JP7346982B2 - スポット溶接方法、溶接装置及び車両 - Google Patents
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<スポット溶接装置>
図1~図3に示すように、実施形態1に係るスポット溶接装置1は、第1電極11と、第2電極12と、第3電極13とを備えている。第1電極11及び第3電極13と、第2電極12との間に、ワーク100が配置される。
図4~図11に示すように、ワーク100は、本実施形態に係る車両900のサイドシル構造の部品である。
サイドシルレイン110は、前後方向(所定方向)に延びる部材である。サイドシルレイン110は、第1本体部111と、第1フランジ部112と、を有する。
サイドシルインナ120は、サイドシルレイン110と同様に、前後方向に延びる部材である。サイドシルインナ120は、第2本体部121と、第2フランジ部122と、を有する。第2本体部121は、左側に凸であるU字型の断面を有し、前後方向に延びるハーフパイプ型の部分である。第2フランジ部122は、第2本体部121における上下方向の両端に接続され、前後方向に延びる板部分である。
サイドシルレイン110及びサイドシルインナ120は、第1フランジ部112及び第2フランジ部122が互いに接合されることにより、前後方向に延びるパイプ型の構造体140を形成する。構造体140は、車両900の側方下部の骨格を形成する部品である。具体的には、例えば図11に示すように、第1フランジ部112と第2フランジ部122とは、前後方向に並ぶ複数のフランジ溶接点としての第1フランジ溶接点145及び第2フランジ溶接点147(以下、まとめて「フランジ溶接点145,147」ともいう。)においてスポット溶接される。そうして、第1フランジ部112及び第2フランジ部122は、構造体140のフランジ接合部142を形成する。第1フランジ部112及び第2フランジ部122が接合された状態で、図6~図8に示すように、第1本体部111及び第2本体部121により構造体140の本体部141が形成される。
キャブサイドアウタ130は、車両900の側面の外装部材である。キャブサイドアウタ130は、サイドシルレイン110の第1本体部111の外側面に接合される。
ワーク100のサイドシルレイン110側には、キャブサイドアウタ130及びフランジ接合部142を保護するようにサイドステップ160が配置される。サイドステップ160は、車両900のサイドシル構造を覆って、車両900の意匠性向上、サイドシル構造の損傷抑制等に寄与する。
本実施形態に係るスポット溶接装置1は、第1フランジ部112及び第2フランジ部122のスポット溶接と、サイドシルレイン110及びキャブサイドアウタ130のスポット溶接とを、インダイレクトスポット溶接により同時に行うための装置である。具体的には、第1フランジ部112及び第2フランジ部122は第2フランジ溶接点147においてスポット溶接される。また、サイドシルレイン110及びキャブサイドアウタ130は溶接点149においてスポット溶接される。
スポット溶接装置1は、図2に示すように、第2電極12と第3電極13とに電気的に接続された第1回路16及び電源装置15を備えている。電源装置15は、図示はしないが、電極間に流れる電流量を制御する制御部等を含む。
第1電極11及び第2電極12は、フランジ接合部142に加圧接触される。第1電極11と第2電極12との間にはフランジ接合部142が挟持される。
第3電極13は、図2に示すようにアースされた円柱状のアース電極である。第3電極13は、キャブサイドアウタ130の外側面の溶接点149の位置に加圧接触される。なお、第3電極13の形状は円柱状に限られず、楕円柱状、多角柱状等の柱状であってもよい。
本実施形態に係るインダイレクトスポット溶接方法は、図12に示すように、挟持工程S1と、加圧接触工程S2と、第1通電工程S3(第1溶接工程)とを備えている。
まず、挟持工程S1において、フランジ接合部142を第1電極11及び第2電極12により挟持する。
次に、加圧接触工程S2において、構造体140のサイドシルレイン110の第1本体部111の外側面に、キャブサイドアウタ130の第3フランジ部131を接触させる。そして、第3電極駆動手段3を駆動させて、第3電極13を軸心L2方向に移動させ、キャブサイドアウタ130の第3フランジ部131における溶接点149に第3電極13を加圧接触させる。
