JP7375945B2 - 信号処理装置、信号処理方法およびプログラム - Google Patents
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Description
プラットホームの進行方向をアジマス(Azimuth)方向と称し、視線方向をレンジ(Range)方向と称する。アジマス方向およびレンジ方向の何れにも垂直な方向をエレベーション(Elevation)方向と称する。
例えば、非特許文献1には圧縮センシングを用いた合成開口レーダトモグラフィにおけるアレイ信号処理手法が記載されている。
(構成の説明)
図1は、第1の実施形態に係る信号処理装置の構成例を示すブロック図である。図1に示す構成で、信号処理装置101は、パラメータ特定部201と、SARトモグラフィ処理部900とを備える。パラメータ特定部201は、ベクトル推定部210と、モデル特定部220とを備える。
信号処理装置101は、例えば、ワークステーション(Workstation)またはパソコン(Personal Computer)等のコンピュータを用いて構成されていてもよい。信号処理装置101が、1つの装置として構成されていてもよいし、複数の装置の組み合わせにて構成されていてもよい。
図2では、プラットホームの位置の例として位置Bn(nは、1≦n≦Nの整数)が示されている。Nは、計測回数を示す正の整数である。図2に例示するように、プラットホームはエレベーション方向の位置をずらしながらアジマス方向の移動を繰り返し、レーダによる計測を繰り返し行う。
式(1)をエレベーション方向についてL個に区切ったグリッドに離散化すると、式(2)のように示される。
ベクトルγは、エレベーション方向の反射体分布ベクトルを示す、長さLの列ベクトルである。γ=[γ1、γ2、…、γL]Tと表される。ここでいう反射体分布ベクトルは、エレベーション方向にL個に区切ったグリッドそれぞれの場所で推定される反射体の反射率を分布で示すベクトルである。
式(3)の行列Rは、大きさN×L行列写像である。行列Rの成分rnlは、式(4)のように示される。
ここでいう位相参照点は、反射体が安定して観測される画素である。ここでいう画素は、アジマス方向およびレンジ方向の座標を、アジマス方向、レンジ方向それぞれに区分した1区画である。
具体的には、パラメータ特定部201は、位相参照点既知情報によって反射体の位置が示される位相参照点データに、ハイパーパラメータ値を用いたアレイ信号処理を適用する。そして、パラメータ特定部201は、アレイ信号処理の結果から算出される反射体の位置および個数と、位相参照点既知情報で示される反射体の位置および個数とが所定の条件以上に近い場合に、用いられたハイパーパラメータ値を適切なハイパーパラメータ値として扱う。
パラメータ特定部201は、パラメータ特定手段の例に該当する。
ベクトル推定部210は、SARトモグラフィ処理部900の場合と同じ方向の反射体分布ベクトルγを求める。SARトモグラフィ処理部900について上述したように、ベクトル推定部210が反射体分布ベクトルγを求める方向は、エレベーション方向に限らずいろいろな方向とすることができる。例えば、ベクトル推定部210が、地表面に垂直な方向の反射体分布ベクトルγを求めるようにしてもよい。
ベクトル推定部210が反射体分布ベクトルγを求める方向を、反射体分布推定方向とも称する。
アレイ信号処理部211と収束性判定部212との間でデータを出入力可能に構成される。
アレイ信号処理部211による、位相参照点におけるアレイ信号処理を、信号推定とも称する。アレイ信号処理部211が算出する、位相参照点における反射体分布ベクトルγを、信号推定結果とも称する。
ベクトル推定部210が出力するベクトル推定結果は、アレイ信号処理部211が出力する信号推定結果のうち、収束性判定部212が、信号推定結果が収束していると判定したときの信号推定結果である。
一方、信号推定結果が収束していないと判定した場合、収束性判定部212は、収束していないことを示す収束性判定結果をアレイ信号処理部211に出力する。この場合、ベクトル推定部210は、ベクトル推定結果の出力を行わない。
具体的には、反射体位置指定部221は、ベクトル推定結果としての反射体分布ベクトルにて分布で示される、反射体分布推定方向の反射体の位置に基づいて、反射体の具体的な位置を決定する。例えば、反射体位置指定部221が、ベクトル推定結果において分布を示す値の絶対値が所定の閾値以上であり、かつ、その絶対値が極大となる位置を、反射体の位置として指定するようにしてもよい。
そして、反射体位置指定部221は、近い距離に決定された複数の位置を、所定の変換規則に基づいて1つの位置に纏める。複数の位置を1つの位置に纏める処理により、反射体の個数が決定される。
