以下、図面を参照して本発明の印刷システムの一実施形態について詳細に説明する。図1は、本実施形態の印刷システム1の概略構成図である。図2は、図1に示す印刷システム1の制御系の概略構成を示すブロック図である。
本実施形態の印刷システム1は、図1に示すように、給紙装置10と、第1印刷装置20と、第1反転装置30と、第2印刷装置40と、第2反転装置50と、排紙装置60とを備える。
印刷システム1は、RIPコントローラとして機能するパーソナルコンピュータなどの印刷制御装置100(図2参照)から、第1印刷装置20用の第1印刷データおよび第2印刷装置40用の第2印刷データを受信する。第1印刷データおよび第2印刷データは、印刷対象の画像データと印刷条件を含む印刷ジョブである。
給紙装置10、第1印刷装置20、第1反転装置30、第2印刷装置40、第2反転装置50、および排紙装置60は、印刷媒体S(たとえば用紙)の搬送経路に直列に配置されている。なお、給紙装置10、第1印刷装置20、第1反転装置30、第2印刷装置40、第2反転装置50、および排紙装置60うちの少なくとも2つが共通の筐体内に一体に配置されていてもよい。また、本実施形態では、給紙装置10、第1印刷装置20、第1反転装置30が、本発明の第1印刷部に相当し、第2印刷装置40、第2反転装置50および排紙装置60が、本発明の第2印刷部に相当する。
図1には、印刷媒体Sの直進搬送経路R1,R4-1,R5,R6-1および排出経路R7を実線で、循環搬送経路R2を2点鎖線で、反転搬送経路R3,R4-2,R6-2を破線で示す。
給紙装置10は、印刷前の印刷媒体Sが積載される給紙台11を有する。図示省略したが、給紙装置10には、給紙台11に積載された複数枚の印刷媒体Sのうち最上位に位置する印刷媒体Sを繰り出して搬送する給紙ローラや、この給紙ローラを駆動するモータ等の供給駆動手段(アクチュエータ)が配置されている。
第1印刷装置20は、図1に示すように、複数の搬送ローラ対21と、第1印刷処理部22と、吸着搬送部23と、第1搬送経路切り替え部24と、第2搬送経路切り替え部25と、スイッチバックローラ対26と、排紙台27と、第1表示部33とを有する。また、第1印刷装置20は、図2に示すように、制御部28と、記憶部29aと、インターフェース部29bと、第1搬送エラー検出部34と、第1エラー検出部35とを有する。
搬送ローラ対21は、第1印刷装置20内に複数対配置され、印刷媒体Sをニップしながら搬送する。
第1印刷処理部22は、印刷制御装置100から受信した第1印刷データに基づいて、印刷媒体Sに対して片面または両面印刷を行う。第1印刷処理部22は、CMYKやグレー色等の基本色のインクを用いて印刷媒体Sに印刷処理を施す。第1印刷処理部22は、たとえば各色のインクを吐出するラインヘッド型インクジェットヘッドを有する。なお、本実施形態では、第1印刷処理部22の印刷方式として、インクジェット方式を採用するようにしたが、これに限らず、レーザ方式または孔版印刷方式を採用するようにしてもよい。
吸着搬送部23は、第1印刷処理部22に対向するように配置されている。吸着搬送部23は、印刷媒体Sを吸着しながらベルトによって印刷媒体Sを搬送する。
第1搬送経路切り替え部24は、第1印刷処理部22によって片面印刷が行われた印刷媒体Sの搬送経路を、第1反転装置30へ続く直進搬送経路R1と、排紙台27や反転搬送経路R3へ続く循環搬送経路R2とに切り替える。第1印刷装置20が両面印刷を行う場合には、第1搬送経路切り替え部24は、印刷媒体Sの片面印刷が終了した後、印刷媒体Sの搬送経路を循環搬送経路R2に切り替え、印刷媒体Sの両面印刷が終了した後には印刷媒体Sの搬送経路を直進搬送経路R1に切り替えるか、排紙第27へ排出されるよう、再度循環搬送路R2に切り替える。
第2搬送経路切り替え部25は、印刷媒体Sの循環搬送経路R2を、排紙台27へ続く搬送経路と、スイッチバックローラ対26によって印刷媒体Sの表裏を反転させる反転搬送経路R3へ続く搬送経路とに切り替える。第1印刷処理部22が両面印刷を行う場合には、第2搬送経路切り替え部25は、印刷媒体Sの循環搬送経路R2を、反転搬送経路R3へ続く搬送経路に切り替える。そして、反転搬送経路R3において表裏が反転した印刷媒体Sは、再び第1印刷処理部22へ搬送される。
排紙台27には、排紙装置60へ排出されない印刷媒体Sが積載される。
