特許文献1のマッサージ機によれば、足先からふくらはぎまで、さらに膝上の太ももにもマッサージを行うことができる。しかし、特許文献1のマッサージ機では、マッサージされる部位(施療位置)はエアバッグの接触箇所に限られており、マッサージされる箇所は常に一定であり、より広範の施療領域に対してマッサージを行うことは困難となっていた。
本発明は、エアバッグ式のマッサージ装置において、より広範の施療領域に対してマッサージできるようにすることを目的とする。
本発明の目的は、施療位置を自動的に変更しながら、より広範の施療領域に対してマッサージできるようにしたエアバッグ式のマッサージ装置を提供することにある。
本発明に係るマッサージ装置は、施療部位に装着される少なくとも2個の施療エアバッグ15(15A・15B)と、両施療エアバッグ15(15A・15B)を連結する移動エアバッグ26と、これらエアバッグ15・26で構成されるマッサージ体1に対して加圧空気を供給するエアポンプ2と、エアポンプ2と各エアバッグ15・26の間に配置される分配器3と、エアポンプ2および分配器3の作動状態を制御する制御手段4と、を備えている。移動エアバッグ26は、加圧空気の供給を受けて施療部位に沿って伸張変形する増伸姿勢と、加圧空気が排気されて施療部位に沿って収縮する待機姿勢とに膨縮可能に構成されている。そして、制御手段4は、移動エアバッグ26が待機姿勢に収縮した状態と、移動エアバッグ26が増伸姿勢に伸張変形した状態との間の複数個所で、施療部位に装着した施療エアバッグ15(15A・15B)を膨縮させてマッサージを行うことを特徴とする。
マッサージ装置は、施療部位に装着される少なくとも2個の施療エアバッグ15(15A・15B)と、両施療エアバッグ15(15A・15B)を連結する移動エアバッグ26と、これらエアバッグ15・26で構成されるマッサージ体1に対して加圧空気を供給するエアポンプ2と、エアポンプ2と各エアバッグ15・26の間に配置される分配器3と、エアポンプ2および分配器3の作動状態を制御する制御手段4と、を備えている。移動エアバッグ26は、加圧空気の供給を受けて施療部位に沿って伸張変形する増伸姿勢と、加圧空気が排気されて施療部位に沿って収縮する待機姿勢とに膨縮可能に構成されている。施療部位に装着した施療エアバッグ15A・15Bを膨縮させてマッサージを行う。マッサージ装置は、移動エアバッグ26の伸張方向へ施療エアバッグ15(15A・15B)を移動させて、施療エアバッグ15(15A・15B)の施療位置を変更する施療位置変更モードを備えている。施療位置変更モードは、施療部位に装着した一方の施療エアバッグ15Aを膨張させ、他方の施療エアバッグ15Bを収縮させた状態で、移動エアバッグ26を増伸姿勢に伸張させて、収縮している他方の施療エアバッグ15Bを膨張している一方の施療エアバッグ15Aから移動エアバッグ26の伸張距離分だけ遠ざかる向きに移動させる前段移動動作と、当該前段移動動作に次ぐ後段移動動作とで構成されている。後段移動動作においては、前記前段移動動作で移動された他方の施療エアバッグ15Bを膨張させて新たな施療部位に固定した状態で、当該前段移動動作において膨張していた一方の施療エアバッグ15Aと伸張していた移動エアバッグ26とを収縮させて、これら一方の施療エアバッグ15Aと移動エアバッグ26とを膨張している他方の施療エアバッグ15Bに接近移動させる。
一対の施療エアバッグ15(15A・15B)の間に、各施療エアバッグ15A・15Bを互いに接近する向きに移動付勢する近接移動手段が設けられている。前段移動動作においては、施療部位に装着した一方の施療エアバッグ15Aを膨張させ、他方の施療エアバッグ15Bを収縮させた状態で、移動エアバッグ26を近接移動手段の付勢力に抗しながら伸張させて、収縮している他方の施療エアバッグ15Bを膨張している一方の施療エアバッグ15Aから、移動エアバッグ26の伸張距離分だけ遠ざかる向きに移動させ、後段移動動作においては、前段移動動作で移動した他方の施療エアバッグ15Bを膨張させて新たな施療部位に固定した状態で、一方の施療エアバッグ15Aと移動エアバッグ26とを収縮させ、近接移動手段の付勢力により、両エアバッグ15A・26を他方の施療エアバッグ15Bに接近移動させる。
近接移動手段が、各施療エアバッグ15(15A・15B)を互いに接近する向きに移動付勢する近接ばね32で構成されている。後段移動動作において、他方の施療エアバッグ15Bを膨張させて新たな施療部位に固定した状態で、一方の施療エアバッグ15Aと移動エアバッグ26とを収縮させ、近接ばね32の付勢力により、両エアバッグ15A・26を他方の施療エアバッグ15Bに接近移動させる。
本発明に係る別のマッサージ装置は、施療部位に装着される少なくとも2個の施療エアバッグ15(15A・15B)と、両施療エアバッグ15(15A・15B)を連結する移動エアバッグ26と、両施療エアバッグ15(15A・15B)の間に設けられて両エアバッグ15(15A・15B)を互いに接近する向きに移動付勢する近接ばね32と、これらエアバッグ15・26で構成されるマッサージ体1に対して加圧空気を供給するエアポンプ2と、エアポンプ2と各エアバッグ15・26の間に配置される分配器3と、エアポンプ2および分配器3の作動状態を制御する制御手段4と、を備えている。移動エアバッグ26は、加圧空気の供給を受けて近接ばね32の付勢力に抗しながら施療部位に沿って伸張変形する増伸姿勢と、加圧空気が排気されて近接ばね32の付勢力で施療部位に沿って収縮する待機姿勢とに膨縮可能に構成されている。施療部位に装着した施療エアバッグ15(15A・15B)を膨縮させてマッサージを行う。