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JP7314689B2 - 時計および時計の制御方法 - Google Patents
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JP7314689B2 - 時計および時計の制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、時計および時計の制御方法に関するものである。
特許文献1には、時計のケース内に板状逆F型アンテナを配置した時計が開示されている。板状逆F型アンテナは、文字板の裏面側に板状の第1の導体素子、第2の導体素子及び短絡部とを備える。短絡部は第1の導体素子と第2の導体素子とを短絡する。
特許文献2には、受信処理を開始すると、秒針に所定の位置を指示させ、受信処理が開始されたことを示す開始情報を表示させる電子時計が開示されている。
特開2018-136296号公報 特開2018-96830号公報
特許文献1の時計では、指針が第1の導体素子に平面視で重なるため、指針が金属等の導電性材料で構成された導電部を有する場合、指針の導電部と第1の導体素子との間に寄生容量が発生し、受信感度が低下する可能性があった。そのため、複数の指針を用いて、特許文献2の時計のように所定の位置を指示させて受信の開始情報を表示させることで、複数の指針の各導電部同士を重ね、受信感度の低下を低減することが考えられる。しかし、複数の指針の移動方法によっては、受信の開始情報の表示が遅くなるという課題があった。つまり、受信時に複数の指針の導電部を重ねる場合に、アンテナが電波を受信することを早く操作者に知らせることができる時計が求められていた。
時計は、第1導電部を有し第1軸を軸にして回転する第1指針と、第2導電部を有し前記第1軸と同軸の第2軸を軸にして前記第1指針より速い回転速度で回転する第2指針と、前記第1指針及び前記第2指針を回転させる駆動部と、前記第1指針及び前記第2指針の回転を制御する制御部と、前記第1軸に平行な方向から見た平面視で、前記第1導電部の回転範囲と前記第2導電部の回転範囲と、に重なる位置に配置され、電波を受信するアンテナと、を備え、前記アンテナが前記電波を受信する場合に、前記制御部は、前記第2指針を回転させて前記第2指針が受信指示位置に停止した後、前記第1指針を回転させて、前記平面視で前記第1導電部と前記第2導電部とを重ねることを特徴とする。
時計は、第1導電部を有し第1軸を軸にして回転する第1指針と、第2導電部を有し前記第1軸と同軸の第2軸を軸にして回転する第2指針と、前記第1指針及び前記第2指針を回転させる駆動部と、前記第1指針及び前記第2指針の回転を制御する制御部と、前記第1軸に平行な方向から見た平面視で、前記第1導電部の回転範囲と前記第2導電部の回転範囲と、に重なる位置に配置され、電波を受信するアンテナと、を備え、前記アンテナが前記電波を受信する場合に、前記制御部は、前記第1指針及び前記第2指針を同時に受信指示位置に向けて回転させて前記平面視で前記第1導電部と第2導電部とを重ねることを特徴とする。
上記の時計では、前記受信指示位置は第1位置及び第2位置を備え、前記制御部は前記電波を受信して位置を検出するとき前記第1位置にて前記第1導電部と前記第2導電部とを重ね、前記電波を受信して時刻を検出するとき前記第2位置にて前記第1導電部と第2導電部とを重ねることが好ましい。
上記の時計では、前記電波は位置情報衛星から送信され、前記アンテナが受信した前記電波を処理して前記位置情報衛星を捕捉する受信部を有し、前記制御部は、前記平面視で前記第1導電部と前記第2導電部とが重なった状態で前記第1指針及び前記第2指針を回転して、前記受信部が捕捉した前記位置情報衛星の個数を示すことが好ましい。
上記の時計では、前記制御部は、前記平面視で前記第1導電部と前記第2導電部とが重なった状態で前記第1指針及び前記第2指針を回転して、前記アンテナが受信する前記電波の強度を示すことが好ましい。
上記の時計では、強制受信の指示を受け付ける入力部を備え、前記制御部は予め設定された自動受信条件に該当することを検出する検出部を備え、前記入力部が前記強制受信の指示を受け付けるとき前記制御部が前記平面視で前記第1導電部と前記第2導電部とを重ねて、前記アンテナが前記電波を受信し、前記検出部が前記自動受信条件に該当することを検出するとき、前記制御部が前記平面視で前記第1導電部と前記第2導電部とを重ねる動作を行わずに、前記アンテナが前記電波を受信して、前記制御部が時刻を検出することが好ましい。
上記の時計では、前記第2指針の回転と前記アンテナによる前記電波の受信とが並行して行われ、受信する前記電波を用いて前記制御部は時刻を検出することが好ましい。
上記の時計では、前記平面視で前記第1導電部と前記第2導電部とが重ねられた後で前記アンテナによる前記電波の受信が行われることが好ましい。
上記の時計では、ケース胴と裏蓋とカバー部材とを備える外装ケースと、前記外装ケース内において前記カバー部材及び前記裏蓋間に配置される文字板と、を備え、前記アンテナは、前記第1軸に垂直な方向から見た側面視において前記文字板及び前記裏蓋間に配置される板状の第1導体素子と、前記文字板及び前記裏蓋間において前記第1導体素子と離れて配置され且つ前記平面視で前記第1導体素子と重なる第2導体素子と、前記第1導体素子と前記第2導体素子とを短絡する短絡部と、を有し、前記第1指針が取り付けられる前記第1軸と、前記第2指針が取り付けられる前記第2軸と、が導電性材料で構成されることが好ましい。
時計の制御方法は、第1導電部を有し第1軸を軸にして回転する第1指針と、第2導電部を有し前記第1軸と同軸の第2軸を軸にして前記第1指針より速い回転速度で回転する第2指針と、前記第1指針及び前記第2指針を回転させる駆動部と、前記第1指針及び前記第2指針の回転を制御する制御部と、前記第1軸に平行な方向から見た平面視で、前記第1導電部の回転範囲と前記第2導電部の回転範囲と、に重なる位置に配置され、電波を受信するアンテナと、を備える時計の制御方法であって、前記アンテナが前記電波を受信する場合に、前記制御部が、前記第2指針を回転させて前記第2指針を受信指示位置に停止させることと、前記第2指針が前記受信指示位置に停止した後に、前記第1指針を回転させて、前記平面視で前記第1導電部と第2導電部とを重ねることと、を実行することを特徴とする。
第1の実施形態にかかわる時計の構成を示す模式平面図。 時計の構成を示す模式側断面図。 時計の電気回路図。 板状逆F型アンテナの構造を示す概略斜視図。 板状逆F型アンテナの構造を示す模式平面図。 強制受信処理の制御方法のフローチャート。 強制受信における衛星信号の受信処理時の運針制御を説明するための図。 強制受信における衛星信号の受信処理時の運針制御を説明するための図。 強制受信における衛星信号の受信処理時の運針制御を説明するための図。 強制受信における衛星信号の受信処理時の運針制御を説明するための図。 強制受信における衛星信号の受信処理時の運針制御を説明するための図。 強制受信における衛星信号の受信処理時の運針制御を説明するための図。 強制受信における衛星信号の受信処理時の運針制御を説明するための図。 強制受信における衛星信号の受信処理時の運針制御を説明するための図。 強制受信における衛星信号の受信処理時の運針制御を説明するための図。 強制受信における衛星信号の受信処理時の運針制御を説明するための図。 強制受信における衛星信号の受信処理時の運針制御を説明するための図。 自動動受信処理の制御方法のフローチャート。 第2の実施形態にかかわる強制受信処理の制御方法のフローチャート。 強制受信における衛星信号の受信処理時の運針制御を説明するための図。 強制受信における衛星信号の受信処理時の運針制御を説明するための図。 第3の実施形態にかかわる強制受信処理の制御方法のフローチャート。 強制受信における衛星信号の受信処理時の運針制御を説明するための図。 強制受信における衛星信号の受信処理時の運針制御を説明するための図。 強制受信における衛星信号の受信処理時の運針制御を説明するための図。
第1の実施形態
アンテナ内蔵式電子時計を図面に基づいて説明する。図1は時計の構成を示す模式平面図である。図1に示すように、時計1は外装ケース2を備える。外装ケース2の内部には文字板3、第1指針としての時針4、分針5及び第2指針としての秒針6が配置されている。時針4、分針5及び秒針6は文字板3の中心を軸にして時計回り反時計回りの両方に回転する。時計回りは右回りまたは正転ともいう。反時計回りは左回りまたは逆転ともいう。
文字板3は、ポリカーボネート等の非導電性部材にて円板状に形成されている。時針4、分針5、秒針6は、それぞれ全体が金属製の導電性材料で構成される。時針4が備える第1導電部4aは時針4全体で構成される。分針5が備える第3導電部5aは分針5全体で構成される。秒針6が備える第2導電部6aは秒針6全体で構成される。
文字板3の中心には第1軸としての時針軸7、分針軸8及び第2軸としての秒針軸9が配置されている。時針軸7、分針軸8及び秒針軸9は軸が同じであり、同軸の配置になっている。時針軸7と時針4とが接合されている。時針軸7は筒車といもいう。時針4は時針軸7を軸にして回転する。分針軸8と分針5とが接合されている。分針5は分針軸8を軸にして回転する。分針軸8は筒カナともいう。秒針軸9と秒針6とが接合されている。秒針6は秒針軸9を軸にして回転する。時針4が取り付けられる時針軸7と、秒針6が取り付けられる秒針軸9と、が導電性材料で構成されている。詳しくは、時針軸7、分針軸8、秒針軸9に銅合金や鉄合金等の金属が用いられている。時針軸7、分針軸8、秒針軸9の材料を金属にすることにより時針軸7、分針軸8、秒針軸9は時針4、分針5及び秒針6をそれぞれ耐久性良く支持する。
文字板3には時針軸7を軸とする同心円に沿って12個の目盛11が等間隔に配置されている。時針軸7の図中上側には第12目盛11mが配置されえている。第12目盛11mの時計回りの順に第1目盛11a、第2目盛11b、第3目盛11c、第4目盛11d、第5目盛11e、第6目盛11f、第7目盛11g、第8目盛11h、第9目盛11i、第10目盛11j、第11目盛11kが配置されている。時針4に対応する第1目盛11a~第12目盛11mはそれぞれ時刻の1時~12時を示す。分針5に対応する第1目盛11a~第12目盛11mはそれぞれ時刻の5分~60分を示す。秒針6に対応する第1目盛11a~第12目盛11mはそれぞれ時刻の5秒~60秒を示す。
