JP7380910B2 - 積層フィルムおよび積層フィルムの製造方法 - Google Patents
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Description
本発明は、上記課題を解決するものであり、樹脂シート内部に実質的に粒子添加することなく高平滑でかつ良好な滑り性を併せ持つ樹脂シートを提供することができる積層フィルムを提案する。
[1]ポリエステル系の基材フィルムと、前記基材フィルムの少なくとも片面に配置された離型層と、前記離型層における基材とは反対側の面に配置された樹脂シートとを有し、
以下の(1)~(6)を満たす積層フィルム:
(1)樹脂シートは、少なくとも樹脂成分(A)と架橋剤(B)を含む樹脂シート形成組
成物を硬化させたものであり、
(2)樹脂シートは、実質的に粒子を含有せず、
(3)樹脂シートの膜厚(t1)が、1μm以上20μm以下であり、
(4)樹脂シートの表面(1)の算術平均高さ(Sa)が2nm以上30nm以下であり、
(5)樹脂シートの表面(1)の最大断面高さ(St)が80nm以上1000nm以下であり、
(6)樹脂シートにおける前記離型層面とは反対側の表面(1)と、樹脂シートにおける前記離型層側の表面(2)とを重ねて測定した静摩擦係数が、1.5以下である。
[2]一態様において、樹脂シート形成組成物に含まれる架橋剤(B)が、30℃で液体である。
[3]一態様において、樹脂シートに含まれる架橋剤(B)の樹脂シート全体に占める割合が、10質量%以上である。
[4]一態様において、樹脂シートに含まれる樹脂成分(A)の重量平均分子量が10000以上である。
[5]一態様において、離型層表面の表面自由エネルギーが40mJ/m2以下であり、かつ付着エネルギーが、3.5mJ/m2以上である。
[6]一態様において、基材フィルムの離型層側表面の算術平均高さ(Sa)が20nm以下であり、かつ最大突起高さ(P)が500nm以下である。
[7]別の実施態様において、本発明は、上記いずれかに記載する積層フィルムの製造方法を提供し、該製造方法は、基材フィルム上に溶液製膜法によって樹脂シートを塗布成形することを含む。
高い平滑性と高いと滑り性を両立でき、例えば、搬送工程などでキズが入ることを抑制でき、歩留まりの低下を回避することができる。
また、例えば、フィルムコンデンサ用途などでの電子部品用途では、高い平滑性を示す樹脂シートを提供でき、樹脂シートは、絶縁破壊電圧などの電気特性を向上させることができる。その上、従来は困難であった、高い平滑性と高いと滑り性を両立でき、例えば、誘電体樹脂シートをロール上に巻き取る際に巻きズレ、シワの混入などを抑制でき、
良好な巻取り性を示すことができる。このため、優れたコンデンサ性能を保持した状態で、搬送などが可能である。
更に、本発明は、樹脂シートは、実質的に粒子を含有せず、内部ヘイズが上がるなど透明性が不十分となることを回避できる。また、樹脂シートに転写する粒子の量が不均一となる問題を回避でき、良好な滑り性を示すことができる。
本発明は、ポリエステル系の基材フィルムを有する。本発明の基材として用いるポリエステルフィルムを構成するポリエステルは、特に限定されず、基材フィルムとして通常一般に使用されているポリエステルをフィルム形成したものを使用することが出来る。好ましくは、芳香族二塩基酸成分とジオール成分からなる結晶性の線状飽和ポリエステルであるのが良く、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン-2,6-ナフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリトリメチレンテレフタレート又はこれらの樹脂の構成成分を主成分とする共重合体がさらに好適である。とりわけ、ポリエチレンテレフタレートから形成されたポリエステルフィルムが特に好適である。
