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JP7343259B2 - フックラッチ外れ止め機構およびフック - Google Patents
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JP7343259B2 - フックラッチ外れ止め機構およびフック - Google Patents

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Description

本発明は、フックラッチ外れ止め機構およびフックに関する。
一般に、フックには、アーム状のフックラッチと呼ばれる部材が設けられ、そのフックラッチがバネ等で閉じ方向に付勢されることで、フックに掛けられたワイヤロープ等が外れるのを防止している。しかしながら、ワイヤロープを介してフックに掛けられた吊り荷の一部が着地すると、ワイヤロープが吊り荷の荷重で下側に引っ張られなくなる。そのため、ワイヤロープの輪(アイ)の一部が、フック先端側から外側に回り込み、そのアイの一部に荷重が掛かることで、ワイヤロープが外れてしまう「知恵の輪現象」(「背抜け現象」ともいう。)が発生する虞がある。
このような「知恵の輪現象」が生じるのを防ぐためのフックラッチ外れ止め機構としては、たとえば特許文献1から特許文献3に開示の構成が知られている。特許文献1には、外れ止め装置(2)の他に、外れ防止装置(6)が取り付けられていて、その外れ防止装置(6)がフックの先端を押圧しつつカバーするように構成されている。
また、特許文献2には、主外れ止め(2)に対して回動自在に副外れ止め(3)が取り付けられ、その副外れ止め(3)は副ねじりばね(16)によって、フックの先端部分に向かい付勢されている。また、特許文献3には、クレーンフック(2)の先端側を覆うフック先端カバー(9)のガイドロッド(22)が、外れ止め(7)のガイド溝(15)に沿って移動可能な構成が開示されている。
特開2001-253679号公報 特許第6350732号公報 特開2015-20897号公報
ところで、特許文献1から特許文献3に開示のようなフックラッチ外れ止め機構は、構造が複雑になっていると共に、操作性が悪い状態となっている。たとえば、特許文献1に開示の構成では、外れ止め具(9)を覆うように外れ防止具(21)が取り付けられ、さらに外れ防止具(21)に付勢力を与えるばね(22)が取り付けられている。したがって、部品点数が多く構造が複雑である。また。フックに掛けられたワイヤロープを外す際に、外れ止め具(9)および外れ防止具(21)の双方を操作する必要があり、ワイヤロープを外す際の操作性が悪い状態となっている。
また、特許文献2に開示の構成では、主外れ止め(2)に対して回動自在に副外れ止め(3)が取り付けられ、その副外れ止め(3)は副ねじりばね(16)によって、フックの先端部分に向かい付勢されている。したがって、特許文献2に開示の構成においても、部品点数が多く構造が複雑である。また。フックにワイヤロープを掛ける際には、副ねじりばね(16)の付勢力に抗しながら、副外れ止め(3)を操作する必要があるので、ワイヤロープを掛ける際の操作性が悪い状態となっている。
また、特許文献3に開示の構成では、外れ止め(7)にガイド溝(15)以外に、規制用凸部(27)や姿勢安定用凸部(29)を設けると共に、フック先端カバー(9)の内側にガイドロッド(22)や内ピン(28)を設ける必要がある。したがって、構造が複雑となっている。また、外れ止め(7)がフック先端を覆ったり、覆っている状態を解除するためには、フック先端カバー(9)をスライドさせる必要があり、操作性が悪い状態となっている。
本発明は上記の事情にもとづきなされたもので、その目的とするところは、部品点数が少なく構造が簡素であると共に、操作性が良好なフックラッチ外れ止め機構およびフックを提供しよう、とするものである。
上記課題を解決するために、本発明の第1の観点によると、フック本体に回動自在に設けられ、フック開口部を閉鎖するように付勢されたフックラッチが、フック本体のフック先端から離れるように回動するのを防止するフックラッチ外れ止め機構であって、バネ性を有する部材により形成され、フックラッチに回動自在に取り付けられた係脱ストッパを備え、係脱ストッパは、フックラッチに対して、該フックラッチの回動支点から離れた第1の転倒位置または回動支点側である第2の転倒位置から起立位置の間を回動可能に取り付けられていて、係脱ストッパには、該係脱ストッパの回動に伴って弾性変形が生じる主変形部が設けられていて、フックラッチには、係脱ストッパが起立位置に位置する場合に、転倒位置に位置する場合よりも主変形部に対して大きな弾性変形を生じさせる変形作用部が設けられていて、さらにフックラッチには、係脱ストッパが起立位置と第1の転倒位置の間、または起立位置と第2の転倒位置の間に位置する場合に、主変形部から復元力によって係脱ストッパが前記転倒位置に移行させられる姿勢移行部が設けられている、ことを特徴とするフックラッチ外れ止め機構が提供される。
また、本発明の他の側面は、上述の発明において、係脱ストッパには、主変形部からフックラッチに向かう脚部が設けられていて、変形作用部は、脚部を押圧して該脚部または主変形部を弾性変形させる付勢凸部である、ことが好ましい。
また、本発明の他の側面は、上述の発明において、フックラッチには、互いに対向する一対の側壁が設けられていると共に、付勢凸部は、それぞれの側壁から突出していて、一対の脚部は、それぞれ付勢凸部によって押圧される、ことが好ましい。
また、本発明の他の側面は、上述の発明において、フックラッチには、互いに対向する一対の側壁と、これら一対の側壁との間に存在する天壁とが設けられていると共に、天壁には、一対の脚部の端部を軸支するための軸用突出部が該天壁から突出して設けられていて、付勢凸部は、それぞれの軸用突出部から突出していて、一対の脚部は、それぞれ付勢凸部によって押圧される、ことが好ましい。
また、本発明の他の側面は、上述の発明において、フックラッチには、互いに対向する一対の側壁が設けられていると共に、フックラッチの一方の側壁には第1軸孔が設けられ、フックラッチの他方の側壁には第2軸孔が設けられていて、係脱ストッパには第1軸孔に差し込まれる第1軸部と、第2軸孔に差し込まれる第2軸部と、主変形部と第1軸部との間を連結する第1脚部と、主変形部と第2軸部との間を連結する第2脚部とが設けられていて、フックラッチを側面視した際に、第1軸孔の中心と第2軸孔の中心とを結ぶ軸線は、主変形部がフック先端に当接した状態において第1脚部の延伸方向および第2脚部の延伸方向と交差している、ことが好ましい。
また、本発明の他の側面は、上述の発明において、フックラッチには、互いに対向する一対の側壁が設けられていると共に、フックラッチの一方の側壁および他方の側壁には、長孔形状の軸用長孔が設けられていて、係脱ストッパには一方の側壁の軸用長孔に差し込まれる第1軸部と、他方の側壁の軸用長孔に挿し込まれる第2軸部と、主変形部と第1軸部との間を連結する第1脚部と、主変形部と第2軸部との間を連結する第2脚部とが設けられていて、フックラッチを側面視した際に、軸用長孔の長手方向は、主変形部がフック先端に当接した状態において第1脚部の延伸方向および第2脚部の延伸方向と交差している、ことが好ましい。
また、本発明の他の側面は、上述の発明において、主変形部は、線材をループ状に巻回することで形成されている、ことが好ましい。
また、上記課題を解決するために、本発明の第2の観点によると、フック本体部および該フック本体部に回動自在に設けられているフックラッチを備えるフックであって、フックラッチが、フック本体のフック先端から離れるように回動するのを防止するフックラッチ外れ止め機構を有し、フックラッチ外れ止め機構は、バネ性を有する部材により形成され、フックラッチに回動自在に取り付けられた係脱ストッパを備え、係脱ストッパは、フックラッチに対して、該フックラッチの回動支点から離れた第1の転倒位置または回動支点側である第2の転倒位置から起立位置の間を回動可能に取り付けられていて、係脱ストッパには、該係脱ストッパの回動に伴って弾性変形が生じる主変形部が設けられていて、フックラッチには、係脱ストッパが起立位置に位置する場合に、転倒位置に位置する場合よりも主変形部に対して大きな弾性変形を生じさせる変形作用部が設けられていて、さらにフックラッチには、係脱ストッパが起立位置と第1の転倒位置の間、または起立位置と第2の転倒位置の間に位置する場合に、主変形部から復元力によって係脱ストッパが転倒位置に移行させられる姿勢移行部が設けられている、ことを特徴とするフックが提供される。
