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JP7355222B2 - 無線通信システム、および無線基地局装置 - Google Patents
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JP7355222B2 - 無線通信システム、および無線基地局装置 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、無線通信システム、および無線基地局装置に関する。
無線アクセスの高速大容量化のため、広帯域を確保可能な高周波数帯を活用することが注目されている。例えば、第5世代移動通信システムでは、28GHz帯を用いて、また無線LAN(Local Area Network)規格であるIEEE802.11ad(ミリ波無線LANシステム)では、60GHz帯を用いて、高速大容量化が実現されている。
高周波数帯は、周波数帯と比較して電波減衰が大きく、また回折しづらい電波特性を有している。そのため、高周波数帯では、伝送距離が短いことや遮蔽により受信品質が大きく劣化することが課題となっている。
電波減衰を補償するためには、送受信局において多素子アンテナを用いたビームフォーミングが有効である。ビームフォーミング利得により電波減衰を補償することで、伝送距離を延ばすことができる。このビームフォーミングでは、送受信局双方において、特定の方向からの電波が強く送受信されるため、受信局では、電力の高い1つの伝搬パスが主に受信されることになる。その結果、空間多重数は1(もしくは、偏波多重により2)にとどまり、また、同一信号を受信することによる空間ダイバーシチ効果も得づらい。
一方、遮蔽や見通し外における受信品質の劣化を改善するためには、多数の送信点を設置する方法がある。例えば、任意の間隔を空けて、多くの送信アンテナを設置することにより、遮蔽や見通し外となる範囲を少なくすることができる。また、上述のビームフォーミングにおける課題を解決することも可能である。しかし、多数の送信アンテナを設置することはネットワークコストの増加や設置場所の不足を招くという課題がある。
多数の送信点を設けるという観点では、より低コストかつ設置規模や制約の小さい反射板やリピータなどの活用も有効である。従来、これらの機器では動的な制御が難しかった。しかし、近年、メタサーフェスを用いて反射方向を動的に制御する反射板やビームフォーミングが可能なリピータなども開発可能となったことから、これらの機器を活用して遮蔽や見通し外の範囲を小さくしつつ、空間多重化や空間ダイバーシチ利得を得る方法が実現できる(非特許文献1)。
杉原 裕一郎、阪口 啓、"ミリ波 Massive Relay MIMO を用いたセルラネットワークの検討"2019 年電子情報通信学会通信ソサイエティ大会、B-5-54。
前述したように、動的に制御可能な反射板やリピータ(動的制御中継器)を多数設置し、送信局からの信号を複数の動的制御中継器が中継することにより、送受信局間でビームフォーミングを行う場合でも、複数の異なる伝搬経路、即ち、伝搬パスを形成することができる。送受信局は、各伝搬パスの状態を把握しつつ送受信信号処理を行うことにより、空間多重数3以上の空間多重化や、伝搬パスの選択または、全ての伝搬パスの合成受信による空間ダイバーシチ利得を得ることができる。
ところで、高周波数帯を用いる第5世代移動通信システムやミリ波無線LANシステムでは、直交周波数分割多重(OFDM:Orthogonal Frequency Division Multiplexing)方式が用いられている。OFDM方式では遅延波対策として、サイクリックプリフィックス(CP:Cyclic Prefix)と呼ばれるガード区間が付加され、遅延波によるOFDMシンボル間干渉を除去している。CP長は、システムが想定するシナリオと、CP挿入によるオーバーヘッドによる特性劣化を考慮し、適切なCP長がシステムの標準規格等で規定される。例えば、第5世代移動通信システムでは、OFDMシンボル長の約7%のCP長を挿入することを想定している。
また、CP長を超える遅延波を受信した場合、OFDMシンボル間干渉を除去しきれず通信品質が劣化するという問題が生じる。上述した動的制御中継器により多数の伝搬パスを形成する場合、通常よりも大きい伝搬遅延を有する伝搬パスの発生が想定される。例えば、複数の動的制御中継器を経由した伝搬パスは、送受信局間を直接、伝搬される伝搬パスに比べて大きな経路差遅延となる。また、動的制御中継器としてリピータを用いる場合は、リピータ内の増幅処理等による処理遅延が付加されることになる。多数の伝搬パスを合成受信する場合、CP長を超える遅延の伝搬パスが含まれる可能性が高まるうえ、メタサーフェスによる位相制御、リピータの増幅処理やビームフォーミング制御によって電力が比較的大きい遅延波を受信する可能性もある。
特に、第5世代移動通信システムで規定される高周波数帯では、位相雑音等の影響を考慮してOFDMサブキャリア間隔を広げた信号を用いる。OFDM信号帯域幅が一定の仮定の下で、OFDMサブキャリア間隔を広げる(すなわち、OFDMサブキャリア数を少なくする)と、OFDMサブキャリア幅が広がり、一次変調信号をより広い周波数帯域で伝送できるため、OFDMサブキャリア信号のシンボル長は短くなる。OFDM信号は、各OFDMサブキャリア信号の重ね合わせであるため、OFDMサブキャリア信号のシンボル長が短くなれば、結果的にOFDMシンボル長も短くなる。
このように、OFDMサブキャリア間隔に比例してOFDMシンボル長は短くなる。第5世代移動通信システムではCP長によるオーバーヘッドを考慮し、OFDMシンボル長に対するCP長の比率は全てのOFDMサブキャリア間隔のオプションについて基本的には一定としている。そのため、もし高周波数帯において動的制御中継器4により多数伝搬パスを発生させると、CP長を超える遅延波の影響によりかえって性能を劣化させてしまうことも考えられる。
なお、長遅延波を想定して通常のCP長よりも長い拡張CP長が規定される場合もある。拡張CP長を用いることで上記課題を解決しうるが常に拡張CP長を用いることはオーバーヘッドの観点から好ましくない。
そこで、本発明の実施形態は、複数の動的制御中継器を用いて発生させる多数の伝搬パスを用いて送受信を行う無線通信システムにおいて、伝搬パスの制御とCP長の制御とを連携して制御する無線通信システム、無線制御方法および無線基地局装置を提供する。
上記課題を解決するために、本発明の一態様に係る無線通信システムは、サイクリックプリフィックス長を決定する制御部を備え、直交周波数分割多重(OFDM)方式による無線通信を行う無線基地局装置と、到来波の再放射方向を前記無線基地局装置から動的に制御可能な複数の動的制御中継器と、前記動的制御中継器を介した又は介さない複数の伝搬パスを用いて、前記無線基地局装置との間で無線通信を行う無線端末装置と、を備え、前記無線基地局装置は、前記無線端末装置に応じて前記複数の動的制御中継器のなかから使用する動的制御中継器を選択し、前記無線基地局装置と前記無線端末装置との間で、前記動的制御中継器を介した前記複数の伝搬パスを用いて前記無線通信を行う場合、前記制御部には、前記複数の動的制御中継器のそれぞれに対応したサイクリックプリフィックス長を含む情報が設定条件として設定され、前記制御部は、選択された前記動的制御中継器に対し予め割り当てられた第1のサイクリックプリフィックス長よりも長いサイクリックプリフィックス長が設定されていた場合には、前記設定条件を満たしたものとして、サイクリックプリフィックス長を前記第1のサイクリックプリフィックス長よりも長い第2のサイクリックプリフィックス長に決定する。
本実施形態の無線通信システム、および無線基地局装置は、複数の動的制御中継器を用いて発生させる多数の伝搬パスを用いて送受信を行う無線通信システムにおいて、無線基地局が送受信に用いる伝搬パスを決定して伝搬パスに応じたCP長を設定することにより、OFDMシンボル間干渉の発生を抑制し、無線通信品質の劣化の低減が可能となる。
