7は、軸線AX上に配置され得る。誘電体ロッドUA7は、軸線AXに沿って延びる。
誘電体ロッドUA7は、上部電極UA21に接続されている。誘電体ロッドUA7は、誘電体板UA6に接触している、又は、誘電体板UA6に接合(固定)されている。誘電体ロッドUA7の材料は、窒化アルミニウム、酸化アルミニウム等の誘電体であり得る。
空隙UB1は、上部電極UA21と誘電体板UA6との間に設けられ得る。空隙UB1は、上部電極UA21と誘電体板UA6との離間によって形成され得る。空隙UB1は、上部電極UA21の下面UAfと、誘電体板UA6の上面UAgとによって画定される。上部電極UA21の下面UAfは、上に凸の曲面であり得る。空隙UB1の幅は、径方向位置の関数(概ね余弦関数又はガウス関数)になっている。
空隙UB1は、上部電極UA21の端部(外周部UA24)と誘電体板UA6の端部とが互いに密着される状態において上部電極UA21と誘電体板UA6とが離間することによって、画定される。
上部電極UA21と誘電体板UA6とは、誘電体ロッドUA7が配置されている軸線AXにおいて最も大きく離間している。空隙UB1の幅(上部電極UA21の下面UAfと誘電体板UA6の上面UAgとの間の距離)は、誘電体板UA6(及び、後述の誘電体板UA6a)の延びる方向において、一様(一定)では無く、非一様であり得る。このように、上部電極UA21とプラズマとの間に空隙UB1を設けると、プラズマから流れ込む高周波電流が低下し、プラズマの励起が抑制される。本実施形態のように、上部電極UA21の面内において空隙UB1の幅を最適化することにより、基板Wの上部に一様なプラズマを生成することが出来る。
ステージMA11は、本体MA11aと、導電層MA15とを備える。ステージMA11は、処理容器CS内に設けられる。ステージMA11は、ステージMA11の上面MA13の上に載置された基板Wを略水平に支持するように構成される。
ステージMA11は、略円盤形状を有している。ステージMA11の中心軸線は、軸線AXに略一致している。
導電層MA15は、ステージMA11の上面MA13を介して、上面MA13に載置される基板Wを加熱するヒータ(抵抗加熱素子)として機能する。導電層MA15は、ヒータ部材MA15aとヒータ部材MA15bとを備える。導電層MA15の材料は、タングステン、モリブデン等の金属であり得る。
ヒータ部材MA15aとヒータ部材MA15bとは、本体MA11aの内部に埋め込まれる。ヒータ部材MA15aとヒータ部材MA15bとは、接触していない。本体MA11aの材料は、窒化アルミニウム、酸化アルミニウム等の絶縁体である。
ステージMA11の加熱領域は、径方向に二つのゾーンに分割される。それぞれのゾーンの加熱は、導電層MA15によって行われる。
ヒータ部材MA15aは、本体MA11aの中央部にあるゾーンを加熱する。ヒータ部材MA15bは、本体MA11aの外周部にあるゾーンを加熱する。
ヒータ部材MA15aには、コモンモードフィルタDB61aが電気的に接続される。コモンモードフィルタDB61aには、ヒータ電源DB62bが電気的に接続される。
ヒータ部材MA15bには、コモンモードフィルタDB61bが電気的に接続される。コモンモードフィルタDB61bには、ヒータ電源DB62bが電気的に接続される。コモンモードフィルタDB61aがヒータ部材MA15aとヒータ電源DB62aとの間に設けられ、コモンモードフィルタDB61bがヒータ部材MA15bとヒータ電源DB62bとの間に設けられる。
コモンモードフィルタDB61a及びコモンモードフィルタDB61bは、それぞれ、プラズマ励起周波数において比較的に高いコモンモードインピーダンスを有する。このため、ヒータ部材MA15aとヒータ部材MA15bとの間の電気的な結合が弱められ得る。これによって、ステージMA11の本体MA11aにおける外周部と中央部とにおいて、プラズマとヒータ部材MA15a及びヒータ部材MA15bとの間の電気的結合が抑制され基板Wの中央部と端部との間にかかる高周波電界が抑制され得る。
バッフル部材MB1は、ステージMA11と側壁DA11との間で延在している。バッフル部材MB1は、略環状の板材である。バッフル部材13の材料は、例えば、窒化アルミニウム、酸化アルミニウム等の絶縁体であり得る。
バッフル部材MB1には、複数の貫通孔が形成される。複数の貫通孔は、バッフル部材MB1をその板厚方向に貫通している。
ステージMA11の裏面MA14下の領域は、排気口DA11aに連通する。排気口DA11aは、外部の排気装置に接続される。排気装置は、圧力制御弁並びにターボ分子ポンプ及び/又はドライポンプ等の真空ポンプを含み得る。
プラズマ処理装置1Aには、ガス供給部UC3が接続される。ガス供給部UC3は、絶縁性の管UA9によって高周波から保護され、上部電極UA21内の空洞UA22に連通するガス配管UC31に接続される。
ガス供給部UC3からのガスは、ガス配管UC31、空洞UA22、複数のガス吐出孔UA22a、空隙UB1、複数のガス吐出孔UB2を順に介して、空間SPに供給される。ガス供給部UC3は、基板Wの処理のために用いられる一つ以上のガス源を含む。ガス供給部UC3は、一つ以上のガス源からのガスの流量をそれぞれ制御するための一つ以上の流量制御器を含む。
ガス供給部UC3と空洞UA22とを連通するガス配管UC31は、導波路UA31内において絶縁性の管UA9によって覆われており、管UA9によって導波路UA31内の高周波から保護される。管UA9の材料は、窒化アルミニウム、酸化アルミニウム等の絶縁性の材料であり得る。