本発明によると、部品点数が少なく構造が簡素であると共に、操作性が良好なフックラッチ外れ止め機構およびフックを提供することができる。
本発明の第1の実施の形態に係るフックの構成を示す側面図である。 図1に示すフックが備えるフックラッチの構成を示す側面図である。 本発明の第1の実施の形態に係り、係脱バネが取り付けられた状態のフックラッチの構成を示す斜視図である。 図3に示すフックラッチの構成を示す平面図である。 図3に示すフックラッチの構成を示す正面図である。 図1に示すフックが備える係脱バネの構成を示す平面図である。 係脱バネが図1に示す係止位置から時計回りに回動した起立位置に位置している状態を示す側面図である。 係脱バネが図7に示す起立位置から時計回りに回動した解除位置に位置している状態を示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係り、係脱バネが取り付けられた状態のフックラッチの構成を示す斜視図である。 図9に示すフックラッチの構成を示す平面図である。 図10の開口部付近でフックラッチを幅方向に沿って切断した状態を示す断面図である。 本発明の第3の実施の形態に係るフックの構成を示す側面図である。 本発明の第3の実施の形態に係るフックラッチの構成を示す側面図であり、(A)は側壁側から見た形状を示し、(B)は側壁側から見た形状を示している。 本発明の第3の実施の形態に係る係脱バネの構成を示す平面図である。 図12に示すような係止位置に係脱バネが位置している状態のときの、第1軸部および第2軸部の位置関係を示す図である。 係脱バネが起立(中立)位置に位置している状態のときの、第1軸部および第2軸部の位置関係を示す図である。 係脱バネが起立(中立)位置に位置している状態のときの、係脱バネの形状を示す平面図である。 本発明の変形例に係るフックラッチを示す側面図である。
[第1の実施の形態]
以下、本発明の第1の実施の形態に係るフックラッチ外れ止め機構100およびフックラッチ外れ止め機構100を備えるフック10について、図面に基づいて説明する。なお、以下の説明において、Z方向とは、フック10が吊り下げる方向を指し、Z1側とはフック10の吊り下げ方向における上側を指し、Z2側とはフック10の吊り下げ方向における上側を指す。また、X方向とは、Z方向に垂直であってフック先端22から閉じ空間S1に向かう方向(図1における左右方向)を指し、X1側とは図1における右側を指し、X2側とは図1における左側を指す。また、Y方向とは、Z方向およびX方向に垂直な方向を指し、Y1側とは側壁33に対して側壁32が位置する側(図3における左側)を指し、Y2側とは側壁32に対して側壁33が位置する側(図3における右側)を指す。
<フック10およびフックラッチ外れ止め機構100の構成について>
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るフック10の構成を示す側面図である。図1に示すように、フック10は、フック本体20と、フックラッチ30と、回動軸40と、ラッチ付勢バネ50と、係脱バネ60とを備えている。
フック本体20は、鋼材等のような金属を材質とする、荷を掛ける部材である。このフック本体20の上方側(Z1側)には、別途の部材に取り付けるための取付孔21が設けられている。また、取付孔21よりも下側(Z2側)のフック本体20の形状は、取付孔21から斜め下側に位置する下端側を経た後に、斜め上側に向かい、フック先端22に至るような鉤形状に設けられている。
このようなフック本体20には、回動軸40が挿し込まれる軸孔23が設けられていて、その軸孔23に挿し込まれる回動軸40を介してフックラッチ30が取り付けられている。また、フック本体20のフック先端22の近傍には、後述するフックラッチ30の先端部35を受け止める移動阻止壁24も設けられている。移動阻止壁24は、フック本体20の一部を切り欠くことで出現した立ち上がり形状の壁面である。なお、回動軸40は回動支点に対応するが、軸孔23が回動支点に対応するものとしても良い。
次に、フックラッチ30について説明する。図1に示すように、フックラッチ30は、フック本体20との間に閉じ空間S1を形成する部分である。その閉じ空間S1にワイヤロープの輪(アイ)の一部が位置した際に、ワイヤロープがフックラッチ30側に移動しても、フックラッチ30の先端部35がフック本体20の先端側に存在する移動阻止壁24と衝突することで、ワイヤロープの輪(アイ)の一部が、閉じ空間S1から抜けるのを阻止している。
図2は、フック10が備えるフックラッチ30の構成を示す側面図であり、(A)は側壁32側から見た形状を示し、(B)は側壁33側から見た形状を示している。図2に示すように、フックラッチ30は、天壁31と、一対の側壁32,33とを有している。天壁31は、閉じ空間S1とは反対側の外部に面する部分である。また、側壁32は、天壁31の幅方向における一方の縁部から閉じ空間S1側に向かう壁面である。また、側壁33は、天壁31の幅方向における他方の縁部から閉じ空間S1側に向かう壁面であり、側壁32と対向している。
このフックラッチ30は、板部材をU字状(コ字状)に折り曲げることで、一対の側壁32,33の間が中空状に設けられている。しかしながら、フックラッチ30は、一対の側壁32,33の間が中実な部材であっても良い。一対の側壁32,33の間が中空状に設けられる場合には、その中空部分にラッチ付勢バネ50を容易に配置することができる。一方、一対の側壁32,33の間が中実に設けられる場合には、後述する軸孔36を長く形成することができ、後述する係脱バネ60の脚部63を長く差し込むことができる。
かかるフックラッチ30のうち、長手方向の一方側には、一対の側壁32,側壁33を幅方向における同軸線上で貫く軸支孔34が設けられている。この軸支孔34には、上述した回動軸40が挿し込まれる。それにより、フックラッチ30は、軸支孔34および回動軸40を支点として回動する。
また、フックラッチ30の天壁31、一対の側壁32,33で囲まれる内部側の内部空間P1(図3参照)には、ラッチ付勢バネ50が配置される。ラッチ付勢バネ50は、フックラッチ30が回動軸40(軸支孔34)を支点として移動阻止壁24に向かうような付勢力を与えるバネである。なお、ラッチ付勢バネ50としては、たとえば捩じりコイルバネが挙げられるが、捩じりコイルバネ以外のバネを用いるようにしても良い。このような付勢力がラッチ付勢バネ50によってフックラッチ30に与えられることで、フックラッチ30の天壁31の先端部35が、移動阻止壁24に衝突した状態を維持できる。
また、フックラッチ30の一対の側壁32,33のうち、軸支孔34よりもフックラッチ30の先端側に向かった位置には、それぞれ軸孔36が設けられている。軸孔36は、後述する係脱バネ60と共に、フックラッチ外れ止め機構100を構成する。なお、側壁32の軸孔36と、側壁33の軸孔36とは、幅方向(Y方向)において、同一直線上には位置している。
図3は、係脱バネ60が取り付けられた状態のフックラッチ30の構成を示す斜視図である。図4は、フックラッチ30の構成を示す平面図である。図5は、フックラッチ30の構成を示す正面図である。図3から図5に示すように、フックラッチ30には、バネ付勢凸部37が設けられている。バネ付勢凸部37は、フックラッチ30の幅方向において、フックラッチ30の他の部分よりも張り出している部分である。具体的には、バネ付勢凸部37は、側壁32,33のそれぞれの表面から離間する方向に向かって突出している部分である。なお、バネ付勢凸部37は、内部空間P1とは反対側の外側に向かって突出している。また、バネ付勢凸部37は、変形作用部に対応する。
