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JP7404591B2 - 構造物の製造方法、構造物製造用の識別子、構造物の製造システム及び機械加工プログラム - Google Patents
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構造物の製造方法、構造物製造用の識別子、構造物の製造システム及び機械加工プログラム Download PDF

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Description

本開示は、構造物の製造方法、構造物製造用の識別子、構造物の製造システム及び機械加工プログラムに関する。
構造物の製造過程において、加工対象となるワークの設計データと、実際のワークとの間には、形状差が発生する場合がある。特許文献1には、そのような形状差に起因して機械加工機の加工ツールの加工開始点とワークとの間に干渉が生じることを防ぐため、事前にワークの三次元形状を測定して三次元測定データを取得し、干渉を予測するシステムが開示されている。
特開2006-139506号公報
同種のワーク間においてもワークの三次元形状には個体差が生じ、ワーク毎の削り代に差異が生じ得る。そして、製造ラインの効率化のためには、製造ラインから外れたオフラインにおいて、複数のワークの三次元測定データを事前に測定して複数の三次元測定データを記憶器に記憶させておくことが考えられる。製造ライン上の機械加工機は、人為的な入力ミス等によって、記憶器に記憶された複数の三次元測定データから、実際に加工するワークに対応しない三次元測定データを記憶器から読み出す可能性がある。そのようなミスを防止するために新たな管理設備を導入すると、コストが増加してしまう。
本開示の一態様に係る構造物の製造方法は、加工ツールを有する機械加工機を用いて構造物を製造するための方法であって、加工対象物であるワークの三次元形状を測定して取得されたワーク三次元測定データと、前記ワーク三次元測定データに関連付けられ、前記ワークに付された識別子の三次元形状を測定して取得された第1識別子三次元測定データの第1固有情報と、を含むデータセットを受信することと、前記識別子の三次元形状を測定して第2識別子三次元測定データを取得することと、取得した前記第2識別子三次元測定データの第2固有情報に一致する前記第1固有情報を含む前記データセットから、前記ワーク三次元測定データを読み出すことと、前記読み出されたワーク三次元測定データに基づいて加工計画を決定することと、を含む。
本開示の一態様に係る構造物製造用の識別子は、加工対象物であるワークの個体を識別するための識別子であって、前記ワークに対して着脱自在に取り付けられる吸着体を含むベースと、前記ベースに配置された複数の突起又は凹所と、前記突起の突出量又は前記凹所の凹み量を機械的に変更可能であり、当該突出量又は当該凹み量により前記ワークの固有情報が付与されるアジャスタと、を備える。
本開示の一態様に係る構造物の製造システムは、加工ツールを有する機械加工機を用いて構造物を製造するためのシステムであって、三次元形状を測定する測定センサと、前記測定センサに接続された処理回路と、を備える。前記処理回路は、ワークの三次元形状を測定して取得されるワーク三次元測定データと、前記ワーク三次元測定データに関連付けられ、前記ワークに付された識別子の三次元形状を測定して取得される第1識別子三次元測定データの第1固有情報と、を含むデータセットを受信することと、前記測定センサによって前記識別子の三次元形状を測定して第2識別子三次元測定データを取得することと、前記第2識別子三次元測定データの第2固有情報に一致する前記第1固有情報を含む前記データセットから、前記ワーク三次元測定データを読み出すことと、前記読み出されたワーク三次元測定データに基づいて加工計画を決定することと、を行うように構成されている。
本開示の一態様に係る機械加工プログラムは、加工ツールを有する機械加工機を用いて構造物を製造するためのプログラムであって、ワークの三次元形状を測定して取得されるワーク三次元測定データと、前記ワーク三次元測定データに関連付けられ、前記ワークに付された識別子の三次元形状を測定して取得される第1識別子三次元測定データの第1固有情報と、を含むデータセットを受信することと、機械加工機の測定センサに前記識別子の三次元形状を測定させて第2識別子三次元測定データの第2固有情報を取得することと、前記取得された前記第2識別子三次元測定データの前記第2固有情報と一致する第1固有情報を含む前記データセットから、前記ワーク三次元測定データを読み出すことと、前記読み出されたワーク三次元測定データに基づいて加工計画を決定することと、を少なくとも1つのプロセッサに実行させるように構成されている。
前記プログラムは、コンピュータ可読媒体に記憶され得る。前記コンピュータ可読媒体は、非一時的(non-transitory)で有形(tangible)な媒体である。前記コンピュータ可読媒体は、コンピュータに内蔵又は外付けされる記憶媒体とし得る。前記記憶媒体は、RAM、ROM、EEPROM等を含み、例えば、ハードディスク、フラッシュメモリ、光ディスク等とし得る。前記記憶媒体に記憶されたプログラムは、前記記憶媒体が直接接続されるコンピュータにおいて実行されてもよいし、前記記憶媒体とネットワークを介して接続されたコンピュータにおいて実行されてもよい。
本開示の一態様によれば、機械加工機は、ワークに付された識別子に基づいて、事前に取得されたワークの三次元測定データを読み出すため、実際に加工するワークに対応しない三次元測定データを読み出すことを防止できる。三次元測定機は、ワークの三次元形状を測定する測定センサを流用して識別子を認識するため、識別子を認識するためのリーダを新たに準備せずに済み、コストを低く抑えることができる。