プラズマ処理装置1Aでは、バッフル部材MB1の上側で延在する処理容器CS(より具体的に側壁DA11)の内壁面の面積は、空間SP側の誘電体板UA6の表面積(下面UA61の面積)に略等しい。即ち、空間SPを画定する面のうちグランド電位に設定された面(グランド面)の面積は、空間SPを画定する面のうち誘電体板UA6によって提供される面の面積と略同一である。かかる構成により、プラズマが、誘電体板UA6の直下の領域及びグランド面の周囲の領域で均一な密度で生成される。その結果、基板Wのプラズマ処理の面内均一性が向上される。
プラズマ処理装置1Aにおいて、高周波は、導波路UA31の端部UA32から軸線AXに向けて空間SP内に導入される。高周波が空間SPに導入されると、ガスが空間SP内で励起されて、当該ガスからプラズマが生成される。プラズマは、空間SP内で周方向において均一な密度分布で生成される。ステージMA11上の基板Wは、プラズマからの化学種によって処理される。
以下、図2を参照して、別の例示的実施形態に係るプラズマ処理装置1Bについて説明する。プラズマ処理装置1Bにおける誘電体板UA6の下面UA61とステージMA11の上面MA13との間の鉛直方向における距離(空間SPの幅)は、プラズマ処理装置1Aの場合に比較して短く、例えば5[mm]以上且つ15[mm]以下であり得る。プラズマ処理装置1Bの構成とプラズマ処理装置1Aの構成とは、空間SPの幅の相違に応じて、異なる。
プラズマ処理装置1Bは、処理容器CSを備える。プラズマ処理装置1Bは、空間SP、導波路壁UA1、上部電極UA21、空洞UA22、導波路UA31、絶縁部材UA4、サポートリングUA51、カバーリングUA52、誘電体板UA6、弾性部材UA81、封止部材UA82、管UA9を備える。プラズマ処理装置1Bは、空隙UB1、ガス配管UC31、駆動機構UD10を備える。
プラズマ処理装置1Bは、ステージMA11、導電部MA21、導電板MA22、導電性弾性部材MA23、排気室MA31、壁部MA32、通気孔MA33を備える。
プラズマ処理装置1Bは、封止部材DA13、入出口DA2、支持部DB11、排気管DB12、ベローズDB21、ベローズDB22、ばねDB3、水冷プレートDB4を備える。
処理容器CSは、導波路壁UA1、側壁DA11、導波路UA31を備える。
以下、プラズマ処理装置1Bの説明は、主に、プラズマ処理装置1Aと異なる構成のみに対して行われる。
側壁DA11の突起部DA12は、側壁DA11の端部(導波路壁UA1の側部に接続される箇所)に設けられており、軸線AXに向けて軸線AXに交差する方向に延びる。
突起部DA12は、導電性弾性部材MA23を介して排気室MA31の壁部MA32に接続される。導電性弾性部材MA23は、弾性体であり、例えばスパイラルリングであり得る。導電性弾性部材MA23の材料は、例えば、ステンレス、インコネル、ニッケル、タングステン、タンタル、銅合金又はモリブデン等の金属である。導電性弾性部材MA23は、ニッケル、アルミニウム、ステンレス又は金等の保護膜により被覆されていてもよい。
絶縁部材UA4は、導波路UA31の端部UA32と空間SPとの間に配置される。
サポートリングUA51は、弾性部材UA81を介して絶縁部材UA4に接続される。弾性部材UA81は、例えばステンレス製のばねであり得る。
誘電体板UA6の端部と上部電極UA21の端部(外周部UA24)とは、弾性部材UA81等を介した押圧によって、互いに接続される。
カバーリングUA52は、ステージMA11の側面付近にプラズマが発生することを防止する部材である。カバーリングUA52の材料は、窒化アルミニウム、酸化アルミニウム等の絶縁性の材料であり得る。
プラズマ処理装置1Bは、更に、駆動機構UD10を備える。駆動機構UD10は、モーターUD11、絶縁シャフトUD12、プーリーUD13(第1プーリー)(pulley)、ベルトUD14、駆動部UD15aを備える。
モーターUD11は、導波路壁UA1上に設けられる。プーリーUD13とベルトUD14と駆動部UD15a(更に、後述する図5に示す駆動部UD15b)とは、上部電極UA21内に設けられる。
絶縁シャフトUD12は、モーターUD11に連結する。プーリーUD13は、絶縁シャフトUD12とベルトUD14とを連結する。
絶縁シャフトUD12は、モーターUD11の回転駆動に応じて回転する。プーリーUD13は、絶縁シャフトUD12の回転移動をベルトUD14の直線移動に変える。
ベルトUD14の直線移動が駆動部UD15aに伝達され、駆動部UD15aの誘電体ロッドUD15a9(図3及び図4を参照しつつ後述する)の移動(上部電極UA21の下面UAfに交差する基準方向の移動)が行われ得る。駆動部UD15aの構成については、後に詳述される。
空隙UB1は、上部電極UA21と誘電体板UA6との離間によって形成される。空隙UB1の幅(上部電極UA21と誘電体板UA6との間の距離)は、駆動機構UD10によって調整され得る。上部電極UA21と誘電体板UA6とは、誘電体ロッドUD15a9を有する駆動部UD15aが配置される軸線AXにおいて最も大きく離間し得る。
プラズマ処理装置1BのステージMA11の材料は、アルミニウム又はアルミニウム合金等の導電性の材料であり得る。ステージMA11の表面には、酸化イットリウム、酸フッ化イットリウム、酸化アルミニウム等の保護膜が設けられ得る。
排気室MA31は、導電性の壁部MA32を備える。排気室MA31は、外周部MA12の周囲から側壁DA11に向けて延びる。
壁部MA32は、通気孔MA33を備える。排気室MA31は、空間SPに連通している。空間SPは、通気孔MA33を介して、排気室MA31に連通している。排気室MA31は、排気管DB12に連通している。
壁部MA32の材料は、アルミニウム又はアルミニウム合金等の導電性の材料であり得る。
排気管DB12は、外部の排気装置に接続される。排気装置は、圧力制御弁並びにターボ分子ポンプ及び/又はドライポンプ等の真空ポンプを含み得る。