ポリエチレンテレフタレートは、エチレンテレフタレートの繰り返し単位が好ましくは90モル%以上、より好ましくは95モル%以上であり、他のジカルボン酸成分、ジオール成分が少量共重合されていてもよい。コストの点から、テレフタル酸とエチレングリコールのみから製造されたものが好ましい。また、本発明のフィルムの効果を阻害しない範囲内で、公知の添加剤、例えば、酸化防止剤、光安定剤、紫外線吸収剤、結晶化剤などを添加してもよい。ポリエステルフィルムは双方向の弾性率の高さ等の理由から二軸配向ポリエステルフィルムであることが好ましい。
基材フィルムとしてのポリエステルフィルムが、後述の多層構造を有する場合、基材フィルム全体としての膜厚が上記範囲内に収まる。
層Cは複数の層構成であっても構わない。また、表面層Bには粒子を含まないこともできる。その場合、フィルムをロール状に巻き取るための滑り性付与するため、表面層B上には粒子とバインダーを含んだコート層を設けることが好ましい。
ポリエステルフィルムの表面層AのPは、小さいほど好ましいと言えるが、1nm以上でも構わず、3nm以上であっても構わない。ここで、表面層A上に後述の離型層などを設ける場合は、離型層積層後の最大突起高さ(P)が前記範囲に入ることが好ましい。
本発明は、基材フィルムの少なくとも片面に配置された離型層を有し、例えば、基材フィルムと樹脂シートとの間に、離型層を有する。離型層を構成する樹脂には特に限定はなく、シリコーン樹脂、フッ素樹脂、アルキド樹脂、各種ワックス、脂肪族オレフィンなどを用いることができ、各樹脂を単独もしくは、2種類以上併用することもできる。後述する樹脂シートに架橋剤を含む場合は、シリコーン樹脂を含むことで離型性が良くなるため好ましい。
なお、本明細書において、基材と離型層積層体を、単に離型フィルムと称することがある。
本発明において、上記表面自由エネルギーは、少なくとも離型層の樹脂シートと接する面の表面自由エネルギーを意味する。
また、離型層の最大突起高さ(P)、例えば、500nm以下であり、200nm以下であることが好ましく、150nm以下がより好ましく、100nm以下が更に好ましく、例えば85nm以下であり、50nm以下が特に好ましい。最大突起高さ(P)が500nm以下であれば、樹脂シート形成時に、ピンホール及び局所的な薄膜化などの欠点の発生がなく、歩留まりが良好で好ましい。
乾燥温度の下限は特に限定されないが、60℃以上であることが好ましい。60℃以上である離型層中に溶媒が残存することなく離型フィルムを得られることができるため好ましい。
乾燥温度の下限は特に限定されないが、60℃以上であることが好ましい。60℃以上である離型層中に溶媒が残存することなく離型フィルムを得られることができるため好ましい。
本発明の積層フィルムは、離型層における基材とは反対側の面に配置された樹脂シートを有する。
例えば、本発明の離型フィルムに積層する樹脂シートは、樹脂成分(A)と架橋剤(B)を少なくとも含む、樹脂シート形成組成物を硬化させたものである。
本発明の樹脂シートは、鋭意検討した結果、後述する特定の条件、例えば本発明に係る樹脂シート形成組成物から作成することで、樹脂成分(A)と架橋剤(B)が相分離した状態で硬化することを可能にし、樹脂シート表面に適度な凹凸を形成し、樹脂シートに粒子などを含むことなく樹脂シートの滑り性を発現することができる。
一態様において、図2において、符号13で示される樹脂シートの離型層とは反対側の表面(1)と、符号14で示される樹脂シートの表面(2)とを重ねて測定した静摩擦係数が、1.5以下である。前記条件で測定した静摩擦係数は、1.0以下がより好ましく、0.8以下がさらに好ましい。また、静摩擦係数は0.1以上であってもよい。
このように、樹脂シートの両面を重ねて測定した静摩擦係数が上記範囲内であることにより、本発明の樹脂シートは、高い平滑性と、優れた巻取性および走行性とを両立することができる。
なお、最大断面高さ(St)は、最大突起高さ(P)と最大谷深さ(V)の絶対値を足した値である。
最大突起高さ(P)が500nm以下であれば、積層フィルムから樹脂シートを剥離し樹脂シートのみをロール状に巻き取った場合でも、ピンホールなどの欠点の発生がなく好ましい。最大突起高さPは、小さいほど好ましいと言えるが、1nm以上でも構わず、3nm以上であってもよく、例えば、35nm以上であっても構わない。
