以下の詳細な説明において、本発明の完全な理解を提供するために、多くの具体的な詳細が記載される。しかし、本発明は、これらの具体的な詳細を伴わずに実行され得ることが、当業者には理解される。他の事例では、本発明を不明瞭にしないために、周知の方法、手順、および構成要素は、詳細には説明されていない。
自立フィルム
一実施形態では、本発明は、芳香族材料を含む自立フィルムを提供する。別の実施形態では、芳香族材料は、ナノ結晶である。別の実施形態では、芳香族材料は、小さな芳香族分子(典型的には1000Da未満)である。別の実施形態では、芳香族物質は、小さな芳香族分子の二量体または三量体である。別の実施形態では、自立フィルムは、芳香族材料および補強材料を含むハイブリッドフィルムである。別の実施形態では、本発明は、芳香族材料の有機ナノ結晶、および補強材料を含むハイブリッド組成物である組成物をさらに提供する。別の実施形態では、組成物は、ナノ結晶芳香族材料、および2つの異なる補強材料を含む。別の実施形態では、組成物は、ナノ結晶芳香族材料、および3つの異なる補強材料を含む。
いくつかの実施形態では、本発明は、芳香族材料の有機ナノ結晶(ONC)を含む自立フィルムを提供する。別の実施形態では、本発明は、補強材料、および芳香族材料の有機ナノ結晶(ONC)を含む自立フィルムを提供する。別の実施形態では、本発明は、芳香族材料および補強材料を含む自立フィルムを提供し、自立フィルムは、当技術分野で既知の任意の形態で見出される。一実施形態では、本発明は、本発明の自立フィルムを含む精密濾過膜または限外濾過膜を提供する。
「自立フィルム(free-standing film)」または「自立フィルム(self-standing film)」という用語は、基材の支持なしで機械的に安定であるフィルムを説明するために互換的に使用される。いくつかの実施形態では、本発明の自立フィルムは、芳香族材料を含む。別の実施形態では、自立フィルムは、芳香族材料および補強材料を含むハイブリッドフィルムである。
いくつかの実施形態では、芳香族物質は、1000Da未満の分子量を有する芳香族小分子である。他の実施形態では、芳香族物質は、芳香族小分子の二量体または三量体であり、任意に、2つの隣接する芳香族小分子間を連結する少なくとも1つのリンカーを含む。他の実施形態では、芳香族物質は、エチニルまたはビピリジルリンカーを介して接続されるペリレンジイミド誘導体の二量体である。他の実施形態では、芳香族物質は、2つのエチニルまたはビピリジルリンカーを介して接続されるペリレンジイミド誘導体の三量体である。他の実施形態では、芳香族材料は、異なる芳香族小分子の混合物である。
他の実施形態では、芳香族物質は、1000Da未満の分子量を有する。他の実施形態では、芳香族物質は、800Da未満の分子量を有する。他の実施形態では、芳香族物質は、700Da未満の分子量を有する。他の実施形態では、芳香族物質は、600Da未満の分子量を有する。他の実施形態では、芳香族物質は、500Da未満の分子量を有する。他の実施形態では、芳香族物質は、400Da未満の分子量を有する。他の実施形態では、芳香族物質は、100~1000Daの分子量を有する。他の実施形態では、芳香族物質は、200~800Daの分子量を有する。他の実施形態では、芳香族物質は、300~600Daの分子量を有する。他の実施形態では、芳香族物質は、100~600Daの分子量を有する。他の実施形態では、芳香族物質は、500~1000Daの分子量を有する。他の実施形態では、芳香族物質は、600~800Daの分子量を有する。他の実施形態では、芳香族材料が芳香族小分子の二量体または三量体である場合、芳香族材料は、1000Da超の分子量を有し得る。
様々な実施形態では、芳香族材料は、結晶形態である。他の実施形態では、芳香族材料は、ナノ結晶である。他の実施形態では、芳香族材料は、ナノ結晶繊維を形成する。他の実施形態では、芳香族材料は、ペリレンジイミド、ナフタレンジイミド、フタロシアニン、これらの誘導体、これらの二量体、これらの三量体、またはこれらの任意の混合物を含む。
他の実施形態では、ペリレンジイミド、ナフタレンジイミド、またはフタロシアニンの誘導体は、(C1~C10)アルキル、(C1~C10)ハロアルキル、(C3~C8)シクロアルキル、アリール、またはヘテロアリール(前記アルキル、ハロアルキル、シクロアルキル、アリール、またはヘテロアリール基は、任意に置換される)、OH、OR4、OCH3、CF3、ハロゲン化物、F、COR4、COCl、COOCOR4、COOH、COOR4、OCOR4、OCONHR4、NHCOOR4、NHCONHR4、OCOOR4、CN、CON(R4)2、SR4、SO2R4、SO2M、SOR4SO3H、SO3MSO2NH2、SO2NH(R4)、SO2N(R4)2、NH2、NH(R4)、N(R4)2、CONH2、CONH(R4)、CON(R4)2、CO(N-複素環)、C(O)(C1-C10)アルキル、NO2、CN、シアネート、イソシアネート、チオシアネート、イソチオシアネート、メシレート、トシレート、トリフレート、PO(OH)2、またはOPO(OH)2から選択される1つ以上の置換基で置換されたペリレンジイミド、ナフタレンジイミド、またはフタロシアニンを指し、ここで、R4は、H、(C1~C10)アルキル、(C1~C10)ハロアルキル、(C3~C8)シクロアルキル、アリール、またはヘテロアリール(前記アルキル、ハロアルキル、シクロアルキル、アリール、またはヘテロアリール基は、任意に置換される)である。
いくつかの実施形態では、ペリレンジイミド誘導体は、式IAまたはIBの構造によって表され、
式中、
Xは、-NR3であり、
Yは、-NR4であり、
R1は、H、R5、(C1~C10)アルキル、(C1~C10)ハロアルキル、(C3~C8)シクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールであり、前記アルキル、ハロアルキル、シクロアルキル、アリール、またはヘテロアリール基は、任意に置換されるか、またはR1は、R7と一緒に結合されて、置換もしくは非置換の5もしくは6員環、または置換もしくは非置換の5もしくは6員縮合環を形成し、
R2は、H、R5、(C1~C10)アルキル、(C1~C10)ハロアルキル、(C3~C8)シクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールであり、前記アルキル、ハロアルキル、シクロアルキル、アリール、またはヘテロアリール基は、任意に置換されるか、またはR2は、R8と一緒に結合されて、置換もしくは非置換の5もしくは6員環、または置換もしくは非置換の5もしくは6員縮合環を形成し、
R3およびR4は、それぞれ独立して、H、(C1~C10)アルキル、(C1~C10)ハロアルキル、(C3~C8)シクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールであり、前記アルキル、ハロアルキル、シクロアルキル、アリール、またはヘテロアリール基は、任意に置換され、
R5は、OR6、OCH3、CF3、ハロゲン化物、COR6、COCl、COOCOR6、COOR6、OCOR6、OCONHR6、NHCOOR6、NHCONHR6、OCOOR6、CON(R6)2、SR6、SO2R6、SO2M、SOR6、SO3H、SO3M、SO2NH2、SO2NH(R6)、SO2N(R6)2、NH2、NH(R6)、N(R6)2、CONH2、CONH(R6)、CON(R6)2、CO(N-複素環)、NO2、OH、CN、シアネート、イソシアネート、チオシアネート、イソチオシアネート、メシレート、トシレート、トリフレート、PO(OH)2、またはOPO(OH)2であり、Mは、一価の陽イオンであり、
R6は、H、(C1~C10)アルキル、(C1~C10)ハロアルキル、(C3~C8)シクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールであり、前記アルキル、ハロアルキル、シクロアルキル、アリール、またはヘテロアリール基は、任意に置換され、
R7は、Hであるか、またはR1と一緒に結合されて、置換もしくは非置換の5もしくは6員環、または置換もしくは非置換の5もしくは6員縮合環を形成し、
R8は、Hであるか、またはR2と一緒に結合されて、置換もしくは非置換の5もしくは6員環、または置換もしくは非置換の5もしくは6員縮合環を形成する。
いくつかの実施形態では、ペリレンジイミド誘導体は、式IIの構造によって表され、
式中、
Xは、-NR3であり、
Yは、-NR4であり、
R1は、H、R5、(C1~C10)アルキル、(C1~C10)ハロアルキル、(C3~C8)シクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールであり、前記アルキル、ハロアルキル、シクロアルキル、アリール、またはヘテロアリール基は、任意に置換されるか、またはR1は、R7と一緒に結合されて、置換もしくは非置換の5もしくは6員環、または置換もしくは非置換の5もしくは6員縮合環を形成し、
R3およびR4は、それぞれ独立して、H、(C1~C10)アルキル、(C1~C10)ハロアルキル、(C3~C8)シクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールであり、前記アルキル、ハロアルキル、シクロアルキル、アリール、またはヘテロアリール基は、任意に置換され、
R5は、OR6、OCH3、CF3、ハロゲン化物、COR6、COCl、COOCOR6、COOR6、OCOR6、OCONHR6、NHCOOR6、NHCONHR6、OCOOR6、CON(R6)2、SR6、SO2R6、SO2M、SOR6、SO3H、SO3M、SO2NH2、SO2NH(R6)、SO2N(R6)2、NH2、NH(R6)、N(R6)2、CONH2、CONH(R6)、CON(R6)2、CO(N-複素環)、NO2、OH、CN、シアネート、イソシアネート、チオシアネート、イソチオシアネート、メシレート、トシレート、トリフレート、PO(OH)2、またはOPO(OH)2であり、Mは、一価の陽イオンであり、
R6は、H、(C1~C10)アルキル、(C1~C10)ハロアルキル、(C3~C8)シクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールであり、前記アルキル、ハロアルキル、シクロアルキル、アリール、またはヘテロアリール基は、任意に置換され、
R7は、Hであるか、またはR1と一緒に結合されて、置換もしくは非置換の5もしくは6員環、または置換もしくは非置換の5もしくは6員縮合環を形成する。
いくつかの実施形態では、ペリレンジイミド誘導体は、式IIIの構造によって表され、
式中、
Xは、-NR3であり、
Yは、-NR4であり、
R1は、H、(C1~C10)アルキル、(C1~C10)ハロアルキル、(C3~C8)シクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールであり、前記アルキル、ハロアルキル、シクロアルキル、アリール、またはヘテロアリール基は、任意に置換されるか、またはR5であり、
R3およびR4は、それぞれ独立して、H、(C1~C10)アルキル、(C1~C10)ハロアルキル、(C3~C8)シクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールであり、前記アルキル、ハロアルキル、シクロアルキル、アリール、またはヘテロアリール基は、任意に置換され、
R5は、OR6、OCH3、CF3、ハロゲン化物、COR6、COCl、COOCOR6、COOR6、OCOR6、OCONHR6、NHCOOR6、NHCONHR6、OCOOR6、CN、CON(R6)2、SR6、SO2R6、SO2M、SOR6SO3H、SO3M SO2NH2、SO2NH(R6)、SO2N(R6)2、NH2、NH(R6)、N(R6)2、CONH2、CONH(R6)、CON(R6)2、CO(N-複素環)、C(O)(C1~C10)アルキル、NO2、CN、シアネート、イソシアネート、チオシアネート、イソチオシアネート、メシレート、トシレート、トリフレート、PO(OH)2、またはOPO(OH)2であり、
R6は、H、(C1~C10)アルキル、(C1~C10)ハロアルキル、(C3~C8)シクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールであり、前記アルキル、ハロアルキル、シクロアルキル、アリール、またはヘテロアリール基は、任意に置換され、
Mは、一価の陽イオンである。
他の実施形態では、ペリレンジイミド誘導体は、1´、2a´、2b´、3´、または4´の構造によって表され、
式中、
Xは、-NR3であり、
Yは、-NR4であり、
R3およびR4は、それぞれ独立して、H、(C1~C10)アルキル、(C1~C10)ハロアルキル、(C3~C8)シクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールであり、前記アルキル、ハロアルキル、シクロアルキル、アリール、またはヘテロアリール基は、任意に置換される。
いくつかの実施形態では、本発明の自立フィルムは、1種以上の異なるペリレンジイミド誘導体を含む。他の実施形態では、自立フィルムは、2、3、4、5種の異なるペリレンジイミド誘導体を含む。それぞれは、本発明の別個の実施形態を表す。
いくつかの実施形態では、R1は、H、(C1~C10)アルキル、(C1~C10)ハロアルキル、(C3~C8)シクロアルキル、アリール、またはヘテロアリール、OR6、OCH3、CF3、ハロゲン化物、F、COR6、COCl、COOCOR6、COOR6、OCOR6、OCONHR6、NHCOOR6、NHCONHR6、OCOOR6、CN、CON(R6)2、SR6、SO2R6、SO2M、SOR6、SO3H、SO3M SO2NH2、SO2NH(R6)、SO2N(R6)2、NH2、NH(R6)、N(R6)2、CONH2、CONH(R6)、CON(R6)2、CO(N-複素環)、C(O)(C1-C10)アルキル、NO2、CN、シアネート、イソシアネート、チオシアネート、イソチオシアネート、メシレート、トシレート、トリフレート、PO(OH)2、OPO(OH)2であるか、またはR1は、R7と一緒に結合されて、置換もしくは非置換の5もしくは6員環、または置換もしくは非置換の5もしくは6員縮合環を形成する。ここで、前記アルキル、ハロアルキル、シクロアルキル、アリール、またはヘテロアリール基は、任意に置換され、それぞれは、本発明の別個の実施形態を表す。他の実施形態では、R1は、Hである。他の実施形態では、R1は、NO2である。他の実施形態では、R1は、OMeである。
いくつかの実施形態では、R2は、H、(C1~C10)アルキル、(C1~C10)ハロアルキル、(C3~C8)シクロアルキル、アリール、またはヘテロアリール、OR6、OCH3、CF3、ハロゲン化物、F、COR6、COCl、COOCOR6、COOR6、OCOR6、OCONHR6、NHCOOR6、NHCONHR6、OCOOR6、CN、CON(R6)2、SR6、SO2R6、SO2M、SOR6、SO3H、SO3M SO2NH2、SO2NH(R6)、SO2N(R6)2、NH2、NH(R6)、N(R6)2、CONH2、CONH(R6)、CON(R6)2、CO(N-複素環)、C(O)(C1-C10)アルキル、NO2、CN、シアネート、イソシアネート、チオシアネート、イソチオシアネート、メシレート、トシレート、トリフレート、PO(OH)2、OPO(OH)2であるか、またはR2は、R8と一緒に結合されて、置換もしくは非置換の5もしくは6員環、または置換もしくは非置換の5もしくは6員縮合環を形成する。ここで、前記アルキル、ハロアルキル、シクロアルキル、アリール、またはヘテロアリール基は、任意に置換され、それぞれは、本発明の別個の実施形態を表す。他の実施形態では、R2は、Hである。他の実施形態では、R2は、NO2である。他の実施形態では、R2は、OMeである。
いくつかの実施形態では、R3およびR4は、それぞれ独立して、H、(C1~C10)アルキル、(C1~C10)ハロアルキル、(C3~C8)シクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールであり、前記アルキル、ハロアルキル、シクロアルキル、アリール、またはヘテロアリール基は、任意に置換される。それぞれは、本発明の別個の実施形態を表す。
いくつかの実施形態では、R1、R2、R3、R4、およびR6は、それぞれ独立して、(C1~C10)アルキル、(C1~C10)ハロアルキル、(C3~C8)シクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールである。他の実施形態では、R1、R2、R3、R4、およびR6は、それぞれ独立して、(C1~C10)アルキルである。他の実施形態では、(C1~C10)アルキルは、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、t-ブチル、ペンチル、ネオペンチル、3-ペンチル、sec-ペンチル、tert-ペンチル、イソ-ペンチル、ヘキシル、またはヘプチルであり、それぞれは、本発明の別個の実施形態を表す。他の実施形態では、R1、R2、R3、R4、およびR6は、それぞれ独立して、(C1~C10)ハロアルキルである。別の実施形態では、(C1~C10)ハロアルキルは、CF3、CF2、CF3、ヨードメチル、ブロモメチル、ブロモエチル、ブロモプロピルであり、それぞれは、本発明の別個の実施形態を表す。他の実施形態では、R1、R2、R3、R4、およびR6は、それぞれ独立して、(C3~C8)シクロアルキルである。他の実施形態では、(C3~C8)シクロアルキルは、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチルであり、それぞれは、本発明の別個の実施形態を表す。様々な実施形態では、R1、R2、R3、R4、およびR6のアルキル、ハロアルキル、シクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールは、ハロゲン化物、CN、CO2H、OH、SH、NH2、NO2、CO2-(C1~C6アルキル)、またはO-(C1~C6アルキル)から選択される1つ以上の基によってさらに置換され、それぞれは、本発明の別個の実施形態を表す。
いくつかの実施形態では、R1、R2、および/またはR5は、OR6、OCH3、CF3、ハロゲン化物、F、COR6、COCl、COOCOR6、COOR6、OCOR6、OCONHR6、NHCOOR6、NHCONHR6、OCOOR6、CN、CON(R6)2、SR6、SO2R6、SO2M、SOR6SO3H、SO3M SO2NH2、SO2NH(R6)、SO2N(R6)2、NH2、NH(R6)、N(R6)2、CONH2、CONH(R6)、CON(R6)2、CO(N-複素環)、C(O)(C1-C10)アルキル、NO2、CN、シアネート、イソシアネート、チオシアネート、イソチオシアネート、メシレート、トシレート、トリフレート、PO(OH)2、またはOPO(OH)2であり、Mは、一価の陽イオンであり、それぞれは、本発明の別個の実施形態を表す。
他の実施形態では、R1、R2、および/またはR5は、OR6である。他の実施形態では、OR6は、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、t-ブトキシであり、それぞれは、本発明の別個の実施形態を表す。他の実施形態では、R1、R2、および/またはR5は、OCH3である。他の実施形態では、R1、R2、および/またはR5は、CF3である。他の実施形態では、R1、R2、および/またはR5は、ハロゲン化物である。他の実施形態では、R1、R2、および/またはR5は、Fである。
他の実施形態では、R1、R2、および/またはR5は、COR6である。他の実施形態では、COR6は、CO((C1~C10)アルキル)である。他の実施形態では、CO((C1~C10)アルキル)は、COCH3、COCH2CH3、COCH2CH2CH3、COCH(CH3)2、COCH2CH2CH2CH3、COC(CH3)3、COCH2CH2CH2CH2CH3、COCH2C(CH3)3、COCH(CH2CH3)2、COCH(CH3)(CH2CH2CH3)、COCH(CH3)2(CH2CH3)、COCH2CH2CH(CH3)2、COCH2CH2CH2CH2CH2CH3、またはCOCH2CH2CH2CH2CH2CH2CH3であり、それぞれは、本発明の別個の実施形態を表す。他の実施形態では、COR6は、CO((C1~C10)ハロアルキル)である。他の実施形態では、CO((C1~C10)ハロアルキル)は、COCF3、COCF2CF3、COCH2I、COCH2Br、COCH2CH2Br、COCHBrCH3、COCH2CH2CH2Br、COCH2CHBrCH3、またはCOCHBrCH2CH3であり、それぞれは、本発明の別個の実施形態を表す。他の実施形態では、COR6は、CO((C3~C8)シクロアルキル)である。他の実施形態では、CO((C3~C8)シクロアルキル)は、CO(シクロブチル)、CO(シクロペンチル)、またはCO(シクロヘキシル)であり、それぞれは、本発明の別個の実施形態を表す。他の実施形態では、COR4は、CO(アリール)である。他の実施形態では、CO(アリール)は、CO(フェニル)、CO(ナフチル)、またはCO(ペリレニル)であり、それぞれは、本発明の別個の実施形態を表す。他の実施形態では、COR6は、CO(ヘテロアリール)である。他の実施形態では、CO(ヘテロアリール)は、CO(ピラニル)、CO(ピロリル)、CO(ピラジニル)、CO(ピリミジニル)、CO(ピラゾリル)、CO(ピリジニル)、CO(フラニル)、CO(チオフェニル)、CO(チアゾリル)、CO(インドリル)、CO(イミダゾリル)、CO(イソオキサゾリル)であり、それぞれは、本発明の別個の実施形態を表す。他の実施形態では、R1、R2、および/またはR5は、COClである。他の実施形態では、R1、R2、および/またはR5は、COOCOR4である。他の実施形態では、COOCOR6は、COOCO((C1~C10)アルキル)である。他の実施形態では、COOCO((C1~C10)アルキル)は、COOCOCH3、COOCOCH2CH3、COOCOCH2CH2CH3、COOCOCH(CH3)2、COOCOCH2CH2CH2CH3、COOCOC(CH3)3、COOCOCH2CH2CH2CH2CH3、COOCOCH2C(CH3)3、COOCOCH(CH2CH3)2、COOCOCH(CH3)(CH2CH2CH3)、COOCOCH(CH3)2(CH2CH3)、COOCOCH2CH2CH(CH3)2、COOCOCH2CH2CH2CH2CH2CH3、またはCOOCOCH2CH2CH2CH2CH2CH2CH3であり、それぞれは、本発明の別個の実施形態を表す。他の実施形態では、COOCOR6は、COOCO((C1~C10)ハロアルキル)である。他の実施形態では、COOCO((C1~C10)ハロアルキル)は、COOCOCF3、COOCOCF2CF3、COOCOCH2I、COOCOCH2Br、COOCOCH2CH2Br、COOCOCHBrCH3、COOCOCH2CH2CH2Br、COOCOCH2CHBrCH3、またはCOOCOCHBrCH2CH3であり、それぞれは、本発明の別個の実施形態を表す。他の実施形態では、COOCOR6は、COOCO((C3~C8)シクロアルキル)である。別の実施形態では、COOCO((C3~C8)シクロアルキル)は、COOCO(シクロブチル)、COOCO(シクロペンチル)、またはCOOCO(シクロヘキシル)であり、それぞれは、本発明の別個の実施形態を表す。他の実施形態では、COOCOR6は、COOCO(アリール)である。別の実施形態では、COOCO(アリール)は、COOCO(フェニル)、COOCO(ナフチル)、またはCOOCO(ペリレニル)であり、それぞれは、本発明の別個の実施形態を表す。他の実施形態では、COOCOR6は、COOCO(ヘテロアリール)である。他の実施形態では、COOCO(ヘテロアリール)は、COOCO(ピラニル)、COOCO(ピロリル)、COOCO(ピラジニル)、COOCO(ピリミジニル)、COOCO(ピラゾリル)、COOCO(ピリジニル)、COOCO(フラニル)、COOCO(チオフェニル)、COOCO(チアゾリル)、COOCO(インドリル)、COOCO(イミダゾリル)、COOCO(イソオキサゾリル)であり、それぞれは、本発明の別個の実施形態を表す。
