JP7347130B2 - フレネルゾーンの検査方法とそれに用いられる障害物検出システム - Google Patents
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Description
図7に示すように、フレネルゾーン51は、基地局52と固定局53のアンテナ52a,53aの間に形成される領域である。なお、アンテナ52a,53aの位置をそれぞれP1及びP2とすると、線分P1P2上の点Pにおけるフレネルゾーン51の半径Hは以下の式(1)によって表される。ただし、λは無線通信に使用される電波の波長である。また、nは無次元数であり、nが大きいほど、フレネルゾーン51の半径Hは大きくなる。そして、d1とd2はそれぞれ線分PP1と線分PP2の長さである。
特許文献1に開示された発明は、基地局と固定局のように無線通信を行う対向した2局の位置情報や使用する電波の周波数などの検査条件を入力する検査条件入力部と、入力された検査条件をもとに2局間のフレネルゾーンを算出するフレネルゾーン算出部と、算出されたフレネルゾーンの直下の敷地を、地図データベースを参照して検索する敷地情報検索部と、検索された敷地内にある建物の建物情報を、建築申請書などが提出されている建物情報を格納する建築申請データベースを参照して検索する建物情報検索部と、検索された建物情報をもとに、フレネルゾーン内に入るような建物の有無を判定する障害物判定部を備えた構成となっている。
このような構成によれば、アンテナの設置前に限らず、アンテナの設置後においても、新たに建築が予定されている建物群の情報に基づいて、上述のフレネルゾーンに入る可能性のある建物の有無を判定することができる。
特許文献2に開示されたオートモービル・エアークラフトは、事前に決められたルートを飛行可能に構成されるとともに、無人制御可能な走査装置を備えた構造となっている。そして、明細書には、走査装置のスキャナから放射されたスキャンビームによって対象物表面が走査され、表面のそれぞれの位置の局所的な測定座標が決定されるとともに、対象物における測定点がレーザトラッカによって対象物座標系に参照付けられて、対象物の3D座標が形成されることが記載されている。
このような構造のオートモービル・エアークラフトを用いると、簡単には近づくことができないような場所に対象物が設置されている場合であっても、その3D座標を容易に取得することができる。
また、上記測定対象物がフレネルゾーンの内部に侵入している場合、その測定対象物に上記レーザ光が照射された点を通る鉛直線とフレネルゾーンの境界面との交点に向けてレーザ光を照射させることで、上記測定対象物のフレネルゾーンの内部に侵入している箇所の3次元座標値が障害物検出装置によって得られるという作用を有する。そして、上記測定対象物が障害物判定装置によって障害物であると判定されるという作用を有する。
このような構造の障害物検出システムにおいては、ホルダによってレーザ測距装置を傾ける代わりに、飛行体制御部により無人飛行体を所定の角度で傾けた状態で飛行させることで、第1の発明と同様の作用が発揮される。
また、上記測定対象物がフレネルゾーンの内部に侵入している場合、その測定対象物に上記レーザ光が照射された点を通る鉛直線とフレネルゾーンの境界面との交点に向けてレーザ光を照射させることで、上記測定対象物のフレネルゾーンの内部に侵入している箇所の3次元座標値が障害物検出装置によって得られるという作用を有する。そして、上記測定対象物が障害物判定装置によって障害物であると判定されるという作用を有する。
また、上記測定対象物がフレネルゾーンの内部に侵入している場合、その測定対象物に上記レーザ光が照射された点を通る第2の鉛直線とフレネルゾーンの境界面との交点に向けてレーザ光を照射させることで、上記測定対象物のフレネルゾーンの内部に侵入している箇所の3次元座標値が障害物検出装置によって得られるという作用を有する。そして、上記測定対象物が障害物判定装置によって障害物であると判定されるという作用を有する。
なお、図7を用いて既に説明した構成要素については、同一の符号を付するとともに、その説明を適宜省略する。
なお、記憶部10は、RAM( Random Access Memory)とROM(Read Only Memory)と不揮発性メモリ等からなる。ただし、RAMと不揮発性メモリは少なくともいずれか一方を備えていれば良い。また、ROMには、入力部9から入力されたデータやフレネルゾーン演算部11で使用されるプログラムやデータが格納され、RAMや不揮発性メモリには、フレネルゾーン演算部11による演算結果が格納される。
