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JP7310084B2 - 外装スクリーン及び外装スクリーンの設計方法 - Google Patents
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JP7310084B2 - 外装スクリーン及び外装スクリーンの設計方法 - Google Patents

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特許法第30条第2項適用 平成30年11月13日 https://www.toyota-boshoku.com/jp/news/release/ にて公開 平成31年2月18日 第23回住宅・建築物の省CO▲2▼シンポジウムにて公開 平成31年2月21日 https://www.kenken.go.jp/shouco2/index.html にて公開
本発明は、外装スクリーン及び外装スクリーンの設計方法に関する。
下記特許文献1には、建物の南面に形成された開口部の外側に設けられて当該開口部を覆うルーバー装置が記載されている。
特開2013-213394号公報
上記特許文献1のルーバー装置では、夏季の日射を遮蔽すると共に冬季の日射を取得できるように、各羽根部の間隔及び取付角度が設定されている。しかし、夏季において日射を確実に遮蔽するためには、羽根部の間隔を所定の間隔より狭くする必要がある。このため眺望を得ることが難しい。
本発明は、上記事実を考慮して、眺望を確保し易い外装スクリーン及び外装スクリーンの設計方法を提供することを目的とする。
請求項1の外装スクリーンは、平面視で波形状又はジグザグ形状の羽板と、複数の前記羽板が上下に間隔を空けて固定され、かつ、上下に隣接する前記羽板同士が平面視で交差するように固定された下地材と、を有する。
請求項1の外装スクリーンでは、平面視で波形状又はジグザグ形状の羽板が、上下に間隔を空けて配置される。また、羽板は、平面視で上下の羽板同士が交差するように下地材に固定されている。つまり、外装スクリーンを上方から見ると、羽板の間に上下方向に抜ける空間が形成されている。このため、複数の細長い長方形状の羽板を組付けて形成され、上下方向に抜ける空間がない一般的な外装スクリーンと比較すると、上下方向に抜ける空間を通じて眺望を確保し易い。
請求項2の外装スクリーンは、請求項1に記載の外装スクリーンにおいて、前記羽板の上下の間隔が広い部分と狭い部分とを有する。
請求項2の外装スクリーンでは、羽板の間の上下方向に抜ける空間に加え、羽板の上下の間隔が広い部分から眺望を確保できる。また、羽板の上下の間隔が狭い部分に入射する太陽光を遮って建物の熱負荷を低減できる。
請求項3の外装スクリーンの設計方法は、平面視で波形状とされた複数の羽板を上下に間隔を空けて配置し、かつ、上下に隣接する前記羽板同士を平面視で交差するように配置した外装スクリーンにおいて、前記羽板の幅、振幅及び上下の間隔をパラメータとしてコンピュータに入力する工程と、前記コンピュータが前記パラメータを用いて太陽の位置に応じた前記外装スクリーンの日射遮蔽性能を評価する工程と、異なるパターンの前記パラメータを用いて評価された前記日射遮蔽性能を比較する工程と、を備えている。
請求項3に記載の外装スクリーンの設計方法によると、羽板の幅、振幅、及び、上下の間隔をパラメータとして、コンピュータが太陽の位置に応じた外装スクリーンの日射遮蔽性能を評価する。そして、異なるパターンのパラメータを用いて評価された日射遮蔽性能を比較する。これにより、眺望を確保しつつ外装スクリーンの日射遮蔽性能を最適化できる羽板の幅、振幅、及び、上下の間隔を求めることができる。
本発明によると、眺望を確保し易い外装スクリーン及び外装スクリーンの設計方法を提供することができる。