具体的には、ベクトル推定部210がハイパーパラメータ値を更新し、新たなハイパーパラメータ値を用いてベクトル推定を行う。そして、モデル判定部222は、新たなハイパーパラメータ値によるベクトル推定結果について、位相参照点既知情報とエレベーション方向の反射体位置モデルが一致するかを判定する。
ベクトル推定部210に代えて、アレイ信号処理部211またはパラメータ特定部201がハイパーパラメータ値を更新するようにしてもよい。
次に、信号処理装置101の動作について説明する。
図5は、信号処理装置101がSARトモグラフィ3次元イメージング処理を行う手順の例を示すフローチャートである。
図5の処理で、ベクトル推定部210は、位相参照点データを入力として受け取り、位相参照点における反射体分布ベクトルを推定する(ステップS101)。
図6の処理で、アレイ信号処理部211は、設定されているハイパーパラメータ値と位相参照点データとを用いて位相参照点におけるアレイ信号処理を行い、信号推定結果としての反射体分布ベクトルγを収束性判定部212に出力する(ステップS111)。
収束していないと判定した場合(ステップS112:NO)、収束性判定部212は、収束していないとの収束性判定結果をアレイ信号処理部211に出力する(ステップS113)。
ステップS115の後、ベクトル推定部210は、図6の処理を終了する。この場合、処理が図5のステップS101からステップS102へ遷移する。
具体的には、反射体位置指定部221が、ベクトル推定部210からのベクトル推定結果を受けて反射体位置の指定を行い、指定結果をモデル判定部222に出力する。例えば、反射体位置指定部221が、ベクトル推定結果のうち絶対値が極大または最大となる位置を反射体位置として指定するようにしてもよい。
具体的には、モデル判定部222が、反射体位置指定部221で指定された反射体位置と、位相参照点既知情報とを入力として、反射体位置指定部221で指定された反射体位置が、位相参照点既知情報が示す反射体位置と一致するか判定する。この判定は、反射体位置指定部221で指定された反射体位置によって位相参照点既知情報が再現できているかの判定といえる。
ステップS107の後、信号処理装置101は、図5の処理を終了する。
以上のように、パラメータ特定部201は、反射体の位置に関する情報である位相参照点既知情報が得られている位相参照点におけるSAR画像群を用いて、合成開口レーダトモグラフィにおけるアレイ信号処理のためのハイパーパラメータの値を設定する。SARトモグラフィ処理部900は、パラメータ特定部201が設定したハイパーパラメータの値を用いたアレイ信号処理を用いてSARトモグラフィの画像処理を行う。
特に、信号処理装置101では、パラメータ特定部201により、位相参照点の既知情報を再現することのできるハイパーパラメータ、すなわち適切なハイパーパラメータを推定することができる。位相参照点における適切なハイパーパラメータは、ほかの画素に対しても適切なハイパーパラメータと期待できる。
この点で、信号処理装置101では、SARトモグラフィ処理部900におけるアレイ信号処理の結果を大域的な最適解に収束させることができると期待される。
このように、反射体位置指定部221が、反射体の位置を分布で示す反射体分布ベクトルに基づいて反射体の具体的な位置を指定することで、モデル判定部が、指定された位置と位相参照点既知情報から得られる位置とを比較してハイパーパラメータ値の妥当性を評価できる。
(構成の説明)
図7は、第2の実施形態に係る信号処理装置の構成例を示すブロック図である。図7に示す構成で、信号処理装置102は、第2パラメータ特定部202と、SARトモグラフィ処理部900とを備える。第2パラメータ特定部202は、ベクトル推定部210と、第2モデル特定部230とを備える。
それ以外の点では、信号処理装置102は、信号処理装置101と同様である。
第2モデル特定部230は、ベクトル推定結果から反射体分布推定方向の反射体位置モデルを特定し、位相参照点既知情報と比較する。位相参照点既知情報と反射体分布推定方向の反射体位置モデルとが一致していると判定した場合、第2モデル特定部230は、ハイパーパラメータ値をSARトモグラフィ処理部900に出力し判定結果をベクトル推定部210に出力する。
図8のモデル判定部222は、図4のモデル判定部222と同様であり、同一の符号を付して、ここでは詳細な説明を省略する。
それ以外の点では、第2モデル特定部230は、モデル特定部220と同様である。
ここでいう最適反射体位置は、評価関数を用いた評価が最も高くなる反射体位置である。あるいは、最適反射体位置は、評価関数による評価で所定条件以上の高評価の反射体位置であってもよい。