時針軸7の第6目盛11f側には受信指示位置としての第1位置12が設定されている。第1位置12には文字Zが表示されている。時針軸7の第12目盛11m側には受信指示位置としての第2位置13が設定されている。受信指示位置は第1位置12及び第2位置13を備える。第2位置13には文字Tが表示されている。第2目盛11bと第3目盛11cとの中間の場所には第3位置14が設定されている。第3位置14には文字Yが表示されている。第3目盛11cと第4目盛11dとの中間の場所には第4位置15が設定されている。第4位置15には文字Nが表示されている。第4目盛11dと第5目盛11eとの中間の場所には第5位置16が設定されている。第5位置16には文字Lが表示されている。第5目盛11eと第6目盛11fとの中間の場所には第6位置17が設定されている。第6位置17には文字Mが表示されている。第6目盛11fと第7目盛11gとの中間の場所には第7位置18が設定されている。第7位置18には文字Hが表示されている。
時針軸7の第2目盛11b側には外装ケース2に入力部としての第1ボタン19が配置されている。時針軸7の第4目盛11d側には外装ケース2に入力部としての第2ボタン21が配置されている。第1ボタン19及び第2ボタン21は操作者が時計1に指示する指示信号を受け付ける。時針軸7の第3目盛11c側には外装ケース2に竜頭22が配置されている。竜頭22はワインディングノブともいう。操作者が竜頭22を回転して時針4及び分針5を回転することができる。
地球の上空には複数のGPS衛星や準天頂衛星等の位置情報衛星としての衛星23が所定の軌道で周回している。衛星23は衛星信号を含む電波を地球に向けて送信する。時計1は電波を受信する。時計1は衛星信号が示す衛星時刻情報を取得し、内部時刻情報を修正できるように構成されている。
図2は、時計の構成を示す模式側断面図である。図2に示すように、外装ケース2はケース胴27、裏蓋25及びカバー部材26を備える。カバー部材26は風防ともいう。円筒状のケース本体24を裏蓋25及びカバー部材26が挟んでいる。外装ケース2の内部は密閉されている。時計1のカバー部材26側を表面側または上側とし、裏蓋25側を裏面側または下側とする。本実施形態において、平面視とは、カバー部材26の表面側の面に直交する軸方向、つまり時針軸7の軸方向から見ることを示す。
ケース本体24は円筒状のケース胴27及びベゼル28を備える。ベゼル28はケース胴27の表面側に配置される。ケース胴27、裏蓋25は、ステンレス鋼、チタン合金、アルミ、真鍮等の金属材料や合成樹脂材で形成される。カバー部材26の材質は光透過性のあるガラスや合成樹脂材等である。ベゼル28の材質はジルコニア、炭化チタン、窒化チタンまたはアルミナ等のセラミックや金属材料である。
ベゼル28の内周側にはプラスチックで形成されたリング状のダイヤルリング29が配置される。ダイヤルリング29によりベゼル28の内側に円形で平板状の文字板3が支持される。外装ケース2内においてカバー部材26及び裏蓋25間に文字板3が配置される。文字板3は、非導電性を有し、かつ、少なくとも一部の光を透過させる透光性を有するポリカーボネート等のプラスチック材料により構成されている。
文字板3の裏面側にはムーブメント31が配置されている。ムーブメント31は時針軸7、分針軸8及び秒針軸9を回転する。平面視で文字板3の中心には孔が配置されている。この孔を貫通して時針軸7、分針軸8及び秒針軸9が同軸に配置されている。
ムーブメント31は地板32及び輪列受け33を備える。地板32は文字板3の裏面側に配置されている。地板32はプラスチック等の非導電性部材にて形成されている。輪列受け33は地板32と間隔をあけて裏面側に配置されている。地板32と輪列受け33との間には第1輪列、第2輪列、第3輪列36等で構成される輪列37が配置されている。輪列37には二番車34、四番車35等の歯車が複数配置されている。地板32及び輪列受け33には歯車の軸を支持する軸受けが配置されている。
ムーブメント31は輪列37を駆動する駆動体38を備える。駆動体38は第1モーター、第2モーター及び第3モーター39を含む。第1モーター、第2モーター及び第3モーター39はステップモーターである。第1モーターは第1輪列を駆動し、第1輪列は時針4を回転する。第2モーターは第2輪列を駆動し、第2輪列は分針5を回転する。第2輪列は二番車34を備え、二番車34の軸が分針軸8になっている。第3モーター39は第3輪列36を駆動し、第3輪列36は秒針6を回転する。第3輪列36は四番車35を備え、四番車35の軸が秒針軸9になっている。
地板32はアンテナとしての板状逆F型アンテナ41と組み合わされている。板状逆F型アンテナ41は、第1導体素子42、第2導体素子43及び短絡部44と、を有する。地板32は第1導体素子42と第2導体素子43とに挟まれている。第1導体素子42は地板32の表面側に位置する。第2導体素子43は地板32の裏面側に位置する。時針軸7に垂直な方向から見た側面視において板状の第1導体素子42は文字板3及び裏蓋25間に配置される。文字板3及び裏蓋25間において第2導体素子43は第1導体素子42と離れて配置される。第2導体素子43は平面視で第1導体素子42と重なる。短絡部44は第1導体素子42と第2導体素子43とを電気的に短絡する。板状逆F型アンテナ41は衛星23が送信する電波を受信する。
地板32の裏面側には電池45が配置されている。輪列受け33の裏面側には回路基板46が配置されている。電池45は回路基板46に電力を供給する。回路基板46は駆動体38の動作を制御する。第1導体素子42と回路基板46との間には給電素子47が配置され、給電素子47は第1導体素子42と回路基板46とを電気的に接続する。第2導体素子43と回路基板46との間には接続素子48が配置され、接続素子48は第2導体素子43と回路基板46とを電気的に接続する。
回路基板46には光センサー40が配置されている。そして、地板32には光センサー40と対向する場所に孔32aが形成されている。夜から朝に移行して空に太陽が昇るときには光センサー40に太陽光が照射される。光センサー40が検出する光が強くなるときには朝になった確率が高い。時計1が太陽電池を備えるとき、太陽電池を光センサー40として用いても良い。
図3は、時計の電気回路図である。図3に示すように、時計1は制御部49を備える。制御部49は回路基板46に設置されている。制御部49はプロセッサーとして各種の演算処理を行うCPU(Central Processing Unit)と、各種情報を記憶する記憶部51を備えている。第1モーター52、第1針位置検出装置53、第2モーター54、第2針位置検出装置55、第3モーター39及び第3針位置検出装置56は制御部49に接続されている。さらに、受信部57、第1ボタン19、第2ボタン21及び光センサー40は制御部49に接続されている。
第1モーター52は制御部49から駆動信号を入力して回転する。第1モーター52の軸には第1ピニオンが設置され、第1ピニオンは第1輪列58と噛み合う。第1モーター52は第1輪列58にトルクを伝達する。第1輪列58は時針軸7にトルクを伝達し、時針4が回転する。第1輪列58の歯車の少なくとも1つには位置検出用の孔が配置されている。第1針位置検出装置53は位置検出用の孔を検出し、第1輪列58の歯車の位置を示す信号を制御部49に出力する。
同様に、第2モーター54は制御部49から駆動信号を入力して回転する。第2モーター54の軸には第2ピニオンが設置され、第2ピニオンは第2輪列59と噛み合う。第2モーター54は第2輪列59にトルクを伝達する。第2輪列59は分針軸8にトルクを伝達し、分針5が回転する。第2輪列59の歯車の少なくとも1つには位置検出用の孔が配置されている。第2針位置検出装置55は位置検出用の孔を検出し、第2輪列59の歯車の位置を示す信号を制御部49に出力する。
同様に、第3モーター39は制御部49から駆動信号を入力して回転する。第3モーター39の軸には第3ピニオンが設置され、第3ピニオンは第3輪列36と噛み合う。第3モーター39は第3輪列36にトルクを伝達する。第3輪列36は秒針軸9にトルクを伝達し、秒針6が回転する。第3輪列36の歯車の少なくとも1つには位置検出用の孔が配置されている。第3針位置検出装置56は位置検出用の孔を検出し、第3輪列36の歯車の位置を示す信号を制御部49に出力する。
第1モーター52及び第1輪列58が時針4を回転させる駆動部60である。第2モーター54及び第2輪列59が分針5を回転させる駆動部60である。第3モーター39及び第3輪列36が秒針6を回転させる駆動部60である。駆動部60には第1モーター52、第1輪列58、第2モーター54、第2輪列59、第3モーター39及び第3輪列36が含まれる。駆動部60は時針4、分針5及び秒針6を回転させる。
第1針位置検出装置53、第2針位置検出装置55、第3針位置検出装置56は発光素子及び受光素子を備える。発光素子は第1輪列58、第2輪列59、第3輪列36を照射する。受光素子は第1針位置検出装置53、第2針位置検出装置55、第3針位置検出装置56にそれぞれ設けられた位置検出用の孔を検出する。
受信部57は板状逆F型アンテナ41と電気的に接続されている。受信部57は板状逆F型アンテナ41による受信処理を行う。衛星23は衛星信号を含む電波を送信する。受信部57は板状逆F型アンテナ41が受信した電波を処理して衛星23を捕捉する。衛星信号には時刻情報が含まれ、衛星信号に含まれる時刻情報をGPS時刻情報とする。他にも、衛星信号には衛星軌道情報が含まれる。
CPUは、記憶部51内に記憶されたプログラムに従って、時計1を駆動させる。プログラムによりCPUが動作する制御部49は具体的な機能実現部として表示制御部61、時刻情報修正部62、受信モード制御部63、測時受信制御部64、測位受信制御部65、受信判定部66を有する。表示制御部61は第1モーター52、第2モーター54及び第3モーター39を駆動して時針4、分針5及び秒針6の位置を制御する。つまり、制御部49は時針4及び秒針6の回転を制御する。
時刻修正の動作を行わない状態を通常状態とする。通常状態では表示制御部61は秒針6を1秒毎に6度回転する。表示制御部61は分針5を1分毎に6度回転する。表示制御部61は時針4を1分毎に0.5度回転する。尚、時針4、分針5及び秒針6が1回転する角度を360度とする。
表示制御部61は0時0分0秒等の所定のタイミングで第1針位置検出装置53、第2針位置検出装置55及び第3針位置検出装置56を作動させる。時針4、分針5、秒針6が所定位置、例えば0時0分0秒を指示する位置にあるか否かを確認する針位置検出処理を表示制御部61が実行する。
