本発明に基づいた実施の形態における画像形成装置について、以下、図を参照しながら説明する。以下に説明する実施の形態において、個数、量などに言及する場合、特に記載がある場合を除き、本発明の範囲は必ずしもその個数、量などに限定されない。同一の部品、相当部品に対しては、同一の参照番号を付し、重複する説明は繰り返さない場合がある。また、各実施の形態における構成を適宜組み合わせて用いることは当初から予定されていることである。
<第1実施形態>
[画像形成装置の構成例]
図1には、カラープリンターとしての画像形成装置100が示されている。以下では、カラープリンターとしての画像形成装置100について説明するが、画像形成装置100は、カラープリンターに限定されない。たとえば、画像形成装置100は、モノクロプリンター、複写機、ファクシミリや複合機(MFP:Multi-Functional Peripheral)であってもよい。また、本実施形態では、トナーを現像剤という場合もあり、トナーとキャリアとを現像剤(または二成分現像剤)という場合もある。また、記録媒体は、例えば、用紙、およびシート等を含む。また、記録媒体に画像を形成することを「印刷」という場合もある。
画像形成装置100は、画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kと、中間転写ベルト36と、一次転写ローラー31と、二次転写ローラー33と、カセット37と、従動ローラー38と、駆動ローラー39と、ピックアップローラー41と、タイミングローラー42と、定着装置43とを備える。
画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kは、中間転写ベルト36に沿って順に並べられている。画像形成ユニット1Yは、イエロー(Y)のトナー像を形成する。画像形成ユニット1Mは、マゼンタ(M)のトナー像を形成する。画像形成ユニット1Cは、シアン(C)のトナー像を形成する。画像形成ユニット1Kは、ブラック(BK)のトナー像を形成する。
画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kは、それぞれ、感光体10と、帯電部11と、露光部12と、現像部13と、クリーニング装置17と、を備える。感光体10は、典型的には、トナー画像を担持する像担持体である。一例として、感光体10には、その表面に感光層が形成された感光体ドラムが用いられる。感光体10は、中間転写ベルト36の駆動方向に対応する方向(図1の感光体10内の矢印の方向)に回転する。
カラー印刷モードの場合、イエロー(Y)のトナー像、マゼンタ(M)のトナー像、シアン(C)のトナー像、およびブラック(BK)のトナー像が順に重ねられて中間転写ベルト36に転写される。これにより、カラーのトナー像が中間転写ベルト36上に形成される。一方、モノクロ印刷モードの場合、ブラック(BK)のトナー像が感光体10(潜像担持体)から中間転写ベルト36に転写される。
中間転写ベルト36は、従動ローラー38および駆動ローラー39に張架されている。駆動ローラー39は、たとえばモーター(図示しない)によって回転駆動される。中間転写ベルト36および従動ローラー38は、駆動ローラー39に連動して回転する。これにより、中間転写ベルト36上のトナー像が二次転写ローラー33に搬送される。
カセット37には、用紙Sが収容される。用紙Sは、カセット37から1枚ずつピックアップローラー41およびタイミングローラー42によって搬送経路40に沿って二次転写ローラー33に送られる。二次転写ローラー33は、トナー像と反対極性の転写電圧を搬送中の用紙Sに印加する。これにより、トナー像は、中間転写ベルト36から二次転写ローラー33に引き付けられ、用紙Sの適切な位置に転写される。
定着装置43は、定着装置43を通過する用紙Sを加圧および加熱する。これにより、用紙S上に形成されているトナー像が用紙Sに定着する。その後、用紙Sは、トレー48に排紙される。
次に、トナー補給部200について説明する。画像形成装置100は、トナー補給部200をさらに有する。トナー補給部200は、現像部13(図2参照)にトナーを補給するための装置である。トナー補給部200は、鉛直方向において、中間転写ベルト36およびトレー48の間に設けられている。
トナー補給部200は、各色の容器受け部21(21Y,21M,21C,21K)と、各色のトナーボトル30(30Y,30M,30C,30K)とを含む。
トナーボトル30は、現像部13に補給するためのトナーを収容している。トナーボトル30Y、トナーボトル30M、トナーボトル30Cおよびトナーボトル30Kは、それぞれ、画像形成ユニット1Y、画像形成ユニット1M、画像形成ユニット1Cおよび画像形成ユニット1Kの現像部13に対応して設けられている。すなわち、トナーボトル30Y、トナーボトル30M、トナーボトル30Cおよびトナーボトル30Kは、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)およびブラック(K)の色のトナーを収容している。
容器受け部21は、画像形成装置100に固定されている。トナーボトル30は、容器受け部21に対して着脱可能に設けられている。容器受け部21は、トナーボトル30を受け入れ可能に構成されている。容器受け部21Y、容器受け部21M、容器受け部21Cおよび容器受け部21Kは、それぞれ、トナーボトル30Y、トナーボトル30M、トナーボトル30Cおよびトナーボトル30Kに対応して設けられている。
画像形成装置100の稼動時、容器受け部21に装着されたトナーボトル30から現像部13にトナーが補給される。トナーボトル30内のトナーが減少した場合には、ユーザーは、容器受け部21からトナーボトル30を取り外し、新たなトナーボトル30を容器受け部21に装着する。
また、画像形成装置100は、湿度センサー72を有する。湿度センサー72は、画像形成装置100が設置されている場所の湿度を検出する。本実施形態では、この湿度を、「相対湿度」とする。
[画像形成ユニットの内部構成]
図2を参照して、画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kの内部構造について説明する。図2は、画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kの内部構造の一例を示す図である。
図2に示されるように、画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kは、それぞれ、ドラムユニット15と、露光部12と、現像部13とを備える。
ドラムユニット15は、感光体10と、帯電部11と、クリーニング装置17と、支持体19とを含む。
