以下に、図面を参照して発明を実施するための形態について説明する。各図面において、同一の構成部分には同一符号を付し、重複した説明を省略する場合がある。
実施形態では、情報処理装置の一例としての画像形成装置を備え、画像形成装置のユーザをサポートするユーザサポートシステムを一例として説明する。
<実施形態に係るユーザサポートシステムの構成>
実施形態に係るユーザサポートシステム1を、図1を参照して説明する。図1は、ユーザサポートシステム1の構成の一例を説明する図であり、(a)は問い合わせの履歴情報が管理装置5に格納される様子を説明する図、(b)は問い合わせの履歴情報が取得される様子を説明する図である。
図1に示すように、ユーザサポートシステム1は、画像形成装置9と、管理装置5とを備える。これらはインターネット等のネットワーク100を介して相互に通信可能に接続されている。なお、図1の例では、一例として画像形成装置9が一台である例を示しているが複数台であっても良い。
管理装置5は、一般的なOS(Operating System)等が搭載されたコンピュータ等の情報処理装置によって実現することができる。管理装置5は、無線による通信の手段又は有線による通信の手段、情報を格納する格納部等を備えている。
画像形成装置9は、オフィス等に設置されたMFP(Multifunction Peripheral/Product/Printer)等の画像形成機能を備える装置である。画像形成装置9は、コピー機、スキャナ、プリンタ等の画像形成に係る処理を実行することができる。また、画像形成装置9は、無線による通信の手段又は有線による通信の手段を備えている。
図1(a)に示すように、画像形成装置9を利用するユーザAは、画像形成装置9の故障等の困り事が発生した場合に、電話やインターネットを用いて、コールセンター等のサポートセンターに問い合わせを行う。ここで、サポートセンターは、画像形成装置9のユーザによる画像形成装置9の利用を支援する組織であり、「情報処理装置のユーザをサポートする組織」の一例である。
コールセンターのオペレータは、ユーザAからの問い合わせに対し、ユーザの困り事を聞き出して、困り事への対処方法を提示する。また、オペレータは、対処方法の提示後に、問い合わせの内容及び対応結果を管理装置5の格納部に入力する。格納部は、画像形成装置9のシリアルナンバー等の識別情報に対応付けて、問い合わせの内容及び対応結果を格納する。また、格納部は、画像形成装置9を利用する会社名、事業所、ユーザAの所属する組織名、会社の所在地等を問い合わせの内容及び対応結果に対応付けて格納しても良い。
図1に示すテーブル60は、画像形成装置9のシリアルナンバー等の識別情報と問い合わせの内容及び対応結果とが対応付けられたテーブルを示している。管理装置5の格納部は、一例としてテーブル60を格納する。
ここで、管理装置5は、コールセンターに帰属するものであると、問い合わせ情報のセキュリティを確保することができるため、好適である。但し、管理装置5の設置場所は、コールセンター内であっても良いし、他の場所であっても良い。
問い合わせの履歴情報が管理装置5に格納された後、図1(b)に示すように、ユーザAとは異なるユーザBが画像形成装置9を利用する時に、困り事が発生した場合、画像形成装置9は、ユーザBからの要求に応答して、画像形成装置9について過去に行われた問い合わせの履歴情報(以下では、「画像形成装置9についての問い合わせ履歴情報」という)を取得して表示させる。ここで、困り事は、例えば、「操作方法がわからない」、「ある機能を使うための設定をしたがエラーになる」等のユーザBが画像形成装置9の利用にあたって直面した困り事である。
より具体的に説明すると、ユーザBは画像形成装置9が備える操作パネルを操作して、画像形成装置9に、操作パネル上に過去の問い合わせ履歴情報を表示させるための処理を開始させる。画像形成装置9は、処理を開始させる操作に応答し、管理装置5に対して、画像形成装置9の識別情報を送信し、過去の問い合わせの履歴情報の送信を要求する。
管理装置5は、画像形成装置9からの要求に応答して、画像形成装置9についての問い合わせ履歴情報を、識別情報に基づいて格納部から読み出し、画像形成装置9に送信する。画像形成装置9は、管理装置5から受信した画像形成装置9についての問い合わせ履歴情報を、操作パネル上に一覧表示させる。
ユーザBは、一覧表示された画像形成装置9についての問い合わせ履歴情報から、知りたい情報を見つけ出して参照することができる。表示された問い合わせ履歴情報に自分の知りたい情報が含まれていない場合は、ユーザBは、電話やインターネットを用いてコールセンターに問い合わせを行い、オペレータとの対話を通じて知りたい情報を取得する。
図1(b)に示したように、画像形成装置9は、画像形成装置9についての問い合わせ履歴情報を、管理装置5から取得し、操作パネル上に一覧表示させてユーザBに参照させる。これにより、同様の困り事について、過去にコールセンターに問い合わせが行われていた場合に、再度問い合わせが行われることを回避させることができる。