本発明の積層フィルムは、次工程以降で基材フィルムから樹脂シートが剥離されて使用される。そのため、基材フィルムからの剥離力が800mN/25mm幅以下であると樹脂シートが破断などせずに剥離できるため好ましい。より好ましくは500mN/25mm幅以下であり、300mN/25mm幅以下がなお好ましく、さらに好ましくは200mN/25mm幅以下である。剥離力は、積層する樹脂シートによって異なるため、基材フィルムの離型層の種類によって調整することができる。
非接触表面形状計測システム(菱化システム社製、VertScan R550H-M100)を用いて、下記の条件で測定した値である。算術平均高さ(Sa)は、5回測定の平均値を採用し、最大突起高さ(P)、最大谷深さ(V)は7回測定し最大値と最小値を除いた5回の最大値を使用した。最大断面高さ(St)は、最大突起高さ(P)と最大谷深さ(V)の絶対値を足した値を採用した。
(測定条件)
・測定モード:WAVEモード
・対物レンズ:10倍
・0.5×Tubeレンズ
・測定面積 936μm×702μm
(解析条件)
・面補正: 4次補正
・補間処理: 完全補間
・フィルター処理:ガウシアン カットオフ値50μm
25℃、50%RHの条件下で接触角計(協和界面科学株式会社製: 全自動接触角計 DM-701)を用いて離型フィルムの離型面に水(液滴量1.8μL)、ジヨードメタン(液適量0.9μL)の液滴を作成しその接触角を測定した。接触角は、各液を離型フィルムに滴下後10秒後の接触角を採用した。前記方法で得られた、水、ジヨードメタンの接触角データを「Owens and Wendt」理論より計算し離型フィルムの表面自由エネルギーの分散成分γd、水素結合と双極子・双極子相互作用に基づき成分γhを求め、各成分を合計したものを表面自由エネルギーγsとした。本計算には、本接触角計ソフトウェア(FAMAS)内の解析ソフトを用いて行った。
25℃、50%RHの条件下で接触角計(協和界面科学株式会社製: 全自動接触角計 DM-701)を用いて離型フィルムの離型面に水(液滴量10μL)を滴下し、滴下後2秒後から連続的にステージを傾け1°ごとの接触角を測定した。また、0°の液滴位置から、5dot移動したときの傾斜角を滑落角と判定し、そこから付着エネルギーを算出した。本計算には、本接触角計ソフトウェア(FAMAS)内の解析ソフトを用いて行った。
切り出した積層フィルムを樹脂包埋し、ウルトラミクロトームを用いて超薄切片化した。その後、日本電子製JEM2100透過電子顕微鏡を用いて、直接倍率20,000倍で観察を行い、観察したTEM画像から積層フィルム各層の膜厚を測定した。
積層フィルムを幅25mm、長さ150mmの短冊状に裁断し、基材フィルムの一端を固定し、樹脂シートの一端を担持し、樹脂シート側を300mm/minの速度で引っ張り、T字剥離強度を測定した。測定には、引っ張り試験機(島津製作所製の「AUTOGRAPH AG-X」)を用いた。測定値は、5回測定の平均値を採用した。
測定した剥離力から以下の基準で剥離性を評価した。
〇:100mN/25mm幅以下の低剥離力で剥離でき、薄膜フィルムでも破れることなく剥離することができた
〇△:300mN/25mm幅以下、100mN/25mm幅より大きな剥離力で剥離することができた。
△:剥離力が300mN/25mm幅より大きく、800mN/25mm幅以下で剥離できた。膜厚が極めて薄い部分では、一部破れることもあった
×:剥離することができなかった。
樹脂シートの静摩擦係数は、以下のように測定し、滑り性を評価した。
積層フィルムから樹脂シートを剥離し、重さ1.4Kgの金属製直方体の底面に樹脂シートの表面(2)が表になるように固定した。次いで、樹脂シートの表面(1)が表になるように平らな金属板上に粘着テープで固定した。表面(1)と表面(2)が接するように金属性直方体を置き、23℃65%RH条件下で引っ張り速度200mm/分で静摩擦係数を測定した。
滑り性について、以下の基準で判断した。
○ :0.1<μs≦0.8
△ :0.8<μs≦1.5
