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JP7330308B2 - 杭基礎施工方法及び施工管理システム - Google Patents
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JP7330308B2 - 杭基礎施工方法及び施工管理システム - Google Patents

杭基礎施工方法及び施工管理システム Download PDF

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Description

本発明は、杭基礎施工方法及び施工管理システムに関し、特に、回転杭工法における鋼管やオールケーシング工法におけるケーシング等の円筒状部材を高い精度で地盤に回転貫入させる施工方法、及び該施工方法に用いられる施工管理システムに関する。
例えば、杭基礎施工方法の一つである回転杭工法は、先端部に羽根を有する鋼管製の杭を地盤に回転貫入させる工法である。回転杭工法として、杭頭部に回転力を付与する杭頭回転方式と、掘削機により杭胴体部に回転力を付与する胴体回転方式とが知られている。特に、胴体回転方式は、比較的大口径(例えば「500mm以上」)の鋼管杭の施工に適用される。ここで、国土交通省の杭の出来形管理基準における杭の施工精度は、傾斜の規格値が1/100以内、及び杭心ずれの規格値が杭径の1/4かつ100mm以内である。そこで、施工時には、回転貫入時の精度管理、即ち、杭の鉛直性及び偏心量(心ずれ量)の管理を入念に行う必要がある。
従来、杭の鉛直性は、回転貫入中及び上杭や中杭の現場継ぎ前に、トランシット、傾斜計、水平器等により確認されていた。他方、杭の偏心量は、回転貫入中及び上杭や中杭の現場継ぎ前に、杭心の施工基準から一定距離に設置した2箇所の逃げ心(例えば、鉄筋棒等の基準)から杭の外周面までの距離を定尺棒により測定することで確認されていた。しかし、測定に人手と時間とを要し、さらに、オペレータが回転貫入中の測定値をリアルタイムで確認することができないため、杭心位置や杭の傾斜の修正が発生した場合、無理な建直しにより杭が傷付いたり、工期が延びる虞がある。
そこで、特許文献1に記載された施工方法(以下「従来の施工方法」と称する)では、杭頭部を把持する杭打機のチャッキング部の左右に張り出した棒状部材の端部にそれぞれGNSS受信機を設け、左右に間隔をあけて設けた2箇所のGNSSの3次元座標系の差分から、杭の3次元座標系における位置及び杭の回転方向の向きを測定し、当該杭の位置及び向きをリアルタイムでモニタに表示するように構成されている。
特開2015-48635号公報
しかし、従来の施工方法では、GNSSから得られる位置情報は、杭打機のチャッキング部の位置情報であり、杭の位置情報の実測値ではないので、杭のチャッキング状態のばらつき、即ち、チャッキング部の取付中心に対する杭心位置のばらつき、及びチャッキング部の取付中心線に対する杭の軸線(中心線)の傾きのばらつきが、杭の位置情報(実測値)のばらつきに反映される。
本発明は、鋼管やケーシング等の円筒状部材を高い精度で地盤に回転貫入させることが可能な杭基礎施工方法及び施工管理システムを提供することを課題とする。
本発明の杭基礎施工方法は、円筒状部材を地盤に回転貫入させる杭基礎施工方法であって、円筒状部材の開口された頭部の外周にGNSSアンテナを取り付けるアンテナ取付ステップと、GNSS測位により得られた位置情報から円筒状部材の位置情報を生成する位置情報生成ステップと、前記円筒状部材の位置情報をリアルタイムで監視しながら、円筒状部材の建込みを行う建込みステップと、前記円筒状部材の位置情報をリアルタイムで監視しながら、円筒状部材の回転貫入を行う回転貫入ステップと、を含むことを特徴とする。
本発明の施工管理システムは、円筒状部材の開口された頭部の外周に固定される固定具と、前記固定具の外周に取り付けられるGNSSアンテナと、前記GNSSアンテナにより受信した位置情報に基づき円筒状部材の位置情報を生成する位置情報生成手段と、前記円筒状部材の位置情報を表示する位置情報表示手段と、を備えることを特徴とする。
本発明の杭基礎施工方法及び施工管理システムによれば、鋼管やケーシング等の円筒状部材を高い精度で地盤に回転貫入させることができる。
