JP7364898B2 - 材料評価装置、材料評価方法、およびプログラム - Google Patents
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Description
<画像生成システム>
図1は、X線CT画像を生成する画像生成システムの構成の一例を示す図である。図1では、マイクロフォーカスX線CTを用いる場合の画像生成システムの構成の一例を示す。
画像生成システムは、X線源1と、フィルター2と、試料ステージ3と、X線検出器4とを有する。
試料ステージ3は、焼結鉱試料6を固定するとともに、焼結鉱試料6を、その中心軸の周りに回転し、焼結鉱試料6に対するX線5の照射方向を変えるためのものである。
X線検出器4は、焼結鉱試料6を透過したX線5(以下、透過X線と言う)を可視光画像に変換するためのイメージインテンシファイアー(Image Intensifier:I.I.)型検出器である。
焼結鉱試料6の3次元像または焼結鉱試料6の2次元断面像を生成する方法自体は、特許文献2等に記載されている公知の技術で実現することができる。従って、ここでは、その詳細な説明を省略する。また、焼結鉱試料6の3次元像または焼結鉱試料6の2次元断面像を生成する方法は、前述した画像生成システムによるものに限定されない。
図2は、材料評価装置200の機能的な構成の一例を示す図である。材料評価装置200のハードウェアは、例えば、CPU、ROM、RAM、HDD、および各種のインターフェースを有する情報処理装置、または、専用のハードウェアを用いることにより実現される。以下に、材料評価装置200が有する機能の一例を説明する。
取得部201は、画像生成システムにより生成された、焼結鉱試料6の輝度情報を取得する。画像生成システムの情報処理装置により焼結鉱試料6の輝度情報が生成される場合、取得部201は、画像生成システムの情報処理装置から送信された、焼結鉱試料6の輝度情報を受信することにより、焼結鉱試料6の輝度情報を取得することができる。また、画像生成システムの情報処理装置により生成された、焼結鉱試料6の輝度情報が記憶媒体に記憶される場合、取得部201は、焼結鉱試料6の輝度情報を記憶媒体から読み出すことにより、焼結鉱試料6の輝度情報を取得することができる。この他、取得部201は、X線検出器4で得られた可視光画像に基づいて、焼結鉱試料6の輝度情報を生成してもよい。
ブラックトップハット処理部202は、焼結鉱試料6の輝度情報に対してブラックトップハット処理を実行し、検出用輝度情報を生成する。検出用輝度情報は、焼結鉱試料6の気孔の領域を特定するために用いられる輝度情報(画素毎の輝度値を含む情報)である。
焼結鉱試料6の輝度情報は、画素(ボクセル)毎の輝度値を含む。膨張部202aは、焼結鉱試料6の輝度情報に対して膨張処理を実行する。
図5(a)において、画素501が注目画素であるとする。この場合、膨張部202aは、画素501に対するカーネルに含まれる9個の画素のうち、最も高い輝度値を有する画素502の輝度値(=10)に画素501の輝度値を変更する。
収縮部202bは、膨張部202aにより膨張処理が実行された後の焼結鉱試料6の輝度情報に対して収縮処理を実行する。
図5(b)において、画素503が注目画素であるとする。この場合、収縮部202bは、画素503に対するカーネルに含まれる9個の画素のうち、最も低い輝度値を有する画素504の輝度値(=1)に画素503の輝度値を変更する。
生成部202cは、膨張部202aにより膨張処理が行われる前の元の焼結鉱試料6の輝度情報の各画素の輝度値と、収縮部202bにより収縮処理が実行された後の焼結鉱試料6の輝度情報における各画素の輝度値との差に基づく輝度値が各画素の画素値として含まれる検出用輝度情報を生成する。
以上のようにして、ブラックトップハット処理部202により、1つのカーネルを用いた場合のブラックトップハット処理が実行される。ブラックトップハット処理部202は、サイズの異なる複数のカーネルを用いて、以上のようにして検出用輝度情報を生成する。カーネルのサイズが小さいと、特定の相(本実施形態では、焼結鉱試料6の気孔の領域)の大きな領域の検出漏れが生じやすくなる。逆に、カーネルのサイズが大きいと、特定の相の小さな領域の検出漏れが生じやすくなる。カーネルのサイズは、このような観点から、例えば、焼結鉱試料6の大きさ、および、特定の相の大きさに応じて予め設定される。例えば、相互にサイズの異なる4つのカーネルを用いる場合、ブラックトップハット処理部202は、4つの検出用輝度情報を生成する。
検出部203は、トップハット処理部202(生成部202c)により生成された複数の検出用輝度情報における各画素の輝度値に基づいて、特定の相(本実施形態では、焼結鉱試料6の気孔の領域)を検出する。