評価関数としては、例えば、評価関数の過小評価を防いでオーバーフィッティングを回避する役割を持つ罰金項が付いた対数尤度関数を用いることができる。この場合、評価関数値が小さいほど評価が高い。そこで、最適反射体位置特定部231が、評価関数値が最も小さくなる反射体位置を、最適な反射体位置として特定するようにしてもよい。
ここでいう最適な反射体数は、評価関数を用いた評価が最も高くなる反射体数である。あるいは、最適反射体数は、評価関数による評価で所定条件以上の高評価の反射体数であってもよい。
評価関数としては、例えば、罰金項付き対数尤度関数を用いることができる。この場合、最適反射体数特定部232は、評価関数値が最も小さくなる反射体数を、最適な反射体数として特定する。
次に、信号処理装置102の動作について説明する。
図9は、信号処理装置102がSARトモグラフィ3次元イメージング処理を行う手順の例を示すフローチャートである。
図9のステップS201は、図5のステップS101と同様である。
ステップS201の後、最適反射体位置特定部231は、反射体の個数の仮定ごとに最適反射体位置を特定する(ステップS202)。
図10の処理で、最適反射体位置特定部231は、位相参照点における反射体の個数を示す変数kの値を0に設定する(ステップS211)。kは、0≦k≦kmaxの整数とする。kmaxは、位相参照点の画素内に含まれる反射体の個数として仮定する最大値を示す正の整数である。例えば、kmax=3であってもよいが、これに限定されない。
ステップS214の後、処理がステップS212へ遷移する。これにより、最適反射体位置特定部231は、ステップS212で、反射体の個数が0個の場合、1個の場合、・・・、kmax個の場合のそれぞれについて、最適反射体位置を特定する。
ステップS215の後、最適反射体位置特定部231は、図10の処理を終了する。この場合、処理が図9のステップS202からS203へ遷移する。
図11の処理で、最適反射体数特定部232は、最適反射体位置特定部231がkの値ごとに特定した最適反射体位置を入力として受け取り、それぞれのkの値について、最適反射体位置に基づいて反射体分布ベクトルを算出する(ステップS221)。
ステップS223の後、最適反射体数特定部232は、図11の処理を終了する。この場合、処理が図9のステップS203からS204へ遷移する。
具体的には、モデル判定部222は、最適反射体位置特定部231がkの値ごとに特定した最適反射体位置のうち、最適反射体数特定部232が特定した最適反射体数の場合の最適反射体位置を取得する。そして、モデル判定部222は、最適反射体数の場合の最適反射体位置と位相参照点既知情報から得られる反射体位置とが一致するか判定する。上述したように、ここでの一致は、所定の条件以上に近似していることであってもよい。
SARトモグラフィ処理部900は、モデル判定部222からの適切なハイパーパラメータ値と干渉処理済みのSAR画像群とを入力として、画素ごとにアレイ信号処理を行い、SARトモグラフィによる立体データを出力する(ステップS208)。
ステップS208の後、信号処理装置102は、図9の処理を終了する。
以上のように、最適反射体位置特定部231は、ベクトル推定部210が推定した反射体分布ベクトルに基づいて、評価関数による評価で所定条件以上の高評価の反射体位置である最適反射体位置を特定する。最適反射体数特定部232は、最適反射体位置特定部231が特定した最適反射体位置に基づいて、評価関数による評価で所定条件以上の高評価の反射体数である最適反射体数を特定する。
(構成の説明)
図12は、第3の実施形態に係る信号処理装置の構成例を示すブロック図である。図12に示す構成で、信号処理装置103は、第3パラメータ特定部203と、SARトモグラフィ処理部900とを備える。第3パラメータ特定部203は、ベクトル推定部210と、第3モデル特定部240とを備える。
それ以外の点では、信号処理装置103は、信号処理装置101と同様である。
第3モデル特定部240は、ベクトル推定結果から反射体分布推定方向の反射体位置モデルを特定し、位相参照点既知情報と比較する。位相参照点既知情報と反射体分布推定方向の反射体位置モデルが一致していると判定した場合、第3モデル特定部240は、ハイパーパラメータ値をSARトモグラフィ処理部900に出力し判定結果をベクトル推定部210に出力する。
図13の最適反射体数特定部232は、図8の最適反射体数特定部232と同様であり、同一の符号を付して、ここでは詳細な説明を省略する。図13のモデル判定部222は、図4のモデル判定部222と同様であり、同一の符号を付して、ここでは詳細な説明を省略する。
それ以外の点では、第3モデル特定部240は、第2モデル特定部230と同様である。
第2最適反射体位置特定部241は、特定結果を最適反射体数特定部232に出力する。