第1実施形態の説明図であって、測位システムの概念図である。 図1の測位システムに使用される固定具の平面図である。 第1実施形態の説明図であって、端末装置のディスプレイに表示される杭の位置情報の一例を示す図である。 第1実施形態における施工フロー図である。 第1実施形態における施工手順の(A)から(D)までの説明図である。 第1実施形態における施工手順の(E)から(H)までのの説明図である。 第2実施形態における施工フロー図である。 第2実施形態における施工手順の(A)から(D)までの説明図である。 第2実施形態における施工手順の(E)から(H)までのの説明図である。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態を添付した図を参照して説明する。
第1実施形態では、全周回転機5(掘削機)を用いて杭31(図1参照)の胴体部に回転力を付与する胴体回転方式による回転杭工法への適用を説明する。なお、回転杭工法(第1実施形態では「NSエコパイル[登録商標]工法、図5、図6参照」)は、先端部に羽根33(図5の(A)参照)が設けられた鋼管製の杭31(円筒状部材)を地盤6に回転貫入させる工法である。
ここで、第1実施形態に係る回転杭工法(杭基礎施工方法)に用いられる施工管理システムを説明する。第1実施形態における施工管理システムは、杭31の回転貫入時における管理項目の計測値を監視する既存の施工管理装置(図示省略)に加え、GNSS(Global Navigation Satellite System)測位による測位システム1を備える。なお、GNSS測位は、RTK(Real Time Kinematic)-GNSS測位を適用する。また、RTK-GNSS測位は、固定局を設置したRTK方式もしくはVRS(Virtual Reference Station)やRRS(Real Reference Station)等のネットワーク型RTK方式を適用する。
図1に、測位システム11の概念図を示す。なお、既存の施工管理装置については、明細書の記載を簡潔にすることを目的に図解を省略する。図1に示されるように、測位システム11は、2機のGNSS受信機12,12を備える。GNSS受信機12,12は、複数基(図1に1基のみ表示)のGNSS衛星1から送信された信号(位置情報)を受信するGNSSアンテナ13,13と、GNSSアンテナ13,13により受信した信号から位置情報を生成する測位ユニット14とを有する。
また、測位システム11は、GNSS受信機12,12の測位情報、即ち、測位ユニット14,14が生成した各移動局(GNSSアンテナ13,13)の位置情報に基づき杭31の位置情報を生成し、その算出結果(杭31の鉛直精度、偏心量、及び施工基準面に対する高さ情報)をタブレット端末2、スマートフォン3等の端末装置へ送信する中継ユニット15(位置情報生成手段)を備える。ここで、GNSS受信機12,12と中継ユニット15との通信方式、及び中継ユニット15とタブレット端末2、スマートフォン3等の端末装置との通信方式は、Wi-Fi(Wireless Fidelity)通信(無線LAN通信)が適用される。また、端末装置は、タブレット端末2、スマートフォン3の他、ノートパソコン等を含む。
図3は、タブレット端末2、スマートフォン3等の端末装置のディスプレイ50(位置情報表示手段)の表示の一例、即ち、中継ユニット15が生成した杭31(円筒状部材)の位置情報の表示の一例を示す。図3に示されるように、ディスプレイ50の表示は、杭心の偏心量を表示する第1表示領域51と、杭31の傾きを表示する第2表示領域61と、杭31の施工基面72からの深度を表示する第3表示領域71とに分割される。
第1表示領域51において、平面座標系52の原点P0(十字)は、対象となる杭31(図3における「杭No.2」)の設計値を示す。ここで、平面座標系52のX軸は、第1表示領域51の左部分に表示された隣接杭31(図3における「杭No.1」)の杭心P1を通るように設定される。第1表示領域51に表示された同心円53、54、55のうち、内側の円53は対象となる杭31の杭心の管理基準値、中間の円54は対象となる杭31の杭心の規格値、及び外側の円55は補助線を示す。なお、第1実施形態では、補助線は規格値に50mmを加算した値(偏心量)を示す。
さらに、第1表示領域51には、対象となる杭31の杭心の実測値P2が表示される。なお、第1表示領域51には、円53、円54、円55、及び実測値P2が異なる色で表示される。また、第1表示領域51の下部分には偏心量の数値が表示され、「d」は原点P0と実測値P2との距離、「x」は実測値P2のX座標、及び「y」は実測値P2のY座標を示す。
