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JP7364511B2 - 反転装置、および、反転方法 - Google Patents
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JP7364511B2 - 反転装置、および、反転方法 - Google Patents

反転装置、および、反転方法 Download PDF

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Description

本発明は、反転装置、および、反転方法に関する。
従来から、対象物の上下を反転する反転装置が知られている。例えば、特許文献1には、2つの回転パッドで対象物を挟み込むことで把持しつつアクチュエータを用いて回転パッドを回転することで、対象物を反転させる技術が開示されている。また、特許文献2には、吊り上げた対象物の外周に無端ベルトを取り付け、無端ベルトを回転することで対象物を反転させる技術が開示されている。また、特許文献3には、対象物の底面を支持する2つのアーム部材のうちの一のアーム部材を移動させることによって、対象物を2つのアーム間で回転させる技術が開示されている。
特開平5-78092号公報 実全昭62-96084号公報 特開平6-278985号公報
しかしながら、上記先行技術によっても、作業性を向上しつつ、対象物を反転させるためのエネルギを低減する技術については、なお、改善の余地があった。例えば、特許文献1に記載の技術では、回転パッドを回転するためのアクチュエータを駆動する電気エネルギが必要となる。また、特許文献2に記載の技術では、無端ベルトを駆動させるためのエネルギが必要となるだけでなく、無端ベルトへの取り付けや取り外しのためには対象物を吊り上げておく必要があり、手間がかかる。また、特許文献3に記載の技術では、アームを移動させるためのエネルギが必要となるだけでなく、アームの移動中に不安定になる対象物を支持する必要があり、対象物を反転させるための手間がかかる。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、反転装置において、作業性を向上しつつ、対象物を反転させるためのエネルギを低減する技術を提供することを目的とする。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
(1)本発明の一形態によれば、対象物の上下を反転する反転装置が提供される。この反転装置は、車輪とアームとを有する台車部と、前記アームの一方の端部に接続され、前記対象物を把持する把持部と、を備え、前記把持部は、前記対象物を両側から挟み込むことで前記対象物を把持しつつ、それぞれ回転可能な一対の回転パッドを有しており、前記対象物のうちの重心位置よりも鉛直方向下方の部分を前記一対の回転パッドによって把持した状態で、前記車輪を支点として、前記アームの他方の端部を押し下げることで前記対象物を持ち上げ、前記一対の回転パッドの回転に伴って前記対象物を反転させる。
この構成によれば、反転させる対象物は、回転可能な一対の回転パッドによって両側が挟み込まれた後、アームの動きによって持ち上げられる。このとき、一対の回転パッドは、対象物のうちの重心位置よりも鉛直方向下方の部分を把持しているため、持ち上げられた対象物は、自身の重みによって回転し、上下が反転される。これにより、外部からエネルギを入力しなくても対象物を反転させることができる。また、対象物を反転させるために対象物を持ち上げることは、一対の回転パッドを有している把持部が一方の端部に接続されているアームにおいて、車輪を支点として、他方の端部を押し下げることで行うことができる。これにより、容易に対象物を持ち上げて反転させることができる。このように、対象物を反転させる作業性を向上しつつ、対象物を反転させるためのエネルギを低減することができる。
(2)上記形態の反転装置において、前記アームにおいて、前記車輪から前記一方の端部までの距離は、前記車輪から前記他方の端部までの距離よりも短くてもよい。この構成によれば、対象物を持ち上げるときにアームの支点となる車輪からの距離は、把持部が接続されている一方の端部までの距離の方が、押し下げられる他方の端部までの距離に比べ短い。これにより、てこの原理によって、比較的少ない力でアームの他方の端部を押し下げても、対象物を把持部ごと持ち上げることができる。したがって、対象物を反転させるためのエネルギをさらに低減することができる。
