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JP7361304B2 - まくらぎ補修用台車及び台車セット - Google Patents
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特許法第30条第2項適用 1.2019年度施設関係業務研究発表会 西日本旅客鉄道株式会社近畿統括本部にて2019年8月7日公開 2.2019年度施設関係業務研究発表会 サード・プレイス弥生にて2019年8月30日公開 3.2019年度 広島支社 保線関係技能競技会 西日本旅客鉄道株式会社徳山駅施設管理センターにて2019年9月27日公開 4.第34回2019年度総合技術講演会 ホテルメトロポリタン池袋にて2019年10月23日から2019年10月24日公開 5.2019年度保線技能競技会 西日本旅客鉄道株式会社社員研修センターにて2019年11月15日公開 6.第6回鉄道技術展 幕張メッセにて2019年11月27日から2019年11月29日まで展示
本発明は、まくらぎ補修用台車及び台車セットに関する。
鉄道線路の保守において、コンクリート製まくらぎとレールとを締結するボルトを受ける埋込栓が、所定期間にわたる列車の通過による振動、気象条件(降雨、寒暖差)等により劣化する前に、埋込栓を取り替える必要がある。
図5(A)に示す締結ボルト31を抜いて、図5(B)の状態にした後、図5(C)に示すように(コンクリート製のまくらぎ20の表面をはつるように)板ばね32及び受栓33を除去し、図5(D)に示すように旧埋込栓7をドリルにより破砕、除去し、その後、図6(A)に示すように2液樹脂を注入し、図6(B)に示すように新埋込栓8を挿入する。ドリルにより切削された新しい孔9と新埋込栓8の隙間に樹脂が侵入、硬化して、新埋込栓8が固定される。
これらの工程において、従来問題となっていたのが、旧埋込栓7をドリル機のドリルにより破砕、除去して新埋込栓8を挿入する孔を切削する工程である。
このドリル機による作業は、ドリル機自体が重く、作業者が手でドリル機を保持して行っており、また旧埋込栓を破砕、除去するため、ドリル機を埋込栓長さ方向に正確に動かす必要があるため、作業が困難であり、作業効率が低いという問題もあった。両側のレールの左右の計4個の孔、つまり、1本のまくらぎが有する4個の旧埋込栓7をドリルにより破砕、除去するには、相当な時間と労力が必要であった。
そこで、本発明は、旧埋込栓をドリルにより破砕、除去して新埋込栓を挿入する孔を切削形成する作業を、身体の負担を軽減して、正確かつ能率的に行うことができるまくらぎ補修用台車及び台車セットを提供することを目的とする。
本発明に係るまくらぎ補修用台車は、レールに直交する2本のガイド部材を平行に有すると共に、上記レールの上面を転動する少なくとも4個の走行輪を有する基枠部と、上記基枠部の上記ガイド部材に沿って左右移動自在として載置された可動台と、該可動台に立設された支柱と、上記支柱に上下動自在に取付けられたガイド機構と、コンクリート製のまくらぎに埋設されている旧埋込栓を切削除去しつつ新埋込栓が挿入される新しい孔を切削形成するために、上記ガイド機構に取付けられたドリル機と、を備え、上記可動台が、2本の上記レールのそれぞれの両側にある各2個の旧埋込栓への位置決め可能となるように、上記ガイド部材を、上記レールの外側へ延伸状に配設し、上記ドリル機の重量を軽減するためのスプリングバランサを、上記支柱に付設し、上記スプリングバランサが、渦巻バネ、及び、ワイヤを有し、該ワイヤを滑車を介して上記ガイド機構に接続し、上記ガイド機構ならびに該ガイド機構に取付けられたドリル機を吊り下げ、台車が上記レールから浮上ることを阻止する浮上り係止部材を、上記基枠部に付設したものである。
また、本発明に係るまくらぎ補修用台車セットは、レールに直交する2本のガイド部材を平行に有すると共に、上記レールの上面を転動する少なくとも4個の走行輪を有する基枠部と、上記基枠部の上記ガイド部材に沿って左右移動自在として載置された可動台と、該可動台に立設された支柱と、コンクリート製のまくらぎに埋設されている旧埋込栓を切削除去しつつ新埋込栓が挿入される新しい孔を切削形成するために、上記支柱に昇降自在として取付けられたドリル機と、を有するまくらぎ補修用台車を、備え、動力源と、逸走防止手段と、粉塵吸引除去装置とを備えた親台車を、可撓性ワイヤにて上記まくらぎ補修用台車に連結し、上記まくらぎ補修用台車の逸走を防止すると同時に、補修作業状態下でのレールに沿って上記まくらぎ補修用台車が必要な往復移動を許容するように構成したものである。
