JP7371665B2 - ヒートシール紙 - Google Patents
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Description
<1> 紙基材の少なくとも一方の面に、少なくとも1層のヒートシール層を有し、前記ヒートシール層が、アスペクト比20以上の顔料およびヒートシール性樹脂を含み、前記ヒートシール層同士をシール圧力0.2MPa、シール温度140℃、シール時間1秒間の条件でヒートシールしたときの剥離強度が3N/15mm以上であり、王研式透気抵抗度が2000秒以上であり、両面の撥水度がR6以上である、ヒートシール紙。
<2> 前記ヒートシール性樹脂が、スチレン/ブタジエン共重合体、ポリオレフィン樹脂、エチレン/酢酸ビニル共重合体、オレフィン/不飽和カルボン酸系共重合体、および生分解性樹脂よりなる群から選ばれる1種以上の水分散性樹脂バインダーである、<1>に記載のヒートシール紙。
<3> 前記ヒートシール層中、前記ヒートシール性樹脂の配合量が40質量%以上85質量%以下である、<1>または<2>に記載のヒートシール紙。
<4> 前記ヒートシール層中、前記顔料の配合量が、15質量%以上60質量%以下である、<1>~<3>のいずれか1つに記載のヒートシール紙。
<5> 前記ヒートシール層が、シリコーン系レベリング剤をさらに含有する、<1>~<4>のいずれか1つに記載のヒートシール紙。
<6> 前記ヒートシール層が、ワックスをさらに含有する、<1>~<5>のいずれか1つに記載のヒートシール紙。
<7> 前記ワックスが、パラフィンワックス、ポリエチレンワックス、およびカルナバワックスよりなる群から選択される少なくとも1種である、<6>に記載のヒートシール紙。
<8> 前記ヒートシール層の塗工量が2g/m2以上15g/m2以下である、<1>~<7>のいずれか1つに記載のヒートシール紙。
<9> <1>~<8>のいずれか1つに記載のヒートシール紙を用いた包装袋。
本実施形態のヒートシール紙(以下、単に「ヒートシール紙」ともいう)は、紙基材の少なくとも一方の面に、少なくとも1層のヒートシール層を有し、前記ヒートシール層が、アスペクト比20以上の顔料およびヒートシール性樹脂を含み、前記ヒートシール層同士をシール圧力0.2MPa、シール温度140℃、シール時間1秒間の条件でヒートシールしたときの剥離強度が3N/15mm以上であり、王研式透気抵抗度が2000秒以上であり、両面の撥水度がR6以上である。
(原料パルプ)
紙基材を構成するパルプとしては、針葉樹、広葉樹等から得られる木材パルプ;古紙パルプ;ケナフ、バガス、竹、コットン等の非木材繊維パルプ;合成パルプ等が挙げられる。これらのパルプは、1種単独で使用してもよく、2種以上を組み合せて使用してもよい。
これらの中でも、木材パルプを原料とする紙基材が好ましく、針葉樹パルプを主成分とする原料パルプからなることがより好ましい。「針葉樹パルプを主成分とする原料パルプ」とは、原料パルプ中、針葉樹パルプの含有量が50質量%超のものをいい、針葉樹パルプの含有量は、好ましくは80質量%以上、より好ましくは90質量%以上、さらに好ましくは100質量%である。針葉樹パルプは、平均繊維長が長く、針葉樹パルプを原料パルプとして用いた紙基材は、優れた加工性を有する傾向にある。
紙基材を構成する原料パルプは、晒クラフトパルプおよび未晒クラフトパルプよりなる群から選ばれる1種以上であることが好ましく、晒クラフトパルプであることがより好ましい。
パルプの叩解度は、特に限定するものではないが、透気抵抗度を高める観点から、カナダ標準ろ水度(CSF)として、好ましくは80mL以上、より好ましくは100mLであり、そして、好ましくは300mL以下、より好ましくは280mL以下、さらに好ましくは250mLである。
CSFは、JIS P 8121-2:2012「パルプ-ろ水度試験方法-第2部:カナダ標準ろ水度法」に従って測定される。