本発明の実施形態に係る外装スクリーンの一例を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る外装スクリーンの一例を示す平面図である。 本発明の実施形態に係る外装スクリーンにおける羽板の平面形状を示す平面図である。 本発明の実施形態に係る外装スクリーンにおける羽板を構成する分割部材を示す平面図である。 図2におけるA-A線断面図である。 本発明の実施形態に係る外装スクリーンにおいて支柱と羽板の分割部材との接合構造を示す立断面図である。 本発明の実施形態に係る外装スクリーンにおいて支柱と羽板の分割部材との接合構造を示す平面図である。 図2におけるB-B線断面図である。 本発明の実施形態に係る外装スクリーンにおいて、羽板の上下方向の間隔を変えた変形例を示す立断面図である。 (A)は本発明の実施形態に係る外装スクリーンにおいて、羽板に勾配を付けて配置した変形例を示す立断面図であり、(B)は羽板に勾配を付けて配置した別の変形例を示す立断面図であり、(C)は(B)における羽板の勾配を示す平面図である。 本発明の実施形態に係る外装スクリーンにおける羽板を平面視でジグザグ形状にした変形例を示す平面図である。
以下、本発明の実施形態に係る外装スクリーン及び外装スクリーンの設計方法について、図面を参照しながら説明する。各図面において同一の符号を用いて示される構成要素は、同一の構成要素であることを意味する。また、各図面において重複する構成及び符号については、説明を省略する場合がある。なお、本発明は以下の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的の範囲内において構成を省略する又は異なる構成と入れ替える等、適宜変更を加えて実施することができる。
<外装スクリーン>
本発明の実施形態に係る外装スクリーン20は、図1に示すように、建物10の外周面に沿って建物10の外側に配置される外付けルーバーである。外装スクリーン20が配置される建物10の外周面は、例えば南面である。外装スクリーン20は、この南面に加えて又は代えて、西面や東面に配置してもよい。
図2に示すように、外装スクリーン20は、羽板22と、下地材としての支柱30とを含んで形成されている。
(羽板)
羽板22は、平面視で波形状とされたルーバー材である。ここで、本実施形態における「波形状」とは、図3の曲線L1に示すように、直線の基準線CLの一方側と他方側へ交互に「振幅y」だけ突出する曲線形状である。曲線L1は、基準線CLの一方側と他方側へ交互に突出するパターンを規則的に繰り返し、その1サイクルの長さは「波長λ」とされている。
羽板22は、曲線L1と、曲線L1を基準線CLに対して直交する方向へ「幅d」だけ移動させて形成された曲線L2と、で囲まれた領域に形成されている。なお、羽板22は、基準線CLが建物10の外周面10Aと略平行となるように(図3に示す矢印X方向に沿うように)配置されている。
図2に示すように、上下に隣接する羽板22は、平面視で互いに交差して配置されている。具体的には、上方の羽板22Aと下方の羽板22Bとは、基準線CL(図2参照)に沿う方向であって、建物10に取り付けられた状態においては建物10の外周面10Aに沿う方向(X方向)に沿って半波長(0.5λ)分ずれて配置されている。これにより、羽板22Aと羽板22Bとが平面視で半波長毎に複数箇所で交差して配置され、交差部T1、T2、T3、…が形成されている。
それぞれの交差部T1、T2、T3、…の間には、上下に隣接する羽板22A、22B同士が平面視で重ならない空間である抜け部S1、S2、S3、…が形成されている。すなわち、羽板22は、上下の羽板22Aと羽板22Bとを半波長分ずらして配置した際に、抜け部S1、S2、S3、…が形成されるように振幅y及び幅d(図3参照)が定められている。
なお、羽板22Aと羽板22Bとは同様の構成を備えている。本明細書においては、上方の羽板22Aと下方の羽板22Bとを便宜上区別する必要がある場合に、それぞれ羽板22A及び羽板22Bと称す。また、交差部T1、T2、T3、…を総称して交差部T、抜け部S1、S2、S3、…を総称して抜け部Sと称す場合がある。
