本出願は、日本国出願2019-207101号(2019年11月15日出願)及び日本国出願2020-056241号(2020年3月26日出願)の優先権を主張するものであり、当該出願の開示全体を、ここに参照のために取り込む。
図1はファン付き衣服1の外観を示す概略図である。図1に示されるように、ファン付き衣服1は、衣服2と、衣服2に取り付けられた衣服用ファン10とを備える。衣服用ファン10は例えば軸流ファンである。図2は衣服2の外観を示す概略図である。図1及び2には、衣服2の背面側が示されている。
図1に示されるように、衣服用ファン10は、例えば、衣服2の背面3の下部に取り付けられる。図2に示されるように、衣服2の背面3の下部には、衣服用ファン10を衣服2に取り付けるための取り付け穴4が設けられている。衣服用ファン10は取り付け穴4に取り付けられる。本例では、衣服2の背面3の下部には、左右に並ぶ2つの取り付け穴4が設けられている。各取り付け穴4に衣服用ファン10が取り付けられる。後述するように、衣服用ファン10は、取り付け穴4の周縁部5を挟むように衣服2に取り付けられることから、当該周縁部5は補強されている。以後、衣服用ファン10を単にファン10と呼ぶことがある。
各ファン10は、一方の側から空気を取り入れて、取り入れた空気を他方の側から排出する。各ファン10は、空気を取り入れる側(つまり吸気側)が衣服2の外側に、空気を排出する側(つまり排気側)が衣服2の内側に位置するように、衣服2に取り付けられる。ファン付き衣服1では、各ファン10が、取り付け穴4を通じて、空気を衣服2の外側から内側に取り込む。衣服2の内側に取り込まれた空気は、各ファン10の動作によって、衣服2の袖口及び首元から、衣服2の外部に排出される。これにより、衣服2を着た人の体を冷却することが可能となる。衣服2の取り付け穴4が冷却風の吸気口となり、衣服2の袖口及び首元が冷却風の排気口となる。
なお、衣服2に取り付けられるファン10の数は1個であってもよいし、3個以上であってもよい。また、衣服2に対するファン10の取り付け位置は図1及び2の例には限られない。
以後、ファン10が空気を取り入れる側を前側とし、ファン10が空気を排出する側を後ろ側として、ファン10の構造について説明する。また、ファン10が衣服2に取り付けられた場合において、衣服2の首元側をファン10の上側とし、衣服2の裾側をファン10の下側として、ファン10の構造について説明する。また、前後方向及び上下方向に直交する方向を左右方向と呼ぶ。
<ファンの構造例>
図3~5はファン10の構造の一例を示す概略図である。図3にはファン10を前側から見た様子が示されており、図4にはファン10を後ろ側から見た様子が示されている。図5には、図4の矢視A-Aにおける断面構造が示されている。ただし、図5では、衣服2に取り付けられた状態のファン10が示されている。図5の衣服2よりも左側は衣服2の内側950(言い換えれば、衣服2よりも人体側)を示している。図5の衣服2よりも右側は衣服2の外側951を示している。また、図5の上側は衣服2の首元側を示しており、図5の下側は衣服2の裾側を示している。
本例に係るファン10は防水構造を備えている。以下では、ファン10の構造について、まず、防水構造以外の部分を説明し、その後、防水構造について詳しく説明する。
図3~5に示されるように、ファン10は、本体部11と、当該本体部11を衣服2に固定するための固定部材90とを備える。本体部11は、ハウジング20と、羽根部30と、モータ40と、コネクタ50(第1コネクタともいう)と、カバー部材60とを備える。羽根部30、モータ40及びコネクタ50は、ハウジング20に収容されている。カバー部材60はハウジング20に取り付けられる。固定部材90は、ハウジング20を衣服2に固定するための部材であるとも言える。
ハウジング20は例えば樹脂で構成されている。ハウジング20の外形は、前側から見ても、後ろ側から見ても略円形を成している。ハウジング20は、前側部分21と、後ろ側部分22とを備える。
前側部分21の外形は、前側から見た場合、略円形を成している。前側部分21は、前面部210と、筒状部211と、フランジ部212とを備える。前面部210には、複数の吸気口210aが設けられている。前面部210は、ハウジング20の外側の空気をハウジング20内に取り込む吸気部であると言える。前面部210の中央部210bは、吸気側から見た場合、吸気口210aが設けられていない閉じた領域となっている。中央部210bの外形は例えば円形である。以後、前面部210を吸気部210と呼ぶことがある。
筒状部211は、前面部210の周縁を取り囲みつつ、当該周縁から後ろ側に突出するように当該周縁に設けられている。フランジ部212は、前面部210を取り囲むように前面部210の周縁に設けられている。フランジ部212は、前面部210の周縁から前面部210の径方向に突出している。図3に示されるように、フランジ部212は、ファン10を吸気側(言い換えれば前側)から見た場合に吸気部210を取り囲んでいる。筒状部211の外周面には、固定部材90が有する後述の雌ネジ部91aと螺合する雄ネジ部211aが形成されている。
後ろ側部分22の外形は、後ろ側から見た場合、略円形を成している。後ろ側部分22は、背面部220及び筒状部221を備える。筒状部221は、背面部220の周縁を取り囲みつつ、当該周縁から前側へ突出するように当該周縁に設けられている。背面部220及び筒状部221には複数の排気口222が設けられている。背面部220及び筒状部221は、ハウジング20の外側に空気を排気する排気部であると言える。複数の排気口222は、背面部220の中央部を避けて設けられている。前側部分21の筒状部211と、後ろ側部分22の筒状部221とは、互いに接続されており、ハウジング20全体の筒状の周壁部(言い換えれば側面部)23を構成している。羽根部30が回転すると、吸気口210aから空気がハウジング20内に取り入れられて、ハウジング20内に取り入れられた空気は、排気口222からハウジング20の外側に排気される。
背面部220の中央部は凹んでおり、当該中央部に、モータ40及びコネクタ50を収容する収容凹部(収容部ともいう)223が形成されている。収容凹部223は、ハウジング20の表面に開口面223aを有する。収容凹部223は、モータ40を収容するモータ収容部224と、コネクタ50を収容するコネクタ収容部225とを有する。モータ40はモータ収容部224内で固定されている。コネクタ50は、コネクタ収容部225内で固定されている。コネクタ収容部225は、モータ収容部224の下側に位置し、モータ収容部224と繋がっている。
モータ収容部224は、一端が閉塞した筒状収容部である。モータ収容部224は筒状凹部であると言える。モータ収容部224の外形は、吸気側から見ると、円形を成している。モータ収容部224は、ハウジング20の排気側の表面に開口面224aを有する。モータ収容部224は、底部2240と、当該底部2240に立設された筒状の周壁部2241とを備える。周壁部2241の外形は、例えば、平面視で円形を成している。
コネクタ収容部225は、ハウジング20の排気側の表面に開口面225aを有する。コネクタ収容部225は、底部2250と、当該底部2250に立設された、上端部が開口した周壁部2251とを備える。周壁部2251の外形は、例えば、平面視でコ字状を成している。開口面224a及び225aは、収容凹部223の開口面223aを構成する。モータ収容部224を筒状収容部224と呼ぶことがある。
カバー部材60は、例えば樹脂で構成されている。カバー部材60は背面部220に取り付けられ、収容凹部223の開口面223aを覆う。これにより、モータ収容部224の開口面224aと、コネクタ収容部225の開口面225aとは、カバー部材60によって覆われる。カバー部材60によって開口面224a及び225aが覆われることにより、モータ40及びコネクタ50がカバー部材60で覆われる。ファン10を排気側から見た場合、図4に示されるように、カバー部材60は、背面部220及び筒状部221から成る排気部によって取り囲まれている。