ここで、上述した例では、ユーザが画像形成装置9の操作パネルを操作し、画像形成装置9が管理装置5から過去の問い合わせの履歴情報を取得して、操作パネル上に一覧表示させる例を示したが、これに限定されるものではない。
例えば、ユーザが利用するPC(Personal Computer)が、画像形成装置9に対して、問い合わせ履歴情報の取得要求を送信する。この要求に応答して画像形成装置9が管理装置5から取得した問い合わせ履歴情報を、PCが画像形成装置9から受信して、PCモニター等に一覧表示させても良い。
或いは、ユーザが利用するPCが、管理装置5に対して、画像形成装置9の識別情報を送信し、問い合わせ履歴情報の送信を要求する。この要求に応答して管理装置5が送信した画像形成装置9についての問い合わせ履歴情報を、PCが受信し、PCモニター等に一覧表示させても良い。
なお、実施形態では、情報処理装置の一例として画像形成装置9を示すが、これに限定されるものではない。情報処理装置は、通信機能を備えた装置であれば、PJ(Projector:プロジェクタ)、IWB(Interactive White Board:相互通信が可能な電子式の黒板機能を有する白板)、デジタルサイネージ等の出力装置、HUD(Head Up Display)装置、産業機械、撮像装置、集音装置、医療機器、ネットワーク家電、自動車(Connected Car)、ノートPC(Personal Computer)、携帯電話、スマートフォン、タブレット端末、ゲーム機、PDA(Personal Digital Assistant)、デジタルカメラ、ウェアラブルPCまたはデスクトップPC等であっても良い。また、図1に示すユーザサポートシステム1の構成は、一例であって他の構成であっても良い。
以下において、ユーザサポートシステム1の各部の詳細を説明する。
<実施形態に係る管理装置のハードウェア構成>
図2は、実施形態に係る管理装置5のハードウェア構成の一例を説明するブロック図である。
管理装置5は、コンピュータによって構築されている。図2に示すように、管理装置5は、CPU(Central Processing Unit)501と、ROM(Read Only Memory)502と、RAM(Random Access Memory)503と、HD(Hard Disk)504と、HDD(Hard Disk Drive)コントローラ505とを備えている。
また、管理装置5は、ディスプレイ506と、外部機器接続I/F(Interface)508と、ネットワークI/F509と、データバス510と、キーボード511と、ポインティングデバイス512と、DVD-RW(Digital Versatile Disk Rewritable)ドライブ514と、メディアI/F516とを備えている。
これらのうち、CPU501は、管理装置5全体の動作を制御する。ROM502は、IPL(Initial Program Loader)等のCPU501の駆動に用いられるプログラムを記憶する。RAM503は、CPU501のワークエリアとして使用される。
HD504は、プログラム等の各種データを記憶する。HDDコントローラ505は、CPU501の制御にしたがってHD504に対する各種データの読み出し又は書き込みを制御する。ディスプレイ506は、カーソル、メニュー、ウィンドウ、文字、又は画像等の各種情報を表示する。
外部機器接続I/F508は、各種の外部機器を接続するためのインタフェースである。この場合の外部機器は、例えば、USB(Universal Serial Bus)メモリやプリンタ等である。ネットワークI/F509は、ネットワーク100を利用してデータ通信をするためのインタフェースである。データバス510は、図2に示されているCPU501等の各構成要素を電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等である。
また、キーボード511は、文字、数値、各種指示等の入力のための複数のキーを備えた入力手段の一種である。ポインティングデバイス512は、各種指示の選択や実行、処理対象の選択、カーソルの移動等を行う入力手段の一種である。
DVD-RWドライブ514は、着脱可能な記録媒体の一例としてのDVD-RW513に対する各種データの読み出し又は書き込みを制御する。なお、DVD-RWに限らず、DVD-R等であっても良い。メディアI/F516は、フラッシュメモリ等の記録メディア515に対するデータの読み出し又は書き込み(記憶)を制御する。
<実施形態に係る画像形成装置のハードウェア構成>
次に、図3は、実施形態に係る画像形成装置のハードウェア構成の一例を説明するブロック図である。