図1は、第1の実施形態に係る無線通信システムの一構成例を示す模式図である。 図2は、第1の実施形態に係る無線基地局装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 図3は、無線基地局装置として機能するコンピュータの構成の一例を示す模式図である。 図4は、第1の実施形態に係る無線端末装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 図5は、第1の実施形態に係る無線基地局装置のCP制御部におけるCP長の決定処理動作の一例を示すフローチャートである。 図6は、第2の実施形態に係る無線基地局装置のCP制御部におけるCP長の決定処理動作の一例を示すフローチャートである。 図7は、第3の実施形態に係る無線基地局装置のCP制御部におけるCP長の決定処理動作の一例を示すフローチャートである。 図8は、第4の実施形態に係る無線基地局装置のCP制御部におけるCP長の決定処理動作の一例を示すフローチャートである。 図9は、第5の実施形態に係る無線基地局装置のCP制御部におけるCP長の決定処理動作の一例を示すフローチャートである。 図10は、第6の実施形態に係る無線基地局装置のCP制御部におけるCP長の決定処理動作の一例を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。
[第1の実施形態]
図1は、第1の実施形態に係る無線通信システム1の一構成例を示す模式図である。本実施形態の無線通信システム1は、無線基地局装置2を送信局、無線端末装置3を受信局に設定した例を記載している。通信開始後に、送信局及び受信局の設定が逆になること、即ち、無線基地局装置2を受信局、無線端末装置3を送信局に入れ替わる設定となる場合も含まれる。
図1に示す無線通信システム1において、送信局と受信局の間の無線チャネル内に、複数の動的制御中継器4(4a,4b,4c,4d)が設置される。これらの動的制御中継器4の設置数は、通信エリアの大きさや電波に対する環境(遮蔽物が多い等)に応じて、任意に設定することができる。各動的制御中継器4は、例えば、リピータや反射板である。動的制御中継器4において、リピータを用いた構成をアクティブ装置とし、反射板を用いた構成をパッシブ装置とする。これらの動的制御中継器4は、機械的に移動や回転をすること、または電気的に位相や振幅を制御することにより、到来波を任意の方向に再放射することができる。
図1に示すように、無線通信システム1は、無線基地局装置2から無線端末装置3へ、動的制御中継器4を介さない伝搬パスPA1と、動的制御中継器4を介した3つの伝搬パスPA2,PA3,PA4と、が発生している。これらの伝搬パスにおいて、伝搬パスPA3のように、複数の動的制御中継器4a,4cを介して発生する場合もある。
無線基地局装置2は、中継器制御部5と無線通信機6とを含む。各動的制御中継器4は、再放射方向の制御のために、有線または無線通信により、無線基地局装置2の中継器制御部5と接続される。中継器制御部5は、動的制御中継器4のなかから無線伝送に用いる動的制御中継器4並びにその再放射方向の情報を決定し、各動的制御中継器4に通知する機能を有する。また、中継器制御部5は、動的制御中継器4の状態や動的制御中継器4が得られる情報を収集する機能を有する。
ここで動的制御中継器4が得られる情報とは、例えばセンシング機能を有する動的制御中継器4が自身のセンシング機能により取得した情報、を意味する。また、センシング機能により取得した情報とは、例えば、GPS(Global Positioning System)センサ等により取得した位置情報、ジャイロセンサ等により取得した動的制御中継器4の設置角度、等である。
図2は、第1の実施形態に係る無線基地局装置2のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。上述の通り、無線基地局装置2は、中継器制御部5と無線通信機6を備えている。
中継器制御部5は、上述の通り、無線伝送に用いる動的制御中継器4や再放射方向の情報を決定し、各動的制御中継器4に通知し、また動的制御中継器4の状態や動的制御中継器4が得られる情報を収集する。中継器制御部5におけるこれらの決定、通知及び収集動作のタイミング(又は時間スパン)は、任意である。例えば、動的制御中継器4の反射再放射方向を無線端末装置3にピンポイントに合わせていく場合は、中継器制御部5は、無線基地局装置2がビーム制御を実行するタイミングで、上記の無線伝送に用いる動的制御中継器4や再放射方向の情報を決定する。
具体例として、ビーム探索が同期信号を用いて実行されるときは、上記決定を行うタイミングは、同期信号を送信し、すべてのビーム及びすべての反射再放射方向の組合せの探索を完了するタイミングとなる。このとき、中継器制御部5は、最もよい受信品質となるビーム、動的制御中継器4及び反射再放射方向が選択されるように、無線伝送に用いる動的制御中継器4や再放射方向の情報を決定する。また、中継器制御部5は、同期信号を送信し、すべてのビームのみの探索をしてもよい。このときは、中継器制御部5は、例えば、無線端末装置3の測位結果を用いて動的制御中継器4及び反射再放射方向を決定し、ビーム探索によりビームを決定する。測位結果は、無線基地局装置2での測位にて得られたものでもよいし、無線端末装置3が測位した結果をフィードバックしたものでもよく、測位手法は特に規定しない。
また、反射再放射方向は、無線端末装置3に対して合わせる制御のほかに、無線端末装置3が存在するエリアに合わせてもよい。例えば、動的制御中継器4としてメタマテリアル反射板を用いれば、幅広い方向に電波を反射させることが可能であり、また、動的制御中継器4として、ビームフォーミングが可能なリピータを用いれば、ビーム制御を行って広いビーム幅で電波を再放射することができる。この場合、必ずしも無線端末装置3の移動に合わせて動的制御中継器4の反射再放射方向を制御する必要はないため、中継器制御部5は、上述の無線伝送に用いる動的制御中継器4や再放射方向の情報を、数ミリ秒乃至数秒の範囲で、任意に決定してもよいし、日単位で決定してもよい。このとき中継器制御部5が決定の基礎とする情報は、上述した通り無線端末装置3の測位結果であってもよいし、過去の測位結果から得られる無線端末装置3の分布を用いてもよい。あるいは、その決定の基礎として、中継器制御部5は、カメラを用いて現地画像を取得し画像を解析した結果を用いてもよいし、シミュレーションにより得られる電波伝搬情報を用いてもよい。さらには、無線基地局装置2と無線端末装置3との通信の際に得られる受信電力、通信品質、トラヒックの統計情報を用いてもよい。
また、動的制御中継器4の配置情報が既知であるという前提であれば、ビームと反射再放射方向が決定されれば、無線基地局装置2から無線端末装置3へ電波が到来するルートが推定できる。よって、中継器制御部5は、その結果から、使用する動的制御中継器4を決定することができる。
本実施形態の無線通信機6は、少なくとも信号処理部21、CP制御部22、CP付加部23、CP除去部24、デジタルアナログ変換器(DAC)25、アナログデジタル変換器(ADC)26、RFアンテナ部27、及び複数のアンテナ28を備えている。
CP制御部22は、中継器制御部5において決定した無線伝送に用いる動的制御中継器4の情報に基づいて、送信信号に付加するサイクリックプリフィックス(CP:Cyclic Prefix)の長さ(CP長)を決定する。このCP制御部22は、後述するCP長設定条件に従い、条件を満たしている場合には、後述する通常のCP長から、それよりも長い、拡張CP長又は、最長CP長へ変更する決定を行う。また、CP制御部22は、CP付加部23を制御して送信する無線信号にCPを付加し、CP除去部24を制御して受信信号に付加されたCPを除去する。このCP長設定条件は、無線通信に関わる設定条件であり、変更可能である。CP長設定条件は、予め設定された複数のCP長設定条件の中から選択してもよい。さらに、条件の内容によっては、複数のCP長設定条件を同時に設定することも可能である。
前述したように、CP長は、無線通信システムが想定するシナリオ(例えば、通信経路や通信距離等)と、CP挿入によるオーバーヘッドによる特性劣化を考慮し、システムの標準規格等で規定される。以下の説明において、CP長は、上記標準規格等で規定された予め定めた1つの長さであり、想定される通信距離等に基づき設定され、常時又は普通に使用するCP長を、通常のCP長(第1のサイクリックプリフィックス長)と称する。このため、動的制御中継器4が設けられる地形等を含む設置状況や無線通信機6からの距離に応じて、動的制御中継器4毎に異なる長さ又は同じ長さのCP長が割り当てられている。ここでは、想定された通信距離以下であって通信状況によっては、伝搬パス途中で動的制御中継器4を介しても、予め割り当てられたCP長(通常のCP長)のCPを用いても良好な無線通信が可能なこともある。