第2表示領域61において、横軸62は、対象となる杭31の傾きを百分率(%)で示している。また、第2表示領域61に表示された線分63は鉛直線(傾斜0%)、線分64は傾きの管理基準値(傾き0.4%)、線分65は傾きの規格値(傾き1.0%)、及び線分66は補助線(1.5%)を示す。なお、第1実施形態では、補助線は規格値に0.5%を加算した値(傾き)を示す。
さらに、第2表示領域61には、対象となる杭31の傾きの実測値を示す線分67が表示される。また、第2表示領域61の右下部分には、対象となる杭31の傾きの実測値が数値で表示される。なお、第1実施形態では、第2表示領域1における横軸62、線分63(鉛直線)、及び線分64(管理基準値)で囲まれた区域が差別化されて表示(図3では「グレースケール」で表示)される。また、第2表示領域61には、線分64(管理基準値)、線分65(規格値)、線分66(補助線)、及び線分67(実測値)が異なる色で表示される。
第3表示領域において、上側の横に延びる線分72は施工基面、下側の横に延びる線分73は対象となる杭31の深度の設計値(目標深度)、及び線分72と線分73との間を縦に延びる線分74は対象となる杭31の深度を示す。また、第3表示領域71には、対象となる杭31の深度の実測値P3(累計深度)が表示される。さらに、第3表示領域71の右部分には、設計値に対する残りの距離(設計値と実測値との差分)が表示される。なお、深度の設計値は、第3表示領域の右下部分の線分73の近傍に表示される。
図1に示されるように、GNSSアンテナ13,13は、固定具21により杭頭部32(円筒状部材の頭部)に取り付けられる。杭頭部32に取り付けられたGNSSアンテナ13,13は、正面視(図5の(A)参照)において、杭31の軸線(中心線)に対して線対称に配置、換言すれば、杭31の軸線に直交する一平面上において、杭心に対して点対称に配置される。図2に示されるように、固定具21は、杭頭部32に沿って半円形に形成された一対の帯体22,22を有し、閉じた状態(図2参照)で円形をなす。帯体22,22は、帯鋼からなるベルト部23,23と、ゴム板からなりベルト部23,23の内周に設けられるクッション部24,24とを有する。
ベルト部23,23の一端(図2における「左側端」)は、ヒンジ26を介して連結される。他方、ベルト部23,23の他端(図2における「右側端」)は、ファスナ27により緊縛可能に連結される。これにより、ファスナ27による連結(緊縛)を解放し、帯体22,22をヒンジ26を中心に他端が離れる方向へ回動させて固定具21を開くと、帯体22,22間に杭頭部32を受け入れ可能になる。また、ベルト部23,23の外周には、径方向(図2における「上下方向」)へ突出するブラケット28,28が設けられる。ブラケット28,28には、GNSS受信機12,12の測位ユニット14,14(筐体)が固定される。
次に、図4に示される施工フロー図に基づき、測位システム11を利用した回転杭工法(NSエコパイル[登録商標]工法)の施工手順を説明する。
まず、杭31(円筒状部材)の杭頭部32の外周に、GNSSアンテナ13,13(GNSS受信機12,12)が取り付けられた固定具21を装着する(図4における「ステップ1」)。なお、杭31(下杭)の先端(杭頭部32に対して反対側の端)には、羽根33が設けられている。
次に、図5の(A)に示されるように、GNSSアンテナ13,13が取り付けられた杭31(下杭)をクレーン(図示省略)により吊り上げ、杭31(下杭)の建込みを行う(図4における「ステップ2」)。このとき、オペレータは、タブレット端末2、スマートフォン3等の端末装置のディスプレイ50(図3参照)に表示された杭31の位置情報(建込み精度)をリアルタイムで確認することができる。なお、建込み前の全周回転機5(掘削機)の設置等の準備工に関する図解を省略する。
次に、図5の(B)に示されるように、全周回転機5を作動させ、杭31(下杭)を地盤6に回転貫入させる(図4における「ステップ3」)。このとき、オペレータは、タブレット端末2、スマートフォン3等の端末装置のディスプレイ50(図3参照)に表示された杭31(下杭)の位置情報(施工精度)をリアルタイムで確認することができる。