図3に示すように、画像形成装置9は、コントローラ910と、近距離通信回路920と、エンジン制御部930と、操作パネル940と、ネットワークI/F950とを備えている。
これらのうち、コントローラ910は、コンピュータの主要部であるCPU901と、システムメモリ(MEM-P)902と、ノースブリッジ(NB)903と、サウスブリッジ(SB)904と、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)906と、記憶部であるローカルメモリ(MEM-C)907と、HDDコントローラ908と、記憶部であるHD909とを備える。また、NB903とASIC906との間をAGP(Accelerated Graphics Port)バス921で接続した構成となっている。
これらのうち、CPU901は、画像形成装置9の全体制御を行う制御部である。NB903は、CPU901と、MEM-P902、SB904、及びAGPバス921とを接続するためのブリッジであり、MEM-P902に対する読み書きなどを制御するメモリコントローラと、PCI(Peripheral Component Interconnect)マスタ及びAGPターゲットとを備える。
MEM-P902は、コントローラ910の各機能を実現させるプログラムやデータの格納用メモリであるROM902a、プログラムやデータの展開、及びメモリ印刷時の描画用メモリなどとして用いるRAM902bとからなる。
なお、RAM902bに記憶されているプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD-ROM、CD-R、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成しても良い。
SB904は、NB903とPCIデバイス、周辺デバイスとを接続するためのブリッジである。ASIC906は、画像処理用のハードウェア要素を有する画像処理用途向けのIC(Integrated Circuit)であり、AGPバス921、PCIバス922、HDD908およびMEM-C907をそれぞれ接続するブリッジの役割を有する。
このASIC906は、PCIターゲットおよびAGPマスタ、ASIC906の中核をなすアービタ(ARB)、MEM-C907を制御するメモリコントローラ、ハードウェアロジック等により画像データの回転などを行う複数のDMAC(Direct Memory Access Controller)、並びに、スキャナ部931及びプリンタ部932との間でPCIバス922を介したデータ転送を行うPCIユニットとからなる。
なお、ASIC906には、USBのインタフェースや、IEEE1394(Institute of Electrical and Electronics Engineers 1394)のインタフェースを接続するようにしても良い。
MEM-C907は、コピー用画像バッファ及び符号バッファとして用いるローカルメモリである。HD909は、画像データの蓄積、印刷時に用いるフォントデータの蓄積、フォームの蓄積を行うためのストレージである。HD909は、CPU901の制御にしたがってHD909に対するデータの読出又は書込を制御する。
AGPバス921は、グラフィック処理を高速化するために提案されたグラフィックスアクセラレータカード用のバスインタフェースであり、MEM-P902に高スループットで直接アクセスすることにより、グラフィックスアクセラレータカードを高速にすることができる。
また、近距離通信回路920には、近距離通信回路920aが備わっている。近距離通信回路920は、NFC、Bluetooth(登録商標)等の通信回路である。
更に、エンジン制御部930は、スキャナ部931及びプリンタ部932によって構成されている。また、操作パネル940は、現在の設定値や選択画面等を表示させ、操作者からの入力を受け付けるタッチパネル等のパネル表示部940a、並びに、濃度の設定条件などの画像形成に関する条件の設定値を受け付けるテンキー及びコピー開始指示を受け付けるスタートキー等からなるボタン操作部940bを備えている。
コントローラ910は、画像形成装置9全体の制御を行い、例えば、描画、通信、操作パネル940からの入力等を制御する。スキャナ部931又はプリンタ部932には、誤差拡散やガンマ変換などの画像処理部分が含まれている。
なお、画像形成装置9は、操作パネル940のアプリケーション切り替えキーにより、ドキュメントボックス機能、コピー機能、プリンタ機能、およびファクシミリ機能を順次に切り替えて選択することが可能となる。
ドキュメントボックス機能の選択時にはドキュメントボックスモードとなり、コピー機能の選択時にはコピーモードとなり、プリンタ機能の選択時にはプリンタモードとなり、ファクシミリモードの選択時にはファクシミリモードとなる。
