JP7405602B2 - ノイズ除去装置 - Google Patents
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Description
この点、振動を除去したい箇所や高精度軌跡を実現したい箇所に加速度センサを取り付け、ロボット動作中の振動を加速度センサが計測し、学習制御を行うことで振動を低減する方法が提案されている。例えば、特許文献1、2参照。
加速度センサによってロボットの振動を計測する際、センサデータにはノイズが含まれている。このノイズによりロボットの振動を正確に計測できなくなり、ロボットの振動除去のための正しい補正ができなくなることがある。そこで、センサデータのノイズ除去には、一般的にローパスフィルタやメディアンフィルタ等が用いられる。
また、瞬間的に発生するノイズを除去するためにローパスフィルタを適用すると、ノイズのない部分の信号にも影響が出てしまう。また、ローパスフィルタは、ノイズを完全に除去できるわけではない。
<第1実施形態>
図1は、第1実施形態に係るロボットシステムの機能的構成例を示す機能ブロック図である。図1に示すように、ロボットシステムは、ロボット10、ロボット制御装置20、及びノイズ除去装置30を有する。
なお、ノイズ除去装置30は、後述するように、ロボット制御装置20に含まれてもよい。
ロボット10は、例えば、産業用ロボット等である。ロボット10は、例えば、図1に示すように、6軸の垂直多関節ロボットであり、6つの関節軸11(1)-11(6)と、関節軸11(1)-11(6)の各々により連結されるアーム部12を有する。ロボット10は、ロボット制御装置20からの駆動指令に基づいて、関節軸11(1)-11(6)の各々に配置されるサーボモータ(図示しない)の各々を駆動することにより、アーム部12等の可動部材を駆動する。また、ロボット10の可動部材の先端部、例えば、関節軸11(6)の先端部には、例えば、溶接ガン、握持ハンド、レーザ照射装置等のエンドエフェクタが取り付けられる。そして、図1のロボット10には、エンドエフェクタとして、溶接ガン13が取り付けられる。また、溶接ガン13には、加速度センサ100が設置される。
なお、ロボット10は、6軸の垂直多関節ロボットとしたが、6軸以外の垂直多関節ロボットでもよく、水平多関節ロボットやパラレルリンクロボット等でもよい。
なお、所定のサンプリング時間は、ロボット10の動作内容やロボット10が配置される工場の環境等に応じて適宜設定されてもよい。
また、ロボット10及び溶接ガン13の動作タイミングと、加速度センサ100のデータ取得タイミングとは、後述するロボット制御装置20内で同期されていてもよい。
ロボット制御装置20は、プログラムに基づいて、ロボット10に対して動作指令信号を出力し、ロボット10の動作を制御する制御装置(「ロボットコントローラ」とも呼ばれる)である。
具体的には、ロボット制御装置20は、後述するノイズ除去装置30によりノイズが除去された加速度センサ100からの加速度データ(センサデータ)に基づいて、ロボット10の先端部の溶接ガン13における振動を低減するように、ロボット10に対して動作指令信号を出力し、ロボット10の動作を制御する。なお、加速度データに基づいて、ロボット10の先端部の溶接ガン13における振動を低減するように、ロボット10に対して動作指令信号を出力する方法は、特許文献1、2等の公知の手法を用いることができ、詳細な説明は省略する。
ここで、動作シーケンス「スポット命令」の「ガン閉じ」では、溶接ガン13のチップが前記ワークに当接する瞬間であることから、「溶接ガン13を打つ」ともいう。また、動作シーケンス「スポット命令」の「加圧」には、電極を加圧してから通電開始するまでの時間「スクイズ」、溶接電流を流す時間「ウェルド」、及びナゲット凝固のために加圧を保持する時間「ホールド」が含まれる。また、動作シーケンス「スポット命令」の「ガン開き」には、加圧解放から次の溶接に移行するまでの時間「オフ」が含まれる。
ノイズ除去装置30は、コンピュータ装置等であり、ロボット10に取り付けられた溶接ガン13に設置された加速度センサ100により検出された加速度及び時刻情報を含むセンサ信号を受信する。ノイズ除去装置30は、受信したセンサ信号に含まれる加速度センサ100の加速度データからノイズを除去する。そして、ノイズ除去装置30は、ノイズ除去された加速度データをロボット制御装置20に出力する。
