以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
〔第1の実施形態〕
本実施形態では、本発明にかかる配線基板の一例として、電子部品の電気特性検査に用いられる検査用配線基板1を例に挙げて説明する。この検査用配線基板1は、複数の半導体素子が形成されたウエハの電気検査を一括して行うためのプローブカードなどの試験治具の一部品として用いられる。
なお、本発明にかかる配線基板は、検査用配線基板に限定はされない。本発明は、例えば、フォトリソグラフィなどの薄膜形成法によって形成される高抵抗の導電パターン(すなわち、抵抗体)を有する配線基板に適用することができる。
(検査用配線基板の概略構成)
図1には、検査用配線基板1の一部分の表面11a(第1面)上の構成を示す。本実施形態では、便宜上、略平板状の検査用配線基板1におけるプローブパッド(図示せず)などが形成されている側の面を表面11aとし、その反対側の面を裏面(第2面)11bとする。但し、検査用配線基板1の表面および裏面の定義はこれに限定はされず、任意に決めることができる。
検査用配線基板1は、絶縁基板11を有している。絶縁基板11は、複数のセラミックシートを積層して形成されている。セラミックシートは、例えば、アルミナ(Al2O3)を主成分とする高温焼成セラミックで形成することができる。また、別の態様では、セラミックシートは、ガラス-セラミックなどの中温焼成セラミック(MTCC)および低温焼成セラミック(LTCC)などで形成されていてもよい。
絶縁基板11の表面11aには、例えば、プローブパッド(図示せず)、キャパシタパッド(図示せず)、カバーパッド(図示せず)、抵抗体R(例えば、第1抵抗体20Rおよび第2抵抗体30R)などが設けられている。これらは、検査用配線基板1内に含まれる電子回路の構成要素となっている。これらの各構成要素は、導電性を有する配線12によって、電気的に接続されている。
プローブパッドは、電気特性検査時に、検査対象となる半導体ウエハなどの電子部品の検査用プローブを当接させる導電性のパッドである。通常、検査用配線基板1には、複数のプローブパッドが設けられている。検査用配線基板1の表面11a上におけるプローブパッドの個数および配置位置は、検査対象となる電子部品の検査用プローブの構成に応じて決められる。プローブパッドは、配線12を介してカバーパッドなどの他の素子と電気的に接続されている。
キャパシタパッドは、コンデンサ(キャパシタ)接続用の導電性のパッドである。キャパシタパッド上には、チップコンデンサが接続される。キャパシタパッドへのチップコンデンサの接続は、ハンダ付けによって行われる。
通常、検査用配線基板1には、複数のキャパシタパッドが設けられている。キャパシタパッドは、配線12を介してプローブパッドなどの他の素子と電気的に接続されている。また、キャパシタパッドは、絶縁基板11内を貫通するいくつかの接続ビアを介して、絶縁基板11の裏面11b側に設けられている裏面側パッド(図示せず)と電気的に接続されている。
カバーパッドは、配線12を介してプローブパッドおよびキャパシタパッドと電気的に接続されている。通常、検査用配線基板1には、複数のカバーパッドが設けられている。
また、カバーパッドは、絶縁基板11内を貫通するいくつかの接続ビアを介して、絶縁基板11の裏面11b側に設けられている裏面側パッドと電気的に接続されている。カバーパッドは、検査用配線基板1の出荷前の導通検査時に、検査用のピンを当接させる箇所などとして利用される。カバーパッドは、キャプチャーパッドとも呼ばれる。なお、別の実施態様では、検査用配線基板1は、カバーパッドを有していなくてもよい。
抵抗体Rは、検査用配線基板1内の電子回路内に含まれる素子の一つである。抵抗体Rは、電子回路内を流れる電流値を調整するために設けられている。抵抗体Rは、配線12を介してプローブパッド、キャパシタパッド、およびカバーパッドなどの他の素子と電気的に接続されている。通常、検査用配線基板1の表面11aには、複数の抵抗体Rが設けられている。