板状逆F型アンテナ41が電波を受信する場合に、表示制御部61は第1モーター52、第2モーター54、第3モーター39を作動させて時針4、分針5、秒針6を受信時待機位置まで移動して停止させる受信用移動処理を実行する。板状逆F型アンテナ41が電波を受信する場合に、表示制御部61は、秒針6を回転させて秒針6が第1位置12または第2位置13に停止した後、時針4及び分針5を回転させて、平面視で第1導電部4a、第3導電部5a及び第2導電部6aを重ねる。
第1モーター52、第2モーター54及び第3モーター39の回転速度の最高値は同じである。第1輪列58及び第2輪列59は第3輪列36より減速比が高くなっている。このため、秒針6は分針5及び時針4より速い回転速度で回転する。
時刻情報修正部62はGPS時刻情報を用いて時刻データを修正する。時刻情報修正部62は衛星軌道情報から時差データを演算する。そして、時差データに応じて時刻データを修正する。
受信モード制御部63は第1ボタン19及び第2ボタン21による所定の操作を検出する。そして、受信モード制御部63は各種の受信処理の実行を制御する。そして、第1ボタン19は操作者が操作する衛星信号の測位受信の受信指示を受け付ける。他にも、第2ボタン21は操作者が操作する衛星信号の測時受信の受信指示を受け付ける。第1ボタン19及び第2ボタン21の操作には各種の指示内容が割り当てられている。
測時受信制御部64は受信部57を起動して測時受信を行う。そして、少なくとも1つの衛星信号を受信部57が受信し、受信した衛星信号から測時受信制御部64はGPS時刻情報を取得する測時受信処理を実行する。GPS時刻情報を用いて時刻情報修正部62が時刻データを修正する。
測位受信制御部65は受信部57を起動して測位受信を行う。受信部57は複数の衛星23から衛星信号を受信する。そして、測位受信制御部65は受信した複数の衛星信号に基づいて測位を行う測位受信処理を実行する。複数の衛星軌道情報から受信位置を演算することを測位という。測位受信処理により得られた時刻情報及び現在地情報を用いて時刻情報修正部62が時刻データを修正する。詳しくは、受信部57は3つ以上の衛星23から衛星信号を受信する。
受信判定部66は、GPS時刻情報の受信及び時刻データの修正が成功したか否かを判定する機能を備えている。例えば、測時受信処理時に受信判定部66は受信した衛星信号から取得したGPS時刻情報と時刻データとを比較する。衛星信号のGPS時刻情報と時刻データの差が大きい場合は、誤修正防止のための処理を行う。
他にも、制御部49は検出部67を有する。第1ボタン19または第2ボタン21が押されたとき、第1ボタン19または第2ボタン21が押されたことを検出部67が検出する。検出部67は時刻を受信時刻として記憶部51に記憶する。続いて、測時受信または測位受信を行う。
測時受信または測位受信を行った日の翌日、検出部67は時刻が受信時刻になるまで時刻を確認する。時刻が受信時刻になったとき、検出部67は測時受信を開始する指示信号を測時受信制御部64に出力する。零時を過ぎたあとで時刻が受信時刻になる前に光センサー40が強い光を検出したとき、測時受信を開始する指示信号を測時受信制御部64に出力する。時刻が受信時刻になること及び光センサー40が強い光を検出することを自動受信条件とする。検出部67が自動受信条件に該当することを検出するとき、測時受信制御部64は測時受信を行う。
図4は板状逆F型アンテナの構造を示す概略斜視図である。図5は板状逆F型アンテナの構造を示す模式平面図である。図2、図4及び図5に示すように、板状逆F型アンテナ41は板状の第1導体素子42、板状の第2導体素子43及び短絡部44を備えている。第1導体素子42は第2導体素子43と重なるように配置されている。短絡部44は第1導体素子42と第2導体素子43とを短絡する。第1導体素子42は給電素子47を介して回路基板46に実装された受信部57に導通されている。第2導体素子43は接続素子48を介して回路基板46のグランド端子に導通されている。
第1導体素子42及び第2導体素子43は文字板3よりも一回り小さい円板状に形成されている。平面視において、第1導体素子42の中心位置には時針軸7、分針軸8及び秒針軸9が挿通される第1貫通穴42aが形成されている。第1導体素子42の短絡部44側には光センサー40に光を通過させる第2貫通穴42bが形成されている。
平面視において、第2導体素子43の中心位置には時針軸7、分針軸8及び秒針軸9が挿通される第3貫通穴43aが形成されている。第2導体素子43の短絡部44側には光センサー40に光を通過させる第4貫通穴43bが形成されている。第2導体素子43には給電素子47が挿通される第5貫通穴43cと接続素子48が接続される接地端子43dとが形成されている。
以上のように、第2導体素子43には第5貫通穴43c等が設けられており、第1導体素子42と第2導体素子43とは完全に同一形状、同一面積の部材ではない。板状逆F型アンテナ41として機能するように第1導体素子42及び第2導体素子43が配置されていればよい。尚、板状逆F型アンテナ41としては、グランド電極となる第2導体素子43が、放射電極となる第1導体素子42よりも一回り大きいサイズで構成され、第1導体素子42の外周の位置が第2導体素子43の外周よりも内側に配置されるものが好ましい。
第1導体素子42や第2導体素子43は、他の部品をよけるための孔や、取り付けのための外周の凹凸形状が設けられる場合もある。これらの構造を採用し、平面視で第1導体素子42と第2導体素子43との一部が重ならないように構成しても良い。つまり第1導体素子42と第2導体素子43とは全体的に重なっていれば、一部が重なっていなくても板状逆F型アンテナ41として機能する。
第1導体素子42は地板32の表面側に配置され、第2導体素子43は地板32の裏面側に配置されている。第1導体素子42及び第2導体素子43は地板32の厚さ寸法だけ上下方向に離れて配置されている。時針軸7の軸方向において、第1導体素子42に最も近接する時針4と第1導体素子42との距離50は、1.35mm以上に設定されている。
短絡部44は、第1導体素子42及び第2導体素子43の外縁に設けられている。短絡部44は、1箇所に設けられてもよいし、複数箇所に設けられても良い。第1導体素子42、第2導体素子43及び短絡部44は、例えば銅、銅合金、アルミ、アルミ合金等の金属薄板で形成されている。
給電素子47は回路基板46上に設けられた給電端子に接続されている。第1導体素子42及び第2導体素子43により受信した信号を、給電素子47が回路基板46に実装される受信部57に供給する。接続素子48は、回路基板46上に設けられたグランド端子と、第2導体素子43に設けられた接地端子43dとを接続している。
図5において、時針軸7に平行な方向から見た平面視で第1範囲68は第1導電部4aの回転範囲である。第3範囲69は第3導電部5aの回転範囲である。第2範囲71は第2導電部6aの回転範囲である。板状逆F型アンテナ41は第1範囲68と第2範囲71とに重なる位置にも配置されている。
次に、時計1における衛星信号の受信処理時の運針制御について説明する。時計1が行う衛星信号の受信処理には強制受信処理及び自動受信処理がある。第1ボタン19及び第2ボタン21は強制受信の指示を受け付ける。操作者が第1ボタン19または第2ボタン21を押したとき衛星信号を受信する受信処理が強制受信処理である。強制受信処理には測位受信処理と測時受信処理とがある。測位受信処理は3つ以上の衛星23を捕捉して衛星信号を受信し、時刻情報を取得し、さらに位置情報を算出する処理である。測時受信処理は1つ以上の衛星23を捕捉して衛星信号を受信し、時刻情報を取得する処理である。操作者が第1ボタン19を押すとき測位受信処理が選択される。操作者が第2ボタン21を押すとき測時受信処理が選択される。
自動受信処理では、検出部67が予め設定された自動受信条件に該当することを検出する。そして、自動的に衛星信号を受信する。自動受信処理では測時受信処理が行われる。他にも、例えば、操作者が第1ボタン19を押し続ける時間によって測位受信処理と測時受信処理とのいずれかを選択されるようにしても良い。
次に、強制受信処理の制御方法について説明する。図6は強制受信処理の制御方法のフローチャートである。ステップS1は通常運転工程である。この工程は、表示制御部61が第1モーター52、第2モーター54、第3モーター39を制御して、時針4、分針5、秒針6が現在時刻を示す工程である。次にステップS3に移行する。
ステップS2は強制受信判定工程である。この工程では、第1ボタン19または第2ボタン21が押されているか否かを検出部67が検出する。第1ボタン19または第2ボタン21が押されていることを検出部67が検出するとき、受信モード制御部63は衛星信号を受信する判断をする。第1ボタン19または第2ボタン21が押されていないことを検出部67が検出するとき、受信モード制御部63は衛星信号を受信しない判断をする。
第1ボタン19が押されたとき受信モード制御部63は測位受信処理を行う判断をする。第2ボタン21が押されたとき受信モード制御部63は測時受信処理を行う判断をする。受信モード制御部63が衛星信号を受信する判断をするとき、次に、ステップS3に移行する。受信モード制御部63が衛星信号を受信しない判断をするとき、ステップS2が継続される。
ステップS1及びステップS2は並行して行われる。ステップS2からステップS3へ移行するとき、ステップS1からステップS3への移行も同時に行われる。
ステップS3は秒針回転方向判断工程である。この工程は、秒針6を時計回りに回転させるか、反時計回りに回転させるかを判断する工程である。測位受信処理を行うときの秒針6の移動先は第1位置12である。秒針6の現在位置から移動先までの移動にかかる時間を秒針移動時間とする。測位受信処理のとき時計回りと反時計回りとのうち秒針移動時間が小さい方を表示制御部61が算出する。時計回りの方が反時計回りより秒針移動時間が小さいとき、表示制御部61は秒針6を時計回りに回転させる判断をする。反時計回りの方が時計回りより秒針移動時間が小さいとき、表示制御部61は秒針6を反時計回りに回転させる判断をする。尚、秒針6の現在位置から移動先までの角度で判断しても良い。
測時受信処理を行うときの秒針6の移動先は第2位置13である。秒針移動時間は秒針6が現在の位置から第2位置13までの移動にかかる時間である。測時受信処理のとき時計回りと反時計回りとのうち秒針移動時間が小さい方を表示制御部61が算出する。時計回りの方が反時計回りより秒針移動時間が小さいとき、表示制御部61は秒針6を時計回りに回転させる判断をする。反時計回りの方が時計回りより秒針移動時間が小さいとき、表示制御部61は秒針6を反時計回りに回転させる判断をする。尚、秒針6の現在位置から移動先までの角度で判断しても良い。