第1表示部33は、図1に示すように第1印刷装置20の上部に設けられ、制御部28の制御によって、種々の情報を表示する。具体的には、第1表示部33は、たとえば液晶ディスプレイを有するタッチパネルから構成される。第1表示部33は、給紙装置10と第1印刷装置20と第1反転装置30とを含む第1印刷部および第2印刷装置40と第2反転装置50と排紙装置60とを含む第2印刷部のうちの少なくとも一方で、印刷媒体Sの搬送エラーが発生した場合、第1印刷部の搬送エラーの発生状況を表示する。
搬送エラーとは、印刷媒体Sの搬送に関するエラーであり、たとえば印刷媒体Sのジャムエラー、重送エラーおよび空送エラーなどがあるが、印刷媒体Sの搬送によって発生するエラーであれば如何なるエラーでもよい。
また、第1表示部33は、上述した第2印刷部のみで搬送エラーが発生し、第1印刷部では搬送エラーが発生していない場合でも、その搬送エラーが発生していない状況を表示する。具体的な表示態様については、後で説明する。
また、第1表示部33は、管理者メニュー、メンテナンスメニューおよびジョブ確認メニューなどを表示し、管理者による種々の設定入力、メンテナンスおよびジョブ確認に関する種々の設定入力を受け付ける。本実施形態では、第1表示部33は、上述した管理者メニュー、メンテナンスメニューおよびジョブ確認メニューなどをホーム画面として表示し、搬送エラーや後述する搬送エラー以外のエラーが発生した場合には、搬送エラーまたは搬送エラー以外のエラーの発生状況を示す画面を、ホーム画面とは別の画面として階層表示する。
第1搬送エラー検出部34は、給紙装置10、第1印刷装置20および第1反転装置30における印刷媒体Sの搬送エラーを検出する。具体的には、第1搬送エラー検出部34は、給紙装置10、第1印刷装置20および第1反転装置30の印刷媒体Sの搬送経路上に設けられた複数の光学センサを有する。そして、第1搬送エラー検出部34の各光学センサによって印刷媒体Sの搬送の有無が検出され、その検出信号が、制御部28に出力される。なお、図2において、第1搬送エラー検出部34は、第1印刷装置20内に示しているが、その一部は、給紙装置10および第1反転装置30に含まれているものとする。
制御部28は、第1搬送エラー検出部34の検出信号の有無および検出信号の入力タイミングなどに基づいて、印刷媒体Sの搬送エラーを認識する。制御部28は、搬送エラーを認識した場合には、給紙装置10、第1印刷装置20および第1反転装置30の動作を一旦停止する。そして、制御部28は、第1印刷装置20の第1表示部33に搬送エラーの発生状況を表示し、ユーザに対して搬送エラーの解除を促すメッセージや搬送エラーの解除手順を表示させる。また、制御部28は、第1印刷部で搬送エラーが発生したことを示す信号を、第2印刷装置40の制御部44に出力する。
第1エラー検出部35は、給紙装置10、第1印刷装置20および第1反転装置30における搬送エラー以外のエラーを検出する。搬送エラー以外のエラーとしては、たとえば給紙装置10、第1印刷装置20および第1反転装置30の筐体の前扉が開いた状態であることを示す扉開閉エラーや、給紙装置10における用紙無しエラーや、第1印刷装置20におけるインク無しエラーや、並びに給紙装置10、第1印刷装置20および第1反転装置30における部品交換エラーなどがある。第1エラー検出部35は、扉開閉エラー、用紙無しエラーおよびインク無しエラーを検出するためのセンサや、部品交換エラーを検出するためのタイマや印刷枚数カウンタなどを備える。なお、図2において、第1エラー検出部35は、第1印刷装置20内に示しているが、その一部は、給紙装置10および第1反転装置30に含まれているものとする。
第1エラー検出部35のセンサによって検出された信号、およびタイマや印刷枚数カウンタにおけるカウント数は、制御部28に出力される。
制御部28は、第1エラー検出部35から出力されたセンサの検出信号、およびタイマや印刷枚数カウンタのカウント数に基づいて、上述した搬送エラー以外のエラーを認識する。制御部28は、第1印刷部において上記エラーが発生したことを認識した場合には、
給紙装置10、第1印刷装置20および第1反転装置30の動作を一旦停止する。そして、制御部28は、第1印刷装置20の第1表示部33に上記エラーの発生状況を表示し、ユーザに対してエラー解除を促すメッセージやエラー解除の手順を表示させる。また、制御部28は、第1印刷部で上記エラーが発生したことを示す信号を、第2印刷装置40の制御部44に出力する。
制御部28は、演算処理装置として機能するプロセッサ(たとえばCPU:Central Processing Unit)を有し、給紙装置10、第1印刷装置20および第1反転装置30の各部の動作を制御する。
