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JP7326897B2 - パウチ - Google Patents
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JP7326897B2 - パウチ - Google Patents

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Description

本発明は、パウチに関する。
従来から、液体、粉体、または粒体等を含む内容物を注出可能な注出口部を備えるパウチが知られている。このようなパウチにおいては、注出口部に形成されたノッチを起点としてハーフカット線に沿って注出口部の一部を切り取ることによって、パウチを開封し、注出口部から内容物を注出するように構成されている。
このような注出口部を備えるパウチは、通常、段ボールに複数個収容された状態で輸送されるが、輸送中に段ボール内で注出口部が折れた状態であると、ノッチの先端に負荷が加わり、ノッチを起点としてハーフカット線に沿って注出口部が破断してしまい、注出口部から内容物が漏れてしまうおそれがある。
このような輸送中の開封を抑制するために、ノッチの先端を挟むように位置する直線状の第1ハーフカット線の長さを長くし、第1ハーフカット線の内側に位置する直線状の第2ハーフカット線の長さを短くし、第1ハーフカット線の始点を注出口シール部のノッチ側の外縁とし、第2ハーフカット線の始点をノッチの先端から2mm以上離すことが検討されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2011-246174号公報
現在、ハーフカット線形成後に打ち抜き加工によってノッチを形成しているが、ハーフカット線に対するノッチの位置が多少ずれてしまうことがある。
特許文献1に開示されているようなパウチにおいては、第1ハーフカット線が直線状となっているので、第1ハーフカット線に対するノッチの位置がずれてしまうと、ノッチの先端が第1ハーフカット線間から外れてしまい、ノッチから開封したとしても、第1ハーフカット線や第2ハーフカット線に沿って切れないおそれがある。また、ノッチの位置がずれてしまうと、ノッチの先端が第1ハーフカット線に接触してしまうおそれがあり、輸送中に開封してしまうおそれがある。
本発明は、上記問題を解決するためになされたものである。すなわち、輸送中には開封しにくく、消費者が開封したいときに開封でき、かつハーフカット線に対する開封開始部の位置ずれ不良が低減されたパウチを提供することを目的とする。
本発明は、以下の発明を含む。
[1]おもて面フィルムと、前記おもて面フィルムと対向する裏面フィルムとを含むパウチであって、上縁と、下縁と、前記上縁と前記下縁の間で延びる第1側縁および第2側縁とを有し、本体部と、前記本体部と一体の注出口部とを備え、前記注出口部は、前記上縁と前記第1側縁で形成される角部側に設けられ、前記注出口部が、前記本体部に連通し、かつ内容物を注出する際に流路となる注出口未シール部と、前記注出口未シール部を封止する注出口シール部とを含み、前記注出口シール部が、前記注出口未シール部より上側に位置する第1部分と、前記注出口未シール部より前記第1側縁側に位置する第2部分とを有し、前記注出口シール部の前記第1部分に切欠きまたは切込みからなる開封開始部が設けられ、前記おもて面フィルムおよび前記裏面フィルムに、少なくとも前記注出口未シール部を横切るように、上側に位置する第1ハーフカット線、および下側に位置する第2ハーフカット線が設けられ、前記おもて面フィルムおよび前記裏面フィルムの少なくともいずれかに、少なくとも前記注出口未シール部に存在するように、前記第1ハーフカット線と前記第2ハーフカット線の間に位置する少なくとも1本の第3ハーフカット線が設けられ、前記第1ハーフカット線、前記第2ハーフカット線、および前記第3ハーフカット線は、互いに交わらないように延びており、前記第1ハーフカット線は、前記注出口シール部の前記第1部分の外縁から前記注出口シール部の前記第2部分の外縁に亘っており、前記第1ハーフカット線は、前記注出口シール部の前記第1部分の外縁から延びるとともに、上側に向けて凸となるように湾曲した第1部分と、少なくとも前記注出口シール部の前記第1部分の内縁から前記注出口シール部の前記第2部分の外縁まで延びる第2部分とを備え、前記第2ハーフカット線は、前記注出口シール部の前記第1部分の前記外縁から前記注出口シール部の前記第2部分の前記外縁に亘っており、前記第2ハーフカット線は、前記注出口シール部の前記第1部分の外縁から延びるとともに、下側に向けて凸となるように湾曲した第1部分と、少なくとも前記注出口シール部の前記第1部分の前記内縁から前記注出口シール部の前記第2部分の前記外縁まで延びる第2部分とを備え、前記第3ハーフカット線は、第1ハーフカット線の前記第2部分および第2ハーフカット線の第2部分と平行であり、かつ前記注出口シール部の前記第2部分の前記外縁に亘っており、前記第3ハーフカット線の前記開封開始部側の先端が前記注出口シール部の前記第1部分内に存在する場合、前記注出口シール部の前記第1部分の前記内縁から前記第3ハーフカット線の前記先端までの距離が、前記注出口シール部の前記第1部分の前記内縁と、前記開封開始部の先端を通り、かつ前記注出口シール部の前記第1部分の前記内縁と平行な仮想線との間の距離の8/9未満であり、前記開封開始部の先端が、前記第1ハーフカット線の前記第1部分と前記第2ハーフカット線の前記第1部分の間に位置している、パウチ。
[2]第1ハーフカット線の前記第1部分および前記第2ハーフカット線の前記第1部分の曲率半径が、それぞれ2.0mm以上5.0mm以下である、上記[1]に記載のパウチ。
[3]前記第1ハーフカット線の前記第2部分および前記第2ハーフカット線の前記第2部分が、それぞれ直線である、上記[1]または[2]に記載のパウチ。
本発明によれば、輸送中には開封されにくく、消費者が開封したいときに開封でき、かつハーフカット線に対する開封開始部の位置ずれ不良が低減されたパウチを提供することができる。
図1は、実施形態に係るパウチの正面図である。 図2は、実施形態に係るパウチの背面図である。 図3は、図1に示されるパウチの各構成要素の寸法を説明するための平面図である。 図4は、図1の注出口部周辺の拡大図である。 図5は、図4の注出口部周辺の各構成要素の寸法等を説明するための平面図である。 図6は、実施形態に係るパウチの他の注出口部周辺の拡大図である。 図7は、実施形態に係るパウチの他の注出口部周辺の拡大図である。 図8は、実施形態に係る他のパウチの背面図である。 図9は、実施形態に係るパウチに用いられる包装材料の断面図である。 図10(A)および図10(B)は、実施形態に係るパウチの製造工程を模式的に示す図である。 図11(A)および図11(B)は、実施形態に係るパウチの製造工程を模式的に示す図である。 図12(A)、図12(B)は、実施例2、3に係るパウチの注出口部周辺の拡大図であり、図12(C)、図12(D)は、比較例1、2に係るパウチの注出口部周辺の拡大図である。 図13(A)~図13(C)は、実施例4~6に係るパウチの注出口部周辺の拡大図であり、図13(D)は、比較例3に係るパウチの注出口部周辺の拡大図である。 図14(A)~図14(C)は、実施例7~9に係るパウチの注出口部周辺の拡大図であり、図14(D)は、比較例4に係るパウチの注出口部周辺の拡大図である。 図15(A)~図15(C)は、実施例10~12に係るパウチの注出口部周辺の拡大図であり、図15(D)は、比較例5に係るパウチの注出口部周辺の拡大図である。 図16(A)~図16(C)は、実施例13~15に係るパウチの注出口部周辺の拡大図であり、図16(D)は、比較例6に係るパウチの注出口部周辺の拡大図である。 図17(A)は、実施例16に係るパウチの注出口部周辺の拡大図であり、図17(B)~図17(D)は、比較例7~9に係るパウチの注出口部周辺の拡大図である。
以下、本発明の実施形態に係るパウチについて、図面を参照しながら説明する。本明細書において、「フィルム」、「シート」等の用語は、呼称の違いのみに基づいて、互いから区別されるものではない。したがって、例えば、「フィルム」はシートとも呼ばれるような部材も含む意味で用いられる。図1は、本実施形態に係るパウチの正面図であり、図2は、本実施形態に係るパウチの背面図であり、図3は、図1に示されるパウチの各構成要素の寸法を説明するための平面図である。図4は、図1の注出口部周辺の拡大図であり、図5は、図4の注出口部周辺の各構成要素の寸法等を説明するための平面図である。図6および図7は、本実施形態に係るパウチの他の注出口部周辺の拡大図であり、図8は、実施形態に係る他のパウチの背面図である。図9は、本実施形態に係るパウチに用いられる包装材料の断面図であり、図10(A)、図10(B)、図11(A)および図11(B)は、本実施形態に係るパウチの製造工程を模式的に示す図である。