他の実施形態では、R1、R2、および/またはR5は、COOR6である。他の実施形態では、COOR6は、COO((C1~C10)アルキル)である。他の実施形態では、COO((C1~C10)アルキル)は、COOCH3、COOCH2CH3、COOCH2CH2CH3、COOCH(CH3)2、COOCH2CH2CH2CH3、COOC(CH3)3、COOCH2CH2CH2CH2CH3、COOCH2C(CH3)3、COOCH(CH2CH3)2、COOCH(CH3)(CH2CH2CH3)、COOCH(CH3)2(CH2CH3)、COOCH2CH2CH(CH3)2、COOCH2CH2CH2CH2CH2CH3、またはCOOCH2CH2CH2CH2CH2CH2CH3であり、それぞれは、本発明の別個の実施形態を表す。他の実施形態では、COOR6は、COO(C1~C10)ハロアルキルである。他の実施形態では、COO(C1~C10)ハロアルキルは、COOCF3、COOCF2CF3、COOCH2I、COOCH2Br、COOCH2CH2Br、COOCHBrCH3、COOCH2CH2CH2Br、COOCH2CHBrCH3、またはCOOCHBrCH2CH3であり、それぞれは、本発明の別個の実施形態を表す。他の実施形態では、COOR4は、COO(C3~C8)シクロアルキルである。他の実施形態では、COO(C3~C8)シクロアルキルは、COO(シクロブチル)、COO(シクロペンチル)、またはCOO(シクロヘキシル)であり、それぞれは、本発明の別個の実施形態を表す。他の実施形態では、COOR6は、OCO(アリール)である。他の実施形態では、COO(アリール)は、COO(フェニル)、COO(ナフチル)、またはCOO(ペリレニル)であり、それぞれは、本発明の別個の実施形態を表す。別の実施形態では、COOR6は、COO(ヘテロアリール)である。他の実施形態では、COO(ヘテロアリール)は、COO(ピラニル)、COO(ピロリル)、COO(ピラジニル)、COO(ピリミジニル)、COO(ピラゾリル)、COO(ピリジニル)、COO(フラニル)、COO(チオフェニル)、COO(チアゾリル)、COO(インドリル)、COO(イミダゾリル)、COO(イソオキサゾリル)であり、それぞれは、本発明の別個の実施形態を表す。
別の実施形態では、R1、R2、および/またはR5は、OCOR6である。他の実施形態では、OCOR6は、OCO((C1~C10)アルキル)である。他の実施形態では、OCO((C1~C10)アルキル)は、OCOCH3、OCOCH2CH3、OCOCH2CH2CH3、OCOCH(CH3)2、OCOCH2CH2CH2CH3、OCOC(CH3)3、OCOCH2CH2CH2CH2CH3、OCOCH2C(CH3)3、OCOCH(CH2CH3)2、OCOCH(CH3)(CH2CH2CH3)、OCOCH(CH3)2(CH2CH3)、OCOCH2CH2CH(CH3)2、OCOCH2CH2CH2CH2CH2CH3、またはOCOCH2CH2CH2CH2CH2CH2CH3であり、それぞれは、本発明の別個の実施形態を表す。他の実施形態では、OCOR6は、OCO((C1~C10)ハロアルキル)である。他の実施形態では、OCO((C1~C10)ハロアルキル)は、OCOCF3、OCOCF2CF3、OCOCH2I、OCOCH2Br、OCOCH2CH2Br、OCOCHBrCH3、OCOCH2CH2CH2Br、OCOCH2CHBrCH3、またはOCOCHBrCH2CH3であり、それぞれは、本発明の別個の実施形態を表す。他の実施形態では、OCOR6は、OCO((C3~C8)シクロアルキル)である。他の実施形態では、OCO((C3~C8)シクロアルキル)は、OCO(シクロブチル)、OCO(シクロペンチル)、またはOCO(シクロヘキシル)であり、それぞれは、本発明の別個の実施形態を表す。他の実施形態では、OCOR6は、OCO(アリール)である。他の実施形態では、OCO(アリール)は、OCO(フェニル)、OCO(ナフチル)、またはOCO(ペリレニル)であり、それぞれは、本発明の別個の実施形態を表す。別の実施形態では、OCOR6は、OCO(ヘテロアリール)である。別の実施形態では、OCO(ヘテロアリール)は、OCO(ピラニル)、OCO(ピロリル)、OCO(ピラジニル)、OCO(ピリミジニル)、OCO(ピラゾリル)、OCO(ピリジニル)、OCO(フラニル)、OCO(チオフェニル)、OCO(チアゾリル)、OCO(インドリル)、OCO(イミダゾリル)、OCO(イソオキサゾリル)であり、それぞれは、本発明の別個の実施形態を表す。
他の実施形態では、R1、R2、および/またはR5は、OCONHR6である。他の実施形態では、OCONHR6は、OCONH((C1~C10)アルキル)である。他の実施形態では、OCONH((C1~C10)アルキル)は、OCONHCH3、OCONHCH2CH3、OCONHCH2CH2CH3、OCONHCH(CH3)2、OCONHCH2CH2CH2CH3、OCONHC(CH3)3、OCONHCH2CH2CH2CH2CH3、OCONHCH2C(CH3)3、OCONHCH(CH2CH3)2、OCONHCH(CH3)(CH2CH2CH3)、OCONHCH(CH3)2(CH2CH3)、OCONHCH2CH2CH(CH3)2、OCONHCH2CH2CH2CH2CH2CH3、またはOCONHCH2CH2CH2CH2CH2CH2CH3であり、それぞれは、本発明の別個の実施形態を表す。他の実施形態では、OCONHR6は、OCONH((C1~C10)ハロアルキル)である。他の実施形態では、OCONH((C1~C10)ハロアルキル)は、OCONHCF3、OCONHCF2CF3、OCONHCH2I、OCONHCH2Br、OCONHCH2CH2Br、OCONHCHBrCH3、OCONHCH2CH2CH2Br、OCONHCH2CHBrCH3、またはOCONHCHBrCH2CH3であり、それぞれは、本発明の別個の実施形態を表す。他の実施形態では、OCONHR6は、OCONH((C3~C8)シクロアルキル)である。他の実施形態では、OCONH((C3~C8)シクロアルキル)は、OCONH(シクロブチル)、OCONH(シクロペンチル)、またはOCONH(シクロヘキシル)であり、それぞれは、本発明の別個の実施形態を表す。他の実施形態では、OCONHR6は、OCONH(アリール)である。他の実施形態では、OCONH(アリール)は、OCONH(フェニル)、OCONH(ナフチル)、またはOCONH(ペリレニル)であり、それぞれは、本発明の別個の実施形態を表す。他の実施形態では、OCONHR6は、OCONH(ヘテロアリール)である。他の実施形態では、OCONH(ヘテロアリール)は、OCONH(ピラニル)、OCONH(ピロリル)、OCONH(ピラジニル)、OCONH(ピリミジニル)、OCONH(ピラゾリル)、OCONH(ピリジニル)、OCONH(フラニル)、OCONH(チオフェニル)、OCONH(チアゾリル)、OCONH(インドリル)、OCONH(イミダゾリル)、OCONH(イソオキサゾリル)であり、それぞれは、本発明の別個の実施形態を表す。
他の実施形態では、R1、R2、および/またはR5は、NHCOOR6である。他の実施形態では、NHCOOR6は、NHCOO((C1~C10)アルキル)である。他の実施形態では、NHCOO((C1~C10)アルキル)は、NHCOOCH3、NHCOOCH2CH3、NHCOOCH2CH2CH3、NHCOOCH(CH3)2、NHCOOCH2CH2CH2CH3、NHCOOC(CH3)3、NHCOOCH2CH2CH2CH2CH3、NHCOOCH2C(CH3)3、NHCOOCH(CH2CH3)2、NHCOOCH(CH3)(CH2CH2CH3)、NHCOOCH(CH3)2(CH2CH3)、NHCOOCH2CH2CH(CH3)2、NHCOOCH2CH2CH2CH2CH2CH3、またはNHCOOCH2CH2CH2CH2CH2CH2CH3であり、それぞれは、本発明の別個の実施形態を表す。他の実施形態では、NHCOOR6は、NHCOO((C1~C10)ハロアルキル)である。他の実施形態では、NHCOO((C1~C10)ハロアルキル)は、NHCOOCF3、NHCOOCF2CF3、NHCOOCH2I、NHCOOCH2Br、NHCOOCH2CH2Br、NHCOOCHBrCH3、NHCOOCH2CH2CH2Br、NHCOOCH2CHBrCH3、またはNHCOOCHBrCH2CH3であり、それぞれは、本発明の別個の実施形態を表す。他の実施形態では、NHCOOR6は、NHCOO((C3~C8)シクロアルキル)である。別の実施形態では、NHCOO((C3~C8)シクロアルキル)は、NHCOO(シクロブチル)、NHCOO(シクロペンチル)、またはNHCOO(シクロヘキシル)であり、それぞれは、本発明の別個の実施形態を表す。他の実施形態では、NHCOOR6は、NHCOO(アリール)である。他の実施形態では、NHCOO(アリール)は、NHCOO(フェニル)、NHCOO(ナフチル)、またはNHCOO(ペリレニル)であり、それぞれは、本発明の別個の実施形態を表す。他の実施形態では、NHCOOR6は、NHCOO(ヘテロアリール)である。他の実施形態では、NHCOO(ヘテロアリール)は、NHCOO(ピラニル)、NHCOO(ピロリル)、NHCOO(ピラジニル)、NHCOO(ピリミジニル)、NHCOO(ピラゾリル)、NHCOO(ピリジニル)、NHCOO(フラニル)、NHCOO(チオフェニル)、NHCOO(チアゾリル)、NHCOO(インドリル)、NHCOO(イミダゾリル)、NHCOO(イソオキサゾリル)であり、それぞれは、本発明の別個の実施形態を表す。
別の実施形態では、R1、R2、および/またはR5は、NHCONHR6である。他の実施形態では、NHCONHR6は、NHCONH((C1~C10)アルキル)である。他の実施形態では、NHCONH((C1~C10)アルキル)は、NHCONHCH3、NHCONHCH2CH3、NHCONHCH2CH2CH3、NHCONHCH(CH3)2、NHCONHCH2CH2CH2CH3、NHCONHC(CH3)3、NHCONHCH2CH2CH2CH2CH3、NHCONHCH2C(CH3)3、NHCONHCH(CH2CH3)2、NHCONHCH(CH3)(CH2CH2CH3)、NHCONHCH(CH3)2(CH2CH3)、NHCONHCH2CH2CH(CH3)2、NHCONHCH2CH2CH2CH2CH2CH3、またはNHCONHCH2CH2CH2CH2CH2CH2CH3であり、それぞれは、本発明の別個の実施形態を表す。他の実施形態では、NHCONHR6は、NHCONH((C1~C10)ハロアルキル)である。他の実施形態では、NHCONH((C1~C10)ハロアルキル)は、NHCONHCF3、NHCONHCF2CF3、NHCONHCH2I、NHCONHCH2Br、NHCONHCH2CH2Br、NHCONHCHBrCH3、NHCONHCH2CH2CH2Br、NHCONHCH2CHBrCH3、またはNHCONHCHBrCH2CH3であり、それぞれは、本発明の別個の実施形態を表す。他の実施形態では、NHCONHR6は、NHCONH((C3~C8)シクロアルキル)である。他の実施形態では、NHCONH((C3~C8)シクロアルキル)は、NHCONH(シクロブチル)、NHCONH(シクロペンチル)、またはNHCONH(シクロヘキシル)であり、それぞれは、本発明の別個の実施形態を表す。他の実施形態では、NHCONHR4は、NHCONH(アリール)である。他の実施形態では、NHCONH(アリール)は、NHCONH(フェニル)、NHCONH(ナフチル)、またはNHCONH(ペリレニル)であり、それぞれは、本発明の別個の実施形態を表す。他の実施形態では、NHCONHR6は、NHCONH(ヘテロアリール)である。他の実施形態では、NHCONH(ヘテロアリール)は、NHCONH(ピラニル)、NHCONH(ピロリル)、NHCONH(ピラジニル)、NHCONH(ピリミジニル)、NHCONH(ピラゾリル)、NHCONH(ピリジニル)、NHCONH(フラニル)、NHCONH(チオフェニル)、NHCONH(チアゾリル)、NHCONH(インドリル)、NHCONH(イミダゾリル)、NHCONH(イソオキサゾリル)であり、それぞれは、本発明の別個の実施形態を表す。
別の実施形態では、R1、R2、および/またはR5は、OCOOR6である。他の実施形態では、OCOOR6は、OCOO((C1~C10)アルキル)である。他の実施形態では、OCOO((C1~C10)アルキル)は、OCOOCH3、OCOOCH2CH3、OCOOCH2CH2CH3、OCOOCH(CH3)2、OCOOCH2CH2CH2CH3、OCOOC(CH3)3、OCOOCH2CH2CH2CH2CH3、OCOOCH2C(CH3)3、OCOOCH(CH2CH3)2、OCOOCH(CH3)(CH2CH2CH3)、OCOOCH(CH3)2(CH2CH3)、OCOOCH2CH2CH(CH3)2、OCOOCH2CH2CH2CH2CH2CH3、またはOCOOCH2CH2CH2CH2CH2CH2CH3であり、それぞれは、本発明の別個の実施形態を表す。他の実施形態では、OCOOR6は、OCOO((C1~C10)ハロアルキル)である。他の実施形態では、OCOO((C1~C10)ハロアルキル)は、OCOOCF3、OCOOCF2CF3、OCOOCH2I、OCOOCH2Br、OCOOCH2CH2Br、OCOOCHBrCH3、OCOOCH2CH2CH2Br、OCOOCH2CHBrCH3、またはOCOOCHBrCH2CH3であり、それぞれは、本発明の別個の実施形態を表す。他の実施形態では、OCOOR6は、OCOO((C3~C8)シクロアルキル)である。他の実施形態では、OCOO((C3~C8)シクロアルキル)は、OCOO(シクロブチル)、OCOO(シクロペンチル)、またはOCOO(シクロヘキシル)であり、それぞれは、本発明の別個の実施形態を表す。別の実施形態では、OCOOR6は、OCOO(アリール)である。他の実施形態では、OCOO(アリール)は、OCOO(フェニル)、OCOO(ナフチル)、またはOCOO(ペリレニル)であり、それぞれは、本発明の別個の実施形態を表す。他の実施形態では、OCOOR6は、OCOO(ヘテロアリール)である。別の実施形態では、OCOO(ヘテロアリール)は、OCOO(ピラニル)、OCOO(ピロリル)、OCOO(ピラジニル)、OCOO(ピリミジニル)、OCOO(ピラゾリル)、OCOO(ピリジニル)、OCOO(フラニル)、OCOO(チオフェニル)、OCOO(チアゾリル)、OCOO(インドリル)、OCOO(イミダゾリル)、OCOO(イソオキサゾリル)であり、それぞれは、本発明の別個の実施形態を表す。
他の実施形態では、R1、R2、および/またはR5は、CNである。
他の実施形態では、R1、R2、および/またはR5は、CON(R6)2である。他の実施形態では、CON(R6)2は、CON((C1~C10)アルキル)2である。他の実施形態では、CON((C1~C10)アルキル)2は、CON(CH3)2、CON(CH2CH3)2、CON(CH2CH2CH3)2、CON(CH(CH3)2)2、CON(CH2CH2CH2CH3)2、CON(C(CH3)3)2、CON(CH2CH2CH2CH2CH3)2、CON(CH2C(CH3)3)2、CON(CH(CH2CH3)2)2、CON(CH(CH3)(CH2CH2CH3))2、CON(CH(CH3)2(CH2CH3))2、CON(CH2CH2CH(CH3)2)2、CON(CH2CH2CH2CH2CH2CH3)2、またはCON(CH2CH2CH2CH2CH2CH2CH3)2であり、それぞれは、本発明の別個の実施形態を表す。
他の実施形態では、CON(R6)2は、CON((C1~C10)ハロアルキル)2である。他の実施形態では、CON((C1~C10)ハロアルキル)2は、CON(CF3)2、CON(CF2CF3)2、CON(CH2I)2、CON(CH2Br)2、CON(CH2CH2Br)2、CON(CHBrCH3)2、CON(CH2CH2CH2Br)2、CON(CH2CHBrCH3)2、またはCON(CHBrCH2CH3)2であり、それぞれは、本発明の別個の実施形態を表す。他の実施形態では、CON(R6)2は、CON((C3~C8)シクロアルキル)2である。他の実施形態では、CON((C3~C8)シクロアルキル)2は、CON(シクロブチル)2、CON(シクロペンチル)2、またはCON(シクロヘキシル)2であり、それぞれは、本発明の別個の実施形態を表す。他の実施形態では、CON(R6)2は、CON(アリール)2である。他の実施形態では、CON(アリール)2は、CON(フェニル)2、CON(ナフチル)2、またはCON(ペリレニル)2であり、それぞれは、本発明の別個の実施形態を表す。別の実施形態では、CON(R6)2は、CON(ヘテロアリール)2である。別の実施形態では、CON(ヘテロアリール)2は、CON(ピラニル)2、CON(ピロリル)2、CON(ピラジニル)2、CON(ピリミジニル)2、CON(ピラゾリル)2、CON(ピリジニル)2、CON(フラニル)である。2、CON(チオフェニル)2、CON(チアゾリル)2、CON(インドリル)2、CON(イミダゾリル)2、CON(イソオキサゾリル)2であり、それぞれは、本発明の別個の実施形態を表す。
別の実施形態では、R1、R2、および/またはR5は、SR6である。別の実施形態では、SR6は、S((C1~C10)アルキル)である。別の実施形態では、S((C1~C10)アルキル)は、SCH3、SCH2CH3、SCH2CH2CH3、SCH(CH3)2、SCH2CH2CH2CH3、SC(CH3)3、SCH2CH2CH2CH2CH3、SCH2C(CH3)3、SCH(CH2CH3)2、SCH(CH3)(CH2CH2CH3)、SCH(CH3)2(CH2CH3)、SCH2CH2CH(CH3)2、SCH2CH2CH2CH2CH2CH3、またはSCH2CH2CH2CH2CH2CH2CH3であり、それぞれは、本発明の別個の実施形態を表す。他の実施形態では、SR6は、S((C1~C10)ハロアルキル)である。別の実施形態では、S((C1~C10)ハロアルキル)は、SCF3、SCF2CF3、SCH2I、SCH2Br、SCH2CH2Br、SCHBrCH3、SCH2CH2CH2Br、SCH2CHBrCH3、またはSCHBrCH2CH3であり、それぞれは、本発明の別個の実施形態を表す。別の実施形態では、SR6は、S((C3~C8)シクロアルキル)である。別の実施形態では、S((C3~C8)シクロアルキル)は、S(シクロブチル)、S(シクロペンチル)、またはS(シクロヘキシル)であり、それぞれは、本発明の別個の実施形態を表す。別の実施形態では、SR6は、S(アリール)である。別の実施形態では、S(アリール)は、S(フェニル)、S(ナフチル)、またはS(ペリレニル)であり、それぞれは、本発明の別個の実施形態を表す。他の実施形態では、SR6は、S(ヘテロアリール)である。別の実施形態では、S(ヘテロアリール)は、S(ピラニル)、S(ピロリル)、S(ピラジニル)、S(ピリミジニル)、S(ピラゾリル)、S(ピリジニル)、S(フラニル)、S(チオフェニル)、S(チアゾリル)、S(インドリル)、S(イミダゾリル)、S(イソオキサゾリル)であり、それぞれは、本発明の別個の実施形態を表す。
別の実施形態では、R1、R2、および/またはR5は、SO2R6である。別の実施形態では、SO2R6は、SO2((C1~C10)アルキル)である。別の実施形態では、SO2((C1~C10)アルキル)は、SO2CH3、SO2CH2CH3、SO2CH2CH2CH3、SO2CH(CH3)2、SO2CH2CH2CH2CH3、SO2C(CH3)3、SO2CH2CH2CH2CH2CH3、SO2CH2C(CH3)3、SO2CH(CH2CH3)2、SO2CH(CH3)(CH2CH2CH3)、SO2CH(CH3)2(CH2CH3)、SO2CH2CH2CH(CH3)2、SO2CH2CH2CH2CH2CH2CH3、またはSO2CH2CH2CH2CH2CH2CH2CH3であり、それぞれは、本発明の別個の実施形態を表す。他の実施形態では、SO2R6は、SO2((C1~C10)ハロアルキル)である。別の実施形態では、SO2((C1~C10)ハロアルキル)は、SO2CF3、SO2CF2CF3、SO2CH2I、SO2CH2Br、SO2CH2CH2Br、SO2CHBrCH3、SO2CH2CH2CH2Br、SO2CH2CHBrCH3、またはSO2CHBrCH2CH3であり、それぞれは、本発明の別個の実施形態を表す。別の実施形態では、SO2R6は、SO2((C3~C8)シクロアルキル)である。別の実施形態では、SO2((C3~C8)シクロアルキル)は、SO2(シクロブチル)、SO2(シクロペンチル)、またはSO2(シクロヘキシル)であり、それぞれは、本発明の別個の実施形態を表す。別の実施形態では、SO2R6は、SO2(アリール)である。別の実施形態では、SO2(アリール)は、SO2(フェニル)、SO2(ナフチル)、またはSO2(ペリレニル)であり、それぞれは、本発明の別個の実施形態を表す。別の実施形態では、SO2R6は、SO2(ヘテロアリール)である。別の実施形態では、SO2(ヘテロアリール)は、SO2(ピラニル)、SO2(ピロリル)、SO2(ピラジニル)、SO2(ピリミジニル)、SO2(ピラゾリル)、SO2(ピリジニル)、SO2(フラニル)、SO2(チオフェニル)、SO2(チアゾリル)、SO2(インドリル)、SO2(イミダゾリル)、SO2(イソオキサゾリル)であり、それぞれは、本発明の別個の実施形態を表す。
