3.概要
本開示は、CD73(例えば、ヒトCD73)に特異的に結合し、CD73機能に拮抗する、例えば、アデノシンへのAMP変換を促進する酵素活性に拮抗する、抗体を提供する。これらの抗体を含む医薬組成物、これらの抗体をコードする核酸、これらの抗体を作製するための発現ベクターおよび宿主細胞、ならびにこれらの抗体を使用して対象を処置する方法も、提供される。本明細書で開示される抗体は、腫瘍抗原に対する免疫応答を高めるのに特に有用であり、したがって、対象のがんを処置するのに有用である。
したがって、一態様では、本開示は、ヒトCD73に特異的に結合する単離された抗体であって、相補性決定領域(CDR)であるCDRH1、CDRH2およびCDRH3を含む重鎖可変領域と、相補性決定領域であるCDRL1、CDRL2およびCDRL3を含む軽鎖可変領域とを含み、
(a)CDRH1が、X1X2WX3X4(配列番号13)のアミノ酸配列(配列中、
X1は、SまたはNであり;
X2は、SまたはYであり;
X3は、IまたはMであり;
X4は、NまたはHである)
を含み;
(b)CDRH2が、X1IYPRX2X3DTNYX4X5KFKX6(配列番号14)のアミノ酸配列(配列中、
X1は、RまたはTであり;
X2は、N、AまたはSであり;
X3は、GまたはSであり;
X4は、N、AまたはSであり;
X5は、GまたはQであり;
X6は、DまたはGである)
を含み;
(c)CDRH3が、LLDYSMDY(配列番号7)のアミノ酸配列を含み;
(d)CDRL1が、RASQDISX1X2LN(配列番号16)のアミノ酸配列(配列中、
X1は、NまたはIであり;
X2は、YまたはSである)
を含み;
(e)CDRL2が、YTSRLHS(配列番号10)のアミノ酸配列を含み;および/または
(f)CDRL3が、QQGNTLPXT(配列番号17)のアミノ酸配列(配列中、
Xは、LまたはWである)
を含む、単離された抗体を提供する。
ある特定の実施形態では、CDRH1は、配列番号1および2からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む。ある特定の実施形態では、CDRH2は、配列番号3~6からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む。ある特定の実施形態では、CDRL1は、配列番号8および9からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む。ある特定の実施形態では、CDRL3は、配列番号11および12からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む。
ある特定の実施形態では、
(a)CDRH1は、SSWIN(配列番号2)のアミノ酸配列を含み;
(b)CDRH2は、RIYPRX1GDTNYX2GKFKD(配列番号15)のアミノ酸配列(配列中、
X1は、N、AまたはSであり;
X2は、N、AまたはSである)
を含み;
(c)CDRL1は、RASQDISX1X2LN(配列番号16)のアミノ酸配列(配列中、
X1は、NまたはIであり;
X2は、YまたはSである)
を含み;および/または
(d)CDRL3は、QQGNTLPLT(配列番号12)のアミノ酸配列を含む。
ある特定の実施形態では、CDRH2は、配列番号4~6からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む。ある特定の実施形態では、CDRL1は、配列番号8および9からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む。
ある特定の実施形態では、CDRH1、CDRH2およびCDRH3は、配列番号2、4および7;2、5および7;1、3および7;または2、6および7にそれぞれ記載のCDRH1、CDRH2およびCDRH3アミノ酸配列を含む。ある特定の実施形態では、CDRL1、CDRL2およびCDRL3は、配列番号8、10および12;9、10および12;または8、10および11にそれぞれ記載のCDRL1、CDRL2およびCDRL3アミノ酸配列を含む。ある特定の実施形態では、CDRH1、CDRH2、CDRH3、CDRL1、CDRL2およびCDRL3は、配列番号2、4、7、8、10および12;2、5、7、8、10および12;1、3、7、8、10および11;2、4、7、8、10および11;2、4、7、9、10および12;2、6、7、8、10および12;2、5、7、9、10および12;または2、6、7、9、10および12にそれぞれ記載のCDRH1、CDRH2、CDRH3、CDRL1、CDRL2およびCDRL3アミノ酸配列を含む。ある特定の実施形態では、CDRH1、CDRH2、CDRH3、CDRL1、CDRL2およびCDRL3は、配列番号2、4、7、8、10および12;または2、5、7、8、10および12にそれぞれ記載のCDRH1、CDRH2、CDRH3、CDRL1、CDRL2およびCDRL3アミノ酸配列を含む。
別の態様では、本開示は、ヒトCD73に特異的に結合する単離された抗体であって、CDRであるCDRH1、CDRH2およびCDRH3を含む重鎖可変領域と、相補性決定領域であるCDRL1、CDRL2およびCDRL3を含む軽鎖可変領域とを含み、CDRH3が、LLDYSMDY(配列番号7)のアミノ酸配列を含み;および/またはCDRL3が、QQGNTLPLT(配列番号12)もしくはQQGNTLPWT(配列番号11)のアミノ酸配列を含む、単離された抗体を提供する。
ある特定の実施形態では、抗体は、配列番号31のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域を含む。ある特定の実施形態では、抗体は、配列番号19~21および23~30からなる群から選択されるアミノ酸配列と少なくとも75%、80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%または100%同一のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域を含む。ある特定の実施形態では、重鎖可変領域は、配列番号19~21および23~30からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む。ある特定の実施形態では、抗体は、配列番号23~30からなる群から選択されるアミノ酸配列と少なくとも75%、80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%または100%同一のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域を含む。ある特定の実施形態では、重鎖可変領域は、配列番号23~30からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む。ある特定の実施形態では、重鎖可変領域は、配列番号24または27のアミノ酸配列を含む。ある特定の実施形態では、抗体は、配列番号22に記載のヒト生殖系列配列に由来するアミノ酸配列を含む重鎖可変領域を含む。
ある特定の実施形態では、抗体は、配列番号41または42のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。ある特定の実施形態では、抗体は、配列番号33~35および37~40からなる群から選択されるアミノ酸配列と少なくとも75%、80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%または100%同一のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。ある特定の実施形態では、軽鎖可変領域は、配列番号33~35および37~40からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む。ある特定の実施形態では、抗体は、配列番号37~40からなる群から選択されるアミノ酸配列と少なくとも75%、80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%または100%同一のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。ある特定の実施形態では、軽鎖可変領域は、配列番号37~40からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む。ある特定の実施形態では、軽鎖可変領域は、配列番号37のアミノ酸配列を含む。ある特定の実施形態では、抗体は、配列番号36に記載のヒト生殖系列配列に由来するアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。
ある特定の実施形態では、重鎖可変領域および軽鎖可変領域は、配列番号24および37;27および37;19および33;20および34;21および35;23および37;23および38;24および38;25および37;26および37;28および37;25および38;26および38;27および38;28および38;29および37;30および37;23および39;または23および40にそれぞれ記載のアミノ酸配列を含む。ある特定の実施形態では、重鎖可変領域および軽鎖可変領域は、配列番号24および37;または27および37にそれぞれ記載のアミノ酸配列を含む。
ある特定の実施形態では、抗体は、配列番号27と少なくとも75%、80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%もしくは100%同一のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、および/または配列番号37と少なくとも75%、80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%もしくは100%同一のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。
ある特定の実施形態では、抗体は、配列番号85と少なくとも75%、80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%もしくは100%同一のアミノ酸配列を含む重鎖、および/または配列番号97と少なくとも75%、80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%もしくは100%同一のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む。
ある特定の実施形態では、抗体は、配列番号115と少なくとも75%、80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%もしくは100%同一のアミノ酸配列を含む重鎖、および/または配列番号97と少なくとも75%、80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%もしくは100%同一のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む。
ある特定の実施形態では、抗体は、ヒトIgG1、IgG2、IgG3、IgG4、IgA1およびIgA2からなる群から選択される重鎖定常領域を含む。ある特定の実施形態では、重鎖定常領域は、IgG1である。ある特定の実施形態では、IgG1のアミノ酸配列は、EU番号付けシステムに従って番号付けされた、N297A突然変異を含む。ある特定の実施形態では、重鎖定常領域は、配列番号50、49、46、45、55または56のアミノ酸配列を含む。ある特定の実施形態では、抗体は、配列番号63~88からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む重鎖を含む。
ある特定の実施形態では、抗体は、ヒトIgκおよびIgλからなる群から選択される軽鎖定常領域を含む。ある特定の実施形態では、軽鎖定常領域は、Igκである。ある特定の実施形態では、軽鎖定常領域は、配列番号93または89のアミノ酸配列を含む。ある特定の実施形態では、抗体は、配列番号92および94~98からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む軽鎖を含む。
ある特定の実施形態では、抗体は、表4の任意の列に記載のアミノ酸配列、好ましくは、配列番号79および97;85および97;77および97;80および97;86および97;64および92;70および96;または78および97からなる群から選択されるアミノ酸配列をそれぞれ含む、重鎖および軽鎖を含む。
配列番号19、20、および65~68のいずれか1つを記載するある特定の実施形態では、配列番号19、20、および65~68のいずれか1つにおけるXは、グルタミンである。配列番号21、23~30、63、64、69~88のいずれか1つを記載するある特定の実施形態では、配列番号21、23~30、63、64、69~88のいずれか1つにおけるXは、グルタミン酸である。配列番号19~21、23~30、および63~88のいずれか1つを記載するある特定の実施形態では、配列番号19~21、23~30、および63~88のいずれか1つにおけるXは、ピログルタミン酸である。
別の態様では、本開示は、ヒトCD73の、前記請求項のいずれか一項に記載の抗体と同じエピトープに結合する、単離された抗体を提供する。
上述の態様のいずれか1つについてのある特定の実施形態では、抗体は、ヒト化抗体である。ある特定の実施形態では、抗体は、ヒトCD73に対して拮抗性である。ある特定の実施形態では、抗体は、ヒトCD73の活性を失活させる、低下させる、または阻害する。ある特定の実施形態では、抗体は、アデノシン一リン酸をアデノシンに変換するヒトCD73の能力を減弱させる。ある特定の実施形態では、抗体は、ヒトCD73を発現する細胞に結合すると内在化される。
ある特定の実施形態では、単離された抗体は、TGFβ結合性部分をさらに含む。ある特定の実施形態では、TGFβ結合性部分は、重鎖可変領域に連結されている。ある特定の実施形態では、TGFβ結合性部分は、ペプチドリンカーを介して重鎖可変領域に連結されている。ある特定の実施形態では、単離された抗体は、重鎖定常領域に連結されているTGFβ結合性部分をさらに含む。ある特定の実施形態では、TGFβ結合性部分は、重鎖定常領域のC末端残基に連結されている。ある特定の実施形態では、TGFβ結合性部分のN末端残基は、ペプチドリンカーを介して重鎖定常領域のC末端残基に連結されている。ある特定の実施形態では、ペプチドリンカーは、配列番号103~108からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む。
ある特定の実施形態では、TGFβ結合性部分は、ヒトTGFβに特異的に結合する。ある特定の実施形態では、TGFβ結合性部分は、ヒトTGFβ受容体の細胞外ドメインを含む。ある特定の実施形態では、ヒトTGFβ受容体は、ヒトTGFβR1、TGFβR2およびTGFβR3からなる群から選択される。ある特定の実施形態では、ヒトTGFβ受容体は、ヒトTGFβR2である。ある特定の実施形態では、TGFβ結合性部分は、配列番号109~112からなる群から選択される配列と少なくとも75%、80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%または99%同一のアミノ酸配列を含む。ある特定の実施形態では、TGFβ結合性部分は、配列番号109~112からなる群から選択される配列と少なくとも75%、80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%または99%同一のアミノ酸配列からなる。ある特定の実施形態では、TGFβ結合性部分は、配列番号109~112からなる群から選択されるアミノ酸配列、好ましくは配列番号111を含む。ある特定の実施形態では、TGFβ結合性部分は、配列番号109~112からなる群から選択されるアミノ酸配列、好ましくは配列番号111からなる。
ある特定の実施形態では、単離された抗体は、配列番号113~121からなる群から選択されるアミノ酸配列、好ましくは配列番号114または115を含むポリペプチドを含む。ある特定の実施形態では、単離された抗体は、配列番号113~121からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むポリペプチドと、配列番号92または97のアミノ酸配列を含むポリペプチドとを含む。ある特定の実施形態では、単離された抗体は、配列番号113~121からなる群から選択されるアミノ酸配列を各々が含む2つのポリペプチドと、配列番号92または97のアミノ酸配列を各々が含む2つのポリペプチドとを含む。ある特定の実施形態では、単離された抗体は、配列番号115のアミノ酸配列を各々が含む2つのポリペプチドと、配列番号97のアミノ酸配列を各々が含む2つのポリペプチドとを含む。
別の態様では、本開示は、ヒトCD73に特異的に結合する単離された抗体であって、TGFβ結合性部分を含む、単離された抗体を提供する。ある特定の実施形態では、抗体は、ヒトCD73に対して拮抗性である。ある特定の実施形態では、抗体は、ヒトCD73の活性を失活させる、低下させる、または阻害する。ある特定の実施形態では、抗体は、アデノシン一リン酸をアデノシン変換するヒトCD73の能力を減弱させる。ある特定の実施形態では、抗体は、TGFβに結合したとき、ヒトCD73に対して拮抗性である。
ある特定の実施形態では、TGFβ結合性部分は、ヒトTGFβに特異的に結合する。ある特定の実施形態では、TGFβ結合性部分は、ヒトTGFβ受容体の細胞外ドメインを含む。ある特定の実施形態では、ヒトTGFβ受容体は、ヒトTGFβR1、TGFβR2およびTGFβR3からなる群から選択される。ある特定の実施形態では、ヒトTGFβ受容体は、ヒトTGFβR2である。ある特定の実施形態では、TGFβ結合性部分は、配列番号109~112からなる群から選択される配列と少なくとも75%、80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%または99%同一のアミノ酸配列を含む。ある特定の実施形態では、TGFβ結合性部分は、配列番号109~112からなる群から選択される配列と少なくとも75%、80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%または99%同一のアミノ酸配列からなる。ある特定の実施形態では、TGFβ結合性部分は、配列番号109~112からなる群から選択されるアミノ酸配列、好ましくは配列番号111を含む。ある特定の実施形態では、TGFβ結合性部分は、配列番号109~112からなる群から選択されるアミノ酸配列、好ましくは配列番号111からなる。
ある特定の実施形態では、単離された抗体は、VEGF結合性部分をさらに含む。ある特定の実施形態では、VEGF結合性部分は、重鎖可変領域に連結されている。ある特定の実施形態では、VEGF結合性部分は、ペプチドリンカーを介して重鎖可変領域に連結されている。ある特定の実施形態では、単離された抗体は、重鎖定常領域に連結されているVEGF結合性部分をさらに含む。ある特定の実施形態では、VEGF結合性部分は、重鎖定常領域のC末端残基に連結されている。ある特定の実施形態では、VEGF結合性部分のN末端残基は、ペプチドリンカーを介して重鎖定常領域のC末端残基に連結されている。ある特定の実施形態では、ペプチドリンカーは、配列番号103~108からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む。
ある特定の実施形態では、VEGF結合性部分は、ヒトVEGFに特異的に結合する。ある特定の実施形態では、VEGF結合性部分は、ヒトVEGF受容体の細胞外ドメインを含む。ある特定の実施形態では、ヒトVEGF受容体は、ヒトVEGFR1、VEGFR2およびVEGFR3からなる群から選択される。ある特定の実施形態では、ヒトVEGF受容体は、ヒトVEGFR1である。ある特定の実施形態では、VEGF結合性部分は、配列番号122に記載の配列と少なくとも75%、80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%または99%同一のアミノ酸配列を含む。ある特定の実施形態では、VEGF結合性部分は、配列番号122に記載の配列と少なくとも75%、80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%または99%同一のアミノ酸配列からなる。ある特定の実施形態では、VEGF結合性部分は、配列番号122に記載の配列を含む。ある特定の実施形態では、VEGF結合性部分は、配列番号122に記載の配列からなる。
ある特定の実施形態では、単離された抗体は、配列番号123~127からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むポリペプチドを含む。ある特定の実施形態では、抗体は、配列番号123~127からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むポリペプチドと、配列番号92、128および97からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むポリペプチドとを含む。ある特定の実施形態では、抗体は、配列番号123~127からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む2つのポリペプチドと、配列番号92、128および97からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む2つのポリペプチドとを含む。
別の態様では、本開示は、ヒトCD73に特異的に結合する単離された抗体であって、VEGF結合性部分を含む、単離された抗体を提供する。ある特定の実施形態では、抗体は、ヒトCD73に対して拮抗性である。ある特定の実施形態では、抗体は、ヒトCD73の活性を失活させる、低下させる、または阻害する。ある特定の実施形態では、抗体は、アデノシン一リン酸をアデノシン変換するヒトCD73の能力を減弱させる。ある特定の実施形態では、抗体は、VEGFに結合したとき、ヒトCD73に対して拮抗性である。
ある特定の実施形態では、VEGF結合性部分は、ヒトVEGFに特異的に結合する。ある特定の実施形態では、VEGF結合性部分は、ヒトVEGF受容体の細胞外ドメインを含む。ある特定の実施形態では、ヒトVEGF受容体は、ヒトVEGFR1、VEGFR2およびVEGFR3からなる群から選択される。ある特定の実施形態では、ヒトVEGF受容体は、ヒトVEGFR1である。ある特定の実施形態では、VEGF結合性部分は、配列番号122に記載の配列と少なくとも75%、80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%または99%同一のアミノ酸配列を含む。ある特定の実施形態では、VEGF結合性部分は、配列番号122に記載の配列と少なくとも75%、80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%または99%同一のアミノ酸配列からなる。ある特定の実施形態では、VEGF結合性部分は、配列番号122に記載のアミノ酸配列を含む。ある特定の実施形態では、VEGF結合性部分は、配列番号122に記載のアミノ酸配列からなる。
上述の態様のいずれか1つについてのある特定の実施形態では、抗体は、コンジュゲートした細胞傷害剤、細胞増殖抑制剤、毒素、放射性核種、または検出可能な標識をさらに含む。
上述の態様のいずれか1つについてのある特定の実施形態では、抗体は、ヒトCD73の領域内に位置するエピトープに結合し、領域のアミノ酸配列は、配列番号90および/または91のアミノ酸配列からなる。
ある特定の実施形態では、抗体は、配列番号90および/または91のアミノ酸配列内の少なくとも1つの残基に結合する。
ある特定の実施形態では、抗体は、配列番号99のアミノ酸配列に従って番号付けされた、Y158、Y161、P165またはD168からなる群から選択される、ヒトCD73の1つまたは複数のアミノ酸残基に結合する。
ある特定の実施形態では、配列番号133のアミノ酸配列を含むタンパク質に対する抗体の結合親和性は、配列番号141のアミノ酸配列を含むタンパク質に対する抗体の結合親和性と比べて実質的に低減される(例えば、4分の1、5分の1、6分の1、7分の1、8分の1、9分の1または10分の1以下に低減される)。
ある特定の実施形態では、配列番号133のアミノ酸配列を含むタンパク質に対する抗体の最大結合は、配列番号141のアミノ酸配列を含むタンパク質に対する抗体の最大結合と比べて実質的に低減される(例えば、少なくとも30%、40%、50%、60%、70%、80%または90%低減される)。
ある特定の実施形態では、配列番号134のアミノ酸配列を含むタンパク質に対する抗体の結合親和性は、配列番号141のアミノ酸配列を含むタンパク質に対する抗体の結合親和性と比べて実質的に低減される(例えば、4分の1、5分の1、6分の1、7分の1、8分の1、9分の1または10分の1以下に低減される)。
ある特定の実施形態では、配列番号134のアミノ酸配列を含むタンパク質に対する抗体の最大結合は、配列番号141のアミノ酸配列を含むタンパク質に対する抗体の最大結合と比べて実質的に低減される(例えば、少なくとも30%、40%、50%、60%、70%、80%または90%低減される)。
ある特定の実施形態では、抗体は、配列番号99のアミノ酸配列に従って番号付けされた、ヒトCD73のアミノ酸残基Y158に結合する。
ある特定の実施形態では、配列番号59のアミノ酸配列を含むタンパク質に対する抗体の結合親和性は、配列番号141のアミノ酸配列を含むタンパク質に対する抗体の結合親和性と比べて実質的に低減される(例えば、4分の1、5分の1、6分の1、7分の1、8分の1、9分の1または10分の1以下に低減される)。
ある特定の実施形態では、抗体は、配列番号99のアミノ酸配列に従って番号付けされた、ヒトCD73のアミノ酸残基Y161に結合する。
ある特定の実施形態では、配列番号60のアミノ酸配列を含むタンパク質に対する抗体の結合親和性は、配列番号141のアミノ酸配列を含むタンパク質に対する抗体の結合親和性と比べて実質的に低減される(例えば、4分の1、5分の1、6分の1、7分の1、8分の1、9分の1または10分の1以下に低減される)。
ある特定の実施形態では、配列番号60のアミノ酸配列を含むタンパク質に対する抗体の最大結合は、配列番号141のアミノ酸配列を含むタンパク質に対する抗体の最大結合と比べて実質的に低減される(例えば、少なくとも30%、40%、50%、60%、70%、80%または90%低減される)。
ある特定の実施形態では、抗体は、配列番号99のアミノ酸配列に従って番号付けされた、ヒトCD73のアミノ酸残基P165に結合する。
ある特定の実施形態では、配列番号139のアミノ酸配列を含むタンパク質に対する抗体の結合親和性は、配列番号141のアミノ酸配列を含むタンパク質に対する抗体の結合親和性と比べて実質的に低減される(例えば、4分の1、5分の1、6分の1、7分の1、8分の1、9分の1または10分の1以下に低減される)。
ある特定の実施形態では、抗体は、配列番号99のアミノ酸配列に従って番号付けされた、ヒトCD73のアミノ酸残基D168に結合する。
ある特定の実施形態では、配列番号140のアミノ酸配列を含むタンパク質に対する抗体の結合親和性は、配列番号141のアミノ酸配列を含むタンパク質に対する抗体の結合親和性と比べて実質的に低減される(例えば、4分の1、5分の1、6分の1、7分の1、8分の1、9分の1または10分の1以下に低減される)。
ある特定の実施形態では、配列番号135のアミノ酸配列を含むタンパク質に対する抗体の結合親和性は、配列番号141のアミノ酸配列を含むタンパク質に対する抗体の結合親和性と比べて実質的に低減される(例えば、4分の1、5分の1、6分の1、7分の1、8分の1、9分の1または10分の1以下に低減される)。
ある特定の実施形態では、配列番号136のアミノ酸配列を含むタンパク質に対する抗体の結合親和性は、配列番号141のアミノ酸配列を含むタンパク質に対する抗体の結合親和性と比べて実質的に低減される(例えば、4分の1、5分の1、6分の1、7分の1、8分の1、9分の1または10分の1以下に低減される)。
ある特定の実施形態では、配列番号142のアミノ酸配列を含むタンパク質に対する抗体の結合親和性は、配列番号141のアミノ酸配列を含むタンパク質に対する抗体の結合親和性と比べて実質的に低減され(例えば、4分の1、5分の1、6分の1、7分の1、8分の1、9分の1または10分の1以下に低減され)、配列番号137のアミノ酸配列を含むタンパク質に対する抗体の結合親和性は、配列番号141のアミノ酸配列を含むタンパク質に対する抗体の結合親和性と比べて実質的に低減されない(例えば、4分の1、5分の1、6分の1、7分の1、8分の1、9分の1または10分の1以下に低減されない)。
ある特定の実施形態では、配列番号142のアミノ酸配列を含むタンパク質に対する抗体の最大結合は、配列番号141のアミノ酸配列を含むタンパク質に対する抗体の最大結合と比べて実質的に低減され(例えば、少なくとも30%、40%、50%、60%、70%、80%または90%低減され)、配列番号137のアミノ酸配列を含むタンパク質に対する抗体の最大結合は、配列番号141のアミノ酸配列を含むタンパク質に対する抗体の最大結合と比べて実質的に低減されない(例えば、30%、40%、50%、60%、70%、80%または90%を超えて低減されない)。
ある特定の実施形態では、配列番号142のアミノ酸配列を含むタンパク質に対する抗体の結合親和性は、配列番号141のアミノ酸配列を含むタンパク質に対する抗体の結合親和性と比べて実質的に低減され(例えば、4分の1、5分の1、6分の1、7分の1、8分の1、9分の1または10分の1以下に低減され)、配列番号138のアミノ酸配列を含むタンパク質に対する抗体の結合親和性は、配列番号141のアミノ酸配列を含むタンパク質に対する抗体の結合親和性と比べて実質的に低減されない(例えば、4分の1、5分の1、6分の1、7分の1、8分の1、9分の1または10分の1以下に低減されない)。
ある特定の実施形態では、配列番号142のアミノ酸配列を含むタンパク質に対する抗体の最大結合は、配列番号141のアミノ酸配列を含むタンパク質に対する抗体の最大結合と比べて実質的に低減され(例えば、少なくとも30%、40%、50%、60%、70%、80%または90%低減され)、配列番号138のアミノ酸配列を含むタンパク質に対する抗体の最大結合は、配列番号141のアミノ酸配列を含むタンパク質に対する抗体の最大結合と比べて実質的に低減されない(例えば、30%、40%、50%、60%、70%、80%または90%を超えて低減されない)。
別の態様では、本開示は、ヒトCD73に特異的に結合する単離された抗体であって、ヒトCD73の領域内に位置するエピトープに結合する抗体であり、領域のアミノ酸配列が、配列番号90および/または91のアミノ酸配列からなる、単離された抗体を提供する。
別の態様では、本開示は、ヒトCD73に特異的に結合する単離された抗体であって、配列番号90および/または91のアミノ酸配列内の少なくとも1つの残基に結合する、単離された抗体を提供する。
別の態様では、本開示は、ヒトCD73に特異的に結合する単離された抗体であって、配列番号99のアミノ酸配列に従って番号付けされた、Y158、Y161、P165またはD168からなる群から選択される、ヒトCD73の1つまたは複数のアミノ酸残基に結合する、単離された抗体を提供する。
別の態様では、本開示は、ヒトCD73に特異的に結合する単離された抗体であって、配列番号133のアミノ酸配列を含むタンパク質に対する抗体の結合親和性が、配列番号141のアミノ酸配列を含むタンパク質に対する抗体の結合親和性と比べて実質的に低減される(例えば、4分の1、5分の1、6分の1、7分の1、8分の1、9分の1または10分の1以下に低減される)、単離された抗体を提供する。
別の態様では、本開示は、ヒトCD73に特異的に結合する単離された抗体であって、配列番号133のアミノ酸配列を含むタンパク質に対する抗体の最大結合が、配列番号141のアミノ酸配列を含むタンパク質に対する抗体の最大結合と比べて実質的に低減される(例えば、少なくとも30%、40%、50%、60%、70%、80%または90%低減される)、単離された抗体を提供する。
別の態様では、本開示は、ヒトCD73に特異的に結合する単離された抗体であって、配列番号134のアミノ酸配列を含むタンパク質に対する抗体の結合親和性が、配列番号141のアミノ酸配列を含むタンパク質に対する抗体の結合親和性と比べて実質的に低減される(例えば、4分の1、5分の1、6分の1、7分の1、8分の1、9分の1または10分の1以下に低減される)、単離された抗体を提供する。
別の態様では、本開示は、ヒトCD73に特異的に結合する単離された抗体であって、配列番号134のアミノ酸配列を含むタンパク質に対する抗体の最大結合が、配列番号141のアミノ酸配列を含むタンパク質に対する抗体の最大結合と比べて実質的に低減される(例えば、少なくとも30%、40%、50%、60%、70%、80%または90%低減される)、単離された抗体を提供する。
別の態様では、本開示は、ヒトCD73に特異的に結合する単離された抗体であって、配列番号99のアミノ酸配列に従って番号付けされた、ヒトCD73のアミノ酸残基Y158に結合する、単離された抗体を提供する。
別の態様では、本開示は、ヒトCD73に特異的に結合する単離された抗体であって、配列番号59のアミノ酸配列を含むタンパク質に対する抗体の結合親和性が、配列番号141のアミノ酸配列を含むタンパク質に対する抗体の結合親和性と比べて実質的に低減される(例えば、4分の1、5分の1、6分の1、7分の1、8分の1、9分の1または10分の1以下に低減される)、単離された抗体を提供する。
別の態様では、本開示は、ヒトCD73に特異的に結合する単離された抗体であって、配列番号99のアミノ酸配列に従って番号付けされた、ヒトCD73のアミノ酸残基Y161に結合する、単離された抗体を提供する。
別の態様では、本開示は、ヒトCD73に特異的に結合する単離された抗体であって、配列番号60のアミノ酸配列を含むタンパク質に対する抗体の結合親和性が、配列番号141のアミノ酸配列を含むタンパク質に対する抗体の結合親和性と比べて実質的に低減される(例えば、4分の1、5分の1、6分の1、7分の1、8分の1、9分の1または10分の1以下に低減される)、単離された抗体を提供する。
別の態様では、本開示は、ヒトCD73に特異的に結合する単離された抗体であって、配列番号60のアミノ酸配列を含むタンパク質に対する抗体の最大結合が、配列番号141のアミノ酸配列を含むタンパク質に対する抗体の最大結合と比べて実質的に低減される(例えば、少なくとも30%、40%、50%、60%、70%、80%または90%低減される)、単離された抗体を提供する。
別の態様では、本開示は、ヒトCD73に特異的に結合する単離された抗体であって、配列番号99のアミノ酸配列に従って番号付けされた、ヒトCD73のアミノ酸残基P165に結合する、単離された抗体を提供する。
別の態様では、本開示は、ヒトCD73に特異的に結合する単離された抗体であって、配列番号139のアミノ酸配列を含むタンパク質に対する抗体の結合親和性が、配列番号141のアミノ酸配列を含むタンパク質に対する抗体の結合親和性と比べて実質的に低減される(例えば、4分の1、5分の1、6分の1、7分の1、8分の1、9分の1または10分の1以下に低減される)、単離された抗体を提供する。
別の態様では、本開示は、ヒトCD73に特異的に結合する単離された抗体であって、配列番号99のアミノ酸配列に従って番号付けされた、ヒトCD73のアミノ酸残基D168に結合する、単離された抗体を提供する。
別の態様では、本開示は、ヒトCD73に特異的に結合する単離された抗体であって、配列番号140のアミノ酸配列を含むタンパク質に対する抗体の結合親和性が、配列番号141のアミノ酸配列を含むタンパク質に対する抗体の結合親和性と比べて実質的に低減される(例えば、4分の1、5分の1、6分の1、7分の1、8分の1、9分の1または10分の1以下に低減される)、単離された抗体を提供する。
別の態様では、本開示は、ヒトCD73に特異的に結合する単離された抗体であって、配列番号135のアミノ酸配列を含むタンパク質に対する抗体の結合親和性が、配列番号141のアミノ酸配列を含むタンパク質に対する抗体の結合親和性と比べて実質的に低減される(例えば、4分の1、5分の1、6分の1、7分の1、8分の1、9分の1または10分の1以下に低減される)、単離された抗体を提供する。
別の態様では、本開示は、ヒトCD73に特異的に結合する単離された抗体であって、配列番号136のアミノ酸配列を含むタンパク質に対する抗体の結合親和性が、配列番号141のアミノ酸配列を含むタンパク質に対する抗体の結合親和性と比べて実質的に低減される(例えば、4分の1、5分の1、6分の1、7分の1、8分の1、9分の1または10分の1以下に低減される)、単離された抗体を提供する。
別の態様では、本開示は、ヒトCD73に特異的に結合する単離された抗体であって、配列番号142のアミノ酸配列を含むタンパク質に対する抗体の結合親和性が、配列番号141のアミノ酸配列を含むタンパク質に対する抗体の結合親和性と比べて実質的に低減され(例えば、4分の1、5分の1、6分の1、7分の1、8分の1、9分の1または10分の1以下に低減され)、配列番号137のアミノ酸配列を含むタンパク質に対する抗体の結合親和性が、配列番号141のアミノ酸配列を含むタンパク質に対する抗体の結合親和性と比べて実質的に低減されない(例えば、4分の1、5分の1、6分の1、7分の1、8分の1、9分の1または10分の1以下に低減されない)、単離された抗体を提供する。
別の態様では、本開示は、ヒトCD73に特異的に結合する単離された抗体であって、配列番号142のアミノ酸配列を含むタンパク質に対する抗体の最大結合が、配列番号141のアミノ酸配列を含むタンパク質に対する抗体の最大結合と比べて実質的に低減され(例えば、少なくとも30%、40%、50%、60%、70%、80%または90%低減され)、配列番号137のアミノ酸配列を含むタンパク質に対する抗体の最大結合が、配列番号141のアミノ酸配列を含むタンパク質に対する抗体の最大結合と比べて実質的に低減されない(例えば、30%、40%、50%、60%、70%、80%または90%を超えて低減されない)、単離された抗体を提供する。
別の態様では、本開示は、ヒトCD73に特異的に結合する単離された抗体であって、配列番号142のアミノ酸配列を含むタンパク質に対する抗体の結合親和性が、配列番号141のアミノ酸配列を含むタンパク質に対する抗体の結合親和性と比べて実質的に低減され(例えば、4分の1、5分の1、6分の1、7分の1、8分の1、9分の1または10分の1以下に低減され)、配列番号138のアミノ酸配列を含むタンパク質に対する抗体の結合親和性が、配列番号141のアミノ酸配列を含むタンパク質に対する抗体の結合親和性と比べて実質的に低減されない(例えば、4分の1、5分の1、6分の1、7分の1、8分の1、9分の1または10分の1以下に低減されない)、単離された抗体を提供する。
別の態様では、本開示は、ヒトCD73に特異的に結合する単離された抗体であって、配列番号142のアミノ酸配列を含むタンパク質に対する抗体の最大結合が、配列番号141のアミノ酸配列を含むタンパク質に対する抗体の最大結合と比べて実質的に低減され(例えば、少なくとも30%、40%、50%、60%、70%、80%または90%低減され)、配列番号138のアミノ酸配列を含むタンパク質に対する抗体の最大結合が、配列番号141のアミノ酸配列を含むタンパク質に対する抗体の最大結合と比べて実質的に低減されない(例えば、30%、40%、50%、60%、70%、80%または90%を超えて低減されない)、単離された抗体を提供する。
別の態様では、本開示は、CD73結合性部分とTGFβ結合性部分とを含む、化合物または分子を提供する。
別の態様では、本開示は、本明細書で開示される抗体と、薬学的に許容される担体または賦形剤とを含む、医薬組成物を提供する。
別の態様では、本開示は、本明細書で開示される抗体のポリペプチドをコードする単離されたポリヌクレオチドを提供する。ある特定の実施形態では、ポリヌクレオチドは、cDNAまたはmRNA含む。別の態様では、本開示は、ポリヌクレオチドを含むベクターを提供する。ある特定の実施形態では、ベクターは、プラスミドベクターまたはウイルスベクターである。別の態様では、本開示は、ポリヌクレオチドまたはベクターを含む、組換え宿主細胞を提供する。別の態様では、本開示は、ポリヌクレオチドまたはベクターを含む、脂質ナノ粒子を提供する。別の態様では、本開示は、抗体を産生させる方法であって、ポリヌクレオチドを発現させ抗体を産生させるのに好適な条件下で、宿主細胞を培養するステップを含む方法を提供する。別の態様では、本開示は、抗体、ポリヌクレオチド、ベクターまたは脂質ナノ粒子と、薬学的に許容される担体または賦形剤とを含む、医薬組成物を提供する。
別の態様では、本開示は、対象のがんを処置する方法であって、本明細書で開示される抗体、ポリヌクレオチド、ベクター、脂質ナノ粒子または医薬組成物の有効量を対象に投与するステップを含む方法を提供する。別の態様では、本開示は、対象のがん転移を阻害する方法であって、本明細書で開示される抗体、ポリヌクレオチド、ベクター、脂質ナノ粒子または医薬組成物の有効量を対象に投与するステップを含む方法を提供する。ある特定の実施形態では、抗体、ポリヌクレオチド、ベクター、脂質ナノ粒子、または医薬組成物は、静脈内、静脈内、腫瘍内、皮下、皮内、筋肉内、膀胱内、頭蓋内、腔内または脳室内投与される。ある特定の実施形態では、抗体、ポリヌクレオチド、ベクター、脂質ナノ粒子、または医薬組成物は、腫瘍内投与される。
ある特定の実施形態では、方法は、1つまたは複数の追加の治療剤を対象に投与するステップをさらに含む。ある特定の実施形態では、抗体、ポリヌクレオチド、ベクター、脂質ナノ粒子、または医薬組成物、および1つまたは複数の追加の治療剤は、同じスケジュールに従って共投与される(例えば、同じ時間間隔で共投与される)。ある特定の実施形態では、抗体、ポリヌクレオチド、ベクター、脂質ナノ粒子、または医薬組成物、および1つまたは複数の追加の治療剤は、異なるスケジュールに従って共投与される(例えば、異なる時間間隔で共投与される)。ある特定の実施形態では、抗体、ポリヌクレオチド、ベクター、脂質ナノ粒子、または医薬組成物は、fms関連チロシンキナーゼ3(FLT3;CD135)受容体、toll様受容体(TLR)またはインターフェロン遺伝子刺激因子(STING)受容体のアクチベーターまたはアゴニストを含む、1つまたは複数の追加の治療剤と共投与される。ある特定の実施形態では、TLRアゴニストまたはアクチベーターは、TLR2アゴニスト、TLR3アゴニスト、TLR7アゴニスト、TLR8アゴニストおよびTLR9アゴニストからなる群から選択される。ある特定の実施形態では、STING受容体アゴニストまたはアクチベーターは、ADU-S100(MIW-815)、SB-11285、MK-1454、SR-8291、AdVCA0848、GSK-532、SYN-STING、MSA-1、SR-8291、5,6-ジメチルキサンテノン-4-酢酸(DMXAA)、サイクリックGAMP(cGAMP)およびサイクリック-ジ-AMPからなる群から選択される。ある特定の実施形態では、抗体、ポリヌクレオチド、ベクター、脂質ナノ粒子、または医薬組成物は、プロテインチロシンホスファターゼ、非受容体型11(PTPN11もしくはSHP2)、骨髄性細胞白血病配列1(MCL1)アポトーシス調節因子;マイトジェン活性化プロテインキナーゼキナーゼキナーゼキナーゼ1(MAP4K1)(造血前駆キナーゼ1(HPK1)とも称される);ジアシルグリセロールキナーゼアルファ(DGKA、DAGK、DAGK1もしくはDGK-アルファ);5’-ヌクレオチダーゼエクト(NT5EもしくはCD73);トランスフォーミング増殖因子ベータ1(TGFB1もしくはTGFβ);ヘムオキシゲナーゼ1(HMOX1、HO-1もしくはHO1);血管内皮増殖因子A(VEGFAもしくはVEGF);erb-b2受容体チロシンキナーゼ2(ERBB2 HER2、HER2/neuもしくはCD340);上皮増殖因子受容体(EGFR、ERBB、ERBB1もしくはHER1);ALK受容体チロシンキナーゼ(ALK、CD246);ポリ(ADP-リボース)ポリメラーゼ1(PARP1もしくはPARP);サイクリン依存性キナーゼ4(CDK4);サイクリン依存性キナーゼ6(CDK6);C-Cモチーフケモカイン受容体8(CCR8、CDw198);CD274分子(CD274、PDL1もしくはPD-L1);プログラム細胞死1(PDCD1、PD1もしくはPD-1);および/または細胞傷害性Tリンパ球関連タンパク質4(CTLA4、CTLA-4、CD152)の、阻害剤またはアンタゴニストを含む、1つまたは複数の追加の治療剤と共投与される。ある特定の実施形態では、阻害剤は、抗原結合性分子、抗体またはその抗原結合性断片を含む。ある特定の実施形態では、阻害剤は、小有機分子を含む。ある特定の実施形態では、MCL1の阻害剤は、AMG-176、AMG-397、S-64315、AZD-5991、483-LM、A 1210477、UMI-77およびJKY-5-037からなる群から選択される。ある特定の実施形態では、PTPN11またはSHP2の阻害剤は、TNO155(SHP-099)、RMC-4550、JAB-3068およびRMC-4630からなる群から選択される。
ある特定の実施形態では、1つまたは複数の追加の治療剤は、化学療法剤、抗新生物剤、放射線療法剤またはチェックポイント標的剤である。ある特定の実施形態では、1つまたは複数の抗新生物剤または化学療法剤は、ヌクレオシドアナログ(例えば、5-フルオロウラシル、ゲムシタビン、シタラビン)、タキサン(例えば、パクリタキセル、nab-パクリタキセル、ドセタキセル、カバジタキセル)、白金配位錯体(シスプラチン、カルボプラチン、オキサリプラチン、ネダプラチン、四硝酸トリプラチン、フェナントリプラチン、ピコプラチン、サトラプラチン、ジシクロプラチン、エプタプラチン、ロバプラチン、ミリプラチン)、ジヒドロ葉酸レダクターゼ(DHFR)阻害剤(例えば、メトトレキサート、トリメトレキサート、ペメトレキセド)、トポイソメラーゼ阻害剤(例えば、ドキソルビシン、ダウノルビシン、ダクチノマイシン、エニポシド、エピルビシン、エトポシド、イダルビシン、イリノテカン、ミトキサントロン、ピクサントロン、ソブゾキサン、トポテカン、イリノテカン、MM-398(リポソーム型イリノテカン)、ボサロキシンおよびGPX-150、アルドキソルビシン、AR-67、マベレルチニブ、AST-2818、アビチニブ(ACEA-0010)、イロフルベン(MGI-114))、アルキル化剤(例えば、ナイトロジェンマスタード(例えば、シクロホスファミド、クロルメチン、ウラムスチンまたはウラシルマスタード、メルファラン、クロラムブシル、イホスファミド、ベンダムスチン、テモゾロミド、カルムスチン)、ニトロソウレア(例えば、カルムスチン、ロムスチン、ストレプトゾシン)、スルホン酸アルキル(例えば、ブスルファン))、およびこれらの混合物からなる群から選択される。
ある特定の実施形態では、追加の治療剤は、チェックポイント標的剤である。ある特定の実施形態では、チェックポイント標的剤は、アンタゴニスト抗PD-1抗体、アンタゴニスト抗PD-L1抗体、アンタゴニスト抗PD-L2抗体、アンタゴニスト抗CTLA-4抗体、アンタゴニスト抗TIM-3抗体、アンタゴニスト抗LAG-3抗体、アンタゴニスト抗CEACAM1抗体、アゴニスト抗GITR抗体、アンタゴニスト抗TIGIT抗体、アンタゴニスト抗VISTA抗体、アゴニスト抗CD137抗体およびアゴニスト抗OX40抗体からなる群から選択される。ある特定の実施形態では、追加の治療剤は、抗PD-1抗体であり、必要に応じて、抗PD-1抗体は、ペムブロリズマブまたはニボルマブである。ある特定の実施形態では、追加の治療剤は、インドールアミン-2,3-ジオキシゲナーゼ(IDO)の阻害剤である。ある特定の実施形態では、阻害剤は、エパカドスタット、F001287、インドキシモドおよびNLG919からなる群から選択される。ある特定の実施形態では、阻害剤は、エパカドスタットである。ある特定の実施形態では、追加の治療剤は、ワクチンである。ある特定の実施形態では、ワクチンは、抗原ペプチドと複合体を形成している熱ショックタンパク質を含む、熱ショックタンパク質ペプチド複合体(HSPPC)を含む。ある特定の実施形態では、熱ショックタンパク質は、hsc70であり、腫瘍関連抗原ペプチドと複合体を形成している。ある特定の実施形態では、熱ショックタンパク質は、gp96であり、腫瘍関連抗原ペプチドと複合体を形成しており、HSPPCは、対象から得られる腫瘍に由来する。ある特定の実施形態では、追加の治療剤は、エトポシドまたはドキソルビシンである。
別の態様では、抗体、ポリヌクレオチド、ベクター、脂質ナノ粒子、または医薬組成物は、FOLFOXレジメン、FOLFOXIRIレジメンまたはFOLFIRINOXレジメンと共投与される。別の態様では、抗体、ポリヌクレオチド、ベクター、脂質ナノ粒子、または医薬組成物は、免疫療法、免疫賦活療法、細胞療法または遺伝子療法と共投与される。
別の態様では、本開示は、がんの処置における使用のための、本明細書で開示される単離された抗体、ポリヌクレオチド、ベクター、脂質ナノ粒子または医薬組成物を提供する。
別の態様では、本開示は、がんを処置するための医薬の調製のための、本明細書で開示される単離された抗体、ポリヌクレオチド、ベクター、脂質ナノ粒子または医薬組成物の使用を提供する。
対象のがんを処置する方法の態様のいずれか1つについてのある特定の実施形態では、本開示は、がんの処置における使用のための単離された抗体、ポリヌクレオチド、ベクター、脂質ナノ粒子もしくは医薬組成物、またはがんを処置するための医薬の調製のための、本明細書で開示される単離された抗体、ポリヌクレオチド、ベクター、脂質ナノ粒子もしくは医薬組成物の使用を提供し、がんは、固形腫瘍、血液がん、および転移性病変からなる群から選択される。ある特定の実施形態では、がんは、固形腫瘍である。ある特定の実施形態では、固形腫瘍は、肉腫、線維芽細胞肉腫、癌腫、および腺癌からなる群から選択される。ある特定の実施形態では、がんは、血液がんである。ある特定の実施形態では、血液がんは、白血病、リンパ腫、および骨髄腫からなる群から選択される。ある特定の実施形態では、がんは、肺がん、黒色腫、腎がん、肝臓がん、骨髄腫、前立腺がん、乳がん、卵巣がん、結腸直腸がん、膵臓がん、頭頸部がん、肛門がん、胃食道がん、中皮腫、上咽頭がん、甲状腺がん、子宮頸がん、上皮がん、腹膜がん、リンパ増殖性疾患、急性リンパ性白血病(ALL)、急性骨髄性白血病(AML)、慢性リンパ性白血病(CLL)、慢性骨髄性白血病(CML)、慢性骨髄単球性白血病(CMML)、ヘアリー細胞白血病、B細胞リンパ腫、びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫(DLBCL)、活性化B細胞様(ABC)びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫、胚中心B細胞(GCB)びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫、マントル細胞リンパ腫、ホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫、再発非ホジキンリンパ腫、難治性非ホジキンリンパ腫、再発性濾胞性非ホジキンリンパ腫、バーキットリンパ腫、小リンパ球性リンパ腫、濾胞性リンパ腫、リンパ形質細胞性リンパ腫、および節外性辺縁帯リンパ腫からなる群から選択される。ある特定の実施形態では、がんは、骨(例えば、アダマンチノーマ、動脈瘤様骨嚢腫、血管肉腫、軟骨芽細胞腫、軟骨腫、軟骨粘液線維腫、軟骨肉腫、脊索腫、脱分化型軟骨肉腫、内軟骨腫、類上皮型血管内皮腫、線維性骨異形成症、骨巨細胞腫、血管腫および関連病変、骨芽細胞腫、骨軟骨腫、骨肉腫、類骨骨腫、骨腫、骨膜性軟骨腫、デスモイド腫瘍、ユーイング肉腫);唇および口腔(例えば、歯原性エナメル上皮腫、口腔白板症、口腔扁平上皮癌、原発性口腔粘膜黒色腫);唾液腺(例えば、多形性唾液腺腫、唾液腺腺様嚢胞癌、唾液腺粘液性類表皮癌、唾液腺ワルチン腫瘍);食道(例えば、バレット食道、異形成および腺癌);消化管、例えば、胃(例えば、胃腺癌、原発性胃リンパ腫、消化管間質腫瘍(GIST)、転移性沈着物、胃カルチノイド、胃肉腫、神経内分泌癌、胃原発性扁平上皮癌、胃腺類癌)、腸および平滑筋(例えば、静脈内平滑筋腫症)、結腸(例えば、結腸直腸腺癌)、直腸、肛門など;膵臓(例えば、漿液性新生物、例えば、小嚢胞型または大嚢胞型漿液性嚢胞腺腫、充実性漿液性嚢胞腺腫、フォンヒッペル・リンダウ(VHL)関連漿液性嚢胞性新生物、漿液性嚢胞腺癌など、粘液性嚢胞性新生物(MCN)、膵管内乳頭粘液性新生物(IPMN)、膵管内オンコサイト型乳頭状新生物(IOPN)、膵管内管状新生物、嚢胞性腺房新生物、例えば腺房細胞嚢胞腺腫、腺房細胞嚢胞腺癌など、膵臓腺癌、浸潤性膵管腺癌、例えば管状腺癌など、腺扁平上皮癌、粘液癌、髄様癌、肝様癌、印環細胞癌、未分化癌、破骨細胞様巨細胞を伴う未分化癌、膵腺房細胞癌、神経内分泌新生物、神経内分泌微小腺腫、神経内分泌腫瘍(NET)、神経内分泌癌(NEC)、例えば小細胞または大細胞NECなど、インスリノーマ、ガストリノーマ、グルカゴノーマ、セロトニン産生NET、ソマトスタチノーマ、VIP産生腫瘍、充実性偽乳頭状新生物(SPN)、膵芽腫);胆嚢(例えば、胆嚢および肝外胆管の癌腫、肝内胆管細胞癌);神経内分泌(例えば、副腎皮質癌、カルチノイド腫瘍、褐色細胞腫、下垂体腺腫);甲状腺(例えば、退形成(未分化)癌、髄様癌、オンコサイト腫瘍、乳頭癌、腺癌);肝臓(例えば、腺腫、肝細胞および胆管細胞癌の混合型、線維性層板状癌、肝芽腫、肝細胞癌、間葉、ネスト状間質上皮腫瘍、未分化癌、肝細胞癌、肝内胆管細胞癌、胆管嚢胞腺癌、類上皮型血管内皮腫、血管肉腫、胎児性肉腫、横紋筋肉腫、孤立性線維性腫瘍、奇形腫、卵黄嚢腫瘍、癌肉腫、ラブドイド腫瘍);腎臓(例えば、ALK再構成陽性腎細胞癌、嫌色素性腎細胞癌、腎明細胞癌、明細胞肉腫、後腎性腺腫、後腎腺線維腫、粘液性管状および紡錘形細胞癌、腎腫、腎芽腫(ウィルムス腫瘍)、乳頭状腺腫、乳頭状腎細胞癌、腎膨大細胞腫、腎細胞癌、コハク酸デヒドロゲナーゼ欠損腎細胞癌、集合管癌);乳房(例えば、浸潤性乳管癌、例えば限定ではないが腺房細胞癌など、腺様嚢胞癌、アポクリン癌、篩状癌、高グリコーゲン/明細胞、炎症性癌、高脂質癌、髄様癌、化生性癌、微小乳頭癌、粘液性癌、神経内分泌癌、オンコサイト癌、乳頭癌、脂腺癌、分泌性乳癌、管状癌、小葉癌、例えば限定ではないが多形性癌など、印環細胞癌、腹膜(例えば、中皮腫、原発性腹膜がん));女性生殖器組織、例えば、卵巣(例えば、絨毛癌、上皮腫瘍、胚細胞腫瘍、性索間質性腫瘍)、卵管(例えば、漿液性腺癌、粘液性腺癌、類内膜腺癌、明細胞腺癌、移行上皮癌、扁平上皮癌、未分化癌、ミュラー管腫瘍、腺肉腫、平滑筋肉腫、奇形腫、胚細胞腫瘍、絨毛癌、絨毛性腫瘍)、子宮(例えば、子宮頸癌、子宮内膜ポリープ、子宮内膜増殖症、上皮内癌(EIC)、子宮内膜癌(例えば、類子宮内膜癌、漿液性癌、明細胞癌、粘液性癌、扁平上皮癌、移行癌、小細胞癌、未分化癌、間葉新生物)、平滑筋腫(例えば、子宮内膜間質結節、平滑筋肉腫、子宮内膜間質肉腫(ESS)、間葉系腫瘍)、混合型上皮性間葉系腫瘍(例えば、腺線維腫、癌線維腫、腺肉腫、癌肉腫(悪性中胚葉性混合肉腫-MMMT))、子宮内膜間質腫瘍、子宮内膜悪性ミュラー管混合腫瘍、妊娠性絨毛性腫瘍(部分胞状奇胎(hydatiform mole)、完全胞状奇胎、侵入胞状奇胎、胎盤部腫瘍))、外陰部、膣など;男性生殖器組織、例えば、前立腺、精巣(例えば、胚細胞腫瘍、精母細胞精上皮腫)、陰茎など;膀胱(例えば、扁平上皮癌、尿路上皮癌、膀胱尿路上皮癌);脳(例えば、神経膠腫(例えば、星細胞腫、例えば、非浸潤性、低悪性度、退形成性神経膠芽腫;乏突起神経膠腫、上衣腫など)、髄膜腫、神経節膠腫、シュワン腫(神経鞘腫)、頭蓋咽頭腫、脊索腫、非ホジキンリンパ腫、下垂体腫瘍);眼(例えば、網膜細胞腫、網膜芽細胞腫、眼黒色腫、後部ブドウ膜黒色腫、虹彩過誤腫);頭頸部(例えば、上咽頭癌、内リンパ嚢腫瘍(ELST)、類表皮癌、喉頭がん、例えば扁平上皮癌(SCC)(例えば、声門癌、声門上癌、声門下癌、経声門癌)など、上皮内癌、いぼ状、紡錘細胞および類基底SCC、未分化癌、喉頭腺癌、腺様嚢胞癌、神経内分泌癌、喉頭肉腫)、頭頸部傍神経節腫(例えば、頸動脈小体、頸静脈鼓室、迷走神経);胸腺(例えば、胸腺腫);心臓(例えば、心臓粘液腫);肺(例えば、小細胞癌(SCLC)、非小細胞肺癌(NSCLC)、例えば扁平上皮癌(SCC)、腺癌および大細胞癌など、カルチノイド(定型または非定型)、癌肉腫、肺芽細胞腫、巨細胞癌、紡錘細胞癌、胸膜肺芽腫);リンパ(例えば、リンパ腫、例えば、ホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫、エプスタイン・バーウイルス(EBV)関連リンパ増殖性疾患、例えば、B細胞リンパ腫およびT細胞リンパ腫など(例えば、バーキットリンパ腫、大細胞型B細胞性リンパ腫、びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫(DLBCL)、マントル細胞リンパ腫、インドレントB細胞リンパ腫、低悪性度B細胞リンパ腫、フィブリン関連びまん性大細胞型リンパ腫;原発性滲出性リンパ腫;形質芽球性リンパ腫;節外性NK/T細胞リンパ腫、鼻型;末梢性T細胞リンパ腫、皮膚T細胞リンパ腫、血管免疫芽球性T細胞リンパ腫;濾胞性T細胞リンパ腫;全身性T細胞リンパ腫)、リンパ管平滑筋腫症など);中枢神経系(CNS)(例えば、神経膠腫、例えば星細胞系腫瘍(例えば、毛様細胞性星細胞腫、毛様類粘液性星細胞腫、上衣下巨細胞性星細胞腫、多形性黄色星状膠細胞腫、びまん性星細胞腫、原線維性星細胞腫、肥胖性星細胞腫、原形質性星細胞腫、退形成星細胞腫)など、神経膠芽腫(例えば、巨細胞神経膠芽腫、神経膠肉腫、多形神経膠芽腫)および大脳神経膠腫症)、乏突起膠細胞系腫瘍(例えば、乏突起神経膠腫、退形成乏突起神経膠腫)、乏突起星細胞系腫瘍(例えば、乏突起星細胞腫、退形成乏突起星細胞腫)、上衣腫瘍(例えば、上衣下腫、粘液乳頭状上衣腫、上衣腫(例えば、細胞、乳頭状、明細胞、タニサイト)、退形成性上衣腫)、視神経膠腫、および非神経膠腫(例えば、脈絡叢腫瘍、神経細胞および混合神経細胞膠細胞性腫瘍、松果体部腫瘍、胚芽腫、髄芽腫、髄膜腫瘍、原発性CNSリンパ腫、胚細胞腫瘍、下垂体腺腫、脳神経および傍脊髄神経腫瘍、星状領域腫瘍)、神経線維腫、髄膜腫、末梢神経鞘腫瘍、末梢神経芽細胞腫瘍(限定ではないが、神経芽細胞腫、神経節芽細胞腫、神経節細胞腫を含む)、19番染色体トリソミー上衣腫);神経内分泌組織(例えば、傍神経節系、例えば、副腎髄質(褐色細胞腫)および副腎外傍神経節((副腎外)傍神経節腫など);皮膚(例えば、明細胞汗腺腫、皮膚良性線維性組織球腫、円柱腫、汗腺腫、黒色腫(皮膚黒色腫、粘膜黒色腫を含む)、毛母腫、スピッツ腫瘍);ならびに軟部組織(例えば、侵襲性血管粘液腫、胞巣状横紋筋肉腫、胞巣状軟部肉腫、血管線維腫、類血管腫型線維性組織球腫、滑膜肉腫、二相性滑膜肉腫、明細胞肉腫、隆起性皮膚線維肉腫、デスモイド型線維腫症、小円形細胞腫瘍、線維形成性小円形細胞腫瘍、弾性線維腫、胎児性横紋筋肉腫、ユーイング腫瘍/原始神経外胚葉性腫瘍(PNET)、骨外性粘液様軟骨肉腫、骨外性骨肉腫、傍脊椎肉腫、炎症性筋線維芽細胞性腫瘍、脂肪芽細胞腫、脂肪腫、軟骨様脂肪腫、脂肪肉腫/悪性脂肪腫様腫瘍、脂肪肉腫、粘液様脂肪肉腫、線維粘液性肉腫、リンパ脈管筋腫、悪性筋上皮腫、軟部悪性黒色腫、筋上皮癌、筋上皮腫、粘液炎症性線維芽細胞肉腫、未分化肉腫、血管周皮細胞腫、横紋筋肉腫、非横紋筋肉腫性軟部組織肉腫(NRSTS)、軟部組織平滑筋肉腫、未分化肉腫、高分化型脂肪肉腫)からなる群から選択される組織もしくは臓器におけるまたは組織もしくは臓器から生じる固形腫瘍である。ある特定の実施形態では、がんは、黒色腫、胃がん、トリプルネガティブ乳がん(TNBC)、非小細胞肺がん(NSCLC)、直腸腺癌、結腸直腸がん、腎細胞癌、卵巣がん、前立腺がん、口腔扁平上皮癌(SCC)、頭頸部扁平上皮癌(HNSCC)、尿路上皮膀胱がん、神経膠芽腫(GBM)、髄膜腫、副腎がん、および子宮内膜がんからなる群から選択される。
別の態様では、本開示は、がんの処置のための上述の方法のいずれかにおける、本明細書で開示される単離された抗体、ポリヌクレオチド、ベクター、脂質ナノ粒子または医薬組成物の使用を提供する。
別の態様では、本開示は、がんの処置のための上述の方法のいずれか1つにおける使用のための、本明細書で開示される単離された抗体、ポリヌクレオチド、ベクター、脂質ナノ粒子または医薬組成物を提供する。
本明細書で開示される本発明の追加の実施形態または代替実施形態が、以下に示される。
実施形態1.ヒトCD73に結合する抗体であって、相補性決定領域(CDR)であるCDRH1、CDRH2およびCDRH3を含む重鎖可変領域と、相補性決定領域であるCDRL1、CDRL2およびCDRL3を含む軽鎖可変領域とを含み、
(a)CDRH1が、X1X2WX3X4(配列番号13)のアミノ酸配列(配列中、
X1は、SまたはNであり;
X2は、SまたはYであり;
X3は、I又はMであり;
X4は、NまたはHである)
を含み;
(b)CDRH2が、X1IYPRX2X3DTNYX4X5KFKX6(配列番号14)のアミノ酸配列(配列中、
X1は、RまたはTであり;
X2は、N、AまたはSであり;
X3は、GまたはSであり;
X4は、N、AまたはSであり;
X5は、GまたはQであり;
X6は、DまたはGである)
を含み;
(c)CDRH3が、LLDYSMDY(配列番号7)のアミノ酸配列を含み;
(d)CDRL1が、RASQDISX1X2LN(配列番号16)のアミノ酸配列(配列中、
X1は、NまたはIであり;
X2は、YまたはSである)
を含み;
(e)CDRL2が、YTSRLHS(配列番号10)のアミノ酸配列を含み;および/または
(f)CDRL3が、QQGNTLPXT(配列番号17)のアミノ酸配列(配列中、
Xは、LまたはWである)
を含む、抗体。
実施形態2.CDRH1が、配列番号1および2からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む、実施形態1に記載の抗体。
実施形態3.CDRH2が、配列番号3~6からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む、実施形態1または2に記載の抗体。
実施形態4.CDRL1が、配列番号8および9からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む、前記実施形態のいずれか1つに記載の抗体。
実施形態5.CDRL3が、配列番号11および12からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む、前記実施形態のいずれか1つに記載の抗体。
実施形態6.(a)CDRH1が、SSWIN(配列番号2)のアミノ酸配列を含み;
(b)CDRH2が、RIYPRX1GDTNYX2GKFKD(配列番号15)のアミノ酸配列(配列中、
X1は、N、AまたはSであり;
X2は、N、AまたはSである)
を含み;
(c)CDRL1が、RASQDISX1X2LN(配列番号16)のアミノ酸配列(配列中、
X1は、NまたはIであり;
X2は、YまたはSである)
を含み;および/または
(d)CDRL3が、QQGNTLPLT(配列番号12)のアミノ酸配列を含む、
前記実施形態のいずれか1つに記載の抗体。
実施形態7.CDRH2が、配列番号4~6からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む、実施形態6に記載の抗体。
実施形態8.CDRL1が、配列番号8および9からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む、実施形態6または7に記載の抗体。
実施形態9.CDRH1、CDRH2およびCDRH3が、配列番号2、4および7;2、5および7;1、3および7;または2、6および7にそれぞれ記載のCDRH1、CDRH2およびCDRH3アミノ酸配列を含む、前記実施形態のいずれか1つに記載の抗体。
実施形態10.CDRL1、CDRL2およびCDRL3が、配列番号8、10および12;9、10および12;または8、10および11にそれぞれ記載のCDRL1、CDRL2およびCDRL3アミノ酸配列を含む、前記実施形態のいずれか1つに記載の抗体。
実施形態11.CDRH1、CDRH2、CDRH3、CDRL1、CDRL2およびCDRL3が、配列番号2、4、7、8、10および12;2、5、7、8、10および12;1、3、7、8、10および11;2、4、7、8、10および11;2、4、7、9、10および12;2、6、7、8、10および12;2、5、7、9、10および12;または2、6、7、9、10および12にそれぞれ記載のCDRH1、CDRH2、CDRH3、CDRL1、CDRL2およびCDRL3アミノ酸配列を含む、前記実施形態のいずれか1つに記載の抗体。
実施形態12.CDRH1、CDRH2、CDRH3、CDRL1、CDRL2およびCDRL3が、配列番号2、4、7、8、10および12;または2、5、7、8、10および12にそれぞれ記載のCDRH1、CDRH2、CDRH3、CDRL1、CDRL2およびCDRL3アミノ酸配列を含む、実施形態11に記載の抗体。
実施形態13.ヒトCD73に結合する抗体であって、CDRであるCDRH1、CDRH2およびCDRH3を含む重鎖可変領域と、相補性決定領域であるCDRL1、CDRL2およびCDRL3を含む軽鎖可変領域とを含み、CDRH3が、LLDYSMDY(配列番号7)のアミノ酸配列を含み;および/またはCDRL3が、QQGNTLPLT(配列番号12)もしくはQQGNTLPWT(配列番号11)のアミノ酸配列を含む、抗体。
実施形態14.配列番号31のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域を含む、前記実施形態のいずれか1つに記載の抗体。
実施形態15.配列番号19~21および23~30からなる群から選択されるアミノ酸配列と少なくとも75%、80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%または100%同一のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域を含む、前記実施形態のいずれか1つに記載の抗体。
実施形態16.重鎖可変領域が、配列番号19~21および23~30からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む、実施形態15に記載の抗体。
実施形態17.配列番号23~30からなる群から選択されるアミノ酸配列と少なくとも75%、80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%または100%同一のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域を含む、前記実施形態のいずれか1つに記載の抗体。
実施形態18.重鎖可変領域が配列番号23~30からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む、実施形態17に記載の抗体。
実施形態19.重鎖可変領域が、配列番号24または27のアミノ酸配列を含む、実施形態18に記載の抗体。
実施形態20.配列番号22に記載のヒト生殖系列配列に由来するアミノ酸配列を含む重鎖可変領域を含む、前記実施形態のいずれか1つに記載の抗体。
実施形態21.配列番号41または42のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む、前記実施形態のいずれか1つに記載の抗体。
実施形態22.配列番号33~35および37~40からなる群から選択されるアミノ酸配列と少なくとも75%、80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%または100%同一のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む、前記実施形態のいずれか1つに記載の抗体。
実施形態23.軽鎖可変領域が、配列番号33~35および37~40からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む、実施形態22に記載の抗体。
実施形態24.配列番号37~40からなる群から選択されるアミノ酸配列と少なくとも75%、80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%または100%同一のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む、前記実施形態のいずれか1つに記載の抗体。
実施形態25.軽鎖可変領域が、配列番号37~40からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む、実施形態24に記載の抗体。
実施形態26.軽鎖可変領域が、配列番号37のアミノ酸配列を含む、実施形態25に記載の抗体。
実施形態27.配列番号36に記載のヒト生殖系列配列に由来するアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む、前記実施形態のいずれか1つに記載の抗体。
実施形態28.重鎖可変領域および軽鎖可変領域が、配列番号24および37;27および37;19および33;20および34;21および35;23および37;23および38;24および38;25および37;26および37;28および37;25および38;26および38;27および38;28および38;29および37;30および37;23および39;または23および40にそれぞれ記載のアミノ酸配列を含む、前記実施形態のいずれか1つに記載の抗体。
実施形態29.重鎖可変領域および軽鎖可変領域が、配列番号24および37;または27および37にそれぞれ記載のアミノ酸配列を含む、実施形態28に記載の抗体。
実施形態30.ヒトIgG1、IgG2、IgG3、IgG4、IgA1およびIgA2からなる群から選択される重鎖定常領域を含む、前記実施形態のいずれか1つに記載の抗体。
実施形態31.重鎖定常領域が、IgG1である、実施形態30に記載の抗体。
実施形態32.IgG1のアミノ酸配列が、EU番号付けシステムに従って番号付けされた、N297A突然変異を含む、実施形態31に記載の抗体。
実施形態33.重鎖定常領域が、配列番号50、49、46、45、55または56のアミノ酸配列を含む、実施形態32に記載の抗体。
実施形態34.配列番号63~88からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む重鎖を含む、前記実施形態のいずれか1つに記載の抗体。
実施形態35.ヒトIgκおよびIgλからなる群から選択される軽鎖定常領域を含む、前記実施形態のいずれか1つに記載の抗体。
実施形態36.軽鎖定常領域が、Igκである、実施形態35に記載の抗体。
実施形態37.軽鎖定常領域が、配列番号93または89のアミノ酸配列を含む、実施形態36に記載の抗体。
実施形態38.配列番号92および94~98からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む軽鎖を含む、前記実施形態のいずれか1つに記載の抗体。
実施形態39.表4の任意の列に記載のアミノ酸配列、好ましくは、配列番号79および97;85および97;77および97;80および97;86および97;64および92;70および96;または78および97からなる群から選択されるアミノ酸配列をそれぞれ含む、重鎖および軽鎖を含む、前記実施形態のいずれか1つに記載の抗体。
実施形態40.配列番号19、20、および65~68のいずれか1つにおけるXが、グルタミンである、実施形態15~39のいずれか1つに記載の抗体。
実施形態41.配列番号21、23~30、63、64、69~88のいずれか1つにおけるXが、グルタミン酸である、実施形態15~39のいずれか1つに記載の抗体。
実施形態42.配列番号19~21、23~30、および63~88のいずれか1つにおけるXが、ピログルタミン酸である、実施形態15~39のいずれか1つに記載の抗体。
実施形態43.ヒトCD73の、前記実施形態のいずれか1つに記載の抗体と同じエピトープに結合する、抗体。
実施形態44.ヒト化抗体である、前記実施形態のいずれか1つに記載の抗体。
実施形態45.ヒトCD73に対して拮抗性である、前記実施形態のいずれか1つに記載の抗体。
実施形態46.ヒトCD73の活性を失活させる、低下させる、または阻害する、実施形態45に記載の抗体。
実施形態47.アデノシン一リン酸をアデノシンに変換するヒトCD73の能力を減弱させる、実施形態45または46に記載の抗体。
実施形態48.ヒトCD73を発現する細胞に結合すると内在化される、前記実施形態のいずれか1つに記載の抗体。
実施形態49.TGFβ結合性部分をさらに含む、実施形態1~48のいずれか1つに記載の抗体。
実施形態50.TGFβ結合性部分が、重鎖可変領域に連結されている、実施形態49に記載の抗体。
実施形態51.TGFβ結合性部分が、ペプチドリンカーを介して重鎖可変領域に連結されている、実施形態50に記載の抗体。
実施形態52.重鎖定常領域に連結されているTGFβ結合性部分をさらに含む、実施形態30~48のいずれか1つに記載の抗体。
実施形態53.TGFβ結合性部分が、重鎖定常領域のC末端残基に連結されている、実施形態52に記載の抗体。
実施形態54.TGFβ結合性部分のN末端残基が、ペプチドリンカーを介して重鎖定常領域のC末端残基に連結されている、実施形態52または53に記載の抗体。
実施形態55.ペプチドリンカーが、配列番号103~108からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む、実施形態51または54に記載の抗体。
実施形態56.TGFβ結合性部分が、ヒトTGFβに結合する、実施形態49~55のいずれか1つに記載の抗体。
実施形態57.TGFβ結合性部分が、ヒトTGFβ受容体の細胞外ドメインを含む、実施形態49~56のいずれか1つに記載の抗体。
実施形態58.ヒトTGFβ受容体が、ヒトTGFβR1、TGFβR2およびTGFβR3からなる群から選択される、実施形態57に記載の抗体。
実施形態59.ヒトTGFβ受容体が、ヒトTGFβR2である、実施形態57または58に記載の抗体。
実施形態60.TGFβ結合性部分が、配列番号109~112からなる群から選択される配列と少なくとも75%、80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%または99%同一のアミノ酸配列を含む、実施形態49~59のいずれか1つに記載の抗体。
実施形態61.TGFβ結合性部分が、配列番号109~112からなる群から選択される配列と少なくとも75%、80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%または99%同一のアミノ酸配列からなる、実施形態49~60のいずれか1つに記載の抗体。
実施形態62.TGFβ結合性部分が、配列番号109~112からなる群から選択されるアミノ酸配列、好ましくは配列番号111を含む、実施形態49~61のいずれか1つに記載の抗体。
実施形態63.TGFβ結合性部分が、配列番号109~112からなる群から選択されるアミノ酸配列、好ましくは配列番号111からなる、実施形態49~62のいずれか1つに記載の抗体。
実施形態64.配列番号113~121からなる群から選択されるアミノ酸配列、好ましくは配列番号114または115を含むポリペプチドを含む、実施形態49~63のいずれか1つに記載の抗体。
実施形態65.配列番号113~121からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むポリペプチドと、配列番号92または97のアミノ酸配列を含むポリペプチドとを含む、実施形態49~64のいずれか1つに記載の抗体。
実施形態66.配列番号113~121からなる群から選択されるアミノ酸配列を各々が含む2つのポリペプチドと、配列番号92または97のアミノ酸配列を各々が含む2つのポリペプチドとを含む、実施形態49~65のいずれか1つに記載の抗体。
実施形態67.配列番号115のアミノ酸配列を各々が含む2つのポリペプチドと、配列番号97のアミノ酸配列を各々含む2つのポリペプチドとを含む、実施形態49~66のいずれか1つに記載の抗体。
実施形態68.ヒトCD73に結合する抗体であって、TGFβ結合性部分を含む、抗体。
実施形態69.ヒトCD73に対して拮抗性である、実施形態68に記載の抗体。
実施形態70.ヒトCD73の活性を失活させる、低下させる、または阻害する、実施形態69に記載の抗体。
実施形態71.アデノシン一リン酸をアデノシンに変換するヒトCD73の能力を減弱させる、実施形態69または70に記載の抗体。
実施形態72.TGFβに結合したとき、ヒトCD73に対して拮抗性である、実施形態68~71のいずれか1つに記載の抗体。
実施形態73.TGFβ結合性部分が、ヒトTGFβに結合する、実施形態68~72のいずれか1つに記載の抗体。
実施形態74.TGFβ結合性部分が、ヒトTGFβ受容体の細胞外ドメインを含む、実施形態68~73のいずれか1つに記載の抗体。
実施形態75.ヒトTGFβ受容体が、ヒトTGFβR1、TGFβR2およびTGFβR3からなる群から選択される、実施形態68~74のいずれか1つに記載の抗体。
実施形態76.ヒトTGFβ受容体が、ヒトTGFβR2である、実施形態74または75に記載の抗体。
実施形態77.TGFβ結合性部分が、配列番号109~112からなる群から選択される配列と少なくとも75%、80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%または99%同一のアミノ酸配列を含む、実施形態68~76のいずれか1つに記載の抗体。
実施形態78.TGFβ結合性部分が、配列番号109~112からなる群から選択される配列と少なくとも75%、80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%または99%同一のアミノ酸配列からなる、実施形態68~77のいずれか1つに記載の抗体。
実施形態79.TGFβ結合性部分が、配列番号109~112からなる群から選択されるアミノ酸配列、好ましくは配列番号111を含む、実施形態68~78のいずれか1つに記載の抗体。
実施形態80.TGFβ結合性部分が、配列番号109~112からなる群から選択されるアミノ酸配列、好ましくは配列番号111からなる、実施形態68~79のいずれか1つに記載の抗体。
実施形態81.VEGF結合性部分をさらに含む、実施形態1~48のいずれか1つに記載の抗体。
実施形態82.VEGF結合性部分が、重鎖可変領域に連結されている、実施形態81に記載の抗体。
実施形態83.VEGF結合性部分が、ペプチドリンカーを介して重鎖可変領域に連結されている、実施形態82に記載の抗体。
実施形態84.重鎖定常領域に連結されているVEGF結合性部分をさらに含む、実施形態30~48のいずれか1つに記載の抗体。
実施形態85.VEGF結合性部分が、重鎖定常領域のC末端残基に連結されている、実施形態84に記載の抗体。
実施形態86.VEGF結合性部分のN末端残基が、ペプチドリンカーを介して重鎖定常領域のC末端残基に連結されている、実施形態84または85に記載の抗体。
実施形態87.ペプチドリンカーが、配列番号103~108からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む、実施形態83または86に記載の抗体。
実施形態88.VEGF結合性部分が、ヒトVEGFに結合する、実施形態81~87のいずれか1つに記載の抗体。
実施形態89.VEGF結合性部分が、ヒトVEGF受容体の細胞外ドメインを含む、実施形態81~88のいずれか1つに記載の抗体。
実施形態90.ヒトVEGF受容体が、ヒトVEGFR1、VEGFR2およびVEGFR3からなる群から選択される、実施形態81~89のいずれか1つに記載の抗体。
実施形態91.ヒトVEGF受容体が、ヒトVEGFR1である、実施形態89または90に記載の抗体。
実施形態92.VEGF結合性部分が、配列番号122に記載の配列と少なくとも75%、80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%または99%同一のアミノ酸配列を含む、実施形態81~91のいずれか1つに記載の抗体。
実施形態93.VEGF結合性部分が、配列番号122に記載の配列と少なくとも75%、80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%または99%同一のアミノ酸配列からなる、実施形態81~92のいずれか1つに記載の抗体。
実施形態94.VEGF結合性部分が、配列番号122に記載の配列を含む、実施形態81~93のいずれか1つに記載の抗体。
実施形態95.VEGF結合性部分が、配列番号122に記載の配列からなる、実施形態81~94のいずれか1つに記載の抗体。
実施形態96.配列番号123~127からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むポリペプチドを含む、実施形態81~92のいずれか1つに記載の抗体。
実施形態97.配列番号123~127からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むポリペプチドと、配列番号92、128および97からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むポリペプチドとを含む、実施形態81~96のいずれか1つに記載の抗体。
実施形態98.配列番号123~127からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む2つのポリペプチドと、配列番号92、128および97からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む2つのポリペプチドとを含む、実施形態81~97のいずれか1つに記載の抗体。
実施形態99.ヒトCD73に結合する抗体であって、VEGF結合性部分を含む、抗体。
実施形態100.ヒトCD73に対して拮抗性である、実施形態99に記載の抗体。
実施形態101.ヒトCD73の活性を失活させる、低下させる、または阻害する、実施形態100に記載の抗体。
実施形態102.アデノシン一リン酸をアデノシンに変換するヒトCD73の能力を減弱させる、実施形態100に記載の抗体。
実施形態103.VEGFに結合したとき、ヒトCD73に対して拮抗性である、実施形態99~102のいずれか1つに記載の抗体。
実施形態104.VEGF結合性部分が、ヒトVEGFに結合する、実施形態99~103のいずれか1つに記載の抗体。
実施形態105.VEGF結合性部分が、ヒトVEGF受容体の細胞外ドメインを含む、実施形態99~104のいずれか1つに記載の抗体。
実施形態106.ヒトVEGF受容体が、ヒトVEGFR1、VEGFR2およびVEGFR3からなる群から選択される、実施形態99~105のいずれか1つに記載の抗体。
実施形態107.ヒトVEGF受容体が、ヒトVEGFR1である、実施形態105または106に記載の抗体。
実施形態108.VEGF結合性部分が、配列番号122に記載の配列と少なくとも75%、80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%または99%同一のアミノ酸配列を含む、実施形態99~107のいずれか1つに記載の抗体。
実施形態109.VEGF結合性部分が、配列番号122に記載の配列と少なくとも75%、80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%または99%同一のアミノ酸配列からなる、実施形態99~108のいずれか1つに記載の抗体。
実施形態110.VEGF結合性部分が、配列番号122に記載のアミノ酸配列を含む、実施形態99~109のいずれか1つに記載の抗体。
実施形態111.VEGF結合性部分が、配列番号122に記載のアミノ酸配列からなる、実施形態99~110のいずれか1つに記載の抗体。
実施形態112.コンジュゲートした細胞傷害剤、細胞増殖抑制剤、毒素、放射性核種、または検出可能な標識をさらに含む、前記実施形態のいずれか1つに記載の抗体。
実施形態113.ヒトCD73の領域内に位置するエピトープに結合する抗体であって、領域のアミノ酸配列が、配列番号90および/または91のアミノ酸配列からなる、前記実施形態のいずれか1つに記載の抗体。
実施形態114.配列番号90および/または91のアミノ酸配列内の少なくとも1つの残基に結合する、前記実施形態のいずれか1つに記載の抗体。
実施形態115.配列番号99のアミノ酸配列に従って番号付けされた、Y158、Y161、P165またはD168からなる群から選択される、ヒトCD73の1つまたは複数のアミノ酸残基に結合する、前記実施形態のいずれか1つに記載の抗体。
実施形態116.配列番号133のアミノ酸配列を含むタンパク質に対する抗体の結合親和性が、配列番号141のアミノ酸配列を含むタンパク質に対する抗体の結合親和性と比べて実質的に低減される、前記実施形態のいずれか1つに記載の抗体。
実施形態117.配列番号134のアミノ酸配列を含むタンパク質に対する抗体の結合親和性が、配列番号141のアミノ酸配列を含むタンパク質に対する抗体の結合親和性と比べて実質的に低減される、前記実施形態のいずれか1つに記載の抗体。
