以下、図面を参照しながら、本開示に係る照明器具の実施形態の一例について詳細に説明する。実施形態の説明で参照する図面は模式的に記載されたものであるから、各構成要素の寸法比率などは以下の説明を参酌して判断されるべきである。以下の説明において、具体的な形状、材料、数量、方向等は、本開示の理解を容易にするための例示であって、照明器具の仕様に合わせて適宜変更することができる。以下では、すべての図面において同様の要素には同一の符号を付して説明する。
図1は、実施形態の一例の照明器具10の斜視図である。図2Aは、照明器具10の断面図である。図2Bは、図2AのA部拡大図である。図3は、照明器具10の要部分解斜視図である。
図1~図3に示すように、照明器具10は、照明器具本体11と、オプション筒100とを備える。照明器具本体11は、筐体12と、発光モジュール60(図2A、図2B、図3)と、配光制御部70と、透光パネル72と、グレア抑制部80とを含む。発光モジュール60は、光源に相当する。
照明器具10は、例えば、屋外に設置されるスポットライト等であり、例えば壁や、柱状部分に取り付けられ、下側、または斜め下側、または斜め上側に光を照射する。
筐体12は、第1外本体13と、中本体30と、第2外本体40とを結合して形成される。第1外本体13は、有底円筒状の筒部14を含み、筒部14の周方向一部から径方向外側に突出した部分に、回転取付台16が図2Aの矢印α方向に回転可能に取り付けられる。回転取付台16は、中間部に形成されたフランジ18と、軸方向一方側端部(図2Aの右端部)に形成された固定側板部19とを有する固定部17と、固定部17に対し回転可能に支持された回転部21とを含む。固定側板部19は、2つの平行な側板部19aと、2つの側板部19aの外端を連結する底板部19bとを有する。固定側板部19は、例えば壁や、柱状部分に、底板部19bを貫通したボルト等によって固定される。回転部21は、固定部17の軸方向他方側端部(図2Aの左端部)に形成された内側筒部20が挿入される外側筒部22を有する。回転部21は固定部17に対し内側筒部20の中心軸を中心とする回転可能に支持される。なお、回転部21の外側筒部22が、固定部17の軸方向他方側端部に対し回転不能に固定されてもよい。
中本体30は、円筒状の筒部31aの軸方向中間部に仕切り部32を有する。筒部31aの軸方向一方側(図2Aの下側)の開口端に形成された内周筒部31bが、第1外本体13の筒部14の開口端部の内側に嵌め込まれて固定される。これにより、中本体30と第1外本体13とが固定され、中本体30の仕切り部32より第1外本体13側の内側空間と第1外本体13の内側空間とによって、電源回路90を有する基板91が収容される第1空間S1が形成される。また、中本体30の内側で仕切り部32より第1外本体13と反対側には、後述の発光モジュール60と、配光制御部70と、グレア抑制部80とが収容される第2空間S2が形成される。具体的には、第2空間S2内で、仕切り部32の一方側面(図2Aの上側面)に発光モジュール60が固定される。さらに、発光モジュール60の外周部に配置された光源側パッキン63の一方側面に配光制御部70とグレア抑制部80とが順に重ねられ、グレア抑制部80の一方側端(図2Bの上端)に円環板状の板部81が重ねられる。これにより、第1外本体13、中本体30及び第2外本体40により筒状の筐体12が形成されると共に、筐体12の内側に、発光モジュール60と配光制御部70とグレア抑制部80とが配置される。
図2Bに示すように、第2外本体40は、中本体30の第1外本体13(図2A)とは反対側の端部に固定される筒状部材である。具体的には、第2外本体40は、内周面の周方向複数位置に分かれて形成された雌ネジ部41(図3)を有する。中本体30は、軸方向他方側(図2Bの上側)の端部外周面の周方向複数位置に分かれて形成された雄ネジ部33を有する。雌ネジ部41は、第1ネジ部に相当し、雄ネジ部33は、第2ネジ部に相当する。雌ネジ部41は、第2外本体40の周方向の全体に連結されていてもよい。雄ネジ部33は、中本体30の周方向の全体に連結されていてもよい。雄ネジ部33が雌ネジ部41に結合されることにより、第2外本体40が中本体30に固定される。第2外本体40は、発光モジュール60とは反対側の開口端部内周面に略円板状のフランジ42が形成される。フランジ42の内側には、円板状の透光パネル72の外周部が配置され、その外周部が光出射側パッキン92で覆われる。
