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JP7367265B2 - メトロロジーシステムおよび主鏡保有装置 - Google Patents
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JP7367265B2 - メトロロジーシステムおよび主鏡保有装置 - Google Patents

メトロロジーシステムおよび主鏡保有装置 Download PDF

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Description

本開示は、構造物の変位量を測定するメトロロジーシステムおよび主鏡保有装置に関する。
望遠鏡装置の変位量を計測する従来のメトロロジーシステムでは、望遠鏡の左右のヨーク部の動きを検出し主鏡の指向方向を推定するものがある(例えば、特許文献1参照)。また、従来の望遠鏡装置では、指向誤差を予想し、指向誤差の補正を行うものがある(例えば、特許文献2参照)。
一方、望遠鏡などの構造物の変位量を測定、物体と物体の直線方向の機械的変位量(一方の物体に対する他方の物体の相対的な移動距離)を測定するリニアエンコーダや、回転方向の機械的変位量(一方の物体に対する他方の物体の回転角度)を測定するロータリーエンコーダなどの距離センサが知られている(例えば、特許文献3参照)。これらは、一方の物体に設置されたスケールの目盛を他方の物体に設置されたリードヘッドで読み取ることによって、2つの物体間の機械的変位量を測定するものである。
特開2005-70408号公報 特開2007-129463号公報 特開2013-200235号公報
しかしながら、従来のメトロロジーシステムでは、望遠鏡のヨーク部の動きを検出する手法以外の主鏡の指向方向を推定する手法が開示されていないという課題がある。
本開示は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、仰角軸の変位量を計測できるメトロロジーシステムおよび主鏡保有装置を得ることを目的とする。
本開示に係るメトロロジーシステムは、主鏡と、主鏡を支持する主鏡支持部とを有する主鏡部と、主鏡部を支持し、主鏡が向く方向である指向方向の仰角を変更する仰角軸の回りに回転可能な仰角軸構造体と、指向方向の方位角を変更する方位角軸の回りに回転可能であり、仰角軸の回りに回転可能に仰角軸構造体を支持する方位角架台と、方位角架台を方位角軸の回りに回転可能に支持する基礎部とを有する主鏡保有装置の構造に関する変位量を測定するメトロロジーシステムにおいて、仰角軸と方位角軸が交差する位置を通り、かつ仰角軸に沿って設けられ、方位角架台に固定された仰角軸基部と、仰角軸基部の方位角軸が通る位置に配置されて、仰角軸基部の傾斜角度を計測する傾斜計とを備えたものである。
本開示に係る主鏡保有装置は、回転放物面である放物面鏡であり、回転放物面の回転軸が、回転軸が向く方向である指向方向の仰角を変更する仰角軸に対してねじれの位置にある主鏡と、主鏡を支持する主鏡支持部とを有する主鏡部と、主鏡部を支持し、仰角軸の回りに回転可能な仰角軸構造体と、指向方向の方位角を変更する方位角軸の回りに回転可能であり、仰角軸の回りに回転可能に仰角軸構造体を支持する方位角架台と、方位角架台を方位角軸の回りに回転可能に支持する基礎部と、仰角軸と方位角軸が交差する位置を通り、かつ仰角軸に沿って設けられ、方位角架台に固定された仰角軸基部と、仰角軸基部の方位角軸が通る位置に配置されて、仰角軸基部の傾斜角度を計測する傾斜計とを備えたものである。
本開示によれば、仰角軸の変位量を計測できるメトロロジーシステムおよび主鏡保有装置を得ることができる。
実施の形態1に係る望遠鏡装置の右側面概略図である。 実施の形態1に係る望遠鏡装置の正面概略図である。 実施の形態1に係る望遠鏡装置の背面概略図である。 実施の形態1に係る望遠鏡装置の平面概略図である。 実施の形態1に係るメトロロジーシステムの斜視図(一部透視図)である。 実施の形態1に係るメトロロジーシステムの正面図(一部透視図)である。 実施の形態1に係るメトロロジーシステムの仰角軸基部を含む部分を拡大した正面図である。 実施の形態1に係るメトロロジーシステムの変位計測計を配置する部分を拡大した正面図である。 実施の形態1に係るメトロロジーシステムの仮想断面から架台基部が存在する側を見た平面図である。
実施の形態1.