印刷システム1は、第1印刷装置20の制御部28、後述する第2印刷装置40の制御部44、後述する排紙装置60の制御部64などを有するが、これらをまとめて又はそれぞれを印刷システム1の制御部と呼ぶことができる。なお、第1印刷装置20の制御部28、第2印刷装置40の制御部44、および排紙装置60の制御部64などのうちの少なくとも2つの制御部の処理を行う制御部を備えてもよい。また、本発明の制御部の処理は制御部28、制御部44および制御部64のいずれかで行うようにしてもよいし、これらの制御部が連携して行うようにしてもよいし、もしくはこれらの制御部28、44、64以外の制御部を設け、その制御部で行うようにしてもよい。
記憶部29aは、たとえば所定の制御プログラムが予め記録されている読み出し専用半導体メモリであるROM(Read Only Memory)や、プロセッサが各種の制御プログラムを実行する際に必要に応じて作業用記憶領域として使用される随時書き込み読み出し可能な半導体メモリであるRAM(Random Access Memory)などを備える。
インターフェース部29bは、印刷制御装置100や、印刷システム1の各部などとの間で各種情報の授受を行う。
次に、第1反転装置30は、図1に示すように、第1印刷装置20よりも印刷媒体Sの搬送方向における下流側に配置されている。第1反転装置30は、複数の搬送ローラ対31と、第1反転部32とを有する。搬送ローラ対31は、第1印刷装置20から排出された印刷媒体Sをニップしながら搬送する。
第1反転装置30は、図示省略した搬送経路切り替え機構を備え、その搬送経路切り替え機構は、第1印刷装置20から排出された印刷媒体Sをそのまま第2印刷装置40に搬送する直進搬送経路R4-1と、印刷媒体Sの表裏を反転させる反転搬送経路R4-2とに搬送経路を切り替える。この反転搬送経路R4-2には、第1反転部32が設けられている。第1反転部32は、スイッチバックローラ対と、このスイッチバックローラ対を駆動する反転駆動部とを有する。反転駆動部は、公知なアクチュエータから構成される。
第1反転装置30は、制御部28によって制御され、印刷媒体Sの表面および裏面への印刷処理の有無に応じて、適宜、直進搬送経路R4-1と反転搬送経路R4-2とを切り替える。
次に、第2印刷装置40は、図1に示すように、第1反転部32よりも印刷媒体Sの搬送方向における下流側に配置されている。第2印刷装置40は、複数の搬送ローラ対41と、第2印刷処理部42と、吸着搬送部43とを有する。また、図2に示すように、第2印刷装置40は、制御部44と、記憶部45と、インターフェース部46と、第2表示部47と、第2搬送エラー検出部48と、第2エラー検出部49とを有する。
搬送ローラ対41は、第2印刷装置40内に複数対配置され、印刷媒体Sをニップしながら搬送する。
第2印刷処理部42は、たとえば、印刷制御装置100から受信した第2印刷データに基づき、第1印刷装置20から搬送された表面印刷済の印刷媒体Sの裏面に、片面印刷を行う。第2印刷処理部42は、CMYKやグレー色等の基本色のインクを用いて印刷媒体Sに印刷処理を施す。これにより、第1印刷装置20だけで両面印刷を行う場合に比べて、たとえば第1印刷装置20に循環経路を設けて搬送させる必要がなくなるので生産性を向上させることができる。
なお、第2印刷処理部42は、MICRインク等の磁性体インクを用いて印刷媒体Sに印刷を行うようにしてもよい。第2印刷処理部42は、透明色インクなどの基本色以外の色の特色インクや、UVインクなどを用いて印刷媒体Sに印刷を行ってもよい。第2印刷処理部42で用いられる磁性体インク等のインクは、第1印刷処理部22で用いられるインク(CMYK等の基本色のインク)とは種類が異なるインクの一例である。なお、第2印刷処理部42が印刷で用いるインクが磁性体インクである場合には、成分の沈降を抑制するために、インクを攪拌する機構が配置されるとよい。
第2印刷処理部42は、ラインヘッド型インクジェットヘッドを有する。なお、本実施形態では、第2印刷処理部42の印刷方式として、インクジェット方式を採用するようにしたが、これに限らず、レーザ方式または孔版印刷方式を採用するようにしてもよい。
また、第2印刷処理部42は、たとえば第1印刷装置20から搬送された両面印刷済の印刷媒体Sの片面に印刷を行う。第2印刷処理部42は、印刷媒体Sのどちらの面に印刷してもよく、印刷面を表面、裏面のどちらにするかは、第1反転装置30における反転処理で制御すればよい。
吸着搬送部43は、第2印刷処理部42に対向するように配置されている。吸着搬送部43は、印刷媒体Sを吸着しながらベルトによって印刷媒体Sを搬送する。