また、上記ドリル機のドリルには、切削粉塵吸引用孔部が貫設され、可撓性ホースを介して、上記親台車の上記粉塵吸引除去装置に連通連結され、かつ、上記可撓性ホースが地面に接することを防ぐホース吊下手段を、上記親台車が具備するものである。
本発明のまくらぎ補修用台車によれば、作業者の身体の負担を軽減でき、楽にドリル機を操作して、正確に効率よく旧埋込栓を破砕、除去して新埋込栓を挿入する孔を形成可能となる。
また、本発明のまくらぎ補修用台車セットによれば、レールに沿って不意にまくらぎ補修用台車が逸走する事故を防止できる。しかも、所定ピッチで配設された複数本のまくらぎを、親台車を停止した状態下で、まくらぎ補修用台車のみをレールに沿って小距離移動を繰返して、安全かつ迅速な作業ができる。さらに、粉塵の発生が著しく減少して、作業員の健康被害を防止できる。
本発明の台車の実施の一形態を示す平面図である。 本発明の台車の実施の一形態を示す正面図である。 本発明の台車の実施の一形態を示す側面図である。 本発明の台車セットの実施の一形態を示す側面図である。 埋込栓をドリルにより破砕、除去する作業工程の説明図である。 新埋込栓を挿入、固定する工程の説明図である。
以下、図示の実施の形態に基づき本発明を詳説する。
図1~図3に示した実施の形態に於て、本発明に係るまくらぎ補修用台車21は、レール1,1に直交する2本のガイド部材2,2を平行に有すると共に、上記レール1,1の上面を転動する少なくとも4個の走行輪3,3,3,3を有する基枠部4を具備する。まくらぎ補修用台車21は、鋼鉄製とする。あるいは、アルミニウム合金等の軽量の金属で構成される。
また、可動台5が、上記基枠部4の上記ガイド部材2、2に沿って左右移動自在として載置されている。可動台5には支柱6が立設され、支柱6には、ガイド機構16が上下動自在に、例えば、ラックとピニオンにより取付けられている。ガイド機構16は、上下動のための操作ハンドル17を有する。
ドリル機10が、上記支柱6に昇降自在として取付けられている。より具体的には、ガイド機構16に対し、図示省略の結合部材により(着脱自在に)取付けられている。操作ハンドル17を操作して(ガイド機構16を介して)上下に動かし、ドリル機10によりコンクリート製のまくらぎに埋設されている旧埋込栓7を切削除去しつつ新埋込栓8が挿入される新しい孔9を切削形成する(図5参照)。ドリル機10のドリル11には、切削粉塵吸引用孔部12が貫設され、旧埋込栓7の切削除去と新しい孔9の切削形成により発生する粉塵を除去しながら速やかに作業できる。
また、ドリル機10の重量を軽減するためのスプリングバランサ15を、支柱6に付設している。スプリングバランサ15は、(図示省略の)渦巻バネ、及び、ワイヤ15Aを有し、このワイヤ15Aを滑車等を介してガイド機構16に接続し、ガイド機構16ならびにガイド機構16に取付けられたドリル機10を吊り下げることで、(単体で20kg程度の)重量が大であるドリル機10を扱いやすくしている。なお、図2と図3に示すように、台車がレール1から浮上ることを阻止する浮上り係止部材28,28を基枠部4に付設するのが望ましい。
本発明のまくらぎ補修用台車21は、実際の作業において、親台車25と組み合わせたまくらぎ補修用台車セットとして使用される。
図4に示すように、親台車25は、動力源22と、逸走防止手段と、粉塵吸引除去装置24とを搭載している。
親台車25は、鋼鉄製、又は、アルミニウム合金等の軽量の金属フレームにより構成され、親台車25には、電磁ブレーキ等の逸走防止手段を備えている。可撓性ワイヤ26にて上記まくらぎ補修用台車21に連結し、上記まくらぎ補修用台車21の逸走を防止すると同時に、補修作業状態下でのレール1,1に沿って上記まくらぎ補修用台車21が必要な往復移動を許容するように構成している。
動力源22は、例えば発電機であり、ドリル機10及び粉塵吸引除去装置24を作動させるために使用される。例として、18アンペア発電機を3台使用して、発電機2台でドリル機10を作動させ、発電機1台で粉塵吸引除去装置24を作動させる。