実施の形態1に係るメトロロジーシステムおよび望遠鏡装置について、図1から図6を用いて説明する。実施の形態1に係るメトロロジーシステムは、望遠鏡装置1の構造に関する変位量を測定するものである。望遠鏡装置1は、光あるいは電波を反射する主鏡を有する主鏡保有装置である。光学望遠鏡装置、電波望遠鏡装置、通信やレーダなどで使用されるアンテナ装置など、光あるいは電波を反射する主鏡を有する主鏡保有装置に、本開示に係るメトロロジ―システムは適用できる。また、本開示は、メトロロジ―システムを有する主鏡保有装置を対象とするものである。この明細書では、主鏡保有装置が望遠鏡装置である場合で説明する。
図1から図4を参照して、実施の形態1に係る望遠鏡装置の構成を説明する。図示している望遠鏡装置は、その主鏡が仰角88度の方向を向いている状態である。図1、図2、図3および図4のそれぞれは、望遠鏡装置1の右側面概略図、正面概略図、背面概略図および平面概略図である。望遠鏡装置1は、主鏡部2と、仰角軸構造体3と、方位角架台4と、基礎部5とを有する。主鏡部2は、主鏡6および主鏡6を支持する主鏡支持部7を有する。仰角軸構造体3は、主鏡部2を支持して、指向方向の仰角を変更する回転軸である仰角軸EL(EL軸、エレベーション軸とも呼ぶ)の回りに回転可能な部材である。望遠鏡装置1の指向方向は、主鏡6(厳密には、鏡面の回転放物面の回転軸RT)が向く方向である。方位角架台4は、仰角軸構造体3を仰角軸ELの回りに回転可能に支持する。方位角架台4は、指向方向の方位角を変更する回転軸である方位角軸AZ(AZ軸、アジマス軸とも呼ぶ)の回りに回転可能な部材である。基礎部5は、方位角軸AZの回りに回転可能に方位角架台4を支持する。基礎部5は、望遠鏡装置1が設置される構造物に固定される。望遠鏡装置1が設置される構造物は、地面に深い基礎を持つ構造である。主鏡部2および仰角軸構造体3は、方位角軸AZを含み、かつ仰角軸ELに垂直な平面である主鏡中心面に対して面対称な構造である。
図において、仰角軸ELは一点鎖線で示す。方位角軸AZは二点鎖線で示す。回転軸RTは破線で示す。回転軸RTは、副鏡と主鏡の間の線分として、図1と図4に表示する。
主鏡部2は、主鏡6、主鏡支持部7、副鏡8および副鏡支持部9を有する。主鏡6は、観測光を反射する。主鏡支持部7は、主鏡6の鏡面の反対側である背面に設けられて主鏡6を支持する。主鏡支持部7は、棒状の部材をトラス構造で組んだ構造物である。副鏡8は、主鏡6の焦点に配置される。副鏡8は、主鏡6が集光した観測光をさらに集光し、仰角軸構造体3が存在する方向に反射する。副鏡8が集光した観測光は、図示しない観測光学系に入り観測装置に伝送される。観測光学系の主鏡部2側の端は、回転軸RTの近傍であり、かつ主鏡支持部7の背面に近い位置に配置される。副鏡支持部9は、副鏡8を支持する。副鏡支持部9は、トラス構造を有する3本の支持柱である。副鏡支持部9は、主鏡6外周側に存在する主鏡支持部7の周縁部に主鏡中心面に対して対称になるように設けられる。中央の支持柱の接続部の中心が、主鏡中心面の上に位置するように設けられる。
主鏡6は、鏡面が回転放物面である放物面鏡である。望遠鏡装置1は、いわゆるオフセット型の望遠鏡である。主鏡6が天頂方向を向く際には、回転放物面の回転軸RTが方位角軸AZと平行になり、回転軸RTは方位角軸AZとはずれた位置に存在する。回転軸RTおよび方位角軸AZは、主鏡中心面の上に存在する。仰角軸ELは主鏡中心面に垂直であり、回転軸RTと仰角軸ELとはねじれの位置にある。回転軸RTまたは仰角軸ELのいずれかを平行移動させて同一平面上になるようにすると、回転軸RTと仰角軸ELは互いに直交する。主鏡6が天頂方向ではない方向を向く際には、回転軸RTと方位角軸AZは交差する。回転軸RTと方位角軸AZの交点の位置は、仰角軸ELと方位角軸AZの交点の位置とは常に離れた位置である。仰角軸ELと方位角軸AZの交点を、指向方向変更中心と呼ぶ。
オフセット型の望遠鏡では、主鏡の鏡面は放物面鏡の一部を円形に切り出した形状である。円形の外形を有する主鏡の鏡面は、外形の円の中心を通り回転軸RTに平行な平面で切った際の断面形状は、切断面が主鏡中心面に直交する場合を除き、左右非対称である。つまり、オフセット型の望遠鏡では、鏡面が円形形状の中心に対して非対称である。これに対して、通常の主鏡は、放物面の回転軸RTが中心を通るように鏡面を円形に切り出す。通常の主鏡は、円形形状の中心と回転軸RTとが一致している。そのため、通常の主鏡は、軸対称な鏡面を有する。通常の主鏡では、回転軸RTを含む断面での断面形状は、切断面がどこであっても左右対称になる。通常の主鏡を有する望遠鏡装置を、軸対称型の望遠鏡装置とよぶ。
主鏡支持部7および副鏡支持部9は、温度変化による変形量が小さくなるように、表面に断熱材を設けている。また、主鏡支持部7は、その周囲を冷却する構造を備えている。断熱材や冷却する構造は、望遠鏡装置が設置される地点の環境を考慮して決める。
