JP7345865B2 - 蓋部材と把手とアタッチメントとの組み合わせ - Google Patents
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Description
本発明は、これらのような問題点に鑑み、把手のない調理容器の蓋を反転させてアタッチメントを介して把手を前記蓋部材に取り付けて把手付きのフライパンとして使用するための蓋部材と把手とアタッチメントとの組み合わせを提供するものである。
係合部を周壁上端及び周壁上端から連続する周壁内面と係合させ、支持部で蓋部材の天板部を下面から支えることで、上下反転させた蓋部材はアタッチメントによって片持ち梁状に支持されることとなる。
これによって、調理容器の蓋部材を上下反転させた状態で、蓋部材の周壁位置にアタッチメントを取り付けることができ、そのアタッチメントの連結部に取り付けられた把手をユーザーが把持することで蓋部材を片持ち梁状に支持することができるようになるため、蓋部材をフライパンとして使用することが可能となる。
アタッチメントの係合部と支持部と連結部とは一体的に構成してもよく、複数の部材を組み合わせて構成してもよい。アタッチメントの材質は熱に強く軽い材質であることがよい。軽金属、例えばアルミ合金やチタン合金がよい。耐熱性の高いプラスチックでもよい。プラスチックとしては例えばフッ素樹脂やメラミン樹脂がよい。また、セラミック製でもよい。
使用する把手は連結部に対して取り付けられ、少なくとも持ち上げた際に連結部を起点として上下に揺動しないように固定されることが必要である。把手を連結部に対して取り付ける際に、把手は連結部に対して着脱可能であっても着脱不能であってもよい。
係合部と支持部だけでも蓋部材の自重によって理論上は蓋部材を片持ち梁状に支持できるのであるが、蓋部材をフライパンとして使用する際には前後左右に動かす必要があるため、なるべく蓋部材とアタッチメントの間のがたつきを少なくする必要がある。そのため、このように連結部に蓋部材の周壁外面に当接する当接部が形成されることで、係合部が周壁内面と接し、連結部の当接部が周壁外面に接することで周壁を内外から挟持することとなって、アタッチメントに支持される蓋部材が安定する。
また、第3の手段として、前記当接部は前記蓋部材の前記周壁の外面の面状に沿った形状に構成されているようにした。
このように当接部が蓋部材の周壁の外面の面状に沿った形状であると、当接部が点ではなく面で蓋部材の周壁に接することとなり、よりアタッチメントに支持された蓋部材の安定度が増すこととなる。
このように、把手がアタッチメントと別体であると、収納において嵩張らず調理容器を含めユーザーが運搬する必要がある荷物がよりコンパクト化する。
また、第5の手段として、前記調理容器の本体を支持するために使用されている前記把手を取り外して前記連結部に取り付けて使用するようにした。
これによって、アタッチメントのための独自の把手を用意する必要がなく、ユーザーが運搬する荷物を減らすことができる。
図1~図4に示すように、本実施の形態のアタッチメント1はアルミ合金製の押し出し成形で作製した中実なブロック体である。尚、以下の説明では図2に図示されるアタッチメント1の左方向を前方とする。
アタッチメント1は押し出し成形品であるため、基本的に左右幅方向における横断面が同形状に現れることとなる。アタッチメント1の左右幅方向の寸法は本実施の形態では40mmとされている。アタッチメント1は使用状態において上方に配置される係合部2と、係合部2から下方に延出される連結部3と、連結部3の下方位置から前方に突出する支持部4とを備えている。アタッチメント1の裏面(後面)は係合部2、連結部3、支持部4の境界が滑らかに連続して一体化した把手当接面5が形成されている。把手当接面5はて全体として1つの平面として構成され、アタッチメント1の使用時においては略垂直に配置される。
係合部2は側面視において連結部3上端から前方に「く」字状に屈曲して張り出すように形成されており、左右幅方向においては40mm長さの上下逆向きの溝状の外観を呈する。係合部2の内部においてはアタッチメント1の使用時に垂直に配置される垂直面2aと、垂直面2aの上端から後ろ下がりに配置される天井面2bと、天井面2bの下端から斜め前方下方に向かって配置される案内面2cの3つの面が形成されている。