ここで、バネ付勢凸部37には、頂上部分37aと、傾斜部分37bとが設けられている。頂上部分37aは、フックラッチ30の長手方向に対して水平に設けられている部分である。このため、後述する脚部63が頂上部分37aに当接している(乗り上げている)場合に、脚部63を保持している手を離しても、脚部63が頂上部分37aに当接した状態を維持可能となっている。
また、傾斜部分37bは、頂上部分37aとは異なり、フックラッチ30の長手方向に対して傾斜して設けられている部分である。このため、後述する脚部63が傾斜部分37bに当接している状態で、脚部63を保持している手を離すと、先端当接部64が元の状態に戻ろうとする復元力(一対の脚部63が閉じる向きの付勢力)の作用により、脚部63は傾斜部分37bの付け根側に向かって移動する。なお、傾斜部分37bは、姿勢移行部に対応する。
次に、係脱バネ60について説明する。図6は、係脱バネ60の構成を示す平面図である。なお、係脱バネ60は、係脱ストッパに対応する。図1に示すように、係脱バネ60は、軸孔36を支点として、フックラッチ30に対して回動する部材である。この係脱バネ60の一対の脚部63(後述)は、互いに閉じる向きの付勢力を及ぼす構成となっている。すなわち、係脱バネ60をフックラッチ30から取り外した状態では、図6の二点鎖線で示すように、一対の脚部63の軸部61側が、互いに近づく(互いに閉じる)ように設けられている。一方、フックラッチ30の軸孔36に軸部61が挿入されているときが、図6における実線で示す状態となっている。また、図6において二点鎖線から実線で示すように変形させられることで、一対の脚部63が互いに閉じる向きの付勢力を及ぼすため、バネ付勢凸部37の頂上部分37aを一対の脚部63が乗り越える際には、より大きな付勢力が生じる構成となっている。
係脱バネ60の回動の一端側では、係脱バネ60は、フック先端22に係止される。この係止状態では、ワイヤロープの輪(アイ)は、フック先端22とフックラッチ30の間の隙間部S2(図4および図5参照)に入り込み難くなっている。すなわち、係脱バネ60は、隙間部S2にワイヤロープの輪(アイ)が入り込むのを阻止する部材である。一方、係脱バネ60の回動の他端側では、係脱バネ60は、フック10のうち取付孔21の近傍に当接する。
図3および図6に示す係脱バネ60は、バネ性を有する材質から形成されている。本実施の形態では、係脱バネ60は、線材60aから形成されているが、バネ性を有する線材60aとしては、硬鋼線、ピアノ線、線状のバネ用ステンレス鋼等が挙げられるが、その他の材質から形成されても良い。
この係脱バネ60は、一対の軸部61を有している。一対の軸部61は、フックラッチ30の軸孔36に挿し込まれる部分であり、この軸部61(軸孔36)を支点として、係脱バネ60が回動可能となっている。なお、軸部61が軸孔36に沿って摺動可能なように、軸部61の長さは、軸孔36の貫通深さよりも十分に長く設けられている。それにより、バネ付勢凸部37を脚部63が乗り越える際に、脚部63が軸孔36から抜けるのを防止している。しかしながら、一対の脚部63を閉じる向きの付勢力が非常に大きい場合には、軸部61の長さは軸孔36の深さと同程度であっても良く、軸部61の長さが軸孔36よりも短くても良い。また、一対の脚部63を閉じる向きの付勢力に係らず、軸孔36の貫通深さが十分に深い場合には、軸部61の長さは軸孔36の深さと同程度であっても良く、軸部61の長さが軸孔36よりも短くても良い。
なお、係脱バネ60には、軸部61が軸孔36から抜けるのを阻止するための抜け止め部を設けるようにしても良い。この場合、抜け止め部は、たとえば軸部61に対して略垂直となるように折り曲げられた方向に延伸する構成とすることができるが、軸部61が軸孔36から抜けるのを阻止するのであれば、抜け止め部は、軸部61に対して略垂直に延伸していなくても良い。
また、係脱バネ60には、一対の脚部63が設けられている。この脚部63の一端側(基端側)は、軸部61に連続するように設けられている。また、脚部63の他端側(側先端側)は、後述する先端当接部64に連続するように設けられている。
この脚部63は、その中途部分でバネ付勢凸部37と当接する部分となっている。ここで、図3に示すように、脚部63は、軸部61寄りの部分で、バネ付勢凸部37に対して当接可能となっている。特に、バネ付勢凸部37を乗り越えて一対の脚部63が互いに離れる(開く)ときには、バネ付勢凸部37の頂点部分を脚部63が通過する。そして、バネ付勢凸部37の頂点部分を脚部63が通過する際に、一対の脚部63の間隔が最も広がるように、係脱バネ60が弾性変形する。
この脚部63は、先端当接部64側(付け根側;基端側)を支点として、撓み変形が可能な部分である。また、一対の脚部63は、互いに閉じる向きの付勢力を与える部分である。すなわち、図6に示すように、軸部61を軸孔36に挿入した後の状態(実線で示すような状態)では、軸部61を軸孔36に挿入する前の状態(二点破線で示す状態)と比較して、一対の脚部63が互いに開くように変形する。そして、この変形により、一対の脚部63には、互いに閉じる向きの付勢力が与えられる。
なお、軸部61に連続するような抜け止め部を設ける場合、抜け止め部が弾性変形可能な形状(たとえば捩じりバネ形状やコイルバネ形状等)に形成することで、上記の弾性変形に、抜け止め部の弾性変形が関わるようにしても良い。
また、図3および図6に示すように、先端当接部64は、一対の脚部63の他端側に連続している部分であり、一対の脚部63の間に位置する部分である。この先端当接部64は、フック本体20のフック先端22(図1参照)と干渉しないように、幅方向(Y方向)の中央側が軸部61に向かうように湾曲した形状に設けられている。この先端当接部64は、一対の脚部63が互いに閉じる向きの付勢力を主として与える部分であり、主変形部に対応する。すなわち、図6に示すように、軸部61を軸孔36に挿入した後の状態(実線で示すような状態)では、軸部61を軸孔36に挿入する前の状態(二点破線で示す状態)と比較して、先端当接部64の曲率が大きくなるように弾性変形している。したがって、先端当接部64は、一対の脚部63が互いに閉じる向きの付勢力を与えている。先端当接部64は、フック本体20のフック先端22(図1参照)と干渉しないように、幅方向(Y方向)の中央側が軸部61に向かうように湾曲している。
なお、先端当接部64のみならず、脚部63も主変形部に対応するものとしても良い。また、一対の脚部63の間隔が広がるような弾性変形は、一対の脚部63の撓み変形により実現されるものであっても良く、先端当接部64が弾性的に変形することで実現されても良い。また、一対の脚部63の撓み変形と、先端当接部64の弾性変形の双方によって、一対の脚部63の間隔が広がるような弾性変形が実現されても良い。
なお、先端当接部64は、図6に示すような湾曲形状には限られない。たとえば、先端当接部64は捩じりバネに対応するループ部分が存在する形状に設けられていても良い。
<作用について>
以上のような構成を有するフック10およびフックラッチ外れ止め機構100の作用について、以下に説明する。
図7は、本発明の一実施の形態に係るフック10の構成を示す側面図であり、係脱バネ60が起立位置に位置している状態を示す図である。図8は、本発明の一実施の形態に係るフック10の構成を示す側面図であり、係脱バネ60が図7に示す起立位置から時計回りに回動した解除位置に位置している状態を示す図である。
上述したように、係脱バネ60は、バネ性を有する線材60aから形成されている。そして、図1に示すように、係脱バネ60の先端当接部64が、フック先端22に係止した係止位置(転倒位置の一例;第1の転倒位置とする)に位置しているとき、係脱バネ60の一対の脚部63は、バネ付勢凸部37の頂上部分37aではなく傾斜部分37bの中途部分か、またはバネ付勢凸部37の端部側に当接している(端部側を押し込んでいる)。このため、係脱バネ60には、先端当接部64がフック先端22に当接する向きの付勢力が与えられる。したがって、先端当接部64がフック先端22に当接した状態が維持される。