支持体19は、感光体10と、帯電部11と、クリーニング装置17とを支持することにより、これら各部材をユニット化する。
感光体10は、アルミニウム等からなるドラム状(円筒状)の基体10aと、基体10aの外周面上に形成された感光層10bとを含む。感光体10の外周面上にトナー像が形成される。
帯電部11は、感光体10の周面を一様に負極性に帯電するローラーである。帯電部11は、感光体10の回転軸に沿った長尺状である。帯電部11の回転軸は、感光体10の回転軸に平行である。
帯電部11は、金属(たとえば、ステンレス材)を用いた剛性を有する円柱状のシャフトと、シャフトの周面上に形成された導電性または半導電性の弾性材料からなる弾性層とを含む。
クリーニング装置17は、感光体10に圧接される。クリーニング装置17は、トナー像の転写後に感光体10の表面に残留するトナーを回収する。
露光部12は、制御部60からの制御信号に応じて感光体10にレーザー光を照射し、入力された画像パターンに従って感光体10の表面を露光する。これにより、露光された部分において感光層10bの電荷発生層により電荷が発生し、露光された部分の表面電位(負極性)の絶対値は、露光されていない部分の表面電位(負極性)の絶対値よりも低くなる。このようにして、入力画像に応じた静電潜像が感光体10上に形成される。
現像部13は、本実施形態では、感光体10の表面に形成された静電潜像をトナーによって(トナーを用いて)現像する。現像部13は、現像槽13aと、一対の撹拌スクリュー13b,13cと、トナー濃度センサー73と、現像ローラー13dとを備える。現像部13が、静電潜像を現像することにより、現像部13内のトナーは減少する。
現像槽13aは、非磁性のトナーと、フェライト粉,鉄粉等により形成されたキャリアとからなる二成分現像剤を収容する。現像槽13aは、感光体10の軸方向に沿った2つの収容室13e,13fを有する。2つの収容室13e,13fは、両端部にて連通している。収容室13e,13fには、撹拌スクリュー13b,13cがそれぞれ配置される。撹拌スクリュー13b,13cは、図2の紙面の奥方向に延伸する部材である。撹拌スクリュー13b,13cを回転させることにより、収容室13e,13fに収容された二成分現像剤は、収容室13eと収容室13fとの間を循環する過程で撹拌され、トナーとキャリアが混合されるとともに、摩擦帯電される。
本実施形態の二成分現像剤として使用されるトナーは負帯電特性を有し、キャリアは正帯電特性を有するように、トナーを構成する樹脂粒子、及びキャリアの表面をコートする樹脂の材質が選定される。そのため、撹拌により摩擦されることにより、トナーは負極性に、キャリアは正極性に帯電される。そして、負極性に帯電したトナーは、正極性に帯電したキャリアの周囲に付着する。
現像ローラー13dは、例えばステンレス材を用いた非磁性の円筒状の部材である。現像ローラー13dは、複数の磁極を有する磁石(図示せず)を内蔵し、感光体10と僅かな間隔を保持して回転駆動される。
収容室13eにおいて撹拌スクリュー13bの軸方向に搬送される二成分現像剤、すなわちトナーが付着されたキャリアは、現像ローラー13dに内蔵される磁石により現像ローラー13dの周面に付着する。
回転する現像ローラー13dは、周面に付着した二成分現像剤を感光体10との対向位置(現像領域)に搬送する。
現像ローラー13dには、電源部50(図3参照)から供給される電圧が印加される。現像ローラー13dには、直流電圧に交流電圧が重畳した電圧が印加される。本実施形態では、直流電圧は、-200V~-900Vとされ、交流電圧として、周波数が3~7kHzとされ、Vpp(ピークtoピーク値)が1~3kppの矩形波およびsin波とされる。
感光体10の回転により、静電潜像形成部分が現像ローラー13dと対向する位置(現像領域)に到達すると、現像ローラー13dの周面からトナー(負極性に帯電されている)がキャリアから離れて感光体10に移行する。このとき、キャリアは、現像ローラー13dに内蔵される磁石の磁力により現像ローラー13dに吸引されており、感光体10には移行しない。このようにして、トナーが現像ローラー13dから感光体10に転写され、静電潜像に応じたトナー像が感光体10の表面に現像される。
また、現像部13は、規制部材13hを有する。規制部材13hは、現像ローラー13dに付着する二成分現像剤の量を調整する(規制する部材)である。現像部13が、規制部材13hを有することにより、現像ローラー13dに付着する二成分現像剤の量を適正な量とすることができる。本実施形態では、現像槽13aの一部が、規制部材13hとなっている。
トナー濃度センサー73は、現像槽13a内における二成分現像剤のトナー濃度を検出する。トナー濃度を「Tc」ともいう。トナー濃度センサー73は、典型的には、透磁率センサーを含む。トナー濃度センサー73は、現像部13内のトナーが存在する処理の領域の透磁率を測定する。キャリアは主に鉄から構成されており、該透磁率が高い場合には、該キャリアが多いと想定されることから、Tcが低いことになる。一方、該透磁率が低い場合には、該キャリアが少ないと想定されることから、Tcが高いことになる。また、トナー濃度センサー73は、透磁率センサーにより検出された透磁率をTcに変換する。変換の手法は、たとえば、予め定められた式を用いる手法としてもよい。また、変換の手法は、たとえば、予め定められたテーブルを用いる手法としてもよい。なお、透磁率からTcへの変換は、制御部60が実行するようにしてもよい。
トナー濃度は、典型的には、トナーの重量を、トナーの重量とキャリアの重量との和で除算して得られる。つまり、トナー濃度は、(トナー重量)/(トナー重量+キャリア重量)により得られる。現像槽13a内におけるトナー濃度として、適正範囲が予め定められている。適正範囲は、下限値と上限値とを含む。
Tcが適正範囲よりも低い状態で、画像形成装置100が、印刷処理を実行すると、現像対象の画像のトナー量が少なくなり、適正濃度よりも、印刷される画像の濃度は低くなる。適正濃度とは、たとえば、管理者等により指定された(入力された)濃度である。
一方、Tcが適正範囲よりも高い状態では、キャリアに対してトナーが十分撹拌されなくなる場合がある。この場合には、トナーに対する帯電量が減少してしまい、トナーが現像部13から飛散する。トナーが現像部13から飛散すると、トナーは、たとえば、画像形成装置100内や、画像の背景部分(トナーが付加されるべきではない部分)に付加されてしまい、画像不良などの現象が生じる。したがって、Tcは、適正範囲に属することが好ましい。
[画像形成装置のハードウェア構成]
図3を参照して、画像形成装置100のハードウェア構成の一例について説明する。図3は、画像形成装置100の主要なハードウェア構成を示すブロック図である。