紙基材の坪量は、特に限定されないが、優れた加工性および強度を得る観点から、好ましくは30g/m2以上、より好ましくは40g/m2以上、さらに好ましくは50g/m2以上であり、そして、好ましくは250g/m2以下、より好ましくは230g/m2以下、さらに好ましくは210g/m2以下である。
紙基材の坪量は、JIS P 8124:2011に準拠して測定される。
紙基材の厚さは、特に限定されないが、優れた加工性および強度を得る観点から、好ましくは50μm以上、より好ましくは60μm以上であり、そして、好ましくは500μm以下、より好ましくは400μm以下、さらに好ましくは300μm以下である。
紙基材の厚さは、JIS P 8118:2014に準拠して測定される。
紙基材の密度は、透気抵抗度を高める観点から、好ましくは0.70g/cm3以上、より好ましくは0.75g/cm3以上であり、そして、好ましくは1.2g/cm3以下、より好ましくは1.1g/cm3以下である。紙基材の密度は、上述した測定方法により得られた、紙基材の坪量および厚さから算出される。
紙基材には、必要に応じて、撥水剤を添加することができる。撥水剤としては、ワックス、金属石けん(ナトリウム、カリウム、亜鉛、リチウム、マグネシウム等のアルカリ塩)、脂肪酸クロム錯塩(ミリスチン錯塩、ステアリン酸クロミッククロライド錯塩等)、ジルコニウム撥水剤、シリコーン化合物等が例示される。ワックスとしては、特に限定されないが、例えば後述の<ヒートシール層>の項に記載のワックスが挙げられる。撥水剤の含有量は、特に限定されないが、原料パルプ(絶乾質量)あたり、好ましくは5.0質量%以下である。
紙基材には、必要に応じて、湿潤紙力増強剤を添加することができる。湿潤紙力増強剤としては、ポリアミドポリアミンエピクロロヒドリン、尿素ホルムアルデヒド樹脂、メラミンホルムアルデヒド樹脂等が挙げられ、一般的に耐水化剤と呼ばれるものも含む。湿潤紙力増強剤の含有量は、特に限定されないが、原料パルプ(絶乾質量)あたり、好ましくは3.0質量%以下である。
紙基材には、さらに必要に応じて、たとえば、アニオン性、カチオン性もしくは両性の歩留剤、濾水性向上剤、乾燥紙力増強剤、サイズ剤、填料等の内添助剤、染料、蛍光増白剤等の任意成分を含んでいてもよい。
乾燥紙力増強剤としては、カチオン化澱粉、ポリアクリルアミド、カルボキシメチルセルロース等が挙げられる。乾燥紙力増強剤の含有量は、特に限定されないが、原料パルプ(絶乾質量)あたり、好ましくは3.0質量%以下である。
サイズ剤としては、ロジンサイズ剤、合成サイズ剤、石油樹脂系サイズ剤等の内添サイズ剤、スチレン/アクリル酸共重合体、スチレン/メタクリル酸共重合体等の表面サイズ剤が挙げられる。サイズ剤の含有量は、特に限定されないが、原料パルプ(絶乾質量)あたり、好ましくは3.0質量%以下である。
定着剤としては、硫酸バンド、ポリエチレンイミン等が挙げられる。定着剤の含有量は、特に限定されないが、原料パルプ(絶乾質量)あたり、好ましくは3.0質量%以下である。
填料としては、タルク、カオリン、焼成カオリン、炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、二酸化チタン、酸化亜鉛、アルミナ、炭酸マグネシウム、酸化マグネシウム、シリカ、ホワイトカーボン、ベントナイト、ゼオライト、セリサイト、スメクタイト等の無機填料、アクリル系樹脂、塩化ビニリデン系樹脂等の有機填料が挙げられる。
紙基材を製造する方法としては、パルプを含有する紙料を抄紙する方法が挙げられる。なお、紙料は、添加剤をさらに含有してもよい。添加剤としては、たとえば前記で挙げた添加剤が挙げられる。
紙料は、パルプスラリーに必要に応じて添加剤を添加することにより調製できる。
パルプスラリーは、パルプを水の存在下で叩解することにより得られる。パルプの叩解方法、叩解装置は特に限定されず、公知の叩解方法、叩解装置と同様であってよい。
紙料におけるパルプの含有量は、特に限定されず、通常用いられている範囲であってよい。たとえば、紙料の総質量に対して、60質量%以上100質量%未満である。