表示制御部61が秒針6を時計回りに回転させる判断をしたとき、次にステップS4に移行する。表示制御部61が秒針6を反時計回りに回転させる判断をしたとき、次にステップS5に移行する。
ステップS4は第1秒針回転工程である。この工程では、表示制御部61が第3モーター39を制御し、秒針6を時計回りに回転させる。測位受信処理を行うときに表示制御部61は秒針6に第1位置12を指示させる。第1位置12は測位受信処理を行うことを示す位置である。測時受信処理を行うときに表示制御部61は秒針6に第2位置13を指示させる。第2位置13は測時受信処理を行うことを示す位置である。次に、ステップS7及びステップS11に移行する。ステップS7及びステップS11は並行して行われる。
ステップS5は第2秒針回転工程である。この工程では、表示制御部61が第3モーター39を制御し、秒針6を反時計回りに回転させる。測位受信処理を行うときに表示制御部61は秒針6に第1位置12を指示させる。測時受信処理を行うときに表示制御部61は秒針6に第2位置13を指示させる。次に、ステップS7及びステップS11に移行する。ステップS7及びステップS11は並行して行われる。ステップS3、ステップS4及びステップS5を合わせてステップS6の秒針回転工程とする。秒針6が第1位置12または第2位置13に到着した後に、ステップS7及びステップS11が行われる。尚、秒針6を常に時計回りに回転させるときにはステップS3及びステップS5を省略しても良い。
ステップS7は時針回転方向判断工程である。この工程は、時針4を時計回りに回転させるか、反時計回りに回転させるかを判断する工程である。測位受信処理を行うときの時針4の移動先は第1位置12である。時針4の現在位置から移動先までの移動にかかる時間を時針移動時間とする。測位受信処理のとき時計回りと反時計回りとのうち時針移動時間が小さい方を表示制御部61が算出する。時計回りの方が時針移動時間が小さいとき、表示制御部61は時針4を時計回りに回転させる判断をする。反時計回りの方が時針移動時間が小さいとき、表示制御部61は時針4を反時計回りに回転させる判断をする。尚、時針4の現在位置から移動先までの角度で判断しても良い。
測時受信処理を行うときの時針4の移動先は第2位置13である。時針移動時間は時針4の現在位置から第2位置13までの移動にかかる時間である。測時受信処理のとき時計回りと反時計回りとのうち時針移動時間が小さい方を表示制御部61が算出する。時計回りの方が時針移動時間が小さいとき、表示制御部61は時針4を時計回りに回転させる判断をする。反時計回りの方が時針移動時間が小さいとき、表示制御部61は時針4を反時計回りに回転させる判断をする。尚、時針4の現在位置から移動先までの角度で判断しても良い。
表示制御部61が時針4を時計回りに回転させる判断をしたとき、次にステップS8に移行する。表示制御部61が時針4を反時計回りに回転させる判断をしたとき、次にステップS9に移行する。
ステップS8は第1時針回転工程である。この工程では、表示制御部61が第1モーター52を制御し、時針4を時計回りに回転させる。測位受信処理を行うときに表示制御部61は時針4に第1位置12を指示させる。測時受信処理を行うときに表示制御部61は時針4に第2位置13を指示させる。次に、ステップS15に移行する。
ステップS9は第2時針回転工程である。この工程では、表示制御部61が第1モーター52を制御し、時針4を反時計回りに回転させる。測位受信処理を行うときに表示制御部61は時針4に第1位置12を指示させる。測時受信処理を行うときに表示制御部61は時針4に第2位置13を指示させる。次に、ステップS15に移行する。ステップS7、ステップS8及びステップS9を合わせてステップS10の時針回転工程とする。
ステップS11は分針回転方向判断工程である。この工程は、分針5を時計回りに回転させるか、反時計回りに回転させるかを判断する工程である。測位受信処理を行うときの分針5の移動先は第1位置12である。分針5の現在位置から移動先までの移動にかかる時間を分針移動時間とする。測位受信処理のとき時計回りと反時計回りとのうち分針移動時間が小さい方を表示制御部61が算出する。時計回りの方が反時計回りより分針移動時間が小さいとき、表示制御部61は分針5を時計回りに回転させる判断をする。反時計回りの方が時計回りより分針移動時間が小さいとき、表示制御部61は分針5を反時計回りに回転させる判断をする。尚、分針5の現在位置から移動先までの角度で判断しても良い。
測時受信処理を行うときの分針5の移動先は第2位置13である。分針移動時間は分針5から第2位置13までの移動にかかる時間である。測時受信処理のとき時計回りと反時計回りとのうち分針移動時間が小さい方を表示制御部61が算出する。時計回りの方が反時計回りより分針移動時間が小さいとき、表示制御部61は分針5を時計回りに回転させる判断をする。反時計回りの方が時計回りより分針移動時間が小さいとき、表示制御部61は分針5を反時計回りに回転させる判断をする。尚、分針5の現在位置から移動先までの角度で判断しても良い。
表示制御部61が分針5を時計回りに回転させる判断をしたとき、次にステップS12に移行する。表示制御部61が分針5を反時計回りに回転させる判断をしたとき、次にステップS13に移行する。
ステップS12は第1分針回転工程である。この工程では、表示制御部61が第2モーター54を制御し、分針5を時計回りに回転させる。測位受信処理を行うときに表示制御部61は分針5に第1位置12を指示させる。測時受信処理を行うときに表示制御部61は分針5に第2位置13を指示させる。次に、ステップS15に移行する。
ステップS13は第2分針回転工程である。この工程では、表示制御部61が第2モーター54を制御し、分針5を反時計回りに回転させる。測位受信処理を行うときに表示制御部61は分針5に第1位置12を指示させる。測時受信処理を行うときに表示制御部61は分針5に第2位置13を指示させる。次に、ステップS15に移行する。ステップS11、ステップS12及びステップS13を合わせてステップS14の分針回転工程とする。
ステップS15は第1受信工程である。ステップS15は第1導電部4a及び第3導電部5aと第2導電部6aとが重なった状態で行われる。測位受信処理を行うとき、測位受信制御部65は受信部57を作動させて衛星信号の受信処理を開始する。受信部57が受信する衛星信号の個数を測位受信制御部65は表示制御部61に伝達する。表示制御部61は時針4、分針5及び秒針6を同時に回転させる。そして、表示制御部61は時針4、分針5及び秒針6に受信部57が受信する衛星信号の個数を指示させる。測位受信処理で時刻情報及び現在地情報を取得できた場合、測位受信制御部65は、取得したGPS時刻を閏秒情報で補正した協定世界時を時刻情報修正部62に出力する。次にステップS16に移行する。
測時受信処理を行うとき、測時受信制御部64は受信部57を作動させて衛星信号の受信処理を開始する。受信部57が受信する電波の強度を測時受信制御部64は表示制御部61に伝達する。表示制御部61は時針4、分針5及び秒針6を同時に回転させる。そして、表示制御部61は時針4、分針5及び秒針6に受信部57が受信する電波の強度を指示させる。測時受信処理で時刻情報を取得できた場合、測時受信制御部64は、取得した時刻情報を時刻情報修正部62に出力する。次にステップS16に移行する。
ステップS16は受信結果表示工程である。この工程では、表示制御部61は時針4、分針5及び秒針6を同時に回転させる。そして、表示制御部61は時針4、分針5及び秒針6に測時受信処理または測位受信処理が成功したか否かを指示させる。測位受信処理では受信部57が3つ以上の衛星23を捕捉できない場合や、電波の信号強度が弱いので測位受信制御部65が位置情報を算出できないと判定した場合は測位受信処理が失敗する。測時受信処理では、衛星信号の電波の強度が弱く測時受信制御部64が時刻情報を算出できないと判定した場合は測時受信処理が失敗する。次にステップS17に移行する。
ステップS17は第1時刻修正工程である。この工程は、時刻情報修正部62が時刻を修正する工程である。測位受信処理で得られた位置情報から現在地に基づく時差情報を時刻情報修正部62が算出する。受信部57が受信した衛星信号から得られた協定世界時と時差情報から現地時刻を算出し、表示制御部61に伝送する。測時受信処理では受信した時刻から現地時刻を修正し、表示制御部61に伝送する。表示制御部61は駆動部60を駆動して時針4、分針5、秒針6に時刻を指示させる。その後、通常運針に戻る。以上の工程により、強制受信処理時の運針制御を終了する。
このように、第1ボタン19及び第2ボタン21が強制受信の指示を受け付けるとき、表示制御部61が平面視で第1導電部4a及び第3導電部5aと第2導電部6aとを重ねて、板状逆F型アンテナ41が電波を受信する。
図7~図17は強制受信における衛星信号の受信処理時の運針制御を説明するための図である。次に、図7~図17を用いて、図6に示したステップと対応させて、強制受信における衛星信号の受信処理時の運針制御を詳細に説明する。まず、図7~図12を用いて、測時受信処理の運針制御を説明する。
図7はステップS6の秒針回転工程に対応する図である。図7に示すように、秒針6は第7目盛11gと第8目盛11hとの間を示している。表示制御部61は秒針6を第2位置13に移動させる。ステップS3の秒針回転方向判断工程では、時計回りの方が反時計回りより秒針移動時間が小さいと表示制御部61が判断する。そして、ステップS4の第1秒針回転工程において表示制御部61が秒針6を回転させる。秒針6が第2位置13を示すように表示制御部61が秒針6の位置を制御する。
図8及び図9はステップS10の時針回転工程及びステップS14の分針回転工程に対
応する図である。図8に示すように、時針4は第1目盛11aと第2目盛11bとの間を
示している。ステップS7の時針回転方向判断工程では反時計回りの方が時計回りより時
針移動時間が小さいと表示制御部61が判断する。そして、ステップS9の第2時針回転
工程において表示制御部61が時針4を回転させる。時針4が第2位置13を示すように
表示制御部61が時針4の位置を制御する。

分針5は第10目盛11jを示している。ステップS11の分針回転方向判断工程では
時計回りの方が反時計回りより分針移動時間が小さいと表示制御部61が判断する。そし
て、ステップS12の第1分針回転工程において表示制御部61が分針5を回転させる。
分針5が第2位置13を示すように表示制御部61が分針5の位置を制御する。このとき
、第1導電部4a、第3導電部5a及び第2導電部6aが重なる。

図9では、時針4は第10目盛11jと第11目盛11kとの間を示している。ステッ