<<<パウチ>>>
図1に示されるパウチ10-1は、内容物を収容する収容空間を有している。内容物としては、特に限定されないが、液体、粉体、粒体等を含むものが挙げられる。具体的には、内容物としては、シャンプー、コンディショナー、住居用洗剤、アルコール除菌液、消毒液、化粧水、乳液、調味料、食用油、エンジンオイル、加工食品等が挙げられる。ただし、内容物は、これらのものに限定されない。パウチ10-1は、詰め替え容器に移し替えるための詰め替えパウチであってもよいが、詰め替えパウチでなくともよい。
パウチ10-1は、図1および図2に示されるように、おもて面フィルム11、裏面フィルム12および底面フィルム13から構成されている。ただし、パウチは、少なくとも1枚のフィルムから構成されていればよく、おもて面フィルム、裏面フィルムおよび底面フィルムから構成されていなくともよい。図1や図2に示されるパウチ10-1は、半折された底面フィルム13を広げずにパウチ10-1をほぼ平面状にした状態である。
パウチ10-1は、上縁10A、下縁10Bと、上縁10Aと下縁10Bの間で延びる第1側縁10Cおよび第2側縁10Dとを有している。
パウチ10-1の幅W1(図3参照)に対するパウチ10-1の高さH1(図3参照)の比(H1/W1)は、1以上2.5以下であってもよい。H1/W1が1以上であれば、より多くの内容物を収容でき、またH1/W1が2.5以下であれば、開封前の状態でパウチ10-1を安定して自立させることができる。パウチ10-1の幅W1とは、下縁10Bが延びる方向である第1方向DR1におけるパウチ10-1の長さである。具体的には、パウチ10-1の幅W1とは、パウチ10-1の第1側縁10Cから第2側縁10Dまでの長さである。パウチの幅W1が一定でない場合には、パウチの幅は最も短い値とする。パウチ10-1の高さH1とは、第1側縁10Cが延びる方向である第2方向DR2におけるパウチ10-1の長さである。具体的には、パウチ10-1の高さH1は、下縁10Bから上縁10Aまでの長さである。パウチの長さが一定でない場合には、パウチの高さは最も大きい値とする。パウチ10-1の幅W1は100mm以上200mm以下となっていてもよく、パウチ10-1の高さH1は100mm以上300mm以下となっていてもよい。パウチの寸法およびパウチを構成する各構成要素の寸法は、全て、底面フィルムを広げずにパウチをほぼ平面状にした状態で測定した値とする。また、本明細書における「上」、「下」、「側」、「底」の位置は、底面フィルム13を広げてパウチ10-1を自立させた状態での位置を意味している。
パウチ10-1は、内容物が収容される収容空間を有する本体部20と、本体部20と一体の注出口部30とを備えている。また、パウチ10-1には、開封開始部40、第1ハーフカット線51、第2ハーフカット線52、および第3ハーフカット線53が設けられている。
<<本体部>>
本体部20は、上部20Aと、上部20Aとは反対側の底部20Bと、上部20Aと底部20Bの間で延びる一対の第1側部20Cおよび第2側部20Dとを有している。本体部20は、底部20Bにガセット部21を備えていてもよい。ガセット部21を設けることにより、パウチ10-1を自立させることができる。また、収容空間を大きくすることができるので、より多くの内容物を収容することができる。
本体部20は、図1および図2に示すように、第1側部20Cに形成された第1側部シール部22と、第1側部20Cと対向する第2側部20Dに形成された第2側部シール部23と、第1側部シール部22および第2側部シール部23より下方に位置する第1ひだ部24および第2ひだ部25と、上部20Aに形成された第1肩部シール部26と、第1側部20Cに形成された第2肩部シール部27とを備えている。なお、図1においてはパウチ10-1の上部は開口しているが、内容物を収容空間に充填した後、接合されて、図1における上縁10Aと二点鎖線で囲まれた上部シール部予定領域Rに上部シール部が形成され、パウチ10-1が密封される。
<第1側部シール部および第2側部シール部>
第1側部シール部22は、第1側部20Cにおいて、おもて面フィルム11と裏面フィルム12を互いに接合した部分であり、折線21Aから第2肩部シール部27に亘って形成されている。第2側部シール部23は、第2側部20Dにおいて、おもて面フィルム11と裏面フィルム12を互いに接合した部分であり、折線21Aから上縁10Aに亘って形成されている。第1側部シール部22および第2側部シール部23の形成の際のおもて面フィルム11と裏面フィルム12の接合は、ヒートシール(熱融着)によって行われる。
第1側部シール部22の幅W2(図3参照)および第2側部シール部23の幅W2(図3参照)は、例えば、それぞれ2mm以上15mm以下となっていることが好ましい。第1側部シール部22および第2側部シール部123の幅W2がそれぞれ2mm以上であれば、第1側部シール部22および第2側部シール部23において確実にシールすることができ、また15mm以下であれば、収容空間をより広く確保することができる。本明細書において、各シール部における「幅」とは、シール部の延びる方向に直交する方向の長さを意味する。なお、シール部の幅が一定でない場合には、シール部の幅は、シール部の延びる方向に直交する方向の長さのうち最も短い値とする。幅W2の下限は、4mm以上であることがより好ましく、また上限は、10mm以下であることがより好ましい。
<第1ひだ部および第2ひだ部>
第1ひだ部24および第2ひだ部25は、ガセット部21を形成するための部位である。第1ひだ部24は、おもて面フィルム11と底面フィルム13の第1部分13Aを互いに接合することによって形成されており、第2ひだ部25は、裏面フィルム12と底面フィルム13の第2部分13Bを互いに接合することによって形成されている。第1ひだ部24の形成の際のおもて面フィルム11と底面フィルム13の第1部分13Aの接合および第2ひだ部25の形成の際の裏面フィルム12と底面フィルム13の第2部分13Bの接合は、ヒートシール(熱融着)によって行われる。第1ひだ部24および第2ひだ部25は、例えば、長方形状になっていてもよい。
第1ひだ部24は、おもて面フィルム11と底面フィルム13の第1部分13Aが接合された第1底部シール部24Aを有しており、第2ひだ部25は、おもて面フィルム11と底面フィルム13の第2部分13Bが接合された第2底部シール部25Bを有している。
第1ひだ部24の側部の一部と第2ひだ部25の側部の一部は、おもて面フィルム11を構成する包装材料60の後述するシーラント層66と裏面フィルム12を構成する包装材料60のシーラント層66を接合することにより形成された第3底部シール部28によって接合されている。第3底部シール部28の形成の際のシーラント層66同士の接合は、ヒートシール(熱融着)によって行われる。
第3底部シール部28は、第1ひだ部24の側部の一部と第2ひだ部25の側部の一部を互いに接合するための部分である。第3底部シール部28は、底面フィルム13に設けられた切欠き13Cを介しておもて面フィルム11と裏面フィルム12を接合することによって形成されている。内容部を収容空間に充填する際に底面フィルムを広げる観点から、パウチの底部中央部においては第1ひだ部と第2ひだ部は離れていることが必要であるが、第1ひだ部と第2ひだ部が完全に離れていると、収容空間に内容物を充填したときに、第1ひだ部と第2ひだ部が内容物の重量に耐え切れず、第1ひだ部と第2ひだ部との間が開いてしまい、パウチの自立が困難になるおそれがある。また、後述する基材層同士はヒートシールできないので、基材層同士が向かい合っている第1ひだ部と第2ひだ部は、そのままではヒートシールできない。このため、第3底部シール部28を形成することによって、第1ひだ部24と第2ひだ部25の両側部の一部を接合している。これにより、内容物を充填する際に、底面フィルム13の広がりを阻害せず、かつ安定してパウチ10-1を自立させることができる。
<第1肩部シール部および第2肩部シール部>
第1肩部シール部26は、上部20Aから注出口部30に向かって延びる部分であり、第2肩部シール部27は、第1側部20Cから注出口部30に向かって延びる部分である。第1肩部シール部26は、後述する注出口シール部32の第1部分32Aと連設し、かつ注出口シール部32の第1部分32Aと異なる方向に延びる。第2肩部シール部27は、後述する注出口シール部32の第2部分32Bと連設し、かつ注出口シール部32の第2部分32Bと異なる方向に延びる。