実施形態118.配列番号99のアミノ酸配列に従って番号付けされた、ヒトCD73のアミノ酸残基Y158に結合する、前記実施形態のいずれか1つに記載の抗体。
実施形態119.配列番号59のアミノ酸配列を含むタンパク質に対する抗体の結合親和性が、配列番号141のアミノ酸配列を含むタンパク質に対する抗体の結合親和性と比べて実質的に低減される、前記実施形態のいずれか1つに記載の抗体。
実施形態120.配列番号99のアミノ酸配列に従って番号付けされた、ヒトCD73のアミノ酸残基Y161に結合する、前記実施形態のいずれか1つに記載の抗体。
実施形態121.配列番号60のアミノ酸配列を含むタンパク質に対する抗体の結合親和性が、配列番号141のアミノ酸配列を含むタンパク質に対する抗体の結合親和性と比べて実質的に低減される、前記実施形態のいずれか1つに記載の抗体。
実施形態122.配列番号99のアミノ酸配列に従って番号付けされた、ヒトCD73のアミノ酸残基P165に結合する、前記実施形態のいずれか1つに記載の抗体。
実施形態123.配列番号139のアミノ酸配列を含むタンパク質に対する抗体の結合親和性が、配列番号141のアミノ酸配列を含むタンパク質に対する抗体の結合親和性と比べて実質的に低減される、前記実施形態のいずれか1つに記載の抗体。
実施形態124.配列番号99のアミノ酸配列に従って番号付けされた、ヒトCD73のアミノ酸残基D168に結合する、前記実施形態のいずれか1つに記載の抗体。
実施形態125.配列番号140のアミノ酸配列を含むタンパク質に対する抗体の結合親和性が、配列番号141のアミノ酸配列を含むタンパク質に対する抗体の結合親和性と比べて実質的に低減される、前記実施形態のいずれか1つに記載の抗体。
実施形態126.配列番号135のアミノ酸配列を含むタンパク質に対する抗体の結合親和性が、配列番号141のアミノ酸配列を含むタンパク質に対する抗体の結合親和性と比べて実質的に低減される、前記実施形態のいずれか1つに記載の抗体。
実施形態127.配列番号136のアミノ酸配列を含むタンパク質に対する抗体の結合親和性が、配列番号141のアミノ酸配列を含むタンパク質に対する抗体の結合親和性と比べて実質的に低減される、前記実施形態のいずれか1つに記載の抗体。
実施形態128.配列番号142のアミノ酸配列を含むタンパク質に対する抗体の結合親和性が、配列番号141のアミノ酸配列を含むタンパク質に対する抗体の結合親和性と比べて実質的に低減され、配列番号137のアミノ酸配列を含むタンパク質に対する抗体の結合親和性が、配列番号141のアミノ酸配列を含むタンパク質に対する抗体の結合親和性と比べて実質的に低減されない、前記実施形態のいずれか1つに記載の抗体。
実施形態129.配列番号142のアミノ酸配列を含むタンパク質に対する抗体の結合親和性が、配列番号141のアミノ酸配列を含むタンパク質に対する抗体の結合親和性と比べて実質的に低減され、配列番号138のアミノ酸配列を含むタンパク質に対する抗体の結合親和性が、配列番号141のアミノ酸配列を含むタンパク質に対する抗体の結合親和性と比べて実質的に低減されない、前記実施形態のいずれか一項に記載の抗体。
実施形態130.ヒトCD73に結合する抗体であって、ヒトCD73の領域内に位置するエピトープに結合する抗体であり、領域のアミノ酸配列が、配列番号90および/または91のアミノ酸配列からなる、抗体。
実施形態131.ヒトCD73に結合する抗体であって、配列番号90および/または91のアミノ酸配列内の少なくとも1つの残基に結合する、抗体。
実施形態132.ヒトCD73に結合する抗体であって、配列番号99のアミノ酸配列に従って番号付けされた、Y158、Y161、P165またはD168からなる群から選択される、ヒトCD73の1つまたは複数のアミノ酸残基に結合する、抗体。
実施形態133.ヒトCD73に結合する抗体であって、配列番号133のアミノ酸配列を含むタンパク質に対する抗体の結合親和性が、配列番号141のアミノ酸配列を含むタンパク質に対する抗体の結合親和性と比べて実質的に低減される、抗体。
実施形態134.ヒトCD73に結合する抗体であって、配列番号134のアミノ酸配列を含むタンパク質に対する抗体の結合親和性が、配列番号141のアミノ酸配列を含むタンパク質に対する抗体の結合親和性と比べて実質的に低減される、抗体。
実施形態135.ヒトCD73に結合する抗体であって、配列番号99のアミノ酸配列に従って番号付けされた、ヒトCD73のアミノ酸残基Y158に結合する、抗体。
実施形態136.ヒトCD73に結合する抗体であって、配列番号59のアミノ酸配列を含むタンパク質に対する抗体の結合親和性が、配列番号141のアミノ酸配列を含むタンパク質に対する抗体の結合親和性と比べて実質的に低減される、抗体。
実施形態137.ヒトCD73に結合する抗体であって、配列番号99のアミノ酸配列に従って番号付けされた、ヒトCD73のアミノ酸残基Y161に結合する、抗体。
実施形態138.ヒトCD73に結合する抗体であって、配列番号60のアミノ酸配列を含むタンパク質に対する抗体の結合親和性が、配列番号141のアミノ酸配列を含むタンパク質に対する抗体の結合親和性と比べて実質的に低減される、抗体。
実施形態139.ヒトCD73に結合する抗体であって、配列番号99のアミノ酸配列に従って番号付けされた、ヒトCD73のアミノ酸残基P165に結合する、抗体。
実施形態140.ヒトCD73に結合する抗体であって、配列番号139のアミノ酸配列を含むタンパク質に対する抗体の結合親和性が、配列番号141のアミノ酸配列を含むタンパク質に対する抗体の結合親和性と比べて実質的に低減される、抗体。
実施形態141.ヒトCD73に結合する抗体であって、配列番号99のアミノ酸配列に従って番号付けされた、ヒトCD73のアミノ酸残基D168に結合する、抗体。
実施形態142.ヒトCD73に結合する抗体であって、配列番号140のアミノ酸配列を含むタンパク質に対する抗体の結合親和性が、配列番号141のアミノ酸配列を含むタンパク質に対する抗体の結合親和性と比べて実質的に低減される、抗体。
実施形態143.ヒトCD73に結合する抗体であって、配列番号135のアミノ酸配列を含むタンパク質に対する抗体の結合親和性が、配列番号141のアミノ酸配列を含むタンパク質に対する抗体の結合親和性と比べて実質的に低減される、抗体。
実施形態144.ヒトCD73に結合する抗体であって、配列番号136のアミノ酸配列を含むタンパク質に対する抗体の結合親和性が、配列番号141のアミノ酸配列を含むタンパク質に対する抗体の結合親和性と比べて実質的に低減される、抗体。
実施形態145.ヒトCD73に結合する抗体であって、配列番号142のアミノ酸配列を含むタンパク質に対する抗体の結合親和性が、配列番号141のアミノ酸配列を含むタンパク質に対する抗体の結合親和性と比べて実質的に低減され、配列番号137のアミノ酸配列を含むタンパク質に対する抗体の結合親和性が、配列番号141のアミノ酸配列を含むタンパク質に対する抗体の結合親和性と比べて実質的に低減されない、抗体。
実施形態146.ヒトCD73に結合する抗体であって、配列番号142のアミノ酸配列を含むタンパク質に対する抗体の結合親和性が、配列番号141のアミノ酸配列を含むタンパク質に対する抗体の結合親和性と比べて実質的に低減され、配列番号138のアミノ酸配列を含むタンパク質に対する抗体の結合親和性が、配列番号141のアミノ酸配列を含むタンパク質に対する抗体の結合親和性と比べて実質的に低減されない、抗体。
実施形態147.CD73結合性部分とTGFβ結合性部分とを含む、化合物または分子。
実施形態148.実施形態1~146のいずれか1つに記載の抗体のポリペプチドをコードする、ポリヌクレオチド。
実施形態149.cDNAまたはmRNAを含む、実施形態148に記載のポリヌクレオチド。
実施形態150.実施形態148または149に記載のポリヌクレオチドを含む、ベクター。
実施形態151.プラスミドベクターまたはウイルスベクターである、実施形態150に記載のベクター。
実施形態152.実施形態148もしくは149に記載のポリヌクレオチドまたは実施形態150もしくは151に記載のベクターを含む、組換え宿主細胞。
実施形態153.実施形態148もしくは149に記載のポリヌクレオチドまたは実施形態150もしくは151に記載のベクターを含む、脂質ナノ粒子。
実施形態154.実施形態1~146または148~153のいずれか1つに記載の抗体、ポリヌクレオチド、ベクターまたは脂質ナノ粒子と、薬学的に許容される担体または賦形剤とを含む、医薬組成物。
実施形態155.抗体を産生させる方法であって、ポリヌクレオチドを発現させ抗体を産生させるのに好適な条件下で、実施形態152に記載の宿主細胞を培養するステップを含む方法。
実施形態156.対象のがんを処置する方法であって、実施形態1~146、148~151、153または154のいずれか1つに記載の抗体、ポリヌクレオチド、ベクター、脂質ナノ粒子または医薬組成物の有効量を対象に投与するステップを含む方法。
実施形態157.対象のがん転移を阻害する方法であって、実施形態1~146、148~151、153または154のいずれか1つに記載の抗体、ポリヌクレオチド、ベクター、脂質ナノ粒子または医薬組成物の有効量を対象に投与するステップを含む方法。
実施形態158.抗体、ポリヌクレオチド、ベクター、脂質ナノ粒子、または医薬組成物が、静脈内、腫瘍内、皮下、皮内、筋肉内、膀胱内、頭蓋内、腔内または脳室内投与される、実施形態156または157に記載の方法。
実施形態159.抗体、ポリヌクレオチド、ベクター、脂質ナノ粒子、または医薬組成物が、腫瘍内投与される、実施形態156または157に記載の方法。
実施形態160.対象に1つまたは複数の追加の治療剤を投与するステップをさらに含む、実施形態156~159のいずれか1つに記載の方法。
実施形態161.抗体、ポリヌクレオチド、ベクター、脂質ナノ粒子、または医薬組成物、および1つまたは複数の追加の治療剤が、同じスケジュールに従って共投与される(例えば、同じ時間間隔で共投与される)、実施形態156~160のいずれか1つに記載の方法。
実施形態162.抗体、ポリヌクレオチド、ベクター、脂質ナノ粒子、または医薬組成物、および1つまたは複数の追加の治療剤が、異なるスケジュールに従って共投与される(例えば、異なる時間間隔で共投与される)、実施形態156~160のいずれか1つに記載の方法。
実施形態163.抗体、ポリヌクレオチド、ベクター、脂質ナノ粒子、または医薬組成物が、fms関連チロシンキナーゼ3(FLT3;CD135)受容体、toll様受容体(TLR)またはインターフェロン遺伝子刺激因子(STING)受容体のアクチベーターまたはアゴニストを含む、1つまたは複数の追加の治療剤と共投与される、実施形態156~162のいずれか1つに記載の方法。
実施形態164.TLRアゴニストまたはアクチベーターが、TLR2アゴニスト、TLR3アゴニスト、TLR7アゴニスト、TLR8アゴニストおよびTLR9アゴニストからなる群から選択される、実施形態163に記載の方法。
実施形態165.STING受容体アゴニストまたはアクチベーターが、ADU-S100(MIW-815)、SB-11285、MK-1454、SR-8291、AdVCA0848、GSK-532、SYN-STING、MSA-1、SR-8291、5,6-ジメチルキサンテノン-4-酢酸(DMXAA)、サイクリックGAMP(cGAMP)およびサイクリック-ジ-AMPからなる群から選択される、実施形態163に記載の方法。
実施形態166.抗体、ポリヌクレオチド、ベクター、脂質ナノ粒子、または医薬組成物が、プロテインチロシンホスファターゼ、非受容体型11(PTPN11もしくはSHP2)、骨髄性細胞白血病配列1(MCL1)アポトーシス調節因子;マイトジェン活性化プロテインキナーゼキナーゼキナーゼキナーゼ1(MAP4K1)(造血前駆キナーゼ1(HPK1)とも称される);ジアシルグリセロールキナーゼアルファ(DGKA、DAGK、DAGK1もしくはDGK-アルファ);5’-ヌクレオチダーゼエクト(NT5EもしくはCD73);トランスフォーミング増殖因子ベータ1(TGFB1もしくはTGFβ);ヘムオキシゲナーゼ1(HMOX1、HO-1もしくはHO1);血管内皮増殖因子A(VEGFAもしくはVEGF);erb-b2受容体チロシンキナーゼ2(ERBB2 HER2、HER2/neuもしくはCD340);上皮増殖因子受容体(EGFR、ERBB、ERBB1もしくはHER1);ALK受容体チロシンキナーゼ(ALK、CD246);ポリ(ADP-リボース)ポリメラーゼ1(PARP1もしくはPARP);サイクリン依存性キナーゼ4(CDK4);サイクリン依存性キナーゼ6(CDK6);C-Cモチーフケモカイン受容体8(CCR8、CDw198);CD274分子(CD274、PDL1もしくはPD-L1);プログラム細胞死1(PDCD1、PD1もしくはPD-1);および/または細胞傷害性Tリンパ球関連タンパク質4(CTLA4、CTLA-4、CD152)の、阻害剤またはアンタゴニストを含む、1つまたは複数の追加の治療剤と共投与される、実施形態156~165のいずれか1つに記載の方法。
実施形態167.阻害剤が、抗原結合性分子、抗体またはその抗原結合性断片を含む、実施形態166に記載の方法。
実施形態168.阻害剤が、小有機分子を含む、実施形態166に記載の方法。
実施形態169.MCL1の阻害剤が、AMG-176、AMG-397、S-64315、AZD-5991、483-LM、A 1210477、UMI-77およびJKY-5-037からなる群から選択される、実施形態166に記載の方法。
実施形態170.PTPN11またはSHP2の阻害剤が、TNO155(SHP-099)、RMC-4550、JAB-3068およびRMC-4630からなる群から選択される、実施形態166に記載の方法。
実施形態171.追加の治療剤が、化学療法剤、抗新生物剤、放射線療法剤またはチェックポイント標的剤である、実施形態160に記載の方法。
実施形態172.1つまたは複数の抗新生物剤または化学療法剤が、ヌクレオシドアナログ(例えば、5-フルオロウラシル、ゲムシタビン、シタラビン)、タキサン(例えば、パクリタキセル、nab-パクリタキセル、ドセタキセル、カバジタキセル)、白金配位錯体(シスプラチン、カルボプラチン、オキサリプラチン、ネダプラチン、四硝酸トリプラチン、フェナントリプラチン、ピコプラチン、サトラプラチン、ジシクロプラチン、エプタプラチン、ロバプラチン、ミリプラチン)、ジヒドロ葉酸レダクターゼ(DHFR)阻害剤(例えば、メトトレキサート、トリメトレキサート、ペメトレキセド)、トポイソメラーゼ阻害剤(例えば、ドキソルビシン、ダウノルビシン、ダクチノマイシン、エニポシド、エピルビシン、エトポシド、イダルビシン、イリノテカン、ミトキサントロン、ピクサントロン、ソブゾキサン、トポテカン、イリノテカン、MM-398(リポソーム型イリノテカン)、ボサロキシンおよびGPX-150、アルドキソルビシン、AR-67、マベレルチニブ、AST-2818、アビチニブ(ACEA-0010)、イロフルベン(MGI-114))、アルキル化剤(例えば、ナイトロジェンマスタード(例えば、シクロホスファミド、クロルメチン、ウラムスチンまたはウラシルマスタード、メルファラン、クロラムブシル、イホスファミド、ベンダムスチン、テモゾロミド、カルムスチン)、ニトロソウレア(例えば、カルムスチン、ロムスチン、ストレプトゾシン)、スルホン酸アルキル(例えば、ブスルファン))、およびこれらの混合物からなる群から選択される、実施形態160に記載の方法。
実施形態173.チェックポイント標的剤が、アンタゴニスト抗PD-1抗体、アンタゴニスト抗PD-L1抗体、アンタゴニスト抗PD-L2抗体、アンタゴニスト抗CTLA-4抗体、アンタゴニスト抗TIM-3抗体、アンタゴニスト抗LAG-3抗体、アンタゴニスト抗CEACAM1抗体、アゴニスト抗GITR抗体、アンタゴニスト抗TIGIT抗体、アンタゴニスト抗VISTA抗体、アゴニスト抗CD137抗体およびアゴニスト抗OX40抗体からなる群から選択される、実施形態160に記載の方法。
実施形態174.追加の治療剤が、抗PD-1抗体であり、必要に応じて、抗PD-1抗体が、ペムブロリズマブまたはニボルマブである、実施形態173に記載の方法。
実施形態175.追加の治療剤が、インドールアミン-2,3-ジオキシゲナーゼ(IDO)の阻害剤である、実施形態160に記載の方法。
実施形態176.阻害剤が、エパカドスタット、F001287、インドキシモドおよびNLG919からなる群から選択される、実施形態175に記載の方法。
実施形態177.阻害剤が、エパカドスタットである、実施形態176に記載の方法。
実施形態178.追加の治療剤が、ワクチンである、実施形態160に記載の方法。
実施形態179.ワクチンが、抗原ペプチドと複合体を形成している熱ショックタンパク質を含む、熱ショックタンパク質ペプチド複合体(HSPPC)を含む、実施形態178に記載の方法。
実施形態180.熱ショックタンパク質が、hsc70であり、腫瘍関連抗原ペプチドと複合体を形成している、実施形態179に記載の方法。
実施形態181.熱ショックタンパク質が、gp96であり、腫瘍関連抗原ペプチドと複合体を形成しており、HSPPCが、対象から得られる腫瘍に由来する、実施形態179に記載の方法。
実施形態182.追加の治療剤が、エトポシドまたはドキソルビシンである、実施形態160に記載の方法。
実施形態183.抗体、ポリヌクレオチド、ベクター、脂質ナノ粒子、または医薬組成物が、FOLFOXレジメン、FOLFOXIRIレジメンまたはFOLFIRINOXレジメンと共投与される、実施形態156~182のいずれか1つに記載の方法。
実施形態184.抗体、ポリヌクレオチド、ベクター、脂質ナノ粒子、または医薬組成物が、免疫療法、免疫賦活療法、細胞療法または遺伝子療法と共投与される、実施形態156~183のいずれか1つに記載の方法。
実施形態185.がんが、固形腫瘍、血液がん、および転移性病変からなる群から選択される、実施形態156~184のいずれか1つに記載の方法。
実施形態186.固形腫瘍が、肉腫、線維芽細胞肉腫、癌腫、および腺癌からなる群から選択される、実施形態185に記載の方法。
実施形態187.血液がんが、白血病、リンパ腫、および骨髄腫からなる群から選択される、実施形態185に記載の方法。
実施形態188.がんが、肺がん、黒色腫、腎がん、肝臓がん、骨髄腫、前立腺がん、乳がん、卵巣がん、結腸直腸がん、膵臓がん、頭頸部がん、肛門がん、胃食道がん、中皮腫、上咽頭がん、甲状腺がん、子宮頸がん、上皮がん、腹膜がん、リンパ増殖性疾患、急性リンパ性白血病(ALL)、急性骨髄性白血病(AML)、慢性リンパ性白血病(CLL)、慢性骨髄性白血病(CML)、慢性骨髄単球性白血病(CMML)、ヘアリー細胞白血病、B細胞リンパ腫、びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫(DLBCL)、活性化B細胞様(ABC)びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫、胚中心B細胞(GCB)びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫、マントル細胞リンパ腫、ホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫、再発非ホジキンリンパ腫、難治性非ホジキンリンパ腫、再発性濾胞性非ホジキンリンパ腫、バーキットリンパ腫、小リンパ球性リンパ腫、濾胞性リンパ腫、リンパ形質細胞性リンパ腫、および節外性辺縁帯リンパ腫からなる群から選択される、実施形態156~184のいずれか1つに記載の方法。
実施形態189.がんが、上皮腫瘍(例えば、癌腫、扁平上皮癌、基底細胞癌、扁平上皮内新生物)、腺腫瘍(例えば、腺癌、腺腫、腺筋腫)、間葉または軟部組織腫瘍(例えば、肉腫、横紋筋肉腫、平滑筋肉腫、脂肪肉腫、線維肉腫、皮膚線維肉腫、神経線維肉腫、線維性組織球腫、血管肉腫、血管粘液腫、平滑筋腫、軟骨腫、軟骨肉腫、胞巣状軟部肉腫、類上皮型血管内皮腫、スピッツ腫瘍、滑膜肉腫)、およびリンパ腫からなる群から選択される、実施形態156~184のいずれか1つに記載の方法。
実施形態190.がんが、骨(例えば、アダマンチノーマ、動脈瘤様骨嚢腫、血管肉腫、軟骨芽細胞腫、軟骨腫、軟骨粘液線維腫、軟骨肉腫、脊索腫、脱分化型軟骨肉腫、内軟骨腫、類上皮型血管内皮腫、線維性骨異形成症、骨巨細胞腫、血管腫および関連病変、骨芽細胞腫、骨軟骨腫、骨肉腫、類骨骨腫、骨腫、骨膜性軟骨腫、デスモイド腫瘍、ユーイング肉腫);唇および口腔(例えば、歯原性エナメル上皮腫、口腔白板症、口腔扁平上皮癌、原発性口腔粘膜黒色腫);唾液腺(例えば、多形性唾液腺腫、唾液腺腺様嚢胞癌、唾液腺粘液性類表皮癌、唾液腺ワルチン腫瘍);食道(例えば、バレット食道、異形成および腺癌);消化管、例えば、胃(例えば、胃腺癌、原発性胃リンパ腫、消化管間質腫瘍(GIST)、転移性沈着物、胃カルチノイド、胃肉腫、神経内分泌癌、胃原発性扁平上皮癌、胃腺類癌)、腸および平滑筋(例えば、静脈内平滑筋腫症)、結腸(例えば、結腸直腸腺癌)、直腸、肛門など;膵臓(例えば、漿液性新生物、例えば、小嚢胞型または大嚢胞型漿液性嚢胞腺腫、充実性漿液性嚢胞腺腫、フォンヒッペル・リンダウ(VHL)関連漿液性嚢胞性新生物、漿液性嚢胞腺癌など、粘液性嚢胞性新生物(MCN)、膵管内乳頭粘液性新生物(IPMN)、膵管内オンコサイト型乳頭状新生物(IOPN)、膵管内管状新生物、嚢胞性腺房新生物、例えば腺房細胞嚢胞腺腫、腺房細胞嚢胞腺癌など、膵臓腺癌、浸潤性膵管腺癌、例えば管状腺癌など、腺扁平上皮癌、粘液癌、髄様癌、肝様癌、印環細胞癌、未分化癌、破骨細胞様巨細胞を伴う未分化癌、膵腺房細胞癌、神経内分泌新生物、神経内分泌微小腺腫、神経内分泌腫瘍(NET)、神経内分泌癌(NEC)、例えば小細胞または大細胞NECなど、インスリノーマ、ガストリノーマ、グルカゴノーマ、セロトニン産生NET、ソマトスタチノーマ、VIP産生腫瘍、充実性偽乳頭状新生物(SPN)、膵芽腫);胆嚢(例えば、胆嚢および肝外胆管の癌腫、肝内胆管細胞癌);神経内分泌(例えば、副腎皮質癌、カルチノイド腫瘍、褐色細胞腫、下垂体腺腫);甲状腺(例えば、退形成(未分化)癌、髄様癌、オンコサイト腫瘍、乳頭癌、腺癌);肝臓(例えば、腺腫、肝細胞および胆管細胞癌の混合型、線維性層板状癌、肝芽腫、肝細胞癌、間葉、ネスト状間質上皮腫瘍、未分化癌、肝細胞癌、肝内胆管細胞癌、胆管嚢胞腺癌、類上皮型血管内皮腫、血管肉腫、胎児性肉腫、横紋筋肉腫、孤立性線維性腫瘍、奇形腫、卵黄嚢腫瘍、癌肉腫、ラブドイド腫瘍);腎臓(例えば、ALK再構成陽性腎細胞癌、嫌色素性腎細胞癌、腎明細胞癌、明細胞肉腫、後腎性腺腫、後腎腺線維腫、粘液性管状および紡錘形細胞癌、腎腫、腎芽腫(ウィルムス腫瘍)、乳頭状腺腫、乳頭状腎細胞癌、腎膨大細胞腫、腎細胞癌、コハク酸デヒドロゲナーゼ欠損腎細胞癌、集合管癌);乳房(例えば、浸潤性乳管癌、例えば限定ではないが腺房細胞癌など、腺様嚢胞癌、アポクリン癌、篩状癌、高グリコーゲン/明細胞、炎症性癌、高脂質癌、髄様癌、化生性癌、微小乳頭癌、粘液性癌、神経内分泌癌、オンコサイト癌、乳頭癌、脂腺癌、分泌性乳癌、管状癌、小葉癌、例えば限定ではないが多形性癌など、印環細胞癌、腹膜(例えば、中皮腫、原発性腹膜がん));女性生殖器組織、例えば、卵巣(例えば、絨毛癌、上皮腫瘍、胚細胞腫瘍、性索間質性腫瘍)、卵管(例えば、漿液性腺癌、粘液性腺癌、類内膜腺癌、明細胞腺癌、移行上皮癌、扁平上皮癌、未分化癌、ミュラー管腫瘍、腺肉腫、平滑筋肉腫、奇形腫、胚細胞腫瘍、絨毛癌、絨毛性腫瘍)、子宮(例えば、子宮頸癌、子宮内膜ポリープ、子宮内膜増殖症、上皮内癌(EIC)、子宮内膜癌(例えば、類子宮内膜癌、漿液性癌、明細胞癌、粘液性癌、扁平上皮癌、移行癌、小細胞癌、未分化癌、間葉新生物)、平滑筋腫(例えば、子宮内膜間質結節、平滑筋肉腫、子宮内膜間質肉腫(ESS)、間葉系腫瘍)、混合型上皮性間葉系腫瘍(例えば、腺線維腫、癌線維腫、腺肉腫、癌肉腫(悪性中胚葉性混合肉腫-MMMT))、子宮内膜間質腫瘍、子宮内膜悪性ミュラー管混合腫瘍、妊娠性絨毛性腫瘍(部分胞状奇胎、完全胞状奇胎、侵入胞状奇胎、胎盤部腫瘍))、外陰部、膣など;男性生殖器組織、例えば、前立腺、精巣(例えば、胚細胞腫瘍、精母細胞精上皮腫)、陰茎など;膀胱(例えば、扁平上皮癌、尿路上皮癌、膀胱尿路上皮癌);脳(例えば、神経膠腫(例えば、星細胞腫、例えば、非浸潤性、低悪性度、退形成性神経膠芽腫;乏突起神経膠腫、上衣腫など)、髄膜腫、神経節膠腫、シュワン腫(神経鞘腫)、頭蓋咽頭腫、脊索腫、非ホジキンリンパ腫、下垂体腫瘍);眼(例えば、網膜細胞腫、網膜芽細胞腫、眼黒色腫、後部ブドウ膜黒色腫、虹彩過誤腫);頭頸部(例えば、上咽頭癌、内リンパ嚢腫瘍(ELST)、類表皮癌、喉頭がん、例えば扁平上皮癌(SCC)(例えば、声門癌、声門上癌、声門下癌、経声門癌)など、上皮内癌、いぼ状、紡錘細胞および類基底SCC、未分化癌、喉頭腺癌、腺様嚢胞癌、神経内分泌癌、喉頭肉腫)、頭頸部傍神経節腫(例えば、頸動脈小体、頸静脈鼓室、迷走神経);胸腺(例えば、胸腺腫);心臓(例えば、心臓粘液腫);肺(例えば、小細胞癌(SCLC)、非小細胞肺癌(NSCLC)、例えば扁平上皮癌(SCC)、腺癌および大細胞癌など、カルチノイド(定型または非定型)、癌肉腫、肺芽細胞腫、巨細胞癌、紡錘細胞癌、胸膜肺芽腫);リンパ(例えば、リンパ腫、例えば、ホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫、エプスタイン・バーウイルス(EBV)関連リンパ増殖性疾患、例えばB細胞リンパ腫およびT細胞リンパ腫など(例えば、バーキットリンパ腫、大細胞型B細胞性リンパ腫、びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫(DLBCL)、マントル細胞リンパ腫、インドレントB細胞リンパ腫、低悪性度B細胞リンパ腫、フィブリン関連びまん性大細胞型リンパ腫;原発性滲出性リンパ腫;形質芽球性リンパ腫;節外性NK/T細胞リンパ腫、鼻型;末梢性T細胞リンパ腫、皮膚T細胞リンパ腫、血管免疫芽球性T細胞リンパ腫;濾胞性T細胞リンパ腫;全身性T細胞リンパ腫)、リンパ管平滑筋腫症など);中枢神経系(CNS)(例えば、神経膠腫、例えば星細胞系腫瘍(例えば、毛様細胞性星細胞腫、毛様類粘液性星細胞腫、上衣下巨細胞性星細胞腫、多形性黄色星状膠細胞腫、びまん性星細胞腫、原線維性星細胞腫、肥胖性星細胞腫、原形質性星細胞腫、退形成星細胞腫)など、神経膠芽腫(例えば、巨細胞神経膠芽腫、神経膠肉腫、多形神経膠芽腫)および大脳神経膠腫症)、乏突起膠細胞系腫瘍(例えば、乏突起神経膠腫、退形成乏突起神経膠腫)、乏突起星細胞系腫瘍(例えば、乏突起星細胞腫、退形成乏突起星細胞腫)、上衣腫瘍(例えば、上衣下腫、粘液乳頭状上衣腫、上衣腫(例えば、細胞、乳頭状、明細胞、タニサイト)、退形成性上衣腫)、視神経膠腫、および非神経膠腫(例えば、脈絡叢腫瘍、神経細胞および混合神経細胞膠細胞性腫瘍、松果体部腫瘍、胚芽腫、髄芽腫、髄膜腫瘍、原発性CNSリンパ腫、胚細胞腫瘍、下垂体腺腫、脳神経および傍脊髄神経腫瘍、星状領域腫瘍)、神経線維腫、髄膜腫、末梢神経鞘腫瘍、末梢神経芽細胞腫瘍(限定ではないが、神経芽細胞腫、神経節芽細胞腫、神経節細胞腫を含む)、19番染色体トリソミー上衣腫);神経内分泌組織(例えば、傍神経節系、例えば、副腎髄質(褐色細胞腫)および副腎外傍神経節((副腎外)傍神経節腫など);皮膚(例えば、明細胞汗腺腫、皮膚良性線維性組織球腫、円柱腫、汗腺腫、黒色腫(皮膚黒色腫、粘膜黒色腫を含む)、毛母腫、スピッツ腫瘍);ならびに軟部組織(例えば、侵襲性血管粘液腫、胞巣状横紋筋肉腫、胞巣状軟部肉腫、血管線維腫、類血管腫型線維性組織球腫、滑膜肉腫、二相性滑膜肉腫、明細胞肉腫、隆起性皮膚線維肉腫、デスモイド型線維腫症、小円形細胞腫瘍、線維形成性小円形細胞腫瘍、弾性線維腫、胎児性横紋筋肉腫、ユーイング腫瘍/原始神経外胚葉性腫瘍(PNET)、骨外性粘液様軟骨肉腫、骨外性骨肉腫、傍脊椎肉腫、炎症性筋線維芽細胞性腫瘍、脂肪芽細胞腫、脂肪腫、軟骨様脂肪腫、脂肪肉腫/悪性脂肪腫様腫瘍、脂肪肉腫、粘液様脂肪肉腫、線維粘液性肉腫、リンパ脈管筋腫、悪性筋上皮腫、軟部悪性黒色腫、筋上皮癌、筋上皮腫、粘液炎症性線維芽細胞肉腫、未分化肉腫、血管周皮細胞腫、横紋筋肉腫、非横紋筋肉腫性軟部組織肉腫(NRSTS)、軟部組織平滑筋肉腫、未分化肉腫、高分化型脂肪肉腫)からなる群から選択される組織もしくは臓器におけるまたは組織もしくは臓器から生じる固形腫瘍である、実施形態156~184のいずれか1つに記載の方法。
実施形態191.がんが、黒色腫、胃がん、トリプルネガティブ乳がん(TNBC)、非小細胞肺がん(NSCLC)、直腸腺癌、結腸直腸がん、腎細胞癌、卵巣がん、前立腺がん、口腔扁平上皮癌(SCC)、頭頸部扁平上皮癌(HNSCC)、尿路上皮膀胱がん、神経膠芽腫(GBM)、髄膜腫、副腎がん、および子宮内膜がんからなる群から選択される、実施形態156~184のいずれか1つに記載の方法。
実施形態192.がんの処置における使用のための、実施形態1~146、148~151、153または154のいずれか1つに記載の抗体、ポリヌクレオチド、ベクター、脂質ナノ粒子または医薬組成物。
実施形態193.がんが、固形腫瘍、血液がん、および転移性病変からなる群から選択される、実施形態192に記載の使用のための抗体、ポリヌクレオチド、ベクター、脂質ナノ粒子または医薬組成物。
実施形態194.固形腫瘍が、肉腫、線維芽細胞肉腫、癌腫、および腺癌からなる群から選択される、実施形態192に記載の使用のための抗体、ポリヌクレオチド、ベクター、脂質ナノ粒子または医薬組成物。
実施形態195.血液がんが、白血病、リンパ腫、および骨髄腫からなる群から選択される、実施形態192に記載の使用のための抗体、ポリヌクレオチド、ベクター、脂質ナノ粒子または医薬組成物。
実施形態196.がんが、肺がん、黒色腫、腎がん、肝臓がん、骨髄腫、前立腺がん、乳がん、卵巣がん、結腸直腸がん、膵臓がん、頭頸部がん、肛門がん、胃食道がん、中皮腫、上咽頭がん、甲状腺がん、子宮頸がん、上皮がん、腹膜がん、リンパ増殖性疾患、急性リンパ性白血病(ALL)、急性骨髄性白血病(AML)、慢性リンパ性白血病(CLL)、慢性骨髄性白血病(CML)、慢性骨髄単球性白血病(CMML)、ヘアリー細胞白血病、B細胞リンパ腫、びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫(DLBCL)、活性化B細胞様(ABC)びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫、胚中心B細胞(GCB)びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫、マントル細胞リンパ腫、ホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫、再発非ホジキンリンパ腫、難治性非ホジキンリンパ腫、再発性濾胞性非ホジキンリンパ腫、バーキットリンパ腫、小リンパ球性リンパ腫、濾胞性リンパ腫、リンパ形質細胞性リンパ腫、および節外性辺縁帯リンパ腫からなる群から選択される、実施形態192~195のいずれか1つに記載の使用のための抗体、ポリヌクレオチド、ベクター、脂質ナノ粒子または医薬組成物。
実施形態197.がんが、黒色腫、胃がん、トリプルネガティブ乳がん(TNBC)、非小細胞肺がん(NSCLC)、直腸腺癌、結腸直腸がん、腎細胞癌、卵巣がん、前立腺がん、口腔扁平上皮癌(SCC)、頭頸部扁平上皮癌(HNSCC)、尿路上皮膀胱がん、神経膠芽腫(GBM)、髄膜腫、副腎がん、および子宮内膜がんからなる群から選択される、実施形態192~195のいずれか1つに記載の抗体、ポリヌクレオチド、ベクター、脂質ナノ粒子または医薬組成物。
実施形態198.がんを処置するための医薬の調製のための、実施形態1~146、148~151、153または154のいずれか1つに記載の抗体、ポリヌクレオチド、ベクター、脂質ナノ粒子または医薬組成物の使用。
実施形態199.がんが、固形腫瘍、血液がん、および転移性病変からなる群から選択される、実施形態198に記載の使用。
実施形態200.固形腫瘍が、肉腫、線維芽細胞肉腫、癌腫、および腺癌からなる群から選択される、実施形態199に記載の使用。
実施形態201.血液がんが、白血病、リンパ腫、および骨髄腫からなる群から選択される、実施形態199に記載の使用。
実施形態202.がんが、肺がん、黒色腫、腎がん、肝臓がん、骨髄腫、前立腺がん、乳がん、卵巣がん、結腸直腸がん、膵臓がん、頭頸部がん、肛門がん、胃食道がん、中皮腫、上咽頭がん、甲状腺がん、子宮頸がん、上皮がん、腹膜がん、リンパ増殖性疾患、急性リンパ性白血病(ALL)、急性骨髄性白血病(AML)、慢性リンパ性白血病(CLL)、慢性骨髄性白血病(CML)、慢性骨髄単球性白血病(CMML)、ヘアリー細胞白血病、B細胞リンパ腫、びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫(DLBCL)、活性化B細胞様(ABC)びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫、胚中心B細胞(GCB)びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫、マントル細胞リンパ腫、ホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫、再発非ホジキンリンパ腫、難治性非ホジキンリンパ腫、再発性濾胞性非ホジキンリンパ腫、バーキットリンパ腫、小リンパ球性リンパ腫、濾胞性リンパ腫、リンパ形質細胞性リンパ腫、および節外性辺縁帯リンパ腫からなる群から選択される、実施形態198~201のいずれか1つに記載の使用。
実施形態203.がんが、黒色腫、胃がん、トリプルネガティブ乳がん(TNBC)、非小細胞肺がん(NSCLC)、直腸腺癌、結腸直腸がん、腎細胞癌、卵巣がん、前立腺がん、口腔扁平上皮癌(SCC)、頭頸部扁平上皮癌(HNSCC)、尿路上皮膀胱がん、神経膠芽腫(GBM)、髄膜腫、副腎がん、および子宮内膜がんからなる群から選択される、実施形態198~201のいずれか1つに記載の使用。
実施形態204.実施形態156~191のいずれか1つに記載の方法における使用のための、実施形態1~146、148~151、153または154のいずれか1つに記載の抗体、ポリヌクレオチド、ベクター、脂質ナノ粒子または医薬組成物。
実施形態205.実施形態156~191のいずれか1つに記載の方法における、実施形態1~146、148~151、153または154のいずれか1つに記載の抗体、ポリヌクレオチド、ベクター、脂質ナノ粒子または医薬組成物の使用。
4.図面の簡単な説明
5.詳細な説明
本開示は、CD73(例えば、ヒトCD73、カニクイザルCD73またはマウスCD73)に特異的に結合し、CD73機能に拮抗する、例えば、アデノシンへのAMP変換を促進する酵素活性に拮抗する、抗体を提供する。これらの抗体を含む医薬組成物、これらの抗体をコードする核酸、これらの抗体を作製するための発現ベクターおよび宿主細胞、ならびにこれらの抗体を使用して対象を処置する方法も提供される。本明細書で開示される抗体は、腫瘍抗原に対する免疫応答を高めるのに特に有用であり、したがって、対象のがんを処置するのに有用である。本明細書に記載される「単離された抗体」のすべての事例は、単離されているだろうが単離されていなくてもよい抗体と、さらに考えられる。本明細書に記載される「単離されたポリヌクレオチド」のすべての事例は、単離されているだろうが単離されていなくてもよいポリヌクレオチドと、さらに考えられる。本明細書に記載される「抗体」のすべての事例は、単離されているだろうが単離されていなくてもよい抗体と、さらに考えられる。本明細書に記載される「ポリヌクレオチド」のすべての事例は、単離されているだろうが単離されていなくてもよいポリヌクレオチドと、さらに考えられる。
5.1.定義
本明細書で使用される場合、数値または数値範囲を修飾するために使用されるときの用語「約」および「おおよそ」は、値または範囲より上に5%~10%(例えば、上に最大5%~10%)および下に5%~10%(例えば、下に最大5%~10%)の偏差が、記載の値または範囲の意図される意味の範囲内から逸脱していないことを示す。
本明細書で使用される場合、用語「CD73」(エクト-5’-ヌクレオチダーゼ、エクト-5’-NT、5’-NT、およびNT5Eとしても公知)は、ヒトの場合はNT5E遺伝子によりコードされるタンパク質を指す。本明細書で使用される場合、用語「ヒトCD73」は、ヒトNT5E遺伝子(例えば、野生型ヒトNT5E遺伝子)によりコードされるCD73タンパク質、またはそのようなタンパク質の細胞外ドメインを指す。例示的な野生型ヒトCD73タンパク質は、GenBank(商標)受託番号NP_002517.1、NP_001191742.1、AAH65937、およびEAW48635により提供される。この定義、および本明細書中の他のタンパク質の定義について、遺伝子によりコードされるタンパク質が、例えばシグナルペプチドが除去されている、その成熟形態であり得ることは、当業者には理解されるであろう。未成熟ヒトCD73タンパク質の例示的なアミノ酸配列は、配列番号99、100、129および130として提供される。成熟ヒトCD73タンパク質の例示的なアミノ酸配列は、配列番号99のアミノ酸残基Trp27~Gln574、および配列番号100のアミノ酸残基Trp27~Gln524として提供される。成熟ヒトCD73タンパク質の細胞外ドメインの例示的なアミノ酸配列は、配列番号99のアミノ酸残基Trp27~Lys547、および配列番号100のTrp27~Lys497として提供される。
本明細書で使用される場合、用語「トランスフォーミング増殖因子ベータ」および「TGFβ」は、ヒトの場合はTGFB1、TGFB2およびTGFB3遺伝子によりコードされる、TGFβファミリータンパク質のいずれかを指す。本明細書で使用される場合、用語「ヒトTGFβ1」は、ヒトTGFB1遺伝子(例えば、野生型ヒトTGFB1遺伝子)によりコードされるTGFβ1タンパク質を指す。例示的な野生型ヒトTGFβ1タンパク質は、GenBank(商標)受託番号NP_000651.3により提供される。本明細書で使用される場合、用語「ヒトTGFβ2」は、ヒトTGFB2遺伝子(例えば、野生型ヒトTGFB2遺伝子)によりコードされるTGFβ2タンパク質を指す。例示的な野生型ヒトTGFβ2タンパク質は、GenBank(商標)受託番号NP_001129071.1およびNP_003229.1により提供される。本明細書で使用される場合、用語「ヒトTGFβ3」は、ヒトTGFB3遺伝子(例えば、野生型ヒトTGFB3遺伝子)によりコードされるTGFβ3タンパク質を指す。例示的な野生型ヒトTGFβ3タンパク質は、GenBank(商標)受託番号NP_003230.1、NP_001316868.1、およびNP_001316867.1により提供される。
本明細書で使用される場合、用語「トランスフォーミング増殖因子ベータ受容体」および「TGFβ受容体」は、ヒトの場合はTGFBR1、TGFBR2およびTGFBR3遺伝子によりコードされるTGFβ受容体ファミリータンパク質のいずれかを指す。本明細書で使用される場合、用語「ヒトTGFβR1」は、ヒトTGFBR1遺伝子(例えば、野生型ヒトTGFBR1遺伝子)によりコードされるTGFβR1タンパク質を指す。例示的な野生型ヒトTGFβR1タンパク質は、GenBank(商標)受託番号NP_004603.1、NP_001124388.1、およびNP_001293139.1により提供される。本明細書で使用される場合、用語「ヒトTGFβ2」は、ヒトTGFB2遺伝子(例えば、野生型ヒトTGFB2遺伝子)によりコードされるTGFβ2タンパク質を指す。例示的な野生型ヒトTGFβ2タンパク質は、GenBank(商標)受託番号NP_001129071.1およびNP_003229.1により提供される。本明細書で使用される場合、用語「ヒトTGFβ3」は、ヒトTGFB3遺伝子(例えば、野生型ヒトTGFB3遺伝子)によりコードされるTGFβ3タンパク質を指す。例示的な野生型ヒトTGFβ3タンパク質は、GenBank(商標)受託番号NP_003230.1、NP_001316868.1、およびNP_001316867.1により提供される。
本明細書で使用される場合、用語「血管内皮増殖因子」および「VEGF」は、ヒトの場合はVEGFA、VEGFB、VEGFCおよびVEGFD遺伝子によりコードされるVEGFファミリータンパク質のいずれかを指す。本明細書で使用される場合、用語「ヒトVEGF-A」は、ヒトVEGFA遺伝子(例えば、野生型ヒトVEGFA遺伝子)によりコードされるVEGF-Aタンパク質を指す。例示的な野生型ヒトVEGF-Aタンパク質は、GenBank(商標)受託番号NP_001020537.2、NP_001020538.2、NP_001020539.2、NP_001020540.2、NP_001020541.2、NP_001028928.1、NP_001165093.1、NP_001165094.1、NP_001165095.1、NP_001165096.1、NP_001165097.1、NP_001165098.1、NP_001165099.1、NP_001165100.1、NP_001165101.1、NP_001191313.1、NP_001191314.1、NP_001273973.1、NP_001303939.1、およびNP_003367.4により提供される。本明細書で使用される場合、用語「ヒトVEGF-B」は、ヒトVEGFB遺伝子(例えば、野生型ヒトVEGFB遺伝子)によりコードされるVEGF-Bタンパク質を指す。例示的な野生型ヒトVEGF-Bタンパク質は、GenBank(商標)受託番号NP_001230662.1およびNP_003368.1により提供される。本明細書で使用される場合、用語「ヒトVEGF-C」は、ヒトVEGFC遺伝子(例えば、野生型ヒトVEGFC遺伝子)によりコードされるVEGF-Cタンパク質を指す。例示的な野生型ヒトVEGF-Cタンパク質は、GenBank(商標)受託番号NP_005420.1により提供される。本明細書で使用される場合、用語「ヒトVEGF-D」は、ヒトVEGFD遺伝子(例えば、野生型ヒトVEGFD遺伝子)によりコードされるVEGF-Dタンパク質を指す。例示的な野生型ヒトVEGF-Dタンパク質は、GenBank(商標)受託番号NP_004460.1により提供される。
本明細書で使用される場合、用語「血管内皮増殖因子受容体」および「VEGFR」は、ヒトの場合はFLT1遺伝子によりコードされるVEGF受容体ファミリータンパク質(VEGFR1としても公知)、KDR遺伝子によりコードされるVEGF受容体ファミリータンパク質(VEGFR2としても公知)、およびFLT4遺伝子によりコードされるVEGF受容体ファミリータンパク質(VEGFR3としても公知)のいずれかを指す。本明細書で使用される場合、用語「ヒトVEGFR1」は、ヒトFLT1遺伝子(例えば、野生型FLT1遺伝子)によりコードされるVEGFR1タンパク質を指す。例示的な野生型ヒトVEGFR1タンパク質は、GenBank(商標)受託番号NP_002010.2、NP_001153392.1、NP_001153502.1、およびNP_001153503.1により提供される。本明細書で使用される場合、用語「ヒトVEGFR2」は、ヒトKDR遺伝子(例えば、野生型ヒトKDR遺伝子)によりコードされるVEGFR2タンパク質を指す。例示的な野生型ヒトVEGFR2タンパク質は、GenBank(商標)受託番号NP_002244.1により提供される。本明細書で使用される場合、用語「ヒトVEGFR3」は、ヒトFLT4遺伝子(例えば、野生型ヒトFLT4遺伝子)によりコードされるVEGFR3タンパク質を指す。例示的な野生型ヒトVEGFR3タンパク質は、GenBank(商標)受託番号NP_891555.2、NP_002011.2、およびNP_001341918.1により提供される。
本明細書で使用される場合、用語「抗体(単数)」および「抗体(複数)」は、全長抗体、全長抗体の抗原結合性断片、ならびに抗体CDR、VH領域および/またはVL領域を含む分子を含む。抗体の例としては、限定ではないが、モノクローナル抗体、組換えにより産生された抗体、単一特異性抗体、多特異性抗体(二特異性抗体を含む)、ヒト抗体、ヒト化抗体、キメラ抗体、免疫グロブリン、合成抗体、2つの重鎖分子と2つの軽鎖分子とを含む四量体抗体、抗体軽鎖単量体、抗体重鎖単量体、抗体軽鎖二量体、抗体重鎖二量体、抗体軽鎖-抗体重鎖対、細胞内抗体、ヘテロコンジュゲート抗体、抗体-薬物コンジュゲート、単一ドメイン抗体、一価抗体、一本鎖抗体もしくは一本鎖Fv(scFv)、ラクダ化抗体、アフィボディ、Fab断片、F(ab’)2断片、ジスルフィド連結Fv(sdFv)、抗イディオタイプ(抗Id)抗体(例えば、抗抗Id抗体を含む)、および前述のもののいずれかの抗原結合性断片、および前述のもののいずれかを含むコンジュゲートまたは融合タンパク質が挙げられる。ある特定の実施形態では、本明細書に記載される抗体は、ポリクローナル抗体集団を指す。抗体は、免疫グロブリン分子の任意のタイプ(例えば、IgG、IgE、IgM、IgD、IgAもしくはIgY)、任意のクラス(例えば、IgG1、IgG2、IgG3、IgG4、IgA1もしくはIgA2)または任意のサブクラス(例えば、IgG2aもしくはIgG2b)のものであり得る。ある特定の実施形態では、本明細書に記載される抗体は、IgG抗体、またはそのクラス(例えば、ヒトIgG1もしくはIgG4)またはサブクラスである。特定の実施形態では、抗体は、ヒト化モノクローナル抗体である。別の特定の実施形態では、抗体は、ヒトモノクローナル抗体である。ある特定の実施形態では、本明細書に記載される抗体は、CD73以外の分子に特異的に結合するリガンド結合性部分(例えば、TGFβまたはVEGFに特異的に結合するリガンド結合性部分、例えば、TGFβ受容体またはVEGF受容体の1つまたは複数のエクトドメインを含むリガンド結合性部分)に連結されている、全長抗体(例えば、CD73に特異的に結合する全長抗体)またはその抗原結合性断片を含む。
本明細書で使用される場合、用語「VH領域」および「VL領域」は、FR(フレームワーク領域)1、2、3および4とCDR(相補性決定領域)1、2および3とを含む、単一抗体重鎖および軽鎖可変領域をそれぞれ指す(その全体が参照により本明細書に組み込まれる、Kabat et al., (1991) Sequences of Proteins of Immunological Interest (NIH Publication No. 91-3242, Bethesda)を参照されたい)。
本明細書で使用される場合、用語「CDR」または「相補性決定領域」は、重鎖ポリペプチドと軽鎖ポリペプチド両方の可変領域内に見られる不連続な抗原結合部位を意味する。これらの特定の領域は、Kabat et al., J. Biol.Chem.252, 6609-6616 (1977)およびKabat et al., Sequences of protein of immunological interest.(1991)により、Chothia et al., J. Mol.Biol.196:901-917 (1987)により、ならびにMacCallum et al., J. Mol.Biol.262:732-745 (1996)により記載されており、これらの参考文献のすべては、それら全体が参照により本明細書に組み込まれており、互いに比較すると、定義は、アミノ酸残基のオーバーラップまたはサブセットを含む。ある特定の実施形態では、用語「CDR」は、MacCallum et al., J. Mol.Biol.262:732-745 (1996)およびMartin A. "Protein Sequence and Structure Analysis of Antibody Variable Domains," in Antibody Engineering, Kontermann and Dubel, eds., Chapter 31, pp. 422-439, Springer-Verlag, Berlin (2001)により定義されたとおりのCDRである。ある特定の実施形態では、用語「CDR」は、Kabat et al., J. Biol.Chem.252, 6609-6616 (1977)およびKabat et al., Sequences of protein of immunological interest.(1991)により定義されたとおりのCDRである。ある特定の実施形態では、抗体の重鎖CDRおよび軽鎖CDRは、異なる規定を使用して定義される。ある特定の実施形態では、重鎖CDRおよび/または軽鎖CDRは、抗体の構造解析を行い、標的分子(例えば、ヒトおよび/またはカニクイザルCD73)のエピトープ領域と接触すると予測される可変領域内の残基を同定することによって、定義される。CDRH1、CDRH2およびCDRH3は、重鎖CDRを意味し、CDRL1、CDRL2およびCDRL3は、軽鎖CDRを意味する。
本明細書で使用される場合、用語「フレームワーク(FR)アミノ酸残基」は、抗体可変領域のフレームワーク領域内のアミノ酸を指す。用語「フレームワーク領域」または「FR領域」は、本明細書で使用される場合、可変領域の一部であるが(例えば、CDRのKabatまたはMacCallumの定義を使用して)CDRの一部でない、アミノ酸残基を含む。
本明細書で使用される場合、用語「可変領域」および「可変ドメイン」は、同義で使用され、当技術分野において一般的である。可変領域は、抗体間で配列が大幅に異なり、特定の抗体のその特定の抗原に対する結合および特異性に使用される、抗体の一部分、一般に、軽鎖または重鎖の一部分、通常は、成熟重鎖のアミノ末端の約110~120アミノ酸または110~125アミノ酸および成熟軽鎖の約90~115アミノ酸を、通常は指す。配列の可変性は、相補性決定領域(CDR)と呼ばれる領域に集中しているが、可変ドメイン内のより高度に保存される領域は、フレームワーク領域(FR)と呼ばれる。いずれかの特定の機序または理論により拘束されることを望まないが、軽鎖および重鎖のCDRは、抗体と抗原の相互作用および特異性に主として関与すると考えられる。ある特定の実施形態では、可変領域は、ヒト可変領域である。ある特定の実施形態では、可変領域は、齧歯動物またはマウスCDR、およびヒトフレームワーク領域(FR)を含む。特定の実施形態では、可変領域は、霊長類(例えば、非ヒト霊長類)可変領域である。ある特定の実施形態では、可変領域は、齧歯動物またはマウスCDR、および霊長類(例えば、非ヒト霊長類)フレームワーク領域(FR)を含む。
用語「VL」および「VLドメイン」は、抗体の軽鎖可変領域を指すために同義で使用される。
用語「VH」および「VHドメイン」は、抗体の重鎖可変領域を指すために同義で使用される。
本明細書で使用される場合、用語「定常領域」および「定常ドメイン」は、置き換え可能であり、当技術分野において一般的である。定常領域は、抗原への抗体の結合に直接関与しないがFc受容体(例えば、Fcガンマ受容体)との相互作用などの様々なエフェクター機能を示すことができる抗体部分、例えば、軽鎖および/または重鎖のカルボキシル末端部分である。免疫グロブリン分子の定常領域は、免疫グロブリン可変ドメインと比べて、より保存されるアミノ酸配列を、一般に有する。
本明細書で使用される場合、抗体に関して使用されるときの用語「重鎖」は、IgGのサブクラス、例えばIgG1、IgG2、IgG3およびIgG4を含む、それぞれ抗体のIgA、IgD、IgE、IgGおよびIgMクラスを生じさせる、任意の明確に異なるタイプ、例えば、定常ドメインのアミノ酸配列に基づいてアルファ(α)、デルタ(δ)、イプシロン(ε)、ガンマ(γ)およびミュー(μ)を指すことができる。
本明細書で使用される場合、抗体に関して使用されるときの用語「軽鎖」は、任意の明確に異なるタイプ、例えば、定常ドメインのアミノ酸配列に基づいてカッパ(κ)またはラムダ(λ)を指すことができる。軽鎖アミノ酸配列は、当技術分野において周知である。特定の実施形態では、軽鎖は、ヒト軽鎖である。
本明細書で使用される場合、用語「EU番号付けシステム」は、Edelman, G.M. et al., Proc. Natl. Acad. USA, 63, 78-85 (1969)およびKabat et al, Sequences of Proteins of Immunological Interest, U.S. Dept. Health and Human Services, 5th edition, 1991に記載されているような、抗体の定常領域についてのEU番号付け規定を指し、これらの参考文献の各々は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
本明細書で使用される場合、用語「結合性部分」は、標的分子または複合体に特異的に結合する能力を有する部分を指す。結合性部分は、小分子、ペプチド、改変ペプチド(例えば、非天然アミノ酸残基を有するペプチド、および/もしくはステープルペプチド)、ポリペプチド、タンパク質、抗体、抗体断片、scFv、Fc含有ポリペプチド、融合抗体、リガンド、アプタマー、核酸、そのバリアント、またはそれらの任意の組合せを含み得る。ある特定の実施形態では、結合性部分は、天然タンパク質またはそのバリアントのドメインを含み、天然タンパク質は、標的分子または複合体にドメインによって結合する。例えば、用語「TGFβ結合性部分」は、TGFβファミリーの1つまたは複数のタンパク質(例えば、TGFβ1、TGFβ2またはTGFβ3)に特異的に結合する部分を指し、ある特定の実施形態では、TGFβ受容体(例えば、TGFβR1、TGFβR2またはTGFβR3)の細胞外ドメインを含み得る。用語「VEGF結合性部分」は、VEGFファミリーの1つまたは複数のタンパク質(例えば、VEGF-A、VEGF-B、VEGF-CまたはVEGF-D)に特異的に結合する部分を指し、ある特定の実施形態では、VEGF受容体(例えば、VEGFR1、VEGFR2またはVEGFR3)の細胞外ドメインを含み得る。
「結合親和性」は、分子(例えば、抗体)の単一の結合部位とその結合パートナー(例えば、抗原)との非共有結合性相互作用の総計の強度を一般に指す。別段の指示がない限り、本明細書で使用される場合、「結合親和性」は、結合対のメンバー(例えば、抗体と抗原)間の1:1相互作用を表す固有の結合親和性を指す。分子XのそのパートナーYに対する親和性は、一般に、解離定数(KD)により表すことができる。親和性は、平衡解離定数(KD)および平衡会合定数(KA)を含むがこれらに限定されない、当技術分野において公知のいくつかの方法で測定することおよび/または表すことができる。KDは、koff/konの商から算出され、その一方で、KAは、kon/koffの商から算出される。konは、例えば抗体の抗原に対する、会合速度定数を指し、koffは、例えば抗体の抗原に対する、解離速度定数を指す。konおよびkoffは、BIAcore(登録商標)またはKinExAなどの、当業者に公知の技法により決定することができる。本明細書で使用される場合、「より低い親和性」は、より大きいKDを指す。
本明細書で使用される場合、用語「最大結合」は、表面プラズモン共鳴結合アッセイ(例えば、本明細書のセクション6.5.2で説明される表面プラズモン共鳴結合アッセイ)で抗体(例えば、抗CD73抗体)への所与の濃度の抗原(例えば、CD73タンパク質)の結合について観察される最大シグナル(レゾナンスユニット(RU)で表される)を指す。
結合親和性の文脈において本明細書で使用される場合、被験抗体の第1の抗原に対する結合親和性は、例えば、所与の実験で、または複数の実験からの平均値を使用して、例えば、本明細書で開示される結合親和性アッセイにより評定して、被験抗体の第1の抗原に対する結合親和性が、被験抗体の第2の抗原に対する結合親和性と比べて少なくとも30%、40%、50%、60%、70%、80%または90%低減される場合、被験抗体の第2の抗原に対する結合親和性と比べて「実質的に低減される」。最大結合の文脈において本明細書で使用される場合、被験抗体と第1の抗原との結合は、例えば、所与の実験で、または複数の実験からの平均値を使用して、例えば、本明細書で開示される結合アッセイにより評定して、被験抗体と第1の抗原との最大結合が、被験抗体と第2の抗原との最大結合と比べて少なくとも30%、40%、50%、60%、70%、80%または90%低減される場合、被験抗体と第2の抗原との最大結合と比べて「実質的に低減される」。
本明細書で使用される場合、用語「特異的に結合する」、「特異的に認識する」、「免疫特異的に結合する」、および「免疫特異的に認識する」は、抗体の文脈では類義語であり、そのような結合が当業者に理解されているような、抗原(例えば、エピトープまたは免疫複合体)に結合する分子を指す。例えば、抗原に特異的に結合する分子は、他のペプチドまたはポリペプチドに、例えば、イムノアッセイ、BIAcore(登録商標)、KinExA 3000装置(Sapidyne Instruments、Boise、ID)、または当技術分野において公知の他のアッセイにより判定して、一般に、より低い親和性で結合し得る。特定の実施形態では、抗原に特異的に結合する分子は、抗原に、分子が別の抗原に非特異的に結合するときのKAより少なくとも2log(例えば、10の倍数)、2.5log、3log、4logまたはそれを超えて大きいKAで、結合する。本明細書に記載の抗体が、1つより多くの抗原に(例えば、抗体分子の異なる領域によって)特異的に結合することができることは、当業者には理解されるであろう。例えば、本明細書に記載の抗体は、CD73およびTGFβに特異的に結合することができ、またはCD73およびVEGFに特異的に結合することができる。
本明細書で使用される場合、用語「免疫グロブリン鎖」は、抗体VHもしくはVLまたはその抗原結合性断片を含む、抗体のポリペプチドを指す。免疫グロブリン鎖は、例えば、VH、VL、全長抗体重鎖、全長抗体軽鎖、または前述のもののいずれかの抗原結合性断片を含み得る。
本明細書で使用される場合、用語「に連結した/されている」は、2つの分子または部分の間の共有結合または非共有結合を指す。第1の分子または部分が第2の分子または部分に連結されているとき、連結は、直接的である必要がなく、代わりに介在分子または部分を介していることもあることは、当業者には理解されるであろう。例えば、全長抗体の重鎖可変領域が、リガンド結合性部分に連結されている場合、リガンド結合性部分は、重鎖可変領域に直接結合するのではなく、全長抗体の定常領域(例えば、重鎖定常領域)に(例えば、ペプチド結合によって)結合することがある。
別の特定の実施形態では、抗原に特異的に結合する分子は、同様の結合条件下で他のタンパク質と交差反応しない。別の特定の実施形態では、CD73に特異的に結合する分子は、他の非CD73タンパク質と交差反応しない。特定の実施形態では、別の無関係な抗原より高い親和性でCD73(例えば、ヒトCD73)に結合する抗体が、本明細書で提供される。ある特定の実施形態では、例えば、ラジオイムノアッセイ、表面プラズモン共鳴、または結合平衡除外アッセイにより測定して、別の無関係の抗原より20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%またはそれを超えて高い親和性でCD73(例えば、ヒトCD73)に結合する抗体が、本明細書で提供される。特定の実施形態では、無関係の非CD73タンパク質への、本明細書に記載される抗CD73抗体の結合の程度は、例えばラジオイムノアッセイにより測定して、CD73タンパク質への抗体の結合の10%、15%または20%未満である。
本明細書で使用される場合、「エピトープ」は、当技術分野における用語であり、抗体が特異的に結合することができる抗原の局所領域を指す。エピトープは、例えば、ポリペプチドの連続したアミノ酸(直線状のもしくは連続したエピトープ)であることもあり、またはエピトープは、例えば、ポリペプチド(単数)もしくはポリペプチド(複数)の2つもしくはそれより多くの不連続領域から集合することもある(構造的、非直線状、非連続性、もしくは不連続エピトープ)。ある特定の実施形態では、抗体が結合するエピトープを、例えば、NMR分光法、X線回折結晶構造解析研究、ELISAアッセイ、質量分析と組み合わせた水素/重水素交換(例えば、液体クロマトグラフィーエレクトロスプレー質量分析)、アレイに基づくオリゴペプチドスキャニングアッセイ(例えば、CLIPS(足場上へのペプチドの化学的連結)を使用してペプチドを拘束して非連続性もしくは構造的エピトープをマッピングする)、および/または突然変異誘発マッピング(例えば、部位特異的突然変異誘発マッピング)によって決定することができる。X線結晶構造解析のために、当技術分野で公知の方法のいずれかを使用して結晶化を果たすことができる(例えば、Giege R et al., (1994) Acta Crystallogr D Biol Crystallogr 50(Pt 4): 339-350;McPherson A (1990) Eur J Biochem 189: 1-23;Chayen NE (1997) Structure 5: 1269-1274;McPherson A (1976) J Biol Chem 251: 6300-6303、これらの参考文献の各々は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる)。抗体:抗原結晶を、周知のX線回折技法を使用して研究することができ、コンピュータソフトウェア、例えば、X-PLOR(Yale University、1992年、配給元Molecular Simulations,Inc.;例えば、Meth Enzymol (1985) volumes 114 & 115, eds Wyckoff HW et al.;US2004/0014194を参照されたい)、およびBUSTER(Bricogne G (1993) Acta Crystallogr D Biol Crystallogr 49(Pt 1): 37-60;Bricogne G (1997) Meth Enzymol 276A: 361-423, ed Carter CW;Roversi P et al., (2000) Acta Crystallogr D Biol Crystallogr 56(Pt 10): 1316-1323)(これらの各々は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる)を使用して、洗練させることができる。突然変異誘発マッピング研究は、当業者に公知の任意の方法を使用して果たすことができる。例えば、アラニンスキャニング突然変異誘発技法を含む、突然変異誘発技法の説明については、Champe M et al., (1995) J Biol Chem 270: 1388-1394およびCunningham BC & Wells JA (1989) Science 244: 1081-1085を参照されたく、これらの参考文献の各々は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。CLIPS(足場上へのペプチドの化学的連結)は、複雑なタンパク質ドメインの機能的模倣物として挙動するように構造的に拘束された立体配置で1つまたは複数のペプチドを提示する技術である。例えば、米国公開第US2008/0139407A1号および同第US2007/099240A1号、ならびに米国特許第7,972,993号を参照されたく、これらの参考文献の各々は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。特定の実施形態では、抗体のエピトープは、アラニンスキャニング突然変異誘発研究を使用して決定される。特定の実施形態では、抗体のエピトープは、質量分析と組み合わせた水素/重水素交換を使用して決定される。特定の実施形態では、抗体のエピトープは、Pepscan TherapeuticsからのCLIPSエピトープマッピング技術を使用して決定される。特定の実施形態では、抗体のエピトープは、タンパク質突然変異誘発により、例えば、抗原と別の種からのそのオルソログの部分とのスイッチ突然変異体を生じさせること、次いで、スイッチ突然変異体を(例えば、本明細書に記載の、FACSに基づく細胞結合アッセイにより)抗原結合の喪失について試験することにより、決定される。
本明細書で使用される場合、ヒトCD73の領域「内に位置するエピトープ」という用語は、指定領域のアミノ酸残基の1つまたは複数を含むエピトープを指す。ある特定の実施形態では、エピトープは、指定領域内に位置するアミノ酸残基の各々1つを含む。ある特定の実施形態では、エピトープは、指定領域内に位置するアミノ酸残基の各々1つからなる。ある特定の実施形態では、指定領域外のヒトCD73の1つまたは複数の追加のアミノ酸残基が、指定領域内に位置するエピトープとともに抗体に結合する。
本明細書で使用される場合、用語「T細胞受容体」および「TCR」は、同義で使用され、全長ヘテロ二量体αβまたはγδ TCR、全長TCRの抗原結合性断片、およびTCR CDRまたは可変領域を含む分子を指す。TCRの例としては、全長TCR、全長TCRの抗原結合性断片、膜貫通領域および細胞質領域を欠く可溶性TCR、柔軟性リンカーにより結合されているTCRの可変領域を含有する一本鎖TCR、操作されたジスルフィド結合により連結されているTCR鎖、単一特異性TCR、多特異性TCR(二特異性TCRを含む)、TCR融合体、ヒトTCR、ヒト化TCR、キメラTCR、組換えにより産生されたTCR、および合成TCRが挙げられるが、これらに限定されない。この用語は、野生型TCRおよび遺伝子操作されたTCR(例えば、第1の種のTCRからの第1の部分と第2の種のTCRからの第2の部分とを含むキメラTCR鎖を含むキメラTCR)を包含する。
本明細書で使用される場合、用語「主要組織適合遺伝子複合体」および「MHC」は、同義で使用され、MHCクラスI分子および/またはMHCクラスII分子を指す。
本明細書で使用される場合、用語「ペプチド-MHC複合体」は、MHCの当技術分野において承認されているペプチド結合ポケット内にペプチドが結合されているMHC分子(MHCクラスIまたはMHCクラスII)を指す。
本明細書で使用される場合、用語「処置する」、「処置すること」および「処置」は、本明細書に記載される治療手段または予防手段を指す。「処置」の方法は、疾患もしくは障害または再発性疾患もしくは障害の1つまたは複数の症状を予防する、治癒させる、遅らせる、その重症度を低下させる、または寛解させるために、あるいは対象の生存期間を、そのような処置の非存在下で予想される生存期間を超えて延長するために、疾患もしくは障害に罹患している対象またはそのような疾患もしくは障害にかかりやすい素因を有する対象への抗体の投与を利用する。
本明細書で使用される場合、対象への治療の投与の文脈での用語「有効量」は、所望の予防または治療効果を達成する治療の量を指す。
本明細書で使用される場合、用語「対象」は、任意のヒトまたは非ヒト動物を含む。一実施形態では、対象は、ヒトまたは非ヒト哺乳動物である。一実施形態では、対象は、ヒトである。
2つの配列(例えば、アミノ酸配列または核酸配列)間の「同一性パーセント」の決定は、数学的アルゴリズムを使用して果たすことができる。2つの配列の比較に利用される数学的アルゴリズムの具体的な、非限定的な例は、Karlin S & Altschul SF (1993) PNAS 90: 5873-5877におけるように改良された、Karlin S & Altschul SF (1990) PNAS 87: 2264-2268のアルゴリズムであり、これらの参考文献の各々は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。そのようなアルゴリズムは、その全体が参照により本明細書に組み込まれるAltschul SF et al., (1990) J Mol Biol 215: 403のNBLASTおよびXBLASTプログラムに組み込まれている。BLASTヌクレオチド検索を、例えばスコア=100、ワード長=12用に設定した、NBLASTヌクレオチドプログラムパラメーターで行って、本明細書に記載される核酸分子と相同のヌクレオチド配列を得ることができる。BLASTタンパク質検索を、例えばスコア50、ワード長=3用に設定した、XBLASTプログラムパラメーターで行って、本明細書に記載されるタンパク質分子と相同のアミノ酸配列を得ることができる。比較のためのギャップ付きアラインメントを達成するために、その全体が参照により本明細書に組み込まれるAltschul SF et al., (1997) Nuc Acids Res 25: 3389-3402に記載されているような、ギャップ付きBLASTを利用することができる。あるいは、PSI BLASTを使用して、分子間の距離関係を検出する反復検索を行うことができる(同書)。BLAST、ギャップ付きBLAST、およびPSI Blastプログラムを利用する場合、それぞれのプログラムの(例えば、XBLASTおよびNBLASTの)デフォルトパラメーターを使用することができる(例えば、ワールドワイドウェブ、ncbi.nlm.nih.govで、National Center for Biotechnology Information(NCBI)を参照されたい)。配列の比較に利用される数学的アルゴリズムの別の具体的な、非限定的な例は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる、Myers and Miller, 1988, CABIOS 4:11-17のアルゴリズムである。そのようなアルゴリズムは、GCG配列アラインメントソフトウェアパッケージの一部であるALIGNプログラム(バージョン2.0)に組み込まれている。アミノ酸配列を比較するためにALIGNプログラムを利用する場合、PAM120重み残基表、12のギャップ長ペナルティー、および4のギャップペナルティーを使用することができる。
2つの配列間の同一性パーセントは、ギャップを許容するまたは許容しない、上記のものに類似した技法を使用して決定することができる。同一性パーセントを算出する際、通常は完全な一致のみが計数される。
本明細書で使用される場合、用語「脂質ナノ粒子」は、約10~約1000ナノメートルの間の平均直径を有する1つまたは複数の球形ナノ粒子であって、親油性分子を可溶化することができる固体脂質コアマトリックスを含む球形ナノ粒子を指す。ある特定の実施形態では、脂質コアは、界面活性剤(例えば、乳化剤)により安定化され、トリグリセリド(例えば、トリステアリン)、ジグリセリド(例えば、ベヘン酸グリセロール)、モノグリセリド(例えば、モノステアリン酸グリセロール)、脂肪酸(例えば、ステアリン酸)、ステロイド(例えば、コレステロール)、および蝋(例えば、パルミチン酸セチル)のうちの1つまたは複数を、これらの組合せを含めて、含むことができる。脂質ナノ粒子は、例えば、Petrilli et al., Curr Pharm Biotechnol.15:847-55, 2014;ならびに米国特許第6,217,912号、同第6,881,421号、同第7,402,573号、同第7,404,969号、同第7,550,441号、同第7,727,969号、同第8,003,621号、同第8,691,750号、同第8,871,509号、同第9,017,726号、同第9,173,853号、同第9,220,779号、同第9,227,917号および同第9,278,130号に記載されており、これらの参考文献の各々は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
5.2 抗CD73抗体
一態様では、本開示は、CD73(例えば、ヒトCD73、カニクイザルCD73またはマウスCD73)に特異的に結合し、CD73機能に拮抗する、抗体を提供する。例示的な抗体のアミノ酸配列が本明細書の表1に示される。
ある特定の実施形態では、本開示は、CD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)に特異的に結合する単離された抗体であって、本明細書の表1に記載のVHドメインのCDRのうちの1つ、2つまたは3つすべてを含むVHドメインを含む、単離された抗体を提供する。ある特定の実施形態では、抗体は、表1に記載のVHドメインのCDRH1を含む。ある特定の実施形態では、抗体は、表1に記載のVHドメインのCDRH2を含む。ある特定の実施形態では、抗体は、表1に記載のVHドメインのCDRH3を含む。
ある特定の実施形態では、本開示は、CD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)に特異的に結合する単離された抗体であって、本明細書の表1で開示されたVLドメインのCDRのうちの1つ、2つまたは3つすべてを含むVLドメインを含む、単離された抗体を提供する。ある特定の実施形態では、抗体は、表1に記載のVLドメインのCDRL1を含む。ある特定の実施形態では、抗体は、表1に記載のVLドメインのCDRL2を含む。ある特定の実施形態では、抗体は、表1に記載のVLドメインのCDRL3を含む。
ある特定の実施形態では、抗体のCDRを、Kabat et al., J. Biol.Chem.252, 6609-6616 (1977)およびKabat et al., Sequences of protein of immunological interest (1991)に従って決定することができ、これらの参考文献の各々は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。ある特定の実施形態では、抗体の軽鎖CDRは、Kabatに従って決定され、抗体の重鎖CDRは、MacCallum(上掲)に従って決定される。ある特定の実施形態では、重鎖CDRおよび/または軽鎖CDRは、抗体の構造解析を行い、標的分子(例えば、ヒトおよび/またはカニクイザルCD73)のエピトープ領域と接触すると予測される可変領域内の残基を同定することによって、定義される。
ある特定の実施形態では、抗体のCDRを、免疫グロブリン構造ループの位置を参照するChothia番号付けスキームに従って決定することができる(例えば、Chothia C & Lesk AM, (1987), J Mol Biol 196: 901-917;Al-Lazikani B et al., (1997) J Mol Biol 273: 927-948;Chothia C et al., (1992) J Mol Biol 227: 799-817;Tramontano A et al., (1990) J Mol Biol 215(1): 175-82;および米国特許第7,709,226号を参照されたく、これらの参考文献のすべては、それら全体が参照により本明細書に組み込まれる)。通常は、Kabat番号付け規定を使用する場合、Chothia CDRH1ループは、重鎖アミノ酸26~32、33または34に存在し、Chothia CDRH2ループは、重鎖アミノ酸52~56に存在し、Chothia CDRH3ループは、重鎖アミノ酸95~102に存在し、その一方で、Chothia CDRL1ループは、軽鎖アミノ酸24~34に存在し、Chothia CDRL2ループは、軽鎖アミノ酸50~56に存在し、Chothia CDRL3ループは、軽鎖アミノ酸89~97に存在する。Kabat番号付け規定を使用して番号付けしたときのChothia CDRH1ループの末端は、ループの長さに依存してH32~H34の間で変動する(これは、Kabat番号付けスキームが、挿入をH35AとH35Bに置くためである;35Aも35Bも存在しない場合にはループは32で終わり、35Aのみが存在する場合にはループは33で終わり、35Aと35Bの両方が存在する場合にはループは34で終わる)。
ある特定の実施形態では、抗体のCDRを、その全体が参照により本明細書に組み込まれるMacCallum RM et al., (1996) J Mol Biol 262: 732-745に従って決定することができる。例えば、その全体が参照により本明細書に組み込まれるMartin A. "Protein Sequence and Structure Analysis of Antibody Variable Domains," in Antibody Engineering, Kontermann and Dubel, eds., Chapter 31, pp. 422-439, Springer-Verlag, Berlin (2001)も参照されたい。
ある特定の実施形態では、本開示は、CD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)に特異的に結合する単離された抗体であって、本明細書の表1で開示されたVHのChothia VH CDRを含む、単離された抗体を提供する。ある特定の実施形態では、本開示は、CD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)に特異的に結合する単離された抗体であって、本明細書の表1で開示されたVLのChothia VL CDRを含む、単離された抗体を提供する。ある特定の実施形態では、本開示は、CD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)に特異的に結合する単離された抗体であって、本明細書の表1で開示された抗体のChothia VH CDRおよびChothia VL CDRを含む、単離された抗体を提供する。ある特定の実施形態では、CD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)に特異的に結合する抗体は、Chothia CDRとKabat CDRが同じアミノ酸配列を有する、1つまたは複数のCDRを含む。ある特定の実施形態では、本開示は、CD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)に特異的に結合し、Kabat CDRとChothia CDRの組合せを含む、単離された抗体を提供する。
ある特定の実施形態では、抗体のCDRを、Lefranc M-P, (1999) The Immunologist 7: 132-136およびLefranc M-P et al., (1999) Nucleic Acids Res 27: 209-212に記載されているようなIMGT番号付けシステムに従って決定することができ、これらの参考文献の各々は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。IMGT番号付けスキームによれば、CDRH1は、26~35位にあり、CDRH2は、51~57位にあり、CDRH3は、93~102位にあり、CDRL1は、27~32位にあり、CDRL2は、50~52位にあり、CDRL3は、89~97位にある。IMGT固有の番号付けは、Lefranc M-P et al., (2009) Nucleic Acids Res 37: D1006-D1012およびIMGTデータベースにおけるように定義されることもある。
ある特定の実施形態では、本開示は、CD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)に特異的に結合し、例えばLefranc M-P (1999)上掲およびLefranc M-P et al., (1999)上掲またはLefranc M-P et al., (2009)上掲に記載されているようなIMGT番号付けシステムにより決定された場合の本明細書の表1で開示された抗体のCDRを含む、抗体を提供する。
ある特定の実施形態では、抗体のCDRを、AbM超可変領域を参照するAbM番号付けスキームに従って決定することができ、AbM超可変領域は、Kabat CDRとChothia構造ループの間の折衷案を意味し、その全体が参照により本明細書に組み込まれるOxford MolecularのAbM抗体モデリングソフトウェア(Oxford Molecular Group,Inc.)により使用されている。特定の実施形態では、本開示は、CD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)に特異的に結合し、AbM番号付けスキームによって決定された場合の本明細書の表1で開示された抗体のCDRを含む、抗体を提供する。
ある特定の実施形態では、抗体のCDRを、AHo番号付けシステムに従って(その全体が参照により本明細書に組み込まれる、Honegger and Pluckthun, A., J. Mol.Biol.309:657-670 (2001)に記載されているように)決定することができる。ある特定の実施形態では、本開示は、CD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)に特異的に結合し、AHo番号付けスキームによって決定された場合の本明細書の表1で開示された抗体のCDRを含む、抗体を提供する。
ある特定の実施形態では、本開示は、CD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)に特異的に結合する単離された抗体であって、配列番号19、20、21、23、24、25、26、27、28、29または30に記載のVHドメインのCDRH1、CDRH2およびCDRH3領域アミノ酸配列を含む重鎖可変領域と、配列番号33、34、35、37、38、39または40に記載のVLドメインのCDRL1、CDRL2およびCDRL3領域アミノ酸配列を含む軽鎖可変領域とを含む抗体であり、各CDRが、MacCallum定義、Kabat定義、Chothia定義、IMGT番号付けシステム、CDRのAbM定義、構造解析、またはこれらの組合せに従って定義され、構造解析によって、CD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)のエピトープ領域と接触すると予測される可変領域内の残基が同定される、単離された抗体を提供する。ある特定の実施形態では、本開示は、CD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)に特異的に結合する単離された抗体であって、VHドメインのCDRH1、CDRH2およびCDRH3領域アミノ酸配列を含む重鎖可変領域と、VLドメインのCDRL1、CDRL2およびCDRL3領域アミノ酸配列を含む軽鎖可変領域とを含む抗体であり、VHドメインおよびVLドメインが、配列番号19および33;20および34;21および35;23および37;24および37;25および37;26および37;27および37;28および37;29および37;30および37;23および38;24および38;25および38;26および38;27および38;28および38;23および39;または23および40に記載のアミノ酸配列をそれぞれ含み、各CDRが、MacCallum定義、Kabat定義、Chothia定義、IMGT番号付けシステム、CDRのAbM定義、構造解析、またはこれらの組合せに従って定義され、構造解析によってCD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)のエピトープ領域と接触すると予測される可変領域内の残基が同定される、単離された抗体を提供する。ある特定の実施形態では、本開示は、CD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)に特異的に結合し、Kabat定義により定義されたCDRと抗体の構造解析により定義されたCDRの組合せを含む、単離された抗体であって、構造解析によって、CD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)のエピトープ領域と接触すると予測される可変領域内の残基が同定される、単離された抗体を提供する。
ある特定の実施形態では、本開示は、CD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)に特異的に結合する単離された抗体であって、Kabat、IMGT(例えば、IMGT固有)、AHoまたはChothia抗体番号付けスキームのうちの1つまたは複数により定義された場合の、本明細書で開示されるBA025抗体に存在する6個のCDRを含む、単離された抗体を提供する。ある特定の実施形態では、抗体は、BA025抗体に存在するCDRのうちの少なくとも1つ、少なくとも2つ、少なくとも3つ、少なくとも4つ、または少なくとも5つを含む。BA025抗体のKabat、IMGT固有、AhoおよびChothia CDRは、本明細書の表1に提供されている。
ある特定の実施形態では、本開示は、CD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)に特異的に結合する単離された抗体であって、Kabat、IMGT(例えば、IMGT固有)、AHoまたはChothia抗体番号付けスキームのうちの1つまたは複数により定義された場合の本明細書で開示されるBA020抗体に存在する6個のCDRを含む、単離された抗体を提供する。ある特定の実施形態では、抗体は、BA020抗体に存在するCDRのうちの少なくとも1つ、少なくとも2つ、少なくとも3つ、少なくとも4つ、または少なくとも5つを含む。BA020抗体のKabat、IMGT固有、AhoおよびChothia CDRは、本明細書の表1に提供されている。
ある特定の実施形態では、本開示は、CD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)に特異的に結合する単離された抗体であって、
(a)CDRH1が、X1X2WX3X4(配列番号13)のアミノ酸配列(配列中、
X1は、SまたはNであり;
X2は、SまたはYであり;
X3は、I又はMであり;
X4は、NまたはHである)
を含み;
(b)CDRH2が、X1IYPRX2X3DTNYX4X5KFKX6(配列番号14)のアミノ酸配列(配列中、
X1は、RまたはTであり;
X2は、N、AまたはSであり;
X3は、GまたはSであり;
X4は、N、AまたはSであり;
X5は、GまたはQであり;
X6は、DまたはGである)
を含み;
(c)CDRH3が、LLDYSMDY(配列番号7)のアミノ酸配列を含み;
(d)CDRL1が、RASQDISX1X2LN(配列番号16)のアミノ酸配列(配列中、
X1は、NまたはIであり;
X2は、YまたはSである)
を含み;