また、ネットワークI/F950は、ネットワーク100を利用してデータ通信をするためのインタフェースである。近距離通信回路920及びネットワークI/F950は、PCIバス922を介して、ASIC906に電気的に接続されている。
[第1の実施形態]
<第1の実施形態に係る管理装置の機能構成>
次に、管理装置5の機能構成について説明する。図4は、本実施形態に係る管理装置5の機能構成の一例を説明するブロック図である。図4に示すように、管理装置5は、履歴情報受付部51と、履歴情報格納部52と、履歴情報読出部53と、送受信部54とを備える。
履歴情報受付部51は、オペレータが図2のキーボード511等を用いて入力した問い合わせの内容及び対応結果を受け付け、受け付けた情報を履歴情報格納部52に出力する。
履歴情報格納部52は、図2のHD504等により実現される。履歴情報格納部52は、履歴情報受付部51から入力した問い合わせの内容及び対応結果の情報を、画像形成装置9についての問い合わせ履歴情報として格納する。
この場合、履歴情報格納部52は、画像形成装置9のシリアルナンバー等の識別情報に対応付けて、問い合わせ履歴情報を格納する。また、履歴情報格納部52は、画像形成装置9を利用する会社名、事業所、問い合わせを行ったユーザが所属する組織名、会社の所在地等を問い合わせの内容及び対応結果に対応付けて格納しても良い。
履歴情報読出部53は、図2のCPU501が所定のプログラムを実行すること等により実現される。履歴情報読出部53は、送受信部54を介して入力した画像形成装置9の識別情報に基づき、履歴情報格納部52から画像形成装置9についての問い合わせ履歴情報を読み出し、送受信部54に出力する。
送受信部54は、図2のネットワークI/F509等により実現され、ネットワーク100を利用してデータの送受信を行う。送受信部54は、画像形成装置9から画像形成装置9の識別情報を受信し、履歴情報読出部53に出力する。また、画像形成装置9についての問い合わせ履歴情報を、履歴情報読出部53から入力し、画像形成装置9に送信する。
<第1の実施形態に係る画像形成装置の機能構成>
次に、画像形成装置9の機能構成について説明する。図5は、本実施形態に係る画像形成装置9の機能構成の一例を説明するブロック図である。図5に示すように、画像形成装置9は、送受信部91と、履歴情報取得部92と、操作部93とを備える。
送受信部91は、図3のネットワークI/F950等により実現され、ネットワーク100を利用してデータの送受信を行う。送受信部91は、履歴情報取得部92から入力した画像形成装置9の識別情報を管理装置5に送信する。また、管理装置5から受信した画像形成装置9についての問い合わせ履歴情報を、履歴情報取得部92に出力する。
履歴情報取得部92は、図3のCPU901が所定のプログラムを実行すること等により実現される。履歴情報取得部92は、送受信部91を介して、管理装置5に対して画像形成装置9の識別情報を送信し、画像形成装置9についての問い合わせ履歴情報の送信を要求する。そして、この要求に応答して管理装置5が送信した画像形成装置9についての問い合わせ履歴情報を、送受信部91を介して受信する。このようにして、履歴情報取得部92は、画像形成装置9についての問い合わせ履歴情報を取得し、取得結果を操作部93に出力することができる。
操作部93は、図3の操作パネル940等により実現される。また、操作部93は、表示部935と、操作受付部936とを備える。表示部935は、履歴情報取得部92から入力した画像形成装置9についての問い合わせ履歴情報を、パネル表示部940aに表示させる。操作受付部936は、パネル表示部940aに表示されたUI(User Interface)に対するユーザの操作を受け付け、受け付けた操作に対応する通知を履歴情報取得部92に出力する。
図6は、操作パネル940に表示される初期画面の一例を説明する図である。画面61には、画像形成装置9のコピー動作を指示する「コピー」ボタンや、プリンタ動作を指示する「プリンタ」ボタン等が表示されている。ユーザがこれらのボタンにタッチすると、各種機能の動作が行われる。また、画面の右上に「?」を示すボタン62が表示されている。ユーザがボタン62にタッチすると、次述する図8の画面が操作パネル940に表示される。ここで、操作パネル940に表示されたボタンへのタッチは、ユーザによる画像形成装置9に対する操作の一例である。
図7は、問い合わせ履歴情報を取得するかの確認画面の一例を説明する図である。図7では、画像形成装置9についての問い合わせ履歴情報を取得するか否かの決定を促すダイアログ画面71が表示されている。ユーザがダイアログ画面71の「OK」ボタンにタッチすると、画像形成装置9は、画像形成装置9についての問い合わせ履歴情報の送信を管理装置5に要求する。管理装置5は要求に応答して、画像形成装置9についての問い合わせ履歴情報を画像形成装置9に送信する。画像形成装置9は、画像形成装置9についての問い合わせ履歴情報を受信する。パネル表示部940aには、次述する図8の画面を表示される。一方、ユーザがダイアログ画面71の「キャンセル」ボタンにタッチすると、図6の画面に戻る。