図4に示されるように、カバー部材60は、収容凹部223の開口面223aを覆う本体部61と、背面部220に固定される固定部62とを有する。本例では、カバー部材60は2つの固定部62を有する。各固定部62は本体部61の外側に位置する。本例では、カバー部材60は背面部220に対して例えばネジ止めされる。各固定部62には厚み方向に貫通する貫通穴が設けられている。各固定部62の貫通穴にネジ80が挿入され、ネジ80によってカバー部材60は背面部220に固定される。
コネクタ50は、例えばジャックコネクタである。以後、コネクタ50をジャックコネクタ50と呼ぶことがある。ジャックコネクタ50には、ファン10の電源を生成するバッテリ装置800から延びるケーブル810が接続される。コネクタ50はジャックコネクタ以外であってもよい。図6はバッテリ装置800及びケーブル810の一例を示す概略図である。
図6に示されるように、バッテリ装置800は、例えば、略直方体のハウジング801を備える。ハウジング801にはバッテリセル等が収容されている。バッテリセルは、例えばリチウムイオンバッテリセルである。ハウジング801には、バッテリセル以外にも、例えば、電源ボタン及び複数のLED(Light Emitting Diode)が収容される。電源ボタン及び複数のLEDはハウジング801が露出する。
バッテリ装置800には、バッテリセルで生成される電力をファン10に伝達するケーブル810が接続される。ケーブル810は、バッテリ装置800に着脱可能であってもよいし、着脱不能に接続されてもよい。ケーブル810は、その一端にコネクタ811(第2コネクタともいう)を有する。コネクタ811は例えばプラグコネクタである。以後、コネクタ811をプラグコネクタと呼ぶことがある。コネクタ811はプラグコネクタ以外であってもよい。
ジャックコネクタ50には、プラグコネクタ811が接続される。具体的には、ジャックコネクタ50にプラグコネクタ811が挿入される。プラグコネクタ811は、例えば、ジャックコネクタ50に対して着脱可能である。ケーブル810によってコネクタ50に供給される電力はモータ40に供給される。これにより、モータ40は、バッテリ装置800で生成される電力に基づいて羽根部30を回転させることができる。ケーブル810は、モータ40に電力を供給するためのケーブルであると言える。なお、コネクタ50及び811の種類は上記の例に限られない。
背面部220における、コネクタ収容部225の下側の部分は凹んでおり、当該部分に凹部226が形成されている。凹部226は、下側に延びて、背面部220の周縁まで達している。図5に示されるように、ジャックコネクタ50における、プラグコネクタ811が挿入される挿入口51は下側を向いている。また、コネクタ収容部225の周壁部2251の下側部分には、ケーブル810のプラグコネクタ811が挿入される挿入穴225bが設けられている。挿入穴225bはハウジング20に設けられていると言える。挿入穴225bはジャックコネクタ50の挿入口51と対向する。ケーブル810のプラグコネクタ811は、ジャックコネクタ50の下側から、ハウジング20の挿入穴225bに挿入され、その後、ジャックコネクタ50の挿入口51に挿入される。これにより、ジャックコネクタ50とプラグコネクタ811とが電気的に接続される。コネクタ収容部225の下側には凹部226が存在することから、ジャックコネクタ50に対して下側からプラグコネクタ811を接続しやすくなる。
モータ40は、例えば直流モータである。モータ40は、例えば、ブラシレスDCモータである。モータ40はモータハウジング41(ハウジング41ともいう)を備える。ハウジング41は、例えば円柱状を成している。ハウジング41には、例えば、ステータ42と、ロータ43と、モータ軸44と、ベアリング45及び46とが収容される。モータ軸44はロータ43に固定されている。モータ軸44は前後方向に延びている。モータ軸44は、例えば、2つのベアリング45及び46で支持されている。ベアリング45は、モータ軸44の後ろ側の端部を支持する。ベアリング46は、モータ軸44において、後ろ側の端部よりも前側の部分を支持する。ベアリング45及び46はハウジング41の内側の面に固定されている。
ファン10は、モータ40を制御する制御基板48を備える。制御基板48は、例えば、モータハウジング41内に配置されている。制御基板48は、ジャックコネクタ50に供給される電力に基づいてモータ40を制御することが可能である。本例では、制御基板48は、モータハウジング41内に配置されていることから、モータ40の一部を構成すると見ることもできる。
図7は、制御基板48の構成の一例を示す図である。図7に示されるように、制御基板48は、例えば、基板480と、制御回路481と、インバータ482と、センサ部483と、コネクタ484とを備える。制御回路481、インバータ482、センサ部483及びコネクタ484は、基板480上に搭載されている。後述するように、ジャックコネクタ50に供給される電力は、コネクタ484に供給される。制御回路481、インバータ482及びセンサ部483は、コネクタ484に供給される電力に基づいて動作を行う。
インバータ482は、制御回路481による制御に基づいて、モータ40を制御する。インバータ482は、モータ40が有するロータ43の回転を制御する。モータ40は、例えば三相モータである。モータ40のステータ42は、U相コイル、V相コイル及びW相コイルを備える。インバータ482は、U相コイル、V相コイル及びW相コイルのそれぞれに対して駆動信号を個別に与えることによって、ロータ43の回転を制御する。センサ部483は、モータ40の回転位置を検出する。センサ部483は、例えば3個のセンサ483aを備える。各センサ483aは、ロータ43の回転位置を検出する。3個のセンサ483aは、例えば、ロータ43の回転方向に沿って120度間隔で配置されている。各センサ483aの出力信号は制御回路481に供給される。制御回路481は、複数のセンサ483aの出力信号に基づいてインバータ482を制御する。
羽根部30は、複数の羽根31と、複数の羽根31を連結する連結部32とを備える。連結部32は、一方端がほぼ閉塞した筒状を成している。連結部32の外形は、吸気側から見ると略円形を成している。複数の羽根31は、筒状の連結部32の外周面から外側に突出している。以後、連結部32を筒状連結部32と呼ぶことがある。
筒状連結部32は、筒状収容部224の外側の筒状凸面224bを覆っている。筒状収容部224内のモータ40のモータ軸44は、ハウジング41及び筒状収容部224を貫通して筒状連結部32に固定されている。これにより、モータ軸44が回転すると、それに応じて羽根部30が回転する。
一端が閉塞した筒状の連結部32は、筒状の周壁部321と、当該周壁部321の一端を塞ぐ平板部320とを備える。平板部320は、モータ収容部224の底部2240と対向する。周壁部321は、筒状収容部224の周壁部2241を周方向に取り囲んでいる。モータ軸44は、筒状収容部224の底部2240及び連結部32の平板部320を貫通し、平板部320に固定されている。平板部320は、その中央部に埋金33を備える。平板部320の中央部の外側の面は吸気側に突出しており、当該中央部に凸部320aが形成されている。埋金33は凸部320aに埋め込まれている。モータ軸44は埋金33を貫通し、埋金33に固定されている。モータ軸44は、例えば、埋金33に圧入されて固定されている。
本体部11を衣服2に固定するため固定部材90は環状の部材である。固定部材90は、本体部11に取り付けられる環状の取付部91を備える。取付部91の内周面には、ハウジング20の前側部分21の雄ネジ部211aに螺合する雌ネジ部91aが設けられている。さらに、固定部材90は、取付部91の外周面を取り囲むように、当該外周面から固定部材90の径方向に突出するフランジ部92を備える。フランジ部92は、取付部91の外周面の前側の端部に設けられている。
以上のような構成を備えるファン10が、衣服2の取り付け穴4に取り付けられる場合には、まず、本体部11のハウジング20が、衣服2の外側951から取り付け穴4に挿入される。このとき、ハウジング20は、後ろ側部分22側から取り付け穴4に挿入される。ハウジング20が後ろ側部分22側から取り付け穴4に挿入される場合には、前側部分21のフランジ部212は、取り付け穴4を通らずに、衣服2の取り付け穴4の周縁部5の外側951の面と当たる。