配線12は、プローブパッド、キャパシタパッド、カバーパッド、および抵抗体Rなどの各素子を、絶縁基板11の表面11aで電気的に接続させている。
プローブパッド、キャパシタパッド、カバーパッド、および配線12は、主として、高い導電性を有する材料(導電性材料)で形成されている。このような導電性材料としては、例えば、銅(Cu)、チタン(Ti)、タングステン(W)、銀(Ag)、パラジウム(Pd)、金(Au)、白金(Pt)、モリブデン(Mo)、ニッケル(Ni)、またはマンガン(Mn)などの金属材料、あるいはこれらの金属材料を主成分とする合金材料などが挙げられる。
抵抗体Rは、導電性材料よりも導電性の低い材料(抵抗性材料とも呼ばれる)で形成されている。このような抵抗性材料としては、例えば、窒化タンタル(Ta2N、TaNなど)、酸化ルテニウム、Cu-Ni合金などが挙げられる。
抵抗体Rの大まかな抵抗値は、抵抗体Rを形成している金属層(例えば、Ta2N層41)の面積で規定される。また、抵抗体Rには、抵抗値を微調整するためのトリミング溝(例えば、トリミング溝25または35)が形成されている。トリミング溝の量(長さ)を規定することで、抵抗体Rの抵抗値を微調整することができる。例えば、トリミング溝の長さを長くすると、抵抗値は大きくなる。トリミング溝は、抵抗体Rを形成している金属層に切り込みを入れることによって形成される。
プローブパッド、キャパシタパッド、カバーパッド、配線12、および抵抗体Rは、絶縁基板11上に、上述の導電性材料または抵抗性材料を所定の形状にパターニングすることによって形成される。各素子のパターンの形成には、例えば、薄膜形成法(例えば、フォトリソグラフィなど)、印刷ペーストによるメタライズ法、金属層をエッチングしてパターン化する方法、パターン状の金属層を転写する方法などの従来公知の方法が用いられる。これらの各方法の中でも、例えば、フォトリソグラフィなどの薄膜形成法を用いることが好ましい。これにより、より微細な素子のパターンを形成することができる。
また、プローブパッド、キャパシタパッド、カバーパッド、および配線12の表面は、メッキ層で覆われている。
図2には、検査用配線基板1における抵抗体Rの形成領域の断面構成を示す。図2は、図1に示す検査用配線基板1のA-A線部分の断面構成を示す図である。抵抗体Rは、絶縁基板11の表面11aに形成されたTa2N層41で形成されている。
また、配線12は、表面11aに形成されたTa2N層41上に、複数の導電性材料の層が積層された積層構造を有している。具体的には、配線12は、Ta2N層41上に、Ti層42、Cu層43、Cuメッキ層44、Niメッキ層45、およびAuメッキ層46が順に積層された積層構造を有している。なお、図2には示されていないが、プローブパッド、キャパシタパッド、およびカバーパッドなどの各素子の内部構成は、配線12の内部構成と概ね同様である。
このような抵抗体Rおよび配線12などを形成する場合には、先ず、絶縁基板11の表面11a上に、Ta2N層41と、Ti層42と、Cu層43とを順次スパッタリングによって形成する。次に、Cu層43の上に感光性樹脂からなるレジスト層(図示せず)を形成した後、フォトリソグラフィ技術を用いてTa2N層41、Ti層42、およびCu層43を所定の形状にパターニングする。
その後、例えば、従来公知の電解めっき法などを用いて、Cu層43を覆うようにメッキ層を形成する。メッキ層は、単層のメッキ層で構成されていてもよいし、図2に示すように複数のメッキ層(具体的には、Cuメッキ層44、Niメッキ層45、およびAuメッキ層46)で構成されていてもよい。
以上のようにして、検査用配線基板1の表面11a上に、抵抗体Rおよび配線12などが形成される。図2に示すように、配線12は複数の金属層を積層して形成されているのに対して、抵抗体RはTa2N層41のみで形成されている。このような構成により、抵抗体Rは、配線12および検査用配線基板1に含まれる他の素子と比較して高い抵抗値を有することができる。