オフセット型の望遠鏡装置では、主鏡6がどの方向を向いていても、回転軸RTは、方位角軸AZと仰角軸ELの交点である指向方向変更中心から常に離れた位置にある。そのため、回転軸RTの近傍に配置される観測光学系の主鏡部2側の端部は、指向方向変更中心から離れた位置に存在する。オフセット型の望遠鏡装置では、指向方向変更中心から主鏡6の背面までの空間を利用する上での自由度が高い。軸対称型の望遠鏡では、指向方向変更中心の付近に観測光学系の主鏡部2側の端部を配置する必要があるので、指向方向変更中心から主鏡6の背面までの空間を利用する上での自由度が低い。
仰角軸構造体3は、2組の軸受部10およびカウンタウエイト部11を有する。軸受部10およびカウンタウエイト部11の組は、主鏡支持部7の背面に対称に設けられる。軸受部10は、方位角架台4に設けられる仰角軸部材12(図示せず)を回転可能に保持する。仰角軸部材12と軸受部10は、実際の物としての仰角軸ELを構成する。カウンタウエイト部11は、主鏡部および仰角軸構造体3の重心が仰角軸ELの近くに位置するような重さを有する。主鏡部および仰角軸構造体3の重心は、主鏡中心面の上に存在する。カウンタウエイト部11は、仰角軸ELの方向から見ると中心角が約135度の扇型に近い形状である。カウンタウエイト部11は、主鏡6の直径の約25%の間隔を有して主鏡中心面に平行に配置される。
方位角架台4は、仰角軸部材12、架台基部13、仰角軸構造体支持部14および作業用足場15を有する。架台基部13は、基礎部5に支持される。架台基部13の上側には、仰角軸構造体3を回転および指定した角度を保持させるためのモータやギア機構などが設置される。なお、モータやギア機構などは図示を省略している。仰角軸構造体支持部14は、架台基部13の上側に設けられて、仰角軸構造体3を支持する部材である。仰角軸構造体支持部14は、下側から円筒状、円錐台状、水平な向きの略円筒状の部分を有する。仰角軸構造体支持部14が有する略円筒状の部分は、水平方向の両端近くは端に行くほど半径が小さくなる円錐台の形状である。略円筒状の部分の両側の側面に水平に仰角軸部材12が設けられる。仰角軸部材12は、仰角軸ELを構成する部材である。仰角軸部材12は円筒状の部材である。2個の仰角軸部材12の中心軸は一致しており、仰角軸部材12の中心軸が仰角軸ELである。仰角軸部材12は、軸受部10の内部に挿入するように配置される。仰角軸部材12は、望遠鏡装置1を外側から見る際には見えない。作業用足場15は、架台基部13に取り付けられた足場である。作業用足場15の上に人が立ってメンテナンスなどの作業をする。
望遠鏡装置1では、仰角軸部材12を方位角架台4に設け、軸受部10を仰角軸構造体3に設ける。仰角軸部材12を仰角軸構造体3に設け、軸受部10を方位角架台4に設ける望遠鏡装置にも、本開示に係るメトロロジ―システムを適用できる。
基礎部5は、構造物に固定される。基礎部5の内部に、架台基部13を回転可能に支持する軸受部や架台基部13を回転させるモータなどが設けられる。軸受部は、架台基部13と基礎部5の間に設けられる。軸受部は、架台基部13が基礎部5に対して摩擦が小さく回転できるようにベアリングを有する。
望遠鏡装置1は、望遠鏡装置1の構造に関する変位量を計測するメトロロジ―システム30を含めてもよいし、含まなくてもよい。なお、望遠鏡装置1は、指向方向の誤差を修正(補償)して走査することができる。指向方向の誤差を修正(補償)する方法は特許文献2などに開示された従来技術が適用できる。
図5から図9を参照して、実施の形態1に係るメトロロジ―システム30の構造を説明する。メトロロジ―システム30は、仰角軸構造体支持部14の内部に設けられる。図5から図9では、紙面に垂直な方向での手前側の仰角軸構造体支持部14が存在しないものとして書いている。図5および図6は、メトロロジーシステム30の斜視図(一部透視図)および正面図(一部透視図)である。図5および図6は、架台基部13に作業用足場15を設置する前の状態を示している。図7は、メトロロジーシステム30の仰角軸基部を含む部分を拡大した正面図である。図8は、メトロロジーシステム30の変位計測計を配置する部分を拡大した正面図である。図9は、メトロロジーシステム30の平面図である。図9では、分岐部31Bの下側に存在する仮想断面から架台基部13が存在する側を見た平面図である。
メトロロジ―システム30の構造および動作を説明するために、以下のようなXYZ座標系を定義する。鉛直方向のZ軸を方位角軸AZと一致させて定義する。X軸は水平面上に定義する。Y軸は、水平面上でX軸に直交するように定義する。Y軸は、仰角が0度である場合に主鏡6が向く方向に平行である。Y軸の正の向きは、副鏡8が存在する側から存在しない側に向かう向きである。X軸の正の向きは、Y軸の正の向きを時計回りに90度回転させた向きである。