すなわち、レーザ測距装置19は、複数のアーム16が形成する平面が水平である場合には、水平方向の全方位に向けてレーザ光を照射可能であるとともに、水平面から60度斜め上方から鉛直方向下向きを含む回動角度300度の範囲でレーザ光を照射可能となっている。
飛行体制御部22は、位置情報取得部25と姿勢情報取得部26によって取得された無人飛行体6の現在の位置情報及び飛行姿勢情報と、飛行体記憶部23に予め格納されている飛行経路及び飛行姿勢に基づいて無人飛行体6の動力機構と操舵機構を制御する。これにより、無人飛行体6は予め定められた飛行経路を所定の飛行姿勢を保ちながら飛行する。
障害物判定装置4の比較演算部12は、制御装置5を経由して受け取った測定対象物の3次元座標値をフレネルゾーン51の3次元座標値と比較して、測定対象物の3次元座標値がフレネルゾーンの内部を示す3次元座標値の範囲に含まれている場合に測定対象物を無線通信の障害物と判定する。
ただし、当該測定対象物においてフレネルゾーン51の内部に侵入している箇所については、無線通信の障害物であることが明確になるように赤色で表示されるとともに、フレネルゾーン51から一定の距離の範囲内にある箇所については、黄色で表示されるものとする。
なお、障害物検出システム1では、レーザ測距装置19をホルダ20によって傾けた状態で無人飛行体6を飛行させる代わりに、飛行体制御部22を用いて無人飛行体6そのものを傾けた状態で飛行させることができる。この場合も、ホルダ20によってレーザ測距装置19を傾けた状態で無人飛行体6を飛行させる場合と同様の作用及び効果が発揮される。
図3は本発明に係るフレネルゾーンの検査方法の手順の一例を示したフローチャートであり、図4(a)及び図4(b)は、図7において固定局側から基地局側に向けて無人飛行体が飛行している状態を模式的に示した図である。
また、図5及び図6は、図7に示したフレネルゾーンが図4に示した無人飛行体の現在位置において、中心軸(線分P1P2を含む直線)を通る第1の鉛直平面と直交する第2の鉛直平面で切断された状態を模式的に示した図である。
なお、図4乃至図6では、フレネルゾーンの輪郭線を破線で示している。また、図1及び図2を用いて既に説明した構成要素については、同一の符号を付するとともに、その説明を適宜省略する。
無人飛行体6の前方に樹木などの測定対象物27aが存在している場合、レーザ測距装置19は無人飛行体6から測定対象物27aまでの距離を測定し、この測定結果と位置情報取得部25が取得した無人飛行体6の現在の位置情報に基づいて障害物検出装置2の演算部8が測定対象物27aの3次元座標値を算出する。
無人飛行体6の側方に樹木などの測定対象物27bが存在している場合、レーザ測距装置19は無人飛行体6から測定対象物27bまでの距離を測定し、この測定結果と位置情報取得部25が取得した無人飛行体6の現在の位置情報に基づいて障害物検出装置2の演算部8が測定対象物27bの3次元座標値を算出する。
図4乃至図6に示すように、点Q2,Q4はフレネルゾーン51の境界面上の点であるため、測定対象物27a,27bが点Q2,Q4において検出された場合には、測定対象物27a,27bの一部がフレネルゾーン51の内部に存在することは明らかである。この場合、測定対象物27a,27bの3次元座標値がフレネルゾーン51の内部を示す3次元座標値の範囲に含まれることになるため、比較演算部12は、測定対象物27a,27bの一部がフレネルゾーン51の内部に存在する障害物であると判定する(ステップS6)。一方、図3に示したステップS4又はステップS5において、測定対象物27a,27bが点Q2,Q4において検出されない場合、又は点Q2や点Q4が存在しない場合、フレネルゾーン演算装置3は、測定対象物27a,27bの3次元座標値がフレネルゾーン51の内部を示す3次元座標値の範囲に含まれる可能性がないという結果を制御装置5に送り、その結果を制御装置5から受け取った障害物判定装置4の比較演算部12は、測定対象物27a,27bの一部がフレネルゾーン51の内部に存在する障害物となり得ない旨の判定を行う。
このように、本発明のフレネルゾーンの検査方法によれば、フレネルゾーン51の下側境界面の近傍に存在する樹木等について、その一部がフレネルゾーン51の内部に侵入して、障害物となっているか否かを明確に区別して検出することが可能である。