なお、図2では示されていないが、抵抗体Rの表面には、抵抗体を覆うように樹脂コート層が設けられていてもよい。樹脂コート層は、例えば、ポリイミド樹脂などの絶縁性を有する樹脂材料で形成されている。抵抗体Rの表面が樹脂コート層で覆われていることで、抵抗体Rの酸化を抑制したり、抵抗体Rを保護したりすることができる。樹脂コート層は、抵抗体Rの端部よりも約100μm程度外側にまで形成されている。
本実施形態にかかる検査用配線基板1は、プローブパッド、キャパシタパッド、カバーパッド、および抵抗体Rなどの素子で構成される回路構造を複数個有している。これらの各素子は、配線12によって互いに接続されている。これにより、複数の検査用プローブを検査用配線基板1に同時に当接させて、半導体ウエハなどの電子部品の電気特性の検査を行うことができる。
(抵抗体周辺の構成)
続いて、検査用配線基板1における抵抗体R周辺のより詳細な構成について、図1を参照しながら説明する。
図1に示すように、本実施形態にかかる検査用配線基板1の表面11aには、隣り合って配置されている2つの抵抗体(すなわち、第1抵抗体20Rおよび第2抵抗体30R)が形成されている。これら2つの抵抗体は、検査用配線基板1に設けられている電子回路の構成要素の一つである。
これら2つの抵抗体のうちの一方(すなわち、第1抵抗体20R)は、第1の方向X(図1では、横方向)に沿って延びる配線12aの間に配置され、第1の方向Xに沿って延びている。これら2つの抵抗体のうちの他方(すなわち、第2抵抗体30R)は、配線12aに対して略平行に配置されている配線12bの間に配置され、第1の方向Xに沿って延びている。第1抵抗体20Rと第2抵抗体30Rとは、第1の方向Xと交差する(より具体的には、直交する)第2の方向Y(図1では、縦方向)に隣り合って配置されている。
第1抵抗体20Rは、第1太幅部21と、第1狭幅部22とを有している。第1太幅部21は、平面視で略長方形状を有している。第1太幅部21には、トリミング溝25が形成されている。また、第1狭幅部22は、平面視で第1太幅部21よりも幅の狭い略長方形状を有している。ここで、第1太幅部21および第1狭幅部22の幅とは、第1太幅部21および第1狭幅部22における第2の方向Yの寸法のことを意味する。
第2抵抗体30Rは、第2太幅部31と、第2狭幅部32とを有している。第2太幅部31は、平面視で略長方形状を有している。第2太幅部31には、トリミング溝35が形成されている。また、第2狭幅部32は、平面視で第2太幅部31よりも幅の狭い略長方形状を有している。ここで、第2太幅部31および第2狭幅部32の幅とは、第2太幅部31および第2狭幅部32における第2の方向Yの寸法のことを意味する。
本実施形態にかかる検査用配線基板1では、第1抵抗体20Rの第1太幅部21と、第2抵抗体30Rの第2太幅部31とは、同じ形状かつ同じ寸法となっている。また、本実施形態にかかる検査用配線基板1では、第1抵抗体20Rの第1狭幅部22と、第2抵抗体30Rの第2狭幅部32とは、同じ形状かつ同じ寸法となっている。
そして、図1に示すように、絶縁基板11の表面11a上で、第1抵抗体20Rの第1太幅部21と第2抵抗体30Rの第2狭幅部32とが第2の方向Yに隣り合って配置され、第2抵抗体30Rの第2太幅部31と第1抵抗体20Rの第1狭幅部22とが第2の方向Yに隣り合って配置されている。すなわち、第1抵抗体20Rと第2抵抗体30Rとは、同じ形状を有しており、互いに点対称となる位置関係で配置されているということもできる。
第1抵抗体20Rと第2抵抗体30Rとを、上記のような形状とし、上記のような位置関係で配置することで、絶縁基板11上に複数の抵抗体を配置する際に、絶縁基板11の表面11aにおける複数の抵抗体の配置に要する占有面積を縮小することができる。
続いて、各抵抗体Rに設けられているトリミング溝について、より具体的に説明する。