メトロロジ―システム30は、仰角軸基部31、傾斜計32、方位角軸基部33および変位計測計34を有する。仰角軸基部31および傾斜計32により、主鏡部2、仰角軸構造体3および方位角架台4で発生する熱による変位や経年による変位などによる、仰角軸ELの方向の変動を長期的にモニタする。変位計測計34は、仰角軸基部31が方位角軸基部33に対して変位することを短期的にモニタする。短期的とは、熱による変位や経年による変位などと比較して短期という意味である。短期的は、瞬間的と言うこともできる。仰角軸基部31、傾斜計32、方位角軸基部33および変位計測計34は、方位角架台4の内部に収納されている。
仰角軸基部31は、本体部31Aと、分岐部31Bを有する。本体部31Aは、仰角軸EL記方位角軸AZが交差する位置を通り、かつ仰角軸に沿って設けられる。分岐部31Bは、本体部31Aの下方に延在する。仰角軸基部31が有する本体部31Aの両端が仰角軸構造体支持部14に固定される。本体部31Aを参照ポール部とも呼ぶ。本体部31Aは、フランジを有する3個の同じ半径の円筒が中心軸を一致させて接続された形状である。本体部31Aの中央の円筒には、分岐して下方に延在する分岐部31Bが接続する。分岐部31Bは、方位角軸AZに沿って延在する。分岐部31Bは、下端にフランジを有する円筒である。分岐部31Bは、その中心軸が方位角軸AZと一致するように設けられる。分岐部31Bの下端は平板状に閉じられている。仰角軸基部31は、温度変化により膨張または収縮する量を小さくするため、熱膨張対策として断熱材を貼っている。
傾斜計32は、仰角軸基部31の上側で方位角軸AZが通る位置に設けられる。傾斜計32は、仰角軸基部31の仰角軸ELに沿った部分である本体部31Aの傾斜角度を計測する。傾斜計32は、重力の方向を検出し、傾斜計32が設置されている方向との差分から傾斜角度を検出する。
傾斜計32は、仰角軸基部31の変位をX軸回りの回転、および、Y軸回りの回転の角度(傾斜角)に変換して出力するものである。傾斜計32は、仰角軸基部31の変位量(θ,θ)を検出するものである。
傾斜計32は、仰角軸基部31に形成され、かつ方位角軸AZ上に配置されている。仰角軸基部31は仰角軸ELに沿って設けられている。そのため、主鏡6の指向方向のずれを検出することができる。熱による変位や経年による変位は、主にZ軸(方位角軸AZ)以外の軸に生じる変位であることから、仰角軸基部31の変位量(θX,θY)を検出する傾斜計32は、熱による変位や経年による変位を検出することができる。
傾斜計32に自動反転計測機能を持ったものを使用すると、長期モニタ時の温度ドリフトを補正することができる。自動反転計測機能を有する傾斜計32は、ターンテーブルを有しており、ターンテーブルの上に重力の方向を検出するセンサを設置している。一定時間ごとにターンテーブルを180度回転させて傾斜角度を計測することで、温度ドリフトの影響を傾斜角度から除去することができる。
仰角軸基部31の本体部31A(参照ポール部)は、仰角軸ELの中心軸を代表するように設置されている。つまり、円筒状の形状である本体部31の中心軸が仰角軸ELと一致するように、仰角軸基部31は仰角軸構造体支持部14に固定されている。そのため、傾斜計32は、仰角軸ELの変位量を計測することができる。円筒状の本体部31の中心軸が仰角軸ELとは離れている場合には、傾斜計32が計測する傾斜角度が仰角軸ELの傾斜角度とは異なる値を計測することになる。
また、傾斜計32は、本体部31Aの上側の方位角軸AZが通る位置に設置している。方位角軸AZは、本体部31Aの水平方向の長さの中央の位置に存在する。そのため、傾斜計32は、主鏡部2の荷重による仰角軸構造体および方位角架台(主には仰角軸構造体支持部14)で発生する変位による仰角軸ELでの変位量を計測できる。傾斜計32は、仰角軸ELでの変位量を計測する際に、仰角軸基部31の本体部31Aがたわむ影響、あるいは局所的に変形する影響を排除できる。仰角軸基部31の本体部31Aがたわむ場合には、本体部31Aの中央でない個所に傾斜計32を設置すると、傾斜計32が仰角軸ELの変位量に加えて本体部31Aのたわみによる傾斜角度も計測する。たわみによる傾斜角度も含んだ変位を計測することは、傾斜計32が仰角軸ELの変位量を正確に計測できないことを意味する。
傾斜計32を、仰角軸ELの傾きを可能な限り正確に計測できる位置に配置する。そうすることで、望遠鏡装置1の指向方向のずれを最大限の補正効果を発揮して補正できることになる。
方位角軸基部33は、下端が架台基部13に固定される。方位角軸基部33は、仰角軸構造体支持部14とは分離して設けられる。方位角軸基部33は、上側の上部円筒部33Aと、下側の骨組構造部33Bとを有する。上部円筒部33Aを、メトロロジーポールとも呼ぶ。骨組構造部33Bを、メトロロジータワーとも呼ぶ。方位角軸基部33の上側は、分岐部31Bに隣接する側である。方位角軸基部33の下側は、架台基部13が存在する側である。上部円筒部33Aは、両端にフランジを有する円筒である。上部円筒部33Aの上側のフランジは円形である。上部円筒部33Aの下側のフランジは、外形が正三角形である。正三角形の重心および上部円筒部33Aの円筒部分の中心軸は、方位角軸AZと一致している。上部円筒部33Aの上端および下端は平板状に閉じられている。上部円筒部33Aは、温度変化により膨張または収縮する量を小さくするため、熱膨張対策として断熱材を貼っている。骨組構造部33Bは、棒状部材を接続した骨組構造を有する部材である。