図1は、構造物の製造システムのブロック図である。 図2は、三次元測定機の斜視図である。 図3は、識別子の側面図である。 図4は、図3の識別子の第1変形例の断面図である。 図5は、図3の識別子の第2変形例の斜視図である。 図6は、図3の識別子の第3変形例の斜視図である。 図7Aは、図6の識別子の取付エラーを説明する正面図である。 図7Bは、図6の識別子の取付エラーを説明する正面図である。 図8は、構造物の製造方法の手順を説明するフローチャートである。 図9は、識別情報のデータを示す図面である。 図10は、加工台によるワークの位置調節を説明する図面である。 図11Aは、削り代が大きい場合の従来例を説明する図面である。 図11Bは、削り代が小さい場合の従来例を説明する図面である。 図11Cは、加工ツールの加工動作始点が適切な例を説明する図面である。 図12Aは、全てのパスで加工ツールの最大能力を発揮できる例を説明する図面である。 図12Bは、最初のパスで加工ツールの最大能力を発揮できない例を説明する図面である。 図12Cは、図12Bと同じ削り代において全てのパスで切削深さを均等とする例を説明する図面である。
以下、図面を参照して実施形態を説明する。
図1は、構造物の製造システム1のブロック図である。製造システム1では、金属製のワークが機械加工されることで構造物が製造される。構造物は、特に限定されず、例えば鉄道車両用台車枠とし得る。図1に示すように、製造システム1は、三次元測定機2及び機械加工機3を備える。三次元測定機2は、例えば、製造ラインから外れたロケーションに配置される。即ち、三次元測定機2は、製造ラインの流れから独立して、複数のワークの三次元形状をそれぞれ測定し得る。機械加工機3は、製造ライン上の所定のロケーションに配置されている。
図2は、三次元測定機2の斜視図である。図2に示すように、三次元測定機2は、第1測定ユニット11を備える。第1測定ユニット11は、一例として多関節アーム式であるが、特に方式は限定されず、例えば走査式であってもよい。第1測定ユニット11は、基台21、複数のアーム22、複数の関節23、プローブ24、及び、複数のエンコーダ25を含む。ワークWは、構造物を製造するための中間品である。ワークWには、三次元形状を有する識別子80が着脱可能に固定される。
基台21は、床面、固定台又はワークに設置される。複数のアーム22は、基台21を基点として直列状に配置される。複数の関節23は、隣接するアーム22同士を角変位可能にそれぞれ連結する。プローブ24は、最も先端側のアーム22に取り付けられている。プローブ24は、ワークW又は識別子80に当接したときに検知信号を生成するタッチセンサである。複数のエンコーダ25は、複数の関節23にそれぞれ内蔵され、複数の関節23の角変位をそれぞれ検出する。
第1測定ユニット11のプローブ24は、作業者の手によって手動で動かされてもよいし、第1コンピュータ12によって制御されるアクチュエータによって自動で動かされてもよい。プローブ24をワークWの表面に点接触させることによって、当該接触点における三次元座標位置が測定される。三次元測定機2は、第1測定ユニット11と通信可能に接続された第1コンピュータ12を備える。第1コンピュータ12は、第1測定ユニット11と有線又は無線によって通信可能に接続されている。
図1に戻って、三次元測定機2の第1コンピュータ12は、プロセッサ31、システムメモリ32、ストレージメモリ33、インタフェース34、及び、インタフェース35を含む。プロセッサ31は、例えば、中央演算処理装置(CPU)である。なお、プロセッサ31は、複数のプロセッサに分散されていてもよい。システムメモリ32は、例えば、RAMである。ストレージメモリ33は、コンピュータ可読媒体の例であり、非一時的で有形な媒体である。ストレージメモリ33は、ROMを含み得る。ストレージメモリ33は、ハードディスク、フラッシュメモリ又はそれらの組合せを含み得る。
ストレージメモリ33は、測定処理プログラムP1を記憶している。システムメモリ32に読み出された測定処理プログラムP1をプロセッサ31が実行する構成は、三次元測定機2の処理回路の例である。即ち、第1コンピュータ12は、第1処理回路の一例とし得る。なお、測定処理プログラムP1の一部又は全部は、三次元測定機にネットワークを介して接続されたサーバのプロセッサによって実行されてもよい。
第1測定ユニット11のプローブ24及び複数のエンコーダ25は、三次元測定機2の第1測定センサ13を構成する。インタフェース34は、第1測定センサ13のプローブ24からタッチ検知信号を受信すると共に、第1測定センサ13のエンコーダ25から変位量信号を受信する通信インタフェースである。インタフェース35は、機械加工機3のために後述するデータセットを出力するI/Oインタフェースである。
なお、三次元測定機2の三次元測定方式は、第1測定センサ13のような接触式に限られず非接触式でもよい。例えば、三次元測定機2の三次元測定方式は、対象物にレーザー光を走査して得られる反射光から当該対象物の表面の三次元座標を取得するレーザー式でもよい。三次元測定機2の三次元測定方式は、縞状の光パターンが照射された対象物をカメラ撮影した画像から位相シフト法に基づいて当該対象物の三次元形状を取得する画像式でもよい。
機械加工機3は、第2測定ユニット41、第2コンピュータ42、及び、第2測定センサ43を備える。第2測定ユニット41は、第2測定センサ43及び複数のアクチュエータ53を含む。第2測定センサ43は、プローブ51及び複数のエンコーダ52を含む。プローブ51は、ワークW又は識別子80(図1参照)に当接したときに検知信号を生成するタッチセンサである。プローブ51は、複数のアクチュエータ53によって三次元的に動かされる。複数のエンコーダ52は、複数のアクチュエータ53の動作量をそれぞれ検出する。