別の実施形態では、R1、R2、および/またはR5は、SO2Mである。いくつかの実施形態では、SO2Mは、SO2(一価の陽イオン)である。別の実施形態では、SO2(一価の陽イオン)は、SO2(アルカリ金属陽イオン)、SO2(NH4
+)、SO2(第四級アンモニウム陽イオン)、およびSO2(第四級ホスホニウム陽イオン)を含む。別の実施形態では、SO2Mは、SO2Liである。別の実施形態では、SO2Mは、SO2Naである。別の実施形態では、SO2Mは、SO2Kである。別の実施形態では、SO2Mは、SO2Rbである。別の実施形態では、SO2Mは、SO2Csである。別の実施形態では、SO2(第四級アンモニウム陽イオン)の非限定的な例としては、SO2(テトラメチルアンモニウム)、SO2(テトラエチルアンモニウム)、SO2(テトラブチルアンモニウム)、SO2(テトラオクチルアンモニウム)、SO2(トリメチルオクチルアンモニウム)、およびSO2(セチルトリメチルアンモニウム)が挙げられ、それぞれは、本発明の別個の実施形態を表す。別の実施形態では、SO2(第四級ホスホニウム陽イオン)の非限定的な例としては、SO2(テトラフェニルホスホニウム)、SO2(ジメチルジフェニルホスホニウム)、SO2(テトラブチルホスホニウム)、SO2(メチルトリフェノキシホスホニウム)、およびSO2(テトラメチルホスホニウム)が挙げられ、それぞれは、本発明の別個の実施形態を表す。
別の実施形態では、R1、R2、および/またはR5は、SOR6である。別の実施形態では、SOR6は、SO((C1~C10)アルキル)である。別の実施形態では、SO((C1~C10)アルキル)は、SOCH3、SOCH2CH3、SOCH2CH2CH3、SOCH(CH3)2、SOCH2CH2CH2CH3、SOC(CH3)3、SOCH2CH2CH2CH2CH3、SOCH2C(CH3)3、SOCH(CH2CH3)2、SOCH(CH3)(CH2CH2CH3)、SOCH(CH3)2(CH2CH3)、SOCH2CH2CH(CH3)2、SOCH2CH2CH2CH2CH2CH3、またはSOCH2CH2CH2CH2CH2CH2CH3であり、それぞれは、本発明の別個の実施形態を表す。他の実施形態では、SOR6は、SO((C1~C10)ハロアルキル)である。別の実施形態では、SO((C1~C10)ハロアルキル)は、SOCF3、SOCF2CF3、SOCH2I、SOCH2Br、SOCH2CH2Br、SOCHBrCH3、SOCH2CH2CH2Br、SOCH2CHBrCH3、またはSOCHBrCH2CH3であり、それぞれは、本発明の別個の実施形態を表す。別の実施形態では、SOR6は、SO((C3~C8)シクロアルキル)である。別の実施形態では、SO((C3~C8)シクロアルキル)は、SO(シクロブチル)、SO(シクロペンチル)、またはSO(シクロヘキシル)であり、それぞれは、本発明の別個の実施形態を表す。別の実施形態では、SOR6は、SO(アリール)である。別の実施形態では、SO(アリール)は、SO(フェニル)、SO(ナフチル)、またはSO(ペリレニル)であり、それぞれは、本発明の別個の実施形態を表す。別の実施形態では、SOR6は、SO(ヘテロアリール)である。別の実施形態では、SO(ヘテロアリール)は、SO(ピラニル)、SO(ピロリル)、SO(ピラジニル)、SO(ピリミジニル)、SO(ピラゾリル)、SO(ピリジニル)、SO(フラニル)、SO(チオフェニル)、SO(チアゾリル)、SO(インドリル)、SO(イミダゾリル)、SO(イソオキサゾリル)であり、それぞれは、本発明の別個の実施形態を表す。
別の実施形態では、R1、R2、および/またはR5は、SO3Hである。
別の実施形態では、R1、R2、および/またはR5は、SO3Mである。いくつかの実施形態では、SO3Mは、SO3(一価の陽イオン)である。別の実施形態では、SO3(一価の陽イオン)は、SO3(アルカリ金属陽イオン)、SO3(NH4
+)、SO3(第四級アンモニウム陽イオン)、およびSO3(第四級ホスホニウム陽イオン)を含む。別の実施形態では、SO3Mは、SO3Liである。別の実施形態では、SO3Mは、SO3Naである。別の実施形態では、SO3Mは、SO3Kである。別の実施形態では、SO3Mは、SO3Rbである。別の実施形態では、SO3Mは、SO3Csである。別の実施形態では、SO3(第四級アンモニウム陽イオン)の非限定的な例としては、SO3(テトラメチルアンモニウム)、SO3(テトラエチルアンモニウム)、SO3(テトラブチルアンモニウム)、SO3(テトラオクチルアンモニウム)、SO3(トリメチルオクチルアンモニウム)、およびSO3(セチルトリメチルアンモニウム)が挙げられ、それぞれは、本発明の別個の実施形態を表す。別の実施形態では、SO3(第四級ホスホニウム陽イオン)の非限定的な例としては、SO3(テトラフェニルホスホニウム)、SO3(ジメチルジフェニルホスホニウム)、SO3(テトラブチルホスホニウム)、SO3(メチルトリフェノキシホスホニウム)、およびSO3(テトラメチルホスホニウム)が挙げられ、それぞれは、本発明の別個の実施形態を表す。
別の実施形態では、R1、R2、および/またはR5は、SO2NH2である。別の実施形態では、R1、および/またはR5は、SO2NH(R6)である。別の実施形態では、SO2NHR6は、SO2NH((C1~C10)アルキル)である。別の実施形態では、SO2NH((C1~C10)アルキル)は、SO2NHCH3、SO2NHCH2CH3、SO2NHCH2CH2CH3、SO2NHCH(CH3)2、SO2NHCH2CH2CH2CH3、SO2NHC(CH3)3、SO2NHCH2CH2CH2CH2CH3、SO2NHCH2C(CH3)3、SO2NHCH(CH2CH3)2、SO2NHCH(CH3)(CH2CH2CH3)、SO2NH CH(CH3)2(CH2CH3)、SO2NHCH2CH2CH(CH3)2、SO2NHCH2CH2CH2CH2CH2CH3、またはSO2NH CH2CH2CH2CH2CH2CH2CH3であり、それぞれは、本発明の別個の実施形態を表す。他の実施形態では、SO2NHR6は、SO2NH((C1~C10)ハロアルキル)である。別の実施形態では、SO2NH((C1~C10)ハロアルキル)は、SO2NHCF3、SO2NHCF2CF3、SO2NHCH2I、SO2NHCH2Br、SO2NHCH2CH2Br、SO2NHCHBrCH3、SO2NHCH2CH2CH2Br、SO2NHCH2CHBrCH3、またはSO2NHCHBrCH2CH3であり、それぞれは、本発明の別個の実施形態を表す。別の実施形態では、SO2NHR6は、SO2NH((C3~C8)シクロアルキル)である。別の実施形態では、SO2NH((C3~C8)シクロアルキル)は、SO2NH(シクロブチル)、SO2NH(シクロペンチル)、またはSO2NH(シクロヘキシル)であり、それぞれは、本発明の別個の実施形態を表す。別の実施形態では、SO2NHR6は、SO2NH(アリール)である。別の実施形態では、SO2NH(アリール)は、SO2NH(フェニル)、SO2NH(ナフチル)、またはSO2NH(ペリレニル)であり、それぞれは、本発明の別個の実施形態を表す。別の実施形態では、SO2NHR6は、SO2NH(ヘテロアリール)である。別の実施形態では、SO2NH(ヘテロアリール)は、SO2NH(ピラニル)、SO2NH(ピロリル)、SO2NH(ピラジニル)、SO2NH(ピリミジニル)、SO2NH(ピラゾリル)、SO2NH(ピリジニル)、SO2NH(フラニル)、SO2NH(チオフェニル)、SO2NH(チアゾリル)、SO2NH(インドリル)、SO2NH(イミダゾリル)、SO2NH(イソオキサゾリル)であり、それぞれは、本発明の別個の実施形態を表す。
別の実施形態では、R1、R2、および/またはR5は、SO2N(R6)2である。別の実施形態では、SO2N(R6)2は、SO2N((C1-C10)アルキル)2である。別の実施形態では、SO2N((C1~C10)アルキル)2は、SO2N(CH3)2、SO2N(CH2CH3)2、SO2N(CH2CH2CH3)2、SO2N(CH(CH3)2)2、SO2N(CH2CH2CH2CH3)2、SO2N(C(CH3)3)2、SO2N(CH2CH2CH2CH2CH3)2、SO2N(CH2C(CH3)3)2、SO2N(CH(CH2CH3)2)2、SO2N(CH(CH3)(CH2CH2CH3))2、SO2N(CH(CH3)2(CH2CH3))2、SO2N(CH2CH2CH(CH3)2)2、SO2N(CH2CH2CH2CH2CH2CH3)2、またはSO2N(CH2CH2CH2CH2CH2CH2CH3)2であり、それぞれは、本発明の別個の実施形態を表す。他の実施形態では、SO2N(R6)2は、SO2N((C1-C10)ハロアルキル)2である。別の実施形態では、SO2N((C1~C10)ハロアルキル)2は、SO2N(CF3)2、SO2N(CF2CF3)2、SO2N(CH2I)2、SO2N(CH2Br)2、SO2N(CH2CH2Br)2、SO2N(CHBrCH3)2、SO2N(CH2CH2CH2Br)2、SO2N(CH2CHBrCH3)2、またはSO2N(CHBrCH2CH3)2であり、それぞれは、本発明の別個の実施形態を表す。別の実施形態では、SO2N(R6)2は、SO2N((C3-C8)シクロアルキル)2である。別の実施形態では、SO2N((C3~C8)シクロアルキル)2は、SO2N(シクロブチル)2、SO2N(シクロペンチル)2、またはSO2N(シクロヘキシル)2であり、それぞれは、本発明の別個の実施形態を表す。別の実施形態では、SO2N(R6)2は、SO2N(アリール)2である。別の実施形態では、SO2N(アリール)2は、SO2N(フェニル)2、SO2N(ナフチル)2、またはSO2N(ペリレニル)2であり、それぞれは、本発明の別個の実施形態を表す。別の実施形態では、SO2N(R6)2は、SO2N(ヘテロアリール)2である。別の実施形態では、SO2N(ヘテロアリール)2は、SO2N(ピラニル)2、SO2N(ピロリル)2、SO2N(ピラジニル)2、SO2N(ピリミジニル)2、SO2N(ピラゾリル)2、SO2N(ピリジニル)2、SO2N(フラニル)2、SO2N(チオフェニル)2、SO2N(チアゾリル)2、SO2N(インドリル)2、SO2N(イミダゾリル)2、SO2N(イソオキサゾリル)2であり、それぞれは、本発明の別個の実施形態を表す。
別の実施形態では、R1、R2、および/またはR5は、NH2である。
別の実施形態では、R1、R2、および/またはR5は、NH(R6)である。別の実施形態では、NHR6は、NH((C1~C10)アルキル)である。別の実施形態では、NH((C1~C10)アルキル)は、NHCH3、NHCH2CH3、NHCH2CH2CH3、NHCH(CH3)2、NHCH2CH2CH2CH3、NHC(CH3)3、NHCH2CH2CH2CH2CH3、NHCH2C(CH3)3、NHCH(CH2CH3)2、NHCH(CH3)(CH2CH2CH3)、NHCH(CH3)2(CH2CH3)、NHCH2CH2CH(CH3)2、NHCH2CH2CH2CH2CH2CH3、またはNHCH2CH2CH2CH2CH2CH2CH3であり、それぞれは、本発明の別個の実施形態を表す。他の実施形態では、NHR6は、NH((C1~C10)ハロアルキル)である。別の実施形態では、NH((C1~C10)ハロアルキル)は、NHCF3、NHCF2CF3、NHCH2I、NHCH2Br、NHCH2CH2Br、NHCHBrCH3、NHCH2CH2CH2Br、NHCH2CHBrCH3、またはNHCHBrCH2CH3であり、それぞれは、本発明の別個の実施形態を表す。別の実施形態では、NHR6は、NH((C3~C8)シクロアルキル)である。別の実施形態では、NH((C3~C8)シクロアルキル)は、NH(シクロブチル)、NH(シクロペンチル)、またはNH(シクロヘキシル)であり、それぞれは、本発明の別個の実施形態を表す。別の実施形態では、NHR6は、NH(アリール)である。別の実施形態では、NH(アリール)は、NH(フェニル)、NH(ナフチル)、またはNH(ペリレニル)であり、それぞれは、本発明の別個の実施形態を表す。別の実施形態では、NHR6は、NH(ヘテロアリール)である。別の実施形態では、NH(ヘテロアリール)は、NH(ピラニル)、NH(ピロリル)、NH(ピラジニル)、NH(ピリミジニル)、NH(ピラゾリル)、NH(ピリジニル)、NH(フラニル)、NH(チオフェニル)、NH(チアゾリル)、NH(インドリル)、NH(イミダゾリル)、NH(イソオキサゾリル)であり、それぞれは、本発明の別個の実施形態を表す。
別の実施形態では、R1、R2、および/またはR5は、N(R6)2である。他の実施形態では、N(R6)2は、N((C1~C10)アルキル)2である。別の実施形態では、N((C1~C10)アルキル)2は、N(CH3)2、N(CH2CH3)2、N(CH2CH2CH3)2、N(CH(CH3)2)2、N(CH2CH2CH2CH3)2、N(C(CH3)3)2、N(CH2CH2CH2CH2CH3)2、N(CH2C(CH3)3)2、N(CH(CH2CH3)2)2、N(CH(CH3)(CH2CH2CH3))2N(CH(CH3)2(CH2CH3))2、N(CH2CH2CH(CH3)2)2N(CH2CH2CH2CH2CH2CH3)2、またはN(CH2CH2CH2CH2CH2CH2CH3)2であり、それぞれは、本発明の別個の実施形態を表す。他の実施形態では、N(R6)2は、N((C1~C10)ハロアルキル)2である。他の実施形態では、N((C1~C10)ハロアルキル)2は、N(CF3)2、N(CF2CF3)2、N(CH2I)2、N(CH2Br)2、N(CH2CH2Br)2、N(CHBrCH3)2、N(CH2CH2CH2Br)2、N(CH2CHBrCH3)2、またはN(CHBrCH2CH3)2であり、それぞれは、本発明の別個の実施形態を表す。他の実施形態では、N(R6)2は、N((C3~C8)シクロアルキル)2である。別の実施形態では、N((C3~C8)シクロアルキル)2は、N(シクロブチル)2、N(シクロペンチル)2、またはN(シクロヘキシル)2であり、それぞれは、本発明の別個の実施形態を表す。他の実施形態では、N(R6)2は、N(アリール)2である。別の実施形態では、N(アリール)2は、N(フェニル)2、N(ナフチル)2、またはN(ペリレニル)2であり、それぞれは、本発明の別個の実施形態を表す。別の実施形態では、N(R6)2は、CON(ヘテロアリール)2である。別の実施形態では、N(ヘテロアリール)2は、N(ピラニル)2、N(ピロリル)2、N(ピラジニル)2、N(ピリミジニル)2、N(ピラゾリル)2、N(ピリジニル)2、N(フラニル)である。2、N(チオフェニル)2、N(チアゾリル)2、N(インドリル)2、N(イミダゾリル)2、N(イソオキサゾリル)2であり、それぞれは、本発明の別個の実施形態を表す。
別の実施形態では、R1、R2、および/またはR5は、CONH2である。
別の実施形態では、R1、R2、および/またはR5は、CONH(R6)である。別の実施形態では、CONHR6は、CONH((C1~C10)アルキル)である。別の実施形態では、CONH((C1~C10)アルキル)は、CONHCH3、CONHCH2CH3、CONHCH2CH2CH3、CONHCH(CH3)2、CONHCH2CH2CH2CH3、CONHC(CH3)3、CONHCH2CH2CH2CH2CH3、CONHCH2C(CH3)3、CONHCH(CH2CH3)2、CONHCH(CH3)(CH2CH2CH3)、CONHCH(CH3)2(CH2CH3)、CONHCH2CH2CH(CH3)2、CONHCH2CH2CH2CH2CH2CH3、またはCONHCH2CH2CH2CH2CH2CH2CH3であり、それぞれは、本発明の別個の実施形態を表す。他の実施形態では、CONHR6は、CONH((C1~C10)ハロアルキル)である。別の実施形態では、CONH((C1~C10)ハロアルキル)は、CONHCF3、CONHCF2CF3、CONHCH2I、CONHCH2Br、CONHCH2CH2Br、CONHCHBrCH3、CONHCH2CH2CH2Br、CONHCH2CHBrCH3、またはCONHCHBrCH2CH3であり、それぞれは、本発明の別個の実施形態を表す。別の実施形態では、CONHR6は、CONH((C3~C8)シクロアルキル)である。別の実施形態では、CONH((C3~C8)シクロアルキル)は、CONH(シクロブチル)、CONH(シクロペンチル)、またはCONH(シクロヘキシル)であり、それぞれは、本発明の別個の実施形態を表す。別の実施形態では、CONHR6は、CONH(アリール)である。別の実施形態では、CONH(アリール)は、CONH(フェニル)、CONH(ナフチル)、またはCONH(ペリレニル)であり、それぞれは、本発明の別個の実施形態を表す。別の実施形態では、CONHR6は、CONH(ヘテロアリール)である。別の実施形態では、CONH(ヘテロアリール)は、CONH(ピラニル)、CONH(ピロリル)、CONH(ピラジニル)、CONH(ピリミジニル)、CONH(ピラゾリル)、CONH(ピリジニル)、CONH(フラニル)、CONH(チオフェニル)、CONH(チアゾリル)、CONH(インドリル)、CONH(イミダゾリル)、CONH(イソオキサゾリル)であり、それぞれは、本発明の別個の実施形態を表す。
別の実施形態では、R1、R2、および/またはR5は、CO(N-複素環)である。別の実施形態では、CO(N-複素環)は、CO(ピリジン)、CO(ピペリジン)、CO(モルホリン)、CO(ピペラジン)、CO(ピロリジン)、CO(ピロール)、CO(イミダゾール)、CO(ピラゾール)、CO(ピラゾリジン)、CO(トリアゾール)、CO(テトラゾール)、CO(ピペラジン)、CO(ジアジン)、またはCO(トリアジン)であり、それぞれは、本発明の別個の実施形態を表す。
別の実施形態では、R1、R2、および/またはR5は、NO2である。別の実施形態では、R1、R2、および/またはR5は、CNである。別の実施形態では、R1、R2、および/またはR5は、シアネートである。別の実施形態では、R1、R2、および/またはR5は、イソシアネートである。別の実施形態では、R1、R2、および/またはR5は、チオシアネートである。別の実施形態では、R1、R2、および/またはR5は、イソチオシアネートである。別の実施形態では、R1、R2、および/またはR5は、メシレートである。別の実施形態では、R1、R2、および/またはR5は、トリフレートである。別の実施形態では、R1、R2、および/またはR5は、トシレートである。別の実施形態では、R1、R2および/またはR5は、PO(OH)2である。別の実施形態では、R1、R2および/またはR5は、OPO(OH)2である。
「アルキル」基という用語は、直鎖または分岐鎖を含む飽和脂肪族炭化水素を指す。一実施形態では、アルキル基は、直鎖または分岐鎖である。別の実施形態では、アルキルは、任意に置換された直鎖または分岐鎖である。一実施形態では、アルキル基は、1~20個の炭素を有する。一実施形態では、アルキル基は、1~10個の炭素を有する。一実施形態では、アルキル基は、2~10個の炭素を有する。一実施形態では、アルキル基は、1~6個の炭素を有する。一実施形態では、アルキル基は、2~8個の炭素を有する。別の実施形態では、アルキル基の非限定的な例としては、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、イソブチル、ブチル、ペンチル、3-ペンチル、ヘキシルヘプチル、オクチル、およびヘキサデシルが挙げられる。別の実施形態では、アルキル基は、1つ以上のハロゲン、水酸化物、アルコキシド、カルボン酸、ホスフェート、ホスホネート、スルフェート、スルフォネートアミデート、シアネート、およびニトロ基によって任意に置換される。それぞれの可能性は、本発明の別個の実施形態を表す。
「シクロアルキル」基という用語は、飽和、置換または非置換である、環原子としての炭素原子を含む環構造を指す。別の実施形態では、シクロアルキルは、5~6員環である。別の実施形態では、シクロアルキル基は、非置換、またはハロゲン、アルキル基、ハロアルキル基、水酸化物、アルコキシド、アミド、ニトロ基、シアノ基、またはカルボキシレートによって置換され得る。それぞれの可能性は、本発明の別個の実施形態を表す。
「ハロアルキル」という用語は、1つ以上のハロゲン化物で置換されている上記に定義されたアルキルを指す。ハロアルキルの非限定的な例としては、CF3、CF2CF3、CH2I、CH2Br、CH2CH2Br、CHBrCH3、CH2CH2CH2Br、CH2CHBrCH3、またはCHBrCH2CH3が挙げられ、それぞれは、本発明の別個の実施形態を表す。
「アリール」という用語は、非置換、またはハロゲン、シアノ、アリール、ヘテロアリール、ハロアルキル、ヒドロキシ、アルコキシカルボニル、アミド、アルキルアミド、ジアルキルアミド、ニトロ、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、カルボキシ、またはチオ、またはチオアルキルから選択される1つ以上の基によって置換され得る、少なくとも1つの炭素環式芳香環を有する芳香族基を指す。アリール環の非限定的な例は、フェニル、ナフチル、ペリレンなどである。一実施形態では、アリール基は、5~12員環である。別の実施形態では、アリール基は、5~8員環である。一実施形態では、アリール基は、5員環である。一実施形態では、アリール基は、6員環である。別の実施形態では、アリール基は、1~4個の縮合環を含む。
「ヘテロアリール」という用語は、少なくとも1つの複素環式芳香環を有する芳香族基を指す。一実施形態では、ヘテロアリールは、環の一部として、硫黄、酸素、窒素、ケイ素、リン、またはこれらの任意の組み合わせなどの少なくとも1つのヘテロ原子を含む。別の実施形態では、ヘテロアリールは、非置換、またはハロゲン、アリール、ヘテロアリール、シアノ、ハロアルキル、ヒドロキシ、アルコキシカルボニル、アミド、アルキルアミド、ジアルキルアミド、ニトロ、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、カルボキシ、またはチオ、またはチオアルキルから選択される1つ以上の基によって置換され得る。ヘテロアリール環の非限定的な例は、ピラニル、ピロリル、ピラジニル、ピリミジニル、ピラゾリル、ピリジニル、フラニル、チオフェニル、チアゾリル、インドリル、イミダゾリル、イソオキサゾリルなどである。一実施形態では、ヘテロアリール基は、5~12員環である。一実施形態では、ヘテロアリール基は、5員環である。一実施形態では、ヘテロアリール基は、6員環である。別の実施形態では、ヘテロアリール基は、5~8員環である。別の実施形態では、ヘテロアリール基は、1~4個の縮合環を含む。一実施形態では、ヘテロアリール基は、1,2,3-トリアゾールである。一実施形態では、ヘテロアリールは、ピリジルである。一実施形態では、ヘテロアリールは、ビピリジルである。一実施形態では、ヘテロアリールは、テルピリジルである。
