JP7344730B2 - マスク - Google Patents
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Description
着用者の顔面の対象部位を覆うマスク本体部と、前記マスク本体部を前記着用者の耳に係止するための左右一対の耳掛け部と、を備えたマスクであって、
前記マスク本体部は、少なくとも、前記着用者の肌から最も近い面の着用者側シート材と、前記着用者の肌から最も遠い面の外面側シート材と、が積層されてなり、
前記着用者側シート材と前記外面側シート材のうち、前記外面側シート材のみに前記着用者側シート材から離間する方向に隆起した複数の凸部を有するエンボスが形成されており、
前記外面側シート材におけるエンボスの凸部に選択的に薬液が含浸されていることを特徴とする。
また、外面側シート材にエンボスが形成されたことでしなやかさが得られ、マスク(マスク本体部)の柔らかさが向上する。
例えば、外面側シート材における薬液が含浸されている部分は、シート材(例えば不織布)の繊維間に薬液が保持されているため、薬液が含浸されていない部分よりも通気性が低下することがある。そこで、外面側シート材に薬液が含浸されている部分と薬液が含浸されていない部分を設けることにより、その薬液が含浸されていない部分によって好適な通気性を確保するようにした。
前記外面側シート材におけるエンボスの凸部の割合は、30%以上80%以下であることを特徴とする。
前記着用者側シート材と前記外面側シート材の間にフィルターが介装されていることを特徴とする。
なお、以下においては、図1に示すように、マスクの着用者から見た方向を基準として、前後、左右及び上下を定めて説明する。
≪全体構成≫
マスク100は、図1及び図2に示すように、着用者の顔面の鼻、口、顎等を覆うマスク本体部1と、マスク本体部1を着用者の右耳に掛止するための右耳掛け部2と、マスク本体部1を着用者の左耳に掛止するための左耳掛け部3と、を備えている。なお、マスク100は、マスク本体部1の後面側を着用者の顔面に向けて着用される。
マスク本体部1は、図2及び図3に示すように、複数のシート材によって正面視略矩形状に形成されている。
マスク本体部1は、左右方向に好ましくは120mmから210mm、さらに好ましくは145mmから175mm、上下方向に好ましくは70mmから100mm、さらに好ましくは80mmから90mmに形成される。
最も好適には、外面側不織布11としてポリプロピレンスパンボンドが用いられ、着用者側不織布13としてナイロンスパンボンドが用いられ、これらの間に介装されるフィルター12としてポリプロピレンメルトブローが用いられる。
本実施形態では、外面側不織布11にドット柄(水玉模様)を施すように、小円形状の複数の凸部11aを有するエンボスが形成されている。
なお、外面側不織布11における凸部11aの間は相対的に窪んでおり、エンボスの凹部を成している。
この外面側不織布11におけるエンボスの凸部11aは、凹部から相対的に0.2mm~3.0mm隆起するように形成されており、より好ましくは0.4mm~1.6mm隆起するように形成されている。
また、外面側不織布11に形成されているエンボスの凸部11aの割合は、30~80%であることが好ましく、40~70%であれば更に好ましい。
外面側不織布11に含浸させる薬液としては、タンニン酸、ポリビニルフェノール等のフェノール高分子がある。この薬液は、ダニや花粉のアレルゲンを不活性化する効果を有している。なお、その効果を高めるために、吸湿性添加剤を組み合わせて使用するようにしてもよい。
また、外面側不織布11に含浸させる薬液として、香料など揮発成分を有するものや、消臭機能を有するものなどを用いることができる。
鼻部補強部材周辺接続部1eは、正面視において鼻部補強部材14の形状と略一致するように形成されていることが望ましいが、鼻部補強部材14の周囲に若干の間隙が存在し、鼻部補強部材14を動かすことが可能であってもよい。
口部補強部材周辺接続部1fは、正面視において口部補強部材15の形状と略一致するように形成されていることが望ましいが、口部補強部材15の周囲に若干の間隙が存在し、口部補強部材15を動かすことが可能であってもよい。
また、これらの接続部は、前後にシート材が接続されていればよく、必ずしも熱・超音波等による溶着によって形成されている必要はない。
