JP7395371B2 - 履物用センシング装置 - Google Patents
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Description
このような履物用センシング装置で用いられる感圧センサとしては、小型の面状センサを必要箇所に配設したもの、大型の電気抵抗変化式センサを履物底部の全面に配設したものなどがある。
特に高齢者は、履物に対する普段とは異なる僅かな違いを違和感として感じ取り、違和感があればその履物を履かなくなってしまう、または今までの履物とは異なる充電などの作業を生ずることについて煩わしさを感ずるなどの場合がある。このため、特に高齢者が違和感を感ずることなく普段履いている靴やスリッパなどの履物と同じように履くことのできる、履物用として好適な履物用センシング装置が求められている。
本発明の履物用センシング装置は、
履物を履いた際に足によって履物底部に加えられる圧力を検出する履物用センシング装置であって、
前記履物用センシング装置は、
前記履物底部の全面に配設される有機圧電センサと、
前記有機圧電センサの押圧時に生ずる信号を検出する信号検出器と、
を少なくとも備え、
前記有機圧電センサが、
シールド層と、
前記シールド層上に積層された第1絶縁層と、
前記第1絶縁層上に積層された第1電極層と、
前記第1電極層上に積層された圧電層と、
前記圧電層上に積層された第2電極層と、
前記第2電極層上に積層された第2絶縁層と、
から成り、
前記シールド層と前記第2絶縁層とで、残りの前記第1絶縁層と前記第1電極層と前記圧電層と前記第2電極層とを挟み込んだ構成であり、
前記シールド層と前記第2絶縁層の外形の範囲と、前記第1絶縁層と前記第1電極層と前記圧電層と前記第2電極層の外形の範囲との間の距離が、1~5mmの範囲内であることを特徴とする。
前記シールド層が、金属製テープから成ることが好ましい。
特にこのように金属製テープであれば、市販品を用いることができ、入手が容易であるとともに厚さが薄いため、足裏への違和感を生ずることなく、本発明の履物用センシング装置に好適である。
なお金属製テープの材質の例としては、アルミニウム、ニッケル、銅、銀、錫を挙げることができる。
前記第1絶縁層と第2絶縁層の材質が、熱可塑性樹脂または熱硬化性樹脂であることが好ましい。
特にこのような材質であれば、確実に絶縁がなされるため、本発明の履物用センシング装置に好適である。
前記第1電極層と第2電極層が、金属製テープから成ることが好ましい。
特にこのように金属製テープであれば、市販品を用いることができ、入手が容易であるとともに厚さが薄いため、足裏への違和感を生ずることなく、本発明の履物用センシング装置に好適である。
なお金属製テープの材質の例としては、アルミニウム、ニッケル、銅、銀、錫を挙げることができる。
前記圧電層の材質が、高分子材料であることが好ましい。
特にこのような材質であれば、厚さ方向に対する圧電特性が高く、履物の中敷きとして使用した場合には耐湿性に優れるため、本発明の履物用センシング装置に好適である。
高分子材料の具体的な例としては、ポリふっ化ビニリデン(PVDF)やその共重合体、ポリ乳酸、多孔質性樹脂からなるフィルムまたはシートを挙げることができる。
例えば、ポリプロプレン多孔体やふっ素樹脂多孔体があり、履物の中敷きとして使用した場合の耐湿性を考慮すると、ふっ素樹脂多孔体が好ましい。
前記圧電層が、
厚さ方向に高い感度を有する圧電フィルムであることが好ましい。
前記有機圧電センサと信号検出器が、前記履物の履物底部と一体化されてなることが好ましい。
前記有機圧電センサと信号検出器が、前記履物の履物底部とは別体として、履物底部上に配設されることが好ましい。
前記信号検出器が、
前記有機圧電センサ上に設けられたクッション層内に配設されていることが好ましい。
前記クッション層が、多孔体または発泡体であることが好ましい。
このようにクッション層が、多孔体または発泡体であれば、履物に足を入れた際に足裏に違和感なく履物を履くことができる。したがって、高齢者に気持ち良く履物用センシング装置を用いてもらうことができる。
上記したクッション層の形態および材質を鑑みると、ウレタンフォームが好適である。
前記有機圧電センサと信号検出器とで得られた圧力に関する信号を受け、再び前記信号検出器へ信号を送る送受信機を備えることが好ましい。
前記信号検出器が、無線により前記送受信機に信号を送るよう構成されていることが好ましい。
本発明の第1の実施形態における履物用センシング装置10は、履物を履いた際に足によって履物底部に加えられる圧力を確実に検出するためのものであり、図1および図2(a)に示したように、履物底部の全面に配設される有機圧電センサ20と、この有機圧電センサ20の押圧時に生ずる信号を検出する信号検出器50と、を備えてなるものである。
有機圧電センサ20は、図2(a)および図2(b)に示したように、最下層に位置するシールド層22と、シールド層22上に積層された第1絶縁層24と、第1絶縁層24上に積層された第1電極層26と、第1電極層26上に積層された圧電層28と、圧電層28上に積層された第2電極層30と、第2電極層30上に積層された最上層に位置する第2絶縁層32と、の合計6層から構成されたものである。
ここで有機圧電センサ20を構成する各層の材質としては、次のものを用いることができる。
シールド層22としてはシールド機能を持つ公知の材質を用いることができ、特に限定されるものではないが、例えば市販されている金属製テープを用いれば、入手がし易く安価であり、厚さが薄いので好ましい。金属製テープの材質の例としては、アルミニウム、ニッケル、銅、銀、錫を挙げることができる。