それぞれの羽板22は、図4に示すように、アルミの押し出し成型によって形成された複数の分割部材24を組み合わせて形成されている。複数の分割部材24は、支柱30に組み付けることで互いに組み合わされる。なお、分割部材24は、押し出し成型用の金型から押し出された後のアルミ材を、プレス用の金型によって変形させることで波形状に成型されている。分割部材24は、寸法精度を確保する観点から、好ましくは熱間成型によって波形状に成型される。
それぞれの分割部材24は、上述した半波長分の長さで形成されている。また、羽板22の端部を形成する分割部材24Aは、分割部材24を切断し、切断箇所にキャップ24Bを嵌め込んで形成されている。
(支柱)
図2に示すように、支柱30は、抜け部Sに設けられている。具体的には、支柱30は、図5に示すように、抜け部Sを貫通して上下方向に延設されている。
支柱30は、建物10から跳ね出した支持梁16Aの先端に接合されている。支持梁16Aは、一方の端部が建物10の構造躯体である大梁16Bに接合され、他方の端部が建物10の外壁パネル12Aから突出して配置されている。支持梁16Aと外壁パネル12Aとの間には、適宜止水処理が施されている。なお、支持梁16Aにおける一方の端部は、建物10の柱等に接合してもよい。
また、支持梁16Aは、建物10の外周面10A(図2参照)に沿って所定の間隔で設けられている。そして支持梁16Aの上端面には、例えばグレーチング材等を用いて歩行可能な床板16Cが架け渡され、固定されている。床板16Cは、一例として外装スクリーン20のメンテナンス時に作業員の足場として用いられる。互いに隣接する支持梁16A同士は、振れ止めとして図示しない小梁で繋いでもよい。
(羽板と支柱との固定構造)
図6及び図7に示すように、支柱30には固定プレート32及び固定プレート34が接合されている。固定プレート32は、支柱30から建物10の反対側(図6、7におけるY方向左側)へ略水平方向に沿って突出するように、支柱30に接合されている。また、固定プレート32は、上下方向に所定の間隔(例えば間隔H1)を空けて支柱30に接合されている。
一方、固定プレート34は、支柱30から建物10側(図6、7におけるY方向右側)へ略水平方向に沿って突出するように、支柱30に接合されている。また、固定プレート34は、上下方向に所定の間隔(例えば間隔H1)を空けて支柱30に接合されている。
なお、固定プレート32と固定プレート34とは、上下方向に所定の間隔(例えば間隔0.5H1)となるように配置されている。これにより、上下に隣接する羽板22(羽板22Aと羽板22B)同士は互いに間隔0.5H1で配置されている。
図7に示すように、各分割部材24の端部には、差込部24Eが形成されている。差込部24Eは、分割部材24の側面に形成された凹部(溝状部)である。差込部24Eに固定プレート32又は固定プレート34が差込まれて(挿入されて)、分割部材24が支柱30に固定される。
具体的には、支柱30に接合された固定プレート32には、4つの貫通孔32Hが形成されている。このうち、2つの貫通孔32Hは支柱30から見て一方側(X方向の一方側)に形成され、残りの2つの貫通孔32Hは支柱30から見て他方側に形成されている。
互いに隣接する分割部材24は、支柱30の一方側(X方向の一方側)及び他方側にそれぞれ配置される。このとき、固定プレート32において支柱30の一方側に配置された2つの貫通孔32Hに、一方の分割部材24の長孔24Hが重なるように、一方の分割部材24を配置する。同様に、固定プレート32において支柱30の他方側に配置された2つの貫通孔26AHに、他方の分割部材24の長孔24Hが重なるように、他方の分割部材24を配置する。