次に、杭31(下杭)の貫入深さ又は杭頭部32の高さ(施工基面に対する高さ情報)が、設計値に達した時点で全周回転機5による回転貫入を停止し、GNSSアンテナ13,13(GNSS受信機12,12)を、回転貫入が終了した杭31(下杭)から次に回転貫入される杭31(上杭又は中杭)へ付け替える(図4における「ステップ4」)。このとき、オペレータは、杭31(下杭)の貫入深さ又は杭頭部32の高さを、タブレット端末2、スマートフォン3等の端末装置のディスプレイ50の表示によりリアルタイムで確認することができる。また、GNSSアンテナ13,13の付け替えは、ファスナ27を操作して固定具21を開閉させることにより行う。
次に、図5の(C)に示されるように、GNSSアンテナ13,13が取り付けられた杭31(上杭又は中杭)をクレーン(図示省略)により吊り上げ、杭31(上杭又は中杭)の建込みを行う(図4における「ステップ5」)。このとき、オペレータは、タブレット端末2、スマートフォン3等の端末装置のディスプレイ50に表示された杭31(上杭又は中杭)の位置情報(建込み精度)をリアルタイムで確認することができる。
次に、図5の(D)に示されるように、杭31(下杭)とGNSSアンテナ13,13が取り付けられた杭31(上杭又は中杭)との継手部を全周溶接する(図4における「ステップ6」)。次に、図6の(E)に示されるように、全周回転機5を作動させ、杭31(上杭又は中杭)を地盤6に回転貫入させる(図4における「ステップ7」)。このとき、オペレータは、タブレット端末2、スマートフォン3等の端末装置のディスプレイ50に表示された杭31(上杭又は中杭)の位置情報(施工精度)をリアルタイムで確認することができる。
次に、杭31(上杭又は中杭)の貫入深さ又は杭頭部32の高さが設計値に達した時点で全周回転機5による回転貫入を停止し、GNSSアンテナ13,13(GNSS受信機12,12)を杭31(上杭又は中杭)からヤットコ7(円筒状部材)へ付け替える(図4における「ステップ8」)。このとき、オペレータは、杭31(上杭又は中杭)の貫入深さ又は杭頭部32の高さを、タブレット端末2、スマートフォン3等の端末装置のディスプレイ50の表示によりリアルタイムで確認することができる。
次に、図6の(F)に示されるように、GNSSアンテナ13,13が取り付けられたヤットコ7をクレーン(図示省略)により吊り上げ、ヤットコ7の建込みを行う(図4における「ステップ9」)。このとき、オペレータは、タブレット端末2、スマートフォン3等の端末装置のディスプレイ50に表示されたヤットコ7の位置情報により、ヤットコ7の建込み精度をリアルタイムで確認することができる。
次に、全周回転機5を作動させ、ヤットコ7を地盤6に回転貫入させる(図4における「ステップ10」)。このとき、オペレータは、タブレット端末2、スマートフォン3等の端末装置のディスプレイ50に表示されたヤットコ7の位置情報(施工精度)をリアルタイムで確認することができる。そして、図6の(G)に示されるように、ヤットコ7の貫入深さ又は軸頭部高さが設計値に達した打止めの時点で(図4における「ステップ11」)、全周回転機5による回転貫入を停止し、打止め深度等を確認後、GNSSアンテナ13,13(GNSS受信機12,12)を回収する(図4における「ステップ12」)。次に、図6の(H)に示されるように、ヤットコ7をクレーンにより地盤6から引き抜いた後、杭穴処理を行い(図4における「ステップ13」)、施工を終了する。
ここで、従来の施工方法では、杭の鉛直性を、回転貫入中及び上杭や中杭の現場継ぎ前に、トランシット、傾斜計、水平器等で確認していた。他方、杭の偏心量を、回転貫入中及び上杭や中杭の現場継ぎ前に、杭心の施工基準から一定距離に設置した2箇所の逃げ心の位置から杭の外周面までの距離を定尺棒により測定することで確認していた。このように、従来の施工方法では、測定に人手と時間とを要し、さらに、オペレータが回転貫入中の測定値をリアルタイムで確認することができないため、杭心位置や杭の傾斜の修正が発生した場合、無理な建直しにより杭が傷付いたり、工期が延びたりする虞があった。
これに対し、第1実施形態では、GNSSアンテナ13,13(GNSS受信機12,12)が取り付けられた固定具21を杭31(円筒状部材)の杭頭部32に固定することで、GNSSアンテナ13,13を、杭31の軸線に対して線対称に配置、言い換えれば、杭31の軸線に直交する一平面上において杭心に対して点対称に配置し、GNSSアンテナ13,13により受信した位置情報に基づき、中継ユニット15(位置情報生成手段)により杭31の位置情報を生成し、当該杭31の位置情報(杭31の鉛直精度、偏心量、及び施工基準面からの高さ)を、タブレット端末2、スマートフォン3等の端末装置のディスプレイ50(位置情報表示手段)に表示するように測位システム11を構成した。
