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JP7314533B2 - 画像処理装置およびプログラム - Google Patents
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Description

本発明は、画像処理装置およびプログラムに関する。
特許文献1には、温度を検出するとともにその検出結果が基準値を超えたか否かを基準値ごとに判定して出力可能な温度センサと、温度センサの出力信号に基づいて演算ブロックの動作を制御可能な制御ブロックを設けた半導体集積回路が記載されている。特許文献1において、制御ブロックは、温度センサの出力信号に基づく割り込み信号によって休止状態から動作状態に復帰し、演算ブロックの温度条件を満たすように演算ブロックの動作条件を決定する。
また、特許文献2には、内部バスによって相互に接続された複数の機能ユニットを有する半導体装置が記載されている。特許文献2の半導体装置は、動作中の動作モードから他の動作モードへの変更要求をデータ処理内容に応じて出力する動作モード出力手段と、複数の機能ユニットの中の処理を実行する機能ユニットの消費電力の総和が半導体装置に与えられる限界消費電力を超えないように、当該処理を実行する機能ユニットが用いるクロック信号の周波数およびバス占有時間を動作モードの変更要求に応じて制御する電力処理速度制御手段を備えている。
特開2008-124125号公報 国際公開第01/001228号パンフレット
特許文献1,2に記載される技術が知られている一方で、画像処理に係る複数の動作モードを備えた装置も知られている。例えば、画像処理の高速化を実現する高速モードや画像内容の高画質化を実現する高画質モードなどの複数の動作モードの中から、ユーザが所望の動作モードを選択する機能などが実現されている。
画像処理に係る複数の動作モードを備えた装置では、動作モードごとに優先すべき処理の内容が異なる場合がある。例えば、画像処理の高速化を実現する高速モードであれば、画像内容の高画質化よりも画像処理の高速化を優先した方が望ましい。その一方で、例えば、画像内容の高画質化を実現する高画質モードであれば、画像処理の高速化よりも画像内容の高画質化を優先した方が望ましい。
このように、画像処理の動作モードごとに優先すべき処理の内容などが異なる場合がある。したがって、例えば、画像処理の消費電力を制御するにあたっては、画像処理の動作モードごとに優先すべき処理などの条件が異なる場合があることを踏まえた制御が期待される。
本発明の目的は、画像処理に利用されるモジュールの合計消費電力が許容量を超えないように制御するにあたり、画像処理の動作モードごとに定められた制御条件に従った制御を実現することにある。
請求項1に係る発明は、画像処理の各動作モードで利用される複数モジュールのうちの1以上のモジュールを利用して画像処理を実行する画像処理部と、前記複数モジュールの消費電力をモジュールごとに示した消費電力情報を記憶する記憶部と、前記消費電力情報に示されるモジュールごとの消費電力から、前記画像処理部による画像処理の各動作モードで利用される1以上のモジュールの合計消費電力を導出する導出部と、前記導出部によって導出された前記合計消費電力が予め定められた許容量を超えないように、動作モードごとに定められたモジュールの制御条件に従って、画像処理の各動作モードで利用されるモジュールの動作を制御する制御部と、前記画像処理の機能を備えた集積回路と、前記集積回路に印加する電圧を制御する電圧制御回路と、を有前記集積回路は、前記集積回路内の電圧を示す内部電圧情報であって、前記集積回路内の現時点に対応した電圧を示す情報と、前記集積回路内の電圧が現時点に対応した電圧から変化することを示す情報を含む内部電圧情報を出力し、前記電圧制御回路は、前記集積回路から出力される前記内部電圧情報に基づいて、前記集積回路内において所定の負荷以上の負荷を伴う動作が開始されるに先立って、前記集積回路に印加する電圧を上げるように制御する、ことを特徴とする画像処理装置である。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の画像処理装置において、前記制御部は、前記画像処理装置の動作モードが第1動作モードである場合であって、前記導出部によって導出された前記第1動作モードの前記合計消費電力が前記許容量を超える場合に、前記第1動作モードに対応した前記制御条件に従って、前記第1動作モードで利用される少なくとも1つのモジュールの動作を停止させる、ことを特徴とする画像処理装置である。
請求項3に係る発明は、請求項2に記載の画像処理装置において、前記制御部は、前記画像処理装置の動作モードが前記第1動作モードとは異なる第2動作モードである場合であって、前記導出部によって導出された前記第2動作モードの前記合計消費電力が前記許容量を超える場合に、前記第2動作モードに対応した前記制御条件に従って、前記第2動作モードで利用される少なくとも1つのモジュールを当該モジュールよりも消費電力が小さい低電力モジュールに変更する、ことを特徴とする画像処理装置である。