トリミング溝25は、第1抵抗体20Rを形成している金属層(例えば、Ta2N層41)に形成されている切り込みである。また、トリミング溝35は、第2抵抗体30Rを形成している金属層(例えば、Ta2N層41)に形成されている切り込みである。
各トリミング溝25および35の切り込みの長さを調整することで、第1抵抗体20Rおよび第2抵抗体30Rの抵抗値を微調整することができる。これらのトリミング溝25および35は、抵抗体を形成している金属層(例えば、Ta2N層41)にレーザー光を照射することによって形成される。
本実施形態にかかる検査用配線基板1では、第1太幅部21に設けられているトリミング溝25は、第2抵抗体30Rに隣り合う側の端部(すなわち、端部21b)とは反対側の端部(すなわち、端部21a)から切り込みが形成されている。また、本実施形態にかかる検査用配線基板1では、第2太幅部31に設けられているトリミング溝35は、第1抵抗体20Rに隣り合う側の端部(すなわち、端部31b)とは反対側の端部(すなわち、端部31a)から切り込みが形成されている。
このように、各トリミング溝25および35の切り込みは、隣接して配置された2つの抵抗体(例えば、第1抵抗体20Rおよび第2抵抗体30R)における隣り合う側の端部(すなわち、端部21bおよび31b)ではなく、その反対側の端部(すなわち、端部21aおよび31a)に形成されていることが好ましい。
これにより、隣接して配置されている2つの抵抗体のうちの一方にトリミング溝を形成する場合に、溝の形成に用いられるレーザー光が他方の抵抗体に誤って照射されることを抑制することができる。そのため、隣接して配置された2つの抵抗体(例えば、第1抵抗体20Rおよび第2抵抗体30R)同士の間隔を狭めることが可能となる。第1抵抗体20Rと第2抵抗体30Rとの隙間を狭めることで、これら2つの抵抗体を覆うように設けられる樹脂コート層の面積も小さくすることができる。
本実施形態にかかる検査用配線基板1では、第1抵抗体20Rにおいて、第2抵抗体30Rに隣り合う側(図1中、Y2側)とは反対側(図1中、Y1側)では、第1太幅部21の端部21aと第1狭幅部22の端部22aとが一つの直線上に配置されている。
また、本実施形態にかかる検査用配線基板1では、第2抵抗体30Rにおいて、第1抵抗体20Rに隣り合う側(図1中、Y1側)とは反対側(図1中、Y2側)では、第2太幅部31の端部31aと第2狭幅部32の端部32aとが一つの直線上に配置されている。
以上のように、第1抵抗体20Rおよび第2抵抗体30Rはともに、上面視で略L字形状を有する金属層(例えば、Ta2N層41)のパターンで形成されている。そして、2つの略L字状のパターンが、互いに点対称となる位置関係で配置されている。
これにより、第1抵抗体20Rおよび第2抵抗体30Rの各狭幅部22および32の側方(図1中、Y方向の側方)にできる空いたスペースに、他方の抵抗体の太幅部31および21の張り出し部分を配置することができる。したがって、絶縁基板11の表面11a上に、2つの抵抗体(例えば、第1抵抗体20Rおよび第2抵抗体30R)を効率良く配置することができる。
上記のような構成は、表面11aに多数の抵抗体Rが配置されている検査用配線基板1に適用することがより好ましい。この点について、図3を参照しながら説明する。
図3には、絶縁基板11上により多くの抵抗体が配置されている検査用配線基板1の構成を示す。図3に示す例では、検査用配線基板1の表面11aに、4つの抵抗体R(すなわち、第1抵抗体20R-1、第2抵抗体30R-1、第1抵抗体20R-2、および第2抵抗体30R-2)が略平行に並んで配置されている。
4つの抵抗体RのうちのY1側の2つ(すなわち、第1抵抗体20R-1および第2抵抗体30R-1)は、より近接して配置されている2つの配線12aおよび12b上に配置されている。ここで、2つの配線12aおよび12bの間隔をG1とする。第1抵抗体20R-1および第2抵抗体30R-1の形状および配置は、図1に示す第1抵抗体20Rおよび第2抵抗体30Rと同じである。