粉塵吸引除去装置24は、ドリル機10の切削粉塵吸引用孔部12に連結され、旧埋込栓7の切削除去と新しい孔9の切削形成により発生する粉塵を除去するものである。粉塵吸引除去装置24を親台車25に搭載したことにより、まくらぎ補修用台車21を軽量化でき、速やかな作業が可能になる。
逸走防止手段(図示省略)は、親台車25の走行を制動して、レールの傾斜等により親台車25が不意に動きだすことを防止するものである。例えば、3段階に切替えが可能な制動装置が好ましい。前進、後進、静止(ブレーキ作動)の3段階に切替え可能とすることで、作業現場への移動中、及び作業中の安全を確保できる。このような逸走防止手段によって、親台車25は静止状態に固定され、この親台車25にワイヤ26にて連結された台車21の逸走も防止される。
本発明のまくらぎ補修用台車セットの使用方法を説明する。
まず、ボルトが抜き取られた旧埋込栓7上にドリル11を位置決めする。前後方向の位置決めは、台車21自体の位置を変更することで行い、左右方向の位置決めは、ガイド部材2,2に載置された可動台5をガイド部材2,2に沿ってスライドさせることで行う。このため、前後方向の位置決めを1度行えば、1本のまくらぎの4個の旧埋込栓7(2本のレール1,1のそれぞれの両側にある各2個の旧埋込栓7)への位置決めを可動台5のスライド動作のみで行うことができる。
次に、操作ハンドル17及びガイド機構16によって、ドリル機10は上下動自在であるので、ドリル機10によりコンクリート製のまくらぎに埋設されている旧埋込栓7を切削除去しつつ、新埋込栓8が挿入される新しい孔9を切削形成できる。ドリル機10のドリル11には、切削粉塵吸引用孔部12が貫設され、旧埋込栓7の切削除去と新しい孔9の切削形成により発生する粉塵を除去しながら速やかに作業できる。発生した粉塵は、可撓性ホース13を介して、親台車25が搭載する粉塵吸引除去装置24により吸引、収容される。なお、操作ハンドル17の操作に加え、ドリル11を旧埋込栓7に押しつける際には、ドリル機10を作業者の手で直接押し下げることが望ましい。
新しい孔9を切削形成すると、可動台5をスライドさせ、次の旧埋込栓7上へと移動し、同様に切削形成作業を行う。
1本のまくらぎ上の4個の旧埋込栓7を切削除去し、4個の新しい孔9の切削形成を行った後、次のまくらぎ上にドリル11を位置決めするように台車21を移動させる。
本発明は、上述の実施の形態に限らず、例えば、ガイド機構16の具体的構成は、支柱6に沿って上下動自在であれば、自由に選択できる。さらに、親台車25に搭載される動力源22と、逸走防止手段と、粉塵吸引除去装置24とは、それぞれに必要な上述の機能を果たす限り、具体的構成について自由に選択できる。また、図5に示される締結装置の構造に限定されるものではなく、埋込栓を有する全てのコンクリート製まくらぎに適用できるものである。
以上のように、本発明のまくらぎ補修用台車は、レール1,1に直交する2本のガイド部材2,2を平行に有すると共に、上記レール1,1の上面を転動する少なくとも4個の走行輪3,3,3,3を有する基枠部4と、上記基枠部4の上記ガイド部材2,2に沿って左右移動自在として載置された可動台5と、該可動台5に立設された支柱6と、コンクリート製のまくらぎ20に埋設されている旧埋込栓7を切削除去しつつ新埋込栓8が挿入される新しい孔9を切削形成するために、上記支柱6に昇降自在として取付けられたドリル機10と、を備えたので、正確に効率よく旧埋込栓7をドリル機10により破砕、除去して新埋込栓8を挿入する孔9を切削する作業を行うことができる。
また、上記ドリル機10の重量を軽減するためのスプリングバランサ15を、上記支柱6に付設したので、作業者は、従来よりも小さな力をもって、楽にドリル機10を操作して、旧埋込栓7の除去及び新埋込栓8を挿入する孔9の切削作業を容易に行うことができる。