図1に示すように、本実施形態に係るノイズ除去装置30は、制御部300、及び記憶部310を含んで構成される。さらに、制御部300は、データ置換部301を含んで構成される。
図2は、取得された加速度データの一例を示す図である。なお、図2の横軸は時刻を示し、図2の縦軸は加速度を示す。また、図2は、例えば、「スポット命令」の動作シーケンスにより溶接ガン13が動作した期間、すなわち溶接ガン13が打つタイミングである動作区間を、破線の矩形で示す。
なお、破線で示す動作区間では、上述した「アプローチ」、「ガン開き」、「加圧」、及び「ガン開き」の一連のスポット溶接の動作が行われる。例えば、ノイズ除去装置30(制御部300)は、ロボット制御装置20からロボット10に出力される動作指令信号に基づいて、前記動作区間を特定するようにしてもよい。
具体的には、スポット溶接中においてロボット10は静止することから、データ置換部301は、溶接ガン13のチップが当たった後のガン軸が停止している状態、かつ、ロボット10が同姿勢で静止している状態の区間の加速度データ、すなわち動作区間前後の加速度データを抽出する。例えば、図3に示す加速度データの場合、動作区間直後の区間であれば溶接ガン13が動作しておらず、かつ、ロボット10が溶接ガン13の動作時と同様の姿勢(動作)であることから、データ置換部301は、動作区間直後の区間の加速度データを抽出する。データ置換部301は、抽出した加速度データに対してFFT(Fast Fourier Transform)等のフーリエ解析を行う。そして、データ置換部301は、フーリエ解析して得られた周波数スペクトルデータを後述する記憶部310に記憶する。
図4は、抽出された加速度データに対するフーリエ解析の結果の一例を示す図である。
データ置換部301は、記憶部310に記憶された図4のフーリエ解析の結果に基づいて、正弦波を合成した合成波形を、疑似加速度データとして生成する。データ置換部301は、生成した疑似加速度データを、動作区間の加速度データとして置き換える。
そして、データ置換部301は、動作区間の加速度データとして疑似加速度データに置き換えられた加速度データを、出力データとしてロボット制御装置20に出力する。そうすることで、ノイズ除去装置30は、溶接ガン13を動作させて加速度センサ100の計測を行う場合でも、溶接ガン13の影響により発生するノイズを除去することができる。
次に、本実施形態に係るノイズ除去装置30の置換処理に係る動作について説明する。
図6は、ノイズ除去装置30の置換処理について説明するフローチャートである。ここで示すフローは、ノイズ除去装置30がロボット制御装置20からロボット10に出力される動作指令信号に基づいて、溶接ガン13の動作を検知する度に繰り返し実行される。
これにより、ノイズ除去装置30は、溶接ガン13を動作させて加速度センサ100の計測を行う場合でも、溶接ガン13の影響により発生するノイズを除去することができる。
以上、第1実施形態について説明した。
第2実施形態に係るノイズ除去装置30Aは、溶接ガンが動作していない区間であって、かつ、ロボットが溶接ガンの動作時と同様の姿勢をしている区間における加速度センサの加速度データの時系列データを、動作区間の擬似加速度データとする点が、第1実施形態と異なる。
以下に、第2実施形態について説明する。
第2実施形態に係るノイズ除去装置30Aは、第1実施形態に係るノイズ除去装置30と同様に、制御部300a、及び記憶部310aを含んで構成される。また、制御部300aは、データ置換部301aを含んで構成される。
また、平均化フィルタを適用する区間を動作区間の境界周辺にすることで、ノイズのない部分の加速度データに対する平均化フィルタの影響を最小限に抑えることができる。
なお、図10では、動作区間の左端の境界周辺の加速度データに対して平均化フィルタを適用したが、動作区間の右端の境界周辺の加速度データに対しても平均化フィルタを適用してもよい。
なお、データ置換部301aは、次の溶接ガン13の動作時におけるロボット10の姿勢(動作)が、図8の動作区間におけるロボット10の姿勢(動作)と同様の場合、記憶部310aに記憶された加速度データの時系列データを使用してもよい。そうすることで、データ置換部301aは、溶接ガン13が動作する度に、加速度データの時系列データを抽出する必要がなくなり、処理時間を短縮することができる。ただし、この場合、データ置換部301aは、加速度データの時系列データとともに、動作区間におけるロボット10の姿勢(動作)のデータも記憶するようにすることが好ましい。