× :1.5超もしくは、摩擦係数が高すぎて測定不可
基材フィルムより剥離した樹脂シートの両面に薄膜のアルミ蒸着層を設け、室温下で絶縁破壊電圧(V/μm)を測定した。10点測定したときの平均値を用い、以下の基準で評価した。
〇:絶縁破壊電圧(BDV値)が300V/μm以上
△:絶縁破壊電圧が200V/μm以上
×:絶縁破壊電圧が200V/μm未満
エステル化反応装置として、攪拌装置、分縮器、原料仕込口及び生成物取出口を有する3段の完全混合槽よりなる連続エステル化反応装置を用いた。TPA(テレフタル酸)を2トン/時とし、EG(エチレングリコール)をTPA1モルに対して2モルとし、三酸化アンチモンを生成PETに対してSb原子が160ppmとなる量とし、これらのスラリーをエステル化反応装置の第1エステル化反応缶に連続供給し、常圧にて平均滞留時間4時間、255℃で反応させた。次いで、第1エステル化反応缶内の反応生成物を連続的に系外に取り出して第2エステル化反応缶に供給し、第2エステル化反応缶内に第1エステル化反応缶から留去されるEGを生成PETに対して8質量%供給し、さらに、生成PETに対してMg原子が65ppmとなる量の酢酸マグネシウム四水塩を含むEG溶液と、生成PETに対してP原子が40ppmのとなる量のTMPA(リン酸トリメチル)を含むEG溶液を添加し、常圧にて平均滞留時間1時間、260℃で反応させた。次いで、第2エステル化反応缶の反応生成物を連続的に系外に取り出して第3エステル化反応缶に供給し、高圧分散機(日本精機社製)を用いて39MPa(400kg/cm2)の圧力で平均処理回数5パスの分散処理をした平均粒径が0.9μmの多孔質コロイダルシリカ0.2質量%と、ポリアクリル酸のアンモニウム塩を炭酸カルシウムあたり1質量%付着させた平均粒径が0.6μmの合成炭酸カルシウム0.4質量%とを、それぞれ10%のEGスラリーとして添加しながら、常圧にて平均滞留時間0.5時間、260℃で反応させた。第3エステル化反応缶内で生成したエステル化反応生成物を3段の連続重縮合反応装置に連続的に供給して重縮合を行い、95%カット径が20μmのステンレススチール繊維を焼結したフィルターで濾過を行ってから、限外濾過を行って水中に押出し、冷却後にチップ状にカットして、固有粘度0.60dl/gのPETチップを得た(以後、PET(I)と略す)。PETチップ中の滑剤含有量は0.6質量%であった。
一方、上記PETチップの製造において、炭酸カルシウム、シリカ等の粒子を全く含有しない固有粘度0.62dl/gのPETチップを得た(以後、PET(II)と略す。)。
PET(I)の粒子の種類、含有量をポリアクリル酸のアンモニウム塩を炭酸カルシウムあたり1質量%付着させた平均粒径が0.9μmの合成炭酸カルシウム0.75質量%に変更した以外は、PET(I)と同様にしてPETチップを得た(以後、PET(III
)と略す)。PETチップ中の滑剤含有量は0.75質量%であった。
これらのPETチップを乾燥後、285℃で溶融し、別個の溶融押出し機押出機により290℃で溶融し、95%カット径が15μmのステンレススチール繊維を焼結したフィルターと、95%カット径が15μmのステンレススチール粒子を焼結したフィルターの2段の濾過を行って、フィードブロック内で合流して、PET(I)を表面層B、PET(II)を表面層Aとなるように積層し、シート状に45m/分のスピードで押出(キャスティング)し、静電密着法により30℃のキャスティングドラム上に静電密着・冷却させ、固有粘度が0.59dl/gの未延伸ポリエチレンテレフタレートシートを得た。層比率は各押出機の吐出量計算でPET(I)/PET(II)=60%/40%となるように調整した。次いで、この未延伸シートを赤外線ヒーターで加熱した後、ロール温度80℃でロール間のスピード差により縦方向に3.5倍延伸した。その後、テンターに導き、140℃で横方向に4.2倍の延伸を行なった。次いで、熱固定ゾーンにおいて、210℃で熱処理した。その後、横方向に170℃で2.3%の緩和処理をして、厚さ25μmの二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムの基材フィルムX1を得た。得られた基材フィルムX1の表面層AのSaは2nm、表面層BのSaは29nmであった。