そして、第1通電工程S3において、第2電極12及び第3電極13間に電流を流す。第2電極12の第2電極先端面12aから、第2フランジ部122、第2フランジ溶接点147、サイドシルレイン110、及び溶接点149を通って、第3電極13の第3電極先端面13aに到達する電路C1が形成される。そうして、第2フランジ溶接点147及び溶接点149におけるスポット溶接が同時に行われる。電源装置15の制御部により、第1電極11及び第3電極13の適切な加圧力を保持しつつ、適切な電流量、溶接時間を調整し、第1フランジ部112と第2フランジ部122との溶接、及び、キャブサイドアウタ130とサイドシルレイン110との溶接を完了する。
本実施形態に係るスポット溶接装置1及び方法は、以下を特徴とする。すなわち、第1電極11及び第2電極12により第2フランジ溶接点147を挟持するとともに、第3電極13を溶接点149に加圧接触させた状態で、第1回路16に通電する。そうして、第2電極12及び第3電極13間の通電によるインダイレクトスポット溶接を行う。これにより、第2フランジ溶接点147においてサイドシルレイン110の第1フランジ部112及びサイドシルインナ120の第2フランジ部122をスポット溶接する。また、同時に、溶接点149においてサイドシルレイン110及びキャブサイドアウタ130をスポット溶接する。
以下、本開示に係る他の実施形態について詳述する。なお、これらの実施形態の説明において、実施形態1と同じ部分については同じ符号を付して詳細な説明を省略する。
-電気回路及び電源装置-
図13及び図14は、本実施形態に係るスポット溶接装置1の図2相当図である。
本実施形態に係るスポット溶接方法は、図15に示すダイレクトスポット溶接工程SIIとしての挟持工程S11及び第2通電工程S12(第2溶接工程)と、インダイレクトスポット溶接工程SIとしての、上記実施形態1の各工程S1~S3(図12参照)を含む。
図16~図18に示すように、サイドシルレイン110及びサイドシルインナ120の間に、構造体140の剛性向上等の観点から、板状のスペーサ170(第4部材)が配置される場合がある。そうすると、図17に示すように、フランジ接合部142は3枚の板が積層された構造となる。
上記実施形態では、ワーク100は、車両900のサイドシル構造に用いられる部品を例として説明した。本実施形態に係るスポット溶接装置1及び方法は、当該部品に限られず、その他の部品のスポット溶接にも用いることができる。
2a 基台
2b 第1電極駆動手段
2c 支持部
3 第3電極駆動手段
4 接続部
11 第1電極
11a 第1電極先端面
11b 第1電極用ガン
12 第2電極
12a 第2電極先端面
13 第3電極
13a 第3電極先端面
13b 第3電極用ガン
15 電源装置
16 第1回路
17 第2回路
18 スイッチ(切り替え装置)
100 ワーク
110 サイドシルレイン(第1部材)
111 第1本体部
112 第1フランジ部
120 サイドシルインナ(第2部材)
121 第2本体部
122 第2フランジ部
130 キャブサイドアウタ(第3部材)
131 第3フランジ部
133 凸部
140 構造体
141 本体部
142 フランジ接合部
142A 被覆部
142B 露出部
143 中空部
145 第1フランジ溶接点(フランジ溶接点)
147 第2フランジ溶接点(フランジ溶接点)
149 溶接点
160 サイドステップ(外装部材)
C1 電路
L1 (第1電極及び第1電極用ガンの)軸心
L2 (第3電極及び第3電極用ガンの)軸心
SI インダイレクトスポット溶接工程
S1 挟持工程
S2 加圧接触工程
S3 第1通電工程
SII ダイレクトスポット溶接工程
S11 挟持工程
S12 第2通電工程
Claims (10)
- 所定方向に延びる第1フランジ部を有する第1部材と、
前記所定方向に延びる第2フランジ部を有し、該第2フランジ部が前記第1フランジ部と接合されてフランジ接合部を形成することにより、前記第1部材とともに前記所定方向に延びる中空部を備えた構造体を形成する第2部材と、
前記構造体の前記中空部における前記第1部材の外側面に接合される第3部材と、
をスポット溶接により接合させる方法であって、
前記第1フランジ部及び前記第2フランジ部のスポット溶接と、前記第1部材及び前記第3部材のスポット溶接とを、インダイレクトスポット溶接により同時に行う第1溶接工程を備えた
ことを特徴とするスポット溶接方法。 - 請求項1において、
前記第1フランジ部及び前記第2フランジ部を、ダイレクトスポット溶接により接合する第2溶接工程をさらに備えた
ことを特徴とするスポット溶接方法。 - 請求項2において、
前記第2溶接工程を行った後に、前記第1溶接工程を行う
ことを特徴とするスポット溶接方法。 - 請求項1~3のいずれか1つにおいて、
前記フランジ接合部は、前記所定方向に並ぶ複数のフランジ溶接点において溶接されるものであり、