プS7の時針回転方向判断工程では時計回りの方が反時計回りより時針移動時間が小さい
と表示制御部61が判断する。そして、ステップS8の第1時針回転工程において表示制
御部61が時針4を回転させる。時針4が第2位置13を示すように表示制御部61が
針4の位置を制御する。

分針5は第2目盛11bを示している。ステップS11の分針回転方向判断工程では反
時計回りの方が時計回りより分針移動時間が小さいと表示制御部61が判断する。そして
、ステップS13の第2分針回転工程において表示制御部61が分針5を回転させる。分
針5が第2位置13を示すように表示制御部61が分針5の位置を制御する。このとき、
第1導電部4a、第3導電部5a及び第2導電部6aが重なる。

このように、板状逆F型アンテナ41が電波を受信する場合に、表示制御部61は、秒針6を回転させて秒針6が第2位置13に停止した後、時針4及び分針5を回転させて、平面視で第1導電部4a、第3導電部5a及び第2導電部6aを重ねる。
このとき、平面視で第1導電部4a、第2導電部6a及び第3導電部5aと板状逆F型アンテナ41とが重なる面積が最少化される。このため、第1導電部4a、第2導電部6a及び第3導電部5aと板状逆F型アンテナ41の間の浮遊容量も最少化される。なお、第1導電部4a、第2導電部6a及び第3導電部5aの少なくとも一部が重なると、第1導電部4a、第2導電部6a及び第3導電部5aと板状逆F型アンテナ41との間の浮遊容量も低減できる。そのため、各導電部が重なるとは、完全に重なっていなくてもよく、少なくとも一部が重なっていればよい。特に、各指針の導電部が重なる面積の割合が60%となる付近で、アンテナ利得の改善の割合が上昇することが実験から分かっている。よって、分針5の第3導電部5aの平面積の60%以上は、時針4の第1導電部4aと重なり、秒針6の第2導電部6aの平面積の60%以上は、分針5の第3導電部5aと重なるようにするのが望ましい。そして、表示制御部61は秒針6を移動させて秒針6を第2位置13に停止させる。操作者は秒針6の停止位置が第2位置13であるので板状逆F型アンテナ41が電波を受信することを知る。
秒針6の回転速度は時針4より速い。このため、第1導電部4a及び第3導電部5aと第2導電部6aとを重ねる場合に、表示制御部61が時針4を先に第2位置13に移動させるときに比べて、秒針6を先に第2位置13に移動させるときの方が、短い時間で秒針6が第2位置13に到達する確率が高い。従って、時計1の構造及び時計1を制御する方法では電波の受信時に第1導電部4a及び第3導電部5aと第2導電部6aとを重ねる場合に、板状逆F型アンテナ41が電波を受信することを表示制御部61が早く操作者に知らせることができる。
時計1が電波を受信して時刻を検出するとき、表示制御部61は第2位置13にて第1導電部4a及び第3導電部5aと第2導電部6aとを重ねる。第1導電部4a及び第3導電部5aと第2導電部6aとが第2位置13にて重なるとき、制御部49が時刻を検出することを操作者が知ることができる。
平面視で第1導電部4a及び第3導電部5aと第2導電部6aとが重ねられた後で板状逆F型アンテナ41による電波の受信が行われる。第1導電部4a、第3導電部5a、第2導電部6aと板状逆F型アンテナ41とが重なる面積が小さい。従って、板状逆F型アンテナ41は感度良く電波を受信できる。
時針軸7、分針軸8及び秒針軸9の材料が導電性のある金属である。このとき、時針軸7、分針軸8、秒針軸9、第1導電部4a、第3導電部5a及び第2導電部6aに電流が流れる。第1導体素子42と第1導電部4a、第3導電部5a及び第2導電部6aとの間に発生する寄生容量の影響が大きくなり、共振周波数のズレが発生し、受信感度も低下するおそれがある。
第1導体素子42に対向する第1導電部4a、第3導電部5a及び第2導電部6aの面積を最小限にするので、第1導電部4a、第3導電部5a及び第2導電部6aと第1導体素子42との間に発生する寄生容量も最小限になる。寄生容量の影響による板状逆F型アンテナ41での共振周波数のズレが軽減され、受信感度の低下も最小限に抑制できる。
図10はステップS15の第1受信工程に対応する図である。図10にしめすように、表示制御部61は時針4、分針5及び秒針6を同時に回転させる。そして、表示制御部61は時針4、分針5及び秒針6に受信部57が受信する電波の強度を指示させる。文字板3には電波の強度を示す第5位置16、第6位置17及び第7位置18が設定されている。受信部57が受信する電波の強度が強いとき、時針4、分針5及び秒針6は第7位置18を示す。受信部57が受信する電波の強度が中程度のとき、時針4、分針5及び秒針6は第6位置17を示す。受信部57が受信する電波の強度が弱いとき、時針4、分針5及び秒針6は第5位置16を示す。受信部57が受信する電波の強度が非常に弱いとき、時針4、分針5及び秒針6は第2位置13を示す。
このように、表示制御部61は、平面視で第1導電部4a及び第3導電部5aと第2導電部6aとが重なった状態で時針4、分針5及び秒針6を回転して、板状逆F型アンテナ41が受信する電波の強度を示す。板状逆F型アンテナ41が電波を受信し易い状態で、板状逆F型アンテナ41が受信する電波の強度を時針4、分針5及び秒針6が操作者に知らせることができる。
図11はステップS16の受信結果表示工程に対応する図である。図11にしめすように、表示制御部61は時針4、分針5及び秒針6を同時に回転させる。そして、表示制御部61は時針4、分針5及び秒針6に測時受信処理の結果を指示させる。文字板3には測時受信処理の結果を示す第3位置14及び第4位置15が設定されている。ステップS15の第1受信工程で行った測時受信処理が成功するとき、時針4、分針5及び秒針6は第3位置14を示す。測時受信処理が成功しないとき、時針4、分針5及び秒針6は第4位置15を示す。操作者は時針4、分針5及び秒針6が示す位置を確認することにより、測時受信処理が成功したか否かを知ることができる。
図12はステップS2~ステップS17の手順を示すタイムチャートである。図12にしめすように、まず、操作者が第2ボタン21を押すボタン操作が行われる。次に、表示制御部61が秒針6を回転させる。秒針6が第2位置13を示す。次に、表示制御部61が時針4及び分針5を同時に回転させる。時針4及び分針5が第2位置13を示す。時針4、分針5及び秒針6が重なった状態で受信部57が電波を受信する。測時受信処理が行われる。測時受信処理が成功したとき時刻情報修正部62が時刻を修正する。そして、表示制御部61が時針4、分針5及び秒針6に現在時刻を指示させる。
次に、図13~図17を用いて、測位受信処理の運針制御を説明する。
図13はステップS6の秒針回転工程に対応する図である。図13に示すように、秒針6は第7目盛11gと第8目盛11hとの間を示している。表示制御部61は秒針6を第1位置12に移動させる。ステップS3の秒針回転方向判断工程では、反時計回りの方が時計回りより秒針移動時間が小さいと表示制御部61が判断する。そして、ステップS5の第2秒針回転工程において表示制御部61が秒針6を反時計回りに回転させる。秒針6が第1位置12を示すように表示制御部61が秒針6の位置を制御する。
図14及び図15はステップS10の時針回転工程及びステップS14の分針回転工程
に対応する図である。図14に示すように、時針4は第1目盛11aと第2目盛11bと
の間を示している。ステップS7の時針回転方向判断工程では時計回りの方が反時計回り
より時針移動時間が小さいと表示制御部61が判断する。そして、ステップS8の第1時
針回転工程において表示制御部61が時針4を時計回りに回転させる。時針4が第1位置
12を示すように表示制御部61が時針4の位置を制御する。

分針5は第10目盛11jを示している。ステップS11の分針回転方向判断工程では
反時計回りの方が時計回りより分針移動時間が小さいと表示制御部61が判断する。そし
て、ステップS13の第2分針回転工程において表示制御部61が分針5を反時計回りに
回転させる。分針5が第1位置12を示すように表示制御部61が分針5の位置を制御す
る。このとき、第1導電部4a、第3導電部5a及び第2導電部6aが重なる。

図15では、時針4は第10目盛11jと第11目盛11kとの間を示している。ステ
ップS7の時針回転方向判断工程では反時計回りの方が時計回りより時針移動時間が小さ
いと表示制御部61が判断する。そして、ステップS9の第2時針回転工程において表示
制御部61が時針4を反時計回りに回転させる。時針4が第1位置12を示すように表示
制御部61が時針4の位置を制御する。

分針5は第2目盛11bを示している。ステップS11の分針回転方向判断工程では時
計回りの方が反時計回りより分針移動時間が小さいと表示制御部61が判断する。そして
、ステップS12の第1分針回転工程において表示制御部61が分針5を時計回りに回転
させる。分針5が第1位置12を示すように表示制御部61が分針5の位置を制御する。
このとき、第1導電部4a、第3導電部5a及び第2導電部6aが重なる。

このように、板状逆F型アンテナ41が電波を受信する場合に、表示制御部61は、秒針6を回転させて秒針6が第1位置12または第2位置13に停止した後、時針4及び分針5を回転させて、平面視で第1導電部4a、第3導電部5a及び第2導電部6aを重ねる。
時計1の構成および制御方法によれば、秒針6の回転速度は時針4より速い。このため、測位受信処理においても時計1は電波の受信時に第1導電部4a及び第3導電部5aと第2導電部6aとを重ねる場合に、板状逆F型アンテナ41が電波を受信することを早く操作者に知らせることができる。第1導電部4a及び第3導電部5aと第2導電部6aとが第1位置12にて重なるとき、制御部49が位置を検出して時刻を修正することを操作者が知ることができる。
測位受信処理においても、平面視で第1導電部4a及び第3導電部5aと第2導電部6aとが重ねられる。第1導電部4a、第3導電部5a、第2導電部6aと板状逆F型アンテナ41とが重なる面積が小さい。従って、板状逆F型アンテナ41は感度良く電波を受信できる。
時計1が電波を受信して位置を検出するとき、表示制御部61は第1位置12にて第1導電部4a及び第3導電部5aと第2導電部6aとを重ねる。第1導電部4a及び第3導電部5aと第2導電部6aとが第1位置12にて重なるとき、測位受信制御部65が位置を検出することを操作者が知ることができる。
