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JP7309064B2 - 冷凍サイクル装置 - Google Patents
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JP7309064B2 - 冷凍サイクル装置 - Google Patents

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Description

本開示は、圧縮機、凝縮器、減圧装置、および蒸発器を接続する循環流路を冷媒が循環する冷凍サイクル装置に関する。
冷凍サイクル装置において、圧縮機に吸入される液冷媒が過多となる液戻りが生じた場合、圧縮機の摺動部の潤滑油が希釈され、その影響で圧縮機の摺動部が適切に潤滑されなくなる可能性がある。そのため、液戻りは、圧縮機の故障要因となり得る。
たとえば、特開昭62-66065号公報には、圧縮機への液戻りを防止可能な冷凍サイクル装置が開示されている。この冷凍サイクル装置においては、圧縮機の吸入口に接続される吸入流路内にヒータとして機能する電気コイルが配置されるとともに、電気コイルの両端部に温度センサが配置される。電気コイルの稼働中における温度センサの検出値の変化から吸入管内の冷媒ガスの湿り度を判定し、吸入管内の冷媒ガスの湿り度の大きさに応じて膨張弁の開度調整、冷凍サイクルの停止等を行なうことによって、圧縮機への液戻りを防止している。
特開昭62-66065号公報
上述の特開昭62-66065号公報においては、電気コイルの稼働中における電気コイルの両端温度差から吸入流路内の湿り度を推定した結果に基づいて、液戻りを防止する制御を行なう。
しかしながら、電気コイルの両端温度差と吸入流路内の湿り度との関係は、吸入流路内の冷媒流量(単位時間あたりに流れる冷媒の量)によって変化し得る。すなわち、仮に、吸入流路内の湿り度が同じであっても、吸入流路内の冷媒流量が異なる場合には、電気コイルの両端温度差も異なる値となり、吸入流路内の湿り度の推定精度が低下することが懸念される。しかしながら、上述の特開昭62-66065号公報においては、このような課題およびその対策について何ら言及されていない。
また、上述の特開昭62-66065号公報においては、液戻りを防止する制御を行なうに過ぎないため、使用者は、液戻りが生じていることに気付かず、冷凍サイクル装置のメンテナンスを行なうなどの対策を講じることができない。
本開示は、上述の課題を解決するためになされたものであって、その目的は、圧縮機への液戻りを精度よく推定して、ユーザに警告することである。
本開示による冷凍サイクルシステムは、圧縮機と圧縮機の吸入口に接続される吸入流路とを含む冷媒回路と、吸入流路に設けられるヒータと、使用者に対する警告を出力する警告装置と、ヒータおよび警告装置を制御する制御装置とを備える。制御装置は、圧縮機の回転速度を用いて要求加熱量を算出し、ヒータによる加熱量が要求加熱量となるようにヒータを稼働させ、ヒータの稼働中において吸入流路におけるヒータよりも上流側に配置される第1部分とヒータよりも下流側に配置される第2部分との温度差が基準値未満である場合に警告装置に警告を出力させる。
本開示によれば、圧縮機への液戻りを精度よく推定して、ユーザに警告することができる。
冷凍サイクル装置の全体構成の一例を模式的に示す図(その1)である。 制御装置の処理手順の一例を示すフローチャート(その1)である。 圧縮機の回転速度とヒータの要求加熱量との対応関係の一例を示す図である。 入口乾き度とセンサ温度差ΔTとの対応関係を示す図である。 冷凍サイクル装置の全体構成の一例を模式的に示す図(その2)である。 制御装置の処理手順の一例を示すフローチャート(その2)である。
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。以下では、複数の実施の形態について説明するが、各実施の形態で説明された構成を適宜組合わせることは出願当初から予定されている。なお、図中同一又は相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
実施の形態1.