図8は、問い合わせ日を含む問い合わせ履歴情報を一覧表示する画面の一例を説明する図である。図8において、分類項目81は、問い合わせがコピー機能に関するものか、プリンタ機能に関するものか、画像形成装置9の初期設定機能に関するものか等の各問い合わせの機能の種別を分類するためのものである。問い合わせ概要項目82は、各問い合わせの内容の概要を示すものである。日付項目83は、各問い合わせが行われた日時を示すものである。ボタン84は、各問合わせの詳細内容を表示させるためのボタンである。
エディットボックス85は、画像形成装置9についての問い合わせ履歴情報のうち、所定のキーワードを含むものを検索するためのキーワードを入力するエディットボックスである。ボタン86は、エディットボックス85へのキーワードの入力後に検索を開始させるためのボタンである。図8に示す画面では、問い合わせ日を含むため、ユーザは時期に対応した問い合わせ履歴情報を参照することができる。
また、問い合わせの履歴情報に含まれる問い合わせの件数が多く、画面内に収まらない場合には、画面右端のスクロールバー87で図の上下方向に縦スクロールできるようにしても良い。また、初期表示状態では問い合わせの日付が新しいものから順に並べて表示され、各項目の名称を示す部分に表示された「▽」マークを押すと、その項目の内容に合わせて表示の順番が並べ替えられるようにしても良い。
なお、ユーザが図6の「?」ボタンを押した時に最初に表示される画面で、問い合わせの履歴を並び替える基準とする項目は、別途設定画面等で変更可能としても良い。例えば、図8では、日付項目83が並び替えの基準となっており、問い合わせ履歴情報のうちの新しいものが上方に表示され、問い合わせの履歴情報が古くなるにつれ、下方に表示されている。
図9は、問い合わせ履歴情報を一覧表示する画面の他の例として、問い合わせ日と問い合わせ毎の参照回数を含む問い合わせ履歴情報を一覧表示する画面を説明する図である。図8に示した画面と比較して、日付項目83の右横に参照回数項目88が追加され、問い合わせ毎の参照回数が表示されている。参照回数の項目の名称を示す部分に表示された「▽」マークを押すと、参照回数が多いもの、又は少ないものの順に表示を並べ替えることができる。
図8又は図9に示した画面におけるボタン84にユーザがタッチすると、図10に示す画面が表示される。図10は、問い合わせの詳細内容を表示する画面の一例を説明する図である。
表示ボックス101には、問い合わせの詳細内容が表示され、表示ボックス102には、表示ボックス101に表示された問い合わせに対し、サポートセンターが提示した処置内容と結果が示されている。イラスト等を用いて処置内容を表示すると、より分かりやすくなるため、好適である。但し、イラスト等を用いて処置内容を表示すると、表示内容が多くなり、画面を上下方向にスクロールしなければならない場合がある。この場合は、イラスト等を用いて処置内容を表示した画面を、画像形成装置9から用紙等の記録媒体に印刷できるようにしても良い。
ユーザは、表示ボックス101及び102等に表示された内容を参照し、過去の問い合わせが自分の現在直面している困り事と同様、又は類似であるか否かを判断することができる。同様、又は類似である場合は、ユーザは、表示された処置内容により困り事に対処する。一方、同様でも類似でもない場合は、ユーザは、電話やインターネットを用いてコールセンターに問い合わせを行う。
<第1の実施形態に係るユーザサポートシステムによる処理>
次に、本実施形態に係るユーザサポートシステム1による処理について説明する。図11は、ユーザサポートシステム1による処理の一例を示すシーケンス図である。
先ず、ステップS111において、画像形成装置9の操作受付部936は、パネル表示部940aに対するユーザの操作を受け付け、受け付けた操作に対応する通知を履歴情報取得部92に出力する。
続いて、ステップS112において、履歴情報取得部92は、送受信部91を介して、画像形成装置9の識別情報を管理装置5に送信し、画像形成装置9についての問い合わせ履歴情報の送信を、管理装置5に要求する。
続いて、ステップS113において、管理装置5の履歴情報読出部53は、送受信部54を介して、画像形成装置9についての問い合わせ履歴情報の送信要求を受信し、送信要求に応答して、受信した画像形成装置9の識別情報に基づき、履歴情報格納部52から画像形成装置9についての問い合わせ履歴情報を読み出す。
続いて、ステップS114において、履歴情報読出部53は、送受信部54を介して、履歴情報格納部52から読み出した画像形成装置9についての問い合わせ履歴情報を、画像形成装置9に送信する。