第2外本体40が中本体30に固定された状態で、第2外本体40のフランジ42と中本体30の仕切り部32とで、透光パネル72及び光出射側パッキン92と、板部81と、グレア抑制部80と、配光制御部70と、光源側パッキン63と、発光モジュール60とが挟まれる。中本体30の第2外本体40側の端部外周面に形成された溝部34aと、第2外本体40の端部内周面とで弾性材料製のOリング36が圧縮される。さらに、中本体30の外周面で溝部34aより軸方向中央側に形成された段差面34bと、第2外本体40の端部との間に、環状溝部35が形成される。この環状溝部35は、後述のオプション筒100を照明器具本体11に固定するためのネジ101の軸部の先端部を差し込むために用いられる。第1外本体13(図2A)、中本体30、及び第2外本体40は、金属により形成される。例えば、第1外本体13、中本体30、及び第2外本体40は、アルミダイカスト等により形成される。
第1外本体13、中本体30及び第2外本体40は、筐体12を形成した状態で外部の空間に露出する。中本体30は、筐体12を形成する複数の構成要素中、最も大きい軸方向長さを有する。
以下、発光モジュール60、配光制御部70、グレア抑制部80、及び透光パネル72を詳しく説明する。図2B、図3に示すように、発光モジュール60は、基板ホルダ64によって、中本体30の仕切り部32に固定される。基板ホルダ64は、円環板状であり、周方向複数位置に形成された孔を貫通したネジ(図示せず)によって中本体30の仕切り部32に固定される。基板ホルダ64において、仕切り部32側面の内周側端部には、発光モジュール60の後述の基板61を嵌め込むための溝部65が形成される。
図3に示すように、発光モジュール60は、平面視が矩形の平板状の基板61と、基板61の一方側面の略中央に配設された光源本体62とを有する。発光モジュール60は、例えば、COB(Chip On Board)構造を有し、光源本体62は、基板61に実装された複数のLED(light emitting diode)と、複数のLEDを封止する封止部材とを含む。基板ホルダ64は、溝部65の内側に、発光モジュール60の基板61を保持し、基板ホルダ64と仕切り部32とで基板61を挟んで固定する。
基板61は、例えば、セラミックス基板、樹脂基板、又はメタルベース基板等で構成される。基板61には、一対の電極端子と、所定パターンの金属配線が形成される。一対の電極端子は、LEDを発光させるための直流電力を、電源回路90(図2A)から受電するために設けられる。また、所定パターンの金属配線は、LED同士を電気的に接続するために設けられる。
LEDは、例えば、単色の可視光を発するベアチップで構成され、通電されれば青色光を発する青色LEDチップで構成される。複数のLEDは、例えば基板にマトリクス状に配置される。なお、LEDは、基板に1つのみ実装されてもよい。封止部材は、例えば、透光性樹脂で構成され、蛍光体を含む。蛍光体は、LEDからの光を波長変換する役割を果たす。封止部材は、例えば、シリコーン樹脂に蛍光体粒子を分散させた蛍光体含有樹脂で構成される。光源本体は、蛍光体によって発光素子の青色光の一部をより長波長の光に変換し、青色光の残りの一部と混色することで白色光を出射する。
なお、封止部材は、全てのLEDを一括封止してもよく、複数のLEDを列ごとにライン状に封止してもよく、各LEDを1つずつ個別に封止してもよい。また、光源は、LED以外の発光素子を含んでもよく、半導体レーザ素子や、有機EL(Electro Luminescence)素子若しくは無機EL素子等の固体発光素子等で構成されてもよい。また、光源は、白熱灯や蛍光灯等で構成されてもよい。
光源側パッキン63は、基板ホルダ64の一方側面(図2Bの上側面)と外周及び内周を覆うように、基板ホルダ64に取り付けられる。光源側パッキン63は、樹脂、ゴム等により形成される。発光モジュール60の光源本体62は、光源側パッキン63及び基板ホルダ64の中心部に形成された孔を通じて透光パネル72側に露出する。これにより、発光モジュール60からの光が透光パネル72を通じて照明器具10の外部に出射される。発光モジュール60の光軸J(図2B)は、筐体12の軸方向と平行である。