また、CP制御部22は、予め全ての動的制御中継器4に事前に割り付けられたCP長に関する情報(CP長情報)を記憶している。CP長の事前割り付けは、動的制御中継器4を設置する際に決定してもよい。もしくは、動的制御中継器4がGPSセンサやジャイロセンサを有する場合に、定期的に有線又は無線を用いて中継器のGPSセンサで取得した位置情報やジャイロセンサで取得した設置角度情報を無線基地局装置2の中継器制御部5に通知し、適切なCP長を決定し更新してもよい。
さらに、CP制御部22は、決定したCP長情報を信号処理部21により無線信号とし、RFアンテナ部27を介して、通信対象となる無線端末装置3に通知する。当該通知は、無線通信システム1における制御チャネルを用いて行ってもよいし、その他のチャネルを用いて行ってもよい。
CP付加部23は、CP制御部22が決定したCP長に基づくCPを信号処理部21により生成された無線信号に付加する。このCPが付加された無線信号は、DAC25に出力される。なお、CP付加部23の後段にフィルタ部を設けてもよい。
CP除去部24は、RFアンテナ部27及びADC26を介して、受信された無線信号からCPを除去する。このCPを除去した無線信号を信号処理部21に出力する。なお、CP除去部24の前段にフィルタ部を設けてもよい。
DAC25は、デジタル/アナログ変換機能を有し、CP付加部23によりCPが付加された無線信号をデジタル信号からアナログ信号に変換する。アナログ信号に変換された無線信号は、RFアンテナ部27に出力される。ADC26は、アナログ/デジタル変換機能を有し、RFアンテナ部27を介して受信した無線信号をアナログ信号からデジタル信号に変換する。デジタル信号に変換された無線信号は、CP除去部24に出力される。
RFアンテナ部27は、RF部において、送信処理として無線信号をシステム帯域にアップコンバージョンする。その後、増幅器(Power Amplifier)により電力増幅された信号をアンテナ28を介して放射する。RFアンテナ部27の受信処理では、アンテナ28が受信した信号を低雑音信号増幅器(Low Noise Amplifier)にて増幅した後に、ダウンコンバージョンする。RFアンテナ部27は、複数のRF部、複数のアンテナ28を有してもよい。RFアンテナ部27の送受信処理において、可変位相器、可変利得制御器を用いて、アナログビームフォーミングを形成してもよい。
信号処理部21は、送信する無線信号を生成する処理、及び受信した無線信号を復号する処理を行う。当該信号処理部21は、対象とする無線通信システム1で必要な全ての信号の生成、及び復号を行う。また、CP制御部22が決定したCP長情報に基づき、無線端末装置3に当該CP長情報を通知するための無線信号を生成する。
無線基地局装置2を構成する中継器制御部5及び無線通信機6における無線送信に係わるハードウェア構成の少なくとも一部は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)等のIC回路によって実現されることができる。例えば、中継器制御部5を一つのASICとし、CP制御部22、CP付加部23、CP除去部24、及び信号処理部21を1つのASICとすることができる。DAC25及びADC26は1つのICチップとして、またRFアンテナ部27も1つのICチップとして、形成することができる。また、中継器制御部5及び無線通信機6のうちのデジタル信号の処理部分については、DSP(Digital Signal Processor)で置き換え、DSP内部のソフトウェアによって、その機能を実現するようにしてもよいし、コンピュータとプログラムによって実現するようにしてもよい。
図3は、無線基地局装置2として機能するコンピュータの構成の一例を示す模式図である。無線基地局装置2は、図示するように、コンピュータデバイスにより構成され、CPU等のプロセッサ31を有する。そして、無線基地局装置2においては、このプロセッサ31に対し、プログラムメモリ32と、データメモリ33と、ストレージ34と、入出力インタフェース(図3では入出力IFと示す)35と、通信インタフェース36と、通信装置37とが、バス38を介して接続される。
プログラムメモリ32は、非一時的な有形のコンピュータ可読記憶媒体として、例えば、フラッシュメモリ等の随時書込み及び読出しが可能な不揮発性メモリと、ROM(Read Only Memory)等の不揮発性メモリとが組合せて使用されたものである。このプログラムメモリ32には、プロセッサ31が各種制御処理を実行するために必要なプログラムが格納されている。
データメモリ33は、有形のコンピュータ可読記憶媒体として、例えば、上記の不揮発性メモリと、RAM(Random Access Memory)等の揮発性メモリとが組合せて使用されたものである。このデータメモリ33は、各種処理が行われる過程で取得及び作成された各種データが記憶されるために用いられる。
ストレージ34は、非一時的な有形のコンピュータ可読記憶媒体として、例えば、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)等の随時書込み及び読出しが可能な不揮発性メモリを用いた大容量の記憶媒体を有している。このストレージ34には、プロセッサ31が各種制御処理を実行するために必要な各種のプログラムやデータが格納されている。例えば、プロセッサ31が第1の実施形態に係る無線基地局装置2としての制御処理を実行するために必要な通信制御プログラムが格納されている。ストレージ34に格納されているプログラムは、必要に応じてプロセッサ31によりデータメモリ33上に読み出されて、実行される。通信制御プログラムは、例えば、プロセッサ31に、図2に示した中継器制御部5、信号処理部21、CP制御部22、CP付加部23、及びCP除去部24として機能させることができる。なお、通信制御プログラムは、ストレージ34ではなくて、プログラムメモリ32に格納されていてもよい。
入出力インタフェース35には、入力部39及び表示部40が接続されている。入力部39及び表示部40は、例えば液晶または有機EL(Electro Luminescence)を使用した表示デバイスの表示画面上に、静電方式または圧力方式を採用した入力検知シートを配置した、いわゆるタブレット型の入力・表示デバイスを用いたものが用いられることができる。また、入力部39及び表示部40は、独立するデバイスにより構成されてもよい。入出力インタフェース35は、上述の入力部39から入力された操作情報をプロセッサ31に入力すると共に、プロセッサ31で生成された表示情報を表示部40に表示させる。なお、無線基地局装置2として機能するコンピュータは、これら入出力インタフェース35、入力部39及び表示部40は、有しなくても良い。プロセッサ31への操作情報やプロセッサ31からの表示情報は、通信インタフェース36により、図示しないネットワークを介して送受信されて、ネットワークに接続された入力機器から入力されたり、表示機器で表示されたりすることができる。
通信インタフェース36は、例えば、1つ以上の有線または無線の通信モジュールを含むことができる。通信インタフェース36は、図示しないネットワークを介して、無線端末装置3のユーザ宛のデータを受信し、また、ユーザからのデータをその宛先に送信する。
通信装置37は、図2に示したDAC25、ADC26及びRFアンテナ部27を含むことができる。通信装置37は、RFアンテナ部27であって、DAC25及びADC26を、通信装置37とバス38の間に配置してもよい。通信装置37には、図2に示したアンテナ28に対応するアンテナ41が接続されている。
次に、本実施形態の無線通信システム1で用いられる無線端末装置について説明する。図4は、第1の実施形態に係る無線端末装置3のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
この無線端末装置3は、信号処理部51、CP制御部52、CP付加部53、CP除去部54、デジタルアナログ変換器(DAC)55、アナログデジタル変換器(ADC)56、RFアンテナ部57、及び複数のアンテナ58を備えている。
CP制御部52は、無線基地局装置2から無線信号で通知され、無線端末装置3の信号処理部51における処理を経て得られたCP長情報に基づいて、CP付加部53に付加するCP長、及びCP除去部54から除去するCP長を決定し、CP付加部53、CP除去部54、及び信号処理部51に通知する。