続いて、ステップS115において、画像形成装置9の履歴情報取得部92は、送受信部91を介して、画像形成装置9についての問い合わせ履歴情報を取得し、取得結果を表示部935に出力する。
続いて、ステップS116において、表示部935は、履歴情報取得部92から入力した画像形成装置9についての問い合わせ履歴情報を、パネル表示部940aに一覧表示させる。
このようにして、ユーザサポートシステム1は、画像形成装置9についての問い合わせ履歴情報を取得し、表示させることができる。
<作用効果>
以上説明してきたように、本実施形態では、画像形成装置9の識別情報と、画像形成装置9についての問い合わせ履歴情報とを対応付けて格納した履歴情報格納部52を備える。画像形成装置9についての困り事があった場合に、画像形成装置9の識別情報に基づき、履歴情報格納部52を参照して、画像形成装置9についての問い合わせ履歴情報を取得し、パネル表示部940aに表示させる。過去に同様の困り事についての問い合わせが行われていると、ユーザは、コールセンター等に問い合わせることなく、表示された問い合わせ履歴情報を参照して困り事への対処方法を知ることができる。これにより、同様、又は類似の困り事についてサポートセンターに再度問い合わせが行われることを回避し、サポートセンターへの問い合わせを抑制することができる。
[第2の実施形態]
次に、第2の実施形態に係るユーザサポートシステム1aについて説明する。なお、既に説明した実施形態と同一の構成部分についての説明を省略する。
図12は、ユーザサポートシステム1aに含まれる画像形成装置9aの機能構成の一例を説明するブロック図である。図12に示すように、画像形成装置9aは、履歴情報保持部94と、履歴情報取得部92aを備える。
履歴情報保持部94は、図3のHD909等により実現され、送受信部91を介して管理装置5から受信した画像形成装置9aについての問い合わせ履歴情報の少なくとも一部を保持する。
履歴情報取得部92aは、送受信部91を介して、管理装置5に対して画像形成装置9aの識別情報を送信し、画像形成装置9aについての問い合わせ履歴情報の送信を要求する。そして、この要求に応答して管理装置5が送信した画像形成装置9aについての問い合わせ履歴情報を、送受信部91を介して受信する。このようにして、履歴情報取得部92aは、画像形成装置9についての問い合わせ履歴情報を取得し、取得結果を操作部93、及び履歴情報保持部94に出力することができる。
履歴情報保持部94が保持する画像形成装置9aについての問い合わせ履歴情報は、管理装置5の履歴情報格納部52が格納する画像形成装置9aについての問い合わせ履歴情報を、履歴情報取得部92aが定期的に取得し、履歴情報保持部94に保持させたものである。
履歴情報取得部92aが、画像形成装置9aについての問い合わせ履歴情報を、管理装置5から定期的に取得する周期は、例えば1日である。この場合、履歴情報取得部92aは、毎朝1回、履歴情報格納部52が格納する画像形成装置9aについての問い合わせ履歴情報を取得し、履歴情報保持部94に出力して保持させる。
履歴情報保持部94は、履歴情報取得部92aから入力する画像形成装置9aについての問い合わせ履歴情報を上書きして保持するようにすると、記憶容量を削減できるため、好適である。なお、周期は1日に限定されるものではなく、1日より長い周期であっても短い周期であっても良い。
履歴情報取得部92aは、履歴情報格納部52が格納する画像形成装置9aについての問い合わせ履歴情報を取得し、履歴情報保持部94に保持させた以降は、次に履歴情報格納部52が格納する画像形成装置9aについての問い合わせ履歴情報を取得する時刻になるまで、履歴情報保持部94から画像形成装置9aについての問い合わせ履歴情報を取得する。
履歴情報取得部92aが、画像形成装置9aについての問い合わせ履歴情報を管理装置5から取得する場合、管理装置5との通信時間や履歴情報格納部52での検索時間に起因して、問い合わせ履歴情報を取得し、表示させるまでに時間がかかる場合がある。
これに対し、履歴情報取得部92aが履歴情報保持部94から問い合わせ履歴情報を取得する場合は、同一装置内で情報を取得できるため、通信時間を大幅に短縮することができる。また、履歴情報保持部94は、画像形成装置9aについての問い合わせ履歴情報のみを保持するため、検索は不要となって検索時間がかからない。このようにして、本実施形態によれば、画像形成装置9aについての問い合わせ履歴情報を取得し、表示させるまでの時間を短縮させることができる。
図13は、本実施形態に係るユーザサポートシステム1aによる処理の一例を示すシーケンス図である。
先ず、ステップS131において、画像形成装置9aの履歴情報取得部92aは、送受信部91を介して、画像形成装置9aの識別情報を管理装置5に送信し、画像形成装置9aについての問い合わせ履歴情報の送信を管理装置5に要求する。