4つの抵抗体RのうちのY2側の2つ(すなわち、第1抵抗体20R-2および第2抵抗体30R-2)は、より近接して配置されている2つの配線12cおよび12d上に配置されている。ここで、2つの配線12cおよび12dの間隔をG1とする。第1抵抗体20R-2および第2抵抗体30R-2の形状および配置は、図1に示す第1抵抗体20Rおよび第2抵抗体30Rと同じである。
また、4つの配線のうち中央寄りの2つの配線(すなわち、配線12bおよび配線12c)同士の間隔G2は、間隔G1よりも大きくなっている(G1<G2)。
図3に示す検査用配線基板1では、より大きな間隔G2を隔てて並んで配置されている配線12bおよび配線12c上に形成されている各抵抗体(すなわち、第2抵抗体30R-1および第1抵抗体20R-2)の太幅部の端部(すなわち、端部31aおよび21a)から、トリミング溝35および25の切り込みが形成されている。
そのため、多数の抵抗体のうちのより近接して配置されている2つの抵抗体の一方にトリミング溝を形成する場合に、レーザー光が他方の抵抗体に誤って照射されにくくすることができる。そのため、より近接して配置された2つの抵抗体(例えば、第1抵抗体20R-1および第2抵抗体30R-1、あるいは、第1抵抗体20R-2および第2抵抗体30R-2)同士の間隔を狭めることが可能となる。これにより、絶縁基板11の表面11aの領域を有効に活用して、より多くの抵抗体を配置することができる。
また、図3に示す検査用配線基板1では、トリミング溝25および35の切り込みが形成される側の各抵抗体の端部(すなわち、第2抵抗体30R-1の端部31aと端部32a、並びに、第1抵抗体20R-2の端部21aと端部22a)は、直線状になっている。これにより、対向するように位置する第2抵抗体30R-1の端部31aと第1抵抗体20R-2の端部22aとの間隔、および、対向するように位置する第2抵抗体30R-1の端部32aと第1抵抗体20R-2の端部21aとの間に、より広い領域を確保することができる。
そのため、第2抵抗体30R-1の端部31aまたは第1抵抗体20R-2の端部21aにレーザー光を当てる際に、対向する側に位置する抵抗体に誤ってレーザー光が当たりにくくすることができる。
(第1の実施形態のまとめ)
以上のように、本実施形態にかかる検査用配線基板1は、絶縁基板11と、絶縁基板11の表面(第1面)11a上に第1の方向Xに沿って延びる第1抵抗体20Rと、第1の方向Xと交差する第2の方向Yに第1抵抗体20Rと隣り合って配置されている第2抵抗体30Rとを備えている。第1抵抗体20Rは、トリミング溝25を有している第1太幅部21と、第1太幅部21よりも幅の狭い第1狭幅部22とを有している。第2抵抗体30Rは、トリミング溝35を有している第2太幅部31と、第2太幅部31よりも幅の狭い第2狭幅部32とを有している。
この検査用配線基板1において、第1太幅部21と第2狭幅部32とは、第2の方向Yに隣り合って配置され、第2太幅部31と第1狭幅部22とは、第2の方向Yに隣り合って配置されている。
この構成によれば、絶縁基板11の表面11a上にトリミング溝を有する複数の抵抗体を配置する際に、隣り合って配置される第1抵抗体20Rと第2抵抗体30Rとの間にできる隙間を小さくすることができる。これにより、絶縁基板11の表面11aに複数の抵抗体を配置する場合に必要となる占有面積を縮小することができる。また、第1抵抗体20Rの第1太幅部21および第2抵抗体30Rの第2太幅部31にトリミング溝25または35を設けることで、トリミング溝の形成領域も確保することができる。
したがって、本実施形態にかかる構成によれば、トリミング溝が形成されている複数の抵抗体を有する配線基板において、絶縁基板11の表面11a上に各抵抗体を効率良く配置することができ、単位面積当たりに配置される抵抗体の数をより多くすることができる。