マッサージ装置は、移動エアバッグ26の伸張方向へ施療エアバッグ15(15A・15B)を移動させて、施療エアバッグ15(15A・15B)の施療位置を変更する施療位置変更モードを備えている。施療位置変更モードは、施療部位に装着した一方の施療エアバッグ15Aを膨張させ、他方の施療エアバッグ15Bを収縮させた状態で、移動エアバッグ26を近接ばね32の付勢力に抗しながら増伸姿勢に伸張させて、収縮している他方の施療エアバッグ15Bを膨張している一方の施療エアバッグ15Aから移動エアバッグ26の伸張距離分だけ遠ざかる向きに移動させる前段移動動作と、当該前段移動動作に次ぐ後段移動動作とで構成されている。後段移動動作においては、前記前段移動動作で移動された他方の施療エアバッグ15Bを膨張させて新たな施療部位に固定した状態で、当該前段移動動作において膨張していた一方の施療エアバッグ15Aと伸張していた移動エアバッグ26とを収縮させて、近接ばね32の付勢力により、これら一方の施療エアバッグ15Aと移動エアバッグ26とを膨張している他方の施療エアバッグ15Bに接近移動させる。
移動エアバッグ26が伸縮可能な弾性材で形成されて、増伸姿勢から待機姿勢に自己復帰でき、移動エアバッグ26が近接移動手段を兼ねている。
施療エアバッグ15(15A・15B)と移動エアバッグ26のうち、少なくとも移動エアバッグ26が伸縮可能な弾性材で形成した移動体カバー25で覆われている。この移動体カバー25が、移動エアバッグ26を増伸姿勢から待機姿勢に復帰操作する近接移動手段を兼ねている。
マッサージ体1の移動方向を反転移動させる反転機能が設けられている。
移動エアバッグ26に加圧空気が送給されたにも拘らず、移動エアバッグ26が待機姿勢から増伸姿勢に伸張変形できない状態、或いは施療位置変更モードの前段移動動作時において、施療終端位置側に位置する側の施療エアバッグ15(15A・15B)が移動エアバッグ26の伸張変形に同行して移動できない状態を検知して、検知信号を出力する検知手段27を備えている。検知手段27から検知信号が発せられると、移動エアバッグ26が検知信号の出力前とは反対方向に伸縮変形されて、マッサージ体1が反転移動されるように構成されている。
一方の施療エアバッグ15Aと移動エアバッグ26とが、一方の施療エアバッグ15Aから移動エアバッグ26へ向かう加圧空気の流動を許す逆止弁29を介して連通されている。移動エアバッグ26は排気チューブ30を介してエアポンプ2の吸引口に連通されて、排気チューブ30の中途部に電磁開閉弁31が配置されている。施療位置変更モードの前段移動動作において、一方の施療エアバッグ15Aに送給された加圧空気を、逆止弁29を介して移動エアバッグ26に送給し、施療位置変更モードの後段移動動作において、電磁開閉弁31が開操作されて、移動エアバッグ26内の加圧空気をエアポンプ2の吸引力で強制的に排気するように構成されている。
一対の施療エアバッグ15(15A・15B)が伸縮可能な弾性材で形成したバッグカバー14・19で覆われており、バッグカバー14・19の施療面側に、施療部位に密着する滑止め体16・21が固定されている。
本発明に係るマッサージ装置においては、マッサージ体1を施療部位に装着される少なくとも2個の施療エアバッグ15(15A・15B)と、両施療エアバッグ15(15A・15B)を連結する移動エアバッグ26とで構成した。また、移動エアバッグ26は、加圧空気の供給を受けて施療部位に沿って伸張変形する増伸姿勢と、加圧空気が排気されて施療部位に沿って収縮する待機姿勢とに膨縮可能に構成した。使用時のマッサージ装置は、移動エアバッグ26が待機姿勢に収縮した状態と、移動エアバッグ26が増伸姿勢に伸張変形した状態との間の複数個所で、施療部位に装着した施療エアバッグ15(15A・15B)を膨縮させてマッサージを行うようにした。以上のような構成からなる本発明のマッサージ装置によれば、移動エアバッグ26を待機姿勢にした状態と、増伸姿勢にした状態でマッサージを行えるのはもちろん、移動エアバッグ26の伸張ストロークが大きい場合には、待機姿勢と増伸姿勢の間の途中位置において、施療エアバッグ15(15A・15B)を膨縮させてマッサージを行えるので、より広範の施療領域に対してマッサージを行える、マッサージ装置を提供できる。
マッサージ体1を施療部位に装着される少なくとも2個の施療エアバッグ15(15A・15B)と、両施療エアバッグ15(15A・15B)を連結する移動エアバッグ26とで構成した。加えて、施療エアバッグ15(15A・15B)の施療位置を変更する施療位置変更モードを、施療部位に装着した一方の施療エアバッグ15Aを膨張させ、他方の施療エアバッグ15Bを収縮させた状態で、移動エアバッグ26を増伸姿勢に伸張させて、収縮している他方の施療エアバッグ15Bを膨張している一方の施療エアバッグ15Aから移動エアバッグ26の伸張距離分だけ遠ざかる向きに移動させる前段移動動作と、当該前段移動動作で移動された他方の施療エアバッグ15Bを膨張させて新たな施療部位に固定した状態で、当該前段移動動作において膨張していた一方の施療エアバッグ15Aと伸張していた移動エアバッグ26とを収縮させて、これら一方の施療エアバッグ15Aと移動エアバッグ26とを膨張している他方の施療エアバッグ15Bに接近させる後段移動動作とで構成した。以上のような構成からなる本発明のマッサージ装置によれば、上述の前段移動動作と後段移動動作とを交互に行うことで、マッサージ体1を前回の施療位置から新たな施療位置へ尺取虫状に移動させることができるので、施療位置を自動的に順に変更することが可能となる。したがって本発明によれば、より広範の施療領域に対してマッサージを行うことが可能なマッサージ装置を得ることができる。