[構成の説明]
図1は、本実施の形態1による冷凍サイクル装置1の全体構成の一例を模式的に示す図である。冷凍サイクル装置1は、冷媒回路RCと、温度センサ10,20と、ヒータ30と、電源40と、警告装置120と、制御装置100とを備える。
冷媒回路RCは、圧縮機2と、流路切替装置3と、第1熱交換器4と、減圧装置5と、第2熱交換器6と、レシーバ7とを接続することにより、冷媒が循環する循環流路を構成している。冷媒回路RCの内部には、二酸化炭素やR410A等の相変化を伴う冷媒が循環する。
圧縮機2は、低圧冷媒を吸入して圧縮し、高圧冷媒として吐出する。圧縮機2は、回転速度に応じた流量の冷媒を吐出する。圧縮機2は、回転速度(吐出流量)が可変な、例えばインバータ圧縮機である。冷凍サイクル装置1内を循環する冷媒流量は、圧縮機2の回転速度(吐出流量)を調整することにより制御される。
第1熱交換器4は、冷媒が流れる流路を有する熱交換器である。第1熱交換器4では、流路を流れる冷媒と、流路の外部の空気との間で熱交換が行われる。
減圧装置5は、高圧冷媒を減圧する。減圧装置5としては、開度を調整可能な弁体を備えた装置、例えば電子制御式膨張弁を用いることができる。
第2熱交換器6は、冷媒が流れる流路を有する熱交換器である。第2熱交換器6では、流路を流れる冷媒と、流路の外部の空気との間で熱交換が行われる。
レシーバ7は、内部に冷媒を貯留する容器であり、圧縮機2の吸入側に設置されている。レシーバ7の上部には、冷媒が流入する配管が接続される吸入口と、冷媒が流出する配管が接続される吐出口とが設けられる。レシーバ7内において冷媒が気液分離される。気液分離されたガス冷媒は、圧縮機2に吸入される。
冷凍サイクル装置1は、流路切替装置3の状態を切り替えることによって、冷房モードと暖房モードとを切り替えて運転できる。
流路切替装置3は、圧縮機2の吐出側に設けられている。流路切替装置3は、圧縮機2から吐出された冷媒を第1熱交換器4および第2熱交換器6のいずれかに切り替えて流すように構成されている。流路切替装置3は、圧縮機2の吐出側を第1熱交換器4に接続するとともに圧縮機2の吸入側を第2熱交換器6に接続して、圧縮機2から吐出された冷媒を第1熱交換器4に流す「第1状態」と、圧縮機2の吐出側を第2熱交換器6に接続するとともに圧縮機2の吸入側を第1熱交換器4に接続して、圧縮機2から吐出された冷媒を第2熱交換器6に流す「第2状態」と、のいずれかに選択的に制御される。なお、図1には、流路切替装置3が「第1状態」に制御されている例が示されている。
冷房モードでは、流路切替装置3が第1状態とされ、圧縮機2の吐出側が第1熱交換器4に接続される。冷房モードでは、第1熱交換器4は凝縮器として機能するとともに、第2熱交換器6は蒸発器として機能する。冷房モードにおいては、圧縮機2から吐出された高温高圧の冷媒は、流路切替装置3を介して第1熱交換器4に流入する。高温高圧の冷媒は、第1熱交換器4において外気と熱交換し、温度低下して第1熱交換器4から流出する。第1熱交換器4から流出した冷媒は、減圧装置5で減圧され、低温低圧の冷媒となって第2熱交換器6に流入する。低温低圧の冷媒は、第2熱交換器6において外気と熱交換し、温度上昇して第2熱交換器6から流出する。第2熱交換器6を流出した冷媒は、流路切替装置3を介してレシーバ7に流入し、レシーバ7内において気液分離される。レシーバ7内のガス冷媒は、圧縮機2に吸入される。
暖房モードでは、流路切替装置3が第2状態とされ、圧縮機2の吐出側が第2熱交換器6に接続される。暖房モードでは、第1熱交換器4は蒸発器として機能するとともに、第2熱交換器6は凝縮器として機能する。暖房モードにおいては、圧縮機2から吐出された高温高圧の冷媒は、流路切替装置3を介して第2熱交換器6に流入する。高温高圧の冷媒は、第2熱交換器6において外気を流れる水と熱交換し、温度低下して第2熱交換器6から流出する。第2熱交換器6から流出した冷媒は、減圧装置5で減圧され、低温低圧の冷媒となって第1熱交換器4に流入する。低温低圧の冷媒は、第1熱交換器4において外気と熱交換し、温度上昇して第1熱交換器4から流出する。第1熱交換器4を流出した冷媒は、流路切替装置3を介してレシーバ7に流入し、レシーバ7内において気液分離される。レシーバ7内のガス冷媒は、圧縮機2に吸入される。
レシーバ7の吐出口と圧縮機2の吸入口とは、吸入配管(吸入流路)P1によって接続される。レシーバ7から吐出された冷媒は、吸入配管P1を介して圧縮機2に吸入される。