請求項4に係る発明は、請求項に記載の画像処理装置において、前記制御部は、前記画像処理装置の動作モードが前記第1動作モード及び前記第2動作モードとは異なる第3動作モードである場合であって、前記導出部によって導出された前記第3動作モードの前記合計消費電力が前記許容量を超える場合に、前記第3動作モードに対応した前記制御条件に従って、前記第3動作モードで並行して実行される並行モジュールのうちの少なくとも一部を時分割による実行に変更する、ことを特徴とする画像処理装置である。
請求項5に係る発明は、請求項1から4のいずれか1項に記載の画像処理装置において、前記画像処理の機能を備えた集積回路の製造上のばらつきに応じて、前記消費電力情報に示されるモジュールごとの消費電力が補正され、前記導出部は、補正された前記消費電力情報に基づいて前記合計消費電力を導出する、ことを特徴とする画像処理装置である。
請求項に係る発明は、コンピュータを、画像処理の各動作モードで利用される複数モジュールの消費電力をモジュールごとに示した消費電力情報を記憶する記憶手段、前記消費電力情報に示されるモジュールごとの消費電力から、画像処理の各動作モードで利用される1以上のモジュールの合計消費電力を導出する導出手段、前記導出手段によって導出された前記合計消費電力が予め定められた許容量を超えないように、動作モードごとに定められたモジュールの制御条件に従って、画像処理の各動作モードで利用されるモジュールの動作を制御する制御手段、前記画像処理の機能を備えた集積回路に印加する電圧を制御する電圧制御手段、として機能させ、前記集積回路は、前記集積回路内の電圧を示す内部電圧情報であって、前記集積回路内の現時点に対応した電圧を示す情報と、前記集積回路内の電圧が現時点に対応した電圧から変化することを示す情報を含む内部電圧情報を出力し、前記電圧制御手段は、前記集積回路から出力される前記内部電圧情報に基づいて、前記集積回路内において所定の負荷以上の負荷を伴う動作が開始されるに先立って、前記集積回路に印加する電圧を上げるように制御する、ことを特徴とするプログラムである。
請求項1に係る発明により、画像処理に利用されるモジュールの合計消費電力が許容量を超えないように制御するにあたり、画像処理の動作モードごとに定められた制御条件に従った制御が実現される。
請求項2に係る発明により、各動作モードの合計消費電力が許容量を超える場合に、当該動作モードに対応した制御条件に従って少なくとも1つのモジュールの動作を停止させる制御が実現される。
請求項3に係る発明により、各動作モードの合計消費電力が許容量を超える場合に、当該動作モードに対応した制御条件に従って少なくとも1つのモジュールを低電力モジュールに変更する制御が実現される。
請求項4に係る発明により、各動作モードの合計消費電力が許容量を超える場合に、当該動作モードに対応した制御条件に従って少なくとも一部の並行モジュールを時分割による実行に変更する制御が実現される。
請求項5に係る発明により、画像処理に利用されるモジュールの合計消費電力が許容量を超えないように制御するにあたり、画像処理の機能を備えた集積回路の製造上のばらつきに応じた補正を伴う制御が実現される。
請求項に係る発明により、画像処理の動作モードごとに定められた制御条件に従ってその画像処理に利用されるモジュールの合計消費電力が許容量を超えないように制御するプログラムが提供される。
画像処理装置の具体例を示す図である。 消費電力テーブルの具体例を示す図である。 動作モードごとに定められた制約条件の具体例を示す図である。 無効化優先順位の具体例を示す図である。 低電力モジュールへの変更の具体例を示す図である。 並列処理から時分割処理への変更の具体例を示す図である。 画像処理装置が実行する動作の具体例を示す図である。 消費電力の抑制処理の具体例を示す図である。 集積回路の製造上のばらつきを説明するための図である。
図1は、本発明の具体的な実施態様の一例を示す図である。図1には、画像処理装置100の具体例が図示されている。図1に例示する画像処理装置100は、画像処理部10と消費電力情報記憶部20と消費電力導出部30と制御部40を備えている。
画像処理部10は、画像処理の各動作モードで利用される複数モジュールのうちの1以上のモジュールを利用して画像処理を実行する。
消費電力情報記憶部20は、複数モジュールの消費電力をモジュールごとに示した消費電力情報を記憶する。消費電力情報記憶部20は、例えば半導体メモリ等の記憶デバイスを利用して実現されてもよい。もちろん、半導体メモリ以外の記憶デバイスを利用して消費電力情報記憶部20が実現されてもよい。