前記で得られた基材フィルムX1の表面層A上に、下記離型塗布液Y1をリバースグラビアコート法でwet膜厚が5μmになるように塗工し熱風乾燥炉で120℃30秒乾燥・硬化させて離型層付きの基材フィルムX2を得た。離型層表面のSaは2nmであった。
(離型塗布液Y1)
トルエン 48質量部
メチルエチルケトン 48質量部
シリコーン樹脂組成物(1)
(熱硬化型シリコーン塗材、Si-H/Si-Vy=3.0、固形分30質量%)
3質量部
SRX212P Catalyst(ダウ・東レ社製 Pt系硬化触媒)
0. 1質量部
基材フィルムX1と同様の層構成、延伸条件は変更せずに、キャスティング時の速度を変更することで厚みを調整し、12μmの厚みの二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムを作成し、X2同様の離型層を設けることで基材フィルムX3を得た。得られたフィルムX3の表面層AのSaは3nm、表面層BのSaは29nmであった。
基材フィルムX4としては、厚み25μmのA4100(コスモシャイン(登録商標)、東洋紡社製)の表面層A上にX2同様の離型層を設けたものを使用した。A4100は、フィルム中に粒子を実質的に含有せず、表面層B側のみにインラインコートで粒子を含んだコート層を設けた構成をしている。基材フィルムX4の表面層AのSaは1nm、表面層BのSaは2nmであった。
基材フィルムX5としては、厚み25μmのE5101(東洋紡エステル(登録商標)フィルム、東洋紡社製)の表面層A上にX2同様の離型層を設けたものを使用した。E5101は、フィルムの表面層A及びB中に粒子を含有した構成になっている。基材フィルムX5の表面層AのSaは25nm、表面層BのSaは25nmであった。
基材フィルムX1の表面層A上に、下記離型塗布液Y2をリバースグラビアコート法でwet膜厚が5μmになるように塗工し熱風乾燥炉で120℃30秒乾燥・硬化させて離型層付きの基材フィルムX6を得た。離型層表面のSaは2nmであった。
(離型塗布液Y2)
トルエン 48質量部
メチルエチルケトン 48質量部
シリコーン樹脂組成物(2)
(熱硬化型シリコーン塗材、Si-H/Si-Vy=1.0、固形分30質量%)
3質量部
SRX212P Catalyst(ダウ・東レ社製 Pt系硬化触媒)
0.1質量部
基材フィルムX1の表面層A上に、下記離型塗布液Y3をリバースグラビアコート法でwet膜厚が5μmになるように塗工し熱風乾燥炉で120℃30秒乾燥・硬化させて離型層付きの基材フィルムX7を得た。離型層表面のSaは2nmであった。
(離型塗布液Y3)
トルエン 48質量部
メチルエチルケトン 48質量部
シリコーン樹脂組成物(3)
(熱硬化型シリコーン塗材、Si-H/Si-Vy=2.2、固形分30質量%)
3質量部
SRX212P Catalyst(ダウ・東レ社製 Pt系硬化触媒)
0.1質量部
基材フィルムX2の表面層A上にリバースグラビアコート法を用いて樹脂溶液Z
1を乾燥後の樹脂シートの膜厚が3μmになるように塗工し、熱風乾燥炉で120℃10秒乾燥することで樹脂シートを成形し積層フィルムを作成した。(このとき塗工後、乾燥炉に入るまでは2秒だった)。詳細を表1及び表2に示す。
(樹脂溶液Z1)
メチルエチルケトン 41.3質量部
テトラヒドロフラン 22.5質量部
PKHB溶解液(固形分40質量%) 30.6質量部
(Gabriel Phenoxies社製 フェノキシ樹脂、Mw32000)
*溶解液はフェノキシ樹脂をテトラヒドロフランに溶解させ作成した
ミリオネートMR-200 5.3質量部
(東ソー社製、イソシアネート架橋剤、粘度200mPa・s、固形分99質量%)
BYK-370 0.4質量部
(ビックケミー・ジャパン社製、シリコーン系界面活性剤)
基材フィルムを表1に記載のものに変更する以外は、実施例1と同様にして積層フィルムを作成した。