機械加工機3の第2コンピュータ42は、プロセッサ61、システムメモリ62、ストレージメモリ63、インタフェース64、インタフェース65、及び、インタフェース66を含む。プロセッサ61は、例えば、中央演算処理装置(CPU)である。なお、プロセッサ61は、複数のプロセッサに分散されていてもよい。システムメモリ62は、例えば、RAMである。ストレージメモリ63は、コンピュータ可読媒体の例であり、非一時的で有形な媒体である。ストレージメモリ63は、ROMを含み得る。ストレージメモリ63は、ハードディスク、フラッシュメモリ又はそれらの組合せを含み得る。
ストレージメモリ63は、機械加工プログラムP2を記憶している。システムメモリ62に読み出された機械加工プログラムP2をプロセッサ61が実行する構成は、機械加工機3の処理回路の例である。即ち、第2コンピュータ42は、第2処理回路の一例とし得る。なお、機械加工プログラムP2の一部又は全部は、機械加工機にネットワークを介して接続されたサーバのプロセッサによって実行されてもよい。
第2測定ユニット41のプローブ51及びエンコーダ52は、機械加工機3の第2測定センサ43を構成する。第2コンピュータ42のインタフェース64は、第2測定センサ43のプローブ51からタッチ検知信号を受信すると共に、第2測定センサ43のエンコーダ52から変位量信号を受信する通信インタフェースである。
なお、機械加工機3の三次元測定方式は、第2測定ユニット41のような接触式に限られず非接触式でもよい。例えば、機械加工機3の三次元測定方式は、対象物にレーザー光を走査して得られる反射光から当該対象物の表面の三次元座標を取得するレーザー式でもよい。機械加工機3の三次元測定方式は、縞状の光パターンが照射された対象物をカメラ撮影した画像から位相シフト法に基づいて当該対象物の三次元形状を取得する画像式でもよい。
加工ユニット44は、加工ツールホルダ71、複数のアクチュエータ72、及び、加工台73を含む。加工ツールホルダ71は、切削用の加工ツールTを交換可能に把持する。複数のアクチュエータ72は、加工ツールTを把持した加工ツールホルダ71を回転駆動して加工ツールTを自己軸線周りに回転させるアクチュエータと、加工ツールTを保持した加工ツールホルダ71を加工台73に対して変位させるアクチュエータと、を含む。加工台73は、ワークを位置決めするための治具を有する。加工台73の治具は、例えばジャッキのように位置調節可能である。即ち、加工台73の治具を調節することで、ワークの位置及び姿勢が調節される。なお、アクチュエータ72は加工台73に設けられてもよい。
第2コンピュータ42のインタフェース65は、機械加工プログラムP2に従ってプロセッサ61が生成する駆動指令をアクチュエータ72に出力する。インタフェース64は、三次元測定機2のインタフェース35が出力した後述するデータセットが入力されるI/Oインタフェースである。第1コンピュータ12のインタフェース35と、第2コンピュータ42のインタフェース66とは、互いにネットワークで接続されてデータ通信可能になっていてもよい。第1コンピュータ12のインタフェース35と、第2コンピュータ42のインタフェース66とは、互いにピアツーピアでデータ通信可能に接続されていてもよい。第1コンピュータ12のインタフェース35からポータブル記憶媒体にデータセットが出力され、当該ポータブル記憶媒体から第2コンピュータ42のインタフェース66に当該データセットが入力されてもよい。
図3は、識別子80の側面図である。図3に示すように、識別子80は、複数の突起又は凹所を含む。一例として、識別子80は、ベース81、複数の識別ネジ82、及び、吸着体83を備える。ベース81は、例えば、金属板である。ベース81は、主面となるベース面81aと、ベース面81aに開口する複数のネジ孔81bと、を有する。吸着体83は、例えば、ベース81に固定された磁石である。吸着体83が金属製のワークWに吸着されることで、ベース81がワークWに着脱可能に取り付けられる。
各識別ネジ82は、ベース81に配置される突起の一例である。各識別ネジ82は、ベース面81a側から複数のネジ孔81bにそれぞれ螺合される。各識別ネジ82は、締め付け又は緩められることでベース面81aからの突出量を機械的に変更可能である。識別ネジ82は、ベース81に配置された突起と、当該突起の突出量を変更可能なアジャスタとの両方の役目を果たす。
各識別ネジ82の突出量は、識別子80に表現させる識別情報に応じてそれぞれ決定される。例えば、突出量H1の識別ネジ82は、二進数の「1」を意味し、突出量H1よりも小さい突出量H0の識別ネジ82は、二進数の「0」を意味する。なお、突出量H1の識別ネジ82が二進数の「0」を意味し、突出量H0の識別ネジ82が二進数の「1」を意味してもよい。また、本実施形態では、識別ネジ82の突出量を二進数に対応する二段階にしたが、識別ネジ82の突出量をN進数(N>2)に対応するN段階(N>2)にしてもよい。
各識別ネジ82の配列ピッチは、例えば、識別ネジ82の列の一端のピッチだけ異なるピッチQとし、残りのピッチを等ピッチPとしてもよい。例えば、各識別ネジ82の列のうち、図3の右端の識別ネジ82を二進数の最小桁とし、図3の左端の識別ネジ82を二進数の最大桁とし得る。即ち、各識別ネジ82の列のうちピッチQによって配置された端の識別ネジ82は、終点として定義し得る。逆に、各識別ネジ82の列のうちピッチQによって配置された端の識別ネジ82は、始点として定義されてもよい。
三次元測定機2のプローブ24(図1及び2参照)が識別子80の各識別ネジ82の頭頂面にタッチすることで、第1コンピュータ12は、各識別ネジ82の頭頂面の三次元座標を検出でき、各識別ネジ82の突出量を取得できる。その際、各識別ネジ82の列の一端だけピッチQが異なることで、突出量を取得した各識別ネジ82の列の始点及び終点を正しく把握できる。