消費電力導出部30は、消費電力情報に示されるモジュールごとの消費電力から、画像処理部10による画像処理の各動作モードで利用される1以上のモジュールの合計消費電力を導出する。
制御部40は、消費電力導出部30によって導出された合計消費電力が予め定められた許容量を超えないように、動作モードごとに定められたモジュールの制御条件に従って、画像処理の各動作モードで利用されるモジュールの動作を制御する。
また、画像処理装置100は、例えば図1に例示するように、画像データ出力部50と印刷処理部52と画像データ取得部60と画像読取部62と電圧情報出力部70と集積回路80と電圧制御回路90を備えていてもよい。
画像データ出力部50は画像データを出力し、印刷処理部52はその画像データに対応した画像(文字や記号のみの画像を含む)を印刷処理する。例えば、画像処理部10によって画像処理を施された画像データが画像データ出力部50から出力され、その画像データに対応した画像が用紙などの媒体に印刷されて印刷処理部52から出力されてもよい。
画像データ取得部60は、画像読取部62から画像データを取得する。画像読取部62は、例えば、用紙などの原稿に示される画像(文字や記号のみの画像を含む)を光学的に読み取るスキャン処理を実行してその画像の画像データを取得し、画像データ取得部60が画像読取部62からその画像データを取得して、画像処理部10がその画像データに対して画像処理を実行してもよい。
集積回路80は、画像処理の機能を備えている。例えば、図1に例示するように、集積回路80内に、画像処理部10と消費電力情報記憶部20と消費電力導出部30と制御部40と画像データ出力部50と画像データ取得部60と電圧情報出力部70などが形成されてもよい。
集積回路80として、例えばASIC(Application Specific Integrated Circuit)などのデバイスが利用されてもよい。もちろん、集積回路80としてASIC以外のデバイスが利用されてもよい。
電圧情報出力部70は、集積回路80内の電圧を示す内部電圧情報を出力する。また、電圧制御回路90は、集積回路80内の電圧情報出力部70から出力される内部電圧情報に基づいて、集積回路80に印加する電圧の大きさを制御する。
集積回路80から出力される内部電圧情報には、例えば、集積回路80内の現時点に対応した電圧を示す情報と、集積回路80内の電圧が現時点に対応した電圧から変化することを示す情報が含まれていてもよい。
内部電圧情報に集積回路80内の現時点に対応した電圧を示す情報が含まれていれば、電圧制御回路90は、集積回路80内の現時点に対応した電圧と予め定められた目標電圧との差分を利用したフィードバック制御により、集積回路80に印加する電圧の大きさを制御してもよい。
また、内部電圧情報に集積回路80内の電圧が現時点に対応した電圧から変化することを示す情報が含まれていれば、電圧制御回路90は、集積回路80内の電圧が現時点に対応した電圧から変化することを踏まえた制御を実行してもよい。例えば、集積回路80内で高い電力の負荷を伴う動作が開始される前に、集積回路80に印加する電圧が高めにシフトされ、その動作が終了する間際にその電圧が元に戻されてもよい。また、例えば、集積回路80内の電力の負荷が低い状態が続くことを示す情報が得られる場合、電圧制御回路90は、集積回路80の動作が保障される最低電圧を集積回路80に印加するようにしてもよい。
また、画像処理装置100は、例えば、集積回路80に印加される電圧が予め定められた下限値(例えば目標電圧からマイナス数パーセント)を下回りそうな場合に、集積回路80内で動作中のモジュールの少なくとも一部を一時的に停止させてもよいし、集積回路80に印加される電圧が予め定められた上限値(例えば目標電圧からプラス数パーセント)を上回りそうな場合に、集積回路80内で停止中のモジュールの少なくとも一部を一時的に動作させてもよい。
図1に例示する画像処理装置100は、例えば1台以上のコンピュータを利用して実現されてもよい。そのコンピュータは、CPU等の演算デバイス、メモリやハードディスク等の記憶デバイス、インターネット等の通信回線を利用する通信デバイス、光ディスクや半導体メモリやカードメモリ等の記憶媒体からデータを読み取りデータを書き込むデバイス、ディスプレイ等の表示デバイス、ユーザから操作を受け付ける操作デバイス等のハードウェア資源を備えている。
そして、例えば、図1に例示する画像処理装置100が備える符号を付した複数部分のうちの少なくとも一部の機能に対応したプログラム(ソフトウェア)がコンピュータに読み込まれ、そのコンピュータが備えるハードウェア資源と読み込まれたソフトウェアとの協働により、図1に例示する画像処理装置100の少なくとも一部の機能がコンピュータにより実現されてもよい。そのプログラムは、例えば、インターネット等の通信回線を介してコンピュータ(画像処理装置100)に提供されてもよいし、光ディスクや半導体メモリやカードメモリ等の記憶媒体に記憶されてコンピュータ(画像処理装置100)に提供されてもよい。