一対の施療エアバッグ15(15A・15B)の間に、各施療エアバッグ15A・15Bを互いに接近する向きに移動付勢する近接移動手段が設けられていると、施療位置変更モードの後段移動動作において、収縮させた一方の施療エアバッグ15Aと移動エアバッグ26とを、近接移動手段によって他方の施療エアバッグ15Bに向かって強制的に接近移動させることができる。したがって、後段移動動作時における施療エアバッグ15および移動エアバッグ26の移動を、正確に一定量ずつ行うことができる。
近接移動手段が近接ばね32で構成されていると、収縮させた一方の施療エアバッグ15Aと移動エアバッグ26とを、近接ばね32のばね力で他方の施療エアバッグ15Bに向かって強制的に接近移動させることができる。したがって、後段移動動作時における施療エアバッグ15および移動エアバッグ26の移動をさらに確実に行うことができる。例えば、施療箇所が着衣で覆われていて、移動する側の施療エアバッグ15(15A)の摩擦抵抗が大きい場合であっても、当該施療エアバッグ15(15A)を新たな施療位置へ確実に移動操作させることができる。
本発明に係る別のマッサージ装置においては、マッサージ体1を施療部位に装着される少なくとも2個の施療エアバッグ15(15A・15B)と、両施療エアバッグ15(15A・15B)を連結する移動エアバッグ26と、両施療エアバッグ15(15A・15B)を互いに接近する向きに移動付勢する近接ばね32で構成した。加えて、施療エアバッグ15(15A・15B)の施療位置を変更する施療位置変更モードを、施療部位に装着した一方の施療エアバッグ15Aを膨張させ、他方の施療エアバッグ15Bを収縮させた状態で、移動エアバッグ26を増伸姿勢に伸張させて、収縮している他方の施療エアバッグ15Bを膨張している一方の施療エアバッグ15Aから移動エアバッグ26の伸張距離分だけ遠ざかる向きに移動させる前段移動動作と、当該前段移動動作で移動された他方の施療エアバッグ15Bを膨張させて新たな施療部位に固定した状態で、当該前段移動動作において膨張していた一方の施療エアバッグ15Aと伸張していた移動エアバッグ26とを収縮させて、これら一方の施療エアバッグ15Aと移動エアバッグ26とを近接ばね32で膨張している他方の施療エアバッグ15Bに接近させる後段移動動作とで構成した。以上のような構成からなる本発明のマッサージ装置によれば、上述の前段移動動作と後段移動動作とを交互に行うことで、マッサージ体1を前回の施療位置から新たな施療位置へ尺取虫状に移動させることができるので、施療位置を自動的に順に変更することが可能となる。したがって本発明によれば、より広範の施療領域に対してマッサージを行うことが可能なマッサージ装置を得ることができる。また、後段移動動作においては、収縮させた一方の施療エアバッグ15Aと移動エアバッグ26とを、近接ばね32のばね力で他方の施療エアバッグ15Bに向かって強制的に接近移動させることができる。従って、後段移動動作時における施療エアバッグ15および移動エアバッグ26の移動をさらに確実に行うことができる。例えば、施療箇所が着衣で覆われていて、移動する側の施療エアバッグ15(15A)の摩擦抵抗が大きい場合であっても、当該施療エアバッグ15(15A)を新たな施療位置へ確実に移動操作させることができる。
移動エアバッグ26を伸縮可能な弾性材で形成して、同バッグ26が近接移動手段を兼ねるようにしていると、別途ばね構造を設ける必要がないので、その分だけマッサージ体1の全体構造を簡素化できるうえ、組立に要する手間を省くこともできる。
一対の施療エアバッグ15(15A・15B)と移動エアバッグ26のうち、少なくとも移動エアバッグ26が伸縮可能な弾性材で形成した移動体カバー25で覆われており、この移動体カバー25が近接移動手段を兼ねるようにしていると、別途ばね構造を設ける場合に比べて、マッサージ体1の外観をすっきりさせてデザイン性を向上できる。また、ばね構造を省略できる分だけマッサージ装置の構造を簡素化し、機能性を向上できる。
マッサージ体1の移動方向を反転させる反転機能が設けられていると、マッサージ体1を新たな施療部位に装着し直すことなく、所望の施療開始位置と施療終了位置との間でマッサージ体1を往復移動させることができる。したがって、これら施療開始位置と施療終了位置とで規定される施療領域に対して確実にマッサージを行うことができる。反転条件としては、マッサージ体1の移動量、マッサージ体1の一方向への移動時間、或いはマッサージ体1が移動不能となったことなどを挙げることができる。これらのうち、マッサージ体1の移動量が所定量を超えたことを反転条件とする場合には、所望の施療開始位置から施療終了位置との間で(例えば、膝下と足首の間で)マッサージ体1を往復移動させることができる。マッサージ体1の一方向への移動時間が所定時間を超えたことを反転条件とする場合には、所定の施療開始位置から所定時間だけマッサージ体1が移動した箇所との間で、マッサージ体1を往復移動させることができる。マッサージ体1が移動不能となったことを反転条件とする場合には、マッサージ体1が移動不能となった箇所に長時間停止するタイムロスが発生することを防ぐことができるので、より効率的に施療領域に対してマッサージを行うことができる。
移動エアバッグ26に加圧空気が送給されたにも拘らず、移動エアバッグ26が待機姿勢から増伸姿勢に伸張変形できない状態、或いは施療位置変更モードの前段移動動作時において、施療終端位置側に位置する側の施療エアバッグ15(15A・15B)が移動エアバッグ26の伸張変形に同行して移動できない状態を検知して、検知信号を出力する検知手段27を備え、検知手段27から検知信号が発せられると、移動エアバッグ26が検知信号の出力前とは反対方向に伸縮変形されて、マッサージ体1が反転移動されるように構成することができる。これによっても、マッサージ体1が移動不能となった箇所に長時間停止するタイムロスが発生することを防ぐことができるので、より効率的に施療領域に対してマッサージを行うことができる。マッサージ体1を装着し直すことなく、施療領域に対してマッサージを行うこともできる。