本実施形態では、検出部203は、検出用輝度情報における各画素の輝度値のうち、閾値よりも高い輝度値を有する画素を、焼結鉱試料6の気孔の領域に対応する画素として検出する。検出用輝度情報における各画素の輝度値と比較する閾値として、カーネルのサイズに応じて異なる閾値を用いるのが好ましい。例えば、検出用輝度情報を生成するために実行された膨張処理および収縮処理に用いたカーネルのサイズが小さいほど、小さい値の閾値を用いることができる。尚、カーネルのサイズに応じて異なる閾値を用いていれば、カーネルの1つのサイズ毎に異なる閾値を用いても、カーネルの複数のサイズ毎に異なる閾値を用いてもよい。また、このようにせず、全ての検出用輝度情報における各画素の輝度値と比較する閾値を同じにしてもよい(この場合、閾値の数は1個である)。
図6(d)に示す検出用輝度情報において、輝度値が4を上回る画素の領域(斜線で示す領域)が、焼結鉱試料6の気孔の領域に対応する画素として検出される。
本実施形態では、検出部203は、複数の検出用輝度情報から検出した、焼結鉱試料6の気孔の領域に対応する画素の全てを、焼結鉱試料6の気孔の領域に対応する画素として決定する。
出力部204は、検出部203により決定された、焼結鉱試料6の気孔の領域に対応する画素に関する情報を出力する。出力の形態として、コンピュータディスプレイへの表示、材料評価装置200の内部または外部の記憶媒体への記憶、および外部装置への送信のうち、少なくとも1つを採用することができる。
次に、図7のフローチャートを参照しながら、本実施形態の材料評価装置200による材料評価方法の一例を説明する。
ステップS701において、取得部201は、画像生成システムにより生成された、焼結鉱試料6の輝度情報(材料の輝度情報)を取得する。
次に、ステップS703において、膨張部202aは、焼結鉱試料6の輝度情報に含まれる画素のうち、未選択の画素の1つを注目画素として選択する。
次に、ステップS708において、収縮部202bは、ステップS707で選択された注目画素の輝度値を、当該注目画素を中心とする画素の領域内の画素であって、ステップS702で選択されたサイズのカーネルに含まれる画素の領域内の画素のうち、最も低い画素値を有する画素の輝度値に変更する。
以上のように本実施形態では、材料評価装置200は、焼結鉱試料6の輝度情報を取得し、焼結鉱試料6の輝度情報に対して膨張処理と収縮処理とをこの順で実行する。そして、材料評価装置200は、膨張処理が実行される前の元の焼結鉱試料6の輝度情報と、収縮処理が実行された後の焼結鉱試料6の輝度情報との差に基づく輝度値が各画素の輝度値として含まれる検出用輝度情報を生成する。そして、材料評価装置200は、検出用輝度情報における各画素の輝度値に基づいて、気孔の領域を検出する。ここで、気孔の輝度範囲の最低値は、焼結鉱試料6のその他の相の輝度範囲の最低値よりも低い(気孔の輝度範囲はその他の相の輝度範囲よりも低い)。従って、特定の相の輝度範囲とその他の相の輝度範囲の一部とが重複している場合でも、特定の相を精度よく検出することができる。
本実施形態では、材料が焼結鉱である場合を例に挙げて説明した。しかしながら、材料は焼結鉱に限定されない。例えば、鉄鉱石や鉄鉱石疑似粒子(焼成前の焼結鉱原料)、石炭、コークス、鋼材等であってもよい。
また、以上説明した本発明の実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその技術思想、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
次に、実施例を説明する。尚、本発明は、本実施例に限定されるものではない。
本実施例では、焼結鉱の気孔を検出する。発明例では、焼結鉱の3次元X線CT画像に対して、前述した実施形態の手法を適用して焼結鉱の気孔の領域を検出した。発明例では、カーネルのサイズとして4つのサイズを採用した。具体的に、注目画素の左右、上下、前後のそれぞれの方向において、100ボクセル、10ボクセル、3ボクセル、1ボクセルの範囲のカーネル(201×201×201のサイズのカーネル、21×21×21のサイズのカーネル、7×7×7のサイズのカーネル、3×3×3のサイズのカーネル)を採用した。
比較例では、発明例で用いた焼結鉱の3次元X線CT画像に対して、1つの閾値を設定し、閾値よりも低い輝度の画素の領域を焼結鉱の気孔の領域として検出した。
発明例の手法で決定した気孔数は比較例の手法で決定した気孔数よりも多く、気孔の大きさが小さくなるほど、その差は顕著になる。特に、球換算直径が100μm以下の大きさの気孔については、発明例の手法の方が比較例の手法よりも未検出の気孔を大幅に減らせることが分かる(図12(a)を参照)。