Claims (4)
- 対向して配置された一対の無線通信用アンテナの間のフレネルゾーンの検査に用いられる障害物検出システムであって、
前記フレネルゾーンにおいて無線通信の障害物となり得る測定対象物の位置情報を取得して3次元座標値に変換する障害物検出装置と、
前記フレネルゾーンの3次元座標値を取得するフレネルゾーン演算装置と、
前記測定対象物と前記フレネルゾーンの前記3次元座標値同士を比較することにより前記測定対象物が前記障害物に該当するか否かを判定する障害物判定装置と、
前記障害物検出装置、前記フレネルゾーン演算装置及び前記障害物判定装置の動作を制御する制御装置と、を備え、
前記障害物検出装置は、無人飛行体と、通信部と、演算部と、からなり、
前記無人飛行体は、
レーザ光を利用して前記測定対象物までの距離を測定するレーザ測距装置と、
前記レーザ光の照射方向を変更可能に前記レーザ測距装置を保持するホルダと、
GNSS衛星から受信したGNSS信号に基づいて現在の位置情報を取得する位置情報取得部と、
予め定められた飛行経路が格納された飛行体記憶部と、
この飛行体記憶部に格納された前記飛行経路に沿って飛行可能に動力機構と操舵機構を制御する飛行体制御部と、を備え、
前記演算部は前記レーザ測距装置によって測定された前記測定対象物までの距離と前記位置情報取得部によって取得された前記現在の位置情報から前記測定対象物の3次元座標値を算出し、
前記障害物判定装置は、
前記通信部と前記制御装置を経由して前記測定対象物の前記3次元座標値を受け取るとともに、前記測定対象物の前記3次元座標値が前記フレネルゾーンの内部を示す前記3次元座標値の範囲に含まれている場合に前記測定対象物を前記障害物と判定することを特徴とする障害物検出システム。 - 前記無人飛行体は、現在の飛行姿勢情報を取得する姿勢情報取得部を備え、
前記飛行体記憶部には、予め定められた飛行姿勢が格納されており、
前記姿勢情報取得部によって取得された前記現在の飛行姿勢情報と、前記飛行体記憶部に格納されている前記飛行姿勢に基づいて前記無人飛行体の前記動力機構と前記操舵機構が前記飛行体制御部によって制御されることを特徴とする請求項1に記載の障害物検出システム。 - 対向して配置された一対の無線通信用アンテナの間に形成されるフレネルゾーンの検査方法であって、
前記フレネルゾーンの3次元座標値を演算によって求める工程と、
レーザ光の照射方向を変更可能な状態でレーザ測距装置が搭載された無人飛行体を予め定められた飛行経路に沿って飛行させる工程と、
前記フレネルゾーンにおいて無線通信の障害物となり得る測定対象物と前記無人飛行体の距離を前記レーザ測距装置によって測定する工程と、
前記無人飛行体の現在の位置情報を取得して、この位置情報と前記レーザ測距装置の測定結果から前記測定対象物の3次元座標値を演算によって求める工程と、
前記測定対象物と前記フレネルゾーンについて前記3次元座標値同士を比較して、前記測定対象物の前記3次元座標値が前記フレネルゾーンの内部を示す前記3次元座標値の範囲に含まれている場合に前記測定対象物を前記障害物と判定する工程と、を備え、
前記無人飛行体は、
前記フレネルゾーンが中心軸を通る平面で切断された場合に輪郭線を形成する楕円のうち、前記中心軸を通る第1の鉛直平面と直交し、かつ、前記中心軸を通る平面よりも下方に位置する曲線を前記飛行経路とするとともに、
現在位置における前記曲線の接線方向に向けて前記レーザ光を照射した後、
前記測定対象物に前記レーザ光が照射された点を通る第1の鉛直線と前記フレネルゾーンの境界面との交点に向けて前記レーザ光を再度照射することを特徴とするフレネルゾーンの検査方法。 - 前記無人飛行体は、
前記現在位置において前記フレネルゾーンが前記第1の鉛直平面と直交する第2の鉛直平面で切断された場合に輪郭線を形成する楕円のうち、前記第1の鉛直平面と直交し、かつ、前記中心軸を通る平面よりも下方に位置する曲線の前記現在位置における接線方向に向けて前記レーザ光を照射した後、
前記測定対象物に前記レーザ光が照射された点を通る第2の鉛直線と前記フレネルゾーンの境界面との交点に向けて前記レーザ光を再度照射することを特徴とする請求項3に記載のフレネルゾーンの検査方法。
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