次に、固定部材90のフランジ部92が衣服2の周縁部5の内側950の面と当たるように、固定部材90が、衣服2の内側950から、ハウジング20に取り付けられる。具体的には、フランジ部92が周縁部5の内側950の面と当たりつつ、衣服2の内側950に突出している筒状部211の外周面の雄ネジ部211aに固定部材90の内周面の雌ネジ部91aが螺合するように、固定部材90が前側部分21に取り付けられる。そして、衣服2の内側950から見て時計周りに固定部材90が締め込まれることによって、前側部分21のフランジ部212と、固定部材90のフランジ部92とが、衣服2の周縁部5を狭持する。これにより、ファン10が衣服2に固定される。衣服2に固定されたファン10の羽根部30が回転すると、衣服2の外側951の空気が吸気口210a及び排気口222を通じて、衣服2の内側950に取り入れられる。
一方で、ファン10が衣服2から取り外される場合には、衣服2の内側950から見て反時計周りに固定部材90が回転させられて、固定部材90がハウジング20から取り外される。そして、ハウジング20が取り付け穴4から取り出される。
本例に係るファン10は、例えば、複数種類の防水構造を備える。以下にファン10が備える複数種類の防水構造について説明する。
<第1防水構造>
第1防水構造は、カバー部材60とハウジング20の背面部220との間に位置する防水部材110(図5参照)を備える。防水部材110により、カバー部材60と、それが取り付けられる背面部220との境界から水がモータ収容部224内に入りにくくなる。よって、モータ40に水がかかりにくくなる。以下に、防水部材110について詳細に説明する。
図8は、カバー部材60が背面部220から取り外された様子の一例を示す概略図である。図8には収容凹部223内の様子が示されている。図8に示されるように、ファン10は、制御基板48のコネクタ484とジャックコネクタ50とを電気的に接続する配線70を備える。配線70は、例えば、2本の電線71と、当該2本の電線71が接続されたコネクタ72とを備える。コネクタ484はハウジング41の後ろ側の面から露出している。配線70のコネクタ72はコネクタ484に接続される。
ジャックコネクタ50は、例えば2つの端子52を備える。2本の電線71のコネクタ72側とは反対側の端部は、例えば、2つの端子52にそれぞれ半田付けされる。ジャックコネクタ50に供給される電力は、配線70を通じてコネクタ484に供給される。コネクタ484に供給された電力は制御基板48を通じてロータ43に供給され、ロータ43が回転する。配線70は、モータ40に電力を供給するための配線であると言える。
ハウジング20の収容凹部223における、開口面223aを取り囲む端面227は、背面部220にカバー部材60が取り付けられたときに、カバー部材60の裏面と対向する対向面227を構成している。防水部材110は、カバー部材60の裏面と、それに対向する対向面227との間に位置する。防水部材110は、例えば、カバー部材60の裏面に固定されている。防水部材110は、例えば弾性部材である。防水部材110は、例えば防水ゴムで構成されている。防水部材110とカバー部材60は、例えば二色成形によって一体成形されている。
防水部材110は対向面227に当接する。対向面227は、防水部材110と当接する当接面であるとも言える。対向面227には、ネジ80が螺合するネジ穴228が設けられている。本例では、2つのネジ穴228が対向面227に設けられている。
図9は、カバー部材60の裏側の様子の一例を示す概略図である。図9に示されるように、防水部材110は、カバー部材60の本体部61の外形に沿って、カバー部材60の裏面60a、具体的には本体部61の裏面に設けられている。カバー部材60の各固定部62は防水部材110の外側に位置する。
カバー部材60が背面部220に固定される場合、まず、カバー部材60が収容凹部223の開口面223aを覆う状態にされ、その後、カバー部材60の前面側から、各固定部62の貫通穴63にネジ80が挿入される。そして、2つのネジ80が背面部220の2つのネジ穴228にそれぞれ螺合することによって、カバー部材60が背面部220にネジ止めされる。カバー部材60が背面部220にネジ止めされる場合、カバー部材60の裏面60aに設けられた防水部材110がハウジング20の対向面227に当接してつぶれた状態となる。これにより、防水部材110は対向面227に対して液密状に密着する。なお、防水部材110はカバー部材60に一体成形されなくてもよい。
このように、第1防水構造では、カバー部材60の裏面60aと、ハウジング20における、当該裏面60aと対向する対向面227との間に防水部材110が位置する。この防水部材110によって、カバー部材60で覆われる収容凹部223内に水が入る可能性を低減することができる。よって、モータ40及びジャックコネクタ50に水がかかりにくくなる。
また、カバー部材60はハウジング20に対してネジ止めされることから、防水部材110としての弾性部材をハウジング20の対向面227に対して強く押しつけることができる。これにより、収容凹部223内に水が入る可能性をさらに低減することができる。よって、モータ40及びジャックコネクタ50に対して水がさらにかかりにくくなる。
なお、カバー部材60のハウジング20に対する固定方法はネジ止め以外の方法であってもよい。例えば、カバー部材60の裏面60aに爪部を設け、背面部220に、当該爪部と嵌合する嵌合凹部を設けてもよい。
<第2防水構造>
第2防水構造は、配線70に関する防水部材を備える。図10は、ジャックコネクタ50についての端子52付近の構造を模式的に示す図である。図10に示されるように、配線70の各電線71の端部では、絶縁被覆71bから素線71aが露出している。素線71aは、ジャックコネクタ50の端子52に半田付けされている。第2防水構造は、配線70と、それが半田付けされる箇所との半田接続部を覆う防水部材120を備える。防水部材120は例えばシリコン樹脂で構成されている。例えば、半田接続部にシリコン樹脂が塗布されることによって防水部材120が形成される。
防水部材120は、電線71ごとに設けられている。防水部材120は、電線71と端子52との半田接続部を覆っている。例えば、防水部材120は、露出している素線71aの全領域と、当該素線71aが半田付けされる端子52の全領域とを覆っている。これにより、素線71a及び端子52は露出しないようになる。
このように、防水部材120は、電線71と、当該電線71が半田付けされる端子52との半田接続部を覆っていることから、当該半田接続部に水がかかりにくくなる。これにより、半田接続部に不良が発生する可能性を低減することができる。
なお、一方の電線71と一方の端子52との半田接続部と、他方の電線71と他方の端子52との半田接続部とは、共通の防水部材120で覆われてもよい。また、防水部材120は、電線71と端子52との半田接続部を覆う熱収縮チューブを備えてもよい。この場合、熱収縮チューブの開口から水が入りにくくするために、熱収縮チューブの両端縁にシリコン樹脂等が塗布されてもよい。
図11は、配線70のコネクタ72と制御基板48のコネクタ484との接続部を模式的に示す図である。第2防水構造は、コネクタ72とコネクタ484との接続部から水が入らないように当該接続部を覆う防水部材121を備えてもよい。防水部材121は例えばシリコン樹脂で構成されている。例えば、コネクタ72とコネクタ484の接続部にシリコン樹脂が塗布されることによって防水部材121が形成される。
コネクタ72は例えばレセプタクルであって、コネクタ484は例えばプラグである。コネクタ72はコネクタ484に嵌合する。防水部材121は、コネクタ72とコネクタ484との嵌合部から水が入らないように当該嵌合部を覆っている。
このように、防水部材121は、コネクタ72とコネクタ484との接続部を覆っていることから、当該接続部からコネクタ484及び72内に水が入る可能性を低減することができる。よって、配線70と制御基板48との間の電気的接続の不良が発生する可能性を低減することができる。