撥水性塗料としては、マイクロクリスタリンワックス、パラフィンワックス等のワックス類のエマルジョン、SBRラテックス、ポリ塩化ビニリデンラテックス等のラテックス類、アクリルエマルジョン類、自己乳化型ポリオレフィン類、ポリエチレン系共重合樹脂エマルジョン等の各種合成樹脂エマルジョンが挙げられる。
これら撥水性塗料の塗工設備としては、通常用いられるバーコーター、エアナイフコーター、ロールコーター、ブレードコーター、ゲートロール、サイズプレス等のいずれでもよく、特に限定されるものではない。また、これらの塗工量は全体で1.0g/m2以上20.0g/m2以下程度が好適である。
本実施形態のヒートシール紙は、紙基材の少なくとも一方の面に、少なくとも1層のヒートシール層を有し、2層以上のヒートシール層を有していてもよい。2層以上のヒートシール層を有する場合、2層以上のヒートシール層の組成は同じであっても、異なっていてもよい。なお、ヒートシール性を付与する観点から、紙基材の少なくとも一面の最上層にヒートシール層を有する。
ヒートシール層は、加熱、超音波等で溶融し、接着する層である。本実施形態において、ヒートシール層は、アスペクト比20以上の顔料およびヒートシール性樹脂を含む。
ヒートシール層は、ヒートシール性樹脂を含む。ヒートシール性樹脂は、水分散性樹脂バインダーであることが好ましい。水分散性樹脂バインダーとは、水溶性ではない(具体的には、25℃の水に対する溶解度が10g/L以下である)が、エマルションやサスペンションのように水中で微分散された状態となる樹脂バインダーをいう。水分散性樹脂バインダーを用いてヒートシール層を水系塗工することで、再離解性に優れ、紙として再生利用可能なヒートシール紙を得ることができる。なお、水分散性樹脂バインダーが下記のワックスにも該当する場合は、ワックスに分類するものとする。
これらの中でも、高いヒートシール強度を得る観点から、スチレン-ブタジエン共重合体、ポリオレフィン樹脂、エチレン-酢酸ビニル共重合体、オレフィン/不飽和カルボン酸系共重合体および生分解性樹脂よりなる群から選択される少なくとも1つであることが好ましく、エチレン-酢酸ビニル共重合体およびオレフィン/不飽和カルボン酸系共重合体よりなる群から選択される少なくとも1つであることがより好ましく、オレフィン/不飽和カルボン酸系共重合体がさらに好ましい。
本実施形態のヒートシール層は、上記のヒートシール性樹脂に加えて、アスペクト比20以上の顔料を含む。ヒートシール層がアスペクト比20以上の平板状顔料であると、顔料が紙基材の平面(表面)とほぼ平行に積層した状態に配列するため、平面方向では平板状顔料が存在していない面積が小さくなることから、透気抵抗度が向上する。また、厚さ方向では、平板状顔料が紙基材平面に対して平行に配列して存在するため、空気は、層中の平板状顔料を迂回しながら透過することとなり、迷路効果によって高い透気抵抗度が得られる。
本実施形態のヒートシール層は、レベリング剤を含有することが好ましい。例えば、撥水性を有する紙基材に、レベリング剤を配合したヒートシール剤を塗工すると、塗工時のハジキが抑制され、ヒートシール層の表面被覆性が向上する。これにより、ヒートシール紙の透気抵抗度を高めることができ、包装袋としたときに空気密封性に優れる。
レベリング剤としては、シリコーン系レベリング剤、フッ素系レベリング剤、アクリル系レベリング剤、ビニル系レベリング剤等が挙げられる。レベリング剤は、1種単独で使用してもよいし、2種以上を組み合せて使用してもよい。これらの中でも、レベリング剤は、シリコーン系レベリング剤およびフッ素系レベリング剤よりなる群から選択される1種以上が好ましく、シリコーン系レベリング剤がより好ましい。
シリコーン系レベリング剤として、合成品、市販品のいずれを使用してもよく、市販品としては、楠本化成株式会社製の商品名「ディスパロンLS-050」、「同LS-280」、「同LS-460」や共栄社化学株式会社製の商品名「ポリフローKL-401」等が挙げられる。