図16はステップS15の第1受信工程に対応する図である。図16にしめすように、表示制御部61は時針4、分針5及び秒針6を同時に回転させる。そして、表示制御部61は時針4、分針5及び秒針6に受信部57が受信して捕捉する衛星23の個数を指示させる。文字板3には衛星23の個数を示す第1目盛11a~第12目盛11mが設定されている。受信部57が捕捉する衛星23の個数が0個のとき、時針4、分針5及び秒針6は第12目盛11mを示す。受信部57が捕捉する衛星23の個数が1個のとき、時針4、分針5及び秒針6は第1目盛11aを示す。受信部57が捕捉する衛星23の個数が2個のとき、時針4、分針5及び秒針6は第2目盛11bを示す。受信部57が捕捉する衛星23の個数が3個~11個のとき、時針4、分針5及び秒針6はそれぞれ第3目盛11c~第11目盛11kを示す。図中は受信部57が捕捉する衛星23の個数が4個のときを示し、時針4、分針5及び秒針6は第4目盛11dを示す。
このように、表示制御部61は、平面視で第3導電部5aと第2導電部6aと第1導電部4aとが重なった状態で時針4、分針5及び秒針6を回転する。そして、受信部57が捕捉した衛星23の個数を時針4、分針5及び秒針6が示す。板状逆F型アンテナ41が電波を受信し易い状態で、受信部57が捕捉した衛星23の個数を時針4、分針5及び秒針6が操作者に知らせることができる。
図17はステップS16の受信結果表示工程に対応する図である。図17にしめすように、表示制御部61は時針4、分針5及び秒針6を同時に回転させる。そして、表示制御部61は時針4、分針5及び秒針6に測位受信処理の結果を指示させる。文字板3には測位受信処理の結果を示す第3位置14及び第4位置15が設定されている。ステップS15の第1受信工程で行った測位受信処理が成功するとき、時針4、分針5及び秒針6は第3位置14を示す。測位受信処理が成功しないとき、時針4、分針5及び秒針6は第4位置15を示す。操作者は時針4、分針5及び秒針6が示す位置を確認することにより、測位受信処理が成功したか否かを知ることができる。
次に、自動受信処理の制御方法について説明する。図18は自動受信処理の制御方法のフローチャートである。ステップS1は通常運転工程である。次にステップS23に移行する。
ステップS21は自動受信判定工程である。この工程では、自動受信条件に該当する状態を検出部67が検出する。自動受信条件は現在時刻が受信時刻になること、または、光センサー40が強い光を検出することである。このとき、受信モード制御部63は衛星23からの衛星信号を受信して測時受信処理を行う判断をする。自動受信条件に該当する状態を検出部67が検出しないとき、受信モード制御部63は衛星23からの衛星信号を受信しない。測時受信処理を行わない判断をする。受信モード制御部63が衛星信号を受信する判断をするとき、次に、ステップS22に移行する。受信モード制御部63が衛星信号を受信しない判断をするとき、ステップS21が継続される。ステップS1及びステップS21は並行して行われる。
ステップS22は第2受信工程である。ステップS22では測時受信制御部64が測時受信処理を行う。ステップS22とステップS1とは並行して行われる。次に、ステップS1及びステップS22からステップS23に移行する。
ステップS23は第2時刻修正工程である。この工程は、時刻情報修正部62が時刻を修正する工程である。測時受信処理で取得した時刻から現地時刻を修正し、表示制御部61に伝送する。表示制御部61は駆動部60を駆動して時針4、分針5、秒針6に時刻を指示させる。その後、通常運針に戻る。以上の工程により、自動受信処理時の運針制御を終了する。
検出部67が自動受信条件に該当することを検出するとき、表示制御部61が平面視で第1導電部4a及び第3導電部5aと第2導電部6aとを重ねる動作を行わずに、板状逆F型アンテナ41が電波を受信して、測時受信制御部64が時刻を検出する。自動受信のとき、操作者が時針4、分針5及び秒針6を見る可能性が低いので、時針4、分針5及び秒針6が第2位置13を示す回転を行わない。第1導電部4a及び第3導電部5aと第2導電部6aとを重ねなくても衛星23からの電波を受信できるので、第1導電部4aと第2導電部6aと第3導電部5aとを重ねる動作を行わずに電波を受信する。このとき、時針4、分針5及び秒針6の移動に要する電力を抑制できる。
時針4、分針5及び秒針6の回転と板状逆F型アンテナ41による電波の受信とが並行して行われる。板状逆F型アンテナ41が受信する電波を用いて測時受信制御部64は時刻を検出する。このとき、時計1は時刻の検出にかかる時間を短くすることができる。
第2の実施形態
次に、時計の一実施形態について図19~図21を用いて説明する。本実施形態が第1の実施形態と異なるところは、時針4、分針5及び秒針6を同時に回転させる点にある。尚、第1の実施形態と同じ点については説明を省略する。
図19は強制受信処理の制御方法のフローチャートである。すなわち、本実施形態では、図19に示すようにステップS1の通常運転工程とステップS2の強制受信判定工程とが並行して行われる。受信モード制御部63が衛星信号を受信する判断をするとき、次に、ステップS1及びステップS2からステップS6、ステップS10、ステップS14へ移行する。
ステップS6の秒針回転工程、ステップS10の時針回転工程及びステップS14の分針回転工程が並行して行われる。ステップS6、ステップS10及びステップS14の内容は第1の実施形態と同じである。次に、ステップS15へ移行し、ステップS15からステップS17が順次行われる。ステップS15からステップS17の内容は第1の実施形態と同じである。以上の工程により強制受信処理の制御が終了する。
図20及び図21は強制受信における衛星信号の受信処理時の運針制御を説明するための図である。図20はステップS6の秒針回転工程、ステップS10の時針回転工程及びステップS14の分針回転工程に対応する図であり、測時受信を行うときの図である。図20に示すように、時計72では秒針6は第7目盛11gと第8目盛11hとの間を示している。分針5は第2目盛11bを示している。時針4は第10目盛11jと第11目盛11kの間を示している。
板状逆F型アンテナ41が電波を受信して測時受信をする場合に、表示制御部61は、時針4、分針5及び秒針6を同時に第2位置13に向けて回転させて平面視で第1導電部4a及び第3導電部5aと第2導電部6aとを重ねる。測位受信をする場合には、表示制御部61は、時針4、分針5及び秒針6を同時に第1位置12に向けて回転させて平面視で第1導電部4a及び第3導電部5aと第2導電部6aとを重ねる。そして、時針4、分針5及び秒針6が同時に受信指示位置に向かって移動するとき板状逆F型アンテナ41が電波を受信することが取扱い説明書により操作者に知らされている。
図21はステップS2~ステップS17の手順を示すタイムチャートである。図21に示すように、まず、操作者が第2ボタン21を押すボタン操作が行われる。次に、表示制御部61が時針4、分針5及び秒針6を同時に回転させる。測時受信の場合には時針4、分針5及び秒針6が第2位置13を示す。測位受信の場合には時針4、分針5及び秒針6が第1位置12を示す。時針4、分針5及び秒針6が重なった状態で受信部57が電波を受信する。
測時受信処理または測位受信処理が行われる。測時受信処理または測位受信処理が成功したとき時刻情報修正部62が時刻を修正する。そして、表示制御部61が時針4、分針5及び秒針6に現在時刻を指示させる。
表示制御部61は時針4、分針5及び秒針6を同時に移動させている。時針4、分針5及び秒針6が同時に第1位置12または第2位置13に向かって移動するとき板状逆F型アンテナ41が電波を受信することを操作者に知らされている。そして、操作者は時針4、分針5及び秒針6の動作を見て板状逆F型アンテナ41が電波を受信することを知る。従って、時計1は電波の受信時に第1導電部4a及び第3導電部5aと第2導電部6aとを同時に移動して重ね、板状逆F型アンテナ41が電波を受信することを早く操作者に知らせることができる。
なお、本実施形態において、同時とは、ほぼ同時であることを含む。
第3の実施形態
次に、時計の一実施形態について図22~図25を用いて説明する。本実施形態が第1の実施形態と異なるところは、時針4、分針5及び秒針6が同時に第1位置12または第2位置13に到着する点にある。尚、第1の実施形態と同じ点については説明を省略する。
図22は強制受信処理の制御方法のフローチャートである。すなわち、本実施形態では、図22に示すようにステップS1の通常運転工程とステップS2の強制受信判定工程とが並行して行われる。受信モード制御部63が衛星信号を受信する判断をするとき、次に、ステップS1及びステップS2からステップS31へ移行する。
ステップS31は回転手順演算工程である。この工程は、時針4、分針5及び秒針6を回転させる手順を表示制御部61が演算する工程である。測時受信のとき、時針4、分針5及び秒針6を回転させたときに各針が第2位置13に到着するまでにかかる時間を演算する。そして、時針4、分針5及び秒針6を同時に第2位置13に到着させるために、各針が移動を開始する時刻を設定する。
測位受信のとき、時針4、分針5及び秒針6を回転させたときに各針が第1位置12に到着するまでにかかる時間を演算する。そして、時針4、分針5及び秒針6を同時に第1位置12に到着させるために、各針が移動を開始する時刻を設定する。次にステップS32、ステップS33及びステップS34に移行する。
ステップS32の時針回転工程、ステップS33の分針回転工程及びステップS34の秒針回転工程が並行して行われる。ステップS32ではステップS31で設定された時刻に時針4の回転を開始する。測時受信のとき時針4を第2位置13まで回転させる。測位受信のとき時針4を第1位置12まで回転させる。
ステップS33ではステップS31で設定された時刻に分針5の回転を開始する。測時受信のとき分針5を第2位置13まで回転させる。測位受信のとき分針5を第1位置12まで回転させる。ステップS34ではステップS31で設定された時刻に秒針6の回転を開始する。測時受信のとき秒針6を第2位置13まで回転させる。測位受信のとき秒針6を第1位置12まで回転させる。その結果、測時受信のとき時針4、分針5及び秒針6が第2位置13に同時に到達する。測位受信のとき時針4、分針5及び秒針6が第1位置12に同時に到達する。
その後、ステップS15の第1受信工程、ステップS16の受信結果表示工程、ステップS17の第1時刻修正工程がこの順に行われる。
図23~図25は強制受信における衛星信号の受信処理時の運針制御を説明するための図である。次に、図23~図25を用いて、図22に示したステップと対応させて、強制受信における測時受信処理の運針制御を詳細に説明する。図23はステップS31の回転手順演算工程に対応する図である。図23に示すように、時計73では時針4は第1目盛11aと第2目盛11bとの間を示している。分針5は第8目盛11hを示している。秒針6は第10目盛11jを示している。