施療位置変更モードの前段移動動作において、一方の施療エアバッグ15Aに送給された加圧空気を、逆止弁29を介して移動エアバッグ26に送給するように構成すると、当該施療エアバッグ15Aに送給される加圧空気を利用して移動エアバッグ26伸張させることができる。これにより、分配器3と移動エアバッグ26とを接続するチューブ6を省略して、分配構造を簡素化できる。また、施療位置変更モードの後段移動動作において、電磁開閉弁31が開操作されて、移動エアバッグ26内の加圧空気をエアポンプ2の吸引力で強制的に排気するように構成すると、移動エアバッグ26を速やかに収縮させることでき、後段移動動作に要する時間を短縮できる。
一対の施療エアバッグ15(15A・15B)が伸縮可能な弾性材で形成したバッグカバー14・19で覆われており、バッグカバー14・19の施療面側に、施療部位に密着する滑止め体16・21が固定されていると、前段移動動作時に一方の施療エアバッグ15Aを膨張させることにより、滑止め体21を施療面に強く密着させて、一方の施療エアバッグ15Aが施療面に沿って滑り移動することを確実に防止できる。また、後段移動動作時に他方の施療エアバッグ15Bを膨張させることにより、滑止め体16を施療面に強く密着させて、他方の施療エアバッグ15Bが施療面に沿って滑り移動するのを確実に防止できる。したがって、施療位置変更モードにおける各施療エアバッグ15(15A・15B)の位置変更動作をさらに確実に行うことができる。
(実施形態1) 図1から図3に本発明に係るマッサージ装置を、下肢用のマッサージ装置に適用した実施形態1を示す。本実施形態における前後、左右、上下とは、図1および図2に示す交差矢印と、各矢印の近傍に表記した前後、左右、上下の表示に従う。図1および図2に示すようにマッサージ装置は、施療部位に巻回装着される帯状のマッサージ体1と、マッサージ体1に加圧空気を供給するエアポンプ2と、エアポンプ2とマッサージ体1の間に配置される分配器3と、エアポンプ2および分配器3の作動状態を制御する制御手段4などで構成される。エアポンプ2と分配器3と制御手段4は、マッサージ体1とは別に設けられたコントローラー5に配置されており、コントローラー5には電源スイッチや、動作モードを選択する運転モードボタン、あるいは現在の運転状況を表示する表示灯などが設けられている(いずれも図示していない)。図2において符号6は給排気用のチューブ、7は信号リードを示す。
マッサージ体1は、上マッサージ体11と、下マッサージ体12と、両マッサージ体11・12の間に配置される施療位置変更用の移動体13とを備えている。上マッサージ体11は、ポリエステルやポリウレタンなどの伸縮可能な弾性生地(弾性材)で形成された横長袋状の上バッグカバー(バッグカバー)14と、同カバー14の内部に収容される横長の上施療エアバッグ(他方の施療エアバッグ)15(15B)と、上バッグカバー14の施療面側に固定されて施療部位に密着する横長の上滑止め体(滑止め体)16などで構成される。上マッサージ体11の左右端には、上マッサージ体11を巻回装着姿勢に保持する雌雄一対の面ファスナー17が設けられている。上滑止め体16には、施療部位に密着して摩擦抵抗を大きくする円形の摩擦突起18の一群が互い違い状に膨出形成されている。
下マッサージ体12は、上マッサージ体11と同様の伸縮可能な弾性生地(弾性材)で形成された横長袋状の下バッグカバー(バッグカバー)19と、同カバー19の内部に収容される横長の下施療エアバッグ(一方の施療エアバッグ)15(15A)と、下バッグカバー19の施療面側に固定されて施療部位に密着する横長の下滑止め体(滑止め体)21などで構成される。下マッサージ体12の左右端には、下マッサージ体12を巻回装着姿勢に保持する雌雄一対の面ファスナー22が設けられている。下滑止め体21には、施療部位に密着して摩擦抵抗を大きくする円形の摩擦突起23の一群が互い違い状に膨出形成されている。下施療エアバッグ15Aと上施療エアバッグ15Bは、弾性素材(生地)と非弾性素材(生地)のいずれで形成してあってもよく、要は施療部位に向かって膨縮できる機能を備えていれば足りる。
移動体13は、ポリエステルやポリウレタンなどの上下方向に大きく伸縮可能な弾性生地(弾性材)で形成された移動体カバー25と、同カバー25の内部に収容される移動エアバッグ26で構成される。移動エアバッグ26は、加圧空気の供給を受けて施療部位に沿って伸張変形する増伸姿勢と、加圧空気が排気されて施療部位に沿って収縮する待機姿勢とに膨縮できる。移動エアバッグ26の上下端は、移動体カバー25に固定されている。そのため、増伸姿勢時の移動エアバッグ26は、自己の弾性に加えて移動体カバー25の弾性力に抗して増伸姿勢を保持している。また、増伸姿勢から待機姿勢に収縮するときの移動エアバッグ26は、移動体カバー25の弾性力と自己の弾性力によって、収縮する向きの弾性復元力を発揮して増伸姿勢から待機姿勢に復帰する。すなわち、本実施形態では、移動体カバー25および移動エアバッグ26が、下施療エアバッグ15Aと上施療エアバッグ15Bが互いに離れた状態にあるとき、これらの施療エアバッグ15A・15Bを互いに接近移動させる近接移動手段となる。なお、移動体カバー25の弾性力は移動エアバッグ26の弾性力より大きく設定されている。移動エアバッグ26は、伸縮可能な弾性生地(弾性材)で形成してある必要はなく、ポリアミド生地やポリエチレン生地などの非伸縮性の生地で形成してあってもよく、その場合には非伸縮性の生地で形成した蛇腹構造のエアバッグで移動体13を構成するとよい。