また、図1に例示する画像処理装置100は、複数の画像出力機能(印刷機能とスキャナ機能とコピー機能とファクシミリ機能などのうちの少なくともいくつかの機能)を備えた複合型の装置であってもよい。例えば、図1の画像処理装置100が複合型の装置であれば、企業や学校などに設置されてその企業や学校の顧客に利用されてもよいし、コンビニエンスストアなどの店舗に設置されて不特定多数の顧客に利用されてもよい。
図1に例示する画像処理装置100の全体構成は以上のとおりである。次に、図1の画像処理装置100により実現される処理等の具体例について詳述する。なお、図1に示した構成(部分)については、以下の説明において図1の符号を利用する。
図2は、消費電力テーブルの具体例を示す図である。図2に例示する消費電力テーブルは、複数モジュールの消費電力をモジュールごとに示した消費電力情報の具体例の一つでる。図2には、モジュール番号0からN(Nは自然数)までの複数モジュールの消費電力をモジュールごとに示した消費電力テーブルが例示されている。
図2に例示する消費電力テーブルにおいて、例えば、モジュール番号0でモジュール名称がAD変換(アナログデジタル変換)のモジュールの消費電力はP[W(ワット)]であり、モジュール番号1でモジュール名称が画像規格(例えばJPEGなどの画像に関する規格)のモジュールの消費電力はP[W(ワット)]である。
図2に例示する消費電力テーブルは、例えば、消費電力情報記憶部20に記憶され、消費電力導出部30による合計消費電力の導出に利用される。例えば、図2の消費電力テーブルに例示されるモジュール番号0からNまでの複数モジュールのうち、スキャン処理においてモジュール番号0から6までの複数モジュールが利用され、コピー処理においてモジュール番号2から9までの複数モジュールが利用され、印刷処理においてモジュール番号10からNまでの複数モジュールが利用されてもよい。
スキャン処理においてモジュール番号0から6までの複数モジュールが利用されるのであれば、後に詳述する各動作モードでスキャン処理に関する画像処理を実行する場合に、消費電力導出部30は、図2の消費電力テーブルに例示されるモジュール番号0から6までの複数モジュールの消費電力を合算して合計消費電力を導出する。
また、コピー処理においてモジュール番号2から9までの複数モジュールが利用されるのであれば、各動作モードでコピー処理に関する画像処理を実行する場合に、消費電力導出部30は、図2の消費電力テーブルに例示されるモジュール番号2から9までの複数モジュールの消費電力を合算して合計消費電力を導出する。
また、印刷処理においてモジュール番号10からNまでの複数モジュールが利用されるのであれば、各動作モードで印刷処理に関する画像処理を実行する場合に、消費電力導出部30は、図2の消費電力テーブルに例示されるモジュール番号10からNまでの複数モジュールの消費電力を合算して合計消費電力を導出する。
制御部40は、消費電力導出部30によって導出された合計消費電力が予め定められた許容量を超えないように、動作モードごとに定められたモジュールの制御条件に従って、画像処理の各動作モードで利用されるモジュールの動作を制御する。
図3は、動作モードごとに定められた制約条件の具体例を示す図である。図3に例示する制約条件は、動作モードごとに定められたモジュールの制御条件に関する具体例の一つである。図3には、動作モードの具体例として、高速モードとノーマルモードと写真モードと高画質モードが例示されている。
図3に示す具体例では高速モードの制約条件が高速化優先とされている。したがって、動作モードが高速モードで合計消費電力が許容量を超えてしまう場合には、画像処理の高速化を優先してモジュールの動作が制御される。例えば、無効にしてもよいモジュールの優先順位を定めた無効化優先順位に従って、高速モードで利用される予定であった少なくとも1つのモジュールの動作が停止されてもよい。
また、図3に示す具体例ではノーマルモードの制約条件が処理速度維持とされている。したがって、動作モードがノーマルモードで合計消費電力が許容量を超えてしまう場合には、画像処理の速度ができる限り維持されるようにモジュールの動作が制御される。例えば、ノーマルモードで利用される予定であった少なくとも1つのモジュールが、そのモジュールよりも消費電力が小さい低電力モジュールに変更される。例えば、利用する予定であったモジュールよりも低解像度のモジュールに変更されてもよい。
また、図3に示す具体例では写真モードの制約条件が写真機能維持とされている。したがって、動作モードが写真モードで合計消費電力が許容量を超えてしまう場合には、写真の機能ができる限り維持されるようにモジュールの動作が制御される。例えば、写真モードで利用される予定であった少なくとも1つのモジュールの動作が停止される。例えば、カラーとモノクロの判定機能に関するモジュールが停止され、処理対象の画像を全てカラーとして取り扱うようにしてもよい。処理対象の画像がモノクロであった場合には、例えば、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の4色の色成分から生成されるプロセスブラック(PK)により、モノクロの画像が形成されてもよい。