このような、先端当接部64がフック先端22に当接している状態から、係脱バネ60を図7に示すような起立位置に回動させると、一対の脚部63は、バネ付勢凸部37の頂上部分37aに差し掛かる。この頂上部分37aは、フックラッチ30の長手方向に対して傾斜していないので(図4参照)、一対の脚部63が頂上部分37aを押し込んでいるとき、係脱バネ60を手等で支えなくても図7に示す起立位置を維持できるか、または軽い力で付勢力に抗することができる。しかしながら、図7に示すような起立位置に係脱バネ60が位置しているとき、係脱バネ60は、一対の脚部63が最も大きく開くと共に、先端当接部64の曲率が最も大きくなるように弾性変形している。
このような図7に示す状態から、係脱バネ60を図7において時計回りに若干回動させる。すると、一対の脚部63はバネ付勢凸部37の傾斜部分37bを押し込むので、一対の脚部63が互いに離れるように開いた状態を解消する付勢力によって、係脱バネ60がさらに図7において時計回りに回動し、それによって図8に示すような解除位置(フック先端22とは反対側(Z1側;上側)の位置;転倒位置の一例;第2の転倒位置とする)まで係脱バネ60が回動する。そして、係脱バネ60に対して力を作用させないと、頂上部分37aを乗り越えることができないので、係脱バネ60は解除位置に位置する状態が維持される。
ここで、起立位置とは、脚部63が頂上部分37aに当接している場合(押し込んでいる場合)が該当するが、それ以外であっても、係脱バネ60を手等で支えなくても図7に示すような起立姿勢を維持できる場合も該当する。また、起立位置とは、上述した第1の転倒位置と第2の転倒位置の間を指すものとしても良い。
なお、図7に示すような起立位置に、係脱バネ60が位置している状態から、係脱バネ60を若干反時計回りに回動させるときも、一対の脚部63はバネ付勢凸部37の傾斜部分37bに当接するので、一対の脚部63が互いに離れるように開いた状態を解消する付勢力によって、係脱バネ60が図7に示す位置から反時計回りに回動する。それにより、図1に示すような、先端当接部64がフック先端22に当接するような係止位置まで係脱バネ60が回動する。そして、係脱バネ60に対して力を作用させないと、頂上部分37aを乗り越えることができないので、係脱バネ60は係止位置に位置する状態が維持される。
<効果について>
以上のような構成のフック10およびフックラッチ外れ止め機構100は、バネ性を有する部材(線材60a)により形成され、フックラッチ30に回動自在に取り付けられた係脱バネ60(係脱ストッパ)を備え、係脱バネ60(係脱ストッパ)は、フックラッチ30に対して、該フックラッチ30の回動支点(回動軸40)から離れた先端側の転倒位置(第1の転倒位置)または回動支点側(回動軸40側)である基端側の転倒位置(第2の転倒位置)から起立位置の間を回動可能に取り付けられていて、係脱バネ60(係脱ストッパ)に、係脱バネ60(係脱ストッパ)の回動に際して最も大きな弾性変形が生じる脚部63(主変形部)が設けられている。また、フックラッチ30には、係脱バネ60(係脱ストッパ)が起立位置に位置する場合に、第1の転倒位置または第2の転倒位置に位置する場合よりも脚部63(主変形部)に対して大きな弾性変形を生じさせるバネ付勢凸部37(変形作用部)が設けられている。さらにフックラッチ30には、係脱バネ60(係脱ストッパ)が起立位置と転倒位置(係止位置(第1の転倒位置)または解除位置(第2の転倒位置))の間に位置する場合に、脚部63(主変形部)から復元力によって係脱バネ60(係脱ストッパ)が転倒位置(係止位置(第1の転倒位置)または解除位置(第2の転倒位置))に移行させられる傾斜部分37b(姿勢移行部)が設けられている。
このため、先端当接部64(係脱ストッパ)が係止位置に位置すると、ワイヤロープの輪(アイ)が、係脱バネ60に沿って移動することで、フック先端22とフックラッチ30の間の隙間部S2にワイヤロープの輪(アイ)が入り込むのを防ぐことが可能となる。また、上述のように、現状のフックが備えるのと同様の形状のフックラッチ30に軸孔36を設け、さらに係脱バネ60(係脱ストッパ)を取り付けることで、フックラッチ外れ止め機構100を構成することができる。したがって、部品点数が少なく、簡素な構造とすることができる。
また、一対の脚部63がバネ付勢凸部37(変形作用部)の頂上部分37aに当接しているときは、係脱バネ60(係脱ストッパ)は、図7に示す起立(中立)位置に位置しているが、その起立(中立)位置からフック先端22側に若干回動させると、一対の脚部63は傾斜部分37bに当接する。このとき、脚部63(主変形部)からの復元力の作用により、係脱バネ60(係脱ストッパ)を係止位置に向けて回動させることができ、フック先端22に先端当接部64を係止させることができる。しかも、頂上部分37aを一対の脚部63が乗り越えない限りは、係脱バネ60(係脱ストッパ)が係止位置に位置する状態を維持することができる。
さらに、図7に示す起立(中立)位置から、図8に示す解除位置に係脱バネ60を回動させることで、先端当接部64がフック先端22とは反対側(Z1側;上側;基端側)に位置する解除状態を維持することができる。このときも、頂上部分37aを一対の脚部63が乗り越えない限りは、係脱バネ60(係脱ストッパ)が解除位置に位置する状態を維持することができる。
また、本実施の形態では、係脱バネ60(係脱ストッパ)には、先端当接部64(主変形部)からフックラッチ30に向かう脚部63が設けられていて、変形作用部は、脚部63を押圧して該脚部63または先端当接部64(主変形部)を弾性変形させるバネ付勢凸部37(付勢凸部)となっている。
このため、バネ付勢凸部37(付勢凸部)の頂上部分37aを乗り越える際に、一対の脚部63が互いに開くように大きく弾性変形する。したがって、係脱バネ60(係脱ストッパ)を簡易な構成としながらも、頂上部分37aを乗り越える際に、比較的大きな付勢力を生じさせることができる。このため、係脱バネ60(係脱ストッパ)を、係止位置と起立(中立)位置との間で切り替わりが明確化される。したがって、係脱バネ60(係脱ストッパ)が、意図しないのにも拘わらず係止位置から回動してしまうのを防止することができる。
また、本実施の形態では、フックラッチ30には、互いに対向する一対の側壁32,33が設けられていると共に、バネ付勢凸部37(付勢凸部)は、それぞれの側壁32,33から突出していて、一対の脚部63は、それぞれバネ付勢凸部37(付勢凸部)によって押圧される。
このため、一対の脚部63は、バネ付勢凸部37(付勢凸部)の頂上部分37aを乗り越える際に、一対の脚部63によって一対の脚部63が互いに開くように変形させることができる。したがって、係脱バネ60(係脱ストッパ)を簡易な構成としながらも、頂上部分37aを乗り越える際に、先端当接部64(主変形部)には、一対の脚部63が互いに閉じる向きの大きな復元力を生じさせることができる。このため、係脱バネ60(係脱ストッパ)を、係止位置と起立(中立)位置との間で切り替わりが明確化される。したがって、係脱バネ60(係脱ストッパ)が、意図しないのにも拘わらず係止位置から回動してしまうのを防止することができる。
[第2の実施の形態]
以下、本発明の第2の実施の形態に係るフックラッチ外れ止め機構100Bおよびフックラッチ外れ止め機構100Bを備えるフック10について、図面に基づいて説明する。なお、本実施の形態では、上述した第1の実施の形態と同様の構成については、同一の符号を用いて説明する。
<フックラッチ外れ止め機構100Bの構成について>
本実施の形態では、第1の実施の形態とは異なるフックラッチ外れ止め機構100Bが用いられている。図9は、係脱バネ60Bが取り付けられた状態のフックラッチ30Bの構成を示す斜視図である。また、図10は、フックラッチ30Bの構成を示す平面図である。図11は、図10の開口部39B付近でフックラッチ30Bを幅方向に沿って切断した状態を示す断面図である。