変位計測計34は、分岐部31Bと上部円筒部33Aの間に設けられる。変位計測計34は、分岐部31Bの上部円筒部33Aに対する変位量を計測する。変位計測計34は、特許文献3に開示されているような光学式のエンコーダが好適である。なお、機械式、磁気式、電磁誘導式など、他の方式のロータリーエンコーダおよびリニアエンコーダを使用できる。1次元の変位量を計測するのではなく、2次元あるいは3次元の変位量を計測する変位計測計を使用してもよい。
骨組構造部33Bは、図9に示すように上から見ると正三角形の外形を有する。骨組構造部33Bの三角形の3個の頂点は、仰角軸構造体支持部14の断面の円のすぐ内側に配置される。骨組構造部33Bの三角形の三辺は、X軸の正の向きに対して15度、75度、135度の角度を有するように配置される。図6に示すように、骨組構造部33Bは、三角形の頂点の位置に鉛直に架台基部13に固定された3本の棒材を有する。鉛直な3本の棒材は、それぞれ異なる高さの位置に水平に設けられた3本の棒材により連結される。水平な3本の棒材は、3組ある。骨組構造部33Bは、鉛直な棒材と水平な棒材の接合箇所を斜めに結ぶ3本の棒材も有する。最も高い位置の水平な棒材から6本の棒材が斜めに延在して、上部円筒部33Aの下端の三角形の頂点を結ぶ。骨組構造部33Bは、棒材が三角形を構成するように連結しているので、軽量でありながら頑丈にできる。上部円筒部33Aと骨組構造部33Bとを組み合わせる構造により、方位角軸基部33をすべて円筒構造にした場合よりも、方位角軸基部33を軽量にできる。
図7から図9を参照して、変位計測計34の配置および構造を説明する。図7の要部拡大図に示すように、分岐部31Bと上側円筒部33Aの間に、Z方向に平行に配置された変位計測計34と、水平面に平行に配置された変位計測計34とがある。変位計測計34は、1次元の変位量を計測するリニアエンコーダである。リニアエンコーダは、一方の物体の他方の物体に対する変位量を計測する。リニアエンコーダが変位量を計測するために、一方の物体に目盛りを刻んだスケールを設け、他方の物体にスケールの目盛りを読むセンサを設ける。リニアエンコーダは、センサがスケールの目盛りを読むことで、一方の物体と他方の物体の間での変位量を計測する。
図8に示すように、変位計測計34は、スケール部34Aとセンサ部34Bとを有する。スケール部34Aは、目盛りを刻んだ棒状の部材であるスケールを有する。センサ部34Bは、棒状の部材が挿入されるリング部材と、棒状の部材の目盛りを読むセンサとを有する。図において、センサは棒状の部材の下側に丸を書いて表現している。棒状の部材がリング部材に挿入されることで、棒状の部材が決められた方向にだけ移動することになる。メトロロジーシステム30では、スケール部材34Aを分岐部31Bに取り付け、センサ部34Bを上部円筒部33Aに取り付けている。スケール部材34Aを上部円筒部33Aに取り付け、センサ部34Bを分岐部31Bに取り付けてもよい。変位計測計34ごとに、スケール部材34Aを取り付ける部材と、センサ部34Bを取り付ける部材とが異なるようにしてもよい。
図8および図9に示すように、メトロロジーシステム30は、棒状の部材が水平(Z軸に垂直)に配置された4個の変位計測計34と、棒状の部材が鉛直(Z軸に平行)になるように配置された8個の変位計測計34とを有する。棒状の部材が水平になるように配置された変位計測計34を、水平配置の変位計測計34と呼ぶ。棒状の部材が鉛直になるように配置された変位計測計34を、鉛直配置の変位計測計34と呼ぶ。4個の水平配置の変位計測計34は、上部円筒部33Aの上面にX軸方向に2個、Y軸方向に2個、配置されている。8個の鉛直配置の変位計測計34は、上部円筒部33Aの上端のフランジの8箇所に設けられたリブの側面にセンサ部34Bが取り付けられる。8箇所のリブは、水平面内において45度間隔で設けられる。対向する2個のリブを結ぶ直線には、X軸またはY軸に平行なものも含まれる。
変位計測計34が計測する変位量から、分岐部31Bの上部円筒部33Aに対する、X軸、Y軸およびZ軸における変位量を計算する。分岐部31Bの上部円筒部33Aに対する変位量は、分岐部31Bの重心Gの並進運動による変位量(δ, δ, δ)と、重心Gの回りの回転運動による変位量(θ, θ, θ)とを考慮する。各変位計測計34に関して、変位量を計測する方向ベクトルと、重心Gに対する位置ベクトルを考慮して、各変位計測計34が計測する変位量Δから並進運動による変位量(δ, δ, δ)と、重心Gの回りの回転運動による変位量(θ, θ, θ)とを計算する。なお、望遠鏡装置1の指向方向の変動に大きな影響を与えるのは、回転運動による変位量(θ, θ, θ)である。変位計測計34は、分岐部31Bを含む仰角軸基部31の回転変位量(θ,θ,θ)を検出するものである。