なお、識別子にはアジャスタがなくてもよい。即ち、識別子の突起の突出量又は凹所の凹み量は不変でもよい。例えば、ベースに突起が一体成形されていてもよい。識別子は、ワークに一体成形されて後工程でワークから切除されてもよい。識別子は、ワーク識別用以外の用途に利用されてもよい。例えば、識別子は、構造物製造用の治具に取り付けられて治具の識別に用いられてもよい。
図4は、図3の識別子の第1変形例の断面図である。図4に示すように、第1変形例の識別子180は、ベース181、複数の凹所182、及び、複数の識別ネジ183を含む。なお、吸着体83の図示は省略している。ベース181は、例えば、金属板である。ベース181は、主面となるベース面181aと、ベース面181aに開口する複数のネジ孔181bと、を有する。各識別ネジ183は、ベース面181aとは反対側の裏面から複数のネジ孔181bにそれぞれ螺合される。即ち、識別ネジ183の軸端面がネジ孔181bの底面を画定し、ネジ孔181bにおいてベース面181aから凹んだ凹所182が画定される。各識別ネジ183は、締め付け又は緩められることで凹所182の凹み量を機械的に変更可能である。識別ネジ183は、ベース181に配置された凹所182の底面と、凹所182の凹み量を変更可能なアジャスタとの両方の役目を果たす。
各凹所182の凹み量は、識別子180に表現させる識別情報に応じてそれぞれ決定される。三次元測定機2のプローブ24(図1及び2参照)が識別子180の各凹所182の底面にタッチすることで、第1コンピュータ12は、各凹所182の底面の三次元座標を検出でき、各凹所182の凹み量を取得できる。
図5は、図3の識別子の第2変形例の断面図である。図5に示すように、第2変形例の識別子280は、ベース281及び複数の棒282を含む。なお、吸着体83の図示は省略している。ベース281は、例えば、金属板である。ベース281は、主面となるベース面281aと、ベース面281aに開口する複数の孔281bと、を有する。複数の棒282は、ベース281に配置される突起の一例である。棒282は、その軸線に直交する方向に突出する係止部282aを有する。孔281bの内周面は、その軸線に沿って分かれて配置された複数の被係止部281cを有する。
各棒282は、ベース面281a側から複数の孔281bにそれぞれ挿入される。棒282の係止部282aは、複数の被係止部281cの1つに係止される。棒282は、押し込み又は引き抜きによって、ベース面81aからの突出量を機械的に変更可能である。即ち、係止部282aが係止される被係止部281cを選択することによって、ベース面281aを基準とした棒282の突出量が決定される。棒282は、ベース281に配置された突起と、当該突起の突出量を変更可能なアジャスタとの両方の役目を果たす。
三次元測定機2のプローブ24(図1及び2参照)が識別子280の各棒282の頭頂面にタッチすることで、第1コンピュータ12は、各棒282の頭頂面の三次元座標を検出でき、各棒282の突出量を取得できる。
図6は、図3の識別子の第3変形例の斜視図である。図6に示すように、識別子380は、ベース381、複数の識別ネジ382、複数の固定ネジ383、及び、基準ネジ384を備える。ベース381は、例えば、金属板である。ベース381は、主面となるベース面381aと、ベース面381aに開口する複数の識別ネジ孔381bと、ベース面381aに開口する複数の固定ネジ孔381cと、ベース面381aに開口する基準ネジ孔381dと、を有する。
各識別ネジ382は、ベース381に配置される突起の一例である。各識別ネジ382は、ベース面381a側から複数の識別ネジ孔381bにそれぞれ螺合される。各識別ネジ382は、締め付け又は緩められることでベース面381aからの突出量を機械的に変更可能である。識別ネジ382は、ベース381に配置された突起と、当該突起の突出量を変更可能なアジャスタとの両方の役目を果たす。
基準ネジ孔381dは、ベース381の所定の基準位置に形成されている。基準ネジ384は、基準ネジ孔381dに螺合されている。基準ネジ384によって、識別子380が正しい向きで被取付部Waに取り付けられていることを確認できる。
ワークWの被取付部Waは、ベース面381aの固定ネジ孔381cに対応する固定ネジ孔Wbを有する。固定具の一例である固定ネジ383は、ベース381の固定ネジ孔381cと被取付部Waの固定ネジ孔Wbに挿入され、ベース381を被取付部Waに着脱可能に固定する。識別子380が正しい向きで被取付部Waに取り付けられると、ベース381の法線方向から見てベース381は被取付部Waから食み出さない。他方、図7A及び7Bに示すように、識別子380が誤った向きで被取付部Waに取り付けられると、ベース381の法線方向から見てベース381は被取付部Waから食み出す。よって、作業者は、識別子380をワークWに取付作業中に、識別子380の正しい向きを把握できる。
三次元測定機2のプローブ24(図1及び2参照)が各識別ネジ382の頭頂面にタッチすることで、第1コンピュータ12は、各識別ネジ382の頭頂面の三次元座標を検出でき、各識別ネジ382の突出量を取得できる。また、プローブ24が基準ネジ384の頂面にもタッチすることで、第1コンピュータ12は、基準ネジ384の頭頂面の三次元座標を検出できる。第1コンピュータ12は、基準ネジ384と各識別ネジ382との間の位置関係が所定関係にあるときは識別子380が正しい向きに設置されていると判断し、当該位置関係が前記所定関係にないときは識別子380が誤った向きに設置されていると判断する。
図8は、構造物の製造方法の手順を説明するフローチャートである。以下、図1等を適宜参照しながら図8の流れに沿って製造手順を説明する。なお、三次元測定機2のプロセッサ31は、システムメモリ32に読み出した測定処理プログラムP1に従って動作するとともに、機械加工機3のプロセッサ61は、システムメモリ62に読み出した機械加工プログラムP2に従って動作する。