配光制御部70は、光源本体62からの光を所定の方向、具体的には筐体12の軸方向と平行な方向に配光制御する反射部材である。配光制御部70は、光源本体62からの光を透光パネル72側に反射させる。配光制御部70は、光源本体62の光軸Jが貫通する筒状である。配光制御部70は、内径が光源本体62側端部から光出射側端部に向かって徐々に大きくなるテーパ筒状であり、内面が緩やかに湾曲した曲面状となっている。配光制御部70は、例えば硬質の白色樹脂材料により形成される。配光制御部70は、内面にアルミニウム等の金属膜が設けられていてもよい。
グレア抑制部80は、配光制御部70と、後述の透光パネル72との間に設けられる。配光制御部70の内周面の光出射側端(図2Bの上端)は、グレア抑制部80の内周面の光源本体62側端(図2Bの下端)よりグレア抑制部80の径方向外側に配置される。グレア抑制部80は、光源本体62の光軸Jが貫通する略円筒状であり、内周面を含む部分が低光反射率である。例えば、グレア抑制部80は、金属製の円筒状の本体部の表面全体に、黒色の樹脂の塗装が施されることにより、内周面が黒色の筒状となっている。グレア抑制部80の内周面の光反射率は、例えば15%以下とする。グレア抑制部80の内周面の光反射率は、10%以下であると好ましく、5%以下であるとさらに好ましく、0%であるとさらに好ましい。これにより、グレア抑制部80は、光源本体62から配光制御部70を介さずに直接に入射される直接光を吸収することにより、直接光がグレア抑制部80を介して透光パネル72の光源本体62側の側面である第1面A1に到達することを抑制する。したがって、配光制御部70で制御されない光が透光パネル72を通じて外部に出射されることを抑制できる。この結果、照明器具10において、配光制御部70で制御されない光によるグレアの抑制効果を向上できる。なお、グレア抑制部80は、全体が樹脂で形成され、表面が黒色となっていてもよい。
透光パネル72は、筐体12の光出射側開口である第2外本体40の光出射側開口に設けられる。透光パネル72は、配光制御部70からの光を第1面A1に入射させ、第1面A1に入射した光を第1面A1とは反対側の第2面A2から出射させる透光性の部材である。透光パネル72は、略円板状であり、光源本体62側の端部外周面に外径が大きくなった円板状のフランジ73が形成される。透光パネル72のフランジ73より光出射側の外周面は、光出射側端に向かって外径が小さくなるテーパ状となっている。透光パネル72は、ガラス材料等の透明材料を用いて形成される。なお、透光パネル72は、アクリル、ポリカーボネイト、シリコーン樹脂等の透明樹脂材料により形成されてもよい。
光出射側パッキン92は、断面J字形で全体が環状に形成されており、透光パネル72のフランジ73の表面と、第1面A1の外周側端部とを覆うように、透光パネル72に取り付けられる。光出射側パッキン92は、透光パネル72とグレア抑制部80との間に設けられ、止水のために用いられる。光出射側パッキン92は、表面が黒色であることが好ましい。光出射側パッキン92は、透光パネル72に取り付けられた状態で、光出射側面(図2Bの上側面)が第2外本体40のフランジ42の一方側面(図2Bの下側面)に突き当てられる。光出射側パッキン92の光源本体62側面(図2Bの下側面)は、グレア抑制部80の光出射側端面に板部81を介して突き当てられる。
光出射側パッキン92のうち、光源本体62側端部を形成する円板部93の内周部は、板部81の内周端より径方向内側に突出する。光出射側パッキン92の光出射側端部には、円板部94と、円板部94の内周端から軸方向外側に突出するテーパ筒部95とを有する。テーパ筒部95は、光出射側端に向かって内径及び外径が小さくなるテーパ筒状である。光出射側パッキン92のテーパ筒部95は、透光パネル72のテーパ状の外周面と第2外本体40のフランジ42のテーパ状内周面とで挟まれる。これにより、透光パネル72とグレア抑制部80とは、他の部材としての光出射側パッキン92と板部81とを介してつながることで、筐体12の光出射側開口部を止水する。これにより、筐体12の発光モジュール60側の空間に水分が侵入することが防止される。このとき、グレア抑制部80は、配光制御部70によって発光モジュール60側の移動が規制されている。