吸入配管P1には、ヒータ30が設けられる。ヒータ30は、電源40からの供給される電力によって熱を発生して吸入配管P1を加熱する。ヒータ30による加熱量(電源40からヒータ30に供給される電力量)は、制御装置100が電源40を制御することによって調整される。
吸入配管P1におけるヒータ30よりも上流側の部分には、温度センサ(第1温度センサ)10が設けられる。吸入配管P1におけるヒータ30よりも下流側の部分には、第2温度センサ(第2温度センサ)20が設けられる。温度センサ10,20の検出結果は、制御装置100に送信される。
警告装置120は、警告ランプ、ディスプレイ、スピーカなどを用いて、使用者に対する警告を出力する。警告装置120が出力する警告の内容は、制御装置100からの指令に応じて制御される。
制御装置100は、CPU(Central Processing Unit)と、メモリと、各種信号を入出力するための入出力ポートとを含んで構成される。制御装置100は、各センサ(たとえば温度センサ10,20など)および機器からの信号、並びにメモリに格納されたプログラムなどに基づいて、冷凍サイクル装置1の各機器(圧縮機2、流路切替装置3、減圧装置5、ヒータ30および警告装置120など)の制御を行なう。なお、制御装置100が行なう制御については、ソフトウェアによる処理に限られず、専用のハードウェア(電子回路)により処理することも可能である。
[圧縮機への液戻りの推定と使用者への警告]
冷凍サイクル装置1においては、圧縮機2の吸入配管P1よりも上流側に、冷媒の気液分離を行なうレシーバ7が設けられる。そして、通常時においては、レシーバ7内のガス冷媒が吸入配管P1を介して圧縮機2に吸入される。
しかしながら、たとえばレシーバ7内に液冷媒が満充填されているような状況においては、レシーバ7から吸入配管P1に液冷媒が流れ出し、圧縮機2に吸入される液冷媒が過多となる液戻りが生じ得る。
液戻りが生じると、圧縮機2の摺動部の潤滑油が希釈され、その影響で圧縮機2の摺動部が適切に潤滑されなくなる可能性がある。そのため、液戻りは、圧縮機2の故障要因となり得る。このような液戻りが生じていることに使用者が気付かない場合には、使用者は、冷凍サイクル装置1のメンテナンスを行なうなどの対策を講じることができない。
そこで、本実施の形態1による冷凍サイクル装置1には、圧縮機2への液戻りを検出(推定)して使用者にメンテナンス等を促すための装置として、上述のヒータ30および温度センサ10,20が圧縮機2の吸入配管P1に設けられるとともに、使用者に対する警告を出力する警告装置120が設けられる。
ヒータ30の稼働中において吸入配管P1に液冷媒がない場合、ヒータ30が発生した熱は吸入配管P1内のガス冷媒に伝達されヒータ30よりも下流側の温度が高くなるため、吸入配管P1におけるヒータ30よりも上流側に配置されるヒータ上流部分(第1部分)とヒータ30よりも下流側の部分に配置されるヒータ下流部分(第2部分)との温度差(以下「ヒータ前後温度差」ともいう)は比較的大きくなる。一方、ヒータ30の稼働中において吸入配管P1に液冷媒が存在する場合、ヒータ30が発生した熱の一部がガス冷媒だけでなく液冷媒にも伝達され、液冷媒の量が多いほど、ヒータ30よりも下流側の温度上昇が抑制されるため、ヒータ前後温度差は小さくなる。
この点に鑑み、本実施の形態1による制御装置100は、ヒータ30の稼働中において、ヒータ上流部分に設けられる温度センサ10の検出値とヒータ下流部分に設けられる温度センサ20の検出値との差(以下「センサ温度差ΔT」ともいう)を上述のヒータ前後温度差として算出し、センサ温度差ΔTが基準値Tref未満である場合に、液戻りが生じていると推定して、警告装置120に警告を出力させる。なお、基準値Trefは、制御装置100のメモリに予め記憶されている固定値である。
ここで、ヒータ前後温度差(センサ温度差ΔT)は、ヒータ30による加熱量だけでなく、吸入配管P1内の冷媒流量によって変化し得る。したがって、仮にヒータ30による加熱量を固定値とすると、センサ温度差ΔTが冷媒流量に応じて変動してしまい、センサ温度差ΔTと基準値Tref(固定値)との比較によって推定される液戻りの推定精度が低下し得る。