CP付加部53は、CP制御部52が決定したCP長に基づくCPを信号処理部51により生成された無線信号に付加する。このCPを付加された無線信号は、DAC55に出力される。なお、CP付加部53の後段にフィルタ部を設けてもよい。
CP除去部54は、RFアンテナ部57及びADC56を介して、受信された無線信号からCPを除去する。このCPを除去した無線信号を信号処理部51に出力する。なお、CP除去部54の前段にフィルタ部を設けてもよい。
DAC55は、デジタル/アナログ変換機能を有し、CP付加部53によりCPが付加された無線信号をデジタル信号からアナログ信号に変換する。アナログ信号に変換された無線信号は、RFアンテナ部57に出力される。
ADC56は、アナログ/デジタル変換機能を有し、RFアンテナ部57を介して受信した無線信号をアナログ信号からデジタル信号に変換する。デジタル信号に変換された無線信号は、CP除去部54に出力される。
RFアンテナ部57は、RF部において、送信処理として無線信号をシステム帯域にアップコンバージョンする。その後、増幅器(Power Amplifier)により電力増幅された信号をアンテナ58を介して放射する。RFアンテナ部57の受信処理では、アンテナ58が受信した信号を低雑音信号増幅器にて増幅した後に、ダウンコンバージョンする。RFアンテナ部57は、複数のRF部、複数のアンテナ58を有してもよい。RFアンテナ部57の送受信処理において、可変位相器、可変利得制御器を用いて、アナログビームフォーミングを形成してもよい。
信号処理部51は、送信する無線信号を生成する処理、及び受信した無線信号を復号する処理を行う。当該信号処理部51は、対象とする無線通信システム1で必要な全ての信号の生成、及び復号を行う。また、信号処理部51は、無線基地局装置2から通知されたCP長情報を復号し、取得したCP長情報をCP制御部52に通知する。
無線端末装置3の無線送信に係わるハードウェア構成の少なくとも一部は、ASICやFPGA等のIC回路によって実現されることができる。例えば、CP制御部52、CP付加部53、CP除去部54、及び信号処理部51を1つのASICとすることができる。DAC55及びADC56は1つのICチップとして、またRFアンテナ部57も1つのICチップとして、形成することができる。また、無線送信に係わるハードウェア構成のうちのデジタル信号の処理部分については、DSPで置き換え、DSP内部のソフトウェアによって、その機能を実現するようにしてもよいし、コンピュータとプログラムによって実現するようにしてもよい。
次に、第1の実施形態に係る無線基地局装置2のCP制御部22におけるCP長の決定処理について説明する。図5は、第1の実施形態に係る無線基地局装置2のCP制御部22におけるCP長の決定処理動作の一例を示すフローチャートである。CP制御部22には、伝搬パスが動的制御中継器4を中継する否かに応じてCP長を決定するCP長設定条件(第1のCP長設定条件)が設定されている。CP制御部22は、動的制御中継器4の中継の有無に応じて、通常のCP又は、通常のCPよりも長い最長のCP長のCPを無線信号に割り付ける。無線基地局装置2をコンピュータで構成する場合、通信制御プログラムを実行することで、プロセッサ31は、このフローチャートに従った処理動作を実施し、CP制御部22として機能することができる。
CP制御部22は、中継器制御部5から、動的制御中継器4を用いて無線基地局装置2から対象ユーザの無線端末装置3に無線伝送する決定が通知されているか否かを判断する(ステップS1)。中継器制御部5からの通知は、動的制御中継器4を用いるか否かを示す通知であってよい。
CP制御部22は、中継器制御部5から、動的制御中継器4を用いて無線基地局装置2から無線伝送する決定が通知されていれば(ステップS1:YES)、通常使用する通常のCP長よりも長い拡張CP長(第2のサイクリックプリフィックス長)を用いることを決定する。CP制御部22は、CP付加部23を制御して、拡張CP長のCPを信号処理部51により生成された無線信号に付加し(ステップS2)、一連のCP付加処理を終了する。
一方、中継器制御部5から、動的制御中継器4を用いて無線基地局装置2から無線端末装置3に無線伝送する決定が通知されていないと判断した場合(ステップS1:NO)には、CP制御部22は、通常のCP長を用いることを決定する。CP制御部22は、CP付加部23を制御して、通常のCP長のCPを信号処理部51により生成された無線信号に付加し(ステップS3)、一連のCP付加処理を終了する。
このような動的制御中継器4を用いる際のCP長の決定動作により、当該無線通信システム1において動的制御中継器4を用いることにより生じる遅延波の影響を軽減することができる。なお、通信開始後の無線端末装置3のCP制御部52によるCP長の決定処理動作についても、動的制御中継器4を用いるか否かの判断を、中継器制御部5からの通知ではなく、ユーザの入力設定による通知に基づいて行うことを除いて、これと同様である。
以上のように、第1の実施形態では、無線基地局装置2と到来波の再放射方向を動的に制御可能な中継器である複数の動的制御中継器4とを備え、無線基地局装置2が無線端末装置3との間で動的制御中継器4を介した複数の伝搬パスを用いて、OFDM方式による無線通信を行う無線通信システム1であって、無線基地局装置2内のCP制御部22は、予め設定されたCP長設定条件に従い、動的制御中継器4を用いるか否かに応じて、CP長を変更する。すなわち、CP長設定条件(第1のCP長設定条件)に、動的制御中継器4を介した複数の伝搬パスを用いて無線通信を行う場合には、通常のCP長よりも長い拡張CP長のCPを無線信号に付加するように設定されていたならば、CP制御部22は、通常のCP長よりも長い拡張CP長のCPを無線信号に付加することを決定する。
これにより、CP長によるオーバーヘッドを考慮し、高周波数帯において動的制御中継器4により多数伝搬パスを発生させた場合であっても、通常のCP長よりも長い拡張CP長に変更することで、遅延波の影響を減少させて、性能の劣化を防止することができる。また、伝搬パスが動的制御中継器4を利用するか否かで、通常のCP長と拡張CP長を切り換えて使用することで、CPによるオーバーヘッドを軽減することができる。本実施形態は、第5世代移動通信システムにおける動的制御中継器を用いた無線通信に好適する。
[第2の実施形態]
次に、第2の実施形態に係る無線通信システム1について説明する。この無線通信システム1は、無線基地局装置2のCP制御部22におけるCP長の決定処理動作が前述した第1の実施形態と異なっており、その他の構成及び動作は、第1の実施形態と同様である。よって、この第1実施形態と異なる点についてのみ説明し、その他の説明は省略する。
図6は、第2の実施形態に係る無線基地局装置2のCP制御部22におけるCP長の決定処理動作の一例を示すフローチャートである。CP制御部22には、選択された動的制御中継器4に事前に割り付けられたCP長情報に拡張CP長が含まれているか否かでCP長を決定するCP長設定条件(第2のCP長設定条件)が設定されている。CP制御部22は、動的制御中継器4のCP長情報に拡張CP長の有る無しに応じて、通常のCP長又は、通常のCPよりも長い最長のCP長のCPを無線信号に割り付ける。無線基地局装置2をコンピュータで構成する場合、通信制御プログラムを実行することで、プロセッサ31は、このフローチャートに従った処理動作を実施し、CP制御部22として機能することができる。
まず、CP制御部22は、中継器制御部5から、動的制御中継器4を用いて無線基地局装置2から通信対象となるユーザの無線端末装置3に無線伝送する決定が通知されているか否かを判断する(ステップS11)。この中継器制御部5からの通知は、動的制御中継器4を用いるか否かの情報、及び、1つまたは複数の選択された動的制御中継器4の情報、つまり、何れの動的制御中継器4を使用するのかを示す通知であってよい。
中継器制御部5から動的制御中継器4を用いることを指示する通知であると判断した場合(ステップS11:YES)には、CP制御部22は、通知に含まれる動的制御中継器4のCP長情報に従い、使用する動的制御中継器4を選択する(ステップS12)。その後、CP制御部22は、選択された動的制御中継器4に事前に割り付けられたCP長情報を参照し、CP長設定条件に従い、通常のCP長よりも長いCP長のCPを付加すべき動的制御中継器4があるか否か判断する(ステップS13)。この判断においてCP長情報に基づき、通常のCP長よりも長いCP長のCPを付加すべき動的制御中継器4がないと判断した場合(ステップS14:NO)、CP制御部22は、上記ステップS12で選択したすべての動的制御中継器4に対して評価したか否か判断する(ステップS14)。未だ評価していない動的制御中継器4があれば(ステップS14:NO)、CP制御部22は、上記ステップS13の判断の動作に戻る。