いくつかの実施形態では、Mは、一価の陽イオンである。別の実施形態では、Mは、アルカリ金属陽イオン、NH4
+、第四級アンモニウム陽イオン、および第四級ホスホニウム陽イオンを含む。別の実施形態では、Mは、Li+である。別の実施形態では、Mは、Na+である。別の実施形態では、Mは、K+である。別の実施形態では、Mは、Rb+である。別の実施形態では、Mは、Cs+である。別の実施形態では、第四級アンモニウム陽イオンの非限定的な例としては、テトラメチルアンモニウム、テトラエチルアンモニウム、テトラブチルアンモニウム、テトラオクチルアンモニウム、トリメチルオクチルアンモニウム、およびセチルトリメチルアンモニウムが挙げられる。別の実施形態では、第四級ホスホニウム陽イオンの非限定的な例としては、テトラフェニルホスホニウム、ジメチルジフェニルホスホニウム、テトラブチルホスホニウム、メチルトリフェノキシホスホニウム、およびテトラメチルホスホニウムが挙げられる。
いくつかの実施形態では、本明細書で使用される「ハロゲン化物」という用語は、ハロゲン基(第17族)の任意の置換基を指す。別の実施形態では、ハロゲン化物は、フッ化物、塩化物、臭化物、またはヨウ化物である。別の実施形態では、ハロゲン化物は、フッ化物である。別の実施形態では、ハロゲン化物は、塩化物である。別の実施形態では、ハロゲン化物は、臭化物である。別の実施形態では、ハロゲン化物は、ヨウ化物である。
他の実施形態では、ペリレンジイミド誘導体は、1、2、3、4a、4b、または5の構造によって表される。
驚いたことには、いくつかの実施形態では、本発明の自立フィルムは、小さな有機分子(1000Da未満、またはその二量体、またはその三量体)を含むという事実にもかかわらず、機械的および熱的強度ならびに耐久性を提供する。さらに、フィルムの他の特性に悪影響を与えることなく、少量(通常、10重量%未満)の補強材料を添加すると、機械的特性の有意な向上が見られる。
様々な実施形態では、本発明の自立フィルムは、有機溶媒に可溶である。他の実施形態では、本発明の自立フィルムは、極性有機溶媒に可溶である。他の実施形態では、自立フィルムは、水に不溶である。
いくつかの実施形態では、本発明は、芳香族材料を含む自立フィルムを提供する。他の実施形態では、本発明は、本発明の自立フィルムを含む精密濾過膜または限外濾過膜を提供する。他の実施形態では、本発明は、ナノ結晶芳香族材料を含む組成物を提供する。いくつかの実施形態では、本発明の自立フィルム、精密濾過膜、限外濾過膜、および組成物は、補強材料をさらに含む。いくつかの実施形態では、補強材料は、炭素材料、多糖類、ナノクレイ、金属、金属合金、有機ポリマー、またはこれらの任意の組み合わせを含み、それぞれは、本発明の別個の実施形態を表す。他の実施形態では、自立フィルム、精密濾過膜/限外濾過膜、および/または組成物は、1種以上の異なる補強材料を含む。別の実施形態では、自立フィルム、精密濾過膜/限外濾過膜、および/または組成物は、1種の補強材料を含む。別の実施形態では、自立フィルム、精密濾過膜/限外濾過膜、および/または組成物は、2種の異なる補強材料を含む。別の実施形態では、自立フィルム、精密濾過膜/限外濾過膜、および/または組成物は、3種の異なる補強材料を含む。別の実施形態では、自立フィルム、精密濾過膜/限外濾過膜、および/または組成物は、1種~5種の異なる補強材料を含む。他の実施形態では、補強材料は、水性媒体に可溶である。
一実施形態では、本発明の実施形態内の補強材料の炭素材料は、グラフェン、グラフェン酸化物、グラファイト、炭素繊維、またはこれらの任意の組み合わせを含む。別の実施形態では、炭素材料は、グラフェンである。別の実施形態では、炭素材料は、グラフェン酸化物である。別の実施形態では、炭素材料は、グラファイトである。別の実施形態では、炭素材料は、炭素繊維である。別の実施形態では、炭素材料は、上記の任意の組み合わせである。
別の実施形態では、炭素材料は、粉末、分散液、または当技術分野で既知の他の任意の形態として提供される。別の実施形態では、グラフェン酸化物は、溶媒中に分散している。別の実施形態では、グラフェン酸化物は、粉末である。別の実施形態では、溶媒は、水である。別の実施形態では、溶媒は、トルエンである。
いくつかの実施形態では、本発明の実施形態内の補強材料の多糖類は、アガロース、セルロース、マイクロファイバーセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、アミロース、アミロペクチン、デンプン、グリコーゲン、ヘミセルロース、アラビノキシラン、キチン、ペクチン、またはこれらの任意の組み合わせを含む。別の実施形態では、多糖類は、アガロースである。別の実施形態では、多糖類は、セルロースである。別の実施形態では、多糖類は、マイクロファイバーセルロースである。別の実施形態では、多糖類は、ヒドロキシエチルセルロースである。別の実施形態では、多糖類は、アミロースである。別の実施形態では、多糖類は、アミロペクチンである。別の実施形態では、多糖類は、デンプンである。別の実施形態では、多糖類は、グリコーゲンである。別の実施形態では、多糖類は、ヘミセルロースである。別の実施形態では、多糖類は、アラビノキシランである。別の実施形態では、多糖類は、キチンである。別の実施形態では、多糖類は、ペクチンである。別の実施形態では、多糖類は、上記の任意の組み合わせである。別の実施形態では、多糖類は、ゲル、分散液、溶液、粉末、または当技術分野で既知の他の任意の形態として提供される。
いくつかの実施形態では、本発明の実施形態内の補強材料の「ナノクレイ」という用語は、剥離時に2Dプレートレットを形成する層状アルミノシリケート(SiO2/Al2O3)鉱物を指す。別の実施形態では、ナノクレイは、遷移金属陽イオン、アルカリ金属陽イオン、アルカリ土類金属陽イオン、または当該技術分野において既知の他の任意の陽イオンで表面置換された厚さ約1nmのアルミノシリケート層からなるモンモリロナイトのように、剥離時に2Dプレートレットを形成する。別の実施形態では、層は、約10μmサイズの多層粒子に積み重ねられる。有機クレイは、金属陽イオンが、第四級アルキルアミンによって交換される表面改質ナノクレイである。ナノクレイの非限定的な例としては、親水性ベントナイト、有機クレイ表面改質トリメチルステアリルアンモニウムモンモリロナイト、有機クレイ表面改質ジメチルジアルキルアミンモンモリロナイト、有機クレイ表面改質アミノプロピルトリエトキシシラン/オクタデシルアミンモンモリロナイト、有機クレイ表面改質メチルジヒドロキシエチル水素化タローアンモニウムモンモリロナイト、有機クレイ表面改質第四級アンモニウムモンモリロナイト、およびこれらの任意の組み合わせが挙げられる。それぞれは、本発明の別個の実施形態を表す。別の実施形態では、第四級アンモニウムの非限定的な例としては、メチルジヒドロキシエチル水素化タローアンモニウム、トリオクチルメチルアンモニウム、テトラブチルアンモニウム、ヘキサデシルトリメチルアンモニウム、テトラヘキシルアンモニウム、テトラメチルアンモニウム、アルキルベンジルジメチルアンモニウム、またはこれらの任意の組み合わせが挙げられる。それぞれは、本発明の別個の実施形態を表す。別の実施形態では、ナノクレイは、親水性ベントナイトである。別の実施形態では、ナノクレイは、有機クレイ表面改質メチルジヒドロキシエチル水素化タローアンモニウムモンモリロナイトである。
いくつかの実施形態では、本発明の実施形態内の補強材料の有機ポリマーは、水溶性ポリマーまたは非水溶性ポリマーを含む。補強材料としての有機ポリマーの非限定的な例としては、ポリビニルアルコール、ポリエチレングリコール(PEG)、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリアクリロニトリル、ポリアミド、ポリイミド、ポリエステル、またはこれらの任意の組み合わせが挙げられる。
一実施形態では、本発明の自立フィルムは、様々な寸法および形状で製造される。
いくつかの実施形態では、本発明の自立フィルムは、100nm~500ミクロンの厚さを有する。別の実施形態では、フィルムは、100nm~10μmの厚さを有する。別の実施形態では、フィルムは、5~50μmの厚さを有する。別の実施形態では、フィルムは、10~30μmの厚さを有する。別の実施形態では、フィルムは、20~100μmの厚さを有する。別の実施形態では、フィルムは、約15~50μmの厚さを有する。
様々な実施形態では、芳香族材料は、芳香族ビルディングブロックの強いπ相互作用により、溶液中で自己組織化して有機ナノ結晶繊維になる。その結果、(i)芳香族材料を含む自立フィルム、および(ii)芳香族材料および補強材料を含む自立フィルム(ハイブリッドフィルム)の両方で、芳香族材料を含むナノ結晶繊維構造が形成される。本発明の自立フィルムは、そのようなナノ結晶繊維構造を含む。一実施形態では、自立フィルムの製造を示す一般的なスキームが、図1に示される。別の実施形態では、代替の製造プロセスが、図6A~Bのスキームに示されるように使用される。別の実施形態では、代替の製造プロセスは、本発明の有機ナノ結晶のシード成長プロセスを含む。
ナノ結晶繊維構造内の繊維は、様々な寸法と特性に対応するように調整される。
いくつかの実施形態では、ナノ結晶性繊維構造の繊維は、高いアスペクト比を有する。別の実施形態では、繊維は、5~50の平均アスペクト比を有する。
いくつかの実施形態では、フィルムのナノ結晶繊維構造の繊維は、0.5~30μmの平均長さを有する。別の実施形態では、平均長さは、1~20μmである。別の実施形態では、平均長さは、1~15μmである。別の実施形態では、平均長さは、1~10μmである。別の実施形態では、平均長さは、1~5μmである。一実施形態では、フィルムのナノ結晶繊維構造の繊維は、2~200nmの平均幅を有する。一実施形態では、平均幅は、10~150nmである。一実施形態では、平均幅は、15~140nmである。一実施形態では、平均幅は、20~130nmである。
いくつかの実施形態では、フィルムのナノ結晶繊維構造の繊維は、サイズが均一である。別の実施形態では、フィルムのナノ結晶繊維構造の繊維は、サイズが不均一である。
いくつかの実施形態では、フィルムのナノ結晶繊維構造の繊維、および本発明のハイブリッド組成物は、光活性である。いくつかの実施形態では、フィルムのナノ結晶繊維構造の繊維、および本発明のハイブリッド組成物は、610~640nmの波長で発光する。別の実施形態では、繊維は、610~615nmで発光する。別の実施形態では、繊維は、615~625nmで発光する。別の実施形態では、繊維は、620~630nmで発光する。別の実施形態では、繊維は、624nmで発光する。
いくつかの実施形態では、本発明のナノ結晶繊維構造の繊維、フィルム、およびハイブリッド組成物は、70~100%の発光の量子収率を有する。別の実施形態では、量子収率は、70~75%である。別の実施形態では、量子収率は、75~80%である。別の実施形態では、量子収率は、80~85%である。別の実施形態では、量子収率は、85~90%である。別の実施形態では、量子収率は、90~95%である。別の実施形態では、量子収率は、95~100%である。別の実施形態では、量子収率は、80%である。
いくつかの実施形態では、ナノ結晶繊維構造の形態は、繊維の絡み合いおよび相互作用の大きな表面積を可能にし、構造的堅牢性をもたらす。これは、とりわけ、本発明のフィルムのヤング率で見ることができる。いくつかの実施形態では、本発明のハイブリッドフィルム(すなわち、芳香族材料および補強材料を含むフィルム)は、補強なしのフィルムと比較してより良好な機械的特性を有する。別の実施形態では、特定の理論および作用メカニズムに束縛されることなく、補強材料は、結果として生じるスーパーコイル構造、結果としての相互貫入網目構造、またはこれらの任意の組み合わせに起因して、ハイブリッドフィルムの機械的特性を改善する。
いくつかの実施形態では、本発明の自立フィルムは、機械的に安定である。いくつかの実施形態では、本発明の自立フィルムは、30~1000MPaのヤング率を有する。別の実施形態では、本発明の自立フィルムは、70~950MPaのヤング率を有する。別の実施形態では、本発明の自立フィルムは、150~900MPaのヤング率を有する。別の実施形態では、本発明の自立フィルムは、200~800MPaのヤング率を有する。別の実施形態では、本発明の自立フィルムは、300~700MPaのヤング率を有する。別の実施形態では、本発明の自立フィルムは、400~650MPaのヤング率を有する。別の実施形態では、本発明の自立フィルムは、500~700MPaのヤング率を有する。別の実施形態では、本発明の自立フィルムは、80~220MPaのヤング率を有する。別の実施形態では、本発明の自立フィルムは、110~210MPaのヤング率を有する。別の実施形態では、本発明の自立フィルムは、170~230MPaのヤング率を有する。別の実施形態では、本発明の自立フィルムは、600±100MPaのヤング率を有する。別の実施形態では、本発明の自立フィルムは、160±50MPaのヤング率を有する。別の実施形態では、本発明の自立フィルムは、200±30MPaのヤング率を有する。別の実施形態では、本発明の自立フィルムは、150±70MPaのヤング率を有する。別の実施形態では、本発明の自立フィルムは、50~110MPaのヤング率を有する。別の実施形態では、本発明の自立フィルムは、70~110MPaのヤング率を有する。別の実施形態では、本発明の自立フィルムは、90~190MPaのヤング率を有する。別の実施形態では、本発明の自立フィルムは、210~390MPaのヤング率を有する。別の実施形態では、本発明の自立フィルムは、90±20MPaのヤング率を有する。別の実施形態では、本発明の自立フィルムは、140±50MPaのヤング率を有する。
いくつかの実施形態では、本発明の自立フィルムは、0.1~30MPaの引張強度を有する。別の実施形態では、本発明の自立フィルムは、0.1~1MPaの引張強度を有する。別の実施形態では、本発明の自立フィルムは、1~5MPaの引張強度を有する。別の実施形態では、本発明の自立フィルムは、1~10MPaの引張強度を有する。別の実施形態では、本発明の自立フィルムは、1~15MPaの引張強度を有する。別の実施形態では、本発明の自立フィルムは、10~20MPaの引張強度を有する。別の実施形態では、本発明の自立フィルムは、10~30MPaの引張強度を有する。別の実施形態では、本発明の自立フィルムは、25~30MPaの引張強度を有する。
いくつかの実施形態では、本発明の自立フィルムは、0.1~5%伸長する。別の実施形態では、本発明の自立フィルムは、0.1~0.5%伸長する。別の実施形態では、本発明の自立フィルムは、0.5~1%伸長する。別の実施形態では、本発明の自立フィルムは、0.5~3%伸長する。別の実施形態では、本発明の自立フィルムは、1~5%伸長する。別の実施形態では、本発明の自立フィルムは、1~3%伸長する。
いくつかの実施形態では、本発明の自立フィルムは、0.1~30MPaの靭性を有する。別の実施形態では、本発明の自立フィルムは、0.1~1MPaの靭性を有する。別の実施形態では、本発明の自立フィルムは、0.5~1MPaの靭性を有する。別の実施形態では、本発明の自立フィルムは、0.5~5MPaの靭性を有する。別の実施形態では、本発明の自立フィルムは、2~3MPaの靭性を有する。別の実施形態では、本発明の自立フィルムは、1~10MPaの靭性を有する。別の実施形態では、本発明の自立フィルムは、5~15MPaの靭性を有する。別の実施形態では、本発明の自立フィルムは、1~15MPaの靭性を有する。別の実施形態では、本発明の自立フィルムは、5~20MPaの靭性を有する。別の実施形態では、本発明の自立フィルムは、5~30MPaの靭性を有する。別の実施形態では、本発明の自立フィルムは、10~30MPaの靭性を有する。別の実施形態では、本発明の自立フィルムは、15~30MPaの靭性を有する。
本発明のフィルムのさらなる有利な特性は、それらの熱安定性である。
いくつかの実施形態では、本発明のフィルムは、500℃の温度まで安定である。別の実施形態では、フィルムは、100~150℃の温度まで安定である。別の実施形態では、フィルムは、150~200℃の温度まで安定である。別の実施形態では、フィルムは、200~250℃の温度まで安定である。別の実施形態では、フィルムは250~300℃の温度まで安定である。別の実施形態では、フィルムは、300~450℃の温度まで安定である。別の実施形態では、フィルムは、300~400℃の温度まで安定である。別の実施形態では、フィルムは300~350℃の温度まで安定である。
フィルムのナノ結晶構造に起因して、それらは、有利な特性を実証する。一実施形態では、本発明のフィルムは、発光性であり、芳香族材料に起因する非線形光学(NLO)効果を有する。巨視的有機非線形光学(NLO)材料は、通常、ポリマーに埋め込まれ、分極化されたNLO活性分子に基づいており、不十分な長期熱安定性をもたらす。一方、本発明の自立フィルムは、NLO応答を示し、そのような応答は、時間の経過および加熱後も驚くほど変化しない。
いくつかの実施形態では、本発明の自立フィルムおよびハイブリッド組成物は、非線形光学(NLO)特性を有する。別の実施形態では、NLO効果は、第2の高調波発生(SHG)タイプのものである。別の実施形態では、本発明の材料のフィルムは、室温で数ヶ月間、かつ300℃に加熱した後数時間まで変化しないNLO応答を示す。
一実施形態では、本発明の自立フィルムおよびハイブリッド組成物は、蛍光を消光するためのセンサーとして使用される。
一実施形態では、本発明の自立フィルムおよびハイブリッド組成物は、多孔性である。他の実施形態では、多孔質サイズは、0.5~100nmである。他の実施形態では、多孔質サイズは、0.5~5nmである。他の実施形態では、多孔質サイズは、1~10nmである。他の実施形態では、多孔質サイズは、5~15nmである。他の実施形態では、多孔質サイズは、10~25nmである。他の実施形態では、多孔質サイズは、10~50nmである。他の実施形態では、多孔質サイズは、25~75nmである。他の実施形態では、多孔質サイズは、40~100nmである。
いくつかの実施形態では、芳香族材料対補強材料の重量比は50:50~99.9:0.1である。別の実施形態では、重量比は、50:50~90:10である。別の実施形態では、重量比は、60:40~99.9:0.1である。別の実施形態では、重量比は、70:30~99.9:0.1である。別の実施形態では、重量比は、80:20~99.9:0.1である。別の実施形態では、重量比は、90:10以上である。別の実施形態では、芳香族材料対補強材料の重量比は90:10~99.9:0.1である。別の実施形態では、重量比は、90:10~99.99:0.01である。別の実施形態では、重量比は、95:5~99.99-0.01である。別の実施形態では、重量比は、99:1~99.99-0.01である。別の実施形態では、重量比は、90:10である。別の実施形態では、重量比は、95:5である。別の実施形態では、重量比は、99.8:0.2である。
本発明の自立フィルムのナノ多孔質構造は、精密濾過膜または限外濾過膜としてのそれらの利用を可能にする。これらのフィルムは、膜の汚れを管理する手段として分解および再利用され得る。
一実施形態では、本発明の自立フィルムは、精密濾過膜または限外濾過膜として使用される。他の実施形態では、膜は、再利用可能である。他の実施形態では、膜は、0.5~100nmの濾過カットオフを有する。他の実施形態では、カットオフは、40~60nmである。他の実施形態では、カットオフは、50nmである。他の実施形態では、カットオフは、10~40nmである。他の実施形態では、カットオフは、1~10nmである。他の実施形態では、カットオフは、1nmである。他の実施形態では、カットオフは、0.5~5nmである。他の実施形態では、カットオフは、1~10nmである。他の実施形態では、カットオフは、5~15nmである。他の実施形態では、カットオフは、10~25nmである。他の実施形態では、カットオフは、10~50nmである。他の実施形態では、カットオフは、25~75nmである。他の実施形態では、カットオフは、40~100nmである。
「精密濾過膜」とは、本明細書では、約0.03~10ミクロンの孔径を有する膜を指す。
「限外濾過膜」とは、本明細書では、約0.002~0.1ミクロンの孔径を有する膜を指す。
いくつかの実施形態では、本発明の精密濾過膜/限外濾過膜は、濾過に使用される。別の実施形態では、粒子の濾過に使用される。別の実施形態では、ナノ粒子の濾過に使用される。別の実施形態では、生体分子の濾過に使用される。別の実施形態では、生体分子は、タンパク質、核酸、およびこれらの任意の組み合わせを含む。
様々な実施形態では、本発明の自立フィルムは、多孔質材料の生成のための、型またはテンプレートとして使用される。他の実施形態では、多孔質材料は、多孔質ポリマーフィルム、多孔質金属フィルム、多孔質ナノクレイフィルム、多孔質無機フラーレンフィルム、または多孔質炭素材料フィルムである。
様々な実施形態では、多孔質ポリマーフィルム、多孔質金属フィルム、多孔質ナノクレイフィルム、多孔質無機フラーレンフィルム、または多孔質炭素材料フィルムは、本発明の自立フィルムの上または周囲に、ポリマー層、金属層、ナノクレイ層、無機フラーレン層、または炭素材料層を形成して、続いて、有機溶媒中で自立フィルムを溶解することにより自立フィルムを除去し、それにより多孔質ポリマーフィルム、多孔質金属フィルム、多孔質ナノクレイフィルム、多孔質無機フラーレンフィルム、または多孔質炭素材料フィルムを得ることによって、調製される。他の実施形態では、金属層は、金属蒸着によって、金属塩の還元によって、金属ナノ粒子の加熱によって、または当技術分野において既知の他の任意の技術によって、自立フィルム上に形成される。他の実施形態では、ポリマー層は、自立フィルム上で熱可塑性ポリマーを溶融することによって、または自立フィルムの存在下でモノマーをその場で重合することによって形成される。他の実施形態では、ポリマーは、当技術分野で既知の任意の技術によって、自立フィルムの表面上にコーティングされる。他の実施形態では、ナノクレイ層は、本発明の自立フィルム上にナノクレイの溶液または懸濁液を堆積させることによって、または当該技術分野において既知の他の任意の技術によって形成される。他の実施形態では、炭素材料層は、本発明の自立フィルム上に炭素材料の溶液または懸濁液を堆積させることによって、または当該技術分野において既知の他の任意の技術によって形成される。他の実施形態では、無機フラーレン層は、本発明の自立フィルム上に無機フラーレン材料の溶液または懸濁液を堆積させることによって、または当該技術分野において既知の他の任意の技術によって形成される。
自立フィルムまたは組成物を含む電極