また、図1及び図2においてはこれらの接続部が実線状に形成された場合につき図示したが、これに限られず、接続部は例えば破線状に形成されていてもよい。
また、マスク本体部1の構成は上記のものに限定されず、さらに1又は2以上のシート材を積層してもよいし、3枚よりも少数のシート材から形成してもよい。
マスク本体部1は、図3に示すように上下方向に折り返されており、これによって、前面側に、図1から図3に示すように、上部プリーツ1gと、下部プリーツ1h、1hとが形成されている。マスク100の着用時には、これらを上下方向に展開することによって、マスク本体部1が外側に膨出する山型の立体形状となって、着用者の顔面の鼻、口、顎等が覆われるようになっている。
なお、プリーツの配置間隔には、上部プリーツ1gとマスク上端縁との間隔及び下部プリーツ1h,1hのうち下方に形成されたものとマスク下端縁との間隔を含むものとする。
鼻部補強部材14は、マスク本体部1の上部が着用者の鼻付近の形状に沿って、隙間が生じないようにするためのものであり、図2に示すように、マスク本体部1の上端縁に沿って備えられている。
鼻部補強部材14は、左右方向に長い可塑性を有する部材であり、マスク本体部1の横幅よりも短く、左右方向に80から135mm、好ましくは90mmから120mmの長さを有し、上下方向に幅3mmから5mm、前後方向に厚み0.5mmから1.0mmとなるように形成されている。
例えば、後述の口部補強部材15と同様に、外面側不織布11は溶着されないようにして鼻部補強部材周辺接続部1eを形成し、鼻部補強部材14をマスク本体部1に取り付けてもよい。また、例えば、鼻部補強部材14は、外面側不織布11と、フィルター12との間に配置されていてもよい。
口部補強部材15は、マスク本体部1の着用者の口元付近の形状を維持するためのものであり、図2及び図3に示すように、マスク本体部1の、上部プリーツ1gと、下部プリーツ1h,1hのうち上方に形成されたものとの間の位置の、マスク本体部1の上下方向中央部付近に取り付けられている。
なお、口部補強部材15の取り付け位置としては、マスク本体部1の上下方向中央部から5mmから10mm程度下方にずれた位置に取り付けられていることが、着用者の下唇付近の空間を広く確保できるため望ましいが、マスク本体部1の着用者の口元付近の形状を維持することができればよく、このような配置位置には限られない。
これによって、口部補強部材15が、フィルター12と、着用者側不織布13とに対して固定され、フィルター12、着用者側不織布13及び口部補強部材15が、着用者の口元付近において固定されるが、外面側不織布11については、マスク本体部1の四辺の端部付近以外においては、他の部材に固定されていないこととなる。
右耳掛け部2及び左耳掛け部3は、例えばポリウレタン等によって形成された紐状の部材であり、右耳掛け部2はマスク本体部1の右側に、左耳掛け部3はマスク本体部1の左側に備えられている。右耳掛け部2及び左耳掛け部3は、夫々マスク本体部1の端部に、例えば熱・超音波等によって溶着することにより取り付けられている。
(1)外面側不織布11に所定の薬液をスプレー塗布する。スプレー塗布する際は、薬液の粘度を、当該薬液を噴霧可能な程度に一時的に低下させた状態でスプレー塗布する。また、スプレー塗布の代わりに浸漬塗布を行うようにしてもよい。
また、薬液を塗布する際は、外面側不織布11の片面にのみ塗布してもよいし両面に塗布するようにしてもよい。
なお、外面側不織布11に薬液を塗布した後にエンボスを形成してもよく、また外面側不織布11にエンボスを形成した後に薬液を塗布してもよい。
また、印刷機により外面側不織布11に薬液を転写するようにしてもよい。この場合、外面側不織布11にエンボスを形成しつつ薬液を転写することも可能である。
(2)着用者の顔面から最も遠い面から順に、外面側不織布11、フィルター12、着用者側不織布13の順でシート材を重ね、フィルター12と、着用者側不織布13との間の所定の位置に、鼻部補強部材14及び口部補強部材15を配置する。
(3)外面側不織布11、フィルター12及び着用者側不織布13を、鼻部補強部材14の上下及び左右において熱・超音波等を用いて前後に溶着させ、鼻部補強部材周辺接続部1eを形成する。また、フィルター12と着用者側不織布13とを、口部補強部材15の上下及び左右において熱・超音波等を用いて前後に溶着させ、口部補強部材周辺接続部1fを形成する。
(4)重ねられたシート材を、上部プリーツ1g及び下部プリーツ1h,1hが形成されるように折り畳む。