そこで、本実施の形態による制御装置100は、液戻りを推定するためにヒータ30を稼働させる際、ヒータ前後温度差(センサ温度差ΔT)が吸入配管P1内の冷媒流量に応じては変動しないように、圧縮機2の回転速度を用いてヒータ30による加熱量を調整する。これにより、冷媒流量に依らずに液戻りを精度よく推定することができる。
図2は、制御装置100が液戻りの推定と使用者への警告を行なう際に実行する処理手順の一例を示すフローチャートである。このフローチャートは、圧縮機2の作動中において、予め定められた条件が成立する毎(たとえば予め定められた周期毎)に繰り返し実行される。
まず、制御装置100は、圧縮機2の回転速度を用いて、ヒータ30の要求加熱量を算出する(ステップS10)。このステップは、上述のように、ヒータ前後温度差(センサ温度差ΔT)が冷媒流量に応じては変動しないように、ヒータ30の要求加熱量を調整するために行なわれる。
図3は、圧縮機2の回転速度とヒータ30の要求加熱量との対応関係の一例を示す図である。図3に示すように、圧縮機2の回転速度が高いほど、ヒータ30の要求加熱量は大きい値になるように調整される。図3に示すような対応関係を規定するマップが予め制御装置100のメモリに記憶されており、制御装置100は、当該マップを参照して圧縮機2の回転速度に対応する要求加熱量を算出する。
図2に戻って、制御装置100は、ヒータ30による加熱量がステップS10で算出された要求加熱量となるようにヒータ30を稼働させる(ステップS12)。
次いで、制御装置100は、ヒータ30の稼働中において上述のセンサ温度差ΔT(温度センサ10の検出値と温度センサ20の検出値との差)をヒータ前後温度差として算出する(ステップS14)。
次いで、制御装置100は、メモリから基準値Trefを読み出し(ステップS16)、ステップS14で算出されたセンサ温度差ΔTが基準値Tref未満であるか否かを判定する(ステップS18)。センサ温度差ΔTが基準値Tref未満ではない場合(ステップS18においてNO)、吸入配管P1内に液冷媒はほとんど含まれておらず液戻りは生じていないと推定されるため、制御装置100は、以降の処理をスキップしてリターンへと処理を移す。
一方、センサ温度差ΔTが基準値Tref未満である場合(ステップS18においてYES)、制御装置100は、吸入配管P1内に多くの液冷媒が含まれており液戻りが生じていると推定し、「液バック運転時間」をカウントアップする(ステップS20)。「液バック運転時間」は、前回のメンテナンスを受けた以降において、液戻りが生じている状態で運転されている累積時間を表わす指標である。液バック運転時間は、たとえば制御装置100のメモリに記憶されている。
制御装置100は、液バック運転時間が基準時間を超えたか否かを判定する(ステップS22)。液バック運転時間が基準時間を超えていない場合(ステップS22においてNO)、制御装置100は、以降の処理をスキップしてリターンへと処理を移す。
液バック運転時間が基準時間を超えた場合(ステップS22においてYES)、制御装置100は、液バック運転時間が基準時間を超えたことを示す警告を警告装置120に出力させる(ステップS24)。ステップS24で出力される警告には、冷凍サイクル装置1のメンテナンスを受けるように使用者に促す内容が含まれていてもよい。
また、冷凍サイクル装置1のメンテナンスを行なうメーカーあるいは施工業者が冷凍サイクル装置1の診断を行なえるように、液バック運転時間の履歴は、ステップS24における警告後においても維持するようにしてもよい。ただし、メンテナンス時に圧縮機2が新品に交換された場合には、液バック運転時間をリセットすることが望ましい。
以上のように、本実施の形態による制御装置100は、ヒータ30の稼働中におけるセンサ温度差ΔTが基準値Tref未満である場合に、液戻りが生じていると推定して、警告装置120に警告を出力させる。この際、センサ温度差ΔTが冷媒流量に応じては変動しないように、圧縮機2の回転速度を用いてヒータ30による加熱量を調整する。これにより、冷媒流量に依らずに液戻りを精度よく推定することができる。
さらに、本実施の形態による制御装置100は、センサ温度差ΔTが基準値Tref未満であると判定されている累積時間である「液バック運転時間」が基準時間を超えた場合には、液バック運転時間が基準時間を超えたことを示す警告を警告装置120に出力させる。この警告を受けた使用者は、冷凍サイクル装置1の点検を行ってメンテナンスを行うなどの対策を早期に講じることによって、圧縮機2の突発的な故障を未然に回避することができる。
変形例1.