一実施形態では、本発明は、本発明による自立フィルムまたは組成物を含む電極を提供する。別の実施形態では、電極は、カソードまたはアノードである。別の実施形態では、電極は、結合剤、添加剤、集電体、またはこれらの任意の組み合わせをさらに含む。別の実施形態では、本発明による自立フィルムまたは組成物は、結合剤、添加剤、集電体、またはこれらの任意の組み合わせとして使用される。
自立フィルムの調製プロセス
一実施形態では、本発明は、本発明による自立フィルムを調製するためのプロセスを提供する。
一実施形態では、本発明は、自立フィルムの調製プロセスを提供し、以下の工程、
(a)芳香族物質を溶媒または溶媒混合物中で溶解すること、
(b)任意に、溶媒または溶媒の混合物中で溶解された補強材料を、工程(a)の芳香族材料溶液と混合すること、
(c)工程(a)または(b)の溶液をエージングすること、
(d)工程(c)のエージングされた溶液を支持体上で濾過すること、および表面の上部にフィルムを形成すること、ならびに
(e)工程(d)の得られたフィルムを分離すること、その剥離を生じさせること、を含む。
一実施形態では、本発明は、芳香族材料と補強材料を含む自立フィルムの調製プロセスを提供し、以下の工程、
(a)芳香族物質を溶媒または溶媒混合物中で溶解すること、
(b)溶媒または溶媒の混合物中で溶解された補強材料を、工程(a)の芳香族材料溶液と混合すること、
(c)工程(b)の溶液をエージングすること、
(d)工程(c)のエージングされた溶液を支持体上で濾過すること、および表面の上部にフィルムを形成すること、ならびに
(e)工程(d)の得られたフィルムを分離すること、その剥離を生じさせること、を含む。
一実施形態では、本発明は、自立フィルムの調製プロセスを提供し、
(a)芳香族物質を溶媒または溶媒混合物中で溶解すること、
(b)任意に、溶媒または溶媒の混合物中で溶解された補強材料を、工程(a)の芳香族材料溶液と混合溶解すること、
ここで、前記芳香族物質の種は、工程(a)または(b)の溶液に添加され、
(c)工程(a)または(b)の溶液をエージングすること、
(d)工程(c)のエージングされた溶液を支持体上で濾過すること、および表面の上部にフィルムを形成すること、ならびに
(e)工程(d)の得られたフィルムを分離すること、その剥離を生じさせること、を含む。
一実施形態では、本発明は、芳香族材料と補強材料を含む自立フィルムの調製プロセスを提供し、以下の工程、
(a)芳香族物質を溶媒または溶媒混合物中で溶解すること、
(b)溶媒または溶媒の混合物中で溶解された補強材料を、工程(a)の芳香族材料溶液と混合すること、
ここで、前記芳香族物質の種は、工程(a)または(b)の溶液に添加され、
(c)工程(a)または(b)の溶液をエージングすること、
(d)工程(c)のエージングされた溶液を支持体上で濾過すること、および表面の上部にフィルムを形成すること、ならびに
(e)工程(d)の得られたフィルムを分離すること、その剥離を生じさせること、を含む。
一実施形態では、芳香族物質の種は、芳香族物質を有機溶媒中で溶解すること、およびそれに水を添加することによって調製される。
一実施形態では、溶媒は、工程(a)および(b)の溶解に使用される。別の実施形態では、溶媒は、有機物である。別の実施形態では、溶媒は、水性である。別の実施形態では、溶媒の混合物が使用される。別の実施形態では、混合物は、有機溶媒の混合物である。別の実施形態では、混合物は、水と少なくとも1種の有機溶媒の混合物である。別の実施形態では、有機溶媒の非限定的な例としては、THF、アセトン、DMF、またはアセトニトリルが挙げられる。別の実施形態では、THF/水混合物が様々な比率で使用される。別の実施形態では、THF/水は、1:4の体積比で使用される。別の実施形態では、THF/水の体積比は、10:90~50:50である。
一実施形態では、工程(d)の得られたフィルムは、工程(e)で分離される。別の実施形態では、フィルムは、手動で分離される。別の実施形態では、フィルムは、溶媒または溶媒の混合物に浸漬することによって分離される。別の実施形態では、フィルムは、乾燥によって分離される。
一実施形態では、支持体からのフィルムの分離は、溶媒中にフィルムを浸漬することによって実行される。別の実施形態では、浸漬溶媒は、有機物である。別の実施形態では、浸漬溶媒は、水である。別の実施形態では、溶媒の混合物が使用される。別の実施形態では、混合物は、有機溶媒の混合物である。別の実施形態では、混合物は、水と有機溶媒または溶媒の混合物である。別の実施形態では、有機溶媒の非限定的な例としては、THF、アセトン、アセトニトリル、およびDMFが挙げられる。別の実施形態では、アセトニトリルが使用される。
一実施形態では、工程(c)のエージングは、1~50日間である。別の実施形態では、エージングは、5~40日間である。別の実施形態では、エージングは、5~35日間である。別の実施形態では、エージングは、1~30日間である。別の実施形態では、エージングは、15~40日間である。別の実施形態では、エージングは、5~30日間である。
一実施形態では、工程(d)の支持体は、ポリエーテルスルホン(PES)、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、テフロン(登録商標)、または水に溶解しない他の任意のポリマーから選択される。
一実施形態では、工程(a)の芳香族材料を用いる補強材料の工程(b)の溶解は、芳香族化合物の溶解と同時に行われる。別の実施形態では、補強材料の溶解は、芳香族化合物の溶解の前に行われる。別の実施形態では、補強材料の溶解は、芳香族化合物の溶解に続いて行われる。別の実施形態では、芳香族化合物および補強材料の溶解は、一緒にまたは別々に、超音波処理ありまたは超音波処理なしで行われる。
ハイブリッド組成物
様々な実施形態では、本発明は、カーボンナノチューブ(CNT)および有機ナノ結晶(ONC)を含むハイブリッド組成物を提供する。
別の実施形態では、ハイブリッド組成物は、有機ポリマーをさらに含む。別の実施形態では、有機ポリマーは、ポリビニルアルコール、ポリエチレングリコール(PEG)、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリアクリロニトリル、ポリアミド、ポリイミド、ポリエステル、およびこれらの任意の組み合わせからなる群から選択される。それぞれの可能性は、本発明の別個の実施形態を表す。
他の実施形態では、有機ナノ結晶は、水に不溶である。
他の実施形態では、小さな疎水性有機化合物は、2kD未満である。他の実施形態では、小さな疎水性有機化合物は、1kD未満である。他の実施形態では、疎水性有機化合物は、置換または非置換である芳香族コアを含む。他の実施形態では、芳香族コアは、電子欠乏基によって置換される。他の実施形態では、芳香族コアは、(C1~C10)アルキル、(C1~C10)ハロアルキル、(C3~C8)シクロアルキル、アリール、またはヘテロアリール、(前記アルキル、ハロアルキル、シクロアルキル、アリール、またはヘテロアリール基は、任意に置換される)、CF3、ハロゲン化物、OR6、OCH3、COR6、COCl、COOCOR6、COOR6、OCOR6、OCONHR6、NHCOOR6、NHCONHR6、OCOOR6、CON(R6)2、SR6、SO2R6、SOR6 SO2NH2、SO2NH(R6)、SO2N(R6)2、NH2、NH(R6)、N(R6)2、CONH2、CONH(R6)、CON(R6)2、CO(N-複素環)、NO2、OH、CN、シアネート、イソシアネート、チオシアネート、イソチオシアネート、メシレート、トシレート、またはトリフレートによって置換され、R6は、H、(C1~C10)アルキル、(C1~C10)ハロアルキル、(C3~C8)シクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールであり、アルキル、ハロアルキル、シクロアルキル、アリール、またはヘテロアリール基は、任意に置換され、すべての置換基は、上記に記載されている。それぞれは、本発明の別個の実施形態を表す。
他の実施形態では、カーボンナノチューブは、単層カーボンナノチューブ(SWCNT)である。他の実施形態では、カーボンナノチューブは、(6,5)単層カーボンナノチューブである。他の実施形態では、カーボンナノチューブは、多層カーボンナノチューブである。
「カーボンナノチューブ」とは、本明細書では、チューブを形成するグラフェンのシートを指す。
本明細書で定義される「単層ナノチューブ」とは、別のナノチューブを含有しないナノチューブを指す。
「多層カーボンナノチューブ」とは、本明細書では、ナノチューブ内の2つ以上のナノチューブ(例えば、二層ナノチューブを含む)を指す。
「ナノチューブ」とは、本明細書では、ナノスケールの寸法を有する任意のチューブを指す。
様々な実施形態では、本発明のハイブリッド組成物は、3重量%~85重量%のカーボンナノチューブ(CNT)を含む。他の実施形態では、ハイブリッド組成物は、3重量%~80重量%のカーボンナノチューブ(CNT)を含む。他の実施形態では、ハイブリッド組成物は、3重量%~75重量%のカーボンナノチューブ(CNT)を含む。他の実施形態では、ハイブリッド組成物は、3重量%~70重量%のカーボンナノチューブ(CNT)を含む。他の実施形態では、ハイブリッド組成物は、3重量%~40重量%のカーボンナノチューブ(CNT)を含む。他の実施形態では、ハイブリッド組成物は、5重量%~10重量%のカーボンナノチューブ(CNT)を含む。他の実施形態では、ハイブリッド組成物は、5重量%~15重量%のカーボンナノチューブ(CNT)を含む。他の実施形態では、ハイブリッド組成物は、10重量%~30重量%のカーボンナノチューブ(CNT)を含む。他の実施形態では、ハイブリッド組成物は、5重量%~20重量%のカーボンナノチューブ(CNT)を含む。他の実施形態では、ハイブリッド組成物は、15重量%~60重量%のカーボンナノチューブ(CNT)を含む。他の実施形態では、ハイブリッド組成物は、20重量%~70重量%のカーボンナノチューブ(CNT)を含む。他の実施形態では、ハイブリッド組成物は、35重量%~75重量%のカーボンナノチューブ(CNT)を含む。他の実施形態では、ハイブリッド組成物は、65重量%~70重量%のカーボンナノチューブ(CNT)を含む。他の実施形態では、ハイブリッド組成物は、3重量%~70重量%の多層カーボンナノチューブ(CNT)を含む。他の実施形態では、ハイブリッド組成物は、3重量%~40重量%の単層カーボンナノチューブ(CNT)を含む。
溶液中のONC形成を制御する手順が限られているため、ONCに基づくハイブリッド材料は調査されていない。
他の実施形態では、本発明のハイブリッド組成物は、有機結晶疎水性材料およびカーボンナノチューブを含む。別の実施形態では、ハイブリッド組成物は、有機ナノ結晶疎水性材料およびカーボンナノチューブを含む。別の実施形態では、ハイブリッド組成物は、ナノ結晶芳香族材料とカーボンナノチューブを含む。別の実施形態では、有機ナノ結晶疎水性材料は、リレンジイミド誘導体、その二量体、その三量体、またはこれらの任意の混合物である。他の実施形態では、リレンジイミド誘導体としては、ナフタレンジイミド誘導体、ペリレンジイミド誘導体、テリレンジイミド誘導体、またはこれらの組み合わせが挙げられる。それぞれは、本発明の別個の実施形態を表す。
他の実施形態では、ペリレンジイミド、ナフタレンジイミド、またはテリレンジイミドの誘導体は、(C1~C10)アルキル、(C1~C10)ハロアルキル、(C3~C8)シクロアルキル、アリール、またはヘテロアリール(前記アルキル、ハロアルキル、シクロアルキル、アリール、またはヘテロアリール基は、任意に置換される)、OH、OR6、OCH3、CF3、ハロゲン化物、F、COR6、COCl、COOCOR6、COOH、COOR6、OCOR6、OCONHR6、NHCOOR6、NHCONHR6、OCOOR6、CN、CON(R6)2、SR6、SO2R6、SOR6、SO3H、SO2M、SO3M、SO2NH2、SO2NH(R6)、SO2N(R6)2、NH2、NH(R6)、N(R6)2、CONH2、CONH(R6)、CON(R6)2、CO(N-複素環)、C(O)(C1~C10)アルキル、NO2、CN、シアネート、イソシアネート、チオシアネート、イソチオシアネート、メシレート、トシレート、トリフレート、PO(OH)2、またはOPO(OH)2から選択される1つ以上の置換基で置換されたペリレンジイミド、ナフタレンジイミド、またはテリレンジイミドを指し、R6は、H、(C1~C10)アルキル、(C1~C10)ハロアルキル、(C3~C8)シクロアルキル、アリール、またはヘテロアリール(前記アルキル、ハロアルキル、シクロアルキル、アリール、またはヘテロアリール基は、任意に置換される)であり、Mは、一価の陽イオンであり、すべての置換基は、上記に記載されている。
様々な実施形態では、ナノ結晶性疎水性材料は、上記のようなIA、IB、II、III、1´、2a´、2b´、3´、4´、1、2、3、4a、4b、または5の構造によって表されるペリレンジイミド誘導体である。
他の実施形態では、本発明のハイブリッド組成物は、1種以上の異なるペリレンジイミド誘導体を含む。他の実施形態では、ハイブリッド組成物は、2、3、4、5種の異なるペリレンジイミド誘導体を含む。それぞれは、本発明の別個の実施形態を表す。
他の実施形態では、ハイブリッド組成物は、ペリレンジイミド4aと4bとの混合物を含む。他の実施形態では、4aと4bとの混合物は、それぞれ1:9~9:1の比率である。別の実施形態では、4aと4bとの混合物は、それぞれ3:7の比率である。
ハイブリッド組成物の調製プロセス
様々な実施形態では、本発明は、本発明のONC/CNTハイブリッド組成物の調製プロセスを提供し、このプロセスは、
●疎水性有機化合物とカーボンナノチューブ(CNT)とを第1の有機溶媒中で混合すること、
●任意に、混合物を乾燥させること、
●第2の有機溶媒および水を混合物に添加して、水性媒体を得ること、および一定時間混合して、ハイブリッドを得ることであって、第1の有機溶媒および第2の有機溶媒が同じである場合、水のみが混合物に添加される、得ることと、を含む。
様々な実施形態では、本発明は、本発明のONC/CNTハイブリッド組成物の調製プロセスを提供し、このプロセスは、
●疎水性有機化合物とカーボンナノチューブ(CNT)とを第1の有機溶媒中で混合すること、
●任意に、混合物を乾燥させること、
●任意に、第2の有機溶媒を混合物に添加して、有機媒体を得ること、および一定時間混合して、ハイブリッドを得ること、を含む。
様々な実施形態では、本発明は、本発明のONC/CNTハイブリッド組成物の調製プロセスを提供し、このプロセスは、
●疎水性有機化合物とカーボンナノチューブ(CNT)とを第1の有機溶媒中で混合すること、
●任意に、混合物を乾燥させること、
●任意に、第2の有機溶媒、水、またはこれらの任意の組み合わせを、混合物に添加して、有機または水性媒体を得ること、および一定時間混合して、ハイブリッドを得ることと、を含む。
様々な実施形態では、本発明のハイブリッド組成物の調製プロセスは、均質なONC/CNTハイブリッド組成物をもたらすための遠心分離または沈殿による、ハイブリッドの精製をさらに含む。
様々な実施形態では、本発明のハイブリッド組成物の調製プロセスは、疎水性有機化合物とCNTとを第1の有機溶媒中で混合することを含む。様々な実施形態では、CNT分散液の調製プロセスは、CNTを式IAまたはIBのPDIと第1の有機溶媒中で混合することを含む。他の実施形態では、第1の有機溶媒は、クロロホルム、塩化メチレン、四塩化炭素、ジクロロエタン、グライム、ジグライム、トリグライム、トリエチレングリコール、トリクロロエタン、tertブチルメチルエーテル、テトラクロロエタン、アセトン、THF、DMSO、トルエン、ベンゼン、アルコール、クロロベンゼン、アセトニトリル、ジオキサン、エーテル、NMP、DME、DMF、酢酸エチル、またはこれらの組み合わせである。それぞれは、本発明の別個の実施形態を表す。
様々な実施形態では、本発明のハイブリッド組成物の調製プロセスは、水性媒体を乾燥混合物に添加すること、およびそれを一定時間混合して、本発明のハイブリッドを得ること、を含む。他の実施形態では、本発明のハイブリッド組成物の調製プロセスは、水性媒体を第1の有機溶媒との混合物に添加すること(乾燥工程なし)、およびそれを一定時間混合して、本発明のハイブリッド組成物を得ること、を含む。
様々な実施形態では、本発明のハイブリッド組成物の調製プロセスは、第2の有機溶媒および水を、乾燥混合物または第1の有機溶媒との混合物に添加して、水性媒体を得ること、を含む。様々な実施形態では、本発明のCNT分散液の調製プロセスは、第2の有機溶媒および水を、乾燥混合物または第1の有機溶媒との混合物に添加して、水性媒体を得ること、を含む。他の実施形態では、第2の有機溶媒は、水に可溶化される任意の溶媒である。他の実施形態では、第2の有機溶媒は、アセトン、THF、DMSO、NMP、DME、アルコール、DMF、アセトニトリル、ジオキサン、またはこれらの組み合わせである。それぞれは、本発明の別個の実施形態を表す。
他の実施形態では、水性媒体は、第2の有機溶媒と水との混合物を含む。他の実施形態では、水性媒体は、第1の有機溶媒、第2の有機溶媒、および水の混合物を含む。他の実施形態では、水性媒体は、第1の有機溶媒と水との混合物を含む(第1および第2の有機溶媒が同じ場合)。他の実施形態では、第1の有機溶媒は、2種以上の有機溶媒を含む。他の実施形態では、第2の有機溶媒は、2種以上の有機溶媒を含む。
他の実施形態では、ハイブリッド組成物の調製プロセスは、疎水性有機化合物とカーボンナノチューブとをクロロホルム中で混合すること、続いて混合物を乾燥させること、および水性媒体を一定時間添加して、ハイブリッド組成物を得ること、含む。
様々な実施形態では、プロセスで使用される水性媒体は、THFおよび水を含む。他の実施形態では、プロセスで使用される水性媒体は、アセトンおよび水を含む。他の実施形態では、プロセスで使用される水性媒体は、アセトン、THF、および水を含む。他の実施形態では、プロセスで使用される水性媒体は、アセトン、クロロホルム、および水を含む。他の実施形態では、プロセスで使用される水性媒体は、アセトン、THF、クロロホルム、および水を含む。他の実施形態では、プロセスで使用される水性媒体は、アルコールおよび水を含む。他の実施形態では、プロセスで使用される水性媒体は、DMFおよび水を含む。他の実施形態では、プロセスで使用される水性媒体は、DMSOおよび水を含む。他の実施形態では、水性媒体混合物は、室温で混合される。他の実施形態では、水性媒体混合物は、加熱される。他の実施形態では、水性媒体混合物は、超音波処理下で混合される。他の実施形態では、水性媒体混合物は、一定時間混合されて、均質な混合物を得る。他の実施形態では、水性媒体混合物は、超音波処理下で30分~1時間混合される。
ハイブリッド組成物の特性およびその使用
様々な実施形態では、本発明のハイブリッド組成物は、少なくとも7日間安定である。他の実施形態では、40重量%のSWCNTを含むONC/SWCNTは、少なくとも7日間安定である。他の実施形態では、60~67重量%のMWCNTを含むONC/MWCNTは、最大3日間安定である。他の実施形態では、3~8重量%のSWCNTを含むONC/SWCNTは、少なくとも1ヶ月間安定である。他の実施形態では、3~8重量%のSWCNTを含むONC/MWCNTは、少なくとも1ヶ月間安定である。
様々な実施形態では、本発明のハイブリッド組成物の導電率は、同じ割合のCNTに対するポリマー/CNTの導電率よりも高い。
種々の実施形態では、本発明のハイブリッド組成物は、250℃の温度まで熱的に安定である。他の実施形態では、本発明のハイブリッド組成物は、250℃~500℃の温度まで熱的に安定である。他の実施形態では、本発明のハイブリッド組成物は、250℃~400℃の温度まで熱的に安定である。
いくつかの実施形態では、本発明は、本発明のハイブリッド組成物を含むフィルムを提供する。他の実施形態では、フィルムは、自立フィルムである。他の実施形態では、フィルムまたは自立フィルムは、追加の有機ナノ結晶疎水性材料によってさらにコーティングされる。他の実施形態では、フィルムまたは自立フィルムは、染料材料によってさらにコーティングされる。他の実施形態では、フィルムまたは自立フィルムは、有機ポリマーをさらに含む。他の実施形態では、フィルムまたは自立フィルムは、ナノクレイをさらに含む。
本発明のONC/CNTハイブリッドは、水性媒体中で分散液として自己組織化され、続いてONC/CNTフィルムを調製するために使用される。これらのフィルムは、途切れのない3D CNT網目構造の形成に起因する高い導電率、およびONCの堅牢性に起因する高い熱安定性を有する。一般的なペリレンジイミド染料から組み立てられるONC/CNTハイブリッド材料は、2つの構成要素の光学特性と電気特性を有利に組み合わせる。他の実施形態では、ONC/CNTフィルムは、自立フィルムである。
種々の実施形態では、ONC/CNTハイブリッドフィルムは、固体支持体上に堆積されたフィルムを得るための、ONC/CNT分散液の固体支持体上での濾過によって調製される。固体支持体の非限定的な例としては、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、ポリエーテルスルホン(PES)、テフロン(登録商標)、ガラス膜、またはナイロンが挙げられる。それぞれは、本発明の別個の実施形態を表す。
他の実施形態では、自立フィルムは、溶媒または溶媒の混合物中での洗浄/浸漬によって、堆積フィルムを支持体から手動で剥離することによって得られる。別の実施形態では、フィルムは、乾燥によって分離される。フィルムを固体支持体から分離するために使用される溶媒または溶媒の混合物の非限定的な例としては、THF、アセトン、アセトニトリル、DMF、またはこれらの組み合わせが挙げられる。それぞれは、本発明の別個の実施形態を表す。
一実施形態では、本発明のフィルム/自立フィルムは、様々な寸法および形状で製造される。
いくつかの実施形態では、本発明のフィルム/自立フィルムは、100nm~500ミクロンの厚さを有する。別の実施形態では、フィルム/自立フィルムは、100nm~10μmの厚さを有する。別の実施形態では、フィルム/自立フィルムは、5~50μmの厚さを有する。別の実施形態では、フィルム/自立フィルムは、10~30μmの厚さを有する。別の実施形態では、フィルムは、20~100μmの厚さを有する。別の実施形態では、フィルム/自立フィルムは、約15~50μmの厚さを有する。
いくつかの実施形態では、ハイブリッド組成物および/またはそれを含むフィルムは、有利な特性を実証する。一実施形態では、本発明のハイブリッド組成物および/またはそれを含むフィルムは、発光性であり、芳香族材料に起因する非線形光学(NLO)効果を有する。巨視的有機非線形光学(NLO)材料は、通常、ポリマーに埋め込まれ、分極化されたNLO活性分子に基づいており、不十分な長期熱安定性をもたらす。一方、本発明のハイブリッド組成物および/またはそれを含むフィルムは、NLO応答を示し、そのような応答は、時間の経過および加熱後も驚くほど変化しない。別の実施形態では、フィルムは、自立フィルムである。