(e)CDRL2が、YTSRLHS(配列番号10)のアミノ酸配列を含み;および/または
(f)CDRL3が、QQGNTLPXT(配列番号17)のアミノ酸配列(配列中、
Xは、LまたはWである)
を含む、単離された抗体を提供する。
ある特定の実施形態では、本開示は、CD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)に特異的に結合する単離された抗体であって、
(a)CDRH1が、SSWIN(配列番号2)のアミノ酸配列を含み;
(b)CDRH2が、RIYPRX1GDTNYX2GKFKD(配列番号15)のアミノ酸配列(配列中、
X1は、N、AまたはSであり;
X2は、N、AまたはSである)
を含み;
(c)CDRH3が、LLDYSMDY(配列番号7)のアミノ酸配列を含み;
(d)CDRL1が、RASQDISX1X2LN(配列番号16)のアミノ酸配列(配列中、
X1は、NまたはIであり;
X2は、YまたはSである)
を含み;
(e)CDRL2が、YTSRLHS(配列番号10)のアミノ酸配列を含み;および/または
(f)CDRL3が、QQGNTLPLT(配列番号12)のアミノ酸配列を含む、
単離された抗体を提供する。
ある特定の実施形態では、本開示は、CD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)に特異的に結合する単離された抗体であって、配列番号1、3および7にそれぞれ記載のCDRH1、CDRH2およびCDRH3アミノ酸配列を含むVHドメインを含む、単離された抗体を提供する。ある特定の実施形態では、本開示は、CD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)に特異的に結合する単離された抗体であって、配列番号2、4および7にそれぞれ記載のCDRH1、CDRH2およびCDRH3アミノ酸配列を含むVHドメインを含む、単離された抗体を提供する。ある特定の実施形態では、本開示は、CD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)に特異的に結合する単離された抗体であって、配列番号2、5および7にそれぞれ記載のCDRH1、CDRH2およびCDRH3アミノ酸配列を含むVHドメインを含む、単離された抗体を提供する。ある特定の実施形態では、本開示は、CD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)に特異的に結合する単離された抗体であって、配列番号2、6および7にそれぞれ記載のCDRH1、CDRH2およびCDRH3アミノ酸配列を含むVHドメインを含む、単離された抗体を提供する。ある特定の実施形態では、本開示は、CD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)に特異的に結合する単離された抗体であって、配列番号8、10および11にそれぞれ記載のCDRL1、CDRL2およびCDRL3アミノ酸配列を含むVLドメインを含む、単離された抗体を提供する。ある特定の実施形態では、本開示は、CD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)に特異的に結合する単離された抗体であって、配列番号9、10および12にそれぞれ記載のCDRL1、CDRL2およびCDRL3アミノ酸配列を含むVLドメインを含む、単離された抗体を提供する。ある特定の実施形態では、本開示は、CD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)に特異的に結合する単離された抗体であって、配列番号8、10および12にそれぞれ記載のCDRL1、CDRL2およびCDRL3アミノ酸配列を含むVLドメインを含む、単離された抗体を提供する。
ある特定の実施形態では、本開示は、CD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)に特異的に結合する単離された抗体であって、CDRH1、CDRH2およびCDRH3領域を含む重鎖可変領域と、CDRL1、CDRL2およびCDRL3領域を含む軽鎖可変領域とを含み、CDRH1、CDRH2、CDRH3、CDRL1、CDRL2およびCDRL3領域が、それぞれ配列番号1、3、7、8、10および11に記載のアミノ酸配列を含む、単離された抗体を提供する。ある特定の実施形態では、本開示は、CD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)に特異的に結合する単離された抗体であって、CDRH1、CDRH2およびCDRH3領域を含む重鎖可変領域と、CDRL1、CDRL2およびCDRL3領域を含む軽鎖可変領域とを含み、CDRH1、CDRH2、CDRH3、CDRL1、CDRL2およびCDRL3領域が、それぞれ配列番号2、4、7、8、10および11に記載のアミノ酸配列を含む、単離された抗体を提供する。ある特定の実施形態では、本開示は、CD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)に特異的に結合する単離された抗体であって、CDRH1、CDRH2およびCDRH3領域を含む重鎖可変領域と、CDRL1、CDRL2およびCDRL3領域を含む軽鎖可変領域とを含み、CDRH1、CDRH2、CDRH3、CDRL1、CDRL2およびCDRL3領域が、それぞれ配列番号2、4、7、8、10および12に記載のアミノ酸配列を含む、単離された抗体を提供する。ある特定の実施形態では、本開示は、CD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)に特異的に結合する単離された抗体であって、CDRH1、CDRH2およびCDRH3領域を含む重鎖可変領域と、CDRL1、CDRL2およびCDRL3領域を含む軽鎖可変領域とを含み、CDRH1、CDRH2、CDRH3、CDRL1、CDRL2およびCDRL3領域が、それぞれ配列番号2、4、7、9、10および12に記載のアミノ酸配列を含む、単離された抗体を提供する。ある特定の実施形態では、本開示は、CD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)に特異的に結合する単離された抗体であって、CDRH1、CDRH2およびCDRH3領域を含む重鎖可変領域と、CDRL1、CDRL2およびCDRL3領域を含む軽鎖可変領域とを含み、CDRH1、CDRH2、CDRH3、CDRL1、CDRL2およびCDRL3領域が、それぞれ配列番号2、5、7、8、10および12に記載のアミノ酸配列を含む、単離された抗体を提供する。ある特定の実施形態では、本開示は、CD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)に特異的に結合する単離された抗体であって、CDRH1、CDRH2およびCDRH3領域を含む重鎖可変領域と、CDRL1、CDRL2およびCDRL3領域を含む軽鎖可変領域とを含み、CDRH1、CDRH2、CDRH3、CDRL1、CDRL2およびCDRL3領域が、それぞれ配列番号2、6、7、8、10および12に記載のアミノ酸配列を含む、単離された抗体を提供する。ある特定の実施形態では、本開示は、CD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)に特異的に結合する単離された抗体であって、CDRH1、CDRH2およびCDRH3領域を含む重鎖可変領域と、CDRL1、CDRL2およびCDRL3領域を含む軽鎖可変領域とを含み、CDRH1、CDRH2、CDRH3、CDRL1、CDRL2およびCDRL3領域が、それぞれ配列番号2、5、7、9、10および12に記載のアミノ酸配列を含む、単離された抗体を提供する。ある特定の実施形態では、本開示は、CD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)に特異的に結合する単離された抗体であって、CDRH1、CDRH2およびCDRH3領域を含む重鎖可変領域と、CDRL1、CDRL2およびCDRL3領域を含む軽鎖可変領域とを含み、CDRH1、CDRH2、CDRH3、CDRL1、CDRL2およびCDRL3領域が、それぞれ配列番号2、6、7、9、10および12に記載のアミノ酸配列を含む、単離された抗体を提供する。
ある特定の実施形態では、本開示は、CD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)に特異的に結合する単離された抗体であって、配列番号31のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域を含む、単離された抗体を提供する。ある特定の実施形態では、本開示は、CD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)に特異的に結合する単離された抗体であって、配列番号19~21および23~30からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域を含む、単離された抗体を提供する。ある特定の実施形態では、本開示は、CD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)に特異的に結合する単離された抗体であって、配列番号19~21および23~30からなる群から選択されるアミノ酸配列と少なくとも75%、80%、85%、90%、95%または100%(例えば、少なくとも86、87、88、89、90、91、92、93、94、95、96、97、98または99%)同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域を含む、単離された抗体を提供する。
ある特定の実施形態では、本開示は、CD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)に特異的に結合する単離された抗体であって、配列番号41または42のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む、単離された抗体を提供する。ある特定の実施形態では、本開示は、CD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)に特異的に結合する単離された抗体であって、配列番号33~35および37~40からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む、単離された抗体を提供する。ある特定の実施形態では、本開示は、CD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)に特異的に結合する単離された抗体であって、配列番号33~35および37~40からなる群から選択されるアミノ酸配列と少なくとも75%、80%、85%、90%、95%または100%(例えば、少なくとも86、87、88、89、90、91、92、93、94、95、96、97、98または99%)同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む、単離された抗体を提供する。
ある特定の実施形態では、本開示は、CD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)に特異的に結合する単離された抗体であって、配列番号31のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域と、配列番号41または42のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域とを含む、単離された抗体を提供する。ある特定の実施形態では、本開示は、CD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)に特異的に結合する単離された抗体であって、配列番号19~21および23~30からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域と、配列番号33~35および37~40からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域とを含む、単離された抗体を提供する。ある特定の実施形態では、本開示は、CD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)に特異的に結合する単離された抗体であって、配列番号19~21および23~30からなる群から選択されるアミノ酸配列と少なくとも75%、80%、85%、90%、95%または100%(例えば、少なくとも86、87、88、89、90、91、92、93、94、95、96、97、98または99%)同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域と、配列番号33~35および37~40からなる群から選択されるアミノ酸配列と少なくとも75%、80%、85%、90%、95%または100%(例えば、少なくとも86、87、88、89、90、91、92、93、94、95、96、97、98または99%)同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域とを含む、単離された抗体を提供する。
ある特定の実施形態では、本開示は、CD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)に特異的に結合する単離された抗体であって、配列番号19および33;20および34;21および35;23および37;24および37;25および37;26および37;27および37;28および37;29および37;30および37;23および38;24および38;25および38;26および38;27および38;28および38;23および39;または23および40に記載のアミノ酸配列をそれぞれ含む、重鎖可変領域および軽鎖可変領域を含む、単離された抗体を提供する。ある特定の実施形態では、本開示は、CD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)に特異的に結合する単離された抗体であって、配列番号19のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域と、配列番号33のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域とを含む、単離された抗体を提供する。ある特定の実施形態では、本開示は、CD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)に特異的に結合する単離された抗体であって、配列番号20のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域と、配列番号34のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域とを含む、単離された抗体を提供する。ある特定の実施形態では、本開示は、CD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)に特異的に結合する単離された抗体であって、配列番号21のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域と、配列番号35のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域とを含む、単離された抗体を提供する。ある特定の実施形態では、本開示は、CD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)に特異的に結合する単離された抗体であって、配列番号23のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域と、配列番号37のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域とを含む、単離された抗体を提供する。ある特定の実施形態では、本開示は、CD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)に特異的に結合する単離された抗体であって、配列番号24のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域と、配列番号37のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域とを含む、単離された抗体を提供する。ある特定の実施形態では、本開示は、CD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)に特異的に結合する単離された抗体であって、配列番号23のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域と、配列番号38のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域とを含む、単離された抗体を提供する。ある特定の実施形態では、本開示は、CD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)に特異的に結合する単離された抗体であって、配列番号24のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域と、配列番号38のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域とを含む、単離された抗体を提供する。ある特定の実施形態では、本開示は、CD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)に特異的に結合する単離された抗体であって、配列番号25のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域と、配列番号37のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域とを含む、単離された抗体を提供する。ある特定の実施形態では、本開示は、CD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)に特異的に結合する単離された抗体であって、配列番号26のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域と、配列番号37のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域とを含む、単離された抗体を提供する。ある特定の実施形態では、本開示は、CD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)に特異的に結合する単離された抗体であって、配列番号27のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域と、配列番号37のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域とを含む、単離された抗体を提供する。ある特定の実施形態では、本開示は、CD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)に特異的に結合する単離された抗体であって、配列番号28のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域と、配列番号37のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域とを含む、単離された抗体を提供する。ある特定の実施形態では、本開示は、CD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)に特異的に結合する単離された抗体であって、配列番号25のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域と、配列番号38のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域とを含む、単離された抗体を提供する。ある特定の実施形態では、本開示は、CD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)に特異的に結合する単離された抗体であって、配列番号26のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域と、配列番号38のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域とを含む、単離された抗体を提供する。ある特定の実施形態では、本開示は、CD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)に特異的に結合する単離された抗体であって、配列番号27のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域と、配列番号38のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域とを含む、単離された抗体を提供する。ある特定の実施形態では、本開示は、CD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)に特異的に結合する単離された抗体であって、配列番号28のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域と、配列番号38のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域とを含む、単離された抗体を提供する。ある特定の実施形態では、本開示は、CD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)に特異的に結合する単離された抗体であって、配列番号29のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域と、配列番号37のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域とを含む、単離された抗体を提供する。ある特定の実施形態では、本開示は、CD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)に特異的に結合する単離された抗体であって、配列番号30のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域と、配列番号37のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域とを含む、単離された抗体を提供する。ある特定の実施形態では、本開示は、CD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)に特異的に結合する単離された抗体であって、配列番号23のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域と、配列番号39のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域とを含む、単離された抗体を提供する。ある特定の実施形態では、本開示は、CD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)に特異的に結合する単離された抗体であって、配列番号23のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域と、配列番号40のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域とを含む、単離された抗体を提供する。
ある特定の実施形態では、本開示は、CD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)に特異的に結合する単離された抗体であって、マウスIgHV1S12生殖系列配列に由来するアミノ酸配列を含む重鎖可変領域を含む、単離された抗体を提供する。ある特定の実施形態では、マウスIgHV1S12生殖系列配列は、配列番号18に記載されている。フレームワーク1、フレームワーク2、フレームワーク3、CDRH1およびCDRH2から選択される1つまたは複数の領域(例えば、これらの領域のうちの2つ、3つ、4つまたは5つ)は、マウスIgHV1S12生殖系列配列に由来し得る。一実施形態では、フレームワーク1、フレームワーク2、フレームワーク3、CDRH1およびCDRH2は、すべて、マウスIgHV1S12生殖系列配列に由来する。ある特定の実施形態では、重鎖可変領域は、配列番号7に記載のアミノ酸配列を含むCDRH3を含む。
ある特定の実施形態では、本開示は、CD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)に特異的に結合する単離された抗体であって、マウスIgKV10-96生殖系列配列に由来するアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む、単離された抗体を提供する。ある特定の実施形態では、マウスIgKV10-96生殖系列配列は、配列番号32に記載されている。フレームワーク1、フレームワーク2、フレームワーク3、CDRL1およびCDRL2から選択される1つまたは複数の領域(例えば、これらの領域のうちの2つ、3つ、4つまたは5つ)は、IgKV10-96のマウス生殖系列配列に由来し得る。一実施形態では、フレームワーク1、フレームワーク2、フレームワーク3、CDRL1およびCDRL2は、すべて、IgKV10-96のマウス生殖系列配列に由来する。ある特定の実施形態では、軽鎖可変領域は、配列番号11または12に記載のアミノ酸配列を含むCDRL3を含む。
ある特定の実施形態では、本開示は、CD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)に特異的に結合する単離された抗体であって、マウスIgHV1S12生殖系列配列(例えば、配列番号18)に由来するアミノ酸配列を含む重鎖可変領域と、マウスIgKV10-96生殖系列配列(例えば、配列番号32)に由来するマウス生殖系列配列に由来するアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域とを含む、単離された抗体を提供する。ある特定の実施形態では、重鎖可変領域は、配列番号7に記載のアミノ酸配列を含むCDRH3を含み、軽鎖可変領域は、配列番号11または12に記載のアミノ酸配列を含むCDRL3を含む。
ある特定の実施形態では、本開示は、CD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)に特異的に結合する単離された抗体であって、ヒトIgHV5-51生殖系列配列に由来するアミノ酸配列を含む重鎖可変領域を含む、単離された抗体を提供する。ある特定の実施形態では、ヒトIgHV5-51生殖系列配列は、ヒトIgHV5-51*02生殖系列配列(例えば、配列番号22のアミノ酸配列を含む)である。フレームワーク1、フレームワーク2、フレームワーク3、CDRH1およびCDRH2から選択される1つまたは複数の領域(例えば、これらの領域のうちの2つ、3つ、4つまたは5つ)は、ヒトIgHV5-51生殖系列配列に由来し得る。一実施形態では、フレームワーク1、フレームワーク2、フレームワーク3、CDRH1およびCDRH2は、すべて、ヒトIgHV5-51生殖系列配列に由来する。ある特定の実施形態では、重鎖可変領域は、配列番号7に記載のアミノ酸配列を含むCDRH3を含む。
ある特定の実施形態では、本開示は、CD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)に特異的に結合する単離された抗体であって、ヒトIGKV1-33生殖系列配列(例えば、配列番号36のアミノ酸配列を含む、例えば、IGKV1-33*01)に由来するアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む、単離された抗体を提供する。フレームワーク1、フレームワーク2、フレームワーク3、CDRL1およびCDRL2から選択される1つまたは複数の領域(例えば、これらの領域のうちの2つ、3つ、4つまたは5つ)は、IGKV1-33(例えば、配列番号36のアミノ酸配列を含む、例えば、IGKV1-33*01)からなる群から選択されるヒト生殖系列配列に由来し得る。一実施形態では、フレームワーク1、フレームワーク2、フレームワーク3、CDRL1およびCDRL2は、すべて、ヒトIGKV1-33生殖系列配列(例えば、配列番号36のアミノ酸配列を含む、例えば、IGKV1-33*01)に由来する。ある特定の実施形態では、軽鎖可変領域は、配列番号12に記載のアミノ酸配列を含むCDRL3を含む。
ある特定の実施形態では、本開示は、CD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)に特異的に結合する単離された抗体であって、ヒトIgHV5-51生殖系列配列(例えば、配列番号22のアミノ酸配列を含む、例えば、ヒトIgHV5-51*02生殖系列配列)に由来するアミノ酸配列を含む重鎖可変領域と、ヒトIGKV1-33生殖系列配列(例えば、配列番号36のアミノ酸配列を含む、例えば、IGKV1-33*01)に由来するアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域とを含む、単離された抗体を提供する。ある特定の実施形態では、重鎖可変領域は、配列番号7に記載のアミノ酸配列を含むCDRH3を含み、軽鎖可変領域は、配列番号12に記載のアミノ酸配列を含むCDRL3を含む。
ある特定の実施形態では、本開示は、配列番号19および33;20および34;21および35;23および37;24および37;25および37;26および37;27および37;28および37;29および37;30および37;23および38;24および38;25および38;26および38;27および38;28および38;23および39;または23および40にそれぞれ記載の重鎖可変領域および軽鎖可変領域アミノ酸配列を含む抗体を含む、本明細書で開示される抗CD73抗体のいずれかと、CD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)への結合について交差競合する、単離された抗体を提供する。ある特定の実施形態では、本開示は、配列番号24および37にそれぞれ記載の重鎖および軽鎖可変領域アミノ酸配列を含む抗体とCD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)への結合について交差競合する、単離された抗体を提供する。ある特定の実施形態では、本開示は、配列番号27および37にそれぞれ記載の重鎖および軽鎖可変領域アミノ酸配列を含む抗体とCD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)への結合について交差競合する、単離された抗体を提供する。
ある特定の実施形態では、本開示は、本明細書に記載される抗体、例えば、配列番号19および33;20および34;21および35;23および37;24および37;25および37;26および37;27および37;28および37;29および37;30および37;23および38;24および38;25および38;26および38;27および38;28および38;23および39;または23および40にそれぞれ記載の重鎖および軽鎖可変領域アミノ酸配列を含む抗体と、CD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73のエピトープ)の同じまたはオーバーラップするエピトープに結合する、単離された抗体を提供する。ある特定の実施形態では、本開示は、本明細書に記載される抗体、例えば、配列番号24および37にそれぞれ記載の重鎖および軽鎖可変領域アミノ酸配列を含む抗体と、CD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73のエピトープ)の同じまたはオーバーラップするエピトープに結合する、単離された抗体を提供する。ある特定の実施形態では、本開示は、本明細書に記載される抗体、例えば、配列番号27および37にそれぞれ記載の重鎖および軽鎖可変領域アミノ酸配列を含む抗体と、CD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73のエピトープ)の同じまたはオーバーラップするエピトープに結合する、単離された抗体を提供する。ある特定の実施形態では、抗体のエピトープを、例えば、NMR分光法、表面プラズモン共鳴(BIAcore(登録商標))、X線回折結晶構造解析研究、ELISAアッセイ、質量分析と組み合わせた水素/重水素交換(例えば、液体クロマトグラフィーエレクトロスプレー質量分析)、アレイに基づくオリゴペプチドスキャニングアッセイ、および/または突然変異誘発マッピング(例えば、部位特異的突然変異誘発マッピング)により、決定することができる。X線結晶構造解析のために、当技術分野で公知の方法のいずれかを使用して結晶化を果たすことができる(例えば、Giege R et al., (1994) Acta Crystallogr D Biol Crystallogr 50(Pt 4): 339-350;McPherson A (1990) Eur J Biochem 189: 1-23;Chayen NE (1997) Structure 5: 1269-1274;McPherson A (1976) J Biol Chem 251: 6300-6303;これらの参考文献のすべては、それら全体が参照により本明細書に組み込まれる)。抗体:抗原結晶を、周知のX線回折技法を使用して研究することができ、コンピュータソフトウェア、例えば、X-PLOR(Yale University、1992年、配給元Molecular Simulations,Inc.;例えば、Meth Enzymol (1985) volumes 114 & 115, eds Wyckoff HW et al.;米国特許出願第2004/0014194号を参照されたい)、およびBUSTER(Bricogne G (1993) Acta Crystallogr D Biol Crystallogr 49(Pt 1): 37-60;Bricogne G (1997) Meth Enzymol 276A: 361-423, ed Carter CW;Roversi P et al., (2000) Acta Crystallogr D Biol Crystallogr 56(Pt 10): 1316-1323;これらの参考文献のすべては、それら全体が参照により本明細書に組み込まれる)を使用して洗練させることができる。突然変異誘発マッピング研究は、当業者に公知の任意の方法を使用して果たすことができる。例えば、アラニンスキャニング突然変異誘発技法を含む、突然変異技法の説明については、Champe M et al., (1995)上掲およびCunningham BC & Wells JA (1989)上掲を参照されたい。特定の実施形態では、抗体のエピトープは、アラニンスキャニング突然変異誘発研究を使用して決定される。加えて、CD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)の同じまたはオーバーラップするエピトープを認識し、そのようなエピトープに結合する抗体を、イムノアッセイなどの日常的技法を使用して、例えば、標的抗原への別の抗体の結合を遮断するある抗体の能力を明らかにすること、すなわち、競合的結合アッセイにより、同定することができる。競合結合アッセイを使用して、2つの抗体がエピトープに対して同様の結合特異性を有するかどうかを判定することもできる。競合的結合は、試験下の免疫グロブリンがCD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)などの共通の抗原への参照抗体の特異的結合を阻害するアッセイで判定することができる。非常に多くのタイプの競合的結合アッセイ、例えば、固相直接または間接的ラジオイムノアッセイ(RIA)、固相直接または間接的酵素イムノアッセイ(EIA)、サンドイッチ競合アッセイ(Stahli C et al., (1983) Methods Enzymol 9: 242-253を参照されたい);固相直接ビオチン-アビジンEIA(Kirkland TN et al., (1986) J Immunol 137: 3614-9を参照されたい);固相直接標識化アッセイ、固相直接標識化サンドイッチアッセイ(Harlow E & Lane D, (1988) Antibodies: A Laboratory Manual, Cold Spring Harbor Pressを参照されたい);I-125標識を使用する固相直接標識RIA(Morel GA et al., (1988) Mol Immunol 25(1): 7-15を参照されたい);固相直接ビオチン-アビジンEIA(Cheung RC et al., (1990) Virology 176: 546-52を参照されたい);および直接標識化RIA(Moldenhauer G et al., (1990) Scand J Immunol 32: 77-82を参照されたい)が、公知であり、これらの参考文献のすべては、それらの全体が参照により本明細書に組み込まれる。通常は、そのようなアッセイは、これら(未標識の被験免疫グロブリンおよび標識された参照免疫グロブリン)のどちらかを有する固相表面または細胞に結合された、精製抗原(例えばCD73、例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)の使用を伴う。競合的阻害は、被験免疫グロブリンの存在下で固体表面または細胞に結合した標識の量を判定することにより測定することができる。通常は、被験免疫グロブリンは、過剰に存在する。通常は、競合抗体が過剰に存在する場合、競合抗体は、共通の抗原への参照抗体の特異的結合を少なくとも50~55%、55~60%、60~65%、65~70%、70~75%またはそれを超えて阻害することになる。標識された抗原または標識された抗体のどちらかを使用して、多数の異なる形式で競合結合アッセイを構成することができる。このアッセイの一般的なバージョンでは、抗原は、96ウェルプレートに固定化される。次いで、放射性標識または酵素標識を使用して、標識された抗体の抗原への結合を遮断する未標識抗体の能力が測定される。さらなる詳細については、例えば、Wagener C et al., (1983) J Immunol 130: 2308-2315;Wagener C et al., (1984) J Immunol Methods 68: 269-274;Kuroki M et al., (1990) Cancer Res 50: 4872-4879;Kuroki M et al., (1992) Immunol Invest 21: 523-538;Kuroki M et al., (1992) Hybridoma 11: 391-407およびAntibodies: A Laboratory Manual, Ed Harlow E & Lane D editors supra, pp. 386-389を参照されたく、これらの参考文献のすべては、それらの全体が参照により本明細書に組み込まれる。
任意の免疫グロブリン(Ig)定常領域を、本明細書で開示される抗体において使用することができる。ある特定の実施形態では、Ig領域は、ヒトIgG、IgE、IgM、IgD、IgAもしくはIgY免疫グロブリン分子、免疫グロブリン分子の任意のクラス(例えば、IgG1、IgG2、IgG3、IgG4、IgA1およびIgA2)または任意のサブクラス(例えば、IgG2aおよびIgG2b)である。
ある特定の実施形態では、本開示は、CD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)に特異的に結合する単離された抗体であって、配列番号43、44、45、46、47、48、49、50、51、52、53、54、55、56、57または58のアミノ酸配列を含む重鎖定常領域を含む、単離された抗体を提供する。ある特定の実施形態では、本開示は、CD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)に特異的に結合する単離された抗体であって、配列番号89または93のアミノ酸配列を含む軽鎖定常領域を含む、単離された抗体を提供する。
ある特定の実施形態では、抗体の1つまたは複数の機能的特性、例えば、血清半減期、補体結合、Fc受容体結合、および/または抗原依存性細胞傷害を変更するために、1つ、2つまたはそれより多くの突然変異(例えば、アミノ酸置換)が、本明細書に記載される抗体のFc領域(例えば、EU番号付けシステムに従って番号付けされた、CH2ドメイン(ヒトIgG1の残基231~340)および/またはCH3ドメイン(ヒトIgG1の残基341~447)および/またはヒンジ領域)に導入される。
ある特定の実施形態では、1つ、2つまたはそれより多くの突然変異(例えば、アミノ酸置換)は、Fc領域(CH1ドメイン)のヒンジ領域に、ヒンジ領域内のシステイン残基の数が、例えば、その全体が参照により本明細書に組み込まれる米国特許第5,677,425号に記載されているように変更される(例えば、増加されるまたは減少される)ように、導入される。CH1ドメインのヒンジ領域内のシステイン残基の数を、例えば、軽鎖および重鎖の組み立てを助長するように、または抗体の安定性を変更する(例えば、増加させるもしくは減少させる)ように、変更することができる。
特定の実施形態では、in vivoでの抗体の半減期を変更する(例えば、減少させるまたは増加させる)ために、1つ、2つまたはそれより多くのアミノ酸突然変異(例えば、置換、挿入または欠失)がIgG定常ドメインまたはそのFcRn結合性断片(好ましくは、Fcもしくはヒンジ-Fcドメイン断片)に導入される。in vivoでの抗体の半減期を変更する(例えば、減少させるまたは増加させる)ことになる突然変異の例については、例えば、国際公開番号WO02/060919、WO98/23289およびWO97/34631、ならびに米国特許第5,869,046号、同第6,121,022号、同第6,277,375号および同第6,165,745号を参照されたく、これらの参考文献のすべては、それらの全体が参照により本明細書に組み込まれる。ある特定の実施形態では、in vivoで抗体の半減期を減少させるために、1つ、2つまたはそれより多くの突然変異(例えば、置換、挿入または欠失)がIgG定常ドメインまたはそのFcRn結合性断片(好ましくは、Fcもしくはヒンジ-Fcドメイン断片)に導入される。他の実施形態では、in vivoで抗体の半減期を増加させるために、1つ、2つまたはそれより多くの突然変異(例えば、置換、挿入または欠失)がIgG定常ドメインまたはそのFcRn結合性断片(好ましくは、Fcもしくはヒンジ-Fcドメイン断片)に導入される。特定の実施形態では、抗体は、EU番号付けシステムに従って番号付けされた、第2の定常(CH2)ドメイン(ヒトIgG1の残基231~340)および/または第3の定常(CH3)ドメイン(ヒトIgG1の残基341~447)に、1つまたは複数のアミノ酸突然変異(例えば、置換)を有し得る。特定の実施形態では、本明細書に記載される抗体のIgG1の定常領域は、EU番号付けシステムに従って番号付けされた、252位にメチオニン(M)からチロシン(Y)への置換、254位にセリン(S)からトレオニン(T)への置換、および256位にトレオニン(T)からグルタミン酸(E)への置換を含む。その全体が参照により本明細書に組み込まれる米国特許第7,658,921号を参照されたい。「YTE突然変異体」と呼ばれる、このタイプの突然変異体IgGは、同じ抗体の野生型バージョンと比較して半減期の4倍増加を提示することが示されている(その全体が参照により本明細書に組み込まれる、Dall'Acqua WF et al., (2006) J Biol Chem 281: 23514-24を参照されたい)。ある特定の実施形態では、抗体は、EU番号付けシステムに従って番号付けされた251~257、285~290、308~314、385~389、および428~436位にアミノ酸残基の1つ、2つ、3つまたはそれより多くのアミノ酸置換を含む、IgG定常ドメインを含む。
ある特定の実施形態では、エフェクター細胞の表面のFc受容体(例えば、活性化Fc受容体)に対する抗体の親和性を増大または減少させるために、1つ、2つまたはそれより多くの突然変異(例えば、アミノ酸置換)が、本明細書に記載される抗体のFc領域(例えば、EU番号付けシステムに従って番号付けされた、CH2ドメイン(ヒトIgG1の残基231~340)および/またはCH3ドメイン(ヒトIgG1の残基341~447)および/またはヒンジ領域)に導入される。Fc受容体に対する抗体の親和性を減少または増大させる抗体のFc領域の突然変異、およびそのような突然変異をFc受容体またはその断片に導入する技法は、当業者に公知である。Fc受容体に対する抗体の親和性を変更するために引き起こすことができる、抗体のFc受容体の突然変異の例は、例えば、Smith P et al., (2012) PNAS 109: 6181-6186、米国特許第6,737,056号、および国際公開番号WO02/060919、WO98/23289およびWO97/34631に記載されており、これらの参考文献のすべては、それらの全体が参照により本明細書に組み込まれる。
ある特定の実施形態では、抗体は、野生型重鎖定常領域のバリアントである重鎖定常領域を含み、バリアント重鎖定常領域は、野生型重鎖定常領域がFcγRIIBに結合するより高い親和性で、FcγRIIBに結合する。ある特定の実施形態では、バリアント重鎖定常領域は、バリアントヒト重鎖定常領域、例えば、バリアントヒトIgG1、バリアントヒトIgG2、またはバリアントヒトIgG4重鎖定常領域である。ある特定の実施形態では、バリアントヒトIgG重鎖定常領域は、EU番号付けシステムに従って、次のアミノ酸突然変異のうちの1つまたは複数を含む:G236D、P238D、S239D、S267E、L328FおよびL328E。ある特定の実施形態では、バリアントヒトIgG重鎖定常領域は、EU番号付けシステムに従って、S267EおよびL328F;P238DおよびL328E;P238D、ならびにE233D、G237D、H268D、P271GおよびA330Rからなる群から選択される1つまたは複数の置換;P238D、E233D、G237D、H268D、P271GおよびA330R;G236DおよびS267E;S239DおよびS267E;V262E、S267EおよびL328F;ならびにV264E、S267EおよびL328Fからなる群から選択される、一連のアミノ酸突然変異を含む。ある特定の実施形態では、FcyRIIBは、マクロファージ、単球、B細胞、樹状細胞、内皮細胞、および活性化T細胞からなる群から選択される細胞上に発現される。
さらなる実施形態では、抗体のエフェクター機能を変更するために、1つ、2つまたはそれより多くのアミノ酸置換がIgG定常ドメインFc領域に導入される。例えば、EU番号付けシステムに従って番号付けされたアミノ酸残基234、235、236、237、239、243、267、292、297、300、318、320、322、328、330、332および396から選択される1つまたは複数のアミノ酸を、抗体が、エフェクターリガンドに対して変更された親和性を有するが親抗体の抗原結合能力を保持するように、異なるアミノ酸残基で置換することができる。親和性が変更されるエフェクターリガンドは、例えば、Fc受容体、または補体のC1成分であり得る。この手法は、米国特許第5,624,821号および同第5,648,260号でさらに詳細に説明されており、これらの参考文献の各々は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。ある特定の実施形態では、定常領域ドメインの(点突然変異または他の手段による)欠失または不活性化は、循環抗体のFc受容体結合を低減させることができ、それによって腫瘍局在を増加させる。例えば、定常ドメインを欠失または不活性化し、それによって腫瘍局在化を増加させる、突然変異の説明については、米国特許第5,585,097号および同第8,591,886号を参照されたく、これらの参考文献の各々は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。ある特定の実施形態では、1つまたは複数のアミノ酸置換を、本明細書に記載される抗体のFc領域に導入して、Fc受容体結合を低減させ得る、Fc領域上の可能性のあるグリコシル化部位を除去することができる(例えば、その全体が参照により本明細書に組み込まれる、Shields RL et al., (2001) J Biol Chem 276: 6591-604を参照されたい)。様々な実施形態では、本明細書に記載される抗体の定常領域において、EU番号付けシステムに従って番号付けされた次の突然変異のうちの1つまたは複数を引き起こすことができる:N297A置換、N297Q置換、L234A置換、L234F置換、L235A置換、L235F置換、L235V置換、L237A置換、S239D置換、E233P置換、L234V置換、L235A置換、C236欠失、P238A置換、S239D置換、F243L置換、D265A置換、S267E置換、L328F置換、R292P置換、Y300L置換、A327Q置換、P329A置換、A332L置換、I332E置換、またはP396L置換。
ある特定の実施形態では、EU番号付けシステムに従って番号付けされたD265A、P329Aおよびこれらの組合せからなる群から選択される突然変異を、本明細書に記載される抗体の定常領域において引き起こすことができる。ある特定の実施形態では、EU番号付けシステムに従って番号付けされたL235A、L237Aおよびこれらの組合せからなる群から選択される突然変異を、本明細書に記載される抗体の定常領域において引き起こすことができる。ある特定の実施形態では、EU番号付けシステムに従って番号付けされたS267E、L328Fおよびこれらの組合せからなる群から選択される突然変異を、本明細書に記載される抗体の定常領域において引き起こすことができる。ある特定の実施形態では、EU番号付けシステムに従って番号付けされたS239D、I332E、必要に応じてA330L、およびこれらの組合せからなる群から選択される突然変異を、本明細書に記載される抗体の定常領域において引き起こすことができる。ある特定の実施形態では、EU番号付けシステムに従って番号付けされたL235V、F243L、R292P、Y300L、P396Lおよびこれらの組合せからなる群から選択される突然変異を、本明細書に記載される抗体の定常領域において引き起こすことができる。ある特定の実施形態では、EU番号付けシステムに従って番号付けされたS267E、L328Fおよびこれらの組合せからなる群から選択される突然変異を、本明細書に記載される抗体の定常領域において引き起こすことができる。
特定の実施形態では、本明細書に記載される抗体は、EU番号付けシステムに従って番号付けされたN297QまたはN297Aアミノ酸置換を有する、IgG1の定常ドメインを含む。一実施形態では、本明細書に記載される抗体は、EU番号付けシステムに従って番号付けされたD265A、P329A、およびこれらの組合せからなる群から選択される突然変異を有する、IgG1の定常ドメインを含む。別の実施形態では、本明細書に記載される抗体は、EU番号付けシステムに従って番号付けされたL234A、L235A、およびこれらの組合せからなる群から選択される突然変異を有する、IgG1の定常ドメインを含む。別の実施形態では、本明細書に記載される抗体は、EU番号付けシステムに従って番号付けされたL234F、L235F、N297A、およびこれらの組合せからなる群から選択される突然変異を有する、IgG1の定常ドメインを含む。ある特定の実施形態では、本明細書に記載される抗体の定常領域内の、EU番号付けシステムに従って番号付けされたヒトIgG1重鎖のL234、L235およびD265位に対応する位置におけるアミノ酸残基は、それぞれ、L、LおよびDではない。この手法は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる国際公開番号WO14/108483において詳細に説明されている。特定の実施形態では、EU番号付けシステムに従って番号付けされた、ヒトIgG1重鎖内のL234、L235およびD265位に対応するアミノ酸は、それぞれF、EおよびA;またはA、AおよびAである。
ある特定の実施形態では、EU番号付けシステムに従って番号付けされた本明細書に記載される抗体の定常領域内のアミノ酸残基329、331および322から選択される1つまたは複数のアミノ酸を、抗体がC1q結合の変更および/または補体依存性細胞傷害(CDC)の低減もしくは消失を有するように、異なるアミノ酸残基で置換することができる。この手法は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる米国特許第6,194,551号(Idusogieら)においてさらに詳細に説明されている。ある特定の実施形態では、EU番号付けシステムに従って番号付けされた本明細書に記載される抗体のCH2ドメインのN末端領域内のアミノ酸位置231~238内の1つまたは複数のアミノ酸残基が変更されて、それによって補体を結合する抗体の能力が変更される。この手法は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる国際公開番号WO94/29351においてさらに説明されている。ある特定の実施形態では、本明細書に記載される抗体のFc領域は、抗体依存性細胞傷害(ADCC)を媒介する抗体の能力を増大させるように、および/またはEU番号付けシステムに従って番号付けされた次の位置:238、239、248、249、252、254、255、256、258、265、267、268、269、270、272、276、278、280、283、285、286、289、290、292、293、294、295、296、298、301、303、305、307、309、312、315、320、322、324、326、327、328、329、330、331、333、334、335、337、338、340、360、373、376、378、382、388、389、398、414、416、419、430、434、435、437、438もしくは439における1つもしくは複数のアミノ酸を突然変異させること(例えば、アミノ酸置換を導入すること)によりFcγ受容体に対する抗体の親和性を増大させるように、改変される。この手法は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる国際公開番号WO00/42072においてさらに説明されている。
ある特定の実施形態では、本明細書に記載される抗体は、IgG1の改変された定常ドメインを含み、この改変は、抗体依存性細胞傷害(ADCC)を媒介する抗体の能力を増大させる。ある特定の実施形態では、0.1、1または10μg/mlの抗体は、本明細書に記載されるおよび/または当業者に公知の方法により評定して、1、2または3時間以内にCD73発現細胞の少なくとも20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、55%または60%の細胞死を誘導することができる。ある特定の実施形態では、IgG1の改変された定常ドメインは、EU番号付けシステムに従って番号付けされたS239DおよびI332E置換を含む。ある特定の実施形態では、IgG1の改変された定常ドメインは、EU番号付けシステムに従って番号付けされたS239D、A330LおよびI332E置換を含む。ある特定の実施形態では、IgG1の改変された定常ドメインは、EU番号付けシステムに従って番号付けされたL235V、F243L、R292P、Y300LおよびP396L置換を含む。ある特定の実施形態では、抗体は、エフェクターT細胞およびTregの細胞死を誘導することができ、細胞死を遂げるTregのパーセンテージは、細胞死を遂げるエフェクターT細胞のパーセンテージより、少なくとも1.2倍、1.3倍、1.4倍、1.5倍、1.6倍、1.7倍、1.8倍、1.9倍、2倍、2.5倍、3倍、3.5倍、4倍、4.5倍または5倍高い。
ある特定の実施形態では、本明細書に記載される抗体は、IgG4抗体の定常領域を含み、EU番号付けシステムに従って番号付けされた重鎖のアミノ酸残基228におけるセリンがプロリンに置換されている。ある特定の実施形態では、本開示は、CD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)に特異的に結合する単離された抗体であって、配列番号26のアミノ酸配列を含む重鎖定常領域を含む、単離された抗体を提供する。
ある特定の実施形態では、本明細書に記載される定常領域突然変異または改変のいずれかを、2つの重鎖定常領域を有する本明細書に記載される抗体の一方または両方の重鎖定常領域に導入することができる。
ある特定の実施形態では、本開示は、CD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)に特異的に結合する単離された抗体であって、配列番号63~88からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む重鎖を含む、単離された抗体を提供する。ある特定の実施形態では、抗体は、配列番号63に記載のアミノ酸配列を含む重鎖を含む。ある特定の実施形態では、抗体は、配列番号64に記載のアミノ酸配列を含む重鎖を含む。ある特定の実施形態では、抗体は、配列番号65に記載のアミノ酸配列を含む重鎖を含む。ある特定の実施形態では、抗体は、配列番号66に記載のアミノ酸配列を含む重鎖を含む。ある特定の実施形態では、抗体は、配列番号67に記載のアミノ酸配列を含む重鎖を含む。ある特定の実施形態では、抗体は、配列番号68に記載のアミノ酸配列を含む重鎖を含む。ある特定の実施形態では、抗体は、配列番号69に記載のアミノ酸配列を含む重鎖を含む。ある特定の実施形態では、抗体は、配列番号70に記載のアミノ酸配列を含む重鎖を含む。ある特定の実施形態では、抗体は、配列番号71に記載のアミノ酸配列を含む重鎖を含む。ある特定の実施形態では、抗体は、配列番号72に記載のアミノ酸配列を含む重鎖を含む。ある特定の実施形態では、抗体は、配列番号73に記載のアミノ酸配列を含む重鎖を含む。ある特定の実施形態では、抗体は、配列番号74に記載のアミノ酸配列を含む重鎖を含む。ある特定の実施形態では、抗体は、配列番号75に記載のアミノ酸配列を含む重鎖を含む。ある特定の実施形態では、抗体は、配列番号76に記載のアミノ酸配列を含む重鎖を含む。ある特定の実施形態では、抗体は、配列番号77に記載のアミノ酸配列を含む重鎖を含む。ある特定の実施形態では、抗体は、配列番号78に記載のアミノ酸配列を含む重鎖を含む。ある特定の実施形態では、抗体は、配列番号79に記載のアミノ酸配列を含む重鎖を含む。ある特定の実施形態では、抗体は、配列番号80に記載のアミノ酸配列を含む重鎖を含む。ある特定の実施形態では、抗体は、配列番号81に記載のアミノ酸配列を含む重鎖を含む。ある特定の実施形態では、抗体は、配列番号82に記載のアミノ酸配列を含む重鎖を含む。ある特定の実施形態では、抗体は、配列番号83に記載のアミノ酸配列を含む重鎖を含む。ある特定の実施形態では、抗体は、配列番号84に記載のアミノ酸配列を含む重鎖を含む。ある特定の実施形態では、抗体は、配列番号85に記載のアミノ酸配列を含む重鎖を含む。ある特定の実施形態では、抗体は、配列番号86に記載のアミノ酸配列を含む重鎖を含む。ある特定の実施形態では、抗体は、配列番号87に記載のアミノ酸配列を含む重鎖を含む。ある特定の実施形態では、抗体は、配列番号88に記載のアミノ酸配列を含む重鎖を含む。
ある特定の実施形態では、本開示は、CD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)に特異的に結合する単離された抗体であって、配列番号92~98からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む軽鎖を含む、単離された抗体を提供する。ある特定の実施形態では、抗体は、配列番号92に記載のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む。ある特定の実施形態では、抗体は、配列番号93に記載のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む。ある特定の実施形態では、抗体は、配列番号94に記載のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む。ある特定の実施形態では、抗体は、配列番号95に記載のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む。ある特定の実施形態では、抗体は、配列番号96に記載のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む。ある特定の実施形態では、抗体は、配列番号97に記載のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む。ある特定の実施形態では、抗体は、配列番号98に記載のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む。
ある特定の実施形態では、本開示は、CD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)に特異的に結合する単離された抗体であって、配列番号63~88からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む重鎖と、配列番号92~98からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む軽鎖とを含む、単離された抗体を提供する。ある特定の実施形態では、本開示は、CD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)に特異的に結合する単離された抗体であって、配列番号63のアミノ酸配列を含む重鎖と、配列番号92のアミノ酸配列を含む軽鎖とを含む、単離された抗体を提供する。ある特定の実施形態では、本開示は、CD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)に特異的に結合する単離された抗体であって、配列番号64のアミノ酸配列を含む重鎖と、配列番号92のアミノ酸配列を含む軽鎖とを含む、単離された抗体を提供する。ある特定の実施形態では、本開示は、CD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)に特異的に結合する単離された抗体であって、配列番号65のアミノ酸配列を含む重鎖と、配列番号94のアミノ酸配列を含む軽鎖とを含む、単離された抗体を提供する。ある特定の実施形態では、本開示は、CD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)に特異的に結合する単離された抗体であって、配列番号66のアミノ酸配列を含む重鎖と、配列番号94のアミノ酸配列を含む軽鎖とを含む、単離された抗体を提供する。ある特定の実施形態では、本開示は、CD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)に特異的に結合する単離された抗体であって、配列番号67のアミノ酸配列を含む重鎖と、配列番号95のアミノ酸配列を含む軽鎖とを含む、単離された抗体を提供する。ある特定の実施形態では、本開示は、CD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)に特異的に結合する単離された抗体であって、配列番号68のアミノ酸配列を含む重鎖と、配列番号95のアミノ酸配列を含む軽鎖とを含む、単離された抗体を提供する。ある特定の実施形態では、本開示は、CD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)に特異的に結合する単離された抗体であって、配列番号69のアミノ酸配列を含む重鎖と、配列番号96のアミノ酸配列を含む軽鎖とを含む、単離された抗体を提供する。ある特定の実施形態では、本開示は、CD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)に特異的に結合する単離された抗体であって、配列番号70のアミノ酸配列を含む重鎖と、配列番号96のアミノ酸配列を含む軽鎖とを含む、単離された抗体を提供する。ある特定の実施形態では、本開示は、CD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)に特異的に結合する単離された抗体であって、配列番号71のアミノ酸配列を含む重鎖と、配列番号96のアミノ酸配列を含む軽鎖とを含む、単離された抗体を提供する。ある特定の実施形態では、本開示は、CD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)に特異的に結合する単離された抗体であって、配列番号72のアミノ酸配列を含む重鎖と、配列番号96のアミノ酸配列を含む軽鎖とを含む、単離された抗体を提供する。ある特定の実施形態では、本開示は、CD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)に特異的に結合する単離された抗体であって、配列番号73のアミノ酸配列を含む重鎖と、配列番号96のアミノ酸配列を含む軽鎖とを含む、単離された抗体を提供する。ある特定の実施形態では、本開示は、CD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)に特異的に結合する単離された抗体であって、配列番号74のアミノ酸配列を含む重鎖と、配列番号96のアミノ酸配列を含む軽鎖とを含む、単離された抗体を提供する。ある特定の実施形態では、本開示は、CD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)に特異的に結合する単離された抗体であって、配列番号75のアミノ酸配列を含む重鎖と、配列番号96のアミノ酸配列を含む軽鎖とを含む、単離された抗体を提供する。ある特定の実施形態では、本開示は、CD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)に特異的に結合する単離された抗体であって、配列番号76のアミノ酸配列を含む重鎖と、配列番号96のアミノ酸配列を含む軽鎖とを含む、単離された抗体を提供する。ある特定の実施形態では、本開示は、CD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)に特異的に結合する単離された抗体であって、配列番号77のアミノ酸配列を含む重鎖と、配列番号97のアミノ酸配列を含む軽鎖とを含む、単離された抗体を提供する。ある特定の実施形態では、本開示は、CD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)に特異的に結合する単離された抗体であって、配列番号78のアミノ酸配列を含む重鎖と、配列番号97のアミノ酸配列を含む軽鎖とを含む、単離された抗体を提供する。ある特定の実施形態では、本開示は、CD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)に特異的に結合する単離された抗体であって、配列番号79のアミノ酸配列を含む重鎖と、配列番号97のアミノ酸配列を含む軽鎖とを含む、単離された抗体を提供する。ある特定の実施形態では、本開示は、CD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)に特異的に結合する単離された抗体であって、配列番号80のアミノ酸配列を含む重鎖と、配列番号97のアミノ酸配列を含む軽鎖とを含む、単離された抗体を提供する。ある特定の実施形態では、本開示は、CD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)に特異的に結合する単離された抗体であって、配列番号77のアミノ酸配列を含む重鎖と、配列番号98のアミノ酸配列を含む軽鎖とを含む、単離された抗体を提供する。ある特定の実施形態では、本開示は、CD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)に特異的に結合する単離された抗体であって、配列番号78のアミノ酸配列を含む重鎖と、配列番号98のアミノ酸配列を含む軽鎖とを含む、単離された抗体を提供する。ある特定の実施形態では、本開示は、CD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)に特異的に結合する単離された抗体であって、配列番号79のアミノ酸配列を含む重鎖と、配列番号98のアミノ酸配列を含む軽鎖とを含む、単離された抗体を提供する。ある特定の実施形態では、本開示は、CD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)に特異的に結合する単離された抗体であって、配列番号80のアミノ酸配列を含む重鎖と、配列番号98のアミノ酸配列を含む軽鎖とを含む、単離された抗体を提供する。ある特定の実施形態では、本開示は、CD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)に特異的に結合する単離された抗体であって、配列番号81のアミノ酸配列を含む重鎖と、配列番号97のアミノ酸配列を含む軽鎖とを含む、単離された抗体を提供する。ある特定の実施形態では、本開示は、CD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)に特異的に結合する単離された抗体であって、配列番号82のアミノ酸配列を含む重鎖と、配列番号97のアミノ酸配列を含む軽鎖とを含む、単離された抗体を提供する。ある特定の実施形態では、本開示は、CD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)に特異的に結合する単離された抗体であって、配列番号83のアミノ酸配列を含む重鎖と、配列番号97のアミノ酸配列を含む軽鎖とを含む、単離された抗体を提供する。ある特定の実施形態では、本開示は、CD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)に特異的に結合する単離された抗体であって、配列番号84のアミノ酸配列を含む重鎖と、配列番号97のアミノ酸配列を含む軽鎖とを含む、単離された抗体を提供する。ある特定の実施形態では、本開示は、CD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)に特異的に結合する単離された抗体であって、配列番号85のアミノ酸配列を含む重鎖と、配列番号97のアミノ酸配列を含む軽鎖とを含む、単離された抗体を提供する。ある特定の実施形態では、本開示は、CD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)に特異的に結合する単離された抗体であって、配列番号86のアミノ酸配列を含む重鎖と、配列番号97のアミノ酸配列を含む軽鎖とを含む、単離された抗体を提供する。ある特定の実施形態では、本開示は、CD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)に特異的に結合する単離された抗体であって、配列番号87のアミノ酸配列を含む重鎖と、配列番号97のアミノ酸配列を含む軽鎖とを含む、単離された抗体を提供する。ある特定の実施形態では、本開示は、CD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)に特異的に結合する単離された抗体であって、配列番号88のアミノ酸配列を含む重鎖と、配列番号97のアミノ酸配列を含む軽鎖とを含む、単離された抗体を提供する。ある特定の実施形態では、本開示は、CD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)に特異的に結合する単離された抗体であって、配列番号81のアミノ酸配列を含む重鎖と、配列番号98のアミノ酸配列を含む軽鎖とを含む、単離された抗体を提供する。ある特定の実施形態では、本開示は、CD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)に特異的に結合する単離された抗体であって、配列番号82のアミノ酸配列を含む重鎖と、配列番号98のアミノ酸配列を含む軽鎖とを含む、単離された抗体を提供する。ある特定の実施形態では、本開示は、CD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)に特異的に結合する単離された抗体であって、配列番号83のアミノ酸配列を含む重鎖と、配列番号98のアミノ酸配列を含む軽鎖とを含む、単離された抗体を提供する。ある特定の実施形態では、本開示は、CD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)に特異的に結合する単離された抗体であって、配列番号84のアミノ酸配列を含む重鎖と、配列番号98のアミノ酸配列を含む軽鎖とを含む、単離された抗体を提供する。ある特定の実施形態では、本開示は、CD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)に特異的に結合する単離された抗体であって、配列番号85のアミノ酸配列を含む重鎖と、配列番号98のアミノ酸配列を含む軽鎖とを含む、単離された抗体を提供する。ある特定の実施形態では、本開示は、CD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)に特異的に結合する単離された抗体であって、配列番号86のアミノ酸配列を含む重鎖と、配列番号98のアミノ酸配列を含む軽鎖とを含む、単離された抗体を提供する。ある特定の実施形態では、本開示は、CD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)に特異的に結合する単離された抗体であって、配列番号87のアミノ酸配列を含む重鎖と、配列番号98のアミノ酸配列を含む軽鎖とを含む、単離された抗体を提供する。ある特定の実施形態では、本開示は、CD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)に特異的に結合する単離された抗体であって、配列番号88のアミノ酸配列を含む重鎖と、配列番号98のアミノ酸配列を含む軽鎖とを含む、単離された抗体を提供する。
任意の抗体フォーマットを、本明細書で開示される抗体において使用することができる。ある特定の実施形態では、抗体は、一本鎖抗体または一本鎖Fv(scFv)である。ある特定の実施形態では、抗体は、Fc領域と融合しているscFv(scFv-Fc)である。ある特定の実施形態では、抗体は、Fab断片である。ある特定の実施形態では、抗体は、F(ab’)2断片である。
ある特定の実施形態では、本明細書で開示される抗体は、CD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)および第2の抗原に特異的に結合する、多特異性抗体(例えば、二特異性抗体)である。
ある特定の実施形態では、本明細書で開示される抗体は、第2の抗原に特異的に結合する第2の抗体にコンジュゲートされている。ある特定の実施形態では、本明細書で開示される抗体は、第2の抗体に共有結合でコンジュゲートされている。ある特定の実施形態では、本明細書で開示される抗体は、第2の抗体に非共有結合でコンジュゲートされている。ある特定の実施形態では、本明細書で開示される抗体は、第2の抗体に架橋されている。ある特定の実施形態では、第2の抗原は、腫瘍関連抗原(例えば、腫瘍に過剰発現したポリペプチド、オンコウイルスに由来するポリペプチド、腫瘍に特異的な翻訳後改変を含むポリペプチド、腫瘍において特異的に突然変異したポリペプチド)である。ある特定の実施形態では、腫瘍関連抗原は、EGFR(例えば、ヒトEGFR)であり、必要に応じてこの場合の二次抗体はセツキシマブである。ある特定の実施形態では、腫瘍関連抗原は、Her2(例えば、ヒトHer2)であり、必要に応じてこの場合の二次抗体はトラスツズマブである。ある特定の実施形態では、腫瘍関連抗原は、CD20(例えば、ヒトCD20)である。
ある特定の実施形態では、本明細書で開示される抗体は、細胞傷害剤、細胞増殖抑制剤、毒素、放射性核種、または検出可能な標識にコンジュゲートされている。ある特定の実施形態では、細胞傷害剤は、それと接触している細胞の死滅または破壊を誘導することができる。ある特定の実施形態では、細胞傷害剤は、それと接触している細胞の増殖を防止もしくは実質的に低減させることができ、および/またはそれと接触している細胞の活性もしくは機能を阻害する。ある特定の実施形態では、細胞傷害剤または細胞増殖抑制剤は、化学療法剤である。ある特定の実施形態では、放射性核種は、同位元素3H、14C、32P、35S、36Cl、51Cr、57Co、58Co、59Fe、67Cu、90Y、99Tc、111In、117Lu、121I、124I、125I、131I、198Au、211At、213Bi、225Acおよび186Reからなる群から選択される。ある特定の実施形態では、検出可能な標識は、蛍光部分またはクリックケミストリーハンドルを含む。
ある特定の実施形態では、本開示は、CD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)に特異的に結合し、アンタゴニストとして機能する(例えば、CD73活性を減少させるまたは阻害する)、単離された抗体を提供する。
ある特定の実施形態では、本開示は、CD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)に特異的に結合し、CD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)活性を、本明細書に記載されるおよび/または当業者に公知の方法により評定して、いずれの抗体も用いない場合または無関係の抗体(例えば、CD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)に特異的に結合しない抗体)を用いた場合のCD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)活性と比べて少なくとも5%、10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、98%または99%減少させるまたは阻害する、単離された抗体を提供する。ある特定の実施形態では、本開示は、CD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)に特異的に結合し、CD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)活性を、本明細書に記載されるおよび/または当業者に公知の方法により評定して、いずれの抗体も用いない場合または無関係の抗体(例えば、CD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)に特異的に結合しない抗体)を用いた場合のCD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)活性と比べて、約1.2分の1、1.3分の1、1.4分の1、1.5分の1、2分の1、2.5分の1、3分の1、3.5分の1、4分の1、4.5分の1、5分の1、6分の1、7分の1、8分の1、9分の1、10分の1、15分の1、20分の1、30分の1、40分の1、50分の1、60分の1、70分の1、80分の1、90分の1、100分の1以下、もしくはそれ未満に減少させる、または少なくとも約1.2倍、1.3倍、1.4倍、1.5倍、2倍、2.5倍、3倍、3.5倍、4倍、4.5倍、5倍、6倍、7倍、8倍、9倍、10倍、15倍、20倍、30倍、40倍、50倍、60倍、70倍、80倍、90倍、100倍、もしくはそれより大きく阻害する、単離された抗体を提供する。CD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)活性の非限定的な例としては、CD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)シグナル伝達、その結合パートナーおよび/または基質(例えば、AMPまたはそのアナログもしくはバリアント)へのCD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)結合、その基質(例えば、AMPまたはそのアナログもしくはバリアント)のうちの少なくとも1つの変換に対するCD73触媒作用、腫瘍成長および転移の助長、ならびに他の公知の機能を挙げることができる(例えば、Gao et al.(2014) BioMed Res. Int. Article ID 460654を参照されたい)。特定の実施形態では、CD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)活性の低下は、下記の実施例で説明されるように評定される。
特定の実施形態では、本開示は、CD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)に特異的に結合し、CD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)酵素活性(例えば、アデノシンへのAMPの変換を触媒する)を、本明細書に記載される(下記の実施例を参照されたい)および/または当業者に公知の方法により評定して、いずれの抗体も用いない場合または無関係の抗体(例えば、CD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)に特異的に結合しない抗体)を用いた場合のCD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)酵素活性と比べて少なくとも約5%、10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、98%または99%減少させるまたは阻害する、単離された抗体を提供する。特定の実施形態では、本開示は、CD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)に特異的に結合し、CD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)酵素活性(例えば、アデノシンへのAMPの変換を触媒する)を、本明細書に記載される(下記の実施例を参照されたい)および/または当業者に公知の方法により評定して、いずれの抗体も用いない場合または無関係の抗体(例えば、CD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)に特異的に結合しない抗体)を用いた場合のCD73(例えば、ヒトCD73)酵素活性と比べて、約1.2分の1、1.3分の1、1.4分の1、1.5分の1、2分の1、2.5分の1、3分の1、3.5分の1、4分の1、4.5分の1、5分の1、6分の1、7分の1、8分の1、9分の1、10分の1、15分の1、20分の1、30分の1、40分の1、50分の1、60分の1、70分の1、80分の1、90分の1、もしくは100分の1以下に減少させる、または少なくとも約1.2倍、1.3倍、1.4倍、1.5倍、2倍、2.5倍、3倍、3.5倍、4倍、4.5倍、5倍、6倍、7倍、8倍、9倍、10倍、15倍、20倍、30倍、40倍、50倍、60倍、70倍、80倍、90倍、もしくは100倍阻害する、単離された抗体を提供する。
特定の実施形態では、本開示は、CD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)に特異的に結合し、がんの進行(例えば、本明細書で開示されるがん型の微小環境における細胞の増殖および/または転移)を、本明細書に記載される(下記の実施例を参照されたい)または当業者に公知の方法により評定して、いずれの抗体も用いない場合または無関係の抗体(例えば、CD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)に特異的に結合しない抗体)を用いた場合のがんの進行と比べて少なくとも約5%、10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、98%または99%軽減する、単離された抗体を提供する。特定の実施形態では、本開示は、CD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)に特異的に結合し、がんの進行(例えば、本明細書で開示されるがん型の微小環境における細胞の増殖および/または転移)を、本明細書に記載される(下記の実施例を参照されたい)または当業者に公知の方法により評定して、いずれの抗体も用いない場合または無関係の抗体(例えば、CD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)に特異的に結合しない抗体)を用いた場合のがんの進行と比べて、約1.2分の1、1.3分の1、1.4分の1、1.5分の1、2分の1、2.5分の1、3分の1、3.5分の1、4分の1、4.5分の1、5分の1、6分の1、7分の1、8分の1、9分の1、10分の1、15分の1、20分の1、30分の1、40分の1、50分の1、60分の1、70分の1、80分の1、90分の1、または100分の1以下、もしくはそれ未満に軽減する、単離された抗体を提供する。