まず、ワークWに識別子80(図3参照)を取り付ける(ステップS1)。次に、三次元測定機2の第1測定センサ13によって識別子80の三次元形状を測定して第1識別子三次元測定データを取得する(ステップS2)。具体的には、作業者は、プローブ24を識別子80の各識別ネジ82の頭頂面をタッチさせる。三次元測定機2のプロセッサ31は、プローブ24からタッチ検知信号を受信した時点ごとに、エンコーダ25からの変位量信号によって把握される三次元座標を、第1識別子三次元測定データとしてストレージメモリ33に保存する。
次に、プロセッサ31は、第1識別子三次元測定データを所定規則に基づいて第1識別情報に変換する(ステップS3)。所定規則は、各識別ネジ82の頭頂面のうちプローブ24がタッチした点の三次元座標から各識別ネジ82の突出量をそれぞれ算出することと、それら算出された突出量のデータをビット列データに変換することと、を含む。当該算出された突出量は、突出量H1であれば「1」に変換され、突出量H0であれば「0」に変換される。
図9は、第1識別情報のデータを示す図面である。図9に記載された「突起」は識別ネジ82を意味する。所定規則に従って変換されたビット列データは二進数であるが、プロセッサ31は、ビット列データを十進数に変換してストレージメモリ33に保存してもよい。
次に、三次元測定機2の第1測定センサ13によってワークWの三次元形状を測定してワーク三次元測定データを取得する(ステップS4)。具体的には、作業者は、プローブ24をワークWの要所にタッチさせる。プロセッサ31は、プローブ24からタッチ検知信号を受信した時点ごとに、エンコーダ25からの変位量信号によって把握される三次元座標を、ワーク三次元測定データとしてストレージメモリ33に保存する。なお、ワークWの三次元形状を測定した後に識別子80の三次元形状を測定してもよい。さらに、ワークWの三次元形状を測定している間に識別子80の三次元形状を測定してもよく、測定順序は限定されない。
次に、プロセッサ31は、前記ワーク三次元測定データを前記第1識別情報に関連付けてストレージメモリ33に記憶させる。即ち、ストレージメモリ33は、前記ワーク三次元測定データと、前記ワーク三次元測定データに関連付けられた前記第1識別情報と、を含むデータセットを記憶する(ステップS5)。
なお、前記識別情報が前記ワーク三次元測定データに関連付けられる代わりに、他の固有情報が関連付けられてもよい。例えば、識別子三次元測定データそれ自体が固有情報としてワーク三次元測定データに関連付けられてもよいし、識別子を三次元測定して得られる輪郭データが固有情報としてワーク三次元測定データに関連付けられてもよい。
ステップS1~S5が全てのワークWについて終了してなければ(ステップS6:N)、残りのワークWに対してステップS1~S5の処理を行う。ステップS1~S5が全てのワークWについて終了していれば(ステップS6:Y)、機械加工機3での加工処理に移行する。なお、ステップS1~S5が全てのワークWについて終了していなくても、ステップS1~S5が終了したワークWから機械加工機3での加工処理に移行してもよい。
次に、ステップS1~S5の繰り返しで取得された前記データセットの全てを、三次元測定機2のインタフェース35から出力し、その出力されたデータセットを機械加工機3のインタフェース66に入力してストレージメモリ63に保存させる(ステップS7)。
次に、識別子80が付されたワークWを機械加工機3の加工台73に設置する(ステップS8)。図10に示すように、加工台73は、例えば、テーブル73aと、テーブル73aに設けられた治具73bとを有する。治具73bは、ジャッキのように位置調節できるものである。プロセッサ61は、前記読み出されたワーク三次元測定データに基づいて、ワークWの加工基準線Lを算出する。加工基準線Lは、ワークWの各部の加工後の寸法(図10のZ軸の寸法)の基準となる仮想線である。即ち、ワークWの各部の加工後の寸法は、加工基準線Lからの距離によって決定される。プロセッサ61は、前記算出された加工基準線Lが機械加工機3の加工座標軸の1つ(図10のZ軸)に垂直となるように各治具73bの位置調節量を算出する。機械加工機3の加工座標軸は、加工ツールTによる加工の切削深さ方向をZ軸として設定される。
プロセッサ61は、前記算出された各治具73bの各位置調節量を出力する。例えば、プロセッサ61は、前記算出された各治具73bの各位置調節量をガイダンスとしてディスプレイに表示させ、作業者が当該ガイダンスに従って各治具73bを手動調節する。これにより、作業者がワークWの設置姿勢の調整を試行錯誤する必要がなく、作業時間を短縮できる。或いは、作業台73が治具アクチュエータによって治具73bを位置調節できる構成の場合には、プロセッサ61は、前記算出された各治具73bの各位置調節量に応じて当該治具アクチュエータを駆動させてもよい。
プロセッサ61は、前記読み出されたワーク三次元測定データに基づいて、機械加工機3の加工座標軸の1つ(図10のZ軸)がワークWの加工基準線Lに垂直となるように機械加工機3の加工座標軸を設定してもよい。これにより、治具73bの調整を不要にでき、更に作業時間を短縮できる。
次に、機械加工機3の第2測定センサ43によって識別子80の三次元形状を測定して第2識別子三次元測定データとしてストレージメモリ63あるいはシステムメモリ62に保存する(ステップS9)。第2測定センサ43による識別子80の三次元形状の測定原理は、第1測定センサ13による識別子80の三次元形状の測定原理と同じであるため、詳細な説明を省略する。
次に、機械加工機3のプロセッサ61は、第2識別子三次元測定データを前記所定規則に基づいて第2識別情報に変換する(ステップS10)。第2識別子三次元測定データから第2識別情報への変換原理は、第1識別子三次元測定データから第1識別情報への変換原理と同じであるため、詳細な説明を省略する。