また、図3に示す具体例では高画質モードの制約条件が高画質化優先とされている。したがって、動作モードが高画質モードで合計消費電力が許容量を超えてしまう場合には、処理対象となる画像の画質ができる限り高画質で維持されるようにモジュールの動作が制御される。例えば、高画質モードで並行して実行される予定であった並行モジュールのうちの少なくとも一部が時分割による実行に変更されてもよい。
図4は、無効化優先順位の具体例を示す図である。図4には、無効にしてもよいモジュールの優先順位を定めた無効化優先順位の具体例が図示されている。
画像処理に利用される予定であったモジュールの動作を停止させると、予定よりも電力が削減されるものの画質が劣化してしまう場合がある。この場合には、電力の削減と画質の劣化がトレードオフの関係となる。
そこで、例えば、そのトレードオフの程度を予め(例えば画像処理装置100の設計段階で)確認しておき、その確認結果に基づいて、無効化優先順位が決定されてもよい。例えば、画質の劣化が小さく電力の削減が大きいモジュールほど、無効化優先順位を上げて最優先の優先順位「1」に近づけるようにしてもよい。
図4には、モジュールM0からモジュールM7までの各モジュールに関する画質の程度と電力の程度が例示されている。図4に例示する具体例であれば、例えば、無効化前の通常の状態から無効化しても画質劣化が1番少なく消費電力低減効果が2番目に大きいモジュールM3が最優先の優先順位「1」とされ、モジュールM3からモジュールM7,モジュールM0,モジュールM1,モジュールM6,モジュールM2の順で、無効化優先順位が定められてもよい。
なお、画質の劣化が大きすぎるモジュールについては無効化優先順位の対象外としてもよい。例えば、図4に示す具体例であれば、低画質の閾値Thより画質の程度が悪いモジュールM4とモジュールM5については、無効化優先順位の対象外とし、動作が停止されないようにしてもよい。
図5は、低電力モジュールへの変更の具体例を示す図である。図5には、画像処理群Aと画像処理群Bと画像処理群Cと2つの拡大縮小処理を含む画像処理に関する低電力モジュールへの変更前と変更後の具体例が図示されている。図5に示す具体例では、例えば、画像処理群A,拡大縮小処理,画像処理群B,拡大縮小処理,画像処理群Cの順に画像処理が進められる。
図5に例示する変更前の画像処理では、画像処理群Aにより低解像度の画像処理が実行され、その低解像度の処理結果が拡大縮小処理されてから、画像処理群Bにより高解像度の画像処理が実行され、その高解像度の処理結果が拡大縮小処理されてから、画像処理群Cにより高解像度の画像処理が実行される。
そして、変更前の画像処理で合計消費電力が許容量を超えてしまう場合には、変更前で利用される予定であった少なくとも1つのモジュールが、そのモジュールよりも消費電力が小さい低電力モジュールに変更される。図5に示す具体例では、画像処理群Bとして利用される1つ以上のモジュールが、低解像度の低電力モジュールに変更される。
そのため、図5に例示する変更後の画像処理では、画像処理群Aにより低解像度の画像処理が実行され、その低解像度の処理結果が拡大縮小処理されてから、画像処理群Bにより低解像度の画像処理が実行され、その低解像度の処理結果が拡大縮小処理されてから、画像処理群Cにより高解像度の画像処理が実行される。
これにより、図5に示す具体例では、変更前に比べて変更後の画像処理群Bとその後に実行される拡大縮小処理で消費される電力が減少し、変更前よりも変更後における画像処理全体の合計消費電力も低下する。
また、図5に示す具体例では、変更前と比較して、変更後において、画像処理群BとDDR(Double Data Rate)メモリとの間のデータ転送量が減少し、画像処理群Bの後段の拡大縮小処理とDDRメモリとの間のデータ転送量も減少するため、変更前よりも変更後における画像処理全体の処理速度が向上する。
図6は、並列処理から時分割処理への変更の具体例を示す図である。図6には、変更前の並列処理による画像処理の具体例と、変更後の時分割処理による画像処理の具体例が図示されている。図6に示す具体例では、処理1(1a,1b),画像処理群A,処理2(2a,2b),画像処理群B,処理3(3a,3b)の順に画像処理が進められる。
図6に例示する変更前の画像処理では、処理1aと処理1bが並列処理され、その後に画像処理群Aによる処理が実行されてから、処理2aと処理2bが並列処理され、その後に画像処理群Bによる処理が実行されてから、処理3aと処理3bが並列処理される。