いくつかの実施形態では、本発明のハイブリッド組成物および/またはそれを含むフィルムは、非線形光学(NLO)特性を有する。別の実施形態では、NLO効果は、第2の高調波発生(SHG)タイプのものである。別の実施形態では、本発明の材料のフィルムは、室温で数ヶ月間、かつ250℃に加熱した後数時間まで変化しないNLO応答を示す。別の実施形態では、フィルムは、自立フィルムである。
一実施形態では、本発明のハイブリッド組成物および/またはその組成物を含むフィルムは、蛍光を消光するためのセンサーとして使用される。別の実施形態では、フィルムは、自立フィルムである。
一実施形態では、本発明のハイブリッド組成物および/またはそれを含むフィルムは、多孔質である。他の実施形態では、多孔質サイズは、0.5~100nmである。他の実施形態では、多孔質サイズは、0.5~5nmである。他の実施形態では、多孔質サイズは、1~10nmである。他の実施形態では、多孔質サイズは、5~15nmである。他の実施形態では、多孔質サイズは、10~25nmである。他の実施形態では、多孔質サイズは、10~50nmである。他の実施形態では、多孔質サイズは、25~75nmである。他の実施形態では、多孔質サイズは、40~100nmである。別の実施形態では、フィルムは、自立フィルムである。
本発明のハイブリッド組成物および/またはそれを含むフィルムのナノ多孔質構造は、精密濾過膜または限外濾過膜としてのそれらの利用を可能にする。これらのフィルムは、膜の汚れを管理する手段として分解および再利用され得る。別の実施形態では、フィルムは、自立フィルムである。
他の実施形態では、本発明は、本発明の自立フィルムを含む精密濾過膜または限外濾過膜を提供する。別の実施形態では、フィルムは、自立フィルムである。
一実施形態では、本発明のフィルム/自立フィルムは、精密濾過膜または限外濾過膜として使用される。他の実施形態では、膜は、再利用可能である。他の実施形態では、膜は、0.5~100nmの濾過カットオフを有する。他の実施形態では、カットオフは、40~60nmである。他の実施形態では、カットオフは、50nmである。他の実施形態では、カットオフは、10~40nmである。他の実施形態では、カットオフは、1~10nmである。他の実施形態では、カットオフは、1nmである。他の実施形態では、カットオフは、0.5~5nmである。他の実施形態では、カットオフは、1~10nmである。他の実施形態では、カットオフは、5~15nmである。他の実施形態では、カットオフは、10~25nmである。他の実施形態では、カットオフは、10~50nmである。他の実施形態では、カットオフは、25~75nmである。他の実施形態では、カットオフは、40~100nmである。
「精密濾過膜」とは、本明細書では、約0.03~10ミクロンの孔径を有する膜を指す。
「限外濾過膜」とは、本明細書では、約0.002~0.1ミクロンの孔径を有する膜を指す。
いくつかの実施形態では、本発明の精密濾過膜/限外濾過膜は、濾過に使用される。別の実施形態では、膜は、粒子の濾過に使用される。別の実施形態では、膜は、ナノ粒子の濾過に使用される。別の実施形態では、膜は、生体分子の濾過に使用される。別の実施形態では、生体分子は、タンパク質、核酸、およびこれらの任意の組み合わせを含む。
いくつかの実施形態では、本発明は、本発明の自立フィルムを含む、ナノ粒子、生体分子の分離のための膜を提供する。
様々な実施形態では、本発明のフィルム/自立フィルムは、多孔質材料の生成のための、型またはテンプレートとして使用される。他の実施形態では、多孔質材料は、多孔質ポリマーフィルム、多孔質金属フィルム、多孔質ナノクレイフィルム、多孔質無機フラーレンフィルム、または多孔質炭素材料フィルムである。
様々な実施形態では、多孔質ポリマーフィルム、多孔質金属フィルム、多孔質ナノクレイフィルム、多孔質無機フラーレンフィルム、または多孔質炭素材料フィルムは、本発明の自立フィルムの上または周囲に、ポリマー層、金属層、ナノクレイ層、無機フラーレン層、または炭素材料層を形成して、続いて、有機溶媒中で自立フィルムを溶解することにより自立フィルムを除去し、それにより多孔質ポリマーフィルム、多孔質金属フィルム、多孔質ナノクレイフィルム、多孔質無機フラーレンフィルム、または多孔質炭素材料フィルムを得ることによって、調製される。他の実施形態では、金属層は、金属蒸着によって、金属塩の還元によって、金属ナノ粒子の加熱によって、または当技術分野において既知の他の任意の技術によって、自立フィルム上に形成される。他の実施形態では、ポリマー層は、自立フィルム上で熱可塑性ポリマーを溶融することによって、または自立フィルムの存在下でモノマーをその場で重合することによって形成される。他の実施形態では、ポリマーは、当技術分野で既知の任意の技術によって、自立フィルムの表面上にコーティングされる。他の実施形態では、ナノクレイ層は、本発明の自立フィルム上にナノクレイの溶液または懸濁液を堆積させることによって、または当該技術分野において既知の他の任意の技術によって形成される。他の実施形態では、炭素材料層は、本発明の自立フィルム上に炭素材料の溶液または懸濁液を堆積させることによって、または当該技術分野において既知の他の任意の技術によって形成される。他の実施形態では、無機フラーレン層は、本発明の自立フィルム上に無機フラーレン材料の溶液または懸濁液を堆積させることによって、または当該技術分野において既知の他の任意の技術によって形成される。
他の実施形態では、本発明は、本発明の自立フィルムを含む導電性着色剤を提供する。
CNT分散液およびCNTフィルム(バッキーペーパー)
一実施形態では、本発明は、CNTおよび式IA、IBのPDI、またはこれらの組み合わせを含むCNT分散液を提供する。CNTの独自の特性は、新しい用途に有利である。それでも、CNTの不溶性は、その可能性を制限する。本発明は、CNTの安定した分散液を提供する。
いくつかの実施形態では、本発明は、CNT分散液の調製プロセスを提供し、このプロセスは、第1の有機溶媒中のCNTと、式IAもしくは1Bの構造によって表されるペリレンジイミド(PDI)、またはこれらの組み合わせとを混合して、CNT分散液を得ることを含む。他の実施形態では、CNT分散液は、PDI/CNTハイブリッドを含む。
いくつかの実施形態では、本発明は、CNT分散液の調製プロセスを提供し、このプロセスは、(i)第1の有機溶媒中のCNTと、式IAもしくは1Bの構造によって表されるペリレンジイミド(PDI)、またはこれらの組み合わせとを混合すること、(ii)任意に混合物を乾燥させること、ならびに(iii)第2の有機溶媒および水を混合物に添加して、水性媒体を得ること、および一定時間混合して、CNT分散液を得ることであって、第1の有機溶媒および第2の有機溶媒が同じである場合、水のみが混合物に添加される、得ること、を含む。他の実施形態では、CNT分散液は、本発明のONC/CNTハイブリッドを含む。
いくつかの実施形態では、本発明は、CNT分散液の調製プロセスを提供し、このプロセスは、(i)第1の有機溶媒中のCNTと、式IAもしくは1Bの構造によって表されるペリレンジイミド(PDI)、またはこれらの組み合わせとを混合すること、(ii)任意に混合物を乾燥させること、ならびに(iii)異なる第1の有機溶媒を混合物に添加すること、および一定時間混合して、CNT分散液を得ること、を含む。他の実施形態では、CNT分散液は、PDI/CNTハイブリッドを含む。
CNTとPDIとの混合物、またはCNTとONCとの混合物を使用した効率的な分散および剥離は、CNTからPDI/ONC(CNT壁に吸収されるペリレンジイミド(PDI)層など)への電荷シフト(電子移動)に起因する。
他の実施形態では、様々なPDI誘導体を有するCNT分散液が、図1A~1Fに示される。電荷シフトは、計算(DFT)による研究、電気化学研究、およびラマン分光研究によって支持される(実施例2、図17A、17B)。電荷シフトは、CNT間の反発をもたらし、溶媒和を促進し、親水性基の必要性を排除する。
いくつかの実施形態では、CNT分散液は、ガラス、酸化ケイ素、PP、PVC、PET、および紙の非限定例などの固体表面上に、ドロップキャスティングによって塗布されて、導電性ONC/CNTハイブリッドフィルムまたはPDI/CNTハイブリッドフィルムを形成する(CNT分散液の調製プロセスに応じて)。他の実施形態では、CNT分散液は、ONC/CNTハイブリッドを含む。他の実施形態では、CNT分散液は、PDI/CNTハイブリッドを含む。
いくつかの実施形態では、CNT分散液は、実施例22に示されるように固体表面に塗布されて、導電性フィルムを形成する。
様々な実施形態では、本発明は、ONC/CNTハイブリッドフィルムを提供する。他の実施形態では、本発明は、PDI/CNTハイブリッドフィルムを提供する。
様々な実施形態では、本発明のプロセスによって調製されるONC/CNTおよび/またはPDI/CNTフィルムは、電極の調製に使用される。他の実施形態では、本発明のプロセスによって調製されるONC/CNTおよび/またはPDI/CNTフィルムは、多孔質電極の調製に使用される。他の実施形態では、本発明のプロセスによって調製されるONC/CNTおよび/またはPDI/CNTフィルムは、透明電極の調製に使用される。
様々な実施形態では、本発明は、本発明のプロセスによって調製されるONC/CNTおよび/またはPDI/CNTフィルムを含む電極を提供する。他の実施形態では、本発明は、本発明のプロセスによって調製されるONC/CNTおよび/またはPDI/CNTフィルムを含む多孔質電極を提供する。他の実施形態では、本発明は、本発明のプロセスによって調製されるONC/CNTおよび/またはPDI/CNTフィルムを含む透明電極を提供する。
いくつかの実施形態では、本発明は、CNTフィルム(バッキーペーパー)の調製プロセスを提供し、このプロセスは、本発明のONC/CNTハイブリッドフィルムまたはPDI/CNTフィルムを第3の有機溶媒で洗浄し、それにより、ハイブリッドの総質量の0.1~10重量%の範囲まで、ONC/CNTハイブリッドから有機ナノ結晶(ONC)を除去すること、またはPDI/CNTハイブリッド組成物からPDIを除去すること、および多孔質CNTフィルム得ること、を含む。
他の実施形態では、CNTフィルムは、実施例20に従って調製される。
他の実施形態では、有機ナノ結晶および/またはPDIは、ハイブリッドの総質量の0.1~10重量%の範囲までONC/CNTまたはPDI/CNTハイブリッド組成物から除去される。他の実施形態では、有機ナノ結晶および/またはPDIは、ハイブリッドの総質量の約1重量%までONC/CNTまたはPDI/CNTハイブリッド組成物から除去される。他の実施形態では、有機ナノ結晶および/またはPDIは、ハイブリッドの総質量の0.5~10重量%の範囲までONC/CNTまたはPDI/CNTハイブリッド組成物から除去される。他の実施形態では、有機ナノ結晶および/またはPDIは、ハイブリッドの総質量の0.5~5重量%の範囲までONC/CNTまたはPDI/CNTハイブリッド組成物から除去される。他の実施形態では、有機ナノ結晶および/またはPDIは、ハイブリッドの総質量の1~5重量%の範囲までONC/CNTまたはPDI/CNTハイブリッド組成物から除去される。他の実施形態では、有機ナノ結晶および/またはPDIは、ハイブリッドの総質量の1~3重量%の範囲まで、ONC/CNTまたはPDI/CNTハイブリッド組成物から除去される。
他の実施形態では、ハイブリッド組成物から有機ナノ結晶を除去するために使用される第3の有機溶媒としては、クロロホルム、塩化メチレン、DMF、DMSO、THF、アセトン、トルエン、tertブチルメチルエーテル、テトラクロロエタン、四塩化炭素、トリクロロエタン、またはこれらの組み合わせが挙げられる。それぞれは、本発明の別個の実施形態を表す。
様々な実施形態では、本発明のプロセスによって調製されるCNTフィルムは、電極の調製に使用される。他の実施形態では、本発明のプロセスによって調製されるCNTフィルムは、多孔質電極の調製に使用される。他の実施形態では、本発明のプロセスによって調製されるCNTフィルムは、透明電極の調製に使用される。
様々な実施形態では、本発明は、本発明のプロセスによって調製されるCNTフィルムを含む電極を提供する。他の実施形態では、本発明は、本発明のプロセスによって調製されるCNTフィルムを含む多孔質電極を提供する。他の実施形態では、本発明は、本発明のプロセスによって調製されるCNTフィルムを含む透明電極を提供する。
ペロブスカイト太陽電池
様々な実施形態では、本発明は、本発明のONC/CNTハイブリッド組成物を含むペロブスカイト太陽電池を提供する。他の実施形態では、本発明は、本発明のPDI/CNTハイブリッド組成物を含むペロブスカイト太陽電池を提供する。他の実施形態では、本発明は、本発明のCNTハイブリッド組成物を含むペロブスカイト太陽電池を提供する。
非常に効率的(約20%)で、製造も容易であるが(Hodes,G.;Cahen,D.Nat.Photonics 2014,8,87-88.)、ハイブリッド有機/無機ペロブスカイト(ヨウ化メチルアンモニウム鉛、MAPbI3など)、太陽電池は、固有の不安定性を受ける(Leijtens,T.;Eperon,G.E.;Noel,N.K.;Habisreutinger,S.N.;Petrozza,A.;Snaith,H.J.Adv.Energy Mater.2015,5.;Wang,D.;Wright,M.;Elumalai,N.K.;Uddin,A.Sol.Energ.Mat.Sol.C 2016,147,255-275;Berry,J.et al.Adv.Mater.2015,27,5102-5112.)。さらに、高い効率をもたらすためには、安定性も欠くかなり複雑な有機正孔輸送材料(HTM)が必要である(Green,M.A.;Ho-Baillie,A.;Snaith,H.J.Nat.Photonics 2014,8,506-514.)。
一般的に用いられるHTMは、適切に調整されたHOMOエネルギーレベルを有する有機材料である。これらは複雑な有機分子またはポリマーであり、それらに関連する合成および過酷なデバイス動作条件での低い安定性は、安価で安定した太陽電池を作成するための欠点である。さらに、ほとんどのシステムでは、不十分な導電性の有機物の電荷輸送特性を改善するために、後者は、無機塩および酸素で高濃度にドープされており、再現性のあるデバイスの製造をさらに複雑にし、デバイスを湿度に敏感にする。HTMのドーピングは、下にあるペロブスカイト層に損傷を与えることも観察された。最後に、通常用いられる金電極は高価であり、ペロブスカイト層との不安定な界面を与える。
全体として、ハイブリッドペロブスカイトデバイスは、構造と化学組成を変化させる傾向があり、ヒステリシスおよび効率の損失をもたらし、工業化の主要な障害となる。最近、無機CsPbBr3ペロブスカイトに基づく太陽電池が、5.6%の効率に達し得ることが報告された(Kulbak,M.;Cahen,D.;Hodes,2015,6,2452-2456.)。
ハイブリッドシステムとは異なり、これらの完全な無機ペロブスカイトは、少なくとも500℃まで安定である(Kulbak,M.;Cahen,D.;Hodes,G.J.Phys.Chem.Lett.2015,6,2452-2456.)。このシステムの効率は、バンドギャップ(約2.3eV)、および界面での電圧損失、ならびに金電極の存在によって制限される。
様々な実施形態では、本発明は、上記の安定性/電極関連の課題に対処する本発明のONC/CNTまたはPDI/CNTフィルムまたはCNTフィルムを含むペロブスカイト太陽電池を提供する。他の実施形態では、本発明のペロブスカイト太陽電池は、少量のCNT(約1%)の存在下でも非常に導電性であり、ペロブスカイト電池上に容易に移動可能である。
他の実施形態では、本発明のペロブスカイト太陽電池は、約6%の効率を実証した。
他の実施形態では、本発明のペロブスカイト太陽電池は、少なくとも2ヶ月間安定である。別の実施形態では、それはペロブスカイトの化学的劣化を防ぐ。
一実施形態では、ペロブスカイト太陽電池とは、ハロゲン化鉛およびハロゲン化スズペロブスカイトを指す。
ハイブリッド組成物を含む電極
一実施形態では、本発明は、本発明によるハイブリッド組成物を含む電極を提供する。別の実施形態では、電極は、カソードまたはアノードである。別の実施形態では、電極は、結合剤、添加剤、集電体、またはこれらの任意の組み合わせをさらに含む。別の実施形態では、本発明によるハイブリッド組成物は、結合剤、添加剤、集電体、またはこれらの任意の組み合わせとして使用される。
一実施形態では、本明細書で使用される「a」または「an」という用語は、特定の用途に適合するように、任意の所望の大きさで存在し得る、示された要素の少なくとも1つまたは複数を指し、当業者によって理解される。
一実施形態では、「約」という用語は、示された数または数の範囲から、0.0001~5%の偏差を指す。一実施形態では、「約」という用語は、示された数または数の範囲から、1~10%の偏差を指す。
一実施形態では、「室温」という用語は、関連する実験が行われた環境の温度を指す。別の実施形態では、「室温」とは、25±10℃の温度である。別の実施形態では、「室温」とは、25℃である。別の実施形態では、「室温」とは、30℃である。別の実施形態では、「室温」とは、35℃である。別の実施形態では、「室温」とは、20℃である。別の実施形態では、「室温」とは、15℃である。
以下の実施例は、本発明の好ましい実施形態をより完全に説明するために示される。しかし、それらは決して本発明の広い範囲を限定するものと解釈されるべきではない。
実施例1
化合物1の合成
EP-PDI-OMe(1):EP-PDI-Br(300mg、0.49mmol)、(4)(Rajasingh,P.;Cohen,R.;Shirman,E.;Shimon,L.J.W.;Rybtchinski,B.The Journal of Organic Chemistry 2007,72,5973に従って合成される)を10mLのTHF中で溶解した。0.5MのKOHのMeOH溶液1.4mLを添加した。塩基を添加すると、溶液の色がすぐに黒紫色に変化した。反応物を周囲条件で一晩撹拌した。反応混合物を1M HCLおよび水で洗浄し、CHCl3に抽出し、MgSO4で乾燥させ、減圧下で濃縮した。材料を、5%ヘキサンから2%メタノールへと極性が徐々に増加する溶離液としてクロロホルムを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製した。化合物1(187mg、68%)を抽出し、紫色固体として乾燥させた。
1H NMR(トルエン-d8,300 MHz):δ=9.3(d、1H、JHH=8.4Hz、ペリレン-H)、8.71(d、1H、JHH=8.4Hz、ペリレン-H)、8.62(d、1H、JHH=8.2Hz、ペリレン-H)、8.51(d、1H、JHH=8.4Hz、ペリレン-H)、8.25(s、1H、ペリレン-H)、7.83(dd、2H、JHH=8.2、10Hz、ペリレン-H)、5.33(m、2H、N(CH(CH2CH3)2))、3.41(s、3H、OMe-H)、2.54(m、4H、N(CH(CH2CH3)2))、1.93(m、4H、N(CH(CH2CH3)2))、1.01(m 12H、N(CH(CH2CH3)2))。13C NMR(CDCl3):158.51、134.72、134.54、134.17、128.76、128.62、124.69、123.66、122.11、57.97、57.71、57.0、25.19、11.50 MS-ESI(m/z):[M-H]- C35H32N2O5 560.23に対して計算;560.25で見られる。UV/Vis(THF):λmax/nm=477、509、545。蛍光(THF):λmax=568nm、蛍光量子収率ΦF=0.94。
実施例2
化合物2の合成
EP-PDI-NO2(2):(Chen,K.-Y.;Fang,T.-C.;Chang,M.-J.Dyes and Pigments 2012,92,517の変性)不活性雰囲気下で、硝酸セリウムアンモニウム(CAN、100mg、0.18mmol)をEP-PDI(3、100mg、0.16mmol)のジクロロメタン溶液(40mL)に添加した。反応混合物をグローブボックスの外に取り出し、窒素下で15分間撹拌した。濃HNO3(58μL)を窒素下で添加し、混合物を45分間撹拌した。溶液の色がオレンジ色から赤色に変化した。反応混合物をKOHを使用して中和した。有機層を水で3回洗浄し、MgSO4で乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣のシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液としてジクロロメタン)から2を得た(収率92%)。
1H NMR(CDCl3):δ=9.75(m、4H、重複ペリレン-H)、8.61(d、1H、3JHH=8.1Hz、ペリレン-H)、8.26(d、1H、3JHH=8.1Hz、ペリレン-H)、5.03(m、2H、N(CH(CH2CH3)2))、2.24(m、4H、N(CH(CH2CH3)2))、1.93(m、4H、N(CH(CH2CH3)2))、0.91(t、12H、3JHH=7.5、N(CH(CH2CH3)2))。13C NMR(75 MHz、CDCl3):δ 147.66、135.46、132.91、129.48、129.35、129.10、127.92、127.49、126.66、126.47、124.43、124.01、58.91、57.90、24.94、24.86、11.28、11.25。C45H41N3O8,575.20に対して計算されたESI-MS(m/z)[M]+;575.21で見られる。
実施例3
芳香族材料を含むナノ結晶繊維構造の自己組織化-方法A
化合物1をアセトン中で溶解し、超音波処理し、再蒸留水(1:4のv/vのアセトン/水溶液中4×10-5M)に注入した。得られた溶液を密封バイアルまたはキュベット中でエージング(8~10日)し、UV-Vis分光法でエージングプロセスを精査した(図3)。興味深いことに、1の芳香族コア間の相互作用モードは、UV/Vis吸収の変化によって証明されるように、結晶変態中に実質的に変化する。当初、PDIのコフェイシャルπ-πスタッキングに典型的な広がりと0-0/0-1の振電バンド反転が存在した(Wurthner,F.Chemical Communications 2004,1564.;Yan,P.;Chowdhury,A;Holman,M.W.;Adams,D.M.The Journal of Physical Chemistry B 2005,109,724;Wang,W.;Han,J.J.;Wang,L.-Q.;Li,L.-S.;Shaw,W.J.;Li,A.D.Q.Nano Letters 2003,3,455)。それに次いで、浅色シフトが発生し、486nm、512nm、568nm、および600nmの順序に位置する、より高い振電バンドの相対強度の興味深い増加が見られた。
