JP7354882B2 - 押え金の取付構造 - Google Patents
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Description
押え棒に対して押え金が着脱可能とされたミシンにおける押え金の取付構造であって、
前記押え棒と前記押え金との一方は、上下方向に延びる軸部と、該軸部の外周面から外側に向かって突出する凸部と、を有し、
前記押え棒と前記押え金との他方は、上下方向における前記一方側に開口する筒部と、該筒部における外周面に形成されて上下方向における前記一方側に開口するガイド溝と、前記筒部の外側に配されて第1状態と第2状態との間で動作可能に設けられた可動部材と、を有し、前記筒部に前記軸部を挿入させつつ、前記ガイド溝に前記凸部を挿入させることで、前記一方を抜き挿し可能とされており、
前記凸部が前記ガイド溝の最奥端に挿入された状態で前記可動部材が前記第1状態とされることで、前記可動部材が前記凸部を係止して前記凸部の前記ガイド溝内における移動を拘束し、前記押え金が前記押え棒に対して取り付けられ、
前記可動部材が前記第2状態とされることで、前記可動部材による前記凸部の係止が解除されて前記凸部の前記ガイド溝に沿った移動が許容され、前記押え金が前記押え棒に対して着脱可能とされることを特徴とする。
前記凸部は、前記ガイド溝に挿入された状態において、先端が前記筒部の外周面より外側に突出する構成とされ、
前記ガイド溝は、前記最奥端側に形成されて前記筒部の外周面において周方向に延びる周方向溝部と、上下方向に延びて一端が前記一方側に開口するとともに他端が前記周方向溝部に接続される縦溝部と、からなり、
前記可動部材は、自身の動作によって前記凸部を係止する係止部が概して前記縦溝部が延びる方向に移動する構成とされ、前記係止部が前記縦溝部の外側に重なる位置となる前記第1状態と、前記係止部が前記縦溝部から前記他端側に外れた位置となる前記第2状態と、の間で動作可能とされており、
前記他方は、前記可動部材を前記第2状態から前記第1状態に向かって動作する方向に付勢する付勢部材を有し、
前記押え金が前記押え棒に対して取り付けられる場合に、前記凸部が前記ガイド溝に入り込むのに伴って、前記凸部の先端は、前記可動部材の前記係止部に当接し、前記係止部を前記付勢部材の付勢力に抗して前記縦溝部の前記他端側に移動させ、前記凸部が前記周方向溝部に挿入されると、前記係止部は前記付勢部材の付勢力によって前記縦溝部の外側に重なる位置に移動する構成とすることができる。
i)ミシンの構成
本発明の押え金の取付構造(以下、単に「取付構造」と呼ぶ場合がある)が採用された第1実施形態のミシン10を、図1から図16を参照しつつ説明する。本ミシン10は、ミシン本体11と、そのミシン本体11から垂下する状態で保持されたミシン針12,中押え13および外押え14とを備えている。それらミシン針12,中押え13および外押え14は、図2に示すように、布等の被縫製物を搬送する方向に並んで配設されている。なお、以下の説明では、被縫製物を挿入する側を前側(正面側)、被縫製物が送られる側を後側(背面側)として説明を行うこととする。また、各図面の一部において、前方および後方をFおよびBの矢印でそれぞれ示し、上方および下方をUおよびDの矢印でそれぞれ示し、正面視における左方および右方をLおよびRの矢印でそれぞれ示す。
本発明の取付構造が採用された中押え13について説明する前に、まず、外押え14の構成について、図2および図3を参照しつつ、簡単に説明することとする。図3に示すように、外押え14は、外押え棒30に対して、外押え金31だけでなく、作業者の指等がミシン針12に接触するのを防止するためのガード部材32も着脱可能な構成となっている。まず、外押え棒30は、従来の取付構造である、押え棒に対して押え金をネジ33によって締結する構造を改良する形で構成されている。そのため、外押え14における外押え棒30の軸体34は、従来の取付構造における押え棒として機能するミシン側軸体35と、そのミシン側軸体35の下端に固定されてミシン側軸体35を下方に延伸する延伸部材36と、によって構成されている。なお、ミシン側軸体35に対する延伸部材36の固定は、従来の取付構造において押え金を締結するために使用されていたネジ33を用いて締結されている。また、外押え棒30は、軸体34に対して、軸回りに回転可能かつ軸方向に移動可能に挿通された2つの円環状の部材である回転体37とロック部材38とを含んで構成される。軸体34の下端、詳しく言えば、延伸部材36の下端には、径方向に延び出したフランジ部39が形成されており、回転体37およびロック部材38を保持することができるようになっている。また、延伸部材36の下端には、左右に二分割する切れ込み36Aが形成されている。