図6に例示する変更前の画像処理では、例えば、処理1aに対応した1以上のモジュールと処理1bに対応した1以上のモジュールが並行して実行され、処理2aに対応した1以上のモジュールと処理2bに対応した1以上のモジュールが並行して実行され、処理3aに対応した1以上のモジュールと処理3bに対応した1以上のモジュールが並行して実行される。
そして、変更前の画像処理で合計消費電力が許容量を超えてしまう場合には、並行して実行される予定であった並行モジュールのうちの少なくとも一部が時分割による実行に変更さる。図6に示す具体例では、処理1aと処理1bが並列処理から時分割処理に変更され、処理2aと処理2bが並列処理から時分割処理に変更され、処理3aと処理3bが並列処理から時分割処理に変更される。
これにより、図6に示す具体例では、変更前と比較して、変更後において、処理1aと処理1bの合計消費電力(例えば単位時間あたりの消費電力)が低下し、処理2aと処理2bの合計消費電力(例えば単位時間あたりの消費電力)が低下し、処理3aと処理3bの合計消費電力(例えば単位時間あたりの消費電力)が低下する。
図7は、画像処理装置100が実行する動作の具体例を示す図である。画像処理装置100は、例えば、画像処理の開始の指示を受け付けると、図7に例示するフローチャートに従った動作を実行する。
図7に示すフローチャートが開始されると、まず、動作モードが設定される(S701)。画像処理装置100は、例えばタッチパネルなどの操作デバイスを介してユーザから動作モードの設定を受け付ける。なお、動作モードは、図7に例示するフローチャートが開始される前に予め設定(例えば初期設定)されていてもよい。
次に、利用予定モジュールが特定される(S702)。例えば、設定された動作モードで、スキャン処理を実行するのであれば、スキャン処理に利用される1以上のモジュール(例えば図2に例示するモジュール番号0から6までの複数モジュール)が特定される。また、コピー処理を実行するのであれば、コピー処理に利用される1以上のモジュール(例えば図2に例示するモジュール番号2から9までの複数モジュール)が特定される。また、印刷処理を実行するのであれば、印刷処理に利用される1以上のモジュール(例えば図2に例示するモジュール番号10からNまでの複数モジュール)が特定される。
利用予定モジュールが特定されると合計消費電力が導出される(S703)。消費電力導出部30は、消費電力情報記憶部20に記憶された消費電力情報(例えば図2に例示する消費電力テーブル)に示されるモジュールごとの消費電力から、S702で利用予定モジュールとして特定された1以上のモジュールの合計消費電力を導出する。
そして、導出された合計消費電力が許容量を超えるか否かが確認される(S704)。例えば、制御部40が消費電力導出部30によって導出された合計消費電力が予め定められて許容量を超えているかどうかを判定する。許容量としては、例えば、集積回路80の仕様などに応じて画像処理装置100の設計段階で設定された値が利用されてもよい。
S704で合計消費電力が許容量を超えている場合には、消費電力の抑制処理が実行される(S705,図8参照)。S705の抑制処理では、S702で特定された利用予定モジュールの動作が制御される。そして、その制御に従って画像処理部10が画像処理を実行する(S706)。
一方、S704で合計消費電力が許容量を超えていなければ、S702で特定された利用予定モジュールをそのまま利用して、画像処理部10が画像処理を実行する(S706)。こうして、S706で画像処理が実行されると、図7のフローチャートが終了する。
図8は、消費電力の抑制処理の具体例を示す図である。画像処理装置100は、例えば図7のS705のステップで、図8に例示するフローチャートに従った動作を実行する。
図8に示すフローチャートが開始されると、まず、動作モードが確認される(S800)。例えば、図7のS701で設定された動作モードが確認され、S800から後の動作では動作モードに応じた処理が実行される。
動作モードが高速モードであれば、例えば、無効化優先順位に従ってモジュールの動作が停止される(S811)。無効化優先順位として、例えば図4に例示した具体例が利用されてもよい。制御部40は、例えば図7のS702で特定された利用予定モジュールの中から、無効化優先順位が高い方から順に、つまり優先順位が「1」に近い方から順に、動作を停止させる無効モジュールを決定する。さらに、消費電力導出部30が無効モジュールを除いた残りの1以上のモジュールの合計消費電力を導出する。そして、導出された合計消費電力が許容量を超えるか否かが確認される(S812)。
S811とS812の処理は、合計消費電力が許容量以下となるまで繰り返し実行される。つまり、無効モジュールを除いた残りの1以上のモジュールの合計消費電力が許容量以下となるまで、無効化優先順位に従って無効モジュールが次々に決定される。合計消費電力が許容量以下になると、図8に示すフローチャートが終了し、無効モジュールを除いた残りの1以上のモジュールを利用して画像処理部10が画像処理を実行する(図7のS706)。