パウチ10-1の高さH1(図3参照)に対する第1ひだ部24の高さH2(図4参照)の比(H2/H1)は、0.1以上0.5以下であってもよい。H2/H1の下限は、0.2以上であることが好ましく、上限は0.4以下であることが好ましい。H2/H1が0.2以上であれば、より多くの内容物を収容できる。また、H2/H1が0.4以下であれば、パウチ10-1をより安定して自立させることができる。パウチ10-1の高さH1に対する第2ひだ部25の高さの比も、H2/H1と同様である。第1ひだ部24の高さH2および第2ひだ部25の幅とは、第2方向DR2(図4参照)の長さである。具体的には、折線21Aからパウチ10-1の下縁10Bまでの長さである。
<<注出口部>>
注出口部30は、パウチ10-1から内容物を注出するための部分である。図1に示される注出口部30は、上縁10Aと第1側縁10Cで形成される角部10E側に設けられている。
注出口部30は、内容物が注出される注出方向DR3(図5参照)に沿って延びるように構成されている。このような注出口部30を備えることにより、パウチ10-1から注出される際の内容物の流れを整えることができ、これにより内容物の注出作業を容易に行うことができる。
注出口部30は、図4に示されるように、本体部20に連通した注出口未シール部31と、注出口未シール部31を封止する注出口シール部32とを含んでいる。注出口部30の側方には、切欠き33、34が形成されていてもよい。
<注出口未シール部>
注出口未シール部31は、パウチ10-1から内容物を排出する際に内容物が通過する流路となる部分である。注出口未シール部31は、注出口シール部32の第1部分32Aの内縁32A1および第2部分32Bの内縁32B1によって画定されている。図1に示されるパウチ10-1は、開封前のものであるので、注出口未シール部31は外部と繋がっていないが、開封によって注出口部30の一部が切り取られると、注出口未シール部31は外部と繋がる。これにより、注出口未シール部31を介してパウチ10-1から内容物を排出することができる。
<注出口シール部>
注出口シール部32は、注出口部30におけるおもて面フィルム11の一部と裏面フィルム12の一部を互いに接合した部分である。
注出口シール部32は、注出口未シール部31より上側に位置する第1部分32Aと、注出口未シール部31より第1側縁10C側に位置する第2部分32Bとを有する。第1部分32Aと第2部分32Bは、注出口部30の二等分線BS(図5参照)によって分けるものとする。すなわち、注出口シール部32における二等分線BSよりも上側に位置する部分を第1部分32Aとし、注出口シール部32における二等分線BSよりも第1側縁10C側に位置する部分を第2部分32Bとする。
注出口部30の二等分線BSは、以下のようにして引くものとする。まず、図5に示されるように、第1ハーフカット線51は注出口シール部32の内縁と2箇所で交わるので、一方の交点と他方の交点とを結ぶ線分の中点M1を求める。同様に、第2ハーフカット線52は注出口シール部32の内縁と2箇所で交わるので、一方の交点と他方の交点とを結ぶ線分の中点M2を求める。この中点M1、M2を通る直線を二等分線BSとする。
<<開封開始部>>
開封開始部40は、パウチ10-1の開封の際の起点となり得るものであり、注出口シール部32の第1部分32Aに設けられている。開封開始部は、切欠きや切込みとなっている。開封開始部40は、切欠きとなっている。
<<第1ハーフカット線~第3ハーフカット線>>
第1ハーフカット線51、第2ハーフカット線52、および第3ハーフカット線53は、図1および図2に示されるように、おもて面フィルム11および裏面フィルム12にそれぞれ設けられている。おもて面フィルム11に設けられた第1ハーフカット線51は、裏面フィルム12に設けられた第1ハーフカット線51と重なるように、おもて面フィルム11に設けられた第2ハーフカット線52は、裏面フィルム12に設けられた第2ハーフカット線52と重なるように、またおもて面フィルム11に設けられた第3ハーフカット線53は、裏面フィルム12に設けられた第3ハーフカット線53と重なるように設けられていることが好ましい。本明細書における「ハーフカット線」とは、おもて面フィルムや裏面フィルムを貫通しない切断線である。ハーフカット線は、後述する基材層を溶融または貫通し、かつシーラント層を貫通しないように形成されている。
第1ハーフカット線51、第2ハーフカット線52、第3ハーフカット線53は、パウチ10-1の密封状態を維持する一方で、パウチ10-1の開封の際には第1ハーフカット線51、第2ハーフカット線52、および第3ハーフカット線53のいずれかに沿って開封を誘導する機能を有する。
第1ハーフカット線51および第2ハーフカット線52は、少なくとも注出口未シール部31を横切るようにそれぞれ設けられている。注出口部未シール部31を横切るように第1ハーフカット線51等を形成することにより、第1ハーフカット線51等に沿って容易に注出口部30の一部を切り取ることができるので、パウチ10-1を開封することができる。また、第3ハーフカット線53は、少なくとも注出口未シール部31に存在するように設けられている。パウチ10-1の開封時に注出口未シール部31における破断を容易に行う観点から、第3ハーフカット線53は、図4に示されるように、注出口未シール部31を横切るように設けられていることが好ましい。
第1ハーフカット線51は上側に位置しており、第2ハーフカット線52は下側に位置しており、第3ハーフカット線53は第1ハーフカット線51と第2ハーフカット線52の間に位置している。第3ハーフカット線53は少なくとも1本設けられている。第3ハーフカット線53は、1本以上設けられていればよいが、図4に示されるように3本以上設けられていることが好ましい。第3ハーフカット線53が3本以上設けられていることにより、1本の第3ハーフカット線53から破断線が外れた場合であっても、破断線を他の第3ハーフカット線53に衝突させて、この第3ハーフカット線53に沿って破断線を進ませることができるので、確実に第3ハーフカット線53に沿って破断を進ませることができる。図4に示される第3ハーフカット線53は、3本設けられているが、5本設けられていてもよい。
第1ハーフカット線51、第2ハーフカット線52、および第3ハーフカット線53は、互いに交わらないように延びている。パウチ10-1においては、第1ハーフカット線51の後述する第2部分51B、第2ハーフカット線52の後述する第2部分52B、および第3ハーフカット線53は、互いに平行になるように延びている。本明細書における「平行」とは、厳密な平行のみならず、互いの角度が±15°以内である場合も含まれる。
第1ハーフカット線51、第2ハーフカット線52は、それぞれ注出口シール部32の第1部分32Aの外縁32A2から注出口シール部32の第2部分32Bの外縁32B2に亘っている。このような第1ハーフカット線51、第2ハーフカット線52を形成することにより、破断線を第2部分32Bの外縁32B2まで誘導することができる。
第1ハーフカット線51は、注出口シール部32の第1部分32Aの外縁32A2から延びるとともに、上側に向けて凸となるように湾曲した第1部分51Aと、少なくとも注出口シール部32の第1部分32Aの内縁32A1から注出口シール部32の第2部分32Bの外縁32B2まで延びる第2部分51Bとを備えている。図4に示される第1ハーフカット線51は、第1部分51Aおよび第2部分51Bの間に位置し、第1部分51Aおよび第2部分51Bに連設され、かつ下側に向けて凸となるように湾曲した第3部分51Cをさらに備えている。このような第3部分51Cを備えることにより、第1部分51Aに沿った破断線がスムーズに第2部分51Bに移行する。ただし、第1ハーフカット線51は、第3部分51Cを備えていなくともよい。第1ハーフカット線が第3部分を備えていない場合、第1部分と第2部分は連設されている。第3部分51Cの曲率半径は、0.5mm以上2.0mm以下であることが好ましい。
第1部分51Aが円弧状の場合、第1部分51Aの曲率半径は、2.0mm以上5.0mm以下であることが好ましい。この曲率半径が2.0mm以上であれば、第1ハーフカット線51に対する開封開始部40の位置が下方向や右方向に多少位置ずれした場合であっても、破断線を第1部分51Aに衝突させることができ、また5.0mm以下であれば、開封部40からパウチ10-1を開封した際に、破断方向が上側にずれた場合でも、破断線を第1部分51Aに沿って進ませることができ、その後第2部分51Bと第2部分52Bの間に到達させることができる。曲率半径の下限は、2.5mm以上であることがより好ましく、上限は、4.5mm以下であることがより好ましい。
図3に示される第1ハーフカット線51においては、第2部分51Bは、直線状となっている。第2部分51Bを直線状にすることによって、使用者が意図する方向へ容易に開封することができる。