なお、防水部材121は、コネクタ72とコネクタ484の接続部を覆う熱収縮チューブを備えてもよい。この場合、熱収縮チューブの開口から水が入りにくくするために、熱収縮チューブの両端縁にシリコン樹脂等が塗布されてもよい。
図12は、配線70及びコネクタ484の一例を模式的に示す斜視図である。図12に示されるように、配線70の各電線71は、その端部に端子71cを有する。配線70のコネクタ72には、2本の電線71の端子71cが挿入される2つの挿入口73が設けられている。挿入口73に水が入る場合には、配線70と制御基板48との間の電気的接続の不良が発生する可能性がある。
そこで、第2防水構造は、図13に示されるように、挿入口73を覆う防水部材122を備えてもよい。防水部材122は、例えばシリコン樹脂から成る。例えば、各挿入口73にシリコン樹脂が塗布されることによって防水部材122が形成される。この防水部材122により、電線71が挿入される挿入口73から水が入りにくくなる。よって、配線70とモータ40との間の電気的接続の不良が発生する可能性が低減する。
なお、防水部材122は、挿入口73を覆う熱収縮チューブを備えてもよい。例えば、コネクタ72から電線71にかけて配線70を覆う熱収縮チューブが設けられる場合、挿入口73は熱収縮チューブで覆われる。また、コネクタ484から電線71にかけてコネクタ484及び配線70を覆う熱収縮チューブが設けられてもよい。この場合、熱収縮チューブは、コネクタ72とコネクタ484の接続部を覆うとともに、コネクタ72の挿入口73を覆う。熱収縮チューブが設けられる場合、熱収縮チューブの開口から水が入りにくくするために、熱収縮チューブの両端縁にシリコン樹脂等が塗布されてもよい。
第2防水構造は防水部材120を備えなくてもよい。また、第2防水構造は防水部材121を備えなくてもよい。また、第2防水構造は防水部材122を備えなくてもよい。第2防水構造は、防水部材120,121,122の少なくとも一つを備えてもよい。
また、配線70の各電線71は、モータハウジング41内の制御基板48に直接半田付けされてもよい。この場合、電線71と制御基板48の半田接続部を防水部材で覆ってもよい。
<第3防水構造>
第3防水構造は、ジャックコネクタ50とプラグコネクタ811の接続部に水が入りにくくするための防水部材130を備える。上述の図5及び8に示されるように、防水部材130は、ハウジング20における、プラグコネクタ811が挿入される挿入穴225bと、プラグコネクタ811との間に位置する。具体的には、防水部材130は、挿入穴225bと、ジャックコネクタ50における、プラグコネクタ811が挿入される挿入口51との間に位置する。防水部材130は環状部材である。防水部材130は、例えば、防水ゴムで構成されたOリングである。
環状の防水部材130は、その中央の穴が、ジャックコネクタ50の挿入口51及びハウジング20の挿入穴225bと対向するように、コネクタ収容部225内で固定されている。コネクタ収容部225の内側の面には、例えば溝が形成されており、当該溝に防水部材130が嵌められている。防水部材130は、例えばジャックコネクタ50と接触している。本例では、コネクタ収容部225の内側の面と、当該コネクタ収容部225を覆うカバー部材60の裏面60aとが、環状の防水部材130を周方向に取り囲む周壁面を構成する。防水部材130は、当該周壁面に液密状に密着する。
図14は、ジャックコネクタ50及び防水部材130を下側(言い換えれば、挿入穴225b側から)から見た様子の一例を模式的に示す図である。図14では、防水部材130に斜線を示している。図14に示されるように、環状の防水部材130の内径、言い換えれば、防水部材130の中央の穴131の径は、ジャックコネクタ50の挿入口51の径よりも小さくなっている。ジャックコネクタ50及び防水部材130を挿入穴225b側から見た場合、防水部材130の穴131は、例えば、ジャックコネクタ50の挿入口51と同心円状に位置する。ジャックコネクタ50及び防水部材130を挿入穴225b側から見た場合、ジャックコネクタ50の挿入口51の周りの周縁部が、防水部材130の後ろに隠れて視認できないようになっている。また、防水部材130の穴131の径は、挿入口51に挿入されるプラグコネクタ811の外径よりも小さくなっている。
プラグコネクタ811がジャックコネクタ50の挿入口51に挿入される場合、まず、プラグコネクタ811は、ハウジング20の挿入穴225bに挿入される。次に、プラグコネクタ811は、挿入口51の奥側に位置する防水部材130の穴131に挿入される。このとき、プラグコネクタ811は、防水部材130の穴131の径を広げながら当該穴131に挿入される。そして、プラグコネクタ811は、防水部材130の奥側のジャックコネクタ50の挿入口51に挿入される。
図15は、プラグコネクタ811がジャックコネクタ50に挿入されている様子の一例を模式的に示す図である。プラグコネクタ811がジャックコネクタ50に挿入されている場合、プラグコネクタ811のうち、ジャックコネクタ50から露出する部分の外周は環状の防水部材130によって取り囲まれる。プラグコネクタ811は、防水部材130の穴131の径を広げながら当該穴131に挿入されることから、防水部材130の内側はプラグコネクタ811の外周囲に対して液密状に密着する。一方で、防水部材130の外側は、上述のように、コネクタ収容部225の内側の面とカバー部材60の裏面60aとで構成される周壁面に対して液密状に密着する。これにより、ハウジング20の挿入穴225bから入る水が、防水部材130を超えてジャックコネクタ50側に進入しにくくなる。
このように、本例では、プラグコネクタ811がジャックコネクタ50に接続されたとき、防水部材130がプラグコネクタ811の外周を取り囲む。このため、水が防水部材130よりもジャックコネクタ50側に入りにくくなる。これにより、プラグコネクタ811とジャックコネクタ50との接続部に水が入りにくくなる。よって、プラグコネクタ811とジャックコネクタ50の接続不良が発生する可能性が低減する。
<第4防水構造>
第4防水構造は、上述の図5に示される防水部材140を備える。防水部材140は環状部材である。防水部材140は、モータ収容部224の外側の筒状凸面224bと、当該筒状凸面224bを覆う、羽根部30の筒状連結部32との間に位置する。防水部材140は、筒状凸面224bを周方向に取り囲んでいる。言い換えれば、防水部材140は、モータ収容部224の周壁部2241を周方向に取り囲んでいる。防水部材140は、周壁部2241と、当該周壁部2241を周方向に取り囲む、筒状連結部32の周壁部321との間に位置する。図5の例では、防水部材140は、周壁部321の後ろ側の周端部と、周壁部2241との間に位置する。
このように、第4防水構造は、羽根部30の筒状連結部32と、モータ収容部224の外側の筒状凸面224bとの間に、当該筒状凸面224bを周方向に取り囲む防水部材140を備える。これにより、筒状連結部32と筒状凸面224bとの間の隙間から水が入り、モータ40に水がかかる可能性を低減することができる。
図16は、防水部材140が設けられていない場合に、筒状連結部32と筒状凸面224bとの間の隙間から水が入る様子の一例を示す概略図である。図16に示されるファン10には、後述する防水部材150及びカバー部材160が設けられていない。図16に示される矢印960は水の流れを示している。
図16に示されるように、例えば、排気口222を通じて排気側からハウジング20内に入った水が、筒状連結部32と筒状凸面224bとの間の隙間に入る場合を考える。この場合、水は、筒状連結部32と筒状凸面224bとの間の隙間を通って、モータ収容部224の底部2240における、モータ軸44が通る貫通穴2240aに入ることがある。貫通穴2240aに入った水は、モータ軸44が通る貫通穴と、ベアリング46の内輪と外輪の間の隙間とを通って、ハウジング41内に入ることがある。これにより、モータ40が正常に動作しない可能性がある。
これに対して、ファン10が防水部材140を備える場合には、筒状連結部32と筒状凸面224bとの間の隙間に水が入りにくくなる。これにより、モータ40に水がかかる可能性を低減することができる。