図3に示されるように、画像形成装置100は、電源部50と、CPU55(Central Processing Unit)と、センサー群70と、ROM102(Read Only Memory)と、RAM103(Random Access Memory)と、操作パネル107と、ネットワークインターフェース80とを含む。
電源部50は、画像形成装置100の各部(たとえば、図2の帯電部11や現像部13など)に電力を供給する。CPU55は、制御プログラムを実行する。ROM102は、CPU55が実行する制御プログラム等を含むデータを不揮発的に格納する。RAM103は、データを揮発的に格納する。
センサー群70は、画像形成装置100における各種の物理量を計測する複数のセンサーから構成される。センサー群70には、湿度センサー72と、図2に示したトナー濃度センサー73とを含む。
操作パネル107は、ディスプレイとタッチパネルとで構成されている。ディスプレイおよびタッチパネルは互いに重ねられている。操作パネル107は、たとえば、ユーザーからの画像形成装置100に対する命令(たとえば、印刷命令やスキャン命令など)を受け付ける。画像形成装置100は、ユーザーからの命令をジョブとして受け付ける。
ネットワークインターフェース80は、ネットワークと接続されている。画像形成装置100は、ネットワークインターフェース80を介して、外部装置と通信可能である。外部装置は、たとえば、スマートフォンなどの携帯通信端末、サーバーなどを含む。
画像形成装置100における処理は、各ハードウェアおよびCPU55により実行されるソフトウェアによって実現される。このようなソフトウェアは、フラッシュメモリに予め記憶されている場合がある。また、ソフトウェアは、メモリカードその他の記憶媒体に格納されて、プログラムプロダクトとして流通している場合もある。あるいは、ソフトウェアは、いわゆるインターネットに接続されている情報提供事業者によってダウンロード可能なプログラムプロダクトとして提供される場合もある。このようなソフトウェアは、ICカードリーダライタその他の読取装置によりその記憶媒体から読み取られて、あるいは、通信IFを介してダウンロードされた後、フラッシュメモリに一旦格納される。そのソフトウェアは、CPU55によってフラッシュメモリから読み出され、さらにフラッシュメモリに実行可能なプログラムの形式で格納される。CPU55は、そのプログラムを実行する。
同図に示される画像形成装置100を構成する各構成要素は、一般的なものである。したがって、本発明の本質的な部分は、フラッシュメモリ、メモリカードその他の記憶媒体に格納されたソフトウェア、あるいはネットワークを介してダウンロード可能なソフトウェアであるともいえる。なお、画像形成装置100の各ハードウェアの動作は周知であるので、詳細な説明は繰り返さない。
なお、記録媒体としては、DVD-ROM、CD-ROM、FD(Flexible Disk)、ハードディスクに限られず、磁気テープ、カセットテープ、光ディスク(MO(Magnetic Optical Disc)/MD(Mini Disc)/DVD(Digital Versatile Disc))、光カード、マスクROM、EPROM(Electronically Programmable Read-Only Memory)、EEPROM(Electronically Erasable Programmable Read-Only Memory)、フラッシュROMなどの半導体メモリ等の固定的にプログラムを担持する媒体でもよい。また、記録媒体は、当該プログラム等をコンピュータが読取可能な一時的でない媒体である。
ここでいうプログラムとは、CPUにより直接実行可能なプログラムだけでなく、ソースプログラム形式のプログラム、圧縮処理されたプログラム、暗号化されたプログラム等を含む。
また、現像装置120のハードウェア構成例については、図示しないが、例えば、CPUと、ROMと、RAMと、撮像部13等を含む。
[トナーとキャリアとの撹拌性能]
次に、トナーとキャリアとの撹拌性能を説明する。近年では、現像部13の小型化が求められている。現像部13が小型化されると、収容室13e,13f等の小型化も求められる。収容室13e,13f等が小型化されると、収容室13e,13fでのトナーの動作量が小さくなり、結果として、トナーとキャリアとの撹拌性能が低下するという現象が生じる傾向にある。
この現象は、特に、トナーの帯電量が高くなったときに、顕著に生じる。トナーの帯電量が高くなると、該トナーとキャリアとが強く吸着し合う。そのため、後から補給されたトナー(帯電されていないトナー)は、キャリアと接触し難くなることから、結果として、該補給されたトナーを帯電させることが困難となり、撹拌性能が低下する。撹拌性能が低下すると、帯電量のムラにより、シートなどに形成される画像の濃度のムラなどが発生するという問題が生じる。
次に、本実施形態の湿度とカバレッジとを説明する。カバレッジとは、所定サイズ(例えば、A4サイズ)の用紙1枚あたりのトナー使用量の累計である。例えば、A4用紙全体を黒ベタで塗りつぶした場合、ブラックトナーのカバレッジは100%となる。
図4は、本実施形態の湿度とカバレッジとの関係を示したものである。図4では、横軸がカバレッジを示し、縦軸が温度を示す。図4において、丸印が、画像ムラが全くない、または画像ムラが殆どないことを示す。また、図4において、三角印が、画像ムラが少しあることを示す。また、図4において、四角印が、画像ムラが多いことを示す。図4の曲線は、画像ムラが多いか否かの境界を示す。図4に示すように、カバレッジが低くかつ湿度が低い状態において、画像ムラが発生することが確認された。
カバレッジが低い場合には、現像部13において、トナーの入れ替わりが少なくなる。したがって、同じトナーが何度もキャリアと攪拌され、かつ該トナーが規制部材13hを通過することにより、トナーの帯電量が高くなる。
また、湿度が低い場合には、トナー表面の空気誘電率が低くなり、電荷の漏洩速度が遅くなる等の理由により、トナーの帯電量が高くなる。
このように、カバレッジが低くかつ湿度が低い状態において、画像ムラが発生する。そこで、本実施形態の現像装置は、カバレッジが低くかつ湿度が低いと判断された場合には、トナーの帯電量が高くなっていると推定する。したがって、本実施形態の現像装置は、カバレッジが低くかつ湿度が低いと判断された場合には、トナー(現像剤)の帯電量を低減させることにより、画像ムラが発生することを低減させる。
[現像装置]
図5は、画像形成装置100および現像部13等をブロック図で示した図である。図5に示すように、画像形成装置100は、現像部13を含む。また、現像部13は、制御部60と、現像部13とを含む。制御部60は、例えば、CPUと、ROMと、RAM等から構成される。現像装置120の制御部60は、画像形成装置100の制御部と兼用するようにしてもよい。また、現像装置120の制御部60は、画像形成装置100の制御部とは異なる構成としてもよい。