動作モードがノーマルモードであれば、例えば、1以上のモジュールが順に低電力モジュールへ変更される(S821)。制御部40は、例えば図7のS702で特定された利用予定モジュールの中から低電力モジュールへ変更するモジュールを次々に決定する。例えば、図5を利用して説明した具体例のように、画像処理群Bとして利用される1つ以上のモジュールが、低解像度の低電力モジュールへ次々に変更される。さらに、消費電力導出部30が低電力モジュールへ変更された後のモジュールの合計消費電力を導出する。そして、導出された合計消費電力が許容量を超えるか否かが確認される(S822)。
S821とS822の処理は、合計消費電力が許容量以下となるまで繰り返し実行される。つまり、低電力モジュールへ変更された後のモジュールの合計消費電力が許容量以下となるまで、1以上のモジュールが次々に低電力モジュールに変更される。合計消費電力が許容量以下になると、図8に示すフローチャートが終了し、低電力モジュールを含む1以上のモジュールを利用して画像処理部10が画像処理を実行する(図7のS706)。
動作モードが写真モードであれば、例えばカラーとモノクロの判定機能に関するモジュールが停止される(S831)。例えば図7のS702で特定された利用予定モジュールの中から、カラーとモノクロの判定機能に関する1以上のモジュールが停止される。そして、図8に示すフローチャートが終了し、例えば、停止されていない写真機能に関する1以上のモジュールを利用して画像処理部10が画像処理を実行する(図7のS706)。
動作モードが高画質モードであれば、例えば、複数の並行モジュールが段階的に時分割処理に変更される(S841)。制御部40は、例えば図7のS702で特定された利用予定モジュールのうち、並行して実行される並行モジュールを時分割による実行に変更する。例えば、図6を利用して説明した具体例のように、処理1aと処理1bが並列処理から時分割処理に変更され、処理2aと処理2bが並列処理から時分割処理に変更され、処理3aと処理3bが並列処理から時分割処理に変更される。
さらに、消費電力導出部30が並列処理から時分割処理へ変更された後のモジュールの合計消費電力を導出する。そして、導出された合計消費電力が許容量を超えるか否かが確認される(S842)。
S841とS842の処理は、合計消費電力が許容量以下となるまで繰り返し実行される。例えば、4つのモジュールが並行して実行される予定であった場合に、まず、2つのモジュールの並列処理と残り2つのモジュールの並列処理に時分割される。この時分割で合計消費電力が許容量を超えてしまう場合には、さらに、2つのモジュールの並列処理が時分割処理に変更され、残り2つのモジュールの並列処理も時分割処理に変更される。このように、段階的に時分割処理への変更が行われてもよい。そして、合計消費電力が許容量以下になると、図8に示すフローチャートが終了し、時分割で実行されるモジュールを含む1以上のモジュールを利用して画像処理部10が画像処理を実行する(図7のS706)。
図9は、集積回路80の製造上のばらつきを説明するための図である。例えば、集積回路80としてASIC等の半導体デバイスを利用すると、半導体デバイスの製造段階でのばらつきにより、集積回路80の製品ごとに特性が異なる場合がある。
例えば、図9に例示するように、設計の目標どおりの特性または平均的な特性である標準品(TYP品)を中心とし、標準品よりも動作電力が大きい製品(FAST品)から、標準品よりも動作電力が小さい製品(SLOW品)までの範囲で、集積回路80の特性が製品ごとにばらつく場合がある。集積回路80の特性が製品ごとにばらついてしまうと、同一のモジュールであっても集積回路80の製品ごとに消費電力が変わってしまう可能性がある。
そこで、例えば、集積回路80の製造上のばらつきに応じて、消費電力情報に示されるモジュールごとの消費電力が補正されてもよい。例えば、図2に例示する消費電力テーブルに示される複数モジュールの消費電力に対して、集積回路80のばらつきに応じた係数を乗算することにより、消費電力テーブルに示されるモジュールごとの消費電力が補正されてもよい。例えば、画像処理装置100の設計段階で、その画像処理装置100の製造に利用される集積回路80の特性に応じて、消費電力テーブルの消費電力に乗算される係数が決定されてもよい。
そして、消費電力テーブルに示される複数モジュールの消費電力が補正されている場合には、消費電力導出部30は、補正された消費電力テーブルに基づいて合計消費電力を導出する。
以上、本発明の好適な実施形態を説明したが、上述した実施形態は、あらゆる点で単なる例示にすぎず、本発明の範囲を限定するものではない。本発明は、その本質を逸脱しない範囲で各種の変形形態を包含する。