これらの貫通孔32H及び長孔24Hにボルトを挿通させ、このボルトをナットに捩じ込むことで、分割部材24が固定プレート32を介して支柱30に固定される。なお、長孔24Hは、分割部材24の長尺方向(支柱30に取り付けた状態におけるX方向)に沿って形成することが好ましい。これにより、支柱30の配置間隔の施工誤差、分割部材24の製造寸法誤差及び分割部材24の熱延び等が生じた場合においても、施工上又は使用上の支障が生じ難い。
なお、分割部材24における差込部24Eの内部には、固定プレート32との間にライナー36が介装されている。これによりライナー36が無い場合と比較して、分割部材24の接合強度が高められている。
固定プレート34を介して分割部材24を支柱30に接合する構成は、上述した固定プレート32を介して分割部材24を支柱30に接合する構成と同様であるため、説明を省略する。
(羽板の配置)
図5及び図8に示すように、建物10において外装スクリーン20が配置される面には、ガラスが嵌め込まれたサッシ12Bが組付けられている。サッシ12Bは、上下方向に隣接する外壁パネル12A間に設置されている。なお、図5は図2に示す抜け部Sを通る立断面図であり、図8は図2に示す交差部Tを通る立断面図である。
外装スクリーン20が設けられた状態では、夏季の直射光Q1が建物10の内部に進入することが抑制される。換言すると、外装スクリーン20は、夏季の直射光Q1が建物10の内部に進入することを抑制できるように、羽板22A、22Bの間隔H1等が設定されている。
なお、「直射光」とは、太陽から直接照射されて受照面を照らす光である。この直射光には、空気中の水蒸気や粉塵などによって拡散された天空光を含まないものとする。また、この直射光には、羽板22によって上向きに反射された反射光を含まないものとする。
「夏季の直射光」とは、少なくとも夏至において太陽の南中高度が最も高い時刻における直射光を指している。また、好ましくは、夏至において太陽の南中高度が最も高い時刻の前後それぞれ1時間の時間帯における直射光を指している。また、さらに好ましくは、夏至の前後それぞれ1か月程度の期間において、太陽の南中高度が最も高い時刻の前後それぞれ1時間の時間帯の直射光を指している。
「直射光Q1が建物10の内部に進入することを抑制」とは、建物10の内部の滞在者が直射光Q1によって照射されることを抑制したり、建物10における執務スペースの机上面等が直射光Q1によって照射されることを抑制したりすることを示している。すなわち、建物10の内部に直射光Q1を全く入射させないことを意味するものではない。
建物10の床面FLからの高さH3の位置から間隔H4の範囲には、羽板22は設置されていない。高さH3は概ね900~1000mm程度とされ、間隔H4は概ね1000~1200mm程度とされている。これにより、羽板22が設置されていない部分(間隔H4の部分)を通して、建物10の内部から外部を視認できる(例えば矢印Q2)。
また、羽板22は図5に示すように上下の羽板22A、22Bの間に抜け部Sが形成される。このため、この抜け部Sを通して、建物10の内部から外部を視認できる(例えば矢印Q3)。
なお、以下の説明においては、建物10のスラブ18から高さH3(床面FLからの高さ)の位置までの範囲を「低位置部」と称し、低位置部の上端から上方に間隔H4の範囲を「ビジョン部」と称す場合がある。さらにビジョン部からスラブ18(上述したスラブ18の上方向に隣接するスラブ)までの範囲を「高位置部」と称す場合がある。
<外装スクリーンの設計方法>
外装スクリーン20は、建物10の内部からの眺望を確保しつつ、夏季の直射光による建物10の内部の熱負荷を抑制することを目的として設置される。この目的を達成するために、外装スクリーン20は、羽板22の形状及び配置をコンピュータシミュレーションによって検討して設計される。
具体的には、設計者は、建物10が配置された地理情報(緯度及び経度)、建物10において熱負荷の計算対象とする外周面10Aが面している方向、外周面10Aの面積等を予備情報としてコンピュータ(不図示)に入力する。
さらに、設計者は、図3に示す羽板22の幅d、振幅y、波長λ、図6等に示す羽板22の間隔H1、図5に示す高さH3及び間隔H4をパラメータとしてコンピュータに入力する。