なお、透光パネル72をシリコーン樹脂等により形成して、表面硬度を低くすることにより、透光パネル72を光出射側パッキン92及び板部81を介さずに直接にグレア抑制部80につながるようにすることにより、筐体12の光出射側開口部を止水してもよい。
さらに、板部81をアルミニウム等の金属製とし、板部81の一方側側面(図2Bの下側面)をグレア抑制部80と中本体30とに同時に接触させることにより、グレア抑制部80が中本体30と熱的に接続されてもよい。これにより、グレア抑制部80に発光モジュール60からの光が吸収されることでグレア抑制部80が温度上昇する傾向となった場合でも、グレア抑制部80の熱を、外部の空間に露出する筐体12に伝達できるので、グレア抑制部80を放熱しやすくなる。これにより、照明器具10の内部での温度上昇を抑制できる。
なお、グレア抑制部80の全体を熱伝導性樹脂により形成し、グレア抑制部80を筐体12と熱的に接続してもよい。これによっても、グレア抑制部80の熱を筐体12に伝達できるので、グレア抑制部80を放熱しやすくなる。
さらに、筐体12が、雌ネジ部41を有する第2外本体40と、雌ネジ部41と結合される雄ネジ部33を有する中本体30とを含む。さらに、グレア抑制部80は、第2外本体40と中本体30の仕切り部32とで、透光パネル72、配光制御部70等を介して挟まれる。これにより、照明器具本体11の光出射側端部において、部品の固定のためのネジ部品、特に外部に露出するネジ部品を省略しやすくなるので、意匠性の向上を図れる。
オプション筒100は、金属等により形成された円筒状であり、図1に示すように光出射側端面は、軸方向に対し傾斜したテーパ面となっている。オプション筒100は、筐体12結合側の端部に貫通孔100aが形成される。オプション筒100を筐体12に結合する場合には、オプション筒100の内周面と筐体12の外周面との間に、円筒状で軸方向同一の複数位置にネジ孔を有する内筒102を配置する。オプション筒100の外周側から貫通孔100aを通じて内筒102のネジ孔に複数のネジ101を結合し、各ネジ101の軸部を内筒102の内周面から突出させる。そして、各ネジ101の軸部の先端部を、筐体12の外周面に形成された環状溝部35に差し込む。これによって、オプション筒100が筐体12に固定される。このとき、筐体12を構成する第2外本体40及び中本体30のいずれかに、オプション筒100を固定するための孔を機械加工で形成する必要がないので、加工工数の低減を図れる。オプション筒100は、照明器具10に選択的に取り付けられる。オプション筒100を取り付けた状態で、照明器具10からの光を所望の位置に照射しやすくなる。オプション筒は、図1に示した形状及び長さに限定せず、複数の異なる形状及び長さのオプション筒を用意しておき、最適なオプション筒を選択して照明器具本体11に取り付けることができる。照明器具はオプション筒が取り付けられなくてもよい。
上記の照明器具10によれば、透光パネル72と配光制御部70との間に設けられたグレア抑制部80により、配光制御部70で制御されない光によるグレアの抑制効果を向上できる。これと共に、筐体12において、透光パネル72より外側にグレア抑制部80が配置されないので、筐体12において、透光パネル72より光出射側開口に外部の空間に通じる大きな内部空間が形成されない。これにより、筐体12の光出射側開口に落ち葉や水等の異物が溜まることを抑制できる。これによって照明器具10の防水性及び安全性を向上できる。
さらに、光出射側パッキン92に形成されたテーパ筒部95によって、図2Bの破線矢印βで示すように、発光モジュール60から配光制御部70を介さずに第2外本体40に光が当たることを抑制できる。このとき、テーパ筒部95の内面を黒色とすることで、発光モジュール60からの光がこのテーパ筒部95で反射されることを抑制できる。これにより、照明器具10を見た人に対し第2外本体40で反射された光が届くことを抑制できるので、グレア抑制効果をより向上できる。
図4は、実施形態の別例の照明器具10aの要部断面図である。本例の構成では、図1~図3の構成と異なり、第2外本体40aの外周面に形成された雄ネジ部43と、中本体30aの内周面に形成された雌ネジ部37とが結合されることにより、第2外本体40aが中本体30aに固定される。雄ネジ部43は第1ネジ部に相当し、雌ネジ部37は第2ネジ部に相当する。Oリング36は、中本体30aの光出射側端部に形成され雌ネジ部37を有する外筒38と、外筒38の内側に形成された内筒39との間の環状溝部の底面と、第2外本体40aの光源本体62側端面(図4の下端面)との間で圧縮される。