5.3 リガンド結合性部分を含む抗CD73抗体
一態様では、本開示は、CD73(例えば、ヒトCD73、カニクイザルCD73、またはマウスCD73)に特異的に結合し、リガンド結合性部分(例えば、TGFβ結合性部分またはVEGF結合性部分)を含む、抗体を提供する。
リガンド結合性部分を含む抗CD73抗体は、任意の抗CD73抗体の免疫グロブリン鎖を含み得る。例示的な抗CD73抗体は、本明細書のセクション5.2において開示されている。さらなる例示的な抗CD73抗体は、WO2016055609A1、WO2016075099A1、WO2016081748A2、WO2016131950A1、WO2017064043A1、WO2017100670A1、WO2017118613A1、WO2017152085A1、およびUS9388249B2において開示されており、これらの参考文献の各々は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。ある特定の実施形態では、抗CD73抗体は、セクション5.2で開示されたような抗CD73抗体のVHおよびVLを含む。ある特定の実施形態では、抗CD73抗体は、セクション5.2で開示されたような抗CD73抗体の重鎖および軽鎖を含む。
リガンド結合性部分は、N末端またはC末端アミノ酸残基を含む、抗CD73抗体の免疫グロブリン鎖のいずれの部分に連結されていてもよい。リガンド結合性部分は、免疫グロブリン鎖に直接またはリンカー(例えば、ペプチドリンカー)を介して(共有結合でまたは非共有結合で)連結さていることがある。共有結合性連結は、化学的連結または遺伝子連鎖(すなわち、融合タンパク質を形成するための)であることがある。ある特定の実施形態では、リガンド結合性部分は、免疫グロブリン鎖のC末端アミノ酸残基に(例えば、共有結合で)連結されている。ある特定の実施形態では、リガンド結合性部分は、リンカーなしで(例えば、ペプチド結合によって)免疫グロブリン鎖のC末端アミノ酸残基に連結されている。ある特定の実施形態では、リガンド結合性部分は、リンカーを介して免疫グロブリン鎖のC末端アミノ酸残基に(例えば、共有結合で)連結されている。ある特定の実施形態では、リンカーは、ペプチドリンカーである。ある特定の実施形態では、ペプチドリンカーは、一般式(G4S)n(式中、nは整数である)を有する。ある特定の実施形態では、ペプチドリンカーは、配列番号103、104、105、106、107または108に対して少なくとも60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%または99%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。ある特定の実施形態では、ペプチドリンカーは、配列番号103、104、105、106、107または108に対して少なくとも60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%または99%の同一性を有するアミノ酸配列からなる。ある特定の実施形態では、ペプチドリンカーは、ペプチド結合によって免疫グロブリン鎖に連結されている。
ある特定の実施形態では、リガンド結合性部分は、抗CD73抗体のVHに(例えば、共有結合で)連結されている。リガンド結合性部分を、N末端またはC末端アミノ酸残基を含む、VHの任意の部分に(例えば、共有結合で)連結させることができる。ある特定の実施形態では、リガンド結合性部分は、VHのC末端アミノ酸残基に(例えば、共有結合で)連結されている。ある特定の実施形態では、リガンド結合性部分は、リンカーを用いずに(例えば、ペプチド結合によって)VHのC末端アミノ酸残基に連結されている。ある特定の実施形態では、リガンド結合性部分は、リンカーを介してVHのC末端アミノ酸残基に(例えば、共有結合で)連結されている。ある特定の実施形態では、リンカーは、ペプチドリンカーである。ある特定の実施形態では、ペプチドリンカーは、配列番号103、104、105、106、107または108に対して少なくとも60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%または99%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。ある特定の実施形態では、ペプチドリンカーは、配列番号103、104、105、106、107または108に対して少なくとも60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%または99%の同一性を有するアミノ酸配列からなる。ある特定の実施形態では、ペプチドリンカーは、ペプチド結合によってVHに連結されている。
ある特定の実施形態では、リガンド結合性部分は、抗CD73抗体のVLに(例えば、共有結合で)連結されている。リガンド結合性部分を、N末端またはC末端アミノ酸残基を含む、VLの任意の部分に(例えば、共有結合で)連結させることができる。ある特定の実施形態では、リガンド結合性部分は、VLのC末端アミノ酸残基に(例えば、共有結合で)連結されている。ある特定の実施形態では、リガンド結合性部分は、リンカーを用いずに(例えば、ペプチド結合によって)VLのC末端アミノ酸残基に連結されている。ある特定の実施形態では、リガンド結合性部分は、リンカーを介してVLのC末端アミノ酸残基に(例えば、共有結合で)連結されている。ある特定の実施形態では、リンカーは、ペプチドリンカーである。ある特定の実施形態では、ペプチドリンカーは、配列番号103、104、105、106、107または108に対して少なくとも60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%または99%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。ある特定の実施形態では、ペプチドリンカーは、配列番号103、104、105、106、107または108に対して少なくとも60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%または99%の同一性を有するアミノ酸配列からなる。ある特定の実施形態では、ペプチドリンカーは、ペプチド結合によってVLに連結されている。
ある特定の実施形態では、リガンド結合性部分は、抗CD73抗体の重鎖定常領域に(例えば、共有結合で)連結されている。リガンド結合性部分は、重鎖定常領域のいずれの部分に(例えば、共有結合で)連結されていてもよい。ある特定の実施形態では、リガンド結合性部分は、重鎖定常領域のC末端アミノ酸残基に(例えば、共有結合で)連結されている。ある特定の実施形態では、リガンド結合性部分は、リンカーなしで(例えば、ペプチド結合によって)重鎖定常領域のC末端アミノ酸残基に連結されている。ある特定の実施形態では、リガンド結合性部分は、リンカーを介して重鎖定常領域のC末端アミノ酸残基に(例えば、共有結合で)連結されている。ある特定の実施形態では、リンカーは、ペプチドリンカーである。ある特定の実施形態では、ペプチドリンカーは、配列番号103、104、105、106、107または108に対して少なくとも60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%または99%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。ある特定の実施形態では、ペプチドリンカーは、配列番号103、104、105、106、107または108に対して少なくとも60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%または99%の同一性を有するアミノ酸配列からなる。ある特定の実施形態では、ペプチドリンカーは、ペプチド結合によって重鎖定常領域に連結されている。
ある特定の実施形態では、リガンド結合性部分は、抗CD73抗体の軽鎖定常領域に(例えば、共有結合で)連結されている。リガンド結合性部分は、軽鎖定常領域のいずれの部分に(例えば、共有結合で)連結されていてもよい。ある特定の実施形態では、リガンド結合性部分は、軽鎖定常領域のC末端アミノ酸残基に(例えば、共有結合で)連結されている。ある特定の実施形態では、リガンド結合性部分は、リンカーなしで(例えば、ペプチド結合によって)軽鎖定常領域のC末端アミノ酸残基に連結されている。ある特定の実施形態では、リガンド結合性部分は、リンカーを介して軽鎖定常領域のC末端アミノ酸残基に(例えば、共有結合で)連結されている。ある特定の実施形態では、リンカーは、ペプチドリンカーである。ある特定の実施形態では、ペプチドリンカーは、配列番号103、104、105、106、107または108に対して少なくとも60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%または99%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。ある特定の実施形態では、ペプチドリンカーは、配列番号103、104、105、106、107または108に対して少なくとも60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%または99%の同一性を有するアミノ酸配列からなる。ある特定の実施形態では、ペプチドリンカーは、ペプチド結合によって軽鎖定常領域に連結されている。
リガンド結合性部分は、標的分子または複合体に特異的結合する能力を有する任意の部分であり得る。ある特定の実施形態では、リガンド結合性部分は、ペプチドまたはポリペプチドを含む。ある特定の実施形態では、ペプチドまたはポリペプチドは、ペプチド結合によって抗CD73抗体の免疫グロブリン鎖に連結されている。ある特定の実施形態では、ペプチドまたはポリペプチドは、ペプチドリンカーを介して抗CD73抗体の免疫グロブリン鎖に連結されており、ペプチドまたはポリペプチドは、ペプチド結合によってペプチドリンカーに連結されている。ある特定の実施形態では、ペプチドまたはポリペプチドのN末端アミノ酸残基は、ペプチド結合によって免疫グロブリン鎖のC末端アミノ酸残基にまたはペプチドリンカーに連結されている。
ある特定の実施形態では、抗CD73抗体は、(a)免疫グロブリン鎖と、(b)リガンド結合性部分と、必要に応じて(c)本明細書で開示されるようなペプチドリンカーとを含む、ポリペプチドを含む。ある特定の実施形態では、抗CD73抗体は、N末端からC末端に向かって免疫グロブリン鎖および結合性部分を含む、ポリペプチドを含む。ある特定の実施形態では、抗CD73抗体は、N末端からC末端に向かって免疫グロブリン鎖、ペプチドリンカーおよび結合性部分を含む、ポリペプチドを含む。ある特定の実施形態では、抗CD73抗体は、(a)免疫グロブリン鎖と、(b)リガンド結合性部分と、必要に応じて(c)本明細書で開示されるようなペプチドリンカーとを含む、ポリペプチドからなる。ある特定の実施形態では、抗CD73抗体は、N末端からC末端に向かって免疫グロブリン鎖および結合性部分を含む、ポリペプチドからなる。ある特定の実施形態では、抗CD73抗体は、N末端からC末端に向かって免疫グロブリン鎖、ペプチドリンカーおよび結合性部分を含む、ポリペプチドからなる。ある特定の実施形態では、免疫グロブリン鎖は、全長重鎖である。ある特定の実施形態では、免疫グロブリン鎖は、全長軽鎖である。
ある特定の実施形態では、抗CD73抗体は、TGFβシグナル伝達経路に拮抗することができるおよび/またはTGFβシグナル伝達経路を阻害することができる、結合性部分を含む。ある特定の実施形態では、抗CD73抗体は、TGFβに拮抗することができるおよび/またはTGFβを阻害することができる、結合性部分を含む。ある特定の実施形態では、抗CD73抗体は、TGFβ結合性部分を含む。TGFβ結合性部分は、TGFβの1つまたは複数のファミリーメンバーまたはアイソフォームに特異的に結合する任意の部分であり得る。ある特定の実施形態では、TGFβ結合性部分は、TGFβ1(例えば、ヒトTGFβ1)に特異的に結合する。ある特定の実施形態では、TGFβ結合性部分は、TGFβ2(例えば、ヒトTGFβ2)に特異的に結合する。ある特定の実施形態では、TGFβ結合性部分は、TGFβ3(例えば、ヒトTGFβ3)に特異的に結合する。ある特定の実施形態では、TGFβ結合性部分は、TGFβ1(例えば、ヒトTGFβ1)、TGFβ2(例えば、ヒトTGFβ2)およびTGFβ3(例えば、ヒトTGFβ3)のうちの少なくとも2つに特異的に結合する。ある特定の実施形態では、TGFβ結合性部分は、TGFβ1(例えば、ヒトTGFβ1)およびTGFβ3(例えば、ヒトTGFβ3)に特異的に結合する。ある特定の実施形態では、TGFβ結合性部分は、TGFβ1(例えば、ヒトTGFβ1)、TGFβ2(例えば、ヒトTGFβ2)およびTGFβ3(例えば、ヒトTGFβ3)に特異的に結合する。TGFβの1つのファミリーメンバーまたはアイソフォームに特異的に結合するTGFβ結合性部分が、同様のまたはより高い親和性でTGFβの1つまたは複数の他のファミリーメンバーまたはアイソフォームに結合し得ることは、当業者には理解されるであろう。例示的なTGFβ結合性部分は、De Crescenzo et al.(2008) Transforming Growth Factor-β in Cancer Therapy, Volume II, Cancer Drug Discovery and Development, Humana Press;Zwaagstra et al.(2012) Mol Cancer Ther.11(7):1477-87;Ravi et al. (2018) Nat. Commun. 9:741;EP0975771B1、US7786261B2、US8993524B2、およびUS20150225483A1において開示されており、これらの参考文献の各々は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
ある特定の実施形態では、TGFβ結合性部分は、TGFβ1(例えば、ヒトTGFβ1)、TGFβ2(例えば、ヒトTGFβ2)および/もしくはTGFβ3(例えば、ヒトTGFβ3)に、または同様のもしくは改善されたTGFβ結合親和性を有するそのバリアントに結合する、タンパク質のドメインを含む。ある特定の実施形態では、ドメインは、TGFβ受容体(例えば、ヒトTGFβ受容体)の細胞外ドメインである。ある特定の実施形態では、ドメインは、TGFβ受容体(例えば、ヒトTGFβ受容体)のTGFβ結合性ドメインである。ある特定の実施形態では、TGFβ受容体は、TGFβR1(例えば、ヒトTGFβR1)、TGFβR2(例えば、ヒトTGFβR2)およびTGFβR3(例えば、ヒトTGFβR3)からなる群から選択される。ある特定の実施形態では、TGFβ結合性部分は、配列番号109、110、111または112に記載の配列と少なくとも60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%または99%同一のアミノ酸配列を含む。ある特定の実施形態では、TGFβ結合性部分は、配列番号109、110、111または112に記載のアミノ酸配列を含む。ある特定の実施形態では、TGFβ結合性部分は、配列番号109、110、111または112に記載の配列と少なくとも60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%または99%同一のアミノ酸配列からなる。ある特定の実施形態では、TGFβ結合性部分は、配列番号109、110、111または112に記載のアミノ酸配列からなる。
ある特定の実施形態では、抗CD73抗体は、配列番号113、114、115、116、117、118、119、120または121に記載の配列と少なくとも60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%または99%同一のアミノ酸配列を含むポリペプチドを含む。ある特定の実施形態では、抗CD73抗体は、配列番号113、114、115、116、117、118、119、120または121に記載のアミノ酸配列を含むポリペプチドを含む。ある特定の実施形態では、抗CD73抗体は、配列番号113、114、115、116、117、118、119、120または121に記載の配列と少なくとも60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%または99%同一のアミノ酸配列からなるポリペプチドを含む。ある特定の実施形態では、抗CD73抗体は、配列番号113、114、115、116、117、118、119、120または121に記載のアミノ酸配列からなるポリペプチドを含む。
ある特定の実施形態では、TGFβ結合性部分を含む抗CD73抗体は、配列番号97、92または128に記載の配列と少なくとも60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%または99%同一のアミノ酸配列を含むポリペプチドをさらに含む。ある特定の実施形態では、TGFβ結合性部分を含む抗CD73抗体は、配列番号97に記載の配列と少なくとも60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%または99%同一のアミノ酸配列を含むポリペプチドをさらに含む。ある特定の実施形態では、TGFβ結合性部分を含む抗CD73抗体は、配列番号97に記載のアミノ酸配列を含むポリペプチドをさらに含む。ある特定の実施形態では、TGFβ結合性部分を含む抗CD73抗体は、配列番号97に記載の配列と少なくとも60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%または99%同一のアミノ酸配列からなるポリペプチドをさらに含む。ある特定の実施形態では、TGFβ結合性部分を含む抗CD73抗体は、配列番号97に記載のアミノ酸配列からなるポリペプチドをさらに含む。
ある特定の実施形態では、抗CD73抗体は、第1のポリペプチドおよび第2のポリペプチドを含み、第1および第2のポリペプチドは、配列番号113および92、114および97、115および97、116および97、117および97、118および97、119および97、120および97、または121および97にそれぞれ記載のアミノ酸配列を含む。ある特定の実施形態では、第1および第2のポリペプチドは、配列番号113および92、114および97、115および97、116および97、117および97、118および97、119および97、120および97、または121および97に記載のアミノ酸配列からそれぞれなる。ある特定の実施形態では、抗CD73抗体は、第1のポリペプチドのアミノ酸配列を各々が含む2つのポリペプチドと、第2のポリペプチドのアミノ酸配列を各々が含む2つのポリペプチドとを含む。ある特定の実施形態では、抗CD73抗体は、第1のポリペプチドの2つのコピーと、第2のポリペプチドの2つのコピーとを含む。ある特定の実施形態では、抗CD73抗体は、第1のポリペプチドの2つのコピーと、第2のポリペプチドの2つのコピーとからなる。
ある特定の実施形態では、TGFβ結合性部分は、TGFβ1(例えば、ヒトTGFβ1)、TGFβ2(例えば、ヒトTGFβ2)および/もしくはTGFβ3(例えば、ヒトTGFβ3)にまたはその抗原結合性断片に特異的に結合する抗体を含む。例示的な抗TGFβ抗体としてはフレソリムマブ(fresolumimab)およびメテリムマブが挙げられ、例示的な抗TGFβ抗体は、US6492497B1、US7151169B2、US7723486B2に記載されており、これらの参考文献は、それらの全体が参照により本明細書に組み込まれる。
ある特定の実施形態では、抗CD73抗体は、VEGFシグナル伝達経路に拮抗することができるおよび/またはVEGFシグナル伝達経路を阻害することができる、結合性部分を含む。ある特定の実施形態では、抗CD73抗体は、VEGFに拮抗することができるおよび/またはVEGFを阻害することができる、結合性部分を含む。ある特定の実施形態では、抗CD73抗体は、VEGF結合性部分を含む。VEGF結合性部分は、VEGFの1つまたは複数のファミリーメンバーまたはアイソフォームに特異的に結合する任意の部分であり得る。ある特定の実施形態では、VEGF結合性部分は、VEGF-A(例えば、ヒトVEGF-A)に特異的に結合する。ある特定の実施形態では、VEGF結合性部分は、VEGF-B(例えば、ヒトVEGF-B)に特異的に結合する。ある特定の実施形態では、VEGF結合性部分は、VEGF-C(例えば、ヒトVEGF-C)に特異的に結合する。ある特定の実施形態では、VEGF結合性部分は、VEGF-D(例えば、ヒトVEGF-D)に特異的に結合する。ある特定の実施形態では、VEGF結合性部分は、VEGF-A(例えば、ヒトVEGF-A)、VEGF-B(例えば、ヒトVEGF-B)、VEGF-C(例えば、ヒトVEGF-C)およびVEGF-D(例えば、ヒトVEGF-D)のうちの少なくとも2つに特異的に結合する。ある特定の実施形態では、VEGF結合性部分は、VEGF-A(例えば、ヒトVEGF-A)およびVEGF-B(例えば、ヒトVEGF-B)に特異的に結合する。ある特定の実施形態では、VEGF結合性部分は、VEGF-C(例えば、ヒトVEGF-C)およびVEGF-D(例えば、ヒトVEGF-D)に特異的に結合する。ある特定の実施形態では、VEGF結合性部分は、VEGF-A(例えば、ヒトVEGF-A)、VEGF-B(例えば、ヒトVEGF-B)、VEGF-C(例えば、ヒトVEGF-C)およびVEGF-D(例えば、ヒトVEGF-D)のうちの少なくとも3つに特異的に結合する。ある特定の実施形態では、VEGF結合性部分は、VEGF-A(例えば、ヒトVEGF-A)、VEGF-B(例えば、ヒトVEGF-B)、VEGF-C(例えば、ヒトVEGF-C)およびVEGF-D(例えば、ヒトVEGF-D)に特異的に結合する。VEGFの1つのファミリーメンバーまたはアイソフォームに特異的に結合するVEGF結合性部分が、同様のまたはより高い親和性でVEGFの1つまたは複数の他のファミリーメンバーまたはアイソフォームに結合し得ることは、当業者には理解されるであろう。例示的なVEGF結合性部分としてはアフリベルセプトが挙げられ、例示的なVEGF結合性部分は、Holash et al. (2002) PNAS 99 (17): 11393-98;US7306799B2、US7608261B2、およびUS7531173B2において開示されており、これらの参考文献の各々は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
ある特定の実施形態では、VEGF結合性部分は、VEGF-A(例えば、ヒトVEGF-A)、VEGF-B(例えば、ヒトVEGF-B)、VEGF-C(例えば、ヒトVEGF-C)および/もしくはVEGF-D(例えば、ヒトVEGF-D)にまたは同様のもしくは改善されたVEGF結合親和性を有するそのバリアントに結合する、タンパク質のドメインを含む。ある特定の実施形態では、ドメインは、VEGF受容体(例えば、ヒトVEGF受容体)の細胞外ドメインである。ある特定の実施形態では、ドメインは、VEGF受容体(例えば、ヒトVEGF受容体)のVEGF結合性ドメインである。ある特定の実施形態では、VEGF結合性ドメインは、VEGF受容体(例えば、ヒトVEGF受容体)の免疫グロブリン様ドメインのうちの1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つまたは7つを含む。ある特定の実施形態では、VEGF結合性ドメインは、VEGF受容体(例えば、ヒトVEGF受容体)の免疫グロブリン様ドメインのうちの1つもしくは複数、2つもしくはそれより多く、3つもしくはそれより多く、4つもしくはそれより多く、5つもしくはそれより多く、または6つもしくはそれより多くを含む。ある特定の実施形態では、VEGF結合性ドメインは、VEGF受容体(例えば、ヒトVEGF受容体)の免疫グロブリン様ドメインのうちの最大で2つ、3つ、4つ、5つまたは6つを含む。ある特定の実施形態では、VEGF受容体は、VEGFR1(例えば、ヒトVEGFR1)、VEGFR2(例えば、ヒトVEGFR2)およびVEGFR3(例えば、ヒトVEGFR3)からなる群から選択される。ある特定の実施形態では、VEGF結合性部分は、VEGFR1(例えば、ヒトVEGFR1)の細胞外ドメインを含む。ある特定の実施形態では、VEGF結合性部分は、配列番号122に記載の配列と少なくとも60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%または99%同一のアミノ酸配列を含む。ある特定の実施形態では、VEGF結合性部分は、配列番号122に記載のアミノ酸配列を含む。ある特定の実施形態では、VEGF結合性部分は、配列番号122に記載の配列と少なくとも60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%または99%同一のアミノ酸配列からなる。ある特定の実施形態では、VEGF結合性部分は、配列番号122に記載のアミノ酸配列からなる。ある特定の実施形態では、VEGF結合性部分は、VEGFR2(例えば、ヒトVEGFR2)の細胞外ドメインを含む。ある特定の実施形態では、VEGF結合性部分は、VEGFR3(例えば、ヒトVEGFR3)の細胞外ドメインを含む。
ある特定の実施形態では、抗CD73抗体は、配列番号123、124、125、126または127に記載の配列と少なくとも60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%または99%同一のアミノ酸配列を含むポリペプチドを含む。ある特定の実施形態では、抗CD73抗体は、配列番号123、124、125、126または127に記載のアミノ酸配列を含むポリペプチドを含む。ある特定の実施形態では、抗CD73抗体は、配列番号123、124、125、126または127に記載の配列と少なくとも60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%または99%同一のアミノ酸配列からなるポリペプチドを含む。ある特定の実施形態では、抗CD73抗体は、配列番号123、124、125、126または127に記載のアミノ酸配列からなるポリペプチドを含む。
ある特定の実施形態では、VEGF結合性部分を含む抗CD73抗体は、配列番号97、92または128に記載の配列と少なくとも60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%または99%同一のアミノ酸配列を含むポリペプチドをさらに含む。ある特定の実施形態では、VEGF結合性部分を含む抗CD73抗体は、配列番号97に記載の配列と少なくとも60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%または99%同一のアミノ酸配列を含むポリペプチドをさらに含む。ある特定の実施形態では、VEGF結合性部分を含む抗CD73抗体は、配列番号97に記載のアミノ酸配列を含むポリペプチドをさらに含む。ある特定の実施形態では、VEGF結合性部分を含む抗CD73抗体は、配列番号97に記載の配列と少なくとも60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%または99%同一のアミノ酸配列からなるポリペプチドをさらに含む。ある特定の実施形態では、VEGF結合性部分を含む抗CD73抗体は、配列番号97に記載のアミノ酸配列からなるポリペプチドをさらに含む。
ある特定の実施形態では、抗CD73抗体は、第1のポリペプチドおよび第2のポリペプチドを含み、第1および第2のポリペプチドは、配列番号123および92、124および128、125および128、126および97、または127および97にそれぞれ記載のアミノ酸配列を含む。ある特定の実施形態では、第1および第2のポリペプチドは、配列番号123および92、124および128、125および128、126および97、または127および97に記載のアミノ酸配列からそれぞれなる。ある特定の実施形態では、抗CD73抗体は、第1のポリペプチドのアミノ酸配列を各々が含む2つのポリペプチドと、第2のポリペプチドのアミノ酸配列を含む2つのポリペプチドとを含む。ある特定の実施形態では、抗CD73抗体は、第1のポリペプチドの2つのコピーと、第2のポリペプチドの2つのコピーとを含む。ある特定の実施形態では、抗CD73抗体は、第1のポリペプチドの2つのコピーと、第2のポリペプチドの2つのコピーとからなる。ある特定の実施形態では、VEGF結合性部分は、VEGF-A(例えば、ヒトVEGF-A)、VEGF-B(例えば、ヒトVEGF-B)、VEGF-C(例えば、ヒトVEGF-C)および/もしくはVEGF-D(例えば、ヒトVEGF-D)にまたはその抗原結合性断片に特異的に結合する抗体を含む。例示的な抗VEGF抗体としてはベバシズマブおよびラニビズマブが挙げられ、例示的な抗VEGF抗体は、WO1998045331A2およびWO1998045332A2に記載されており、これらの参考文献は、それら全体が参照により本明細書に組み込まれる。
5.4 医薬組成物
生理的に許容される担体、賦形剤または安定剤(例えば、Remington's Pharmaceutical Sciences (1990) Mack Publishing Co., Easton, PAを参照されたい)中の所望の純度を有する本明細書で開示される抗CD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)抗体を含む組成物が、本明細書で提供される。許容される担体、賦形剤または安定剤は、利用される投薬量および濃度でレシピエントにとって非毒性であり、緩衝液、例えば、リン酸塩、クエン酸塩および他の有機酸;抗酸化剤、例えば、アスコルビン酸およびメチオニンなど;保存薬(例えば、オクタデシルジメチルベンジルアンモニウムクロリド、塩化ヘキサメトニウム、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、フェノール、ブチルもしくはベンジルアルコール、アルキルパラベン、例えばメチルもしくはプロピルパラベン、カテコール、レゾルシノール、シクロヘキサノール、3-ペンタノール、およびm-クレゾール);低分子量(約10残基未満)ポリペプチド;タンパク質、例えば、血清アルブミン、ゼラチンもしくは免疫グロブリン;親水性ポリマー、例えば、ポリビニルピロリドン;アミノ酸、例えば、グリシン、グルタミン、アスパラギン、ヒスチジン、アルギニンもしくはリジン;単糖類、二糖類および他の炭水化物、例えば、グルコース、マンノースもしくはデキストリンなど;キレート剤、例えば、EDTA;糖、例えば、スクロース、マンニトール、トレハロースもしくはソルビトール;塩形成性対イオン、例えば、ナトリウム;金属錯体(例えば、Zn-タンパク質錯体);ならびに/または非イオン性界面活性剤、例えば、TWEEN(商標)、PLURONICS(商標)もしくはポリエチレングリコール(PEG)を含む。
特定の実施形態では、医薬組成物は、薬学的に許容される担体中の、本明細書で開示される抗CD73(例えばヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)抗体、および必要に応じて1つまたは複数の追加の予防または治療剤を含む。特定の実施形態では、医薬組成物は、薬学的に許容される担体中の、本明細書に記載される抗体の有効量、および必要に応じて1つまたは複数の追加の予防または治療剤を含む。ある特定の実施形態では、抗体は、医薬組成物に含まれる唯一の活性成分である。本明細書に記載される医薬組成物は、CD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)活性を減少させるのにまたは阻害するのに有用であり得、がんまたは感染性疾患などの状態を処置するのに有用であり得る。一実施形態では、本発明は、医薬としての使用のための、本発明の抗CD73抗体を含む本発明の医薬組成物に関する。別の実施形態では、本発明は、がんまたは感染性疾患を処置する方法における使用のための、本発明の医薬組成物に関する。
非経口調製物に使用される薬学的に許容される担体は、水性ビヒクル、非水性ビヒクル、抗微生物剤、等張剤、緩衝剤、抗酸化剤、局部麻酔薬、懸濁化および分散剤、乳化剤、封鎖またはキレート剤、および他の薬学的に許容される物質を含む。水性ビヒクルの例としては、塩化ナトリウム注射液、リンゲル注射液、等張デキストロース注射液、滅菌水注射液、デキストロースおよび乳酸リンゲル注射液が挙げられる。非水性非経口ビヒクルとしては、植物由来の固定油、綿実油、トウモロコシ油、ゴマ油およびピーナッツ油が挙げられる。静菌または静真菌濃縮物中の抗微生物剤を、フェノールまたはクレゾール、水銀剤、ベンジルアルコール、クロロブタノール、メチルおよびプロピルp-ヒドロキシ安息香酸エステル、チメロサール、塩化ベンザルコニウムならびに塩化ベンゼトニウムを含む複数回投与用容器に包装された非経口調製物に添加することができる。等張剤としては、塩化ナトリウムおよびデキストロースが挙げられる。緩衝剤としては、リン酸塩およびクエン酸塩が挙げられる。抗酸化剤としては、重硫酸ナトリウムが挙げられる。局部麻酔薬としては、塩酸プロカインが挙げられる。懸濁化および分散剤としては、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ヒドロキシプロピルメチルセルロースおよびポリビニルピロリドンが挙げられる。乳化剤としては、ポリソルベート80(TWEEN(登録商標)80)が挙げられる。金属イオンの封鎖またはキレート剤としては、EDTAが挙げられる。医薬担体は、水混和性ビヒクルのためのエチルアルコール、ポリエチレングリコールおよびプロピレングリコール;ならびにpH調整のための水酸化ナトリウム、塩酸、クエン酸および乳酸も含む。
医薬組成物を、対象への任意の投与経路のために製剤化することができる。投与経路の具体的な例としては、鼻腔内、経口、経肺、経皮、皮内および非経口経路が挙げられる。皮下、筋肉内または静脈内注射を特徴とする非経口投与も、本明細書において企図される。注射剤は、従来の形態で、溶液もしくは懸濁液のどちらかとして、注射前に液体に溶解もしくは懸濁するのに好適な固体形態、またはエマルジョンとして、調製することができる。注射剤、溶液およびエマルジョンは、1つまたは複数の賦形剤も含有する。好適な賦形剤は、例えば、水、食塩水、デキストロース、グリセロールまたはエタノールである。加えて、所望される場合には、投与される医薬組成物は、少量の非毒性補助物質、例えば、湿潤または乳化剤、pH緩衝剤、安定剤、溶解性増強剤、ならびに他のそのような薬剤、例えば、酢酸ナトリウム、モノラウリン酸ソルビタン、オレイン酸トリエタノールアミンおよびシクロデキストリンなども含有することができる。
抗体の非経口投与のための調製物としては、すぐに注射できる状態の滅菌溶液;皮下注射用錠剤を含む、使用直前に溶媒とすぐに併せることができる状態の滅菌乾燥可溶性製品、例えば凍結乾燥粉末;すぐに注射できる状態の滅菌懸濁液;使用直前にビヒクルとすぐに併せることができる状態の滅菌乾燥不溶性製品;および滅菌エマルジョンが挙げられる。これらの溶液は、水性であることもあり、または非水性であることもある。
静脈内投与される場合、好適な担体としては、生理食塩水またはリン酸緩衝食塩水(PBS);ならびに増粘および可溶化剤、例えばグルコース、ポリエチレングリコールおよびポリプロピレングリコールならびにこれらの混合物を含有する溶液が挙げられる。
抗体タンパク質を含む局部用混合物は、局所および全身投与について説明されるように調製される。結果として生じる混合物は、溶液、懸濁液、エマルジョンなどであり得、そのような混合物をクリーム、ゲル、軟膏、エマルジョン、溶液、エリキシル錠、ローション、懸濁液、チンキ剤、ペースト、フォーム、エアロゾル、洗浄剤、スプレー剤、坐薬、包帯剤、皮膚パッチ、または局所的投与に好適な任意の他の製剤として製剤化することができる。
本明細書で開示される抗CD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)抗体を、吸入などによる局所的適用のためにエアロゾルとして製剤化することができる(例えば、炎症性疾患、特に喘息の処置に有用なステロイドの送達のためのエアロゾルを記載しており、それらの全体が参照により本明細書に組み込まれる、米国特許第4,044,126号、同第4,414,209号および同第4,364,923号を参照されたい)。気道への投与のためのこれらの製剤は、単独でまたはラクトースなどの不活性担体と組み合わせて、ネブライザー用のエアロゾルもしくは溶液の形態でまたは通気用の超微粉末として存在し得る。そのような場合、製剤の粒子は、一実施形態では、50ミクロン未満の、一実施形態では、10ミクロン未満の直径を有することになる。
本明細書で開示される抗CD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)抗体を、局所または局所的適用のために、例えば、ゲル、クリームおよびローションの形態での皮膚および粘膜、例えば眼内の粘膜への局所的適用のために、および眼への適用のために、または大槽内もしくは髄腔内適用のために、製剤化することができる。局所的投与は、経皮送達のために企図され、眼もしくは粘膜への投与のためにまたは吸入療法のためにも企図される。単独での抗体または他の薬学的に許容される賦形剤と組み合わせた抗体の点鼻液を、投与することもできる。
イオン導入用および電気泳動用デバイスを含む、経皮パッチは、当業者に周知であり、経皮パッチを使用して抗体を投与することができる。例えば、そのようなパッチは、米国特許第6,267,983号、同第6,261,595号、同第6,256,533号、同第6,167,301号、同第6,024,975号、同第6,010715号、同第5,985,317号、同第5,983,134号、同第5,948,433号および同第5,860,957号において開示されており、これらの参考文献のすべては、それらの全体が参照により本明細書に組み込まれる。
ある特定の実施形態では、本明細書に記載される抗体を含む医薬組成物は、溶液、エマルジョンおよび他の混合物として投与するために復元することができる、凍結乾燥粉末である。それを固体またはゲルとして復元および製剤化することもできる。凍結乾燥粉末は、本明細書に記載される抗体またはその薬学的に許容される誘導体を好適な溶媒に溶解することにより調製される。ある特定の実施形態では、凍結乾燥粉末は、無菌である。溶媒は、粉末のまたは粉末から調製された復元溶液の安定性または他の薬理学的要素を改善する賦形剤を含有し得る。使用することができる賦形剤としては、デキストロース、ソルビトール、フルクトース、トウモロコシシロップ、キシリトール、グリセリン、グルコース、スクロースまたは他の好適な薬剤が挙げられるが、これらに限定されない。溶媒は、一実施形態では、ほぼ中性pHの、緩衝剤、例えば、クエン酸塩、リン酸ナトリウムもしくはカリウムまたは当業者に公知の他のそのような緩衝剤も含有し得る。当業者に公知の標準的な条件下での、溶液のその後の滅菌濾過、続いての凍結乾燥によって、所望の製剤が得られる。一実施形態では、結果として生じる溶液は、凍結乾燥用のバイアルに分配されることになる。各バイアルは、化合物の単回投薬量または複数回投薬量を含有することになる。凍結乾燥粉末を適切な条件下で、例えば、4℃~室温で保管することができる。注射用水でのこの凍結乾燥粉末の復元によって、非経口投与での使用のための製剤が得られる。復元のために、凍結乾燥粉末は、滅菌水または他の好適な担体に添加される。正確な量は、選択される化合物に依存する。そのような量は、実験によって決定することができる。
本明細書で開示される抗CD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)抗体および本明細書で提供される他の組成物を、特定の組織、受容体、または処置される対象の体の他の部位に標的化されるように製剤化することもできる。多くのそのような標的化方法が当業者に周知である。すべてのそのような標的化方法は、本明細書で本組成物における使用に企図される。標的化方法の非限定的な例については、例えば、米国特許第6,316,652号、同第6,274,552号、同第6,271,359号、同第6,253,872号、同第6,139,865号、同第6,131,570号、同第6,120,751号、同第6,071,495号、同第6,060,082号、同第6,048,736号、同第6,039,975号、同第6,004,534号、同第5,985,307号、同第5,972,366号、同第5,900,252号、同第5,840,674号、同第5,759,542号および同第5,709,874号を参照されたく、これらの参考文献のすべては、それらの全体が参照により本明細書に組み込まれる。特定の実施形態では、本明細書に記載される抗体は、腫瘍に標的化される。
in vivoでの投与に使用される組成物は、無菌であり得る。これは、例えば滅菌濾過膜による、濾過によって容易に果たされる。
5.5 使用方法および使用
別の態様では、本開示は、本明細書で開示される抗CD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)抗体を使用して対象を処置する方法を提供する。TGFβ、VEGFおよび/またはアデノシンに関連したCD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)機能および/またはシグナル伝達の低下による恩恵を受けることになる、対象の任意の疾患または障害を、本明細書で開示される抗CD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)抗体を使用して処置することができる。ある特定の実施形態では、疾患または障害は、免疫療法、例えば、チェックポイント標的剤(例えば、アンタゴニスト抗CTLA-4抗体、アンタゴニスト抗PD-L1抗体、アンタゴニスト抗PD-L2抗体、アンタゴニスト抗PD-1抗体、アンタゴニスト抗TIM-3抗体、アンタゴニスト抗LAG-3抗体、アンタゴニスト抗CEACAM1抗体、アゴニスト抗GITR抗体、アンタゴニスト抗TIGIT抗体、アンタゴニスト抗VISTA抗体、アゴニスト抗CD137抗体、もしくはアゴニスト抗OX40抗体)、TCR T細胞療法、またはキメラ抗原受容体(CAR)T細胞療法(例えば、CD19 CAR T細胞療法)に対して耐性である。ある特定の実施形態では、疾患または障害は、免疫療法、例えば、チェックポイント標的剤(例えば、アンタゴニスト抗CTLA-4抗体、アンタゴニスト抗PD-L1抗体、アンタゴニスト抗PD-L2抗体、アンタゴニスト抗PD-1抗体、アンタゴニスト抗TIM-3抗体、アンタゴニスト抗LAG-3抗体、アンタゴニスト抗CEACAM1抗体、アゴニスト抗GITR抗体、アンタゴニスト抗TIGIT抗体、アンタゴニスト抗VISTA抗体、アゴニスト抗CD137抗体、もしくはアゴニスト抗OX40抗体)、TCR T細胞療法、またはCAR T細胞療法での処置後に再発する。ある特定の実施形態では、疾患または障害は、化学療法(例えば、白金に基づく療法(例えば、シスプラチン、カルボプラチン、またはオキサリプラチン)、チロシンキナーゼ(例えば、VEGFR、Raf)阻害剤(例えば、ソラフェニブ)、DNA損傷誘導剤(例えば、ゲムシタビン)、低メチル化剤(例えば、アザシチジン)、および/または複数の化学療法の組合せ(例えば、プラチナダブレットまたはFOLFOXレジメン(例えば、FOLFIRINOXもしくはmFOLFOX6)))に対して耐性である。ある特定の実施形態では、疾患または障害は、化学療法(例えば、白金に基づく療法(例えば、シスプラチン、カルボプラチン、またはオキサリプラチン)、チロシンキナーゼ(例えば、VEGFR、Raf)阻害剤(例えば、ソラフェニブ)、DNA損傷誘導剤(例えば、ゲムシタビン)、低メチル化剤(例えば、アザシチジン)、および/または複数の化学療法の組合せ(例えば、プラチナダブレットまたはFOLFOXレジメン(例えば、FOLFIRINOXもしくはmFOLFOX6)))での処置後に再発する。ある特定の実施形態では、疾患または障害は、抗血管新生療法(例えば、ベバシズマブ)に対して耐性である。ある特定の実施形態では、疾患または障害は、抗血管新生療法(例えば、ベバシズマブ)での処置後に再発する。ある特定の実施形態では、固形腫瘍は、測定可能な疾患である。
本明細書で開示される抗CD73(例えば、ヒトCD73)抗体は、腫瘍に対する免疫系寛容を阻害するのに特に有用であり、したがって、がんに罹患している対象に対して免疫療法として使用することができる。例えば、ある特定の実施形態はでは、本開示は、対象のがんを処置する方法であって、本明細書で開示されるように抗体、ポリヌクレオチド、ベクター、脂質ナノ粒子または医薬組成物の有効量を対象に投与するステップを含む、方法を提供する。
本明細書で開示される抗CD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)抗体または医薬組成物で処置することができるがんとしては、限定ではないが、固形腫瘍、血液がん(例えば、白血病、リンパ腫、骨髄腫、例えば多発性骨髄腫)、および転移性病変が挙げられる。一実施形態では、がんは、固形腫瘍である。固形腫瘍の例としては、悪性腫瘍、例えば、肉腫、線維芽細胞肉腫、ならびに癌腫、例えば、肺、乳房、卵巣、リンパ系、消化管(例えば、結腸)、肛門、生殖器および泌尿生殖路(例えば、腎、尿路上皮、膀胱細胞、前立腺)、咽頭、CNS(例えば、脳、神経または膠細胞)、頭頸部、皮膚(例えば、黒色腫)および膵臓を侵すものなどの、様々な臓器系の腺癌、ならびに結腸がん、腎がん、腎細胞癌、肝臓がん、肺がん(例えば、非小細胞肺がんまたは小細胞肺がん)、小腸がんおよび食道がんなどの悪性腫瘍を含む腺癌が挙げられる。がんは、前期、中間期、後期であることがあり、または転移性がんであることがある。ある特定の実施形態では、がんは、免疫療法、例えば、チェックポイント標的剤(例えば、アンタゴニスト抗CTLA-4抗体、アンタゴニスト抗PD-L1抗体、アンタゴニスト抗PD-L2抗体、またはアンタゴニスト抗PD-1抗体)に対して耐性である。ある特定の実施形態では、がんは、免疫療法、例えば、チェックポイント標的剤(例えば、アンタゴニスト抗CTLA-4抗体、アンタゴニスト抗PD-L1抗体、アンタゴニスト抗PD-L2抗体、アンタゴニスト抗PD-1抗体、アンタゴニスト抗TIM-3抗体、アンタゴニスト抗LAG-3抗体、アンタゴニスト抗CEACAM1抗体、アゴニスト抗GITR抗体、アンタゴニスト抗TIGIT抗体、アンタゴニスト抗VISTA抗体、アゴニスト抗CD137抗体、もしくはアゴニスト抗OX40抗体)での処置後に再発する。
一実施形態では、がんは、肺がん(例えば、肺腺癌または非小細胞肺がん(NSCLC)(例えば、扁平上皮および/もしくは非扁平上皮組織像を有するNSCLC、またはNSCLC腺癌))、黒色腫(例えば、進行黒色腫)、腎がん(例えば、腎細胞癌)、肝臓がん(例えば、肝細胞癌)、骨髄腫(例えば、多発性骨髄腫)、前立腺がん(例えば、去勢抵抗性前立腺がん)、乳がん(例えば、エストロゲン受容体、プロゲステロン受容体またはHer2/neuのうちの1つ、2つまたはすべてを発現しない乳がん、例えば、トリプルネガティブ乳がん)、卵巣がん、結腸直腸がん、膵臓がん、頭頸部がん(例えば、頭頸部扁平上皮癌(HNSCC))、神経膠芽腫(GBM)、髄膜腫、子宮内膜がん、胃(gastric)がんまたは胃(stomach)がん、副腎がん、肛門がん、胃食道がん(例えば、食道扁平上皮癌)、中皮腫、上咽頭がん、甲状腺がん、子宮頸がん、上皮がん、腹膜がん、またはリンパ増殖性疾患(例えば、移植後リンパ増殖性疾患)から選択される。特定の実施形態では、がんは、子宮頸がんである。
一実施形態では、がんは、血液がん、例えば、白血病、リンパ腫または骨髄腫である。一実施形態では、がんは、白血病、例えば、急性リンパ性白血病(ALL)(例えば、非B細胞ALL)、急性骨髄性白血病(AML)、慢性リンパ性白血病(CLL)、慢性骨髄性白血病(CML)、慢性骨髄単球性白血病(CMML)、またはヘアリー細胞白血病である。一実施形態では、がんは、リンパ腫、例えば、B細胞リンパ腫、びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫(DLBCL)、活性化B細胞様(ABC)びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫、胚中心B細胞(GCB)びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫、マントル細胞リンパ腫、ホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫、再発非ホジキンリンパ腫、難治性非ホジキンリンパ腫、再発性濾胞性非ホジキンリンパ腫、バーキットリンパ腫、小リンパ球性リンパ腫、濾胞性リンパ腫、リンパ形質細胞性リンパ腫、節外性辺縁帯リンパ腫、または微小残存病変である。一実施形態では、がんは、骨髄腫、例えば、多発性骨髄腫である。
別の実施形態では、がんは、癌腫(例えば、進行もしくは転移性癌)、黒色腫または肺癌、例えば非小細胞肺癌から選択される。
一実施形態では、がんは、肺がん、例えば、肺腺癌、非小細胞肺がん、または小細胞肺がんである。
一実施形態では、がんは、黒色腫、例えば、進行黒色腫である。一実施形態では、がんは、他の治療が奏効しない、進行または切除不能黒色腫である。他の実施形態では、がんは、BRAF突然変異(例えば、BRAF V600突然変異)を有する黒色腫である。さらに他の実施形態では、本明細書で開示される抗CD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)抗体または医薬組成物は、BRAF阻害剤(例えば、ベムラフェニブまたはダブラフェニブ)を用いるまたは用いない抗CTLA-4抗体(例えば、イピリムマブ)での処置後に投与される。
別の実施形態では、がんは、ウイルス感染症、例えば慢性ウイルス性肝炎を伴うまたは伴わない、肝細胞癌、例えば進行肝細胞癌である。
別の実施形態では、がんは、前立腺がん、例えば、進行前立腺がんである。
さらに別の実施形態では、がんは、骨髄腫、例えば、多発性骨髄腫である。
さらに別の実施形態では、がんは、腎がん、例えば、腎細胞癌(RCC)(例えば、転移性RCC、腎明細胞癌(CCRCC)または乳頭状腎細胞癌)である。
さらに別の実施形態では、がんは、肺がん、黒色腫、腎がん、乳がん、結腸直腸がん、白血病、またはがんの転移性病変から選択される。
ある特定の実施形態では、本開示は、対象の感染性疾患を予防または処置する方法であって、本明細書で開示されるように抗CD73(例えば、ヒト、マウスもしくはカニクイザルCD73)抗体またはその医薬組成物の有効量を対象に投与するステップを含む、方法を提供する。一実施形態では、感染症(例えば、ウイルス感染症、細菌感染症、真菌感染症、原虫感染症、または寄生虫感染症)を予防および/または処置する方法が、本明細書で提供される。方法に従って予防および/または処置される感染症は、本明細書で特定される感染性病原体により引き起こされ得る。特定の実施形態では、本明細書に記載される抗CD73(例えば、ヒト、マウスもしくはカニクイザルCD73)抗体またはその組成物は、対象に投与される唯一の活性薬剤である。ある特定の実施形態では、本明細書に記載される抗CD73(例えば、ヒト、マウスもしくはカニクイザルCD73)抗体またはその組成物は、感染性疾患の処置のための抗感染介入(例えば、抗ウイルス薬、抗菌薬、抗真菌薬または駆虫薬)と組み合わせて使用される。したがって、一実施形態では、本発明は、感染性疾患を予防および/または処置する方法における使用のための、本発明の抗体および/または医薬組成物に関し、必要に応じて、抗体もしくは医薬組成物は、対象に投与される唯一の活性薬剤であり、または抗体もしくは医薬組成物は、抗感染介入と組み合わせて使用される。
本明細書で開示される抗CD73(例えば、ヒト、マウスもしくはカニクイザルCD73)抗体または医薬組成物により処置および/または予防することができる感染性疾患は、細菌、寄生虫、真菌、原虫およびウイルスを含むがこれらに限定されない、感染性病原体により引き起こされる。特定の実施形態では、本明細書で開示される抗CD73(例えば、ヒト、マウスもしくはカニクイザルCD73)抗体または医薬組成物により処置および/または予防される感染性疾患は、ウイルスにより引き起こされる。本明細書に記載される方法に従って予防および/または処置することができるウイルス性疾患またはウイルス感染症としては、A型肝炎ウイルス、B型肝炎ウイルス、C型肝炎ウイルス、インフルエンザ(A型インフルエンザもしくはB型インフルエンザ)、水痘、アデノウイルス、単純ヘルペスI型(HSV-I)、単純ヘルペスII型(HSV-II)、牛疫、ライノウイルス、エコーウイルス、ロタウイルス、呼吸器多核体ウイルス、パピローマウイルス、パポバウイルス、サイトメガロウイルス、エキノウイルス、アルボウイルス、ハンタウイルス(huntavirus)、コクサッキーウイルス、流行性耳下腺炎ウイルス、麻疹ウイルス、風疹ウイルス、ポリオウイルス、天然痘、エプスタイン・バーウイルス、ヒト免疫不全ウイルスI型(HIV-I)、ヒト免疫不全ウイルスII型(HIV-II)、およびウイルス性髄膜炎、脳炎、デング熱、または天然痘などのウイルス性疾患の病原体により引き起こされるものが挙げられるが、これらに限定されない。
予防および/または処置することができる細菌感染症としては、Escherichia coli、Klebsiella pneumoniae、Staphylococcus aureus、Enterococcus faecalis、Proteus vulgaris、Staphylococcus viridans、およびPseudomonas aeruginosaにより引き起こされる感染症が挙げられる。本明細書に記載される方法に従って予防および/または処置することができる、細菌(例えば、Escherichia coli、Klebsiella pneumoniae、Staphylococcus aureus、Enterococcus faecalis、Proteus vulgaris、Staphylococcus viridans、およびPseudomonas aeruginosa)により引き起こされる細菌性疾患は、Mycobacteria rickettsia、Mycoplasma、Neisseria、S.pneumonia、Borrelia burgdorferi(ライム病)、Bacillus antracis(炭疽)、破傷風、Streptococcus、Staphylococcus、マイコバクテリア、百日咳(pertissus)、コレラ、ペスト、ジフテリア、クラミジア、S.aureusおよびレジオネラを含むが、これらに限定されない。
本明細書に記載される方法に従って予防および/または処置することができる、原虫により引き起こされる原虫性疾患または原虫感染症は、リーシュマニア、コクシジウム症、トリパノソーマ、住血吸虫またはマラリアを含むが、これらに限定されない。本明細書に記載される方法に従って予防および/または処置することができる、寄生虫により引き起こされる寄生虫性疾患または寄生虫感染症は、クラミジアおよびリケッチアを含むが、これらに限定されない。
本明細書に記載される方法に従って予防および/または処置することができる、真菌性疾患または真菌感染症としては、カンジダ感染症、接合菌症、カンジダ乳腺炎、潜在性トリコスポロン血症を伴う進行性播種性トリコスポロン症、播種性カンジダ症、肺パラコクシジオイデス症、肺アスペルギルス症、Pneumocystis carinii肺炎、クリプトコッカス性髄膜炎、コクシジオイデス性髄膜脳炎および脳脊髄血管炎、Aspergillus niger感染症、フサリウム角膜炎、副鼻腔真菌症、Aspergillus fumigatus心内膜炎、頸骨軟骨形成不全症、Candida glabrata膣炎、中咽頭カンジダ症、X連鎖慢性肉芽腫症、足白癬、皮膚カンジダ症、真菌性胎盤炎、播種性トリコスポロン症、アレルギー性気管支肺アスペルギルス症、真菌性角膜炎、Cryptococcus neoformans感染症、真菌性腹膜炎、Curvularia geniculata感染症、ブドウ球菌性眼内炎、スポロトリクム症、および皮膚糸状菌症により引き起こされるものが挙げられるが、これらに限定されない。
ある特定の実施形態では、本明細書で開示される抗CD73(例えば、ヒト、マウスもしくはカニクイザルCD73)抗体または医薬組成物は、単剤療法として対象に投与される。
ある特定の実施形態では、これらの方法は、追加の治療剤を対象に投与するステップをさらに含む。ある特定の実施形態では、追加の治療剤は、化学療法剤を含む。ある特定の実施形態では、化学療法剤は、低メチル化剤(例えば、アザシチジン)を含む。ある特定の実施形態では、化学療法剤は、DNA損傷誘導剤(例えば、ゲムシタビン)を含む。ある特定の実施形態では、化学療法剤は、白金に基づく療法(例えば、シスプラチン、カルボプラチンまたはオキサリプラチン)を含む。ある特定の実施形態では、化学療法剤は、チロシンキナーゼ(例えば、VEGFR、Raf)阻害剤(例えば、ソラフェニブ)を含む。ある特定の実施形態では、化学療法剤は、複数の化学療法の組合せ(例えば、プラチナダブレットまたはFOLFOXレジメン(例えば、FOLFIRINOXもしくはmFOLFOX6))を含む。ある特定の実施形態では、追加の治療剤は、抗血管新生療法(例えば、ベバシズマブ)を含む。ある特定の実施形態では、追加の治療剤は、抗体-薬物コンジュゲートを含む。ある特定の実施形態では、追加の治療剤は、放射線療法剤を含む。ある特定の実施形態では、追加の治療剤は、免疫原性細胞死(例えば、腫瘍細胞死)を引き起こすことができる。
ある特定の実施形態では、追加の治療剤は、チェックポイント標的剤を含む。ある特定の実施形態では、チェックポイント標的剤は、アンタゴニスト抗CTLA-4抗体、アンタゴニスト抗PD-L1抗体、アンタゴニスト抗PD-L2抗体、アンタゴニスト抗PD-1抗体、アンタゴニスト抗TIM-3抗体、アンタゴニスト抗LAG-3抗体、アンタゴニスト抗TIGIT抗体、アンタゴニスト抗VISTA抗体、アンタゴニスト抗CD96抗体、アンタゴニスト抗CEACAM1抗体、アゴニスト抗CD137抗体、アゴニスト抗GITR抗体、およびアゴニスト抗OX40抗体からなる群から選択される。ある特定の実施形態では、チェックポイント標的剤は、アンタゴニスト抗CTLA-4抗体、アンタゴニスト抗PD-L1抗体、アンタゴニスト抗PD-L2抗体、およびアンタゴニスト抗PD-1抗体からなる群から選択され、本明細書で開示される抗CD73(例えば、ヒト、マウスもしくはカニクイザルCD73)抗体または医薬組成物は、チェックポイント標的剤と相乗作用する。
一実施形態では、本発明は、本発明の方法における使用のための、本発明の抗体および/または医薬組成物に関し、方法は、追加の治療剤を対象に投与するステップをさらに含む。一実施形態では、本発明は、医薬として使用するための、(a)本発明の抗体および/または医薬組成物ならびに(b)追加の治療剤に関する。一実施形態では、本発明は、がんを処置する方法において使用するための、(a)本発明の抗体および/または医薬組成物ならびに(b)追加の治療剤に関する。さらなる実施形態では、本発明は、(a)本発明の抗体および/または医薬組成物と(b)追加の治療剤とを含む、医薬組成物、キットまたはキット・オブ・パーツに関する。一実施形態では、追加の治療剤は、化学療法剤、放射線療法剤またはチェックポイント標的剤である。
ある特定の実施形態では、抗PD-1抗体が、本明細書で開示される方法において使用される。ある特定の実施形態では、抗PD-1抗体は、Bristol-Myers Squibbにより開発された、BMS-936558またはMDX1106としても公知の、ニボルマブである。ある特定の実施形態では、抗PD-1抗体は、Merck & Co.により開発された、ランブロリズマブまたはMK-3475としても公知の、ペムブロリズマブである。ある特定の実施形態では、抗PD-1抗体は、CureTechにより開発された、CT-011としても公知のピディリズマブである。ある特定の実施形態では、抗PD-1抗体は、Medimmuneにより開発された、AMP-514としても公知の、MEDI0680である。ある特定の実施形態では、抗PD-1抗体は、Novartis Pharmaceuticalsにより開発されたPDR001である。ある特定の実施形態では、抗PD-1抗体は、Regeneron Pharmaceuticalsにより開発されたREGN2810である。ある特定の実施形態では、抗PD-1抗体は、Pfizerにより開発されたPF-06801591である。ある特定の実施形態では、抗PD-1抗体は、BeiGeneにより開発されたBGB-A317である。ある特定の実施形態では、抗PD-1抗体は、AnaptysBioおよびTesaroにより開発されたTSR-042である。ある特定の実施形態では、抗PD-1抗体は、Hengruiにより開発されたSHR-1210である。
本明細書で開示される処置方法において使用することができる抗PD-1抗体のさらなる非限定的な例は、以下の特許および特許出願において開示されており、これらの参考文献のすべては、あらゆる目的でそれらの全体が参照により本明細書に組み込まれる:米国特許第6,808,710号、米国特許第7,332,582号、米国特許第7,488,802号、米国特許第8,008,449号、米国特許第8,114,845号、米国特許第8,168,757号、米国特許第8,354,509号、米国特許第8,686,119号、米国特許第8,735,553号、米国特許第8,747,847号、米国特許第8,779,105号、米国特許第8,927,697号、米国特許第8,993,731号、米国特許第9,102,727号、米国特許第9,205,148号、米国公開第US2013/0202623A1号、米国公開第US2013/0291136A1号、米国公開第US2014/0044738A1号、米国公開第US2014/0356363A1号、米国公開第US2016/0075783A1号、ならびにPCT公開番号WO2013/033091A1、PCT公開番号WO2015/036394A1、PCT公開番号WO2014/179664A2、PCT公開番号WO2014/209804A1、PCT公開番号WO2014/206107A1、PCT公開番号WO2015/058573A1、PCT公開番号WO2015/085847A1、PCT公開番号WO2015/200119A1、PCT公開番号WO2016/015685A1、およびPCT公開番号WO2016/020856A1。
ある特定の実施形態では、抗PD-L1抗体が、本明細書で開示される方法において使用される。ある特定の実施形態では、抗PD-L1抗体は、Genentechにより開発されたアテゾリズマブである。ある特定の実施形態では、抗PD-L1抗体は、AstraZeneca、CelgeneおよびMedimmuneにより開発されたデュルバルマブである。ある特定の実施形態では、抗PD-L1抗体は、Merck SeronoおよびPfizerにより開発された、MSB0010718Cとしても公知の、アベルマブである。ある特定の実施形態では、抗PD-L1抗体は、Bristol-Myers Squibbにより開発されたMDX-1105である。ある特定の実施形態では、抗PD-L1抗体は、AmplimmuneおよびGSKにより開発されたAMP-224である。
本明細書で開示される処置方法において使用することができる抗PD-L1抗体の非限定的な例は、以下の特許および特許出願において開示されており、これらの参考文献のすべては、あらゆる目的でそれらの全体が参照により本明細書に組み込まれる:米国特許第7,943,743号、米国特許第8,168,179号、米国特許第8,217,149号、米国特許第8,552,154号、米国特許第8,779,108号、米国特許第8,981,063号、米国特許第9,175,082号、米国公開第US2010/0203056A1号、米国公開第US2003/0232323A1号、米国公開第US2013/0323249A1号、米国公開第US2014/0341917A1号、米国公開第US2014/0044738A1号、米国公開第US2015/0203580A1号、米国公開第US2015/0225483A1号、米国公開第US2015/0346208A1号、米国公開第US2015/0355184A1号、ならびにPCT公開番号WO2014/100079A1、PCT公開番号WO2014/022758A1、PCT公開番号WO2014/055897A2、PCT公開番号WO2015/061668A1、PCT公開番号WO2015/109124A1、PCT公開番号WO2015/195163A1、PCT公開番号WO2016/000619A1、およびPCT公開番号WO2016/030350A1。
ある特定の実施形態では、抗CTLA-4抗体が、本明細書で開示される方法において使用される。ある特定の実施形態では、抗CTLA-4抗体は、Bristol-Myers Squibbにより開発されたイピリムマブである。
ある特定の実施形態では、本明細書で開示される抗CD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)抗体は、IDO(インドールアミン-(2,3)-ジオキシゲナーゼ)および/またはTDO(トリプトファン2,3-ジオキシゲナーゼ)などの免疫調節酵素を標的とする化合物と組み合わせて、対象に投与される。したがって、一実施形態では、追加の治療剤は、インドールアミン-(2,3)-ジオキシゲナーゼ(IDO)の阻害剤などの免疫調節酵素を標的とする化合物である。ある特定の実施形態では、そのような化合物は、エパカドスタット(Incyte Corp;例えば、その全体が参照により本明細書に組み込まれるWO2010/005958を参照されたい)、F001287(Flexus Biosciences/Bristol-Myers Squibb)、インドキシモド(NewLink Genetics)、およびNLG919(NewLink Genetics)からなる群から選択される。一実施形態では、化合物は、エパカドスタットである。別の実施形態では、化合物は、F001287である。別の実施形態では、化合物は、インドキシモドである。別の実施形態では、化合物は、NLG919である。特定の実施形態では、本明細書で開示される抗CD73(例えば、ヒトCD73)抗体は、がんを処置するためにIDO阻害剤と組み合わせて対象に投与される。がんの処置に使用するための本明細書に記載されるIDO阻害剤は、錠剤、ピルまたはカプセルなどの、医薬組成物の固体剤形中に存在し、医薬組成物は、IDO阻害剤および薬学的に許容される賦形剤を含む。したがって、本明細書に記載される抗体および本明細書に記載されるIDO阻害剤を、別個の剤形として別々に、逐次的にまたは同時に投与することができる。一実施形態では、抗体は、非経口投与され、IDO阻害剤は、経口投与される。特定の実施形態では、阻害剤は、エパカドスタット(Incyte Corporation)、F001287(Flexus Biosciences/Bristol-Myers Squibb)、インドキシモド(NewLink Genetics)、およびNLG919(NewLink Genetics)からなる群から選択される。エパカドスタットは、あらゆる目的のためにその全体が参照により本明細書に組み込まれるPCT公開番号WO2010/005958に記載されている。一実施形態では、阻害剤は、エパカドスタットである。別の実施形態では、阻害剤は、F001287である。別の実施形態では、阻害剤は、インドキシモドである。別の実施形態では、阻害剤は、NLG919である。
ある特定の実施形態では、本明細書で開示される抗CD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)抗体は、ワクチンと組み合わせて対象に投与される。ワクチンは、例えば、ペプチドワクチン、DNAワクチン、またはRNAワクチンであり得る。ある特定の実施形態では、ワクチンは、熱ショックタンパク質に基づく腫瘍ワクチン、または熱ショックタンパク質に基づく病原体ワクチンである。特定の実施形態では、本明細書で開示される抗CD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)抗体は、熱ショックタンパク質に基づく腫瘍ワクチンと組み合わせて対象に投与される。熱ショックタンパク質(HSP)は、すべての種にわたって遍在的に見えられる、高度に保存されるタンパク質のファミリーである。それらの発現は、熱ショックの結果として、または毒素への曝露、酸化ストレスもしくはグルコース除去を含む、他の形のストレスの結果として、はるかに高レベルに強力に誘導され得る。HSP-110、-90、-70、-60および-28という5つのファミリーが、分子量に従って分類されている。HSPは、マクロファージおよび樹状細胞(DC)などの、抗原提示細胞(APC)において交差提示経路によって免疫原性ペプチドを送達し、それによってT細胞が活性化されることになる。HSPは、腫瘍特異的免疫を誘導することができる複合体を形成する腫瘍関連抗原ペプチドのシャペロン担体として機能する。瀕死の腫瘍細胞から放出されると、HSP抗原複合体は、抗原提示細胞(APC)により取り込まれ、そこで抗原はペプチドへとプロセシングされ、それらのペプチドがMHCクラスIおよびクラスII分子に結合し、それによって抗腫瘍CD8+およびCD4+T細胞が活性化されることになる。腫瘍調製物に由来するHSP複合体により惹起される免疫は、各対象のがんにより発現される固有の抗原ペプチドレパートリーに特異的に方向付けられる。したがって、一実施形態では、本発明は、医薬として使用するための、例えば、がんを処置する方法において使用するための、(a)本発明の抗体および/または医薬組成物ならびに(b)ワクチンに関する。一実施形態では、本発明は、(a)本発明の抗体および/または医薬組成物と(b)ワクチンとを含む、医薬組成物、キットまたはキット・オブ・パーツに関する。一実施形態では、ワクチンは、熱ショックタンパク質に基づく腫瘍ワクチンである。一実施形態では、ワクチンは、熱ショックタンパク質に基づく病原体ワクチンである。ある特定の実施形態では、ワクチンは、その全体が参照により本明細書に組み込まれるWO2016/183486に記載されているとおりである。
熱ショックタンパク質ペプチド複合体(HSPPC)は、抗原ペプチドと非共有結合で複合体を形成している熱ショックタンパク質からなる、タンパク質ペプチド複合体である。HSPPCは、自然免疫応答と適応免疫応答の両方を惹起する。特定の実施形態では、抗原ペプチドは、処置されるがんに対する抗原性を提示する。HSPPCは、膜受容体(主にCD91)を介してAPCにより、またはToll様受容体への結合により、効率的に捕捉される。HSPPC内在化の結果として、APCが機能的に成熟してケモカインおよびサイトカインを産生することになり、それによってナチュラルキラー細胞(NK)、単球ならびにTh1およびTh-2媒介免疫応答が活性化されることになる。ある特定の実施形態では、本明細書で開示される方法において使用されるHSPPCは、抗原ペプチドと複合体を形成している、ストレスタンパク質のhsp60、hsp70またはhsp90ファミリーからの1つまたは複数の熱ショックタンパク質を含む。ある特定の実施形態では、HSPPCは、hsc70、hsp70、hsp90、hsp110、grp170、gp96、カルレティキュリン、またはこれらのうちの2つもしくはそれより多くのものの組合せを含む。
特定の実施形態では、熱ショックタンパク質ペプチド複合体(HSPPC)は、組換え抗原ペプチドと複合体を形成している、組換え熱ショックタンパク質(例えば、hsp70もしくはhsc70)またはそのペプチド結合ドメインを含む。組換え熱ショックタンパク質を、組換えDNA技術により、例えば、Dworniczak and Mirault, Nucleic Acids Res. 15:5181-5197 (1987)ならびにGenBank受託番号P11142および/またはY00371に記載されているようなヒトhsc70配列を使用して、産生することができ、これらの参考文献の各々は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。ある特定の実施形態では、Hsp70配列は、Hunt and Morimoto Proc. Natl. Acad. Sci. U.S.A. 82 (19), 6455-6459 (1985)ならびにGenBank受託番号P0DMV8および/またはM11717に記載されているとおりであり、これらの参考文献の各々は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。抗原ペプチドを、当技術分野において公知の組換えDNA法により調製することもできる。
ある特定の実施形態では、抗原ペプチドは、改変アミノ酸を含む。ある特定の実施形態では、改変アミノ酸は、翻訳後改変を含む。ある特定の実施形態では、改変アミノ酸は、翻訳後改変の模倣物を含む。ある特定の実施形態では、改変アミノ酸は、側鎖ヒドロキシルまたはアミンがリン酸化されたTyr、Ser、Thr、Arg、LysまたはHisである。ある特定の実施形態では、改変アミノ酸は、側鎖ヒドロキシルまたはアミンがリン酸化されたTyr、Ser、Thr、Arg、LysまたはHisアミノ酸の模倣物である。
特定の実施形態では、本明細書で開示される抗CD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)抗体は、がんを処置するために、熱ショックタンパク質ペプチド複合体(HSPPC)、例えば熱ショックタンパク質ペプチド複合体-96(HSPPC-96)と組み合わせて対象に投与される。HSPPC-96は、抗原ペプチドと複合体を形成している96kDa熱ショックタンパク質(Hsp)、gp96を含む。HSPPC-96は、対象の腫瘍から製造されるがん免疫療法であり、がんの抗原「指紋」を含有する。ある特定の実施形態では、この指紋は、その特定の対象の特異的がん細胞にしか存在しない固有の抗原を含有し、このワクチンの注射は、特異的がん指紋を有するあらゆる細胞を認識し、攻撃するように、対象の免疫系を刺激することを目的としている。したがって、一実施形態では、本発明は、医薬として使用するための、および/またはがんを処置する方法において使用するための、熱ショックタンパク質ペプチド複合体(HSPPC)と組み合わせた本発明の抗体および/または医薬組成物に関する。
ある特定の実施形態では、HSPPC、例えばHSPPC-96は、対象の腫瘍組織から産生される。特定の実施形態では、HSPPC(例えば、HSPPC-96)は、処置されるがん型の腫瘍またはその転移から産生される。別の特定の実施形態では、HSPPC(例えば、HSPPC-96)は、処置される対象にとって自己のものである。ある特定の実施形態では、腫瘍組織は、非壊死腫瘍組織である。ある特定の実施形態では、少なくとも1グラム(例えば、少なくとも1、少なくとも2、少なくとも3、少なくとも4、少なくとも5、少なくとも6、少なくとも7、少なくとも8、少なくとも9または少なくとも10グラム)の非壊死腫瘍組織が、ワクチンレジメンを生じさせるために使用される。ある特定の実施形態では、外科的切除後、非壊死腫瘍組織は、ワクチン調製における使用の前に凍結される。ある特定の実施形態では、HSPPC、例えばHSPPC-96は、精製技法により腫瘍組織から単離され、濾過され、注射可能なワクチン用に調製される。ある特定の実施形態では、対象に6~12用量のHSPPC、例えばHSPCC-96が投与される。そのような実施形態では、HSPPC、例えばHSPPC-96用量は、最初の4用量については週1回、次いで追加の2~8用量については隔週で投与され得る。
本明細書に記載される方法に従って使用することができるHSPPCのさらなる例は、以下の特許および特許出願において開示されており、これらの参考文献のすべては、それらの全体が参照により本明細書に組み込まれる:米国特許第6,391,306号、同第6,383,492号、同第6,403,095号、同第6,410,026号、同第6,436,404号、同第6,447,780号、同第6,447,781号および同第6,610,659号。HSPPCの例としては、限定ではないが、Prophage(商標)、AutoSynVax(商標)、およびPhosphoSynVax(商標)が挙げられる。
ある特定の実施形態では、本明細書で開示される抗CD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)抗体は、アジュバントと組み合わせて対象に投与される。様々なアジュバントを処置状況に依存して使用することができる。適切なアジュバントの非限定的な例としては、フロイント完全アジュバント(CFA)、フロイント不完全アジュバント(IFA)、モンタナイドISA(Seppic不完全アジュバント)、Ribiアジュバントシステム(RAS)、Titer Max、ムラミルペプチド、Syntexアジュバント製剤(SAF)、ミョウバン(水酸化アルミニウムおよび/またはリン酸アルミニウム)、アルミニウム塩アジュバント、Gerbu(登録商標)アジュバント、ニトロセルロース吸収抗原、カプセル化または封入抗原、3脱O-アシル化モノホルホリルリピドA(3 D-MPL)、免疫賦活性オリゴヌクレオチド、toll様受容体(TLR)リガンド、マンナン結合レクチン(MBL)リガンド、STINGアゴニスト、免疫刺激複合体、例えば、サポニン、Quil A、QS-21、QS-7、ISCOMATRIXなどが挙げられるが、これらに限定されない。他のアジュバントとしては、CpGオリゴヌクレオチドおよび二本鎖RNA分子、例えば、ポリ(A)およびポリ(U)が挙げられる。上記アジュバントの組合せも使用することができる。例えば、米国特許第6,645,495号、同第7,029,678号および同第7,858,589号を参照されたく、これらの参考文献のすべては、それらの全体が参照により本明細書に組み込まれる。一実施形態では、本明細書で使用されるアジュバントは、QS-21 STIMULONである。
ある特定の実施形態では、本明細書で開示される抗CD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)抗体は、TCRを含む追加の治療剤と組み合わせて対象に投与される。ある特定の実施形態では、追加の治療剤は、可溶性TCRである。ある特定の実施形態では、追加の治療剤は、TCRを発現する細胞である。したがって、一実施形態では、本発明は、医薬として使用するための、および/またはがんを処置する方法において使用するための、TCRを含む追加の治療剤と組み合わせた本発明の抗体および/または医薬組成物に関する。
ある特定の実施形態では、本明細書で開示される抗CD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)抗体は、キメラ抗原受容体(CAR)を発現する細胞と組み合わせて対象に投与される。ある特定の実施形態では、細胞は、T細胞である。例示的なCAR T細胞療法は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる、Pettitt et al.(2017) Molecular Therapy 26(2):342-53において提供されている。ある特定の実施形態では、CAR T細胞療法は、CD19 CAR T細胞療法(例えば、YESCARTA(商標)およびKYMRIAH(商標))を含む。ある特定の実施形態では、対象は、CD19+がん(例えば、CD19+血液悪性腫瘍)に罹患している。ある特定の実施形態では、そのようなCD19+がんは、単独でのCAR T細胞療法に対して耐性である。ある特定の実施形態では、CAR T細胞療法による奏効率が90%、80%、70%、60%、50%、40%、30%、20%、10%以下またはそれ未満である腫瘍または臨床的適応症を有する対象が、単独でのまたはCAR T細胞療法と組み合わせた、本明細書で開示される抗体および/または医薬組成物での処置に選択される。ある特定の実施形態では、特定不能のびまん性大細胞型B細胞性リンパ腫(DLBCL-nos)、原発縦隔大細胞型B細胞性リンパ腫、高悪性度B細胞リンパ腫、または濾胞性リンパ腫から生じるDLBCLに罹患している対象は、単独でのまたはCD19 CAR T細胞療法(例えば、YESCARTA(商標))と組み合わせた、本明細書で開示される抗体および/または医薬組成物での処置に選択される。ある特定の実施形態では、前駆B細胞ALLに罹患している対象は、単独でのまたはCD19 CAR T細胞療法(例えば、KYMRIAH(商標))と組み合わせた、本明細書で開示される抗体および/または医薬組成物での処置に選択される。ある特定の実施形態では、対象は、注入CAR T細胞療法の適切な拡大を示すにもかかわらず不十分な奏効を示した。
特定の実施形態では、CD19+がんは、CD19+血液悪性腫瘍である。ある特定の実施形態では、CD19+血液悪性腫瘍は、非前駆B細胞ALL(例えば、びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫またはマントル細胞リンパ腫)である。ある特定の実施形態では、CD19+がんは、以前の処置(例えば、モノクローナル抗CD20抗体療法またはアントラサイクリン含有化学療法レジメン)での処置に対して耐性であり、そのような処置後に再発する。ある特定の実施形態では、対象は、CD19 CAR T細胞療法(例えば、YESCARTA(商標)またはKYMRIAH(商標))の少なくとも1回の注入に対して不十分な奏効を示す。ある特定の実施形態では、対象は、測定可能な疾患に罹患している。
ある特定の実施形態では、本明細書で開示される抗CD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)抗体は、TCR模倣抗体と組み合わせて対象に投与される。ある特定の実施形態では、TCR模倣抗体は、ペプチド-MHC複合体に特異的に結合する抗体である。TCR模倣抗体の非限定的な例については、例えば、米国特許第9,074,000号ならびに米国公開第US2009/0304679A1号および同第US2014/0134191A1号を参照されたく、これらの参考文献のすべては、それらの全体が参照により本明細書に組み込まれる。
ある特定の実施形態では、本明細書で開示される抗CD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)抗体は、二特異性T細胞エンゲージャー(BiTE)(例えば、その全体が参照により本明細書に組み込まれるWO2005061547A2に記載されているような)および/または二重親和性再標的化抗体(DART)(例えば、その全体が参照により本明細書に組み込まれるWO2012162067A2に記載されているような)と組み合わせて、対象に投与される。ある特定の実施形態では、BiTEおよび/またはDARTは、腫瘍関連抗原(例えば、腫瘍に過剰発現したポリペプチド、オンコウイルスに由来するポリペプチド、腫瘍に特異的な翻訳後改変を含むポリペプチド、腫瘍において特異的に突然変異したポリペプチド)におよびエフェクター細胞上の分子(例えば、CD3またはCD16)に、特異的に結合する。ある特定の実施形態では、腫瘍関連抗原は、EGFR(例えば、ヒトEGFR)であり、必要に応じてこの場合のBiTEおよび/またはDARTは、セツキシマブのVHおよびVL配列を含む。ある特定の実施形態では、腫瘍関連抗原は、Her2(例えば、ヒトHer2)であり、必要に応じてこの場合のBiTEおよび/またはDARTは、トラスツズマブのVHおよびVL配列を含む。ある特定の実施形態では、腫瘍関連抗原は、CD20(例えば、ヒトCD20)である。
抗CD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)抗体、および追加の治療剤(例えば、化学療法剤、放射線療法剤、チェックポイント標的剤、IDO阻害剤、ワクチン、アジュバント、可溶性TCR、TCRを発現する細胞、キメラ抗原受容体を発現する細胞、および/またはTCR模倣抗体)を、別個の剤形として、別々に、逐次的にまたは同時に投与することができる。一実施形態では、抗CD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)抗体は、非経口投与され、IDO阻害剤は、経口投与される。
本明細書に記載される抗体または医薬組成物を様々な経路により対象に送達することができる。これらは、非経口、鼻腔内、気管内、経口、皮内、局部、筋肉内、腹腔内、経皮、静脈内、腫瘍内、結膜、動脈内および皮下経路を含むが、これらに限定されない。経肺投与も、例えば、吸入器またはネブライザー、およびスプレー剤として使用するためにエアロゾル化剤を含有する製剤を使用することにより、利用することができる。ある特定の実施形態では、本明細書に記載される抗体または医薬組成物は、皮下または静脈内送達される。ある特定の実施形態では、本明細書に記載される抗体または医薬組成物は、動脈内送達される。ある特定の実施形態では、本明細書に記載される抗体または医薬組成物は、腫瘍内送達される。ある特定の実施形態では、本明細書に記載される抗体または医薬組成物は、腫瘍流入領域リンパ節に送達される。
状態の処置および/または予防に有効であろう抗体または組成物の量は、疾患の性質に依存することになり、標準的な臨床技法により決定することができる。
組成物に利用される正確な用量もまた、投与経路、および感染症のまたはそれにより引き起こされる疾患の重篤性に依存することになるため、そのような用量を実施者の判断および各対象の状況に応じて決定すべきである。例えば、有効用量もまた、投与の手段、標的部位、患者の生理学的状態(年齢、体重および健康状態を含む)、患者がヒトであるのか動物であるのか、投与される他の薬物療法、または処置が予防的であるのか治療的であるのかによって代わり得る。通常は、患者はヒトであるが、トランスジェニック哺乳動物を含む非ヒト哺乳動物を処置することもできる。処置投薬量は、安全性および有効性を最適化するように最適に用量設定される。