現像部13は、制御部60の制御により、パッチ画像と、指定画像とを感光体に現像することができる。「パッチ画像」は、現像剤の古いトナーを排出するために、または、画像安定化時の濃度調整用の濃度読み取りパターンとして使用するために、感光体10(中間転写ベルト36)に形成する画像であり、記録媒体への転写を行わない画像である。本実施形態では、パッチ画像は、主に、現像剤の古いトナーを排出するために用いられる画像である。
指定画像は、ユーザーにより画像形成装置100に対して入力された命令に対応するジョブにより指定された画像である。この指定画像は、例えば、記録媒体に転写される画像(用紙に印刷される画像)である。
[現像装置の制御部]
図6は、制御部60等の機能構成例を示す図である。図6の例では、制御部60は、入力部602と、カバレッジ取得部604と、低減部608と、湿度取得部606と、湿度判断部610と、第2記憶部612等の機能を含む。
また、低減部608は、算出部6082と、乗算部6084と、第1記憶部6086と、決定部6088と、パッチ画像制御部6090と、印加部6092との機能を有する。
ユーザーが操作パネル107に対して命令を入力すると、該命令は、ジョブとして、入力部602に入力される。命令は、例えば、コピー命令、およびスキャン命令等を含む。また、ジョブは、コピー命令に対応するコピージョブ、およびスキャン命令に対応するスキャンジョブ等を含む。また、ジョブを示す情報を「ジョブ情報」ともいう。
入力部602にジョブ情報が入力されると、カバレッジ取得部604は、ジョブ情報に含まれるカバレッジ情報を取得する。カバレッジ情報は、カバレッジを示す情報である。本実施形態においては、カバレッジは、「現像部13が感光体10に対して現像するトナー画像が記録媒体(シートおよび用紙等)に転写(形成)された場合の画像のカバレッジ」をいう。カバレッジ取得部604が取得したカバレッジ情報は、低減部608のうちの算出部6082に入力される。
また、湿度取得部606は、湿度センサー72から、現像装置120(画像形成装置100)が設置されている場所の湿度を取得する。湿度を示す情報を「湿度情報」という。湿度取得部606は、湿度情報を湿度判断部610に送信する。湿度判断部610は、湿度情報により示される湿度が、第2基準値Bよりも高いか否かを判断する。第2基準値Bは、第2記憶部612に記憶されている。第2記憶部612は、例えば、ROM102により構成される。
湿度判断部610は、湿度取得部606が取得した湿度が、第2基準値Bよりも低いか否かを判断する。湿度判断部610は、判断結果を、低減部608に送信する。判断結果が、「湿度取得部606が取得した湿度が、第2基準値B以上である」という結果である場合には、低減部608は、トナーの低電量を低減させる処理を実行しない。一方、判断結果が、「湿度取得部606が取得した湿度が、第2基準値B未満である」という結果である場合には、低減部608は、トナーの低電量を低減させる処理を実行する。
次に、低減部608の処理(トナーの低電量を低減させる処理)を説明する。ここでは、ユーザーによる命令が、「50枚の用紙に指定画像を印刷する命令」である場合を説明する。算出部6082は、現像部13が感光体10に現像した画像が形成される用紙の数(ここでは、50枚)でのカバレッジの合計値を算出する。本実施形態では、カバレッジ情報は、1以上の用紙(ここでは、50枚の用紙)それぞれのカバレッジを含む。本実施形態のカバレッジ情報は、例えば、1枚目~50枚目の要素それぞれのカバレッジを含む。カバレッジ情報は、例えば、50枚の用紙のうち、1枚目の用紙に形成される画像のカバレッジは3%であり、2枚目の用紙に形成される画像のカバレッジは、4%であるといった情報を含む。算出部6082は、該1以上の用紙それぞれのカバレッジを加算することにより、カバレッジの合計値を算出する。
図7は、算出部6082が、算出するカバレッジの合計値を算出する場合のイメージを示す図である。図7の例では、横軸は、画像が形成される用紙の枚数(以下、「印刷枚数」という。)を示し、縦軸は、合計カバレッジを示す。
図7に示すように、印刷枚数が増加するにつれて、合計カバレッジも増加する。図7の例では、50枚の用紙に形成される画像のカバレッジの合計値は、50%であるとする。つまり、算出部6082は、算出結果として、50%を算出する。算出部6082による算出結果(50%)を決定部6088に出力する。
乗算部6084は、現像部13が感光体10に現像した画像が形成される用紙の数(ここでは、50枚)に、予め定められた第1基準値Aを乗算する。用紙の数は、1以上の整数である。また、第1基準値Aは、1枚の用紙に対して形成される画像のカバレッジの基準値である。1枚の用紙に対して形成される画像のカバレッジが、第1基準値A未満となると、現像部13内のトナーがあまり消費されなくなってしまい、結果として、トナーが残存してしまう。トナーが残存すると、同じトナー(残存しているトナー)が何度もキャリアと攪拌されることにより、トナーの帯電量が高くなる。したがって、トナーの帯電量を低下させるという観点では、1枚の用紙に対して形成される画像のカバレッジは、第1基準値A以上となることが好ましい。なお、第1基準値Aは、本開示の「基準値」に対応する。
本実施形態では、第1基準値Aは、3%であるとする。つまり、本実施形態では、乗算部6084は、50枚×3%という演算を行うことにより、150%という乗算値を導出する。乗算部6084は、乗算値を決定部6088に出力する。
決定部6088は、乗算部6084により乗算された乗算値と、算出部6082により算出されたカバレッジの合計値との差分値に基づいて、パッチ画像を現像するためのトナーの量を決定する。典型的には、決定部6088は、乗算値から、カバレッジの合計値を差し引くことにより、差分値を算出する。また、該差分値が、0または負の値となったときには、適切にトナーが消費されるということであることから、現像装置120はパッチ画像を現像しない。また、該差分値が正の値となったときには、適切にトナーが消費されていないということであることから、現像装置120はパッチ画像を現像する。
決定部6088は、差分値と、パッチ画像を現像するためのトナー量とが対応づけられたテーブルを記憶する。図8は、このテーブルの一例である。このテーブルは、所定の記憶領域(例えば、ROM102)に記憶されている。図8の例では、差分値A1%に対して、パッチ画像を現像するためのトナー量としてB1が対応づけられている。また、差分値A2%に対して、パッチ画像を現像するためのトナー量としてB2が対応づけられている。また、図8のテーブルは、差分値の値が大きくなるにつれて、パッチ画像を現像するためのトナー量も大きくなるように、規定されている。