空間SP内のガスは、通気孔MA33を介して排気室MA31に移動し、排気管DB12を介して外部に排気され得る。
導電部MA21は、ステージMA11の外周部MA12と処理容器CSの側壁DA11との間に延びる。導電部MA21は、ステージMA11が有する導電層と処理容器CSの側壁DA11とに電気的に接続される。
導電部MA21は、導波路UA31の端部UA32から放射される高周波が空間SPに導入されるように外周部MA12から側壁DA11に向けて延びる。導電部MA21は、導電板MA22を備える。導電部MA21は、壁部MA32の一部を含む。
導電板MA22は、外周部MA12においてステージMA11の裏面MA14に電気的に接触している。導電板MA22は、ネジ(不図示)によって外周部MA12の裏面および壁部MA32の上面に接合(固定)される。
導電板MA22は、可撓性の薄板である。導電板MA22の材料は、例えば、アルミニウム、アルミニウム合金、ステンレス、インコネル、ニッケル、タングステン、タンタル、銅合金又はモリブデン等の導電性の材料である。導電板MA22は、酸化アルミニウム、酸化イットリウム、酸化フッ化イットリウム、フッ化イットリウム、ニッケル、アルミニウム、ステンレス又は金等の保護膜により被覆されていてもよい。
側壁DA11は、入出口DA2を備える。基板Wは、入出口DA2を介して、処理容器CS内に搬入および搬出される。
支持部DB11は、ステージMA11に接続される。ステージMA11は、支持部DB11上に設けられる。支持部DB11を上下移動(上部電極UA21に近付く移動又は上部電極UA21から離れる移動であり、以下同様。)させることによって、ステージMA11が上下移動する。
支持部DB11の下部には、水冷プレートDB4が配置される。支持部DB11は、水冷プレートDB4に接している。ステージMA11の熱は、支持部DB11及び水冷プレートDB4を介して、外部に排出され得る。
排気管DB12は、壁部MA32に接続されており、排気室MA31に連通している。壁部MA32は、排気管DB12上に設けられる。排気管DB12を介して、排気室MA31内のガスが外部に排出され得る。
ばねDB3を介して排気管DB12を上下移動させることによって、排気室MA31及び壁部MA32が上下移動する。
ベローズDB22の材料は、ステンレス等の導電性の材料であり得る。ばねDB3の材料は、ステンレス等の導電性の材料であり得る。
壁部MA32は、ばねDB3の弾性によって、上部電極UA21の側(上方)に安定的に配置され得る。これによって、壁部MA32の外周部は、突起部DA12の裏面に密着する。更に導電性弾性部材MA23の弾性によって、壁部MA32の外周部と突起部DA12とが安定的に電気的に接触され得る。
プラズマ処理装置1Bにおいて、高周波は、導波路UA31の端部UA32から絶縁部材UA4を介して、軸線AXに向けて空間SP内に導入される。高周波が空間SPに導入されると、ガスが空間SP内で励起されて、当該ガスからプラズマが生成される。プラズマは、空間SP内で周方向において均一な密度分布で生成される。ステージMA11上の基板Wは、プラズマからの化学種によって処理される。また、絶縁部材UA4によって、空間SPの周辺部への放電が抑制され得る。
以下、図3、図4を参照して、駆動部UD15aの構成を説明する。駆動部UD15aは、プーリーUD15a1(第2プーリー)、調整ねじUD15a2、容器UD15a3、シャフトUD15a4、ばねUD15a5を備える。ばねUD15a5の材料は、例えば、ステンレス等であり得る。
駆動部UD15aは、更に、OリングUD15a6、フローティングジョイントのオス部UD15a8、誘電体ロッドUD15a9を備える。誘電体ロッドUD15a9の材料は、窒化アルミニウム、酸化アルミニウム等の誘電体であり得る。
誘電体ロッドUD15a9は、上部電極UA21と誘電体板UA6との間に配置される。誘電体ロッドUD15a9は、軸線AX上に配置され得る。
誘電体ロッドUD15a9は、誘電体板UA6と一体に形成される、或いは、誘電体板UA6に接続又は接合(固定)される。
サポートリングUA51によって誘電体板UA6の端部が上部電極UA21の端部(外周部UA24)に密接される状態において、誘電体ロッドUD15a9は、上部電極UA21と誘電体板UA6との間隔(空隙UB1の幅)を伸縮し得る。
駆動部UD15aを備える駆動機構UD10は、誘電体ロッドUD15a9を基準方向に駆動し、空隙UB1の幅を伸縮する。駆動部UD15aは、誘電体ロッドUD15a9とベルトUD14とを連結し、絶縁シャフトUD12及びベルトUD14を介して伝達されるモーターUD11の動力を用いて、基準方向に誘電体ロッドUD15a9を駆動する。
プーリーUD15a1は、調整ねじUD15a2を備える。プーリーUD15a1は、ベルトUD14とシャフトUD15a4とを連結する。シャフトUD15a4は、フローティングジョイントのメス部UD15a7を備える。
調整ねじUD15a2、シャフトUD15a4のそれぞれの中心軸は、軸線AXに略一致する。調整ねじUD15a2、シャフトUD15a4のそれぞれは、軸線AXに沿って直線的に移動し得る。
シャフトUD15a4は、誘電体ロッドUD15a9にフローティングジョイント(フローティングジョイントのメス部UD15a7及びフローティングジョイントのオス部UD15a8)を介して連結する。
フローティングジョイントのメス部UD15a7、フローティングジョイントのオス部UD15a8、誘電体ロッドUD15a9のそれぞれの中心軸は、軸線AXに略一致する。フローティングジョイントのメス部UD15a7、フローティングジョイントのオス部UD15a8、誘電体ロッドUD15a9のそれぞれは、軸線AXに沿って直線的に移動し得る。