(3)上記形態の反転装置において、前記把持部は、さらに、交差クランプを有しており、前記交差クランプの先端に前記一対の回転パッドが取り付けられ、前記交差クランプの基端が前記アームの一方の端部に接続されており、前記交差クランプの基端を持ち上げることで、前記一対の回転パッドのそれぞれが、前記対象物を挟み込む方向に移動してもよい。この構成によれば、アームの一方の端部に、基端を持ち上げることによって一対の回転パッドのそれぞれを、対象物を挟み込む方向に移動させることができる交差クランプが接続されている。これにより、アームの他方の端部の押し下げによって対象物を把持することができるため、対象物を反転させる作業性をさらに向上させることができる。
(4)上記形態の反転装置において、前記把持部は、さらに、前記把持部のうち、前記アームの一方の端部に接続されている接続部を鉛直方向上方に配置した状態で、前記回転パッドから側方に延伸するガードフレームを有していてもよい。この構成によれば、把持部は、アームの一方の端部に接続されている接続部を鉛直方向上方に配置した状態において、回転パッドから側方に延伸するガードフレームを有している。これにより、把持部ごと対象物を持ち上げるときに対象物が一対の回転パッドを中心に回転しても、ガードフレームによって対象物が地面などと接触し、損傷することを抑制することができる。
(5)上記形態の反転装置において、前記ガードフレームの先端にはキャスタが取り付けられていてもよい。この構成によれば、ガードフレームの先端には、キャスタが取り付けられている。これにより、キャスタの転がりを利用して、把持部によって把持されている対象物を、地面に沿って移動させることができる。したがって、対象物を運ぶための別の装置が不要となるだけでなく、移動させる装置と反転させる装置の間での積み替えの作業も不要となる。したがって、作業性をさらに向上することができる。
(6)本発明の別の形態によれば、対象物の上下を反転させる反転方法が提供される。この反転方法では、前記対象物のうちの重心位置よりも鉛直方向下方の部分を、それぞれ回転可能な一対の回転パッドによって前記対象物の両側から挟み込むことで、前記対象物を把持する把持工程と、前記把持工程の後、台車部の車輪を支点として、台車部が有するアームの他方の端部を押し下げることで、アームの一方の端部に接続されている前記一対の回転パッドによって把持されている前記対象物を持ち上げ、前記一対の回転パッドの回転に伴って前記対象物を反転させる反転工程と、を備える。この構成によれば、把持工程において、それぞれ回転可能な一対の回転パッドによって対象物のうちの重心位置よりも鉛直方向下方の部分が、対象物の両側から把持される。これにより、反転工程において、一対の回転パッドによって把持されている対象物を持ち上げることによって、対象物自身の重みによって、対象物の上下を反転させることができる。したがって、外部からエネルギを入力することなく、対象物を反転させることができる。また、台車部の車輪を支点として、台車部が有するアームの他方の端部を押し下げることで、対象物を反転させることができるため、作業性が向上する。このように、対象物を反転させる作業性を向上しつつ、対象物を反転させるためのエネルギを低減することができる。
なお、本発明は、種々の態様で実現することが可能であり、例えば、反転装置を含むシステム、これら装置およびシステムの制御方法、これら反転装置およびシステムにおいて対象物の上下の反転を実行させるコンピュータプログラム、そのコンピュータプログラムを配布するためのサーバ装置、そのコンピュータプログラムを記憶した一時的でない記憶媒体等の形態で実現することができる。
第1実施形態の反転装置の側面図である。 第1実施形態の反転装置の正面図である。 反転装置によって反転される縁石の模式図である。 縁石を把持している状態の把持部の詳細図である。 反転装置の作用を説明する第1の図である。 反転装置の作用を説明する第2の図である。 反転装置の作用を説明する第3の図である。 反転装置の作用を説明する第4の図である。
<第1実施形態>