第1実施形態によれば、オペレータは、杭31の位置情報をリアルタイムで確認することができるので、杭31の出来形精度を向上させることができる。また、GNSSアンテナ13,13を、固定具21を用いて杭頭部32に直接取り付けたので、杭31の位置情報のばらつき、延いては杭31の出来形精度のばらつきを抑止することができる。さらに、従来の施工方法のように測定に係る人手と時間(手間)が不要になるので、工期を短縮することが可能であり、さらに、無理な建直しによる杭31の損傷を防ぐことができる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態を図7乃至図9を参照して説明する。
なお、第1実施形態との共通部分については、同一の称呼及び符号を用い、重複する説明を省略する。
第1実施形態では、回転杭工法(NSエコパイル[登録商標]工法)に適用した態様を説明した。これに対し、第2実施形態では、オールケーシング工法に適用した態様を説明する。以下、図7に示される施工フロー図に基づき、測位システム11を利用したオールケーシング工法の施工手順を説明する。
まず、ケーシング41(第1ケーシング)の頭部(円筒状部材の頭部)の外周に、GNSSアンテナ13,13(GNSS受信機12,12)が取り付けられた固定具21を装着する(図7における「ステップ1」)。なお、ケーシング41(第1ケーシング)の先端には、切削用チップ43が設けられている。
次に、図8の(A)に示されるように、GNSSアンテナ13,13が取り付けられたケーシング41(第1ケーシング)をクレーン(図示省略)により吊り上げ、ケーシング41(第1ケーシング)の建込みを行う(図7における「ステップ2」)。このとき、オペレータは、タブレット端末2、スマートフォン3等の端末装置のディスプレイ50(図3参照)に表示されたケーシング41(第1ケーシング)の位置情報(建込み精度)をリアルタイムで確認することができる。なお、建込み前の全周回転機5(掘削機)の設置等の準備工に関する図解を省略する。
次に、図8の(B)に示されるように、全周回転機5を作動させ、ケーシング41(第1ケーシング)を地盤6に回転貫入させる(図7における「ステップ3」)。このとき、オペレータは、タブレット端末2、スマートフォン3等の端末装置のディスプレイ50(図3参照)に表示されたケーシング41(第1ケーシング)の位置情報(施工精度)をリアルタイムで確認することができる。
次に、ケーシング41(第1ケーシング)の貫入深さ又は頭部の高さが設計値に達した時点で全周回転機5による回転貫入を停止し、GNSSアンテナ13,13(GNSS受信機12,12)をケーシング41(第1ケーシング)からケーシング41(第2ケーシング)へ付け替える(図7における「ステップ4」)。このとき、オペレータは、ケーシング41(第1ケーシング)の貫入深さ又は頭部の高さを、タブレット端末2、スマートフォン3等の端末装置のディスプレイ50の表示によりリアルタイムで確認することができる。また、GNSSアンテナ13,13の付け替えは、ファスナ27を操作して固定具21を開閉させることにより行う。
次に、図8の(C)に示されるように、ハンマグラブ45により、ケーシング41(第1ケーシング)の内部の掘削及び土砂等の地中障害の撤去を行う(図8における「ステップ5」)。なお、ケーシング41(第1ケーシング)の回転貫入(図8における「ステップ3」)と、掘削・地中障害撤去(図8における「ステップ5」)とは、並行することができる。
次に、GNSSアンテナ13,13が取り付けられたケーシング41(第2ケーシング)をクレーン(図示省略)により吊り上げ、ケーシング41(第2ケーシング)の建込みを行う(図8における「ステップ6」)。このとき、オペレータは、タブレット端末2、スマートフォン3等の端末装置のディスプレイ50に表示されたケーシング41(第2ケーシング)の位置情報(建込み精度)をリアルタイムで確認することができる。