プーリーUD15a1は、ベルトUD14に接続される。プーリーUD15a1は、ベルトUD14の直線移動を、軸線AXの回りの調整ねじUD15a2の回転移動と軸線AXに沿った調整ねじUD15a2の直線移動とに変える。
調整ねじUD15a2は、容器UD15a3に保持される。容器UD15a3は、上部電極UA21内に接合(固定)される。容器UD15a3内には、シャフトUD15a4の上端、ばねUD15a5が収容される。
調整ねじUD15a2の下端は、シャフトUD15a4の上端に接触する。調整ねじUD15a2の下端は、ばねUD15a5の弾性力によってシャフトUD15a4の上端に密着される。シャフトUD15a4は、調整ねじUD15a2の軸線AXに沿った直線移動に応じて、軸線AXに沿って直線的に移動する。
OリングUD15a6は、上部電極UA21内におけるシャフトUD15a4の配置を安定させると共に、空隙UB1を封止し得る。
シャフトUD15a4の下端は、フローティングジョイントのメス部UD15a7を有する。フローティングジョイントのメス部UD15a7には、フローティングジョイントのオス部UD15a8が嵌め込まれる。フローティングジョイントのオス部UD15a8は、シャフトUD15a4の軸線AXに沿った直線移動に応じて、軸線AXに沿って直線的に移動する。
フローティングジョイントのオス部UD15a8の下端は誘電体ロッドUD15a9に接続される。誘電体ロッドUD15a9は、フローティングジョイントのオス部UD15a8の軸線AXに沿った直線移動に応じて、軸線AXに沿って直線的に移動する。
即ち、モーターUD11による絶縁シャフトUD12の回転移動によって、誘電体ロッドUD15a9は軸線AXに沿って直線的に移動し得る。より具体的に、誘電体ロッドUD15a9はフローティングジョイントを介してモーターUD11の動力を受け得る。従って、シャフトUD15a4および誘電体ロッドUD15a9の軸が多少ずれても、誘電体ロッドUD15a9の駆動によって誘電体板UA6と上部電極UA21とを離隔及び近接させ得る。
また、モーターUD11による絶縁シャフトUD12の回転移動がベルトUD14によって調整ねじUD15a2に伝達され得るので、モーターUD11は、導波路壁UA1の天井部上において軸線AXから離れた箇所に設けられ得る。このため、モーターUD11の配置位置は、導波路壁UA1上において比較的に柔軟に選択され得る。
駆動機構UD10は、上記した駆動部UD15aに代えて、図5に示す駆動部UD15bを備え得る。駆動部UD15bは、上部電極UA21内において駆動部UD15aと同様に配置される。
駆動部UD15bは、プーリーUD15b1(第2プーリー)、調整ねじUD15b2、容器UD15b3、ボールUD15b4、シャフトUD15b5、ベローズUD15b6、誘電体ロッドUD15b7を備える。
誘電体ロッドUD15b7は、上部電極UA21と誘電体板UA6との間に配置される。誘電体ロッドUD15b7は、軸線AX上に配置され得る。
誘電体ロッドUD15b7の下部は、誘電体板UA6の上面UAgに設けられた穴に嵌合している。誘電体ロッドUD15b7の材料は、窒化アルミニウム、酸化アルミニウム等の誘電体であり得る。
駆動部UD15bを備える駆動機構UD10は、上部電極UA21と誘電体板UA6とを離隔するように誘電体ロッドUD15b7を基準方向に沿って直線的に移動させ、空隙UB1の幅を広げることができる。
駆動部UD15bは、誘電体ロッドUD15b7とベルトUD14とを連結し、絶縁シャフトUD12及びベルトUD14を介して伝達されるモーターUD11の動力を用いて、基準方向に誘電体ロッドUD15b7を駆動する。
プーリーUD15b1は、調整ねじUD15b2を備える。プーリーUD15b1は、ベルトUD14をシャフトUD15b5に連結する。シャフトUD15b5は、誘電体ロッドUD15b7に連結する。
調整ねじUD15b2、シャフトUD15b5、誘電体ロッドUD15b7のそれぞれの中心軸は、軸線AXに略一致する。調整ねじUD15b2、シャフトUD15b5、誘電体ロッドUD15b7のそれぞれは、軸線AXに沿って直線的に移動し得る。
プーリーUD15b1は、ベルトUD14に接続される。プーリーUD15b1は、ベルトUD14の直線移動を、軸線AXの回りの調整ねじUD15b2の回転移動と軸線AXに沿った調整ねじUD15b2の直線移動とに変える。
調整ねじUD15b2は、容器UD15b3に保持される。容器UD15b3は、上部電極UA21に接続される。容器UD15a3内には、ボールUD15b4、シャフトUD15b5の上端、ベローズUD15b6が収容される。
調整ねじUD15b2の下端は、ボールUD15b4を介してシャフトUD15b5の上端に接続される。シャフトUD15b5の上端は、ベローズUD15b6の弾性力によってボールUD15b4を介して調整ねじUD15b2の下端に密着される。調整ねじUD15b2の下端は、ボールUD15b4が調整ねじUD15b2によって押圧されている状態において、ボールUD15b4に密着される。シャフトUD15b5は、調整ねじUD15b2の軸線AXに沿った直線移動に応じて、軸線AXに沿って直線的に移動する。
なお、このように、調整ねじUD15b2とシャフトUD15b5とは、接合(固定)されてはいない(ボールUD15b4を介して連結される)ので、互いに離隔し得る。
ベローズUD15b6は、空隙UB1を封止し得る。ベローズUD15b6の材料は、ステンレス、アルミニウム合金等であり得る。
シャフトUD15b5の下端は、誘電体ロッドUD15b7の上端に接続される。誘電体ロッドUD15b7の下端は、誘電体板UA6に接続される。誘電体ロッドUD15b7は、シャフトUD15b5の軸線AXに沿った直線移動に応じて、軸線AXに沿って直線的に移動する。