決定部6088は、図8のテーブルを参照して、差分値に対応したトナー量を決定する。本実施形態では、乗算値は150%であり、カバレッジの合計値は50%である。つまり、差分値は、150%-50%=100%となる。つまり、本実施形態では、100%のトナー量の消費が不足していることになる。
決定部6088は、該差分に基づいて、パッチ画像を現像するためのトナーの量を、該差分に基づいて決定する。本実施形態では、差分は100%であることから、画像形成装置100は、パッチ画像を現像するためのトナー量として、1枚のA4用紙のパッチ画像を現像する。これにより、本実施形態の画像形成装置100は、100%のトナー量の消費を解消できる。
決定部6088は、決定したトナー量(パッチ画像のトナー量)をパッチ画像制御部6090に送信する。パッチ画像制御部6090は、決定部6088により決定されたトナーの量で、パッチ画像を現像部13に現像させる。典型的には、パッチ画像制御部6090は、露光部12に、決定されたトナーの量でのパッチ画像の画像パターンに従って感光体10の表面に露光させる。
また、決定部6088は、該決定部6088が算出した差分値が、正である場合には、該正である旨を示す正信号を印加部6092に送信する。この正信号は、画像形成装置100が、パッチ画像を現像することを示す信号である。また、決定部6088は、該決定部6088が算出した差分値が、0または負である場合には、該信号を送信しない。以下では、指定画像のトナー画像を感光体10に現像させるために、現像ローラー13dに印加する電圧を、「通常電圧」という。
画像形成装置100が、パッチ画像を現像する場合というのは、トナーの帯電量が高い場合である。帯電量が高いトナーは、帯電量が低いトナーと比較して、より強く、現像ローラー13dに付着する。したがって、現像ローラー13dに対して通常電圧を印加した場合には、帯電量が高いトナーは感光体10に飛翔し難い。よって、本実施形態では、現像ローラー13dに付着している高帯電のトナー(パッチ画像を現像するためのトナー)を、感光体10に飛翔させるために、印加部6092は、通常電圧よりも高い電圧を現像ローラー13dに対して印加する。
また、通常電圧よりも高い電圧を現像ローラー13dに印加することは、「低減部608は、指定画像の濃度よりもパッチ画像の濃度の方が高くなる制御を実行することにより、現像部13にパッチ画像を感光体10に現像させるということ」である。
次に、印加部6092により印加される電圧を説明する。前述のように、印加部6092は、現像ローラー13dに対して印加される電圧は、直流電圧と交流電圧とが重畳した重畳電圧である。
図9は、重畳電圧を示す図である。図9、および後述する図10と図11では、上方向であると電圧の値は大きくなる。図9(A)は、感光体10にパッチ画像を現像するために印加部6092が、現像ローラー13dに印加する重畳電圧である。図9(B)は、感光体10にパッチ画像を現像するために印加部6092が、現像ローラー13dに印加する重畳電圧である。
図10および図11は、重畳電圧を形成する直流電圧と交流電圧とを示す図である。図10は、電圧の直流成分を示す図である。図10(A)は、パッチ画像を現像するときの電圧の直流成分を示し、図10(B)は、指定画像を形成するときの電圧の直流成分を示す。
図10(A)および図10(B)では、V1aおよびV2aは、帯電部11により感光体10が帯電されたときの該感光体10の電圧を示す。図10(A)および図10(B)では、V1bおよびV2bは、印加部6092により現像ローラー13dに対して印加される電圧の直流成分を示す。図10(A)および図10(B)では、V1cおよびV2cは、露光部12により感光体10が帯電されたときの該感光体10の電圧を示す。図10(A)および図10(B)では、ΔV1は、V1bとV1cとの電位差を示し、ΔV2は、V2bとV2cとの電位差を示す。また、図10のV1aと、V2aとに示すように、帯電部11により感光体10が帯電されたときの該感光体10の電圧の値は、パッチ画像を現像する場合の方が、指定画像のトナー画像を現像する場合よりも高くなる。また、図10のV1bと、V2bとに示すように、印加部6092により現像ローラー13dに対して印加される電圧の直流成分は、パッチ画像を現像する場合の方が、指定画像のトナー画像を現像する場合よりも高くなる。また、図10のV1cと、V2cとに示すように、露光部12により感光体10が帯電されたときの該感光体10の電圧の値は、パッチ画像を現像する場合と指定画像を現像する場合とで同一となる。
図10(A)および図10(B)に示されるように、ΔV1は、ΔV2よりも大きい。このように、低減部608の制御の元、印加部6092は、パッチ画像を現像する場合の方が、指定画像を形成する場合よりも、電位差が大きくなる直流成分の電圧を現像ローラー13dに印加する。該直流成分の電圧の印加により、現像部13にパッチ画像を感光体10に現像させる。換言すれば、印加部6092は、パッチ画像を現像する場合の方が、指定画像を形成する場合よりも、直流成分が大きい電圧を現像ローラー13dに印加する。
図11は、直流電圧を示す図である。図11(A)は、パッチ画像を現像するときの電圧の交流成分を示し、図11(B)は、指定画像を形成するときの電圧の交流成分を示す。
図11(A)および図11(B)では、ΔVpp1は、パッチ画像を現像するときの電圧の交流成分のピークピーク値を示し、ΔVpp2は、指定画像を形成するときの電圧の交流成分のピークピーク値を示す。ピークピーク値は、「ピークtoピーク」とも呼ばれる。
図11(A)および図11(B)に示されるように、ΔVpp1はΔVpp2より大きい。このように、低減部608の制御の元、印加部6092は、パッチ画像を現像する場合の方が、指定画像を形成する場合よりも、電位差が大きくなるように、直流電圧を印加する。低減部608は、該交流成分の電圧の印加により、現像部13にパッチ画像を感光体10に現像させる。
次に、感光体10にパッチ画像が形成される位置を説明する。図12は、パッチ画像が形成される位置を説明するための図である。図12では、指定画像のトナー画像410と、パッチ画像420とが感光体10に現像されている例を示す。パッチ画像420は、感光体10の回転方向に沿って(感光体の外周部分の長手方向に沿って)、予め定められた濃度、および予め定められた形状で現像される。
また、図12の例においては、現像装置120が、複数の指定画像のトナー画像410を現像する場合において、該複数の指定画像の最後のトナー画像410を現像した後に、パッチ画像420を現像する。なお、複数の指定画像は、1つのジョブにおいて指定された複数の画像である。