また、本例では、制御基板48は、モータハウジング41内に設けられている。そのため、モータ40だけではなく制御基板48も防水部材140によって水がかかる可能性を低減できる。
防水部材140は、例えば、防水性能を有するベアリングであってもよい。この場合、ベアリングの外輪が筒状連結部32の周壁部321の内周面に固定される。また、ベアリングの内輪がモータ収容部224の周壁部2241の外周面に固定される。これにより、防水部材140によって羽根部30の回転が阻害される可能性が低減する。防水性能を有するベアリングでは、例えば、内輪と外輪との間の隙間(例えば、ボールが存在する空間)が樹脂あるいは金属などでシールされている。
防水部材140は、ベアリング以外であってもよい。例えば、防水部材140は、防水ゴムから成るOリングで構成されてもよい。また、防水部材140は、環状のオイルシールで構成されてもよい。
<第5防水構造>
第5防水構造は、図5に示される防水部材150を備える。防水部材150は、モータ収容部224の内側の筒状凹面224cと、モータ40との間に位置する。防水部材150は、筒状凹面224cの周方向に沿ってモータ軸44を取り囲む。防水部材150は、例えば、防水ゴムから成るOリングである。
図17は、防水部材150の付近を拡大して模式的に示す図である。図17に示されるように、モータハウジング41は、モータ収容部224の底部2240に設けられた、モータ軸44が通る貫通穴2240a内に突出する凸部410を有する。凸部410は、例えば筒状凸部である。ベアリング46は、凸部410の内側の筒状凹面に固定されている。モータ軸44は凸部410を貫通し、モータ収容部224の貫通穴2240aを通って羽根部30の連結部32に固定されている。
環状の防水部材150は、ハウジング41の筒状の凸部410を周方向に沿って取り囲んでいる。防水部材150は、モータ収容部224の底部2240のうち、貫通穴2240aの周りに位置する周縁部2240bと、モータハウジング41とで狭持されている。防水部材150は、ハウジング41の外側の面と、モータ収容部224の内側の筒状凹面224cとに対して液密状に密着している。
ここで、本例では、モータ収容部224と羽根部30の連結部32との間に防水部材140が設けられているものの、水が、モータ収容部224と連結部32との間の隙間を通って、モータ収容部224の貫通穴2240aに入る可能性がある。この場合、防水部材150が存在しない際には、図18の矢印961に示されるように、水が、貫通穴2240aから、モータ40のハウジング41とモータ収容部224との間に入り、モータ40の後ろ側に回る可能性がある。その結果、モータ40の後ろ側の配線70等に水がかかる可能性がある。
また、本例では、カバー部材60とハウジング20との間に防水部材110が設けられているものの、水が、カバー部材60とハウジング20の間からモータ収容部224に入る可能性がある。この場合、防水部材150が存在しない際には、図17の矢印962に示されるように、水が、モータ40のハウジング41とモータ収容部224との間に入り、さらに、モータ40の前側にも進入する可能性がある。これにより、上述の図16と同様に、水が、モータ軸44が通る貫通穴と、ベアリング46とを通って、ハウジング41内に入ることがある。
本例では、第5防水構造は防水部材150を備えることから、図18の矢印961に示される経路を通って水がモータ40の後ろ側に回る可能性が低減する。また、矢印962に示される経路を通って水がハウジング41内に入る可能性が低減する。
また、本例では、制御基板48は、ハウジング41内に設けられている。そのため、モータ40だけではなく制御基板48も防水部材150によって水がかかる可能性を低減できる。
図17の例では、防水部材150は貫通穴2240aの近くに位置しているが、防水部材150の位置はこれに限られない。例えば、図19に示されるように、防水部材150は、モータハウジング41の後ろ側の部分を取り囲むように設けられてもよい。なお、図17~19では、制御基板48の図示が省略されている。
<第6防水構造>
第6防水構造は、図5に示されるカバー部材160を備える。カバー部材160は、羽根部30の連結部32における、モータ軸44が貫通する貫通穴を覆っている。カバー部材160は、連結部32に対してネジ等で取り付けられる。カバー部材160は、例えば樹脂で構成されている。
図20は、カバー部材160を取り外した状態で連結部32を前側から見た様子の一例を模式的に示す図である。図20では、モータ軸44及び埋金33に斜線が示されている。連結部32の平板部320が有する埋金33は、モータ軸44が貫通する貫通穴33aを有する。カバー部材160は、貫通穴33aにおける吸気側の開口33aaを覆う。言い換えれば、カバー部材160は、貫通穴33aにおける、モータ収容部224側の開口面とは反対側の開口33aaを覆う。
図21は、図20に示される連結部32にカバー部材160を取り付けた様子の一例を示す図である。図21に示されるように、カバー部材160の外形は、例えば、平面視において円形を成している。カバー部材160は、例えば、連結部32の凸部320a全体を覆うように平板部320に取り付けられる。これにより、モータ軸44における、平板部320から露出する端面がカバー部材160によって覆われている。また、埋金33における、平板部320から露出する吸気側の面がカバー部材160によって覆われている。また、埋金33が有する貫通穴33aにおける吸気側の開口33aaがカバー部材160によって覆われている。
このように、カバー部材160が、連結部32における、モータ軸44が通る貫通穴33aの吸気側の開口33aaを覆うことから、当該開口33aaから水が入りにくくなる。開口33aaから入った水は、モータ収容部224の貫通穴2240aに入り、その後、図15に示されるように、モータ40のハウジング41内に入ることがある。カバー部材160によって開口33aaから水が入りにくくなることにより、ハウジング41内に水が入る可能性を低減することができる。
また、本例では、制御基板48は、ハウジング41内に設けられている。そのため、モータ40だけではなく制御基板48もカバー部材160によって水がかかる可能性を低減できる。
<第7防水構造>
第7防水構造は、ジャックコネクタ50に着脱可能な防水部材170を備える。防水部材170は、ジャックコネクタ50の挿入口51を覆う。防水部材170は防水カバーであるとも言える。防水部材170は、例えば防水ゴムで構成されている。
図22は、防水部材170がジャックコネクタ50に取り付けられている様子の一例を模式的に示す図である。図22に示されるように、防水部材170は、例えば、挿入口51を覆う本体部171と、防水部材170をハウジング20に取り付けるための取付部172とを備える。本体部171は、例えば、挿入口51に挿入される突起部を有する。当該突起部が挿入口51に挿入されることによって、挿入口51は本体部171で覆われる。本体部171はジャックコネクタ50に対して着脱可能である。ユーザは、ファン10を使用する場合、ジャックコネクタ50から本体部171を取り外し、露出した挿入口51に対してプラグコネクタ811を挿入する。
取付部172の一端は本体部171に接続される。取付部172の他端は例えばハウジング20に接続される。これにより、本体部171がジャックコネクタ50から取り外されたとしても、本体部171が紛失される可能性が低減する。
このように、第7防水構造は、ジャックコネクタ50の挿入口51を覆う、ジャックコネクタ50に着脱可能な防水部材170を備える。これにより、ファン10が使用されない場合、防水部材170で挿入口51を覆うことができる。よって、ファン10の未使用時に挿入口51から水が入ることを防水することができる。
<第8防水構造>
本例では、モータ収容部224と羽根部30の連結部32との間に防水部材140が設けられているものの、モータ収容部224と連結部32との間の隙間に水が入る可能性がある。また、モータ収容部224と連結部32との間の隙間に水が一旦入ると、防水部材140の存在により、当該隙間に水がたまりやすくなる。
そこで、本例では、連結部32に貫通穴325を設けることによって、モータ収容部224と連結部32との間の隙間に入った水を連結部32の外側に排出することが可能な第8防水構造を実現する。