コンピュータには、入力された予備情報及びパラメータに応じて建物10内の熱負荷を計算するプログラムが予め記憶されている。このプログラムは、一例として、夏至において太陽の南中高度が最も高い時刻における熱負荷を計算することができる。別の一例として、夏至において太陽の南中高度が最も高い時刻の前後それぞれ1時間の時間帯における熱負荷の総計を計算することができる。また別の一例として、夏至の前後それぞれ1か月程度の期間において、太陽の南中高度が最も高い時刻の前後それぞれ1時間の時間帯の熱負荷の総計を計算することができる。
なお、熱負荷が高い場合は外装スクリーン20の日射遮蔽性能が低く、熱負荷が低い場合は外装スクリーン20の日射遮蔽性能が高い。すなわち、コンピュータは、熱負荷を計算することにより外装スクリーン20の日射遮蔽性能を評価する。
設計者は、異なるパターンのパラメータを入力することで、羽板22の形状及び配置による日射遮蔽性能の違いを比較することができる。
また、コンピュータには、入力されたパラメータに応じて建物10の内部からの眺望をシミュレーションするプログラムが予め記憶されている。設計者は、羽板22の幅d、振幅y、波長λ、間隔H1、高さH3及び間隔H4をコンピュータに入力することにより、建物10の内部からの眺望をシミュレーションすることができる。
ここでシミュレーションされる眺望は、必ずしも実際の景色である必要はない。例えば建物10の内部の所定の位置から外装スクリーン20の間を通して視認できる屋外空間がどのような形状をしているか確認できる程度のものであればよい。
設計者は、異なるパターンのパラメータを入力することで、羽板22の形状及び配置による眺望の違いを比較することができる。
設計者は、コンピュータによって評価された日射遮蔽性能と、シミュレーションされた眺望と、を比較することにより、所望の日射遮蔽性能及び眺望を確保できる組み合わせを選択することができる。
なお、本実施形態においては、設計者が、異なるパターンのパラメータによる日射遮蔽性能及び眺望を比較して、さらに、所望の日射遮蔽性能及び眺望を得られるパラメータを選択するものとしたが、本発明の実施形態はこれに限らない。
例えば、コンピュータが、異なるパターンのパラメータによる日射遮蔽性能及び眺望を比較して、さらに、所望の日射遮蔽性能及び眺望が得られるパラメータを選択するものとしてもよい。具体的には、一例として、コンピュータは、まず、建物10の内部の所定の位置から屋外を視認した時の開口率によって眺望を評価する。
次に、コンピュータは、開口率が所定値以上となる範囲において、日射遮蔽性能を最適化するパラメータを選択する。又は、コンピュータは、日射遮蔽性能が所定値以上(熱負荷が所定値以下)となる範囲において、開口率を最適化するパラメータを選択する。これらの処理により、所望の日射遮蔽性能及び眺望を確保できる。
<作用・効果>
以上説明したように、本発明の実施形態に係る外装スクリーン20では、平面視で波形状の羽板22が、上下に間隔を空けて配置される。また、羽板22は、平面視で上下の羽板22同士(羽板22A及び羽板22B)が交差するように下地材(支柱30)に固定されている。
つまり、外装スクリーン20を上方から見ると、羽板22の間に上下方向に抜ける空間(抜け部S)が形成されている。このため、複数の細長い長方形状の羽板を組付けて形成され、上下方向に抜ける空間がない一般的な外装スクリーンと比較すると、抜け部Sを通じて眺望を確保し易い。
また、本発明の実施形態に係る外装スクリーンの設計方法によると、羽板22の幅d、振幅y、及び、上下の間隔H1をパラメータとして、コンピュータが太陽の位置に応じた外装スクリーン20の日射遮蔽性能を評価する。
そして、設計者は、異なるパターンのパラメータを用いて評価された日射遮蔽性能を比較する。これにより、眺望を確保しつつ外装スクリーン20の日射遮蔽性能を最適化できる羽板22の幅d、振幅y、及び、上下の間隔H1を求めることができる。