なお、隣り合って配置される2つの抵抗体同士の間隔を狭めると、一方の抵抗体にレーザー光を照射してトリミング溝を形成する際に、誤って他方の抵抗体にもレーザー光が照射されてしまう可能性がある。そこで、本実施形態では、第1抵抗体20Rおよび第2抵抗体30Rに形成される各トリミング溝25および35の切り込みは、隣接して配置された2つの抵抗体における隣り合う側の端部(すなわち、端部21bおよび31b)ではなく、その反対側の端部(すなわち、端部21aおよび31a)に形成されていることが好ましい。
これにより、隣接して配置されている2つの抵抗体のうちの一方にトリミング溝を形成する場合に、溝の形成に用いられるレーザー光が他方の抵抗体に誤って照射されることを抑制することができる。そのため、隣接して配置された2つの抵抗体同士の間隔をより狭めることができる。
〔第2の実施形態〕
続いて、第2の実施形態にかかる検査用配線基板1について、図4を参照しながら説明する。図4には、第2の実施形態にかかる検査用配線基板1の一部分の表面11a(第1面)上の構成を示す。
第1の実施形態と同様に、検査用配線基板1は、絶縁基板11を有している。絶縁基板11の表面11aには、例えば、プローブパッド(図示せず)、キャパシタパッド(図示せず)、カバーパッド(図示せず)、抵抗体Rなどが設けられている。
図4には、検査用配線基板1内に含まれる電子回路における抵抗体R周辺の構成を示す。本実施形態では、各抵抗体Rを構成する金属層(例えば、Ta2N層41)のパターン形状が第1の実施形態とは異なっている。それ以外の構成については、第1の実施形態と同様の構成が適用できる。以下では、第1の実施形態にかかる検査用配線基板1とは異なる構成を中心に説明する。
図4に示すように、検査用配線基板1の表面11aには、隣り合って配置されている2つの抵抗体(すなわち、第1抵抗体120Rおよび第2抵抗体130R)が形成されている。これら2つの抵抗体のうちの一方(すなわち、第1抵抗体120R)は、第1の方向X(図4では、横方向)に沿って延びる配線12aの間に配置され、第1の方向Xに沿って延びている。これら2つの抵抗体のうちの他方(すなわち、第2抵抗体130R)は、配線12aに対して略平行に配置されている配線12bの間に配置され、第1の方向Xに沿って延びている。第1抵抗体120Rと第2抵抗体130Rとは、第1の方向Xと交差する(より具体的には、直交する)第2の方向Y(図1では、縦方向)に隣り合って配置されている。
第1抵抗体120Rは、第1太幅部21と、第1狭幅部22と、第1台形部(第1傾斜部)123とを有している。第1太幅部21は、平面視で略長方形状を有している。第1太幅部21には、トリミング溝25が形成されている。また、第1狭幅部22は、平面視で第1太幅部21よりも幅の狭い略長方形状を有している。
第1台形部123は、第1太幅部21と第1狭幅部22との間に位置している。第1台形部123は、第1太幅部21から第1狭幅部22へ向かって徐々に幅が狭くなる台形状を有している。第1台形部123は、第1傾斜端部123bを有している。
第2抵抗体130Rは、第2太幅部31と、第2狭幅部32と、第2台形部(第2傾斜部)133とを有している。第2太幅部31は、平面視で略長方形状を有している。第2太幅部31には、トリミング溝35が形成されている。また、第2狭幅部32は、平面視で第2太幅部31よりも幅の狭い略長方形状を有している。
第2台形部133は、第2太幅部31と第2狭幅部32との間に位置している。第2台形部133は、第2太幅部31から第2狭幅部32へ向かって徐々に幅が狭くなる台形状を有している。第2台形部133は、第2傾斜端部133bを有している。
本実施形態にかかる検査用配線基板1では、第1抵抗体120Rの第1太幅部21と、第2抵抗体130Rの第2太幅部31とは、同じ形状かつ同じ寸法となっている。また、本実施形態にかかる検査用配線基板1では、第1抵抗体120Rの第1狭幅部22と、第2抵抗体130Rの第2狭幅部32とは、同じ形状かつ同じ寸法となっている。また、本実施形態にかかる検査用配線基板1では、第1抵抗体120Rの第1台形部123と、第2抵抗体130Rの第2台形部133とは、同じ形状かつ同じ寸法となっている。