図23は、連結部32付近の構造を拡大して示す概略断面図である。説明の便宜上、図23には、防水部材140及び150とカバー部材160とを備えないファン10が示されている。図23に示されるように、連結部32では、周壁部321に、その厚み方向に貫通する複数の貫通穴325が設けられている。また、平板部320に、その厚み方向に貫通する複数の貫通穴325が設けられている。
矢印965に示されるように、モータ収容部224と連結部32との間の隙間に入った水は、周壁部321及び平板部320に設けられた貫通穴325から、連結部32の外側に排出される。これにより、モータ収容部224と連結部32との間の隙間に水がたまりにくくなり、モータ40が水に濡れにくくなる。なお、連結部32に設けられる貫通穴325の数及び場所は上記の例に限られない。
本例では、制御基板48は、ハウジング41内に設けられている。そのため、モータ40だけではなく制御基板48も連結部32に貫通穴325を設けることによって水がかかる可能性を低減できる。
以上のように、本例に係るファン10の防水構造として、第1~第8防水構造を説明した。ファン10は、第1~第8防水構造の一部を備えなくてもよい。つまり、ファン10は、第1~第8防水構造の少なくとも一つを備えてもよい。また、ファン10は、第1~第8防水構造とは別の防水構造を備えてもよい。以下に、他の防水構造については説明する。
<第9防水構造>
図24は、モータ40、モータ収容部224及び羽根部30の構造を排気側から見た様子の一例を模式的に示す図である。図24にはモータ収容部224の断面が示されている。また、図24に示されるファン10には、防水部材140が設けられていない。
図24に示されるように、モータ収容部224と羽根部30の連結部32との間の隙間500は、排気側に環状開口面501を有する。環状開口面501から隙間500に水が入ると、上述のように、モータ40に水がかかる可能性がある。
本例の第9防水構造は、環状開口面501から水が入りにくくするための突起部180を備える。突起部180は、モータ収容部224の外側の筒状凸面224bに設けられている。
図25は、図24に示される構造に突起部180が設けられた様子の一例を模式的に示す図である。図26は、モータ40、モータ収容部224、羽根部30及び突起部180の断面構造の一例を模式的に示す図である。図26及び26に示されるファン10には、防水部材140及び150とカバー部材160が設けられていない。また、図26では、モータ40を簡略化して示している。また、図26では、羽根部30が備える複数の羽根31の一部だけが示されている。
図25及び26に示されるように、突起部180は、モータ収容部224の周壁部2241の外周面から外側に突出するように当該外周面に設けられている。突起部180は、例えば樹脂で構成されている。突起部180は、例えば、モータ収容部224と一体的に形成されている。突起部180は、環状の板状突起部であって、環状開口面501を覆うように周壁部2241を周方向に取り囲んでいる。言い換えれば、突起部180は、環状開口面501を覆うように、モータ収容部224の外側の筒状凸面224bを周方向に取り囲んでいる。突起部180はフランジ部であるとも言える。突起部180は、例えば環状開口面501側に傾斜している。言い換えれば、突起部180は吸気側に傾斜している。
このように、突起部180は、環状開口面501を覆うように、モータ収容部224の外側の筒状凸面224bを周方向に取り囲んでいる。これにより、環状開口面501から隙間500に水が入りにくくなる。その結果、モータ40に水がかかる可能性を低減することができる。
また、本例では、制御基板48は、ハウジング41内に設けられている。そのため、モータ40だけではなく制御基板48も突起部180が環状開口面501を覆うことによって水がかかる可能性を低減できる。
なお、突起部180の形状は上記の例に限られない。例えば、突起部180は図27のような形状であってもよい。図27の例では、突起部180は吸気側に傾斜しておらず、突起部180の前側の主面(言い換えれば、環状開口面501を覆う主面)は凹凸状となっている。突起部180の前側の主面には、環状凸部180bと環状凹部180aが同心円状に形成されている。
また、図27の例では、連結部32の外側の筒状凸面32bに突起部190が設けられている。突起部190は、例えば樹脂で構成されている。突起部190は、例えば、連結部32と一体的に形成されている。突起部190は、連結部32の周壁部321に設けられている。突起部190は、環状の突起部であって、周壁部321を周方向に取り囲んでいる。言い換えれば、突起部190は、連結部32の外側の筒状凸面32bを周方向に取り囲んでいる。突起部190はフランジ部であるとも言える。突起部190は、突起部180と対向するように、筒状凸面32bを周方向に取り囲んでいる。突起部190の後ろ側の主面は凹凸状となっている。突起部190の後ろ側の主面は、突起部180の前側の主面と対向する。突起部190の後ろ側の主面には、環状凸部190bと環状凹部190aが同心円状に形成されている。
突起部180の環状凸部180bは、突起部190の環状凹部190a内に入り込んでいる。また、突起部190の環状凸部190bは、突起部180の環状凹部180a内に入り込んでいる。これにより、突起部180と突起部190との間の隙間510は、環状開口面501に連通するラビリンス隙間を構成している。
このように、突起部180と突起部190との間の隙間510が、環状開口面501に連通するラビリンス隙間を構成する場合には、環状開口面501から隙間500に水がさらに入りにくくなる。その結果、モータ40に水がかかる可能性がさらに低減する。
<第10防水構造>
上記の例では、バッテリ装置800から延びるケーブル810の一端は、ジャックコネクタ50に接続されている。そのため、ジャックコネクタ50とケーブル810の接続部分、つまり、ジャックコネクタ50とプラグコネクタ811との接続部分から水が入る可能がある。
そこで、本例の防水構造では、ケーブル810の一端がハウジング20内で着脱不能に固定されている。これにより、ジャックコネクタ50とケーブル810の接続部分から水が入ることが無くなる。
ケーブル810の一端がハウジング20内で着脱不能に固定される場合には、例えば、コネクタ収容部225(コネクタ50が収容されていないコネクタ収容部225)内に、ケーブル810の一端が固定される端子が設けられる。以後、この端子をケーブル固定端子と呼ぶことがある。
ケーブル810の一端は、ケーブル固定端子に対して例えば半田付けされる。また、配線70の各電線71の一端は、ケーブル固定端子に対して例えば半田付けされる。これにより、バッテリ装置800で生成される電力がモータ40に供給される。ケーブル810の他端は、図28に示されるように、ハウジング20の外側に取り出される。本例では、ハウジング20の挿入穴225bが、ケーブル810が取り出される取り出し穴225bとなる。図28の例では、ケーブル810は、その他端にコネクタ812を備える。コネクタ812は、バッテリ装置800に対して着脱可能となっている。
コネクタ収容部225内には、取り出し穴225bの近くに、環状の防水部材200が設けられてもよい。この場合、ケーブル810は、図29に示されるように、防水部材200の中央部の貫通穴201を通される。防水部材200の内側はケーブル810の外周囲に液密状に密着する。また、コネクタ収容部225の内側の面と、当該コネクタ収容部225を覆うカバー部材60の裏面60aとが、環状の防水部材200を周方向に取り囲む周壁面を構成する。防水部材200は、当該周壁面に液密状に密着する。これにより、防水部材200よりも内側に水が入りにくくなる。
<第11防水構造>
吸気側からハウジング20内に水が入る場合、水が、モータ収容部224と羽根部30の連結部32との間の隙間500を通ったりして、モータ40にかかることがある。