上述の実施の形態1においては、ヒータ前後温度差が基準値Tref未満であるか否かを判定するにあたり、センサ温度差ΔTをヒータ前後温度差として算出し、センサ温度差ΔTを基準値Trefと比較している。しかしながら、ヒータ前後温度差が基準値Tref未満であるか否かを判定する手法は、この方法に限定されるものではない。
図4は、吸入配管P1におけるヒータ30の入口部分の乾き度(入口乾き度)とヒータ前後温度差(センサ温度差ΔT)との対応関係を示す図である。この図4から理解できるように、入口乾き度がしきい値xin未満であることは、ヒータ前後温度差(センサ温度差ΔT)が基準値Tref未満であることと等価である。この点に鑑み、たとえば吸入配管P1におけるヒータ30の出口部分の温度および圧力、ヒータ30による加熱量、冷媒流量などから、ヒータ上流部分の入口エンタルピを入口乾き度として算出し、入口エンタルピがしきい値xinに対応する値未満である場合に、ヒータ前後温度差が基準値Tref未満であると判定するようにしてもよい。
実施の形態2.
図5は、本実施の形態2による冷凍サイクル装置1Aの全体構成の一例を模式的に示す図である。冷凍サイクル装置1Aは、上述の図1に示す冷凍サイクル装置1に対して吸入配管P1から分岐する副配管P2を追加し、この副配管P2にヒータ30および温度センサ10,20を配置したものである。冷凍サイクル装置1Aのその他の構成および動作は、上述の図1に示す冷凍サイクル装置1と同じであるため、ここでの詳細な説明は繰返さない。
副配管P2は、吸入配管P1におけるレシーバ7との接続部近傍で吸入配管P1から分岐し、吸入配管P1における圧縮機2との接続部近傍で吸入配管P1に合流するように形成される。副配管P2の流路断面は、吸入配管(主配管)P1の流路断面よりも小さい。ヒータ30および温度センサ10,20は、吸入配管P1ではなく、副配管P2に配置される。
本実施の形態2による制御装置100は、吸入配管P1から分岐する副配管P2に配置されたヒータ30を稼働させて液戻りの推定処理(上述の図2のフローチャートに示す処理)を実行する。そのため、副配管P2への分岐がない吸入配管P1に配置されたヒータ30を稼働させる上述の実施の形態1による冷凍サイクル装置1に比べて、液戻りの推定処理においてヒータ30の加熱対象となる冷媒の量を少なくすることができる。これにより、液戻りの推定処理に要するヒータ30の消費電力を低減することができる。
さらに、本実施の形態2においては、副配管P2の流路断面は、吸入配管(主配管)P1の流路断面よりも小さい。そのため、副配管P2の流路断面が吸入配管(主配管)P1の流路断面以上である場合に比べて、ヒータ30の加熱対象となる冷媒の量をより少なくすることができる。これにより、ヒータ30の消費電力をより低減することができる。
なお、副配管P2の流路断面は必ずしも吸入配管P1の流路断面よりも小さいことに限定されない。たとえば、副配管P2の流路断面が吸入配管P1の流路断面と同じであってもよい。
実施の形態3.
上述の実施の形態1による制御装置100は、図2のフローチャートにおいて、圧縮機2の作動中にヒータ30を常時稼働させる。これに対し、本実施の形態3による制御装置100は、圧縮機2の作動中であって、かつ圧縮機2から吐出される冷媒の温度(以下「圧縮機2の吐出温度」ともいう)が基準温度よりも低い場合に、ヒータ30を稼働させる。
また、上述の図2のフローチャートにおいては、センサ温度差ΔTが基準値Tref未満であると判定されている累積時間(液バック運転時間)が基準時間を超えた場合に警告を出力する。これに対し、本実施の形態3による制御装置100は、センサ温度差ΔTが基準値Tref未満である場合に警告を出力する。
図6は、本実施の形態3による制御装置100が液戻りの推定と使用者への警告を行なう際に実行する処理手順の一例を示すフローチャートである。このフローチャートは、上述の図2に対して、ステップS30を追加し、ステップS20,S22を削除し、さらにステップS24をステップS24aに変更したものである。図6のその他のステップ(上述の図2に示したステップと同じ番号を付しているステップ)については、既に説明したため詳細な説明はここでは繰返さない。
図6に示すフローチャートも、上述の図2と同様、圧縮機2の作動中において、予め定められた条件が成立する毎(たとえば予め定められた周期毎)に繰り返し実行される。
まず、制御装置100は、圧縮機2の吐出温度が基準温度未満であるか否かを判定する(ステップS30)。なお、圧縮機2の吐出温度は、たとえば圧縮機2の吐出側に配置された図示しない温度センサによって検出されることが想定される。