エージングに次いで、SEMとクライオTEM画像は、幅が20~130nm、長さが数μmである、溶液中での高アスペクト比のフレキシブルナノ結晶繊維の形成を明らかにした(図4Aおよび4B)。ナノ繊維は、1か月のエージング後で、有意な沈殿はなく、溶液中で安定であった。繊維は、624nmで発光のピークを示し、1か月間のエージング後の量子収率は80%であった(図5)。
実施例4
芳香族材料を含むナノ結晶繊維構造の自己組織化-方法B
化合物1の前駆体溶液について、水/THFの溶液を70:30v/vの比率で混合し、5x10-5Mの最終濃度の固体化合物をTHF中で最初に溶解し、次いで再蒸留水をTHF溶液に急速に添加した。この溶液を10分間超音波処理した後、500μLのTHFに溶解された3当量の化合物1を急速に注入した(20ml溶液の場合)。化合物2の前駆体溶液(Rosenne,S.et al.(Self-Assembled Organic Nanocrystals with Strong Nonlinear Optical Response.Nano Letters 15,7232-7237 2015)に従って合成される)について、水/THFの溶液を70:30 v/vの比率で混合し、1x10-4Mの最終濃度の固体化合物を得た。最初に化合物をTHF中で溶解し、次に再蒸留水をTHF溶液に急速に添加した。この溶液を10分間超音波処理した後、500μLのTHFに溶解された3当量の化合物1を急速に注入した(20ml溶液の場合)。得られた2の結晶のSEM画像は、図6C-D(S9C-D)で見ることができる。図6Cは超音波処理後の2のナノ結晶を示し、図6Dは3当量の化合物1の添加後の同じもの、およびフィルムとしての堆積を示す。NCの伸びは明白であった。化合物3の前駆体溶液について、水/THFの溶液を70:30 v/vの比率で混合し、1x10-4Mの最終濃度の固体化合物をTHF中で最初に溶解し、次いで再蒸留水をTHF溶液に急速に添加した。この溶液を8分間超音波処理した。
実施例5
芳香族材料を含むフィルムの製造
化合物1~3の水溶液の濾過に、制御圧力設定(図10)を使用した。フィルム1aの調製:実施例4からの化合物1のエージングされた水性(前駆体)溶液(4×10-5M、0.9mg)40mLを、13mmインラインステンレス鋼製スウィニーフィルターホルダー(Pall life sciences)に封入されているPES支持体(Merck Millipore、HPWP01300|Millipore Express PLUSメンブレンフィルター、ポリエーテルスルホン、親水性、0.45μm、13mm、有効濾過面積0.95cm2)上に堆積させた。濾過中、膜間圧は、最大2.5バールまで上昇した。
フィルム1b:実施例4からの化合物1(2mg)の水性(前駆体)溶液20mlを、13mmインラインステンレス鋼製スウィニーフィルターホルダーに封入されているPVDF支持体(GE Healthcare Life Sciences、RPN1416F、タンパク質移動用に最適化されたAmersham Hybond-P PVDF Membrane、疎水性PVDF,0.45μm)上に堆積させた。
フィルム2:実施例4からの化合物2(2mg)の水性(前駆体)溶液10mlを、13mmインラインステンレス鋼製スウィニーフィルターホルダーに封入されているPVDF支持体上に堆積させた。
フィルム3:実施例4からの化合物3(2mg)の水性(前駆体)溶液40mlを、13mmインラインステンレス鋼製スウィニーフィルターホルダーに封入されているPVDF支持体上に堆積させた。
直径10mm(図11A)、厚さ約15μm(図11B)を有する自立巨視的フィルム1aを得た。このフィルムの微細構造を走査型電子顕微鏡(SEM)を使用して調べたところ、多孔質網目構造(図11A)を作成する、絡み合ったナノ結晶繊維が明らかになった。容易な溶液処理によって形成されたこの網目構造は、電界紡糸ポリマーナノファイバーフィルムに類似している。
フィルム1bは、フィルム1aと比較して1の大きなファセットNCを含むが、一方フィルム2は、ベルト状のNCから形成され、フィルム3は、長いナノストライプから組み立てられる(図7~9)。それらの結晶化度は、XRDによって確認された。製造の3つの方法によって、安定した結晶質の巨視的自立フィルムが構成された。自立フィルムは、小分子ビルディングブロック(約1x2nm)から完全に製造されているため、構造は予想外である。
実施例4で得られたこの乾燥フィルムの微細構造を走査型電子顕微鏡(SEM)を使用して調べたところ、多孔質網目構造(図10)を作成する、絡み合ったナノ結晶繊維が明らかになった。容易な溶液処理によって形成されたこの網目構造は、電界紡糸ポリマーナノファイバーフィルムに類似している。
フィルムが、より短い結晶から調製された対照実験(エージングなし、図3b)では、フィルムの剥離は失敗し、小さな断片のみが剥離した。同様に、不均一な寸法のナノ結晶を含むTHF/水(1:9、v/v)のエージングされた結晶化溶液からの堆積は、自立フィルムの形成を阻害した(図11)。注目すべきことに、非常に少量の化合物1(>0.4mg)が、エージングされた溶液(長いONC)の堆積後のフィルム剥離の成功に必要であった。XRDは、フィルムの結晶化度を示す(図12)。
実施例6
本発明のフィルムの熱特性
フィルムの熱挙動を示差走査熱量測定(DSC)で分析し、フィルムの例外的に高い熱堅牢性を明らかにした。
フィルム1~3のDSCサーモグラム(図12A~D)(N2流動下での加熱速度10℃/分および冷却速度5℃/分)は、以下を示した。
-フィルム1a(図12A)では、加熱すると330~336℃で融解ピークが現れ、冷却すると303℃で結晶化が発生した。
-フィルム1b(図12B)では、加熱すると332~333℃で融解ピークが現れ、冷却すると280℃でショルダーを有し、305℃で結晶化が発生した。
-フィルム2(図12C)は、融解せずに約320℃で分解した。
-フィルム3(図12D)は、100℃未満(第1の加熱で75℃)の相転移を示したが、一方融解の開始は400℃近くであり、冷却すると376℃でショルダーを有し、391℃で結晶化が発生した。
驚いたことには、フィルム1~3(不活性条件下で250℃~300℃まで加熱し、冷却)のSEM画像に見られるように、フィルム1a、1b、および2を250~300℃まで加熱しても、それらの微細構造および巨視的形状が保持され、一方3は、それらを保持しなかったことが認められた。
-フィルム1a(図13A、14A)では、繊維網目構造はまだ維持されたが、ある程度の融合が現れ、結晶はよりファセットに見えた。
-フィルム1b(図13B、14B)は、その微細構造を維持した。
-フィルム2(図13C、14C)は、その微細構造が非常に類似しており、いくつかの大きな結晶が現れている(おそらく融合に起因)。
-フィルム3(図13D、14D)は、RTと比較して形態的に異なっていた。
加熱後のフィルムの構造的完全性は、粉末X線回折(XRD)によっても検証された(図14E)。フィルム3は、最も安定性が低く、加熱すると形態的および構造的な変化をすることを特徴とした(図13D、14D、14E、12D)。無料の熱重量分析(TGA)データ(空気流動下で20℃/分の加熱速度で行った)によって、以下に見られるように、化合物1および3の安定性が、400℃まで高く、化合物2は、350℃まで安定であることが明らかになった(図15B)。
フィルム1a(図15A)は、400℃まで熱的に安定であり、393℃は、5%の重量損失に相当した。最初、270℃付近で1.23%の軽微な重量損出があった。その後、重量損失の2つの主要な工程があった。第1は、400~500℃の範囲で37.29%(微分係数のピークは、428℃に位置する)であり、第2は、500~650℃の範囲で40.62%(589℃での微分係数のピーク)であった。第1の工程の損失点は、イミド窒素でのアルキル基の分解によって説明され得る(Shin,W.S.;Jeong,H.-H.;Kim,M.-K.;Jin,S.-H.;Kim,M.-R.;Lee,J.-K.;Lee,J.W.;Gal,Y.-S.Journal of Materials Chemistry 2006,16,384.)。それでも予想される質量パーセントとは一致しない。ジイミド窒素のエチルプロピル(EP)基は、化合物1の25.4%を構成する((71.14(g/mole)・2)/560.65(g/mol)・100%=25.4%)。O2の存在下で何らかの他の種が形成され、予想される質量比が変化するようである。
フィルム2(図15B)は、300℃まで熱的に安定していた。
フィルム3(図15C)は、400℃まで熱的に安定しており、398℃は、5%の重量損失に相当した。
このような安定性は、有機超分子ポリマーおよび共有結合ポリマーの両方で顕著である。
実施例7
本発明のフィルムの物理的特性
機械的特性
フィルム1~3の機械的特性は、300~80MPaのヤング率を特徴とする引張試験によって評価された(表1~2、図16A~D)。特に、フィルムのヤング率と引張強度は、エレクトロスパン不織布ポリマー繊維フィルムの測定値に匹敵し(Li,L.,Bellan,L.M.,Craighead,H.G.& Frey,M.W.Formation and properties of nylon-6 and nylon-6/montmorillonite composite nanofibers.Polymer 47,6208-6217(2006).Jee,A.-Y.& Lee,M.Comparative analysis on the nanoindentation of polymers using atomic force microscopy.Polymer Testing 29,95-99(2010))、LDPEおよびPVAなどのバルクポリマーフィルムの弾性率にも匹敵した(Mark,J.E.Physical Properties of Polymers Handbook,Edn.2nd.(Springer,2007).)。フィルム3は、最高の弾性率(300MPa)と最低の伸び(0.6%)を特徴とし、一方、フィルム1a、1b、およびフィルム2は、140~80MPaの弾性率を示した。フィルム1aおよび1bは、繊維径の違いにもかかわらず、同様の機械的結果を示し(図11、6)、これが決定要因ではないことを意味する。相違は、異なる固有の繊維弾性率、ならびに異なる空隙率または空隙および接触表面積に起因し得る(図17A~B)。さらに、フィルムは、ある程度曲げられ得る(図17C)。
表210Nロードセルを用いたフィルム1~3の引張試験結果の概要。弾性率は、応力-ひずみ曲線の線形部分の勾配であり、靭性は、単純に応力-ひずみ曲線の下の面積とする。引張強度は、破断点での応力である。
非線形光学特性
フィルム2は、強い第2の高調波発生(SHG)(図18)効果を有する非線形光学(NLO)特性を示す。2のフィルムは、熱的に安定であり、経時的および加熱後も変化しないNLO応答を示した。通常、NLO活性物質は、ポリマー内に埋め込まれ、分極化されたNLO活性化合物を含有するため、これは驚くべきことである。しかし、本発明はそのような埋め込み/分極を提供しない。
光学特性
図19に見られるように、フィルム1~3は、発光性である。
実施例8
本発明のフィルムを使用した精密濾過膜
濾過能力は、Au50nmナノ粒子(NP)(図20)ならびに50および100nmSi NPで50nmのカットオフが実証されたフィルム2で実証された。Au NPとSi NPとの両方では、NP溶液の濾過後の濾液は、非常に低いNP濃度を有していた。このサイズの市販フィルターは入手可能であるが、これらのフィルムは、膜の汚れを管理する手段として分解および再利用され得る。濾過能力は、10~40nmのカットオフも実証する。
実施例9
ハイブリッドグラフェン酸化物(GO)/2組成物
調製およびフィルム製造
100~400μLのグラフェン酸化物(GO)水性分散液(2mg/ml)を、14mlのDDW中で分散させた。分散液を30分間、浴超音波処理を行った。超音波処理後、GO分散液を6mlの2のTHF溶液(0.11mg/ml)に迅速に添加し、沈殿する前にONCを断片化するために、得られた分散液を10分間超音波処理し、次いで、1mlのTHF中で溶解された3当量の化合物2を急速に注入した(20ml溶液用)。最終分散液を4つの画分に分割し、各画分を制御された圧力設定でPVDF膜に堆積させ(図10)、濾過中の膜間圧を4バールに設定した。次いで、フィルムを乾燥させ、PVDF支持体から手動で取り外した。
形態
フィルムの形態を、走査型電子顕微鏡(SEM)によって調査した。画像(1kVで撮影)は、ONCが、GOシートであるように見える層によって被覆されていることを示した(図21A~B)。電圧を20kVに上げると、電子ビームがGO層を貫通し、ONCが明確に見えたが、おそらくGOシートに取り付けられた、ナノベルトには、「しわ」のある構造を有するように見えた(図21C)。
フィルム断面を図22に示す。複合体は、2がクロロホルムに非常に溶けやすいため、再利用可能であった。フィルムをクロロホルムに浸漬すると、2のONCが溶解し、穏やかな超音波処理によって水中に分散したGOフィルム(「バッキーペーパー」)が残った(図23)。
機械的特性
複合体の機械的特性を、引張試験によって調査した。図24は、GO含有量が5重量%で、初期2から作製されるフィルムでの、複合2/GOフィルムの応力対ひずみ曲線を示す。引張試験の結果を表3に要約し、複合体の実質的に向上した機械的堅牢性を明らかにする。
実施例10
ハイブリッドナノクレイベントナイト/2組成物
調製およびフィルム製造
2mgのベントナイトを先端超音波処理によって15mlのDDWに分散させ、得られた分散液を遠心分離し、14mlの透明なアリコートを6mlの1のTHF溶液(0.16mg/ml)に迅速に添加した。得られた分散液を10分間超音波処理した後、1mlのTHFに溶解された3当量の化合物2を急速に注入した。最終分散液を4つの画分に分割し、各画分を制御された圧力設定によってPVDF膜に堆積させ(図10)、濾過中の膜間圧を4バールに設定した。
実施例11
ハイブリッドナノクレイベントナイト/2組成物:Au NP濾過
Au粒子(1~10nm)の分散液を、2バールの圧力でPVDF支持体上の2/ベントナイトを通して濾過し、濾液を3つの画分に分割し、濾液のAu含有量をTEMによって調査した。TEM画像は、グリッド上に1~10nmサイズの粒子を明らかにしなかった。図25A~Bは、濾過前後のAu分散液のTEM画像を示す(それぞれ図25A~B)。複合体は、再利用可能であった。フィルムをクロロホルムに浸漬すると、2のONCが溶解し、超音波処理によって水中に分散しているNCプレートが残った(図26)。
実施例12
ハイブリッド有機クレイ/2組成物
調製およびフィルム製造
2mgの表面改質クレイを、2mlのTHFに浴超音波処理によって分散させ、得られた分散液を遠心分離して、非分散クレイを取り除き、分散液Aを形成した。
14mlのDDWを6mlの2のTHF溶液(0.1mg/ml)に迅速に添加し、得られた分散液を10分間超音波処理して、分散液Bを形成した。3当量の化合物2を1mlの分散液A中で溶解し、得られた溶液を急速に分散液Bに注入して、複合分散液を生成した。最終分散液を2つの画分に分割し、各画分を制御された圧力設定によってPVDF膜に堆積させ、濾過中の膜間圧を4バールに設定した。次いで、フィルムを乾燥させ、PVDF支持体から手動で取り外した。
形態
2/有機クレイ複合フィルムの形態を、走査型電子顕微鏡(SEM)およびエネルギー分散型X線分光法(EDS)によって調査した。SEMは、ONCマトリックス中のNCプレートレットの均質な分布を明確に示し(図27)、EDSによって確認されるように、これらのプレートレットは、確かにNCであった(図28)。
実施例13
ハイブリッドアガロース/2組成物
調製およびフィルム製造
14mlのDDWを、6mlの2のTHF溶液(0.16mg/ml)に迅速に添加し、得られた分散液を10分間超音波処理して、分散液Aを形成した。次いで、1mlのTHF中の3当量の化合物2を添加し、得られた溶液を水性分散液Aに急速に注入した。最終分散液を2つの画分に分割し、各画分を、制御圧力設定(図10)、濾過が2バールで設定されている間の膜間圧によってPVDF膜上に堆積させた。
低ゲル化温度のアガロース(100mg)を沸騰したDDW50ml中で溶解し、50℃まで放冷し、次いで、1バールの低圧濾過によってONCフィルム上に200μLの溶液を堆積させた。得られたフィルムを空気中で乾燥させ、フィルムをPVDF支持体から手動で取り外した。
形態
フィルムの形態をSEMで研究したところ、ONCは均質なフィルムで被覆されていることが示され(図29A)、断面は、アガロースが実際にフィルムの大部分に浸透したことを示す(図29B)。画像に基づいて、アガロースマトリックスは、ONCマトリックスの細孔を埋め、マトリックスを結合した接着剤として機能したようである。
実施例14
本発明のONC/CNTハイブリッドの調製および特性評価
材料:
化合物2~4は、先に報告されている。化合物3(X.Zhang,S.Pang,Z.Zhang,X.Ding,S.Zhang,S.He,C.Zhan,Tetrahedron Lett.2012,53,1094)は、1(K.-Y.Chen,T.-C.Fang,M.-J.Chang,Dyes and Pigments 2012,92,517)、および2(H.-Y.Tsai,C.-W.Chang,K.-Y.Chen,Molecules 2014,19,327)の合成のための前駆体である。PDI-OHおよびPDI-NH2(PDI-OHまたはPDI-NH2は、1のNO2no代わりにOHまたはNH2基のみを有する2の類似化合物を指す)を、文献の手順に従って調整した(S.Rosenne,E.Grinvald,E.Shirman,L.Neeman,S.Dutta,O.Bar-Elli,R.Ben-Zvi,E.Oksenberg,P.Milko,V.Kalchenko,H.Weissman,D.Oron,B.Rybtchinski,Nano Lett.2015,15,7232)。
すべての試薬およびCNTを、Sigma-Aldrichから購入し、受け取ったまま使用した。SWCNT:精製CoMoCAT単層カーボンナノチューブSG-65、炭素>90%(SWCNTとして≧77%の炭素)、直径0.7~0.9nm、およびキラリティー分布>50%(6,5)。MWCNT:精製CCVD薄い多層カーボンナノチューブ、金属酸化物<5%(熱重量分析、TGAによる)、直径9.5nm、長さ1.5μm(TEMによる)。いくつかのMWCNTは、CheapTubes.comから購入した(外径:1~20nm、内径3~5nm、長さ10~30μm、純度>95重量%、灰分<1.5重量%、比表面積233m2/g、電気伝導率>100S/cm、かさ密度0.22g/cm3)。
ONC/CNTハイブリッドの調製と分散液の調製:
化合物2~4を、クロロホルム中の(6,5)-SWCNT(単層CNT、以下SWCNT)またはMWCNT(多層CNT)のいずれかの様々な量を用いて、30分間浴超音波処理を行い、その後、混合物を乾燥させ、THF中で溶解し、続いて、水を添加し、30分間浴超音波処理を行った。得られた混合物を遠心分離して、様々なONC/CNTハイブリッド比を有する分散液をもたらした。
2mgのPDI誘導体2~4を、クロロホルム中のSWCNTまたはMWCNTのいずれかの様々な量を用いて、30分間超音波処理し、その後、混合物を真空下で乾燥させた。次に、6mLのTHFを乾燥混合物に添加し、続いて、14mLの水を迅速に添加した。(ONC/CNTハイブリッドを含む)分散液を30分間浴超音波発生装置内で超音波処理を行い、最後に分散液を遠心分離した(3kg、7分)。詳細な組成:2.3mgのSWCNTと2mgの2とを混合すること、および2mgのSWCNTと2mgの4とを混合することによって、40重量%のSWCNT平均濃度を達成した。0.15mgのSWCNTと2mgの2とを混合すること、および0.1mgのSWCNTと2mgの4とを混合することによって、3重量%のSWCNT平均濃度を達成した。2mgのMWCNTと2mgの2とを混合することによって、67重量%のMWCNT平均濃度を達成し、一方、2mgのMWCNTと2mgの4とを混合することによって、65重量%のCNT濃度をもたらした。2mgのMWCNTと2mgの3とを混合することによって、60重量%の濃度を達成した。0.025mgのMWCNTと2mgの2、0.08mgのMWCNTと2mgの4、および0.05mgのMWCNTと2mgの3とを混合することによって、3重量%の濃度を達成した。PDI-OH/1/MWCNTsハイブリッド:1mgの2を1mgのMWCNTでハイブリッド化した。遠心分離後、1mlのTHF中の2mgのPDI-OH溶液を上記混合物に添加した。
CNT濃度
CNTおよびPDIの濃度を以下のように決定した。ハイブリッドフィルムを分析天びん上で計量し、次いで、フィルムをクロロホルムで徹底的に洗浄して、ONCを溶解した。洗浄および乾燥後、CNTフィルムを再度計量して、フィルム中のCNTの重量分率を決定した。PDIを含有するクロロホルム溶液の光学密度(O.D.)を、UV-vis-NIR分光法によって測定し、フィルム中のPDIの量を、各PDI誘導体の検量線を使用して決定した。
(6,5)SWCNTの表面被覆
1の分子によるSWCNTの表面被覆率を、XPS測定およびMaterials Studio v6.1.200,2012を備える表面分析を使用して計算した。
結果
電子欠乏ニトロPDI誘導体2および4を含む均質な分散が観察され、最も安定したCNT/ONC分散をもたらした(下記参照)。より低いMWCNTの表面エネルギーに明らかに起因して、MWCNTを、2、4、およびより弱い受容体3によって効率的に分散した。
分散液中の約3~67重量%のMWCNTの濃度、および約3~40重量%のSWCNTの濃度が達成され得る。すべての分散液で、PDIナノ結晶の形成が観察された(図30A~30F)。穏やかな浴超音波処理は、2~4で安定化されるCNTの安定した分散を与えるのに十分である。
芳香族コアに結合している電子供与基(OHおよびNH2)で置換されたPDIで分散液を形成する試みは失敗した。CNTは強く束ねられたままで、急速な沈殿が観察された(図30E、30F)。
効率的な分散と剥離は、CNTからCNT壁に吸収されるPDI層への電荷シフト(電子移動)、および分散剤の結晶化に起因する(図30A~30F、31)。
図31のXRDスペクトルは、CNTとハイブリッド化されたすべてのPDI誘導体が、結晶に自己組織化することを示す。ハイブリッドフィルム2/CNT、4/CNT、および3/CNTのスペクトルは、CNTの特徴がONCのピークを隠さないように、低CNT含有量(CCNT5~8重量%)で記録された。2~4の高純度ONCのスペクトルも示す。