次に、図8の(D)に示されるように、ケーシング41(第1ケーシング)と次に埋設されるケーシング41(第2ケーシング)とを接続する(図8における「ステップ7」)。次に、全周回転機5を作動させ、ケーシング41(第2ケーシング)を地盤6に回転貫入させる(図7における「ステップ8」)。このとき、オペレータは、タブレット端末2、スマートフォン3等の端末装置のディスプレイ50に表示されたケーシング41(第2ケーシング)の位置情報(施工精度)をリアルタイムで確認することができる。
そして、図9の(E)に示されるように、最終のケーシング41の回転貫入、及び回転貫入後のケーシング41の内部の掘削及び地中障害撤去が完了するまで(図7における「ステップ9」)、掘削・地中障害撤去(図7における「ステップ5」)から回転貫入(図7における「ステップ8」)までのステップを繰り返し行う。そして、最終のケーシング41の回転貫入、及びケーシング41内部の掘削及び地中障害撤去の完了後(図7における「ステップ9」)、GNSSアンテナ13,13(GNSS受信機12,12)を回収する(図7における「ステップ10」)。
次に、図9の(F)に示されるように、埋設されたケーシング41内に鉄筋かご46及びトレミー管47の建て込む(図7における「ステップ11」)。次に、図9の(G)に示されるように、埋設されたケーシング41内にコンクリートを打設すると共にクレーンによりケーシング41内のトレミー管47を引き抜く(図7における「ステップ12」)。次に、図9の(H)に示されるように、ケーシング41をクレーンにより地盤6から引き抜いた後、杭穴処理を行い(図7における「ステップ13」)、施工を終了する。
第2実施形態では、前述した第1実施形態と同等の作用効果を得ることができる。
11 測位システム(施工管理システム)、13 GNSSアンテナ、15 中継装置(位置情報生成手段)、21 固定具、31 杭(円筒状部材)、50 ディスプレイ(位置情報表示手段)

Claims (8)

  1. 円筒状部材を地盤に回転貫入させる杭基礎施工方法であって、
    円筒状部材の開口された頭部の外周にGNSSアンテナを取り付けるアンテナ取付ステップと、
    GNSS測位により得られた位置情報から円筒状部材の位置情報を生成する位置情報生成ステップと、
    前記円筒状部材の位置情報をリアルタイムで監視しながら、円筒状部材の建込みを行う建込みステップと、
    前記円筒状部材の位置情報をリアルタイムで監視しながら、円筒状部材の回転貫入を行う回転貫入ステップと、
    を含むことを特徴とする杭基礎施工方法。
  2. 請求項1に記載の杭基礎施工方法であって、
    前記アンテナ取付ステップでは、
    GNSSアンテナを、2箇所に円筒状部材の軸線に対して線対称に配置することを特徴とする杭基礎施工方法。
  3. 請求項1又は2に記載の杭基礎施工方法であって、
    前記GNSSアンテナを、回転貫入が終了した円筒状部材から次に回転貫入される円筒状部材へ付け替えるアンテナ付替えステップを含むことを特徴とする杭基礎施工方法。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載の杭基礎施工方法であって、
    前記円筒状部材の位置情報は、鉛直精度、偏心量、及び施工基面に対する深度情報であることを特徴とする杭基礎施工方法。
  5. 請求項1乃至4に記載の杭基礎施工方法に用いられる施工管理システムであって、
    円筒状部材の開口された頭部の外周に固定される固定具と、
    前記固定具の外周に取り付けられるGNSSアンテナと、
    前記GNSSアンテナにより受信した位置情報に基づき円筒状部材の位置情報を生成する位置情報生成手段と、
    前記円筒状部材の位置情報を表示する位置情報表示手段と、
    を備えることを特徴とする施工管理システム。
  6. 請求項5に記載の施工管理システムであって、
    前記GNSSアンテナは、2箇所に円筒状部材の軸線に対して線対称に配置されることを特徴とする施工管理システム。
  7. 請求項5又は6に記載の施工管理システムであって、
    前記固定具は、各々が半円形の一対の帯体と、前記一対の帯体の一端を連結させるヒンジと、前記一対の帯体の他端を解放可能に連結させるファスナと、を備えることを特徴とする施工管理システム。
  8. 請求項5乃至7のいずれかに記載の施工管理システムであって、
    前記位置情報表示手段は、端末装置のディスプレイであることを特徴とする施工管理システム。
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