次に、プロセッサ61は、ストレージメモリ63に保存された全データセットのうち、第2識別子三次元測定データから変換された第2識別情報に一致する第1識別情報を含むデータセットのワーク三次元測定データをシステムメモリ62に読み出す(ステップS11)。
次に、プロセッサ61は、前記読み出されたワーク三次元測定データに基づいて加工計画を決定する(ステップS12)。前記加工計画は、種々の条件を含む。例えば、前記加工計画は、ワークWの削り代を含み得る。プロセッサ61は、読み出されたワーク三次元測定データに基づいて、加工後のワークWが目標形状になるようにワークWの切削対象箇所ごとの削り代を算出する。
前記加工計画は、加工台73に設置されたワークWと加工ツールTの加工動作始点との間の相対位置を更に含み得る。機械加工機3のプロセッサ61は、前記読み出されたワーク三次元測定データに基づいて、ワークWの切削対象箇所と加工ツールTの加工動作始点との間の隙間が、図11Cで後述するような適切な隙間になるように、加工ツールTの加工動作始点を調節すべくアクチュエータ72を制御する。ここで、「加工動作始点」は、機械加工機3が加工ツールTに切削動作を開始させる位置である。例えば、プロセッサ61は、ツール待機位置から加工動作始点までは加工ツールTを回転させずに移動させ、加工動作始点から加工ツールTを回転開始させるようにアクチュエータ72を制御する。
前記加工計画は、加工ツールTの角度を更に含み得る。プロセッサ61は、前記読み出されたワーク三次元測定データに基づいて、加工台73に設置されたワークWの切削対象箇所の向きに対して加工ツールTが予め決められた姿勢となるように加工中の加工ツールTの角度を算出する。
前記加工計画は、加工ツールTの1パスあたりの切削深さと、加工ツールTの1パスあたりの送り速度と、を更に含み得る。ワークWの削り代が加工ツールTの1パスあたりの切削深さの最大能力値を超える場合、加工ツールTをワークWの表面に沿って往復移動させて切削加工する必要がある。ここで、「1パス」は、加工ツールTがワークWの表面を切削しながら一方向になぞる1回の移動を意味する。加工台73に設置されたワークWの表面に沿って加工ツールTを往復移動させて切削加工する場合、プロセッサ61は、前記読み出されたワーク三次元測定データに基づいて、図12Cで後述するようにワークWの削り代を均等分割した値に前記切削深さを決定する。プロセッサ61は、加工ツールTの1パスあたりの送り速度を、切削深さが小さくなるほど速くなるように決定する。
次に、プロセッサ61は、前記決定された加工計画に従ってアクチュエータ72を制御してワークWの切削加工を実施する(ステップS13)。ステップS8~S13が全てのワークWについて終了してなければ(ステップS14:N)、残りのワークWに対してステップS8~S13の処理を行う。ステップS8~S13が全てのワークWについて終了していれば(ステップS14:Y)、機械加工機3での加工処理を終了する。
図11Aは、削り代が大きい場合の従来例を説明する図面である。図11Bは、削り代が小さい場合の従来例を説明する図面である。図11Cは、加工ツールの加工動作開始点が適切な例を説明する図面である。図11Aに示すように、ワークWの削り代が過大である場合に、従来には、加工ツールTの加工動作始点がワークWに近づき過ぎて、加工ツールTがワークWに干渉する可能性があった。他方、図11Bに示すように、ワークWの削り代が過小である場合に、従来には、加工ツールTの加工動作始点がワークWから離れ過ぎて、加工ツールTが加工動作を開始してから実際にワークWに到達するまでに、数パスにわたって無駄な空加工を行って加工時間が長くなる可能性があった。
それに対し、本実施形態では、機械加工機3のプロセッサ61は、読み出されたワーク三次元測定データに基づいて、加工台73に設置されたワークWと加工ツールTの加工動作始点との間の相対位置を決定する。よって、図11Cに示すように、ワークWの切削対象箇所と加工ツールTの加工動作始点との間の隙間が適切な隙間になり、干渉が防がれると共に、空加工の発生が防がれる。
図12Aは、全てのパスで加工ツールTの最大能力を発揮できる例を説明する図面である。図12Bは、最初のパスで加工ツールTの最大能力を発揮できない例を説明する図面である。図12Cは、図12Bと同じ削り代において全てのパスで切削深さを均等とする例を説明する図面である。なお、図12A~Cの説明では、加工ツールTの1パスあたりの切削深さの最大能力値が6mmであると仮定する。図12Aに示すように、例えば、ワークWの削り代が18mmである場合、削り代が切削深さの最大能力値の倍数であるため、全てのパスで加工ツールTの最大能力が発揮され、加工効率が最も良くなる。
図12Bに示すように、例えば、ワークWの削り代が15mmである場合、削り代が削深さの最大能力値の倍数ではなくなる。この場合、従来には、最初のパスで切削深さが3mmとなり、残りのパスで切削深さが6mmとなるため、最初のパスで加工ツールTの能力を大幅に発揮できず、加工効率が低下する。
それに対し、本実施形態では、プロセッサ61は、読み出されたワーク三次元測定データに基づいて、ワークWの削り代を均等分割した値に切削深さを決定する。よって、図12Cに示すように、削り代が15mmであるときに、全てのパスで切削深さが5mmとなる。そして、プロセッサ61は、切削深さの小さくなるにつれて加工ツールTの1パスあたりの送り速度が速くなるように当該送り速度を決定する。よって、切削深さが6mmの場合に比べて、加工ツールTの送り速度が速くなる。以上のようにして、全てのパスで加工ツールTの最大能力に近い能力を発揮できて加工効率が改善し、加工時間が短縮される。
以上に説明した実施形態によれば、機械加工機3は、ワークWに付された識別子80に基づいて、事前に取得されたワーク三次元測定データを読み出すため、実際に加工するワークWに対応しないワーク三次元測定データを読み出すミスを防止できる。三次元測定機2は、ワークWの三次元形状を測定する第1測定センサ13を流用して識別子80を認識するため、識別子80を認識するためのリーダを新たに準備せずに済み、コストを低く抑えることができる。