図9から図11に示すように、本実施の形態のフックラッチ30Bは、天壁31と同様の天壁31B、側壁32,33と同様の側壁32B,33B、軸支孔34と同様の軸支孔34B、先端部35と同様の先端部35Bを備えている。しかしながら、本実施の形態に係るフックラッチ30Bには、第1の実施の形態に係るフックラッチ30とは異なる部分が存在している。
図9から図11に示すように、フックラッチ30Bには、一対の軸用突出部38Bが設けられている。この軸用突出部38Bは、天壁31Bの表面から離間する向き(内部空間P1とは反対向き)に向かって突出している部分である。また、軸用突出部38Bを貫通するように、軸孔36Bが設けられている。軸孔36Bは、係脱バネ60Bの軸部61Bを挿入する部分である。
ここで、軸用突出部38Bには、バネ付勢凸部37Bが設けられている。このバネ付勢凸部37Bは、一対の脚部63Bの間隔が狭まる向きに向かって一対の脚部63Bを付勢するための部分である。そのため、バネ付勢凸部37Bは、フックラッチ30Bの幅方向(Y方向)の中央に向かうように突出している。
また、図9から図11に示すように、天壁31Bには、開口部39Bが設けられている。開口部39Bは、天壁31Bと干渉させずにそれぞれの軸部61Bを軸孔B36に差し込むために天壁31Bを切り欠いた部分である。
次に、係脱バネ60Bについて説明する。係脱バネ60Bは、第1の実施の形態で説明した係脱バネ60とは異なり、一対の脚部63Bは、互いに開く向きの付勢力を与える部分である。
<作用について>
以上のような構成を有するフック10およびフックラッチ外れ止め機構100Bの作用について、以下に説明する。
本実施の形態においても、係脱バネ60Bの先端当接部64Bが、フック先端22に係止した係止位置に位置しているとき、係脱バネ60Bの一対の脚部63Bは、バネ付勢凸部37Bの頂上部分37Baではなく傾斜部分37Bbの中途部分か、またはバネ付勢凸部37Bの端部側に当接している(端部側を押し込んでいる)。ここで、一対の脚部63Bは、互いに間隔が広がる向きの付勢力を与えるので、一対の脚部63Bはバネ付勢凸部37Bの頂上部分37Baに向かおうとはせずに、バネ付勢凸部37Bの端部側に当接した状態を維持する。このため、係脱バネ60Bには、先端当接部64Bがフック先端22に当接する向きの付勢力が与えられる。したがって、先端当接部64Bがフック先端22に当接した状態が維持される。
このような、先端当接部64Bがフック先端22に当接している状態から、係脱バネ60を起立(中立)位置に回動させると、一対の脚部63Bは、頂上部分37Baに差し掛かるが、このとき、バネ付勢凸部37Bにより、一対の脚部63Bの間隔が狭くなるように、それぞれの脚部63Bがバネ付勢凸部37Bで押し込まれる。そして、一対の脚部63Bが頂上部分37Baに差し掛かっているとき(図8に対応する位置に係脱バネ60Bが存在するとき;起立位置に位置しているとき)、係脱バネ60Bは、一対の脚部63Bが最も狭く閉じると共に、先端当接部64Bまたは一対の脚部63Bが撓み変形する。
かかる頂上部分に差し掛かっている状態から、係脱バネ60Bをフック先端22とは反対側に向けて若干回動させると、一対の脚部63Bはバネ付勢凸部37Bの傾斜部分37Bbに当接する。このため、一対の脚部63Bが互いに近づくように閉じた状態を解消する付勢力(復元力)によって、係脱バネ60Bがさらにフック先端22とは反対側(図8に対応する位置)に向かって回動する。そして、係脱バネ60Bに対してフック先端22に向かう力を作用させないと、頂上部分37Baを乗り越えることができないので、係脱バネ60Bは解除位置に位置する状態が維持される。
なお、一対の脚部63Bは、頂上部分37Baに差し掛かった起立位置に位置している状態から、係脱バネ60Bをフック先端22側に若干回動させるときも、一対の脚部63Bは、バネ付勢凸部37Bの傾斜部分37Bbに当接する。そのため、一対の脚部63Bが互いに近づくように閉じた状態を解消する付勢力によって、係脱バネ60Bがさらにフック先端22側に向かって回動する。そして、係脱バネ60Bに対して力を作用させないと、頂上部分37Baを乗り越えることができないので、係脱バネ60Bは係止位置に位置する状態が維持される。
<効果について>
以上のような構成のフック10およびフックラッチ外れ止め機構100Bにおいても、上述した第1の実施の形態のフック10およびフックラッチ外れ止め機構100と同様に、先端当接部64B(係脱ストッパ)が係止位置に位置すると、ワイヤロープの輪(アイ)が、係脱バネ60Bに沿って移動することで、フック先端22とフックラッチ30Bの間の隙間部S2にワイヤロープの輪(アイ)が入り込むのを防ぐことが可能となる。また、フックラッチ外れ止め機構100Bは、部品点数が少なく、簡素な構造とすることができる。
また、起立(中立)位置からフック先端22側に若干係脱バネ60B(係脱ストッパ)を回動させると、一対の脚部63Bは傾斜部分37Bbに当接する。このとき、先端当接部64B(主変形部)からの復元力の作用により、係脱バネ60B(係脱ストッパ)を係止位置に向けて回動させることができ、フック先端22に先端当接部64Bを係止させることができる。しかも、頂上部分37Baを一対の脚部63Bが乗り越えない限りは、係脱バネ60B(係脱ストッパ)が係止位置に位置する状態を維持することができる。
さらに、起立(中立)位置から、解除位置に係脱バネ60Bを回動させることで、先端当接部64Bがフック先端22とは反対側(Z1側;上側)に位置する解除状態を維持することができる。このときも、頂上部分37Baを一対の脚部63Bが乗り越えない限りは、係脱バネ60B(係脱ストッパ)が解除位置に位置する状態を維持することができる。
また、本実施の形態では、一対の脚部63Bが互いに閉じるように先端当接部64B(主変形部)に対して回動させる際に、バネ付勢凸部37B(付勢凸部)の頂上部分37Baを乗り越える際に、一対の脚部63Bまたは先端当接部64B(主変形部)は互いに閉じる向きに撓み変形する。したがって、係脱バネ60B(係脱ストッパ)を簡易な構成としながらも、頂上部分37Baを乗り越える際に、比較的大きな付勢力を生じさせることができる。このため、係脱バネ60B(係脱ストッパ)を、係止位置と起立(中立)位置との間で切り替わりが明確化される。したがって、係脱バネ60B(係脱ストッパ)が、意図しないのにも拘わらず係止位置から回動してしまうのを防止することができる。
また、本実施の形態では、フックラッチ30Bには、互いに対向する一対の側壁32B,33Bと、これら一対の側壁32B,33Bとの間に存在する天壁31Bとが設けられていると共に、天壁31Bには、一対の脚部63Bの端部を軸支するための軸用突出部38Bが天壁31Bから突出して設けられている。また、バネ付勢凸部37B(付勢凸部)は、それぞれの軸用突出部38Bから突出していて、一対の脚部63Bは、それぞれバネ付勢凸部37B(付勢凸部)によって押圧される。
このため、一対の脚部63Bは、バネ付勢凸部37B(付勢凸部)の頂上部分37Baを乗り越える際に、互いに閉じるように回動させることができ、その際に、一対の脚部63Bまたは先端当接部64B(主変形部)を撓み変形させることができる。したがって、係脱バネ60B(係脱ストッパ)を簡易な構成としながらも、頂上部分37Baを乗り越える際に、一対の脚部63Bには、一対の脚部63Bが互いに閉じる向きの大きな復元力を生じさせることができる。このため、係脱バネ60B(係脱ストッパ)を、係止位置と起立(中立)位置との間で切り替わりが明確化される。したがって、係脱バネ60B(係脱ストッパ)が、意図しないのにも拘わらず係止位置から回動してしまうのを防止することができる。
[第3の実施の形態]
以下、本発明の第3の実施の形態に係るフックラッチ外れ止め機構100Cおよびフックラッチ外れ止め機構100Cを備えるフック10について、図面に基づいて説明する。なお、本実施の形態では、上述した第1の実施の形態と同様の構成については、同一の符号を用いて説明する。
<フックラッチ外れ止め機構100Cの構成について>