本実施形態のヒートシール層は、ヒートシール紙への撥水性付与の観点から、ワックスをさらに含有することが好ましい。ワックスを含有することで、滑り性や耐ブロッキング性も向上しうる。
上記ワックスの中でも、パラフィンワックス、ポリエチレンワックス、およびカルナバワックスよりなる群から選択される少なくとも1種であることが好ましく、ポリエチレンワックスおよびカルナバワックスよりなる群から選択される少なくとも1種であることがより好ましく、カルナバワックスであることがさらに好ましい。
パラフィンワックスとしては、合成品、市販品のいずれを使用してもよく、市販品としては、中京油脂株式会社製の商品名「ハイドリンL-700」等が挙げられる。ポリエチレンワックスとしても、合成品、市販品のいずれを使用してもよく、市販品としては、三井化学株式会社製の商品名「ケミパールW-310」等が挙げられる。カルナバワックスとしても、合成品、市販品のいずれを使用してもよく、市販品としては、中京油脂株式会社製の商品名「セロゾール524」等が挙げられる。
ヒートシール層は、上記のヒートシール性樹脂、顔料、レベリング剤、ワックスに加えて、他の成分をさらに含有していてもよい。他の成分としては、例えば、滑剤;シランカップリング剤;消泡剤;粘度調整剤;着色染料等の着色剤などが例示される。滑剤としては、金属石鹸、脂肪酸エステル等が挙げられる。金属石鹸としては、たとえば、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸ナトリウム、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸マグネシウム、脂肪酸ナトリウム石鹸、オレイン酸カリ石鹸、ヒマシ油カリ石鹸、およびそれらの複合体等が挙げられる。
本実施形態のヒートシール紙の製造方法は、特に限定されない。たとえば、前記のように得られた紙基材の少なくとも一方の面上に、少なくとも1層のヒートシール層を塗工する塗工工程を含む製造方法が好ましい。
(撥水度)
本実施形態のヒートシール紙は、両面の撥水度が、R6以上であり、好ましくはR8以上である。
撥水度は、JAPAN TAPPI 紙パルプ試験方法No.68:2000に準拠して測定される。
本実施形態のヒートシール紙は、ヒートシール層の剥離強度が、3.0N/15mm以上であり、好ましくは3.3N/15mm以上であり、そして、好ましくは10N/15mm以下、より好ましくは9.5N/mm以下、さらに好ましくは9.0N/15mm以下、よりさらに好ましくは8.5N/15mm以下、よりさらに好ましくは8.0N/15mm以下である。ヒートシール層の剥離強度が上記範囲であると、ヒートシール性に優れる。また、ヒートシール紙を、たとえば包装袋としたときに空気密封性に優れるため、内容物の保護に優れた包装袋となりうる。
ヒートシール層の剥離強度は、ヒートシール層同士を圧力0.2MPa、シール温度140℃、シール時間1秒間の条件でヒートシールしたときの剥離強度であり、具体的には後述の実施例に記載の方法により測定される値である。
本実施形態のヒートシール紙は、王研式透気抵抗度が、2,000秒以上であり、好ましくは2,200秒以上、より好ましくは2,400秒以上である。その上限は特に限定されず、数値が大きいほど透気抵抗度が高いため、ヒートシール紙を、たとえば包装袋としたときに空気密封性に優れるため、内容物の保護に優れた包装袋となりうる。
王研式透気抵抗度は、JIS P 8117:2009に準拠して測定される。
本実施形態のヒートシール紙は、湿潤引張強さが、好ましくは0.5kN/m以上、より好ましくは1kN/m以上、さらに好ましくは1.5kN/m以上、よりさらに好ましくは1.8kN/m以上であり、そして、好ましくは10kN/m以下、より好ましくは5kN/m以下である。本実施形態のヒートシール紙は、撥水性を有するため、湿潤引張強さにも優れる。上記下限値以上の湿潤引張強さを有するヒートシール紙は、水分が付着する環境での耐久性に優れるため、たとえば冷凍食品の包装材として好適に使用することができる。