そして、圧縮機2の吐出温度が基準温度を超えている場合(ステップS30においてNO)、圧縮機2の吐出側にはガス冷媒が多く含まれており液戻りが生じている可能性は低いため、制御装置100は、以降の処理をスキップしてリターンへと処理を移す。すなわち、圧縮機2の作動中であっても、圧縮機2の吐出温度が基準温度を超えている場合には、ヒータ30は稼働されない。そのため、圧縮機2の作動中においてヒータ30を常時稼働する場合に比べて、ヒータ30の消費電力を低減することができる。
一方、圧縮機2の吐出温度が基準温度未満である場合(ステップS30においてYES)、圧縮機2の吐出側に液冷媒が含まれており液戻りが生じている可能性があるため、制御装置100は、ステップS10以降の処理を実行し、液戻りの推定処理を行なう。
さらに、制御装置100は、センサ温度差ΔTが基準値Tref未満である(ステップS18においてYES)と判定された場合に、液戻りが生じていることを示す警告を警告装置120に出力させる(ステップS24a)。
以上のように、本実施の形態3による制御装置100は、圧縮機2の作動中であって、かつ圧縮機2の吐出温度が基準温度未満である場合に、ヒータ30を稼働させる。言い換えれば、本実施の形態3による制御装置100は、圧縮機2の作動中であっても、圧縮機2の吐出温度が基準温度を超えている場合には、ヒータ30を稼働しない。そのため、圧縮機2の作動中においてヒータ30を常時稼働する場合に比べて、ヒータ30の消費電力を低減することができる。
さらに、本実施の形態3による制御装置100は、センサ温度差ΔTが基準値Tref未満である(ステップS18においてYES)と判定された時点で、液戻りが生じていることを示す警告を警告装置120に出力させる。このような警告によって、液戻りがどの程度の頻度で生じているのかを使用者にリアルタイムで知らせることができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本開示の範囲は上記した説明ではなくて請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1,1A 冷凍サイクル装置、2 圧縮機、3 流路切替装置、4 第1熱交換器、5 減圧装置、6 第2熱交換器、7 レシーバ、10,20 温度センサ、30 ヒータ、40 電源、100 制御装置、120 警告装置、P1 吸入配管、P2 副配管、RC 冷媒回路。

Claims (7)

  1. 圧縮機と前記圧縮機の吸入口に接続される吸入流路とを含む冷媒回路と、
    前記吸入流路に設けられるヒータと、
    使用者に対する警告を出力する警告装置と、
    前記ヒータおよび前記警告装置を制御する制御装置とを備え、
    前記制御装置は、
    前記圧縮機の回転速度を用いて要求加熱量を算出し、
    前記ヒータによる加熱量が前記要求加熱量となるように前記ヒータを稼働させ、
    前記ヒータの稼働中において前記吸入流路における前記ヒータよりも上流側に配置される第1部分と前記ヒータよりも下流側に配置される第2部分との温度差が基準値未満である場合に前記警告装置に前記警告を出力させる、冷凍サイクル装置。
  2. 前記制御装置は、前記ヒータを稼働させる際、前記圧縮機の回転速度が高いほど前記ヒータによる加熱量が大きくなるように前記ヒータを稼働させる、請求項1に記載の冷凍サイクル装置。
  3. 前記吸入流路は、主流路と、前記主流路から分岐される副流路とを備え、
    前記ヒータは、前記副流路に設けられる、請求項1または2に記載の冷凍サイクル装置。
  4. 前記副流路の流路断面は、前記主流路の流路断面によりも小さい、請求項3に記載の冷凍サイクル装置。
  5. 前記制御装置は、前記ヒータの稼働中において前記温度差が前記基準値未満である場合であって、かつ前記温度差が前記基準値未満である時間が基準時間を超える場合に、前記警告装置に前記警告を出力させる、請求項1~4のいずれか1項に記載の冷凍サイクル装置。
  6. 前記制御装置は、前記圧縮機の作動中であって、かつ前記圧縮機から吐出される冷媒の温度が基準温度未満である場合に、前記ヒータを稼働させる、請求項1~5のいずれかに記載の冷凍サイクル装置。
  7. 前記第1部分に設けられる第1温度センサと、
    前記第2部分に設けられる第2温度センサとをさらに備え、
    前記制御装置は、前記ヒータの稼働中における前記第1温度センサの検出値と前記第2温度センサの検出値とを用いて前記温度差を算出する、請求項1~6のいずれか1項に記載の冷凍サイクル装置。
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