表示制御部61は時針4と第2位置13とがなす角度を時針4の移動速度で除算する。時針4が第2位置13まで移動するのにかかる時間を表示制御部61が算出する。同様に、分針5及び秒針6が第2位置13まで移動するのにかかる時間を表示制御部61が算出する。そして、第2位置13まで移動するのにかかる時間が長い針が回転を始める時間を早く設定する。第2位置13まで移動するのにかかる時間が短い針が回転を始める時間を遅く設定する。本実施形態の場合は分針5が第2位置13まで移動するのにかかる時間が長いので、分針5が回転を始める時間を早く設定する。秒針6は回転速度が時針4や分針5より速い。秒針6が第2位置13まで移動するのにかかる時間が短いので、秒針6が回転を始める時間を遅く設定する。尚、時針4、分針5及び秒針6の移動速度が同じとき、各指針の位置や角度で回転を始める時間を設定しても良い。
図24はステップS33の分針回転工程に対応する図である。図24に示すように、時針4及び秒針6より先に表示制御部61は分針5を回転させる。
図25はステップS32の時針回転工程、ステップS33の分針回転工程及びステップS34の秒針回転工程に対応する図である。図25に示すように、分針5が第10目盛11jと第11目盛11kとの間を示すとき、表示制御部61は時針4の回転を開始させる。続いて、表示制御部61は秒針6の回転を開始させる。その結果、時針4、分針5及び秒針6が同時に第2位置13に到着する。時針4、分針5及び秒針6が同時に第2位置13に到着するとき測時受信が行われることを予め取扱い説明書により操作者に知らされている。操作者は時針4、分針5及び秒針6の動きを観察して測時受信が行われることを知ることができる。第2位置13から離れた針が最初に動き出すことにより、操作者に測時受信が行われることを早く知らせることができる。
測位受信を行うときにも表示制御部61は同様の手順で時針4、分針5及び秒針6を回転させる。そして、時針4、分針5及び秒針6を同時に第1位置12に到着させる。時針4、分針5及び秒針6が同時に第1位置12に到着するとき測位受信が行われることを予め取扱い説明書により操作者に知らされている。操作者は時針4、分針5及び秒針6の動きを観察して測位受信が行われることを知ることができる。第1位置12から離れた針が最初に動き出すことにより、操作者に測位受信が行われることを早く知らせることができる。
なお、本実施形態において、同時とは、ほぼ同時であることを含む。
変形例1
前記第1の実施形態では、時針軸7、分針軸8、秒針軸9に金属が用いられていた。時針軸7、分針軸8、秒針軸9はセラミックや樹脂材料で形成されてもよい。セラミックで形成されているときには、時針軸7、分針軸8、秒針軸9の摩耗をへらすことができる。樹脂材料で形成されているときには、射出成型機にて時針軸7、分針軸8、秒針軸9を容易に製造することができる。
変形例2
前記第1の実施形態では、操作者が操作する衛星信号の測位受信の受信指示を第1ボタン19が受け付けた。操作者が操作する衛星信号の測時受信の受信指示を第2ボタン21が受け付けた。他にも、竜頭22の操作により測位受信の受信指示及び測時受信の受信指示を受け付けてもよい。他にも、第1ボタン19または第2ボタン21を押す回数や順番で測位受信や測時受信の選択方法を設定しても良い。
変形例3
前記第1の実施形態では、自動受信のとき時針4、分針5及び秒針6を平面視で重ねずに測時受信を行った。受信する電波が弱いときには、時針4、分針5及び秒針6を平面視で重ねても良い。測時受信を成功させる確率を高くすることができる。
変形例4
前記第1の実施形態では、強制受信の測時受信のとき時針4、分針5及び秒針6が回転した後で測時受信を行った。強制受信の測時受信のとき、時針4、分針5及び秒針6の回転と板状逆F型アンテナ41による電波の受信とを並行して行ってもよい。例えば、強制受信判定工程S2において、受信モード制御部63が衛星信号を受信する判断を行ったとき、秒針回転方向判断工程S3や第1秒針回転工程S4、第2秒針回転工程S5と第1受信工程S15とを同時に実行しても良い。電波が強いときには時針4、分針5及び秒針6が回転していても測時受信を行うことができる。このとき、時計1は時刻の検出にかかる時間を短くすることができる。
変形例5
前記第1の実施形態では、時針4、分針5及び秒針6はそれぞれ全体が金属製の導電性材料で構成されていた。時針4、分針5及び秒針6の一部が樹脂で形成されても良い。このとき、時針4の導電性材料で構成されている部分が第1導電部4aである。分針5の導電性材料で構成されている部分が第3導電部5aである。秒針6の導電性材料で構成されている部分が第2導電部6aである。
変形例6
前記各実施形態では、電波を受信するアンテナとして板状逆F型アンテナを用いていたが、パッチアンテナなどの他のアンテナを用いてもよい。特に、複数の指針の位置によらずに、複数の指針と平面視で重なる平板状のアンテナを用いる場合に、前記各実施形態は有効である。
変形例7
前記各実施形態では、時針4、分針5及び秒針6と、を含む時計で説明したが、例えば秒針を含まない時計であってもよく、また、時針4や分針5と同軸に固定されたクロノグラフ針など、導電部を含む他の針を備えていてもよい。これらの場合も、受信時に各指針の各導電部同士を重ねることで、アンテナによる受信感度の低下を低減することができる。
以下に、実施形態から導きだされる内容を記載する。
時計は、第1導電部を有し第1軸を軸にして回転する第1指針と、第2導電部を有し前記第1軸と同軸の第2軸を軸にして前記第1指針より速い回転速度で回転する第2指針と、前記第1指針及び前記第2指針を回転させる駆動部と、前記第1指針及び前記第2指針の回転を制御する制御部と、前記第1軸に平行な方向から見た平面視で、前記第1導電部の回転範囲と前記第2導電部の回転範囲と、に重なる位置に配置され、電波を受信するアンテナと、を備え、前記アンテナが前記電波を受信する場合に、前記制御部は、前記第2指針を回転させて前記第2指針が受信指示位置に停止した後、前記第1指針を回転させて、前記平面視で前記第1導電部と前記第2導電部とを重ねることを特徴とする。
この構成によれば、アンテナが電波を受信する場合に制御部が第1導電部と第2導電部とを重ねる。このとき、平面視で第1導電部と第2導電部とアンテナとが重なる面積が最少化される。このため、第1導電部及び第2導電部とアンテナの間の浮遊容量も最少化される。そして、制御部は第2指針を移動させて第2指針を受信指示位置に停止させる。第2指針の停止位置が受信指示位置であるので操作者はアンテナが電波を受信することを知る。第2指針の回転速度は第1指針より速い。このため、第1導電部と第2導電部とを重ねる場合に、制御部が第1指針を先に受信指示位置に移動させるときに比べて、第2指針を先に受信指示位置に移動させるときの方が、短い時間で第2指針が受信指示位置に到達する確率が高い。従って、本時計は電波の受信時に第1導電部と第2導電部とを重ねる場合に、アンテナが電波を受信することを早く操作者に知らせることができる。
時計は、第1導電部を有し第1軸を軸にして回転する第1指針と、第2導電部を有し前記第1軸と同軸の第2軸を軸にして回転する第2指針と、前記第1指針及び前記第2指針を回転させる駆動部と、前記第1指針及び前記第2指針の回転を制御する制御部と、前記第1軸に平行な方向から見た平面視で、前記第1導電部の回転範囲と前記第2導電部の回転範囲と、に重なる位置に配置され、電波を受信するアンテナと、を備え、前記アンテナが前記電波を受信する場合に、前記制御部は、前記第1指針及び前記第2指針を同時に受信指示位置に向けて回転させて前記平面視で前記第1導電部と第2導電部とを重ねることを特徴とする。
この構成によれば、制御部は第1指針及び第2指針を同時に移動させている。第1指針及び第2指針が同時に受信指示位置に向かって移動するときアンテナが電波を受信することを操作者に知らされている。そして、操作者は針の動作を見てアンテナが電波を受信することを知る。従って、本時計は電波の受信時に第1導電部と第2導電部とを重ねる場合に、アンテナが電波を受信することを早く操作者に知らせることができる。
上記の時計では、前記受信指示位置は第1位置及び第2位置を備え、前記制御部は前記電波を受信して位置を検出するとき前記第1位置にて前記第1導電部と前記第2導電部とを重ね、前記電波を受信して時刻を検出するとき前記第2位置にて前記第1導電部と第2導電部とを重ねることが好ましい。
この構成によれば、第1導電部と第2導電部とが第1位置にて重なるとき、制御部が位置を検出することを操作者が知ることができる。第1導電部と第2導電部とが第2位置にて重なるとき、制御部が時刻を検出することを操作者が知ることができる。
上記の時計では、前記電波は位置情報衛星から送信され、前記アンテナが受信した前記電波を処理して前記位置情報衛星を捕捉する受信部を有し、前記制御部は、前記平面視で前記第1導電部と前記第2導電部とが重なった状態で前記第1指針及び前記第2指針を回転して、前記受信部が捕捉した前記位置情報衛星の個数を示すことが好ましい。
この構成によれば、受信部が捕捉した位置情報衛星の個数を第1指針及び第2指針が示す。アンテナが電波を受信し易い状態で、受信部が捕捉した位置情報衛星の個数を第1指針及び第2指針が操作者に知らせることができる。
上記の時計では、前記制御部は、前記平面視で前記第1導電部と前記第2導電部とが重なった状態で前記第1指針及び前記第2指針を回転して、前記アンテナが受信する前記電波の強度を示すことが好ましい。
この構成によれば、アンテナが受信する電波の強度を第1指針及び第2指針が示す。アンテナが電波を受信し易い状態で、アンテナが受信する電波の強度を第1指針及び第2指針が操作者に知らせることができる。
上記の時計では、強制受信の指示を受け付ける入力部を備え、前記制御部は予め設定された自動受信条件に該当することを検出する検出部を備え、前記入力部が前記強制受信の指示を受け付けるとき前記制御部が前記平面視で前記第1導電部と前記第2導電部とを重ねて、前記アンテナが前記電波を受信し、前記検出部が前記自動受信条件に該当することを検出するとき、前記制御部が前記平面視で前記第1導電部と前記第2導電部とを重ねる動作を行わずに、前記アンテナが前記電波を受信して、前記制御部が時刻を検出することが好ましい。
この構成によれば、操作者が入力部を操作して強制受信の指示をする。このとき、制御部が第1指針及び第2指針を動かして第1導電部と第2導電部とを重ねる。これにより、アンテナが電波を受信することを操作者が知る。検出部が自動受信条件に該当することを検出する。自動受信条件は所定の時刻を検出することや、日光を検出すること等である。このとき、アンテナが電波の受信を開始する。このとき、操作者が第1指針及び第2指針を見る可能性が低いので、第1導電部と第2導電部とを重ねる動作を行わずに電波を受信する。従って、第1指針及び第2指針の移動に要する電力を抑制できる。