前記第3部材は、前記第1部材に対し、前記所定方向に並ぶ複数の溶接点において溶接されるものであり、
隣り合う前記フランジ溶接点間の間隔は、隣り合う前記溶接点の間隔よりも狭い
ことを特徴とするスポット溶接方法。 - 請求項1~4のいずれか1つにおいて、
前記第1部材及び前記第2部材は、車両のそれぞれサイドシルレイン及びサイドシルインナであり、
前記第3部材は、キャブサイドアウタである
ことを特徴とするスポット溶接方法。 - 請求項1~5のいずれか1つにおいて、
前記第1フランジ部及び前記第2フランジ部を、ダイレクトスポット溶接により接合する第2溶接工程をさらに備え、
前記第1フランジ部と前記第2フランジ部との間に、切欠き部を有する板状の第4部材が配置されており、
前記切欠き部が配置されている位置において、前記第1溶接工程を行い、
前記切欠き部が配置されていない位置において、前記第2溶接工程を行う
ことを特徴とするスポット溶接方法。 - 所定方向に延びる第1フランジ部を有する第1部材と、
前記所定方向に延びる第2フランジ部を有し、該第2フランジ部が前記第1フランジ部と接合されてフランジ接合部を形成することにより、前記第1部材とともに前記所定方向に延びる中空部を備えた構造体を形成する第2部材と、
前記構造体の前記中空部における前記第1部材の外側面に接合される第3部材と、
をスポット溶接により接合させるための装置であって、
前記第1フランジ部に加圧接触される柱状の第1電極と、
前記第1電極と同軸上に対向配置され、該第1電極との間で前記第1フランジ部及び前記第2フランジ部を挟持する柱状の第2電極と、
前記第3部材の外側面における前記第3部材の前記第1部材との溶接点の位置に加圧接触される柱状の第3電極と、
前記第2電極及び前記第3電極間を電気的に接続する第1回路と、
を備え、
前記第1電極は、前記第2電極及び前記第3電極から絶縁されており、
前記第2電極又は前記第3電極は、アースされており、
前記第1電極は、前記第1フランジ部の外側面におけるフランジ溶接点の位置に加圧接触され、
前記第2電極は、前記第2フランジ部の外側面における前記フランジ溶接点の位置に加圧接触され、
前記第1電極及び前記第2電極により前記フランジ溶接点の位置において前記第1フランジ部及び前記第2フランジ部を挟持するとともに、前記第3電極を前記溶接点の位置において該第3部材の外側面に加圧接触させた状態で、前記第1回路に通電することにより、前記フランジ溶接点において前記第1部材及び前記第2部材をスポット溶接すると同時に、前記溶接点において前記第1部材及び前記第3部材をスポット溶接するインダイレクトスポット溶接を行う
ことを特徴とするスポット溶接装置。 - 請求項7において、
前記第1電極は、前記第3電極がアースされているときには、アースされている一方、前記第2電極がアースされているときは、アースされておらず、
前記第1電極及び前記第2電極を電気的に接続する第2回路と、
前記第1回路の電気的な接続と前記第2回路の電気的な接続とを切り替える切り替え装置と、
を備え、
前記第1回路の電気的な接続を切断するとともに、前記第2回路に通電することにより、前記フランジ溶接点におけるダイレクトスポット溶接を行い、
前記切り替え装置により、前記第1回路の電気的な接続と前記第2回路の電気的な接続とを切り替えることにより、前記フランジ溶接点及び前記溶接点を同時に溶接するインダイレクトスポット溶接と、前記フランジ溶接点におけるダイレクトスポット溶接とを切り替え可能である
ことを特徴とするスポット溶接装置。 - 請求項7又は請求項8において、
前記第1電極、前記第2電極及び前記第3電極は、物理的に一体化されており、
前記第3電極は、前記第1電極の軸心の周方向及び/又は径方向に移動可能に構成されている
ことを特徴とするスポット溶接装置。 - 前後方向に延び、上下方向の両端に第1フランジ部を有するサイドシルレインと、
前後方向に延び、前記第1フランジ部と接合されてフランジ接合部を形成する第2フランジ部を有し、前記サイドシルレインと接合された状態で内側に前後方向に延びる中空部を形成するサイドシルインナと、
前記サイドシルレインの前記中空部の外側面に接合されたキャブサイドアウタと、
を備えた車両であって、
前記第1フランジ部と前記第2フランジ部とは、前後方向に一定の間隔で並ぶ複数のフランジ溶接点でスポット溶接されており、
前記キャブサイドアウタは、前後方向に一定の間隔で並ぶ複数の溶接点で、前記サイドシルレインにスポット溶接されており、
隣り合う前記フランジ溶接点間の間隔は、隣り合う前記溶接点間の間隔よりも狭い
ことを特徴とする車両。
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