(5)折り畳まれたシート材の上下及び左右の端部付近を、熱・超音波等を用いて前後に溶着させ、上端部接続部1a、下端部接続部1b、右端部接続部1c及び左端部接続部1dを形成する。
(6)右耳掛け部2の両端部を、シート材の右端部の上下に熱・超音波等を用いて溶着させ、左耳掛け部3の両端部を、シート材の左端部の上下に熱・超音波等を用いて溶着させる。
本実施形態のマスク100は、着用者の顔面の対象部位を覆うマスク本体部1と、そのマスク本体部1を着用者の耳に係止するための左右一対の耳掛け部2,3と、を備えたマスク100であって、マスク本体部1は、着用者の肌から最も近い面の着用者側不織布13と、着用者の肌から最も遠い面の外面側不織布11と、着用者側不織布13と外面側不織布11との間に設けられるフィルター12と、がそれぞれ積層されてなり、外面側不織布11には、着用者側不織布13から離間する方向に隆起した複数の凸部11aを有するエンボスが形成されている。
このように、マスク100の外面側不織布11にエンボスを形成し、そのエンボスによる模様を施したことで、マスク100のデザイン性、意匠性を向上させることができる。
また、外面側不織布11にエンボスが形成されたことでしなやかさが得られ、マスク100(マスク本体部1)の柔らかさが向上する。
これによって、薬液由来の効果がマスク100に付与される。
外面側不織布11に含浸されている薬液が、タンニン酸、ポリビニルフェノール等のフェノール高分子である場合、ダニや花粉のアレルゲンを不活性化することができる。
また、外面側不織布11に含浸されている薬液が香料である場合、その香りによるリラックス効果やリフレッシュ効果などが得られる。
また、外面側不織布11に含浸されている薬液が消臭剤である場合、不快な臭いが透過するのを低減することができる。
このように、マスク100の外面側不織布11に所定の薬液を含浸させることによって、マスク100に薬液由来の効果を付与することができ、マスク100の機能性を向上させることができる。
例えば、図4に示すように、マスク100(マスク本体部1)の外面側不織布11におけるエンボスの凸部11aに、所定の薬液が含浸されているようにしてもよい。
外面側不織布11における薬液が含浸されている部分は、不織布の繊維間に薬液が保持されているため、薬液が含浸されていない部分よりも通気性が低下することがある。
そこで本実施形態のマスク100のように、外面側不織布11に薬液が含浸されている部分と薬液が含浸されていない部分を設けることにより、その薬液が含浸されていない部分によって好適な通気性を確保することができる。
外面側不織布11におけるエンボスの凸部11aの割合が、30~80%であれば、粘度の高い薬液が含浸されている場合でも、好適な通気性を確保することができる。また、薬液が奏する効果も好適に発揮される。
このようなことから、外面側不織布11におけるエンボスの凸部11aに薬液を含浸させ、その薬液効果をマスク100に付与しつつ、マスク100(マスク本体部1)の通気性を確保するようにした。
第1の薬液含浸方法で用いる装置50は、例えば図5(a)に示すように、外面側不織布11にエンボスを施す第1ユニット501と、外面側不織布11に薬液Cを塗布する第2ユニット502とを備えている。
第1ユニット501は、外周面に複数の突起51aが設けられているエンボスロール51と、エンボスロール51に対向配置された受けロール52等を備えている。
第2ユニット502は、薬液Cが貯留されるタンク53と、タンク53内の薬液Cを転写ロール55に供給するアニロックスロール54等を備えている。
具体的には、エンボスロール51と受けロール52の間を通す外面側不織布11に所定の圧力を加えることで、外面側不織布11の一方の面が他方の面から押し出されて隆起した凸部11aを形成した後、図5(b)に示すように、その凸部11aの表面に転写ロール55によって薬液Cを塗布するようになっている。なお、転写ロール55への薬液Cの供給は、アニロックスロール54及びタンク53を用いて行うことができる。
エンボスロール51と受けロール52が軸回りに回転することにより、エンボスロール51と受けロール52の間を通過する外面側不織布11にエンボス加工が施される。
また、アニロックスロール54が軸回りに回転することに伴い、タンク53からアニロックスロール54の外周面に薬液Cが供給される。アニロックスロール54の外周面に供給された薬液Cは、アニロックスロール54の外周面と当接する転写ロール55の外周面に供給される。