続いて、スッテプS132において、管理装置5の履歴情報読出部53は、送受信部54を介して、画像形成装置9aについての問い合わせ履歴情報の送信要求を受信し、送信要求に応答して、受信した画像形成装置9aの識別情報に基づき、履歴情報格納部52から画像形成装置9についての問い合わせ履歴情報を読み出す。
続いて、ステップS133において、履歴情報読出部53は、送受信部54を介して、履歴情報格納部52から読み出した画像形成装置9についての問い合わせ履歴情報を、画像形成装置9に送信する。
なお、このステップS131~S133の処理は、毎朝1回等のように、定期的に行われる処理である。
続いて、ステップS134において、画像形成装置9aの操作受付部936は、パネル表示部940aに対するユーザの操作を受け付け、受け付けた操作に対応する通知を履歴情報取得部92aに出力する。
続いて、ステップS135において、履歴情報取得部92aは、履歴情報保持部94を参照して、画像形成装置9aについての問い合わせ履歴情報を取得し、取得結果を表示部935に出力する。
続いて、ステップS136において、表示部935は、履歴情報取得部92aから入力した画像形成装置9aについての問い合わせ履歴情報を、パネル表示部940aに一覧表示させる。
なお、このステップS134~S136の処理は定期的に行われるものではなく、ユーザが困り事に直面した時に随時行われる処理である。
このようにして、ユーザサポートシステム1aは、画像形成装置9aについての問い合わせ履歴情報を取得し、表示させることができる。
以上説明してきたように、本実施形態によれば、画像形成装置9aについての問い合わせ履歴情報を取得し、表示させるまでの時間を短縮させることができる。
[第3の実施形態]
次に、第3の実施形態に係るユーザサポートシステム1bについて説明する。本実施形態に係るユーザサポートシステム1bは、管理装置5bと、画像形成装置9bとを備える。
図14は、本実施形態に係る管理装置5bの機能構成の一例を説明するブロック図である。図14に示すように、管理装置5bは、履歴情報格納部52bを備える。
履歴情報格納部52bは、図2のHD504等により実現される。履歴情報格納部52bは、画像形成装置9bを識別する識別情報、及び画像形成装置9bの機能を示す機能情報のそれぞれと、画像形成装置9bについての問い合わせ履歴情報とを対応付けて格納する。
ここで、画像形成装置9bの機能とは、コピー機能やプリンタ機能、スキャナ機能、FAX機能、画像形成装置9bの初期設定機能等の画像形成装置9bが備える各種機能である。一例として、図8の分類項目81に表示される機能は、画像形成装置9bが備える各種機能に該当する。
次に、図15は、本実施形態に係る画像形成装置9bの機能構成の一例を説明するブロック図である。図15に示すように、画像形成装置9bは、操作部93bと、利用機能検知部95と、履歴情報取得部92bとを備えている。
操作部93bは操作受付部936bを備える。操作受付部936bは、パネル表示部940aに対するユーザの操作を受け付け、受け付けた操作に対応する通知を、履歴情報取得部92b及び利用機能検知部95に出力する。
利用機能検知部95は、操作受付部936bから入力した通知に応答して、画像形成装置9bのユーザが利用した画像形成装置9bの機能を検知し、検知結果を履歴情報取得部92bに出力する。この機能は、画像形成装置9bが備える各種機能のうちのユーザが利用した機能である。
利用機能検知部95は、困り事に直面したユーザが、問い合わせ履歴情報を参照するために操作部93への操作を行った時刻に対し、最も近い直近の時刻にユーザが利用した機能を検知するようにすると好適である。このようにすることで、利用機能検知部95は、ユーザが直面している困り事に関わる機能である可能性が高い機能を、検知することができる。
一例として、利用機能検知部95は、画像形成装置9bの機能を利用するためにユーザがパネル表示部940aのUIに対して操作を行うたびに、各UIに予め付与された識別番号を、図3のRAM902b等の保持部に一時保持する。そして、ユーザが、問い合わせ履歴情報を参照するために図6のボタン62にタッチした時に、利用機能検知部95は、RAM902b一時保持されたUIの識別番号を参照して、ユーザが直近に利用した画像形成装置9bの機能を検知する。
履歴情報取得部92bは、ユーザが直近に利用した機能情報を利用機能検知部95から入力した後、送受信部91を介して、管理装置5bに対し、画像形成装置9bの識別情報、及びユーザが直近に利用した機能情報を送信して、画像形成装置9bについての問い合わせ履歴情報の送信を要求する。要求に応答して管理装置5bの履歴情報読出部53は、画像形成装置9bの識別情報、及びユーザが直近に利用した機能情報に基づき、画像形成装置9bについての過去の問い合わせの履歴情報を履歴情報格納部52bから読み出す。そして、送受信部54を介して画像形成装置9bについての問い合わせ履歴情報を、画像形成装置9bに送信する。履歴情報取得部92bは、送受信部91を介して、画像形成装置9bについての問い合わせ履歴情報を取得し、取得結果を操作部93bに出力する。