図1は、第1実施形態の反転装置1の側面図である。図2は、本実施形態の反転装置1の正面図である。図3は、反転装置1によって反転される縁石5の模式図である。図1(a)は、反転装置1の左側側面の模式図を示し、図1(b)は、反転装置1の右側側面の模式図を示す。第1実施形態の反転装置1は、例えば、道路上に設置されることで車道と歩道とを区画する縁石5の上下を反転させるために用いられる。縁石5は、製造の都合上、道路上に設置されるときには鉛直方向上側となる表面を下向きにして製造される場合がある。このため、道路工事の現場に運び込まれる縁石5は、表面を下向きにして地面に置かれたのち上下を反転させることで所定の位置に設置されるため、現場において縁石5の上下を反転させる必要がある。本実施形態の反転装置1は、この道路工事の現場において、縁石5の上下を反転させて、縁石5を所定の位置に配置することができる。本実施形態の反転装置1は、台車部10と、把持部20と、を備える。なお、図1、2、4~7において、水平方向をx軸方向とし、鉛直方向をz軸方向とし、x軸方向とz軸方向との直交する方向をy軸方向とする。本実施形態では、図1および図2に示す状態の反転装置1は、把持部20が有するメインフレーム12の長手方向が、x軸方向に平行であって、かつ、地面6に平行となるように地面6上に置かれている。
最初に、反転装置1によって上下が反転される縁石5の形状の一例について説明する。図3(a)には、道路に接地されている状態の縁石5の上面図が示されており、図3(b)には、縁石5の正面図が示されており、図3(c)には、縁石5の側面図が示されている。ここでは、縁石5は、コンクリート製の略直方体形状の部材である。本実施形態では、縁石5には、設置面5aと、表面5bと、設置面5aと表面5bとに接続する4つの側面5c、5d、5e、5fが形成されている。
設置面5aは、縁石5が道路上に設置されるとき、道路の表面に接地する面である。表面5bは、縁石5が道路上に設置されるとき、鉛直方向上方に向かう面である。表面5bは、設置面5aに比べ面積が狭くなるように形成されている。側面5cと側面5dは、図3(a)に示すように、縁石5の長手方向に略平行となるように形成されている。側面5cと側面5dは、縁石5が道路上に設置されるとき、z軸方向に対して傾くように形成されている。側面5eと側面5fは、縁石5の短手方向に略平行となるように形成されている。側面5eと側面5fは、縁石5が道路上に設置されるとき、z軸方向に対して略平行となるように形成されている。
縁石5は、図3(c)に示すように、長手方向に垂直な断面が台形形状となるように形成されている。このことから、縁石5の重心G5は、図3(c)に示すように、表面5bより設置面5aの近くに位置する。なお、縁石5の形状は、これに限定されない。
台車部10は、アーム11と、車輪18と、を有する。台車部10は、把持部20を支持するとともに、把持部20に把持されている縁石5を所定の場所に移動させることが可能である。
アーム11は、メインフレーム12と、ハンドル13と、車軸支持部14と、車軸15と、サブフレーム16、17と、を有する。メインフレーム12は、棒状の部材であって、本実施形態では、x軸方向に沿って配置されている。メインフレーム12は、一方の端部12aに縁石5の重量が作用しても破損しない強度を有する材料から形成されている。
ハンドル13は、メインフレーム12の一方の端部12aと反対側の端部に配置されている。ハンドル13は、反転装置1の操作者が台車部10を操作するときにつかんで、押し下げたり、上げたりする部位である。ハンドル13は、特許請求の範囲の「他方の端部」に相当する。
車軸支持部14は、棒状の部材であって、z軸に沿うように配置されている。車軸支持部14は、例えば、メインフレーム12と同程度の太さを有しており、一端がメインフレーム12に固定されている。本実施形態では、車軸支持部14の一端は、メインフレーム12において、ハンドル13に比べ、把持部20が接続される一方の端部12aに近い位置に接続されている。すなわち、アーム11において、車輪18からメインフレーム12の一方の端部12aまでの距離は、車輪18からハンドル13までの距離よりも短い。
車軸15は、車軸支持部14の他端に接続されている棒状の部材である。車軸15は、中心軸がy軸に沿うように配置されている。サブフレーム16は、車軸支持部14の他端と、メインフレーム12の一方の端部12aとを接続している。サブフレーム17は、車軸支持部14の他端と、メインフレーム12のハンドル13側の部分とを接続している。サブフレーム16およびサブフレーム17は、車軸支持部14と車軸15との接続を補強する。
車輪18は、車軸15の両側に回転可能に取り付けられている。本実施形態では、反転装置1の操作者によるハンドル13の操作によって、反転装置1を所望の位置に移動させることができる。また、車輪18は、後述する反転方法において、アーム11の支点となる。これにより、アーム11は、ハンドル13をz軸方向のマイナス側に下げると、メインフレーム12の一方の端部12aをz軸方向のプラス側に上げることができ、ハンドル13をz軸方向のプラス側に上げると、メインフレーム12の一方の端部12aをz軸方向のマイナス側に下げることができる。