樹脂成分(A)を重量平均分子量(Mw)の異なるものに変更した樹脂溶液Z6に変更した以外は、実施例1と同様にして積層フィルムを作成した。
(樹脂溶液Z6)
メチルエチルケトン 41.3質量部
テトラヒドロフラン 22.5質量部
PKHJ溶解液(固形分40質量%) 30.6質量部
(Gabriel Phenoxies社製 フェノキシ樹脂、Mw57000)
*溶解液はフェノキシ樹脂をテトラヒドロフランに溶解させ作成した
ミリオネートMR-200 5.3質量部
(東ソー社製、イソシアネート架橋剤、粘度200mPa・s、固形分99質量%)
BYK-370 0.4質量部
(ビックケミー・ジャパン社製、シリコーン系界面活性剤)
架橋剤の種類を変更するため樹脂溶液Z2に変更した以外は、実施例1と同様にして積層フィルムを作成した。
(樹脂溶液Z2)
メチルエチルケトン 41.3質量部
テトラヒドロフラン 22.5質量部
PKHB溶解液(固形分40質量%) 30.6質量部
(Gabriel Phenoxies社製 フェノキシ樹脂、Mw32000)
*溶解液はフェノキシ樹脂をテトラヒドロフランに溶解させ作成した
ミリオネートMR-400 5.3質量部
(東ソー社製、イソシアネート架橋剤、粘度600mPa・s、固形分99質量%)
BYK-370 0.4質量部
(ビックケミー・ジャパン社製、シリコーン系界面活性剤)
架橋剤の種類を変更するため、樹脂溶液Z3に変更した以外は、実施例1と同様にして積層フィルムを作成した。
(樹脂溶液Z3)
メチルエチルケトン 41.3質量部
テトラヒドロフラン 22.5質量部
PKHB溶解液(固形分40質量%) 30.6質量部
(Gabriel Phenoxies社製 フェノキシ樹脂、Mw32000)
*溶解液はフェノキシ樹脂をテトラヒドロフランに溶解させ作成した
ミリオネートMTL 5.3質量部
(東ソー社製、イソシアネート架橋剤、粘度50mPa・s、固形分99質量%)
BYK-370 0.4質量部
(ビックケミー・ジャパン社製、シリコーン系界面活性剤)
樹脂と架橋剤の比率を変更するため、樹脂溶液Z4に変更した以外は、実施例1と同様にして積層フィルムを作成した。
(樹脂溶液Z4)
メチルエチルケトン 41.3質量部
テトラヒドロフラン 19.9質量部
PKHB溶解液(固形分40質量%) 35.0質量部
(Gabriel Phenoxies社製 フェノキシ樹脂、Mw32000)
*溶解液はフェノキシ樹脂をテトラヒドロフランに溶解させ作成した
ミリオネートMR-200 3.5質量部
(東ソー社製、イソシアネート架橋剤、粘度200mPa・s、固形分99質量%)
BYK-370 0.4質量部
(ビックケミー・ジャパン社製、シリコーン系界面活性剤)
樹脂と架橋剤の比率を変更するため、樹脂溶液Z5に変更した以外は、実施例1と同様にして積層フィルムを作成した。
(樹脂溶液Z5)
メチルエチルケトン 41.3質量部
テトラヒドロフラン 17.3質量部
PKHB溶解液(固形分40質量%) 39.4質量部
(Gabriel Phenoxies社製 フェノキシ樹脂、Mw32000)
*溶解液はフェノキシ樹脂をテトラヒドロフランに溶解させ作成した
ミリオネートMR-200 1.8質量部
(東ソー社製、イソシアネート架橋剤、粘度200mPa・s、固形分99質量%)
BYK-370 0.4質量部
(ビックケミー・ジャパン社製、シリコーン系界面活性剤)
表1に記載の基材フィルムに変更した以外は、実施例1と同様にして積層フィルムを作成した。
樹脂シートの乾燥温度を表1に記載の温度に変更した以外は、実施例1と同様にして積層フィルムを作成した。
基材フィルムを離型層のないX1に変更した以外は、実施例1と同様にして積層フィルムを作成した。
樹脂溶液を、架橋剤を含まない樹脂溶液Z6に変更した以外は、実施例1と同様にして積層フィルムを作成した。
(樹脂溶液Z6)
メチルエチルケトン 41.3質量部
テトラヒドロフラン 14.7質量部
PKHB溶解液(固形分40質量%) 43.8質量部
(Gabriel Phenoxies社製 フェノキシ樹脂、Mw32000)
*溶解液はフェノキシ樹脂をテトラヒドロフランに溶解させ作成した
