JP7348157B2 - 摩擦係数測定装置および摩擦係数測定方法 - Google Patents
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Description
また、特許文献1には、円筒状の受け皿内に敷き均された土砂の上に供試体を載せた状態で、供試体の接線方向に供試体を牽引することで供試体を回転させて、供試体の回転トルクにより摩擦係数を測定する摩擦係数測定方法が開示されている。
大深度での推進工法では、推進函体の進行方向に対して交差する方向から、推進函体の自重の他に大きな地下水圧や土圧が作用することが予想される。また、曲線線形の推進工法では、推進函体に対して、曲線の半径方向に押付け力が作用する。
このように、大深度の推進工法や曲線線形の推進工法において推進函体と地盤との間に働く摩擦力は、非特許文献1の指針等をそのまま適用できない可能性がある。
また、特許文献1の摩擦係数測定方法は、供試体の自重と回転力によって土砂に作用する摩擦係数を測定するものであるが、大きな押圧力(押付力や土圧および水圧等)が作用する条件下における摩擦係数を評価することはできない。
また、前記摩擦係数測定装置を利用した本発明の摩擦係数測定方法は、前記回転テーブルを回転させた際のトルクを測定する測定工程と、前記トルクを利用して摩擦係数を算出する算出工程とを備えている。前記測定工程では、前記容器に土質試料を詰め込むとともに前記土質試料の上面に前記載荷体を載置する作業と、前記回転テーブルを回転させるとともに前記押圧手段を利用して前記載荷体に鉛直方向の押圧力を作用させる作業と、前記ロードセルによりトルクを測定する作業とを行う。また、前記算出工程では、前記トルクと、前記押圧力と、前記容器の形状に基づいて摩擦係数を算出する。
なお、前記載荷体の外周面と前記容器の内周面との間に隙間が形成されていれば、当該隙間から滑材(推進函体の周囲に充填される材料)が流出する条件下で摩擦係数を評価できる。そのため、滑材が拡散する条件下における推進工法での滑材による摩擦低減効果を定量的に評価することが可能となる。
さらに、前記回転テーブルの回転角を計測するポテンショメータが前記回転テーブルに添接されていれば、容器の回転角度および周回数(すなわち、容器の摺動距離)を測定することができるので、推進距離に応じて摩擦力がどのように変化するかの評価に活用できる。
摩擦係数測定装置1は、図1に示すように、ベース11と、装置本体12と、動力源13とを備えている。
ベース11は、鋼板からなり、図1に示すように、摩擦係数測定装置1の基礎部分を構成している。装置本体12および動力源(電気モーター)13は、同一のベース11の上面に固定されている。ベース11には、装置本体12および動力源13の少なくとも一部(例えば下部)を覆うケース(図示せず)が固定されていてもよい。また、ベース11を構成する鋼板の寸法等は限定されるものではないが、摩擦係数測定装置1を駆動させた際の振動等により、移動や変形・破損することがないように、十分な厚みと重量を備えたものとする。
装置本体12は、図1および図2に示すように、回転テーブル2、容器3、載荷体4、押圧手段5、トルク計測ステー6、ロードセル7およびポテンショメータ8を備えている。
軸部21は、回転テーブル2の中心部に配設された円柱状部材である。軸部21は、ベース11に対して垂直となるように配設されている。軸部21の下端は、基部22に接続されていて、軸部21の上端はテーブル部24に固定されている。軸部21の中間部には回転部23が固定されている。
基部22には、第三ベアリング28を介して回転部23が上載されている。すなわち、基部22は第三ベアリング28を介して回転部23を回転可能に支持している。
テーブル部24は、容器3を支持する部材であって、軸部21(回転部23)の回転に伴って縦軸を中心に回転する。テーブル部24の中央には、貫通孔24aが形成されている。貫通孔24aには、軸部21の上端部が挿入されており、治具24bを介して軸部21の上端がテーブル24に固定されている。また、本実施形態では、テーブル部24と回転部23との間に、上載荷重が作用した際の緩衝材としての第四ベアリング29が開設されている。第四ベアリング29が上載荷重による押圧力を吸収するため、回転部23が基部22に押し付けられることで回転が妨げられることを防止する。