第2ハーフカット線52は、注出口シール部32の第1部分32Aの外縁32A2から延びるとともに、下側に向けて凸となるように湾曲した第1部分52Aと、少なくとも注出口シール部32の第1部分32Aの内縁32A1から注出口シール部32の第2部分32Bの外縁32B2まで延びる第2部分51Bとを備えている。第2ハーフカット線52は、第1部分52Aおよび第2部分52Bの間に位置し、第1部分52Aおよび第2部分52Bに連設され、かつ下側に向けて凸となるように湾曲した第3部分52Cをさらに備えている。ただし、第2ハーフカット線52は、第3部分52Cを備えていなくともよい。第3部分52Cの曲率半径は、2.0mm以上5.0mm以下であることが好ましい。
部分52が円弧状の場合、第部分52の曲率半径は、2.0mm以上5.0mm以下であることが好ましい。この曲率半径が2.0mm以上であれば、第2ハーフカット線52に対する開封開始部40の位置が上方向や左方向に多少位置ずれした場合であっても、破断線を第1部分52Aに衝突させることができ、また5.0mm以下であれば、開封部40からパウチ10-1を開封した際に、破断方向が下側にずれた場合でも、破断線を第1部分52Aに沿って進ませることができ、その後第2部分52Bと第2部分51Bの間に到達させることができる。曲率半径の下限は、2.5mm以上であることがより好ましく、上限は、4.0mm以下であることがより好ましい。
図3に示される第2ハーフカット線52においては、第2部分52Bは、第2部分51と同様の理由から、直線状となっている。
第3ハーフカット線53は、注出口シール部32の第2部分32Bの外縁32B2に亘っている。第3ハーフカット線53の開封開始部40側の先端53Aは、注出口シール部32の第1部分32A内に存在してもよいが、この場合には、注出口シール部32の第1部分32Aの内縁32A1から第3ハーフカット線53の先端53Aまでの距離D1は、注出口シール部32の第1部分32Aの内縁32A1と、開封開始部40の先端40Aを通り、かつ注出口シール部32の第1部分32Aの内縁32A1と平行な仮想線IL1との間の距離D2の8/9未満であることが必要である。この距離D1が距離D2の8/9未満であれば、開封開始部40の先端40Aと第3ハーフカット線53の先端53Aまでの距離が離れており、かつ先端40Aと先端53Aの間には注出口シール部32の第1部分32Aが存在しているので、輸送中にパウチ10-1が開封されにくい。
第1ハーフカット線51と第3ハーフカット線53の間隔、第2ハーフカット線52と第3ハーフカット線53の間隔、および第3ハーフカット線53間の間隔は、それぞれ0.5mm以上2.0mm以下であることが好ましい。これらの間隔が上記範囲内であれば、破断線が第3ハーフカット線53から外れた場合であっても第1ハーフカット線51や第2ハーフカット線52に衝突させて、第1ハーフカット線51や第2ハーフカット線53に沿って破断線を進ませることができ、また逆に破断線が第1ハーフカット線51や第2ハーフカット線52から外れた場合であっても第3ハーフカット線53に衝突させて、第3ハーフカット線53に沿って破断線を進ませることができ、また破断線が第3ハーフカット線53から外れた場合であっても他の第3ハーフカット線に衝突させて、第3ハーフカット線53に沿って破断線を進ませることができる。これらの間隔の下限は、0.75mm以上であることがより好ましく、上限は、1.5mm以下であることがより好ましい。
第1ハーフカット線51、第2ハーフカット線52、および第3ハーフカット線53の線幅は、それぞれ50μm以上200μm以下であることが好ましい。これらの線幅が50μm以上であれば、第1ハーフカット線51等に沿って破断しやすくなり、また200μm以下であれば、シーラント層66が破壊(熱的溶融)して開封開始部40の強度が必要以上に損なわれるのを防ぎ、かつ開封開始部40の意匠性を損なわずに済む。これらの線幅の下限は、70μm以上であることがより好ましく、上限は、160μm以下であることがより好ましい。
図4に示される第1ハーフカット線51の第2部分51B、第2ハーフカット線52の第2部分52B、第3ハーフカット線53は、直線状となっているが、直線状でなくてもよい。具体的には、図6に示されるように第2部分51B、52Bおよび第3ハーフカット線53がそれぞれ下側に向けて凸となるように湾曲していてもよい。このように第2部分51B、52Bおよび第3ハーフカット線53を湾曲させることにより、開封開始部40に外的応力が加わりパウチ10-1が破断するようなことがあった場合でも、その応力が直線状に伝わりパウチ10-1が破袋することを防ぐことができ、また、予期せぬ使用者が誤って容易に開封してしまうことを防ぐことができる。
第2部分51B、52Bおよび第3ハーフカット線53が下側に凸となっている場合、第2部分51B、52Bおよび第3ハーフカット線53の曲率半径は、それぞれ15mm以上30mm以下であることが好ましい。この曲率半径が15mm以上であれば、使用者に無理の無い動きで第2部分51B、52Bや第3ハーフカット線53に沿って破断させることができ、また40mm以下であれば、パウチ10-1が切れ難い構成であっても第2部分51B、52Bや第3ハーフカット線53に沿って破断させることができる。この曲率半径の下限は、17mm以上であることがより好ましく、また上限は、40mm以下であることがより好ましい。
図1に示される第3ハーフカット線53の開封開始部40側の先端53Aは、注出口シール部32の第1部分32Aの内縁32A1に達しているが、図7に示されるように達していなくともよい。図7に示されるように、第3ハーフカット線53の開封開始部40側の先端53Aが注出口シール部32の第1部分32Aの内縁32A1に達していない場合、第3ハーフカット線53を開封開始部40側に延長した仮想線IL2を引いたとき、第3ハーフカット線53の開封開始部40側の先端53Aと、仮想線IL2と注出口シール部32の第1部分32Aの内縁32A1との交点IP1とを結ぶ、仮想線IL2に沿った距離D3が、交点IP1から第3ハーフカット線53と注出口シール部32の第2部分32Bの内縁32B1との交点IP2を結ぶ第3ハーフカット線53に沿った距離D4の1/5未満であることが好ましい。
図1および図2に示される第3ハーフカット線53は、おもて面フィルム11および裏面フィルム12の両方に設けられているが、第3ハーフカット線53は、おもて面フィルム11および裏面フィルム12の少なくともいずれかに設けられていればよく、おもて面フィルム11および裏面フィルム12の両方に設けられている必要はない。具体的には、図8に示されるパウチ10-2のように裏面フィルム12には、第3ハーフカット線53が設けられていなくてもよい。パウチ10-2によれば、意図しない破断を抑制することができる。この場合、おもて面フィルム11には、図1と同様に第3ハーフカット線53が設けられている。なお、おもて面フィルムに第3ハーフカット線を設けずに、裏面フィルムに第3ハーフカット線を設けてもよい。パウチ10-2は、第3ハーフカット線53が裏面フィルム12に設けられていないこと以外は、パウチ10-1と同様である。
第1ハーフカット線51、第2ハーフカット線52、および第3ハーフカット線53は、レーザー加工で形成することが可能である。レーザー加工によって第1ハーフカット線51等を形成することにより、容易に第1ハーフカット線51等を形成することができる。また、レーザー光を選択することにより、所望の層にのみ第1ハーフカット線51等を形成することができる。第1ハーフカット線51等を形成するためのレーザーとしては、特に限定されないが、エキシマレーザー、炭酸ガスレーザー、YAGレーザー、半導体レーザー、ヘリウム-ネオンレーザー、アルゴンイオンレーザー等を用いることができる。
<<包装材料>>
パウチ10-1は、包装材料60から構成されている。すなわち、おもて面フィルム11、裏面フィルム12および底面フィルム13は、図9に示される包装材料60から構成されている。包装材料は、基材層およびシーラント層を備えている。図9に示される包装材料60は、第1基材層61、印刷層62、第1接合層63、第2基材層64、第2接合層65およびシーラント層66をこの順で少なくとも備えている。なお、基材層としては、第1基材層61、第2基材層64の少なくともいずれかを備えていればよい。また、包装材料60は、第1基材層とシーラント層の間にバリア層を備えていてもよい。包装材料60がバリア層を備えている場合、包装材料60は、例えば、第1基材層61、印刷層62、第1接合層63、バリア層、第2基材層64、第2接合層65、シーラント層66をこの順で少なくとも備えている。
<第1基材層および第2基材層>
第1基材層61および第2基材層64は、例えば、所定の方向において延伸されている延伸基材層である。第1基材層61および第2基材層64は、包装材料60に所定の強度を持たせるための基材層として機能する。第1基材層61および第2基材層64は、延伸プラスチックフィルムであってもよい。本明細書における「延伸プラスチックフィルム」とは、プラスチックフィルムの機械強度を向上させるために、意図的に延伸加工が施されたプラスチックフィルムである。延伸プラスチックフィルムは、所定の一方向または二方向において延伸されているプラスチックフィルムである。延伸プラスチックフィルムの延伸方向は特には限定されない。延伸プラスチックフィルムの延伸倍率は、それぞれ例えば1.05倍以上である。
