JP7310317B2 - 反応性ホットメルト接着剤、並びに接着体及びその製造方法 - Google Patents
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Description
一実施形態に係る反応性ホットメルト接着剤は、ポリオールに由来する構造単位、シロキサン結合を有するポリアミンに由来する構成単位、及びポリイソシアネートに由来する構造単位を含む重合鎖と、重合鎖の末端に結合しているイソシアネート基とを有するウレタンプレポリマーを含有する。一般に、反応性ホットメルト接着剤は、化学反応によって高分子量化し、接着性等を発現し得るものである。重合鎖の末端に結合しているイソシアネート基を有するウレタンプレポリマーは、湿気と反応して硬化する(硬化物を形成する)ことから、ウレタンプレポリマー単独で反応性ホットメルト接着剤として作用し得る。また、反応性ホットメルト接着剤は、ウレタンプレポリマー以外の成分を含有していてもよい。
ウレタンプレポリマーは、ポリオールに由来する構造単位、シロキサン結合を有するポリアミンに由来する構成単位、及びポリイソシアネートに由来する構造単位を含む重合鎖と、重合鎖の末端に結合しているイソシアネート基とを有する。ウレタンプレポリマーは、通常、ポリオール及びシロキサン結合を有するポリアミンに対して、ポリイソシアネートを反応させて得ることができる。すなわち、ウレタンプレポリマーは、ポリオール及びシロキサン結合を有するポリアミンとポリイソシアネートとの反応物であってよい。また、ポリオールとポリイソシアネートとが反応することによって、ウレタン結合が形成され、ポリアミンとポリイソシアネートとが反応することによって、ウレア結合が形成されることから、ウレタンプレポリマーの重合鎖は、ウレタン結合及びウレア結合を有し得る。
ポリオールは、ヒドロキシ基を2以上有する化合物であれば、特に制限なく用いることができる。ポリオールは、ヒドロキシ基を2つ有する化合物(ジオール)であってよい。ポリオールは、接着強度をより向上させる観点から、ポリエステルポリオールを含んでいてもよい。ポリオールは、1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
カラム:「Gelpack GLA130-S」、「Gelpack GLA150-S」及び「Gelpack GLA160-S」(日立化成株式会社製、HPLC用充填カラム)
溶離液:テトラヒドロフラン
流量:1.0mL/分
カラム温度:40℃
検出器:RI
シロキサン結合を有するポリアミンは、ケイ素原子及び酸素原子を含みこれらが交互に結合しているシロキサンと、シロキサン中のケイ素原子に結合している、2以上のアミノ基を含む基とを有する化合物である。ウレタンプレポリマーが、シロキサン結合を有するポリアミンに由来する構成単位を含むことによって、反応性ホットメルト接着剤が初期及び硬化後の接着強度に優れるものとなり得る。シロキサン結合を有するポリアミンは、例えば、下記一般式(1)で表される両末端型アミノ変性シリコーンオイルであってよい。シロキサン結合を有するポリアミンは、1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
ポリイソシアネートは、イソシアネート基を2以上有する化合物であれば、特に制限なく用いることができる。ポリイソシアネートは、イソシアネート基を2つ有する化合物(ジイソシアネート)であってよい。ポリイソシアネートとしては、例えば、ジフェニルメタンジイソシアネート、ジメチルジフェニルメタンジイソシアネート、トリレンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、p-フェニレンジイソシアネート等の芳香族イソシアネート;ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、イソフォロンジイソシアネート等の脂環族イソシアネート;ヘキサメチレンジイソシアネート等の脂肪族イソシアネートなどが挙げられる。ポリイソシアネートは、反応性及び接着性の観点から、好ましくは芳香族ジイソシアネートを含み、より好ましくはジフェニルメタンジイソシアネートを含む。ポリイソシアネートは、1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
一実施形態の接着体は、第1の被着体と、第2の被着体と、第1の被着体及び第2の被着体を互いに接着する、上記の反応性ホットメルト接着剤の硬化物とを備える。本実施形態の接着体としては、例えば、無縫製衣類、半導体装置、電子機器等が挙げられる。これらの中でも、接着体は、無縫製衣類であってよい。