なお、第2印刷装置40も、第1印刷装置20と同様に、第1搬送経路切り替え部24、第2搬送経路切り替え部25、スイッチバックローラ対26、排紙台27等を有し、印刷媒体Sに両面印刷を行うことが可能であってもよい。
第2表示部47は、図1に示すように第2印刷装置40の上部に設けられ、制御部44の制御によって、種々の情報を表示する。具体的には、第2表示部47は、たとえば液晶ディスプレイを有するタッチパネルから構成される。第2表示部47は、給紙装置10と第1印刷装置20と第1反転装置30とを含む第1印刷部および第2印刷装置40と第2反転装置50と排紙装置60とを含む第2印刷部のうちの少なくとも一方で、印刷媒体Sの搬送エラーが発生した場合、第2印刷部の搬送エラーの発生状況を表示する。
また、第2表示部47は、上述した第1印刷部のみで搬送エラーが発生し、第2印刷部では搬送エラーが発生していない場合でも、その搬送エラーが発生していない状況を表示する。具体的な表示態様については、後で説明する。
また、第2表示部47は、管理者メニュー、メンテナンスメニューおよびジョブ確認メニューなどを表示し、管理者による種々の設定入力およびメンテナンスおよびジョブ確認に関する種々の設定入力を受け付ける。本実施形態では、第2表示部47は、上述した管理者メニュー、メンテナンスメニューおよびジョブ確認メニューなどをホーム画面として表示し、搬送エラーや後述する搬送エラー以外のエラーが発生した場合には、搬送エラーまたは搬送エラー以外のエラーの発生状況を示す画面を、ホーム画面とは別の画面として階層表示する。
第2搬送エラー検出部48は、第2印刷装置40、第2反転装置50および排紙装置60における印刷媒体Sの搬送エラーを検出する。具体的には、第2搬送エラー検出部48は、第2印刷装置40、第2反転装置50および排紙装置60の印刷媒体Sの搬送経路上に設けられた複数の光学センサを有する。そして、第2搬送エラー検出部48の各光学センサによって印刷媒体Sの搬送の有無が検出され、その検出信号が、制御部44に出力される。なお、図2において、第2搬送エラー検出部48は、第2印刷装置40内に示しているが、その一部は、第2反転装置50および排紙装置60に含まれているものとする。また、排紙装置60における搬送エラーの検出信号は、排紙装置60の制御部64を介して制御部44に出力される。
制御部44は、第2搬送エラー検出部48の検出信号の有無および検出信号の入力タイミングなどに基づいて、印刷媒体Sの搬送エラーを認識する。制御部44は、搬送エラーを認識した場合には、第2印刷装置40、第2反転装置50および排紙装置60の動作を一旦停止する。そして、制御部44は、第2印刷装置40の第2表示部47に搬送エラーの発生状況を表示し、ユーザに対して搬送エラーの解除を促すメッセージや搬送エラーの解除手順を表示させる。また、制御部44は、第2印刷部で搬送エラーが発生したことを示す信号を、第1印刷装置20の制御部28に出力する。
第2エラー検出部49は、第2印刷装置40、第2反転装置50および排紙装置60における搬送エラー以外のエラーを検出する。搬送エラー以外のエラーとしては、たとえば第2印刷装置40、第2反転装置50および排紙装置60の筐体の前扉が開いた状態であることを示す扉開閉エラーや、第2印刷装置40におけるインク無しエラーや、排紙装置60における後述する排紙台61の昇降エラーや、並びに第2印刷装置40、第2反転装置50および排紙装置60における部品交換エラーなどがある。第2エラー検出部49は、扉開閉エラー、インク無しエラーおよび排紙台昇降エラーを検出するためのセンサや、部品交換エラーを検出するためのタイマや印刷枚数カウンタなどを備える。なお、図2において、第2エラー検出部49は、第2印刷装置40内に示しているが、その一部は、第2反転装置50および排紙装置60に含まれているものとする。
第2エラー検出部49のセンサによって検出された信号、およびタイマや印刷枚数カウンタにおけるカウント数は、制御部44に出力される。なお、排紙装置60における検出信号およびカウント数は、排紙装置60の制御部64を介して制御部44に出力される。
制御部44は、第2エラー検出部49から出力されたセンサの検出信号、およびタイマや印刷枚数カウンタのカウント数に基づいて、上述した搬送エラー以外のエラーを認識する。制御部44は、第2印刷部において上記エラーが発生したことを認識した場合には、
第2印刷装置40、第2反転装置50および排紙装置60の動作を一旦停止する。そして、制御部44は、第2印刷装置40の第2表示部47に上記エラーの発生状況を表示し、ユーザに対してエラー解除を促すメッセージやエラー解除の手順を表示させる。また、制御部44は、第2印刷部で上記エラーが発生したことを示す信号を、第1印刷装置20の制御部28に出力する。