容器本体31は、底板32の上面に固定されている。
底板32は、回転テーブル2(テーブル部24)の上面に治具(ボルト33)を介して固定されている。本実施形態では、テーブル部24の上面に底板32と同形状の凹部24cが形成されている。底板32は、凹部24cに収納(嵌合)された状態で、ボルト33により固定される。すなわち、底板32(容器3)は、回転テーブル2の回転に伴って回転する。
板部41の外径は、容器3(容器本体31)の内径よりも小さく、板部41の外周面と容器本体31の内周面との間に隙間が形成されている。
荷重伝達部42は、円柱状の部材であって、板部41の上面に固定されている。荷重伝達部42には、ボルト44を挿通可能な貫通孔が上下に貫通している。本実施形態では、荷重伝達部42を貫通するボルト44の下端を板部41に螺合することにより荷重伝達部42を板部41に固定している。
荷重受部43は、押圧手段5により作用された押圧力を荷重伝達部42を介して板部41に伝達する。押圧手段5は、載荷体4に対して鉛直方向の押圧力を付与する。荷重受部43は、第五ベアリング45を介して荷重伝達部42に上載されていて、荷重伝達部42に対して回転可能である。すなわち、荷重受部43は、板部41および荷重伝達部42が容器3内の土質試料Sとの摩擦力により回転した場合であっても、回転せずに鉛直方向に荷重を作用させ続ける。荷重受部43の上面には、球面状の凹部46が形成されていて、押圧手段5によって上方から作用する押圧力を鉛直方向に伝達する。
連結部61は、載荷体4の荷重伝達部42に装着される部材である。連結部61の構成は、荷重伝達部42に固定可能であれば限定されるものではないが、本実施形態の連結部61は、一対の分割部材63,63組み合わせることにより形成された、荷重伝達部42の外径と同等の内径を有した環状部材である。連結部61は、一対の分割部材63,63で荷重伝達部42を挟んだ状態で組み合わせることにより、荷重伝達部42に固定されている。
伝達部62は、一端が連結部61に固定されていて、他端部がロードセル7に接続された棒状部材である。
支柱71はロードセル7を所定の位置において支持している。支柱71の下端は、ベース11に固定されている。本実施形態の支柱71は、L形鋼等の鋼材により構成されているが、支柱71を構成する材料は限定されるものではなく、例えば、鋼管により構成してよい。
測定工程S1は、回転テーブル2を回転させた際のトルクを測定する工程である。測定工程S1では、準備作業S11と、回転作業S12と、測定作業S13とを行う。
準備作業S11では、容器3に土質試料Sを詰め込むとともに、容器3を回転テーブル2に固定する。次に、土質試料Sの上面に載荷体4を載置する。本実施形態では、土質試料Sとして、現地において採取した材料を使用する。また、土質試料Sと載荷体4との当接面には、推進函体の周囲に充填させる滑材を介在させておく。
回転作業S12では、動力源13を起動して、回転テーブル2を回転させるとともに、押圧手段5を利用して載荷体4を介して土質試料Sに鉛直方向の圧力を作用させる。すなわち、推進工法における推進方向に対して鉛直方向から作用する圧力に対応する押圧力を押圧手段5により作用させる。
測定作業S13は、ロードセル7によりトルクを測定する。回転テーブル2を回転することで、載荷体4と土質試料Sとの当接面において摩擦力が生じ、載荷体4に回転力が伝達される。ロードセル7は、トルク計測ステー6を介して伝達された載荷体4の回転力を測定する。すなわち、推進工法において推進函体と地山との間で生じる摩擦力に相関するトルクを測定する。
このとき、ポテンショメータ8によって回転テーブル2の周回数を計測する。回転テーブル2の周回数は、推進函体の推進距離と相関するため、回転テーブル2の周回数に対するトルクの変化を測定することで、推進距離に対する摩擦力の変化を評価することが可能となる。
また、載荷体4の外周面と容器3の内周面との間に隙間が形成されているため、当該隙間から滑材が流出する条件下で摩擦係数を評価できる。そのため、推進工法での滑材による摩擦低減効果を、滑材が拡散する条件下で定量的に評価することが可能となる。