連結部3は表裏が平行な平面で構成された板体、つまり平板状に構成されている。係合部2と連結部3との境界は明瞭でなく両者は隣接されているものの徐々に一方から他方の領域に連続的に滑らかに移行する関係にある。本実施の形態では連結部3は一例として厚み4mmで構成されている。
図3(a)に示すように、係合部2の垂直面2aと連結部3の前面3aとの間隔P1は後述する蓋14の蓋壁17の厚みと一致する。
図1、図2等に示すように、支持部4の左右幅方向中央には軽量化と変形の防止のため、略アーチ状にカットされた肉抜き部9が形成されている。把手当接面5の係合部2から連結部3への移行領域には把手用軸受け部10が形成されている。把手用軸受け部10は把手当接面5から後方に畝状に隆起した外形とされており、左右幅方向にわたって断面円形のトンネル状の軸受け孔11が形成されている。把手用軸受け部10はアタッチメント1が押し出し成形品であることから、横断面形状が同形状に現れる。本実施の形態の把手用軸受け部10は成形時に形成される両側寄り部分が把手当接面5と同一平面となるようにカットされることで完成形状とされている。
図4に示すように、蓋14は携帯用のアルミ合金製の調理容器13の一部とされる。調理容器13は全体として隅が丸く面取りされた直方体形状のいわゆる「弁当箱」状の外観とされている。調理容器13は蓋14と蓋14が被せられる容器本体15を基本構造としている。
蓋14は隅丸に構成された略長方形形状の天板16と、天板16の全周囲を包囲する浅い蓋壁17から構成されている。蓋14は、例えば炊飯する際に容器本体15を上方から塞いで使用したり、炊飯後のご飯や総菜を受ける皿代わりに使用される。容器本体15は蓋14と相似形状の底板18と、底板18から立ち上がる底板18の全周囲を包囲する蓋壁17よりも相対的高い本体壁19とから構成されている。容器本体15は、例えば炊飯の際に水と米を投入したり、湯を沸かす際の深皿として使用される。
容器本体15の側面には軸受け金具20を介して把手21が取り付けられている。図4及び図5に示すように、把手21は1本のワイヤーを屈曲させて構成されており、略台形形状の持ち手部21aと、持ち手部21aに対して約80度の内角を持って持ち手部21a先端から立ち上がる一対の屈曲部21bと、屈曲部21bの先端を互いに向かい合うように直角に折り曲げた一対の回動軸部21cとから構成されている。持ち手部21aの外周は合成ゴム製のカバー23によって被覆されている。一対の屈曲部21bの外側間隔は40mm弱である。把手21は容器本体15の軸受け金具20の軸受け孔22に対して一対の回動軸部21cを差し込むことで、これを軸として上下方向に揺動可能とされている。容器本体15の把手21として使用する場合には図5の実線に示すように、容器本体15の側面に把手21の屈曲部15を当接させて持ち手部21aを略水平位置で調理容器13を片持ちに保持させるようにし、把手21を使用しない、つまり格納する場合には図5の仮想線のように回動軸部21cを回動基部として上方に反転させることで、ちょうど持ち手部21aが蓋14の上面に倒伏状態で載置されることとなる。
調理容器13の把手21は持ち手部21aの2本のワイヤー部分を互いに離間する方向に移動させることで、回動軸部21cを軸受け金具20から取り外すことができる。そのため、本実施の形態では、この取り外した把手21をそのままアタッチメント1の把手として用いる。
図2及び図3に示すように、把手21を容器本体15から取り外した工程とは逆に、持ち手部21aの2本のワイヤー部分を互いに離間する方向に移動させ、一対の回動軸部21cを把手用軸受け部10の軸受け孔11の両側から屈曲部21bが下垂されるように取り付ける。取り付けた状態で屈曲部21bはちょうどアタッチメント1の横幅内に収まる。また、屈曲部21bの長さは28mm程度に構成されているが、実施の形態のアタッチメント1において軸受け孔11中心から把手当接面5の下端までが約30mmであるため、屈曲部21bも把手当接面5から下方に飛び出すことなくちょうど把手当接面5の領域内に収まる。つまり、把手21の把手21の一対の回動軸部21cと一対の屈曲部21bで画定される領域は、把手当接面5からはみ出ることなく収まるように取り付けられる。そして、把手21をアタッチメント1に取り付けた状態では、把手当接面5が垂直に配置されたとすると把手21は屈曲部21bを基部として持ち手部21aが後方に略水平に(実際には水平方向から10度ほど上方に向かって)延出されることとなる(図3(b)の状態)。