10 画像処理部、20 消費電力情報記憶部、30 消費電力導出部、40 制御部、50 画像データ出力部、52 印刷処理部、60 画像データ取得部、62 画像読取部、70 電圧情報出力部、80 集積回路、90 電圧制御回路、100 画像処理装置。

Claims (6)

  1. 画像処理の各動作モードで利用される複数モジュールのうちの1以上のモジュールを利用して画像処理を実行する画像処理部と、
    前記複数モジュールの消費電力をモジュールごとに示した消費電力情報を記憶する記憶部と、
    前記消費電力情報に示されるモジュールごとの消費電力から、前記画像処理部による画像処理の各動作モードで利用される1以上のモジュールの合計消費電力を導出する導出部と、
    前記導出部によって導出された前記合計消費電力が予め定められた許容量を超えないように、動作モードごとに定められたモジュールの制御条件に従って、画像処理の各動作モードで利用されるモジュールの動作を制御する制御部と、
    前記画像処理の機能を備えた集積回路と、
    前記集積回路に印加する電圧を制御する電圧制御回路と、
    を有し、
    前記集積回路は、前記集積回路内の電圧を示す内部電圧情報であって、前記集積回路内の現時点に対応した電圧を示す情報と、前記集積回路内の電圧が現時点に対応した電圧から変化することを示す情報を含む内部電圧情報を出力し、
    前記電圧制御回路は、前記集積回路から出力される前記内部電圧情報に基づいて、前記集積回路内において所定の負荷以上の負荷を伴う動作が開始されるに先立って、前記集積回路に印加する電圧を上げるように制御する、
    ことを特徴とする画像処理装置。
  2. 請求項1に記載の画像処理装置において、
    前記制御部は、前記画像処理装置の動作モードが第1動作モードである場合であって、前記導出部によって導出された前記第1動作モードの前記合計消費電力が前記許容量を超える場合に、前記第1動作モードに対応した前記制御条件に従って、前記第1動作モードで利用される少なくとも1つのモジュールの動作を停止させる、
    ことを特徴とする画像処理装置。
  3. 請求項2に記載の画像処理装置において、
    前記制御部は、前記画像処理装置の動作モードが前記第1動作モードとは異なる第2動作モードである場合であって、前記導出部によって導出された前記第2動作モードの前記合計消費電力が前記許容量を超える場合に、前記第2動作モードに対応した前記制御条件に従って、前記第2動作モードで利用される少なくとも1つのモジュールを当該モジュールよりも消費電力が小さい低電力モジュールに変更する、
    ことを特徴とする画像処理装置。
  4. 請求項に記載の画像処理装置において、
    前記制御部は、前記画像処理装置の動作モードが前記第1動作モード及び前記第2動作モードとは異なる第3動作モードである場合であって、前記導出部によって導出された前記第3動作モードの前記合計消費電力が前記許容量を超える場合に、前記第3動作モードに対応した前記制御条件に従って、前記第3動作モードで並行して実行される並行モジュールのうちの少なくとも一部を時分割による実行に変更する、
    ことを特徴とする画像処理装置。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載の画像処理装置において、
    前記画像処理の機能を備えた集積回路の製造上のばらつきに応じて、前記消費電力情報に示されるモジュールごとの消費電力が補正され、
    前記導出部は、補正された前記消費電力情報に基づいて前記合計消費電力を導出する、
    ことを特徴とする画像処理装置。
  6. コンピュータを、
    画像処理の各動作モードで利用される複数モジュールの消費電力をモジュールごとに示した消費電力情報を記憶する記憶手段、
    前記消費電力情報に示されるモジュールごとの消費電力から、画像処理の各動作モードで利用される1以上のモジュールの合計消費電力を導出する導出手段、
    前記導出手段によって導出された前記合計消費電力が予め定められた許容量を超えないように、動作モードごとに定められたモジュールの制御条件に従って、画像処理の各動作モードで利用されるモジュールの動作を制御する制御手段、
    前記画像処理の機能を備えた集積回路に印加する電圧を制御する電圧制御手段、
    として機能させ、
    前記集積回路は、前記集積回路内の電圧を示す内部電圧情報であって、前記集積回路内の現時点に対応した電圧を示す情報と、前記集積回路内の電圧が現時点に対応した電圧から変化することを示す情報を含む内部電圧情報を出力し、
    前記電圧制御手段は、前記集積回路から出力される前記内部電圧情報に基づいて、前記集積回路内において所定の負荷以上の負荷を伴う動作が開始されるに先立って、前記集積回路に印加する電圧を上げるように制御する、
    ことを特徴とするプログラム。
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