本明細書に記載される抗CD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)抗体を使用して、酵素結合免疫吸着アッセイ(ELISA)、免疫沈降法またはウエスタンブロット法などのイムノアッセイを含む、当業者に公知の古典的免疫組織学的方法を使用して生体試料中のCD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)タンパク質レベルをアッセイすることもできる。好適な抗体アッセイ標識は、当技術分野において公知であり、酵素標識、例えば、グルコースオキシダーゼ;放射性同位元素、例えば、ヨウ素(125I、121I)、炭素(14C)、硫黄(35S)、トリチウム(3H)、インジウム(121In)およびテクネチウム(99Tc);発光標識、例えば、ルミノール;ならびに蛍光標識、例えば、フルオレセインおよびローダミン、ならびにビオチンを含む。そのような標識を使用して、本明細書に記載される抗体を標識することができる。あるいは、本明細書に記載される抗CD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)抗体を認識する二次抗体を標識し、抗CD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)抗体と組み合わせて使用してCD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)タンパク質レベルを検出することができる。したがって、一実施形態では、本発明は、生体試料中のCD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)タンパク質のin vitro検出のための本発明の抗体の使用に関する。さらなる実施形態では、本発明は、in vitroで生体試料中のCD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)タンパク質レベルをアッセイおよび/または検出するための、本発明の抗CD73抗体の使用であって、必要に応じて、抗CD73抗体が放射性核種もしくは検出可能な標識にコンジュゲートされている、および/もしくは本明細書に記載される標識を有する、ならびに/または免疫組織学的方法が使用される、使用に関する。
CD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)タンパク質の発現レベルについてのアッセイは、第1の生体試料中のCD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)タンパク質のレベルを、直接的に(例えば、絶対タンパク質レベルを決定もしくは推定することにより)せよ、相対的に(例えば、第2の生体試料中の疾患関連タンパク質レベルと比較することにより)せよ、定性的にまたは定量的に測定または推定することを含むように意図されている。第1の生体試料中のCD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)ポリペプチド発現レベルを測定または推定し、標準CD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)タンパク質レベルと比較することができ、標準は、例えば、障害に罹患していない個体から採取された第2の生体試料から得られるか、または障害に罹患していない個体の集団からのレベルを平均することにより決定される。当技術分野において理解されているであろうように、「標準」CD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)ポリペプチドレベルが分かれば、それを比較のための標準として繰り返し使用することができる。したがって、さらなる実施形態では、本発明は、生体試料中のCD73タンパク質レベル、例えばヒトCD73タンパク質レベルをアッセイおよび/または検出するためのin vitroでの方法であって、生体試料中のCD73タンパク質、例えばヒトCD73タンパク質のレベルを免疫組織学的方法により定性的にまたは定量的に測定または推定するステップを含む方法に関する。
本明細書で使用される場合、用語「生体試料」は、対象、細胞系、組織、またはCD73(例えば、ヒト、マウスもしくはカニクイザルCD73)を発現する可能性がある細胞の他の供給源から得られる、任意の生体試料を指す。動物(例えば、ヒトまたはカニクイザル)から組織生検材料および体液を得る方法は、当技術分野において周知である。生体試料は、末梢血単核細胞を含む。
本明細書に記載される抗CD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)抗体を、当業者には周知かつ標準的であり、本明細書に基づくin vitroおよびin vivo応用を含む、予後、診断、モニタリングおよびスクリーニング応用に、使用することができる。免疫系の状況および/または免疫応答のin vitro評定および評価のための予後、診断、モニタリングおよびスクリーニングアッセイおよびキットは、免疫系機能不全を有することが分かっているもしくは有する疑いがあるものを含む患者試料を評価するための、または予想されるもしくは所望される免疫系応答、抗原応答もしくはワクチン応答に関しての、予測、診断およびモニタリングに利用することができる。免疫系の状況および/または免疫応答の評定および評価はまた、薬物の臨床試験へ患者の適格性を判定するのに有用であり、または異なる薬剤もしくは抗体に対して特定の化学療法剤、放射線療法剤もしくは抗体(これらの組合せを含む)の投与についての患者の適格性を判定するのに有用である。このタイプの予後および診断モニタリングおよび評定は、乳がんにおけるHER2タンパク質に対する抗体(HercepTest(商標)、Dako)を利用して既に実施されており、そこではアッセイもHerceptin(登録商標)を使用する抗体療法について患者を評価するために使用されている。in vivo応用は、方向付けられた、細胞療法、および免疫系モジュレーション、および免疫応答の放射性イメージングを含む。したがって、一実施形態では、本発明は、診断薬として使用するための本発明の抗CD73抗体および/または医薬組成物に関する。一実施形態では、本発明は、免疫系機能不全を有するもしくは有する疑いがある対象を、および/または予想されるもしくは所望される免疫系応答、抗原応答もしくはワクチン応答に関して、予測、診断および/またはモニターする方法において使用するための、本発明の抗CD73抗体および/または医薬組成物に関する。別の実施形態では、本発明は、対象の生体試料中のヒトCD73タンパク質レベルをin vitroでアッセイおよび/または検出することにより、免疫系機能不全を有するもしくは有する疑いがある対象を、および/または予想されるもしくは所望される免疫系応答、抗原応答もしくはワクチン応答に関して、予測、診断および/またはモニターするための、本発明の抗CD73抗体の使用に関する。
一実施形態では、抗CD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)抗体を、生検試料の免疫組織化学的検査において使用することができる。一実施形態では、この方法は、in vitro法である。別の実施形態では、抗CD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)抗体を使用して、CD73(例えば、ヒト、マウスもしくはカニクイザルCD73)のレベル、またはその膜表面にCD73(例えば、ヒト、マウスもしくはカニクイザルCD73)を含有する細胞のレベルを検出することができ、次いでこれらのレベルをある特定の疾患症状に関連づけることができる。本明細書に記載される抗CD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)抗体は、検出可能な標識もしくは機能的標識を有することができ、および/または抗体を放射性核種もしくは検出可能な標識にコンジュゲートさせることができる。蛍光標識が使用される場合、当技術分野において公知の、現在利用可能な顕微鏡法および蛍光活性化セルソーター解析(FACS)または両方の方法の手順の組合せを利用して、特定の結合メンバーを同定することおよび定量化することができる。本明細書に記載される抗CD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)抗体は、蛍光標的を有することができ、または抗体を蛍光標識にコンジュゲートさせることができる。例示的な蛍光標識としては、例えば、反応性プローブおよびコンジュゲートされたプローブ、例えば、アミノクマリン、フルオレセインおよびテキサスレッド、Alexa Fluor色素、Cy色素およびDyLight色素が挙げられる。抗CD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)抗体は、放射性標識もしくは放射性核種、例えば、同位元素3H、14C、32P、35S、36Cl、51Cr、57Co、58Co、59Fe、67Cu、90Y、99Tc、111In、117Lu、121I、124I、125I、131I、198Au、211At、213Bi、225Acおよび186Reを有することができ、または抗体をそのような放射性標識もしくは放射性核種にコンジュゲートさせることができる。放射性標識が使用される場合、当技術分野において公知の現在利用可能な計数手順を、CD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)への抗CD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)抗体の特異的結合を同定および定量化するために利用することができる。標識が酵素である場合には、当技術分野において公知であるような現在利用されている比色分析法、分光光度法、蛍光分光光度法、電流測定法またはガス定量法のいずれかにより、検出を果たすことができる。これは、試料または対照試料と抗CD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)抗体とを、抗体とCD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)の間での複合体の形成を可能にする条件下で接触させることにより、達成することができる。抗体とCD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)の間で形成されるあらゆる複合体が、試料および対照において検出され、比較される。本明細書に記載される抗体のCD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)に対する特異的結合を踏まえて、抗体を使用して細胞の表面でのCD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)発現を特異的に検出することができる。本明細書に記載される抗体を使用して、免疫親和性精製によってCD73(例えば、ヒト、マウスまたはカニクイザルCD73)を精製することもできる。例えば、CD73(例えば、ヒト、マウスもしくはカニクイザルCD73)についての、またはCD73(例えば、ヒト、マウスもしくはカニクイザルCD73)/CD73(例えば、ヒト、マウスもしくはカニクイザルCD73)リガンド複合体についての、存在の程度を定量分析するための、試験キット、キット、またはキット・オブ・パーツの形態で作製することができるアッセイシステムも、本明細書に含まれる。システム、試験キット、キットまたはキット・オブ・パーツは、標識された成分、例えば、標識された抗体と、1つまたは複数の追加の免疫化学試薬とを含むことができる。
ある特定の実施形態では、本明細書に記載される抗体および医薬組成物を、化学療法剤、抗がん剤、抗血管新生剤、抗線維化剤、免疫療法剤、治療用抗体、二特異性抗体および「抗体様」治療用タンパク質(例えば、DARTs(登録商標)、Duobodies(登録商標)、Bites(登録商標)、XmAbs(登録商標)、TandAbs(登録商標)、Fab誘導体)、抗体-薬物コンジュゲート(ADC)、放射線療法剤、抗新生物剤、抗増殖剤、腫瘍溶解性ウイルス、遺伝子改変剤もしくは編集剤(例えば、CRISPR/Cas9、ジンクフィンガーヌクレアーゼもしくは合成ヌクレアーゼ、TALEN)、CAR(キメラ抗原受容体)T細胞免疫療法剤、操作されたT細胞受容体(TCR-T)のうちの1つもしくは複数またはこれらの任意の組合せとともに使用することができ、あるいはそれらと組み合わせることができる。これらの治療剤は、化合物、抗体、ポリペプチドまたはポリヌクレオチドの形態であり得る。ある特定の実施形態では、本願は、療法、例えば、CD73阻害および/またはTGFβシグナル伝達阻害に応答する疾患、障害または状態を処置する方法において同時に、別々にまたは逐次的に使用するための併用調製物としての、本明細書に記載される化合物と追加の治療薬とを含む生成物を提供する。
ある特定の実施形態では、本明細書に記載される抗体および医薬組成物を、必要に応じて免疫チェックポイント阻害剤(例えば、PD-1阻害剤)と組み合わせて、DDR2阻害剤(例えば、ダサチニブ)とともに使用することまたはDDR2阻害剤(例えば、ダサチニブ)と組み合わせることができる。
標的
ある特定の実施形態では、本明細書に記載される抗体および医薬組成物を、追加の治療剤の1つもしくは複数とともに使用することまたは追加の治療剤の1つもしくは複数と組み合わせることができる。1つまたは複数の治療剤は、これらに限定されないが、以下のものなどの遺伝子、リガンド、受容体、タンパク質、因子の、阻害剤、アゴニスト、アンタゴニスト、リガンド、モジュレーター、刺激因子、遮断薬、アクチベーターまたはサプレッサーを含む:エーベルソンマウス白血病ウイルス癌遺伝子ホモログ1遺伝子(ABL、例えば、ABL1)、アセチル-CoAカルボキシラーゼ(例えば、ACC1/2)、活性化CDCキナーゼ(ACK、例えば、ACK1)、アデノシンデアミナーゼ、アデノシン受容体(例えば、A2B、A2a、A3)、アデニル酸シクラーゼ、ADPリボシルシクラーゼ-1、副腎皮質刺激ホルモン受容体(ACTH)、アエロリジン、AKT1遺伝子、Alk-5プロテインキナーゼ、アルカリホスファターゼ、アルファ1アドレナリン受容体、アルファ2アドレナリン受容体、アルファ-ケトグルタル酸デヒドロゲナーゼ(KGDH)、アミノペプチダーゼN、AMP活性化プロテインキナーゼ、未分化リンパ腫キナーゼ(ALK、例えば、ALK1)、アンドロゲン受容体、アンジオポエチン(例えば、リガンド-1、リガンド-2)、アンジオテンシノーゲン(AGT)遺伝子、マウス胸腺腫ウイルス癌遺伝子ホモログ1(AKT)プロテインキナーゼ(例えば、AKT1、AKT2、AKT3)、アポリポタンパク質A-I(APOA1)遺伝子、アポトーシス誘導因子、アポトーシスタンパク質(例えば、1、2)、アポトーシスシグナル調節キナーゼ(ASK、例えば、ASK1)、アルギナーゼ(I)、アルギニンデイミナーゼ、アロマターゼ、アステロイドホモログ1(ASTE1)遺伝子、毛細血管拡張性運動失調症およびRad 3関連(ATR)セリン/トレオニンプロテインキナーゼ、オーロラプロテインキナーゼ(例えば、1、2)、Axlチロシンキナーゼ受容体、バキュロウイルスIAPリピート含有5(BIRC5)遺伝子、ベイシジン、B細胞リンパ腫2(BCL2)遺伝子、Bcl2結合成分3、Bcl2タンパク質、BCL2L11遺伝子、BCR(切断点クラスター領域)タンパク質および遺伝子、ベータアドレナリン受容体、ベータ-カテニン、Bリンパ球抗原CD19、Bリンパ球抗原CD20、Bリンパ球細胞接着分子、Bリンパ球刺激因子リガンド、骨形成タンパク質-10リガンド、骨形成タンパク質-9リガンドモジュレーター、ブラキウリタンパク質、ブラジキニン受容体、B-Raf癌原遺伝子(BRAF)、Brc-Ablチロシンキナーゼ、ブロモドメインおよび外部ドメイン(BET)ブロモドメイン含有タンパク質(例えば、BRD2、BRD3、BRD4)、ブルトン型チロシンキナーゼ(BTK)、カルモジュリン、カルモジュリン依存性プロテインキナーゼ(CaMK、例えば、CAMKII)、がん精巣抗原2、がん精巣抗原NY-ESO-1、がん/精巣抗原1B(CTAG1)遺伝子、カンナビノイド受容体(例えば、CB1、CB2)、炭酸脱水酵素、カゼインキナーゼ(CK、例えば、CKI、CKII)、カスパーゼ(例えば、カスパーゼ-3、カスパーゼ-7、カスパーゼ-9)、カスパーゼ8アポトーシス関連システインペプチダーゼCASP8-FADD様調節因子、カスパーゼ動員ドメインタンパク質-15、カテプシンG、CCR5遺伝子、CDK活性化キナーゼ(CAK)、チェックポイントキナーゼ(例えば、CHK1、CHK2)、ケモカイン(C-Cモチーフ)受容体(例えば、CCR2、CCR4、CCR5、CCR8)、ケモカイン(C-X-Cモチーフ)受容体(例えば、CXCR4、CXCR1およびCXCR2)、ケモカインCC21リガンド、コレシストキニンCCK2受容体、絨毛性ゴナドトロピン、c-Kit(チロシン-プロテインキナーゼKitまたはCD117)、クローディン(例えば、6、18)、表面抗原分類(CD)、例えば、CD4、CD27、CD29、CD30、CD33、CD37、CD40、CD40リガンド受容体、CD40リガンド、CD40LG遺伝子、CD44、CD45、CD47、CD49b、CD51、CD52、CD55、CD58、CD66e、CD70遺伝子、CD74、CD79、CD79b、CD79B遺伝子、CD80、CD95、CD99、CD117、CD122、CDw123、CD134、CDw137、CD158a、CD158b1、CD158b2、CD223、CD276抗原;クラスタリン(CLU)遺伝子、クラスタリン、c-Met(肝細胞増殖因子受容体(HGFR))、補体C3、結合組織増殖因子、COP9シグナロソームサブユニット5、CSF-1(コロニー刺激因子1受容体)、CSF2遺伝子、CTLA-4(細胞傷害性Tリンパ球タンパク質4)受容体、サイクリンD1、サイクリンG1、サイクリン依存性キナーゼ(CDK、例えば、CDK1、CDK1B、CDK2-9)、シクロオキシゲナーゼ(例えば、1、2)、CYP2B1遺伝子、システインパルミトイルトランスフェラーゼポーキュパイン(porcupine)、チトクロムP450 11B2、チトクロムP450 17、チトクロムP450 17A1、チトクロムP450 2D6、チトクロムP450 3A4、チトクロムP450レダクターゼ、サイトカインシグナル伝達-1、サイトカインシグナル伝達-3、細胞質イソクエン酸デヒドロゲナーゼ、シトシンデアミナーゼ、シトシンDNAメチルトランスフェラーゼ、細胞傷害性Tリンパ球タンパク質-4、DDR2遺伝子、デルタ様タンパク質リガンド(例えば、3、4)、デオキシリボヌクレアーゼ、ディックコプフ-1リガンド、ジヒドロ葉酸レダクターゼ(DHFR)、ジヒドロピリミジンデヒドロゲナーゼ、ジペプチジルペプチダーゼIV、ジスコイジンドメイン受容体(DDR、例えば、DDR1)、DNA結合タンパク質(例えば、HU-ベータ)、DNA依存性プロテインキナーゼ、DNAジャイレース、DNAメチルトランスフェラーゼ、DNAポリメラーゼ(例えば、アルファ)、DNAプライマーゼ、dUTPピロホスファターゼ、L-ドパクロムトートメラーゼ、棘皮動物微小管様タンパク質4、EGFRチロシンキナーゼ受容体、エラスターゼ、伸長因子1アルファ2、伸長因子2、エンドグリン、エンドヌクレアーゼ、エンドプラスミン、エンドシアリン、エンドスタチン、エンドセリン(例えば、ET-A、ET-B)、zesteホモログ2エンハンサー(EZH2)、エフリン(EPH)チロシンキナーゼ(例えば、Epha3、Ephb4)、エフリンB2リガンド、上皮増殖因子、上皮増殖因子受容体(EGFR)、上皮増殖因子受容体(EGFR)遺伝子、エピジェン、上皮細胞接着分子(EpCAM)、Erb-b2(v-erb-b2トリ赤芽球性白血病ウイルス癌遺伝子ホモログ2)チロシンキナーゼ受容体、Erb-b3チロシンキナーゼ受容体、Erb-b4チロシンキナーゼ受容体、E-セレクチン、エストラジオール17ベータデヒドロゲナーゼ、エストロゲン受容体(例えば、アルファ、ベータ)、エストロゲン関連受容体、真核生物翻訳開始因子5A(EIF5A)遺伝子、エクスポーチン1、細胞外シグナル関連キナーゼ(例えば、1、2)、細胞外シグナル関連キナーゼ(ERK)、因子(例えば、Xa、VIIa)、ファルネソイドx受容体(FXR)、Fasリガンド、脂肪酸シンターゼ(FASN)、フェリチン、FGF-2リガンド、FGF-5リガンド、線維芽細胞増殖因子(FGF、例えば、FGF1、FGF2、FGF4)、フィブロネクチン、Fms関連チロシンキナーゼ3(Flt3)、Fms様チロシンキナーゼ-3リガンド(FLT3L)、接着斑キナーゼ(FAK、例えば、FAK2)、葉酸ヒドロラーゼ前立腺特異的膜抗原1(FOLH1)、葉酸受容体(例えば、アルファ)、葉酸塩、葉酸輸送体1、FYNチロシンキナーゼ、対になった塩基性アミノ酸切断酵素(フューリン)、ベータ-グルクロニダーゼ、ガラクトシルトランスフェラーゼ、ガレクチン-3、ガングリオシドGD2、グルココルチコイド、グルココルチコイド誘導TNFR関連タンパク質GITR受容体、グルタミン酸カルボキシペプチダーゼII、グルタミナーゼ、グルタチオンS-トランスフェラーゼP、グリコーゲンシンターゼキナーゼ(GSK、例えば、3-ベータ)、グリピカン3(GPC3)、性腺刺激ホルモン放出ホルモン(GNRH)、顆粒球マクロファージコロニー刺激因子(GM-CSF)受容体、顆粒球コロニー刺激因子(GCSF)リガンド、増殖因子受容体結合タンパク質2(GRB2)、Grp78(78kDaグルコース調節タンパク質)カルシウム結合タンパク質、分子シャペロンgroEL2遺伝子、ヘムオキシゲナーゼ1(HO1)、熱ショックタンパク質(例えば、27、70、90アルファ、ベータ)、熱ショックタンパク質遺伝子、熱安定性エンテロトキシン受容体、ヘッジホッグタンパク質、ヘパラナーゼ、肝細胞増殖因子、HERV-H LTR関連タンパク質2、ヘキソースキナーゼ、ヒスタミンH2受容体、ヒストンメチルトランスフェラーゼ(DOT1L)、ヒストンデアセチラーゼ(HDAC、例えば、1、2、3、6、10、11)、ヒストンH1、ヒストンH3、HLAクラスI抗原(A-2アルファ)、HLAクラスII抗原、ホメオボックスタンパク質NANOG、HSPB1遺伝子、ヒト白血球抗原(HLA)、ヒトパピローマウイルス(例えば、E6、E7)タンパク質、ヒアルロン酸、ヒアルロニダーゼ、低酸素誘導因子-1アルファ(HIF1α)、刷り込み母性発現転写物(H19)遺伝子、マイトジェン活性化プロテインキナーゼキナーゼキナーゼキナーゼ1(MAP4K1)、チロシン-プロテインキナーゼHCK、I-カッパ-Bキナーゼ(IKK、例えば、IKKbe)、IL-1アルファ、IL-1ベータ、IL-12、IL-12遺伝子、IL-15、IL-17、IL-2遺伝子、IL-2受容体アルファサブユニット、IL-2、IL-3受容体、IL-4、IL-6、IL-7、IL-8、免疫グロブリン(例えば、G、G1、G2、K、M)、免疫グロブリンFc受容体、免疫グロブリンガンマFc受容体(例えば、I、III、IIIA)、インドールアミン2,3-ジオキシゲナーゼ(IDO、例えば、IDO1)、インドールアミンピロール2,3-ジオキシゲナーゼ1阻害剤、インスリン受容体、インスリン様増殖因子(例えば、1、2)、インテグリンアルファ-4/ベータ-1、インテグリンアルファ-4/ベータ-7、インテグリンアルファ-5/ベータ-1、インテグリンアルファ-V/ベータ-3、インテグリンアルファ-V/ベータ-5、インテグリンアルファ-V/ベータ-6、細胞間接着分子1(ICAM-1)、インターフェロン(例えば、アルファ、アルファ2、ベータ、ガンマ)、黒色腫2に非存在(AIM2)のインターフェロン誘導性タンパク質、インターフェロンI型受容体、インターロイキン1リガンド、インターロイキン13受容体アルファ2、インターロイキン2リガンド、インターロイキン-1受容体関連キナーゼ4(IRAK4)、インターロイキン-2、インターロイキン-29リガンド、イソクエン酸デヒドロゲナーゼ(例えば、IDH1、IDH2)、
ヤヌスキナーゼ(JAK、例えば、JAK1、JAK2)、Jun N末端キナーゼ、カリクレイン関連ペプチダーゼ3(KLK3)遺伝子、キラー細胞Ig様受容体、キナーゼ挿入ドメイン受容体(KDR)、キネシン様タンパク質KIF11、Kirstenラット肉腫ウイルス癌遺伝子ホモログ(KRAS)遺伝子、キスペプチン(KiSS-1)受容体、KIT遺伝子、v-kit Hardy-Zuckerman 4ネコ肉腫ウイルス癌遺伝子ホモログ(KIT)チロシンキナーゼ、ラクトフェリン、ラノステロール-14デメチラーゼ、LDL受容体関連タンパク質-1、ロイコトリエンA4ヒドロラーゼ、リステリオリジン、L-セレクチン、黄体形成ホルモン受容体、リアーゼ、リンパ球活性化遺伝子3タンパク質(LAG-3)、リンパ球抗原75、リンパ球機能抗原-3受容体、リンパ球特異的タンパク質チロシンキナーゼ(LCK)、リンホタクチン、Lyn(Lck/Yes新規)チロシンキナーゼ、リジンデメチラーゼ(例えば、KDM1、KDM2、KDM4、KDM5、KDM6、A/B/C/D)、リゾホスファチジン酸-1受容体、リソソーム関連膜タンパク質ファミリー(LAMP)遺伝子、リシルオキシダーゼホモログ2、リシルオキシダーゼタンパク質(LOX)、リシルオキシダーゼ様タンパク質(LOXL、例えば、LOXL2)、造血前駆キナーゼ1(HPK1)、肝細胞増殖因子受容体(MET)遺伝子、マクロファージコロニー刺激因子(MCSF)リガンド、マクロファージ遊走阻止因子(Macrophage migration inhibitory fact)、MAGEC1遺伝子、MAGEC2遺伝子、主要ヴォールトタンパク質、MAPK活性化プロテインキナーゼ(例えば、MK2)、Mas関連Gタンパク質共役型受容体、マトリックスメタロプロテアーゼ(MMP、例えば、MMP2、MMP9)、Mcl-1分化タンパク質、Mdm2 p53結合タンパク質、Mdm4タンパク質、Melan-A(MART-1)黒色腫抗原、メラニン細胞タンパク質Pmel 17、メラニン細胞刺激ホルモンリガンド、黒色腫抗原ファミリーA3(MAGEA3)遺伝子、黒色腫関連抗原(例えば、1、2、3、6)、膜銅アミンオキシダーゼ、メソテリン、METチロシンキナーゼ、代謝型グルタミン酸受容体1、メタロレダクターゼSTEAP1(6回膜貫通型前立腺上皮抗原1)、メタスチン、メチオニンアミノペプチダーゼ-2、メチルトランスフェラーゼ、ミトコンドリア3ケトアシルCoAチオラーゼ、マイトジェン活性化プロテインキナーゼ(mitogen-activate protein kinase)(MAPK)、マイトジェン活性化プロテインキナーゼ(mitogen-activated protein kinase)(MEK、例えば、MEK1、MEK2)、mTOR(ラパマイシン標的タンパク質(セリン/トレオニンキナーゼ))、mTOR複合体(例えば、1、2)、ムチン(例えば、1、5A、16)、mut Tホモログ(MTH、例えば、MTH1)、Myc癌原遺伝子タンパク質、骨髄性細胞白血病1(MCL1)遺伝子、ミリストイル化アラニンリッチプロテインキナーゼC基質(MARCKS)タンパク質、NAD ADPリボシルトランスフェラーゼ、ナトリウム利尿ペプチド受容体C、神経細胞接着分子1、ニューロキニン1(NK1)受容体、ニューロキニン受容体、ニューロピリン2、NFカッパB活性化タンパク質、NIMA関連キナーゼ9(NEK9)、一酸化窒素シンターゼ、NK細胞受容体、NK3受容体、NKG2 A B活性化NK受容体、ノルアドレナリン輸送体、Notch(例えば、Notch-2受容体、Notch-3受容体、Notch-4受容体)、核赤血球系2関連因子2、核因子(NF)カッパB、ヌクレオリン、ヌクレオフォスミン、ヌクレオフォスミン-未分化リンパ腫キナーゼ(NPM-ALK)、2オキソグルタル酸デヒドロゲナーゼ、2,5-オリゴアデニル酸シンテターゼ、O-メチルグアニンDNAメチルトランスフェラーゼ、オピオイド受容体(例えば、デルタ)、オルニチンデカルボキラーゼ、オロチン酸ホスホリボシルトランスフェラーゼ、オーファン核内ホルモン受容体NR4A1、オステオカルシン、破骨細胞分化因子、オステオポンチン、OX-40(腫瘍壊死因子受容体スーパーファミリーメンバー4 TNFRSF4、またはCD134)受容体、P3タンパク質、p38キナーゼ、p38 MAPキナーゼ、p53腫瘍抑制タンパク質、副甲状腺ホルモンリガンド、ペルオキシソーム増殖因子活性化受容体(PPAR、例えば、アルファ、デルタ、ガンマ)、P-糖タンパク質(例えば、1)、ホスファターゼ・テンシン・ホモログ(PTEN)、ホスファチジルイノシトール3-キナーゼ(PI3K)、ホスホイノシチド-3キナーゼ(PI3K、例えば、アルファ、デルタ、ガンマ)、ホスホリラーゼキナーゼ(PK)、PKN3遺伝子、胎盤増殖因子、血小板由来増殖因子(PDGF、例えば、アルファ、ベータ)、血小板由来増殖因子(PDGF、例えば、アルファ、ベータ)、多面的薬物耐性輸送体、プレキシンB1、PLK1遺伝子、polo様キナーゼ(PLK)、Polo様キナーゼ1、ポリADPリボースポリメラーゼ(PARP、例えば、PARP1、2および3)、黒色腫において優先的に発現される抗原(PRAME)遺伝子、プレニル結合タンパク質(PrPB)、推定転写因子PML、プロゲステロン受容体、プログラム細胞死1(PD-1)、プログラム細胞死リガンド1阻害剤(PD-L1)、プロサポシン(PSAP)遺伝子、プロスタノイド受容体(EP4)、前立腺特異抗原、前立腺酸性ホスファターゼ、プロテアソーム、プロテインE7、タンパク質ファルネシルトランスフェラーゼ、プロテインキナーゼ(PK、例えば、A、B、C)、タンパク質チロシンキナーゼ、タンパク質チロシンホスファターゼベータ、癌原遺伝子セリン/トレオニン-プロテインキナーゼ(PIM、例えば、PIM-1、PIM-2、PIM-3)、P-セレクチン、プリンヌクレオシドホスホリラーゼ、プリン受容体P2Xリガンド依存性イオンチャネル7(P2X7)、ピルビン酸デヒドロゲナーゼ(PDH)、ピルビン酸デヒドロゲナーゼキナーゼ、ピルビン酸キナーゼ(PYK)、5-アルファ-レダクターゼ、Rafプロテインキナーゼ(例えば、1、B)、RAF1遺伝子、Ras遺伝子、Ras GTPase、RET遺伝子、Retチロシンキナーゼ受容体、網膜芽細胞腫関連タンパク質、レチノイン酸受容体(例えば、ガンマ)、レチノイドX受容体、Rheb(脳に豊富なRasホモログ)GTPase、Rho(Rasホモログ)関連プロテインキナーゼ2、リボヌクレアーゼ、リボヌクレオチドレダクターゼ(例えば、M2サブユニット)、リボソームタンパク質S6キナーゼ、RNAポリメラーゼ(例えば、I、II)、Ron(Recepteur d’Origine Nantais)チロシンキナーゼ、ROS1(ROS癌原遺伝子1、受容体型チロシンキナーゼ)遺伝子、Ros1チロシンキナーゼ、Runt関連転写因子3、ガンマ-セクレターゼ、S100カルシウム結合タンパク質A9、筋小胞体カルシウムATPase、第2のミトコンドリア由来カスパーゼアクチベーター(SMAC)タンパク質、分泌Frizzled関連タンパク質-2、セマフォリン-4D、セリンプロテアーゼ、セリン/トレオニンキナーゼ(STK)、セリン/トレオニン-プロテインキナーゼ(TBK、例えば、TBK1)、シグナル伝達および転写(STAT、例えば、STAT-1、STAT-3、STAT-5)、シグナル伝達リンパ球活性化分子(SLAM)ファミリーメンバー7、6回膜貫通型前立腺上皮抗原(STEAP)遺伝子、SLサイトカインリガンド、スムーズンド(SMO)受容体、ナトリウム・ヨウ素共輸送体、ナトリウム・リン酸共輸送体2B、ソマトスタチン受容体(例えば、1、2、3、4、5)、ソニックヘッジホグタンパク質、セブンレスの息子(SOS)、特異的タンパク質1(Sp1)転写因子、スフィンゴミエリンシンターゼ、スフィンゴシンキナーゼ(例えば、1、2)、スフィンゴシン-1-リン酸受容体-1、脾臓チロシンキナーゼ(SYK)、SRC遺伝子、Srcチロシンキナーゼ、STAT3遺伝子、ステロイドスルファターゼ、インターフェロン遺伝子刺激因子(STING)受容体、インターフェロン遺伝子刺激因子タンパク質、間質細胞由来因子1リガンド、SUMO(低分子ユビキチン様修飾因子)、スーパーオキシドジスムターゼ、サバイビンタンパク質、シナプシン3、シンデカン-1、シヌクレインアルファ、T細胞表面糖タンパク質CD28、tank結合キナーゼ(TBK)、TATAボックス結合タンパク質関連因子RNAポリメラーゼIサブユニットB(TAF1B)遺伝子、T細胞CD3糖タンパク質ゼータ鎖、T細胞分化抗原CD6、T細胞免疫グロブリンおよびムチンドメイン含有-3(TIM-3)、T細胞表面糖タンパク質CD8、Tecタンパク質チロシンキナーゼ、Tekチロシンキナーゼ受容体、テロメラーゼ、テロメラーゼ逆転写酵素(TERT)遺伝子、テネイシン、TGFベータ2リガンド、トロンボポエチン受容体、チミジンキナーゼ、チミジンホスホリラーゼ、チミジル酸シンターゼ、チモシン(例えば、アルファ1)、甲状腺ホルモン受容体、甲状腺刺激ホルモン受容体、組織因子、TNF関連アポトーシス誘導リガンド、TNFR1関連死ドメインタンパク質、TNF関連アポトーシス誘導リガンド(TRAIL)受容体、TNFSF11遺伝子、TNFSF9遺伝子、Toll様受容体(TLR、例えば、1~13)、トポイソメラーゼ(例えば、I、II、III)、転写因子、トランスフェラーゼ、トランスフェリン、トランスフォーミング増殖因子(TGF、例えば、ベータ)キナーゼ、トランスフォーミング増殖因子TGF-β受容体キナーゼ、トランスグルタミナーゼ、転座関連タンパク質、膜貫通糖タンパク質NMB、Trop-2カルシウムシグナル伝達因子、栄養膜糖タンパク質(TPBG)遺伝子、栄養膜糖タンパク質、トロポミオシン受容体キナーゼ(Trk)受容体(例えば、TrkA、TrkB、TrkC)、トリプトファン5-ヒドロキシラーゼ、チューブリン、腫瘍壊死因子(TNF、例えば、アルファ、ベータ)、腫瘍壊死因子13C受容体、腫瘍進行遺伝子座2(TPL2)、腫瘍タンパク質53(TP53)遺伝子、腫瘍サプレッサー候補2(TUSC2)遺伝子、腫瘍特異的ネオ抗原、チロシナーゼ、チロシンヒドロキシラーゼ、チロシンキナーゼ(TK)、チロシンキナーゼ受容体、免疫グロブリン様およびEGF様ドメインを有するチロシンキナーゼ(TIE)受容体、チロシンプロテインキナーゼABL1阻害剤、ユビキチン、ユビキチンカルボキシルヒドロラーゼアイソザイムL5、ユビキチンチオエステラーゼ-14、ユビキチン結合酵素E2I(UBE2I、UBC9)、ウレアーゼ、ウロキナーゼ型プラスミノーゲンアクチベーター、ウテログロビン、バニロイドVR1、血管細胞接着タンパク質1、血管内皮増殖因子受容体(VEGFR)、Vドメイン免疫グロブリンT細胞活性化抑制因子(VISTA)、VEGF-1受容体、VEGF-2受容体、VEGF-3受容体、VEGF-A、VEGF-B、ビメンチン、ビタミンD3受容体、癌原遺伝子チロシン-プロテインキナーゼMer、Yes、Wee-1プロテインキナーゼ、ウィルムス腫瘍抗原1、ウィルムス腫瘍タンパク質、X連鎖アポトーシス抑制タンパク質、ジンクフィンガータンパク質転写因子、またはこれらの任意の組合せ。
作用機序
本明細書に記載される抗体および医薬組成物を、追加の治療剤の1つもしくは複数とともに使用することまたは追加の治療剤の1つもしくは複数と組み合わせることができる。治療剤を、それらの作用機序により、例えば以下の群に、カテゴリー分けすることができる:
- 代謝拮抗薬/抗がん剤、例えば、ピリミジンアナログであるフロクスウリジン、カペシタビン、シタラビン、CPX-351(リポソームシタラビン、ダウノルビシン)、およびTAS-118;
- プリンアナログ、葉酸アンタゴニスト(例えば、プララトレキサート)、および関連阻害剤;
- 抗増殖剤/抗有糸分裂剤、これには天然産物、例えば、ビンカアルカロイド(ビンブラスチン、ビンクリスチン)、ならびに微小管撹乱物質、例えば、タキサン(パクリタキセル、ドセタキセル)、ビンブラスチン、ノコダゾール、エポチロン、ビノレルビン(NAVELBINE(登録商標))およびエピポドフィロトキシン(エトポシド、テニポシド)が含まれる;
- DNA傷害剤、例えば、アクチノマイシン、アムサクリン、ブスルファン、カルボプラチン、クロラムブシル、シスプラチン、シクロホスファミド(CYTOXAN(登録商標))、ダクチノマイシン、ダウノルビシン、ドキソルビシン、エピルビシン、イホスファミド、メルファラン、メクロレタミン(merchlorethamine)、マイトマイシンC、ミトキサントロン、ニトロソウレア、プロカルバジン、タキソール、タキソテール、テニポシド、エトポシド、およびトリエチレンチオホスホルアミド;
- DNA低メチル化剤、例えば、グアデシタビン(SGI-110)、ASTX727;
- 抗生物質、例えば、ダクチノマイシン、ダウノルビシン、ドキソルビシン、イダルビシン、アントラサイクリン、ミトキサントロン、ブレオマイシン、プリカマイシン(ミトラマイシン);
- 酵素、例えば、L-アスパラギンを全身的に代謝させ、それら自体のアスパラギンを合成する能力がない細胞を枯渇させる、L-アスパラギナーゼ;
- 抗血小板剤;
- Bcl-2を標的とするDNAiオリゴヌクレオチド、例えば、PNT2258;
- 潜在ヒト免疫不全ウイルス(HIV)を活性化または再活性化する薬剤、例えば、パノビノスタットおよびロミデプシン;
- アスパラギナーゼ刺激剤、例えば、クリサンタスパーゼ(Erwinase(登録商標))およびGRASPA(ERY-001、ERY-ASP)、カラスパルガーゼペゴル;
- 汎Trk、ROS1およびALK阻害剤、例えば、エヌトレクチニブ、TPX-0005;
- 未分化リンパ腫キナーゼ(ALK)阻害剤、例えば、アレクチニブ、セリチニブ;
- 抗増殖性/抗有糸分裂性アルキル化剤、例えば、ナイトロジェンマスタードシクロホスファミドおよびアナログ(メルファラン、クロラムブシル、ヘキサメチルメラミン、チオテパ)、アルキルニトロソウレア(カルムスチン)およびアナログ、ストレプトゾシン、ならびにトリアゼン(ダカルバジン);
- 抗増殖性/抗有糸分裂性代謝拮抗薬、例えば、葉酸アナログ(メトトレキサート);
- 白金配位錯体(シスプラチン、オキシロプラチニム、およびカルボプラチン)、プロカルバジン、ヒドロキシウレア、ミトタン、およびアミノグルテチミド;
- ホルモン、ホルモンアナログ(エストロゲン、タモキシフェン、ゴセレリン、ビカルタミド、およびニルタミド)、およびアロマターゼ阻害剤(レトロゾールおよびアナストロゾール);
- 抗凝固薬、例えば、ヘパリン、合成ヘパリン塩、および他のトロンビン阻害剤;
- 線維素溶解剤、例えば、組織プラスミノーゲンアクチベーター、ストレプトキナーゼ、ウロキナーゼ、アスピリン、ジピリダモール、チクロピジン、およびクロピドグレル;
- 抗遊走剤;
- 分泌抑制剤(ブレフェルジン);
- 免疫抑制薬、例えば、タクロリムス、シロリムス、アザチオプリン、およびミコフェノール酸塩;
- 増殖因子阻害剤、および血管内皮増殖因子阻害剤;
- 線維芽細胞増殖因子阻害剤、例えば、FPA14;
- 抗VEGFR抗体、例えば、IMC-3C5、GNR-011、タニビルマブ;
- 抗VEGF/DDL4抗体、例えば、ABT-165;
- 抗カドヘリン抗体、例えば、HKT-288;
- 抗CD70抗体、例えば、AMG-172;抗ロイシンリッチリピート含有15(LRRC15)抗体、例えば、ABBV-085、ARGX-110;
- アンジオテンシン受容体遮断薬、一酸化窒素供与体;
- アンチセンスオリゴヌクレオチド、例えば、AEG35156、IONIS-KRAS-2.5Rx、EZN-3042、RX-0201、IONIS-AR-2.5Rx、BP-100(プレキシゲベルセン)、IONIS-STAT3-2.5Rx;
- DNA干渉オリゴヌクレオチド、例えば、PNT2258、AZD-9150;
- 抗ANG-2抗体、例えば、MEDI3617、およびLY3127804;
- 抗ANG-1/ANG-2抗体、例えば、AMG-780;
- 抗MET/EGFR抗体、例えば、LY3164530;
- 抗EGFR抗体、例えば、ABT-414、AMG-595、ネシツムマブ、ABBV-221、デパツキシズマブマホドチン(ABT-414)、トムゾツキシマブ、ABT-806、ベクティビックス、モドツキシマブ、RM-1929;
- 抗CSF1R抗体、例えば、エマクツズマブ、LY3022855、AMG-820、FPA-008(カビラリズマブ);
- 抗CD40抗体、例えば、RG7876、SEA-CD40、APX-005M、ABBV-428;
- 抗エンドグリン抗体、例えば、TRC105(カロツキシマブ);
- 抗CD45抗体、例えば、131I-BC8(lomab-B);
- 抗HER3抗体、例えば、LJM716、GSK2849330;
- 抗HER2抗体、例えば、マルゲツキシマブ、MEDI4276、BAT-8001;
- 抗HLA-DR抗体、例えば、IMMU-114;
- 抗IL-3抗体、例えば、JNJ-56022473;
- 抗OX40抗体、例えば、MEDI6469、MEDI6383、MEDI0562(タボリキシズマブ)、MOXR0916、PF-04518600、RG-7888、GSK-3174998、BMS-986178、GBR-8383、ABBV-368;
- 抗EphA3抗体、例えば、KB-004;
- 抗CD20抗体、例えば、オビヌツズマブ、IGN-002;
- 抗CD20/CD3抗体、例えば、RG7828;
- 抗CD37抗体、例えば、AGS67E、オトレルツズマブ(TRU-016);
- 抗ENPP3抗体、例えば、AGS-16C3F;
- 抗FGFR-3抗体、例えば、LY3076226、B-701;
- 抗FGFR-2抗体、例えば、GAL-F2;
- 抗C5抗体、例えば、ALXN-1210;
- 抗CD27抗体、例えば、バルリルマブ(CDX-1127);
- 抗TROP-2抗体、例えば、IMMU-132;
- 抗NKG2a抗体、例えば、モナリズマブ;
- 抗VISTA抗体、例えば、HMBD-002;
- 抗PVRIG抗体、例えば、COM-701;
- 抗EpCAM抗体、例えば、VB4-845;
- 抗BCMA抗体、例えば、GSK-2857916;
- 抗CEA抗体、例えば、RG-7813;
- 抗表面抗原分類3(CD3)抗体、例えば、MGD015;
- 抗葉酸受容体アルファ抗体、例えば、IMGN853;
- epha2阻害剤、例えば、MM-310;
- 抗LAG-3抗体、例えば、レラトリマブ(ONO-4482)、LAG-525、MK-4280、REGN-3767;
- rafキナーゼ/VEGFR阻害剤、例えば、RAF-265;
- ポリコームタンパク質(EED)阻害剤、例えば、MAK683;
- 抗線維芽細胞活性化タンパク質(FAP)/IL-2R抗体、例えば、RG7461;
- 抗線維芽細胞活性化タンパク質(FAP)/TRAIL-R2抗体、例えば、RG7386;
- 抗フコシル-GM1抗体、例えば、BMS-986012;
- p38 MAPキナーゼ阻害剤、例えば、ラリメチニブ;
- PRMT1阻害剤、例えば、MS203;
- スフィンゴシンキナーゼ2(SK2)阻害剤、例えば、オパガニブ;
- FLT3-ITD阻害剤、例えば、BCI-332;
- FLT3-ITD/Merチロシンキナーゼ阻害剤、例えば、MRX-2843;
- 核赤血球系2関連因子2刺激剤、例えば、オマベロキソロン(RTA-408);
- トロポミオシン受容体キナーゼ(TRK)阻害剤、例えば、LOXO-195、ONO-7579;
- 抗ICOS抗体、例えば、JTX-2011、GSK3359609;
- 抗DR5(TRAIL2)抗体、例えば、DS-8273;
- 抗GD2抗体、例えば、APN-301;
- 抗インターロイキン-17(IL-17)抗体、例えば、CJM-112;
- 抗炭酸脱水酵素IX抗体、例えば、TX-250;
- 抗CD38-Attenukine、例えば、TAK573;
- 抗ムチン1抗体、例えば、ガチポツズマブ;
- 抗FTL3抗体、例えば、フライシン、ASP-1235;
- 抗FLT3/CD3 BiTE抗体、例えば、AMG-427;
- ムチン1阻害剤、例えば、GO-203-2C;
- MARCKSタンパク質阻害剤、例えば、BIO-11006;
- 葉酸アンタゴニスト、例えば、アルフォリチキソリン;
- ガレクチン-3阻害剤、例えば、GR-MD-02;
- リン酸化P68阻害剤、例えば、RX-5902;
- CD95/TNFモジュレーター、例えば、オフラネルジーンオバデノベック;
- PI3K/Akt/mTOR阻害剤、例えば、ABTL-0812;
- 汎PIMキナーゼ阻害剤、例えば、INCB-053914;
- PIM/FLT3キナーゼ阻害剤、例えば、MEN-1703(SEL-24);
- IL-12遺伝子刺激因子、例えば、EGEN-001、タボキノゲンテルセプラスミド;
- 熱ショックタンパク質HSP90阻害剤、例えば、TAS-116、PEN-866;
- VEGF/HGFアンタゴニスト、例えば、MP-0250;
- SYKチロシンキナーゼ/FLT3チロシンキナーゼ阻害剤、例えば、TAK-659(ミバボチニブ);
- SYKチロシンキナーゼ/JAKチロシンキナーゼ阻害剤、例えば、ASN-002;
- JAK3/JAK1/TBK1キナーゼ阻害剤、例えば、CS-12912;
- FLT3チロシンキナーゼ、例えば、FF-10101、HM-43239、SKI-G-801;
- FMS様チロシンキナーゼ-3リガンド(FLT3L)、例えば、CDX-301;
- EGFR/FLT3/ABLチロシンキナーゼ阻害剤、例えば、SKLB-1028;
- FLT3/MEK1阻害剤、例えば、E-6201;
- IL-24アンタゴニスト、例えば、AD-IL24;
- RIG-Iアゴニスト、例えば、RGT-100;
- アエロリジン刺激因子、例えば、トプサリシン;
- P-糖タンパク質1阻害剤、例えば、HM-30181A;
- CSF-1アンタゴニスト、例えば、ARRY-382、BLZ-945;
- CCR8阻害剤、例えば、I-309、SB-649701、HG-1013、RAP-310;
- 抗メソテリン抗体、例えば、SEL-403;
- チミジンキナーゼ刺激剤、例えば、アグラチマゲンベサデノベック;
- Polo様キナーゼ1阻害剤、例えばPCM-075;
- TLR-7アゴニスト、例えばTMX-101(イミキモド);
- NEDD8阻害剤、例えば、ペボネジスタット(MLN-4924)、TAS-4464;多面的経路モジュレーター、例えばアバドミド(CC-122);
- FoxM1阻害剤、例えばチオストレプトン;
- 抗MUC1抗体、例えばMab-AR-20.5;
- 抗CD38抗体、例えば、イサツキシマブ、MOR-202;
- UBA1阻害剤、例えば、TAK-243;
- Srcチロシンキナーゼ阻害剤、例えばVAL-201;
- VDAC/HK阻害剤、例えばVDA-1102;
- BRAF/PI3K阻害剤、例えば、ASN-003;
- Elf4a阻害剤、例えば、ロヒニチブ、eFT226;
- TP53遺伝子刺激因子、例えば、ad-p53;
- PD-L1/EGFR阻害剤、例えば、GNS-1480(ラゼルチニブ);
- PD-1/CTLA-4阻害剤、例えばPF-06936308;
- レチノイン酸受容体アルファ(RARα)阻害剤、例えば、SY-1425;
- SIRT3阻害剤、例えば、YC8-02;
- 間質細胞由来因子1リガンド阻害剤、例えばオラプテセドペゴル(NOX-A12);
- IL-4受容体モジュレーター、例えば、MDNA-55;
- アルギナーゼ-I刺激剤、例えば、ペグジラルギナーゼ;
- トポイソメラーゼI阻害剤/低酸素誘導因子-1アルファ阻害剤、例えば、PEG-SN38(フィルテカンペゴル);
- 低酸素誘導因子-1アルファ阻害剤、例えば、PT-2977、PT-2385;
- CD122アゴニスト、例えばNKTR-214;
- p53腫瘍抑制タンパク質刺激因子、例えば、ケベトリン;
- Mdm4/Mdm2 p53結合タンパク質阻害剤、例えば、ALRN-6924;
- キネシンスピンドルタンパク質(KSP)阻害剤、例えば、フィラネシブ(ARRY-520);
- CD80-fc融合タンパク質阻害剤、例えば、FPT-155;
- メニンおよび混合系統白血病(MLL)阻害剤、例えば、KO-539;
- 肝臓x受容体アゴニスト、例えば、RGX-104;
- IL-10アゴニスト、例えば、AM-0010;
- EGFR/ErbB-2阻害剤、例えば、バルリチニブ;
- VEGFR/PDGFR阻害剤、例えば、ボロラニブ;
- IRAK4阻害剤、例えば、CA-4948;
- 抗TLR-2抗体、例えば、OPN-305;
- カルモジュリンモジュレーター、例えば、CBP-501;
- グルココルチコイド受容体アンタゴニスト、例えば、レラコリラント(CORT-125134);
- 第2のミトコンドリア由来カスパーゼアクチベーター(SMAC)タンパク質阻害剤、例えば、BI-891065;
- ラクトフェリンモジュレーター、例えば、LTX-315;
- Kitチロシンキナーゼ/PDGF受容体アルファアンタゴニスト、例えば、DCC-2618;
- KIT阻害剤、例えば、PLX-9486;
- エクスポーチン1阻害剤、例えば、エルタネクソル;
- EGFR/ErbB2/Ephb4阻害剤、例えば、テセバチニブ;
- 抗CD33抗体、例えば、IMGN-779;
- 抗KMA抗体、例えば、MDX-1097;
- 抗TIM-3抗体、例えば、TSR-022、LY-3321367、MBG-453;
- 抗CD55抗体、例えば、PAT-SC1;
- 抗PSMA抗体、例えば、ATL-101;
- 抗CD100抗体、例えば、VX-15;
- 抗EPHA3抗体、例えば、フィバツズマブ;
- 抗Erbb抗体、例えば、CDX-3379、HLX-02、セリバンツマブ;
- 抗APRIL抗体、例えば、BION-1301;
- 抗Tigit抗体、例えば、BMS-986207、RG-6058;
- CHST15遺伝子阻害剤、例えば、STNM-01;
- RAS阻害剤、例えば、NEO-100;
- ソマトスタチン受容体アンタゴニスト、例えば、OPS-201;
- CEBPA遺伝子刺激剤、例えば、MTL-501;
- DKK3遺伝子モジュレーター、例えば、MTG-201;
- p70s6k阻害剤、例えば、MSC2363318A;
- メチオニンアミノペプチダーゼ2(MetAP2)阻害剤、例えば、M8891、APL-1202;
- アルギニンN-メチルトランスフェラーゼ5阻害剤、例えば、GSK-3326595;
- 抗プログラム細胞死タンパク質1(抗PD-1)抗体、例えば、ニボルマブ(OPDIVO(登録商標)、BMS-936558、MDX-1106)、ペムブロリズマブ(KEYTRUDA(登録商標)、MK-3477、SCH-900475、ランブロリズマブ、CAS登録番号1374853-91-4)、ピディリズマブ、PF-06801591、BGB-A317(チスレリズマブ)、GLS-010(WBP-3055)、AK-103(HX-008)、CS-1003、HLX-10、MGA-012、BI-754091、REGN-2810(セミプリマブ)、JS-001(トリパリマブ)、JNJ-63723283、ゲノリムズマブ(CBT-501)、LZM-009、BCD-100、LY-3300054、SHR-1201、SHR-1210(カムレリズマブ)、Sym-021、ABBV-181、AK-105、PD1-PIK、BAT-1306、ならびに抗プログラム死-リガンド1(抗PD-L1)抗体、例えば、BMS-936559、アテゾリズマブ(MPDL3280A)、デュルバルマブ(MEDI-4736)、アベルマブ、CK-301、(MSB0010718C)、MEDI-0680、CX-072、CBT-502、PDR-001(スパルタリズマブ)、TSR-042(ドスタルリマブ)、MSB-2311、JTX-4014、BGB-A333、SHR-1316、CS-1001(WBP-3155、KN-035、IBI-308(シンチリマブ)、HLX-20、KL-A167、STI-A1014、STI-A1015(IMC-001)、BCD-135、FAZ-053、およびMDX1105-01;
- PD-L1/VISTAアンタゴニスト、例えば、CA-170;
- PD-1/PD-L1阻害剤、例えば、GS-4416、INCB086550、GS-4224;
- 抗PD-L1/TGFβ抗体、例えば、M-7824;
- 抗トランスフェリン抗体、例えば、CX-2029;
- 抗IL-8(インターロイキン-8)抗体、例えば、HuMax-Inflam;
- ATM(毛細血管拡張性運動失調症)阻害剤、例えば、AZD0156;
- CHK1阻害剤、例えば、GDC-0575、LY2606368(プレキサセルチブ)、SRA737、RG7741(CHK1/2);
- CXCR4アンタゴニスト、例えば、BL-8040、LY2510924、ブリキサフォル(TG-0054)、X4P-002、X4P-001-IO;
- EXH2阻害剤、例えば、GSK2816126;HER2阻害剤、例えば、ネラチニブ、ツカチニブ(ONT-380);
- KDM1阻害剤、例えば、ORY-1001、IMG-7289、INCB-59872、GSK-2879552;
- CXCR2アンタゴニスト、例えば、AZD-5069;
- GM-CSF抗体、例えば、レンジルマブ;
- DNA依存性プロテインキナーゼ阻害剤、例えば、MSC2490484A(ネジセルチブ)、VX-984、AsiDNA(DT-01);
- プロテインキナーゼC(PKC)阻害剤、例えば、LXS-196、ソトラスタウリン;
- 選択的エストロゲン受容体ダウンレギュレーター(SERD)、例えば、フルベストラント(Faslodex(登録商標))、RG6046、RG6047、エラケストラント(RAD-1901)およびAZD9496;
- 選択的エストロゲン受容体共有結合型アンタゴニスト(SERCA)、例えば、H3B-6545;
- 選択的アンドロゲン受容体モジュレーター(SARM)、例えば、GTX-024、ダロルタミド;
- トランスフォーミング増殖因子-ベータ(TGF-ベータ)キナーゼアンタゴニスト、例えば、ガルニセルチブ;
- 抗トランスフォーミング増殖因子-ベータ(TGF-ベータ)抗体、例えば、LY3022859、NIS793、XOMA089;
- 二特異性抗体、例えば、MM-141(IGF-1/ErbB3)、MM-111(Erb2/Erb3)、JNJ-64052781(CD19/CD3)、PRS-343(CD-137/HER2)、AFM26(BCMA/CD16A)、JNJ-61186372(EGFR/cMET)、AMG-211(CEA/CD3)、RG7802(CEA/CD3)、ERY-974(CD3/GPC3)、バヌシズマブ(vancizumab)(アンジオポエチン/VEGF)、PF-06671008(カドヘリン/CD3)、AFM-13(CD16/CD30)、APVO436(CD123/CD3)、フロテツズマブ(CD123/CD3)、REGN-1979(CD20/CD3)、MCLA-117(CD3/CLEC12A)、MCLA-128(HER2/HER3)、JNJ-0819、JNJ-7564(CD3/heme)、AMG-757(DLL3-CD3)、MGD-013(PD-1/LAG-3)、FS-118(LAG-3/PD-L1)、MGD-019(PD-1/CTLA-4)、KN-046(PD-1/CTLA-4)、MEDI-5752(CTLA-4/PD-1)、RO-7121661(PD-1/TIM-3)、XmAb-20717(PD-1/CTLA-4)、AK-104(CTLA-4/PD-1)、AMG-330(CD33/CD3)、AMG-420(BCMA/CD3)、BI-836880(VEFG/ANG2)、JNJ-63709178(CD123/CD3)、MGD-007(CD3/gpA33)、およびMGD-009(CD3/B7H3);
- 突然変異型選択的EGFR阻害剤、例えば、PF-06747775、EGF816(ナザルチニブ)、ASP8273、ACEA-0010、BI-1482694;
- 抗GITR(グルココルチコイド誘導性腫瘍壊死因子受容体関連タンパク質)抗体、例えば、MEDI1873、FPA-154、TRX-518、BMS-986156、MK-1248、GWN-323;
- 抗デルタ様タンパク質リガンド3(DDL3)抗体、例えば、ロバルピツズマブテシリン;
- 抗クラスタリン抗体、例えば、AB-16B5;
- 抗エフリン-A4(EFNA4)抗体、例えば、PF-06647263;
- 抗RANKL抗体、例えば、デノスマブ;
- 抗メソテリン抗体、例えば、BMS-986148、抗MSLN-MMAE;
- 抗ナトリウム・リン酸共輸送体2B(NaP2B)抗体、例えば、リファスツズマブ;
- 抗c-Met抗体、例えば、ABBV-399;
- アデノシンA2A受容体アンタゴニスト、例えば、CPI-444、AZD-4635、プレラデナント、PBF-509;
- アルファ-ケトグルタル酸デヒドロゲナーゼ(KGDH)阻害剤、例えば、CPI-613;
- XPO1阻害剤、例えば、セリネクソール(KPT-330);
- イソクエン酸デヒドロゲナーゼ2(IDH2)阻害剤、例えば、エナシデニブ(AG-221);
- IDH1阻害剤、例えば、AG-120、およびAG-881(IDH1およびIDH2)、IDH-305、BAY-1436032;
- インターロイキン-3受容体(IL-3R)モジュレーター、例えば、SL-401;
- アルギニンデイミナーゼ刺激剤、例えば、ペグアルギミナーゼ(ADI-PEG-20);
- 抗体-薬物コンジュゲート、例えば、MLN0264(抗GCC、グアニリルシクラーゼC)、T-DM1(トラスツズマブエムタンシン、カドサイラ(Kadcycla))、ミラツズマブ-ドキソルビシン(hCD74-DOX)、ブレンツキシマブベドチン、DCDT2980S、ポラツズマブベドチン、SGN-CD70A、SGN-CD19A、イノツズマブオゾガマイシン、ロルボツズマブメルタンシン、SAR3419、サシツズマブゴビテカン(isactuzumab govitecan)、エンホルツマブベドチン(ASG-22ME)、ASG-15ME、DS-8201(トラスツズマブデルクステカン)、225Ac-リンツズマブ、U3-1402、177Lu-テトラキセタン-テツロマブ(tetraxetan-tetuloma)、チソツマブベドチン、アネツマブラブタンシン、CX-2009、SAR-566658、W-0101、ポラツズマブベドチン、ABBV-085;
- クローディン-18阻害剤、例えば、クローディキシマブ;
- β-カテニン阻害剤、例えば、CWP-291;
- 抗CD73抗体、例えば、MEDI-9447(オレクルマブ)、CPX-006、IPH-53、BMS-986179、NZV-930;
- CD73阻害剤、例えば、AB-680、PSB-12379、PSB-12441、PSB-12425、CB-708;
- CD39/CD73阻害剤、例えば、PBF-1662;
- ケモカイン受容体2(CCR)阻害剤、例えば、PF-04136309、CCX-872、BMS-813160(CCR2/CCR5);
- チミジル酸シンターゼ阻害剤、例えば、ONX-0801;
- ALK/ROS1阻害剤、例えば、ロルラチニブ;
- タンキラーゼ阻害剤、例えば、G007-LK;
- Mdm2 p53結合タンパク質阻害剤、例えば、CMG-097、HDM-201;
- c-PIM阻害剤、例えば、PIM447;
- BRAF阻害剤、例えば、ダブラフェニブ、ベムラフェニブ、エンコラフェニブ(LGX818)、PLX8394;
- スフィンゴシンキナーゼ-2(SK2)阻害剤、例えば、Yeliva(登録商標)(ABC294640);
- 細胞周期阻害剤、例えば、セルメチニブ(MEK1/2)、およびサパシタビン;
- AKT阻害剤、例えば、MK-2206、イパタセルチブ、アフレセルチブ、AZD5363、およびARQ-092、カピバセルチブ、トリシリビン;
- 抗CTLA-4(細胞傷害性Tリンパ球タンパク質-4)阻害剤、例えば、トレメリムマブ、BMS-986218;
- c-MET阻害剤、例えば、AMG-337、サボリチニブ、チバンチニブ(ARQ-197)、カプマチニブ、およびテポチニブ、ABT-700、AG213、AMG-208、JNJ-38877618(OMO-1)、メレスチニブ、HQP-8361;
- c-Met/VEGFR阻害剤、例えば、BMS-817378、TAS-115;
- c-Met/RON阻害剤、例えば、BMS-777607;
- c-Met/VEGF2/AXL/RON/Mer/FLT3阻害剤、例えば、CT-053(ニンゲチニブ);
- c-Kit/VEGFR2/PDGFR/VEGFR3/FLT1/FLT3阻害剤、例えば、SHR-1020(ファミチニブL-リンゴ酸塩);
- BRAF/EGFR阻害剤、例えば、BGB-283;
- bcr/abl阻害剤、例えば、レバスチニブ、アスシミニブ;
- MNK1/MNK2阻害剤、例えば、eFT-508;
- mTOR阻害剤/チトクロムP450 3A4刺激剤、例えば、TYME-88;
- リジン特異的デメチラーゼ-1(LSD1)阻害剤、例えば、CC-90011;
- 汎RAF阻害剤、例えば、LY3009120、LXH254、TAK-580;
- Raf/MEK阻害剤、例えば、RG7304;
- CSF1R/KITおよびFLT3阻害剤、例えば、ペキシダルチニブ(PLX3397);
- キナーゼ阻害剤、例えば、バンデタニブ;
- Eセレクチンアンタゴニスト、例えば、GMI-1271;
- 分化誘導剤、例えば、トレチノイン;
- 上皮増殖因子受容体(EGFR)阻害剤、例えば、オシメルチニブ(AZD-9291);
- トポイソメラーゼ阻害剤、例えば、ドキソルビシン、ダウノルビシン、ダクチノマイシン、エニポシド、エピルビシン、エトポシド、イダルビシン、イリノテカン、ミトキサントロン、ピクサントロン、ソブゾキサン、トポテカン、イリノテカン、MM-398(リポソーム型イリノテカン)、ボサロキシンおよびGPX-150、アルドキソルビシン、AR-67、マベレルチニブ、AST-2818、アビチニブ(ACEA-0010)、イロフルベン(MGI-114);
- コルチコステロイド、例えば、コルチゾン、デキサメタゾン、ヒドロコルチゾン、メチルプレドニゾロン、プレドニゾン、プレドニゾロン;
- 増殖因子シグナル伝達キナーゼ阻害剤;
- ヌクレオシドアナログ、例えば、DFP-10917;
- Axl阻害剤、例えば、BGB-324(ベムセンチニブ)、SLC-0211;
- BET阻害剤、例えば、INCB-054329、INCB057643、TEN-010、AZD-5153、ABT-767、BMS-986158、CC-90010、GSK525762(モリブレシブ)、NHWD-870、ODM-207、GSK-2820151、GSK-1210151A、ZBC246、ZBC260、ZEN3694、FT-1101、RG-6146、CC-90010、ミベブレシブ、BI-894999、PLX-2853、PLX-51107、CPI-0610、GS-5829;
- PARP阻害剤、例えば、オラパリブ、ルカパリブ、ベリパリブ、タラゾパリブ、ABT-767、BGB-290;
- プロテアソーム阻害剤、例えば、イキサゾミブ、カルフィルゾミブ(Kyprolis(登録商標))、マリゾミブ;
- グルタミナーゼ阻害剤、例えば、CB-839;
- ワクチン、例えば、ペプチドワクチンTG-01(RAS)、GALE-301、GALE-302、ネリペピムト-s、SurVaxM、DSP-7888、TPIV-200、PVX-410、VXL-100、DPX-E7、ISA-101、6MHP、OSE-2101、ガリンペピムト-S、SVN53-67/M57-KLH、IMU-131;細菌ベクターワクチン、例えば、CRS-207/GVAX、アクサリモジーンフィロリスバック(ADXS11-001);アデノウイルスベクターワクチン、例えば、ナドファラゲンフィラデノベク;自己Gp96ワクチン;樹状細胞ワクチン、例えば、CVactm、スタプルデンセル-T、エルトラプルデンセル-T、SL-701、BSK01TM、ロカプルデンセル-T(AGS-003)、DCVAC、CVactm、スタプルデンセル-T、エルトラプルデンセル-T、SL-701、BSK01TM、ADXS31-142;腫瘍溶解性ワクチン、例えば、タリモジーンラハーパレプベック、ペキサスチモジンデバシレプベク、GL-ONC1、MG1-MA3、パルボウイルスH-1、ProstAtak、エナデノツシレブ、MG1MA3、ASN-002(TG-1042);治療用ワクチン、例えば、CVAC-301、CMP-001、PF-06753512、VBI-1901、TG-4010、ProscaVax(商標);腫瘍細胞ワクチン、例えば、Vigil(登録商標)(IND-14205)、Oncoquest-Lワクチン;生弱毒化、組換え、血清型1ポリオウイルスワクチン、例えば、PVS-RIPO;アダグロキサドシモレニン;MEDI-0457;腫瘍由来、高オートファゴソーム含有がんワクチンであるDPV-001;RNAワクチン、例えば、CV-9209、LV-305;DNAワクチン、例えば、MEDI-0457、MVI-816、INO-5401;p53を発現する改変ワクシニアウイルスアンカラワクチン、例えば、MVA-p53;DPX-Survivac;BriaVax(商標);GI-6301;GI-6207;GI-4000;
- 抗DLL4(デルタ様リガンド4)抗体、例えば、デムシズマブ;
- STAT-3阻害剤、例えば、ナパブカシン(BBI-608);
- ATPase p97阻害剤、例えば、CB-5083;
- スムーズンド(SMO)受容体阻害剤、例えば、Odomzo(登録商標)(ソニデギブ、旧名LDE-225)、LEQ506、ビスモデギブ(GDC-0449)、BMS-833923、グラスデギブ(PF-04449913)、LY2940680、およびイトラコナゾール;
- インターフェロンアルファリガンドモジュレーター、例えば、インターフェロンアルファ-2b、インターフェロンアルファ-2aバイオシミラー(Biogenomics)、ロペグインターフェロンアルファ-2b(AOP-2014、P-1101、PEG IFNアルファ-2b)、マルチフェロン(Alfanative、Viragen)、インターフェロンアルファ 1b、ロフェロン-A(Canferon、Ro-25-3036)、インターフェロンアルファ-2aバイオ後続品(Biosidus)(Inmutag、Inter 2A)、インターフェロンアルファ-2bバイオ後続品(Biosidus-Bioferon、Citopheron、Ganapar、Beijing Kawin Technology-Kaferon)、Alfaferone、ペグ化インターフェロンアルファ-1b、ペグインターフェロンアルファ-2bバイオ後続品(Amega)、組換えヒトインターフェロンアルファ-1b、組換えヒトインターフェロンアルファ-2a、組換えヒトインターフェロンアルファ-2b、ベルツズマブ-IFNアルファ2bコンジュゲート、Dynavax(SD-101)、およびインターフェロンアルファ-n1(Humoferon、SM-10500、Sumiferon);
- インターフェロンガンマリガンドモジュレーター、例えば、インターフェロンガンマ(OH-6000、Ogamma 100);
- IL-6受容体モジュレーター、例えば、トシリズマブ、シルツキシマブ、AS-101(CB-06-02、IVX-Q-101);
- テロメラーゼモジュレーター、例えば、テルトモチド(GV-1001、HR-2802、Riavax)およびイメテルスタット(GRN-163、JNJ-63935937);
- DNAメチルトランスフェラーゼ阻害剤、例えば、テモゾロミド(CCRG-81045)、デシタビン、グアデシタビン(S-110、SGI-110)、KRX-0402、RX-3117、RRx-001、およびアザシチジン;
- DNAジャイレース阻害剤、例えば、ピクサントロンおよびソブゾキサン;
- Bcl-2ファミリータンパク質阻害剤、例えば、ABT-263、ベネトクラクス(ABT-199)、ABT-737、およびAT-101;
- Notch阻害剤、例えば、LY3039478(クレニガセスタット)、タレクスツマブ(抗Notch2/3)、BMS-906024;
- 抗ミオスタチン阻害剤、例えば、ランドグロズマブ;
- ヒアルロニダーゼ刺激因子、例えば、PEGPH-20;
- Wnt経路阻害剤、例えば、SM-04755、PRI-724、WNT-974;
- ガンマ-セクレターゼ阻害剤、例えば、PF-03084014、MK-0752、RO-4929097;
- Grb-2(増殖因子受容体結合タンパク質-2)阻害剤、例えば、BP1001;
- TRAIL経路誘導化合物、例えば、ONC201、ABBV-621;
- 接着斑キナーゼ阻害剤、例えば、VS-4718、デファクチニブ、GSK2256098;
- ヘッジホッグ阻害剤、例えば、サリデギブ、ソニデギブ(LDE225)、グラスデギブおよびビスモデギブ;
- オーロラキナーゼ阻害剤、例えば、アリセルチブ(MLN-8237)、およびAZD-2811、AMG-900、バラセルチブ、ENMD-2076;
- HSPB1モジュレーター(熱ショックタンパク質27、HSP27)、例えば、ブリブジン、アパトルセン;
- ATR阻害剤、例えば、BAY-937、AZD6738、AZD6783、VX-803、VX-970(ベルゾセルチブ)およびVX-970;
- mTOR阻害剤、例えば、サパニセルチブおよびビスツセルチブ(AZD2014)、ME-344;
- mTOR/PI3K阻害剤、例えば、ゲダトリシブ、GSK2141795、オミパリシブ、RG6114;
- Hsp90阻害剤、例えば、AUY922、オナレスピブ(AT13387)、SNX-2112、SNX5422;
- マウス二重微小染色体(mdm2)癌遺伝子阻害剤、例えば、DS-3032b、RG7775、AMG-232、HDM201、およびイダサヌトリン(RG7388);
- CD137アゴニスト、例えば、ウレルマブ、ウトミルマブ(PF-05082566);
- STINGアゴニスト、例えば、ADU-S100(MIW-815)、SB-11285、MK-1454、SR-8291、AdVCA0848、GSK-532、SYN-STING、MSA-1、SR-8291;
- FGFR阻害剤、例えば、FGF-401、INCB-054828、BAY-1163877、AZD4547、JNJ-42756493、LY2874455、Debio-1347;
- 脂肪酸シンターゼ(FASN)阻害剤、例えば、TVB-2640;
- 抗KIRモノクローナル抗体、例えば、リリルマブ(IPH-2102)、IPH-4102;
- 抗原CD19阻害剤、例えば、MOR208、MEDI-551、AFM-11、イネビリズマブ;
- CD44結合剤、例えば、A6;
- プロテインホスファターゼ(protein phosphatease)2A(PP2A)阻害剤、例えば、LB-100;
- CYP17阻害剤、例えば、セビテロネル(VT-464)、ASN-001、ODM-204、CFG920、アビラテロン酢酸エステル;
- RXRアゴニスト、例えば、IRX4204;
- ヘッジホッグ/スムーズンド(hh/Smo)アンタゴニスト、例えば、タラデギブ、パチデギブ;
- 補体C3モジュレーター、例えば、Imprime PGG;
- IL-15アゴニスト、例えば、ALT-803、NKTR-255、およびhetIL-15;
- EZH2(zesteホモログ2エンハンサー)阻害剤、例えば、タゼメトスタット、CPI-1205、GSK-2816126;
- 腫瘍溶解性ウイルス、例えば、ペラレオレプ、CG-0070、MV-NIS療法、HSV-1716、DS-1647、VCN-01、ONCOS-102、TBI-1401、タサデノツレブ(DNX-2401)、ボシマジンアミレトロレプベク、RP-1、CVA21、Celyvir、LOAd-703、OBP-301;
- DOT1L(ヒストンメチルトランスフェラーゼ)阻害剤、例えば、ピノメトスタット(EPZ-5676);
- 毒素、例えば、コレラ毒素、リシン、緑膿菌外毒素、Bordetella pertussisアデニル酸シクラーゼ毒素、ジフテリア毒素、およびカスパーゼアクチベーター;
- DNAプラスミド、例えば、BC-819;
- PLK 1、2および3のPLK阻害剤、例えば、ボラセルチブ(PLK1);
- WEE1阻害剤、例えば、AZD-1775(アダボセルチブ);
- Rhoキナーゼ(ROCK)阻害剤、例えば、AT13148、KD025;
- ERK阻害剤、例えば、GDC-0994、LY3214996、MK-8353;
- IAP阻害剤、例えば、ASTX660、debio-1143、ビリナパント、APG-1387、LCL-161;
- RNAポリメラーゼ阻害剤、例えば、ルルビネクテジン(PM-1183)、CX-5461;
- チューブリン阻害剤、例えば、PM-184、BAL-101553(リサバンブリン)、およびOXI-4503、フルオラパシン(AC-0001)、プリナブリン;
- Toll様受容体4(TL4)アゴニスト、例えば、G100、GSK1795091、およびPEPA-10;
- 伸長因子1アルファ2阻害剤、例えば、プリチデプシン;
- CD95阻害剤、例えば、APG-101、APO-010、アスネルセプト;
- WT1阻害剤、例えば、DSP-7888;
- スプライシング因子3Bサブユニット1(SF3B1)阻害剤、例えば、H3B-8800;
- PDGFRアルファ/KIT突然変異体特異的阻害剤、例えば、BLU-285;
- レチノイドZ受容体ガンマ(RORγ)アゴニスト、例えば、LYC-55716;
- 骨髄性細胞白血病配列1(MCL1)アポトーシス調節因子の阻害剤、例えば、AMG-176、AMG-397、S-64315、AZD-5991、483-LM、A-1210477、UMI-77、JKY-5-037;ならびにWO2016033486、WO2017147410およびWO2018183418に記載されているものを含むテトラヒドロナフタレン誘導体;
- タンパク質チロシンホスファターゼ、非受容体型11(PTPN11またはSHP2)の阻害剤、例えば、TNO155(SHP-099)、RMC-4550、JAB-3068、RMC-4630;SHP2阻害剤の例としては、WO-2018172984およびWO-2017211303に記載されているものが挙げられるが、これらに限定されない;
- 造血前駆キナーゼ1(HPK1)阻害剤;造血前駆キナーゼ1(HPK1)阻害剤の例としては、WO-2018183956、WO-2018183964、WO-2018167147、WO-2018183964、WO-2016205942、WO-2018049214、WO-2018049200、WO-2018049191、WO-2018102366、WO-2018049152およびWO-2016090300に記載されているものが挙げられるが、これらに限定されない;
- アポトーシスシグナル調節キナーゼ(ASK)阻害剤;ASK阻害剤は、ASK1阻害剤を含む;ASK1阻害剤の例としては、WO2011/008709(Gilead Sciences)およびWO2013/112741(Gilead Sciences)に記載されているものが挙げられるが、これらに限定されない;
- ブルトン型チロシンキナーゼ(BTK)阻害剤:BTK阻害剤の例としては、(S)-6-アミノ-9-(1-(ブタ-2-イノイル)ピロリジン-3-イル)-7-(4-フェノキシフェニル)-7H-プリン-8(9H)-オン、アカラブルチニブ(ACP-196)、BGB-3111、CB988、HM71224、イブルチニブ、M-2951(エボブルチニブ)、M7583、チラブルチニブ(ONO-4059)、PRN-1008、スペブルチニブ(CC-292)、TAK-020、ベカブルチニブ、ARQ-531、SHR-1459、DTRMWXHS-12、TAS-5315が挙げられるが、これらに限定されない;
- 表面抗原分類47(CD47)阻害剤:CD47阻害剤の例としては、抗CD47 mAbs(Vx-1004)、抗ヒトCD47 mAbs(CNTO-7108)、CC-90002、CC-90002-ST-001、ヒト化抗CD47抗体(Hu5F9-G4)、NI-1701、NI-1801、RCT-1938、およびTTI-621が挙げられるが、これらに限定されない;
- サイクリン依存性キナーゼ(CDK)阻害剤:CDK阻害剤は、CDK 1、2、3、4、6、7および9の阻害剤、例えば、アベマシクリブ、アルボシジブ(HMR-1275、フラボピリドール)、AT-7519、ジナシクリブ、イブランス、FLX-925、LEE001、パルボシクリブ、リボシクリブ、リゴセルチブ、セリネクソール、UCN-01、SY1365、CT-7001、SY-1365、G1T38、ミルシクリブ、トリラシクリブ、およびTG-02を含む;
- ジスコイジンドメイン受容体(DDR)阻害剤:DDR阻害剤は、DDR1および/またはDDR2の阻害剤を含む;DDR阻害剤の例としては、WO2014/047624(Gilead Sciences)、US2009-0142345(武田薬品工業株式会社)、US2011-0287011(Oncomed Pharmaceuticals)、WO2013/027802(中外製薬株式会社)、およびWO2013/034933(Imperial Innovations)に記載されているものが挙げられるが、これらに限定されない;
- ヒストンデアセチラーゼ(HDAC)阻害剤:HDAC阻害剤の例としては、アベキシノスタット、ACY-241、AR-42、BEBT-908、ベリノスタット、CKD-581、CS-055(HBI-8000)、CUDC-907(フィメピノスタット)、エンチノスタット、ギビノスタット、モセチノスタット、パノビノスタット、プラシノスタット、キシノスタット(JNJ-26481585)、レスミノスタット、リコリノスタット、SHP-141、バルプロ酸(VAL-001)、ボリノスタット、チノスタムスチン、レメチノスタット、エンチノスタットが挙げられるが、これらに限定されない;
- インドールアミン-ピロール-2,3-ジオキシゲナーゼ(IDO1)阻害剤:IDO1阻害剤の例としては、BLV-0801、エパカドスタット、F-001287、GBV-1012、GBV-1028、GDC-0919、インドキシモド、NKTR-218、NLG-919に基づくワクチン、PF-06840003、ピラノナフトキノン誘導体(SN-35837)、レスミノスタット、SBLK-200802、BMS-986205、およびshIDO-ST、EOS-200271、KHK-2455、LY-3381916が挙げられるが、これらに限定されない;
- ヤヌスキナーゼ(JAK)阻害剤:JAK阻害剤は、JAK1、JAK2および/またはJAK3を阻害する;JAK阻害剤の例としては、AT9283、AZD1480、バリシチニブ、BMS-911543、フェドラチニブ、フィルゴチニブ(GLPG0634)、ガンドチニブ(LY2784544)、INCB039110(イタシチニブ)、レスタウルチニブ、モメロチニブ(CYT0387)、NS-018、パクリチニブ(SB1518)、ペフィシチニブ(ASP015K)、ルキソリチニブ、トファシチニブ(旧名タソシチニブ)、INCB052793、およびXL019が挙げられるが、これらに限定されない;
- リシルオキシダーゼ様タンパク質(LOXL)阻害剤:LOXL阻害剤は、LOXL1、LOXL2、LOXL3、LOXL4および/またはLOXL5の阻害剤を含む;LOXL阻害剤の例としては、WO2009/017833(Arresto Biosciences)に記載されている抗体が挙げられるが、これらに限定されない;LOXL2阻害剤の例としてはWO2009/017833(Arresto Biosciences)、WO2009/035791(Arresto Biosciences)、およびWO2011/097513(Gilead Biologics)に記載されている抗体が挙げられるが、これらに限定されない;
- マトリックスメタロプロテアーゼ(MMP)阻害剤:MMP阻害剤は、MMP1~10の阻害剤を含む;MMP9阻害剤の例としては、マリマスタット(BB-2516)、シペマスタット(Ro 32-3555)、GS-5745(アンデカリキシマブ)、およびWO2012/027721(Gilead Biologics)に記載されているものが挙げられるが、これらに限定されない;
- マイトジェン活性化プロテインキナーゼ(MEK)阻害剤:MEK阻害剤は、アントロキノノール、ビニメチニブ、コビメチニブ(GDC-0973、XL-518)、MT-144、セルメチニブ(AZD6244)、ソラフェニブ、トラメチニブ(GSK1120212)、ユプロセルチブ+トラメチニブ、PD-0325901、ピマセルチブ、LTT462、AS703988、CC-90003、レファメチニブを含む;
- ホスファチジルイノシトール3-キナーゼ(PI3K)阻害剤:PI3K阻害剤は、PI3Kγ、PI3Kδ、PI3Kβ、PI3Kαおよび/または汎PI3Kの阻害剤を含む;PI3K阻害剤の例としては、ACP-319、AEZA-129、AMG-319、AS252424、AZD8186、BAY10824391、BEZ235、ブパルリシブ(BKM120)、BYL719(アルペリシブ)、CH5132799、コパンリシブ(BAY 80-6946)、デュベリシブ、GDC-0032、GDC-0077、GDC-0941、GDC-0980、GSK2636771、GSK2269557、イデラリシブ(Zydelig(登録商標))、INCB50465、IPI-145、IPI-443、IPI-549、KAR4141、LY294002、LY3023414、MLN1117、OXY111A、PA799、PX-866、RG7604、リゴセルチブ、RP5090、RP6530、SRX3177、タセリシブ、TG100115、TGR-1202(ウムブラリシブ)、TGX221、WX-037、X-339、X-414、XL147(SAR245408)、XL499、XL756、ウォルトマンニン、ZSTK474、ならびにWO2005/113556(ICOS)、WO2013/052699(Gilead Calistoga)、WO2013/116562(Gilead Calistoga)、WO2014/100765(Gilead Calistoga)、WO2014/100767(Gilead Calistoga)、およびWO2014/201409(Gilead Sciences)に記載されている化合物が挙げられるが、これらに限定されない;
- チロシンキナーゼ阻害剤(TKIs):TKIは、上皮増殖因子受容体(EGFR)、ならびに線維芽細胞増殖因子(FGF)、血小板由来増殖因子(PDGF)および血管内皮増殖因子(VEGF)の受容体を標的とし得る;TKIの例としては、アファチニブ、ARQ-087(デラザンチニブ)、asp5878、AZD3759、AZD4547、ボスチニブ、ブリガチニブ、カボザンチニブ、セジラニブ、クレノラニブ、ダコミチニブ、ダサチニブ、ドビチニブ、E-6201、エルダフィチニブ、エルロチニブ、ゲフィチニブ、ギルテリチニブ(ASP-2215)、FP-1039、HM61713、イコチニブ、イマチニブ、KX2-391(Src)、ラパチニブ、レスタウルチニブ、レンバチニブ、ミドスタウリン、ニンテダニブ、ODM-203、オシメルチニブ(AZD-9291)、ポナチニブ、ポジオチニブ、キザルチニブ、ラドチニブ、ロシレチニブ、スルファチニブ(HMPL-012)、スニチニブ、ファミチニブL-リンゴ酸塩(MAC-4)、チボザニブ(tivoanib)、TH-4000、およびMEDI-575(抗PDGFR抗体)が挙げられるが、これらに限定されない;TKIは、脾臓チロシンキナーゼ(SYK)も標的とし得る;SYK阻害剤の例としては、6-(1H-インダゾール-6-イル)-N-(4-モルホリノフェニル)イミダゾ[1,2-a]ピラジン-8-アミン、BAY-61-3606、セルデュラチニブ(PRT-062607)、エントスプレチニブ、ホスタマチニブ(R788)、HMPL-523、NVP-QAB 205 AA、R112、R343、タマチニブ(R406)、ならびにUS8450321(Gilead Connecticut)に記載されているものおよびUS2015/0175616に記載されているものが挙げられるが、これらに限定されない。
Toll様受容体(TLR)モジュレーター
一実施形態では、追加の治療剤は、TLRモジュレーターである。TLRモジュレーターは、TLR1、TLR2、TLR3、TLR4、TLR5、TLR6、TLR7、TLR8、TLR9、TLR10、TLR11、TLR12およびTLR13のモジュレーターを含み得る。
ある特定の実施形態では、本明細書に記載される抗体または抗原結合性断片は、TLRアゴニストと組み合わせられる。TLRアゴニストの例としては、限定ではないが、ベサトリモド(GS-9620)、レフィトリモド、チルソトリモド、リンタトリモド、DSP-0509、AL-034、G-100、コビトリモド、AST-008、モトリモド、GSK-1795091、GSK-2245035、VTX-1463、GS-9688、LHC-165、BDB-001、RG-7854、テルラトリモドが挙げられる。追加の例としては、米国特許第8,367,670号に記載されている化合物、および米国特許出願公開第2016/0289229号に記載されている化合物が挙げられるが、これらに限定されない。一実施形態では、本発明の抗体を、ベサトリモドなどのTLR7アゴニストと組み合わせることができる。別の実施形態では、本発明の抗体をTLR8アゴニストと組み合わせることができる。