ワークWの削り代がワーク三次元測定データに基づいて決定されることで、個々のワークWごとに適切な機械加工を行うことができる。
加工台73に設置されたワークWと加工ツールTの加工動作始点との間の相対位置がワーク三次元測定データに基づいて決定されることで、加工ツールTが加工動作始点でワークWに干渉することを防止でき、かつ、ワークWと加工動作始点との間の過大な隙間によって無駄な空加工の発生が防がれて加工時間を短縮できる。
加工ツールTの角度がワーク三次元測定データに基づいて決定されることで、ワークWの個体差に起因したワークWの設置姿勢の差に関わらず、個々のワークWに対する加工ツールTの姿勢を適切にして機械加工を行うことができる。
加工ツールTの1パスあたりの切削深さがワークWの削り代を均等分割した値に決定され、かつ、加工ツールTの1パスあたりの送り速度が切削深さの減少につれて増加するように設定されることで、加工ツールTの最大能力に近い能力を発揮して加工効率が改善され、加工時間を短縮できる。
識別子三次元測定データが所定規則に基づいて識別情報に変換されることで、機械加工機3に設置される実際のワークWに対応するワーク三次元測定データを読み出す機械加工プログラムP2を簡素化できる。
識別子80の識別ネジ82の突出量をビット列データに変換することで、簡単な構造の識別子80によってワークWを識別できる。
識別子80は識別ネジ82の突出量を機械的に変更可能であるため、識別子80が有する識別情報を簡単に変更できる。
識別子80はワークWに着脱自在な吸着体83又は固定ネジ383を有するため、識別子80をワークWに安定的に設置できるとともに、識別子80をワークWから取り外して再利用できる。
三次元測定機2の第1測定センサ13によって、識別子80の三次元形状を測定して第1三次元測定データを取得し、かつ、ワークWの三次元形状を測定してワーク三次元測定データを取得するため、作業効率を良好にすることができる。
本明細書で開示する要素の機能は、開示された機能を実行するよう構成またはプログラムされた、汎用プロセッサ、専用プロセッサ、集積回路、ASIC(Application Specific Integrated Circuits)、従来の回路、及び/又は、それらの組み合わせ、を含む回路又は処理回路を使用して実行できる。プロセッサは、トランジスタやその他の回路を含むため、処理回路又は回路と見なされる。本開示において、回路、ユニット若しくは手段は、列挙された機能を実行するハードウェアであるか、又は、列挙された機能を実行するようにプログラムされたハードウェアである。ハードウェアは、本明細書に開示されているハードウェアであってもよいし、又は、列挙された機能を実行するようにプログラム若しくは構成されているその他の既知のハードウェアであってもよい。ハードウェアが回路の一種と考えられるプロセッサである場合、回路、手段若しくはユニットは、ハードウェア及びソフトウェアの組み合わせであり、ソフトウェアはハードウェア及び/又はプロセッサの構成に使用される。
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、前記実施形態を説明した。しかし、本開示における技術は、これに限定されず、適宜、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施形態にも適用可能である。また、前記実施形態で説明した各構成要素を組み合わせて、新たな実施形態とすることも可能である。例えば、1つの実施形態中の一部の構成又は方法を他の実施形態に適用してもよく、実施形態中の一部の構成は、その実施形態中の他の構成から分離して任意に抽出可能である。また、添付図面および詳細な説明に記載された構成要素の中には、課題解決のために必須な構成要素だけでなく、前記技術を例示するために、課題解決のためには必須でない構成要素も含まれる。
1 製造システム
2 三次元測定機
3 機械加工機
12 第1コンピュータ
13 第1測定センサ
42 第2コンピュータ
43 第2測定センサ
31,61 プロセッサ
73 加工台
80,180,280,380 識別子
81,181,281,381 ベース
82,382 識別ネジ
83 吸着体
182 凹所
282 棒
383 固定ネジ
P1 測定処理プログラム
P2 機械加工プログラム
T 加工ツール
W ワーク

Claims (17)

  1. 加工ツールを有する機械加工機を用いて構造物を製造するための方法であって、
    加工対象物であるワークの三次元形状を測定して取得されたワーク三次元測定データと、前記ワーク三次元測定データに関連付けられ、前記ワークに付された識別子の三次元形状を測定して取得された第1識別子三次元測定データの第1固有情報と、を含むデータセットを受信することと、
    前記識別子の三次元形状を測定して第2識別子三次元測定データを取得することと、
    取得した前記第2識別子三次元測定データの第2固有情報に一致する前記第1固有情報を含む前記データセットから、前記ワーク三次元測定データを読み出すことと、
    前記読み出されたワーク三次元測定データに基づいて加工計画を決定することと、を含む、構造物の製造方法。
  2. 前記加工計画は、前記ワークの削り代を含む、請求項1に記載の構造物の製造方法。
  3. 前記加工計画は、前記ワークと前記加工ツールの加工動作始点との間の相対位置を含む、請求項1又は2に記載の構造物の製造方法。
  4. 前記加工計画は、前記ワークと前記加工ツールとの間の相対角度を含む、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の構造物の製造方法。