Claims (11)
- 複数の相を含む材料の特定の相を検出する材料評価装置であって、
前記材料の輝度情報として、画素毎の輝度値を含む情報を取得する取得手段と、
前記取得手段により取得された前記材料の輝度情報について、注目画素の周囲の所定のサイズの領域の画素の輝度値に基づいて、当該注目画素の輝度値を、当該注目画素の輝度値以上の輝度値に変更することを各画素に対して行う膨張処理を実行する膨張手段と、
前記膨張手段により膨張処理が行われた後の前記材料の輝度情報について、注目画素の周囲の前記所定のサイズの領域の画素の輝度値に基づいて、当該注目画素の輝度値を、当該注目画素の輝度値以下の輝度値に変更することを各画素に対して行う収縮処理を実行する収縮手段と、
前記膨張処理が実行される前の元の前記材料の輝度情報における各画素の輝度値と、前記収縮手段により収縮処理が実行された後の前記材料の輝度情報における各画素の輝度値との差に基づく輝度値が各画素の輝度値として含まれる検出用輝度情報を生成する生成手段と、
前記生成手段により生成された前記検出用輝度情報における各画素の輝度値に基づいて、前記特定の相を検出する検出手段と、を有し、
前記特定の相の輝度範囲の最低の輝度値は、前記複数の相のその他の相の輝度範囲の最低の輝度値よりも低いことを特徴とする材料評価装置。 - 前記膨張手段は、前記所定のサイズの領域としてサイズの異なる複数の領域のそれぞれを用いて前記膨張処理を実行し、
前記収縮手段は、前記複数の領域のそれぞれを用いて前記収縮処理を実行し、
前記生成手段は、前記膨張処理が実行される前の元の前記材料の輝度情報と、前記複数の領域のそれぞれを用いて前記収縮手段により収縮処理が実行された後の前記材料の複数の輝度情報とを用いて、複数の検出用輝度情報を生成し、
前記検出手段は、前記複数の検出用輝度情報における各画素の輝度値に基づいて、前記特定の相を検出することを特徴とする請求項1に記載の材料評価装置。 - 前記検出手段は、前記検出用輝度情報における各画素の輝度値と、閾値とを比較した結果に基づいて、前記特定の相の領域に対応する画素を検出することを特徴とする請求項2に記載の材料評価装置。
- 前記複数の領域の大きさに応じて異なる前記閾値が設定されることを特徴とする請求項3に記載の材料評価装置。
- 前記検出手段は、前記検出用輝度情報における各画素の輝度値と、閾値とを比較した結果に基づいて、前記特定の相の領域に対応する画素を検出することを特徴とする請求項1に記載の材料評価装置。
- 前記材料は、焼結鉱であることを特徴とする請求項1~5の何れか1項に記載の材料評価装置。
- 前記特定の相は、前記材料に形成される穴の領域であることを特徴とする請求項1~6の何れか1項に記載の材料評価装置。
- 前記特定の相の輝度範囲の一部は、前記複数の相のその他の少なくとも1つの相の輝度範囲の一部と重複することを特徴とする請求項1~7の何れか1項に記載の材料評価装置。
- 前記輝度情報は、前記材料のX線CT画像に基づいて得られる情報であることを特徴とする請求項1~8の何れか1項に記載の材料評価装置。
- 複数の相を含む材料の特定の相を検出する材料評価方法であって、
前記材料の輝度情報として、画素毎の輝度値を含む情報を取得する取得工程と、
前記取得工程により取得された前記材料の輝度情報について、注目画素の周囲の所定のサイズの領域の画素の輝度値に基づいて、当該注目画素の輝度値を、当該注目画素の輝度値以上の輝度値に変更することを各画素に対して行う膨張処理を実行する膨張工程と、
前記膨張工程により膨張処理が行われた後の前記材料の輝度情報について、注目画素の周囲の前記所定のサイズの領域の画素の輝度値に基づいて、当該注目画素の輝度値を、当該注目画素の輝度値以下の輝度値に変更することを各画素に対して行う収縮処理を実行する収縮工程と、
前記膨張処理が実行される前の元の前記材料の輝度情報における各画素の輝度値と、前記収縮工程により収縮処理が実行された後の前記材料の輝度情報における各画素の輝度値との差に基づく輝度値が各画素の輝度値として含まれる検出用輝度情報を生成する生成工程と、
前記生成工程により生成された前記検出用輝度情報における各画素の輝度値に基づいて、前記特定の相を検出する検出工程と、を有し、
前記特定の相の輝度範囲の最低の輝度値は、前記複数の相のその他の相の輝度範囲の最低の輝度値よりも低いことを特徴とする材料評価方法。 - 請求項1~9の何れか1項に記載の材料評価装置の各手段としてコンピュータを機能させることを特徴とするプログラム。
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