水平配置の変位計測計34が計測する変位量Δは、主にZ軸回りの回転運動による変位量(0, 0, θ)と、XY平面での並進運動による変位量(δ, δ, 0)とで発生するものである。垂直配置の変位計測計34が計測する変位量Δは、主にX軸回りおよびY軸回りの回転運動による変位量(θ, θ, 0)と、Z軸方向での並進運動による変位量(0, 0, δ)とで発生するものである。変位計測計34が設置されている方向により、変位計測計34がX軸回りとY軸回りの回転運動による変位量のどちらを主に計測するかが変化する。
変位計測計34は、分岐部31Bを含む仰角軸基部31の、上部円筒部33Aを含む方位角軸基部33に対する変位量を検出する。方位角軸基部33は、架台基部13に強固に固定され、架台基部13および基礎部5は構造物に強固に固定されている。そのため、変位計測計34は、主鏡部2、仰角軸構造体3および方位角架台4が、風(風圧)などにより一時的に変形して発生する仰角軸ELの変位量を計測できる。変位計測計34は、風(風圧)などによる一時的な仰角軸基部31の回転変位量(θX,θY,θZ)を検出できる。変位計測計34は、分岐部31Bの方位角軸基部33の側に設置されており、仰角軸基部31は仰角軸ELに沿って設けられているので、仰角軸基部31の回転変位量(θX,θY,θZ)から望遠鏡装置1の指向方向のずれを検出できる。
方位角架台4および基礎部5は、強固に望遠鏡装置1が設置される個所の地面に固定されている。また、方位角架台4が有する架台基部13に、方位角軸基部33が強固に固定されている。方位角軸基部33は、仰角軸構造体支持部14とは分離して架台基部13に固定されている。そのため、方位角軸基部33は地面に対する位置が固定されている。また、仰角軸構造体支持部14は、その内部に方位角軸基部33を収納するが、仰角軸構造体支持部14と方位角軸基部33は接続していない。そのため、方位角軸基部33は、仰角軸構造体支持部14の変位あるいは変形することの影響を受けない。一方、仰角軸基部31は、仰角軸構造体支持部14に固定されている。変位計測計34は、方位角軸基部33と仰角軸基部31の間に設置されている。そのため、変位計測計34は、仰角軸構造体支持部14の地面に対する変位量を計測できる。
仰角軸基部31、傾斜計32、方位角軸基部33および変位計測計34は、方位角架台4の内部に収納されている。つまり、方位角架台4は、仰角軸基部31、傾斜計32、方位角軸基部33および変位計測計34のカバー(覆い)である。そのため、傾斜計32および変位計測計34の測定精度を高く維持できる。仰角軸基部31および方位角軸基部33に直接に風などによる外乱が加えられることが無い。そのため、仰角軸ELで発生する変位量がそのまま、仰角軸基部31に発生する変位量になる。また、傾斜計32および変位計測計34は、温度変動が少ない環境に配置される。そのため、傾斜計32および変位計測計34が計測する変位量に、温度変化などに起因する誤差が少なくなる。
傾斜計32は、熱による変位や経年による変位などの長期的なモニタを行うものであるため、変位計測計34よりもサンプリング周期の遅いものが使用できる。一方、変位計測計34は、風(風圧)による変位などの短期的なモニタを行うものである。そのため、変位計測計34のサンプリング周期は、傾斜計32のサンプリング周期よりも短い。
実施の形態1に係るメトロロジーシステムおよび望遠鏡装置は、仰角軸基部31の変位量を測定して主鏡6の指向方向のずれを検出することができる。変位計測計34が計測する短期的に変動する変位に応じて、例えば特許文献2で開示された方法を使用することで、短期的に変動する変位がある場合でも、望遠鏡の指向方向を意図する方向に向けることができる。また、傾斜計32が計測する長期的な変動に応じて、指向方向の指令値と実際に主鏡が向く方向との誤差を把握して、経年変化などで指向方向に誤差を有する望遠鏡でも指令された指向方向に主鏡を向けることができる。
傾斜計32は、方位角軸AZと仰角軸ELの交点である指向方向変更中心と主鏡6の背面までの間において、方位角軸AZ上に配置すればよい。オフセット型である望遠鏡装置1では、仰角軸基部31と主鏡6の背面までに十分な空間があり、傾斜計32を配置しやすい。軸対称型の望遠鏡装置においても、仰角軸基部と主鏡の背面までの空間に傾斜計を配置する。
方位角軸基部33が有する上部円筒部33Aおよび仰角軸基部31を円筒の形状にしているので、温度変化により膨張または収縮する際に、膨張または収縮の変形に方向依存性が無い。そのため、上部円筒部33Aおよび仰角軸基部31が局所的に変形することが無く、傾斜計32および変位計測系34が仰角軸ELの変位量を精度よく計測できる。