TLR3モジュレーターの例としては、リンタトリモド、ポリICLC、RIBOXXON(登録商標)、Apoxxim、RIBOXXIM(登録商標)、IPH-33、MCT-465、MCT-475、およびND-1.1が挙げられる。TLR7モジュレーターの例としては、GS-9620、GSK-2245035、イミキモド、レシキモド、DSR-6434、DSP-3025、IMO-4200、MCT-465、MEDI-9197、3M-051、SB-9922、3M-052、Limtop、TMX-30X、TMX-202、RG-7863、RG-7795、ならびにUS20100143301(Gilead Sciences)、US20110098248(Gilead Sciences)およびUS20090047249(Gilead Sciences)に開示されている化合物が挙げられる。TLR8モジュレーターの例としては、モトリモド、レシキモド、3M-051、3M-052、MCT-465、IMO-4200、VTX-763、VTX-1463、ならびにUS20140045849(Janssen)、US20140073642(Janssen)、WO2014/056953(Janssen)、WO2014/076221(Janssen)、WO2014/128189(Janssen)、US20140350031(Janssen)、WO2014/023813(Janssen)、US20080234251(Array Biopharma)、US20080306050(Array Biopharma)、US20100029585(Ventirx Pharma)、US20110092485(Ventirx Pharma)、US20110118235(Ventirx Pharma)、US20120082658(Ventirx Pharma)、US20120219615(Ventirx Pharma)、US20140066432(Ventirx Pharma)、US20140088085(Ventirx Pharma)、US20140275167(Novira Therapeutics)、およびUS20130251673(Novira Therapeutics)に開示されている化合物が挙げられる。TLR9モジュレーターの例としては、BB-001、BB-006、CYT-003、IMO-2055、IMO-2125、IMO-3100、IMO-8400、IR-103、IMO-9200、アガトリモド、DIMS-9054、DV-1079、DV-1179、AZD-1419、レフィトリモド(leftolimod)(MGN-1703)、リテニモド、およびCYT-003-QbG10が挙げられる。
TLR8阻害剤の例としては、E-6887、IMO-4200、IMO-8400、IMO-9200、MCT-465、MEDI-9197、モトリモド、レシキモド、GS-9688、VTX-1463、およびVTX-763が挙げられるが、これらに限定されない。
TLR9阻害剤の例としては、AST-008、IMO-2055、IMO-2125、レフィトリモド、リテニモド、MGN-1601、およびPUL-042が挙げられるが、これらに限定されない。
化学療法剤
すなわち、化学療法剤の例としては、以下のものが挙げられるが、これらに限定されない:アルキル化剤、例えば、チオテパおよびシクロホスファミド(CYTOXAN(登録商標));スルホン酸アルキル、例えば、ブスルファン、インプロスルファンおよびピポスルファン;アジリジン、例えば、ベンゾデパ、カルボコン、メツレデパおよびウレデパ;エチレンイミンおよびメチルメラミン(methylamelamines)、例えば、アルトレタミン、トリエチレンメラミン、トリエチレンホルホルアミド、トリエチレンチオホルホルアミド、およびトリメチロールメラミン(trimemylolomelamine)など;アセトゲニン類、特に、ブラタシンおよびブラタシノン;カンプトテシン、例えば合成アナログトポテカンなど;ブリオスタチン、カリスタチン;CC-1065、例えば、そのアドゼレシン、カルゼレシンおよびビゼレシン合成アナログなど;クリプトフィシン、特に、クリプトフィシン1およびクリプトフィシン8;ドラスタチン;デュオカルマイシン、例えば、合成アナログKW-2189およびCBI-TMIなど;エリュテロビン;5-アザシチジン;パンクラチスタチン;サルコジクチン;スポンギスタチン;ナイトロジェンマスタード、例えば、クロラムブシル、クロルナファジン、シクロホスファミド、グルホスファミド、エボホスファミド、ベンダムスチン、エストラムスチン、イホスファミド、メクロレタミン、メクロレタミンオキシド塩酸塩、メルファラン、ノボエンビキン、フェネステリン、プレドニムスチン、トロホスファミド、およびウラシルマスタード;ニトロソウレア、例えば、カルムスチン、クロロゾトシン、ホテムスチン(foremustine)、ロムスチン、ニムスチン、およびラニムスチン;抗生物質、例えば、エンジイン抗体(例えば、カリケアマイシン、特に、カリケアマイシンガンマIIおよびカリケアマイシンファイI1)、ダイネマイシン、例えばダイネマイシンAなど、ビスホスホスホネート、例えば、クロドロネート、エスペラミシン、ネオカルジノスタチンクロモフォアおよび関連色素タンパク質エンジイン抗生物質クロモフォア、アクラシノマイシン、アクチノマイシン、アントラマイシン(authramycin)、アザセリン、ブレオマイシン、カクチノマイシン、カラビシン、カルミノマイシン(carninomycin)、カルジノフィリン、クロモマイシン、ダクチノマイシン、ダウノルビシン、デトルビシン、6-ジアゾ-5-オキソ-L-ノルロイシン、ドキソルビシン(モルホリノ-ドキソルビシン、シアノモルホリノ-ドキソルビシン、2-ピロリノ-ドキソルビシン、およびデオキシドキソルビシンを含む)、エピルビシン、エソルビシン、イダルビシン、マルセロマイシン、マイトマイシン、例えばマイトマイシンC、ミコフェノール酸、ノガラマイシン、オリボマイシン、ペプロマイシン、ポルフィロマイシン、ピューロマイシン、クエラマイシン、ロドルビシン、ストレプトニグリン、ストレプトゾシン、ツベルシジン、ウベニメクス、ジノスタチン、およびゾルビシン;代謝拮抗薬、例えば、メトトレキサートおよび5-フルオロウラシル(5-FU);葉酸アナログ、例えば、デモプテリン、メトトレキサート、プテロプテリン、およびトリメトレキサート;プリンアナログ、例えば、フルダラビン、6-メルカプトプリン、チアミプリン、およびチオグアニン;ピリミジンアナログ、例えば、アンシタビン、アザシチジン、6-アザウリジン、カルモフール、シタラビン、ジデオキシウリジン、ドキシフルリジン、エノシタビン、およびフロクスウリジン;アンドロゲン、例えば、カルステロン、プロピオン酸ドロモスタノロン、エピチオスタノール、メピチオスタン、およびテストラクトン;副腎皮質ホルモン合成阻害薬、例えば、アミノグルテチミド、ミトタン、およびトリロスタン;葉酸補充薬(folic acid replinishers)、例えばフォリン酸(frolinic acid);放射線療法剤、例えばラジウム-223;トリコテセン、特に、T-2毒素、ベルカリンA(verracurin A)、ロリジンA、およびアングイジン;タキソイドまたはタキサン、例えば、パクリタキセル(TAXOL(登録商標))、アブラキサン、ドセタキセル(TAXOTERE(登録商標))、カバジタキセル、BIND-014、テセタキセル;白金アナログ、例えば、シスプラチンおよびカルボプラチン、NC-6004ナノプラチン;アセグラトン;アルドホスファミドグリコシド;アミノレブリン酸;エニルウラシル;アムサクリン;ヘストラブシル;ビサントレン;エダトレキサート(edatraxate);デフォファミン;デメコルシン;ジアジクオン;エルホルムチン;酢酸エリプチニウム;エポチロン;エトグルシド;硝酸ガリウム;ヒドロキシウレア;レンチナン;ロイコボリン;ロニダミン;メイタンシノイド、例えば、メイタンシンおよびアンサマイトシン;ミトグアゾン;ミトキサントロン;モピダモール;ニトラクリン;ペントスタチン;フェナメット;ピラルビシン;ロソキサントロン;フルオロピリミジン;フォリン酸;ポドフィリン酸;2-エチルヒドラジド;プロカルバジン;多糖K(PSK);ラゾキサン;リゾキシン;シゾフィラン;スピロゲルマニウム;テヌアゾン酸;トラベクテジン、トリアジコン;2,2’,2”-トリクロロトリエチルアミン(2,2',2''-tricUorotriemylamine);ウレタン;ビンデシン;ダカルバジン;マンノムスチン;ミトブロニトール;ミトラクトール;ピポブロマン;ガシトシン;アラビノシド(「Ara-C」);シクロホスファミド;チオテパ(thiopeta);クロラムブシル;ゲムシタビン(GEMZAR(登録商標));6-チオグアニン;メルカプトプリン;メトトレキサート;ビンブラスチン;白金;エトポシド(VP-16);イホスファミド;ミトキサントロン;ビンクリスチン(vancristine);ビノレルビン(NAVELBINE(登録商標));ノバントロン;テニポシド;エダトレキサート;ダウノマイシン;アミノプテリン;ゼローダ(xeoloda);イバンドロネート;CPT-11;トポイソメラーゼ阻害剤RFS 2000;ジフルオロメチルオルニチン(DFMO);レチノイド、例えばレチノイン酸;カペシタビン;NUC-1031;FOLFOX(5-フウルオロウラシル、ロイコボリン、オキサリプラチン)レジメン(例えば、FOLFOX-4、FOLFOX-6、改良FOLFOX-6(mFOLFOX-6)、FOLFOX-7)、FOLFIRI(フルオロウラシル、ロイコボリン、およびイリノテカン);ならびに上記のもののいずれかについての薬学的に許容される塩、酸または誘導体。
抗ホルモン剤
抗エストロゲン剤およびSERMの例としては、例えば、タモキシフェン(NOLVADEX(商標)を含む)、ラロキシフェン、ドロロキシフェン、4-ヒドロキシタモキシフェン、トリオキシフェン、ケオキシフェン、LY117018、オナプリストン、およびトレミフェン(FARESTON(登録商標))が挙げられる。
酵素アロマターゼの阻害剤は、副腎におけるエストロゲン産生を調節する。例としては、4(5)-イミダゾール、アミノグルテチミド、メゲストロール酢酸エステル(MEGACE(登録商標))、エキセメスタン、ホルメスタン、ファドロゾール、ボロゾール(RIVISOR(登録商標))、レトロゾール(FEMARA(登録商標))、およびアナストロゾール(ARIMIDEX(登録商標))が挙げられる。
抗アンドロゲン剤の例としては、アパルタミド、アビラテロン、エンザルタミド、フルタミド、ガレテロン、ニルタミド、ビカルタミド、ロイプロリド、ゴセレリン、ODM-201、APC-100、ODM-204が挙げられる。
プロゲステロン受容体アンタゴニストの例としては、オナプリストンが挙げられる。
抗血管新生剤
抗血管新生剤としては、レチノイド酸およびその誘導体、2-メトキシエストラジオール、ANGIOSTATIN(登録商標)、ENDOSTATIN(登録商標)、レゴラフェニブ、ネクパラニブ、スラミン、スクアラミン、組織メタロプロテイナーゼ阻害物質1、組織メタロプロテイナーゼ阻害物質2、プラスミノーゲンアクチベーター阻害剤-1、プラスミノーゲンアクチベーター阻害剤-2、軟骨由来阻害剤、パクリタキセル(nab-パクリタキセル)、血小板因子4、硫酸プロタミン(クルペイン)、硫酸化キチン誘導体(ズワイガニの殻から調製されたもの)、硫酸化多糖・ペプチドグリカン複合体(sp-pg)、スタウロスポリン、基質代謝のモジュレーター(プロリンアナログ、例えば、1-アゼチジン-2-カルボン酸(LACA)、シスヒドロキシプロリン、d,I-3,4-デヒドロプロリン、チアプロリンを含む)、フマル酸α,α’-ジピリジル,ベータ-アミノプロピオニトリル、4-プロピル-5-(4-ピリジニル)-2(3h)-オキサゾロン、メトトレキサート、ミトキサントロン、ヘパリン、インターフェロン、2マクログロブリン血清、ニワトリメタロプロテイナーゼ-3阻害剤(ChIMP-3)、キモスタチン、ベータ-シクロデキストリンテトラデカスルフェート、エポネマイシン、フマギリン、金チオリンゴ酸ナトリウム、d-ペニシラミン、ベータ-1-抗コラゲナーゼ血清、アルファ-2-抗プラスミン、ビサントレン、ロベンザリット二ナトリウム、n-2-カルボキシフェニル-4-クロロアントラニル酸二ナトリウムまたは「CCA」、サリドマイド、血管新生抑制ステロイド、カルボキシアミノイミダゾール、メタロプロテイナーゼ阻害剤、例えばBB-94、S100A9阻害剤、例えばタスキニモドが挙げられるが、これらに限定されない。他の抗血管新生剤としては、これらの血管新生増殖因子:ベータ-FGF、アルファ-FGF、FGF-5、VEGFアイソフォーム、VEGF-C、HGF/SFおよびAng-1/Ang-2に対する抗体、好ましくはモノクローナル抗体が挙げられる。
抗線維化剤
抗線維化剤は、ベータ-アミノプロピオニトリル(BAPN)などの化合物;ならびにリシルオキシダーゼの阻害剤とコラーゲンの異常な沈着に関連する疾患および状態の処置におけるそれらの使用とに関するUS4965288、および様々な病的線維化状態の処置のためのLOXを阻害する化合物に関するUS4997854に開示されている化合物を、これらに限定されないが、含み、これらの参考文献は、参照により本明細書に組み込まれる。さらなる例示的な阻害剤は、2-イソブチル-3-フルオロ-、クロロ-またはブロモ-アルキルアミンなどの化合物に関するUS4943593;US5021456;US5059714;US5120764;US5182297;2-(1-ナフチルオキシメチル)-3-フルオロアリルアミンに関するUS5252608;およびUS2004-0248871に記載されており、これらの参考文献は、参照により本明細書に組み込まれる。
例示的な抗線維化剤としては、リシルオキシダーゼの活性部位のカルボニル基と反応する第一級アミン、さらに特に、カルボニルとの結合後に共鳴により安定化された生成物を生じさせるもの、例えば、次の第一級アミン:エミレンマミン(emylenemamine)、ヒドラジン、フェニルヒドラジン、およびそれらの誘導体;セミカルバジドおよび尿素誘導体;アミノニトリル、例えば、BAPNまたは2-ニトロエチルアミン;不飽和または飽和ハロアミン、例えば、2-ブロモ-エチルアミン、2-クロロエチルアミン、2-トリフルオロエチルアミン、3-ブロモプロピルアミン、およびp-ハロベンジルアミン;ならびにセレノホモシステインラクトンも挙げられる。
他の抗線維化剤は、細胞に浸透するまたは浸透しない銅キレート剤である。例示的な化合物には、リシルオキシダーゼによるリシルおよびヒドロキシリシル残基の酸化的脱アミノ化から生じるアルデヒド誘導体を遮断する間接的阻害剤が含まれる。例としては、チオールアミン、特に、D-ペニシラミン、ならびにそのアナログ、例えば、2-アミノ-5-メルカプト-5-メチルヘキサン酸、D-2-アミノ-3-メチル-3-((2-アセトアミドエチル)ジチオ)ブタン酸、p-2-アミノ-3-メチル-3-((2-アミノエチル)ジチオ)ブタン酸、ナトリウム-4-((p-1-ジメチル-2-アミノ-2-カルボキシエチル)ジチオ)ブタンスルフレート(sulphurate)、2-アセトアミドエチル-2-アセトアミドエタンチオールスルファネート(sulphanate)、および4-メルカプトブタンスルフィン酸ナトリウム三水和物が挙げられる。
免疫療法剤
免疫療法剤は、患者を処置するのに好適な治療用抗体を含むが、そのような治療用抗体に限定されない。治療用抗体の一部の例としては、アバゴボマブ、ABP-980、アデカツムマブ、アフツズマブ、アレムツズマブ、アルツモマブ、アマツキシマブ、アナツモマブ、アルシツモマブ、バビツキシマブ、ベクツモマブ、ベバシズマブ、ビバツズマブ、ブリナツモマブ、ブレンツキシマブ、カンツズマブ、カツマキソマブ、CC49、セツキシマブ、シタツズマブ、シクスツムマブ、クリバツズマブ、コナツムマブ、ダセツズマブ、ダロツズマブ、ダラツムマブ、デツモマブ、ジヌツキシマブ、ドロジツマブ、デュリゴツマブ、デュシギツマブ、エクロメキシマブ、エロツズマブ、エミベツズマブ、エンシツキシマブ、エルツマキソマブ、エタラシズマブ、ファルレツズマブ、フィクラツズマブ、フィギツムマブ、フランボツマブ、フツキシマブ、ガニツマブ、ゲムツズマブ、ギレンツキシマブ、グレムバツムマブ、イブリツモマブ、イゴボマブ、イムガツズマブ、インダツキシマブ、イノツズマブ、インテツムマブ、イピリムマブ(YERVOY(登録商標)、MDX-010、BMS-734016、およびMDX-101)、イラツムマブ、ラベツズマブ、レクサツムマブ、リンツズマブ、ロルボツズマブ、ルカツムマブ、マパツムマブ、マツズマブ、ミラツズマブ、ミンレツモマブ、ミツモマブ、モガムリズマブ、モキセツモマブ、ナプツモマブ、ナルナツマブ、ネシツムマブ、ニモツズマブ、ノフェツモマブ、OBI-833、オビヌツズマブ、オカラツズマブ、オファツムマブ、オララツマブ、オナルツズマブ、オポルツズマブ、オレゴボマブ、パニツムマブ、パルサツズマブ、パスドトクス、パトリツマブ、ペムツモマブ、ペルツズマブ、ピンツモマブ、プリツムマブ、ラコツモマブ、ラドレツマブ、ラムシルマブ(Cyramza(登録商標))、リロツムマブ、リツキシマブ、ロバツムマブ、サマリズマブ、サツモマブ、シブロツズマブ、シルツキシマブ、ソリトマブ、シムツズマブ、タカツズマブ、タプリツモマブ、テナツモマブ、テプロツムマブ、チガツズマブ、トシツモマブ、トラスツズマブ、ツコツズマブ、ウブリツキシマブ、ベルツズマブ、ボルセツズマブ、ボツムマブ、ザルツムマブ、および3F8が、挙げられる。
例示的な治療用抗体を、さらに、インジウム-111、イットリウム-90もしくはヨウ素-131などの放射性同位元素粒子で標識することができ、またはそのような放射性同位元素粒子と組み合わせることができる。
がん遺伝子療法および細胞療法
がん遺伝子療法および細胞療法には、突然変異または変化された遺伝子を置換するためにがん細胞への正常遺伝子の挿入;突然変異された遺伝子をサイレントするための遺伝子改変;がん細胞を直接死滅させるための遺伝学的アプローチが含まれ;がん細胞に対する免疫応答を増強するために患者自身の免疫系の大部分を置換するために、またはがん細胞を死滅させるために患者自身の免疫系(T細胞またはナチュラルキラー細胞)を活性化するために、またはがん細胞を見つけて死滅させるために設計された免疫細胞の注入;がんに対する内因性免疫応答性をさらに変化させるために細胞活性を改変するための遺伝学的アプローチが含まれる。
遺伝子エディター
ゲノム編集システムは、CRISPR/Cas9システム、ジンクフィンガーヌクレアーゼシステム、TALENシステム、ホーミングエンドヌクレアーゼシステム、およびメガヌクレアーゼシステムからなる群から選択される。
CAR-T細胞療法およびTCR-T細胞療法
キメラ抗原受容体(CAR)を発現するように操作された免疫エフェクター細胞の集団であって、CARが腫瘍抗原結合ドメインを含む集団。免疫エフェクター細胞は、T細胞またはNK細胞である。TCR-T細胞は、腫瘍細胞の表面に存在する腫瘍由来ペプチドを標的とするように操作される。細胞は、自家または同種であり得る。
一部の実施形態では、CARは、抗原結合ドメイン、膜貫通ドメイン、および細胞内シグナル伝達ドメインを含む。
一部の実施形態では、細胞内ドメインは、一次シグナル伝達ドメイン、共刺激ドメイン、または一次シグナル伝達ドメインと共刺激ドメインの両方を含む。
一部の実施形態では、一次シグナル伝達ドメインは、CD3ゼータ、CD3ガンマ、CD3デルタ、CD3イプシロン、共通のFcRガンマ(FCERIG)、FcRベータ(FcイプシロンRlb)、CD79a、CD79b、FcガンマRIIa、DAP10、およびDAP12からなる群から選択される1つまたは複数のタンパク質の機能的シグナル伝達ドメインを含む。
一部の実施形態では、共刺激ドメインは、CD27、CD28、4-1BB(CD137)、OX40、CD30、CD40、PD-1、ICOS、リンパ球機能関連抗原-1(LFA-I)、CD2、CD7、LIGHT、NKG2C、B7-H3、CD83に特異的に結合するリガンド、CDS、ICAM-1、GITR、BAFFR、HVEM(LIGHTR)、SLAMF7、NKp80(KLRFI)、CD160、CD19、CD4、CD8アルファ、CD8ベータ、IL2Rベータ、IL2Rガンマ、IL7Rアルファ、ITGA4、VLA1、CD49a、ITGA4、IA4、CD49D、ITGA6、VLA-6、CD49f、ITGAD、CD1 1d、ITGAE、CD103、ITGAL、CD1 1a、LFA-1、ITGAM、CD1 1b、ITGAX、CD1 1c、ITGB1、CD29、ITGB2、CD18、LFA-1、ITGB7、TNFR2、TRANCE/RANKL、DNAM1(CD226)、SLAMF4(CD244、2B4)、CD84、CD96(Tactile)、CEACAM1、CRTAM、Ly9(CD229)、CD160(BY55)、PSGL1、CD100(SEMA4D)、CD69、SLAMF6(NTB-A、Ly108)、SLAM(SLAMF1、CD150、IPO-3)、BLAME(SLAMF8)、SELPLG(CD162)、LTBR、LAT、GADS、SLP-76、PAG/Cbp、NKp44、NKp30、NKp46、およびNKG2Dからなる群から選択される1つまたは複数のタンパク質の機能ドメインを含む。
一部実施形態では、膜貫通ドメインは、T細胞受容体のアルファ、ベータまたはゼータ鎖、CD28、CD3イプシロン、CD45、CD4、CD5、CD8、CD9、CD16、CD22、CD33、CD37、CD64、CD80、CD86、CD134、CD137、CD154、KIRDS2、OX40、CD2、CD27、LFA-1(CD1 1a、CD18)、ICOS(CD278)、4-1BB(CD137)、GITR、CD40、BAFFR、HVEM(LIGHTR)、SLAMF7、NKp80(KLRF1)、CD160、CD19、IL2Rベータ、IL2Rガンマ、IL7Ru、ITGA1、VLA1、CD49a、ITGA4、IA4、CD49D、ITGA6、VLA-6、CD49f、ITGAD、CD1 1d、ITGAE、CD103、ITGAL、CD1 1a、LFA-1、ITGAM、CD1 1b、ITGAX、CD1 1c、ITGB1、CD29、ITGB2、CD18、LFA-1、ITGB7、TNFR2、DNAM1(CD226)、SLAMF4(CD244、2B4)、CD84、CD96(Tactile)、CEACAM1、CRTAM、Ly9(CD229)、CD160(BY55)、PSGL1、CD100(SEMA4D)、SLAMF6(NTB-A、Ly108)、SLAM(SLAMF1、CD150、IPO-3)、BLAME(SLAMF8)、SELPLG(CD162)、LTBR、PAG/Cbp、NKp44、NKp30、NKp46、NKG2D、およびNKG2Cからなる群から選択されるタンパク質の膜貫通ドメインを含む。
一部の実施形態では、抗原結合ドメインは、腫瘍抗原と結合する。一部の実施形態では、腫瘍抗原は、CD19;CD123;CD22;CD30;CD171;CS-1(CD2サブセット1、CRACC、SLAMF7、CD319、19A24とも呼ばれる);C型レクチン様分子-1(CLL-1またはCLECLI);CD33;上皮細胞増殖因子受容体バリアントIII(EGFRvIII);ガングリオシドG2(GD2);ガングリオシドGD3(aNeuSAc(2-8)aNeuSAc(2-3)bDGaip(1-4)bDGIcp(1-1)Cer);TNF受容体ファミリーメンバーB細胞成熟(BCMA);Tn抗原((Tn Ag)または(GaINAcu-Ser/Thr));前立腺特異的膜抗原(PSMA);受容体チロシンキナーゼ様オーファン受容体1(RORI);Fms様、チロシンキナーゼ3(FLT3);腫瘍関連糖タンパク質72(TAG72);CD38;CD44v6;がん胎児性抗原(CEA);上皮細胞接着分子(EPCAM);B7H3(CD276);KIT(CD117);インターロイキン-13受容体サブユニットアルファ-2(IL-13Ra2またはCD213A2);メソセリン;インターロイキン11受容体アルファ(IL-11Ra);前立腺幹細胞抗原(PSCA);プロテアーゼセリン21(テスティシンまたはPRSS21);血管内皮増殖因子受容体2(VEGFR2);ルイス(Y)抗原;CD24;血小板由来増殖因子受容体ベータ(PDGFR-ベータ);ステージ特異的胚性抗原-4(SSEA-4);CD20;デルタ様3(DLL3);葉酸受容体アルファ;受容体チロシン-タンパク質キナーゼ、ERBB2(Her2/neu);ムチン1、細胞表面関連(MUC1);上皮細胞増殖因子受容体(EGFR);神経細胞接着分子(NCAM);プロテアーゼ;前立腺酸性ホスファターゼ(PAP);伸長因子2突然変異(ELF2M);エフリンB2;線維芽細胞活性化タンパク質アルファ(FAP);インスリン様増殖因子1受容体(IGF-I受容体);炭酸脱水酵素IX(CAIX);プロテアソーム(プロソーム、マクロペイン)サブユニット、ベータタイプ、9(LMP2);糖タンパク質100(gp100);ブレークポイントクラスター領域(BCR)およびAbelsonマウス白血病ウイルス腫瘍遺伝子ホモログ1(Ab1)(bcr-ab1)からなる腫瘍遺伝子融合タンパク質;チロシナーゼ;エフリンA型受容体2(EphA2);フコシルGM1;シアリルルイス接着分子(sLe);ガングリオシドGM3(aNeuSAc(2-3)bDGalp(1-4)bDGlcp(1-1)Cer);トランスグルタミナーゼ5(TGS5);高分子量黒色腫関連抗原(HMWMAA);o-アセチル-GD2ガングリオシド(OAcGD2);葉酸受容体ベータ;腫瘍内皮マーカー1(TEM1/CD248);腫瘍内皮マーカー7関連(TEM7R);前立腺の6つの膜貫通上皮抗原I(STEAP1);クローディン6(CLDN6);甲状腺刺激ホルモン受容体(TSHR);Gタンパク質共役受容体クラスCグループ5、メンバーD(GPRCSD);染色体Xオープンリーディングフレーム61(CXORF61);CD97;CD179a;未分化リンパ腫キナーゼ(ALK);ポリシアル酸;胎盤特異的1(PLAC1);globoHグリコセラミド(GloboH)の六糖部分;乳腺分化抗原(NY-BR-1);ウロプラキン2(UPK2);A型肝炎ウイルス細胞受容体1(HAVCR1);アドレナリン受容体ベータ3(ADRB3);パネキシン3(PANX3);Gタンパク質共役受容体20(GPR20);リンパ球抗原6複合体、遺伝子座K9(LY6K);嗅覚受容体51E2(ORS IE2);TCRガンマ変更リーディングフレームタンパク質(TARP);ウィルムス腫瘍タンパク質(WT1);がん/精巣抗原1(NY-ESO-1);がん/精巣抗原2(LAGE-1a);黒色腫関連抗原1(MAGE-A1);染色体12pに位置するETS転座バリアント遺伝子6(ETV6-AML);精子タンパク質17(SPA17);X抗原ファミリー、メンバー1A(XAGE1);アンジオポエチン結合細胞表面受容体2(Tie 2);黒色腫がん精巣抗原-1(MADCT-1);黒色腫がん精巣抗原-2(MAD-CT-2);Fos関連抗原1;腫瘍タンパク質p53、(p53);p53突然変異体;プロスタイン;スルビビン;テロメラーゼ;前立腺がん腫瘍抗原-1(PCTA-1またはガレクチン8)、T細胞によって認識される黒色腫抗原1(MelanAまたはMARTI);ラット肉腫(Ras)突然変異体;ヒトテロメラーゼ逆転写酵素(hTERT);肉腫転座ブレークポイント;アポトーシスの黒色腫阻害剤(ML-IAP);ERG(膜貫通プロテアーゼ、セリン2(TMPRSS2)ETS融合遺伝子);N-アセチルグルコサミニルトランスフェラーゼV(NA17);対合したボックスタンパク質Pax-3(PAX3);アンドロゲン受容体;サイクリンB1;v-mycトリ骨髄球腫症ウイルス性がん遺伝子神経芽細胞腫由来ホモログ(MYCN);RasホモログファミリーメンバーC(RhoC);チロシナーゼ関連タンパク質2(TRP-2);チトクロームP450 1B1(CYP IBI);CCCTC結合因子(ジンクフィンガータンパク質)様(BORISまたは刷り込み部位のレギュレーターの兄弟)、T細胞3によって認識される扁平上皮癌抗原(SART3);対合したボックスタンパク質Pax-5(PAX5);プロアクロシン結合タンパク質sp32(OY-TES I);リンパ球特異的タンパク質チロシンキナーゼ(LCK);キナーゼアンカータンパク質4(AKAP-4);滑膜肉腫、Xブレークポイント2(SSX2);高度な糖化最終産物の受容体(RAGE-I);腎ユビキタス1(RUI);腎ユビキタス2(RU2);レグマイン;ヒトパピローマウイルスE6(HPV E6);ヒトパピローマウイルスE7(HPV E7);腸カルボキシルエステラーゼ;熱ショックタンパク質70-2突然変異(mut hsp70-2);CD79a;CD79b;CD72;白血球関連免疫グロブリン様受容体1(LAIRI);IgA受容体のFc断片(FCARまたはCD89);白血球免疫グロブリン様受容体サブファミリーAメンバー2(LILRA2);CD300分子様ファミリーメンバーf(CD300LF);C型レクチンドメインファミリー12メンバーA(CLEC12A);骨髄間質細胞抗原2(BST2);ムチン様ホルモン受容体様2(EMR2)を含むEGF様モジュール;リンパ球抗原75(LY75);グリピカン-3(GPC3);Fc受容体様5(FCRL5);および免疫グロブリンラムダ様ポリペプチド1(IGLL1)からなる群から選択される。
一部の実施形態では、腫瘍抗原は、CD150、5T4、ActRIIA、B7、BMCA、CA-125、CCNA1、CD123、CD126、CD138、CD14、CD148、CD15、CD19、CD20、CD200、CD21、CD22、CD23、CD24、CD25、CD26、CD261、CD262、CD30、CD33、CD362、CD37、CD38、CD4、CD40、CD40L、CD44、CD46、CD5、CD52、CD53、CD54、CD56、CD66a-d、CD74、CD8、CD80、CD92、CE7、CS-1、CSPG4、ED-Bフィブロネクチン、EGFR、EGFRvIII、EGP-2、EGP-4、EPHa2、ErbB2、ErbB3、ErbB4、FBP、GD2、GD3、HER1-HER2の組み合わせ、HER2-HER3組み合わせ、HERV-K、HIV-1エンベロープ糖タンパク質gp120、HIV-1エンベロープ糖タンパク質gp41、HLA-DR、HM1.24、HMW-MAA、Her2、Her2/neu、IGF-1R、IL-11Rアルファ、IL-13R-アルファ2、IL-2、IL-22R-アルファ、IL-6、IL-6R、Ia、Ii、L1-CAM、L1-細胞接着分子、ルイスY、L1-CAM、MAGE A3、MAGE-A1、MART-1、MUC1、NKG2Cリガンド、NKG2Dリガンド、NYESO-1、OEPHa2、PIGF、PSCA、PSMA、ROR1、T101、TAC、TAG72、TIM-3、TRAIL-R1、TRAIL-R1(DR4)、TRAIL-R2(DR5)、VEGF、VEGFR2、WT-I、Gタンパク質共役受容体、アルファフェトプロテイン(AFP)、血管新生因子、外因性同族結合分子(ExoCBM)、がん遺伝子生成物、抗葉酸受容体、c-Met、がん胎児性抗原(CEA)、サイクリン(D1)、エフリンB2、上皮性腫瘍抗原、エストロゲン受容体、胎児性アセチルコリンe受容体、葉酸結合タンパク質、gp100、B型肝炎表面抗原、カッパ鎖、カッパ軽鎖、kdr、ラムダ鎖、リビン、メラノーマ関連抗原、メソセリン、マウス2分2ホモログ(MDM2)、ムチン16(MUC16)、突然変異p53、突然変異ras、壊死抗原、がん胎児性抗原、ROR2、プロゲステロン受容体、前立腺特異抗原、tEGFR、テネイシン、P2-ミクロギブイン、Fc受容体様5(FcRL5)から選択される。
細胞療法の非限定的な例は、Algenpantucel-L、Sipuleucel-T、(BPX-501)rivogenlecleucel 米国特許第9,089,520号、国際公開第WO2016/100236号、AU-105、ACTR-087、活性化同種ナチュラルキラー細胞CNDO-109-AANK、MG-4101、AU-101、BPX-601、FATE-NK100、LFU-835造血幹細胞、Imilecleucel-T、baltaleucel-T、PNK-007、UCARTCS1、ET-1504、ET-1501、ET-1502、ET-190、CD19-ARTEMIS、ProHema、FT-1050処置骨髄幹細胞療法、CD4CARNK-92細胞、CryoStim、AlloStim、レンチウイルス導入huCART-meso細胞、CART-22細胞、EGFRt/19-28z/4-1BBL CAR T細胞、自己4H11-28z/fIL-12/EFGRt T細胞、CCR5-SBC-728-HSPC、CAR4-1BBZ、CH-296、dnTGFbRII-NY-ESOc259T、Ad-RTS-IL-12、IMA-101、IMA-201、CARMA-0508、TT-18、CMD-501、CMD-503、CMD-504、CMD-502、CMD-601、CMD-602、CSG-005である。
ある特定の実施形態では、細胞療法は、アルファ-フェトプロテイン、例えば、ET-1402、およびAFP-TCR;炭疽毒素受容体1、例えば、抗TEM8 CAR T細胞療法;B細胞成熟抗原(BCMA)、例えば、bb-2121、UCART-BCMA、ET-140、KITE-585、MCM-998、LCAR-B38M、CART-BCMA、SEA-BCMA、BB212、UCART-BCMA、ET-140、P-BCMA-101、およびAUTO-2(APRIL-CAR);抗CLL-1抗体、例えば、KITE-796;抗PD-L1-CARタンク細胞療法、例えば、KD-045;B7ホモログ6、例えば、CAR-NKp30およびCAR-B7H6;Bリンパ球抗原CD19、例えば、TBI-1501、CTL-119 huCART-19 T細胞、JCAR-015 米国特許第7,446,190号、JCAR-014、JCAR-017、(国際公開第WO2016/196388号、国際公開第WO2016/033570号、国際公開第WO2015/157386号)、axicabtagene Ciloleucel(KTE-C19)、米国特許第7,741,465号、米国特許第6,319,494号、UCART-19、EBV-CTL、Tチサゲンレクルユーセル-T(CTL019)、国際公開第WO2012/079000号、国際公開第WO2017/049166号、CD19CAR-CD28-CD3ゼータ-EGFRt発現T細胞、CD19/4-1BBL外装CAR T細胞療法、C-CAR-011、CIK-CAR.CD19、CD19CAR-28-ゼータT細胞、PCAR-019、MatchCART、DSCAR-01、およびIM19 CAR-T;Bリンパ球抗原CD20、例えば、ACTR707+リツキシマブ;Bリンパ球抗原CD22、例えば、JCAR-018(国際公開第WO2016/090190号参照);NY-ESO-1、例えば、GSK-3377794およびTBI-1301;炭酸脱水酵素、例えば、DC-Ad-GMCAIX;カスパーゼ9自殺遺伝子、例えば、CaspaCIDe DLIおよびBPX-501;CCR5、例えば、SB-728;CDw123、例えば、MB-102およびUCART-123;CD20m、例えば、CBM-C20.1;CD22、例えば、UCART-22;CD4、例えば、ICG-122;CD30、例えば、CART30(CBM-C30.1;CD33、例えば、CIK-CAR.CD33;CD38、例えば、T-007、UCART-38;CD40リガンド、例えば、BPX-201;CEACAMタンパク質5モジュレーター、例えば、MG7-CART;クラウジン6、例えば、CSG-002;EBV、例えば、CMD-003;MUC16、例えば、自己4H11-28z/fIL-12/EFGRt T細胞;エンドヌクレアーゼ、例えば、PGN-514およびPGN-201;エプスタイン・バーウイルス特異的Tリンパ球、例えば、TT-10;ガングリオシド(GD2)、例えば、4SCAR-GD2;グルタミン酸カルボキシペプチダーゼII、例えば、CIK-CAR.PSMA、CART-PSMA-TGFβRDN、P-PSMA-101;ヘモグロビン、例えば、PGN-236;肝細胞増殖因子受容体、例えば、抗cMet RNA CAR T;ヒトパピローマウイルスE7タンパク質、例えば、KITE-439;免疫グロブリンガンマFc受容体III、例えば、ACTR087;IL-12、例えば、DC-RTS-IL-12;IL-12アゴニスト/ムチン16、例えば、JCAR-020;IL-13アルファ2、例えば、MB-101;K-Ras GTPase、例えば、抗KRAS G12V mTCR細胞療法;神経細胞接着分子L1 L1CAM(CD171)、例えば、JCAR-023;潜伏膜タンパク質1/潜伏膜タンパク質2、例えば、Ad5f35-LMPd1-2で形質導入された自己樹状細胞;黒色腫関連抗原10、例えば、MAGE-A10C796T MAGE-A10 TCR;黒色腫関連抗原3/黒色腫関連抗原6(MAGE A3/A6)、例えば、KITE-718;メソセリン、例えば、CSG-MESO、TC-210;NKG2D、例えば、NKR-2;Ntrkr1チロシンキナーゼ受容体、例えば、JCAR-024;PRAME、例えば、BPX-701;gp100抗原、例えば、IMCgp100;ウィルムス腫瘍タンパク質、例えば、JTCR-016およびWT1-CTLを標的とする薬剤を含む。
がんの種類
一部の実施形態では、がんは、バーキットリンパ腫、ホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫(NHL)、無痛性非ホジキンリンパ腫(iNHL)、難治性iNHL、多発性骨髄腫(MM)、慢性骨髄性白血病(CML)、急性リンパ球性白血病(ALL)、B細胞ALL、急性骨髄性白血病(AML)、慢性リンパ性白血病(CLL)、小リンパ球性リンパ腫(SLL)、骨髄異形成症候群(MDS)、骨髄増殖性疾患(MPD)、マントル細胞リンパ腫(MCL)、濾胞性リンパ腫(FL)、ワルデストロームマクログロブリン血症(WM)、T細胞リンパ腫、B細胞リンパ腫、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)、または辺縁帯リンパ腫(MZL)である。一実施形態では、がんは微小残存病変(MRD)である。さらなる実施形態では、がんは、ホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫(NHL)、無痛性非ホジキンリンパ腫(iNHL)、および難治性iNHLから選択される。ある特定の実施形態では、がんは無痛性非ホジキンリンパ腫(iNHL)である。一部の実施形態では、がんは難治性iNHLである。一実施形態では、がんは慢性リンパ性白血病(CLL)である。他の実施形態では、がんはびまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)である。
ある特定の実施形態では、がんは、固形腫瘍であり、膵臓がん;膀胱がん;大腸がん;乳がん、例えば、転移性乳がん;前立腺がん、例えば、アンドロゲン依存性およびアンドロゲン非依存性前立腺がん;腎臓がんまたは腎がん、例えば、転移性腎細胞癌;肝細胞がん;肺がん、例えば、非小細胞肺がん(NSCLC)、細気管支肺胞癌(BAC)、および肺の腺癌;卵巣がん、例えば、進行性上皮がんまたは原発性腹膜がん;子宮頸がん;胃がん;食道がん;頭頸部がん、例えば、頭頸部の扁平上皮癌;黒色腫;神経内分泌がん、例えば、転移性神経内分泌腫瘍;脳腫瘍、例えば、神経膠腫、未分化乏突起膠腫、成人多形性膠芽腫、および成人未分化星状細胞腫;骨がん;ならびに軟部肉腫、肝癌腫、直腸がん、陰茎癌腫、陰門がん、甲状腺がん、唾液腺癌、子宮内膜または子宮癌腫、肝細胞がん、肝細胞がん、肝臓がん、胃(gastric)がんまたは胃(stomach)がん、例えば、胃腸がん、腹膜のがん、肺の扁平上皮癌、胃食道がん、胆道がん、胆嚢がん、結腸直腸/虫垂がん、扁平上皮細胞がん(例、上皮扁平上皮細胞がん)からなる群から選択される。
提供される治療方法のいずれも、様々な病期のがんを治療するために使用され得る。一例として、がんの病期は、限定されないが、初期、進行(advanced)、局所進行、寛解、難治性、寛解後の再発および進行(progressive)を含む。
対象
提供される治療方法のいずれも、がんと診断されたかまたはがんを有する疑いがある対象(例えば、ヒト)を治療するために使用され得る。本明細書で使用される場合、対象は、哺乳動物、例えば、ヒトを指す。
一部の実施形態では、対象は、がんまたは過剰増殖性疾患に関連する1つまたは複数の症状を示すヒトであり得る。一部の実施形態では、対象は、がんに関連する1つまたは複数の症状を示すヒトであり得る。一部の実施形態では、対象は、がんの初期段階にある。他の実施形態では、対象は、がんの進行段階にある。
特定の場合には、対象は、診断されているかまたは診断されていない、がんまたは過剰増殖性疾患を発症する危険性を有するかまたは遺伝的もしくはその他の素因(例えば、危険因子)を有するヒトであり得る。本明細書で使用される場合、「危険性を有する」対象は、がんを発症する危険性がある対象である。対象は、検出可能な疾患を有している場合があるかまたは有していない場合があり、本明細書に記載される治療方法の前に検出可能な疾患を示している場合があるかまたは示していない場合がある。危険性のある対象は、本明細書に記載される、がんの発生と相関する測定可能なパラメーターである、1つまたは複数のいわゆる危険因子を有し得る。これらの危険因子を有する1つまたは複数の対象は、これらの危険因子(複数可)を有さない個体よりもがんを発症する可能性が高い。これらの危険因子には、例えば、年齢、性別、人種、食事、病歴、前駆疾患の存在、遺伝的(genetic)(例えば、遺伝的(hereditary))考慮事項、および環境曝露が含まれる。一部の実施形態では、がんの危険性を有する対象は、例えば、疾患を経験した近親者を有する対象、およびその危険性が遺伝的または生化学的マーカーの分析によって決定される対象を含む。
さらに、対象は、化学療法、放射線療法、免疫療法、外科手術、またはそれらの組み合わせなどの1つまたは複数の標準的な療法を受けているヒトであり得る。したがって、1つまたは複数のキナーゼ阻害剤を、化学療法、放射線療法、免疫療法、外科手術またはそれらの組み合わせの投与の前、投与中、または投与後に投与することができる。
ある特定の実施形態では、対象は、(i)少なくとも1つの化学療法処置に対して実質的に不応性であるか、または(ii)化学療法による処置後に再発しているか、または(i)および(ii)の両方であるヒトであり得る。一部の実施形態では、対象は、少なくとも2回、少なくとも3回、または少なくとも4回の化学療法処置(標準的化学療法または実験的化学療法を含む)に不応性である。
リンパ腫または白血病の併用療法
いくつかの化学療法剤は、リンパ腫または白血病の治療に適している。これらの薬剤には、アルデスロイキン、アルボシジブ、アミフォスチン三水和物、アミノカンプトテシン、抗新生物薬A10、抗新生物薬AS2-1、抗胸腺細胞グロブリン、三酸化ヒ素、Bcl-2ファミリータンパク質阻害剤ABT-263、ベータアレチン、BMS-345541、ボルテゾミブ(VELCADE(登録商標))、ボルテゾミブ(VELCADE(登録商標)、PS-341)、ブリオスタチン1、ブルスルファン、キャンパス-1H、カルボプラチン、カルフィルゾミブ(Kyprolis(登録商標))、カルムスチン、酢酸カスポファンギン、CC-5103、クロラムブシル、CHOP(シクロホスファミド、ドキソルビシン、ビンクリスチン、およびプレドニゾン)、シスプラチン、クラドリビン、クロファラビン、クルクミン、CVP(シクロホスファミド、ビンクリスチン、およびプレドニゾン)、シクロホスファミド、シクロスポリン、シタラビン、デニロイキンジフチトックス、デキサメタゾン、ドセタキセル、ドラスタチン10、ドキソルビシン、塩酸ドキソルビシン、DT-PACE(デキサメタゾン、サリドマイド、シスプラチン、ドキソルビシン、シクロホスファミド、およびエトポシド)、エンザスタウリン、エポエチンアルファ、エトポシド、エベロリムス(RAD001)、FCM(フルダラビン、シクロホスファミド、およびミトキサントロン)、FCR(フルダラビン、シクロホスファミド、およびリツキシマブ)、フェンレチニド、フィルグラスチム、フラボピリドール、フルダラビン、FR(フルダラビンおよびリツキシマブ)、ゲルダナマイシン(17 AAG)、ハイパーCVAD(過分割照射されるシクロホスファミド、ビンクリスチン、ドキソルビシン、デキサメタゾン、メトトレキサート、およびシタラビン)、ICE(イホスファミド、カルボプラチン、およびエトポシド)、イホスファミド、塩酸イリノテカン、インターフェロンアルファ-2b、イキサベピロン、レナリドマイド(REVLIMID(登録商標)、CC-5013)、リンフォカイン活性化キラー細胞、MCP(ミトキサントロン、クロラムブシル、およびプレドニゾロン)、メルファラン、メスナ、メトトレキサート、塩酸ミトキサントロン、モテキサフィンガドリニウム、ミコフェノール酸モフェチル、ネララビン、オバトクラックス(GX15-070)、オブリメルセン、オクトレオチド酢酸塩、オメガ-3脂肪酸、Omr-IgG-am(WNIG、Omrix)、オキサリプラチン、パクリタキセル、パルボシクリブ(PD0332991)、ペグフィルグラスチム、PEG化リポソーム化ドキソルビシン塩酸塩、ペリフォシン、プレドニゾロン、プレドニゾン、組換えflt3リガンド、組換えヒトトロンボポイエチン、組換えインターフェロンアルファ、組換えインターロイキン-11、組換えインターロイキン-12、リツキシマブ、R-CHOP(リツキシマブおよびCHOP)、R-CVP(リツキシマブおよびCVP)、R-FCM(リツキシマブおよびFCM)、R-ICE(リツキシマブおよびICE)、R MCP(リツキシマブおよびMCP)、R-ロスコビチン(セリシクリブ、CYC202)、サルグラモスチム、クエン酸シルデナフィル、シンバスタチン、シロリムス、スチリルスルホン、タクロリムス、タネスピマイシン、テムシロリムス(CCl-779)、サリドマイド、治療用同種リンパ球、チオテパ、チピファルニブ、ビンクリスチン、硫酸ビンクリスチン、二酒石酸ビノレルビン、SAHA(スベラニロヒドロキサム酸、またはスベロイル、アニリド、およびヒドロキサム酸)、ベムラフェニブ(Zelboraf(登録商標))、ベネトクラックス(ABT-199)が含まれる。
1つの修飾されたアプローチは放射性免疫療法であり、モノクローナル抗体は、インジウム-111、イットリウム-90、およびヨウ素-131などの放射性同位元素粒子と組み合わされる。併用療法の例としては、限定されないが、ヨウ素-131トシツモマブ(BEXXAR(登録商標))、イットリウム-90イブリツモマブチウキセタン(ZEVALIN(登録商標))、およびCHOPを伴うBEXXAR(登録商標)が挙げられる。
上記の療法は、幹細胞移植または処置に補足または併用することができる。治療手段には、末梢血幹細胞移植、自家造血幹細胞移植、自家骨髄移植、抗体療法、生物学的療法、酵素阻害剤療法、全身照射、幹細胞の注入、幹細胞サポートを用いた骨髄アブレーション、in vitroで処理された末梢血幹細胞移植、臍帯血移植、免疫酵素技術、低LETコバルト-60ガンマ線療法、ブレオマイシン、従来の外科手術、放射線療法、および骨髄非破壊的同種造血幹細胞移植が含まれる。
非ホジキンリンパ腫の併用療法
非ホジキンリンパ腫(NHL)、特にB細胞由来のリンパ腫の処置には、モノクローナル抗体の使用、標準的な化学療法アプローチ(例えば、CHOP、CVP、FCM、MCPなど)、放射線免疫療法、およびそれらの組み合わせ、特に、抗体療法と化学療法の統合が含まれる。
NHL/B細胞がんの処置のための非コンジュゲートモノクローナル抗体の例としては、リツキシマブ、アレムツズマブ、ヒトまたはヒト化抗CD20抗体、ルミリキシマブ、抗TNF関連アポトーシス誘導リガンド(抗TRAIL)、ベバシズマブ、ガリキシマブ、エプラツズマブ、SGN-40、および抗CD74が挙げられる。
NHL/B細胞がんの処置に使用される実験的抗体剤の例としては、オファツムマブ、ha20、PRO131921、アレムツズマブ、ガリキシマブ、SGN-40、CHIR-12.12、エプラツズマブ、ルミリキシマブ、アポリズマブ、ミラツズマブ、およびベバシズマブが挙げられる。
NHL/B細胞がんに対する化学療法の標準レジメンの例としては、CHOP、FCM、CVP、MCP、R-CHOP、R-FCM、R-CVP、およびR MCPが挙げられる。
NHL/B細胞がんに対する放射線免疫療法の例としては、イットリウム-90イブリツモマブチウキセタン(ZEVALIN(登録商標))およびヨウ素-131トシツモマブ(BEXXAR(登録商標))が挙げられる。
マントル細胞リンパ腫の併用療法
マントル細胞リンパ腫(MCL)の治療処置には、CHOP、hyperCVAD、およびFCMなどの併用化学療法がある。また、これらのレジメンには、モノクローナル抗体であるリツキシマブを補足して、併用療法としてR-CHOP、hyperCVAD-R、およびR-FCMを形成することができる。上述の療法のいずれも、MCLを治療するために幹細胞移植またはICEと組み合わせることができる。
MCLを治療する別のアプローチは免疫療法である。1つの免疫療法は、リツキシマブなどのモノクローナル抗体を使用する。別のものは、個々の患者の腫瘍の遺伝的構成に基づくGTOP-99などのがんワクチンを使用する。
MCLを治療する修飾されたアプローチは放射免疫療法であり、モノクローナル抗体は、ヨウ素-131トシツモマブ(BEXXAR(登録商標))およびイットリウム-90イブリツモマブチウキセタン(ZEVALIN(登録商標))などの放射性同位元素粒子と組み合わされる。別の例では、BEXXAR(登録商標)がCHOPによる逐次処置に使用される。
MCLを治療する他のアプローチには、高用量化学療法と併用した自家幹細胞移植、ボルテゾミブ(VELCADE(登録商標)またはPS-341)などのプロテアソーム阻害薬の投与、またはサリドマイドなどの抗血管新生剤の投与、特にリツキシマブとの併用が含まれる。
別の処置アプローチは、他の化学療法剤と組み合わせて、Bcl-2タンパク質の分解をもたらし、オブリメルセンなどの、化学療法に対するがん細胞感受性を増加させる薬物を投与することである。
さらなる処置アプローチは、mTOR阻害剤を投与することを含み、これは、細胞増殖の阻害および細胞死さえも導き得る。非限定的な例は、シロリムス、テムシロリムス(TORISEL(登録商標)、CCI-779)、CC-115、CC-223、SF-1126、PQR-309(ビミラリシブ)、ボクスタリシブ、GSK-2126458、およびテムシロリムスと、RITUXAN(登録商標)、VELCADE(登録商標)、または他の化学療法剤との併用である。
MCLに対する他の最近の療法が開示されている。このような例としては、フラボピリドール、パルボシクリブ(PD0332991)、R-ロスコビチン(セリシシリブ、CYC202)、スチリルスルホン、オバトクラックス(GX15-070)、TRAIL、抗TRAIL死受容体DR4およびDR5抗体、テムシロリムス(TORISEL(登録商標)、CCl-779)、エベロリムス(RAD001)、BMS-345541、クルクミン、SAHA、サリドマイド、レナリドミド(REVLIMID(登録商標)、CC-5013)、およびゲルダナマイシン(17AAG)が挙げられる。
ヴァルデンストレームマクログロブリン血症併用療法
ヴァルデンストレームマクログロブリン血症(WM)の治療に使用される治療剤には、アルデスロイキン、アレムツズマブ、アルボシジブ、アミフォスチン三水和物、アミノカンプトテシン、抗新生物薬A10、抗新生物薬AS2-1、抗胸腺細胞グロブリン、三酸化ヒ素、自己ヒト腫瘍由来HSPPC-96、Bcl-2ファミリータンパク質阻害剤ABT-263、ベータアレチン、ボルテゾミブ(VELCADE(登録商標))、ブリオスタチン1、ブスルファン、キャンパス-1H、カルボプラチン、カルムスチン、酢酸カスポファンギン、CC-5103、シスプラチン、クロファラビン、シクロホスファミド、シクロスポリン、シタラビン、デニレキンジフチトキシン、デキサメタゾン、ドセタキセル、ドラスタチン10、塩酸ドキソルビシン、DT-PACE、エンザスタウリン、エポエチンアルファ、エプラツズマブ(hLL2-抗CD22ヒト化抗体)、エトポシド、エベロリムス、フェンレチニド、フィルグラスチム、フルダラビン、イホスファミド、インジウム-111モノクローナル抗体MN-14、ヨウ素-131トシツモマブ、塩酸イリノテカン、イキサベピロン、リンフォカイン活性化キラー細胞、メルファラン、メスナ、メトトレキサート、塩酸ミトキサントロン、モノクローナル抗体CD19(例えば、チサゲンレクレウセル-T、CART-19、CTL-019)、モノクローナル抗体CD20、モテキサフィンガドリニウム、ミコフェノール酸モフェチル、ネララビン、オブリメルセン、酢酸オクトレオチド、オメガ3脂肪酸、オキサリプラチン、パクリタキセル、ペグフィルグラスチム、PEG化リポソーム化ドキソルビシン塩酸塩、ペントスタチン、ペリフォシン、プレドニゾン、組換えflt3リガンド、組換えヒトトロンボポエチン、組換えインターフェロンアルファ、組換えインターロイキン-11、組換えインターロイキン-12、リツキシマブ、サルグラモスチム、クエン酸シルデナフィル(VIAGRA(登録商標))、シンバスタチン、シロリムス、タクロリムス、タネスピマイシン、サリドマイド、治療用同種リンパ球、チオテパ、チピファルニブ、トシツモマブ、ベルツズマブ、硫酸ビンクリスチン、ビノレルビン酒石酸塩、ボリノスタット、WT1 126-134ペプチドワクチン、WT-1アナログペプチドワクチン、イットリウム-90イブリツモマブチウキセタン、イットリウム-90ヒト化エプラツズマブ、およびそれらの任意の組み合わせが含まれる。
WMを治療するために使用される治療手段の例としては、末梢血幹細胞移植、自家造血幹細胞移植、自家骨髄移植、抗体療法、生物学的療法、酵素阻害剤療法、全身照射、幹細胞の注入、幹細胞支援を伴う骨髄アブレーション、in vitroで処理された末梢血幹細胞移植、臍帯血移植、免疫酵素技術、低LETコバルト-60ガンマ線療法、ブレオマイシン、従来の外科手術、放射線療法、および骨髄非破壊的同種造血幹細胞移植が含まれる。
びまん性大細胞型B細胞リンパ腫の併用療法
びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)を治療するために使用される治療剤には、シクロホスファミド、ドキソルビシン、ビンクリスチン、プレドニゾン、抗CD20モノクローナル抗体、エトポシド、ブレオマイシン、WMのために列挙された薬剤の大部分、ならびにICEおよびR ICEなどのそれらの任意の組み合わせが含まれる。
慢性リンパ性白血病の併用療法
慢性リンパ性白血病(CLL)を治療するために使用される治療剤の例としては、クロラムブシル、シクロホスファミド、フルダラビン、ペントスタチン、クラドリビン、ドキソルビシン、ビンクリスチン、プレドニゾロン、プレドニゾロン、アレムツズマブ、WM用に列挙された薬剤の大部分、ならびに以下:CVP、R-CVP、ICE、R-ICE、FCR、およびFRの一般的な併用レジメンを含む併用化学療法および化学免疫療法が挙げられる。
骨髄線維症併用療法
骨髄線維症阻害剤は、限定されないが、ヘッジホッグ阻害剤、ヒストン脱アセチラーゼ(HDAC)阻害剤、およびチロシンキナーゼ阻害剤を含む。ヘッジホッグ阻害剤の非限定的な例は、サリデギブおよびビスモデギブである。
HDAC阻害剤の例としては、限定されないが、プラシノスタットおよびパノビノスタットが挙げられる。
チロシンキナーゼ阻害剤の非限定的な例は、レスタウルチニブ、ボスチニブ、イマチニブ、ギルテリチニブ、ラドチニブ、およびカボザンチニブである。
過剰増殖性障害の併用療法
ゲムシタビン、ナブ-パクリタキセル、およびゲムシタビン/ナブ-パクリタキセルは、過剰増殖性障害を治療するためにCD73阻害薬および/またはTGFβ阻害薬とともに使用され得る。
膀胱がんの併用療法
膀胱がんを治療するために使用される治療剤には、アテゾリズマブ、カルボプラチン、シスプラチン、ドセタキセル、ドキソルビシン、フルオロウラシル(5-FU)、ゲムシタビン、イドスファミド、インターフェロンアルファ-2b、メトトレキサート、マイトマイシン、ナブ-パクリタキセル、パクリタキセル、ペメトレキセド、チオテパ、ビンブラスチン、およびそれらの任意の組み合わせが含まれる。
乳がんの併用療法
乳がんを治療するために使用される治療剤には、アルブミン結合パクリタキセル、アナストロゾール、カペシタビン、カルボプラチン、シスプラチン、シクロホスファミド、ドセタキセル、ドキソルビシン、エピルビシン、エベロリムス、エキセメスタン、フルオロウラシル、フルベストラント、ゲムシタビン、イキサベピロン、ラパチニブ、レトロゾール、メトトレキサート、ミトキサントロン、パクリタキセル、ペグ化リポソーム化ドキソルビシン、ペルツズマブ、タモキシフェン、トレミフェン、トラスツズマブ、ビノレルビン、およびそれらの任意の組み合わせが含まれる。
トリプルネガティブ乳がん併用療法
トリプルネガティブ乳がんの治療に使用される治療剤には、シクロホスファミド、ドセタキセル、ドキソルビシン、エピルビシン、フルオロウラシル、パクリタキセル、およびこれらの組み合わせが含まれる。
大腸がんの併用療法
大腸がんの治療に使用される治療剤には、ベバシズマブ、カペシタビン、セツキシマブ、フルオロウラシル、イリノテカン、ロイコボリン、オキサリプラチン、パニツムマブ、ジブ-アフリベルセプト、およびそれらの任意の組み合わせが含まれる。
去勢抵抗性前立腺がんの併用療法
去勢抵抗性前立腺がんを治療するために使用される治療剤には、アビラテロン、キャバジタキセル、ドセタキセル、エンザルタミド、プレドニゾン、シプルイセル-T、およびそれらの任意の組み合わせが含まれる。
食道および食道胃接合部がんの併用療法
食道および食道胃接合部がんの治療に使用される治療剤には、カペシタビン、カルボプラチン、シスプラチン、ドセタキセル、エピルビシン、フルオロピリミジン、フルオロウラシル、イリノテカン、ロイコボリン、オキサリプラチン、パクリタキセル、ラムシルマブ、トラスツズマブ、およびそれらの任意の組み合わせが含まれる。
胃がん併用療法
胃がんを治療するために使用される治療剤には、カペシタビン、カルボプラチン、シスプラチン、ドセタキセル、エピルビシン、フルオロピリミジン、フルオロウラシル、イリノテカン、ロイコボリン、マイトマイシン、オキサリプラチン、パクリタキセル、ラムシルマブ、トラスツズマブ、およびそれらの任意の組み合わせが含まれる。
頭頸部がんの併用療法
頭頸部がんの治療に使用される治療剤には、アファチニブ、ブレオマイシン、カペシタビン、カルボプラチン、セツキシマブ、シスプラチン、ドセタキセル、フルオロウラシル、ゲムシタビン、ヒドロキシウレア、メトトレキサート、ニボルマブ、パクリタキセル、ペンブロリズマブ、ビノレルビン、およびそれらの任意の組み合わせが含まれる。
肝胆道がんの併用療法
肝胆道がんの治療に使用される治療剤には、カペシタビン、シスプラチン、フルオロピリミジン、5-フルオロウルシル、ゲメシタビン、オキサリプラチン、ソラフェニブ、およびそれらの任意の組み合わせが含まれる。
肝細胞癌の併用療法
肝細胞癌の治療に使用される治療剤には、カペシタビン、ドキソルビシン、ゲムシタビン、ソラフェニブ、およびそれらの任意の組み合わせが含まれる。
非小細胞肺がんの併用療法
非小細胞肺がん(NSCLC)を治療するために使用される治療剤には、アファチニブ、アルブミン結合パクリタキセル、アレクチニブ、ベバシズマブ、ベバシズマブ、カボザンチニブ、カルボプラチン、シスプラチン、クリゾチニブ、ダブラフェニブ、ドセタキセル、エルロチニブ、エトポシド、ゲムシタビン、ニボルマブ、パクリタキセル、ペメトリズマブ、ペメトレキセド、ラムシルマブ、トラメチニブ、トラスツズマブ、バンデタニブ、ベムラフェニブ、ビンブラスチン、ビノレルビン、およびそれらの任意の組み合わせが含まれる。
小細胞肺がんの併用療法
小細胞肺がん(SCLC)を治療するために使用される治療剤には、ベンダムスチム、カルボプラチン、シスプラチン、シクロホスファミド、ドセタキセル、ドキソルビシン、エトポシド、ゲムシタビン、イピリムマブ、イリノテカン、ニボルマブ、パクリタキセル、テモゾロミド、トポテカン、ビンクリスチン、ビノレルビン、およびそれらの任意の組み合わせが含まれる。
黒色腫の併用療法
黒色腫がんを治療するために使用される治療剤には、アルブミン結合パクリタキセル、カルボプラチン、シスプラチン、コビエンチニブ、ダブラフェニブ、ダクラバジン、IL-2、イマチニブ、インターフェロンアルファ-2b、イピリムマブ、ニトロソウレア、ニボルマブ、パクリタキセル、ペンブロリズマブ、ピリムマブ、テモゾロミド、トラメチニブ、ベムラフェニブ、ビンブラスチン、およびそれらの任意の組み合わせが含まれる。
卵巣がんの併用療法
卵巣がんを治療するために使用される治療剤には、5-フルオロウラシル、アルブミン結合パクリタキセル、アルトレタミン、アナストロゾール、ベバシズマブ、カペシタビン、カルボプラチン、シスプラチン、シクロホスファミド、ドセタキセル、ドキソルビシン、エトポシド、エキセメスタン、ゲムシバビン、イホスファミド、イリノテカン、レトロゾール、酢酸ロイプロリド、リポソーム化ドキソルビシン、酢酸メゲストロール、メルファラン、オラパリブ、オキサリプラチン、パクリタキセル、パゾパニブ、ペメトレキセド、タモキシフェン、トポテカン、ビノレルビン、およびそれらの任意の組み合わせを含む。
膵がんの併用療法
膵がんの治療に使用される治療剤には、5-フルオロウルシル、アルブミン結合パクリタキセル、カペシタビン、シスプラチン、ドセタキセル、エルロチニブ、フルオロピリミジン、ゲムシタビン、イリノテカン、ロイコボリン、オキサリプラチン、パクリタキセル、およびそれらの任意の組み合わせが含まれる。
腎細胞癌の併用療法
腎細胞癌の治療に使用される治療剤には、アキシチニブ、ベバシズマブ、カボザンチニブ、エルロチニブ、エベロリムス、レバニチニブ、ニボルマブ、パゾパニブ、ソラフェニブ、スニチニブ、テムシロリムス、およびそれらの任意の組み合わせが含まれる。
5.6 ポリヌクレオチド、ベクター、および抗CD73抗体を生成する方法
別の態様では、本明細書では、CD73(例えば、ヒト、マウス、またはカニクイザルCD73)抗原に特異的に結合する、本明細書に記載される抗体をコードするヌクレオチド配列またはその断片(例えば、軽鎖可変領域および/または重鎖可変領域)を含むポリヌクレオチド、およびベクター、例えば、宿主細胞(例えば、E.coliおよび哺乳動物細胞)における組換え発現のためのこのようなポリヌクレオチドを含むベクターが提供される。本明細書では、本明細書に提供される抗体のいずれかのポリペプチド(例えば、重鎖および/または軽鎖)をコードするヌクレオチド配列を含むポリヌクレオチド、ならびにこのようなポリヌクレオチド配列を含むベクター、例えば、宿主細胞、例えば、哺乳動物細胞におけるそれらの効率的な発現のための発現ベクターが提供される。
本明細書で使用される場合、「単離された」ポリヌクレオチドまたは核酸分子は、核酸分子の天然供給源(例えば、マウスまたはヒト)に存在する他の核酸分子から分離されたものである。さらに、cDNA分子などの「単離された」核酸分子は、組換え技術によって生成される場合、他の細胞材料、もしくは培養培地を実質的に含まず、または化学的に合成される場合、化学的前駆体もしくは他の化学物質を実質的に含まないことが可能である。例えば、用語「実質的に含まない」には、約15%、10%、5%、2%、1%、0.5%または0.1%未満(特に約10%未満)の他の材料、例えば、細胞材料、培養培地、他の核酸分子、化学的前駆体および/または他の化学物質を有するポリヌクレオチドまたは核酸分子の調製物が含まれる。具体的な実施形態では、本明細書に記載される抗体をコードする核酸分子(複数可)が単離または精製される。
特定の態様では、本明細書では、CD73(例えば、ヒト、マウス、またはカニクイザルCD73)ポリペプチドに特異的に結合し、本明細書に記載されるアミノ酸配列を含む抗体、ならびにCD73(例えば、ヒト、マウス、またはカニクイザルCD73)ポリペプチドに(例えば、用量依存的に)結合するためにこのような抗体と競合し、またはこのような抗体と同じエピトープに結合する抗体をコードするヌクレオチド配列を含むポリヌクレオチドが提供される。
ある特定の態様では、本明細書では、本明細書に記載される抗体のポリペプチド(例えば、軽鎖または重鎖)をコードするヌクレオチド配列を含むポリヌクレオチドが提供される。ポリヌクレオチドは、本明細書に記載される抗体のVL FRおよびCDRを含む軽鎖をコードするヌクレオチド配列(例えば、表1参照)、または本明細書に記載される抗体のVH FRおよびCDRを含む重鎖をコードするヌクレオチド配列(例えば、表1参照)を含むことができる。
また、本明細書では、例えば、コドン/RNA最適化、異種シグナル配列との置換、およびmRNA不安定性エレメントの排除により最適化された抗CD73(例えば、ヒト、マウス、またはカニクイザルCD73)抗体をコードするポリヌクレオチドが提供される。mRNA中のコドン変化を導入し、および/または阻害領域を排除することによって、組換え発現のための抗CD73(例えば、ヒト、マウス、またはカニクイザルCD73)抗体またはその断片(例えば、リガンド結合部分に必要に応じて連結された軽鎖、重鎖、VHドメイン、またはVLドメイン)をコードする最適化された核酸を作製する方法は、例えば、米国特許第5,965,726号;同第6,174,666号;同第6,291,664号;同第6,414,132号;および同第6,794,498号に記載される最適化方法を適用することによって行うことができ、したがって、これらの全てはそれらの全体が参照により本明細書に組み込まれる。例えば、RNA内の潜在的スプライス部位および不安定エレメント(例えば、A/TまたはA/Uリッチエレメント)は、組換え発現のためのRNAの安定性を増加させるために、核酸配列によりコードされるアミノ酸を変化させることなく突然変異させることができる。変化は、遺伝暗号の縮重を利用し、例えば、同一のアミノ酸に対する代替のコドンを使用する。ある特定の実施形態では、保存的突然変異、例えば、元のアミノ酸と類似の化学構造ならびに特性および/または機能を有する類似のアミノ酸をコードするために、1つまたは複数のコドンを変化することが望ましい場合がある。このような方法は、最適化されていないポリヌクレオチドによりコードされた抗CD73(例えば、ヒト、マウス、またはカニクイザルCD73)抗体の発現と比較して、少なくとも1倍、2倍、3倍、4倍、5倍、10倍、20倍、30倍、40倍、50倍、60倍、70倍、80倍、90倍、もしくは100倍またはそれを超えて、抗CD73(例えば、ヒト、マウス、またはカニクイザルCD73)抗体またはその断片の発現を増加させることができる。
ある特定の実施形態では、本明細書に記載される抗CD73(例えば、ヒト、マウス、またはカニクイザルCD73)抗体をコードする最適化されたポリヌクレオチド配列、またはその断片(例えば、VLドメインおよび/またはVHドメイン)は、本明細書に記載される抗CD73(例えば、ヒト、マウス、またはカニクイザルCD73)抗体をコードする最適化されていないポリヌクレオチド配列のアンチセンス(例えば、相補的)ポリヌクレオチド、またはその断片(例えば、VLドメインおよび/またはVHドメイン)とハイブリダイズすることができる。特定の実施形態では、本明細書に記載される抗CD73(例えば、ヒト、マウス、またはカニクイザルCD73)抗体をコードする最適化されたヌクレオチド配列または断片は、本明細書に記載される抗CD73(例えば、ヒト、マウス、またはカニクイザルCD73)抗体またはその断片をコードする最適化されていないポリヌクレオチド配列のアンチセンスポリヌクレオチドに対して、高ストリンジェンシー条件下でハイブリダイズする。特定の実施形態では、本明細書に記載される抗CD73(例えば、ヒト、マウス、またはカニクイザルCD73)抗体をコードする最適化されたヌクレオチド配列またはその断片は、高ストリンジェンシー、中間または低ストリンジェンシーハイブリダイゼーション条件下で、本明細書に記載される抗CD73(例えば、ヒト、マウス、またはカニクイザルCD73)抗体またはその断片をコードする最適化されていないヌクレオチド配列のアンチセンスポリヌクレオチドにハイブリダイズする。ハイブリダイゼーション条件に関する情報は、例えば、米国特許出願第2005/0048549号(例えば、段落72~73)に記載され、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
ポリヌクレオチドは、当該技術分野において公知である任意の方法によって得られ、ポリヌクレオチドのヌクレオチド配列を決定することができる。本明細書に記載される抗体、例えば、表1に記載される抗体をコードするヌクレオチド配列、およびこれらの抗体の修飾バージョンは、当該技術分野において周知である方法を使用して決定することができ、すなわち、特定のアミノ酸をコードすることが公知であるヌクレオチドコドンは、抗体をコードする核酸を生成するように組み立てられる。抗体をコードするこのようなポリヌクレオチドは、化学的に合成されたオリゴヌクレオチド(例えば、Kutmeier G et al., (1994), BioTechniques 17: 242-6に記載され、その全体が参照により本明細書に組み込まれている)から組み立てることができ、簡単に言えば、抗体をコードする配列の一部を含有する重複オリゴヌクレオチドの合成、それらのオリゴヌクレオチドのアニーリングおよび連結、次に、PCRによる連結されたオリゴヌクレオチドの増幅を伴う。
あるいは、本明細書に記載される抗体をコードするポリヌクレオチドは、当該技術分野にいて周知である方法(例えば、PCRおよび他の分子クローニング方法)を使用して、適切な供給源(例えば、ハイブリドーマ)から核酸から生成することができる。例えば、公知の配列の3’および5’末端にハイブリダイズ可能な合成プライマーを使用するPCR増幅は、目的の抗体を生成するハイブリドーマ細胞から得られたゲノムDNAを使用して行うことができる。このようなPCR増幅方法を使用して、抗体の軽鎖および/または重鎖をコードする配列を含む核酸を得ることができる。このようなPCR増幅方法を使用して、抗体の可変軽鎖領域および/または可変重鎖領域をコードする配列を含む核酸を得ることができる。増幅された核酸は、宿主細胞における発現のために、およびさらなるクローニングのために、例えば、キメラおよびヒト化抗体を作製するために、ベクターにクローニングすることができる。
特定の抗体をコードする核酸を含有するクローンを利用することはできないが、抗体分子の配列が公知である場合、免疫グロブリンをコードする核酸は、化学的に合成するか、または配列の3’および5’末端にハイブリダイズ可能な合成プライマーを使用するPCR増幅によって、または特定の遺伝子配列に特異的なオリゴヌクレオチドプローブを使用してクローニングして、例えば、抗体をコードするcDNAライブラリーからcDNAクローンを同定することによって、適切な供給源(例えば、本明細書に記載される抗体を発現するように選択されたハイブリドーマ細胞など、抗体を発現する任意の組織または細胞から単離された、核酸、好ましくはポリA+RNAから作製された抗体cDNAライブラリーまたはcDNAライブラリー)から得ることができる。次に、PCRによって作製された増幅核酸は、当該技術分野において周知である任意の方法を使用して、複製可能なクローニングベクターにクローニングされ得る。
本明細書に記載される抗CD73(例えば、ヒト、マウス、またはカニクイザルCD73)抗体をコードするDNAは、従来の手順(例えば、抗CD73(例えば、ヒト、マウス、またはカニクイザルCD73)抗体の重鎖および軽鎖をコードする遺伝子に特異的に結合することができるオリゴヌクレオチドプローブを使用することによって)を使用して容易に単離および配列決定することができる。ハイブリドーマ細胞は、このようなDNAの供給源として作用することができる。一旦単離されると、DNAを発現ベクターに入れることができ、次に、E.coli細胞、サルCOS細胞、チャイニーズハムスター卵巣(CHO)細胞(例えば、CHO GS System(商標)(Lonza)由来のCHO細胞)、または他には免疫グロブリンタンパク質を生成しない骨髄腫細胞などの宿主細胞にトランスフェクトして、組換え宿主細胞中に抗CD73(例えば、ヒト、マウス、またはカニクイザルCD73)抗体の合成を得ることができる。
全抗体を作製するために、VHまたはVLヌクレオチド配列、制限部位、および制限部位を保護するフランキング配列を含むPCRプライマーを使用して、scFvクローン中のVHまたはVL配列を増幅することができる。当業者に公知であるクローニング技術を利用して、PCR増幅VHドメインを、重鎖定常領域、例えば、ヒトガンマ1またはヒトガンマ4定常領域を発現するベクターにクローニングすることができ、PCR増幅VLドメインを、軽鎖定常領域、例えば、ヒトカッパまたはラムダ定常領域を発現するベクターにクローニングすることができる。ある特定の実施形態では、VHまたはVLドメインを発現するためのベクターは、EF-1αプロモーター、分泌シグナル、可変領域のクローニング部位、定常ドメイン、およびネオマイシンなどの選択マーカーを含む。VHおよびVLドメインはまた、必要な定常領域を発現する1つのベクターにクローニングすることができる。次に、重鎖変換ベクターおよび軽鎖変換ベクターを細胞系に同時トランスフェクトして、当業者に公知である技術を使用して、完全長抗体、例えば、IgGを発現する安定なまたは一過性の細胞系を作製する。
DNAはまた、例えば、マウス配列の代わりにヒト重鎖および軽鎖定常ドメインのコード配列を置換することによって、または非免疫グロブリンポリペプチドのコード配列の全部もしくは一部を免疫グロブリンコード配列に共有結合することによって修飾することができる。
また、本明細書に記載される抗体をコードするポリヌクレオチドに、高ストリンジェンシー、中間またはより低ストリンジェンシーのハイブリダイゼーション条件下でハイブリダイズするポリヌクレオチドが提供される。具体的な実施形態では、本明細書に記載されるポリヌクレオチドは、高ストリンジェンシー、中間または低ストリンジェンシーのハイブリダイゼーション条件下で、本明細書に提供されるVHドメインおよび/またはVLドメインをコードするポリヌクレオチドにハイブリダイズする。
ハイブリダイゼーション条件は当該技術分野において記載されており、当業者に公知である。例えば、ストリンジェントな条件下でのハイブリダイゼーションは、約45℃で6×塩化ナトリウム/クエン酸ナトリウム(SSC)中でのフィルター結合DNAへのハイブリダイゼーション、続く約50~65℃で0.2×SSC/0.1%SDS中で1回またはそれより多い回数の洗浄を伴うことができる;高ストリンジェントな条件下でのハイブリダイゼーションは、約45℃で6×SSC中でのフィルター結合核酸へのハイブリダイゼーション、続く、約68℃で0.1×SSC/0.2%SDS中で1回またはそれより多くの回数の洗浄を伴うことができる。他のストリンジェントなハイブリダイゼーション条件下でのハイブリダイゼーションは、当業者に公知であり、例えば、Ausubel FM et al., eds., (1989) Current Protocols in Molecular Biology, Vol. I, Green Publishing Associates, Inc. and John Wiley & Sons, Inc., New York at pages 6.3.1-6.3.6 and 2.10.3に記載され、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
ある特定の態様では、本明細書では、CD73(例えば、ヒト、マウス、またはカニクイザルCD73)に特異的に結合する、本明細書に記載される抗体を(例えば、組換え的に)発現する細胞(例えば、宿主細胞)、ならびに関連するポリヌクレオチドおよび発現ベクターが提供される。本明細書では、宿主細胞、好ましくは哺乳動物細胞(例えば、CHO細胞)における組換え発現のための抗CD73(例えば、ヒト、マウス、またはカニクイザルCD73)抗体または断片をコードするヌクレオチド配列を含むポリヌクレオチドを含むベクター(例えば、発現ベクター)が提供される。また、本明細書では、本明細書に記載される抗CD73(例えば、ヒト、マウス、またはカニクイザルCD73)抗体(例えば、ヒト抗体またはヒト化抗体)を組換え発現するためのこのようなベクターを含む宿主細胞が提供される。特定の態様では、本明細書では、宿主細胞からこのような抗体を発現させることを含む、本明細書に記載される抗体を生成する方法が提供される。
CD73(例えば、ヒト、マウス、またはカニクイザルCD73)に特異的に結合する本明細書に記載される抗体(例えば、全長抗体、抗体の重鎖および/もしくは軽鎖、または本明細書に記載されるリガンド結合部分を必要に応じて含む一本鎖抗体)の組換え発現は、一般的に、抗体をコードするポリヌクレオチドを含む発現ベクターの構築を伴う。本明細書に記載される抗体をコードするポリヌクレオチド、抗体のポリペプチド(例えば、重鎖および/または軽鎖)、またはその断片(例えば、重鎖および/または軽鎖可変領域)が得られたならば、抗体の生成のためのベクターは、当該技術分野において周知である技術を使用して組換えDNA技術によって生成され得る。したがって、ヌクレオチド配列をコードする抗体または抗体断片(例えば、軽鎖または重鎖)を含むポリヌクレオチドを発現することによってタンパク質を調製する方法が本明細書に記載される。当業者に周知である方法を使用して、抗体または抗体断片(例えば、軽鎖または重鎖)コード配列および適切な転写および翻訳制御シグナルを含有する発現ベクターを構築することができる。これらの方法には、例えば、in vitro組換えDNA技術、合成技術、およびin vivo遺伝子組換えが含まれる。また、プロモーターに作動可能に連結された、本明細書に記載される抗体をコードするヌクレオチド配列、抗体のポリペプチド(例えば、重鎖または軽鎖)、抗体またはその断片の重鎖もしくは軽鎖可変領域、または重鎖もしくは軽鎖CDRを含む複製可能なベクターが提供される。このようなベクターは、例えば、抗体分子の定常領域をコードするヌクレオチド配列を含むことができ(例えば、全体が参照により本明細書に組み込まれる国際公開第86/05807号および国際公開第89/01036号、並びに米国特許第5,122,464号参照)、および抗体の可変領域は、ポリペプチド全体(例えば、重鎖全体または軽鎖全体)、または重鎖全体と軽鎖全体の両方の発現のために、このようなベクターにクローニングされ得る。
発現ベクターは、慣用の技術によって細胞(例えば、宿主細胞)に移すことができ、次に、得られた細胞は、慣用の技術によって培養して、本明細書に記載される抗体またはその断片を生成することができる。したがって、本明細書では、本明細書に記載される抗体もしくはその断片、またはその重鎖もしくは軽鎖、またはその断片、あるいは本明細書に記載される一本鎖抗体をコードするポリヌクレオチドを含むポリヌクレオチドを含有する宿主細胞が提供され、宿主細胞においてこのような配列の発現のためのプロモーターに作動可能に連結される。ある特定の実施形態では、二重鎖抗体の発現のために、以下に詳述するように、重鎖と軽鎖の両方を個別にコードするベクターを、免疫グロブリン分子全体の発現のために宿主細胞において同時に発現させることができる。ある特定の実施形態では、宿主細胞は、本明細書に記載される抗体の重鎖と軽鎖の両方をコードするポリヌクレオチド、またはそれらの断片を含むベクターを含有する。具体的な実施形態では、宿主細胞は、2つの異なるベクター、本明細書に記載される抗体の重鎖または重鎖可変領域をコードするポリヌクレオチド、またはそれらの断片を含む第1のベクター、ならびに本明細書に記載される抗体の軽鎖または軽鎖可変領域をコードするポリヌクレオチド、またはそれらの断片を含む第2のベクターを含有する。他の実施形態では、第1の宿主細胞は、本明細書に記載される抗体の重鎖または重鎖可変領域をコードするポリヌクレオチド、またはその断片を含む第1のベクターを含み、第2の宿主細胞は、本明細書に記載される抗体の軽鎖または軽鎖可変領域をコードするポリヌクレオチドを含む第2のベクターを含む。具体的な実施形態では、第2の細胞の軽鎖/軽鎖可変領域と結合した第1の細胞によって発現され、本明細書に記載される抗CD73(例えば、ヒト、マウス、またはカニクイザルCD73)抗体を形成する重鎖/重鎖可変領域。ある特定の実施形態では、本明細書では、このような第1の宿主細胞およびこのような第2の宿主細胞を含む宿主細胞の集団が提供される。
特定の実施形態では、本明細書では、本明細書に記載される抗CD73(例えば、ヒト、マウス、またはカニクイザルCD73)抗体の軽鎖/軽鎖可変領域をコードするポリヌクレオチドを含む第1のベクター、および本明細書に記載される抗CD73(例えば、ヒト、マウス、またはカニクイザルCD73)抗体の重鎖/重鎖可変領域をコードするポリヌクレオチドを含む第2のベクターを含むベクターの集団が提供される。
種々の宿主-発現ベクター系を利用して、本明細書に記載される抗体を発現することができる(例えば、その全体が参照により本明細書に組み込まれる米国特許第5,807,715号を参照されたい)。このような宿主-発現系は、目的のコード配列を生成し、次に精製することができるビヒクルを表すが、また、適切なヌクレオチドコード配列で形質転換またはトランスフェクションされた場合、本明細書に記載される抗体分子をin situで発現することができる細胞を表すことができる。これらには、限定されないが、微生物、例えば、抗体コード配列を含有する、例えば、組換えバクテリオファージDNA、プラスミドDNAまたはコスミドDNA発現ベクターで形質転換された細菌(例えば、E.coliおよびB.subtilis);抗体コード配列を含有する、例えば、組換え酵母発現ベクターで形質転換された酵母(例えば、Saccharomyces Pichia);抗体コード配列を含有する、例えば、組換えウイルス発現ベクター(例えば、バキュロウイルス)で感染された昆虫細胞系;抗体コード配列を含有する、例えば、組換えウイルス発現ベクター(例えば、カリフラワーモザイクウイルス、CaMV;タバコモザイクウイルス、TMV)で感染された、または、例えば、組換えプラスミド発現ベクター(例えば、Tiプラスミド)で形質転換された植物細胞系(例えば、Chlamydomonas reinhardtiiなどの緑藻類);または、例えば、哺乳動物細胞のゲノム由来のプロモーター(例えば、メタロチオネインプロモーター)もしくは哺乳動物ウイルス由来のプロモーター(例えば、アデノウイルス後期プロモーター;ワクシニアウイルス7.5Kプロモーター)を含有する組換え発現構築物を有する哺乳動物細胞系(例えば、COS(例えば、COS1またはCOS)、CHO、BHK、MDCK、HEK-293、NS0、PER.C6、VERO、CRL7O3O、HsS78Bst、HeLa、およびNIH 3T3、HEK-293T、HepG2、SP210、R1.1、B-W、L-M、BSC1、BSC40、YB/20およびBMT10細胞)が含まれる。具体的な実施形態では、本明細書に記載される抗体を発現するための細胞は、チャイニーズハムスター卵巣(CHO)細胞、例えば、CHO GS System(商標)(Lonza)由来のCHO細胞である。ある特定の実施形態では、CHO細胞によって生成される抗体のポリペプチド(例えば、重鎖および/または軽鎖)は、ピログルタミン酸によって置換されたN末端グルタミンまたはグルタミン酸残基を有し得る。特定の実施形態では、本明細書に記載される抗体を発現するための細胞は、ヒト細胞、例えば、ヒト細胞系である。具体的な実施形態では、哺乳動物発現ベクターは、pOptiVEC(商標)またはpcDNA3.3である。特定の実施形態では、特に組換え抗体全体の発現のために、Escherichia coliなどの細菌細胞、または真核細胞(例えば、哺乳動物細胞)が、組換え抗体の発現のために使用される。例えば、CHO細胞などの哺乳動物細胞は、ヒトサイトメガロウイルス由来の主要中間初期遺伝子プロモーターエレメントなどのベクターとともに、抗体の有効な発現系である(Foecking MK & Hofstetter H (1986) Gene 45: 101-5;およびCockett MI et al., (1990) Biotechnology 8(7): 662-7、これらの各々はその全体が参照により本明細書に組み込まれる)。ある特定の実施形態では、本明細書に記載される抗体は、CHO細胞またはNS0細胞によって生成される。具体的な実施形態では、CD73(例えば、ヒト、マウス、またはカニクイザルCD73)に特異的に結合する、本明細書に記載される抗体をコードするヌクレオチド配列の発現は、構成的プロモーター、誘導性プロモーターまたは組織特異的プロモーターによって調節される。
細菌系においては、発現される抗体について意図された用途に応じて、いくつかの発現ベクターを有利に選択することができる。例えば、大量のこのような抗体を生成する場合、抗体の医薬組成物を作製するために、容易に精製される高レベルの融合タンパク質生成物の発現を指向するベクターが望ましい場合がある。このようなベクターには、限定されないが、融合タンパク質が生成されるように、抗体コード配列をlac Zコード領域を有するフレーム内でベクターに個別に連結することができるE.Coli発現ベクターpUR278(Ruether U & Mueller-Hill B (1983) EMBO J 2: 1791-1794);pINベクター(Inouye S & Inouye M (1985) Nuc Acids Res 13: 3101-3109;Van Heeke G & Schuster SM (1989) J Biol Chem 24: 5503-5509)などが含まれ、これらの全てはそれらの全体が参照により本明細書に組み込まれる。例えば、pGEXベクターはまた、外来ポリペプチドを、グルタチオン5-トランスフェラーゼ(GST)との融合タンパク質として発現させるために使用することができる。一般的に、このような融合タンパク質は可溶性であり、マトリックスグルタチオンアガロースビーズへの吸着および結合、続いて遊離グルタチオンの存在下での溶出によって、溶解細胞から容易に精製することができる。pGEXベクターは、クローン化された標的遺伝子生成物がGST部分から放出され得るように、トロンビンまたは第Xa因子プロテアーゼ切断部位を含むように設計される。
昆虫系では、Autographa californica核多角体病ウイルス(AcNPV)を、外来遺伝子を発現するベクターとして使用することができる。このウイルスはSpodoptera frugiperda細胞で増殖する。抗体コード配列は、ウイルスの非必須領域(例えば、ポリヘドリン遺伝子)に個々にクローニングされ得、AcNPVプロモーター(例えば、ポリヘドリンプロモーター)の制御下に置かれ得る。