  5. 前記加工計画は、
    前記ワークの表面に沿って前記加工ツールを往復移動させて切削加工する場合における、前記加工ツールの1パスあたりの切削深さと、
    前記加工ツールの1パスあたりの送り速度と、を含み、
    前記切削深さは、前記ワークの加工完了までの削り代を均等分割した値に決定され、
    前記送り速度は、前記切削深さが小さくなるほど速くなる速度に決定される、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の構造物の製造方法。
  6. 前記第2識別子三次元測定データを所定規則に基づいて第2識別情報に変換すること、を更に含み、
    前記第1識別子三次元測定データの前記第1固有情報は、前記第1識別子三次元測定データが前記所定規則に基づいて変換されてなる第1識別情報であり、
    前記第2識別子三次元測定データの前記第2固有情報は、前記所定規則に基づいて変換された前記第2識別情報である、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の構造物の製造方法。
  7. 加工ツールを有する機械加工機を用いて構造物を製造するためのシステムであって、
    三次元形状を測定する測定センサと、
    前記測定センサに接続された処理回路と、を備え、
    前記処理回路は、
    ワークの三次元形状を測定して取得されるワーク三次元測定データと、前記ワーク三次元測定データに関連付けられ、前記ワークに付された識別子の三次元形状を測定して取得される第1識別子三次元測定データの第1固有情報と、を含むデータセットを受信することと、
    前記測定センサによって前記識別子の三次元形状を測定して第2識別子三次元測定データを取得することと、
    前記第2識別子三次元測定データの第2固有情報に一致する前記第1固有情報を含む前記データセットから、前記ワーク三次元測定データを読み出すことと、
    前記読み出されたワーク三次元測定データに基づいて加工計画を決定することと、を行うように構成されている、構造物の製造システム。
  8. 前記加工計画は、前記ワークの削り代を含む、請求項に記載の構造物の製造システム。
  9. 前記加工計画は、前記ワークと前記加工ツールの加工動作始点との間の相対位置を含む、請求項又はに記載の構造物の製造システム。
  10. 前記加工計画は、前記ワークと前記加工ツールとの間の相対角度を含む、請求項乃至のいずれか1項に記載の構造物の製造システム。
  11. 前記加工計画は、
    前記ワークの表面に沿って前記加工ツールを往復移動させて切削加工する場合における、前記加工ツールの1パスあたりの切削深さと、
    前記加工ツールの1パスあたりの送り速度と、を含み、
    前記切削深さは、前記ワークの加工完了までの削り代を均等分割した値に決定され、
    前記送り速度は、前記切削深さが小さくなるほど速くなる速度に決定される、請求項乃至1のいずれか1項に記載の構造物の製造システム。
  12. 前記処理回路は、前記第2識別子三次元測定データを所定規則に基づいて第2識別情報に変換するように構成されており
    前記第1識別子三次元測定データの前記第1固有情報は、前記第1識別子三次元測定データが前記所定規則に基づいて変換されてなる第1識別情報であり、
    前記第2識別子三次元測定データの前記第2固有情報は、前記処理回路よって前記所定規則に基づいて変換された前記第2識別情報である、請求項乃至1のいずれか1項に記載の構造物の製造システム。
  13. 前記識別子は、複数の突起又は凹所を含み、
    前記第1識別情報及び前記第2識別情報は、ビット列データを含み、
    前記所定規則は、前記突起の突出量又は前記凹所の凹み量を前記ビット列データに変換する規則を含む、請求項1に記載の構造物の製造システム。
  14. 前記識別子は、前記突起の前記突出量又は前記凹所の前記凹み量を機械的に変更可能なアジャスタを含む、請求項1に記載の構造物の製造システム。
  15. 前記識別子は、前記ワークに着脱自在な吸着体又は固定具を有する、請求項乃至1のいずれか1項に記載の構造物の製造システム。
  16. 前記測定センサは第2測定センサであり、前記処理回路は第2処理回路であり、前記第2測定センサ及び前記第2処理回路は前記機械加工機に備えられ、
    前記製造システムは、第1測定センサ及び第1処理回路を備える三次元測定機を備え、
    前記第1処理回路前記第1測定センサによって前記ワークの三次元形状を測定して取得される前記ワーク三次元測定データを、前記第1測定センサによって前記識別子の三次元形状を測定して取得される前記第1識別子三次元測定データの前記第1固有情報に関連付け、前記データセットを出力するように構成されている、請求項乃至1のいずれか1項に記載の構造物の製造システム。
  17. 加工ツールを有する機械加工機を用いて構造物を製造するためのプログラムであって、ワークの三次元形状を測定して取得されるワーク三次元測定データと、前記ワーク三次元測定データに関連付けられ、前記ワークに付された識別子の三次元形状を測定して取得される第1識別子三次元測定データの第1固有情報と、を含むデータセットを受信することと、
    機械加工機の測定センサに前記識別子の三次元形状を測定させて第2識別子三次元測定データの第2固有情報を取得することと、
    前記第2識別子三次元測定データの前記第2固有情報と一致する前記第1固有情報を含む前記データセットから、前記ワーク三次元測定データを読み出すことと、
    前記読み出されたワーク三次元測定データに基づいて加工計画を決定することと、
    を少なくとも1つのプロセッサに実行させるように構成されている、機械加工プログラム。
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