本実施の形態では、第1の実施の形態および第2の実施の形態とは異なるフックラッチ外れ止め機構100Cが用いられている。図12は、本発明の第3の実施の形態に係るフック10の構成を示す側面図である。図13は、本発明の第3の実施の形態に係るフックラッチ30Cの構成を示す側面図であり、(A)は側壁32C側から見た形状を示し、(B)は側壁33側から見た形状を示している。図14は、係脱バネ60Cの構成を示す平面図である。
本実施の形態に係るフックラッチ30Cは、本実施の形態のフックラッチ30Bは、天壁31と同様の天壁31C、側壁32,33と同様の側壁32C,33C、軸支孔34と同様の軸支孔34C、先端部35と同様の先端部35Cを備えている。しかしながら、本実施の形態に係るフックラッチ30Cには、第1の実施の形態に係るフックラッチ30および第2の実施の形態に係るフックラッチ30Bとは異なる部分が存在している。
図12から図14に示すように、本実施の形態のフックラッチ30Cでは、側壁32Cに形成される軸孔36Cと、側壁33Cに形成される軸孔36Cとが、幅方向(Y方向)において同一直線上ではなく異なる位置に設けられている。以下の説明では、側壁32Cに設けられている軸孔36Cを第1軸孔36C1と称呼し、側壁33に設けられている軸孔36Cを第2軸孔36C2と称呼する。これら第1軸孔36C1および第2軸孔36C2は、後述する係脱バネ60Cと共に、フック外れ止め機構100Cを構成する。
なお、図13(A),(B)に示す構成では、第1軸孔36C1よりも、第2軸孔36C2の方が、天壁31Cに近い位置に位置するようにオフセットしている。ただし、第1軸孔36C1と第2軸孔36C2は、大きくオフセットはしておらず、後述するそれぞれの軸部61Cを良好に差し込み可能な範囲内でオフセットしている。また、第1軸孔36C1の中心と第2軸孔36C2の中心とを結ぶ軸線Lは、天壁31Cに対して所定の角度θで交差するように設けられている。この角度θは、90度であっても良く、90度以外の適宜の角度であっても良い。なお、このような位置関係を有する第1軸孔36C1と第2軸孔36C2とは、変形作用部および姿勢移行部に対応する。
次に、係脱バネ60Cについて説明する。図14に示すように、係脱バネ60Cは、上述した第1軸孔36C1および第2軸孔36C2を支点として、フックラッチ30Cに対して回動する部材である。この回動の一端側では、係脱バネ60Cは、フック先端22に係止される。この係脱バネ60Cは、第1軸孔36C1に挿入される第1軸部61C1と、第2軸孔36C2に挿入される第2軸部61C2とを有している。ここで、図14に示すように、第1軸部61C1の長さは、第2軸部61C2の長さよりも十分に長く設けられている。したがって、第1軸部61C1は、第1軸孔36C1に深く差し込めるので、係脱バネ60Cが回動する際の基準となる。一方、第2軸部61C2は、第2軸孔36C2に対して、さほど深くなく(浅く)差し込まれた状態となる。このため、後述のように、先端当接部64Cが縮径するように変形する(係脱バネ60Cが捩じれるように変形する)場合であっても、係脱バネ60Cの回動の安定化を図れる構成となっている。
しかしながら、第1軸部61の長さと、第2軸部62の長さは、同程度の長さであっても良い。
ここで、係脱バネ60Cに対して付勢力が与えられていない状態では、第1軸部61C1と第2軸部61C2とは、幅方向(Y方向)における同一直線上に位置するか、または図12において、第1軸部61C1が第2軸部61C2よりもフックラッチ30Cの天壁31側に位置することが好ましい。その場合には、図13(A),(B)に示すようなオフセットした位置関係にある第1軸孔36C1および第2軸孔36C2に、第1軸部61C1および第2軸部61C2をそれぞれ差し込む際に、係脱バネ60Cに所定の付勢力が生じる状態となる。この付勢力の向きは、係脱バネ60Cの先端当接部64Cを、フック先端22に押し付けることが可能な向き(すなわち図12において反時計回りの向き)となっている。
しかしながら、係脱バネ60Cの先端当接部64Cが、図12に示すようにフック先端22に係止されているとき、係脱バネ60Cが図1において、反時計回りおよび時計回りのいずれの向きにも付勢力が生じない状態としても良い。この場合、図12に示す係脱バネ60Cの位置から時計回りの向きに係脱バネ60Cを回動させると、係脱バネ60Cの変形により、時計回りの回動に抗するような付勢力が生じる。
また、係脱バネ60Cには、先端当接部64Cが設けられている。この先端当接部64Cは、図12に示すように、フック本体20のフック先端22に当接する部分であり、本実施の形態では、先端当接部64Cは、1巻き以上の螺旋を描くように(ループ状に)設けられている。なお、螺旋状(ループ状)の先端当接部64Cの内側に位置する中空部分を、ループ孔64C1とする。ループ孔64C1には、フック先端22が挿し込まれる。
また、先端当接部64Cの幅方向の一方側(Y1側)の端部と第1軸部61C1とを結ぶように、脚部63C(以下、必要に応じて第1脚部63C1と称呼する)が設けられている。同様に、先端当接部64Cの幅方向の他方側(Y2側)の端部と第2軸部61C2とを結ぶように、脚部63C(以下、必要に応じて第2脚部63C2と称呼する)が設けられている。図14においては、第1脚部63C1および第2脚部63C2は直線状に設けられているが、曲線状に設けられていても良い。
<作用について>
以上のような構成を有するフック10およびフック外れ止め機構100Cの作用について、以下に説明する。
図12に示すように、先端当接部64Cが、フック先端22に係止した係止位置に位置しているとき、係脱バネ60Cが図12において反時計回りに向かう付勢力が係脱バネ60Cに生じているか、または反時計回りおよび時計回りのいずれの向きに向かう付勢力も生じていない状態となっている。
この状態から、係脱バネ60Cを図12において時計回りに回動させて、係脱バネ60Cを側面視したときに第1脚部63C1と第2脚部63C2とが重なるような起立(中立)位置に回動させると、係脱バネ60Cには、大きな付勢力が蓄えられる。この様子を、図15から図17に基づいて説明する。図15は、図12に示すような係止位置に係脱バネ60Cが位置している状態のときの、第1軸部61C1および第2軸部61C2の位置関係を示す図である。また、図16は、係脱バネ60Cが起立(中立)位置に位置している状態のときの、第1軸部61C1および第2軸部61C2の位置関係を示す図である。また、図17は、係脱バネ60Cが起立(中立)位置に位置している状態のときの、係脱バネ60Cの形状を示す平面図である。
係脱バネ60Cが図15に示すような係止位置から、図16に示すような起立(中立)位置に回動すると、第1脚部63C1と第2脚部63C2の相対的な位置が変化する。具体的には、係脱バネ60Cを側面視すると第2軸部61C2の位置は、図15では、第1脚部63C1の延伸方向とは重なっていない。しかしながら、図16では、第2軸部61C2の位置が、第1脚部63C1の延伸方向と重なっている。なお、図16に示す位置関係の場合、先端当接部64Cの中心は、軸線L上に存在していることが好ましい。
このとき、係脱バネ60Cを平面視すると、図17に示すような形状となっている。すなわち、第1軸部61C1および先端当接部64Cと、第2軸部61C2および第1脚部63C1の相対的な位置変化により、先端当接部64Cが強制的に変形させられ、ループ孔64C1が縮径された状態となっている。なお、係脱バネ60Cは、側壁32Cや側壁33Cに対する位置関係等によっては、図17に示す以外に、第1脚部63C1と第2脚部63C2の内の少なくとも一方が撓んだり、傾斜する等の変形が生じていても良い。
このようなループ孔64C1の縮径状態においては、係脱バネ60Cのうち、ループ孔64C1を中心とした先端当接部64C付近(図17の一点鎖線で囲まれた領域A付近)には、ループ孔64C1の縮径を解消するような大きなバネ力(付勢力)が蓄えられる。しかしながら、図1に対応するような起立位置に係脱バネ60Cが位置する状態では、係脱バネ60Cは、自立した位置に位置している。このため、係脱バネ60Cに外力が与えられない限り、係脱バネ60Cは、フック先端22側およびフック先端22から離れる側のいずれの向きにも回動しない。