次に、本発明の取付構造が採用された中押え13について詳しく説明する。中押え13は、先に説明したように、中押え棒20に対して、中押え金21が着脱可能な構成となっている。中押え棒20は、上下方向に延びる軸部50と、その軸部50の外周面から径方向外側に向かって突出する凸部としての位置決めピン51と、を有している。軸部50は、下端側がそれより上方側の部分50Aより外径が僅かに小さな小径部50Bとされており、位置決めピン51は、その小径部50Bの上下方向における中間において、前方に向かって突出して形成されている。
次に、中押え金21の中押え棒20に対する着脱作業について、図8,図12から図14を参照しつつ詳しく説明する。なお、本ミシン10は、中押え金21と外押え金31とは、基本的に対をなすものとなっており、それら中押え金21および外押え金31の両者を同時に交換することになる。そのため、それらを取り付ける際には、外押え金31を取り付けた後、中押え金21を取り付ける作業が行われる。逆に、両者を取り外す場合には、中押え金21を取り外した後、外押え金31を取り外す作業が行われる。つまり、外押え金31の着脱作業は、中押え金21が取り付けられていない状態で行われるため、比較的スペースに余裕があるものの、中押え金21の着脱作業は、外押え金31が取り付けられていることで、図1および図2に示すように、作業スペースが制限されることとなる。
以上のように、本実施形態に係る取付構造において、中押え棒(押え棒と押え金との一方)20は、上下方向に延びる軸部50と、軸部50の外周面から外側に向かって突出する位置決めピン(凸部)51と、を有している。また、中押え金(押え棒と押え金との他方)21は、上下方向における中押え棒20側に開口する円筒部(筒部)65と、円筒部65における外周面に形成されて上下方向における中押え棒20側に開口するガイド溝69と、円筒部65の外側に配されて第1状態と第2状態との間で動作可能に設けられたレバー部材(可動部材)61と、を有し、円筒部65に軸部50を挿入させつつ、ガイド溝69に位置決めピン51を挿入させることで、中押え棒20を抜き挿し可能とされている。そして、本実施形態に係る取付構造は、位置決めピン51がガイド溝69の最奥端69Bに挿入された状態でレバー部材61が第1状態(図14に示す状態)とされることで、レバー部材61が位置決めピン51を係止して位置決めピン51のガイド溝69内における移動を拘束し、中押え金21が中押え棒20に対して取り付けられ、また、レバー部材61が第2状態(図15に示す状態)とされることで、レバー部材61による位置決めピン51の係止が解除されて位置決めピン51のガイド溝69に沿った移動が許容され、中押え金21が中押え棒20に対して着脱可能とされる。
上記第1実施形態に係る取付構造においては、ガイド溝69が周方向溝部71と縦溝部70とから構成されていたが、ガイド溝の形状は、それに限定されない。第2実施形態のミシンは、第1実施形態のミシン10とほぼ同一の構成であり、中押え100の中押え金101の形状のみ、第1実施形態のミシン10を構成する中押え金21と相違する。そのため、第1実施形態のミシン10と同一の構成要素については、同一の符号を付し、その説明は省略するものとする。また、第2実施形態のミシンについては、本発明の取付構造である、中押え棒20に対する中押え金101の取付構造部分についてのみ、図17に示し、その図17を参照しつつ説明する。
上記2つの実施形態に係る取付構造においては、中押え棒20が、上下方向に延びる軸部50と、軸部50の外周面から外側に向かって突出する位置決めピン(凸部)51と、を有するものとされ、中押え金21,101が、上下方向における中押え棒20側に開口する円筒部(筒部)65,115と、円筒部65,115における外周面に形成されて上下方向における中押え棒20側に開口するガイド溝69,118と、円筒部65,115の外側に配されて第1状態と第2状態との間で動作可能に設けられたレバー部材(可動部材)61,111と、を有するものとされていた。それに対し、第3実施形態に係る取付構造は、上記2つの実施形態に係る取付構造と同様に中押え150に適用されているものの、図18に示すように、取付構造の上下を反転させたような構造、換言すれば、中押え棒151の取付部の構造と中押え金152の取付部の構造とが、上記2つの実施形態に係る取付構造における中押え棒の取付部の構造と中押え金の取付部の構造とを入れ替えたような構造となっている。