第1基材層61および第2基材層64は、いずれもポリエステルを主成分として含む二軸延伸ポリエステルフィルムであってもよい。また、第1基材層61が二軸延伸ポリエステルフィルムであり、かつ第2基材層64が二軸延伸ポリアミドフィルムであってもよく、または第1基材層61が二軸延伸ポリアミドフィルムであり、かつ第2基材層64が二軸延伸ポリエステルフィルムであってもよい。
本明細書における「ポリエステルを主成分として含む」とは、二軸延伸ポリエステルフィルムが50質量%を超えるポリエステルを含むことを意味する。ポリエステルの例としては、ポリエチレンテレフタレート(以下、PETとも記す)、ポリブチレンテレフタレート(以下、PBTとも記す)などを挙げることができる。なお、延伸プラスチックフィルムにおける、50質量%を超えるポリエステルは、一種類のポリエステルによって構成されていてもよく、二種類以上のポリエステルによって構成されていてもよい。
また、本明細書における「ポリアミドを主成分として含む」とは、二軸延伸ポリアミドフィルムが50質量%を超えるポリアミドを含むことを意味する。ポリアミドの例としては、脂肪族ポリアミドまたは芳香族ポリアミドを挙げることができる。脂肪族ポリアミドとてしてはナイロン-6、ナイロン-6,6、ナイロン6とナイロン6,6との共重合体などのナイロンが挙げられ、芳香族ポリアミドとしては、ポリメタキシレンアジパミド(MXD6)などが挙げられる。延伸プラスチックフィルムがポリアミドを主成分として含む場合、パウチ10-1の突き刺し強度を高めることができる。
第1基材層61の厚さは、6μm以上16μm以下であることが好ましい。第1基材層61の厚さを6μm以上にすることにより、パウチ10-1の自立性を向上させることができ、第1基材層61が十分な強度を有するようになる。また、第1基材層61の厚さを16μm以下にすることにより、第1基材層61が優れた成形性を示すようになる。第1基材層の厚みの上限は、15μm以下であることがより好ましい。第2基材層64の厚さは、第1基材層61の厚さと同様であるので、ここでは説明を省略するものとする。第1基材層61や第2基材層64の厚みは、光学顕微鏡を用いて撮影された基材層の断面写真からランダムに10箇所厚みを測定し、測定された厚みの算術平均値として求めるものとする。なお、パウチにおいては、第1基材層61は、最も外側となるように配置される。
<印刷層>
印刷層62は、色材およびバインダ樹脂を含む層である。印刷層62を形成することにより、パウチ10-1に絵柄を形成することができる。本明細書における「絵柄」とは、特に限定されず、例えば、図、文字、模様、パターン、記号、柄、マーク等を広く含む。
印刷層62は、その他、任意の添加剤を含んでいてもよい。添加剤としては、例えば、滑剤、ブロッキング防止剤、充填剤、硬化剤、顔料分散剤、消泡剤、レベリング剤、ワックス、シランカップリング剤、防腐剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、防錆剤、可塑剤、難燃剤、顕色剤等が挙げられる。これらの添加剤は、特に印刷適正、印刷効果等の改善を目的に使用され、その種類、使用量は、印刷方法、印刷基材、印刷条件により適宜選択できる。印刷層62は、第1基材層61にグラビア印刷等の印刷法により形成することができる。
(色材)
色材は、特に限定されず、公知の顔料や染料を用いることができ、所望の色に合わせて適宜選択する。
(バインダ樹脂)
バインダ樹脂としては、例えば、あまに油、きり油、大豆油、炭化水素油、ロジン、ロジンエステル、ロジン変性樹脂、シェラック、アルキッド樹脂、フェノール系樹脂、マレイン酸樹脂、天然樹脂、炭化水素樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリ酢酸系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、(メタ)アクリル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、エポキシ系樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、アミノアルキッド系樹脂、ニトロセルロース、エチルセルロース、塩化ゴム、環化ゴム、(メタ)アクリレート化合物の重合体、または、これらの混合物が挙げられる。
<第1接合層および第2接合層>
第1接合層63および第2接合層65としては、例えばそれ自体既知のドライラミネート法にて一般に用いられる接着剤を用いることができ、例えば、ポリ酢酸ビニル系接着剤、ポリアクリル酸エステル系接着剤、シアノアクリレート系接着剤、エチレン共重合体系接着剤、セルロース系接着剤、ポリエステル系接着剤、ポリアミド系接着剤、アミノ樹脂系接着剤、エポキシ系接着剤、ポリウレタン系接着剤等を用いることができる。ポリウレタン系接着剤とは、ポリオール化合物とイソシアネート化合物との硬化物のことである。
<シーラント層>
シーラント層66は、2枚の包装材料同士を重ね合わせてヒートシールすることでパウチ10-1の収容空間を密封するために設けられている。このため、パウチ10-1においては、シーラント層96が最も収容空間側となるように配置されている。
シーラント層96は、熱によって溶融して対向する包装材料60を相互に融着し得るものであればよい。シーラント層66を構成する材料としては、例えば、ポリエチレン(PE)などを用いることができる。ここでポリエチレンは、エチレンの単独重合体だけでなく、エチレンとα-オレフィン単量体との共重合体など、一般にポリエチレンとして認識される共重合体も含むものである。また、シーラント層において用いられるポリエチレンとしては、低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)などを好適に用いることができる。なお、シーラント層は、複数備えていてもよい。
シーラント層66の厚みは、10μm以上200μm以下とすることができる。シーラント層66の厚みが10μm以上であれば、パウチ10-1の流通過程において生じ得る落下に対する耐衝撃強度に優れ、また200μm以下であれば、内容物の充填し易さといった取扱性にも優れる。シーラント層66の厚みの下限は、パウチ10-1の自立性をより向上させる観点から、30μm以上または70μm以上であることがより好ましく、またシーラント層66の厚みの上限は、より容易に折り畳むことができる観点から、150μm以下であることがより好ましい。シーラント層66の厚みは、第1基材層61の厚みと同様の方法によって測定できる。
<バリア層>
バリア層は、気体や液体のバリア性を高めるための層である。バリア層の具体的な構成は特には限定されないが、例えば、蒸着によって形成されるアルミニウムなどの無機物や酸化アルミニウムや酸化珪素などの無機酸化物を含む蒸着層や、アルミニウムなどの金属箔層や、コーティングによって形成されるエチレン-ビニルアルコール共重合体層、具体的にはエバール(EVOH)等が挙げられる。
包装材料60の具体例としては、例えば以下の包装材料が挙げられる。なお、「/」は、層を列記する場合に、層と層との境界を示す表記として用いている。層については、パウチの外側から内側に向かって記載するものとする。すなわち最も右側に記載された層がシーラント層である。
延伸PETフィルム/印刷層/接合層/延伸ナイロンフィルム/接合層/PE層
延伸PET/バリア層/印刷層/接合層/延伸ナイロン/接合層/PE
延伸PET/印刷層/接合層/バリア層/延伸ナイロン/接合層/PE
延伸ナイロン/印刷層/接合層/バリア層/延伸PET/接合層/PE
延伸ナイロン/バリア層/印刷層/接合層/延伸PET/接合層/PE
延伸ナイロン/印刷層/接合層/バリア層/延伸PET/接合層/PE
延伸ナイロン/印刷層/接合層/延伸ナイロン/接合層/PE
延伸ナイロン/印刷層/接合層/PE
延伸ナイロン/バリア層/印刷層/接合層/PE
延伸ナイロン/印刷層/接合層/バリア層/PE
延伸PET/印刷層/接合層/延伸ナイロン/接合層/バリア層(アルミ箔)/接合層/PE
パウチ10-1を開封開始部40から開封すると、注出口シール部32の第1部分32Aが破断する。ここで、開封開始部40の両側には、第1ハーフカット線51および第2ハーフカット線52が存在するので、破断線が左下方向に進んだ場合であっても、第1ハーフカット線51に衝突し、その後は、第1ハーフカット線51に沿って進み、また破断線が右下方向に進んだ場合であっても、第2ハーフカット線52に衝突し、その後は、第2ハーフカット線52に沿って進む。さらに、破断線が第1ハーフカット線51や第2ハーフカット線52に衝突しない場合には、第3ハーフカット線53と衝突するので、第3ハーフカット線53に沿って進む。このため、第1ハーフカット線51、第2ハーフカット線52、第3ハーフカット線53のいずれかに沿って破断を進ませて、注出口部30の一部を切り取ることができるので、パウチ10-1を開封できる。