また、制御部60は、該パッチ画像420を中間転写ベルト36に転写させるが、該パッチ画像420を用紙には転写させないように制御する。なお、変形例として、制御部60は、該パッチ画像420を中間転写ベルト36に転写させないようにしてもよい。例えば、感光体10に現像されたパッチ画像420が、一次転写ローラー31に到達するときに、制御部60は、中間転写ベルト36を感光体10から離間させる制御を実行するようにしてもよい。
[現像装置の処理フロー]
次に、現像装置120の処理フローを説明する。図13は、現像装置120の主な処理を示したフローチャートである。図13は、例えば、入力部602にジョブ情報が入力されたときに実行される処理である。なお、図13において破線で示すステップS10およびステップS12については後述する。
まず、ステップS2において、カバレッジ取得部604は、カバレッジ情報を取得する。次に、ステップS4において、湿度取得部606は、湿度を取得する。
次に、ステップS6において、湿度判断部610は、湿度と、第2基準値Bとを比較する。ステップS6において、湿度判断部610が、湿度は、第2基準値B以下であると判断した場合には(ステップS6でNO)、図13の処理は終了する。湿度判断部610が、湿度は、第2基準値Bよりも大きいと判断した場合には(ステップS6でYES)、処理は、ステップS8に進む。
次に、ステップS8において、決定部6088は、合計カバレッジ(算出部6082により算出される値)と、印刷枚数×第1基準値A(乗算部6084により算出される値)とを比較する。決定部6088は、合計カバレッジが、印刷枚数×第1基準値Aよりも小さいと判断した場合には(ステップS8でYES)、処理は、ステップS14に進む。
ステップS14においては、低減部608は、パッチ画像420を感光体10に現像することにより(画像形成装置100が、パッチ画像を現像することにより)トナーの帯電量を低減させる。
[小括]
(1) 本実施形態では、図6等でも説明したように、現像部13は、帯電するトナーを用いて、感光体10に画像(トナー画像)を現像する。また、カバレッジ取得部604は、「現像部13が感光体10に対して現像するトナー画像が記録媒体(シートおよび用紙等)に転写(形成)された場合の画像のカバレッジ」を取得する。湿度取得部606は、現像装置120(画像形成装置100)が設置されている場所の湿度を取得する。低減部608は、カバレッジ取得部により取得されたカバレッジと、湿度取得部606により取得された湿度とに基づいて、トナーの帯電量を低減させる。したがって、本実施形態の現像装置120は、湿度の影響およびカバレッジの影響を考慮して、トナーの帯電量を低減することができる。
(2) また、図10で説明したように、現像部13は、指定画像のトナー画像410を感光体10に現像した後に、パッチ画像420を感光体10に現像する。したがって、ユーザーの命令に基づくジョブにより指定された指定画像に影響が及ばないように、パッチ画像420を現像させることができる。
(3) また、低減部608のうちの乗算部6084は、現像部13が感光体10に現像した画像が形成される用紙の数(前述の例では、50枚)に、第1基準値A(本実施形態では、3%)を乗算する。前述の例では、乗算値は150%である。また、算出部6082は、現像部13が感光体10に現像した画像が形成される全ての用紙(50枚の用紙)のカバレッジの合計値を算出する。前述の例では、合計値は50%である。決定部6088は、パッチ画像を現像するためのトナーの量を、乗算部6084により乗算された乗算値(=150%)と算出部6082により算出されたカバレッジの合計値(=50%)との差分(=100%)に基づいて、決定する。決定部6088は、差分と、パッチ画像を現像するためのトナーの量とを対応づけたテーブル(図8参照)に基づいて、パッチ画像を現像するためのトナーの量を決定する。パッチ画像制御部6090は、決定部6088により決定されたトナーの量で、パッチ画像を現像部13に現像させる。したがって、現像装置120は、印刷される枚数が複数であったとしても、適切な量のパッチ画像を現像することができる。
(4) また、例えば、図10および図11で説明したように、低減部608は、指定画像のトナー画像410の濃度よりもパッチ画像420の濃度の方が高くなる制御を実行する。この制御により、低減部608は、現像部13にパッチ画像を現像させる。したがって、現像装置120は、トナーの帯電量が高くなっており、該トナーが現像ローラー13dから感光体10に飛翔し難くなっていたとしても、該トナーを適切に、現像ローラー13dから感光体10に飛翔させるようにすることができる。
(5) また、図10および図11で説明したように、低減部608のうちの印加部6092は、指定画像を現像する場合のバイアスよりも大きいバイアスを現像ローラー13dに、印加させることにより、現像部13にパッチ画像を現像させる。したがって、現像装置120は、トナーの帯電量が高くなっており、該トナーが現像ローラー13dから感光体10に飛翔し難くなっていたとしても、該トナーを適切に、現像ローラー13dから感光体10に飛翔させるようにすることができる。
(6) また、現像ローラー13dに印加される電圧を直流成分と交流成分とに分けた場合を説明する。図10(A)および図10(B)に示すように、指定画像を現像する場合のバイアスの直流成分(ΔV2)よりも大きい直流成分(ΔV1)のバイアスを現像ローラー13dに印加させることにより、現像部13にパッチ画像を現像させる。したがって、現像装置120は、トナーの帯電量が高くなっており、該トナーが現像ローラー13dから感光体10に飛翔し難くなっていたとしても、該トナーを適切に、現像ローラー13dから感光体10に飛翔させるようにすることができる。
(7) また、図11(A)および図11(B)に示すように、指定画像を現像する場合のバイアスの交流成分のピークピーク値(ΔVpp2)よりも大きいピークピーク値(ΔVpp1)のバイアスを現像ローラー13dに印加させることにより、現像部13にパッチ画像を現像させる。したがって、現像装置120は、トナーの帯電量が高くなっており、該トナーが現像ローラー13dから感光体10に飛翔し難くなっていたとしても、該トナーを適切に、現像ローラー13dから感光体10に飛翔させるようにすることができる。
[第2実施形態]
第1実施形態の現像装置120は、図12でも説明したように、複数の指定画像のうちの最後の指定画像のトナー画像410を現像した後にパッチ画像420を現像するとして説明した。図14は、第2実施形態のパッチ画像420を示す図である。図14に示すように、現像装置120は、1の指定画像410Aと、次の指定画像410Bとの間にパッチ画像420を現像させる。換言すると、現像装置120は、2つの指定画像410A,410Bの間に、パッチ画像420を現像させる。