このように把手21をアタッチメント1に取り付けた状態で、把手21の持ち手部21aをユーザーが持って、図6(b)に示すように反転させた蓋14の蓋壁17の上縁17aに対して係合部2を引っ掛けるように係合させる。
蓋14の蓋壁17の高さは、図2(a)に示す係合部2の開放端側下端と蓋当接面8aの間隔P2よりも長い(高い)ので、真横からアタッチメント1を蓋壁17に接近させても係合部2が蓋壁17に干渉してしまうこととなる。そのため、このような干渉がないように、まずアタッチメント1を蓋壁17の上縁17aに対して相対的に斜め上方から接近させ、図6(a)に示すように案内面2cに沿って係合部2の溝内を上縁17a方向に案内させ、上縁17aを係合部2内の天井面2bに当接させる。
次いで、この状態から図6(a)の矢印の方向に把手21を回動させて支持部4の蓋当接部8(の蓋当接面8a)を蓋14の天板16(この状態では天板16はパンの底となる)の裏面に当接させる。蓋当接面8aの上面が天板16に密着した状態で図6(b)のように蓋壁17の内面と係合部2の垂直面2aが面着し、同時に蓋壁17の外面が連結部3の前面3aと面着する。つまり、蓋壁17が係合部2の垂直面2aと連結部3の前面3aによって前後から挟まれることとなる。
この状態でアタッチメント1は正しく蓋14に取り付けられたこととなる。ユーザーが把手21の持ち手部21aを把持した状態で図6(b)の矢印の方向に荷重がかかることなり、係合部2と支持部4によって片持ち梁状に支持された蓋14をフライパンとして操作することができる。
(1)把手のない蓋14にアタッチメント1を介して把手21を取り付けてフライパンとして加熱調理に使用することができ、調理容器の機能を向上させることができる。
(2)把手21は元々調理容器13に附属しているものであるため、調理容器13とアタッチメントさえあれば調理容器13に新たに蓋14をフライパンとして使用できる機能を与えることができるため、別途把手を用意する必要がない。
(3)アタッチメント1は蓋14の蓋壁17の上縁17aを上側の係合部2で支え、天板16を下側から支持部4先端の蓋当接部8で支えるだけで、蓋14の外方で蓋14の重さによって片持ち梁状に蓋14を持つことができるようにしている。この方式であるため蓋14にアタッチメント1を取り付けるためのチャック装置やネジのような固定部品が不要となり、アタッチメント1が軽量化する。
またアタッチメント1の取り付けは、単に蓋壁17に引っ掛けるだけの作業であるため着脱が簡単である。
(4)アタッチメント1は蓋14に対して係合部2と支持部4で支えるとともに、その中間位置において蓋壁17を前後から係合部2の垂直面2aと連結部3の前面3aによって挟むようにしており、単に支えるだけではなく蓋壁17を面で挟んでいるためアタッチメント1のこの位置での安定的な固定に貢献する。
(5)把手21の回動軸部21cを基部として把手21は上下に揺動するが、下方に揺動すると把手21の一対の屈曲部21bがアタッチメント1の裏面の把手当接面5に当接するため、把手21の持ち手部21aがちょうどユーザーが持ちやすい略水平方向に延出されて固定されることとなる。
・上記のアタッチメント1は一例を挙げたにすぎず、本発明は様々な形態で実施可能である。
例えば、他の実施の形態としてのアタッチメント31に図7に示すような把手32を取り付けて実施するようにしてもよい。これは調理容器13の把手21とは違うが、同様にワイヤーで構成されているため、携行しても重くなく、取り外しができるため、調理容器13の把手21はそのまま容器本体15に使用して、このタイプのアタッチメント31を蓋14用に使用することができる。アタッチメント31の背面33には上下方向に延びる軸受け部34が一体的に形成されている。把手32の屈曲された先端部32aを軸受け部34の軸受け孔34aに下側から差し込んで使用する。