移動エアバッグ26の一側に隣接する移動体カバー25の内部には、移動エアバッグ26が待機姿勢から増伸姿勢に伸張変形できなくなったことを検知して検知信号を出力する検知手段27が配置されている。この実施形態では、磁石27aとリードスイッチ27bを備えた磁気感応スイッチで検知手段27を構成した。磁石27aとリードスイッチ27bが離れた状態では、リードスイッチ27bが開成状態に切換わって回路を遮断する。また、磁石27aとリードスイッチ27bが近接した状態では、リードスイッチ27bが開成状態から閉成状態に切換わる。この時の検知信号が、先に述べた信号リード7を介して制御手段4に出力される。
制御手段4は、エアポンプ2および分配器3の作動状態を制御して、移動エアバッグ26が待機姿勢に収縮した状態と、移動エアバッグ26が増伸姿勢に伸張変形した状態で上下の両施療エアバッグ15A・15Bが膨縮するマッサージモード(第1施療モード)と、両施療エアバッグ15A・15Bの施療位置が、前回の施療位置から移動エアバッグ26の伸張方向へ位置ずれした状態で、上下の両施療エアバッグ15A・15Bを膨縮させる施療位置変更モード(第2施療モード)によってマッサージを行う。
マッサージモードでは、図3(b)に示すように移動エアバッグ26が待機姿勢に収縮した状態で、下施療エアバッグ15Aを膨張させてマッサージ体1を施療部位に巻回固縛した状態で、図3(f)に示すように上施療エアバッグ15Bを膨縮させてマッサージを行う。このとき、下施療エアバッグ15Aと上施療エアバッグ15Bを交互に膨縮させてマッサージを行ってもよい。所定の時間が経過したら、上施療エアバッグ15Bを収縮し、図3(c)に示すように移動エアバッグ26を増伸姿勢に伸張変形させて、上施療エアバッグ15Bの位置を下施療エアバッグ15Aから遠ざけた状態で図3(d)に示すように上施療エアバッグ15Bを膨縮させてマッサージを行う。このとき、下施療エアバッグ15Aと上施療エアバッグ15Bを交互に膨縮させてマッサージを行ってもよい。所定の時間が経過したら、再び図3(b)に示すように上施療エアバッグ15Bを収縮し、移動エアバッグ26を待機姿勢に収縮させて、上施療エアバッグ15Bの位置を下施療エアバッグ15Aに近付けた状態で、図3(f)に示すように上施療エアバッグ15Bを膨縮させてマッサージを行う。以下、上記のマッサージ動作を複数回行って、マッサージモードを終了する。上施療エアバッグ15Bを施療部位に固縛した状態で、下施療エアバッグ15Aの位置を上下に変位させて、マッサージを行うこともできる。上記のように、下施療エアバッグ15Aと上施療エアバッグ15Bを交互に膨縮させながらマッサージを行う場合には、一方の施療エアバッグ15(15A・15B)が膨張している状態で他方の施療エアバッグ15(15A・15B)を収縮させて、マッサージ体1がずり落ちたり、ずれ動くのを防ぐとよい。
なお、マッサージモードにおいて、移動エアバッグ26の伸張ストロークが大きい場合には、待機姿勢と増伸姿勢の間の途中位置の1個所以上で、施療エアバッグ15A・15Bを膨縮させてマッサージを行えるので、より広範の施療領域に対してマッサージを行うことができる。上施療エアバッグ15Bを移動エアバッグ26の待機姿勢と増伸姿勢の間の途中位置で位置保持する場合には、分配器3の動作を制御手段4で制御して、移動エアバッグ26に送給される空気量を調整して移動エアバッグ26の伸長量を変更することで実現できる。以上のように、マッサージモードにおいては、移動エアバッグ26を待機姿勢にした状態と、増伸姿勢にした状態でマッサージを行えるのはもちろん、移動エアバッグ26の伸張ストロークが大きい場合には、待機姿勢と増伸姿勢の間の途中位置において、施療エアバッグ15A・15Bを膨縮させてマッサージを行えるので、より広範の施療領域に対してマッサージを行うことができる。また、マッサージモードにおいては、下施療エアバッグ15Aを施療部位に確りと固縛した状態で、上施療エアバッグ15Bの位置を上下に変位させてマッサージを行うので、マッサージ体1を下肢における足首から太ももの付け根にわたる任意の施療位置において好適に適用できることとなる。
施療位置変更モードにおいては、前段移動動作と後段移動動作を行って、両施療エアバッグ15(15A・15B)の施療位置を自動的に変更する。前段移動動作時には、図3(a)に示すようにすべてのエアバッグ15A・15B・26を収縮させた状態で、図3(b)に示すように下施療エアバッグ15Aを膨張させ、施療部位に下マッサージ体12を固縛状に固定する。次に図3(c)に示すように、移動エアバッグ26を増伸姿勢に伸張させて、収縮している上施療エアバッグ15Bを膨張している下施療エアバッグ15Aから、移動エアバッグ26の伸張距離分だけ遠ざかる向き(上向き)に移動させる。後段移動動作時には、図3(d)に示すように、上向きに移動した上施療エアバッグ15Bを膨張させ、施療部位に上マッサージ体11を固縛状に固定する。この状態で、図3(e)に示すように、下施療エアバッグ15Aおよび移動エアバッグ26の加圧空気を、給排気用のチューブ6を介して分配器3から排気して、移動エアバッグ26の収縮距離分だけ下施療エアバッグ15Aを上施療エアバッグ15Bに接近する向きに(上向き)に移動させる。以上より、マッサージ体1を上方に向かって尺取虫状に移動させることができる。