このようにして、履歴情報取得部92bは、画像形成装置9bについての問い合わせ履歴情報のうち、ユーザが直近に利用した機能情報に対応付いたもののみを取得する。ユーザが直近に利用した機能は、直面している困り事に関わる機能である可能性が高いため、履歴情報取得部92bは、問い合わせ履歴情報のうち、直面している困り事に関わるもののみを絞り込んで取得することができる。
操作部93bに含まれる表示部935は、履歴情報取得部92bから入力した画像形成装置9bについての問い合わせ履歴情報を、パネル表示部940aに一覧表示させる。
図16は、ユーザが直近に利用した機能に関わる問い合わせ履歴を一覧表示する画面の一例を説明する図である。図16では、ユーザが直近に画像形成装置9bのスキャナ機能を利用していたため、スキャナ機能に関する画像形成装置9bについての問い合わせ履歴情報が取得され、表示されている。
次に、図17は、本実施形態に係るユーザサポートシステム1bによる処理の一例を示すシーケンス図である。
先ず、ステップS171において、画像形成装置9bの操作受付部936bは、パネル表示部940aに対するユーザの操作を受け付け、受け付けた操作に対応する通知を、履歴情報取得部92b及び利用機能検知部95に出力する。
続いて、ステップS172において、利用機能検知部95は、操作受付部936bから入力した通知に応答して、画像形成装置9bのユーザが直近に利用した画像形成装置9bの機能を検知し、検知結果を履歴情報取得部92bに出力する。
続いて、ステップS173において、履歴情報取得部92bは、ユーザが直近に利用した機能情報を利用機能検知部95から入力した後、送受信部91を介して、管理装置5bに対し、画像形成装置9bの識別情報、及びユーザが直近に利用した機能情報を送信し、画像形成装置9bについての問い合わせ履歴情報の送信を要求する。
続いて、スッテプS174において、管理装置5bの履歴情報読出部53は、送受信部54を介して、画像形成装置9bについての過去の問い合わせの履歴情報の送信要求を受信し、送信要求に応答して、画像形成装置9bの識別情報、及びユーザが直近に利用した機能情報に基づき、履歴情報格納部52bから画像形成装置9bについての問い合わせ履歴情報を読み出す。
続いて、ステップS175において、履歴情報読出部53は、履歴情報格納部52から読み出した画像形成装置9bについての過去の問い合わせの履歴情報を、送受信部54を介して、画像形成装置9bに送信する。
続いて、ステップS176において、画像形成装置9bの履歴情報取得部92bは、送受信部91を介して、画像形成装置9bについての過去の問い合わせの履歴情報を取得し、取得結果を表示部935に出力する。
続いて、ステップS177において、表示部935は、履歴情報取得部92bから入力した画像形成装置9bについての問い合わせ履歴情報を、パネル表示部940aに一覧表示させる。
このようにして、ユーザサポートシステム1は、画像形成装置9bについての問い合わせの履歴情報のうち、ユーザが利用した機能に関わるものを絞り込んで取得し、表示させることができる。
以上説明してきたように、本実施形態では、画像形成装置9bの識別情報に対応付いた画像形成装置9bについての問い合わせ履歴情報のうち、ユーザが利用した機能情報に対応付いたものを表示する。ユーザが利用した機能は、直面している困り事に関わる機能である可能性が高いため、過去の問い合わせの履歴情報のうち、直面している困り事に関わるもののみを絞り込んで表示させることができる。これにより、問い合わせ履歴情報の中から直面している困り事に関するものを、ユーザが見つけ出す手間を低減させ、また、時間を短縮させることができる。
なお、上述したもの以外の効果は、第1の実施形態で説明したものと同様であるため、ここでは重複した説明を省略する。
以上、実施形態について説明してきたが、本発明は、具体的に開示された上記の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲から逸脱することなく、種々の変形や変更が可能である。
また、上記で説明した実施形態の各機能は、一又は複数の処理回路によって実現することが可能である。ここで、本明細書における「処理回路」とは、電子回路により実装されるプロセッサのようにソフトウェアによって各機能を実行するようプログラミングされたプロセッサや、上記で説明した各機能を実行するよう設計されたASIC(Application Specific Integrated Circuit)、DSP(digital signal processor)、FPGA(field programmable gate array)や従来の回路モジュール等のデバイスを含むものとする。