把持部20は、交差クランプ21と、一対の回転パッド22、23と、ガードフレーム24、25と、を有する。把持部20は、メインフレーム12の一方の端部12aに接続されており、縁石5を把持する。
交差クランプ21は、ワイヤ21aを介してメインフレーム12の一方の端部12aに接続されている。ワイヤ21aは、一方の端部12aに設けられている接続リング10cに挿通されており、ワイヤ21aの両端は、接続リング10cに対して自由に動くことが可能である。交差クランプ21は、第1のリンク部材21bと、第2のリンク部材21cを有する。ワイヤ21aは、特許請求の範囲の「接続部」に相当する。
第1のリンク部材21bは、一対の回転パッド22、23のうち、回転パッド22を回転可能に支持している。図2の状態においては、第1のリンク部材21bは、回転パッド22を支持している側からz軸のプラス方向に延びた後、z軸のプラス方向に延びつつy軸のマイナス方向に延びるように形成されている。第1のリンク部材21bでは、z軸方向のプラス側の端部に、ワイヤ21aの一端が接続されている。
第2のリンク部材21cは、一対の回転パッド22、23のうち、回転パッド23を回転可能に支持している。図2の状態においては、第2のリンク部材21cは、回転パッド22を支持している側からz軸のプラス方向に延びた後、z軸のプラス方向に延びつつy軸のプラス方向に延びるように形成されている。第2のリンク部材21cでは、z軸方向のプラス側の端部に、ワイヤ21aの他端が接続されている。
第1のリンク部材21bと第2のリンク部材21cとは、図2に示すように、交差するように配置されており、リンク部材21dによって連結されている。これにより、第1のリンク部材21bと第2のリンク部材21cとは、リンク部材21dを中心として回転することが可能である。交差クランプ21では、接続リング10cとリンク部材21dとが離れると、第1のリンク部材21bの先端と第2のリンク部材21cの先端とが閉じられる。また、接続リング10cとリンク部材21dとが近づくと、第1のリンク部材21bの先端と第2のリンク部材21cの先端とが開かれる。すなわち、本実施形態では、接続リング10cとリンク部材21dとの距離を変えることで、第1のリンク部材21bの先端と第2のリンク部材21cの先端の開閉を操作可能である。
回転パッド22は、第1のリンク部材21bの先端、すなわち、z軸のマイナス側の端部に、ベアリング22aを介して回転可能に接続されている。本実施形態では、回転パッド22の回転軸は、y軸方向に略平行となっている。回転パッド22には、後述する縁石5の反転方法において、縁石5の側面5e(図3参照)に接触する接触面22bが形成されている。
回転パッド23は、第2のリンク部材21cの先端、すなわち、z軸のマイナス側の端部に、ベアリング23aを介して回転可能に接続されている。本実施形態では、回転パッド23の回転軸は、回転パッド22の回転軸とほぼ同軸となっており、y軸方向に略平行となっている。回転パッド23には、後述する縁石5の反転方法において、縁石5の側面5f(図3参照)に接触する接触面23bが形成されている。接触面23bは、接触面22bに対向している。
図4は、縁石5を把持している状態の把持部20の詳細図である。図4(a)は、縁石5を把持している状態の把持部20をx軸方向のマイナス側から見た模式図を示している。図4(b)は、縁石5を把持している状態の把持部20をy軸方向のプラス側から見た模式図を示している。本実施形態では、縁石5の上下を反転させるために把持部20によって縁石5を把持するとき、図4(a)に示すように、回転パッド22の接触面22bと回転パッド23の接触面23bとは、回転パッド22、23の回転軸R1が、縁石5の重心G5より低い位置となるように、縁石5の側面5e、5fに接触する。回転パッド22の接触面22bと回転パッド23の接触面23bが縁石5に接触する部分は、特許請求の範囲の「対象物のうちの重心位置よりも鉛直方向下方の部分」に相当する。
ガードフレーム24は、回転パッド22において接触面22bとは反対側の面に配置されている。本実施形態では、ガードフレーム24は、2本の側方フレーム24a、24bと、2本の上方フレーム24c、24dと、を有する。