そこで、本例の防水構造では、ファン10を吸気側から見た場合に、吸気部210における、吸気口210aが設けられていない中央部210bの後ろに羽根部30の連結部32の全領域が隠れるほど、中央部210bの径を大きくしている。図30は、その様子の一例を模式的に示す図である。図30では、ファン10を吸気側から見た場合の中央部210b及び羽根部30の様子だけが示されている。
図30に示されるように、ファン10を吸気側から見た場合に、中央部210bの外形は、連結部32の外形、つまり連結部32の周壁部321の外周よりも外側に位置する。これにより、中央部210bの後ろに連結部32の全領域が隠れる。
このように、ファン10を吸気側から見た場合に閉じた領域を構成する中央部210bの外形を大きくすることによって、吸気部210から水が入りにくくなる。その結果、モータ40にかかりにくくなる。
また、本例では、制御基板48は、ハウジング41内に設けられている。そのため、モータ40だけではなく制御基板48も中央部210bの外形を大きくすることによって水がかかる可能性を低減できる。
なお、ファン10を排気側から見た場合に、カバー部材60の後ろに連結部32の全領域が隠れるほど、カバー部材60の外形を大きくしてもよい。図31は、その様子の一例を模式的に示す図である。図31では、ファン10を排気側から見た場合のカバー部材60及び羽根部30の様子だけが示されている。
図31に示されるように、ファン10を排気側から見た場合に、カバー部材60の外形は、連結部32の外形よりも外側に位置する。これにより、カバー部材60の後ろに連結部32の全領域が隠れる。このように、カバー部材60の外形を大きくすることによって、排気側からファン10内に水が入りにくくなる。その結果、モータ40にかかりにくくなる。
また、本例では、制御基板48は、ハウジング41内に設けられている。そのため、モータ40だけではなく制御基板48もカバー部材60の外形を大きくすることによって水がかかる可能性を低減できる。
なお、第11防水構造では、ファン10を吸気側から見た場合に、連結部32の外形の一部が中央部210bの外形の外側に位置してもよい。また、ファン10を排気側から見た場合に、連結部32の外形の一部がカバー部材60の外形の外側に位置してもよい。
以上のように、ファン10についての防水構造として、第1~第11防水構造を説明した。ファン10は、第1~第11防水構造以外の防水構造を有してもよい。例えば、モータ40自身が防水構造を備えてもよい。例えば、モータ40は、ハウジング41に水が入りにくくする防水構造を備えてもよい。また、ファン10は、第1~第11防水構造の少なくとも一つを備えてもよい。
<衣服用ファンの他の例>
上記の例では、制御基板48は、センサ部483の出力信号に基づいてモータ40を駆動しているが、モータ40に対してセンサレス駆動を行ってもよい。図32は、モータ40に対してセンサレス駆動を行う制御基板48(制御基板48Aともいう)の構成の一例を示す図である。
図32に示されるように、制御基板48Aは、ロータ43の回転位置を検出するセンサ部483を備えていない。制御基板48Aでは、制御回路481は、ロータ43の回転位置を検出するセンサの出力信号を使用せずに、ロータ43の回転位置を求める。制御回路481は、例えば、ステータ42のU相コイル、V相コイル及びW相コイルに発生する誘起電圧を検出し、その検出結果に基づいてロータ43の回転位置を求める。そして、制御回路481は、求めたロータ43の回転位置に基づいてインバータ482を制御することによって、ロータ43の回転を制御する。制御回路481は、インバータ482がU相コイル、V相コイル及びW相コイルに出力する駆動信号を監視することによって、U相コイル、V相コイル及びW相コイルに発生する誘起電圧を検出することができる。
上記の例では、制御基板48と、モータ40のステータ42及びロータ43は、同じ空間に配置されているが、制御基板48が配置される配置空間と、ステータ42及びロータ43が配置される配置空間とは、壁部で区分されてもよい。図33は、この場合のファン10(ファン10Aともいう)の一部の断面構造の一例を示す図である。
図33に示されるように、制御基板48は、例えば、モータハウジング41の外側かつ収容凹部223内に設けられている。制御基板48は、例えば、カバー部材60の裏面60aに固定されている。図34は、制御基板48がカバー部材60の裏面60aに固定されている様子の一例を示す図である。制御基板48をカバー部材60に対して固定する方法としては様々な方法が考えられる。制御基板48は、カバー部材60に対して、例えば嵌合方式で固定されてもよい。また、制御基板48は、カバー部材60に対してネジ止めされてもよい。また、制御基板48は、粘着テープあるいはシリコン樹脂等でカバー部材60に接合されてもよい。
ファン10Aは、例えば、上述の第1防水構造を備える。つまり、ファン10は、カバー部材60とハウジング20の背面部220との間に位置する上述の防水部材110を備える。防水部材110は、例えば、カバー部材60の裏面60aに固定されている。図34に示されるように、制御基板48は、環状の防水部材110の内側に位置する。
ファン10Aでは、ハウジング20において制御基板48が配置された配置空間と、ハウジング20においてモータ40のステータ42及びロータ43が配置された配置空間とを区分する壁部600が設けられている。本例では、壁部600は、モータハウジング41の一部で構成されている。具体的には、円柱状のモータハウジング41の後ろ側の平坦部が壁部600を構成している。
また、本例では、制御基板48は、モータ40と制御基板48とを電気的に接続するためのコネクタ485を備える。コネクタ485は、基板480上に搭載されている。コネクタ485には、例えば、モータ40から延びる配線470が接続される。制御基板48のコネクタ484と、ジャックコネクタ50とは、例えば、上述の図8等に示されるように、配線70によって互いに電気的に接続される。
図35は、コネクタ485と配線470とが接続されている様子の一例を模式的に示す図である。配線470は、例えば、3本の電線471と、当該3本の電線471が接続されたコネクタ472とを備える。3本の電線471は、モータハウジング41の内側から外側に延びており、当該3本の電線471の先端にコネクタ472が接続されている。配線70の電線71と同様に、各電線471は、その端部に端子を有する。コネクタ472には、配線70のコネクタ72と同様に、2本の電線471の端子が挿入される2つの挿入口が設けられている。モータハウジング41には、3本の電線471が通る貫通穴41aが設けられている。コネクタ472は例えばレセプタクルであって、コネクタ485は例えばプラグである。コネクタ472はコネクタ485に嵌合する。
3本の電線471における、コネクタ472側とは反対側の一端は、例えばモータハウジング41内において、ステータ42のU相コイル、V相コイル及びW相コイルにそれぞれ電気的に接続されている。電線471の一端は、ステータ42のコイルに対して、直接接続されてもよいし、端子等の部材を介して接続されてもよい。制御基板48のインバータ482は、コネクタ485及び配線470を通じて、ステータ42のU相コイル、V相コイル及びW相コイルに電気的に接続される。インバータ482は、コネクタ485及び配線470を通じて、U相コイル、V相コイル及びW相コイルのそれぞれに対して駆動信号を与えることが可能である。
以上のように、ファン10Aでは、ハウジング20において制御基板48が配置された配置空間と、ハウジング20においてステータ42及びロータ43が配置された配置空間とを区分する壁部600が設けられている。
これに対して、上述の図5等に示されるように、壁部600が設けられておらず、制御基板48とステータ42及びロータ43とが同じ空間に配置されている場合には、モータ40と制御基板48の両方に対して防水対策を行う必要がある。そのため、防水対策が複雑になる可能性ある。
本例のように、壁部600が設けられている場合には、制御基板48に対する防水対策と、モータ40に対する防水対策とを個別に行うことが可能となる。よって、ファン10Aの防水対策を行いやすくなる。
また、本例では、制御基板48は、カバー部材60で覆われる収容凹部223内に位置し、カバー部材60とハウジング20との間には防水部材110が位置することから、制御基板48が水にぬれにくくなる。