また、上記ステップS13において、CP長情報に基づき、通常のCP長よりも長いCP長のCPを付加すべき動的制御中継器4であった場合(ステップS13:YES)には、CP制御部22は、選択された動的制御中継器4に付加されているCP長のなかで最も長い最長CP長のCPを無線信号に付加することを決定する。CP制御部22は、CP付加部23を制御して、最長CP長のCPを無線信号に付加する(ステップS15)。
これに対して、上記ステップS14において、選択したすべての動的制御中継器4に対して評価したと判断した場合(ステップS14:YES)には、CP制御部22は、通常のCP長のCPを無線信号に付加することを決定する。CP制御部22は、CP付加部23を制御して、通常のCP長のCPを無線信号に付加する(ステップS16)。また、上記ステップS11において、中継器制御部5から動的制御中継器4を用いて無線基地局装置2から無線端末装置3に無線伝送する決定が通知されていないと判断した場合(ステップS11:NO)にも、上記ステップS16において、CP制御部22は、通常のCP長のCPを無線信号に付加することを決定する。CP制御部22は、CP付加部23を制御して、通常のCP長のCPを無線信号付加する。
なお、CP長の事前割り付けは、動的制御中継器4を設置する際に決定して、CP制御部22に保存しておくことができる。または、この事前割り付けは、CP制御部22ではなく、中継器制御部5に保存しておき、上記通知に含めて、使用する動的制御中継器4に割り付けられたCP長情報を中継器制御部5からCP制御部22に送信するようにしてもよい。また、動的制御中継器4がGPSセンサやジャイロセンサを有する場合には、定期的に有線もしくは無線を用いて、動的制御中継器4のGPSセンサで取得した位置情報やジャイロセンサで取得した設置角度情報を、動的制御中継器4から無線基地局装置2の中継器制御部5に通知し、中継器制御部5において適切なCP長を決定し、更新保存してもよい。
以上のように、中継器制御部5により動的制御中継器4を用いて無線基地局装置2から無線端末装置3に無線伝送する際に、1つまたは複数の選択された動的制御中継器4に事前に割り付けられたCP長又はCP長情報がCP制御部22に通知される。CP制御部22は、選択された全ての動的制御中継器4のCP長又はCP長情報を参照し、その中で最長のCP長のCPを付加することを決定する。
以上のように、第2の実施形態において、CP制御部22は、事前に動的制御中継器毎に割り付けられたCP長のうち最長のCP長のCPを付加する。すなわち、CP制御部22は、動的制御中継器4を介した複数の伝搬パスを用いて無線通信を行う場合、選択された動的制御中継器に最長のCP長のCPを付加することを決定する。このように伝搬パスに応じてCP長を選択することにより、遅延波の影響を緩和するCP長に動的に切り替えることができる。よって、遅延波を考慮した固定的なCP長を用いる場合に比べて、必要以上に長いCP長が用いられることを防ぎ、CPによるオーバーヘッドを軽減することができる。
[第3の実施形態]
第3の実施形態に係る無線通信システム1は、無線基地局装置2のCP制御部22におけるCP長の決定処理動作が前述した第1の実施形態と異なっており、その他の構成及び動作は、第1の実施形態と同様である。よって、この第1の実施形態と異なる点についてのみ説明し、その他の説明は省略する。
図7は、第3の実施形態に係る無線基地局装置2のCP制御部22におけるCP長の決定処理動作の一例を示すフローチャートである。CP制御部22には、選択された動的制御中継器4と無線基地局装置2との距離のうちで、最長距離が閾値以上か否かでCP長を決定するCP長設定条件(第3のCP長設定条件)が設定されている。CP制御部22は、算出された最長距離に応じて、通常のCP長又は、通常のCPよりも長い拡張CP長のCPを無線信号に割り付ける。無線基地局装置2をコンピュータで構成する場合、通信制御プログラムを実行することで、プロセッサ31は、このフローチャートに従った処理動作を実施し、CP制御部22として機能することができる。
まず、CP制御部22は、中継器制御部5から、動的制御中継器4を用いて無線基地局装置2から通信対象となるユーザの無線端末装置3に無線伝送する決定が通知されているか否かを判断する(ステップS21)。この中継器制御部5からの通知は、動的制御中継器4を用いるか否かの情報、及び、1つまたは複数の選択された動的制御中継器4の情報、つまり、何れの動的制御中継器4を使用するのかを示す通知であってよい。
中継器制御部5から動的制御中継器4を用いることを指示する通知であると判断した場合(ステップS21:YES)には、CP制御部22は、通知に含まれる動的制御中継器4の情報に従い、使用する動的制御中継器4を選択する(ステップS22)。その後、CP制御部22は、CP長設定条件に従い、選択されたすべての動的制御中継器4と無線基地局装置2との距離を算出する(ステップS23)。なお、この距離を算出する代わりに、事前に算出しておいた距離を参照してもよい。この算出された距離に関する情報は、例えば、中継器制御部5又は、CP制御部22の何れかに格納されている。
さらに、CP制御部22は、選択された動的制御中継器4と無線基地局装置2との距離の中で、最も長い距離が予め決められた閾値距離Xm以上であるか否かを判断する(ステップS24)。ここでXは任意の値であり、無線システムが許容できる伝搬遅延から算出してもよい。ここで、最長距離が閾値距離Xm以上であると判断した場合(ステップS24:YES)には、無線端末装置3において、通常のCP長を超える遅延波が受信される可能性がある。このため、CP制御部22は、通常のCP長よりも長い拡張CP長のCPを付加することを決定する。CP制御部22は、CP付加部23を制御して、拡張CP長のCPを無線信号に付加する(ステップS25)。
これに対して、上記ステップS24において、最長距離が閾値距離Xm以上ではないと判断した場合(ステップS24:NO)には、CP制御部22は、通常のCP長のCPを無線信号に付加することを決定する。CP制御部22は、CP付加部23を制御して、通常のCP長のCPを無線信号に付加する(ステップS26)。
また、上記ステップS21において、中継器制御部5から動的制御中継器4を用いて無線基地局装置2から無線端末装置3に無線伝送する決定が通知されていないと判断した場合(ステップS21:NO)にも、上記ステップS26において、CP制御部22は、通常のCP長のCPを無線信号に付加することを決定する。CP制御部22は、CP付加部23を制御して、通常のCP長のCPを無線信号に付加する。
尚、CP制御部22は、無線基地局装置2からの距離が短い動的制御中継器4しか使用されない場合には、無線端末装置3において通常のCP長を超える遅延波が受信される可能性は低いため、通常のCP長のCPを付加することを決定する。
また、無線基地局装置2と各動的制御中継器4の間の距離の算出は、動的制御中継器4を設置した際に位置情報をCP制御部22に登録し、その位置情報と無線基地局装置2の位置情報から算出してもよい。もしくは、動的制御中継器4にGPSを設置し、必要に応じて各動的制御中継器4と中継器制御部とをつなぐ回線を介して当該GPS情報を取得して算出してもよい。
以上のように、第3実施形態では、CP制御部22は、無線基地局装置2と動的制御中継器4との距離に応じたCP長に決定し、そのCP長のCPを無線信号に付加する。即ち、CP制御部22は、無線基地局装置2と複数の動的制御中継器4それぞれとの間の最長距離が予め決められた閾値距離Xm以上であるとき、通常のCP長よりも長い拡張CP長に決定し、そのCP長のCPを付加する。このように、伝搬パスに応じたCP長を選択することにより、遅延波の影響を緩和するCP長に動的に切り替える(例えば、OFDMシンボル長に対するCP長の比率が一定となるように切り替える)ことができる。よって、遅延波を考慮したCP長に固定されたCPを用いる場合に比べて、必要以上に長いCP長が用いられることを防ぎ、CPによるオーバーヘッドを軽減することができる。