ここで、上記の起立(中立)位置に、係脱バネ60Cが位置している状態から、係脱バネ60Cを若干フック先端22側に回動させる。すると、先端当接部64Cの縮径状態を解消するような大きな付勢力が作用することで、係脱バネ60Cは、起立(中立)位置から、図12に示すような係止位置まで回動しようとする。このとき、係脱バネ60Cを保持している手を離すと、係脱バネ60Cが自身の付勢力によって回動して、図12に示すような係止位置に位置する。そして、係脱バネ60Cは、自身が有する付勢力により、先端当接部64Cがフック先端22に当接している係止状態を維持することができる。
一方、上記の起立(中立)位置に、係脱バネ60Cが位置している状態から、係脱バネ60Cを若干フック先端22から離れる側に回動させる場合にも、先端当接部64Cの縮径状態を解消するような大きな付勢力が作用する。そのため、係脱バネ60Cは、起立(中立)位置から、フック先端22とは反対側の解除位置(図8に対応する位置)まで回動しようとする。このとき、係脱バネ60Cを保持している手を離すと、係脱バネ60Cが自身の付勢力によって回動して、上記の解除位置に位置する。そして、係脱バネ60Cは、自身が有する付勢力により、先端当接部64Cがフック先端22とは反対側(Z1側;上側)に位置する解除状態を維持することができる。
<効果について>
以上のような構成のフック10およびフックラッチ外れ止め機構100Cにも、係脱バネ60C(係脱ストッパ)にはフック先端22に当接すると共に、係脱バネ60C(係脱ストッパ)の回動に際して最も大きな弾性変形が生じる先端当接部64C(主変形部)が設けられている。また、フックラッチ30Cには、係脱バネ60C(係脱ストッパ)が起立位置に位置する場合に、転倒位置(第1の転倒位置または第2の転倒位置)に位置する場合よりも先端当接部64C(主変形部)に対して大きな弾性変形を生じさせる第1軸孔36C1および第2軸孔36C2(変形作用部)が設けられている。さらに第1軸孔36C1および第2軸孔36C2は、姿勢移行部も兼ねている。すなわち、第1軸孔36C1および第2軸孔36C2(姿勢移行部)は、係脱バネ60C(係脱ストッパ)が起立位置と転倒位置(係止位置(第1の転倒位置)または解除位置(第2の転倒位置))の間に位置する場合に、先端当接部64C(主変形部)から復元力によって係脱バネ60C(係脱ストッパ)を転倒位置(係止位置(第1の転倒位置)または解除位置(第2の転倒位置))に移行させる。
このため、本実施の形態においても、上記の第1の実施の形態および第2の実施の形態における構成と同様に、先端当接部64C(係脱ストッパ)が係止位置に位置すると、ワイヤロープの輪(アイ)が、係脱バネ60Cに沿って移動することで、フック先端22とフックラッチ30Cの間の隙間部S2にワイヤロープの輪(アイ)が入り込むのを防ぐことが可能となる。また、フックラッチ外れ止め機構100Cは、部品点数が少なく、簡素な構造とすることができる。
また、起立(中立)位置からフック先端22側に若干係脱バネ60C(係脱ストッパ)を回動させると、先端当接部64C(主変形部)の復元力によって、第1軸孔36C1(第1軸部61C1)と第2軸孔36C2(第2軸部61C2)とは、図17に示す位置関係から図14に示す位置関係へと移行しようとする。このとき、係脱バネ60C(係脱ストッパ)を係止位置に向けて回動させることができ、フック先端22に先端当接部64Cを係止させることができる。しかも、係脱バネ60Cの回動方向において、先端当接部64Cの中心が軸線Lを超えない限りは、係脱バネ60C(係脱ストッパ)が係止位置に位置する状態を維持することができる。
さらに、起立(中立)位置から、解除位置に係脱バネ60Cを回動させることで、先端当接部64Cがフック先端22とは反対側(Z1側;上側)に位置する解除状態を維持することができる。このときも、先端当接部64Cの中心が軸線Lを超えない限りは、係脱バネ60C(係脱ストッパ)が解除位置に位置する状態を維持することができる。
また、本実施の形態では、フックラッチ30Cの一方の側壁32Cには第1軸孔36C1が設けられ、フックラッチ30Cの他方の側壁33Cには第2軸孔36C2が設けられている。また、係脱バネ60C(係脱ストッパ)には第1軸孔36C1に差し込まれる第1軸部61C1と、第2軸孔36C2に差し込まれる第2軸部61C2と、先端当接部64C(主変形部)と第1軸部61C1との間を連結する第1脚部63C1と、先端当接部64C(主変形部)と第2軸部61C2との間を連結する第2脚部63C2とが設けられていて、フックラッチ30Cを側面視した際に、第1軸部61C1の中心と第2軸部61C2の中心とを結ぶ軸線Lは、先端当接部64C(主変形部)がフック先端22に当接した状態において第1脚部63C1の延伸方向および第2脚部63C2の延伸方向と交差している。
このため、先端当接部64Cの中心を、軸線L上に存在する状態から若干フック先端22側に回動させることで、係脱バネ60Cは、先端当接部64C(主変形部)の付勢力(復元力)を利用して、起立(中立)位置から係止位置に切り替えることが可能となる。また、先端当接部64Cの中心を、軸線L上に存在する状態から若干フック先端22とは反対側に回動させることで、係脱バネ60Cは、先端当接部64C(主変形部)の付勢力(復元力)を利用して、起立(中立)位置から解除位置に切り替えることが可能となる。また、係脱バネ60C(係脱ストッパ)に生じる付勢力を利用して、係脱バネ60Cが係止位置に位置する状態を維持することができる。また、係脱バネ60C(係脱ストッパ)に生じる付勢力を利用して、係脱バネ60Cが解除位置に位置する状態を維持することができる。
また、本実施の形態では、係脱バネ60C(係脱ストッパ)は、バネ性を有する線材60aから形成されると共に、先端当接部64C(主変形部)は、線材60aをループ状に巻回することで形成されている。このため、ループ状の先端当接部64C(主変形部)では、縮径によって大きな付勢力を生じさせることができる。それにより、係脱バネ60Cは、先端当接部64C(主変形部)の付勢力(復元力)を利用して、起立(中立)位置から係止位置に切り替えることが可能となり、また起立(中立)位置から解除位置に切り替えることが可能となる。
<変形例>
以上、本発明の各実施の形態について説明したが、本発明はこれ以外にも種々変形可能となっている。以下、それについて述べる。
上述の第3の実施の形態では、第1軸孔36と第2軸孔36C2とは別体的に設けられている。しかしながら、これら第1軸孔36と第2軸孔36C2を一体化したような長孔形状の軸孔を設けるようにしても良い。そのような構成例を、図18に示す。図18は、本発明の変形例に係るフックラッチ30Dを示す側面図である。なお、図18に示す構成では、係脱バネ60Cが支持されるフックラッチ30Dは、天壁31と同様の天壁31D、側壁32,33と同様の側壁32D,33D、軸支孔34と同様の軸支孔34D、先端部35と同様の先端部35Dを備えている。
図18に示す構成では、側壁32Dおよび側壁33Dを貫くように、軸用長孔39Dが設けられている。なお、軸用長孔39Dは、変形作用部および姿勢移行部に対応する。軸用長孔39Dは、長孔形状の軸孔である。この軸用長孔39Dには、側壁32D側からは第1軸部61C1が挿し込まれると共に、側壁33D側からは第2軸部61C2が挿し込まれる。このため、フックラッチ30Dに軸用長孔39Dが存在する構成でも、係脱バネ60Cは、図1に示す係止位置、図4に示す起立(中立)位置、および図5に示す解除位置のいずれの位置にも位置させることができる。
また、図18に示す構成では、第1軸部61C1および第2軸部61C2を、軸用長孔39Dの内部で移動させ易くなる。このため、係脱バネ60Cは、フックラッチ30Dに対して一層組み付け易くなる。
また、上述の各実施の形態では、それぞれの軸部61,61B,61Cは、脚部63とそれぞれ一体化されている。しかしながら、それぞれの軸部61,61B,61Cは、脚部63とは別体的に設けられていても良い。