第1ユニット501でエンボスが施された外面側不織布11が第2ユニット502に到達すると、外面側不織布11に施されたエンボスの凸部11aに転写ロール55によって薬液Cが塗布される。
このようにして、外面側不織布11におけるエンボスの凸部11aに薬液を含浸させることができる。
第2の薬液含浸方法で用いる装置50は、例えば図6(a)に示すように、外面側不織布11にエンボスを施す第1ユニット501(エンボスロール51)と、外面側不織布11に薬液Cを塗布する第2ユニット502とを備えている。
この装置50は、第1ユニット501にて外面側不織布11にエンボスを施すとともに、第2ユニット502にて外面側不織布11に薬液Cを塗布するもの(図6(b)参照)であり、第1の薬液含浸方法で用いた装置と同様の工程でエンボスの形成と薬液塗布を行うものである。
このような装置50であっても、外面側不織布11におけるエンボスの凸部11aに薬液を含浸させることができる。
第3の薬液含浸方法で用いる装置50は、例えば図7(a)に示すように、外周面に複数の突起51aが設けられているエンボスロール51と、エンボスロール51に対向配置された受けロール52と、薬液Cが貯留されるタンク53と、タンク53内の薬液Cをエンボスロール51に供給するアニロックスロール54等を備えている。
具体的には、図7(b)に示すように、エンボスロール51の突起51aに薬液Cを付着させた状態で、エンボスロール51と受けロール52の間を通す外面側不織布11に所定の圧力を加えることで、外面側不織布11の一方の面が他方の面から押し出されて隆起した凸部11aを形成するとともに、その凸部11aの裏面から薬液Cを塗布するようになっている。なお、エンボスロール51への薬液Cの供給は、アニロックスロール54及びタンク53を用いて行うことができる。
アニロックスロール54が軸回りに回転することに伴い、タンク53からアニロックスロール54の外周面に薬液Cが供給される。アニロックスロール54の外周面に供給された薬液Cは、アニロックスロール54の外周面と当接するエンボスロール51の突起51aに供給される。
そのエンボスロール51が軸回りに回転することにより、エンボスロール51と受けロール52の間を通過する外面側不織布11にエンボス加工が施されると同時に、外面側不織布11のエンボスの凸部11aに薬液Cが塗布される。
このようにして、外面側不織布11におけるエンボスの凸部11aに薬液を含浸させることができる。
また、このマスク100にも外面側不織布11にエンボスによる模様が施されているので、デザイン性、意匠性を向上させたマスク100として好適に使用できる。
このような外面側不織布11のエンボス凹部(エンボスの凸部11aの間)はフィルター12や着用者側不織布13に近く、その部分のマスク本体部1は薄い態様を有しているので、通気性を確保することができる。
また、図8(b)に示すように、この外面側不織布11のエンボスの凸部11aに所定の薬液が含浸されているようにしてもよい。このような外面側不織布11を用いたマスク本体部1であっても、通気性を確保することができる。
2 右耳掛け部
3 左耳掛け部
11 外面側不織布(外面側シート材)
11a 凸部
12 フィルター
13 着用者側不織布(着用者側シート材)
100 マスク
C 薬液
Claims (3)
- 着用者の顔面の対象部位を覆うマスク本体部と、前記マスク本体部を前記着用者の耳に係止するための左右一対の耳掛け部と、を備えたマスクであって、
前記マスク本体部は、少なくとも、前記着用者の肌から最も近い面の着用者側シート材と、前記着用者の肌から最も遠い面の外面側シート材と、が積層されてなり、
前記着用者側シート材と前記外面側シート材のうち、前記外面側シート材のみに前記着用者側シート材から離間する方向に隆起した複数の凸部を有するエンボスが形成されており、
前記外面側シート材におけるエンボスの凸部に選択的に薬液が含浸されていることを特徴とするマスク。 - 前記外面側シート材におけるエンボスの凸部の割合は、30%以上80%以下であることを特徴とする請求項1に記載のマスク。
- 前記着用者側シート材と前記外面側シート材の間にフィルターが介装されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のマスク。
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