即ち、モーターUD11による絶縁シャフトUD12の回転移動によって、誘電体ロッドUD15b7は軸線AXに沿って直線的に移動し得る。より具体的に、誘電体ロッドUD15b7の駆動は、誘電体板UA6と上部電極UA21とを離隔させ得る。
また、モーターUD11による絶縁シャフトUD12の回転移動がベルトUD14によって調整ねじUD15b2に伝達され得るので、モーターUD11は、導波路壁UA1の天井部上において軸線AXから離れた箇所に設けられ得る。このため、モーターUD11の配置位置は、導波路壁UA1上において比較的に柔軟に選択され得る。
以下、図6を参照して、別の例示的実施形態に係るプラズマ処理装置1Cについて説明する。プラズマ処理装置1Cは、処理容器CSを備える。プラズマ処理装置1Cは、空間SP、導波路壁UA1、上部電極UA21a、導波路UA31、絶縁部材UA4、誘電体板UA6a、封止部材UA82、封止部材UA83、管UA9、空隙UB1、ガス配管UC31を備える。
プラズマ処理装置1Cは、側壁DA11、排気口DA11a、封止部材DA13、弾性部材DA14を備える。
プラズマ処理装置1Cは、ステージMA11、プラズマ遮蔽板MB2を備える。
処理容器CSは、導波路壁UA1、側壁DA11、導波路UA31を備える。
以下、プラズマ処理装置1Cの説明は、主に、プラズマ処理装置1A及びプラズマ処理装置1Bと異なる構成のみに対して行われる。
側壁DA11は、ガス室MA41、壁部MA42、複数のガス放出溝MA43を備える。
ガス室MA41、壁部MA42、ガス放出溝MA43は、側壁DA11の端部(導波路壁UA1の側部に接続される箇所)に設けられており、軸線AXに向けて軸線AXに交差する方向に延びる。壁部MA42は封止部材DA13を介して、絶縁部材UA4に接続される。
ガス室MA41にはガス供給器UD2が接続され、ガス供給器UD2から供給されるガスはガス室MA41に貯められ得る。ガス室MA41にはガス放出溝MA43が接続され、ガス室MA41に貯められたガスはガス放出溝MA43を介して空間SPの上側(誘電体板UA6aの下面UA61の直下)に供給される。
上部電極UA21aは、誘電体板UA6aの上方に設けられる。上部電極UA21aは、導波路壁UA1内に収容されている。上部電極UA21aは、導波路壁UA1の天井部の下に配置されており、導波路壁UA1の側部によって囲まれている。
上部電極UA21aは、ステージMA11の上面MA13の上方において、処理容器CS内の空間SPと誘電体板UA6aとを介して設けられる。上部電極UA21aは、整合器UC2を介して高周波電源UC1に電気的に接続される。
上部電極UA21aの材料は、アルミニウム又はアルミニウム合金等の導電性の材料であり得る。上部電極UA21aの表面上には、耐腐食性を有する膜が形成される。耐腐食性を有する膜は、酸化アルミニウム膜、酸化イットリウム膜、または酸化アルミニウムや酸化イットリウム等を含むセラミック膜であり得る。
誘電体板UA6aは、誘電体カバーであり、空間SP内において上部電極UA21aの直下に設けられる。誘電体板UA6aは、ステージMA11の上面MA13の上方に処理容器CS内の空間SPを介して設けられる。
誘電体板UA6aの端部は、絶縁部材UA4によって上部電極UA21aの端部(外周部UA24)に密着される。この誘電体板UA6aの端部は、弾性部材DA14を介して上部電極UA21aに接続されると共に、封止部材UA83を介して絶縁部材UA4に接続される。封止部材UA83は、真空シール用の部材であり、例えばOリングであり得る。封止部材UA83によて、誘電体板UA6aの上部のガスが空間SPに漏洩することが回避され得る。
弾性部材DA14は、Oリング等であり得る。誘電体板UA6aは、空間SPを介してステージMA11の上面MA13に対面している。誘電体板UA6aの中心軸線は、軸線AXに略一致している。
誘電体板UA6aは、可撓性を有している。誘電体板UA6aは、窒化アルミニウム、酸化アルミニウム、酸化イットリウム、又は窒化アルミニウム、酸化アルミニウム、酸化イットリウム等を含む誘電体から形成されている。誘電体板UA6aの表面(特に下面UA61)には、耐腐食性を有する膜が形成されていてもよい。耐腐食性を有する膜は、酸化イットリウム膜、酸化フッ化イットリウム膜、フッ化イットリウム膜、又は酸化イットリウム、フッ化イットリウム等を含むセラミック膜であり得る。誘電体板UA6aの厚みは、略均一であり得る。
誘電体板UA6aは、略円盤形状を有している。誘電体板UA6aの下面とステージMA11の上面MA13との間の鉛直方向における距離(空間SPの幅)は、例えば5[cm]以上且つ10[cm]以下であり得る。絶縁部材UA4は、誘電体板UA6aを上部電極UA21aに密着させる。
空隙UB1は、上部電極UA21aと誘電体板UA6aとの離間によって形成される。より具体的に、空隙UB1は、上部電極UA21aの下面UAfと誘電体板UA6aの上面UAgとの間の空間であり、下面UAfと上面UAgとによって画定される。絶縁部材UA4によって誘電体板UA6aの端部が上部電極UA21aの端部(外周部UA24)に密着される状態において、上部電極UA21aと誘電体板UA6aとは、軸線AXにおいて最も大きく離間し得る。
空隙UB1には外部のガス供給部UC3に接続されたガス配管UC31が接続されており、空隙UB1はガス配管UC31に連通している。空隙UB1には、ガス配管UC31を介してガス供給部UC3から供給されるガスが流入する。このガスの流入で空隙UB1内の圧力が調整されることによって、空隙UB1の幅(上部電極UA21aの下面UAfと誘電体板UA6の上面UAgとの間の長さ)が調整され得る。
プラズマ処理装置1CのステージMA11は、プラズマ処理装置1BのステージMA11と同様の構成を有する。