制御部44は、演算処理装置として機能するプロセッサ(例えばCPU)を有し、第2印刷装置40および第2反転装置50の各部の動作を制御する。
記憶部45は、例えば、所定の制御プログラムが予め記録されている読み出し専用半導体メモリであるROM、プロセッサが各種の制御プログラムを実行する際に必要に応じて作業用記憶領域として使用される随時書き込み読み出し可能な半導体メモリであるRAMなどである。
インターフェース部46は、印刷制御装置100や、印刷システム1の各部などとの間で各種情報の授受を行う。
第2反転装置50は、第2印刷装置40よりも印刷媒体Sの搬送方向における下流側に配置されている。第2反転装置50は、図1に示すように、複数の搬送ローラ対51と、第2反転部52とを有する。搬送ローラ対51は、第2印刷装置40から排出された印刷媒体Sをニップしながら搬送する。
第2反転装置50は、図示省略した搬送経路切り替え機構を備え、その搬送経路切り替え機構は、第2印刷装置40から排出された印刷媒体Sをそのまま排紙装置60に搬送する直進搬送経路R6-1と、印刷媒体Sの表裏を反転させる反転搬送経路R6-2とに搬送経路を切り替える。反転搬送経路R6-2には、第2反転部52が設けられている。第2反転部52は、スイッチバックローラ対と、このスイッチバックローラ対を駆動する反転駆動部とを有する。反転駆動部は、公知なアクチュエータから構成される。
第2反転装置50は、制御部44によって制御され、印刷処理済みの印刷媒体Sをフェイスアップ排紙するか、フェイスダウン排紙するかに応じて、適宜、直進搬送経路R6-1と反転搬送経路R6-2とを切り替える。
次に、排紙装置60は、排紙台61と、上面検知センサ62と、排紙台昇降駆動部63(図2参照)とを有する。
排紙台61には、第2反転装置50から排出される印刷媒体S、すなわち印刷処理が施された印刷媒体Sが順次積載される。排紙台61は、排紙台昇降駆動部63の駆動によって昇降する。なお、排紙台61は、印刷媒体Sが積載されるベルトコンベアやローラコンベアなどの搬送部を有する排紙台であってもよい。
上面検知センサ62は、排紙台61における積載面の高さ、すなわち、最上位の印刷媒体Sの高さ(印刷媒体Sが積載されていない状態では排紙台61の上面の高さ)を検知するためのセンサである。上面検知センサ62は、例えば、所望の積載面となる高さに水平に光(図1に点線で図示)を照射する発光部と、この光を受光する受光部とを有する。後述する制御部64は、上面検知センサ62の発光部によって照射された光が印刷媒体Sによって遮られて上面検知センサ62の受光部が受光しない場合に、排紙台61を例えば印刷媒体S数枚分の高さだけ下降させるように排紙台昇降駆動部63を制御する。
排紙台昇降駆動部63は、排紙台61を昇降させる。排紙台昇降駆動部63は、たとえばモータなどのアクチュエータである。
制御部64は、演算処理装置として機能するプロセッサ(たとえばCPU)を有し、排紙装置60の各部の動作を制御する。また、制御部64は、排紙装置60において搬送エラーおよび上述した搬送エラー以外のエラーが発生した場合には、その旨を示す信号を第2印刷装置40の制御部44に出力する。
記憶部65は、例えば、所定の制御プログラムが予め記録されている読み出し専用半導体メモリであるROM、プロセッサが各種の制御プログラムを実行する際に必要に応じて作業用記憶領域として使用される随時書き込み読み出し可能な半導体メモリであるRAMなどである。
インターフェース部66は、印刷制御装置100や、印刷システム1の各部などとの間で各種情報の授受を行う。
次に、本実施形態の印刷システム1において搬送エラーが発生した場合の処理について、図3に示すフローチャートおよび図4から図6を参照しながら説明する。なお、ここでは、上述した第1印刷部および第2印刷部の両方で搬送エラーが発生した場合について説明する。
まず、第1印刷装置20の制御部28および第2印刷装置40の制御部44は、第1印刷部および第2印刷部における搬送エラーの発生状況を監視する(S10)。
そして、第1印刷部および第2印刷部の両方で搬送エラーが発生した場合、第1印刷装置20の制御部28が、第1表示部33に第1印刷部の搬送エラーの発生状況を表示させ、かつ同時に第2印刷装置の制御部44が、第2表示部47に第2印刷部の搬送エラーの発生状況を表示させる(S12)。