[第4の実施形態]
第4の実施形態に係る無線通信システム1は、無線基地局装置2のCP制御部22におけるCP長の決定処理動作が第1の実施形態と異なっており、その他の構成及び動作は、上記第1の実施形態と同様である。よって、前述した第1の実施形態と異なる点についてのみ説明し、その他の説明は省略する。
図8は、第4の実施形態に係る無線基地局装置2のCP制御部22におけるCP長の決定処理動作の一例を示すフローチャートである。CP制御部22には、選択された動的制御中継器4の中にリピータがあるか否かに応じてCP長を決定するCP長設定条件(第4のCP長設定条件)が設定されている。CP制御部22は、リピータ(アクティブ装置)の有無に応じて、通常のCP長又は、通常のCPよりも長い拡張CP長のCPを無線信号に割り付ける。無線基地局装置2をコンピュータで構成する場合、通信制御プログラムを実行することで、プロセッサ31は、このフローチャートに従った処理動作を実施し、CP制御部22として機能することができる。
まず、CP制御部22は、中継器制御部5から、動的制御中継器4を用いて無線基地局装置2から対象ユーザの無線端末装置3に無線伝送する決定が通知されているか否かを判断する(ステップS31)。この中継器制御部5からの通知は、動的制御中継器4を用いるか否かの情報、及び、1つまたは複数の選択された動的制御中継器4の情報、つまり、何れの動的制御中継器4を使用するのかを示す通知であってよい。
中継器制御部5から動的制御中継器4を用いることを指示する通知であると判断した場合(ステップS31:YES)には、CP制御部22は、その中継器制御部5から通知された、使用する動的制御中継器4を選択する(ステップS32)。その後、CP制御部22は、CP長設定条件に従い、選択された動的制御中継器4にリピータが含まれているか否かを判断する(ステップS33)。この判断で、リピータが含まれていると判断した場合(ステップS33:YES)には、CP制御部22は、通常のCP長よりも長い拡張CPを無線信号に付加することを決定する。CP制御部22は、CP付加部23を制御して、拡張CPを無線信号に付加する(ステップS34)。
これに対して、上記ステップS33において、リピータが含まれていないと判断した場合(ステップS33:NO)には、CP制御部22は、無線信号に付加するCPを通常のCP長に決定する。CP制御部22は、CP付加部23を制御して、通常のCP長のCPを無線信号に付加する(ステップS35)。また、上記ステップS31において中継器制御部5から動的制御中継器4を用いて無線基地局装置2から無線端末装置3に無線伝送する決定が通知されていないと判断した場合(ステップS31:NO)にも、CP制御部22は、通常のCP長のCPを無線信号に付加することを決定する。CP制御部22は、CP付加部23を制御して、通常のCP長のCPを無線信号に付加する。
以上のように、第4実施形態では、CP制御部22は、使用する動的制御中継器4の種類に応じてCP長を決定する。アクティブ装置であるリピータは、リピータ内の増幅処理等による処理遅延が付加されることで、パッシブ装置である反射板よりも遅延が発生する。そこで、CP制御部22は、使用する動的制御中継器4のなかにリピータが含まれるときには、通常のCP長よりも長い拡張CPを付加することを決定する。このようにすることで、動的制御中継器4としてリピータを使用する場合に、リピータ内の増幅処理等により生じる遅延に起因する遅延波の影響を軽減することができる。
[第5の実施形態]
第5の実施形態に係る無線通信システム1は、無線基地局装置2のCP制御部22におけるCP長の決定処理動作が前述した第1の実施形態と異なっており、その他の構成及び動作は、第1の実施形態と同様である。よって、この第1の実施形態と異なる点についてのみ説明し、その他の説明は省略する。
図9は、第5の実施形態に係る無線基地局装置2のCP制御部22におけるCP長の決定処理動作の一例を示すフローチャートである。CP制御部22には、選択された動的制御中継器4に対して、各伝搬パスが経由する動的制御中継器4の台数による閾値に応じてCP長を決定するCP長設定条件(第4のCP長設定条件)が設定されている。CP制御部22は、動的制御中継器4の台数に応じて、通常のCP長又は、通常のCPよりも長い拡張CP長のCPを無線信号に割り付ける。無線基地局装置2をコンピュータで構成する場合、通信制御プログラムを実行することで、プロセッサ31は、このフローチャートに従った処理動作を実施し、CP制御部22として機能することができる。
まず、CP制御部22は、中継器制御部5から、動的制御中継器4を用いて無線基地局装置2から対象ユーザの無線端末装置3に無線伝送する決定が通知されているか否かを判断する(ステップS41)。中継器制御部5からの通知は、動的制御中継器4を用いるか否か、及び、1つまたは複数の選択された動的制御中継器4の情報、つまり、何れの動的制御中継器4を使用するのかを示す通知であってよい。
中継器制御部5から動的制御中継器4を用いることを指示する通知であると判断した場合(ステップS41:YES)には、CP制御部22は、その中継器制御部5から通知された、使用する動的制御中継器4を選択する(ステップS42)。
その後、CP制御部22は、各伝搬パスにおいて中継される動的制御中継器4の台数、つまり各伝搬パスが経由する動的制御中継器4の台数を算出する(ステップS43)。なお、ここでCP制御部22は、台数を算出する代わりに、事前に算出し、記憶しておいた台数を参照してもよい。
そして、CP制御部22は、算出された動的制御中継器4の台数のなかで、最大数が予め決められた閾値台数N台以上であるか否か、つまり、最も多くの動的制御中継器4を使用する伝搬パスが最大N台以上の動的制御中継器4を経由するか否かを判断する(ステップS44)。ここでNは任意の値であり、無線システムが許容できる伝搬遅延から算出してもよい。この判断で、伝搬パスが閾値台数N台以上の動的制御中継器4を経由すると判断した場合(ステップS44:YES)には、CP制御部22は、通常のCP長よりも長い拡張CP長を付加することを決定する。CP制御部22は、CP付加部23を制御して、拡張CPを無線信号に付加する(ステップS45)。
これに対して、上記ステップS44において、最大N台以上の動的制御中継器4を経由しないと判断した場合(ステップS44:NO)には、CP制御部22は、通常のCP長のCPを無線信号に付加することを決定する。CP制御部22は、CP付加部23を制御して、通常のCP長のCPを無線信号に付加する(ステップS46)。また、上記ステップS41において中継器制御部5から動的制御中継器4を用いて無線基地局装置2から無線端末装置3に無線伝送する決定が通知されていないと判断した場合(ステップS41:NO)にも、CP制御部22は、通常のCP長のCPを無線信号に付加することを決定する。この決定に基づき、CP制御部22は、CP付加部23を制御して、通常のCP長のCPを無線信号に付加する。
このように、中継する動的制御中継器4の数が多いほど伝搬パスが長くなるため、当該伝搬パスは遅延波になる可能性がある。よって、CP制御部22は、中継する動的制御中継器4の台数が一定数(例えば、N台)以上である場合には、通常のCP長よりも長い拡張CP長のCPを付加することを決定し、台数が一定数に満たない場合には、通常のCP長のCPを付加することを決定する。
以上のように、第5実施形態では、CP制御部22は、経由する動的制御中継器4の台数に応じてCP長を決定する。即ち、CP制御部22は、選択された動的制御中継器4を使用する複数の伝搬パスのそれぞれについての経路を推定し、経路の最大長が予め決められた閾値経路長以上であれば、つまり、伝搬パスが経由する動的制御中継器4の台数が閾値台数N台以上であれば、通常のCP長よりも長い拡張CP長のCPを無線信号に付加することを決定する。これにより、当該無線通信システム1において動的制御中継器4を用いることにより生じる遅延波の影響を軽減することができる。
[第6の実施形態]
第6の実施形態に係る無線通信システム1は、無線基地局装置2のCP制御部22におけるCP長の決定処理動作が前述した第1の実施形態と異なっており、その他の構成及び動作は、第1の実施形態と同様である。よって、この第1の実施形態と異なる点についてのみ説明し、その他の説明は省略する。