<反応性ホットメルト接着剤の調製>
表1に示す種類及び質量部のポリオール、ポリシロキサン骨格を有するポリアミン、及びポリイソシアネートを用いた。予め真空乾燥機によって脱水処理したポリオール及びポリシロキサン骨格を有するポリアミンに対して、ポリイソシアネートを、ポリオールのヒドロキシ基及びポリシロキサン骨格を有するポリアミンのアミノ基の合計に対するポリイソシアネートのイソシアネート基の当量比((NCO)当量/((OH)当量+(NH)当量)が表1で示す数値となるように反応容器に加えて、110℃で1時間均一になるまで混合した。次いで、触媒を加え、さらに110℃で1時間減圧脱泡撹拌し、ウレタンプレポリマーを得た。表1に示すとおり、(NCO)当量/((OH)当量+(NH)当量)が1より大きいことから、得られたウレタンプレポリマーは、ポリオールに由来する構造単位、ポリシロキサン骨格を有するポリアミンに由来する構成単位、及びポリイソシアネートに由来する構造単位を含む重合鎖の末端にイソシアネート基が結合していることが推測される。得られたウレタンプレポリマーを反応性ホットメルト接着剤としてそのまま用いた。
・ポリオール(a)
a-1:アジピン酸及びイソフタル酸と、エチレングリコール及びネオペンチルグリコールとを主成分とする非晶性ポリエステルポリオール(ヒドロキシ基数:2、数平均分子量2000)
・ポリシロキサン骨格を有するポリアミン(b)
b-1:両末端型アミノ変性シリコーンオイル(信越化学株式会社製、商品名:X-22-161A、アミノ基数:2)
・ポリイソシアネート(c)
c-1:ジフェニルメタンジイソシアネート(東ソー株式会社製、商品名:ミリオネートMT、イソシアネート基数:2)
・触媒(d)
d-1:ジモルホリノジエチルエーテル(サンアプロ株式会社製、商品名:UCAT-660M)
実施例1、2及び比較例1の硬化前の反応性ホットメルト接着剤の粘度を、BH-HH型少量回転粘度計(東機産業株式会社製)を用い、ロータ4号、試料量15g、120℃の条件で測定した。結果を表1に示す。
実施例1、2及び比較例1の反応性ホットメルト接着剤を120℃で溶融して伸縮性布地(スパンデックス、東レ・オプロンテックス株式会社製、ライクラ(登録商標))上に塗布し、バーコーターによって80μmの厚さに塗工することによって接着剤層を形成した。形成した接着剤層上に、同じ伸縮性布地を配置し、120℃で圧着することによって圧着体を得た。圧着した時点から5分経過後の圧着体の接着強度を、フォースゲージ(株式会社イマダ製、DS250N)を用いて測定し、これを反応性ホットメルト接着剤の初期の接着強度とした。次いで、上記圧着体を23℃、50%RHの恒温槽で1日間養生し、接着剤層を硬化させることによって接着体を作製した。接着体の接着強度を、引張試験機(株式会社島津製作所製、EZ-Test EZ-SX)を用いて、測定温度が25℃、引張速度が100mm/分の条件でT型剥離強度試験によって測定し、これを反応性ホットメルト接着剤の硬化後の接着強度とした。結果を表1に示す。なお、硬化後の接着強度における「布地破壊」は、測定可能な範囲を超えて、伸縮性布地自体が破壊された(破れた)ことを意味する。測定可能な範囲は、およそ25N/8mm程度であることから、「布地破壊」は25N/8mm以上であることが推測される。
Claims (3)
- ポリオールに由来する構造単位、シロキサン結合を有するポリアミンに由来する構成単位、及びポリイソシアネートに由来する構造単位を含む重合鎖と、前記重合鎖の末端に結合しているイソシアネート基とを有するウレタンプレポリマーを含有し、
前記ポリオールが、ポリエステルポリオールを含み、
前記ポリエステルポリオールの含有量が、ポリオールの全量を基準として、90質量%以上であり、
布及び布、紙及び紙、又は布及び紙を互いに貼り合わせるために用いられる、反応性ホットメルト接着剤。 - 第1の被着体と、
第2の被着体と、
前記第1の被着体及び前記第2の被着体を互いに接着する、請求項1に記載の反応性ホットメルト接着剤の硬化物と、
を備え、
前記第1の被着体及び前記第2の被着体が、布及び布、紙及び紙、又は布及び紙である、接着体。 - 請求項1に記載の反応性ホットメルト接着剤を溶融させ、第1の被着体に塗布して接着剤層を形成する工程と、
前記接着剤層上に第2の被着体を配置し、前記第2の被着体を圧着することによって積層体を得る工程と、
前記積層体における前記接着剤層を硬化することによって接着体を得る工程と、
を備え、
前記第1の被着体及び前記第2の被着体が、布及び布、紙及び紙、又は布及び紙である、接着体の製造方法。
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