図4Aは、第1表示部33の表示態様の一例を示しており、図4Bは、第2表示部47の表示態様の一例を示している。図4Aに示すように、第1表示部33には、第1印刷部(給紙装置10、第1印刷装置20および第1反転装置30)の外観模式図が表示されるとともに、その外観模式図上に、搬送エラーの発生箇所が表示される。また、図4Bに示すように、第2表示部47には、第2印刷部(第2印刷装置40、第2反転装置50および排紙装置60)の外観模式図が表示されるとともに、その外観模式図上に、搬送エラーの発生箇所が表示される。
図4Aに示す例では、搬送エラーの発生箇所を示す画像として、「N1」、「R2」、「G」、「A5」および「A2」の文字を含む矩形画像が表示されている。「N1」および「R2」は、給紙装置10における搬送エラーの発生箇所を示しており、「G」は、第1印刷装置20における搬送エラーの発生箇所を示しており、「A2」および「A5」は、第1反転装置30における搬送エラーの発生箇所を示している。
図4Bに示す例では、搬送エラーの発生箇所を示す画像として、「A5」、「A9」、「A11」、「A13」および「A14」の文字を含む矩形画像が表示されている。「A5」および「A9」は、第2反転装置50における搬送エラーの発生箇所を示しており、「A11」、「A13」および「A14」は、排紙装置60における搬送エラーの発生箇所を示している。
このように、第1表示部33に第1印刷部における搬送エラーの発生状況を表示させ、かつ同時に第2表示部47に第2印刷部における搬送エラーの発生状況を表示させるようにしたので、印刷システム全体での搬送エラーの発生状況の視認性を向上させることができる。すなわち、ユーザは、搬送エラーが第1印刷部または第2印刷部のどちらかに偏っているのか、もしくは第1印刷部と第2印刷部とで均等の発生しているのかなどの搬送エラーの発生状況を即座に認識することができるので、搬送エラーの解除動作を効率良く行うことができる。
また、たとえば第1印刷部のみで搬送エラーが発生している場合でも、第1表示部33と第2表示部47とで印刷システム1全体の搬送エラーの発生状況を表示させるので、第1印刷部で搬送エラーが発生していることを、第2印刷部の近くにいるユーザに即座に気付かせることができる。
そして、図4Aに示す搬送エラーの発生箇所の画像のうちのいずれかをユーザがタッチして選択した場合には(S14)、その選択した搬送エラーの発生箇所に対応する搬送エラーの解除手順を示す画像が、第1表示部33に表示される(S16)。また、図4Bに示す搬送エラーの発生箇所の画像のうちのいずれかをユーザがタッチして選択した場合には(S14)、その選択した搬送エラーの発生箇所に対応する搬送エラーの解除手順を示す画像が、第2表示部47に表示される(S16)。
図5は、図4Aに示す「N1」の画像がユーザによって選択された場合に、第1表示部33に表示される解除手順の画像の一例を示す図である。
ユーザは、図5に示すような解除手順の画像を参考にしながら、搬送エラーの解除動作を行う。そして、ユーザが、所定の搬送エラー発生箇所について解除動作を行った後(S18,YES)、図5に示す画面の右上隅の「閉じる」ボタンをタッチした場合には(S20,YES)、制御部28は、図5に示す画面を閉じ、解除動作が行われた搬送エラー発生箇所を示す画像を非表示とする(S22)。すなわち、制御部28は、図5に示す画面の「閉じる」ボタンがタッチされた場合には、図4Aに示す「N1」の画像を非表示とする。
そして、第1表示部33に表示された搬送エラーの発生箇所および第2表示部47に表示された搬送エラーの発生箇所の全ての画像が非表示となるまで、上述した搬送エラー発生箇所の画像の選択、解除手順の画像表示、ユーザによる解除動作および「閉じる」ボタンの選択が繰り返して行われる(S24,NO)。
図6Aおよび図6Bは、図4Aおよび図4Bに示す状態から、第1印刷部の搬送エラーを全て解除した状態を示し、第2印刷部の搬送エラーについては、まだ解除していない状態を示している。図6Aに示すように、第1印刷装置20の制御部28は、第1印刷部の搬送エラーが全て解除されたとしても、第1印刷部の外観模式図の画面を閉じることなく、そのまま表示を維持する。これにより、ユーザは、第1印刷部については全ての搬送エラーの解除を終了したことを確認することができ、さらに、次のステップとして第2印刷部の搬送エラーの解除動作を行うことが必要であることを認識することができる。
そして、ユーザによる搬送エラーの解除動作が続けて行われ、第1表示部33に表示された搬送エラーの発生箇所および第2表示部47に表示された搬送エラーの発生箇所の全ての画像が非表示となった時点で(S24,YES)、第1印刷装置20の制御部28および第2印刷装置40の制御部44は、搬送エラーに関する処理を終了し、印刷動作を再開させる(S26)。