湿潤引張強さは、JIS P 8135:1998に準拠して測定される。
本実施形態のヒートシール紙は、ヒートシール性および耐ブロッキング性に優れ、包装袋としたときに空気密封性に優れるので、食品(特に、冷凍食品)、生活雑貨、日用品(石鹸、おむつ)などの包装袋として好適に使用できる。
実施例および比較例のヒートシール紙について、以下の分析および評価を行った。その結果を表1に示す。
ヒートシール紙の両面の撥水度は、JAPAN TAPPI 紙パルプ試験方法No.68:2000に準拠して測定した。
2枚のヒートシール紙をヒートシール層が向き合うように重ね、ヒートシールテスター(テスター産業株式会社製、TP-701-B)を用いて、シール圧力0.2MPa、シール温度140℃、シール時間1秒間の条件でヒートシールした。続いて、JIS Z 0238:1999に準拠し、ヒートシール剥離強度を測定した。具体的には、ヒートシールされた試験片を15mm幅にカットし、引張試験機を用いて引張速度300mm/minでT字剥離し、記録された最大荷重をヒートシール剥離強度とした。
ヒートシール紙の王研式透気抵抗度は、JIS P 8117:2009に準拠して測定した。
ヒートシール紙の湿潤引張強さは、JIS P 8135:1998に準拠して測定した。
ヒートシール層塗料を紙基材に塗工し、140℃で15秒乾燥させて作製したヒートシール紙の塗工面を目視で観察し、表面塗工性について、以下の基準で評価した。
A:塗料のはじきがない
B:4mm2未満の塗料のはじきがある
C:4mm2以上の塗料のはじきがある
ヒートシール紙を富士インパルス株式会社製の「ポリシーラーP―300」でシールし、縦20cm、横12cmのピロー袋を作製した。作製したピロー袋を秤の上に置き、秤が示す重さが3kgとなるように手で圧力をかけ、中に封入された空気の漏れを以下の基準で評価した。
A:空気の漏れを感じない
B:空気が漏れる
C:ヒートシール性がなく製袋不可
9cm角に切ったヒートシール紙を、ヒートシール層塗料の塗工面と非塗工面とが接するように6枚重ね、プレス機を用いてプレス温度40℃、圧力20kgf/cm2の条件で15時間プレス処理した。処理後のヒートシール紙を手で剥離してブロッキングの様子を以下の基準で評価した。
A:剥離後のヒートシール紙に紙剥けや毛羽立ちがない
B:剥離後のヒートシール紙に紙剥けや毛羽立ちがある
<ヒートシール層塗料の調製>
エチレン/アクリル酸共重合体(固形分42%)164部、カルナバワックス(固形分30%)3.8部、カオリンA(平均粒径8μm、アスペクト比100)の濃度50%水分散液60部、レベリング剤として有機変性ポリシロキサン(共栄社化学株式会社製の商品名「ポリフローKL-401」、固形分10%)10部を混合し、固形分濃度が30%になるよう水を加えて撹拌しヒートシール層塗料(濃度30%)を得た。
<ヒートシール紙の製造>
得られたヒートシール層塗料を、坪量64g/m2、厚さ70μmのOKレインガード(王子エフテックス株式会社製)に、ヒートシール層の乾燥後の塗工量が5g/m2となるようにワイヤーバーで塗工し、自動手塗り乾燥機(株式会社カワサキ工業製)を用いて乾燥し、ヒートシール層を形成した。
ヒートシール層塗料のエチレン/アクリル酸共重合体(固形分42%)の配合量を161部、カルナバワックス(固形分30%)の配合量を7.5部に変更した以外は、実施例1と同様にしてヒートシール紙を得た。
ヒートシール層塗料のエチレン/アクリル酸共重合体(固形分42%)の配合量を143部、カルナバワックス(固形分30%)の配合量を33部に変更した以外は、実施例1と同様にしてヒートシール紙を得た。
ヒートシール層塗料のエチレン/アクリル酸共重合体(固形分42%)の配合量を125部、カルナバワックス(固形分30%)の配合量を58部に変更した以外は、実施例1と同様にしてヒートシール紙を得た。