第2最適反射体位置特定部が、モデル関数によって反射体位置を近似する近似の度合いを算出する方法として、例えば最小二乗法など、線による点群の近似の精度を評価可能ないろいろな方法を用いることができる。
次に、信号処理装置103の動作について説明する。
図14は、信号処理装置103がSARトモグラフィ3次元イメージング処理を行う手順の例を示すフローチャートである。
それ以外の処理は、図9の場合と同様である。すなわち、図14のステップS301、303-308における処理は、図9のステップS201、S203-S208における処理と同様である。
ステップS302で、第2最適反射体位置特定部241は、反射体の個数の仮定ごとの関数フィットによって最適反射体位置を特定する。
それ以外の処理は、図10の場合と同様である。すなわち、図15のステップS311、S313-S315における処理は、それぞれ、図10のステップS211、S213-S215における処理と同様である。
ステップS312で、第2最適反射体位置特定部241は、反射体の個数をk個と仮定した場合の最適反射体位置を、関数フィットを用いて特定する。
以上のように、第2最適反射体位置特定部241は、ベクトル推定部210が推定した反射体分布ベクトルに基づいて反射体の位置を推定し、推定された反射体の位置をモデル関数による近似の度合いにより評価して、所定条件以上の高評価の反射体位置である最適反射体位置を特定する。
また、信号処理装置103では、関数フィットを用いることで、信号処理装置102の場合よりも計算負荷が小さくて済むと期待される。
(構成の説明)
図16は、第4の実施形態に係る信号処理装置の構成例を示すブロック図である。図16に示す構成で、信号処理装置104は、第4パラメータ特定部204と、SARトモグラフィ処理部900とを備える。第4パラメータ特定部204は、第2ベクトル推定部250と、初期値生成部260と、モデル特定部220とを備える。
それ以外の点では、信号処理装置104は、信号処理装置101と同様である。
第2ベクトル推定部250は、初期値生成部260が生成する初期値ベクトルを用いて位相参照点におけるアレイ信号処理を行い、位相参照点における反射体分布ベクトルγを算出する。ベクトル推定部210について説明したのと同様、第2ベクトル推定部250は、SARトモグラフィ処理部900の場合と同じ方向の反射体分布ベクトルγを求める。
図17の、収束性判定部212は、図3の、収束性判定部212と同様であり、同一の符号を付して、ここでは詳細な説明を省略する。
それ以外の点では、第2ベクトル推定部250は、ベクトル推定部210と同様である。
初期値生成部260は、位相参照点における反射体分布をある程度反映した初期値ベクトルを生成する。
例えば、初期値生成部260が初期値ベクトルを生成する方法として、ビームフォーミングまたは特異値分解を用いるようにしてもよい。これらの方法を用いることで、初期値ベクトル生成のための計算コストが小さいという利点がある一方、エレベーション方向の解像度は比較的低い。
この場合のように、初期値生成部260が生成する初期値ベクトルが、反射体の位置など反射体分布について正しい情報を示す一方、反射体分布の情報を完全には示していないものであってもよい。
次に、信号処理装置104の動作について説明する。
図18は、信号処理装置104がSARトモグラフィ3次元イメージング処理を行う手順の例を示すフローチャートである。
それ以外の処理は、図5の場合と同様である。すなわち、図18のステップS403-S408における処理は、図5のステップS102-S107における処理と同様である。なお、図18のステップS406の後、処理はステップS402へ遷移する。
ステップS402で、第2ベクトル推定部250は、位相参照点データと初期値生成部260からの初期値ベクトルとを受け取り、初期値ベクトルを用いて反射体分布ベクトルを推定する。
それ以外の処理は、図6の場合と同様である。すなわち、図19のステップS412-S415における処理は、図6のステップS112-S115における処理と同様である。
具体的には、第2アレイ信号処理部251は、設定されているハイパーパラメータ値と、位相参照点データと、反射体分布ベクトルの初期値とを用いて、位相参照点におけるアレイ信号処理を行う。
何れの場合も、第2アレイ信号処理部251は、信号推定結果としての反射体分布ベクトルγを収束性判定部212に出力する。
以上のように、初期値生成部260は、位相参照点における受信信号から得られる位相参照点データに基づいて、反射体分布ベクトルの初期値ベクトルを生成する。第2ベクトル推定手段は、位相参照点データおよび初期値ベクトルに基づいて、反射体分布ベクトルを推定する。