なお、上記説明では、第1印刷部および第2印刷部の両方で搬送エラーが発生した場合について説明したが、本実施形態の印刷システム1は、第1印刷部および第2印刷部のいずれか一方のみで搬送エラーが発生した場合、搬送エラーが発生していない方の第1表示部33または第2表示部47に対して、搬送エラーが発生していない状況を表示させる。
具体的には、たとえば第2印刷部のみで搬送エラーが発生し、第1印刷部では搬送エラーが発生していない場合、第2印刷装置40の制御部44は、第1印刷装置20の制御部28に対して、第2印刷部において搬送エラーが発生していることを示す信号を出力する。第1印刷装置20の制御部28は、上記信号を受信した際、第1印刷部では搬送エラーが発生していないため、第1表示部33に対して、搬送エラーが発生していない状況を表示させる。たとえば図6Aに示すような第1印刷部の外観模式図のみを第1表示部33に表示させる。なお、この際における第2表示部47における搬送エラーの表示については上記と同様である。
また、上述した例とは逆に、第1印刷部のみで搬送エラーが発生し、第2印刷部では搬送エラーが発生していない場合、第1印刷装置20の制御部28は、第2印刷装置40の制御部44に対して、第1印刷部において搬送エラーが発生していることを示す信号を出力する。第2印刷装置40の制御部44は、上記信号を受信した際、第2印刷部では搬送エラーが発生していないため、第2表示部47に対して、搬送エラーが発生していない状況を表示させる。
このように、搬送エラーが発生していない方の第1表示部33または第2表示部47に対して、搬送エラーが発生していない状況を表示させることによって、ユーザは、印刷システム1全体の中で、搬送エラーが第1印刷部または第2印刷部に偏って存在していることを認識することができ、第1印刷部または第2印刷部の搬送エラーの解除動作を速やかに行うことによって、作業効率を上げることができる。
また、搬送エラーに対して、第1印刷部と第2印刷部を含む印刷システム1全体を常に表示しながら、その搬送エラー箇所を表示することにより、搬送エラーがどちらの印刷部に偏在しているか、または、全体的に発生しているかを把握することができる。これにより、たとえば第1印刷装置10に偏在して搬送エラーが生じることが繰り返される場合などは、予め定められたメンテナンス時期の前であっても、第1印刷装置10のメンテナンス作業の必要性をユーザに認識させることができる。
次に、本実施形態の印刷システム1において搬送エラー以外のエラーが発生した場合の処理について、図7に示すフローチャートおよび図8を参照しながら説明する。
まず、第1印刷装置20の制御部28および第2印刷装置40の制御部44は、第1印刷部および第2印刷部における搬送エラー以外のエラーの発生状況を監視する(S30)。
そして、たとえば第1印刷部においてエラーが発生した場合(S30,YES、S32,YES)、第1印刷装置20の制御部28は、第1表示部33にエラーの発生状況を表示させ(S34)、さらに第1印刷部で上記エラーが発生したことを示す信号を、第2印刷装置40の制御部44に出力する。
第2印刷装置40の制御部44は、上記エラーが発生したことを示す信号を受信した場合には、第2表示部47に対して、第1印刷部において上記エラーが発生していることを示す画面を表示させる(S36)。
図8Aは、第1印刷部の給紙装置10において扉開閉エラーが発生している場合における第1表示部33の表示態様の一例を示しており、図8Bは、第2表示部47の表示態様の一例を示している。図8Aに示すように、第1表示部33には、給紙装置10の前扉が開いていることを報知するメッセージと、その外観模式図とが表示される。一方、図8Bに示すように、第2表示部47には、第1印刷部においてエラーが発生していることを報知するメッセージが表示される。
そして、ユーザによって上記エラーが解除された場合には(S38)、第1印刷装置20の制御部28および第2印刷装置40の制御部44は、図8Aおよび図8Bに示したような画面を閉じ、第1表示部33および第2表示部47の表示をエラー発生前の状態に遷移させる。具体的には、たとえば第1表示部33および第2表示部47には、それぞれホーム画面が表示される。
そして、第1印刷装置20の制御部28および第2印刷装置40の制御部44は、上記エラーに関する処理を終了し、印刷動作を再開させる(S40)。