パウチ10-1が詰め替えパウチである場合には、パウチ10-1から内容物をボトル等の容器に移し替えるが、この際には、まず、上記のようにパウチ10-1を開封する。そして、容器の口部の先端に切り欠き10H、10Iが接触するように注出口部を容器内に挿入して、パウチ10-1から内容物を排出して、内容物を容器に移しかえる。
<<<パウチの製造方法>>>
このようなパウチ10-1は、以下のようにして製造することができる。まず、図10(A)に示されるように、おもて面フィルム11および裏面フィルム12を対向させるとともに、半折した底面フィルム13をおもて面フィルム11と裏面フィルム12との間に挿入する。この際、おもて面フィルム11、裏面フィルム12および底面フィルム13は、シーラント層66が互いに接するように配置される。
次いで、各フィルムの縁部を、内容物の充填口となる上部を除いてヒートシールして、図10(B)に示されるように、第1側部シール部22、第2側部シール部23、第1底部シール部24A、第2底部シール部25A、第1肩部シール部26、第2肩部シール部27、第3底部シール部28、注出口シール部32を形成する。これにより、袋状の中間体70が得られる。
その後、この中間体70において、図11(A)に示されるように、おもて面フィルム11および裏面フィルム12の注出口部30となる領域に連結ハーフカット線54および第3ハーフカット線53を形成する。連結ハーフカット線54は、円弧部54A、第2部分54B、第3部分54C、第4部分54D、および第5部分54Eとから構成されている。円弧部54Aは、第3部分54Cと第5部分54Eに連設している。円弧部54の曲率半径は、第1部分51Aの曲率半径と同様であるので、ここでは説明を省略するものとする。
第2部分54Bは、第3部分54Cに連設しており、また第4部分54Dは第5部分54Eに連設している。第2部分54Bは第2部分51Bと同様であり、第3部分54Cは第3部分51Cと同様であり、第4部分54Dは第2部分52Bと同様であり、第5部分54Eは第3部分52Cと同様であるので、ここでは説明を省略するものとする。
最後に、図11(B)に示されるように作製されるべきパウチ10-1の外形に沿って打ち抜く。ここで、円弧部54Aの一部も打ち抜かれるので、第1部分51Aおよび第2部分52Aが形成されて、第1ハーフカット線51および第2ハーフカット線52が形成される。これにより、上部20Aが開口した本体部20および注出口部30を有するパウチ10-1を得ることができる。パウチ10-2は、裏面フィルム12に第3ハーフカット線53を形成しなかったこと以外は、パウチ10-1と同様にして得られる。
内容物を収容する場合、上部20Aの開口部からパウチ10-1に内容物を充填し、その後、図1に示される上部シール予定領域Rに沿って上部20Aをヒートシールする。これにより、内部に内容物が密封されたパウチ10-1を得ることができる。
本実施形態によれば、第3ハーフカット線53の開封開始部40側の先端53Aが、注出口シール部32の第1部分32A内に存在する場合であっても、注出口シール部32の第1部分32Aの内縁32A1から第3ハーフカット線53の先端53Aまでの距離D1が、距離D2の8/9未満となっている。すなわち、第3ハーフカット線53の先端53Aと開封開始部40との間には、所定の幅の注出口シール部32が存在している。これにより、輸送中に開封開始部40から若干破断したとしても、第3ハーフカット線53の先端53Aまでは離れているので、破断が進まない。これにより、パウチ10-1、10-2が輸送中に開封しにくい。
注出口部未シール部にハーフカット線が設けられていない場合には、消費者が開封したいときにも開封しにくい。これに対し、本実施形態によれば、第1ハーフカット線51および第2ハーフカット線52は、注出口シール部32の第1部分32Aの外縁32A2から注出口シール部32の第2部分32Bの外縁32B2に亘っており、また第3ハーフカット線53は、注出口未シール部31を横切り、かつ注出口シール部32の第2部分32Bの外縁32B2に亘っているので、注出口未シール部31には、第1ハーフカット線51等が設けられている。また、第1ハーフカット線51および第2ハーフカット線52は、それぞれ注出口シール部32の第1部分32Aの外縁32A2から注出口シール部32の第2部分32Bの外縁32B2に亘っており、かつ開封開始部40が、第1ハーフカット線51の第1部分51Aと第2ハーフカット線52の第1部分52Aの間に位置しているので、消費者が開封開始部40から開封したときに望まない方向に破断線が進み、開封が失敗することを抑制できる。これにより、消費者が開封したいときに開封できる。
本実施形態によれば、円弧部54Aを形成した状態で、開封開始部40を形成しているので、円弧部54Aに対する開封開始部40の位置が多少ずれた場合であっても、円弧部54A内に開封開始部40の先端40Aが存在すれば、注出口シール部32の第1部分32Aの外縁32A2から延びるとともに上側に向けて凸となるように湾曲した第1部分51Aを有する第1ハーフカット線51と、注出口シール部32の第1部分32Aの外縁32A2から延びるとともに下側に向けて凸となるように湾曲した第1部分52Aを有する第2ハーフカット線52とを形成することができるとともに、開封開始部40の先端40Aを第1ハーフカット線51の第1部分51Aと第2ハーフカット線52の第1部分52Aの間に位置させることができる。これにより、第1ハーフカット線51、第2ハーフカット線52、第3ハーフカット線53に対する開封開始部40の位置ずれ不良が低減されたパウチ10-1、10-2を得ることができる。
本発明を詳細に説明するために、以下に実施例を挙げて説明するが、本発明はこれらの記載に限定されない。図12(A)、図12(B)は、実施例2、3に係るパウチの注出口部周辺の拡大図であり、図12(C)、図12(D)は、比較例1、2に係るパウチの注出口部周辺の拡大図である。図13(A)~図13(C)は、実施例4~6に係るパウチの注出口部周辺の拡大図であり、図13(D)は、比較例3に係るパウチの注出口部周辺の拡大図である。図14(A)~図14(C)は、実施例7~9に係るパウチの注出口部周辺の拡大図であり、図14(D)は、比較例4に係るパウチの注出口部周辺の拡大図である。図15(A)~図15(C)は、実施例10~12に係るパウチの注出口部周辺の拡大図であり、図15(D)は、比較例5に係るパウチの注出口部周辺の拡大図である。図16(A)~図16(C)は、実施例13~15に係るパウチの注出口部周辺の拡大図であり、図16(D)は、比較例6に係るパウチの注出口部周辺の拡大図である。図17(A)は、実施例16に係るパウチの注出口部周辺の拡大図であり、図17(B)~図17(D)は、比較例7~9に係るパウチの注出口部周辺の拡大図である。
<実施例1>
実施例1においては、図1に示される注出口部を有するパウチを作製した。具体的には、おもて面フィルム、裏面フィルム、および底面フィルムを用意した。これらのフィルムは全て包装材料から構成されていた。包装材料は、厚さ12μmの延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムからなる第1基材層、ウレタン系接着剤からなる厚さ3μmの第1接合層、厚さ15μmの延伸ナイロンフィルムからなる第2基材層、ウレタン系接着剤からなる厚さ3μmの第2接合層、厚さ100μmのポリエチレン層からなるシーラント層をこの順で積層したものであった。
これらのフィルムを用意した後、まず、おもて面フィルムおよび裏面フィルムを対向させるとともに、半折した底面フィルムをおもて面フィルムと裏面フィルムとの間に挿入した。この際、おもて面フィルム、裏面フィルムおよび底面フィルムは、シーラント層が互いに接するように配置された。
次いで、各フィルムの縁部を、内容物の充填口となる上部を除いてヒートシールして、第1側部シール部、第2側部シール部、第1底部シール部、第2底部シール部、第3底部シール部、第1肩部シール部、第2肩部シール部、および注出口シール部を形成して、これにより収容空間および注出口未シール部を有する中間体を得た。
その後、中間体におけるおもて面フィルムおよび裏面フィルムの注出口部となる部分にそれぞれ注出口部を横切るように炭酸ガスレーザーによって図11(A)に示される形状の連結ハーフカット線および3本の第3ハーフカット線を形成した。連結ハーフカット線の円弧部の曲率半径は3.0mmであった。