なお、上記実施形態においては、外装スクリーン20において、ビジョン部以外の低位置部及び高位置部における羽板22の上下方向の間隔を一定(0.5H1、図8参照)としているが、本発明の実施形態はこれに限らない。
例えば図9に示すように、羽板22の上下方向の間隔を高さ方向で変え、間隔が広い部分と狭い部分とを備えていてもよい。この図に示す例では、低位置部における羽板22の間隔を間隔H6、高位置部における羽板22の間隔を間隔H7(H7<H6)としている。
これにより、羽板22の間の上下方向に抜ける空間(抜け部S)に加え、羽板22の上下の間隔が広い部分(低位置部)から眺望を確保できる。また、低位置部及びビジョン部からの直射光Q4を建物10の内部における外周部(ペリメーターゾーン)へ透過させて採光できる。また、高位置部からの直射光を遮って日射遮蔽性能を確保している。
このように、羽板22の上下方向の間隔を高さ方向で変えることにより、日射遮蔽性能と採光性能を両立させることもできる。この場合、コンピュータを用いた外装スクリーン20の設計方法においては、それぞれの間隔をH6、H7をパラメータとしてコンピュータに入力することもできる。
また、図6に示すように、分割部材24(羽板22)は上面が略水平となるように支柱30に接合されているが、本発明の実施形態はこれに限らない。例えば図10(A)、(B)に示すように、分割部材24は上面が勾配を備えるように支柱30に接合してもよい。この場合、固定プレート32、34を、水平方向に対して傾斜させた状態で、支柱30に接合する。
なお、図10(A)に示した例では、建物10側(Y方向における右側)が水下になるように勾配が形成されている。これにより、外装スクリーン20の外側(Y方向における左側)における雨垂れを抑制できる。
一方、図10(B)に示した例では、支柱30側が水下になるように勾配が形成されている。これにより、外装スクリーン20の外側における雨垂れを抑制すると共に、建物10の外周面10Aによる雨垂れを抑制できる。なお、この例においては、図10(C)に示す矢印W1、W2の方向が水下になるように、分割部材24は長手方向に捩じって固定される。このため、固定プレート32、34の角度は、分割部材24の捩じり剛性に応じて適宜設定される。
また、上記実施形態においては、羽板22を波形状に形成しているが、本発明の実施形態はこれに限らない。例えば図11に示す羽板28のように、ジグザグ形状としてもよい。ジグザグ形状とすることでも、波形状とされた羽板22と同様の効果を得ることができる。なお、これらの羽板22及び羽板28における、波形状及びジグザグ形状の振幅や波長は、必ずしも一定である必要はない。例えば規則的又はランダムに変化させてもよい。このように、本発明は様々な態様で実施できる。
20 外装スクリーン
22(22A、22B) 羽板
28 羽板
30 支柱(下地材)

Claims (3)

  1. 平面視で波形状又はジグザグ形状の羽板と、
    複数の前記羽板が上下に間隔を空けて固定され、かつ、上下に隣接する前記羽板同士が平面視で交差するように固定された下地材と、
    を有する外装スクリーン。
  2. 前記羽板の上下の間隔が広い部分と狭い部分とを有する、
    請求項1に記載の外装スクリーン。
  3. 平面視で波形状とされた複数の羽板を上下に間隔を空けて配置し、かつ、上下に隣接する前記羽板同士を平面視で交差するように配置した外装スクリーンにおいて、
    前記羽板の幅、振幅及び上下の間隔をパラメータとしてコンピュータに入力する工程と、
    前記コンピュータが前記パラメータを用いて太陽の位置に応じた前記外装スクリーンの日射遮蔽性能を評価する工程と、
    異なるパターンの前記パラメータを用いて評価された前記日射遮蔽性能を比較する工程と、
    を備えた外装スクリーンの設計方法。
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