上記の時計では、前記第2指針の回転と前記アンテナによる前記電波の受信とが並行して行われ、受信する前記電波を用いて前記制御部は時刻を検出することが好ましい。
この構成によれば、制御部は時刻を検出する。このとき、第2指針の移動とアンテナによる電波の受信とが並行して行われる。従って、第2指針の移動終了を待たずに電波を受信する為、時刻の検出にかかる時間を短くすることができる。
上記の時計では、前記平面視で前記第1導電部と前記第2導電部とが重ねられた後で前記アンテナによる前記電波の受信が行われることが好ましい。
この構成によれば、アンテナによる電波の受信が行われるときには、第1軸に平行な方向から見た平面視で第1導電部と第2導電部とが重ねられている。従って、アンテナは感度良く電波を受信できる。
上記の時計では、ケース胴と裏蓋とカバー部材とを備える外装ケースと、前記外装ケース内において前記カバー部材及び前記裏蓋間に配置される文字板と、を備え、前記アンテナは、前記第1軸に垂直な方向から見た側面視において前記文字板及び前記裏蓋間に配置される板状の第1導体素子と、前記文字板及び前記裏蓋間において前記第1導体素子と離れて配置され且つ前記平面視で前記第1導体素子と重なる第2導体素子と、前記第1導体素子と前記第2導体素子とを短絡する短絡部と、を有し、前記第1指針が取り付けられる前記第1軸と、前記第2指針が取り付けられる前記第2軸と、が導電性材料で構成されることが好ましい。
この構成によれば、第1軸及び第2軸が導電性である。このとき、第1軸及び第2軸の材料を金属にすることにより第1軸及び第2軸は第1指針及び第2指針を耐久性良く支持する。このとき、第1軸、第2軸、第1導電部及び第2導電部に電流が流れる。第1導体素子と第1導電部及び第2導電部との間に発生する寄生容量の影響が大きくなり、共振周波数のズレが発生し、受信感度も低下するおそれがある。
第1導体素子に対向する第1導電部及び第2導電部の面積を最小限にするので、第1導電部及び第2導電部と第1導体素子との間に発生する寄生容量も最小限になる。寄生容量の影響によるアンテナでの共振周波数のズレが軽減され、受信感度の低下も最小限に抑制できる。
時計の制御方法は、第1導電部を有し第1軸を軸にして回転する第1指針と、第2導電部を有し前記第1軸と同軸の第2軸を軸にして前記第1指針より速い回転速度で回転する第2指針と、前記第1指針及び前記第2指針を回転させる駆動部と、前記第1指針及び前記第2指針の回転を制御する制御部と、前記第1軸に平行な方向から見た平面視で、前記第1導電部の回転範囲と前記第2導電部の回転範囲と、に重なる位置に配置され、電波を受信するアンテナと、を備える時計の制御方法であって、前記アンテナが前記電波を受信する場合に、前記制御部が、前記第2指針を回転させて前記第2指針を受信指示位置に停止させることと、前記第2指針が前記受信指示位置に停止した後に、前記第1指針を回転させて、前記平面視で前記第1導電部と第2導電部とを重ねることと、を実行することを特徴とする。
この制御方法によれば、アンテナが電波を受信する場合に、制御部が第2指針を回転させる。第2指針が受信指示位置に停止した後に、制御部は第1指針を回転させる。第1軸に平行な方向から見た平面視で第1導電部と第2導電部とを重ねる。これにより、第1導電部及び第2導電部とアンテナの間の浮遊容量が小さくなる。
第2指針の停止位置が受信指示位置であるので操作者はアンテナが電波を受信することを知る。第2指針の回転速度は第1指針より速い。このため、第1導電部と第2導電部とを重ねる場合に、制御部が第1指針を先に受信指示位置に移動させるときに比べて、第2指針を先に受信指示位置に移動させるときの方が、短い時間で第2指針が受信指示位置に到達する確率が高い。従って、本時計の制御方法は受信時に第1導電部と第2導電部とを重ねる場合に、アンテナが電波を受信することを早く操作者に知らせることができる。
1,72,73…時計、2…外装ケース、3…文字板、4…第1指針としての時針、4a…第1導電部、6…第2指針としての秒針、6a…第2導電部、7…第1軸としての時針軸、9…第2軸としての秒針軸、12…受信指示位置としての第1位置、13…受信指示位置としての第2位置、19…入力部としての第1ボタン、21…入力部としての第2ボタン、23…位置情報衛星としての衛星、25…裏蓋、26…カバー部材、27…ケース胴、41…アンテナとしての板状逆F型アンテナ、42…第1導体素子、43…第2導体素子、44…短絡部、49…制御部、57…受信部、60…駆動部、67…検出部。

Claims (10)

  1. 第1導電部を有し第1軸を軸にして回転する第1指針と、
    第2導電部を有し前記第1軸と同軸の第2軸を軸にして前記第1指針より速い回転速度で回転する第2指針と、
    前記第1指針及び前記第2指針を回転させる駆動部と、
    前記第1指針及び前記第2指針の回転を制御する制御部と、
    前記第1軸に平行な方向から見た平面視で、前記第1導電部の回転範囲と前記第2導電部の回転範囲と、に重なる位置に配置され、電波を受信するアンテナと、を備え、
    前記アンテナが前記電波を受信する場合に、
    前記制御部は、前記第2指針を回転させて前記第2指針が受信指示位置に停止した後、前記第1指針を回転させて、前記平面視で前記第1導電部と前記第2導電部とを重ねることを特徴とする時計。
  2. 請求項に記載の時計であって、
    前記受信指示位置は第1位置及び第2位置を備え、
    前記制御部は前記電波を受信して位置を検出するとき前記第1位置にて前記第1導電部と前記第2導電部とを重ね、前記電波を受信して時刻を検出するとき前記第2位置にて前記第1導電部と前記第2導電部とを重ねることを特徴とする時計。
  3. 請求項1または2に記載の時計であって、
    前記電波は位置情報衛星から送信され、
    前記アンテナが受信した前記電波を処理して前記位置情報衛星を捕捉する受信部を有し、
    前記制御部は、前記平面視で前記第1導電部と前記第2導電部とが重なった状態で前記第1指針及び前記第2指針を回転して、前記受信部が捕捉した前記位置情報衛星の個数を示すことを特徴とする時計。
  4. 請求項1~のいずれか一項に記載の時計であって、
    前記制御部は、前記平面視で前記第1導電部と前記第2導電部とが重なった状態で前記第1指針及び前記第2指針を回転して、前記アンテナが受信する前記電波の強度を示すことを特徴とする時計。
  5. 請求項1~のいずれか一項に記載の時計であって、
    強制受信の指示を受け付ける入力部を備え、
    前記制御部は予め設定された自動受信条件に該当することを検出する検出部を備え、
    前記入力部が前記強制受信の指示を受け付けるとき前記制御部が前記平面視で前記第1導電部と前記第2導電部とを重ねて、前記アンテナが前記電波を受信し、
    前記検出部が前記自動受信条件に該当することを検出するとき、前記制御部が前記平面視で前記第1導電部と前記第2導電部とを重ねる動作を行わずに、前記アンテナが前記電波を受信して、前記制御部が時刻を検出することを特徴とする時計。
  6. 請求項1~のいずれか一項に記載の時計であって、
    前記第2指針の回転と前記アンテナによる前記電波の受信とが並行して行われ、受信する前記電波を用いて前記制御部は時刻を検出することを特徴とする時計。
  7. 請求項1~のいずれか一項に記載の時計であって、
    前記平面視で前記第1導電部と前記第2導電部とが重ねられた後で前記アンテナによる前記電波の受信が行われることを特徴とする時計。
  8. 請求項1~のいずれか一項に記載の時計であって、
    ケース胴と裏蓋とカバー部材とを備える外装ケースと、
    前記外装ケース内において前記カバー部材及び前記裏蓋間に配置される文字板と、を備え、
    前記アンテナは、前記第1軸に垂直な方向から見た側面視において前記文字板及び前記裏蓋間に配置される板状の第1導体素子と、前記文字板及び前記裏蓋間において前記第1導体素子と離れて配置され且つ前記平面視で前記第1導体素子と重なる第2導体素子と、前記第1導体素子と前記第2導体素子とを短絡する短絡部と、を有し、
    前記第1指針が取り付けられる前記第1軸と、前記第2指針が取り付けられる前記第2軸と、が導電性材料で構成されることを特徴とする時計。
  9. 第1導電部を有し第1軸を軸にして回転する第1指針と、第2導電部を有し前記第1軸と同軸の第2軸を軸にして前記第1指針より速い回転速度で回転する第2指針と、前記第1指針及び前記第2指針を回転させる駆動部と、前記第1指針及び前記第2指針の回転を制御する制御部と、前記第1軸に平行な方向から見た平面視で、前記第1導電部の回転範囲と前記第2導電部の回転範囲と、に重なる位置に配置され、電波を受信するアンテナと、を備える時計の制御方法であって、
    前記アンテナが前記電波を受信する場合に、
    前記制御部が、
    前記第2指針を回転させて前記第2指針を受信指示位置に停止させることと、
    前記第2指針が前記受信指示位置に停止した後に、前記第1指針を回転させて、前記平面視で前記第1導電部と前記第2導電部とを重ねることと、を実行することを特徴とする時計の制御方法。
  10. 第1導電部を有し第1軸を軸にして回転する第1指針と、
    第2導電部を有し前記第1軸と同軸の第2軸を軸にして回転する第2指針と、
    前記第1指針及び前記第2指針を回転させる駆動部と、
    前記第1指針及び前記第2指針の回転を制御する制御部と、
    前記第1軸に平行な方向から見た平面視で、前記第1導電部の回転範囲と前記第2導電部の回転範囲と、に重なる位置に配置され、電波を受信するアンテナと、を備え、
    前記電波は位置情報衛星から送信され、
    前記アンテナが受信した前記電波を処理して前記位置情報衛星を捕捉する受信部を有し、
    前記アンテナが前記電波を受信する場合に、
    前記制御部は、前記第1指針及び前記第2指針を同時に受信指示位置に向けて回転させて前記平面視で前記第1導電部と前記第2導電部とを重ね、前記平面視で前記第1導電部と前記第2導電部とが重なった状態で前記第1指針及び前記第2指針を回転して、前記受信部が捕捉した前記位置情報衛星の個数を示すことを特徴とする時計。
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