第1絶縁層24と第2絶縁層32としては電気的絶縁機能を有する公知の材質を用いることができ、特に限定されるものではなく、例えば熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂を用いることが好ましい。熱可塑性樹脂と熱硬化性樹脂の例としては、ゴム、プラスチックを挙げることができ、具体的にはシリコンゴム、クロロプレンゴム、ブタジエンゴム、アクリルゴム、ウレタンゴム、ふっ素ゴム、ポリエチレン、エチレン酢酸ビニル共重合体、ポリプロピレン、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリエチレンテレフタラート、ポリアミド、ふっ素樹脂を挙げることができる。
第1電極層26と第2電極層30としては電気的接続機能を有する公知の材質を用いることができ、特に限定されるものではないが、シールド層22の場合と同じように例えば市販されている金属製テープを用いれば、入手がし易く安価であり、厚さが薄いので好ましい。金属製テープの材質の例としては、アルミニウム、ニッケル、銅、銀、錫を挙げることができる。
圧電層28としては圧力を加えた際に電荷を生ずる機能を有する公知の材質を用いることができ、特に限定されるものではないが、例えば国際公開第2017/138542号に記載の高分子材料を用いることが好ましい。
ここで上記した圧電層28は、厚さ方向に対する圧電特性が高い多孔質性樹脂フィルムからなるシートであることが好ましい。
さらに、圧電層28の厚さ方向の圧力を検知することで圧力検知能により優れる有機圧電センサ20が得られる点から、圧電定数d33が、好ましくは20×10-12C/N以上であり、より好ましくは100×10-12C/N以上であることが望ましい。
このようにしてなる有機圧電センサ20の上には、クッション層60が設けられ、クッション層60の一部に信号検出器50が配設されている。
クッション層60としては、例えば多孔体または発泡体を用いることができる。なお、クッション層60は、履物に足を入れた際に信号検出器50が足裏に違和感なく感じられるようにさせるためのものである。
上記したクッション層60の形態および材質を鑑みると、ウレタンフォームが好適である。
一方、信号検出器50は、有機圧電センサ20の第1電極層26と第2電極層30とに電気的に接続されており、圧電層28が受けた圧力および圧力の強度による信号を検出する役目を成している。この信号を信号検出器50のメモリーに保存し、後に保存されたデータを別途取り出して解析することで、圧電層28のどの位置でどのくらいの強さの圧力が加わったかを検出することができる。
図3に示した履物用センシング装置10は、図1および図2に示した第1の実施形態の履物用センシング装置10と基本的に同じ構成であるので、同じ構成部材には同じ参照番号を付してその詳細な説明を省略する。
また、第1の実施形態と第2の実施形態では、本発明の履物用センシング装置10は履物の中敷きのような形態、すなわち履物の履物底部と別体とした場合を想定して説明しているが、履物の履物底部と一体化されていても良いなど、本発明の目的を逸脱しない範囲で種々の変更が可能なものである。
20 有機圧電センサ
22 シールド層
24 第1絶縁層
26 第1電極層
28 圧電層
30 第2電極層
32 第2絶縁層
50 信号検出器
60 クッション層
70 送受信機
Claims (9)
- 履物を履いた際に足によって履物底部に加えられる圧力を検出する履物用センシング装置であって、
前記履物用センシング装置は、
前記履物底部の全面に配設される有機圧電センサと、
前記有機圧電センサの押圧時に生ずる信号を検出する信号検出器と、
を少なくとも備え、
前記有機圧電センサが、
シールド層と、
前記シールド層上に積層された第1絶縁層と、
前記第1絶縁層上に積層された第1電極層と、
前記第1電極層上に積層された圧電層と、
前記圧電層上に積層された第2電極層と、
前記第2電極層上に積層された第2絶縁層と、
から成り、
前記シールド層と前記第2絶縁層とで、残りの前記第1絶縁層と前記第1電極層と前記圧電層と前記第2電極層とを挟み込んだ構成であり、
前記シールド層と前記第2絶縁層の外形の範囲と、前記第1絶縁層と前記第1電極層と前記圧電層と前記第2電極層の外形の範囲との間の距離が、1~5mmの範囲内であることを特徴とする履物用センシング装置。 - 前記圧電層の材質が、高分子材料であることを特徴とする請求項1に記載の履物用センシング装置。
- 前記圧電層が、
厚さ方向に高い感度を有する圧電フィルムであることを特徴とする請求項1または2に記載の履物用センシング装置。 - 前記有機圧電センサと信号検出器が、前記履物の履物底部と一体化されてなることを特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載の履物用センシング装置。
- 前記有機圧電センサと信号検出器が、前記履物の履物底部とは別体として、履物底部上に配設されることを特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載の履物用センシング装置。
- 前記信号検出器が、
前記有機圧電センサ上に設けられたクッション層内に配設されていることを特徴とする請求項1~5のいずれか一項に記載の履物用センシング装置。 - 前記クッション層が、多孔体または発泡体であることを特徴とする請求項6に記載の履物用センシング装置。
- 前記有機圧電センサと信号検出器とで得られた圧力に関する信号を受け、再び前記信号検出器へ信号を送る送受信機を備えることを特徴とする請求項1~7のいずれか一項に記載の履物用センシング装置。
- 前記信号検出器が、無線により前記送受信機に信号を送るよう構成されていることを特徴とする請求項8に記載の履物用センシング装置。
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