一方、第2印刷部においてエラーが発生した場合(S30,YES、S32,NO)、第2印刷装置40の制御部44は、第2表示部47にエラーの発生状況を表示させ(S42)、さらに第2印刷部で上記エラーが発生したことを示す信号を、第1印刷装置20の制御部28に出力する。
第1印刷装置20の制御部28は、上記エラーが発生したことを示す信号を受信した場合には、第1表示部33に対して、第1印刷部において上記エラーが発生していることを示す画面を表示させる(S44)。
そして、ユーザによって上記エラーが解除された場合には(S38)、第1印刷装置20の制御部28および第2印刷装置40の制御部44は、第1表示部33および第2表示部47の表示をエラー発生前の状態に遷移させる。具体的には、たとえば第1表示部33および第2表示部47には、それぞれホーム画面が表示される。
そして、第1印刷装置20の制御部28および第2印刷装置40の制御部44は、上記エラーに関する処理を終了し、印刷動作を再開させる(S40)。
上述したように、第1印刷部および第2印刷部のいずれか一方で搬送エラー以外のエラーが発生した場合、その一方の第1表示部33または第2表示部47に対して、エラーの発生状況を表示させ、かつ他方の第1表示部33または第2表示部47において、上記一方の第1印刷部または第2印刷部おいてエラーが発生していることを報知させるようにした場合には、たとえばユーザが、エラーを発生していない側の第1印刷部または第2印刷部の近傍にいたとしても、エラーの発生を即座に認識することができ、エラー解除を即座に行うことができる。
また、上記実施形態の印刷システム1においては、搬送エラーが発生した場合には、第1表示部33に第1印刷部における搬送エラーの発生状況を表示させ、かつ同時に第2表示部47に第2印刷部における搬送エラーの発生状況を表示させるが、その後、第1印刷部および第2印刷部のいずれか一方で搬送エラーの解除を行っている間でも、他方の印刷部では、搬送エラーの発生状況の表示を継続させる。
ただし、これに限らず、第1表示部33および第2表示部47に搬送エラーの発生状況を表示させた後、第1印刷部および第2印刷部のいずれか一方で搬送エラーの解除を行っている間には、他方の印刷部の表示部において、搬送エラーの入力項目とは関係がない項目の設定入力を受け付ける画面を表示させるようにしてもよい。このような項目としては、第1印刷部と第2印刷部とで共通の内容を設定する項目でもよいし、第1印刷部と第2印刷部とで固有に設定される項目でもよい。
また、搬送エラー以外のエラーが発生した場合においても、第1印刷部および第2印刷部のいずれか一方でエラーの解除を行っている間には、他方の印刷部の表示部において、上記エラーの入力項目とは関係がない項目の設定入力を受け付ける画面を表示させるようにしてもよい。このようなエラーとしては、たとえばインク無しエラー、紙無しエラー、部品交換エラーなどといったエラー解除にある程度の時間が必要なるエラーがある。
そして、上述したように搬送エラーまたは搬送エラー以外のエラーとは関係がない項目の設定入力を受け付ける画面を、他方の印刷部の表示部に表示させた場合、一方の印刷部において搬送エラーまたは搬送エラー以外のエラーが解除された場合には、その一方の印刷部の制御部から他方の印刷部の制御部に対してその旨を知らせる信号を送信する。
また、他方の印刷部において、搬送エラーまたは搬送エラー以外のエラーとは関係がない項目の処理が終了した場合には、他方の印刷部の制御部から一方の印刷部の制御部にその旨を知らせる信号を送信する。このような制御部間の信号のやりとりをいずれか一方の制御部またはその他の制御部において管理し、搬送エラーまたは搬送エラー以外のエラーの解除が終了し、かつ搬送エラーまたは搬送エラー以外のエラーとは関係がない項目の処理が終了した時点で、第1表示部33および第2表示部47の表示をホーム画面に戻すようにしてもよい。
本発明の印刷システムに関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記)
上記本発明の印刷システムにおいて、制御部は、第1印刷部および第2印刷部のいずれか一方のみで搬送エラーが発生した場合、搬送エラーが発生していない方の第1表示部または第2表示部に対して、搬送エラーが発生していない状況を表示させることができる。
また、上記本発明の印刷システムにおいて、制御部は、第1印刷部および第2印刷部のいずれか一方で搬送エラー以外のエラーが発生した場合、一方の第1表示部または第2表示部に対して、エラーの発生状況を表示させ、かつ他方の第1表示部または第2表示部において、一方の第1印刷部または第2印刷部おいてエラーが発生していることを報知させることができる。