加えて、施療位置変更モードにおいては、先の手順とは逆の手順で上下の施療エアバッグ15A・15Bを動かすことで、マッサージ体1を下向きに移動させることができる。具体的には、前段移動動作時には、すべてのエアバッグ15A・15B・26を収縮させた状態で、上側の施療エアバッグ15Bを膨張させ、施療部位に上マッサージ体11を固縛状に固定させる。次に、移動エアバッグ26を増伸姿勢に伸張させて、収縮している下施療エアバッグ15Aを膨張している上施療エアバッグ15Bから、移動エアバッグ26の伸張距離分だけ遠ざかる向き(下向き)に移動させる。後段移動動作時には、下向きに移動した下施療エアバッグ15Aを膨張させ、施療部位に下マッサージ体12を固縛状に固定した状態で、上施療エアバッグ15Bおよび移動エアバッグ26の加圧空気を、給排気用のチューブ6を介して分配器3から排気して、移動エアバッグ26の収縮距離分だけ上施療エアバッグ15Bを下施療エアバッグ15Aに接近する向きに(下向き)に移動させる。以上より、マッサージ体1を下方に向かって尺取虫状に移動させることができる。
上記のようにマッサージ体1を移動させたのち、移動エアバッグ26が待機姿勢に収縮した状態で、両施療エアバッグ15A・15Bを膨縮させることで、施療部位に対してマッサージを行うことができる。以後、マッサージモードと施療位置変更モードを交互に行うことで、マッサージ体1の施療位置を自動的に順に変更しながら、広い範囲の施療部位にわたってマッサージを行うことができる。
以上のように構成したマッサージ装置は、使用者が自由に施療領域を選定でき、例えば足首から膝下までのふくらはぎ部分や、膝上から太ももの付け根にわたる部分、あるいは、足首から太ももの付け根にわたる部分など、下肢の広い施療領域にマッサージを施すことができる。例えば使用者が、着座姿勢で足首から膝下までのふくらはぎ部分を、足首から膝下へ向かってマッサージするような場合には、上マッサージ体11の上部が膝下に達した時点で、加圧空気を送給したとしても移動エアバッグ26を増伸姿勢に伸張させることが困難となる。この状況では、リードスイッチ27bが磁石27aに近接した状態に維持されて閉成状態が保持される。そのため制御手段4は、移動エアバッグ26に加圧空気を送給したにも拘わらず、リードスイッチ27bが開成状態に切換わらないことから、上マッサージ体11が移動限界位置まで到達したと判断して、マッサージ装置の作動を停止し、そのことが表示灯に表示される。太ももの付け根部分においても、同様にマッサージ装置の作動を停止させることができる。マッサージ装置は、膝下から足首に向かって、あるいは、太ももの付け根部分から膝上に向かって、施療位置を変更しながらマッサージを行ってもよく、施療開始位置と施療終了位置は使用者が自由に決定することができる。
加えて、本実施形態のマッサージ装置では、マッサージ体1の進行方向を転換する反転機能が設けられている。反転条件としては、マッサージ体1が移動限界位置に到達したことを挙げることができる。具体的には、制御手段4は、移動エアバッグ26に加圧空気を送給したにも拘わらず、リードスイッチ27bが開成状態に切換わらない場合には、上マッサージ体11、或いは下マッサージ体12が移動限界位置まで到達したと判断して、マッサージ体1の移動方向を反転させる。反転条件としては、上述のようにマッサージ体1が移動不能となったことのほか、マッサージ体1の移動量やマッサージ体1の一致方向への移動時間などを挙げることができる。
以上説明したように本実施形態に係るマッサージ装置においては、施療エアバッグ15(15A・15B)の施療位置を変更する施療位置変更モードを、施療部位に装着した一方の施療エアバッグ15(15A)を膨張させ、他方の施療エアバッグ15(15B)を収縮させた状態で、移動エアバッグ26を増伸姿勢に伸張させて、収縮している他方の施療エアバッグ15Bを膨張している一方の施療エアバッグ15Aから移動エアバッグ26の伸張距離分だけ遠ざかる向きに移動させる前段移動動作と、当該前段移動動作で移動された他方の施療エアバッグ15Bを膨張させて新たな施療部位に固定した状態で、当該前段移動動作において膨張していた一方の施療エアバッグ15Aと伸張していた移動エアバッグ26とを収縮させて、これら一方の施療エアバッグ15Aと移動エアバッグ26とを膨張している他方の施療エアバッグ15Bに接近させる後段移動動作とで構成したので、これら前段移動動作と後段移動動作とを交互に行うことで、施療部位に装着された施療エアバッグ15A・15Bと移動エアバッグ26で構成されるマッサージ体1を前回の施療位置から新たな施療位置へ尺取虫状に移動させることができる。したがって本実施形態に係るマッサージ装置によれば、施療位置を自動的に順に変更しながら、より広範の施療領域に対してマッサージを行うことができる。また、使用者自身がマッサージ体1の装着位置を変更することで、施療位置や施療領域を自由に選定できる利点もある。
一対の施療エアバッグ15A・15Bを近接移動手段で互いに接近する向きに移動付勢したので、施療位置変更モードの後段移動動作において、収縮させた下施療エアバッグ15Aおよび移動エアバッグ26を、近接移動手段で上施療エアバッグ15Bに向かって強制的に接近移動させることができる。したがって、後段移動動作時における下施療エアバッグ15Aおよび移動エアバッグ26の移動を、正確に一定量ずつ行うことができる。
移動エアバッグ26を伸縮可能な弾性材で形成して、同バッグ26が近接移動手段を兼ねるようにしたので、別途例えばばね構造を設ける必要がなく、その分だけマッサージ体1の全体構造を簡素化できるうえ、組立に要する手間を省くこともできる。
一対の施療エアバッグ15A・15Bと移動エアバッグ26のうち、少なくとも移動エアバッグ26を伸縮可能な弾性材で形成した移動体カバー25で覆い、当該移動体カバー25を、移動エアバッグ26を増伸姿勢から待機姿勢に復帰操作する近接移動手段を兼ねるものとしたので、別途例えばばね構造を設ける場合に比べて、マッサージ体1の外観をすっきりさせてデザイン性を向上できる。また、ばね構造を省略できる分だけマッサージ体1の構造を簡素化し、機能性を向上できる。