そして、図4に示すように、絶縁基板11の表面11a上で、第1抵抗体120Rの第1太幅部21と第2抵抗体130Rの第2狭幅部32とが第2の方向Yに隣り合って配置され、第2抵抗体130Rの第2太幅部31と第1抵抗体20Rの第1狭幅部22とが第2の方向Yに隣り合って配置されている。また、第1抵抗体120Rの第1傾斜端部123bと、第2抵抗体130Rの第2傾斜端部133bとは、互いに向かい合うように配置されている。
本実施形態にかかる検査用配線基板1では、第1抵抗体120Rにおいて、第2抵抗体130Rに隣り合う側(図4中、Y2側)とは反対側(図4中、Y1側)では、第1太幅部21の端部21aと第1台形部123の端部123aと第1狭幅部22の端部22aとが一つの直線上に配置されている。
また、本実施形態にかかる検査用配線基板1では、第2抵抗体130Rにおいて、第1抵抗体120Rに隣り合う側(図4中、Y1側)とは反対側(図4中、Y2側)では、第2太幅部31の端部31aと第2台形部133の端部133aと第2狭幅部32の端部32aとが一つの直線上に配置されている。
また、本実施形態にかかる検査用配線基板1では、第1の実施形態と同様に、第1太幅部21に設けられているトリミング溝25は、第2抵抗体130Rに隣り合う側の端部(すなわち、端部21b)とは反対側の端部(すなわち、端部21a)から切り込みが形成されている。また、第2太幅部31に設けられているトリミング溝35は、第1抵抗体120Rに隣り合う側の端部(すなわち、端部31b)とは反対側の端部(すなわち、端部31a)から切り込みが形成されている。
図4に示すように、トリミング溝25および35は、主として、各抵抗体の太幅部に形成されている。但し、トリミング溝の長さによっては、その一部(先端部)が台形部(すなわち、第1台形部123および第2台形部133)にまで到達していてもよい。
以上のように、本実施形態にかかる検査用配線基板1では、第1抵抗体120Rは、第1太幅部21と第1狭幅部22との間に第1台形部123を有している。同様に、第2抵抗体130Rは、第2太幅部31と第2狭幅部32との間に第2台形部133を有している。
このような構成によれば、同じ面積の金属層(例えば、Ta2N層41)で抵抗体Rを形成した場合に、各トリミング溝25または35の先端部から抵抗体Rの端部までの距離(例えば、図4中で距離L)を長くすることができる。したがって、トリミング溝の先端部から発生するおそれのある金属層のクラックの可能性を低減することができる。
〔第3の実施形態〕
続いて、第3の実施形態にかかる検査用配線基板1について、図5を参照しながら説明する。図5には、第3の実施形態にかかる検査用配線基板1の一部分の表面11a(第1面)上の構成を示す。
第1の実施形態と同様に、検査用配線基板1は、絶縁基板11を有している。絶縁基板11の表面11aには、例えば、プローブパッド(図示せず)、キャパシタパッド(図示せず)、カバーパッド15、抵抗体Rなどが設けられている。
図5には、検査用配線基板1内に含まれる電子回路における抵抗体R周辺の構成を示す。本実施形態では、抵抗体Rに隣接してカバーパッド15が設けられている点が第1の実施形態とは異なっている。それ以外の構成については、第1の実施形態と同様の構成が適用できる。
図5に示すように、配線12a上には、2つのカバーパッド15が設けられている。カバーパッド15は、配線12aと同じ金属層の積層構造で形成されている。カバーパッド15は、配線12aよりも大きな幅(すなわち、図5中、Y方向の幅)を有している。2つのカバーパッド15のうちの一つは、第1抵抗体20Rの第1狭幅部22と、配線12aとの間に設けられている。2つのカバーパッド15のうちの別の一つは、第1抵抗体20Rの第1太幅部21と、配線12aとの間に設けられている。
また、配線12b上には、2つのカバーパッド15が設けられている。カバーパッド15は、配線12bと同じ金属層の積層構造で形成されている。カバーパッド15は、配線12bよりも大きな幅(すなわち、図5中、Y方向の幅)を有している。2つのカバーパッド15のうちの一つは、第2抵抗体30Rの第2狭幅部32と、配線12bとの間に設けられている。2つのカバーパッド15のうちの別の一つは、第2抵抗体30Rの第2太幅部31と、配線12bとの間に設けられている。