図20は、第5の実施形態に係る信号処理装置の構成例を示すブロック図である。図20に示す構成で、信号処理装置610は、パラメータ特定部611と、SARトモグラフィ処理部612とを備える。
特に、信号処理装置610では、パラメータ特定部611により、位相参照点の既知情報を再現することのできるハイパーパラメータ、すなわち適切なハイパーパラメータを推定することができる。位相参照点における適切なハイパーパラメータは、ほかの画素に対しても適切なハイパーパラメータと期待できる。
この点で、信号処理装置610では、SARトモグラフィ処理部612におけるアレイ信号処理の結果を大域的な最適解に収束させることができると期待される。
図21は、第6の実施形態に係る信号処理方法における処理の手順の例を示す図である。図21に示す信号処理方法は、パラメータを特定する工程(ステップS611)と、SARトモグラフィ処理を行う工程(ステップS612)とを含む。
SARトモグラフィ処理を行う工程(ステップS612)では、設定されたハイパーパラメータの値を用いたアレイ信号処理を用いてSARトモグラフィの画像処理を行う。
特に、図21に示される信号処理方法では、パラメータを特定する工程(ステップS611)により、位相参照点の既知情報を再現することのできるハイパーパラメータ、すなわち適切なハイパーパラメータを推定することができる。位相参照点における適切なハイパーパラメータは、ほかの画素に対しても適切なハイパーパラメータと期待できる。
この点で、図21に示される信号処理方法では、SARトモグラフィ処理を行う工程(ステップS612)におけるアレイ信号処理の結果を大域的な最適解に収束させることができると期待される。
図22に示す構成で、コンピュータ700は、CPU710と、主記憶装置720と、補助記憶装置730と、インタフェース740とを備える。
上記の信号処理装置101-104、および、610のうち何れか1つ以上が、コンピュータ700に実装されてもよい。その場合、上述した各処理部の動作は、プログラムの形式で補助記憶装置730に記憶されている。CPU710は、プログラムを補助記憶装置730から読み出して主記憶装置720に展開し、当該プログラムに従って上記処理を実行する。また、CPU710は、プログラムに従って、処理に用いられる記憶領域を主記憶装置720に確保する。各装置と他の装置との通信は、インタフェース740が通信機能を有し、CPU710の制御に従って通信を行うことで実行される。
また、CPU710は、プログラムに従って、信号処理装置101が用いる記憶領域を主記憶装置720に確保する。
また、CPU710は、プログラムに従って、信号処理装置102が用いる記憶領域を主記憶装置720に確保する。
また、CPU710は、プログラムに従って、信号処理装置103が用いる記憶領域を主記憶装置720に確保する。
また、CPU710は、プログラムに従って、信号処理装置104が用いる記憶領域を主記憶装置720に確保する。
また、CPU710は、プログラムに従って、信号処理装置610が用いる記憶領域を主記憶装置720に確保する。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM(Read Only Memory)、CD-ROM(Compact Disc Read Only Memory)等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよい。
201 611パラメータ特定部
202 第2パラメータ特定部
203 第3パラメータ特定部
204 第4パラメータ特定部
210 ベクトル推定部
211 アレイ信号処理部
212 収束性判定部
220 モデル特定部
221 反射体位置指定部
222 モデル判定部
230 第2モデル特定部
231 最適反射体位置特定部
232 最適反射体数特定部
240 第3モデル特定部
241 第2最適反射体位置特定部
250 第2ベクトル推定部
251 第2アレイ信号処理部
260 初期値生成部
612、900 SARトモグラフィ処理部
Claims (8)
- 反射体の位置に関する情報である位相参照点既知情報が得られている位相参照点におけるSAR画像群を用いて、合成開口レーダトモグラフィにおけるアレイ信号処理のためのハイパーパラメータの値を設定するパラメータ特定手段と、
前記パラメータ特定手段が設定したハイパーパラメータの値を用いた前記アレイ信号処理を用いてSARトモグラフィの画像処理を行うSARトモグラフィ処理手段と、
を備える信号処理装置。 - 前記パラメータ特定手段は、
前記位相参照点における前記SAR画像群から得られる位相参照点データに基づいて、前記位相参照点における前記反射体の推定位置を分布で示す反射体分布ベクトルを推定するベクトル推定手段と、