2本の側方フレーム24a、24bは、メインフレーム12の一方の端部12aに接続されているワイヤ21aを鉛直方向上方に配置した状態で、回転パッド22から側方、すなわち、x軸方向のプラス側とマイナス側とのそれぞれに延伸している。側方フレーム24a、24bのそれぞれの先端には、地面6に沿って転がることが可能なキャスタ24e、24fが配置されている。
上方フレーム24cは、回転パッド22からx軸のプラス方向に延びつつ、z軸のプラス方向に延びるように形成されている(図1(a)参照)。上方フレーム24dは、回転パッド22からx軸のマイナス方向に延びつつ、z軸のプラス方向に延びるように形成されている(図1(a)参照)。
ここでは、図4(b)に示す縁石5を把持している把持部20の側面を示す模式図を用いて、ガードフレーム24の大きさについて説明する。ガードフレーム24のx軸方向のプラス側の端を端Ex1とし、マイナス側の端を端Ex2とする。具体的には、ガードフレーム24のx軸方向のプラス側の端Ex1は、キャスタ24eのx軸方向のプラス側の先端と、上方フレーム24cのx軸方向のプラス側の先端とを結ぶ仮想直線によって示される。また、ガードフレーム24のx軸方向のマイナス側の端Ex2は、キャスタ24fのx軸方向のマイナス側の先端と、上方フレーム24dのx軸方向のマイナス側の先端とを結ぶ仮想直線によって示される。ガードフレーム24は、x軸方向において、端Ex1と端Ex2との間に縁石5を含むことができる大きさとなっている(図4(b)参照)。
また、ガードフレーム24のz軸方向のプラス側の端を端Ez1とする。具体的には、ガードフレーム24のz軸方向のプラス側の端Ez1は、上方フレーム24cのz軸方向のプラス側の先端と、上方フレーム24dのz軸方向のプラス側の先端とを結ぶ仮想直線によって示される。ガードフレーム24は、z軸方向において、端Ez1がz軸方向において、縁石5の設置面5aに比べマイナス側に位置する大きさとなっている(図4(b)参照)。さらに、ガードフレーム24のz軸方向のマイナス側の端を端Ez2とする。具体的には、ガードフレーム24のz軸方向のマイナス側の端Ez2は、キャスタ24eのz軸方向のマイナス側の先端と、キャスタ24fのz軸方向のマイナス側の先端とを結ぶ仮想直線によって示される。ガードフレーム24は、z軸方向において、端Ez2が縁石5の表面5bと同じ位置、または、縁石5の表面5bに比べプラス側に位置する大きさとなっている(図4(b)参照)。
ガードフレーム25は、回転パッド23において接触面23bとは反対側の面に配置されている。本実施形態では、ガードフレーム25は、2本の側方フレーム25a、25bと、2本の上方フレーム25c、25dと、を有する。
2本の側方フレーム25a、25bは、メインフレーム12の一方の端部12aに接続されているワイヤ21aを鉛直方向上方に配置した状態で、回転パッド23から側方、すなわち、x軸方向のプラス側とマイナス側とのそれぞれに延伸している。側方フレーム25a、25bのそれぞれの先端には、地面6に沿って転がることが可能なキャスタ25e、25fが配置されている。
上方フレーム25cは、回転パッド23からx軸のプラス方向に延びつつ、z軸のプラス方向に延びるように形成されている(図1(b)参照)。上方フレーム24dは、回転パッド22からx軸のマイナス方向に延びつつ、z軸のプラス方向に延びるように形成されている(図1(b)参照)。
ガードフレーム25についても、ガードフレーム24と同様に、x軸方向のプラス側の端とマイナス側の端とを規定すると、ガードフレーム25は、これらの端の間に縁石5を含むことができる大きさとなっている。また、ガードフレーム25のz軸方向のプラス側の端は、z軸方向において、縁石5の設置面5aに比べマイナス側に位置する大きさとなっている。さらに、ガードフレーム25のマイナス側の端は、z軸方向において、縁石5の表面5bと同じ位置、または、縁石5の表面5bに比べプラス側に位置する大きさとなっている。
図5は、反転装置1の作用を説明する第1の図である。図6は、反転装置1の作用を説明する第2の図である。図7は、反転装置1の作用を説明する第3の図である。図8は、反転装置1の作用を説明する第4の図である。次に、本実施形態の反転装置1を用いた縁石5の反転方法を説明する。反転装置1によって反転される前の縁石5は、設置面5aをz軸方向のプラス側に向けており、表面5bを地面6に接地させている。