一実施形態において、プラズマ処理装置1Cは、プラズマ遮蔽板MB2を更に備えていてもよい。プラズマ遮蔽板MB2は、ステージMA11と側壁DA11との間で延在している。プラズマ遮蔽板MB2は、略環状の板材である。プラズマ遮蔽板MB2の材料は、例えば、酸化アルミニウム、石英等であり得る。
プラズマ遮蔽板MB2の一方の周縁(外径)は、側壁DA11に接続される。プラズマ遮蔽板MB2の他方の周縁(内径)とステージMA11(更にはステージMA11の上面MA13に載置される基板W)との間には、隙間が設けられる。空間SP内のガスが、この隙間からステージMA11の下の空間を流れ、更に、排気口DA11aを介して外部に排出され得る。
プラズマ処理装置1Cでは、プラズマ遮蔽板MB2の上側で延在する処理容器CSの内壁面(例えば側壁DA11の内壁面)の面積は、空間SP側の誘電体板UA6の表面積に略等しい。即ち、空間SPを画定する面のうちグランド電位に設定された面(グランド面)の面積は、空間SPを画定する面のうち誘電体板UA6aによって提供される面の面積と略同一である。かかる構成により、プラズマが、誘電体板UA6aの直下の領域及びグランド面の周囲の領域で均一な密度で生成される。その結果、基板Wのプラズマ処理の面内均一性が向上される。
プラズマ処理装置1Cにおいて、高周波は、導波路UA31の端部UA32から軸線AXに向けて空間SP内に導入される。高周波が空間SPに導入されると、ガスが空間SP内で励起されて、当該ガスからプラズマが生成される。プラズマは、空間SP内で周方向において均一な密度分布で生成される。ステージMA11上の基板Wは、プラズマからの化学種によって処理される。
次に、空隙UB1の形状の具体例について説明する。空隙UB1の形状は、上記したように、下面UAfと上面UAgとによって画定される。下面UAfの形状は、図1、図2及び図6のそれぞれに示すように、一例として、比較的に滑らかな上に凸の曲面であり得る。
下面UAfの他の形状は、例えば、波状の曲面(波打つ形状の曲面)、又は、階段状の面、等であり得る(図1,2,6の各々に示す上部電極UA21aに適用され得る)。この場合、下面UAfの波状の形状は、プラズマシースの非線形な電流電圧特性により生じる高調波による影響を低減し得る形状に調整され得る。下面UAfの波状の形状は、一具体例として図7に示す下面UAfの形状であり得る。また、下面UAfの階段状の形状は、上部電極UA21の下面UAfを曲面に加工することを回避するために、有効であり得る。
図7に示すように、上部電極UA21は、下部層UA211を備えてもよい。下部層UA211は、上部電極UA21の下面UAfを備える。下部層UA211は、上部電極UA21において着脱が自在であり、複数の下面UAfの形状の各々に応じて用意することができる。プラズマ励起条件によって下面UAfの好適な断面形状が異なる場合があるが、プラズマ励起条件に応じて上部電極UA21の全体を交換することは高コストとなり交換に要する労力等も多くなり得る。この点、プラズマ励起条件に応じて所望とする形状の下面UAfを有する下部層UA211を上部電極UA21に装着することができるので、交換に必要なコスト・労力が低減され得る。
空隙UB1の形状の他の具体例を図8及び図9に示す。図8及び図9のそれぞれに示す空隙UB1の具体例は、図1に示すプラズマ処理装置1A、図6に示すプラズマ処理装置1Cの各々の空隙UB1に適用され得る。
図8に示す空隙UB1の幅は、上部電極UA21及び誘電体板UA6のそれぞれの端部から中心部(軸線AXに交差する部分)に向けて増加する。図8に示す空隙UB1の幅は、上部電極UA21及び誘電体板UA6の中心部で最も大きい。
図1,2,6,7の各々に示す構成は、表面波(電波)の周波数がVHF帯にあり、この表面波の波長の1/4が誘電体板UA6の表面(上面UAgの反対側の面)の半径よりも大きい場合に、好適に用いられ得る。この表面波は、上記したように、プラズマの生成時に上部電極UA21と空間SP内で生じるプラズマとの間を伝搬する電波である。
上記したように、図8に示す空隙UB1の幅は上部電極UA21及び誘電体板UA6のそれぞれの端部から中心部(軸線AXに交差する部分)に向けて増加する。このため、表面波による定在波の生成が抑制され、プラズマ生成時に誘電体板UA6と空間SP内で生じるプラズマとの間に生じる高周波電圧の増大(不均一性)が抑制され得る。
また、空隙UB1の他の具体例では、空隙UB1の幅(下面UAfと上面UAgとの間の距離)は、誘電体板UA6の端部から軸線AXの近傍に至るまでの第1領域で略一定であり軸線AXの近傍の第2領域では第1領域との境界から軸線AXに向けて増加し得る。このように上記第2領域において空隙UB1の厚みが比較的に大きい場合、表面波の伝搬が抑制されて軸線AXの近傍(中央部)における表面波の集中も抑制され得る。このような空隙UB1の例は、図1,6の各々に示す空隙UB1に適用され得る。
図9に示す空隙UB1は、上部電極UA21に代えて上部電極UA21bを用いて画定される。上部電極UA21bは、誘電体板UA6の上方に設けられる。
上部電極UA21bでは、軸線AXが交差する下面UAfの中央部に空隙UA23が設けられており、空隙UA23に絶縁体部UA23aが充填される。上部電極UA21bは、複数のガス吐出孔UA22aを備える。
上部電極UA21bの材料は、上部電極UA21の材料と同様であり得る。絶縁体部UA23aの材料は、窒化アルミニウム、酸化アルミニウム等の絶縁性の材料であり得る。上部電極UA21bの表面上には、耐腐食性を有する膜が形成される。耐腐食性を有する膜は、酸化アルミニウム膜、酸化イットリウム膜、または酸化アルミニウムや酸化イットリウム等を含むセラミック膜であり得る。