また、本例では、制御基板48は、カバー部材60の裏面60aに固定されていることから、カバー部材60をハウジング20に取り付けることによって、制御基板48を収容凹部223内に配置することができる。よって、ファン10Aの組立作業性が向上する。
ファン10Aの制御基板48は、図7に示される構成を備えてもよいし、図32に示される構成を備えてもよい。後者の場合、つまり、制御基板48がモータ40に対してセンサレス駆動を行う場合、モータ40の回転位置を検出するセンサは存在しないことから、モータ40の近くに制御基板48を配置する必要性がない。そのため、制御基板48の配置の自由度が向上する。例えば、本例のように、カバー部材60に制御基板48を固定することができる。
ファン10Aは、上述の第2防水構造を備えてもよい。例えば、配線70の電線71とジャックコネクタ50の端子52との半田接続部は、上述の図10に示されるように、防水部材120で覆われてもよい。また、制御基板48のコネクタ484と、配線70のコネクタ72との接続部は、上述の図11に示されるように、防水部材121で覆われてもよい。また、上述の図13に示されるように、コネクタ72の挿入口73は防水部材122で覆われてもよい。
また、制御基板48のコネクタ485と、配線470のコネクタ472との接続部は、図11と同様に、防水部材121で覆われてもよい。また、電線471の端子が挿入されるコネクタ472の挿入口は、図13と同様に、防水部材122で覆われてもよい。
また、図36に示されるように、制御基板48は防水部材650で覆われてもよい。これにより、制御基板48が水にぬれにくくなる。防水部材650は、例えばシリコン樹脂から成る。例えば、シリコン樹脂が、制御基板48を覆うようにカバー部材60の裏面60aに塗布されることによって、防水部材650が形成される。
図36の例では、防水部材650は、例えば、コネクタ484とコネクタ72との接続部を覆っている。これにより、防水部材121が設けられる場合と同様に、コネクタ484とコネクタ72との接続部から水がはいりにくくなる。また、図36の例では、防水部材650は、コネクタ72の挿入口73を覆っている。これにより、防水部材122が設けられる場合と同様に、挿入口73から水がはいりにくくなる。また、防水部材650は、コネクタ485とコネクタ472との接続部を覆っていることから、当該接続部から水がはいりにくくなる。また、防水部材650は、電線471の端子が挿入されるコネクタ472の挿入口を覆っていることから、当該挿入口から水がはいりにくくなる。
図37に示されるように、モータハウジング41が有する、配線470が通る貫通穴41aは、防水部材660で塞がれてもよい。これにより、モータハウジング41内に水がはいりにくくなる。防水部材660は、例えばシリコン樹脂から成る。例えば、シリコン樹脂が、貫通穴41aを塞ぐようにハウジング41に塗布されることによって、防水部材660が形成される。図37の例では、ファン10Aは、防水部材650及び660を備えているが、防水部材650及び660の少なくとも一方を備えなくてよい。
また、ファン10Aは、上述の第3~第11防水構造の少なくとも一つを備えてもよい。また、配線70の各電線71は、制御基板48に直接半田付けされてもよい。この場合、電線71と制御基板48の半田接続部は防水部材で覆われてもよい。また、配線470の各電線471は、制御基板48に直接半田付けされてもよい。この場合、電線471と制御基板48の半田接続部は防水部材で覆われてもよい。
また、ファン10Aでは、図38に示されるように、ジャックコネクタ50は制御基板48に搭載されてもよい。この場合には、コネクタ484及び配線70が不要になるため、ファン10Aの組立作業性が向上する。ジャックコネクタ50は、例えば、固定用の端子を備えており、当該端子が基板480に半田付けされることによって、制御基板48に搭載される。基板480に対するジャックコネクタ50の固定方法はこの限りではない。
また、制御基板48の配置場所は上記の例に限られない。例えば、制御基板48は、モータハウジング41の外側の面に固定されてもよい。図39は、制御基板48がモータハウジング41の外側の面に固定されている様子の一例を示す図である。図39の例では、制御基板48は、円柱状のモータハウジング41の後ろ側の平坦部の外側の面に固定されている。言い換えれば、制御基板48は、壁部600のカバー部材60側の面に固定されている。ジャックコネクタ50は、モータハウジング41の外側の面に固定された制御基板48に対して搭載されてもよい。
制御基板48がモータハウジング41に固定される場合、制御基板48を交換するときには、モータ40も一緒に交換する必要がある。一方で、制御基板48がカバー部材60に固定されている場合、制御基板48を交換するときには、モータ40を交換する必要はない。その結果、メンテナンス費用を削減することができる。
上記の例では、壁部600は、モータハウジング41の一部で構成されているが、ハウジング20の一部で構成されてもよい。図40は、壁部600がハウジング20の一部で構成されている様子の一例を示す図である。図40の例では、ハウジング20は、収容凹部223の替わりに、コネクタ50及び制御基板48を収容する収容凹部(収容部ともいう)229を備える。ハウジング20の背面部220の中央部は凹んでおり、当該中央部に収容凹部229が形成されている。収容凹部229は、ハウジング20の表面に開口面229aを有する。カバー部材60は、開口面229aを覆うようにハウジング20の背面部220に取り付けられる。
図40の例では、制御基板48は、例えば、カバー部材60の裏面60aに固定されている。カバー部材60の裏面60aには、上記と同様に、例えば環状の防水部材110が設けられている。防水部材110は、カバー部材60と背面部220との間に位置する。制御基板48は、上述の図34と同様に、環状の防水部材110の内側に位置する。
収容凹部229は、例えば、一端が閉塞した筒状収容部である。収容凹部229は、底部2290と、当該底部2290に立設された筒状の周壁部2291とを備える。ジャックコネクタ50は、例えば、底部2290に固定されている。周壁部2291の下側部分には、ケーブル810のプラグコネクタ811が挿入される挿入穴2292が設けられている。プラグコネクタ811は、ジャックコネクタ50の下側から、ハウジング20の挿入穴2292に挿入され、その後、ジャックコネクタ50に挿入される。なお、ジャックコネクタ50は制御基板48に搭載されてもよい。
上記の例では、モータ40は、インナーロータ型のモータであったが、図40の例では、アウターロータ型のモータである。モータ40は、収容凹部229に収容されていない。モータ40は、ステータ42、ロータ43、モータ軸44及びベアリング45を備えており、ハウジング41及びベアリング46を備えていない。ステータ42及びベアリング45は、ハウジング20に固定されている。ステータ42は、ロータ43の内側に位置する。ロータ43は、羽根部30が備える筒状連結部32の周壁部321の内側の面に固定されている。ロータ43は、例えば、筒状連結部32の内側空間に圧入されている。モータ軸44の前側の端部は、上記と同様に、連結部32の埋金33に固定されている。ロータ43が回転すると、ロータ43が固定された連結部32が回転する。図40の例では、筒状連結部32がモータハウジングとして機能する。
図40の例では、制御基板48が配置された配置空間と、ステータ42及びロータ43が配置された配置空間とを区分する壁部600は、ハウジング20の収容凹部229で構成されている。図40の例でも、壁部600が設けられていることから、制御基板48に対する防水対策と、モータ40に対する防水対策とを個別に行うことができる。その結果、防水対策を行いやすくなる。
以上のように、ファン付き衣服1及びファン10は詳細に説明されたが、上記した説明は、全ての局面において例示であって、この開示がそれに限定されるものではない。また、上述した各種例は、相互に矛盾しない限り組み合わせて適用可能である。そして、例示されていない無数の例が、この開示の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。