最初に、地面6に置かれている設置前の縁石5に反転装置1を近づける。具体的には、縁石5のz軸方向のプラス側に、把持部20が位置するように近づける。さらに具体的には、縁石5の側面5eのz軸方向のプラス側に、回転パッド22が位置し、縁石5の側面5fのz軸方向のプラス側に、回転パッド23が位置するように、把持部20を縁石5に近づける。反転装置1と縁石5とが比較的離れている場合、把持部20のキャスタ24e、24f、25e、25fを利用して、キャスタ24e、24f、25e、25fを接地させて転がしながら、台車部10とともに縁石5の近くまで移動させることが可能である。
縁石5のz軸方向のプラス側に把持部20を近づけたのち、回転パッド22と回転パッド23との間に、縁石5が位置するように、把持部20を縁石5のz軸方向のプラス側からかぶせる。具体的には、ハンドル13を上げて、メインフレーム12の一方の端部12aを下げる。これにより、縁石5の側面5eに回転パッド22が接触し、縁石5の側面5fに回転パッド23が接触する。このとき、キャスタ24e、24f、25e、25fが地面6に接地するまで下げる(図4参照)。なお、把持部20を縁石5にかぶせる方法は、これに限定されず、把持部20をx軸方向に移動させながら、回転パッド22と回転パッド23との間に、縁石5を位置させてもよい。
次に、ハンドル13をz軸方向のマイナス側に押し下げると、車輪18を支点として、メインフレーム12の一方の端部12aとともに把持部20が上がる。これにより、交差クランプ21において接続リング10cがリンク部材21dから離れるため、第1のリンク部材21bの先端と第2のリンク部材21cの先端とが閉じられる。第1のリンク部材21bの先端と第2のリンク部材21cの先端とが閉じられると、回転パッド22と回転パッド23との間の距離が短くなるため、縁石5が回転パッド22と回転パッド23によって挟み込まれ、把持される(把持工程)。このとき、上述したように、回転パッド22、23の回転軸は、縁石5の重心G5より低い位置に形成される(図4(a)参照)。
次に、ハンドル13をz軸のマイナス方向にさらに押し下げる。ハンドル13をさらに押し下げると、メインフレーム12の一方の端部12aがさらに上がるため、縁石5の表面5bが地面6から離れる(図6(a)の白抜き矢印F1参照)。縁石5が地面6から離れると、縁石5は、重心G5が回転パッド22、23の回転軸R1よりz軸のプラス側にあるため不安定となり、x軸方向のプラス側またはマイナス側に倒れる(図6(b)の白抜き矢印F2参照)。なお、図6(b)には、縁石5がx軸方向のプラス側に倒れている状態を示している。このとき、図6(b)に示すように、縁石5の側面5dの外側には、ガードフレーム24の側方フレーム24aと上方フレーム24c、および、ガードフレーム25の側方フレーム25aと上方フレーム25cがあるため、縁石5が地面6に接触する前に、これらのフレームが先に地面6に接触する。これにより、縁石5と地面6とが衝突することで縁石5が損傷することを抑制することができる。
図6に示す状態から、さらに、ハンドル13をz軸のマイナス方向に押し下げる(図7の白抜き矢印F3参照)と、地面6に接触しているガードフレーム24とガードフレーム25が地面6から離れる。これにより、縁石5は、縁石5の重心G5が回転軸R1よりもz軸のマイナス側となる安定状となるように回転する(図7の白抜き矢印F4参照)ため、図7に示すように、図5の状態から180度反転した状態で安定する。すなわち、図6と図7との一連の操作が、縁石5の反転工程となる。本実施形態では、図7に示す状態としてから、縁石5を設置する場所まで搬送するために、車輪18が転がることを利用して、ハンドル13をz軸のマイナス方向に押し下げたまま、図7の状態のまま移動させることが可能である。
最後に、縁石5の設置場所において、ハンドル13をz軸のプラス方向に上げることで、把持部20を下げる。ハンドル13をz軸のプラス方向に上げる(図8の白抜き矢印F5参照)と、把持部20が下がるため、最初に、縁石5が地面6に接地する。さらに、把持部20が下がると、交差クランプ21において接続リング10cがリンク部材21dに近づくため、第1のリンク部材21bの先端と第2のリンク部材21cの先端との間が広がり、回転パッド22と回転パッド23とによる縁石5の把持が解除される(解除工程)。これにより、上下を反転させて設置面5aがz軸のマイナス方向に向いている状態の縁石5を所定の位置に配置される(図8参照)。このように、本実施形態の反転方法では、縁石5を設置する現場において表面5bが地面6に接している縁石5の上下を反転させて、所定の位置に縁石5を設置することができる。