ヒートシール層塗料のレベリング剤(固形分10%)の配合量を5部に変更した以外は、実施例1と同様にしてヒートシール紙を得た。
ヒートシール層塗料のレベリング剤(固形分10%)の配合量を5部に変更した以外は、実施例2と同様にしてヒートシール紙を得た。
ヒートシール層塗料のレベリング剤(固形分10%)の配合量を5部に変更した以外は、実施例3と同様にしてヒートシール紙を得た。
ヒートシール層塗料のレベリング剤(固形分10%)の配合量を5部に変更した以外は、実施例4と同様にしてヒートシール紙を得た。
ヒートシール層塗料のレベリング剤(固形分10%)の配合量を2部に変更した以外は、実施例1と同様にしてヒートシール紙を得た。
ヒートシール層塗料のレベリング剤(固形分10%)の配合量を2部に変更した以外は、実施例2と同様にしてヒートシール紙を得た。
ヒートシール層塗料のレベリング剤(固形分10%)の配合量を2部に変更した以外は、実施例3と同様にしてヒートシール紙を得た。
ヒートシール層塗料のレベリング剤(固形分10%)の配合量を2部に変更した以外は、実施例4と同様にしてヒートシール紙を得た。
ヒートシール層塗料にレベリング剤を配合しなかった以外は、実施例3と同様にしてヒートシール紙を得た。
紙基材を厚さ90μmの片艶紙に変更し、片つや付け加工が施されていない面にヒートシール層塗料を塗工した以外は、実施例3と同様にしてヒートシール紙を得た。
紙基材を坪量70g/m2、厚さ90μmの片艶紙に変更し、ヒートシール層塗料にレベリング剤を配合しなかった以外は比較例2と同様にして、ヒートシール紙を得た。
紙基材にヒートシール層塗料を塗工しなかった以外は、実施例1と同様にして、ヒートシール紙を得た。
ヒートシール層塗料にカオリンAを配合しなかった以外は、実施例3と同様にしてヒートシール紙を得た。
カオリンAをカオリンB(平均粒径0.4μm、アスペクト比12)に変更した以外は、実施例3と同様にしてヒートシール紙を得た。
一方、比較例1のヒートシール紙は、レベリング剤が配合されていないため、表面被覆性に劣り、製袋できたが、部分的にヒートシールしなかった。比較例2および3のヒートシール紙は、片面の撥水度がR6以下であり、撥水性に劣るため、湿潤引張強さが低かった。比較例4のヒートシール紙は、ヒートシール層塗料を塗工しなかったため、ヒートシールせず、製袋できなかった。比較例5のヒートシール紙は、顔料が配合されていないため、耐ブロッキング性が劣っていた。比較例6のヒートシール紙は、アスペクト比20未満のカオリンを配合したため、透気抵抗度が低く、空気密封性にも劣っていた。
Claims (5)
- 紙基材の少なくとも一方の面に、少なくとも1層のヒートシール層を有し、
前記ヒートシール層が、アスペクト比20以上であり、かつ平均粒径が3μm以上10μm以下の顔料およびヒートシール性樹脂を含み、
前記ヒートシール性樹脂が、オレフィン/不飽和カルボン酸系共重合体を含み、
前記ヒートシール層中、前記顔料の配合量が、15質量%以上50質量%以下であり、
前記ヒートシール層が、ワックスをさらに含有し、前記ワックスが、パラフィンワックスおよびカルナバワックスよりなる群から選択される少なくとも1種を含み、
前記ヒートシール層同士をシール圧力0.2MPa、シール温度140℃、シール時間1秒間の条件でヒートシールしたときの剥離強度が3N/15mm以上であり、王研式透気抵抗度が2000秒以上であり、両面の撥水度がR6以上である、ヒートシール紙。 - 前記ヒートシール層中、前記ヒートシール性樹脂の配合量が40質量%以上85質量%以下である、請求項1に記載のヒートシール紙。
- 前記ヒートシール層が、シリコーン系レベリング剤をさらに含有する、請求項1または2に記載のヒートシール紙。
- 前記ヒートシール層の塗工量が2g/m2以上15g/m2以下である、請求項1~3のいずれか1項に記載のヒートシール紙。
- 請求項1~4のいずれか1項に記載のヒートシール紙を用いた包装袋。
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