図10は、第6の実施形態に係る無線基地局装置2のCP制御部22におけるCP長の決定処理動作の一例を示すフローチャートである。CP制御部22には、選択された動的制御中継器4において、各伝搬パスが経由する動的制御中継器4の中継器数の最大値と最小値の差の閾値に応じてCP長を決定するCP長設定条件(第5のCP長設定条件)が設定されている。CP制御部22は、閾値に応じて、通常のCP長又は、通常のCPよりも長い拡張CP長のCPを無線信号に割り付ける。無線基地局装置2をコンピュータで構成する場合、通信制御プログラムを実行することで、プロセッサ31は、このフローチャートに従った処理動作を実施し、CP制御部22として機能することができる。
まず、CP制御部22は、中継器制御部5から、動的制御中継器4を用いて無線基地局装置2から対象ユーザの無線端末装置3に無線伝送する決定が通知されているか否かを判断する(ステップS51)。中継器制御部5からの通知は、動的制御中継器4を用いるか否か、及び、1つまたは複数の選択された動的制御中継器4の情報、つまり、何れの動的制御中継器4を使用するのかを示す通知であってよい。
中継器制御部5から動的制御中継器4を用いることを指示する通知であると判断した場合(ステップS51:YES)には、CP制御部22は、その中継器制御部5から通知された、使用する動的制御中継器4を選択する(ステップS52)。その後、CP制御部22は、CP長設定条件に従い、各伝搬パスにおいて中継される動的制御中継器4の台数、つまり各伝搬パスが経由する動的制御中継器4の台数を算出する(ステップS53)。なお、CP制御部22は、ここで算出する代わりに、事前に算出し、記憶しておいた台数を参照してもよい。
そして、CP制御部22は、算出された動的制御中継器4の台数のなかで、最大値と最小値とを比較し、その差が予め決められた数M台以上であるか否かを判断する(ステップS54)。ここでMは任意の値であり、無線システムが許容できる伝搬遅延から算出してもよい。この判断で、各伝搬パスにおいて経由する動的制御中継器4の台数の最大値と最小値の差がM台以上であると判断した場合(ステップS54:YES)には、CP制御部22は、通常のCP長よりも長い拡張CP長を付加することを決定する。CP制御部22は、CP付加部23を制御して、拡張CPを無線信号に付加する(ステップS55)。
これに対して、上記ステップS54において、各伝搬パスで経由する動的制御中継器4の台数の最大値と最小値の差が予め決められた閾値台数M台以上ではないと判断した場合(ステップS54:NO)には、CP制御部22は、通常のCP長のCPを無線信号に付加することを決定する。CP制御部22は、CP付加部23を制御して、通常のCP長のCPを無線信号に付加する(ステップS56)。
また、上記ステップS51において中継器制御部5から動的制御中継器4を用いて無線基地局装置2から無線端末装置3に無線伝送する決定が通知されていないと判断した場合(ステップS51:NO)にも、CP制御部22は、通常のCP長のCPを無線信号に付加することを決定する。この決定に基づき、CP制御部22は、CP付加部23を制御して、通常のCP長のCPを無線信号に付加する。
伝搬パスは、中継する動的制御中継器4の台数が多いほど伝搬経路が長くなるため、当該伝搬パスは遅延波になる可能性がある。一方で、中継する動的制御中継器4の台数が多かったとしても、すべての伝搬パスにおいて動的制御中継器4の台数が同程度であれば、遅延波として受信されない場合がある。この場合、動的制御中継器4の台数のみによってCP長を設定すると不要なオーバーヘッドが生じてしまうことがある。そこで、CP制御部22は、各伝搬パスにおいて中継する動的制御中継器4の台数の最大値と最小値の差分が一定以上である場合に、通常より狭いCP長を設定し、そうでない場合には通常のCP長を設定する。
以上のように、第6の実施形態では、CP制御部22は、各伝搬パスが中継する動的制御中継器4の台数の最大値と最小値の差に応じてCP長を決定する。即ち、CP制御部22は、選択された動的制御中継器4を使用する複数の伝搬パスそれぞれについての経路を推定し、経路の最大長と最小長との差が予め決められた閾値長さ以上であれば、つまり、伝搬パスが中継する動的制御中継器4の最大台数と最小台数との差が閾値台数M台以上であれば、通常のCP長よりも長い拡張CP長のCPを無線信号に付加することを決定する。これにより、必要以上に異なるCP長を用いることを防ぎ、不要なオーバーヘッドを軽減することができる。
以上、第2乃至第6の実施形態として説明したCP長の決定処理動作は、それぞれ単独で用いてもよいし、複数の実施形態を組み合わせて用いてもよい。
また、各実施形態に記載した各手法は、計算機(コンピュータ)に実行させることができるプログラム(ソフトウェア手段)として、例えば磁気ディスク(フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク等)、光ディスク(CD-ROM、DVD、MO等)、半導体メモリ(ROM、RAM、フラッシュメモリ等)等の記録媒体に格納し、また通信媒体により伝送して頒布することもできる。なお、媒体側に格納されるプログラムには、計算機に実行させるソフトウェア手段(実行プログラムのみならずテーブル、データ構造も含む)を計算機内に構成させる設定プログラムをも含む。本装置を実現する計算機は、記録媒体に記録されたプログラムを読み込み、また場合により設定プログラムによりソフトウェア手段を構築し、このソフトウェア手段によって動作が制御されることにより上述した処理を実行する。なお、本明細書でいう記録媒体は、頒布用に限らず、計算機内部あるいはネットワークを介して接続される機器に設けられた磁気ディスク、半導体メモリ等の記憶媒体を含むものである。以上のことから、本発明の無線基地局装置が備えるRFアンテナ部を除く各機能部は、コンピュータとプログラムによっても実現でき、プログラムを記録媒体に記録することも、ネットワークを通して提供することも可能である。
要するに、本発明は、前述したそれぞれの実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、上記実施形態で説明した構成は可能な限り適宜組合せて実施してもよく、その場合、組合せた効果が得られる。さらに、上記実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適当な組合せにより種々の発明が抽出され得る。
1…無線通信システム
2…無線基地局装置
3…無線端末装置
4,4a,4b,4c,4d…動的制御中継器
5…中継器制御部
6…無線通信機
21,51…信号処理部
22,52…CP制御部
23,53…CP付加部
24,54…CP除去部
25,55…デジタルアナログ変換器
26,56…アナログデジタル変換器
27,57…RFアンテナ部
28,58…アンテナ
31…プロセッサ
32…プログラムメモリ
33…データメモリ
34…ストレージ
35…入出力インタフェース
36…通信インタフェース
37…通信装置
38…バス
39…入力部
40…表示部
41…アンテナ

Claims (8)

  1. サイクリックプリフィックス長を決定する制御部を備え、直交周波数分割多重(OFDM)方式による無線通信を行う無線基地局装置と、
    到来波の再放射方向を前記無線基地局装置から動的に制御可能な複数の動的制御中継器と、
    前記動的制御中継器を介した又は介さない複数の伝搬パスを用いて、前記無線基地局装置との間で無線通信を行う無線端末装置と、
    を備え、
    前記無線基地局装置は、前記無線端末装置に応じて前記複数の動的制御中継器のなかから使用する動的制御中継器を選択し、
    前記無線基地局装置と前記無線端末装置との間で、前記動的制御中継器を介した前記複数の伝搬パスを用いて前記無線通信を行う場合、前記制御部に、前記複数の動的制御中継器のそれぞれに対応したサイクリックプリフィックス長を含む情報が設定条件として設定され、
    前記制御部は、選択された前記動的制御中継器に対し予め割り当てられた第1のサイクリックプリフィックス長よりも長いサイクリックプリフィックス長が設定されていた場合には、前記設定条件を満たしたものとして、サイクリックプリフィックスを前記第1のサイクリックプリフィックス長よりも長い第2のサイクリックプリフィックス長に決定する、無線通信システム。
  2. サイクリックプリフィックス長を決定する制御部を備え、直交周波数分割多重(OFDM)方式による無線通信を行う無線基地局装置と、
    到来波の再放射方向を前記無線基地局装置から動的に制御可能な複数の動的制御中継器と、