BYK-370 0.4質量部
(ビックケミー・ジャパン社製、シリコーン系界面活性剤)
樹脂シートの表面(1)の最大断面高さ(St)を、75nmとなるよう樹脂シートを形成したこと以外は、実施例1と同様にして積層フィルムを作成した。
また、例えば、フィルムコンデンサ用途などでの電子部品用途では、高い平滑性を示す樹脂シートを提供でき、樹脂シートは、絶縁破壊電圧などの電気特性を向上させることができる。その上、高い平滑性と高いと滑り性を両立でき、例えば、誘電体樹脂シートをロール上に巻き取る際に巻きズレ、シワの混入などを抑制でき、良好な巻取り性を示すことができる。このため、優れたコンデンサ性能を保持した状態で、搬送などが可能である。
更に、本発明で得られる樹脂シートは、実質的に粒子を含有せず、内部ヘイズが上がるなど透明性が不十分となることを回避できる。また、樹脂シートに転写する粒子の量が不均一となる問題を回避でき、良好な滑り性を示すことができる。
比較例3は、樹脂シートの表面(1)の最大断面高さ(St)が本発明の範囲外であるため、特に、樹脂シートの滑り性が悪くなる結果を示した。
11 離型層
12 樹脂シート
13 樹脂シートの表面(1)
14 樹脂シートの表面(2)
Claims (8)
- ポリエステル系の基材フィルムと、前記基材フィルムの少なくとも片面に配置された離型層と、前記離型層における基材とは反対側の面に配置された樹脂シートとを有し、
以下を満たす積層フィルム:
前記樹脂シートは、少なくとも樹脂成分(A)と架橋剤(B)を含む樹脂シート形成組成物を硬化させたものであり、
前記樹脂成分(A)はフェノキシ系樹脂を含み、
前記架橋剤(B)は、イソシアネートであり、
前記樹脂シートは、実質的に粒子を含有せず、
前記樹脂シートの膜厚(t1)が、1μm以上20μm以下であり、
前記樹脂シートの表面(1)の算術平均高さ(Sa)が2nm以上30nm以下であり、
前記樹脂シートの表面(1)の最大断面高さ(St)が80nm以上1000nm以下であり、
前記樹脂シートにおける前記離型層面とは反対側の表面(1)と、樹脂シートにおける前記離型層側の表面(2)とを重ねて測定した静摩擦係数が、1.5以下である。 - 樹脂シート形成組成物に含まれる架橋剤(B)が、30℃で液体であることを特徴とする請求項1に記載の積層フィルム。
- 樹脂シートに含まれる架橋剤(B)の樹脂シート全体に占める割合が、10質量%以上であることを特徴とする請求項1に記載の積層フィルム。
- 樹脂シートに含まれる樹脂成分(A)の重量平均分子量が10000以上であることを特徴とする請求項1に記載の積層フィルム。
- 離型層表面の表面自由エネルギーが40mJ/m2以下であり、かつ水付着エネルギーが、3.5mJ/m2以上であることを特徴とする請求項1に記載の積層フィルム。
- 基材フィルムの離型層側表面の算術平均高さ(Sa)が20nm以下であり、かつ最大突起高さ(P)が500nm以下であることを特徴とする請求項1に記載の積層フィルム。
- 以下を満たす樹脂シート:
前記樹脂シートは、少なくとも樹脂成分(A)と架橋剤(B)を含む樹脂シート形成組
成物を硬化させたものであり、
前記樹脂成分(A)はフェノキシ系樹脂を含み、
前記架橋剤(B)は、イソシアネートであり、
前記樹脂シートは、実質的に粒子を含有せず、
前記樹脂シートの膜厚(t1)が、1μm以上20μm以下であり、
前記樹脂シートの表面(1)の算術平均高さ(Sa)が2nm以上30nm以下であり、
前記樹脂シートの表面(1)の最大断面高さ(St)が80nm以上1000nm以下で
あり、
前記樹脂シートにおける一方の表面(1)と、樹脂シートにおける前記表面(1)とは反対の
表面(2)とを重ねて測定した静摩擦係数が、1.5以下である。 - 前期樹脂シートは基材と離型層を有する離型フィルムから剥離されたシートであって、
前記離型層は、表面自由エネルギーが40mJ/m2以下であり、かつ水付着エネルギーが、3.5mJ/m2以上である、請求項7に記載の樹脂シート。
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