SWCNTの場合、CNT分散液の安定性の後に、UV-vis-NIR分光法が続き、SWCNTとMWCNTの両方の場合、沈殿の目視観察が続いた。2/SWCNTおよび4/SWCNTの分散液のUV-vis-NIR吸収スペクトル(図32A-32D)は、SWCNTs van Hoveピーク(1020nm)および結晶質2または4の典型的な吸収バンドを実証した。2/SWCNTおよび4/SWCNTの分散液(40重量%CNT)は、いかなる有意な沈殿なしで、少なくとも7日間安定であった。高濃度のMWCNT(60~67重量%CNT)を含む2~4の分散液は、最大3日間安定であったが、低濃度のCNT(3~8重量%のSWCNTおよびMWCNT)を含有する分散液は、少なくとも1か月間顕著な安定性を示した。
ハイブリッドの溶液相構造を特徴付けるために、ONC/CNT分散液を極低温透過電子顕微鏡(クライオ-TEM)によって研究した。クライオ-TEM画像は、ONCと直接相互作用するよく剥離したCNTを明らかにし、CNTは、ONCの周りに巻かれているか、自由に分散していた(図30A、30B、および図33A~33F)。明らかに、明確に定義されたナノ結晶への分散剤の結晶化は、分離相を作り出し、分散剤が部分的に帯電したCNT表面に堆積することを防止し、剥離と溶媒和を妨害した。
実施例15
CNTからペリレンジイミド化合物への電荷シフト
本発明のハイブリッドは、CNTからCNT壁に吸収されるPDI層への電荷シフト(電子移動)を実証する。
電荷シフトは、計算(DFT)による研究、電気化学研究、およびラマン分光研究によって支持される。(図46A、46B)
約18.5Åの長さのSWCNTセグメント(CNTの両端を覆う水素原子を含む、合計204個の原子、図32Aおよび32B)に複合された2つの構造を、DFTを使用して最適化した。PDIフレームはわずかにねじれており、CNTの輪郭に従うことができる。これは、非芳香族の中央環によって促進される。水溶液(分極連続体モデルを用いてモデル化される)では、この複合化は、ΔG298,sol=-22.6kcal/molの相互作用エネルギーを伴う。非共有相互作用(NCI)プロット(図32C)は、広範な相互作用表面を示し、一方、電子密度差プロット(図32D)は、複合化時に電子密度がSWCNTから2(より正確には、2つの間の結合領域)に移動することを示す。-0.34e-へのCHelpG充電スキーム量に応じて、この電子密度の移動の結果として、(SWCNTの中心から外側に向けられる)SWCNTの双極子モーメントは、0.69から5.04デバイに増加する。
したがって、DFT計算は、SWCNTから2への-0.34e-の電子密度の移動を明らかにして、0.69から5.04デバイへの(SWCNTの中心から外側に向けられる)SWCNTの双極子モーメントの増加をもたらす。この電荷シフトは、CNT間の反発をもたらし、水による溶媒和を促進し、親水性基の必要性を排除する。
実施例16
本発明のONC/CNTハイブリッドのフィルム
ハイブリッドフィルムキャスティング:
20mLの水性分散液を、制御された圧力濾過設定を使用して、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)膜(Amersham(商標)Hybond(登録商標)P Westernブロッティング膜、PVDF孔径0.45μm)上に堆積させた。フィルムを、機械的に、または堆積した支持体を冷ACNに浸漬することにより、PVDF支持体から分離させ、自立型ハイブリッドフィルムをもたらした。
安定したONC/CNT分散液は、様々なCNT濃度を有する自立型ハイブリッドフィルムの溶液処理製造を可能にする(図35A~35J)。ポリフッ化ビニリデン(PVDF)支持体(標準シリンジフィルター膜)上への濾過による、水性ONC/CNT分散液を堆積させることによって、固体フィルムを形成した。堆積物を支持体から取り外して、自立フィルムをもたらした(図35A~35D、挿入図)。異なる濃度のCNTを含む2/SWCNTおよび2/MWCNTのハイブリッドフィルムの走査型電子顕微鏡(SEM)画像が、図35A~6Dに示される。図35Aの画像は、8重量%の低SWCNT濃度を有する2/SWCNTハイブリッドを示し、ONCがハイブリッドの主要構成要素を構成する。SWCNTの平均濃度がより高い(40重量%)場合(図35B)、ONCの均質な分布およびSWCNTの相互接続網目構造が得られた。低MWCNT濃度(5重量%)を有する2/MWCNTハイブリッドでは、MWCNTは、マトリックス全体にわたって均等に分布していた(図35C)。はるかに高いMWCNT濃度(67重量%、図35D)では、MWCNTは、主要構成要素であった。3~4/CNTのSEM画像を、図35E~35Jに示す。すべてのSEM画像は、ONCとよく剥離したCNTとの均一な混合、ならびに相互接続されたONC/CNT網目構造を明らかにする。
実施例17
本発明のONC/CNTハイブリッドフィルムの熱安定性
ハイブリッドフィルムの熱特性を、示差走査熱量測定(DSC、図36A~36Dを参照)によって研究した。2に基づくハイブリッドは、300℃までの加熱では形態変化が観察されず、高い熱安定性を示した(図36A~36B)。これは、一般的なポリマー/CNTハイブリッドの熱制限を超えている。
高いCNT含有量が、サーモグラムのONCの熱転移を妨げるため、ハイブリッドを低いCNT含有量で試験した。加熱後のフィルムの形態を、SEM画像により分析した(図37)。2/CNTの場合、300℃まで加熱しても相転移は発生しなかった。ハイブリッド4/MWCNTは、145℃で相転移し(図36C)、3/MWCNTは、75℃で相転移する(図36D)。
実施例18
本発明のONC/CNTハイブリッドフィルムの導電率研究
ハイブリッドのバルク導電率を、標準の4点プローブ手順を使用して研究した。ONC/CNTハイブリッドは、オーム挙動を示し、良好な電気伝導率を示したが(図38A~38D)、一方、ONCは、はるかに低い導電率を示した(例、σ(ONC2)=2.0×10-6S・cm-1、図39A~39B)。SWCNTのハイブリッドは、不活性雰囲気下で測定され、一方、MWCNTのハイブリッドは、周囲条件下で測定された。
初期ONC導電率
初期ONCの電流対電圧の挙動を、4点ステーションを使用して測定した。ONCを、ドロップキャストによってガラススライド上に堆積させ、Au電極を、シャドウマスクを使用して改質ガラススライド上に堆積させた。結果として生じる構造物を図39A~39Bに示す。
ONC/CNTハイブリッドフィルム内の相互接続された3D CNT網目構造は、3%のCNT濃度でも有意な導電率をもたらした。注目すべきことに、4/CNTハイブリッドは、高い熱安定性と一致して、300℃に加熱した後でも導電率に変化を示さなかった。
ハイブリッドシステムで観察された導電率は、ほとんどのポリマー/CNTシステムよりも高く、導電性ポリマーとCNTとの複合体で観察された導電率に匹敵した。
実施例19
本発明のONC/CNTハイブリッドの電子特性およびフォトニック特性
ONCとCNTとの間の電子的相互作用への洞察を得るために、ハイブリッド材料中のONCの放出を、蛍光分光法および顕微鏡法によって研究した。発光測定により、CNT濃度の増加に伴うONCの強化された蛍光消光が示された(図40A~40D、および表4)。
発光測定により、同じ濃度の初期化合物と比較して、CNT含有量の増加に伴うONC/CNTハイブリッド内の2および4の蛍光消光の増加が示された。
この観察を、蛍光顕微鏡イメージングによって検証し、CNTとハイブリッド化されたONCの蛍光が、初期ONCと比較して減少したことを示した(図41A~41B)。
電子特性を、ケルビンプローブフォース顕微鏡(KPFM)によってさらに調査した。2/MWCNTハイブリッドの接触電位差(CPD-FM)画像(図42A-42B)により、ONCの電位がCNTによって影響を受けることが示され、CPDは、ONCよりもCNTの方が高く、CNTがONCに接続されている場合、ONCの局所CPDは、中間値である。
これらの結果は、ONCの蛍光消光と共に、ONCとCNTとの間の実質的な電子通信を示した。しかし、電流は、プローブフォース顕微鏡を使用して観察されるように、ハイブリッド材料中のCNTに沿ってのみ流れる(CP-AFM、図43A~43B)。この挙動は、上述のように、2つの材料間の界面での局所的な電荷シフトから生じ得る。
実施例20
CNTフィルム(バッキーペーパー)
バッキーペーパーの調製
バッキーペーパーを、ONC/CNTハイブリッドフィルムをクロロホルムで徹底的に洗浄することによって調製し、これにより、PDIのほとんどを除去した。
ONC/CNTハイブリッドを、ハイブリッドを有機溶媒で洗浄してONCを溶解することによって、CNTフィルム(「バッキーペーパー」)に変換した。クロロホルムで洗浄した2/CNTフィルムのSEM画像は、相互接続され、高度に剥離したCNTを示す(図44A~44B)。
電気化学およびX線光電子分光法(XPS)は、長時間の洗浄の後でもフィルム中に少量のPDIが依然として存在していたことを示しており(表5および6)、PDI/CNT相互作用の強さを証明している。
バッキーペーパーの微分パルスボルタンメトリ(DPV)は、クロロホルムで一晩洗浄した後、2~4の2つの特徴的な還元ピークを示した(図45A~45H)。XPSデータ(表6および7)によれば、2/SWCNTから調製されるバッキーペーパーは、11.7重量%の2を含有し、SWCNT上の2の表面被覆率は、15.0%と計算された(表7)。
2/MWCNTから調製されるバッキーペーパー中の2の濃度は、12.6重量%であった(表7)。さらに、DPVボルタモグラムは、バッキーペーパー中の2~4の還元ピークが、初期PDI誘導体の還元ピークよりも負の電位にシフトすることを示し(表6、図45A~45H)、DFT研究と一致して、CNTからPDIへの電子移動が発生することを確認した。
CNTと吸着PDI誘導体との間の強い相互作用に対する追加の支援は、バッキーペーパーのラマン分光法から得られる(図46A~46B)。SWCNTバッキーペーパーの場合、Gバンドは、初期SWCNTに比較してシフトアップし、これは、SWCNTからPDIへの電荷密度のシフトを示し、2/SWCNTバッキーペーパーの場合により大きなシフトを示す。これは、2の酸化還元電位の観測された強いシフトに一致する(表6)。SWCNT内の欠陥に敏感であるDバンド内には、目に見えるほどの違いは観察されなかった。MWCNTバッキーペーパーの場合、2/MWCNTおよび4/MWCNTのGバンド内に同じシフトアップが観察された。バッキーペーパーは、SWCNTフィルムに対して87S・cm-1、MWCNTフィルムに対して120S・cm-1ほどの高い導電率を有する、自立性で、非常に多孔質な、かつ優れた導体である。
実施例21
導電性着色材料
主要構成要素として単純な疎水性有機染料を含有する低濃度のCNTを含むONC/CNTフィルムを調製した。2/MWCNTの分散液をテンプレートとして使用して、使用しなければ安定したCNT分散液を形成しないPDI染料(PDI-OH)を含むONC/CNTハイブリッドを調製した。結果として得られたPDI-OH/2/MWCNTの共ハイブリッドの紫色の導電性フィルムが得られた(図47)。
実施例22
CNT分散液およびPDI/CNTハイブリッドフィルム
コンピューター用紙上のCNTフィルムの調製
CHCl3中のMWCNT/2(各4mg、1:1重量)の分散液を調製し、真空下で乾燥させた。8.0mLのアセトンを添加し、8分間浴超音波発生装置内で超音波処理を行い、CNT/PDIハイブリッドを形成した。少なくとも24時間安定した濃い灰色の溶液を得た。
90mmペトリ皿に60mLのPhClを添加した。上記の濃い灰色の溶液を、一度に200uLずつゆっくりと添加した。アセトンが層流下でゆっくり蒸発すると同時に、PhCl上にフィルムが形成された。
34x34mmのコンピューター用紙の一断片を、PhClのフィルム表面に平らに置いた。紙は沈み、PhClから取り除かれ、風乾された。表面の抵抗率を測定した。2.0±0.1mmの距離で1.2~11MΩ。
PET(ポリエチレンテレフタレート)上のCNTフィルムの調製
酸化還元剤の効果
CHCl3中のMWCNT/2(各0.7mg、1:1重量)の分散液を調製し、真空下で乾燥させた。28.3mLのアセトンを添加し、8分間浴超音波発生装置内で超音波処理を行った。濃い灰色の溶液を得、それは少なくとも24時間安定であった。
4mLのNa2S2O4溶液(6.0mL中60mg)からの水滴(直径約5cm)を、10×10cmのPETフィルム上に配置した。灰色のアセトン溶液(約2mL)を、Na2S2O4の水面にドロップキャスティングによって堆積させた。このステップを3回繰り返した。
数秒で、水の表面上に形成されたフィルム(ラングミュアブロジェット)フィルムが容易に飽和状態になった。このフィルムは、触れるだけで水から40×40mm幅のPET表面に容易に転写された。
フィルムをグローブボックス内で水で洗浄し、次いで、グローブボックス外でアセトンで洗浄した。抵抗率の値:単層で約800KΩ・cm-1の抵抗率が生じ、2層で約65KΩ・cm-1の抵抗率が生じ、3層で約30KΩ・cm-1の抵抗率が生じた(この実験は、酸化還元サイクルに対する感受性がないことを実証した)。
ラングミュアブロジェットによるCNTフィルムの調製
0.02mg/mLのアセトン中のMWCNT/2(各0.02mg、1:1重量)の均質な分散液を使用して、DDW上にラングミュアブロジェットフィルムを形成した。3層被覆:第1は3.0mL溶液、次いで4.5mL、そして第3は8.8mLである。110x80mmのフィルムを形成するたびに、PET透明体に転写した。7KΩ・cm-1の抵抗率を有する導電層(3層の分散液を含む)を形成した。
導電率測定:
0.02mg/mLのアセトン中のMWCNT/2(各0.02mg、1:1重量)の溶液を使用して、DDW上にラングミュアブロジェットフィルムを形成した。13.2mLの総体積を使用して、フィルムを4回、62x10.6mm PET透明体に転写した。導電層をオーム挙動で形成した。試料を、SEMおよび4プローブステーション内で測定した。Rsは、17KΩ・sq-1であることが判明した。層の厚さを測定するために、FIBを使用してラメラを切断し、IN-LENSおよびESB検出器を用いてULTRA上で画像化して、電子ビーム堆積Pt層とナノチューブ層を区別した。層の高さについて、全長12.8μmが測定された。得られた平均高さは、98±10nmであることが判明した。したがって、体積抵抗率ρ=Rs・h(cm)=17KΩ・sq-1・9.8・10-6=0.167±0.03W・cm、導電率=6±0.2S/cm。
PDI/CNTハイブリッド分散液の調製-溶媒効果
4.5mgのMWCNTを、1.5mgの2を含有する4.5mLのCHCl3中に分散させた。懸濁液を0℃の超音波処理浴で30分間超音波処理を行った。1.0mLの黒色懸濁液(ピンク色が観察される)を10mLのCHCl3に希釈し、13℃で5分間超音波処理した。わずかなピンク色を有する均質な溶液を得た(350nmでのUVランプ下で目視による蛍光は見られなかった)、溶液は、少なくとも2週間均質であった。
20%重量%の2での作用を試みると、溶液の安定性が低下した。33%の2の1mLの希釈で、約1週間安定である均質な溶液が得られた。その後、CNTが沈殿し始め、2週間後にすべてのCNTが沈殿した。
CNT/2分散液を減圧下で乾燥させた。溶媒中に明白な色が観察されなくなるまで、固体をアセトンで洗浄した。洗浄後、10mLの分析用アセトンを固体に添加し、0℃で30分間、超音波処理浴内で超音波処理を行った。黒色懸濁液は、数分間均質である。それは数週間部分的に均質のままであり、超音波処理によって容易に再均質化される。
MWCNTと3との分散液の調製
8mgのMWCNTを、4.0mgの3を含有する8.0mLのCHCl3中に分散させた。懸濁液を0℃の超音波処理浴で30分間超音波処理を行った。1.0mLの黒色懸濁液(強い緑黄色蛍光)を10mLのCHCl3に希釈し、13℃で5分間超音波処理した。わずかなオレンジ色と緑黄色の蛍光を有する均質な溶液を得た。それは、少なくとも6時間安定であった。同じ条件下でPDIなしの同じMWCNTの制御を実行した。対照の懸濁液は、その超音波処理のほぼ直後にその均質性の一部を失った。
MWCNTと3との分散液からのラングミュアブロジェットの調製
3からのクロロホルム中の1mg/mLのMWCNT1mL(1:0.5重量%)を、9mLのアセトンに30秒間添加した。超音波処理により、濃い灰色がかったオレンジ色の均質な溶液が得られた。LBフィルムを、CNT/2と同じ手段で水上に調製した。9mLの溶液を水に移した。得られたフィルムを10×6cmの面積に緻密化し、CNT溶液の添加前に定着(4×4cmの透明体を表面下約2mmの水中に配置した)によって透明体に転写した。緻密化後、針を装着した注射器を介して、灰色がかったオレンジ色の水溶液を除去した。得られたフィルムを、関連するすべての表面、この場合はガラス(支持)フィルムおよび浴のポリプロピレンに定着させる。
透明体をペトリ皿上に穏やかに移し、120℃のオーブンに30分間入れた。得られたフィルムは、50mm離れた2点間で50±8KΩの抵抗、および38mm離れた2点間で40±9KWの抵抗を有していた。すべての色が除去されるまでクロロホルムで穏やかに洗浄した後、抵抗は、およそ3倍に増加した。しかし、オーブン内で120℃で10分間乾燥させた後、抵抗は、ほぼ初期値まで低下した。
共ハイブリッドPDI+MWCNTの調製、および温度効果
0.2mg/mLのMWCNT+0.1mg/mL3+1mg/mLのポリスチレン(PS)の溶液から、120℃、150℃、および200℃のホットプレート上の顕微鏡ガラススライド上に3つの異なるドロップキャストを作製した。最高温度では、形成された黒色材料は粘性液体になり、2枚のスライド間でこすって押し付けることができ、固体マトリックス中の剥離したMWCNTの均質な混合物を得た。(図48)
CNT/3分散液の調製-溶媒効果
1mLのMWCNT/3分散液(上記の通り)を、1mLのCHCl3および3mLのDCMに添加した。40分間の超音波処理のみの後、溶液は均質になったが、高純度CHCl3中ではわずか30秒であった。懸濁液は数日間安定であり、超音波処理により容易に再均質化され得る。
MWCNT/5分散液の調製-CNT:1:0.25の高濃度での濃度効果
10mLのCHCl3中の10.2mgのMWCNTと5.1mgの5(第1の混合物)を30分間超音波処理した。驚いたことには、3のような多量の沈殿物は観察されなかった。48~72時間後にのみ固体が定着した。溶液は、オレンジ色と緑色がかった蛍光を有していた。
5の同じ濃度を維持しながらCNTの濃度を2倍にした場合、均質な懸濁液は観察されなかった。
5mLの第1の混合物を5.1mgのMWCNTに添加し、40分間超音波処理した。懸濁液は均質化した。しかし、追加の5mLのCHCl3の添加および30分の超音波処理を行うと、それぞれCNT:5の重量比が4:1の同様に安定した懸濁液が得られた。
実施例23
ペロブスカイト太陽電池
本発明の様々なサイズのCNTフィルムおよびONC/CNTハイブリッドフィルムを調製し、利用して、ペロブスカイト太陽電池の電力変換効率(PCE)および安定性を研究した。本発明のプロセスによって調製されたCNTフィルムを使用するペロブスカイト太陽電池は、その対向金電極の5.0%と比較して、5.8%の効率を示した(図49)。非置換PDI(化合物3)およびモノニトロPDI誘導体(化合物2)に基づくCNTフィルムおよびONC/CNTハイブリッドフィルムは、同様の性能を示した。
セルの安定性を、時間の関数として初期最大電力点に近い印加バイアスで光電流密度を測定することによって監視した。CNTフィルムとONC/CNTハイブリッドフィルムを備えたデバイスは、AM1.5の7時間連続照射でほとんど劣化しなかったが、一方、標準の金電極は、約15%劣化する。さらなるエージングの研究を、相対湿度(RH)60~70%下の周囲空気で2か月間行った。測定と測定の間、デバイスを、約15~20%のRHを有する乾燥空気雰囲気(暗所)に保持した。金電極デバイスは、日光への長時間の暴露中にすべてのパラメーターの顕著な減衰を示しが、一方、CNTフィルムおよびONC/CNTハイブリッドフィルム系デバイスは、2か月間にわたって安定性を示した。これらの結果は、CNTフィルムおよびONC/CNTハイブリッドフィルム系デバイスが、安定性の点で優れていることを示す。また、金電極に比べて大面積の電極として費用対効果が高く、製造が容易でもある。
実施例24
ハイブリッドナノクレイベントナイト/2組成物:金属イオン除去
Ni2+、Cd2+、またはCo2+の溶液(3ml、10ppmイオン)を、PVDF支持体上の直径1cm、厚さ30μmの2/ベントナイト膜(実施例12を参照)を通して、2バールの圧力および2ml/時間の流量で濾過した。Pb2+イオンでも同じことを行ったが、10ppmではなく50ppmであった。濾液を2つの画分に分割し、濾液の金属イオン含有量をICP-MSによって調査した。金属イオン除去の結果が、表8に示される。
すべての実験で、約99%の除去が見出された。Pb2+では、より高い効率が見出された(他の金属イオンにおける10ppmと比較して50ppmの除去)。
実施例25
ハイブリッドヒドロキシエチルセルロース/2組成物
調製およびフィルム製造
14mlのDDWを、6mlの2のTHF溶液(0.16mg/ml)に迅速に添加し、得られた分散液を10分間超音波処理して、分散液Aを形成した。次いで、1mlのTHF中の3当量の化合物2を添加し、得られた溶液を水性分散液Aに急速に注入した。最終分散液を2つの画分に分割し、各画分を、制御圧力設定、濾過が2バールで設定されている間の膜間圧によってPVDF膜上に堆積させた。
ヒドロキシエチルセルロース(250000Da)20mgを、10mlのDDW中で懸濁した。ポリマーが完全に溶解するまで、混合物を80℃に加熱し、次いで室温まで冷却し、2バールの圧力で濾過堆積させることによって、ポリマー溶液の400μLをONCフィルムの上部に堆積させた。得られたフィルムを空気中で乾燥させ、フィルムをPVDF支持体から手動で取り外した。
形態
2/ヒドロキシエチルセルロース複合フィルムの形態を、走査型電子顕微鏡(SEM)によって調査した。SEM画像は、ONCが均質なフィルムで被覆されていることを示す(図50)。
実施例26
ハイブリッドヒドロキシエチルセルロース/2組成物:Au NP濾過
実施例25のハイブリッド多孔質フィルムを、Auナノ粒子(1~10nm)の濾過について試験した。図51に示されるように、ハイブリッド膜のカットオフが2nmであり、濾過が2バールの圧力で有効であることが判明した。以前の場合と同様に、ハイブリッド膜の両方の構成要素は再利用可能である。
本明細書では本発明の特定の特徴が図示され、説明されてきたが、多くの修正、置換、変更、および同等物が当業者に実施されるであろう。したがって、添付の特許請求の範囲は、本発明の真の精神に収まるように、すべてのそのような修正および変更を網羅することを意図していることを理解されたい。