図9に示す空隙UB1の幅は、上部電極UA21b及び誘電体板UA6のそれぞれの端部から中心部(軸線AXに交差する部分)に向けて減少する。図9に示す空隙UB1の幅は、上部電極UA21b及び誘電体板UA6の端部の側で最も大きい。
図9に示す空隙UB1は、表面波(電波)の周波数がVHF帯からUHF帯にあり、この表面波の波長の1/4が誘電体板UA6の表面(上面UAgの反対側の面)の半径よりも小さい場合に、好適に用いられ得る。
上記したように図9に示す空隙UB1の幅は上部電極UA21b及び誘電体板UA6のそれぞれの端部から中心部(軸線AXに交差する部分)に向けて減少する。このため、プラズマ生成時に誘電体板UA6と空間SP内で生じるプラズマとの間を伝搬する表面波(電波)の減衰が抑制される。
また、図9に示す空隙UB1の幅は、上部電極UA21及び誘電体板UA6の中央部で最も小さい。このため、プラズマ生成時に誘電体板UA6と空間SP内で生じるプラズマとの間に生じる電位の減少が抑制され得る。なお、絶縁体部UA23aは、中央部における表面波の集中と空隙UB1における放電とを防止する機能を有し得る。
図8に示す空隙UB1の形状、図9に示す空隙UB1の形状のうち何れの形状の空隙UB1を用いるかの選択は、表面波の波長λの1/4と誘電体板UA6の下面UA61の半径L(プラズマ励起エリアの半径)との大小に応じて決定され得る。上記の半径Lの下面UA61は、上面UAgの反対側にあり空間SP内で露出された面である。
表面波の波長λ[cm]は、空間SP内における下面UA61の近傍での電子密度ne[cm-3]の平方根に9.6を乗じて得た値を、プラズマ励起周波数f[MHz]の二乗で割って得られた値(商)に概ね等しい。この場合の波長λ[cm]は、一例として、空間SP内における下面UA61の近傍での3[eV]の電子温度と1×1011cm-3の電子密度とデバイ長の15倍の値のシース幅とを用いて算出された。
λ/4>Lの場合、軸線AXを腹とする表面波の定在波が生じやすく表面波の減衰が生じ難いので、図8に示す空隙UB1の形状が好適である。λ/4<Lの場合、表面波の減衰が生じ易いので、図9に示す空隙UB1の形状が好適である。
上記したλ[cm]は、f[MHz]の二乗に反比例しているので、f[MHz]が表面波の伝搬に及ぼす影響は比較的に大きい。従って、図8に示す空隙UB1の形状、図9に示す空隙UB1の形状の何れの形状を用いても、λ[cm]を調整することによってプラズマの径方向(軸線AXに交差する方向であり、誘電体板UA6の延びる方向)の分布を調整し得る。プラズマの径方向の分布を調整するために、f[MHz]を連続的に変えられるようにしても良いし、複数のf[MHz]を印加してそれらの電力比を変えられるようにしてもよい。
以下、主に図10を参照する。上記したプラズマ処理装置1A及びプラズマ処理装置1Cのそれぞれは、ステージMA11に代えて、ステージMA111を備え得る。ステージMA111は、処理容器CS内に設けられる。
ステージMA111は、ステージMA11と同様に本体MA11a及び導電層MA15を有している。導電層MA15は、本体MA11a内に設けられている。
一実施形態において、導電層MA15は、ヒータ(抵抗加熱素子)であり得る。この実施形態では、導電層MA15は、例えば、プラズマ処理装置1Aの場合と同様にヒータ部材MA15a、ヒータ部材MA15bを備え得る。ヒータ部材MA15aは、ヒータ電源DB62aにコモンモードフィルタDB61aを介して電気的に接続される。ヒータ部材MA15bは、ヒータ電源DB62bにコモンモードフィルタDB61bを介して電気的に接続される。
ステージMA111は、導電層MA16を更に備える。導電層MA16は、本体MA11a内に設けられている。導電層MA16には、直流電源DB63が電気的に接続される。
導電層MA15とステージMA111の上面MA13との間の距離は、導電層MA16とステージMA111の上面MA13との間の距離よりも大きい。即ち、導電層MA16とステージMA111の上面MA13との距離は、ステージMA111の複数の導電層のそれぞれと上面MA13との距離のうち、最短の距離である。
導電層MA16は、本体MA11a内の環状の領域内に形成される。この環状の領域の中心軸線は、軸線AXに略一致する。この環状の領域の内径は、例えば基板Wの直径の1/6(50[mm])以上である。この環状の領域の外径は、基板Wの直径よりも小さい。導電層MA16は、メッシュ状に形成されていてもよい。
導電層MA16は、ステージMA111内に設けられた一つ以上の導電層のうちステージMA111の上面MA13から最短の距離を有している。導電層MA16は、ステージMA111上に載置される基板WとステージMA111との間で静電引力を発生させるための電極、高周波が供給される電極、及び接地される電極のうち何れかである。導電層MA16は、環状に形成される。
本体MA11aの材料は、窒化アルミニウム、酸化アルミニウム等の絶縁体(誘電体)であり得る。導電層MA16の材料は、タングステン、モリブデン等の金属であり得る。
以下、主に図11を参照する。上記したプラズマ処理装置1Aは、バッフル部材MB1に代えてフォーカスリングMB3を備え、ステージMA11に代えてステージMA112を備え得る。上記したプラズマ処理装置1Cは、プラズマ遮蔽板MB2に代えてフォーカスリングMB3を備え、ステージMA11に代えてステージMA112を備え得る。
ステージMA112は、処理容器CS内に設けられる。ステージMA112は、本体MA11bを有する。
ステージMA112の材料は、アルミニウム又はアルミニウム合金等の金属であり得る。ステージMA112は、略円盤形状を有し得る。ステージMA112の中心軸線は、軸線AXに略一致している。