哺乳動物宿主細胞において、いくつかのウイルスベースの発現系を利用することができる。アデノウイルスを発現ベクターとして使用する場合、目的の抗体コード配列を、アデノウイルス転写/翻訳制御複合体、例えば、後期プロモーターおよび三部分リーダー配列に連結することができる。次に、このキメラ遺伝子を、in vitroまたはin vivo組換えによってアデノウイルスゲノムに挿入することができる。ウイルスゲノムの非必須領域(例えば、領域E1またはE3)への挿入は、生存可能であり、感染宿主において抗体を発現することができる組換えウイルスをもたらす(例えば、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、Logan J & Shenk T (1984) PNAS 81(12): 3655-9を参照されたい)。また、挿入された抗体コード配列の効率的な翻訳には、特異的な開始シグナルが必要とされ得る。これらのシグナルには、ATG開始コドンおよび隣接配列が含まれる。さらに、開始コドンは、挿入物全体の翻訳を確実にするために、所望のコード配列のリーディングフレームと同調していなければならない。これらの外因性翻訳制御シグナルおよび開始コドンは、天然と合成の両方の種々の起源であり得る。発現の効率は、適切な転写エンハンサーエレメント、転写ターミネーターなどを含めることによって増大させることができる(例えば、その全体が参照により本明細書に組み込まれる、Bitter G et al., (1987) Methods Enzymol. 153:516-544を参照されたい)。
さらに、挿入された配列の発現を調節するか、または所望の特定の様式で遺伝子生成物を修飾および処理する宿主細胞株を選択することができる。タンパク質生成物のこのような修飾(例えば、グリコシル化)およびプロセシング(例えば、切断)は、タンパク質の機能にとって重要であり得る。異なる宿主細胞は、タンパク質および遺伝子生成物の翻訳後プロセシングおよび修飾に対して特徴的であり、特異的な機構を有する。発現された外来タンパク質の正しい修飾およびプロセシングを確実にするために、適切な細胞系または宿主系を選択することができる。この目的のために、一次転写物の適切なプロセシング、遺伝子生成物のグリコシル化、およびリン酸化のための細胞機構を有する真核宿主細胞を使用することができる。このような哺乳動物宿主細胞には、限定されないが、CHO、VERO、BHK、Hela、MDCK、HEK-293、NIH 3T3、W138、BT483、Hs578T、HTB2、BT2OおよびT47D、NS0(いずれもの免疫グロブリン鎖を内因的に生成しないマウス骨髄腫細胞系)、CRL7O3O、COS(例えば、COS1またはCOS)、PER.C6、VERO、HsS78Bst、HEK-293T、HepG2、SP210、R1.1、B-W、L-M、BSC1、BSC40、YB/20、BMT10およびHsS78Bst細胞が含まれる。ある特定の実施形態では、本明細書に記載される抗CD73(例えば、ヒト、マウス、またはカニクイザルCD73)抗体は、CHO細胞などの哺乳動物細胞において生成される。
具体的な実施形態では、本明細書に記載される抗体は、フコース含有量が減少しているか、またはフコース含有量がない。このような抗体は、当業者に公知である技術を使用して生成することができる。例えば、抗体は、フコシル化能力が不十分であるかまたは欠如している細胞において発現され得る。具体的な例では、α1,6-フコシルトランスフェラーゼの両方の対立遺伝子のノックアウトを有する細胞系を使用して、フコース含有量が減少した抗体を生成することができる。Potelligent(登録商標)システム(Lonza)は、フコース含有量が減した抗体を生成するために使用することができるこのようなシステムの一例である。
組換えタンパク質の長期間の高収率生成のために、安定な発現細胞を作製することができる。例えば、本明細書に記載される抗CD73(例えば、ヒト、マウス、またはカニクイザルCD73)抗体を安定に発現する細胞系を操作することができる。特定の実施形態では、本明細書に提供される細胞は、本明細書に記載される抗体を形成するために会合する軽鎖/軽鎖可変領域および重鎖/重鎖可変領域を安定して発現し、必要に応じて、軽鎖/軽鎖可変領域および重鎖/重鎖可変領域のうちの少なくとも1つは、リガンド結合部分に連結される。
ある特定の態様では、ウイルス複製起点を含有する発現ベクターを使用するよりもむしろ、宿主細胞を、適切な発現制御エレメント(例えば、プロモーター、エンハンサー、配列、転写ターミネーター、ポリアデニル化部位など)および選択マーカーによって制御されるDNAで形質転換することができる。外来DNA/ポリヌクレオチドの導入後、操作された細胞を濃縮培地中で1~2日間増殖させ、次に選択培地に切り替えることができる。組換えプラスミド中の選択マーカーは、選択に対する抵抗性を付与し、細胞がプラスミドをそれらの染色体に安定に組み込み、増殖して巣を形成し、順に、クローニングされ、細胞系に拡大され得る。この方法は、有利には、本明細書に記載される抗CD73(例えば、ヒト、マウス、またはカニクイザルCD73)抗体またはその断片を発現する細胞系を操作するために使用することができる。このような操作された細胞系は、抗体分子と直接的または間接的に相互作用する組成物のスクリーニングおよび評価において特に有用であり得る。
いくつかの選択システムを使用することができ、限定されないが、tk-、hgprt-またはaprt-細胞における、それぞれ、単純ヘルペスウイルスチミジンキナーゼ(Wigler M et al., (1977) Cell 11(1): 223-32)、ヒポキサンチングアニンホスホリボシルトランスフェラーゼ(Szybalska EH & Szybalski W (1962) PNAS 48(12): 2026-2034)およびアデニンホスホリボシルトランスフェラーゼ(Lowy I et al., (1980) Cell 22(3): 817-23)遺伝子が含まれ、これらの全てはそれらの全体が参照により本明細書に組み込まれる。また、代謝拮抗剤耐性は、以下の遺伝子の選択の基礎として使用することができる:メトトレキサートに対する耐性を付与するdhfr(Wigler M et al., (1980) PNAS 77(6): 3567-70;O'Hare K et al., (1981) PNAS 78: 1527-31);ミコフェノール酸に対する耐性を付与するgpt(Mulligan RC & Berg P (1981) PNAS 78(4): 2072-6);アミノグリコシドG-418に対する耐性を付与するneo(Wu GY & Wu CH (1991) Biotherapy 3: 87-95;Tolstoshev P (1993) Ann Rev Pharmacol Toxicol 32: 573-596;Mulligan RC (1993) Science 260: 926-932;およびMorgan RA & Anderson WF (1993) Ann Rev Biochem 62: 191-217;Nabel GJ & Felgner PL (1993) Trends Biotechnol 11(5): 211-5);およびハイグロマイシンに対する耐性を付与するhygro(Santerre RF et al., (1984) Gene 30(1-3): 147-56)。これらの全てはそれらの全体が参照により本明細書に組み込まれる。組換えDNA技術の技術分野において一般的に公知である方法は、所望の組換えクローンを選択するために日常的に適用することができ、このような方法は、例えば、Ausubel FM et al., (eds.), Current Protocols in Molecular Biology, John Wiley & Sons, NY (1993);Kriegler M, Gene Transfer and Expression, A Laboratory Manual, Stockton Press, NY (1990);およびChapters 12 and 13, Dracopoli NC et al., (eds.), Current Protocols in Human Genetics, John Wiley & Sons, NY (1994);Colbere-Garapin F et al., (1981) J Mol Biol 150: 1-14に記載されており、これらの全てはそれらの全体が参照により本明細書に組み込まれる。
抗体の発現レベルは、ベクター増幅(概説については、その全体が参照により本明細書に組み込まれる、Bebbington CR & Hentschel CCG, The use of vectors based on gene amplification for the expression of cloned genes in mammalian cells in DNA cloning, Vol. 3 (Academic Press, New York, 1987)を参照されたい)によって増加させることができる。抗体を発現するベクター系のマーカーが増幅可能である場合、宿主細胞の培養中に存在する阻害剤のレベルの増加は、マーカー遺伝子のコピー数を増加させる。増幅された領域は抗体遺伝子と関連するため、抗体の生成はまた増加する(Crouse GF et al., (1983) Mol Cell Biol 3: 257-66、その全体が参照により本明細書に組み込まれる)。
宿主細胞は、本明細書中に記載される2つまたはそれより多くの発現ベクター、重鎖由来ポリペプチドをコードする第1のベクター、および軽鎖由来ポリペプチドをコードする第2のベクターで同時トランスフェクトされ得る。2つのベクターは、重鎖および軽鎖由来ポリペプチドの等しい発現を可能にする同一の選択マーカーを含有することができる。宿主細胞は、異なる量の2つまたはそれより多くの発現ベクターで同時トランスフェクトされ得る。例えば、宿主細胞は、第1の発現ベクターおよび第2の発現ベクターの以下の比率:約1:1、1:2、1:3、1:4、1:5、1:6、1:7、1:8、1:9、1:10、1:12、1:15、1:20、1:25、1:30、1:35、1:40、1:45、または1:50のいずれか1つでトランスフェクトされ得る。
あるいは、重鎖と軽鎖ポリペプチドの両方をコードし、発現することができる単一のベクターを使用することができる。このような状況では、軽鎖は、過剰の毒性不含重鎖を避けるために重鎖の前に置かれるべきである(Proudfoot NJ (1986) Nature 322: 562-565;およびKohler G (1980) PNAS 77: 2197-2199、これらの各々はその全体が参照により本明細書に組み込まれる)。重鎖および軽鎖のコード配列は、cDNAまたはゲノムDNAを含み得る。発現ベクターは、モノシストロン性または多シストロン性であり得る。多シストロン性核酸構築物は、2、3、4、5、6、7、8、9、10個またはそれを超える遺伝子/ヌクレオチド配列、または2~5、5~10、または10~20個の範囲の遺伝子/ヌクレオチド配列をコードすることができる。例えば、二シストロン性核酸構築物は、以下の順番で、プロモーター、第1の遺伝子(例えば、本明細書に記載されるようなリガンド結合部分に必要に応じて連結された抗体の重鎖)、および第2の遺伝子(例えば、本明細書に記載されるようなリガンド結合部分に必要に応じて連結された抗体の軽鎖)を含むことができる。このような発現ベクターでは、両方の遺伝子の転写は、プロモーターによって駆動することができ、一方、第1の遺伝子からのmRNAの翻訳は、キャップ依存性スキャニング機構によって行うことができ、第2の遺伝子からのmRNAの翻訳は、キャップ非依存性機構、例えば、IRESによって行うことができる。
一旦、本明細書に記載される抗体が組換え発現によって生成されると、それは、免疫グロブリン分子の精製のための当該技術分野において公知である任意の方法、例えば、クロマトグラフィー(例えば、イオン交換、アフィニティー、特にプロテインA後の特異的抗原に対するアフィニティー、およびサイズカラムクロマトグラフィー)、遠心分離、分別溶解度、またはタンパク質の精製のための任意の他の標準技術によって精製することができる。さらに、本明細書に記載される抗体は、本明細書に記載される異種ポリペプチド配列、または精製を容易にするために当該技術分野に公知である異種ポリペプチド配列に融合することができる。
具体的な実施形態では、本明細書に記載される抗体は、単離または精製される。一般的に、単離された抗体は、単離された抗体とは異なる抗原特異性を有する他の抗体を実質的に含まない抗体である。例えば、特定の実施形態では、本明細書に記載される抗体の調製物は、細胞材料および/または化学的前駆体を実質的に含まない。「細胞材料を実質的に含まない」という用語は、抗体が、それが単離または組換え的に生成される細胞の細胞成分から分離される抗体の調製物を含む。したがって、細胞材料を実質的に含まない抗体は、約30%、20%、10%、5%、2%、1%、0.5%または0.1%(乾燥重量で)未満の異種タンパク質(本明細書では「夾雑タンパク質」とも呼ばれる)および/または抗体のバリアント、例えば、抗体の異なる翻訳後修飾形態または抗体の他の異なるバージョン(例えば、抗体断片)を有する抗体の調製物を含む。抗体が組換え的に生成される場合、それはまた、一般的に、培養培地を実質的に含まない。すなわち、培養培地は、タンパク質調製物の体積の約20%、10%、2%、1%、0.5%または0.1%未満を表す。抗体が化学合成によって生成される場合、それは、一般的に、化学的前駆体または他の化学物質を実質的に含まない。すなわち、それは、タンパク質の合成に関与する化学的前駆体または他の化学物質から分離される。したがって、このような抗体の調製物は、目的の抗体以外の化学的前駆体または化合物の約30%、20%、10%、または5%(乾燥重量で)未満である。具体的な実施形態では、本明細書に記載される抗体は、単離または精製される。
CD73(例えば、ヒト、マウス、またはカニクイザルCD73)に特異的に結合する抗体またはその断片は、抗体の合成のための当該技術分野において公知である任意の方法、例えば、化学合成または組換え発現技術によって生成することができる。本明細書に記載される方法は、特に断らない限り、分子生物学、微生物学、遺伝学的分析、組換えDNA、有機化学、生化学、PCR、オリゴヌクレオチド合成および修飾、核酸ハイブリダイゼーション、ならびに当業者の関連分野における従来技術を採用する。これらの技術は、例えば、本明細書に引用された参考文献に記載され、文献で十分に説明される。例えば、以下の全てはそれらの全体が参照により本明細書に組み込まれる、Maniatis T et al., (1982) Molecular Cloning: A Laboratory Manual, Cold Spring Harbor Laboratory Press;Sambrook J et al., (1989), Molecular Cloning: A Laboratory Manual, Second Edition, Cold Spring Harbor Laboratory Press;Sambrook J et al., (2001) Molecular Cloning: A Laboratory Manual, Cold Spring Harbor Laboratory Press, Cold Spring Harbor, NY;Ausubel FM et al., Current Protocols in Molecular Biology, John Wiley & Sons (1987 and annual updates);Current Protocols in Immunology, John Wiley & Sons (1987 and annual updates) Gait (ed.) (1984) Oligonucleotide Synthesis: A Practical Approach, IRL Press;Eckstein (ed.) (1991) Oligonucleotides and Analogues: A Practical Approach, IRL Press;Birren B et al., (eds.) (1999) Genome Analysis: A Laboratory Manual, Cold Spring Harbor Laboratory Pressを参照されたい。
具体的な実施形態では、本明細書に記載される抗体は、例えば、合成、DNA配列の遺伝子操作を介した作製を伴う任意の手段によって調製、発現、作製または単離された抗体(例えば、組換え抗体)である。ある特定の実施形態では、このような抗体は、in vivoで動物または哺乳動物(例えば、ヒト)の抗体生殖細胞系レパートリー内に天然に存在しない配列(例えば、DNA配列またはアミノ酸配列)を含む。
一態様では、本明細書では、本明細書に記載される細胞または宿主細胞を培養することを含む、CD73(例えば、ヒト、マウス、またはカニクイザルCD73)に特異的に結合する抗体を作製する方法が提供される。一実施形態では、方法は、in vitroで行われる。ある特定の態様では、本明細書では、本明細書に記載される細胞または宿主細胞(例えば、本明細書に記載される抗体をコードするポリヌクレオチドを含む細胞または宿主細胞)を使用して抗体を発現(例えば、組換え的に発現)することを含む、CD73(例えば、ヒト、マウス、またはカニクイザルCD73)に特異的に結合する抗体を作製する方法が提供される。特定の実施形態では、細胞は、単離された細胞である。特定の実施形態では、外因性ポリヌクレオチドは、細胞に導入されている。特定の実施形態では、方法は、細胞または宿主細胞から得られた抗体を精製するステップをさらに含む。
ポリクローナル抗体を生成する方法は、当該技術分野において公知である(例えば、その全体が参照により本明細書に組み込まれる、Chapter 11 in: Short Protocols in Molecular Biology, (2002) 5th Ed., Ausubel FM et al., eds., John Wiley and Sons, New Yorkを参照されたい)。
モノクローナル抗体は、ハイブリドーマ、組換え体、およびファージディスプレイ技術、またはそれらの組み合わせの使用を含む、当該技術分野において公知である広範な技術を使用して調製することができる。例えば、モノクローナル抗体は、当該技術分野において公知であり、例えば、Harlow E & Lane D, Antibodies: A Laboratory Manual, (Cold Spring Harbor Laboratory Press, 2nd ed. 1988);Hammerling GJ et al., in: Monoclonal Antibodies and T-Cell Hybridomas 563 681 (Elsevier, N.Y., 1981)(これらの各々はその全体が参照により本明細書に組み込まれる)に教示される技術を含むハイブリドーマ技術を使用して生成することができる。本明細書で使用される用語「モノクローナル抗体」は、ハイブリドーマ技術を介して生成される抗体に限定されない。例えば、モノクローナル抗体は、本明細書に記載される抗体のポリペプチドまたはその断片、例えば、このような抗体の軽鎖および/または重鎖を外因的に発現する宿主細胞から組換え的に生成され得る。
具体的な実施形態では、本明細書で使用される「モノクローナル抗体」は、単一細胞(例えば、ハイブリドーマまたは組換え抗体を生成する宿主細胞)によって生成された抗体であり、抗体は、例えば、当該技術分野においてまたは本明細書に提供される実施例において公知であるELISAまたは他の抗原結合もしくは競合結合アッセイによって決定されるように、CD73(例えば、ヒト、マウス、またはカニクイザルCD73)に特異的に結合する。特定の実施形態では、モノクローナル抗体は、キメラ抗体またはヒト化抗体であり得る。ある特定の実施形態では、モノクローナル抗体は、一価抗体または多価(例えば、二価)抗体である。特定の実施形態では、モノクローナル抗体は、単一特異性または多特異性抗体(例えば、二特異性抗体)である。本明細書に記載されるモノクローナル抗体は、例えば、Kohler G & Milstein C (1975) Nature 256: 495に記載されているようなハイブリドーマ方法によって作製することができ、これは、その全体が参照により本明細書中に組み込まれるか、または、例えば、本明細書に記載されるような技術を使用して、ファージライブラリーから単離することができる。クローナル細胞系およびそれによって発現されるモノクローナル抗体の調製のための他の方法は、当該技術分野において周知である(例えば、前掲のChapter 11 in: Short Protocols in Molecular Biology, (2002) 5th Ed., Ausubel FM et al.を参照されたい)。
本明細書で使用される場合、抗体は、抗体が少なくとも2つ(例えば、2つまたはそれより多く)の一価結合ドメインを含み、各一価結合ドメインが抗原上のエピトープに結合することができる場合に、多価(例えば、二価)に抗原に結合する。各一価結合ドメインは、抗原上の同一または異なるエピトープに結合することができる。
ハイブリドーマ技術を使用して特異的抗体を生成およびスクリーニングする方法は、日常的であり、当該技術分野において周知である。例えば、ハイブリドーマ方法において、マウスまたは他の適切な宿主動物、例えばヒツジ、ヤギ、ウサギ、ラット、ハムスターまたはマカクザルを免疫化して、免疫化に使用されるタンパク質(例えば、CD73(例えば、ヒト、マウス、またはカニクイザルCD73))に特異的に結合する抗体を生成するかまたは生成することができるリンパ球を誘発する。あるいは、リンパ球はin vitroで免疫化され得る。次に、リンパ球は、ポリエチレングリコールなどの適切な融合剤を使用して骨髄腫細胞と融合させ、ハイブリドーマ細胞を形成する(Goding JW (Ed), Monoclonal Antibodies: Principles and Practice, pp. 59-103 (Academic Press, 1986)、その全体が参照により本明細書に組み込まれる)。さらに、RIMMS(反復免疫化複数部位)技術を使用して、動物を免疫化することができる(Kilpatrick KE et al., (1997) Hybridoma 16:381-9、その全体が参照により本明細書に組み込まれる)。
ある特定の実施形態では、マウス(またはラット、サル、ロバ、ブタ、ヒツジ、ハムスター、またはイヌなどの他の動物)は、抗原(例えば、CD73(例えば、ヒト、マウス、またはカニクイザルCD73))で免疫化され得、免疫応答が検出されると、例えば、抗原に特異的な抗体がマウス血清中に検出されると、マウス脾臓が回収され、脾細胞が単離される。次に、脾細胞を、周知の技術によって、任意の好適な骨髄腫細胞、例えば、アメリカン・タイプ・カルチャー・コレクション(ATCC(登録商標))(Manassas、VA)から入手可能な細胞系SP20由来の細胞に融合させて、ハイブリドーマを形成する。ハイブリドーマを選択し、限界希釈法によってクローニングする。ある特定の実施形態では、免疫化されたマウスのリンパ節を回収し、NS0骨髄腫細胞と融合させる。
このようにして調製されたハイブリドーマ細胞は、好ましくは、未融合の親骨髄腫細胞の増殖または生存を阻害する1つまたは複数の物質を含有する適切な培養培地に播種され、増殖される。例えば、親骨髄腫細胞が酵素ヒポキサンチングアニンホスホリボシルトランスフェラーゼ(HGPRTまたはHPRT)を欠いている場合、ハイブリドーマの培養培地は、典型的には、HGPRT欠損細胞の増殖を妨げる物質であるヒポキサンチン、アミノプテリン、およびチミジン(HAT培地)を含む。
具体的な実施形態は、効率的に融合し、選択された抗体生成細胞による抗体の安定した高レベル生成を支持し、HAT培地などの培地に感受性である骨髄腫細胞を使用する。これらの骨髄腫細胞系の中には、NS0細胞系などのマウス骨髄腫株、または米国カリフォルニア州サンディエゴのSalk Institute Cell Distribution Centerから入手可能なMOPC-21およびMPC-11マウス腫瘍由来のもの、ならびに米国メリーランド州ロックビルのアメリカン・タイプ・カルチャー・コレクションから入手可能なSP-2またはX63-Ag8.653細胞がある。ヒト骨髄腫およびマウス-ヒトヘテロ骨髄腫細胞系はまた、ヒトモノクローナル抗体(Kozbor D (1984) J Immunol 133: 3001-5;Brodeur et al., Monoclonal Antibody Production Techniques and Applications, pp. 51-63 (Marcel Dekker, Inc., New York, 1987)の生成について記載されており、これらの各々はその全体が参照により本明細書に組み込まれる。
ハイブリドーマ細胞が増殖している培養培地を、CD73(例えば、ヒト、マウス、またはカニクイザルCD73)に対するモノクローナル抗体の生成についてアッセイする。ハイブリドーマ細胞によって生成されるモノクローナル抗体の結合特異性は、当該技術分野において公知である方法、例えば、免疫沈降法、またはラジオイムノアッセイ(RIA)もしくは酵素結合免疫吸収アッセイ(ELISA)などのin vitro結合アッセイによって決定される。
所望の特異性、親和性、および/または活性の抗体を生成するハイブリドーマ細胞を同定した後、クローンを限界希釈法によってサブクローニングし、標準的方法(Goding JW (Ed), Monoclonal Antibodies: Principles and Practice、前掲)によって増殖させることができる。この目的に適した培地としては、例えば、D-MEMまたはRPMI 1640培地が挙げられる。さらに、ハイブリドーマ細胞は、動物において腹水腫瘍としてin vivoで増殖され得る。
サブクローンによって分泌されたモノクローナル抗体は、例えば、プロテインA-セファロース、ヒドロキシルアパタイトクロマトグラフィー、ゲル電気泳動、透析、またはアフィニティークロマトグラフィーなどの従来の免疫グロブリン精製法によって、培養培地、腹水液、または血清から適切に分離される。
本明細書に記載される抗体は、例えば、特異的CD73(例えば、ヒト、マウス、またはカニクイザルCD73)を認識し、当業者に公知である任意の技術によって生成することができる抗体断片を含む。例えば、本明細書に記載されるFabおよびF(ab’)2断片は、パパイン(Fab断片を生成するため)またはペプシン(F(ab’)2断片を生成するため)などの酵素を使用して、免疫グロブリン分子のタンパク質分解的切断によって生成することができる。Fab断片は、抗体の2つの同一アームのうちの1つに対応し、重鎖のVHおよびCH1ドメインと対合した完全な軽鎖を含有する。F(ab’)2断片は、ヒンジ領域でジスルフィド結合によって連結された抗体分子の2つの抗原結合アームを含有する。
さらに、本明細書に記載される抗体はまた、当該技術分野において公知である種々のファージディスプレイ方法を使用して生成することができる。ファージディスプレイ方法では、機能的抗体ドメインが、それらをコードするポリヌクレオチド配列を有するファージ粒子の表面上に提示される。特に、VHおよびVLドメインをコードするDNA配列は、動物cDNAライブラリー(例えば、罹患組織のヒトまたはマウスcDNAライブラリー)から増幅される。VHおよびVLドメインをコードするDNAは、PCRによりscFvリンカーとともに組み換えられ、ファージミドベクターにクローニングされる。ベクターはE.coliでエレクトロポレートされ、E.coliはヘルパーファージに感染される。これらの方法で使用されるファージは、典型的には、fdおよびM13を含むフィラメント状ファージであり、VHおよびVLドメインは、通常、ファージ遺伝子IIIまたは遺伝子VIIIのいずれかに組換え的に融合される。特定の抗原に結合する抗原結合ドメインを発現するファージは、例えば、標識された抗原、あるいは固体表面もしくはビーズに結合または捕捉された抗原を使用して、抗原で選択または同定することができる。本明細書に記載される抗体を作製するために使用することができるファージディスプレイ方法の例としては、Brinkman U et al., (1995) J Immunol Methods 182: 41-50;Ames RS et al., (1995) J Immunol Methods 184: 177-186;Kettleborough CA et al., (1994) Eur J Immunol 24: 952-958;Persic L et al., (1997) Gene 187: 9-18;Burton DR & Barbas CF (1994) Advan Immunol 57: 191-280;PCT出願第PCT/GB91/001134号;国際公開第WO90/02809号、同第WO91/10737号、同第WO92/01047号、同第WO92/18619号、同第WO93/11236号、同第WO95/15982号、同第WO95/20401号、および同第WO97/13844号;ならびに米国特許第5,698,426号、同第5,223,409号、同第5,403,484号、同第5,580,717号、同第5,427,908号、同第5,750,753号、同第5,821,047号、同第5,571,698号、同第5,427,908号、同第5,516,637号、同第5,780,225号、同第5,658,727号、同第5,733,743号および同第5,969,108号に開示されるものが挙げられ、これらの全てはそれらの全体が参照により本明細書に組み込まれる。
さらに、本明細書に記載される抗体はまた、当該技術分野において公知であるように、単独でまたはファージディスプレイ技術と組み合わせて、特異的な免疫化方法を使用して生成することができる。例えば、DNA免疫化は、ワクチン接種のための効率的な戦略として最近報告されている。Bolhassani and Yazdi (2009) Avicenna J Med Biotechnol. 1:71-88, Liu et al. (2016) Emerg Microbes Infect. 5:e33,およびvan der Woning et al. (2016) MAbs. 8:1126-1135を参照されたい。これらの各々は参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。目的のタンパク質をコードするDNAを使用して動物を免疫化することは、タンパク質自体を用いた従来の動物免疫化と同様の方法を使用して行うことができ、同様の初期免疫化および追加免疫段階を含むことができる。DNA免疫化後、ハイブリドーマ細胞を調製することができる。あるいは、またはさらに、核酸分子(例えば、RNA)を免疫化動物の組織(例えば、脾臓)から単離して、抗体のパンニングおよびスクリーニングのためのファージディスプレイライブラリーを作製することができる。
上記の参考文献に記載されているように、ファージ選択後、ファージ由来の抗体コード領域を単離し、ヒト抗体を含む全抗体、または任意の他の所望の抗原結合断片を生成するために使用することができ、任意の所望の宿主、例えば、以下に記載されるように、哺乳動物細胞、昆虫細胞、植物細胞、酵母、および細菌に発現させることができる。Fab、Fab’およびF(ab’)2断片などの抗体断片を組換え的に生成する技術はまた、国際公開第WO92/22324号;Mullinax RL et al., (1992) BioTechniques 12(6): 864-9;Sawai H et al., (1995) Am J Reprod Immunol 34: 26-34;およびBetter M et al., (1988) Science 240: 1041-1043に開示されるものなどの当該技術分野において公知である方法を使用して採用することができ、これらの全てはそれらの全体が参照により本明細書に組み込まれる。
ある特定の実施形態では、全抗体を生成するために、VHまたはVLヌクレオチド配列、制限部位、および制限部位を保護するためのフランキング配列を含むPCRプライマーを使用して、鋳型、例えば、scFvクローンからVHまたはVL配列を増幅することができる。当業者に公知であるクローニング技術を利用して、PCR増幅VHドメインを、VH定常領域を発現するベクターにクローニングすることができ、PCR増幅VLドメインを、VL定常領域、例えば、ヒトカッパまたはラムダ定常領域を発現するベクターにクローニングすることができる。VHおよびVLドメインはまた、必要な定常領域を発現する1つのベクターにクローニングすることができる。次に、重鎖変換ベクターおよび軽鎖変換ベクターを細胞系に同時トランスフェクトして、当業者に公知である技術を使用して、完全長抗体、例えば、IgGを発現する安定なまたは一過性の細胞系を作製する。
キメラ抗体は、抗体の異なる部分が異なる免疫グロブリン分子に由来する分子である。例えば、キメラ抗体は、ヒト抗体の定常領域に融合されたマウスまたはラットのモノクローナル抗体の可変領域を含有することができる。キメラ抗体を生成する方法は、当該技術分野において公知である。例えば、Morrison SL (1985) Science 229: 1202-7;Oi VT & Morrison SL (1986) BioTechniques 4: 214-221;Gillies SD et al., (1989) J Immunol Methods 125: 191-202;および米国特許第5,807,715号、同第4,816,567号、同第4,816,397号、および同第6,331,415号を参照されたい。これらの全てはそれらの全体が参照により本明細書に組み込まれる。
ヒト化抗体は、所定の抗原に結合することができ、ヒト免疫グロブリンのアミノ酸配列を実質的に有するフレームワーク領域、および非ヒト免疫グロブリン(例えば、マウス免疫グロブリン)のアミノ酸配列を実質的に有するCDRを含む。特定の実施形態では、ヒト化抗体はまた、免疫グロブリン定常領域(Fc)の少なくとも一部、典型的にはヒト免疫グロブリンの一部を含む。抗体はまた、重鎖のCH1、ヒンジ、CH2、CH3、およびCH4領域を含み得る。ヒト化抗体は、IgM、IgG、IgD、IgAおよびIgEを含む任意のクラスの免疫グロブリン、ならびにIgG1、IgG2、IgG3およびIgG4を含む任意のアイソタイプから選択され得る。ヒト化抗体は、当該技術分野において公知である種々の技術を使用して生成することができ、限定されないが、CDR移植(欧州特許第239400号;国際公開第WO91/09967号;ならびに米国特許第5,225,539号、同第5,530,101号、および同第5,585,089号)、ベニアリングまたはリサーフェシング(欧州特許第592106号および欧州特許第519596号;Padlan EA (1991) Mol Immunol 28(4/5): 489-498;Studnicka GM et al., (1994) Prot Engineering 7(6): 805-814;およびRoguska MA et al., (1994) PNAS 91: 969-973)、チェーンシャフリング(米国特許第5,565,332号)、および、例えば、米国特許第6,407,213号、米国特許第5,766,886号、国際公開第WO93/17105号;Tan P et al., (2002) J Immunol 169: 1119-25;Caldas C et al., (2000) Protein Eng. 13(5): 353-60;Morea V et al., (2000) Methods 20(3): 267-79;Baca M et al., (1997) J Biol Chem 272(16): 10678-84;Roguska MA et al., (1996) Protein Eng 9(10): 895 904;Couto JR et al., (1995) Cancer Res. 55 (23 Supp): 5973s-5977s;Couto JR et al., (1995) Cancer Res 55(8): 1717-22;Sandhu JS (1994) Gene 150(2): 409-10およびPedersen JT et al., (1994) J Mol Biol 235(3): 959-73に開示される技術が挙げられ、これらの全てはそれらの全体が参照により本明細書に組み込まれる。その全体が参照により本明細書に組み込まれる米国特許出願公開第2005/0042664A1号(2005年2月24日)もまた参照されたい。
多特異性(例えば、二重特異性抗体)を作製する方法は記載され、例えば、以下の全てはそれらの全体が参照により本明細書に組み込まれる、米国特許第7,951,917号、同第7,183,076号、同第8,227,577号、同第5,837,242号、同第5,989,830号、同第5,869,620号、同第6,132,992号および同第8,586,713号を参照されたい。
単一ドメイン抗体、例えば、軽鎖を欠く抗体は、当該技術分野において周知である方法によって生成することができる。以下の全てはそれらの全体が参照により本明細書に組み込まれる、Riechmann L & Muyldermans S (1999) J Immunol 231: 25-38;Nuttall SD et al., (2000) Curr Pharm Biotechnol 1(3): 253-263;Muyldermans S, (2001) J Biotechnol 74(4): 277-302;米国特許第6,005,079号;ならびに国際公開第WO94/04678号、同第WO94/25591号および同第WO01/44301号を参照されたい。
さらに、順番に、CD73(例えば、ヒト、マウス、またはカニクイザルCD73)抗原に特異的に結合する抗体を利用して、当業者に周知である技術を使用して、抗原を「模倣する」抗イディオタイプ抗体を生成することができる。例えば、これらの各々はその全体が参照により本明細書に組み込まれる、Greenspan NS & Bona CA (1989) FASEB J 7(5): 437-444;およびNissinoff A (1991) J Immunol 147(8): 2429-2438を参照されたい。
特定の実施形態では、本明細書に記載される抗CD73(例えば、ヒト、マウス、またはカニクイザルCD73)抗体と同じCD73(例えば、ヒト、マウス、またはカニクイザルCD73)のエピトープに結合する本明細書に記載の抗体は、ヒト抗体である。特定の実施形態では、本明細書に記載される抗体のいずれか1つがCD73(例えば、ヒト、マウス、またはカニクイザルCD73)に結合することを競合的に(例えば、用量依存的に)遮断する本明細書に記載される抗体は、ヒト抗体である。ヒト抗体は、当該技術分野において公知である任意の方法を使用して生成することができる。例えば、機能的な内因性免疫グロブリンを発現することができないが、ヒト免疫グロブリン遺伝子を発現することができるトランスジェニックマウスを使用することができる。特に、ヒト重鎖および軽鎖免疫グロブリン遺伝子複合体は、無作為に、または相同組換えによってマウス胚性幹細胞に導入することができる。あるいは、ヒト可変領域、定常領域、および多様性領域を、ヒト重鎖および軽鎖遺伝子に加えて、マウス胚性幹細胞に導入することができる。マウスの重鎖および軽鎖免疫グロブリン遺伝子は、相同組換えによってヒト免疫グロブリン遺伝子座の導入とは別個にまたは同時に、非機能性にすることができる。特に、JH領域のホモ接合性欠失は、内因性抗体生成を妨げる。改変された胚性幹細胞を拡大させ、胚盤胞に微量注入してキメラマウスを作製する。次に、キメラマウスを繁殖させて、ヒト抗体を発現するホモ接合子孫を生成する。トランスジェニックマウスは、選択された抗原、例えば、抗原(例えば、CD73(例えば、ヒト、マウス、またはカニクイザルCD73))の全部または一部で正常な様式で免疫化される。抗原に対して指向されるモノクローナル抗体は、従来のハイブリドーマ技術を使用して免疫化されたトランスジェニックマウスから得ることができる。トランスジェニックマウスによって保持されたヒト免疫グロブリン導入遺伝子は、B細胞分化の間に再編成され、その後、クラススイッチおよび体細胞突然変異を受ける。したがって、このような技術を使用して、治療的に有用なIgG、IgA、IgMおよびIgE抗体を生成することが可能である。ヒト抗体を生成するためのこの技術の概要については、その全体が参照により本明細書に組み込まれる、Lonberg N & Huszar D (1995) Int Rev Immunol 13:65-93を参照されたい。ヒト抗体およびヒトモノクローナル抗体を作製するためのこの技術およびこのような抗体を生成するためのプロトコールの詳細な検討については、例えば、以下の全てはそれらの全体が参照により本明細書に組み込まれる、国際公開第WO98/24893号、同第WO96/34096号および同第WO96/33735号;ならびに米国特許第5,413,923号、同第5,625,126号、同第5,633,425号、同第5,569,825号、同第5,661,016号、同第5,545,806号、同第5,814,318号および同第5,939,598号を参照されたい。ヒト抗体を生成することができるマウスの例には、Xenomouse(商標)(Abgenix,Inc.;米国特許第6,075,181号および同第6,150,184号)、HuAb-Mouse(商標)(Mederex,Inc./Gen Pharm;米国特許第5,545,806号および同第5,569,825号)、Trans Chromo Mouse(商標)(Kirin)およびKM Mouse(商標)(Medarex/Kirin)が含まれ、それらの全体が参照により本明細書に組み込まれる。
CD73(例えば、ヒト、マウス、またはカニクイザルCD73)に特異的に結合するヒト抗体は、ヒト免疫グロブリン配列に由来する抗体ライブラリーを使用して、上記のファージディスプレイ方法を含む当該技術分野において公知である種々の方法によって作製することができる。また、例えば、米国特許第4,444,887号、同第4,716,111号、および同第5,885,793号;ならびに国際公開第WO98/46645号、同第WO98/50433号、同第WO98/24893号、同第WO98/16654号、同第WO96/34096号、同第WO96/33735号、および同第WO91/10741号を参照されたい。これらの全てはそれらの全体が参照により本明細書に組み込まれる。
ある特定の実施形態では、ヒト抗体は、マウス-ヒトハイブリドーマを使用して生成され得る。例えば、エプスタイン・バーウイルス(EBV)で形質転換されたヒト末梢血リンパ球をマウス骨髄腫細胞と融合させて、ヒトモノクローナル抗体を分泌するマウス-ヒトハイブリドーマを作製することができ、これらのマウス-ヒトハイブリドーマをスクリーニングして、標的抗原(例えば、CD73(例えば、ヒト、マウス、またはカニクイザルCD73))に特異的に結合するヒトモノクローナル抗体を分泌するものを決定することができる。このような方法は公知であり、当該技術分野において記載されており、例えば、これらの各々はその全体が参照により本明細書に組み込まれる、Shinmoto H et al., (2004) Cytotechnology 46: 19-23;Naganawa Y et al., (2005) Human Antibodies 14: 27-31を参照されたい。
5.7 キット
また、本明細書に記載される1つまたは複数の抗体、またはその医薬組成物もしくはコンジュゲートを含むキットが提供される。具体的な実施形態では、本明細書では、本明細書に記載される1つまたは複数の医薬組成物の成分、例えば本明細書で提供される1つまたは複数の抗体を充填した1つまたは複数の容器を含む薬学的パックまたはキットが提供される。ある特定の実施形態では、キットは、本明細書に記載される医薬組成物、および本明細書に記載されるものなどの任意の予防または治療剤を含有する。ある特定の実施形態では、キットは、例えば、フィトヘマグルチニン(PHA)および/またはホルボールミリスチン酸アセテート(PMA)などのT細胞マイトジェン、または抗CD3抗体および抗CD28抗体などのTCR複合体刺激抗体を含有することができる。必要に応じて、このような容器(複数可)と関連付けることができるのは、医薬品または生物学的製剤の製造、使用または販売を規制する政府機関によって規定される様式の通知であって、ヒト投与用に製造、使用または販売の機関による承認を反映する通知である。
また、上記の方法で使用することができるキットが提供される。一実施形態では、キットは、1つまたは複数の容器に、本明細書に記載される抗体、好ましくは精製された抗体を含む。特定の実施形態では、本明細書に記載されるキットは、実質的に単離されたCD73(例えば、ヒト、マウス、またはカニクイザルCD73)抗原を対照として含有する。別の具体的な実施形態では、本明細書に記載されるキットは、CD73(例えば、ヒト、マウス、またはカニクイザルCD73)抗原と反応しない対照抗体をさらに含む。別の具体的な実施形態では、本明細書に記載されるキットは、CD73(例えば、ヒト、マウス、またはカニクイザルCD73)抗原への抗体の結合を検出するための1つまたは複数のエレメントを含有する(例えば、抗体は、蛍光化合物、酵素基質、放射性化合物または発光化合物などの検出可能な基質にコンジュゲートすることができ、または第1の抗体を認識する第2の抗体は、検出可能な基質にコンジュゲートすることができる)。特定の実施形態では、本明細書で提供されるキットは、組換え的に生成された、または化学的に合成されたCD73(例えば、ヒト、マウス、またはカニクイザルCD73)抗原を含むことができる。キットに提供されるCD73(例えば、ヒト、マウス、またはカニクイザルCD73)抗原は、また、固体支持体に付着させることができる。より具体的な実施形態では、上記キットの検出手段は、CD73(例えば、ヒト、マウス、またはカニクイザルCD73)抗原が結合された固体支持体を含む。このようなキットはまた、非結合レポーター標識された抗ヒト抗体または抗マウス/ラット抗体を含むことができる。この実施形態では、CD73(例えば、ヒト、マウス、またはカニクイザルCD73)抗原に対する抗体の結合は、上記レポーター標識抗体の結合によって検出することができる。一実施形態では、本発明は、生物学的試料中のCD73抗原(例えば、ヒト、マウス、またはカニクイザルCD73)をin vitroでアッセイおよび/または検出するための本発明のキットの使用に関する。
6.実施例
本節の実施例(すなわち、6節)は、限定としてではなく、例示として提供される。
6.1 (実施例1)
抗CD73抗体の特徴付け
この実施例は、CD73(例えば、ヒトCD73、カニクイザルCD73、またはマウスCD73)に結合する抗体の生成および特徴付けを記載する。特に、この実施例は、ヒトCD73に特異的に結合し、ヒトCD73の酵素活性を阻害し、結合時にヒトCD73の内在化を媒介するマウスおよびキメラ抗体を記載する。
6.1.1 抗CD73抗体の生成
抗CD73抗体は、組換えヒトCD73タンパク質またはヒトCD73をコードするDNAのいずれかでマウスを免疫化し、免疫化されたマウスの脾臓B細胞由来の重鎖可変領域および軽鎖可変領域をコードする核酸配列(例えば、RNAまたは相補的DNA配列)を増幅し、これらの配列をベクターに組み立てて独自のファージディスプレイライブラリーを形成し、ヒトCD73(NCBI参照配列:AAH65937、配列番号129、R&D Systems、5795EN)に対する結合親和性を有する抗体を生成するファージクローンを選択することによって同定された。BA010、BA011、およびBA012と命名された3つの選択された抗体をさらに特徴付けた。BA010、BA011、およびBA012の重鎖可変領域および軽鎖可変領域アミノ酸配列は、それぞれ配列番号19と33;20と34;および21と35に記載される。定常領域をこれらの可変領域に融合させて、本明細書に記載される抗体を形成した。例えば、マウス抗体BA012は、EU番号付けシステムに従って番号付けされたIgκ軽鎖(配列番号92)、およびN297A置換を有するIgG2a重鎖(配列番号64)を含む。
キメラ抗体は、BA010、BA011、およびBA012の重鎖および軽鎖の可変領域を、それぞれ、EU番号付けシステムに従って番号付けされた、N297A置換を有するヒトIgG1重鎖の定常領域、およびヒトIgκ軽鎖の定常領域に移植することによって生成された。BA010、BA011、およびBA012に由来する得られたキメラ抗体は、重鎖および軽鎖について、配列番号65と94、67と95、および70と96にそれぞれ記載されるBA013、BA014、およびBA015と称される。同様に、BA012の重鎖および軽鎖の可変領域を種々のヒト定常領域に移植することによって、他のキメラ抗体を生成した。例えば、配列番号71(重鎖)および96(軽鎖)に示されるBA016は、ヒトIgG2定常ドメインを含む。配列番号73(重鎖)および96(軽鎖)に示されるBA017は、ヒトIgG1-A330S-P331S/IgG2ハイブリッド定常ドメインを含む。配列番号75(重鎖)および96(軽鎖)に示されるBA018は、ヒトIgG1-N297A/IgG2ハイブリッド定常ドメインを含む。
6.1.2 組換えCD73に対する抗CD73抗体の結合
表面プラズモン共鳴(SPR)を使用して、BIAcore(登録商標)T200システム(GE Healthcare)を使用して組換えCD73に対するBA013、BA014、およびBA015の親和性を測定した。具体的には、泳動緩衝液(10mM HEPES、150mM NaCl、3mM EDTA、および0.05%界面活性剤P20)中で希釈した2μg/mlの抗体を、Series S Sensor Chip Protein A(GE Healthcare Ltd、カタログ番号29-1275-56)上に流速10μl/分で15秒注入して捕捉し、約80の共鳴ユニット(RU)に到達させた。約0.14~33nMの濃度の泳動緩衝液中で希釈した6×His-タグ(R&D Systems、5795EN;Sino Biological、90192-C08H;およびR&D Systems、4488EN)と融合された組換えヒト、カニクイザル、またはマウスCD73タンパク質を、5分間の会合相および20分間の解離相で30μl/分の流速にてチップ表面上に流した。センサーチップは、10mMグリシン、pH1.5の30秒注入でサイクル間に再生された。センサーグラムを評価し、BiaEvaluation 3.1ソフトウェアのグローバルデータ解析オプションを使用して簡単なLangmuir 1:1相互作用モデルに適合させた。データの質は、偏差および曲線フィッティングを目視検査し、Rmax、Chi2およびTcのパラメーターを評価することによって検証した。結合キネティクス(K
a、K
dおよびK
D)をセンサーグラム解析から決定し、表7および8に示す。参照抗体1(「RA001」)および参照抗体2(「RA002」)と命名された2つの参照抗CD73抗体を比較のために使用した。
6.1.3 CD73発現細胞に対する抗CD73抗体の結合
抗CD73抗体BA013、BA014、およびBA015の膜結合性CD73に対する親和性は、完全長ヒト、カニクイザル、またはマウスCD73を異所的に発現する細胞へのそれらの結合を評価することによって決定された。簡単に述べると、チャイニーズハムスター卵巣(CHO)細胞は、CMVプロモーターの制御下でマウス、カニクイザル、またはヒトCD73コード配列を含むレンチウイルスベクターで形質導入され、安定なCHO-CD73細胞を抗生物質選択により作製した。陽性対照抗体を使用したフローサイトメトリーにより、CD73の発現を検証した。安定なCHO-CD73細胞は、10%熱不活化FBSを補充したRPMI培地中、37℃および5%CO2の懸濁培養物中で増殖させた。結合分析のために、安定なCHO-CD73細胞は、FACS緩衝液(PBS、2mM EDTA、0.5% BSA、pH7.2)中で希釈された0.005~10μg/mlの試験またはアイソタイプ対照抗体の8点用量滴定とともに4℃で30分間インキュベートされた。Igλ軽鎖を有するRA001を比較のために使用した。細胞をFACS緩衝液中で2回洗浄し、FITCコンジュゲートしたマウス抗ヒトカッパ検出抗体(BA013、BA014、およびBA015;Life Technologies、HP6062、FACS緩衝液中で1:100希釈)またはFITCコンジュゲートしたヤギ抗ヒトラムダ検出抗体(参照抗体1;BD Biosciences、644139、FACS緩衝液中で1:100希釈)で30分間、4℃でインキュベートした。次に、細胞を2回洗浄し、LSRFortessa(商標)フローサイトメーター(BD Biosciences)を使用して分析した。FACSデータを、FACS DIVAおよびWEHI Weaselソフトウェアを使用して分析し、Graphpad Prismソフトウェアを用いてプロットした。
図1に示されるように、BA013、BA014、BA015、およびRA001は、各々、マウス、カニクイザル、およびヒトCD73への用量依存的結合を示した。
6.1.4 抗CD73抗体によるCD73酵素活性の阻害
CD73の酵素活性を阻害する抗CD73抗体の能力は、ヒトCD73を異所的に発現する生細胞上で評価された。簡単に述べると、Jurkat細胞またはCHO細胞を、EF1aプロモーターの制御下でヒトCD73コード配列を含むレンチウイルスベクターで形質導入した。蛍光活性化細胞選別(FACS ARIA Fusion)により安定な細胞系を作製し、陽性対照抗CD73抗体RA001を使用したフローサイトメトリーによりCD73の発現を検証した。細胞は、10%熱不活化FBSを補充したRPMI培地中、37℃および5%CO2で懸濁培養中で増殖させた。酵素活性解析のために、CHOまたはJurkat細胞を、ウェルあたり5×104細胞の密度で平底組織培養プレートに播種した。0.005~10μg/mlの抗CD73抗体またはアイソタイプ対照抗体の8点用量滴定を細胞に加えて、50μl/ウェルの最終容量に達した。1時間インキュベートした後、25μlの300μMアデノシン一リン酸(AMP)を各ウェルに添加し、CD73によるAMPの加水分解を37℃、5%CO2で20分間可能にした。次に、細胞をペレット化し、約75μlの上清を、白色平底組織培養プレート中の25μlの12μMアデノシン三リン酸(ATP)と混合した。直後に100μlの再構成されたCellTiter Glo(登録商標)(Promega)を各ウェルに添加し、5分後にEnvision装置(Perkin Elmer)を使用して発光を記録した。
AMPは、ルシフェラーゼ反応を阻害し、CD73によるAMPの加水分解は阻害を緩和するため、発光レベルは、各試料のCD73活性と相関する。したがって、図2Aに示されるように、BA013、BA014、BA015、およびRA001は、各々、Jurkat細胞上で発現されるCD73の酵素活性を阻害した。図2Aにおける抗CD73抗体の曲線下面積(AUC)の計算値を表9に示す。CD73発現CHO細胞を使用して、BA015による同様の阻害が観察された(図2B)。
6.1.5 CD73結合時の抗CD73抗体の内在化
抗CD73抗体の細胞への内在化を細胞毒性アッセイを使用して分析し、CD73の抗体媒介内在化を生細胞イメージング方法を使用して評価した。
細胞毒性アッセイは、抗体-薬物コンジュゲートαHFc-NC-MMAE(モノメチルアウリスタチンE(MMAE)にコンジュゲートされた抗ヒトIgG Fc抗体、非切断性リンカー、Moradec LLCを使用する)を採用し、内在化時に細胞毒性ペイロードMMAEを細胞質内に輸送することができた。簡単に述べると、6.1.4節に記載されているように、ヒトCD73を異所的に発現するJurkat細胞系を、ウェルあたり2×104の密度で白色平底組織培養プレートに播種した。抗体と同じ濃度のαHFc-NC-MMAEとともに、抗CD73抗体またはアイソタイプ対照抗体の0.005~10μg/mlの8点用量滴定を細胞に加えて、100μl/ウェルの最終容量に達した。37℃および5%CO2で72時間インキュベートした後、90μlの再構成されたCellTiter Glo(登録商標)(Promega)を各ウェルに添加し、5分後にEnvision装置(Perkin Elmer)を使用して細胞生存率を表す発光を記録した。
図3Aに示されるように、αHFc-NC-MMAEとともに、BA015、RA001、またはRA002とのインキュベーションは、用量依存的にCD73発現Jurkat細胞の細胞死を引き起こした。図3Aにおける抗CD73抗体について計算されたAUC値を表10に示す。この結果は、BA015、RA001、およびRA002がCD73結合時に内在化されることを示唆した。
生細胞の共焦点蛍光顕微鏡によるイメージングは、CD73の内在化を明らかにした。具体的には、6.1.4節に記載されるのと同様の方法により作製されたHaloTag(登録商標)-CD73融合タンパク質を異所的に発現するJurkat細胞を、最初に、細胞体を標識するために、1μMのCellTrace遠赤色細胞増殖色素(Life Technologies)とともに37℃、5%CO2で30分間インキュベートした。次に、細胞をPBS中で洗浄し、膜不透過性HaloTag(登録商標)Alexa Fluor(商標)488リガンド(Promega、1μM)で15分間、37℃および5%CO2で染色して、細胞表面上のHaloTag(登録商標)-CD73融合タンパク質を標識した。標識された細胞を、384ウェル顕微鏡プレートでウェルあたり15,000細胞の密度で新鮮な培養培地中に再懸濁し、10μg/mlの抗CD73抗体またはアイソタイプ対照抗体とともにインキュベートした。37℃および5%CO2でImageXpressマイクロ共焦点ハイコンテント顕微鏡(Molecular Devices)を使用してライブ画像を収集し、Cy5チャネル(CellTrace遠赤色細胞増殖色素)およびFITCチャネル(HaloTag(登録商標)Alexa Fluor(商標)488)で1時間ごとに6時間にわたって画像を取得した。全部で各時間点の各条件について、4枚の画像(40×倍率)を取得し、平均648個の細胞(±87個の細胞、標準偏差)の分析を行った。MetaXpress分析ソフトウェア(Molecular Devices)を使用して、内在化されたCD73の量を定量化するための画像分析を行った。
図3B(代表的な画像)および図3C(イメージングデータの定量化)に示されるように、BA015およびRA001は、各々、細胞質中のAlexa Fluor(商標)488の蛍光によって示した場合、迅速なCD73の内在化を促進した。
6.2 (実施例2)
ヒト化抗CD73抗体の作製および特徴付け
この実施例は、CD73(例えば、ヒトCD73、カニクイザルCD73、およびマウスCD73)に特異的に結合するヒト化抗体の作製および特徴付けを記載する。
6.2.1 ヒト化抗CD73抗体の作製
BA012のヒト化バリアントは、BA012の重鎖および軽鎖CDR配列をヒト抗体フレームワーク領域に移植することによって作製された。例示的なヒト化バリアントBA019は、配列番号77のアミノ酸配列を含む重鎖および配列番号97のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む。バリアントは、重鎖可変領域(VH)中のアミノ酸置換G24A/R98S、および/または軽鎖可変領域(VL)中のF71Yをヒトフレームワーク領域に組み込んだ。さらに、バリアントは、CDRにアミノ酸置換、例えば、CDRH2にはN55S/N61SまたはN55A/N61A、およびCDRL1にはN31I/Y32Sを組み込んだ。ヒト化抗体BA019~BA034の配列は、表1~4に開示される。特に、BA020と称するヒト化抗CD73抗体は、配列番号79のアミノ酸配列を含む重鎖、および配列番号97のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む。BA025と称する別のヒト化抗CD73抗体は、配列番号85のアミノ酸配列を含む重鎖、および配列番号97のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む。
6.2.2 組換えCD73へのヒト化およびキメラ抗CD73抗体の結合
ヒトまたはカニクイザルCD73に対するいくつかのヒト化抗CD73抗体(BA019~BA022およびBA024~BA030)の親和性は、6.1.2節に記載される方法を使用してSPRにより決定された。対照としてBA012、RA001およびRA002を使用した。結合曲線から決定された結合キネティクス(K
a、K
dおよびK
D)を表11に示す。
同様に、キメラ(マウス可変ドメイン+ヒト定常ドメイン)抗体BA016およびBA018の結合キネティクスを表12に示す。具体的には、RA001およびRA002に対する異なるFcバリアント、ならびにマウス抗体BA012を比較のために使用した。
6.2.3 ヒト化抗CD73抗体のCD73発現細胞への結合
膜結合CD73に対するヒト化抗CD73抗体の親和性を決定した。具体的には、完全長ヒトまたはカニクイザルのCD73を異所的に発現するCHO細胞を作製し、実施例6.1.3に記載される方法を使用して、細胞への抗体の結合を検討した。BA015、RA001、およびRA002についてもまた比較検討した。
図4A~4Pおよび図5A~5Pに示されるように、試験されたヒト化抗体、BA019~BA030、ならびにキメラ抗体BA015および2つの参照抗体の各々は、アイソタイプ対照ではなく、カニクイザルCD73(図4A~4P)およびヒトCD73(図5A~5P)への用量依存的結合を示した。図4B~4Pおよび図5B~5Pにおける抗CD73抗体の計算されたAUC値をそれぞれ表13および表14に示す。
6.2.4 抗CD73抗体によるCD73酵素活性の阻害
ヒト化抗CD73抗体のCD73の酵素活性を阻害する能力を、実施例6.1.4に記載されたものと同じ方法を使用して評価した。BA015、RA001、およびRA002についてもまた比較検討した。
図6A~6Pに示されるように、アイソタイプ対照ではなく、試験されたヒト化抗体、BA019~BA030、ならびにキメラ抗体BA015および2つの参照抗体の各々は、Jurkat細胞上に発現されたCD73の酵素活性を阻害した。図6B~6Pにおける抗CD73抗体の計算されたAUC値を表15に示す。
さらに、CD73酵素活性を阻害するヒト化抗体の能力を、生化学的アッセイを使用して評価した。具体的には、6×His-タグ(R&D Systems、5795EN)と融合した組換えヒトCD73を、アッセイ緩衝液(25mM Tris、pH7.5、5mM MgCl2、および0.005%Tween-20)中で終夜、4℃にて白色ニッケル被覆96ウェルプレートにおいて架橋した。ウェルを2回穏やかに洗浄し、抗CD73抗体またはアイソタイプ対照抗体の0.005~10μg/mlの8点用量滴定を50μl/ウェルの最終体積で添加した。試料を1時間、37℃および5%CO2でインキュベートし、50μlの200μM AMPおよび6μM ATPを各ウェルに添加した。20分間、37℃および5%CO2でインキュベートした後、100μlの再構成CellTiter Glo(登録商標)(Promega)を各ウェルに添加し、5分後にEnvision装置(Perkin Elmer)を使用して発光を記録した。BA015、RA001、およびRA002についても比較検討した。
上述の細胞ベースアッセイと同様に、この生化学的アッセイでは、AMPがルシフェラーゼ反応を阻害し、CD73によるAMPの加水分解が阻害を軽減するため、発光レベルは各試料中のCD73活性と相関する。したがって、図7A~7Pに示されるように、アイソタイプ対照ではなく、試験されたヒト化抗体、BA019~BA030、ならびにキメラ抗体BA015および2つの参照抗CD73抗体の各々は、組換えCD73の酵素活性を阻害した。図7B~7Pにおける抗CD73抗体の計算されたAUC値を表16に示す。
6.2.5 CD73内在化を媒介する抗CD73抗体
ヒト化抗CD73抗体の細胞への内在化は、6.1.5節に記載されるように、細胞毒性アッセイを使用して分析された。
図8A~8Mに示されるように、αHFc-NC-MMAEとともに、BA019~BA027およびBA030の各々とのインキュベーションは、用量依存的にCD73発現Jurkat細胞の細胞死を引き起こした。この結果は、CD73結合に対するこれらの抗CD73抗体の用量依存性内在化を示唆した。
6.3 (実施例3)
抗CD73-TGFβトラップ融合タンパク質の生成および特徴付け
この実施例は、CD73結合部分およびTGFβ結合部分(「TGFβトラップ」)を含む抗体の生成および特徴付けを記載する。これらの抗体はまた、本実施例および実施例4において、抗CD73-TGFβトラップ融合タンパク質とも呼ばれる。
6.3.1 抗CD73-TGFβトラップ融合タンパク質の生成
例示的な抗CD73-TGFβトラップ融合タンパク質は、N末端からC末端に、本明細書に記載される抗CD73抗体の重鎖、ペプチドリンカー、およびTGFβR2の細胞外ドメインを含む第1のポリペプチド;ならびに抗CD73抗体の軽鎖を含む第2のポリペプチドを含む。例示的なペプチドリンカー、「TGFβトラップ」部分、および抗CD73-TGFβトラップ融合タンパク質の配列を表6に開示する。
特に、BA035と称する抗CD73-TGFβトラップ融合タンパク質は、配列番号113のアミノ酸配列を含む重鎖および配列番号92のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む。BA036と称する別の抗CD73-TGFβトラップ融合タンパク質は、配列番号114のアミノ酸配列を含む重鎖および配列番号97のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む。BA037と称する第3の例示的な抗CD73-TGFβトラップ融合タンパク質は、配列番号115のアミノ酸配列を含む重鎖および配列番号97のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む。この実施例および実施例4では、BA035およびBA037を検討した。以下の実験では、比較のために2つの追加抗体を使用した:(i)BA035の抗CD73部分と同じ配列を有する抗CD73抗体であるBA012を使用して、BA035のCD73結合部分の活性を表した;ならびに(ii)ペプチドリンカーおよびTGFβR2の細胞外ドメインを含むアイソタイプ対照抗体であるアイソタイプ-TGFβトラップを使用して、BA035およびBA037のTGFβ結合部分の活性を表した。ペプチドリンカーまたはTGFβR2の細胞外ドメインを伴わないアイソタイプ対照抗体を使用して、ベースラインを表した。BA035および対応するアイソタイプ対照は、重鎖定常領域にN297A置換を有するマウスIgG2aフォーマットであった。BA037および対応する対照は、N297A突然変異を有するヒトIgG1フォーマットのヒト化抗体であった。
6.3.2 抗CD73-TGFβトラップ融合タンパク質のCD73への結合
組換えCD73に対するBA037の結合親和性を、BIAcore(登録商標)T200システム(GE Healthcare)を使用した表面プラズモン共鳴(SPR)により決定した。チップに固定化されたマウス抗ヒトIgG(GE Healthcare、ヒト抗体捕捉キット、BR100839)を使用して、BA037(ヒト抗CD73-TGFβトラップ融合タンパク質)、BA025(BA037の抗CD73部分と同じ配列を有する抗CD73抗体)、またはアイソタイプ-TGFβトラップをCM5センサーチップ(GE Healthcare、シリーズセンサーチップCM5、29-1496-03)上に捕捉した。具体的には、泳動緩衝液(10mM HEPES、150mM NaCl、3mM EDTA、および0.05%界面活性剤P20)中で希釈された抗体を流速10μl/分の30秒注入を使用して捕捉し、キネティクス分析に最適な捕捉レベル(BA025については約55RU、ならびにBA037およびアイソタイプ-TGFβトラップについては約60RU)に到達させた。最適捕捉レベルに到達する抗体の濃度を各実験について別々に決定した。組換えヒト、カニクイザル、またはマウスCD73タンパク質(R&D Systems、それぞれ5795EN;Sino Biological、90192-C08H;およびSino Biological、50231-M08H)を約0.098~100nMの濃度で泳動緩衝液に希釈し、3分間の結合相および20分間の解離相を有する100μl/分の流速でチップ表面に適用した。センサーチップは、3M MgCl
2を2回30秒注入するサイクルの間に再生された。BIAcore(登録商標)T200評価ソフトウェアv3.0(GE Healthcare)を使用して、Langmuir 1:1結合モデルを使用してキネティクスパラメーターを決定した。分析は、抗体の各Fabアームが1つの二量体CD73分子と相互作用すると仮定した。データの質は、偏差および曲線フィッティングを目視検査し、U値、Rmax、Chi2、およびTcのパラメーターを評価することによって検証した。結合キネティクス(K
a、K
dおよびK
D)をセンサーグラム分析から決定し、表17に示す。値は、3つの実験の幾何平均である。BA037またはBA025のいずれかに対するマウスCD73の測定可能な結合は観察されなかった。CD73のアイソタイプ-TGFβトラップへの測定可能な結合は観察されなかった。
6.3.3 抗CD73-TGFβトラップ融合タンパク質のTGFβへの結合
組換えTGFβに対するBA037の結合親和性を、BIAcore(登録商標)T200システム(GE Healthcare)を使用した表面プラズモン共鳴(SPR)により決定した。チップに固定化されたマウス抗ヒトIgG(GE Healthcare、ヒト抗体捕捉キット、BR100839)を使用して、BA037、BA025、またはアイソタイプ-TGFβトラップをCM5センサーチップ(GE Healthcare、シリーズセンサーチップChip CM5、29-1496-03)上に捕捉した。具体的には、泳動緩衝液(10mM HEPES、150mM NaCl、3mM EDTA、および0.05%界面活性剤P20)中で希釈された抗体を流速10μl/分の30秒注入を使用して捕捉し、キネティクス分析に最適な捕捉レベル(BA025については約110RU、ならびにBA037およびアイソタイプ-TGFβトラップについては約120RU)に到達させた。最適捕捉レベルに到達する抗体の濃度を各実験について別々に決定した。組換えヒトTGFβ1、TGFβ2、またはTGFβ3タンパク質(それぞれ、Peprotech、AF-100-21C;Peprotech、100-35B;Peprotech、AF-100-36E)をこの実施例で使用した。各TGFβを0.0312~32nMの濃度で泳動緩衝液に希釈し、3分間の結合相および20分間の解離相を有する100μl/分の流速でチップ表面上に流した。センサーチップは、3M MgCl
2を2回30秒注入するサイクルの間に再生された。BIAcore(登録商標)T200評価ソフトウェアv3.0(GE Healthcare)を使用して、Langmuir 1:1結合モデルを使用してキネティクスパラメーターを決定した。データの質は、偏差および曲線フィッティングを目視検査し、U値、Rmax、Chi2、およびTcのパラメーターを評価することによって検証した。結合キネティクス(K
a、K
dおよびK
D)をセンサーグラム分析から決定し、表18に示す。値は、3つの実験の幾何平均である。
6.3.4 抗CD73-TGFβトラップ融合タンパク質のCD73発現細胞への結合
膜結合CD73に対するBA035の親和性を評価した。具体的には、CMVプロモーターの制御下で完全長マウスCD73コード配列を含むレンチウイルスベクターでCHO細胞を形質導入し、抗生物質選択により安定なCHO-muCD73細胞を作製した。陽性対照抗体を使用したフローサイトメトリーにより、マウスCD73の発現を検証した。安定なCHO-muCD73細胞を、37℃および5%CO2で10%熱不活化FBSを補充したRPMI培地の懸濁培養物中で増殖させた。結合分析のために、安定なCHO-muCD73細胞を、FACS緩衝液(PBS、2mM EDTA、0.5%BSA、pH7.2)で希釈したBA035、BA012、アイソタイプ-TGFβトラップ、またはアイソタイプ対照抗体の0.005~10μg/mlの8点用量滴定を用いて、4℃で30分間インキュベートした。細胞をFACS緩衝液中で2回洗浄し、FITCをコンジュゲートしたマウス抗ヒトカッパ検出抗体(Life Technologies、HP6062、FACS緩衝液中で1:100に希釈)とともに30分間、4℃でインキュベートした。次に、細胞を2回洗浄し、LSRFortessa(商標)フローサイトメーター(BD Biosciences)を使用して分析した。FACSデータを、FACS DIVAおよびWEHI Weaselソフトウェアを使用して分析し、Graphpad Prismソフトウェアを用いてプロットした。
図9Aに示されるように、BA035は、CD73に結合するその能力を保持し、TGFβトラップとの融合が、抗CD73抗体のCD73結合能力を阻害しないことを示唆した。
CD73に対するBA035の結合親和性をTGFβの存在下でさらに評価した。具体的には、組換えヒトTGFβ1(Peprotech)の0.002~40μg/mlの10点用量滴定を、10μg/mlのBA035、BA012、またはアイソタイプ対照抗体と一緒に安定なCHO-muCD73細胞に添加した。37℃および5%CO2で30分間インキュベートした後、細胞をFACS緩衝液中で2回洗浄し、FITCをコンジュゲートしたマウス抗ヒトカッパ検出抗体(Life Technologies、HP6062、FACS緩衝液中で1:100希釈)とともに30分間、4℃でインキュベートした。次いで細胞を2回洗浄し、LSRFortessa(商標)フローサイトメーター(BD Biosciences)を使用して分析した。FACSデータをFACS DIVAおよびWEHI Weaselソフトウェアを使用して分析し、Graphpad Prismソフトウェアを用いてプロットした。
図9Bに示されるように、BA035は、TGFβ1の存在下でCD73に結合するそのその能力を保持した。
別の実験では、初代ヒト、カニクイザル、またはマウスCD8+T細胞由来の膜結合CD73に対するBA037の親和性を分析した(マウス細胞については、陽性対照抗体を使用したフローサイトメトリーによりマウスCD73の発現を検証した)。具体的には、凍結保存されたPBMCおよび脾細胞をRPMI-1640培地中で解凍した。結合分析のために、PBMCまたは脾細胞は、アッセイ緩衝液(PBS、0.5%BSA、1:100 Trustain FcX(商標))で希釈した、各々PEにコンジュゲートされたBA037、BA025、アイソタイプ-TGFβトラップ、またはアイソタイプ対照抗体の0.004~666nMの12点用量滴定を使用して、4℃で30分間インキュベートした。細胞をZombie NIR(商標)、蛍光標識抗CD3、および蛍光標識抗CD8で染色して、生存CD8+T細胞を同定した。次に、細胞を2回洗浄し、LSRFortessa(商標)フローサイトメーター(BD Biosciences)を使用して分析した。FACSデータをWEASELソフトウェアを使用して分析し、Graphpad Prismソフトウェアを用いてプロットした。図13Aおよび13Bは、この実験から得られたヒトおよびカニクイザルT細胞結合データを示す。
図13Aおよび13Bに示されるように、BA037は、ヒトおよびカニクイザルCD8+T細胞への用量依存的結合を示し、これはBA025(BA037の抗CD73成分)で観察されたものとほぼ同様であった。ヒトおよびカニクイザルCD8+T細胞へのBA037結合曲線は互いに同等であり、平均細胞EC50値がそれぞれ2.57および9.67nMであった。対照的に、アイソタイプ対照抗体(TGFβRIIトラップ融合の有無にかかわらず)では結合は観察されなかった。BA037のマウスCD8+T細胞への結合は認められなかった(データを示さず)。
6.3.5 抗CD73-TGFβトラップ融合タンパク質によるCD73酵素活性の阻害
CD73酵素活性を阻害するBA035の能力を、生化学的アッセイを使用して評価した。具体的には、6×His-タグ(それぞれ、R&D Systems、5795EN;Sino Biological、90192-C08H;またはR&D Systems、4488EN)と融合した、0.3μg/mlの組換えヒト、カニクイザル、またはマウスCD73タンパク質を、アッセイ緩衝液(25mM Tris pH7.5、5mM MgCl2、および0.005%Tween-20)中で、BA035、BA012、アイソタイプ-TGFβトラップ、またはアイソタイプ対照抗体の0.005~10μg/mlの8点用量滴定と混合し、白色組織培養処理プレート中で50μl/ウェルの最終体積に到達させた。試料を30分間、37℃および5%CO2でインキュベートし、50μlの200μM AMPおよび6μM ATPを各ウェルに添加した。20分間、37℃および5%CO2でインキュベートした後、100μlの再構成CellTiter Glo(登録商標)(Promega)を各ウェルに添加し、5分後にEnvision装置(Perkin Elmer)を使用して発光を記録した。データをGraphpad Prismソフトウェアでプロットした。
図9Cおよび9Dに示されるように、BA035は、CD73活性を阻害するその能力を保持し、TGFβトラップとの融合は、抗CD73抗体のCD73阻害機能を阻害しないことを示唆した。
BA035のCD73活性を阻害するその能力をTGFβの存在下でさらに評価した。具体的には、40μg/mlの組換えヒトTGFβ1(Peprotech)を、0.3μg/mlの組換えマウスCD73タンパク質、およびBA035、BA012、アイソタイプ-TGFβトラップ、またはアイソタイプ対照抗体の0.009~6.6μg/mlの8点用量滴定と混合して、最終体積50μl(最終TGFβ1濃度は20μg/mlである)に到達させた。試料を30分間、37℃および5%CO2でインキュベートし、50μlの200μM AMPおよび6μM ATPを各ウェルに添加した。20分間、37℃および5%CO2でインキュベートした後、100μlの再構成CellTiter Glo(登録商標)(Promega)を各ウェルに添加し、5分後にEnvision装置(Perkin Elmer)を使用して発光を記録した。データをGraphpad Prismソフトウェアでプロットした。
図9Eに示されるように、BA035は、TGFβ1の存在下でCD73活性を阻害するその能力を保持した。
別の実験では、プレート結合CD73酵素活性を阻害するBA037の能力もまた評価した。具体的には、6×His-タグ(それぞれR&D Systems、5795EN;Sino Biological、90192-C08H;またはSino Biological、50231-M08H)を融合した、50μLの300ng/ml組換えヒト、カニクイザル、またはマウスCD73タンパク質を、Ni被覆白色平底96ウェルプレートの各ウェル中で2時間、37℃でインキュベートした。2回洗浄後、50μL/ウェルのBA037、BA025、アイソタイプ-TGFβトラップ、またはアイソタイプ対照抗体を各ウェルに添加した。ヒトおよびカニクイザルCD73について、アッセイ緩衝液中の0.001~20nMの抗体の10点濃度曲線を使用した。マウスCD73について、アッセイ緩衝液中の0.01~20nMの抗体の8点濃度曲線を使用した。試料を60分間、37℃および5%CO2でインキュベートし、50μLの200μM AMPおよび6μM ATPを各ウェルに添加した。20分間、37℃および5%CO2でインキュベートした後、100μlの再構成CellTiter Glo(登録商標)(Promega)を各ウェルに添加し、5分後にEnvision装置(Perkin Elmer)を使用して発光を記録した。データをGraphpad Prismソフトウェアでプロットした。
可溶性CD73酵素活性を阻害するBA037の能力を、生化学的アッセイを使用して評価した。具体的には、6×His-タグ(それぞれ、R&D Systems、5795EN;Sino Biological、90192-C08H;またはSino Biological、50231-M08H)と融合した、0.3μg/mlの組換えヒト、カニクイザル、またはマウスCD73タンパク質を、アッセイ緩衝液(25mM Tris pH7.5、5mM MgCl2)中で、BA037、BA025、アイソタイプ-TGFβトラップ、またはアイソタイプ対照抗体の0.005~100nMの11点用量滴定と混合し、白色組織培養処理プレート中での50μl/ウェル最終容量に到達させた。試料を60分間、37℃および5%CO2でインキュベートし、50μlの200μM AMPおよび6μM ATPを各ウェルに添加した。20分間、37℃および5%CO2でインキュベートした後、100μlの再構成CellTiter Glo(登録商標)(Promega)を各ウェルに添加し、5分後にEnvision装置(Perkin Elmer)を使用して発光を記録した。データをGraphpad Prismソフトウェアでプロットした。
細胞発現のCD73酵素活性を阻害するBA037の能力もまた評価した。この実験では、ヒトCD73を発現するJurkat細胞(またはCD73を発現しない対照細胞)を使用した。1×106細胞/mLの濃度の細胞を、50μL/ウェルの体積の平底透明96ウェル細胞培養プレートに播種した。次に、50μL/ウェルのBA037、BA025、アイソタイプ-TGFβトラップ、またはアイソタイプ対照抗体を、アッセイ緩衝液中の0.001~20nMの抗体の10点濃度曲線で各ウェルに添加した。試料を60分間、37℃および5%CO2でインキュベートし、50μLの200μM AMPおよび6μM ATPを各ウェルに添加した。20分間、37℃および5%CO2でインキュベートした後、100μlの再構成CellTiter Glo(登録商標)(Promega)を各ウェルに添加し、5分後にEnvision装置(Perkin Elmer)を使用して発光を記録した。データをGraphpad Prismソフトウェアでプロットした。
図14A、14B、15Aおよび15Bに示されるように、BA037は、ヒトとカニクイザルの組換えCD73の両方の酵素活性を、平板結合形式で用量依存的に阻害を実証し、平均IC50値はそれぞれ0.518nMおよび0.707nMであった。BA025は、種間でCD73酵素活性を同様に阻害したが、アイソタイプ対照抗体およびアイソタイプ-TGFβトラップ融合タンパク質は阻害しなかったことから、BA037による阻害は、完全に分子の抗CD73部分によるものであることが確認された。予想されたように、BA037は、マウスCD73に対するその低い親和性のために、マウス組換えCD73の酵素活性を遮断しなかった(データを示さず)。対照的に、抗マウスCD73抗体(クローンTY/11.8)は、組換えマウスCD73活性を用量依存的に阻害した(データを示さず)。
図14C、14D、15Cおよび15Dに示されるように、BA037は、可溶性形態のヒトとカニクイザル組換えCD73の両方の酵素活性の用量依存的阻害を実証し、平均IC50値は、それぞれ0.99nMおよび0.623nMであった。
図16Aおよび16Bに示されるように、BA037はまた、ヒトCD73を過剰発現するように操作されたJurkat細胞によって生成されたヒトCD73の酵素活性を阻害し、平均IC50値は0.235nMであった。
6.3.6 抗CD73-TGFβトラップ融合タンパク質によるTGFβシグナル伝達および間葉抗原発現の中和
異所的に発現されたレポーター系および内因性レポーター系を使用して、BA035がTGFβ誘導シグナル伝達を障害する能力を評価した。
異所的に発現されたレポーターは、市販のHEK293細胞系(BPS Biosciences)におけるSMAD結合エレメント(SBE)の制御下にあるルシフェラーゼコード配列を含むベクターであった。簡単に述べると、HEK293細胞をベクターでトランスフェクトし、それによってHEK293-SMADレポーター細胞を作製した。HEK293-SMADレポーター細胞を3.5×104細胞/ウェルの密度で播種し、37℃および5%CO2で白色平底組織培養プレートで100μlの増殖培地(10%FBSを補充したMEM培地)中で終夜培養した。増殖培地をアッセイ培地(0.5%FBSを補充したMEM培地)に置き換え、細胞を4.5時間、37℃および5%CO2で培養した。BA035、BA012、アイソタイプ-TGFβトラップ、またはアイソタイプ対照抗体の0.009~20μg/mlの8点用量滴定を、20ng/mlの組換えヒトTGFβ(Peprotech)とともに細胞に添加し、細胞を終夜、37℃および5%CO2でインキュベートした。TGFβ誘導ルシフェラーゼ活性を検出するために、100μlの再構成Bio-Glo(商標)(Promega)を各ウェルに添加し、5分後にEnvision装置(Perkin Elmer)を使用して発光を記録した。
図10Aに示されるように、BA035とアイソタイプ-TGFβトラップの両方は、HEK293-SMADレポーター細胞におけるTGFβ誘導ルシフェラーゼ発現の用量依存的阻害を示したが、BA012は示さなかった。
別の実験では、BA037、BA025、アイソタイプ-TGFβトラップ、またはアイソタイプ対照抗体の0.0003~20nMの11点用量滴定をTGFβ1、TGFβ2、およびTGFβ3アイソフォームに対して別々に行った。そうでなければ、上記と同じプロトコールを使用した。図17A~17Cに示されるように、BA037とアイソタイプ-TGFβトラップの両方は、HEK293-SMADレポーター細胞において、β1およびβ3アイソフォームに対するTGFβ誘導ルシフェラーゼ発現の用量依存的阻害を示したが(BA025は用量依存的阻害を示さなかった)、β2アイソフォームに対する阻害は示さなかった。