また、上述の各実施の形態では、係脱ストッパとして、線材60aから構成される係脱バネ60,60B,60Cについて説明している。しかしながら、係脱ストッパは、線材60aから構成される係脱バネ60,60B,60Cには限られない。たとえば、先端当接部に、軸バネ、渦巻きバネや皿バネを用いても良い。また、係脱ストッパが回動する際の、第1軸孔36に対する第2軸孔36C2の位置変化により、付勢力を生じさせるものであれば、係脱ストッパは、どのようなものであっても良い。たとえば、面状のバネを用いても良く、Sバネを1つまたは複数組み合わせたものでも良く、8の字の線材の一部を切り欠いて、その切り欠いた部分の近傍を軸部としたものでも良い。
また、上述の実施の形態では、係脱バネ60がフックラッチ30に取り付けられていな状態では、第1軸部61と第2軸部62とは、同じ平面に位置するように構成されている。しかしながら、係脱バネ60がフックラッチ30に取り付けられていな状態において、第1軸部61と第2軸部62とが異なる平面に位置するように構成しても良い。
10…フック、20…フック本体、21…取付孔、22…フック先端、23…軸孔、24…移動阻止壁、30,30B,30C,30D…フックラッチ、31,31B、31C,31D…天壁、32,32B,32C,32D,33,33B,33C,33D…側壁、34,34B,34C,34D…軸支孔、35,35B,35C,35D…先端部、36,36B,36C…軸孔、36C1…第1軸孔(変形作用部および姿勢移行部に対応)、36C2…第2軸孔(変形作用部および姿勢移行部に対応)、37,37B…バネ付勢凸部(変形作用部および付勢凸部に対応)、37a,37Ba…頂上部分、37b,37Bb…傾斜部分(姿勢移行部に対応)、38B…軸用突出部、39B…開口部、39D…軸用長孔、40…回動軸、50…ラッチ付勢バネ、60,60B,60C,60D…係脱バネ(係脱ストッパに対応)、60a…線材、61,61B…軸部、61C1…第1軸部、61C2…第2軸部、63,63B…脚部(主変形部に対応)、63C…脚部、63C1…第1脚部、63C2…第2脚部、64,64B…先端当接部、64C…先端当接部(主変形部に対応)、64C1…ループ孔、100,100B,100C…フックラッチ外れ止め機構、A…領域、S1…閉じ空間、S2…隙間部、L…軸線

Claims (8)

  1. フック本体に回動自在に設けられ、フック開口部を閉鎖するように付勢されたフックラッチが、前記フック本体のフック先端から離れるように回動するのを防止するフックラッチ外れ止め機構であって、
    バネ性を有する部材により形成され、前記フックラッチに回動自在に取り付けられた係脱ストッパを備え、
    前記係脱ストッパは、前記フックラッチに対して、該フックラッチの回動支点から離れた第1の転倒位置と、前記回動支点側である第2の転倒位置から起立位置の間を回動可能に取り付けられていて、
    前記係脱ストッパには、該係脱ストッパの回動に伴って弾性変形が生じる主変形部が設けられていて、
    前記フックラッチには、前記係脱ストッパが前記起立位置に位置する場合に、いずれかの前記転倒位置に位置する場合よりも前記主変形部に対して大きな弾性変形を生じさせる変形作用部が設けられていて、
    さらに前記フックラッチには、前記係脱ストッパが前記起立位置と前記第1の転倒位置の間、および前記起立位置と前記第2の転倒位置の間に位置する場合に、前記主変形部から復元力によって前記係脱ストッパをいずれかの前記転倒位置に移行させる姿勢移行部が設けられている、
    ことを特徴とするフックラッチ外れ止め機構。
  2. 請求項1記載のフックラッチ外れ止め機構であって、
    前記係脱ストッパには、前記主変形部から前記フックラッチに向かう脚部が設けられていて、
    前記変形作用部は、前記脚部を押圧して該脚部または前記主変形部を弾性変形させる付勢凸部である、
    ことを特徴とするフックラッチ外れ止め機構。
  3. 請求項2記載のフックラッチ外れ止め機構であって、
    前記フックラッチには、互いに対向する一対の側壁が設けられていると共に、
    前記付勢凸部は、それぞれの前記側壁から突出していて、
    一対の前記脚部は、それぞれ前記付勢凸部によって押圧される、
    ことを特徴とするフックラッチ外れ止め機構。
  4. 請求項2記載のフックラッチ外れ止め機構であって、
    前記フックラッチには、互いに対向する一対の側壁と、これら一対の前記側壁との間に存在する天壁とが設けられていると共に、
    前記天壁には、一対の前記脚部の端部を軸支するための軸用突出部が該天壁から突出して設けられていて、
    前記付勢凸部は、それぞれの前記軸用突出部から突出していて、
    一対の前記脚部は、それぞれ前記付勢凸部によって押圧される、
    ことを特徴とするフックラッチ外れ止め機構。
  5. 請求項1記載のフックラッチ外れ止め機構であって、
    前記フックラッチには、互いに対向する一対の側壁が設けられていると共に、
    前記フックラッチの一方の前記側壁には第1軸孔が設けられ、前記フックラッチの他方の前記側壁には第2軸孔が設けられていて、
    前記係脱ストッパには前記第1軸孔に差し込まれる第1軸部と、前記第2軸孔に差し込まれる第2軸部と、前記主変形部と前記第1軸部との間を連結する第1脚部と、前記主変形部と前記第2軸部との間を連結する第2脚部とが設けられていて、
    前記フックラッチを側面視した際に、前記第1軸孔の中心と前記第2軸孔の中心とを結ぶ軸線は、前記主変形部が前記フック先端に当接した状態において前記第1脚部の延伸方向および前記第2脚部の延伸方向と交差している、
    ことを特徴とするフックラッチ外れ止め機構。
  6. 請求項1記載のフックラッチ外れ止め機構であって、
    前記フックラッチには、互いに対向する一対の側壁が設けられていると共に、
    前記フックラッチの一方の前記側壁および他方の前記側壁には、長孔形状の軸用長孔が設けられていて、
    前記係脱ストッパには一方の前記側壁の前記軸用長孔に差し込まれる第1軸部と、他方の前記側壁の前記軸用長孔に挿し込まれる第2軸部と、前記主変形部と前記第1軸部との間を連結する第1脚部と、前記主変形部と前記第2軸部との間を連結する第2脚部とが設けられていて、
    前記フックラッチを側面視した際に、前記軸用長孔の長手方向は、前記主変形部が前記フック先端に当接した状態において前記第1脚部の延伸方向および前記第2脚部の延伸方向と交差している、
    ことを特徴とするフックラッチ外れ止め機構。
  7. 請求項1から6のいずれか1項に記載のフックラッチ外れ止め機構であって、
    前記主変形部は、材をループ状に巻回することで形成されている、
    ことを特徴とするフックラッチ外れ止め機構。
  8. フック本体部および該フック本体部に回動自在に設けられているフックラッチを備えるフックであって、
    前記フックラッチが、前記フック本体のフック先端から離れるように回動するのを防止するフックラッチ外れ止め機構を有し、
    前記フックラッチ外れ止め機構は、バネ性を有する部材により形成され、前記フックラッチに回動自在に取り付けられた係脱ストッパを備え、
    前記係脱ストッパは、前記フックラッチに対して、該フックラッチの回動支点から離れた第1の転倒位置と、前記回動支点側である第2の転倒位置から起立位置の間を回動可能に取り付けられていて、
    前記係脱ストッパには、該係脱ストッパの回動に伴って弾性変形が生じる主変形部が設けられていて、
    前記フックラッチには、前記係脱ストッパが前記起立位置に位置する場合に、いずれかの前記転倒位置に位置する場合よりも前記主変形部に対して大きな弾性変形を生じさせる変形作用部が設けられていて、
    さらに前記フックラッチには、前記係脱ストッパが前記起立位置と前記第1の転倒位置の間、および前記起立位置と前記第2の転倒位置の間に位置する場合に、前記主変形部から復元力によって前記係脱ストッパをいずれかの前記転倒位置に移行させる姿勢移行部が設けられている、
    ことを特徴とするフック。
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