その後、作製されるべきパウチの外形に沿って中間体を打ち抜いた。ここで、中間体を打ち抜くことによって連結ハーフカット線の円弧部が分断され、第1ハーフカット線および第2ハーフカット線が形成された。これにより、上部に開口部を備えた図3に示される注出口部を有するパウチを得た。
実施例1に係るパウチにおいては、第1ハーフカット線、第2ハーフカット線および第3ハーフカット線は、それぞれ線幅110μmであり、第1基材層から第2接合層まで貫通し、かつシーラント層を貫通しないものであった。
第1ハーフカット線は、注出口シール部の第1部分の外縁から延びるとともに、上側に向けて凸となるように湾曲した第1部分と、注出口シール部の第1部分の内縁から注出口シール部の第2部分の外縁まで延びた第2部分と、この第1部分およびこの第2部分の間に位置し、第1部分および第2部分に連設され、かつ下側に向けて凸となるように湾曲した第3部分とを備えていた。第1ハーフカット線の第1部分は円弧状であり、第1部分の曲率半径は3.0mmであった。第1ハーフカット線の第2部分は直線状であった。
第2ハーフカット線は、注出口シール部の第1部分の外縁から延びるとともに、下側に向けて凸となるように湾曲した第1部分と、注出口シール部の第1部分の内縁から注出口シール部の第2部分の外縁まで延びた第2部分と、この第1部分およびこの第2部分の間に位置し、第1部分および第2部分に連設され、かつ上側に向けて凸となるように湾曲した第3部分とを備えていた。第2ハーフカット線の第1部分は円弧状であり、第1部分の曲率半径は3.0mmであった。第2ハーフカット線の第2部分は直線状であった。
第3ハーフカット線は、注出口シール部の第1部分の内縁から注出口シール部の第2部分の外縁に亘っているが、第3ハーフカット線の切欠き側の先端は注出口シール部の第1部分内に存在していた。具体的には、注出口シール部の第1部分の内縁から第3ハーフカット線の先端までの距離D1は、1.44mmであった。また、注出口シール部の第1部分の内縁と、切欠きの先端を通り、かつ注出口シール部の第1部分の内縁と平行な仮想線との間の距離D2は3.72mmであった。なお、D1およびD2の寸法は、図5の示す通りである。
第1ハーフカット線の第2部分と第3ハーフカット線の間、第3ハーフカット線間、および第2ハーフカット線の第2部分と第3ハーフカット線の間の間隔は、それぞれ1.0mmであった。
作製されたパウチにおいては、高さH1が220mmであり、高さH2が35mmであり、幅W1が135mmであり、幅W2が6mmであった。なお、H1、H2、W1、W2の寸法は、図3の示す通りである。
<実施例2>
実施例2においては、第1ハーフカット線、第2ハーフカット線、および第3ハーフカット線の位置をそれぞれ上方向に1mmずらしたこと以外は、実施例1に係るパウチと同様にして、パウチを得た(図12(A)参照)。
<実施例3>
実施例3においては、第1ハーフカット線、第2ハーフカット線、および第3ハーフカット線の位置をそれぞれ上方向に2mmずらしたこと以外は、実施例1に係るパウチと同様にして、パウチを得た(図12(B)参照)。
<実施例4>
実施例4においては、第1ハーフカット線、第2ハーフカット線、および第3ハーフカット線の位置をそれぞれ下方向に1.0mmずらしたこと以外は、実施例1に係るパウチと同様にして、パウチを得た(図13(A)参照)。
<実施例5>
実施例5においては、第1ハーフカット線、第2ハーフカット線、および第3ハーフカット線の位置をそれぞれ下方向に2.0mmずらしたこと以外は、実施例1に係るパウチと同様にして、パウチを得た(図13(B)参照)。
<実施例6>
実施例6においては、第1ハーフカット線、第2ハーフカット線、および第3ハーフカット線の位置をそれぞれ下方向に2.5mmずらしたこと以外は、実施例1に係るパウチと同様にして、パウチを得た(図13(C)参照)。実施例7に係るパウチにおいては、第3ハーフカット線の切欠き側の先端が、注出口シール部の第1部分の内縁に到達していなかった。第3ハーフカット線を切欠き側に延長した仮想線を引いたとき、第3ハーフカット線を切欠き側の先端と、この仮想線と注出口シール部の第1部分の内縁との交点を結ぶ、仮想線に沿った距離D3は0.80mmであり、この交点と、第3ハーフカット線と注出口シール部の第2部分の内縁との交点とを結ぶ第3ハーフカット線に沿った距離D4は、18.13mmであった。なお、D3およびD4の寸法は、図7の示す通りである。
<実施例7>
実施例7においては、第1ハーフカット線、第2ハーフカット線、および第3ハーフカット線の位置をそれぞれ左方向に1.0mmずらしたこと以外は、実施例1に係るパウチと同様にして、パウチを得た(図14(A)参照)。
<実施例8>
実施例8においては、第1ハーフカット線、第2ハーフカット線、および第3ハーフカット線の位置をそれぞれ左方向に2.0mmずらしたこと以外は、実施例1に係るパウチと同様にして、パウチを得た(図14(B)参照)。
<実施例9>
実施例9においては、第1ハーフカット線、第2ハーフカット線、および第3ハーフカット線の位置をそれぞれ左方向に2.5mmずらしたこと以外は、実施例1に係るパウチと同様にして、パウチを得た(図14(C)参照)。
<実施例10>
実施例10においては、第1ハーフカット線、第2ハーフカット線、および第3ハーフカット線の位置をそれぞれ右方向に1.0mmずらしたこと以外は、実施例1に係るパウチと同様にして、パウチを得た(図15(A)参照)。
<実施例11>
実施例11においては、第1ハーフカット線、第2ハーフカット線、および第3ハーフカット線の位置をそれぞれ右方向に2.0mmずらしたこと以外は、実施例1に係るパウチと同様にして、パウチを得た(図15(B)参照)。
<実施例12>
実施例12においては、第1ハーフカット線、第2ハーフカット線、および第3ハーフカット線の位置をそれぞれ右方向に2.5mmずらしたこと以外は、実施例1に係るパウチと同様にして、パウチを得た(図15(C)参照)。
<実施例13>
実施例13においては、第1ハーフカット線、第2ハーフカット線、および第3ハーフカット線の位置をそれぞれ左下方向に1.0mmずらしたこと以外は、実施例1に係るパウチと同様にして、パウチを得た(図16(A)参照)。
<実施例14>
実施例14においては、第1ハーフカット線、第2ハーフカット線、および第3ハーフカット線の位置をそれぞれ左下方向に2.0mmずらしたこと以外は、実施例1に係るパウチと同様にして、パウチを得た(図16(B)参照)。実施例14に係るパウチにおいては、第3ハーフカット線の切欠き側の先端が、注出口シール部の第1部分の内縁に到達していなかった。
<実施例15>
実施例15においては、第1ハーフカット線、第2ハーフカット線、および第3ハーフカット線の位置をそれぞれ左下方向に2.5mmずらしたこと以外は、実施例1に係るパウチと同様にして、パウチを得た(図16(C)参照)。実施例15に係るパウチにおいては、第3ハーフカット線の切欠き側の先端が、注出口シール部の第1部分の内縁に到達していなかった。
<実施例16>
実施例16においては、第1ハーフカット線、第2ハーフカット線、および第3ハーフカット線の位置をそれぞれ右下方向に1.0mmずらしたこと以外は、実施例1に係るパウチと同様にして、パウチを得た(図17(A)参照)。
<比較例1>
比較例1においては、第1ハーフカット線、第2ハーフカット線、および第3ハーフカット線の位置をそれぞれ上方向に2.5mmずらしたこと以外は、実施例1に係るパウチと同様にして、パウチを得た(図12(C)参照)。
<比較例2>
比較例2においては、第1ハーフカット線、第2ハーフカット線、および第3ハーフカット線の位置をそれぞれ上方向に3mmずらしたこと以外は、実施例1に係るパウチと同様にして、パウチを得た(図12(D)参照)。比較例2に係るパウチにおいては、第2ハーフカット線の第1部分が切欠きの先端に接触していたので、第1ハーフカット線および2ハーフカット線の間に切欠きの先端が位置していなかった。
<比較例3>
比較例3においては、第1ハーフカット線、第2ハーフカット線、および第3ハーフカット線の位置をそれぞれ下方向に3mmずらしたこと以外は、実施例1に係るパウチと同様にして、パウチを得た(図13(D)参照)。比較例3に係るパウチにおいては、連結ハーフカット線の円弧部に切欠きの先端が接触していたので、第1ハーフカット線および2ハーフカット線の間に切欠きの先端が位置していなかった。
<比較例4>
比較例4においては、第1ハーフカット線、第2ハーフカット線、および第3ハーフカット線の位置をそれぞれ左方向に3mmずらしたこと以外は、実施例1に係るパウチと同様にして、パウチを得た(図14(D)参照)。比較例4に係るパウチにおいては、連結ハーフカット線の円弧部に切欠きの先端が接触していたので、第1ハーフカット線および2ハーフカット線の間に切欠きの先端が位置していなかった。
<比較例5>