カバーパッド15は、検査用配線基板1の出荷前の導通検査時に、検査用のピンを当接させる箇所などとして利用される。
なお、図5に示す例では、配線12aに沿って延びる第1抵抗体20Rの両側にカバーパッド15がそれぞれ設けられているが、別の構成例では、配線12aに沿って延びる第1抵抗体20Rの何れか一方の側にのみカバーパッド15が設けられていてもよい。同様に、配線12bに沿って延びる第2抵抗体30Rの何れか一方の側にのみカバーパッド15が設けられていてもよい。
〔第4の実施形態〕
続いて、第4の実施形態にかかる検査用配線基板1について、図6を参照しながら説明する。図6には、第4の実施形態にかかる検査用配線基板1の一部分の表面11a(第1面)上の構成を示す。
第1の実施形態と同様に、検査用配線基板1は、絶縁基板11を有している。絶縁基板11の表面11aには、例えば、プローブパッド(図示せず)、キャパシタパッド(図示せず)、カバーパッド(図示せず)、抵抗体Rなどが設けられている。
図6には、検査用配線基板1内に含まれる電子回路における抵抗体R周辺の構成を示す。本実施形態では、各抵抗体Rを構成する金属層(例えば、Ta2N層41)の配置が第1の実施形態とは異なっている。それ以外の構成については、第1の実施形態と同様の構成が適用できる。以下では、第1の実施形態にかかる検査用配線基板1とは異なる構成を中心に説明する。
図6に示すように、検査用配線基板1の表面11aには、隣り合って配置されている2つの抵抗体(すなわち、第1抵抗体220Rおよび第2抵抗体230R)が形成されている。これら2つの抵抗体のうちの一方(すなわち、第1抵抗体220R)は、第1の方向X(図6では、横方向)に沿って延びる配線12aの間に配置され、第1の方向Xに沿って延びている。これら2つの抵抗体のうちの他方(すなわち、第2抵抗体230R)は、配線12aに対して略平行に配置されている配線12bの間に配置され、第1の方向Xに沿って延びている。
第1の実施形態の第1抵抗体20Rと同様に、第1抵抗体220Rは、第1太幅部21と、第1狭幅部22とを有している。また、第1の実施形態の第2抵抗体30Rと同様に、第2抵抗体230Rは、第2太幅部31と、第2狭幅部32とを有している。
第1の実施形態では、第1抵抗体20Rの第1太幅部21と第2抵抗体30Rの第2狭幅部32とが第2の方向Yに隣り合って配置され、第2抵抗体30Rの第2太幅部31と第1抵抗体20Rの第1狭幅部22とが第2の方向Yに隣り合って配置されている。
一方、本実施形態では、第1抵抗体220Rの第1太幅部21と第2抵抗体230Rの第2狭幅部32とが第1の方向Xに隣り合って配置されている。すなわち、第1抵抗体220Rの第1太幅部21におけるX2側の端部21cと、第2抵抗体230Rの第2狭幅部32におけるX1側の端部32cとが、隣り合って配置されている。
また、本実施形態では、第2抵抗体230Rの第2太幅部31と第1抵抗体220Rの第1狭幅部22とが第1の方向Xに隣り合って配置されている。すなわち、第2抵抗体230Rの第2太幅部31におけるX1側の端部31cと、第1抵抗体220Rの第1狭幅部22におけるX2側の端部22cとが、隣り合って配置されている。
上記の構成によれば、第1抵抗体220Rの第1太幅部21と第2抵抗体230Rの第2太幅部31とが、第2の方向Yに隣り合うことが回避されるため、絶縁基板11の表面11a上に2つの抵抗体を効率良く配置することができる。また、隣り合って配置されている2つの抵抗体(第1抵抗体220Rおよび第2抵抗体230R)同士の間隔を狭くすることができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。また、本明細書で説明した異なる実施形態の構成を互いに組み合わせて得られる構成についても、本発明の範疇に含まれる。