また、図14に示すように、1の指定画像410Aと、次の指定画像410Bとの間に現像された1のパッチ画像420では、消費すべきトナー量の全てを消費できない場合がある。この場合には、現像装置120は、該次の指定画像410Bと、さらに次の指定画像との間にパッチ画像を現像させるようにしてもよい。このような構成によれば、現像装置120は、1の指定画像410Aと、次の指定画像410Bとの間に現像された1のパッチ画像420では、消費すべきトナー量の全てを消費できない場合であっても、消費すべきトナー量の全てを消費することができる。
現像装置120は、図14に示したように、パッチ画像420を現像したとしても、ユーザーの命令に基づくジョブにより指定された指定画像に影響が及ばないように、パッチ画像420を現像させることができる。
[第3実施形態]
前述の実施形態では、低減部608は、トナーの帯電量を低減させる低減処理として、指定画像の濃度よりもパッチ画像の濃度の方が高くなる制御(以下、「第1制御」という。)を実行するとして説明した(図10および図11参照)
しかしながら、低減部608は、他の低減処理を実行するようにしてもよい。前述したように、トナー濃度には、適正範囲が規定されている。制御部60は、トナー濃度が適正範囲に属さなくなると、制御部60の制御の元、トナー補給部200は、現像部13にトナーを補給する。換言すると、トナー濃度が、適正範囲のうちの下限値未満となると、制御部60の制御の元、トナー補給部200は、現像部13にトナーを補給する。
ここで、トナー補給部200により補給されるトナーは、キャリアとの撹拌が行われていないトナーである。したがって、トナー補給部200により補給されるトナーは、帯電されていないトナーである。トナー補給部200が、帯電されていないトナーを現像部13(現像槽13a)に補給すると、現像槽13a内のトナーの全体の帯電量を低下する現象が発生する。
そこで、本変形例では、この現象を鑑みて、低減部608は、下限値を大きくする制御(以下、「第2制御」という。)を実行する。下限値を大きくすると、現像部13のトナー濃度が、該大きくなった下限値以上となるように、制御部60は、トナー(キャリアとの撹拌前のトナー)を補給する。制御部60は、この補給を行うことにより、現像槽13a内のトナーの全体の帯電量を低下することができる。よって、結果として、適切に、トナーの帯電量を低減することができる。
図13を用いて、本変形例の処理を説明する。図13のステップS14の括弧書きに示すように、低減部608は、適正範囲の下限値を大きくすることにより、トナーの帯電量を低減させる。
また、低減部608は、低減処理として、第1制御と第2制御との双方を実行するようにしてもよい。
[第4実施形態]
前述の実施形態では、低減部608が低減処理を実行する実行条件は、図13等でも説明したように、「合計カバレッジが、印刷枚数×第1基準値Aよりも低いという条件(以下、「第1条件」という。)」と、「湿度が、第2基準値Bよりも低いという条件(以下、「第2条件」という。)」として説明した。
第4実施形態では、この実行条件は他の条件を含むという実施形態を説明する。他の条件は、画像形成装置100による単位時間当たりの印刷枚数が、第3基準値Cより大きいという条件(以下、「第3条件」という。)である。単位時間当たりとは、如何なる時間としてもよく、例えば、「1秒間」とする。
単位時間当たりの印刷枚数が基準値(第3基準値C)よりも多いと判断された場合には、単位時間当たりの印刷枚数が基準値(第3基準値C)以下であると判断された場合よりも、ある一定期間において、現像装置120が駆動している期間が長いということである。現像装置120が駆動している期間では、一対の撹拌スクリュー13b,13cが駆動することから、トナーとキャリアとは撹拌され続けることになる。トナーとキャリアとが撹拌され続けると、トナーの帯電量が高くなる。つまり、単位時間当たりの印刷枚数が基準値(第3基準値C)よりも多いと判断された場合には、単位時間当たりの印刷枚数が基準値(第3基準値C)以下であると判断された場合よりも、トナーの帯電量が高くなる傾向にある。
そこで、画像形成装置100による単位時間当たりの印刷枚数が、第3基準値Cより大きいと判断された場合には、低減部608は、低減処理を実行する。
本実施形態の現像装置120を、図6の破線で示す情報取得部620、および図13の破線で示すステップS10を用いて説明する。図13のステップS8でYESと判断された後に、ステップS10において、図6の破線で示す情報取得部620が、単位時間当たりの印刷枚数を取得する。ステップS10において、情報取得部620は、単位時間当たりの印刷枚数を取得すると、該単位時間当たりの印刷枚数と、第3基準値Cとを比較する。情報取得部620が、単位時間当たりの印刷枚数は、第3基準値Cよりも大きいと判断した場合(ステップS10でYES)、処理はステップS14に進む。単位時間当たりの印刷枚数が、第3基準値Cよりも大きいと判断された場合というのは、トナーの帯電量が高くなる傾向にあることから、ステップS14において、低減部608は、低減処理を実行する。
本実施形態では、実行条件は、第1条件および第2条件の他に、第3条件も含む。つまり、本実施形態の現像装置120は、合計カバレッジおよび湿度の他に、単位時間当たりの印刷枚数も考慮して、低減処理を実行する。したがって、本実施形態の現像装置120は、前述の実施形態と比較して、より精密に、低減処理を実行することができる。
なお、第4実施形態の変形例として、実行条件は、現像部13の停止時間が第5基準値よりも短いという条件としてもよい。現像部13の停止時間が第5基準値よりも短い場合というのは、一対の撹拌スクリュー13b,13cによるトナーとキャリアとの撹拌停止時間が短いということである。換言すれば、現像部13の停止時間が第5基準値よりも短い場合というのは、一対の撹拌スクリュー13b,13cによるトナーとキャリアとの撹拌時間が長いということである。トナーとキャリアとの撹拌時間が長い場合には、トナーの帯電量が高くなる傾向にある。
第4実施形態の変形例では、ステップS10の処理が、「情報取得部620は、現像部13の停止時間が第5基準値よりも短いか否かを判断する処理」となる。
制御部60が、第1条件および第2条件の双方を満たす場合(図13において、ステップS6およびステップS8の双方でYESと判断された場合)、ステップS10において、情報取得部620は、現像部13の停止時間が第5基準値よりも短いか否かを判断する。情報取得部620が、現像部13の停止時間が第5基準値よりも短いと判断した場合には(ステップS10でYES)、ステップS14において、低減部608は、低減処理を実行する。一方、情報取得部620が、現像部13の停止時間が第5基準値以上であると判断した場合(ステップS10でNO)、低減部608は、ステップS14の処理を実行せずに、図13の処理を終了する。
[第5実施形態]