腫瘍細胞系の上皮から間葉への転換(EMT)におけるこれらの分子の効果を決定するために、肺癌A549細胞(ATCC(登録商標)CCL-185EMT(商標))のゲノム中のビメンチン遺伝子の内因性オープンリーディングフレームの3’末端に赤色蛍光タンパク質(RFP)コード配列を挿入した。このA549-ビメンチン-RFP細胞レポーターシステムは、ビメンチンタンパク質のC末端に融合したRFPからの蛍光を測定することによって、EMTのマーカーであるビメンチンのTGFβ誘導発現を検出することを可能にした。簡単に述べると、A549-ビメンチン-RFP細胞を、37℃および5%CO2で10%熱不活化FBSを補充したF-12K培地の懸濁培養物中で増殖させ、2.5ng/mlのTGFβ1の存在下または非存在下で、10μg/mlのBA035、BA012、アイソタイプ-TGFβトラップ、またはアイソタイプ対照抗体とともに48時間インキュベートした。細胞をFACS緩衝液(PBS、2mM EDTA、0.5%BSA、pH7.2)中で2回洗浄し、LSRFortessa(商標)フローサイトメーター(BD Biosciences)を使用して分析した。FACSデータをFACS DIVAおよびWEHI Weaselソフトウェアを使用して分析し、Graphpad Prismソフトウェアを用いてプロットした。
図10Bに示すように、BA035およびアイソタイプ-TGFβトラップは、ビメンチン発現レベルのTGFβ1誘導アップレギュレーションを阻害したが、BA012またはアイソタイプコントロールは阻害しなかった。
別の実験セットでは、BA037、BA025、アイソタイプ-TGFβトラップ、またはアイソタイプ対照抗体の0.0028~165nMの11点用量滴定をTGFβ1、TGFβ2、およびTGFβ3アイソフォームに対して別々に行った。A549-ビメンチン-RFP細胞を上記のように増殖させ、調製した。TGFβを室温で20分間(図18A~18F)、または37℃で30分間(図18G~18I)、抗体とプレインキュベートした。次に、抗体およびTGFβを細胞に添加し、37℃で24時間インキュベートした。細胞をPBSで洗浄し、BD FACSCanto II(商標)フローサイトメーターを使用してフローサイトメトリーにより分析した。FACSデータをFACS DIVAソフトウェアを使用して分析し、Graphpad Prismソフトウェアを用いてプロットした。図18A~18Iに示されるように、BA037およびアイソタイプ-TGFβトラップは、ビメンチン発現レベルのTGFβ1およびTGFβ3誘導アップレギュレーションを阻害したが、BA025またはアイソタイプ対照は阻害しなかった。
6.3.7 CD73結合による抗CD73-TGFβトラップ融合タンパク質の内在化
抗CD73-TGFβトラップ、BA037、または対照抗体のCD73を発現する細胞への内在化を、細胞毒性アッセイを使用して分析した。細胞毒性アッセイは、内在化により細胞傷害性ペイロードDM1を細胞質内に輸送し得る、抗体-薬物コンジュゲートαHFc-NC-DM1(非切断性リンカーを有する、メイタンシノイドDM1(DM1)にコンジュゲートされた抗ヒトIgG Fc抗体、Moradec LLC)を使用した。簡単に述べると、6.1.4節に記載されるように、ヒトCD73を異所的に発現するJurkat細胞系を、ウェルあたり1×104の密度で白色平底組織培養プレートに播種した。抗体と同じ濃度のαHFc-NC-DM1とともに、抗CD73抗体またはアイソタイプ対照抗体の0.03~20nMの7点用量滴定を細胞に加えて、100μl/ウェルの最終体積に到達させた。72時間、37℃および5%CO2でインキュベートした後、100μlの再構成CellTiter Glo(登録商標)(Promega)を各ウェルに添加した。5分後、細胞生存率を表す発光をEnvision装置(Perkin Elmer)を使用して記録した。
図19Aおよび19Bに示されるように、αHFc-NC-DM1とともに、BA025またはBA037とのインキュベーションは、用量依存的にCD73発現Jurkat細胞の細胞死を引き起こした。図19Cおよび19Dに示されるように、αHFc-NC-DM1を含まない対照実験は、細胞死をもたらさなかった。この結果は、BA037におけるTGFβサイトカイントラップ部分の存在は、そのCD73媒介内在化に影響を及ぼさないことを示した。
6.3.8 抗CD73-TGFβトラップ融合タンパク質はFcγRを活性化しない
抗CD73-TGFβトラップ融合タンパク質(BA037)または対照抗体による高親和性アロタイプFcγRIIA(H131)またはFcγRIIIA(V158)の活性化を、NFATプロモーターにより駆動される下流ルシフェラーゼ2(luc2)レポーター遺伝子とともにFcγRIIA(H131)またはFcγRIIIA(V158)のいずれかを発現するように操作されたJurkatレポーター細胞系を使用して、CD73を発現する細胞の存在下で測定した。簡単に述べると、CD73を発現するCHO細胞(CHO-CD73、2.4×106細胞/mL)の25μLを、96ウェル平底白色アッセイプレートのウェルに分注し、ウェルあたり6.0×104細胞を得た。BA037、BA025、Fcコンピテント抗CD73、アイソタイプ-TGFβトラップまたはアイソタイプ対照抗体の10点用量滴定(0.0005~10nM)を細胞に添加した。次に、25μLのJurkat FcγRIIA(H131)またはJurkat FcγRIIIA(V158)レポーター細胞懸濁液(6×106細胞/mL、結果として1.5×105細胞/ウェル)をウェルに添加した。20時間、37℃および5%CO2でインキュベートした後、75μLの再構成CellTiter Glo(登録商標)(Promega)を各ウェルに添加し、5分後にEnvision装置(Perkin Elmer)を使用して、細胞生存率を表す発光を記録した。
これらの実験において、BA037およびBA025は、ターゲットエンゲージメントにおける高親和性FcγRIIA(H131)またはFcγRIIIA(V158)シグナル伝達の顕著な活性化を示さなかった(図20Aおよび20B、黒丸および黒四角)。対照的に、Fcコンピテント抗CD73抗体(ヒトIgG1λ)は、頑強なレポーター遺伝子活性化を誘導した(図20Aおよび20B、黒菱形)。これらの知見は、関連するFc媒介エフェクター細胞活性を欠くBA037と一致する。
6.4 実施例4:抗CD73抗体のin vivo活性
この実施例は、抗CD73-TGFβトラップ融合タンパク質を含む抗CD73抗体の、腫瘍成長および転移の種々のモデルにおける抗腫瘍活性を記載する。
6.4.1 抗CD73抗体は腫瘍成長および転移を障害する
抗CD73抗体の抗腫瘍機能を結腸がんおよび腫瘍転移の動物モデルで試験した。
結腸がんモデルでは、6~8週齢の雌Balb/cマウスに、0日目に5×104個のCT26腫瘍細胞を皮下注射し、5日目、9日目、および14日目に、200μgのBA012、RA001の可変ドメインを含む抗体、およびN297A突然変異(RA001-IgG2a-N207Aと称する)を含むマウスIgG2a定常ドメイン、またはアイソタイプ対照抗体を腹腔内に処理した。デジタルキャリパーを使用して、腫瘍成長を隔週でモニターした。腫瘍体積は、体積=身長×幅×幅×0.52の式を使用して計算した。
図11Aに示されるように、BA012は、RA001のキメラバリアントよりも強力に腫瘍成長を阻害した。
腫瘍転移モデルでは、6~8週齢の雌Balb/cマウスに、高レベルの内因性CD73を発現する2×104個のEMT6乳癌細胞を0日目に静脈内注射した。200μgのBA012またはアイソタイプ対照抗体を、同日(0日目)および3日目に腹腔内投与した。14日目にマウスを安楽死させ、肺の転移結節は、PBS中の組織を洗浄し、4%Indiaインクを使用して構築物について染色し、Fekete溶液(エタノール、ホルムアルデヒドおよび酢酸の水溶液)を使用して室温で固定することによって評価された。白色転移結節を手動でカウントし、Graphpad Prismソフトウェアでプロットした。
図11Bに示されるように、BA012は、アイソタイプ対照と比較して、EMT6腫瘍細胞の肺への浸潤を阻害した。これは、抗CD73抗体が腫瘍転移を阻害することを示唆した。
並列実験において、6~8週齢の雌Balb/cマウスに2×104個のEMT6乳癌細胞を0日目に静脈内注射した。400μgのBA012、400μgのアイソタイプ対照抗体または492μg(BA012およびアイソタイプ対照に対して等モル)のBA035を、同日(0日目)および3日目に腹腔内投与した。14日目にマウスを安楽死させ、肺の転移結節は、PBS中の組織を洗浄し、4%Indiaインクを使用して対比のために染色し、Fekete溶液(エタノール、ホルムアルデヒドおよび酢酸の水溶液)を使用して室温で固定することによって評価された。白色転移結節を手動でカウントし、Graphpad Prismソフトウェアでプロットした。
図21に示されるように、BA035は、BA012およびアイソタイプ対照と比較して、EMT6腫瘍細胞の肺への浸潤を阻害した。これは、抗CD73-TGFβトラップ融合タンパク質が腫瘍転移を阻害し得ることを実証した。
6.4.2 抗CD73-TGFβトラップ融合タンパク質は、腫瘍阻害においてCD73拮抗作用とTGFβ中和との相乗作用を示す
抗CD73-TGFβトラップ融合タンパク質の機能を腫瘍成長の2つの動物モデルで試験した。
最初のモデルでは、6~8週齢の雌C57BL/6マウスに、0日目に2×105個のHPV16-E6/7+ c-Ha-ras+ TC1マウス肺がん細胞を皮下注射した。腫瘍を有するマウスを5日目に無作為に割り付け、5日目、8日目、および11日目に、200μgのBA012もしくはアイソタイプ対照抗体、または246μgのBA035もしくはアイソタイプ-TGFβトラップを腹腔内に処理した。デジタルキャリパーを使用して、腫瘍成長を隔週でモニターした。腫瘍体積は、体積=身長×幅×幅×0.52の式を使用して計算し、データをGraphpad Prismソフトウェアを用いてプロットした。
図12Aに示されるように、BA035は、BA012またはアイソタイプ-TGFβトラップのみではなく、腫瘍成長を阻害した。
LLC Lewis肺がんの第2のモデルでは、野生型雌C57BL/6マウスに0.5×106個のLLC腫瘍細胞(ATCC番号CRL-1642)を移植した。腫瘍が75~100mm3に達した時点で投与を開始し、これは4日目に生じた。マウスは、4日目、7日目、および11日目に、200μgのアイソタイプ対照抗体、246μgのBA035、200μgのBA012、または246μgのアイソタイプ-TGFβトラップを投与された。デジタルキャリパーを使用して、腫瘍成長を隔週でモニターした。腫瘍体積は、体積=身長×幅×幅×0.52の式を使用して計算し、データをGraphpad Prismソフトウェアを用いてプロットした。
図22に示されるように、BA035は、BA012またはアイソタイプ-TGFβトラップ融合タンパク質単独よりも、腫瘍成長の阻害においてより効果的であった。
第3のモデルでは、TGFβ阻害に感受性があることが公知であるDetroit562マウス異種移植モデルを採用した(Koopman et al., Cancer Res. 68, 561-569 (2008)を参照のこと)。具体的には、Detroit562腫瘍細胞を6~8週齢の雌ヌード(Foxn1nu)マウス(1×106細胞/マウス)に皮下投与した。腫瘍を有するマウス(n=8~10匹のマウス/群)に、246μgのBA035、200μgのBA012、246μgのアイソタイプ-TGFβトラップ、200μgのBA012と246μgのアイソタイプ-TGFβトラップの組み合わせ、または200μgのアイソタイプ対照を、腫瘍移植後8、11、および15日に腹腔内(i.p.)処理した。デジタルキャリパーを使用して、腫瘍成長を隔週でモニターした。腫瘍体積は、体積=身長×幅×幅×0.52の式を使用して計算し、データをGraphpad Prismソフトウェアを用いてプロットした。
図23に示されるように、TGFβトラップ部分を含む全ての処理は、このモデルにおいて有効であった。
4番目のモデルでは、6~8週齢の雌Balb/cマウスに4×105個のEMT6腫瘍細胞を0日目に皮下注射した。腫瘍を有するマウスを無作為に割り付け、5日目、8日目、および11日目に、246μgのBA035、200μgのBA012、246μgのアイソタイプ-TGFβトラップ、200μgのBA012および246μgのアイソタイプ-TGFβトラップの組み合わせ、または200μgのアイソタイプ対照抗体を腹腔内に処理した。デジタルキャリパーを使用して、腫瘍成長を隔週でモニターした。腫瘍体積は、体積=身長×幅×幅×0.52の式を使用して計算し、データをGraphpad Prismソフトウェアを用いてプロットした。
図12Bに示されるように、アイソタイプ対照抗体を除き、各々の抗体処理は腫瘍成長を阻害した。BA035は、BA012とアイソタイプ-TGFβトラップの組み合わせと比較してより強い抗腫瘍活性を示し、2つの活性が単一の複合体で提供される場合、CD73拮抗作用とTGFβ中和の間の相乗作用を示した。
6.4.3 抗CD73-TGFβトラップ融合タンパク質は他のがん処置と効果的に組み合わさる
抗CD73-TGFβトラップ融合タンパク質が他のがん処置の効力を増強する能力を、腫瘍成長の2つの動物モデルで試験した。
上述のEMT6モデルを使用して、マウス群をBA012、アイソタイプ対照、BA035、アイソタイプ-TGFβトラップ、またはBA012+アイソタイプ-TGFβトラップで処理した。抗体を7、10、14および17日目に投薬した。次に、マウスをドキソルビシンまたは抗PD-1抗体のいずれかで処理した。対照群は、併用処置を受けなかった。ドキソルビシンは、400μg/注射で7日目および14日目に静脈内投与された。抗PD-1抗体(クローンRMP1-14、BioXcell)は、他の抗体と同じ時間点で、注射あたり200μgで投与された。
図24A~24Dに示されるように、全ての処理は、アイソタイプ対照と比較して、腫瘍成長を阻害する幾分の効果を示した。注目すべきことに、BA035と抗PD-1抗体との組み合わせは、図24Bに示されるように、BA012またはアイソタイプ-TGFβトラップのいずれかとの抗PD-1抗体の組み合わせよりも、腫瘍成長の阻害においてより効果的であった。同様に、図24Cおよび24Dに示されるように、BA035とドキソルビシンとの組み合わせは、BA012またはアイソタイプ-TGFβトラップのいずれかとドキソルビシンとの組み合わせよりも、腫瘍成長の阻害においてより効果的であった。
大腸がんモデルにおいて、6~8週齢の雌Balb/cJマウスに5×104個のCT26腫瘍細胞を0日目に皮下注射した。腫瘍の平均サイズが75~100mm3に到達したら、マウスは、CT26細胞の注射後13、17および20日目に、200μgのBA012、200μgのアイソタイプ対照抗体、246μgのアイソタイプ-TGFβトラップ、246μgのBA035、または200μgのBA012+200μgのアイソタイプ-TGFβトラップを腹腔内に処理した。マウスはまた、12日目および19日目に800μgのエトポシドを腹腔内に注射された。腫瘍成長をデジタルキャリパーを使用して週に2回モニターした。腫瘍体積は体積=身長×幅×幅×0.52の式を使用して計算した。腫瘍が1000mm3に到達したら、マウスを安楽死させた。
図25に示されるように、BA035とエトポシドの組み合わせは、エトポシド単独、エトポシドとBA012の組み合わせ、またはエトポシドとアイソタイプ対照のいずれかとの組み合わせよりも、腫瘍成長の阻害においてより効果的であった。融合タンパク質BA035はまた、エトポシドと組み合わせたBA012およびアイソタイプ-TGFβトラップの組み合わせよりもエトポシドとの組み合わせにおいてより効果的であった。
6.5 (実施例5)
エピトープマッピング
この実施例は、BA037によって結合されたCD73の部分を説明する。
6.5.1 HDXによるエピトープマッピング
ヒトCD73とBA037(BA037-Fab)のFab断片との相互作用をHDX質量分析により研究した。これらのデータを使用して、ヒトCD73上のBA037-Fabに結合されたエピトープ領域を同定した。CD73とBA037-Fabとの相互作用を以下の方法を使用して評価した。
抗ヒトCD73 FabとのCD73相互作用
20μLの組換えヒトCD73(8μg;R&D Systems、カタログ番号5795-EN)または20μLの組換えヒトCD73およびBA037-Fab混合物(8μg:24μg)を、110μLの酸化重水素標識緩衝液(50mMリン酸ナトリウム、100mM塩化ナトリウム、pD7.4)とともに、20℃で0秒、10秒、60秒、600秒、または3600秒間インキュベートした。130μLの4Mグアニジン塩酸塩、0.85MのTCEP緩衝液(最終pH2.5)を添加し、混合物を3分間、20℃でインキュベートすることにより、水素/重水素交換をクエンチした。続いて、クエンチした試料を、以下に記載するように、カラムペプシン/プロテアーゼXIII消化およびLC-MS分析に供した。質量スペクトルは、MSのみのモードで記録した。
ペプシン/プロテアーゼXIII消化およびLC-MS
各CD73またはCD73:BA037-Fab混合物を、自家充填ペプシン/プロテアーゼXIII(w/w、1:1)カラムを使用してオンカラムペプシン/プロテアーゼXIII消化に供し、得られたペプチドを、Q Exactive(商標)ハイブリッド四重極-オービトラップ質量分析器(Thermo)に結合したWaters Acquity UPLCで構成されるUPLC-MSシステムを使用して分析した。ペプチドを、溶媒A(水中0.2%ギ酸)中の2~30%溶媒B(アセトニトリル中0.2%ギ酸)からの16.5分の勾配で50mm×1mm C8カラム上で分離した。ペプチド同定は、Mascotを用いてヒトCD73配列に対してMS/MSデータを検索することにより行われた。前駆体イオンおよび生成物イオンの質量公差は、それぞれ7ppmおよび0.02Daであった。
HDXデータ分析
H/D交換MSデータの分析のためにHDX WorkBenchソフトウェアを使用して、生MSデータを処理した。重水素化ペプチドとその天然型(t0)の平均質量差を使用して重水素レベルを計算した。重水素取り込みの計算のために、所定のペプチドの質量スペクトルを抽出イオンクロマトグラムピークにわたって組み合わせ、加重平均m/zを計算した。天然ペプチドの質量(0分)から加重平均質量までの質量増加は、重水素取り込みのレベルに対応する。
抗ヒトCD73 Fabのエピトープ結合
エピトープに寄与する残基は、BA037-FabがCD73に結合した場合の重水素交換からの保護によって同定された。この段落の残基は全て、配列番号99に従って番号付けされる。残基144~170(IKAKGPLASQISGLYLPYKVLPVGDEV、配列番号90)からなる1つの領域は、ヒトCD73がBA037-Fabに結合した場合、強い重水素保護を経験した。したがって、この領域は、CD73上のBA037のエピトープまたはその一部に対応する。残基195~213(DEITALQPEVDKLKTLNVN、配列番号91)からなる別の領域はまた、ヒトCD73がBA037-Fabに結合した場合、強力な重水素保護を経験した。したがって、この領域はまた、CD73上のBA037のエピトープまたはその一部にも対応する。両方の領域(配列番号129の残基144~170および195~213)はまた、集合的に、CD73上のBA037のエピトープまたはその一部とみなすことができる。
6.5.2 CD73の突然変異によるエピトープマッピング
BA037およびRA001のヒトおよびマウスCD73への結合は、表19および表20に記載されているように、一連のCD73突然変異体を使用してさらに研究された。CD73残基は、ヒトとマウスCD73配列との間の差に基づいて、またはヒトCD73結晶構造(PDB参照番号4H2F)の考察に基づいて、突然変異誘発のために選択された。
組換えCD73タンパク質に対するBA037および参照抗CD73抗体RA001の親和性を、BIAcore(登録商標)T200システム(GE Healthcare)を使用してSPRにより決定した。チップに固定化されたマウス抗ヒトIgG(GE Healthcare、ヒト抗体捕捉キット、BR100839)を使用して、CM5センサーチップ(GE Healthcare、シリーズセンサーチップCM5、29-1496-03)上にBA037、RA001またはアイソタイプ対照-TGFβトラップ融合タンパク質を捕捉した。具体的には、泳動緩衝液(10mM HEPES、150mM NaCl、および0.05%界面活性剤P20)中で希釈された抗体を、流速10μl/分を使用して捕捉し、キネティクス分析に最適な捕捉レベルに到達させた。最適捕捉レベルに到達する抗体の濃度を1.5μg/mlに固定した。この実施例で使用した組換えCD73を自家生成した。ヒト野生型CD73への結合は、内部CD73および市販の組換えCD73(Sino Biologicalカタログ番号10904-H08H)について類似していた(データ示さず)。CD73を連続的に希釈し、各突然変異体を、2分間の結合相および10分間の解離相を有する50μl/分の流速でチップ表面上に流した。センサーチップは、3M MgCl2を1回90秒注入するサイクルの間に再生された。BIAcore(登録商標)T200評価ソフトウェアv3.0(GE Healthcare)を使用して、Langmuir 1:1結合モデルを使用してキネティクスパラメーターを決定した。
BA037およびRA001の最大結合におけるCD73突然変異の効果を表19に示す。最大結合は60nMで測定した。Y161Aは、4重のヒトからマウスへの突然変異(Y158F、Y161S、P165S、D168G)と同様に、BA037結合の部分的喪失を示した。同じ4つの残基をアラニン(Y158A、Y161A、P165A、D168A)に突然変異させた場合、さらなるBA037結合が喪失した。対照的に、RA001は、試験したすべてのCD73突然変異体と同程度のレベルで結合した。
従来の観察と一致して、BA037の野生型マウスCD73への有意な結合は観察されなかった。しかしながら、マウスCD73における残基163、167、および170の、対応するヒト残基への突然変異(すなわち、マウスからヒトへの突然変異S163Y、S167P、G170D)は、BA037結合の回復(表19に示される)、または結合親和性の部分的回復(表20に示される)をもたらした。さらに、マウスCD73における残基109、111、154、160、163、167、170、200、298および299の、対応するヒト残基への突然変異(すなわち、マウスからヒトへの突然変異I109A、G111R、H154S、F160Y、S163Y、S167P、G170D、S200T、D298E、K299R)は、結合(表19に示される)と結合親和性(表20に示される)の両方の回復をもたらした。RA001は、ヒトCD73と同程度のレベルでマウスCD73に結合した。
BA037およびRA001結合のK
A(結合親和性)に対する前述のCD73突然変異の効果を表20に示す。本試験では、野生型ヒトCD73に対するBA037およびRA001の結合のK
A値を、それぞれ7.35×10
9M
-1および3.21×10
9M
-1と決定した。
表19および20に示されるように、Y158、Y161、P165、および/またはD168のうちの1つまたは複数の残基の突然変異は、BA037のヒトCD73に対する最大結合および親和性を低下させた。BA037は、残基T198、S269またはK274の単一の突然変異に対して感受性を示さなかった。RA001の結合は、試験したいずれもの突然変異に影響されなかった。これらの結果は、BA037が、残基Y158、Y161、P165、および/またはD168を含むエピトープ(または複数のエピトープ)を介してヒトCD73に結合することを示す。これらの結果はまた、BA037のエピトープが参照抗体RA001のエピトープと異なることを示す。
* * *
本発明は、本明細書に記載される具体的な実施形態によって範囲が限定されるものではない。実際に、上述のものに加えて、本発明の種々の変更は、上述の説明および付随する図面から当業者に明らかになる。このような変更は、添付の特許請求の範囲の範囲内に入ることが意図される。
本明細書に引用された全ての参考文献(例えば、刊行物または特許または特許出願)は、個々の参考文献(例えば、刊行物または特許または特許出願)が、すべての目的のためにその全体が参照により組み込まれることが具体的におよび個別に示されているかのように同じ範囲でそれらの全体およびすべての目的のために、参照により本明細書に組み込まれる。
他の実施形態は、以下の特許請求の範囲内にある。
特定の実施形態では、例えば以下の項目が提供される。
(項目1)
ヒトCD73に特異的に結合する単離された抗体であって、相補性決定領域(CDR)であるCDRH1、CDRH2およびCDRH3を含む重鎖可変領域と、相補性決定領域であるCDRL1、CDRL2およびCDRL3を含む軽鎖可変領域とを含み、
(a)CDRH1が、X
1
X
2
WX
3
X
4
(配列番号13)のアミノ酸配列(配列中、
X
1
は、SまたはNであり;
X
2
は、SまたはYであり;
X
3
は、I又はMであり;
X
4
は、NまたはHである)
を含み;
(b)CDRH2が、X
1
IYPRX
2
X
3
DTNYX
4
X
5
KFKX
6
(配列番号14)のアミノ酸配列(配列中、
X
1
は、RまたはTであり;
X
2
は、N、AまたはSであり;
X
3
は、GまたはSであり;
X
4
は、N、AまたはSであり;
X
5
は、GまたはQであり;
X
6
は、DまたはGである)
を含み;
(c)CDRH3が、LLDYSMDY(配列番号7)のアミノ酸配列を含み;
(d)CDRL1が、RASQDISX
1
X
2
LN(配列番号16)のアミノ酸配列(配列中、
X
1
は、NまたはIであり;
X
2
は、YまたはSである)
を含み;
(e)CDRL2が、YTSRLHS(配列番号10)のアミノ酸配列を含み;および/または
(f)CDRL3が、QQGNTLPXT(配列番号17)のアミノ酸配列(配列中、
Xは、LまたはWである)
を含む、単離された抗体。
(項目2)
CDRH1が、配列番号1および2からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む、項目1に記載の単離された抗体。
(項目3)
CDRH2が、配列番号3~6からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む、項目1または2に記載の単離された抗体。
(項目4)
CDRL1が、配列番号8および9からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む、前記項目のいずれか一項に記載の単離された抗体。
(項目5)
CDRL3が、配列番号11および12からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む、前記項目のいずれか一項に記載の単離された抗体。
(項目6)
(a)CDRH1が、SSWIN(配列番号2)のアミノ酸配列を含み;
(b)CDRH2が、RIYPRX
1
GDTNYX
2
GKFKD(配列番号15)のアミノ酸配列(配列中、
X
1
は、N、AまたはSであり;
X
2
は、N、AまたはSである)
を含み;
(c)CDRL1が、RASQDISX
1
X
2
LN(配列番号16)のアミノ酸配列(配列中、
X
1
は、NまたはIであり;
X
2
は、YまたはSである)
を含み;および/または
(d)CDRL3が、QQGNTLPLT(配列番号12)のアミノ酸配列を含む、
前記項目のいずれか一項に記載の単離された抗体。
(項目7)
CDRH2が、配列番号4~6からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む、項目6に記載の単離された抗体。
(項目8)
CDRL1が、配列番号8および9からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む、項目6または7に記載の単離された抗体。
(項目9)
CDRH1、CDRH2およびCDRH3が、配列番号2、4および7;2、5および7;1、3および7;または2、6および7にそれぞれ記載のCDRH1、CDRH2およびCDRH3アミノ酸配列を含む、前記項目のいずれか一項に記載の単離された抗体。
(項目10)
CDRL1、CDRL2およびCDRL3が、配列番号8、10および12;9、10および12;または8、10および11にそれぞれ記載のCDRL1、CDRL2およびCDRL3アミノ酸配列を含む、前記項目のいずれか一項に記載の単離された抗体。
(項目11)
CDRH1、CDRH2、CDRH3、CDRL1、CDRL2およびCDRL3が、配列番号2、4、7、8、10および12;2、5、7、8、10および12;1、3、7、8、10および11;2、4、7、8、10および11;2、4、7、9、10および12;2、6、7、8、10および12;2、5、7、9、10および12;または2、6、7、9、10および12にそれぞれ記載のCDRH1、CDRH2、CDRH3、CDRL1、CDRL2およびCDRL3アミノ酸配列を含む、前記項目のいずれか一項に記載の単離された抗体。
(項目12)
CDRH1、CDRH2、CDRH3、CDRL1、CDRL2およびCDRL3が、配列番号2、4、7、8、10および12;または2、5、7、8、10および12にそれぞれ記載のCDRH1、CDRH2、CDRH3、CDRL1、CDRL2およびCDRL3アミノ酸配列を含む、項目11に記載の単離された抗体。
(項目13)
ヒトCD73に特異的に結合する単離された抗体であって、CDRであるCDRH1、CDRH2およびCDRH3を含む重鎖可変領域と、相補性決定領域であるCDRL1、CDRL2およびCDRL3を含む軽鎖可変領域とを含み、CDRH3が、LLDYSMDY(配列番号7)のアミノ酸配列を含み;および/またはCDRL3が、QQGNTLPLT(配列番号12)もしくはQQGNTLPWT(配列番号11)のアミノ酸配列を含む、単離された抗体。
(項目14)
配列番号31のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域を含む、前記項目のいずれか一項に記載の単離された抗体。
(項目15)
配列番号19~21および23~30からなる群から選択されるアミノ酸配列と少なくとも75%、80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%または100%同一のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域を含む、前記項目のいずれか一項に記載の単離された抗体。
(項目16)
前記重鎖可変領域が、配列番号19~21および23~30からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む、項目15に記載の単離された抗体。
(項目17)
配列番号23~30からなる群から選択されるアミノ酸配列と少なくとも75%、80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%または100%同一のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域を含む、前記項目のいずれか一項に記載の単離された抗体。
(項目18)
前記重鎖可変領域が配列番号23~30からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む、項目17に記載の単離された抗体。
(項目19)
前記重鎖可変領域が、配列番号24または27のアミノ酸配列を含む、項目18に記載の単離された抗体。
(項目20)
配列番号22に記載のヒト生殖系列配列に由来するアミノ酸配列を含む重鎖可変領域を含む、前記項目のいずれか一項に記載の単離された抗体。
(項目21)
配列番号41または42のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む、前記項目のいずれか一項に記載の単離された抗体。
(項目22)
配列番号33~35および37~40からなる群から選択されるアミノ酸配列と少なくとも75%、80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%または100%同一のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む、前記項目のいずれか一項に記載の単離された抗体。
(項目23)
前記軽鎖可変領域が、配列番号33~35および37~40からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む、項目22に記載の単離された抗体。
(項目24)
配列番号37~40からなる群から選択されるアミノ酸配列と少なくとも75%、80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%または100%同一のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む、前記項目のいずれか一項に記載の単離された抗体。
(項目25)
前記軽鎖可変領域が、配列番号37~40からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む、項目24に記載の単離された抗体。
(項目26)
前記軽鎖可変領域が、配列番号37のアミノ酸配列を含む、項目25に記載の単離された抗体。
(項目27)
配列番号36に記載のヒト生殖系列配列に由来するアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む、前記項目のいずれか一項に記載の単離された抗体。
(項目28)
前記重鎖可変領域および前記軽鎖可変領域が、配列番号24および37;27および37;19および33;20および34;21および35;23および37;23および38;24および38;25および37;26および37;28および37;25および38;26および38;27および38;28および38;29および37;30および37;23および39;または23および40にそれぞれ記載のアミノ酸配列を含む、前記項目のいずれか一項に記載の単離された抗体。
(項目29)
前記重鎖可変領域および前記軽鎖可変領域が、配列番号24および37;または27および37にそれぞれ記載のアミノ酸配列を含む、項目28に記載の単離された抗体。
(項目30)
ヒトIgG
1
、IgG
2
、IgG
3
、IgG
4
、IgA
1
およびIgA
2
からなる群から選択される重鎖定常領域を含む、前記項目のいずれか一項に記載の単離された抗体。
(項目31)
前記重鎖定常領域が、IgG
1
である、項目30に記載の単離された抗体。
(項目32)
IgG
1
のアミノ酸配列が、EU番号付けシステムに従って番号付けされた、N297A突然変異を含む、項目31に記載の単離された抗体。
(項目33)
前記重鎖定常領域が、配列番号50、49、46、45、55または56のアミノ酸配列を含む、項目32に記載の単離された抗体。
(項目34)
配列番号63~88からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む重鎖を含む、前記項目のいずれか一項に記載の単離された抗体。
(項目35)
ヒトIgκおよびIgλからなる群から選択される軽鎖定常領域を含む、前記項目のいずれか一項に記載の単離された抗体。
(項目36)
前記軽鎖定常領域が、Igκである、項目35に記載の単離された抗体。
(項目37)
前記軽鎖定常領域が、配列番号93または89のアミノ酸配列を含む、項目36に記載の単離された抗体。
(項目38)
配列番号92および94~98からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む軽鎖を含む、前記項目のいずれか一項に記載の単離された抗体。
(項目39)
表4の任意の列に記載のアミノ酸配列、好ましくは、配列番号79および97;85および97;77および97;80および97;86および97;64および92;70および96;または78および97からなる群から選択されるアミノ酸配列をそれぞれ含む、重鎖および軽鎖を含む、前記項目のいずれか一項に記載の単離された抗体。
(項目40)
配列番号19、20、および65~68のいずれか1つにおけるXが、グルタミンである、項目15~39のいずれか一項に記載の単離された抗体。
(項目41)
配列番号21、23~30、63、64、69~88のいずれか1つにおけるXが、グルタミン酸である、項目15~39のいずれか一項に記載の単離された抗体。
(項目42)
配列番号19~21、23~30、および63~88のいずれか1つにおけるXが、ピログルタミン酸である、項目15~39のいずれか一項に記載の単離された抗体。
(項目43)
ヒトCD73の、前記項目のいずれか一項に記載の抗体と同じエピトープに結合する、単離された抗体。
(項目44)
ヒト化抗体である、前記項目のいずれか一項に記載の単離された抗体。
(項目45)
ヒトCD73に対して拮抗性である、前記項目のいずれか一項に記載の単離された抗体。
(項目46)
ヒトCD73の活性を失活させる、低下させる、または阻害する、項目45に記載の単離された抗体。
(項目47)
アデノシン一リン酸をアデノシンに変換するヒトCD73の能力を減弱させる、項目45または46に記載の単離された抗体。
(項目48)
ヒトCD73を発現する細胞に結合すると内在化される、前記項目のいずれか一項に記載の単離された抗体。
(項目49)
TGFβ結合性部分をさらに含む、項目1~48のいずれか一項に記載の単離された抗体。
(項目50)
前記TGFβ結合性部分が、前記重鎖可変領域に連結されている、項目49に記載の単離された抗体。
(項目51)
前記TGFβ結合性部分が、ペプチドリンカーを介して前記重鎖可変領域に連結されている、項目50に記載の単離された抗体。
(項目52)
前記重鎖定常領域に連結されているTGFβ結合性部分をさらに含む、項目30~48のいずれか一項に記載の単離された抗体。
(項目53)
前記TGFβ結合性部分が、前記重鎖定常領域のC末端残基に連結されている、項目52に記載の単離された抗体。
(項目54)
前記TGFβ結合性部分のN末端残基が、ペプチドリンカーを介して前記重鎖定常領域のC末端残基に連結されている、項目52または53に記載の単離された抗体。
(項目55)
前記ペプチドリンカーが、配列番号103~108からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む、項目51または54に記載の単離された抗体。
(項目56)
前記TGFβ結合性部分が、ヒトTGFβに特異的に結合する、項目49~55のいずれか一項に記載の単離された抗体。
(項目57)
前記TGFβ結合性部分が、ヒトTGFβ受容体の細胞外ドメインを含む、項目49~56のいずれか一項に記載の単離された抗体。
(項目58)
前記ヒトTGFβ受容体が、ヒトTGFβR1、TGFβR2およびTGFβR3からなる群から選択される、項目57に記載の単離された抗体。
(項目59)
前記ヒトTGFβ受容体が、ヒトTGFβR2である、項目57または58に記載の単離された抗体。
(項目60)
前記TGFβ結合性部分が、配列番号109~112からなる群から選択される配列と少なくとも75%、80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%または99%同一のアミノ酸配列を含む、項目49~59のいずれか一項に記載の単離された抗体。
(項目61)
前記TGFβ結合性部分が、配列番号109~112からなる群から選択される配列と少なくとも75%、80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%または99%同一のアミノ酸配列からなる、項目49~60のいずれか一項に記載の単離された抗体。
(項目62)
前記TGFβ結合性部分が、配列番号109~112からなる群から選択されるアミノ酸配列、好ましくは配列番号111を含む、項目49~61のいずれか一項に記載の単離された抗体。
(項目63)
前記TGFβ結合性部分が、配列番号109~112からなる群から選択されるアミノ酸配列、好ましくは配列番号111からなる、項目49~62のいずれか一項に記載の単離された抗体。
(項目64)
配列番号113~121からなる群から選択されるアミノ酸配列、好ましくは配列番号114または115を含むポリペプチドを含む、項目49~63のいずれか一項に記載の単離された抗体。
(項目65)
配列番号113~121からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むポリペプチドと、配列番号92または97のアミノ酸配列を含むポリペプチドとを含む、項目49~64のいずれか一項に記載の単離された抗体。
(項目66)
配列番号113~121からなる群から選択されるアミノ酸配列を各々が含む2つのポリペプチドと、配列番号92または97のアミノ酸配列を各々が含む2つのポリペプチドとを含む、項目49~65のいずれか一項に記載の単離された抗体。
(項目67)
配列番号115のアミノ酸配列を各々が含む2つのポリペプチドと、配列番号97のアミノ酸配列を各々が含む2つのポリペプチドとを含む、項目49~66のいずれか一項に記載の単離された抗体。
(項目68)
ヒトCD73に特異的に結合する単離された抗体であって、TGFβ結合性部分を含む、単離された抗体。
(項目69)
ヒトCD73に対して拮抗性である、項目68に記載の単離された抗体。
(項目70)
ヒトCD73の活性を失活させる、低下させる、または阻害する、項目69に記載の単離された抗体。
(項目71)
アデノシン一リン酸をアデノシンに変換するヒトCD73の能力を減弱させる、項目69または70に記載の単離された抗体。
(項目72)
TGFβに結合したとき、ヒトCD73に対して拮抗性である、項目68~71のいずれか一項に記載の単離された抗体。
(項目73)
前記TGFβ結合性部分が、ヒトTGFβに特異的に結合する、項目68~72のいずれか一項に記載の単離された抗体。
(項目74)
前記TGFβ結合性部分が、ヒトTGFβ受容体の細胞外ドメインを含む、項目68~73のいずれか一項に記載の単離された抗体。
(項目75)
前記ヒトTGFβ受容体が、ヒトTGFβR1、TGFβR2およびTGFβR3からなる群から選択される、項目68~74のいずれか一項に記載の単離された抗体。
(項目76)
前記ヒトTGFβ受容体が、ヒトTGFβR2である、項目74または75に記載の単離された抗体。
(項目77)
前記TGFβ結合性部分が、配列番号109~112からなる群から選択される配列と少なくとも75%、80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%または99%同一のアミノ酸配列を含む、項目68~76のいずれか一項に記載の単離された抗体。
(項目78)
前記TGFβ結合性部分が、配列番号109~112からなる群から選択される配列と少なくとも75%、80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%または99%同一のアミノ酸配列からなる、項目68~77のいずれか一項に記載の単離された抗体。
(項目79)
前記TGFβ結合性部分が、配列番号109~112からなる群から選択されるアミノ酸配列、好ましくは配列番号111を含む、項目68~78のいずれか一項に記載の単離された抗体。
(項目80)
前記TGFβ結合性部分が、配列番号109~112からなる群から選択されるアミノ酸配列、好ましくは配列番号111からなる、項目68~79のいずれか一項に記載の単離された抗体。
(項目81)
VEGF結合性部分をさらに含む、項目1~48のいずれか一項に記載の単離された抗体。
(項目82)
前記VEGF結合性部分が、前記重鎖可変領域に連結されている、項目81に記載の単離された抗体。
(項目83)
前記VEGF結合性部分が、ペプチドリンカーを介して前記重鎖可変領域に連結されている、項目82に記載の単離された抗体。
(項目84)
前記重鎖定常領域に連結されているVEGF結合性部分をさらに含む、項目30~48のいずれか一項に記載の単離された抗体。
(項目85)
前記VEGF結合性部分が、前記重鎖定常領域のC末端残基に連結されている、項目84に記載の単離された抗体。
(項目86)
前記VEGF結合性部分のN末端残基が、ペプチドリンカーを介して前記重鎖定常領域のC末端残基に連結されている、項目84または85に記載の単離された抗体。
(項目87)
前記ペプチドリンカーが、配列番号103~108からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む、項目83または86に記載の単離された抗体。
(項目88)
前記VEGF結合性部分が、ヒトVEGFに特異的に結合する、項目81~87のいずれか一項に記載の単離された抗体。
(項目89)
前記VEGF結合性部分が、ヒトVEGF受容体の細胞外ドメインを含む、項目81~88のいずれか一項に記載の単離された抗体。
(項目90)
前記ヒトVEGF受容体が、ヒトVEGFR1、VEGFR2およびVEGFR3からなる群から選択される、項目81~89のいずれか一項に記載の単離された抗体。
(項目91)
前記ヒトVEGF受容体が、ヒトVEGFR1である、項目89または90に記載の単離された抗体。
(項目92)
前記VEGF結合性部分が、配列番号122に記載の配列と少なくとも75%、80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%または99%同一のアミノ酸配列を含む、項目81~91のいずれか一項に記載の単離された抗体。
(項目93)
前記VEGF結合性部分が、配列番号122に記載の配列と少なくとも75%、80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%または99%同一のアミノ酸配列からなる、項目81~92のいずれか一項に記載の単離された抗体。
(項目94)
前記VEGF結合性部分が、配列番号122に記載の配列を含む、項目81~93のいずれか一項に記載の単離された抗体。
(項目95)
前記VEGF結合性部分が、配列番号122に記載の配列からなる、項目81~94のいずれか一項に記載の単離された抗体。
(項目96)
配列番号123~127からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むポリペプチドを含む、項目81~92のいずれか一項に記載の単離された抗体。
(項目97)
配列番号123~127からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むポリペプチドと、配列番号92、128および97からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むポリペプチドとを含む、項目81~96のいずれか一項に記載の単離された抗体。
(項目98)
配列番号123~127からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む2つのポリペプチドと、配列番号92、128および97からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む2つのポリペプチドとを含む、項目81~97のいずれか一項に記載の単離された抗体。
(項目99)
ヒトCD73に特異的に結合する単離された抗体であって、VEGF結合性部分を含む、単離された抗体。
(項目100)
ヒトCD73に対して拮抗性である、項目99に記載の単離された抗体。
(項目101)
ヒトCD73の活性を失活させる、低下させる、または阻害する、項目100に記載の単離された抗体。
(項目102)
アデノシン一リン酸をアデノシンに変換するヒトCD73の能力を減弱させる、項目100に記載の単離された抗体。
(項目103)
VEGFに結合したとき、ヒトCD73に対して拮抗性である、項目99~102のいずれか一項に記載の単離された抗体。
(項目104)
前記VEGF結合性部分が、ヒトVEGFに特異的に結合する、項目99~103のいずれか一項に記載の単離された抗体。
(項目105)
前記VEGF結合性部分が、ヒトVEGF受容体の細胞外ドメインを含む、項目99~104のいずれか一項に記載の単離された抗体。
(項目106)
前記ヒトVEGF受容体が、ヒトVEGFR1、VEGFR2およびVEGFR3からなる群から選択される、項目99~105のいずれか一項に記載の単離された抗体。
(項目107)
前記ヒトVEGF受容体が、ヒトVEGFR1である、項目105または106に記載の単離された抗体。
(項目108)
前記VEGF結合性部分が、配列番号122に記載の配列と少なくとも75%、80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%または99%同一のアミノ酸配列を含む、項目99~107のいずれか一項に記載の単離された抗体。
(項目109)
前記VEGF結合性部分が、配列番号122に記載の配列と少なくとも75%、80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%または99%同一のアミノ酸配列からなる、項目99~108のいずれか一項に記載の単離された抗体。
(項目110)
前記VEGF結合性部分が、配列番号122に記載のアミノ酸配列を含む、項目99~109のいずれか一項に記載の単離された抗体。
(項目111)
前記VEGF結合性部分が、配列番号122に記載のアミノ酸配列からなる、項目99~110のいずれか一項に記載の単離された抗体。
(項目112)
コンジュゲートした細胞傷害剤、細胞増殖抑制剤、毒素、放射性核種、または検出可能な標識をさらに含む、前記項目のいずれか一項に記載の単離された抗体。
(項目113)
ヒトCD73の領域内に位置するエピトープに結合する抗体であって、前記領域のアミノ酸配列が、配列番号90および/または91のアミノ酸配列からなる、前記項目のいずれか一項に記載の単離された抗体。
(項目114)
配列番号90および/または91のアミノ酸配列内の少なくとも1つの残基に結合する、前記項目のいずれか一項に記載の単離された抗体。
(項目115)
配列番号99のアミノ酸配列に従って番号付けされた、Y158、Y161、P165またはD168からなる群から選択される、ヒトCD73の1つまたは複数のアミノ酸残基に結合する、前記項目のいずれか一項に記載の単離された抗体。
(項目116)
配列番号133のアミノ酸配列を含むタンパク質に対する前記抗体の結合親和性が、配列番号141のアミノ酸配列を含むタンパク質に対する前記抗体の結合親和性と比べて実質的に低減される、前記項目のいずれか一項に記載の単離された抗体。
(項目117)
配列番号134のアミノ酸配列を含むタンパク質に対する前記抗体の結合親和性が、配列番号141のアミノ酸配列を含むタンパク質に対する前記抗体の結合親和性と比べて実質的に低減される、前記項目のいずれか一項に記載の単離された抗体。
(項目118)
配列番号99のアミノ酸配列に従って番号付けされた、ヒトCD73のアミノ酸残基Y158に結合する、前記項目のいずれか一項に記載の単離された抗体。
(項目119)
配列番号59のアミノ酸配列を含むタンパク質に対する前記抗体の結合親和性が、配列番号141のアミノ酸配列を含むタンパク質に対する前記抗体の結合親和性と比べて実質的に低減される、前記項目のいずれか一項に記載の単離された抗体。
(項目120)
配列番号99のアミノ酸配列に従って番号付けされた、ヒトCD73のアミノ酸残基Y161に結合する、前記項目のいずれか一項に記載の単離された抗体。
(項目121)
配列番号60のアミノ酸配列を含むタンパク質に対する前記抗体の結合親和性が、配列番号141のアミノ酸配列を含むタンパク質に対する前記抗体の結合親和性と比べて実質的に低減される、前記項目のいずれか一項に記載の単離された抗体。
(項目122)
配列番号99のアミノ酸配列に従って番号付けされた、ヒトCD73のアミノ酸残基P165に結合する、前記項目のいずれか一項に記載の単離された抗体。
(項目123)
配列番号139のアミノ酸配列を含むタンパク質に対する前記抗体の結合親和性が、配列番号141のアミノ酸配列を含むタンパク質に対する前記抗体の結合親和性と比べて実質的に低減される、前記項目のいずれか一項に記載の単離された抗体。
(項目124)
配列番号99のアミノ酸配列に従って番号付けされた、ヒトCD73のアミノ酸残基D168に結合する、前記項目のいずれか一項に記載の単離された抗体。
(項目125)
配列番号140のアミノ酸配列を含むタンパク質に対する前記抗体の結合親和性が、配列番号141のアミノ酸配列を含むタンパク質に対する前記抗体の結合親和性と比べて実質的に低減される、前記項目のいずれか一項に記載の単離された抗体。
(項目126)
配列番号135のアミノ酸配列を含むタンパク質に対する前記抗体の結合親和性が、配列番号141のアミノ酸配列を含むタンパク質に対する前記抗体の結合親和性と比べて実質的に低減される、前記項目のいずれか一項に記載の単離された抗体。
(項目127)
配列番号136のアミノ酸配列を含むタンパク質に対する前記抗体の結合親和性が、配列番号141のアミノ酸配列を含むタンパク質に対する前記抗体の結合親和性と比べて実質的に低減される、前記項目のいずれか一項に記載の単離された抗体。
(項目128)
配列番号142のアミノ酸配列を含むタンパク質に対する前記抗体の結合親和性が、配列番号141のアミノ酸配列を含むタンパク質に対する前記抗体の結合親和性と比べて実質的に低減され、配列番号137のアミノ酸配列を含むタンパク質に対する前記抗体の結合親和性が、配列番号141のアミノ酸配列を含むタンパク質に対する前記抗体の結合親和性と比べて実質的に低減されない、前記項目のいずれか一項に記載の単離された抗体。
(項目129)
配列番号142のアミノ酸配列を含むタンパク質に対する前記抗体の結合親和性が、配列番号141のアミノ酸配列を含むタンパク質に対する前記抗体の結合親和性と比べて実質的に低減され、配列番号138のアミノ酸配列を含むタンパク質に対する前記抗体の結合親和性が、配列番号141のアミノ酸配列を含むタンパク質に対する前記抗体の結合親和性と比べて実質的に低減されない、前記項目のいずれか一項に記載の単離された抗体。
(項目130)
ヒトCD73に特異的に結合する単離された抗体であって、ヒトCD73の領域内に位置するエピトープに結合する抗体であり、前記領域のアミノ酸配列が、配列番号90および/または91のアミノ酸配列からなる、単離された抗体。
(項目131)
ヒトCD73に特異的に結合する単離された抗体であって、配列番号90および/または91のアミノ酸配列内の少なくとも1つの残基に結合する、単離された抗体。
(項目132)
ヒトCD73に特異的に結合する単離された抗体であって、配列番号99のアミノ酸配列に従って番号付けされた、Y158、Y161、P165またはD168からなる群から選択される、ヒトCD73の1つまたは複数のアミノ酸残基に結合する、単離された抗体。
(項目133)
ヒトCD73に特異的に結合する単離された抗体であって、配列番号133のアミノ酸配列を含むタンパク質に対する前記抗体の結合親和性が、配列番号141のアミノ酸配列を含むタンパク質に対する前記抗体の結合親和性と比べて実質的に低減される、単離された抗体。
(項目134)
ヒトCD73に特異的に結合する単離された抗体であって、配列番号134のアミノ酸配列を含むタンパク質に対する前記抗体の結合親和性が、配列番号141のアミノ酸配列を含むタンパク質に対する前記抗体の結合親和性と比べて実質的に低減される、単離された抗体。
(項目135)
ヒトCD73に特異的に結合する単離された抗体であって、配列番号99のアミノ酸配列に従って番号付けされた、ヒトCD73のアミノ酸残基Y158に結合する、単離された抗体。
(項目136)
ヒトCD73に特異的に結合する単離された抗体であって、配列番号59のアミノ酸配列を含むタンパク質に対する前記抗体の結合親和性が、配列番号141のアミノ酸配列を含むタンパク質に対する前記抗体の結合親和性と比べて実質的に低減される、単離された抗体。
(項目137)
ヒトCD73に特異的に結合する単離された抗体であって、配列番号99のアミノ酸配列に従って番号付けされた、ヒトCD73のアミノ酸残基Y161に結合する、単離された抗体。
(項目138)
ヒトCD73に特異的に結合する単離された抗体であって、配列番号60のアミノ酸配列を含むタンパク質に対する前記抗体の結合親和性が、配列番号141のアミノ酸配列を含むタンパク質に対する前記抗体の結合親和性と比べて実質的に低減される、単離された抗体。
(項目139)
ヒトCD73に特異的に結合する単離された抗体であって、配列番号99のアミノ酸配列に従って番号付けされた、ヒトCD73のアミノ酸残基P165に結合する、単離された抗体。
(項目140)
ヒトCD73に特異的に結合する単離された抗体であって、配列番号139のアミノ酸配列を含むタンパク質に対する前記抗体の結合親和性が、配列番号141のアミノ酸配列を含むタンパク質に対する前記抗体の結合親和性と比べて実質的に低減される、単離された抗体。
(項目141)
ヒトCD73に特異的に結合する単離された抗体であって、配列番号99のアミノ酸配列に従って番号付けされた、ヒトCD73のアミノ酸残基D168に結合する、単離された抗体。
(項目142)
ヒトCD73に特異的に結合する単離された抗体であって、配列番号140のアミノ酸配列を含むタンパク質に対する前記抗体の結合親和性が、配列番号141のアミノ酸配列を含むタンパク質に対する前記抗体の結合親和性と比べて実質的に低減される、単離された抗体。
(項目143)
ヒトCD73に特異的に結合する単離された抗体であって、配列番号135のアミノ酸配列を含むタンパク質に対する前記抗体の結合親和性が、配列番号141のアミノ酸配列を含むタンパク質に対する前記抗体の結合親和性と比べて実質的に低減される、単離された抗体。
(項目144)
ヒトCD73に特異的に結合する単離された抗体であって、配列番号136のアミノ酸配列を含むタンパク質に対する前記抗体の結合親和性が、配列番号141のアミノ酸配列を含むタンパク質に対する前記抗体の結合親和性と比べて実質的に低減される、単離された抗体。
(項目145)
ヒトCD73に特異的に結合する単離された抗体であって、配列番号142のアミノ酸配列を含むタンパク質に対する前記抗体の結合親和性が、配列番号141のアミノ酸配列を含むタンパク質に対する前記抗体の結合親和性と比べて実質的に低減され、配列番号137のアミノ酸配列を含むタンパク質に対する前記抗体の結合親和性が、配列番号141のアミノ酸配列を含むタンパク質に対する前記抗体の結合親和性と比べて実質的に低減されない、単離された抗体。
(項目146)
ヒトCD73に特異的に結合する単離された抗体であって、配列番号142のアミノ酸配列を含むタンパク質に対する前記抗体の結合親和性が、配列番号141のアミノ酸配列を含むタンパク質に対する前記抗体の結合親和性と比べて実質的に低減され、配列番号138のアミノ酸配列を含むタンパク質に対する前記抗体の結合親和性が、配列番号141のアミノ酸配列を含むタンパク質に対する前記抗体の結合親和性と比べて実質的に低減されない、単離された抗体。
(項目147)
CD73結合性部分とTGFβ結合性部分とを含む、化合物または分子。
(項目148)
項目1~146のいずれか一項に記載の抗体のポリペプチドをコードする、単離されたポリヌクレオチド。
(項目149)
cDNAまたはmRNAを含む、項目148に記載のポリヌクレオチド。
(項目150)
項目148または149に記載のポリヌクレオチドを含む、ベクター。
(項目151)
プラスミドベクターまたはウイルスベクターである、項目150に記載のベクター。
(項目152)
項目148もしくは149に記載のポリヌクレオチドまたは項目150もしくは151に記載のベクターを含む、組換え宿主細胞。
(項目153)
項目148もしくは149に記載のポリヌクレオチドまたは項目150もしくは151に記載のベクターを含む、脂質ナノ粒子。
(項目154)
項目1~146または148~153のいずれか一項に記載の抗体、ポリヌクレオチド、ベクターまたは脂質ナノ粒子と、薬学的に許容される担体または賦形剤とを含む、医薬組成物。
(項目155)
抗体を産生させる方法であって、前記ポリヌクレオチドを発現させ前記抗体を産生させるのに好適な条件下で、項目152に記載の宿主細胞を培養するステップを含む方法。
(項目156)
対象のがんを処置する方法であって、項目1~146、148~151、153または154のいずれか一項に記載の抗体、ポリヌクレオチド、ベクター、脂質ナノ粒子または医薬組成物の有効量を前記対象に投与するステップを含む方法。
(項目157)
対象のがん転移を阻害する方法であって、項目1~146、148~151、153または154のいずれか一項に記載の抗体、ポリヌクレオチド、ベクター、脂質ナノ粒子または医薬組成物の有効量を前記対象に投与するステップを含む方法。
(項目158)
前記抗体、ポリヌクレオチド、ベクター、脂質ナノ粒子、または医薬組成物が、静脈内、腫瘍内、皮下、皮内、筋肉内、膀胱内、頭蓋内、腔内または脳室内投与される、項目156または157に記載の方法。
(項目159)
前記抗体、ポリヌクレオチド、ベクター、脂質ナノ粒子、または医薬組成物が、腫瘍内投与される、項目156または157に記載の方法。
(項目160)
1つまたは複数の追加の治療剤を前記対象に投与するステップをさらに含む、項目156~159のいずれか一項に記載の方法。
(項目161)
前記抗体、ポリヌクレオチド、ベクター、脂質ナノ粒子、または医薬組成物、および1つまたは複数の追加の治療剤が、同じスケジュールに従って共投与される(例えば、同じ時間間隔で共投与される)、項目156~160のいずれか一項に記載の方法。
(項目162)
前記抗体、ポリヌクレオチド、ベクター、脂質ナノ粒子、または医薬組成物、および1つまたは複数の追加の治療剤が、異なるスケジュールに従って共投与される(例えば、異なる時間間隔で共投与される)、項目156~160のいずれか一項に記載の方法。
(項目163)
前記抗体、ポリヌクレオチド、ベクター、脂質ナノ粒子、または医薬組成物が、fms関連チロシンキナーゼ3(FLT3;CD135)受容体、toll様受容体(TLR)またはインターフェロン遺伝子刺激因子(STING)受容体のアクチベーターまたはアゴニストを含む、1つまたは複数の追加の治療剤と共投与される、項目156~162のいずれか一項に記載の方法。
(項目164)
前記TLRアゴニストまたはアクチベーターが、TLR2アゴニスト、TLR3アゴニスト、TLR7アゴニスト、TLR8アゴニストおよびTLR9アゴニストからなる群から選択される、項目163に記載の方法。
(項目165)
前記STING受容体アゴニストまたはアクチベーターが、ADU-S100(MIW-815)、SB-11285、MK-1454、SR-8291、AdVCA0848、GSK-532、SYN-STING、MSA-1、SR-8291、5,6-ジメチルキサンテノン-4-酢酸(DMXAA)、サイクリックGAMP(cGAMP)およびサイクリック-ジ-AMPからなる群から選択される、項目163に記載の方法。
(項目166)
前記抗体、ポリヌクレオチド、ベクター、脂質ナノ粒子、または医薬組成物が、プロテインチロシンホスファターゼ、非受容体型11(PTPN11もしくはSHP2)、骨髄性細胞白血病配列1(MCL1)アポトーシス調節因子;マイトジェン活性化プロテインキナーゼキナーゼキナーゼキナーゼ1(MAP4K1)(造血前駆キナーゼ1(HPK1)とも称される);ジアシルグリセロールキナーゼアルファ(DGKA、DAGK、DAGK1もしくはDGK-アルファ);5’-ヌクレオチダーゼエクト(NT5EもしくはCD73);トランスフォーミング増殖因子ベータ1(TGFB1もしくはTGFβ);ヘムオキシゲナーゼ1(HMOX1、HO-1もしくはHO1);血管内皮増殖因子A(VEGFAもしくはVEGF);erb-b2受容体チロシンキナーゼ2(ERBB2 HER2、HER2/neuもしくはCD340);上皮増殖因子受容体(EGFR、ERBB、ERBB1もしくはHER1);ALK受容体チロシンキナーゼ(ALK、CD246);ポリ(ADP-リボース)ポリメラーゼ1(PARP1もしくはPARP);サイクリン依存性キナーゼ4(CDK4);サイクリン依存性キナーゼ6(CDK6);C-Cモチーフケモカイン受容体8(CCR8、CDw198);CD274分子(CD274、PDL1もしくはPD-L1);プログラム細胞死1(PDCD1、PD1もしくはPD-1);および/または細胞傷害性Tリンパ球関連タンパク質4(CTLA4、CTLA-4、CD152)の、阻害剤またはアンタゴニストを含む、1つまたは複数の追加の治療剤と共投与される、項目156~165のいずれか一項に記載の方法。
(項目167)
前記阻害剤が、抗原結合性分子、抗体またはその抗原結合性断片を含む、項目166に記載の方法。
(項目168)
前記阻害剤が、小有機分子を含む、項目166に記載の方法。
(項目169)
MCL1の前記阻害剤が、AMG-176、AMG-397、S-64315、AZD-5991、483-LM、A1210477、UMI-77およびJKY-5-037からなる群から選択される、項目166に記載の方法。
(項目170)
PTPN11またはSHP2の前記阻害剤が、TNO155(SHP-099)、RMC-4550、JAB-3068およびRMC-4630からなる群から選択される、項目166に記載の方法。
(項目171)
前記追加の治療剤が、化学療法剤、抗新生物剤、放射線療法剤またはチェックポイント標的剤である、項目160に記載の方法。
(項目172)
1つまたは複数の抗新生物剤または化学療法剤が、ヌクレオシドアナログ(例えば、5-フルオロウラシル、ゲムシタビン、シタラビン)、タキサン(例えば、パクリタキセル、nab-パクリタキセル、ドセタキセル、カバジタキセル)、白金配位錯体(シスプラチン、カルボプラチン、オキサリプラチン、ネダプラチン、四硝酸トリプラチン、フェナントリプラチン、ピコプラチン、サトラプラチン、ジシクロプラチン、エプタプラチン、ロバプラチン、ミリプラチン)、ジヒドロ葉酸レダクターゼ(DHFR)阻害剤(例えば、メトトレキサート、トリメトレキサート、ペメトレキセド)、トポイソメラーゼ阻害剤(例えば、ドキソルビシン、ダウノルビシン、ダクチノマイシン、エニポシド、エピルビシン、エトポシド、イダルビシン、イリノテカン、ミトキサントロン、ピクサントロン、ソブゾキサン、トポテカン、イリノテカン、MM-398(リポソーム型イリノテカン)、ボサロキシンおよびGPX-150、アルドキソルビシン、AR-67、マベレルチニブ、AST-2818、アビチニブ(ACEA-0010)、イロフルベン(MGI-114))、アルキル化剤(例えば、ナイトロジェンマスタード(例えば、シクロホスファミド、クロルメチン、ウラムスチンまたはウラシルマスタード、メルファラン、クロラムブシル、イホスファミド、ベンダムスチン、テモゾロミド、カルムスチン)、ニトロソウレア(例えば、カルムスチン、ロムスチン、ストレプトゾシン)、スルホン酸アルキル(例えば、ブスルファン))、およびこれらの混合物からなる群から選択される、項目160に記載の方法。
(項目173)
前記チェックポイント標的剤が、アンタゴニスト抗PD-1抗体、アンタゴニスト抗PD-L1抗体、アンタゴニスト抗PD-L2抗体、アンタゴニスト抗CTLA-4抗体、アンタゴニスト抗TIM-3抗体、アンタゴニスト抗LAG-3抗体、アンタゴニスト抗CEACAM1抗体、アゴニスト抗GITR抗体、アンタゴニスト抗TIGIT抗体、アンタゴニスト抗VISTA抗体、アゴニスト抗CD137抗体およびアゴニスト抗OX40抗体からなる群から選択される、項目160に記載の方法。
(項目174)
前記追加の治療剤が、抗PD-1抗体であり、必要に応じて、前記抗PD-1抗体が、ペムブロリズマブまたはニボルマブである、項目173に記載の方法。
(項目175)
前記追加の治療剤が、インドールアミン-2,3-ジオキシゲナーゼ(IDO)の阻害剤である、項目160に記載の方法。
(項目176)
前記阻害剤が、エパカドスタット、F001287、インドキシモドおよびNLG919からなる群から選択される、項目175に記載の方法。
(項目177)
前記阻害剤が、エパカドスタットである、項目176に記載の方法。
(項目178)
前記追加の治療剤が、ワクチンである、項目160に記載の方法。
(項目179)
前記ワクチンが、抗原ペプチドと複合体を形成している熱ショックタンパク質を含む、熱ショックタンパク質ペプチド複合体(HSPPC)を含む、項目178に記載の方法。
(項目180)
前記熱ショックタンパク質が、hsc70であり、腫瘍関連抗原ペプチドと複合体を形成している、項目179に記載の方法。
(項目181)
前記熱ショックタンパク質が、gp96であり、腫瘍関連抗原ペプチドと複合体を形成しており、前記HSPPCが、対象から得られる腫瘍に由来する、項目179に記載の方法。
(項目182)
前記追加の治療剤が、エトポシドまたはドキソルビシンである、項目160に記載の方法。
(項目183)
前記抗体、ポリヌクレオチド、ベクター、脂質ナノ粒子、または医薬組成物が、FOLFOXレジメン、FOLFOXIRIレジメンまたはFOLFIRINOXレジメンと共投与される、項目156~182のいずれか一項に記載の方法。
(項目184)
前記抗体、ポリヌクレオチド、ベクター、脂質ナノ粒子、または医薬組成物が、免疫療法、免疫賦活療法、細胞療法または遺伝子療法と共投与される、項目156~183に記載の方法。
(項目185)
前記がんが、固形腫瘍、血液がん、および転移性病変からなる群から選択される、項目156~184のいずれか一項に記載の方法。
(項目186)
前記固形腫瘍が、肉腫、線維芽細胞肉腫、癌腫、および腺癌からなる群から選択される、項目185に記載の方法。
(項目187)
前記血液がんが、白血病、リンパ腫、および骨髄腫からなる群から選択される、項目185に記載の方法。
(項目188)
前記がんが、肺がん、黒色腫、腎がん、肝臓がん、骨髄腫、前立腺がん、乳がん、卵巣がん、結腸直腸がん、膵臓がん、頭頸部がん、肛門がん、胃食道がん、中皮腫、上咽頭がん、甲状腺がん、子宮頸がん、上皮がん、腹膜がん、リンパ増殖性疾患、急性リンパ性白血病(ALL)、急性骨髄性白血病(AML)、慢性リンパ性白血病(CLL)、慢性骨髄性白血病(CML)、慢性骨髄単球性白血病(CMML)、ヘアリー細胞白血病、B細胞リンパ腫、びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫(DLBCL)、活性化B細胞様(ABC)びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫、胚中心B細胞(GCB)びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫、マントル細胞リンパ腫、ホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫、再発非ホジキンリンパ腫、難治性非ホジキンリンパ腫、再発性濾胞性非ホジキンリンパ腫、バーキットリンパ腫、小リンパ球性リンパ腫、濾胞性リンパ腫、リンパ形質細胞性リンパ腫、および節外性辺縁帯リンパ腫からなる群から選択される、項目156~184のいずれか一項に記載の方法。
(項目189)
前記がんが、上皮腫瘍(例えば、癌腫、扁平上皮癌、基底細胞癌、扁平上皮内新生物)、腺腫瘍(例えば、腺癌、腺腫、腺筋腫)、間葉または軟部組織腫瘍(例えば、肉腫、横紋筋肉腫、平滑筋肉腫、脂肪肉腫、線維肉腫、皮膚線維肉腫、神経線維肉腫、線維性組織球腫、血管肉腫、血管粘液腫、平滑筋腫、軟骨腫、軟骨肉腫、胞巣状軟部肉腫、類上皮型血管内皮腫、スピッツ腫瘍、滑膜肉腫)、およびリンパ腫からなる群から選択される、項目156~184のいずれか一項に記載の方法。
(項目190)
前記がんが、骨(例えば、アダマンチノーマ、動脈瘤様骨嚢腫、血管肉腫、軟骨芽細胞腫、軟骨腫、軟骨粘液線維腫、軟骨肉腫、脊索腫、脱分化型軟骨肉腫、内軟骨腫、類上皮型血管内皮腫、線維性骨異形成症、骨巨細胞腫、血管腫および関連病変、骨芽細胞腫、骨軟骨腫、骨肉腫、類骨骨腫、骨腫、骨膜性軟骨腫、デスモイド腫瘍、ユーイング肉腫);唇および口腔(例えば、歯原性エナメル上皮腫、口腔白板症、口腔扁平上皮癌、原発性口腔粘膜黒色腫);唾液腺(例えば、多形性唾液腺腫、唾液腺腺様嚢胞癌、唾液腺粘液性類表皮癌、唾液腺ワルチン腫瘍);食道(例えば、バレット食道、異形成および腺癌);消化管、例えば、胃(例えば、胃腺癌、原発性胃リンパ腫、消化管間質腫瘍(GIST)、転移性沈着物、胃カルチノイド、胃肉腫、神経内分泌癌、胃原発性扁平上皮癌、胃腺類癌)、腸および平滑筋(例えば、静脈内平滑筋腫症)、結腸(例えば、結腸直腸腺癌)、直腸、肛門など;膵臓(例えば、漿液性新生物、例えば、小嚢胞型または大嚢胞型漿液性嚢胞腺腫、充実性漿液性嚢胞腺腫、フォンヒッペル・リンダウ(VHL)関連漿液性嚢胞性新生物、漿液性嚢胞腺癌など、粘液性嚢胞性新生物(MCN)、膵管内乳頭粘液性新生物(IPMN)、膵管内オンコサイト型乳頭状新生物(IOPN)、膵管内管状新生物、嚢胞性腺房新生物、例えば腺房細胞嚢胞腺腫、腺房細胞嚢胞腺癌など、膵臓腺癌、浸潤性膵管腺癌、例えば管状腺癌など、腺扁平上皮癌、粘液癌、髄様癌、肝様癌、印環細胞癌、未分化癌、破骨細胞様巨細胞を伴う未分化癌、膵腺房細胞癌、神経内分泌新生物、神経内分泌微小腺腫、神経内分泌腫瘍(NET)、神経内分泌癌(NEC)、例えば小細胞または大細胞NECなど、インスリノーマ、ガストリノーマ、グルカゴノーマ、セロトニン産生NET、ソマトスタチノーマ、VIP産生腫瘍、充実性偽乳頭状新生物(SPN)、膵芽腫);胆嚢(例えば、胆嚢および肝外胆管の癌腫、肝内胆管細胞癌);神経内分泌(例えば、副腎皮質癌、カルチノイド腫瘍、褐色細胞腫、下垂体腺腫);甲状腺(例えば、退形成(未分化)癌、髄様癌、オンコサイト腫瘍、乳頭癌、腺癌);肝臓(例えば、腺腫、肝細胞および胆管細胞癌の混合型、線維性層板状癌、肝芽腫、肝細胞癌、間葉、ネスト状間質上皮腫瘍、未分化癌、肝細胞癌、肝内胆管細胞癌、胆管嚢胞腺癌、類上皮型血管内皮腫、血管肉腫、胎児性肉腫、横紋筋肉腫、孤立性線維性腫瘍、奇形腫、卵黄嚢腫瘍、癌肉腫、ラブドイド腫瘍);腎臓(例えば、ALK再構成陽性腎細胞癌、嫌色素性腎細胞癌、腎明細胞癌、明細胞肉腫、後腎性腺腫、後腎腺線維腫、粘液性管状および紡錘形細胞癌、腎腫、腎芽腫(ウィルムス腫瘍)、乳頭状腺腫、乳頭状腎細胞癌、腎膨大細胞腫、腎細胞癌、コハク酸デヒドロゲナーゼ欠損腎細胞癌、集合管癌);乳房(例えば、浸潤性乳管癌、例えば限定ではないが腺房細胞癌など、腺様嚢胞癌、アポクリン癌、篩状癌、高グリコーゲン/明細胞、炎症性癌、高脂質癌、髄様癌、化生性癌、微小乳頭癌、粘液性癌、神経内分泌癌、オンコサイト癌、乳頭癌、脂腺癌、分泌性乳癌、管状癌、小葉癌、例えば限定ではないが多形性癌など、印環細胞癌、腹膜(例えば、中皮腫、原発性腹膜がん));女性生殖器組織、例えば、卵巣(例えば、絨毛癌、上皮腫瘍、胚細胞腫瘍、性索間質性腫瘍)、卵管(例えば、漿液性腺癌、粘液性腺癌、類内膜腺癌、明細胞腺癌、移行上皮癌、扁平上皮癌、未分化癌、ミュラー管腫瘍、腺肉腫、平滑筋肉腫、奇形腫、胚細胞腫瘍、絨毛癌、絨毛性腫瘍)、子宮(例えば、子宮頸癌、子宮内膜ポリープ、子宮内膜増殖症、上皮内癌(EIC)、子宮内膜癌(例えば、類子宮内膜癌、漿液性癌、明細胞癌、粘液性癌、扁平上皮癌、移行癌、小細胞癌、未分化癌、間葉新生物)、平滑筋腫(例えば、子宮内膜間質結節、平滑筋肉腫、子宮内膜間質肉腫(ESS)、間葉系腫瘍)、混合型上皮性間葉系腫瘍(例えば、腺線維腫、癌線維腫、腺肉腫、癌肉腫(悪性中胚葉性混合肉腫-MMMT))、子宮内膜間質腫瘍、子宮内膜悪性ミュラー管混合腫瘍、妊娠性絨毛性腫瘍(部分胞状奇胎、完全胞状奇胎、侵入胞状奇胎、胎盤部腫瘍))、外陰部、膣など;男性生殖器組織、例えば、前立腺、精巣(例えば、胚細胞腫瘍、精母細胞精上皮腫)、陰茎など;膀胱(例えば、扁平上皮癌、尿路上皮癌、膀胱尿路上皮癌);脳(例えば、神経膠腫(例えば、星細胞腫、例えば、非浸潤性、低悪性度、退形成性神経膠芽腫;乏突起神経膠腫、上衣腫など)、髄膜腫、神経節膠腫、シュワン腫(神経鞘腫)、頭蓋咽頭腫、脊索腫、非ホジキンリンパ腫、下垂体腫瘍);眼(例えば、網膜細胞腫、網膜芽細胞腫、眼黒色腫、後部ブドウ膜黒色腫、虹彩過誤腫);頭頸部(例えば、上咽頭癌、内リンパ嚢腫瘍(ELST)、類表皮癌、喉頭がん、例えば扁平上皮癌(SCC)(例えば、声門癌、声門上癌、声門下癌、経声門癌)など、上皮内癌、いぼ状、紡錘細胞および類基底SCC、未分化癌、喉頭腺癌、腺様嚢胞癌、神経内分泌癌、喉頭肉腫)、頭頸部傍神経節腫(例えば、頸動脈小体、頸静脈鼓室、迷走神経);胸腺(例えば、胸腺腫);心臓(例えば、心臓粘液腫);肺(例えば、小細胞癌(SCLC)、非小細胞肺癌(NSCLC)、例えば扁平上皮癌(SCC)、腺癌および大細胞癌など、カルチノイド(定型または非定型)、癌肉腫、肺芽細胞腫、巨細胞癌、紡錘細胞癌、胸膜肺芽腫);リンパ(例えば、リンパ腫、例えば、ホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫、エプスタイン・バーウイルス(EBV)関連リンパ増殖性疾患、例えばB細胞リンパ腫およびT細胞リンパ腫など(例えば、バーキットリンパ腫、大細胞型B細胞性リンパ腫、びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫(DLBCL)、マントル細胞リンパ腫、インドレントB細胞リンパ腫、低悪性度B細胞リンパ腫、フィブリン関連びまん性大細胞型リンパ腫;原発性滲出性リンパ腫;形質芽球性リンパ腫;節外性NK/T細胞リンパ腫、鼻型;末梢性T細胞リンパ腫、皮膚T細胞リンパ腫、血管免疫芽球性T細胞リンパ腫;濾胞性T細胞リンパ腫;全身性T細胞リンパ腫)、リンパ管平滑筋腫症など);中枢神経系(CNS)(例えば、神経膠腫、例えば星細胞系腫瘍(例えば、毛様細胞性星細胞腫、毛様類粘液性星細胞腫、上衣下巨細胞性星細胞腫、多形性黄色星状膠細胞腫、びまん性星細胞腫、原線維性星細胞腫、肥胖性星細胞腫、原形質性星細胞腫、退形成星細胞腫)など、神経膠芽腫(例えば、巨細胞神経膠芽腫、神経膠肉腫、多形神経膠芽腫)および大脳神経膠腫症)、乏突起膠細胞系腫瘍(例えば、乏突起神経膠腫、退形成乏突起神経膠腫)、乏突起星細胞系腫瘍(例えば、乏突起星細胞腫、退形成乏突起星細胞腫)、上衣腫瘍(例えば、上衣下腫、粘液乳頭状上衣腫、上衣腫(例えば、細胞、乳頭状、明細胞、タニサイト)、退形成性上衣腫)、視神経膠腫、および非神経膠腫(例えば、脈絡叢腫瘍、神経細胞および混合神経細胞膠細胞性腫瘍、松果体部腫瘍、胚芽腫、髄芽腫、髄膜腫瘍、原発性CNSリンパ腫、胚細胞腫瘍、下垂体腺腫、脳神経および傍脊髄神経腫瘍、星状領域腫瘍)、神経線維腫、髄膜腫、末梢神経鞘腫瘍、末梢神経芽細胞腫瘍(限定ではないが、神経芽細胞腫、神経節芽細胞腫、神経節細胞腫を含む)、19番染色体トリソミー上衣腫);神経内分泌組織(例えば、傍神経節系、例えば、副腎髄質(褐色細胞腫)および副腎外傍神経節((副腎外)傍神経節腫など);皮膚(例えば、明細胞汗腺腫、皮膚良性線維性組織球腫、円柱腫、汗腺腫、黒色腫(皮膚黒色腫、粘膜黒色腫を含む)、毛母腫、スピッツ腫瘍);ならびに軟部組織(例えば、侵襲性血管粘液腫、胞巣状横紋筋肉腫、胞巣状軟部肉腫、血管線維腫、類血管腫型線維性組織球腫、滑膜肉腫、二相性滑膜肉腫、明細胞肉腫、隆起性皮膚線維肉腫、デスモイド型線維腫症、小円形細胞腫瘍、線維形成性小円形細胞腫瘍、弾性線維腫、胎児性横紋筋肉腫、ユーイング腫瘍/原始神経外胚葉性腫瘍(PNET)、骨外性粘液様軟骨肉腫、骨外性骨肉腫、傍脊椎肉腫、炎症性筋線維芽細胞性腫瘍、脂肪芽細胞腫、脂肪腫、軟骨様脂肪腫、脂肪肉腫/悪性脂肪腫様腫瘍、脂肪肉腫、粘液様脂肪肉腫、線維粘液性肉腫、リンパ脈管筋腫、悪性筋上皮腫、軟部悪性黒色腫、筋上皮癌、筋上皮腫、粘液炎症性線維芽細胞肉腫、未分化肉腫、血管周皮細胞腫、横紋筋肉腫、非横紋筋肉腫性軟部組織肉腫(NRSTS)、軟部組織平滑筋肉腫、未分化肉腫、高分化型脂肪肉腫)からなる群から選択される組織もしくは臓器におけるまたは前記組織もしくは臓器から生じる固形腫瘍である、項目156~184のいずれか一項に記載の方法。
(項目191)
前記がんが、黒色腫、胃がん、トリプルネガティブ乳がん(TNBC)、非小細胞肺がん(NSCLC)、直腸腺癌、結腸直腸がん、腎細胞癌、卵巣がん、前立腺がん、口腔扁平上皮癌(SCC)、頭頸部扁平上皮癌(HNSCC)、尿路上皮膀胱がん、神経膠芽腫(GBM)、髄膜腫、副腎がん、および子宮内膜がんからなる群から選択される、項目156~184のいずれか一項に記載の方法。
(項目192)
がんの処置における使用のための、項目1~146、148~151、153または154のいずれか一項に記載の単離された抗体、ポリヌクレオチド、ベクター、脂質ナノ粒子または医薬組成物。
(項目193)
前記がんが、固形腫瘍、血液がん、および転移性病変からなる群から選択される、項目192に記載の使用のための単離された抗体、ポリヌクレオチド、ベクター、脂質ナノ粒子または医薬組成物。
(項目194)
固形腫瘍が、肉腫、線維芽細胞肉腫、癌腫、および腺癌からなる群から選択される、項目192に記載の使用のための単離された抗体、ポリヌクレオチド、ベクター、脂質ナノ粒子または医薬組成物。
(項目195)
血液がんが、白血病、リンパ腫、および骨髄腫からなる群から選択される、項目192に記載の使用のための単離された抗体、ポリヌクレオチド、ベクター、脂質ナノ粒子または医薬組成物。
(項目196)
前記がんが、肺がん、黒色腫、腎がん、肝臓がん、骨髄腫、前立腺がん、乳がん、卵巣がん、結腸直腸がん、膵臓がん、頭頸部がん、肛門がん、胃食道がん、中皮腫、上咽頭がん、甲状腺がん、子宮頸がん、上皮がん、腹膜がん、リンパ増殖性疾患、急性リンパ性白血病(ALL)、急性骨髄性白血病(AML)、慢性リンパ性白血病(CLL)、慢性骨髄性白血病(CML)、慢性骨髄単球性白血病(CMML)、ヘアリー細胞白血病、B細胞リンパ腫、びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫(DLBCL)、活性化B細胞様(ABC)びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫、胚中心B細胞(GCB)びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫、マントル細胞リンパ腫、ホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫、再発非ホジキンリンパ腫、難治性非ホジキンリンパ腫、再発性濾胞性非ホジキンリンパ腫、バーキットリンパ腫、小リンパ球性リンパ腫、濾胞性リンパ腫、リンパ形質細胞性リンパ腫、および節外性辺縁帯リンパ腫からなる群から選択される、項目192~195のいずれか一項に記載の使用のための単離された抗体、ポリヌクレオチド、ベクター、脂質ナノ粒子または医薬組成物。
(項目197)
前記がんが、黒色腫、胃がん、トリプルネガティブ乳がん(TNBC)、非小細胞肺がん(NSCLC)、直腸腺癌、結腸直腸がん、腎細胞癌、卵巣がん、前立腺がん、口腔扁平上皮癌(SCC)、頭頸部扁平上皮癌(HNSCC)、尿路上皮膀胱がん、神経膠芽腫(GBM)、髄膜腫、副腎がん、および子宮内膜がんからなる群から選択される、項目192~195のいずれか一項に記載の単離された抗体、ポリヌクレオチド、ベクター、脂質ナノ粒子または医薬組成物。
(項目198)
がんを処置するための医薬の調製のための、項目1~146、148~151、153または154のいずれか一項に記載の単離された抗体、ポリヌクレオチド、ベクター、脂質ナノ粒子または医薬組成物の使用。
(項目199)
前記がんが、固形腫瘍、血液がん、および転移性病変からなる群から選択される、項目198に記載の使用。
(項目200)
前記固形腫瘍が、肉腫、線維芽細胞肉腫、癌腫、および腺癌からなる群から選択される、項目199に記載の使用。
(項目201)
前記血液がんが、白血病、リンパ腫、および骨髄腫からなる群から選択される、項目199に記載の使用。
(項目202)
前記がんが、肺がん、黒色腫、腎がん、肝臓がん、骨髄腫、前立腺がん、乳がん、卵巣がん、結腸直腸がん、膵臓がん、頭頸部がん、肛門がん、胃食道がん、中皮腫、上咽頭がん、甲状腺がん、子宮頸がん、上皮がん、腹膜がん、リンパ増殖性疾患、急性リンパ性白血病(ALL)、急性骨髄性白血病(AML)、慢性リンパ性白血病(CLL)、慢性骨髄性白血病(CML)、慢性骨髄単球性白血病(CMML)、ヘアリー細胞白血病、B細胞リンパ腫、びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫(DLBCL)、活性化B細胞様(ABC)びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫、胚中心B細胞(GCB)びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫、マントル細胞リンパ腫、ホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫、再発非ホジキンリンパ腫、難治性非ホジキンリンパ腫、再発性濾胞性非ホジキンリンパ腫、バーキットリンパ腫、小リンパ球性リンパ腫、濾胞性リンパ腫、リンパ形質細胞性リンパ腫、および節外性辺縁帯リンパ腫からなる群から選択される、項目198~201のいずれか一項に記載の使用。
(項目203)
前記がんが、黒色腫、胃がん、トリプルネガティブ乳がん(TNBC)、非小細胞肺がん(NSCLC)、直腸腺癌、結腸直腸がん、腎細胞癌、卵巣がん、前立腺がん、口腔扁平上皮癌(SCC)、頭頸部扁平上皮癌(HNSCC)、尿路上皮膀胱がん、神経膠芽腫(GBM)、髄膜腫、副腎がん、および子宮内膜がんからなる群から選択される、項目198~201のいずれか一項に記載の使用。
(項目204)
項目156~191のいずれか一項に記載の方法における使用のための、項目1~146、148~151、153または154のいずれか一項に記載の単離された抗体、ポリヌクレオチド、ベクター、脂質ナノ粒子または医薬組成物。
(項目205)
項目156~191のいずれか一項に記載の方法における、項目1~146、148~151、153または154のいずれか一項に記載の単離された抗体、ポリヌクレオチド、ベクター、脂質ナノ粒子または医薬組成物の使用。