傾斜計32の替わりに変位計測計34を使用して、熱による変位や経年による変位などを長期的にモニタすることは可能である。そのためには、以下が必要である。(a)方位角軸基部33を望遠鏡装置1とは分離した基礎に固定する。(b)インバ―合金など低熱膨張率を有する材料で仰角軸基部31および方位角軸基部33を製造する。傾斜計32は重力方向を計測するので、どこに設置しても、設置した部材の傾斜角を計測できる。そのため、変位計測計34で熱による変位や経年による変位などを長期的にモニタするために必要な上記の対策が不要である。
メトロロジ―システムは、変位計測計34を備えず、傾斜計32だけを備えるものでもよい。変位計測計34を備えないメトロロジ―システムでは、仰角軸基部は、分岐部31Bを有さない。仰角軸基部は、仰角軸EL記方位角軸AZが交差する位置を通り、かつ仰角軸に沿って設けられる。傾斜計32だけを備えるメトロロジーシステムは、仰角軸ELの長期的な変位を計測して、経年変化などによる望遠鏡装置の指向方向の誤差を補正することができる。変位計測計34を備えるかどうかによらず、傾斜計32を備えるメトロロジーシステムは、仰角軸ELに沿った位置に仰角軸基部を配置できる望遠鏡装置に適用できる。
複数の1次元の変位量を計測する変位計測計34の替わりに、2次元あるいは3次元の変位量を計測できる変位計測計を使用してもよい。2次元あるいは3次元の変位量を計測できる変位計測計を使用することで、変位計測系の数を減らすことができる。2次元あるいは3次元の変位量を計測できる変位計測計は、計測する変位量を考慮して適切に配置する。
この明細書では、本開示に係るメトロロジ―システムを望遠鏡装置に適用する場合で説明した。本開示に係るメトロロジ―システムは、望遠鏡装置だけでなく、主鏡と、主鏡を支持する主鏡支持部とを有する主鏡部と、主鏡部を支持し、主鏡が向く方向である指向方向の仰角を変更する仰角軸の回りに回転可能な仰角軸構造体と、指向方向の方位角を変更する方位角軸の回りに回転可能であり、仰角軸の回りに回転可能に仰角軸構造体を支持する方位角架台と、方位角架台を方位角軸の回りに回転可能に支持する基礎部とを有する主鏡保有装置に適用できる。本開示に係るメトロロジ―システムは、主鏡保有装置の構造、特には仰角軸に関する変位量を測定できる。主鏡保有装置としては、アンテナ装置などにも適用できる。
実施の形態の変形や一部の構成要素を省略すること、変形や省略の自由な 組み合わせが可能である。
1 望遠鏡装置(主鏡保有装置)、
2 主鏡部、
3 仰角軸構造体、
4 方位角架台、
5 基礎部、
6 主鏡、
7 主鏡支持部、
8 副鏡、
9 副鏡支持部、
10 軸受部、
11 カウンタウエイト、
12 仰角軸部材、
13 架台基部、
14 仰角軸構造体支持部、
15 作業用足場、

30 メトロロジ―システム、
31 仰角軸基部、
31A 本体部(参照ポール部)、
31B 分岐部、
32 傾斜計、
33 方位角軸基部、
33A 上部円筒部(メトロロジーポール)、
33B 骨組構造部(メトロロジータワー)
34 変位計測計
34A スケール部材、
34B センサ部。

Claims (20)

  1. 主鏡と、前記主鏡を支持する主鏡支持部とを有する主鏡部と、
    前記主鏡部を支持し、前記主鏡が向く方向である指向方向の仰角を変更する仰角軸の回りに回転可能な仰角軸構造体と、
    前記指向方向の方位角を変更する方位角軸の回りに回転可能であり、前記仰角軸の回りに回転可能に前記仰角軸構造体を支持する方位角架台と、
    前記方位角架台を前記方位角軸の回りに回転可能に支持する基礎部とを有する主鏡保有装置の構造に関する変位量を測定するメトロロジーシステムにおいて、
    前記仰角軸と前記方位角軸が交差する位置を通り、かつ前記仰角軸に沿って設けられ、前記方位角架台に固定された仰角軸基部と、
    前記仰角軸基部の前記方位角軸が通る位置に配置されて、前記仰角軸基部の傾斜角度を計測する傾斜計とを備えたメトロロジーシステム。
  2. 前記仰角軸基部の前記仰角軸に沿う部分は円筒状の形状であり、
    前記仰角軸基部の円筒の中心軸は前記仰角軸と一致している、請求項1に記載のメトロロジーシステム。
  3. 前記方位角架台は、前記基礎部に支持される架台基部と、前記架台基部の上側に設けられて前記仰角軸構造体を支持し、前記仰角軸基部が固定された仰角軸構造体支持部とを有し、
    前記仰角軸基部は、前記仰角軸に沿う本体部と、前記本体部の下方に延在する分岐部とを有し、
    前記仰角軸構造体支持部とは分離して設けられ、下端が前記架台基部に固定された方位角軸基部と、
    前記分岐部と前記方位角軸基部との間に設けられて、前記分岐部の前記方位角軸基部に対する変位量を計測する変位計測計とを備えた、請求項1または請求項2に記載のメトロロジーシステム。