比較例5においては、第1ハーフカット線、第2ハーフカット線、および第3ハーフカット線の位置をそれぞれ右方向に3mmずらしたこと以外は、実施例1に係るパウチと同様にして、パウチを得た(図15(D)参照)。比較例5に係るパウチにおいては、第1ハーフカット線の第1部分が切欠きの先端に接触していたので、第1ハーフカット線および2ハーフカット線の間に切欠きの先端が位置していなかった。
<比較例6>
比較例6においては、第1ハーフカット線、第2ハーフカット線、および第3ハーフカット線の位置をそれぞれ左下方向に3mmずらしたこと以外は、実施例1に係るパウチと同様にして、パウチを得た(図16(D)参照)。比較例6に係るパウチにおいては、連結ハーフカット線の円弧部に切欠きの先端が接触していたので、第1ハーフカット線および2ハーフカット線の間に切欠きの先端が位置していなかった。また、第3ハーフカット線の切欠き側の先端が、注出口シール部の第1部分の内縁に到達していなかった。
<比較例7>
比較例7においては、第1ハーフカット線、第2ハーフカット線、および第3ハーフカット線の位置をそれぞれ右下方向に2.0mmずらしたこと以外は、実施例1に係るパウチと同様にして、パウチを得た(図17(B)参照)。
<比較例8>
比較例8においては、第1ハーフカット線、第2ハーフカット線、および第3ハーフカット線の位置をそれぞれ右下方向に2.5mmずらしたこと以外は、実施例1に係るパウチと同様にして、パウチを得た(図17(C)参照)。比較例8に係るパウチにおいては、第3ハーフカット線の切欠き側の先端が、切欠きの先端に接触していた。
<比較例9>
比較例9においては、第1ハーフカット線、第2ハーフカット線、および第3ハーフカット線の位置をそれぞれ右下方向に3mmずらしたこと以外は、実施例1に係るパウチと同様にして、パウチを得た(図17(D)参照)。比較例9に係るパウチにおいては、第3ハーフカット線の切欠き側の先端が、切欠きの先端に接触していた。
<破袋評価>
実施例および比較例に係るパウチにおいて、破袋評価を行った。まず、実施例および比較例に係るパウチを10袋ずつ用意した。そして、各々のパウチに水350ccを充填し、大きさが幅35cm、奥行き25cm、高さ20cmの段ボールに10袋ずつ詰め、開封開始部が折れ曲がる状態で段ボールの上蓋を閉めて梱包した。この段ボールを80cmの高さから逆さ向きに10回落下させ、開封部からの破袋の有無を確認した。評価結果は、以下の通りとした。
○:10袋全てにおいて破袋しなかった。
△:10袋中1袋~2袋において、破袋した。
×:10袋中3袋~9袋において、破袋した、または10袋全てにおいて、破袋した。なお、落下高さを50cmに変えて同様の試験を行った結果、80cm落下で△だったものは全て○であった。
<開封評価>
実施例および比較例に係るパウチにおいて、開封したときに、開封に成功したか否か評価した。まず、実施例および比較例に係るパウチを10袋ずつ用意した。そして、それぞれ開封開始部である切欠きからパウチを開封した。評価結果は、以下の通りとした。なお、「開封に成功した」とは、ハーフカット線に沿って開封できた場合を意味し、ハーフカット線に沿って開封できなかった場合を「開封に失敗した」とした。
○:10袋中8袋~10袋において、開封に成功した。
△:10袋中3袋~7袋において、開封に成功した。
×:10袋中1袋~2袋において、開封に成功した、または10袋全てにおいて、開封に失敗した。
以下、評価結果を表1に示す。なお、表のD1の欄における「-」は、第3ハーフカット線の切欠き側の先端が、注出口シール部の第1部分の内縁に達していないものを意味し、表のD3の欄における「-」は、第3ハーフカット線の切欠き側の先端が、注出口シール部の第1部分の内縁に達しているものを意味する。また、距離D2の8/9は、3.30mmであり、距離D4の1/5は、3.63mmであった。
Figure 0007326897000001
表1に示されるように比較例2~6、8、9に係るパウチは、切欠きの先端に第1ハーフカット線、第2ハーフカット線および第3ハーフカット線のいずれかが接触しているので、破袋評価で破袋するものが多かった。また、比較例1、7は、切欠きの先端に第1ハーフカット線、第2ハーフカット線および第3ハーフカット線のいずれも接触していなかったが、D1がD2の8/9を超えていたので、破袋評価で破袋するものがあった。これに対し、実施例1~18においては、切欠きの先端に第1ハーフカット線、第2ハーフカット線および第3ハーフカット線のいずれも接触しておらず、第3ハーフカット線の先端が注出口シール部の第1部分の内縁に達している場合には、D1がD2の8/9未満であったので、破袋評価で破袋せず、また開封性に優れていた。
10-1、10-2…パウチ
11…おもて面フィルム
12…裏面フィルム
13…底面フィルム
20…本体部
30…注出口部
31…注出口未シール部
32…注出口シール部
32A…第1部分
32A1…内縁
32A2…外縁
32B…第2部分
32B2…外縁
40…開封開始部
40A…先端
51…第1ハーフカット線
51A…第1部分
51B…第2部分
52…第2ハーフカット線
52A…第1部分
52B…第2部分
53…第3ハーフカット線
60…包装材料
61…第1基材層
64…第2基材層
66…シーラント層

Claims (3)

  1. おもて面フィルムと、前記おもて面フィルムと対向する裏面フィルムとを含むパウチであって、
    上縁と、下縁と、前記上縁と前記下縁の間で延びる第1側縁および第2側縁とを有し、
    本体部と、前記本体部と一体の注出口部とを備え、
    前記注出口部は、前記上縁と前記第1側縁で形成される角部側に設けられ、
    前記注出口部が、前記本体部に連通し、かつ内容物を注出する際に流路となる注出口未シール部と、前記注出口未シール部を封止する注出口シール部とを含み、
    前記注出口シール部が、前記注出口未シール部より上側に位置する第1部分と、前記注出口未シール部より前記第1側縁側に位置する第2部分とを有し、
    前記注出口シール部の前記第1部分に切欠きまたは切込みからなる開封開始部が設けられ、
    前記おもて面フィルムおよび前記裏面フィルムに、少なくとも前記注出口未シール部を横切るように、上側に位置する第1ハーフカット線、および下側に位置する第2ハーフカット線が設けられ、
    前記おもて面フィルムおよび前記裏面フィルムの少なくともいずれかに、少なくとも前記注出口未シール部に存在するように、前記第1ハーフカット線と前記第2ハーフカット線の間に位置する少なくとも1本の第3ハーフカット線が設けられ、
    前記第1ハーフカット線、前記第2ハーフカット線、および前記第3ハーフカット線は、互いに交わらないように延びており、
    前記第1ハーフカット線は、前記注出口シール部の前記第1部分の外縁から前記注出口シール部の前記第2部分の外縁に亘っており、
    前記第1ハーフカット線は、前記注出口シール部の前記第1部分の前記外縁から延びるとともに、上側に向けて凸となるように湾曲した第1部分と、少なくとも前記注出口シール部の前記第1部分の内縁から前記注出口シール部の前記第2部分の前記外縁まで延びる第2部分とを備え、
    前記第2ハーフカット線は、前記注出口シール部の前記第1部分の前記外縁から前記注出口シール部の前記第2部分の前記外縁に亘っており、
    前記第2ハーフカット線は、前記注出口シール部の前記第1部分の前記外縁から延びるとともに、下側に向けて凸となるように湾曲した第1部分と、少なくとも前記注出口シール部の前記第1部分の前記内縁から前記注出口シール部の前記第2部分の前記外縁まで延びる第2部分とを備え、
    前記第3ハーフカット線は、第1ハーフカット線の前記第2部分および第2ハーフカット線の第2部分と平行であり、かつ前記注出口シール部の前記第2部分の前記外縁に亘っており、
    前記第3ハーフカット線の前記開封開始部側の先端が前記注出口シール部の前記第1部分内に存在する場合、前記注出口シール部の前記第1部分の前記内縁から前記第3ハーフカット線の前記先端までの距離が、前記注出口シール部の前記第1部分の前記内縁と、前記開封開始部の先端を通り、かつ前記注出口シール部の前記第1部分の前記内縁と平行な仮想線との間の距離の8/9未満であり、
    前記開封開始部の前記先端が、前記第1ハーフカット線の前記第1部分と前記第2ハーフカット線の前記第1部分の間に位置し、
    前記第1ハーフカット線の前記第1部分および前記第2ハーフカット線の前記第1部分の曲率半径が、それぞれ2.0mm以上5.0mm以下である、パウチ。
  2. 前記第1ハーフカット線の前記第2部分および前記第2ハーフカット線の前記第2部分が、それぞれ直線である、請求項1に記載のパウチ。
  3. 前記第1ハーフカット線の前記第2部分および前記第2ハーフカット線の前記第2部分が、それぞれ下側に向けて凸となるように湾曲している、請求項1に記載のパウチ。
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