また、例えば図8に示すように実施してもよい。同様にワイヤーで構成されているため、携行しても重くなく、取り外しができる。図8は把手35を取り付ける取り付け部が透孔ではないケースである。アタッチメント41の背面42にはL字状の一対の突起43が対向して一体的に形成されている。突起43と背面42とによって上下に延びる溝44が構成されることとなる。この溝44内に把手45を収容するようにする。把手45の持ち手部45aは左右の溝44の間隔よりも広いため取り付けの際に持ち手部45aを相互に接近させて付勢力を与え、付勢力によって持ち手部45aが復帰する際の弾性によって把手45を溝44間に保持させる。第1の屈曲部45bが溝44内に収容され、持ち手部45aと第2の屈曲部45cとによって上下方向の脱落が防止されている。
また、例えば図9に示すように実施してもよい。図9はアタッチメント51の背面52に把手53をネジ54によって固定した例である。このように構成すると把手53がアタッチメント51から外れることがなく、フライパンとしての操作性が向上する。
・上記実施の形態ではアタッチメントを使用して蓋14をフライパンとして使用できるとしているが、これは主要な使用方法としてフライパンを挙げているのであり、フライパンとしての使用以外に従来からの皿等の容器としての機能を排除するものではない。
・上記実施の形態ではアルミ合金製としたがそれ以外の金属、プラスチック、セラミックを素材としてもよい。
・上記実施の形態ではアタッチメント1は蓋14の蓋壁17のカーブのない部分に配置されていたが、カーブの位置に取り付けるように係合部2や連結部3の形状を湾曲させるように変更して実施してもよい。
・上記実施の形態ではアタッチメント1は押し出し成形と切削によって作製するようにしていたが、成形型に材料を流し込むような成形方法でもよい。
・上記では軽量化と変形防止のために肉抜き部9が形成されていたが、肉抜き部9は必須ではない。また、上記アタッチメント1よりも大きく肉抜きして実施することも自由である。また、上記以外の位置を肉抜きしてもよい。
本願発明は上述した実施の形態に記載の構成に限定されない。上述した各実施の形態や変形例の構成要素は任意に選択して組み合わせて構成するとよい。また各実施の形態や変形例の任意の構成要素と、発明を解決するための手段に記載の任意の構成要素または発明を解決するための手段に記載の任意の構成要素を具体化した構成要素とは任意に組み合わせて構成するとよい。これらについても本願の補正または分割出願等において権利取得する意思を有する。
また、意匠出願への変更出願により、全体意匠または部分意匠について権利取得する意思を有する。図面は本装置の全体を実線で描画しているが、全体意匠のみならず当該装置の一部の部分に対して請求する部分意匠も包含した図面である。例えば当該装置の一部の部材を部分意匠とすることはもちろんのこと、部材と関係なく当該装置の一部の部分を部分意匠として包含した図面である。当該装置の一部の部分としては、装置の一部の部材としてもよいし、その部材の部分としてもよい。
Claims (5)
- 調理容器の金属製の蓋部材を上下反転させ、アタッチメントを介して把手を前記蓋部材に取り付けて把手付きのフライパンとして使用するための蓋部材と把手とアタッチメントとの組み合わせであって、
前記アタッチメントは、反転させることで起立する前記蓋部材の周壁上端及び前記周壁上端から連続する前記周壁内面と係合する係合部と、反転させることで底位置に配置される前記蓋部材の天板部を下面から支える支持部と、前記係合部と前記支持部を連結する連結部とを備え、前記連結部に把手を取り付けるようにしたことを特徴とする蓋部材と把手とアタッチメントとの組み合わせ。 - 前記連結部には使用時において前記蓋部材の前記周壁外面に当接する当接部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の蓋部材と把手とアタッチメントとの組み合わせ。
- 前記当接部は前記蓋部材の前記周壁の外面の面状に沿った形状に構成されていることを特徴とする請求項2に記載の蓋部材と把手とアタッチメントとの組み合わせ。
- 前記把手は前記連結部に対して着脱可能とされていることを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載の蓋部材と把手とアタッチメントとの組み合わせ。
- 前記把手は前記調理容器の本体を支持するために使用されている部材であることを特徴とする請求項4に記載の蓋部材と把手とアタッチメントとの組み合わせ。
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