各施療エアバッグ15A・15Bを伸縮可能な弾性材で形成した上下のバッグカバー14・19で覆い、各バッグカバー14・19の施療面側に、施療部位に密着する滑止め体16・21を固定するようにしたので、前段移動動作時に下施療エアバッグ15Aを膨張させることにより、滑止め体21を施療面に強く密着させて、下施療エアバッグ15Aが施療面に沿って滑り移動するのを確実に防止できる。また、後段移動動作時に上施療エアバッグ15Bを膨張させることにより、滑止め体16を施療面に強く密着させて、上施療エアバッグ15Bが施療面に沿って滑り移動するのを確実に防止できる。したがって、施療位置変更モードにおける両施療エアバッグ15A・15Bの位置変更動作をさらに確実に行うことができる。
マッサージ体1の移動方向を反転させる反転機能を設けたので、マッサージ体1を施療部位に装着し直すことなく、所望の施療開始位置と施療終了位置との間でマッサージ体1を往復移動させることができる。マッサージ体1の移動量が所定量を超えたことを反転条件とする場合には、所望の施療開始位置から施療終了位置との間で(例えば、膝下と足首の間で)マッサージ体1を往復移動させることができる。マッサージ体1の一方向への移動時間が所定時間を超えたことを反転条件とする場合には、所定の施療開始位置から所定時間だけマッサージ体1が移動した箇所との間で、マッサージ体1を往復移動させることができる。この場合の所定時間は任意に調整することができ、所定時間を調整することで、マッサージ体1の移動距離を調整することができる。このようなマッサージ装置によれば、センサーや配線を省略できるのでコスト削減に寄与できるうえ、マッサージ体1が反転移動するときに検知ミスが生じることもない。本実施形態のように、マッサージ体1が移動不能となったことを反転条件とする場合には、マッサージ体1が移動不能となった箇所に長時間停止するタイムロスが発生することを防ぐことができるので、より効率的に施療領域に対してマッサージを行うことができる。
(実施形態2) 図4および図5に、本発明に係るマッサージ装置の実施形態2を示す。実施形態2のマッサージ装置は、基本的に実施形態1のマッサージ装置と同じであるが、下施療エアバッグ15Aと移動エアバッグ26を連結し、両者15A・26を下施療エアバッグ15Aから移動エアバッグ26へ向かう加圧空気の流動を許す逆止弁29を介して連通する点と、移動エアバッグ26とエアポンプ2の吸引口の一部とを排気チューブ30で連通する点と、排気チューブ30に電磁開閉弁31を配置する点が、実施形態1のマッサージ装置と異なる。また、図5に示すように、上施療エアバッグ15B、下施療エアバッグ15A、移動エアバッグ26と、上下のバッグカバー14.19を筒状に形成して面ファスナー17.22を省略する点、および、下施療エアバッグ15Aと移動エアバッグ26を下バッグカバー19に収容する点が実施形態1のマッサージ装置と異なる。この場合の下バッグカバー19は、移動体カバー25と同様に上下方向に大きく伸縮可能な弾性生地(弾性材)で形成することにより、移動体13による施療位置の変更を円滑に行える。
上記のように、上マッサージ体11、下マッサージ体12、および移動体13が筒状に形成されているマッサージ装置は、各施療エアバッグ15A・15Bと移動エアバッグ26を収縮させた状態で、マッサージ体1に下肢を差込み、下施療エアバッグ15Aと上施療エアバッグ15Bを膨張させて施療開始位置に装着固定する。実施形態2のマッサージ装置においては、施療位置変更モードの前段移動動作時に、下施療エアバッグ15Bに送給された加圧空気が、逆止弁29を介して移動エアバッグ26に送給されて同バッグ26を伸張させる。また、後段移動動作時には、電磁開閉弁31を開状態に切換えて、移動エアバッグ26内の加圧空気をエアポンプ2の吸引力で強制的に排気して同バッグ26を収縮させる。他は、実施形態1のマッサージ装置と同じであるので、同じ部材に同じ符号を付して、その説明を省略する。以下の実施形態においても同じとする。
本実施形態2では、下施療エアバッグ15Aと移動エアバッグ26とを逆止弁29を介して連通した。また、移動エアバッグ26は排気チューブ30を介してエアポンプ2の吸引口に連通し、排気チューブ30の中途部に電磁開閉弁31を配置するようにした。このようなマッサージ装置によれば、前段移動動作時に、下施療エアバッグ15Aに送給された加圧空気を、逆止弁29を介して移動エアバッグ26に送給して、同バッグ26を伸張変形させることができる。また、後段移動動作時には、電磁開閉弁31を制御手段4で開操作して、移動エアバッグ26内の加圧空気をエアポンプ2の吸引力で強制的に排気し、同バッグ26を収縮させることができる。このように、下施療エアバッグ15Aに送給される加圧空気を利用して移動エアバッグ26を伸張させるので、分配器3と移動エアバッグ26を接続するチューブ6を省略することが可能であり、分配構造を簡素化できる。また、移動エアバッグ26内の加圧空気をエアポンプ2の吸引力で強制的に排気することができるので、移動エアバッグ26を速やかに収縮させて、後段移動動作に要する時間を短縮できる。
(実施形態3) 図6に本発明に係るマッサージ装置の実施形態3を示す。実施形態3のマッサージ装置では、両施療エアバッグ15A・15Bを、各エアバッグ15A・15Bの周方向複数個所に配置した近接ばね(近接移動手段)32で連結して、両施療エアバッグ15A・15Bを互いに接近する向きに移動付勢するようにしている。近接ばね32は引張りばねからなる。また、本実施形態のマッサージ装置においては、施療位置変更モードの後段移動動作において、収縮させた下施療エアバッグ15Aおよび移動エアバッグ26を、膨張している上施療エアバッグ15Bに向かって、近接ばね32で強制的に接近操作することができる。