以上説明した、本実施形態の反転装置によれば、反転させる縁石5は、回転可能な一対の回転パッド22、23によって両側が挟み込まれた後、アーム11の動きによって持ち上げられる。このとき、一対の回転パッド22、23は、縁石5のうちの重心G5よりもz軸のマイナス側の側面5e、5fを把持しているため、持ち上げられた縁石5は、自身の重みによって回転し、上下が反転される。これにより、外部からエネルギを入力しなくても縁石5を反転させることができる。また、縁石5を反転させるために縁石5を持ち上げることは、一対の回転パッド22、23を有している把持部20が一方の端部12aに接続されているアーム11において、車輪18を支点として、ハンドル13を押し下げることで行うことができる。これにより、容易に縁石を持ち上げて反転させることができる。このように、縁石5を反転させる作業性を向上しつつ、縁石5を反転させるためのエネルギを低減することができる。
また、本実施形態の反転装置によれば、縁石5を持ち上げるときにアーム11の支点となる車輪18からの距離は、把持部20が接続されている一方の端部12aまでの距離の方が、ハンドル13までの距離に比べ長い。これにより、てこの原理によって、比較的少ない力でアーム11のハンドル13を押し下げても、縁石5を把持部20ごと持ち上げることができる。したがって、縁石5を反転させるためのエネルギをさらに低減することができる。
また、本実施形態の反転装置によれば、メインフレーム12の一方の端部12aに、ワイヤ21aを持ち上げることによって一対の回転パッド22、23のそれぞれを、縁石5を挟み込む方向に移動させることができる交差クランプ21が接続されている。これにより、ハンドル13の押し下げによって縁石5を把持することができるため、縁石5を反転させる作業性をさらに向上させることができる。
また、本実施形態の反転装置によれば、把持部20は、メインフレーム12の一方の端部12aに接続されているワイヤ21aをz軸方向のプラス側に配置した状態において、回転パッド22、23からx軸方向およびz軸方向の少なくとも1つの方向に延伸するガードフレーム24、25を有している。これにより、把持部20ごと縁石5を持ち上げるときに縁石5が一対の回転パッド22、23を中心に回転しても、ガードフレーム24、25によって縁石5が地面6と接触し、損傷することを抑制することができる。
また、本実施形態の反転装置によれば、側方フレーム24a、24b、25a、25bのそれぞれの先端には、キャスタ24e、24f、25e、25fのそれぞれが取り付けられている。これにより、キャスタ24e、24f、25e、25fの転がりを利用して、把持部20によって把持されている縁石5を、地面6に沿って移動させることができる。したがって、縁石5を運ぶための別の装置が不要となるだけでなく、移動させる装置と反転させる装置の間での積み替えの作業も不要となる。したがって、作業性をさらに向上することができる。
また、本実施形態の反転方法によれば、把持工程において、それぞれ回転可能な一対の回転パッド22、23によって縁石5のうちの重心G5よりもz軸方向のマイナス側の側面5e、5fが、縁石5の両側から把持される。これにより、反転工程において、一対の回転パッド22、23によって把持されている縁石5を持ち上げることによって、縁石5自身の重みによって、縁石5の上下を反転させることができる。したがって、外部からエネルギを入力することなく、縁石5を反転させることができる。また、台車部10の車輪18を支点として、台車部10が有するアーム11のハンドル13を押し下げることで、縁石5を反転させることができるため、作業性が向上する。このように、縁石5を反転させる作業性を向上しつつ、縁石5を反転させるためのエネルギを低減することができる。
<本実施形態の変形例>
本発明は上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
[変形例1]
上述の実施形態では、反転装置1によって上下を反転させる対象物は、縁石5であるとした。しかしながら、対象物は、これに限定されない。
[変形例2]
上述の実施形態では、アーム11は、棒状のメインフレーム12と、メインフレーム12に設けられる車輪18とを有するとし、ハンドル13を操作することで、車輪18を支点として一方の端部12a側を上下できるとした。しかしながら、アームの構成はこれに限定されない。支点を挟んで一端を上下させれば他端がその反対方向に移動する構成であればよい。また、車輪はなくてもよく、支点として機能する部位がアームにあればよい。
[変形例3]