フォーカスリングMB3は、ステージMA112の上面MA13上に設けられている。フォーカスリングMB3は、上面MA13の周縁に沿って延びている。フォーカスリングMB3の内径は、ステージMA112の上面MA13の直径よりも小さい。
ステージMA112の上面MA13は、基板載置領域MA131及びフォーカスリング搭載領域MA132を含んでいる。基板載置領域MA131は、略円形の領域である。基板Wは、基板載置領域MA131上に載置される。基板載置領域MA131の直径は、基板Wの直径よりも小さい。
フォーカスリング搭載領域MA132は、基板載置領域MA131の外側で径方向に延在している。フォーカスリング搭載領域MA132の鉛直方向の位置は、基板載置領域MA131の鉛直方向の位置のよりも低い。
フォーカスリング搭載領域MA132上には、フォーカスリングMB3が搭載される。フォーカスリングMB3は、略環形状を有しており、板状を成す。
フォーカスリングMB3の材料は、酸化アルミニウム又は石英等であり得る。フォーカスリングMB3は、その内縁の上面が基板Wのエッジの下面に面するように、フォーカスリング搭載領域MA132上に搭載される。
ステージMA112によれば、フォーカスリングMB3によってステージMA112の中央部と外周部との間での高周波電界の発生がフォーカスリングMB3によって抑制される。
上記の複数の例示的実施形態によれば、上部電極UA21、上部電極UA21a、上部電極UA21bと、プラズマの生成時に空間SP内で生じるプラズマ(プラズマ上方に設けられる誘電体板UA6、誘電体板UA6a)との間に、空隙UB1が設けられる。VHF帯又はUHF帯の高周波の場合には、定在波の発生によって、誘電体板UA6、誘電体板UA6aの下面UA61の延びる方向におけるプラズマの均一性が低減され得る。しかし、空隙UB1の存在によって、定在波の発生が抑制されて、空間SP内における上部電極UA21、上部電極UA21a、上部電極UA21b(より具体的に、誘電体板UA6、誘電体板UA6a)の近傍での電界の勾配が低減され得る。よって、プラズマの均一性が向上され得る。
また、空隙UB1の幅(下面UAfと上面UAgとの間の距離)は、誘電体板UA6、誘電体板UA6aの延びる方向(空隙UB1が延びる方向)において、非一様であり得る。即ち、空隙UB1の幅は、定在波の発生が抑制されるように調整され得る。
特に、VHF帯又はUHF帯の高周波が空間SP内に放射される場合において、空隙UB1の幅の調整が可能となる。この調整によって、プラズマの生成時に上部電極UA21、上部電極UA21a、上部電極UA21b(より具体的に、誘電体板UA6、誘電体板UA6a)と空間SP内で生じるプラズマとの間を伝搬する表面波(電波)の波長が好適に伸長され得る。よって、プラズマの均一性がより向上され得る。
また、空隙UB1は、誘電体ロッドUA7、誘電体ロッドUD15a9、誘電体ロッドUD15b7によって、より安定的に画定され得る。
また、プラズマからの入熱等により各部が熱膨張しても、誘電体板UA6の端部と上部電極UA21の端部とは、弾性部材UA81等を介した押圧によって、互いに接続されるので、誘電体板UA6が割れる等の不具合が回避され得る。
また、空隙UB1の幅が、上部電極UA21、上部電極UA21a、誘電体板UA6、誘電体板UA6aのそれぞれの端部から中心部に向けて増加する場合に、表面波による定在波の生成が、回避され得る。
また、空隙UB1の幅が、上部電極UA21、上部電極UA21a、上部電極UA21b、誘電体板UA6、誘電体板UA6aのそれぞれの端部から中心部に向けて減少する場合に、表面波の減衰が抑制され得る。
また、空隙UB1に露出する上部電極UA21、上部電極UA21aのそれぞれの下面UAfが波打つ形状を有する場合には、プラズマシースの非線形な電流電圧特性により生じる高調波による影響を低減し得る。
また、誘電体ロッドUD15a9、誘電体ロッドUD15b7のそれぞれが移動することによって、空隙UB1の幅の詳細な調整が可能となる。
また、誘電体板UA6はシャワープレートなので、空間SPへのガスの供給が誘電体板UA6の下面UA61から行える。
また、複数のガス吐出孔UA22a及び複数のガス吐出孔UB2において互いに重なり合うガス吐出孔UA22a及びガス吐出孔UB2が設けられている。従って、上部電極UA21、上部電極UA21b及び誘電体板UA6から空間SP内へのガスの流れは良好となり得る。
また、特に図10に示す場合のように、ステージMA111内に設けられた一つ以上の導電層(導電層MA15、導電層MA16等)のうちステージMA111の上面MA13から最短の距離を有する導電層MA16は、環状に形成されている。従って、ステージMA111上に載置される基板Wに不均一にかかる高周波バイアスが、抑制され得る。
プラズマ処理装置1A~1Cを用いたプラズマ処理方法について説明する。この方法は、上部電極UA21又は上部電極UA21aと誘電体板UA6又は誘電体板UA6aとの間に設けられた空隙UB1の幅が誘電体板UA6又は誘電体板UA6aの延びる方向において非一様となっている状態において、プラズマ処理を行う。
以上、種々の例示的実施形態について説明してきたが、上述した例示的実施形態に限定されることなく、様々な省略、置換、及び変更がなされてもよい。また、異なる例示的実施形態における要素を組み合わせて他の例示的実施形態を形成することが可能である。
以上の説明から、本開示の種々の例示的実施形態は、説明の目的で本明細書で説明されており、本開示の範囲及び主旨から逸脱することなく種々の変更をなし得ることが、理解されるであろう。したがって、本明細書に開示した種々の例示的実施形態は限定することを意図しておらず、真の範囲と主旨は、添付の特許請求の範囲によって示される。