また、ポテンショメータ8により2(容器3)の回転角度および周回数(すなわち、容器3の摺動距離)を測定することができるので、推進距離に応じて摩擦力がどのように変化するかの評価に活用できる。すなわち、回転テーブル2の周回数を推進距離に換算することで、推進工法における推進距離と摩擦抵抗との関係を推定することができる。そのため、長距離の推進トンネルの施工に必要なジャッキの性能等の決定に活用できる。
動力源13の構成は限定されるものではない。また、応力伝達手段は、チェーンやベルト等に限定されるものではなく、例えば、歯車であってもよい。
前記実施形態では、回転テーブル2の回転部23とテーブル部24とが別部材により構成されていて、回転部23とテーブル部24との間に第四ベアリング29が介設されているものとしたが、第四ベアリング29は必要に応じて設ければよい。また、回転部23とテーブル24は、一体に形成されていてもよい。
前記実施形態では、容器3が筒状の容器本体31と底板32とを備えている場合について説明したが、容器3は、有底の筒状部材であってもよい。
容器3と載荷体4との隙間は、必要に応じて形成すればよい。滑材等が流出するおそれがない地山の場合は、隙間を形成する必要ない。また、容器3と載荷体4との隙間の大きさは、適宜決定すればよい。
ポテンショメータ8は、必要に応じて設置すればよい。回転テーブル2の回転数の測定手段は適宜決定すればよい。
11 ベース
12 装置本体
13 動力源
2 回転テーブル
3 容器
4 載荷体
5 押圧手段
6 トルク計測ステー
7 ロードセル
8 ポテンショメータ
S 土質試料
S1 測定工程
S2 算出工程
Claims (4)
- 縦軸を中心に回転する回転テーブルと、
前記回転テーブルに固定されて土質試料を収納する容器と、
回転が制御された状態で前記土質試料に上載される載荷体と、
前記載荷体に対して鉛直方向の押圧力を付与する押圧手段と、
前記載荷体から周方向に延びるトルク計測ステーと、
前記トルク計測ステーの先端部が接触する位置に設けられたロードセルと、を備えていることを特徴とする、摩擦係数測定装置。 - 前記載荷体の外周面と、前記容器の内周面との間に隙間が形成されていることを特徴とする、請求項1に記載の摩擦係数測定装置。
- 前記回転テーブルの回転角を計測するポテンショメータが前記回転テーブルに添接されていることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の摩擦係数測定装置。
- 請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の摩擦係数測定装置を利用した摩擦係数測定方法であって、
前記回転テーブルを回転させた際のトルクを測定する測定工程と、
前記トルクを利用して摩擦係数を算出する算出工程と、を備えており、
前記測定工程では、
前記容器に土質試料を詰め込むとともに、前記土質試料の上面に前記載荷体を載置する作業と、
前記回転テーブルを回転させるとともに、前記押圧手段を利用して前記載荷体に鉛直方向の押圧力を作用させる作業と、
前記ロードセルによりトルクを測定する作業と、を行い、
前記算出工程では、前記トルクと、前記押圧力と、前記容器の形状に基づいて摩擦係数を算出することを特徴とする、摩擦係数測定方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2020197761A JP7348157B2 (ja) | 2020-11-30 | 2020-11-30 | 摩擦係数測定装置および摩擦係数測定方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2020197761A JP7348157B2 (ja) | 2020-11-30 | 2020-11-30 | 摩擦係数測定装置および摩擦係数測定方法 |
Publications (2)
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| JP2022085980A JP2022085980A (ja) | 2022-06-09 |
| JP7348157B2 true JP7348157B2 (ja) | 2023-09-20 |
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Family Applications (1)
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