また、本発明のまくらぎ補修用台車セットは、レール1,1に直交する2本のガイド部材2,2を平行に有すると共に、上記レール1,1の上面を転動する少なくとも4個の走行輪3,3,3,3を有する基枠部4と、上記基枠部4の上記ガイド部材2,2に沿って左右移動自在として載置された可動台5と、該可動台5に立設された支柱6と、コンクリート製のまくらぎ20に埋設されている旧埋込栓7を切削除去しつつ新埋込栓8が挿入される新しい孔9を切削形成するために、上記支柱6に昇降自在として取付けられたドリル機10と、を有するまくらぎ補修用台車21を、備え、動力源22と、逸走防止手段と、粉塵吸引除去装置24とを備えた親台車25を、可撓性ワイヤ26にて上記まくらぎ補修用台車21に連結し、上記まくらぎ補修用台車21の逸走を防止すると同時に、補修作業状態下でのレール1,1に沿って上記まくらぎ補修用台車21が必要な往復移動を許容するように構成したので、正確に効率よく旧埋込栓7をドリル機10により破砕、除去して新埋込栓8を挿入する孔9を切削する作業を行うことができる。また、まくらぎ補修用台車21の逸走を防止して、安全性を高めることができる。また、レール上での台車の位置合わせを容易に行うことができる。
また、上記ドリル機10のドリル11には、切削粉塵吸引用孔部12が貫設され、可撓性ホース13を介して、上記親台車25の上記粉塵吸引除去装置24に連通連結され、かつ、上記可撓性ホース13が地面に接することを防ぐホース吊下手段14を、上記親台車25が具備するので、孔9の切削と切粉等の不要物の掃除を同時に行うことができる。また、粉塵吸引除去装置24は親台車25に載せられるため、作業用のまくらぎ補修用台車を軽量にでき、位置合わせ等の作業を容易にできる。また、可撓性ホース13が地面に接することなく、ホース13の台車下への巻き込み事故を防止できる。
1 レール
2 ガイド部材
3 走行輪
4 基枠部
5 可動台
6 支柱
7 旧埋込栓
8 新埋込栓
9 新しい孔
10 ドリル機
11 ドリル
12 切削粉塵吸引用孔部
13 可撓性ホース
14 ホース吊下手段
15 スプリングバランサ
15A ワイヤ
16 ガイド機構
20 まくらぎ
21 まくらぎ補修用台車
22 動力源
24 粉塵吸引除去装置
25 親台車
26 可撓性ワイヤ
28 浮上り係止部材

Claims (3)

  1. レールに直交する2本のガイド部材を平行に有すると共に、上記レールの上面を転動する少なくとも4個の走行輪を有する基枠部と、
    上記基枠部の上記ガイド部材に沿って左右移動自在として載置された可動台と、
    該可動台に立設された支柱と、
    上記支柱に上下動自在に取付けられたガイド機構と、
    コンクリート製のまくらぎに埋設されている旧埋込栓を切削除去しつつ新埋込栓が挿入される新しい孔を切削形成するために、上記ガイド機構に取付けられたドリル機と、
    を備え
    上記可動台が、2本の上記レールのそれぞれの両側にある各2個の旧埋込栓への位置決め可能となるように、上記ガイド部材を、上記レールの外側へ延伸状に配設し、
    上記ドリル機の重量を軽減するためのスプリングバランサを、上記支柱に付設し、
    上記スプリングバランサが、渦巻バネ、及び、ワイヤを有し、該ワイヤを滑車を介して上記ガイド機構に接続し、上記ガイド機構ならびに該ガイド機構に取付けられたドリル機を吊り下げ、
    台車が上記レールから浮上ることを阻止する浮上り係止部材を、上記基枠部に付設したことを特徴とするまくらぎ補修用台車。
  2. レールに直交する2本のガイド部材を平行に有すると共に、上記レールの上面を転動する少なくとも4個の走行輪を有する基枠部と、
    上記基枠部の上記ガイド部材に沿って左右移動自在として載置された可動台と、
    該可動台に立設された支柱と、
    コンクリート製のまくらぎに埋設されている旧埋込栓を切削除去しつつ新埋込栓が挿入される新しい孔を切削形成するために、上記支柱に昇降自在として取付けられたドリル機と、
    を有するまくらぎ補修用台車を、備え、
    動力源と、逸走防止手段と、粉塵吸引除去装置とを備えた親台車を、可撓性ワイヤにて上記まくらぎ補修用台車に連結し、上記まくらぎ補修用台車の逸走を防止すると同時に、補修作業状態下でのレールに沿って上記まくらぎ補修用台車が必要な往復移動を許容するように構成したことを特徴とするまくらぎ補修用台車セット。
  3. 上記ドリル機のドリルには、切削粉塵吸引用孔部が貫設され、可撓性ホースを介して、上記親台車の上記粉塵吸引除去装置に連通連結され、
    かつ、上記可撓性ホースが地面に接することを防ぐホース吊下手段を、上記親台車が具備する請求項2記載のまくらぎ補修用台車セット。
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