さらに、本例の構成では、光出射側パッキン92aの光出射側端部にはテーパ筒部は形成されない。第2外本体40aと中本体30aとが固定された状態で、第2外本体40aのフランジ42と中本体30aの内筒39の先端面とで、透光パネル72のフランジ73及び光出射側パッキン92aと、グレア抑制部80とが挟まれる。グレア抑制部80は、中本体30aに直接接触することで、グレア抑制部80が中本体30aに熱的に接続される。また、この状態で、グレア抑制部80と光源側パッキン63とで、配光制御部70が挟まれる。本例において、その他の構成及び作用は、図1~図3の構成と同様である。
図5は、実施形態の別例の照明器具10bの要部における一方側半部の断面図である。本例の構成では、図1~図3の構成と異なり、光出射側パッキン92bの光源本体62側端部には、断面L字形で全体が環状に形成された係止部96が形成される。係止部96は、円環板状の板部81の内周側端部に係止される。さらに、光出射側パッキン92bのテーパ筒部95は、第2外本体40bのフランジ42のテーパ状内周面と透光パネル72のテーパ状外周面とで挟まれない。第2外本体40bのフランジ42の内周面と、テーパ筒部95の外周面との間には、隙間が形成される。光出射側パッキン92bの表面は、全体的に黒色である。さらに、第2外本体40bと中本体30bとの間に配置されるOリング36と、第2外本体40b及び中本体30bで形成される環状溝部35とは、筐体12の軸方向に大きく離れている。このような本例の構成においても、図1~図3の構成と同様に、透光パネル72と配光制御部70との間に設けられたグレア抑制部80により、配光制御部70で制御されない光のグレア抑制効果を向上できると共に、防水性及び安全性を向上できる。本例において、その他の構成及び作用は、図1~図3の構成と同様である。
一方、図5の構成の場合には、グレア抑制効果の向上の面から、次のような改良が望まれる事項がある。改良が望まれる第1の事項として、配光制御部70の内周面の光出射側端(図5の上端)が、グレア抑制部80の内周面の光源本体62側端(図5の下端)よりグレア抑制部80の径方向外側に配置される。これにより、図5に一点鎖線の枠P内で示すように、配光制御部70の内周面のQで示す位置の近傍には、発光モジュール60からの光が実線矢印γのように直接入射される他に、発光モジュール60からの光がグレア抑制部80の光源本体62側端面で反射されてその反射光が、Qで示す位置の近傍で反射される場合がある。このため、一点鎖線の枠P内で、グレアを生じさせる輝度の高い光が外部に向けて反射される可能性がある。
改良が望まれる第2の事項として、図5に一点鎖線の枠R内で示すように、表面が黒色の光出射側パッキン92bでは、光源本体62側端部の内周面のうち、円筒状の部分によって、照明器具10bより光軸方向の光出射側に大きく離れた位置に光が反射される場合がある。これにより、一点鎖線の枠R内で、グレアを生じさせる輝度の高い光が外部に向けて反射される可能性がある。
改良が望まれる第3の事項として、図5に実線の枠U内で示すように、発光モジュール60からの光が、実線矢印δ1で示すように透光パネル72の第1面A1に直接入射されたときに、第1面A1で屈折した後、破線矢印δ2のように、透光パネル72のテーパ状の外周面から、光出射側パッキン92bで遮られずに第2外本体40bの開口を通じて外側に出射される場合がある。これにより、破線矢印δ2のようにグレアを生じさせる輝度の高い光が、照明器具10bの光軸方向にある位置より外側に大きく広がって外部に出射される可能性がある。このような改良が望まれる事項は、図1~図3の構成でも生じる可能性がある。
図6は、実施形態の別例の照明器具10cの要部における一方側半部の断面図である。図6の構成は、上記の図5の構成で改良が望まれる事項を改良することを目的とする。具体的には、図6の構成では、図5の構成と異なり、配光制御部70の内周面の光出射側端(図6の上端)は、グレア抑制部80aの内周面の光源本体62側端より、グレア抑制部80aの径方向内側に配置される。このために、グレア抑制部80aは、光出射側端(図6の上端)に向かって内径及び外径が小さくなるように傾斜した筒状となっている。これにより、発光モジュール60からの光がグレア抑制部80aの光源本体62側端面で反射されることが、配光制御部70によって阻止されるので、上記の改良が望まれる第1の事項を改良できる。このため、照明器具10cにおいてグレアの発生を抑制できる。