本発明は上記3つの実施形態に限定されるものではなく、当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を施した種々の態様で実施することができる。例えば、次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
Claims (6)
- 押え棒に対して押え金が着脱可能とされたミシンにおける押え金の取付構造であって、
前記押え棒と前記押え金との一方は、上下方向に延びる軸部と、該軸部の外周面から外側に向かって突出する凸部と、を有し、
前記押え棒と前記押え金との他方は、上下方向における前記一方側に開口する筒部と、該筒部における外周面に形成されて上下方向における前記一方側に開口するガイド溝と、前記筒部の外側に配されて第1状態と第2状態との間で動作可能に設けられた可動部材と、を有し、前記筒部に前記軸部を挿入させつつ、前記ガイド溝に前記凸部を挿入させることで、前記一方を抜き挿し可能とされており、
前記凸部が前記ガイド溝の最奥端に挿入された状態で前記可動部材が前記第1状態とされることで、前記可動部材が前記凸部を係止して前記凸部の前記ガイド溝内における移動を拘束し、前記押え金が前記押え棒に対して取り付けられ、
前記可動部材が前記第2状態とされることで、前記可動部材による前記凸部の係止が解除されて前記凸部の前記ガイド溝に沿った移動が許容され、前記押え金が前記押え棒に対して着脱可能とされ、
前記凸部は、前記ガイド溝に挿入された状態において、先端が前記筒部の外周面より外側に突出する構成とされ、
前記可動部材は、前記筒部の軸線に平行でかつ前記凸部の先端に交差する平面上に拡がって、該平面上において動作可能に前記筒部に配された板状の部材であり、
前記ミシンが、被縫製物におけるミシン針の周囲を押える中押えと、その中押えの外側を押える外押えと、を備えており、
前記押え棒と前記押え金とが、前記中押えを構成するものとされ、
前記可動部材は、前記筒部と前記外押えとの間に配された押え金の取付構造。 - 前記可動部材は、一端側の部分が、前記中押えと前記外押えとが並ぶ方向と交差する方向において前記外押えより外側に突出している請求項1に記載の押え金の取付構造。
- 前記軸部は、円柱形状とされるとともに、前記筒部は、円筒形状とされており、
前記ガイド溝は、前記最奥端側が、前記筒部の外周面において周方向に延びる周方向溝部とされ、
前記可動部材は、前記第1状態において前記凸部の周方向への移動を拘束する構成とされた請求項1または請求項2に記載の押え金の取付構造。 - 前記他方は、前記可動部材を前記第2状態から前記第1状態に向かって動作する方向に付勢する付勢部材を有する請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の押え金の取付構造。
- 前記押え金が前記押え棒に対して取り付けられる場合に、前記凸部が前記ガイド溝に入り込むのに伴って、前記凸部は、前記可動部材に当接し、前記可動部材を前記付勢部材の付勢力に抗して前記第1状態から前記第2状態へと動作させ、前記凸部が前記ガイド溝の最奥端に達すると、前記可動部材は前記付勢部材の付勢力によって前記第2状態から前記第1状態へと動作する構成とされた請求項4に記載の押え金の取付構造。
- 前記軸部は、円柱形状とされるとともに、前記筒部は、円筒形状とされており、
前記凸部は、前記ガイド溝に挿入された状態において、先端が前記筒部の外周面より外側に突出する構成とされ、
前記ガイド溝は、前記最奥端側に形成されて前記筒部の外周面において周方向に延びる周方向溝部と、上下方向に延びて一端が前記一方側に開口するとともに他端が前記周方向溝部に接続される縦溝部と、からなり、
前記可動部材は、自身の動作によって前記凸部を係止する係止部が概して前記縦溝部が延びる方向に移動する構成とされ、前記係止部が前記縦溝部の外側に重なる位置となる前記第1状態と、前記係止部が前記縦溝部から前記他端側に外れた位置となる前記第2状態と、の間で動作可能とされており、
前記他方は、前記可動部材を前記第2状態から前記第1状態に向かって動作する方向に付勢する付勢部材を有し、
前記押え金が前記押え棒に対して取り付けられる場合に、前記凸部が前記ガイド溝に入り込むのに伴って、前記凸部の先端は、前記可動部材の前記係止部に当接し、前記係止部を前記付勢部材の付勢力に抗して前記縦溝部の前記他端側に移動させ、前記凸部が前記周方向溝部に挿入されると、前記係止部は前記付勢部材の付勢力によって前記縦溝部の外側に重なる位置に移動する構成とされた請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の押え金の取付構造。
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