前記位相参照点既知情報と、前記ベクトル推定手段が推定した反射体分布ベクトルとに基づいて、前記位相参照点における前記反射体の位置および個数を示す反射体位置モデルを特定するモデル特定手段と、
を備える請求項1に記載の信号処理装置。 - 前記パラメータ特定手段は、
前記位相参照点データに基づいて、前記反射体分布ベクトルの初期値ベクトルを生成する初期値生成手段をさらに備え、
前記ベクトル推定手段は、前記位相参照点データおよび前記初期値ベクトルに基づいて、前記反射体分布ベクトルを推定する、
請求項2に記載の信号処理装置。 - 前記モデル特定手段は、
前記ベクトル推定手段が推定した前記反射体分布ベクトルに基づいて、反射体位置を指定する反射体位置指定手段と、
指定された反射体位置と、位相参照点既知情報から得られる反射体位置とを比較して前記指定された反射体位置の妥当性を評価するモデル判定手段と、
を備える、請求項2または請求項3に記載の信号処理装置。 - 前記モデル特定手段は、
前記ベクトル推定手段が推定した前記反射体分布ベクトルに基づいて、評価関数による評価で所定条件以上の高評価の反射体位置である最適反射体位置を特定する最適反射体位置特定手段と、
前記最適反射体位置特定手段が特定した最適反射体位置に基づいて、評価関数による評価で所定条件以上の高評価の反射体数である最適反射体数を特定する最適反射体数特定手段と、
を備える、請求項2から請求項4の何れか1項に記載の信号処理装置。 - 前記モデル特定手段は、
前記ベクトル推定手段が推定した前記反射体分布ベクトルに基づいて前記反射体の位置を推定し、推定された前記反射体の位置をモデル関数による近似の度合いにより評価して、所定条件以上の高評価の反射体位置である最適反射体位置を特定する第2最適反射体位置特定手段
を備える、請求項2から請求項5の何れか1項に記載の信号処理装置。 - 反射体の位置に関する情報である位相参照点既知情報が得られている位相参照点におけるSAR画像群を用いて、合成開口レーダトモグラフィにおけるアレイ信号処理のためのハイパーパラメータの値を設定することと、
設定されたハイパーパラメータの値を用いた前記アレイ信号処理を用いてSARトモグラフィの画像処理を行うことと、
を含む信号処理方法。 - コンピュータに、
反射体の位置に関する情報である位相参照点既知情報が得られている位相参照点におけるSAR画像群を用いて、合成開口レーダトモグラフィにおけるアレイ信号処理のためのハイパーパラメータの値を設定することと、
設定されたハイパーパラメータの値を用いた前記アレイ信号処理を用いてSARトモグラフィの画像処理を行うことと、
を実行させるためのプログラム。
Applications Claiming Priority (1)
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|---|---|---|---|
| PCT/JP2020/032893 WO2022044326A1 (ja) | 2020-08-31 | 2020-08-31 | 信号処理装置、信号処理方法および記録媒体 |
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-
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Non-Patent Citations (4)
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|---|
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| XING, Shi-qi et al.,"Three-Dimensional Reconstruction of Man-Made Objects Using Polarimetric Tomographic SAR",IEEE Transactions on Geoscience and Remote Sensing,2013年06月,Vol.51, No.6,pp.3694-3705,DOI: 10.1109/TGRS.2012.2220145 |
| 牛腸 正則(GOCHO, Masanori) ほか,"マルチベースラインSAR解析における信号数推定(Estimation of Number of Signal Sources in Multi-Baseline SAR Image)",2019年電子情報通信学会通信ソサイエティ大会講演論文集( PROCEEDINGS OF THE 2019 IEICE COMMUNICATIONS S,日本,電子情報通信学会,2019年09月,B-2-12,p.160 |
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