上述の実施形態では、アーム11において、車輪18からメインフレーム12の一方の端部12aまでの距離は、車輪18からハンドル13までの距離よりも短いとしたが、アームにおける支点と、力点および作用点までの距離の関係はこれに限定されない。
[変形例4]
上述の実施形態では、把持部20は、交差クランプ21と、一対の回転パッド22、23と、ガードフレーム24、25と、を有するとした。しかしながら、把持部の構成はこれに限定されない。交差クランプやガードフレームはなくてもよく、縁石5を両側から挟み込むことで縁石5を把持するとともに、それぞれ回転可能な一対の回転パッドを有していればよい。
以上、実施形態、変形例に基づき本態様について説明してきたが、上記した態様の実施の形態は、本態様の理解を容易にするためのものであり、本態様を限定するものではない。本態様は、その趣旨並びに特許請求の範囲を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本態様にはその等価物が含まれる。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することができる。
1…反転装置
5…縁石
5a…設置面
5b…表面
6…地面
10…台車部
11…アーム
12…メインフレーム
12a…一方の端部
13…ハンドル
18…車輪
20…把持部
21…交差クランプ
21a…ワイヤ
22,23…回転パッド
24,25…ガードフレーム
24e,24f,25e,25f…キャスタ
G5…重心
R1…回転軸

Claims (5)

  1. 対象物の上下を反転させる反転装置であって、
    車輪とアームとを有する台車部と、
    前記アームの一方の端部に接続され、前記対象物を把持する把持部と、を備え、
    前記把持部は、
    前記対象物を両側から挟み込むことで前記対象物を把持しつつ、それぞれ回転可能な一対の回転パッドと、
    前記アームの一方の端部に接続されている接続部を鉛直方向上方に配置した状態で、前記回転パッドから側方に延伸するガードフレームと、を有しており、
    前記対象物のうちの重心位置よりも鉛直方向下方の部分を前記一対の回転パッドによって把持した状態で、前記車輪を支点として、前記アームの他方の端部を押し下げることで前記対象物を持ち上げ、前記一対の回転パッドの回転に伴って前記対象物を反転させる、
    反転装置。
  2. 請求項1に記載の反転装置であって、
    前記アームにおいて、前記車輪から前記一方の端部までの距離は、前記車輪から前記他方の端部までの距離よりも短い、
    反転装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の反転装置であって、
    前記把持部は、さらに、交差クランプを有しており、前記交差クランプの先端に前記一対の回転パッドが取り付けられ、前記交差クランプの基端が前記アームの一方の端部に接続されており、
    前記交差クランプの基端を持ち上げることで、前記一対の回転パッドのそれぞれが、前記対象物を挟み込む方向に移動する、
    反転装置。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の反転装置であって、
    前記ガードフレームの先端にはキャスタが取り付けられている、
    反転装置。
  5. 対象物の上下を反転させる反転方法であって、
    前記対象物のうちの重心位置よりも鉛直方向下方の部分を、それぞれ回転可能な一対の回転パッドによって前記対象物の両側から挟み込むことで、前記対象物を把持する把持工程と、
    前記把持工程の後、台車部の車輪を支点として、台車部が有するアームの他方の端部を押し下げることで、アームの一方の端部に接続されている前記一対の回転パッドによって把持されている前記対象物を持ち上げ、前記一対の回転パッドの回転に伴って前記対象物を反転させる反転工程と、を備え
    前記反転工程は、
    前記アームの他方の端部を押し下げることで前記対象物を回転させる回転工程であって、前記アームの一方の端部に接続されている接続部を鉛直方向上方に配置した状態で、前記回転パッドから側方に延伸するガードフレームを地面に接触させる第1回転工程と、
    前記第1回転工程の後、前記アームの他方の端部をさらに押し下げて前記ガードフレームを地面から離すことで前記対象物をさらに回転し、前記対象物を前記把持工程で把持された状態から反転させた状態にする第2回転工程と、を含む、
    反転方法。
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