    前記動的制御中継器を介した又は介さない複数の伝搬パスを用いて、前記無線基地局装置との間で無線通信を行う無線端末装置と、
    を備え、
    前記無線基地局装置は、前記無線端末装置に応じて前記複数の動的制御中継器のなかから使用する動的制御中継器を選択し、前記選択された複数の動的制御中継器を経由する前記複数の伝搬パスそれぞれについての経路を推定し、
    前記無線基地局装置と前記無線端末装置との間で、前記動的制御中継器を介した前記複数の伝搬パスを用いて前記無線通信を行う場合、前記制御部は、伝搬パスの距離が設定条件として設定され、
    前記制御部は、前記無線基地局装置から選択された前記複数の動的制御中継器までの伝搬パスの距離のうちの最長距離が予め設定した距離よりも長い場合には、前記設定条件を満たしたものとして、サイクリックプリフィックス長を予め割り当てられた第1のサイクリックプリフィックス長よりも長い第2のサイクリックプリフィックス長に決定する、無線通信システム。
  3. サイクリックプリフィックス長を決定する制御部を備え、直交周波数分割多重(OFDM)方式による無線通信を行う無線基地局装置と、
    到来波の再放射方向を前記無線基地局装置から動的に制御可能な複数の動的制御中継器と、
    前記動的制御中継器を介した又は介さない複数の伝搬パスを用いて、前記無線基地局装置との間で無線通信を行う無線端末装置と、
    を備え、
    前記無線基地局装置は、前記無線端末装置に応じて前記複数の動的制御中継器のなかから使用する動的制御中継器を選択し、
    前記無線基地局装置と前記無線端末装置との間で、前記動的制御中継器を介した前記複数の伝搬パスを用いて前記無線通信を行う場合、前記制御部は、アクティブ装置の有無が設定条件として設定され、
    前記制御部は、選択された前記動的制御中継器にアクティブ装置が含まれる場合には、前記設定条件を満たしたものとして、サイクリックプリフィックス長を予め割り当てられた第1のサイクリックプリフィックス長よりも長い第2のサイクリックプリフィックス長に決定する、無線通信システム。
  4. サイクリックプリフィックス長を決定する制御部を備え、直交周波数分割多重(OFDM)方式による無線通信を行う無線基地局装置と、
    到来波の再放射方向を前記無線基地局装置から動的に制御可能な複数の動的制御中継器と、
    前記動的制御中継器を介した又は介さない複数の伝搬パスを用いて、前記無線基地局装置との間で無線通信を行う無線端末装置と
    を備え、
    前記無線基地局装置は、前記無線端末装置に応じて前記複数の動的制御中継器のなかから使用する動的制御中継器を選択し、前記選択された複数の動的制御中継器を経由する前記複数の伝搬パスそれぞれについての経路を推定し、
    前記無線基地局装置と前記無線端末装置との間で、前記動的制御中継器を介した前記複数の伝搬パスを用いて前記無線通信を行う場合、前記制御部は、前記動的制御中継器の中継台数が設定条件として設定され、
    前記制御部は、推定された前記経路上で選択された前記動的制御中継器が中継する台数が予め設定した中継台数よりも多い場合には、前記設定条件を満たしたものとして、サイクリックプリフィックス長を予め割り当てられた第1のサイクリックプリフィックス長よりも長い第2のサイクリックプリフィックス長に決定する、無線通信システム。
  5. 無線基地局装置と、到来波の再放射方向を動的に制御可能な複数の動的制御中継器とを備え、前記無線基地局装置が無線端末装置との間で前記動的制御中継器を介した複数の伝搬パスを用いて、直交周波数分割多重(OFDM)方式による無線通信を行う無線通信システムにおける無線基地局装置であって、
    無線通信を行うべき前記無線端末装置に応じて、前記複数の動的制御中継器のなかから前記複数の伝搬パスを用いる前記無線通信に使用する動的制御中継器を選択する中継器制御部と、
    前記無線基地局装置と前記無線端末装置との間で、前記動的制御中継器を介した前記複数の伝搬パスを用いて前記無線通信を行う場合、前記複数の動的制御中継器のそれぞれに対応したサイクリックプリフィックス長を含む情報が設定条件として設定され、選択された前記動的制御中継器に対し予め割り当てられた第1のサイクリックプリフィックス長よりも長いサイクリックプリフィックス長が設定されていた場合には、前記設定条件を満たしたものとして、前記OFDM方式による無線通信に使用するサイクリックプリフィックス長として、予め割り当てられた第1のサイクリックプリフィックス長よりも長い第2のサイクリックプリフィックス長に決定する制御部と、
    を備える、無線基地局装置。
  6. 無線基地局装置と、到来波の再放射方向を動的に制御可能な複数の動的制御中継器とを備え、前記無線基地局装置が無線端末装置との間で前記動的制御中継器を介した複数の伝搬パスを用いて、直交周波数分割多重(OFDM)方式による無線通信を行う無線通信システムにおける無線基地局装置であって、
    無線通信を行うべき前記無線端末装置に応じて、前記複数の動的制御中継器のなかから前記複数の伝搬パスを用いる前記無線通信に使用する動的制御中継器を選択し、前記選択された複数の動的制御中継器を経由する前記複数の伝搬パスそれぞれについての経路を推定する中継器制御部と、
    前記無線基地局装置と前記無線端末装置との間で、前記動的制御中継器を介した前記複数の伝搬パスを用いて前記無線通信を行う場合、伝搬パスの距離が設定条件として設定され、前記無線基地局装置から選択された前記複数の動的制御中継器までの伝搬パスの距離のうちの最長距離が予め設定した距離よりも長い場合には、前記設定条件を満たしたものとして、前記OFDM方式による無線通信に使用するサイクリックプリフィックス長として、予め割り当てられた第1のサイクリックプリフィックス長よりも長い第2のサイクリックプリフィックス長に決定する制御部と、
    を備える、無線基地局装置。
  7. 無線基地局装置と、到来波の再放射方向を動的に制御可能な複数の動的制御中継器とを備え、前記無線基地局装置が無線端末装置との間で前記動的制御中継器を介した複数の伝搬パスを用いて、直交周波数分割多重(OFDM)方式による無線通信を行う無線通信システムにおける無線基地局装置であって、
    無線通信を行うべき前記無線端末装置に応じて、前記複数の動的制御中継器のなかから前記複数の伝搬パスを用いる前記無線通信に使用する動的制御中継器を選択する中継器制御部と、
    前記無線基地局装置と前記無線端末装置との間で、前記動的制御中継器を介した前記複数の伝搬パスを用いて前記無線通信を行う場合、アクティブ装置の有無が設定条件として設定され、選択された前記動的制御中継器にアクティブ装置が含まれる場合には、前記設定条件を満たしたものとして、前記OFDM方式による無線通信に使用するサイクリックプリフィックス長として、予め割り当てられた第1のサイクリックプリフィックス長よりも長い第2のサイクリックプリフィックス長に決定する制御部と、
    を備える、無線基地局装置。
  8. 無線基地局装置と、到来波の再放射方向を動的に制御可能な複数の動的制御中継器とを備え、前記無線基地局装置が無線端末装置との間で前記動的制御中継器を介した複数の伝搬パスを用いて、直交周波数分割多重(OFDM)方式による無線通信を行う無線通信システムにおける無線基地局装置であって、
    無線通信を行うべき前記無線端末装置に応じて、前記複数の動的制御中継器のなかから前記複数の伝搬パスを用いる前記無線通信に使用する動的制御中継器を選択し、前記選択された複数の動的制御中継器を経由する前記複数の伝搬パスそれぞれについての経路を推定する中継器制御部と、
    前記無線基地局装置と前記無線端末装置との間で、前記動的制御中継器を介した前記複数の伝搬パスを用いて前記無線通信を行う場合、前記動的制御中継器の中継台数が設定条件として設定され、推定された前記経路上で選択された前記動的制御中継器が中継する台数が予め設定した中継台数よりも多い場合には、前記設定条件を満たしたものとして、前記OFDM方式による無線通信に使用するサイクリックプリフィックス長として、予め割り当てられた第1のサイクリックプリフィックス長よりも長い第2のサイクリックプリフィックス長に決定する制御部と、
    を備える、無線基地局装置。
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