上記のように、近接移動手段が近接ばね32で構成されていると、収縮させた下施療エアバッグ15Aおよび移動エアバッグ26を、近接ばね32のばね力で上施療エアバッグ15Bに向かって強制的に接近移動させることができるので、後段移動動作時における下施療エアバッグ15Aおよび移動エアバッグ26の移動をさらに確実に行うことができる。例えば、施療箇所が着衣で覆われていて、移動する側の下施療エアバッグ15Aの摩擦抵抗が大きい場合であっても、下施療エアバッグ15Aを新たな施療位置へ確実に移動操作することができる。
(実施形態4) 図7および図8に本発明に係るマッサージ装置の実施形態4を示す。実施形態4のマッサージ装置は、実施形態2のマッサージ装置と同様に、下施療エアバッグ15Aと移動エアバッグ26を連結し、移動エアバッグ26の内部に臨む下施療エアバッグ15Aに調圧弁状の弁体34を設けるようにした。弁体34は、下施療エアバッグ15Aが所定の圧力で膨縮する状態では、閉じ状態を維持しているが、下施療エアバッグ15Aに所定の圧力を越える加圧空気が送給されると、弁体34が開放状態に切換って移動エアバッグ26内に加圧空気が送給され、移動エアバッグ26が伸張変形する。また、実施形態2のマッサージ装置と同様に、上施療エアバッグ15B、下施療エアバッグ15A、移動エアバッグ26と、上下のバッグカバー14.19は筒状に形成し、下施療エアバッグ15Aと移動エアバッグ26を下バッグカバー19に収容するようにした。下バッグカバー19は、移動体カバー25と同様に上下方向に大きく伸縮可能な弾性生地(弾性材)で形成することにより、移動体13による施療位置の変更を円滑に行える。
実施形態4のマッサージ装置を使用するときは、実施形態1で説明したマッサージモードと同様にしてマッサージを行う。詳しくは、図8(a)に示すように、各施療エアバッグ15A・15Bと移動エアバッグ26を収縮させた状態で、マッサージ体1に下肢を差込み、図8(b)に示すように、下施療エアバッグ15Aと上施療エアバッグ15Bを膨縮させて両エアバッグ15A・15Bに対応する施療部位を、所定の時間だけマッサージする。次に、図8(c)に示すように、下施療エアバッグ15Aで施療部位を固縛した状態のままで、下施療エアバッグ15Aに所定の圧力を越える加圧空気を送給し、弁体34を開放状態に切換えて移動エアバッグ26を伸張変形させる。これにより、上施療エアバッグ15Bを移動エアバッグ26の伸張距離分だけ移動させたのち、両エアバッグ15A・15Bを膨縮させて所定時間だけマッサージを行う。一連のマッサージが終了したら、両エアバッグ15A・15Bの加圧空気を排気して収縮させる。このとき、移動エアバッグ26の内部には、下施療エアバッグ15Aが膨張するときの圧力より高い圧力の加圧空気が閉じ込められているが、移動エアバッグ26には微細な排気穴が形成してあるので、時間の経過とともに移動エアバッグ26は収縮状態に戻る。このように、移動エアバッグ26は、加圧空気の供給を受けて施療部位に沿って伸張変形する増伸姿勢と、加圧空気が排気されて施療部位に沿って収縮する待機姿勢とに膨縮可能に構成されている。
以上のように、実施形態4のマッサージ装置の制御手段4は、移動エアバッグ26が待機姿勢に収縮した状態と、移動エアバッグ26が増伸姿勢に伸張変形した状態との間の複数個所で、施療部位に装着した施療エアバッグ15A・15Bを膨縮させてマッサージを行うことができる。さらに、移動エアバッグ26の伸張ストロークが大きい場合には、待機姿勢と増伸姿勢の間の途中位置において、施療エアバッグ15A・15Bを膨縮させてマッサージを行えるので、より広範の施療領域に対してマッサージを行うことができる。また、下施療エアバッグ15Aを施療部位に確りと固縛した状態で、上施療エアバッグ15Bの位置を上下に変位させてマッサージを行うので、マッサージ体1を上肢から下肢にわたる任意の施療位置において好適に適用できる。
(実施形態5) 図9に本発明に係るマッサージ装置の実施形態5を示す。実施形態5のマッサージ装置は、独立した3個のエアバッグ26aを一体化して移動エアバッグ26を形成し、各エアバッグ26aに分岐された給排気用のチューブ6を接続して、移動エアバッグ26を膨縮できるようにした。この実施形態におけるエアバッグ26aは、弾性変形しない素材で形成することができ、その場合には、移動体カバー25を弾性変形可能な素材で形成し、あるいは、移動エアバッグ26をばねで移動付勢して、増伸姿勢から待機姿勢に戻すようにするとよい。
本発明のマッサージ装置は、ふくらはぎや太ももなどの下肢をマッサージする以外に、上腕部や前腕部などの上肢をマッサージするために使用することができる。上マーサージ体11および下マーサージ体12は、それぞれ複数の施療エアバッグ15を備える構造であってもよい。上記実施形態においては、移動エアバッグ26に加圧空気が送給されたにも拘らず、移動エアバッグ26が待機姿勢から増伸姿勢に伸張変形できない状態が検知されると、マッサージ体1が移動限界位置に達したと判断してマッサージ体1を反転させていたが、本発明における反転条件はこれに限られず、例えば施療位置変更モードの前段移動動作時において、施療終端位置側に位置する側の施療エアバッグ15(15A・15B)が移動エアバッグ26の伸張変形に同行して移動できなく状態が検知されると、マッサージ体1が移動限界位置に達したと判断してマッサージ体1を反転させるようにしてもよい。実施形態3において、近接ばね32は圧縮ばねで形成してもよく、その場合には上施療エアバッグ15Bの上端と下施療エアバッグ15Aの下端の、周方向複数個所に近接ばね32を配置するとよい。