さらに、図6の構成では、光出射側パッキン92aの光源本体62側端部には、グレア抑制部80aの光出射側端部が押し付けられて、グレア抑制部80aの光出射側端部によって、光出射側パッキン92の光源本体62側端部のほぼ全体が覆われる。これにより、発光モジュール60からの光が光出射側パッキン92aで反射されることが抑制されるので、上記の改良が望まれる第2の事項を改良できる。これによっても、照明器具10cにおいてグレアの発生を抑制できる。なお、光出射側パッキン92aの光源本体62側端部に位置する円板部93の径方向長さを小さくし、円板部93の内周面をグレア抑制部80aの光出射側端部で覆うこともできる。
さらに、図6の構成では、図5の構成と異なり、光出射側パッキン92aの光出射側端部にテーパ状筒部が形成されない。また、透光パネル72の光出射側端部のテーパ状の外周面と、第2面A2の外周側端部とには、連続するように環状に黒色の塗装が施されることにより、発光モジュール60からのグレア光、すなわちグレアを生じさせる光を吸収可能に構成される。図6では、太線部分G1により黒色の塗装部分を示している。これにより、発光モジュール60からの光が透光パネル72の第1面A1に直接入射されたときに、透光パネル72のテーパ状の外周面から、光出射側パッキン92aで遮られずに第2外本体40bの開口を通じて外側に出射されることを抑制できる。このため、上記の改良が望まれる第3の事項を改良できる。
さらに、透光パネル72の第2面A2の外周側端部における黒色の塗装によって、発光モジュール60からの光が透光パネル72の第1面A1に直接入射されたときに、透光パネル72の第2面A2の外周側端部から、第2外本体40bの開口を通じて外側に出射されることも抑制できる。これによっても、照明器具10cにおいてグレアの発生を抑制できる。本例において、その他の構成及び作用は、図1~図3の構成、または図5の構成と同様である。
図7は、実施形態の別例の照明器具10dにおいて、図6のB部拡大相当図である。本例の構成では、図6の構成と同様に、光出射側パッキン92aの光出射側端部にはテーパ状筒部が形成されない。さらに、図6の構成と同様に、透光パネル72の光出射側端部のテーパ状外周面と、第2面A2の外周側端部とに連続するように環状の黒色の塗装が施されることにより、発光モジュール60(図6)からのグレア光を吸収可能に構成される。これにより、照明器具10dにおいてグレアの発生を抑制できる。さらに、透光パネル72の光出射側端部のテーパ状外周面と、第2外本体40bの開口のテーパ筒部95の内面との間にテーパ状の微小隙間dが形成される。透光パネル72の材質をガラスとする場合には、アクリル樹脂を用いる場合よりも線膨張係数が小さくなるので、微小隙間dを十分に小さく(例えば0.5mmの幅程度に)できる。本例において、その他の構成及び作用は、図1~図3の構成、または図5の構成、または図6の構成と同様である。
図8は、実施形態の別例の照明器具10eにおいて、図7に対応する図である。本例の構成では、図7の構成と異なり、透光パネル72の光出射側端部のテーパ状外周面と、第2面A2の外周端部とのうち、テーパ状外周面のみに黒色の塗装が施されることにより、発光モジュール60(図6)からのグレア光を吸収可能に構成される。図8では、太線部分G2により黒色の塗装部分を示している。この場合でも、図6、図7の構成と同様に、発光モジュール60からの光が透光パネル72の第1面A1に直接入射されたときに、透光パネル72のテーパ状外周面から、光出射側パッキン92aで遮られずに第2外本体40bの開口を通じて外側に出射されることを抑制できる。このため、照明器具10eにおいて、グレアの発生を抑制できる。本例において、その他の構成及び作用は、図1~図3の構成、または図5の構成、または図6の構成、または図7の構成と同様である。
なお、上記の各例において、照明器具は、屋外に設置されるスポットライトに適用する場合に限定せず、例えばレールや天井に吊り下げられるスポットライトとしてもよい。