  4. 前記本体部および前記分岐部は円筒状であり、
    前記方位角軸基部は、前記分岐部に隣接する側に円筒状の上部円筒部を有し、
    前記本体部の円筒の中心軸は前記仰角軸と一致しており、
    前記分岐部の円筒の中心軸は前記方位角軸と一致しており、
    前記上部円筒部の中心軸は前記方位角軸と一致している、請求項3に記載のメトロロジーシステム。
  5. 前記仰角軸基部、前記方位角軸基部、前記傾斜計および前記変位計測計は、前記方位角架台の内部に収納される、請求項3または請求項4に記載のメトロロジーシステム。
  6. 前記変位計測計は、前記方位角軸に平行なZ軸、前記Z軸と直交するX軸、前記X軸および前記Z軸と直交するY軸における前記分岐部の変位量を計測するものである、請求項3から請求項5の何れか1項に記載のメトロロジーシステム。
  7. 前記変位計測計のサンプリング周期は、前記傾斜計のサンプリング周期よりも短い、請求項3から請求項6の何れか1項に記載のメトロロジーシステム。
  8. 前記方位角軸基部は、前記架台基部が存在する側に棒状部材を接続した骨組構造部を有する、請求項3から請求項7の何れか1項に記載のメトロロジーシステム。
  9. 請求項1から請求項8のいずれか1項に記載のメトロロジーシステムと、
    前記主鏡部と、前記仰角軸構造体と、前記方位角架台と、前記基礎部とを備えた主鏡保有装置。
  10. 前記主鏡部は、前記主鏡の焦点に配置された副鏡と、前記副鏡を支持する副鏡支持部とをさらに有する、請求項9に記載の主鏡保有装置。
  11. 前記主鏡は回転放物面である放物面鏡であり、前記回転放物面の回転軸と前記仰角軸とはねじれの位置にある、請求項10に記載の主鏡保有装置。
  12. 回転放物面である放物面鏡であり、前記回転放物面の回転軸が指向方向の仰角を変更する仰角軸に対してねじれの位置にある主鏡と、前記主鏡を支持する主鏡支持部とを有する主鏡部と、
    前記主鏡部を支持し、前記仰角軸の回りに回転可能な仰角軸構造体と、
    前記指向方向の方位角を変更する方位角軸の回りに回転可能であり、前記仰角軸の回りに回転可能に前記仰角軸構造体を支持する方位角架台と、
    前記方位角架台を前記方位角軸の回りに回転可能に支持する基礎部と、
    前記仰角軸と前記方位角軸が交差する位置を通り、かつ前記仰角軸に沿って設けられ、前記方位角架台に固定された仰角軸基部と、
    前記仰角軸基部の前記方位角軸が通る位置に配置されて、前記仰角軸基部の傾斜角度を計測する傾斜計とを備えた主鏡保有装置。
  13. 前記仰角軸基部の前記仰角軸に沿う部分は円筒状の形状であり、
    前記仰角軸基部の円筒の中心軸は前記仰角軸と一致している、請求項12に記載の主鏡保有装置。
  14. 前記方位角架台は、前記基礎部に支持される架台基部と、前記架台基部の上側に設けられて前記仰角軸構造体を支持し、前記仰角軸基部が固定された仰角軸構造体支持部とを有し、
    前記仰角軸基部は、前記仰角軸に沿う本体部と、前記本体部の下方に延在する分岐部とを有し、
    前記仰角軸構造体支持部とは分離して設けられ、下端が前記架台基部に固定された方位角軸基部と、
    前記分岐部と前記方位角軸基部との間に設けられて、前記分岐部の前記方位角軸基部に対する変位量を計測する変位計測計とを備えた、請求項12または請求項13に記載の主鏡保有装置。
  15. 前記本体部および前記分岐部は円筒状であり、
    前記方位角軸基部は、前記分岐部に隣接する側に円筒状の上部円筒部を有し、
    前記本体部の円筒の中心軸は前記仰角軸と一致しており、
    前記分岐部の円筒の中心軸は前記方位角軸と一致しており、
    前記上部円筒部の中心軸は前記方位角軸と一致している、請求項14に記載の主鏡保有装置。
  16. 前記仰角軸基部、前記方位角軸基部、前記傾斜計および前記変位計測計は、前記方位角架台の内部に収納される、請求項14または請求項15に記載の主鏡保有装置。
  17. 前記変位計測計は、前記方位角軸に平行なZ軸、前記Z軸と直交するX軸、前記X軸および前記Z軸と直交するY軸における前記分岐部の変位量を計測するものである、請求項14から請求項16の何れか1項に記載の主鏡保有装置。
  18. 前記変位計測計のサンプリング周期は、前記傾斜計のサンプリング周期よりも短い、請求項14から請求項17の何れか1項に記載の主鏡保有装置。
  19. 前記方位角軸基部は、前記架台基部が存在する側に棒状部材を接続した骨組構造部を有する、請求項14から請求項18の何れか1項に記載の主鏡保有装置。
  20. 前記主鏡部は、前記主鏡の焦点に配置された副鏡と、前記副鏡を支持する副鏡支持部とをさらに有する、請求項14から請求項19の何れか1項に記載の主鏡保有装置。
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