次に、第2実施形態に係るノイズ除去装置30Aの置換処理に係る動作について説明する。
図12は、ノイズ除去装置30Aの置換処理について説明するフローチャートである。ここで示すフローは、ノイズ除去装置30Aがロボット制御装置20からロボット10に出力される動作指令に基づいて、溶接ガン13の動作を検知する度に繰り返し実行される。
なお、図12に示す置換処理において、ステップS21及びステップS22の処理は、図7の第1実施形態のステップS11及びステップS12の処理と同様であり、説明は省略する。
これにより、ノイズ除去装置30Aは、溶接ガン13を動作させて加速度センサ100の計測を行う場合でも、溶接ガン13の影響により発生するノイズを除去することができる。
以上、第2実施形態について説明した。
上述の第1実施形態、及び第2実施形態では、ノイズ除去装置30、30Aは、ロボット制御装置20と異なる装置として例示したが、ノイズ除去装置30、30Aの一部又は全部の機能を、ロボット制御装置20が備えるようにしてもよい。
また、ノイズ除去装置30、30Aに含まれる各構成部は、電子回路等を含むハードウェア、ソフトウェア又はこれらの組み合わせにより実現することができる。
このノイズ除去装置30によれば、溶接ガン13を動作させて加速度センサ100の計測を行う場合でも、溶接ガン13の影響により発生するノイズを除去することができる。
そうすることで、動作区間におけるノイズを精度良く除去することができる。
そうすることで、動作区間におけるノイズを精度良く除去することができる。
そうすることで、溶接ガン13が動作する動作区間を精度良く検知することができる。
そうすることで、動作区間と隣接する区間との加速度データを滑らかに繋げることができる。
そうすることで、動作区間と隣接する区間との加速度データを滑らかに繋げることができる。
20 ロボット制御装置
30、30A ノイズ除去装置
100 加速度センサ
300、300a 制御部
301、301a データ置換部
310、310a 記憶部
Claims (5)
- ロボットに取り付けられた溶接ガンに設置された加速度センサの加速度データからノイズを除去するノイズ除去装置であって、
前記溶接ガンが動作した動作区間の前記加速度センサの加速度データを擬似加速度データに置き換えて出力するデータ置換部と、
前記溶接ガンが動作していない区間であって、かつ、前記ロボットが前記溶接ガンの動作時と同様の姿勢をしている区間における前記加速度センサの加速度データをフーリエ解析して得られる周波数スペクトルデータを記憶する記憶部と、を備え、
前記データ置換部は、前記記憶部に記憶された前記周波数スペクトルデータを用いて、正弦波を合成して前記擬似加速度データとするノイズ除去装置。 - ロボットに取り付けられた溶接ガンに設置された加速度センサの加速度データからノイズを除去するノイズ除去装置であって、
前記溶接ガンが動作した動作区間の前記加速度センサの加速度データを擬似加速度データに置き換えて出力するデータ置換部と、
前記溶接ガンが動作していない区間であって、かつ、前記ロボットが前記溶接ガンの動作時と同様の姿勢をしている区間における前記加速度センサの加速度データを時系列データとして記憶する記憶部と、を備え、
前記データ置換部は、前記記憶部に記憶された前記時系列データを前記擬似加速度データとするノイズ除去装置。 - 前記溶接ガンの動作は、前記溶接ガンに対する動作指令信号に基づく動作である、請求項1又は請求項2に記載のノイズ除去装置。
- 前記データ置換部は、前記正弦波を合成するときに、前記動作区間と隣接する区間の加速度データと滑らかに繋がるように前記正弦波の位相を調整する、請求項1に記載のノイズ除去装置。
- 前記データ置換部は、前記動作区間と隣接する区間の加速度データと滑らかに繋がるように、前記動作区間と前記隣接する区間との繋ぎ目周辺の加速度データに対して平均化フィルタを適用する、請求項2に記載のノイズ除去装置。
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