第5実施形態では、低減部608により低減処理が実行される実行条件が、第4条件を含む。第4条件は、現像部(現像ローラー13d)の駆動速度が、第4基準値Dよりも大きいという条件である。
ある一定期間において、現像ローラー13dの駆動速度(回転速度)が速いと、現像ローラー13dに付着したトナーが規制部材13hにより規制されて、現像槽13aに戻るトナーの量は多くなる。現像槽13aに戻るトナーの量が多くなると、該戻るトナーと、現像槽13aに元々存在していたキャリアとが撹拌されることになり、結果として、トナーの帯電量が高くなる傾向にある。なお、ユーザーにより、通常印刷が命令されたときには、現像ローラー13dの駆動速度は通常速度となる。ユーザーにより、高速印刷が命令されたときには、現像ローラー13dの駆動速度は通常速度よりも速い速度となる。また、通常の厚さの用紙に画像を形成する場合には、現像ローラー13dの駆動速度は通常速度となる一方、通常よりも厚い用紙に画像を形成する場合には、現像ローラー13dの駆動速度は遅い速度となる傾向にある。
そこで、画像形成装置100による単位時間当たりの印刷枚数が、第3基準値Cより大きいと判断された場合には、低減部608は、低減処理を実行する。
本実施形態の現像装置120を、図6の破線で示す情報取得部620、および図13の破線で示すステップS12を用いて説明する。図13のステップS8でYESと判断された後に、ステップS12において、図6の破線で示す情報取得部620が、現像ローラー13dの駆動速度を取得する。ステップS12において、情報取得部620が、現像ローラー13dの駆動速度を取得すると、現像ローラー13dの駆動速度と、第4基準値Dとを比較する。情報取得部620が、現像ローラー13dの駆動速度は、第4基準値Dよりも大きいと判断した場合(ステップS12でYES)、処理はステップS14に進む。現像ローラー13dの駆動速度が、第4基準値Dよりも大きいと判断された場合というのは、トナーの帯電量が高くなる傾向にあることから、ステップS14において、低減部608は、低減処理を実行する。
本実施形態では、実行条件は、第1条件および第2条件の他に、第4条件も含む。つまり、本実施形態の現像装置120は、合計カバレッジおよび湿度の他に、現像ローラー13dの速度(現像部13の駆動速度)も考慮して、低減処理を実行する。したがって、本実施形態の現像装置120は、前述の実施形態と比較して、より精密に、低減処理を実行することができる。
なお、本実施形態では、現像装置120は、ステップS10の処理とステップS12の処理との双方を実行するようにしてもよく、現像装置120は、ステップS10の処理を実行せずにステップS12の処理を実行するようにしてもよい。
<変形例>
(1) 前述の実施形態では、湿度パラメーターとして、相対湿度を説明した。しかしながら、湿度パラメーターは、相対湿度ではなく、絶対湿度としてもよい。つまり、湿度センサー72は、絶対湿度を検出する。また、湿度取得部606は、湿度パラメーターとして、絶対湿度を取得する。このように、湿度パラメーターは絶対湿度であるという構成を採用した現像装置120は、前述の実施形態と同様の効果を奏する。
(2) 前述の実施形態での画像形成装置100においては、現像部13により画像が形成される対象物は、「感光体10」であるとして説明した。しかしながら、対象物は、他の物としてもよい。対象物は、例えば、用紙としてもよい。
(3) 前述の実施形態では、湿度判断部610が、湿度は第2基準値B未満と判断した場合には(ステップS6でYESと判断した場合には)、湿度と、第2基準値Bとの差分に関わらず、低減部608は、ステップS14の処理を実行するとして説明した。しかしながら、湿度と、第2基準値Bとの差分に基づいて、決定部6088は、パッチ画像を現像するためのトナーの量を決定するようにしてもよい。例えば、「「湿度と、第2基準値Bとの差分値」および「乗算部6084により乗算された乗算値と、算出部6082により算出されたカバレッジの合計値との差分値」との組合せ」と、「パッチ画像を現像するためのトナー量」とが対応づけられた組合せテーブルが予め所定の記憶領域に記憶させるようにしてもよい。湿度判断部610は、湿度と、第2基準値Bとの差分値を算出する。決定部6088は、組合せテーブルを参照して、「「湿度と、第2基準値Bとの差分値」および「乗算部6084により乗算された乗算値と、算出部6082により算出されたカバレッジの合計値との差分値」との組合せ」に対応する「パッチ画像を現像するためのトナー量」を決定する。
本変形例の現像装置120は、「乗算部6084により乗算された乗算値と、算出部6082により算出されたカバレッジの合計値との差分値」のみならず、「湿度と、第2基準値Bとの差分値」にも基づいて、「パッチ画像を現像するためのトナー量」を決定する。したがって、「湿度と、第2基準値Bとの差分値」に基づかずに「パッチ画像を現像するためのトナー量」を決定する現像装置と比較して、より正確に「パッチ画像を現像するためのトナー量」を決定することができる。
また、前述の実施形態では、決定部6088は、乗算部6084により乗算された乗算値と、算出部6082により算出されたカバレッジの合計値との差分値に基づいて、パッチ画像を現像するためのトナーの量を決定する、として説明した。しかしながら、決定部6088は、該差分値に関わらず、予め定められたトナーの量を決定するようにしてもよい。このような構成の場合には、パッチ画像制御部6090は、カバレッジの合計値(合計カバレッジ)が、乗算値よりも小さいと判断された場合には、予め定められたトナーの量でパッチ画像を現像する。
(4) また、現像装置は、現像装置が設置されている湿度と、画像のカバレッジとに基づいて、現像剤の帯電量を低減させる構成であれば、如何なる構成としてもよい。例えば、現像装置は、現像装置が設置されている湿度と、画像のカバレッジとに基づいて、現像剤の帯電量を推定し、該推定された帯電量が基準値よりも高い場合には、低減部は、該推定された帯電量が該基準値よりも低くなるように、現像剤の帯電量を低減させるようにしてもよい。
(5) また、現像装置は、現像装置が設置されている湿度と、画像のカバレッジとに基づいて、現像剤の帯電量を推定する構成としてもよい。また、現像剤の帯電量について、適正範囲を予め定めるようにしてもよい。現像装置が、推定した現像剤の帯電量が、この適正範囲に属していないと判断した場合(例えば、適正範囲の上限値を超えていると判断した場合)には、現像装置が現像剤の帯電量を低減させるようにしてもよい。
また、今回開示された各実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。また、実施の形態および各変形例において説明された発明は、可能な限り、単独でも、組合わせても、実施することが意図される。